JPH10503569A - ターボ過給機を備えた内燃機関のエンジントルクを減少するための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 装置は、目標・エンジントルク（ＭＭＳ）又はこれに関連するエンジンの目標・運転特性値が、エンジンの、過給圧力に作用を及ぼすことなしに与えられる対応する運転特性値（ＭＭＦＡ）よりも小さい場合に、所定の目標・エンジントルク（ＭＭＳ）に関連して過給圧力を低下させるように構成されている。従って、規定のエンジントルクを必要とする全ての運転特性値は、過給圧力の低下によって制御もしくは調整される。

Description

【発明の詳細な説明】 ターボ過給機を備えた内燃機関の エンジントルクを減少するための装置 従来の技術 本発明は、エンジントルクを減少させるためにターボ過給機の過給圧力を低下 させる、ターボ過給機を備えた内燃機関用の装置に関する。 このような装置は、西ドイツ国特許第３２２４２５４号明細書から公知である 。従来技術によれば、過給圧力を低下させることによって及び／又は選択的にシ リンダ噴射をカットアウト（cylinder selective injection cut out：以後、シ リンダ噴射カットアウトという）することによって、エンジントルクが制限され るかもしくは、車両運転手が如何に強くアクセルペダルを押し下げるかとは関係 なく車輪スリップが生じなくなるまで、減少される。この場合、エンジントルク の制御は、検出された車輪スリップに関連して行われる。従来技術ではエンジン トルクの制御は、車両挙動を表す単一の値、即ち、車輪スリップにのみ関連して いる。 本発明の課題は、冒頭に述べた形式の装置を改良して、エンジントルクを多数 の影響値に関連して制御もしくは調整できるようにすることにある。 前記課題は本発明によれば、目標・エンジントルク又はこれに関連するエンジ ンの目標・運転特性値が、エンジンの、過給圧力に作用を及ぼすことなしに与え られる対応する運転特性値よりも小さい場合に、装置が所定の目標・エンジント ルクに関連して過給圧力を低下させるように構成されていることによって、解決 された。 本発明に有利な構成は、その他の請求項に記載されている。 従って、エンジントルクの減少を過給圧力を低下させる以外に、シリンダ噴射 カットアウト及び／又は点 とができる。 エンジントルク用の制御値又は調整値として所定の目標・エンジントルクが利 用されることによって、多数のエンジンもしくは車両影響値を考慮することがで きる。従って、例えば目標・エンジントルクは、トラクションコントロール機構 （ＡＳＲ）から導出されるか又は、回転数制限要求又は速度制限要求から又は伝 動装置制御から生ぜしめられる制御値もしくは調整値を成す。 次に図示の実施例につき本発明を説明する。 第１図は、内燃機関の過給圧力を制御するためのフローチャート、第２図は、 過給圧力を調整するためのフローチャートである。 実施例は、ターボ過給機を備えた内燃機関においてターボ過給機の過給圧力を 、エンジントルクを所定の目標・エンジントルクに減少させるように制御もしく は調整する装置に関する。 第１図では、目標・エンジントルクＭＭＳを基準値として利用した、制御装置 の機能経過を図示している。目標・エンジントルクＭＭＳは、例えば、車輪スリ ップを阻止するのに必要な目標・エンジントルクを規定するトラクションコント ロール機構によって生ぜしめられる。目標・エンジントルクＭＭＳは、過給圧力 に作用を及ぼすことなしに測定もしくは評価されたエンジントルクＭＭＦＡと比 較される。このエンジントルクＭＭＦＡが所定の目標・エンジントルクＭＭＳよ りも大きい場合には、過給圧力が基礎値に下げられる。基礎値は、できるだけ低 い過給圧力に相応する固定値である。過給圧力の低下及びこれによって生ぜしめ られる、内燃機関のシリンダ内への充填変化（即ち、シリンダにおける行程当た りの空気量）は、比較的緩慢に行われるので、ダイナミックなエンジン運転中で も目標・エンジントルクに関する要求を維持するために、瞬間的な充填に関連し て同時にシリンダ噴射カットアウト及び／又は点火角調節が実施される。目標・ エンジントルクが、過給圧力に作用を及ぼすことなしに与えられるエンジントル クＭＭＦＡよりも小さい限りは、シリンダ噴射カットアウト及び／又は点火角調 節が維持される。しかし、過給圧力に作用を及ぼすことなしに与えられるエンジ ントルクＭＭＦＡが、目標・エンジントルクＭＭＳと同じか又はこれよりも小さ くなると、過給圧力が再び増大調整されかつシリンダ噴射カットアウト及び／又 は点火角調節が遮断される。 過給圧力低下によって生ぜしめられるシリンダ内への充填減少に基づき、排ガ ス温度が低下せしめられる。それ故、冷却目的のために混合気の燃料濃厚化は不 要である。シリンダ噴射カットアウト調節が実施される場合、燃料濃厚化は許容 されない。それというのも、場合によってはターボ過給機及び設けられる触媒が 損傷するからである。 目標・エンジントルクＭＭＳを、過給圧力に作用を及ぼすことなしに与えられ るエンジントルクＭＭＦＡと比較する代わりに、エンジントルクと関連したエン ジンの運転特性値の比較を実施できる。エンジン運転特性値として、例えば、過 給圧力に作用を及ぼすことなしに与えられる負荷tlfaと比較される、目標・エン ジントルクＭＭＳから算定される負荷tlsが問題になる。 上述の制御装置においては、トルク減少が要求された場合過給圧力は固定の最 小値（基礎値）まで下げられる。所要の目標・エンジントルクへの過給圧力の精 密な適合は、第２図で機能形式を図示した調整装置に よって達成される。制御装置と関連して既に上述したように、調整装置では、目 標・エンジントルクＭＭＳ及び過給圧力に作用を及ぼすことなしに与えられるエ ンジントルクＭＭＦＡが利用される。エンジントルクＭＭＳ及びＭＭＦＡは互い に比較される。トルクの代わりに、エンジンの適当な運転特性値、例えば目標負 荷tlfaと、過給圧力に作用を及ぼすことなしに与えられる負荷tlfaとが互いに比 較される。目標値ＭＭＳ（tls）が比較値ＭＭＦＡよりも小さい場合には、過給 圧力は、要求された目標・エンジントルクＭＭＳに等しいシリンダ充填を生ぜし める値に減少される。過給圧力のための抑制制御時間は比較的長く継続するので 、ダイナミックなエンジン運転中でも目標・エンジントルクに関する要求を維持 するために、同時にシリンダ噴射カットアウト及び／又は点火角調節が実施され る。過給圧力ＰＬＡＤがその基礎値ＰＬＡＤＧまで減少した場合には（ＰＬＡＤ ＝ ＰＬＡＤＧ）、過給圧力はその基礎値ＰＬＡＤＧに維持されかつ所要の引 き続くトルク減少はシリンダ噴射カットアウト及び／又は点火角調節によって継 続されるので、目標・エンジントルクが上回ることはない。目標値（目標・エン ジントルクＭＭＳ又は目標・負荷tls）が、比較値（過給圧力に作用を及ぼすこ となしに与えられるエンジントルクＭＭＦＡ又は負荷tlfa）に等しく又はこれよ りも大きくなると、過給圧力が増大調整されかつシリン ダ噴射カットアウト及び／又は点火角調節が遮断される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴォルフガング ヴァーグナー ドイツ連邦共和国 70825 コルンタール −ミュンヒンゲン ヒンデンブルクシュト ラーセ 46 (72)発明者 ホン ツァン ドイツ連邦共和国 93057 レーゲンスブ ルク ブランデルベルガー シュトラーセ 138

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． エンジントルクを減少させるためにターボ過給機の過給圧力を低下させる 、ターボ過給機を備えた内燃機関用の装置において、目標・エンジントルク（Ｍ ＭＳ）又はこれに関連するエンジンの目標・運転特性値（tls）が、エンジンの 、過給圧力に作用を及ぼすことなしに与えられる対応する運転特性値（ＭＭＦＡ 、tlfa）よりも小さい場合に、前記装置が所定の目標・エンジントルク（ＭＭＳ ）に関連して過給圧力を低下させるように構成されていることを特徴とする、タ ーボ過給機を備えた内燃機関のエンジントルクを減少するための装置。 ２． 前記装置が、所定の固定の基礎値に過給圧力を低下させるように構成され ていることを特徴とする、請求項１記載の装置。 ３． 前記装置は、過給圧力に作用を及ぼすことなしに測定もしくは評価された エンジントルク（ＭＭＦＡ）又はこれに比例するエンジンの運転特性値（tlfa） が所定の目標・エンジントルク（ＭＭＳ）又はこれに比例するエンジンの目標・ 運転特性値（tls）に等しくなる値に、過給圧力を減少調整するように構成され ていることを特徴とする、請求項１記載の装置。 ４． 前記装置が、過給圧力調整と同時に及び／又は過 給圧力調整の後に、選択的なシリンダ噴射のカットアウト調節及び／又は点火角 調節を実施するように構成されていることを特徴とする、請求項１から３までの いずれか１項記載の装置。