JPH10502893A - エーロゾル分与装置に使うたわみ性の障壁部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 分与装置は、弁付きエーロゾル容器２２と、密封フランジ１６に終る外壁区分１２を持つ単一のたわみ性の障壁部材１０とを包含する。密封フランジ１６は、頂部部分２７及び側壁部分２５間で容器２２に接合される。又内壁区分１４は、外壁区分１２に折曲げ部１５を介して接合される。中央のピストン領域２０は、内壁区分１４の折曲げ部１５から遠い方の末端から出現する。障壁１０は、加圧容器２２内への挿入に先だつて自由に自立するように十分に厚くし剛性を持つようにする。外壁区分１２及び内壁区分１４は、障壁１０を初めに容器２２内に挿入したときに相互に鋭角をなす互いに反対の向きの円すい台形状を持つ。外壁区分１２は内壁区分１４より一層厚く一層剛性である。障壁１０は同様な障壁１０と組み重ね式にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 エーロゾル分与装置に使うたわみ性の障壁部材 技術分野 本願は、１９９４年６月２日付米国特許願０８／２５３，１４３号明細書「エ ーロゾル分与装置に使うたわみ性の障壁部材」のＣＩＰに係わる。この特許願明 細書は又１９９３年６月２９日付米国特許願０８／０８４，６３８号明細書「エ ーロゾル分与装置に使うたわみ性障壁部材」のＣＩＰに係わる。 本発明は、分与しようとする製品と圧力発生媒体すなわち推進剤とを障壁（ｂ ａｒｒｉｅｒ）の互いに対向する側に隔離して各別に保持するエーロゾルパッケ ージのような加圧分与装置パッケージに関する。この種のエーロゾルパッケージ は一般に「障壁パック」（ｂａｒｒｉｅｒ ｐａｃｋ）エーロゾルパッケージと 呼ばれる。 背景技術 従来のエーロゾル障壁パックは、少なくとも３種類の一般形式を持つ。ピスト ン式障壁パックでは、障壁は容器の内側面に対し滑動する関係にこの容器内に取 付けたピストン状部品である。分与しようとする製品はピストンの弁付きの側に 入れ、又容器内に圧力を発生する推進剤はこのピストンの反対側に入れる。１９ ８２年刊行のエーロゾル・ハンドブック第２版には、アメリカン・カン・カムパ ニ（Ａｍｅｒｉｃａｎ Ｃａｎ Ｃｏｍｐａｎｙ）から商品名「ミラ−フロー（ Ｍｉｒａ−Ｆｌｏ）」として市販されているピストン式エーロゾル分与装置につ いて記載してある。ミラ−フロー分与装置では、ピストンスカートは容器の各側 を密封して推進剤ガスがピストンの他方の側の製品室内に入込まないようにして ある。エーロゾル放出弁の作動により製品室内の圧力が低下することによって推 進剤室内に圧力が生じピストンを放出弁に向かい付勢し放出弁を経て製品を放出 する。ピストン式障壁パックの例は、米国特許第３，０２２，９２３号、同第３ ，７５６，４７６号及び同第３，９２９，１３２号の各明細書に記載してある。 第２の形式のエーロゾル隔膜パックでは、容器穴内にエーロゾル放出弁又は容 器穴のビードにたわみ性の伸縮可能な袋を固定してある。１９６０年代後期にコ ンティネンタル・カン・カムパニ（Ｃｏｎｔｉｎｅｎｔａｌ Ｃａｎ Ｃｏｍｐ ａｎｙ）は「セプロ−カン（Ｓｅｐｒｏ−Ｃａｎ）」として知られているエーロ ゾル障壁分与装置を導入した。セプロ−カンは、容器の頂部の弁穴に取付けけら れ開口を持つ内部のプラスチック材製品袋を備える。この袋の側壁は、容器の側 壁に沿って延びアコーディオン状にひだ折りされ、従ってこの袋をからにする際 にこの袋は容器の残りの部分内の圧力の影響のもとに内方上向きに折り曲がるこ とができる。第２の形式の障壁パックを示す特許明細書には、米国特許第３．７ ８８，５２１号、同第３，８９６，９７０号及び同第４，０６７，４９９号の各 明細書がある。第２の形式の障壁パックの変型では、袋を容器の側壁に又は容器 の側壁と容器の頂部との間に形成した接合部に取付ける。 第３の形式の従来の障壁パックは、障壁が密封フランジに終る外壁を持つ開い た杯状の障壁である。前記外壁は容器の内壁に隣接して配置してある。この障壁 の内壁は初めに外壁内に折曲げる。内壁は端部閉鎖部分に終っている。この障壁 は、弁付きエーロゾル容器内に入れられ容器の側壁及び下端閉鎖部の間に形成し た接合部で密封する。製品は、容器の弁付き穴を経て送入され、又推進剤は容器 の下端閉鎖部の口を経て送入する。弁の作動により、製品区画内の圧力を低下さ せ障壁の内壁が障壁の外壁内から開いて障壁の内壁の端部閉鎖部分を前進させる ことにより製品を放出弁に向かい付勢する。第３の形式の従来の障壁パックを示 す特許明細書には米国特許第３，１０９，４６３号明細書がある。 第１の形式のピストン形障壁パックによる問題は、ピストンの側部スカートと 容器の側壁との間の不完全な密封であり、この不完全密封により推進剤を製品内 に入り込ませ、従って製品放出中の推進剤の放出と共に製品の推進剤による汚染 とが生ずる。又エーロゾル容器がへこまされてその真の周辺形状を失うのはまれ なことではなく、従ってピストンは容器内で変形部を過ぎて軸線方向に移動する ことができない。 障壁を弁に又は容器の弁穴に固定する第２の形式の障壁パックに伴う問題は、 伸縮可能な障壁が収縮してこの障壁内に製品が残留し従って容器からの製品の放 出の望ましくない減少を伴うことである。 この場合説明する第３の形式の従来の障壁パックでは、開いた杯状の障壁は容 器の内壁に向かい進行的に又一様には前進しないで、容器壁に又は障壁自体に形 成したポケット内にこの障壁が広がる際に製品を含み捕捉するようになる。これ 等の問題を解決する提案は、内壁の端部閉鎖部分に付加的な剛性のピストンを加 え、又は障壁の外壁を容器の内壁はがれるように接着することを含んでいた。一 般に第３の形式の障壁は形成することと共に容器内に挿入しこの容器に密封する ことがむずかしい。 従って製造及び輸送が容易であり、容器に挿入し密封することが容易であり、 一方の区画から他方の区画への流体の漏れを防ぎ、放出しようとする製品を多量 に入れ従ってこのような多量の製品の排出を妨げることがない、エーロゾル容器 用のたわみ性製品／推進剤障壁が必要になる。 発明の開示 本発明は第３の形式の障壁パックの改良に係わる。本発明の最も広い態様では 本発明は、複数の区域を持つ弁付き圧力容器に使う単一体のたわみ性の膨張可能 な障壁において、複数の区域を持つ弁付き圧力容器内に挿入して使用するのに先 だって形状を保持するのに十分な剛性を持つ成形した空間形状を持つ障壁に係わ る。この障壁は、或る角度をなして折曲げ部により互いに連結した外壁区分及び 内壁区分を持つたわみ性の膨張可能な壁部分を備える。外壁区分の自由末端部は 密封手段を形成し、折曲げ部から遠い方の内壁区分末端は障壁を閉じる中央ピス トン領域内に延びる。好適な実施例では外壁区分は形状が急こう配の円すい台形 で自由端部が密封手段に終わっている。又内壁区分は外壁の内面に並置した関係 に配置され外壁区分の円すい台形状に対向して急こう配を持つ円すい台形で外壁 区分及び内壁区分の間に小さい鋭角をなすようにしてある。折曲げ部から遠い方 の内壁区分の末端は中央のピストン領域により閉じられて単一の障壁部材を形成 する。さらに内壁区分は、この内壁区分及び前記中央ピストン領域をこの障壁を 容器内で頂部を密封したときに製品圧力の影響のもとに軸線方向下向きに移動さ せ大体陰茎の形状を取るようにするのに十分なたわみ性を持つ。さらに外壁区分 及び内壁区分は、製品圧力の影響のもとに外方に延びて容器の内面に実質的に一 致するように十分なたわみ性及び膨張性を持つ。外壁区分が内壁区分より十分に 厚く、一層剛性であるときは、外壁区分は容器の内面に実質的に合致し続け、又 たわみ性内内壁区分は容器内に初めに配置すると推進剤の圧力の影響のもとに外 壁区分内で反転して障壁をほぼその形状に実質的に戻す。次いで内壁区分及び中 央ピストン領域は半径方向外方上向きに伸長して容器内の製品を実質的に排出す る。外壁区分が一層薄く剛性が一層低いときは、内壁区分及び中央ピストンは推 進剤圧力の影響のもとに軸線方向上向きに移動し、次いで外壁区分及び内壁区分 が一緒に密接にしわを生じ上方に移動する。この後者の例では少なくとも粘性の 低い製品の場合に製品が容器から実質的に排出される。 容器内への挿入に先だって形状を保持するのに十分が剛性を持つと共にテーパ 付き外壁区分の存在によって、障壁は容器の頂部内に極めて容易に挿入できる。 テーパ付き外壁区分及び内壁区分によって、障壁は、輸送の際の便宜上又費用の 節約のために同様な障壁に組み重ね式にすることがことができる（ｎｅｓｔａｂ ｌｅ）。さらにこのように組み重ね式にすることにより積重ねた障壁を各容器に 逐次に迅速簡単に機械送給することができる。 本発明の好適な実施例では外壁区分は内壁区分より厚く剛性が一層高い。内壁 区分は又外壁区分より長さがわずかに短かい。そして密封手段は、容器の側壁の 頂部と容器の頂部閉鎖部との間のガスケットとして作用する半径方向に延びるフ ランジである。中央ピストン領域も又内壁区分より厚い。 本隔膜のとくに有利な材料はポリエチレン・テレフタレート（ＰＥＴ）である 。本発明の障壁を横切る透過に関しては、この障壁は単一体の多層構造を利用す ればよい。このような多層構造とその構成材料とこれ等の構造の製造とは当業者 にはよく知られている。一般に３層系では、内層はこの層に対する推進剤及び製 品の移行を妨げる材料であり、又外層推進剤及び製品に対し不活性である。 図面の簡単な説明 第１図は本発明隔膜の１実施例の縦断面図である。 第２図はからのエーロゾル容器内に位置させた第１図の隔膜をこの容器の頂部 穴を線図的に示しエーロゾル弁は図示しないで示す縦断面図である。 第３図は、エーロゾル容器内への製品の装入後にただしこの容器への推進剤の 導入前の位置で本隔膜をエーロゾル容器内で示す縦断面図である。 第４図は、製品をエーロゾル容器から部分的に放出した後のこの容器内の障壁 の縦断面図である。 第５図は、製品をさらに放出し障壁をエーロゾル容器内に初めの形状に反転さ せた後のこの容器内の障壁の縦断面図であり又破線のより製品の全放出後の諸世 の縦断面図を示す。 第６図は、本発明の多層障壁の部分横断面図である。 第７図は、障壁を組み重ね式の関係にして示す縦断面図である。 第８図は、本発明の障壁パックをプラスチッチシートから作るのに使う複数の 工程を示す側面図である。 実施例の詳細な説明 添付図面のうちで第１図は初めに形成した状態の単一の障壁１０を示す。この 障壁１０は、折曲げ部１５により互いに連結したたわみ性の膨張可能な外壁区分 １２及びたわみ性の膨満できる内壁区分１４から成る壁部分１１を持つ。外壁区 分１２は密封フランジ１６に終わっている。内壁区分１４の末端１８では中央の ピストン領域２０が内方に延び障壁１０を閉じる。外壁区分１２は密封フランジ １６から折曲げ部１５まで延びる急こう配の円すい台形を持ち、又内壁区分１４ は折曲げ部１５から中央のピストン領域２０まで延び外壁区分１２に対し反対方 向に向いた急こう配の形状を持つ。 密封フランジ１６を持つ外壁区分１２は、障壁に成形した空間形状を与えるの に十分に厚く十分な剛性を持ち、障壁を自由に自立させ、容器内に容易に挿入す ることができる。 次の寸法を持ちＰＥＴで形成した障壁は加圧容器内の障壁として良好な性能を もつことが分った。 密封フランジ厚さ−０．００７インチ 外壁区分厚さ−０．００７インチは、 折曲げ部で−０．００４インチ きで薄くなるフランジに隣接する。 内壁区分厚さ−０．００４インチは、 中央ピストン領域の隣接部で０．００２インチまで薄くなる折り曲げ部に 隣接する。 中央のピストン領域は、内壁区分及び中央のピストン領域の接合部で０． ００２インチでありこの接合部内ですぐに０．００４インチに増大し、ピストン の中央区域で０．００７インチまで厚くなる。 外壁区分の長さ−３ 1/8インチ 内壁区分の長さ−２ 19/32インチ 前記した、ＰＥＴ障壁に使う容器は、 直径２ 1/8インチ、長さ５ 9/16で ２０２×５０９の直線側辺付き缶であった。 本発明の障壁は外壁区分１２及び内壁区分１４に対し１０のテーパを持ち、外 壁区分１２及び内壁区分１４の間に２°の狭角をなす折曲げ部１５を形成するよ うにした。内側及び外側の各壁区分に対する３°のテーパも又良好な機能を果た すものと考えられる。前記した障壁に対する中央のピストン領域は第１図に示す ような形状を備えた。この場合ピストンの周辺の末端１８は０．１８８インチの 深さと、０．０６３インチの半径とを備えていた。前記した障壁の密封フランジ １６は外壁区分１２内への曲がり半径が０．０７８インチであった。 第２図は、内壁面２３を持つ弁付き圧力容器２２内に挿入した障壁１０を示す 。障壁１０は、容器２２の側壁の上端部２５により形成した接合部と容器２２の 上部ふたの周辺との間の密封フランジ１６の適当なクリンプ（ｃｒｉｍｐ）によ りフランジ１６を介して容器２２に恒久的に接合する。本発明の障壁パックを有 効に使うことのできる圧力容器（エーロゾル用）の形式を制限するわけではない が、一般にくびれ容器と呼ばれるエーロゾル容器に使うときにとくに有用である ことが分った。底部ふた２６には推進剤の導入用の密封できる口２８を設けてあ る。手動の駆動弁（図示してない）は圧力容器２２の穴２９内に当業界にはよく 知られているように位置させてある。 第２図において障壁１０は、容器２２の内部を複数の圧力容器区域すなわち分 与しようとする製品を受入れ上部区域３３と推進剤を受入れる下部区域３５とに 分割する。一般に容器製造業者は、障壁１０を容器２２内に挿入し、障壁１０を 容器２２に前記したように密封する。次いで製品充てん装置により製品及び推進 剤をそれぞれ区域３３、３５に充てんする。 容器２２の頂部と容器２２の側壁との間にフランジ１６を密封した後、製品区 域３３内に製品を導入し障壁１０を第３図に示したように容器２２の内面２３に 実質的に合致するのに十分なだけ容器２２内で上方に膨張させる。容器内への製 品の充てん中には、推進剤及び／又は製品の区域内空気を排出する手段を設ける ことが必要である。推進剤区域３５への推進剤の導入後に、容器２２は、容器穴 ２９内に位置させたエーロゾル弁の作動によって製品を放出する作用をする。 第２図は、障壁１０を容器２２に加える構成を示す。第２図は、外壁区分１２ から延びる末端フランジ１６を持つ障壁パック１０を示す。フランジ１６はフラ ンジ状上端部２５及びふた２７の間に緊密に取付ける。フランジ状上端部２５、 ふた２７及びフランジ１６を側壁１２に向かい丸みを付けて当業者にはよく知ら れた方法により丸み付け継ぎ目を形成することよって継ぎ目を形成する。密封フ ランジ１６の厚さ及び長さは、容器及び丸み付け装置の形式によって変る丸み付 け継ぎ目の要求によって指定される。密封フランジ１６は隣接する外壁区分１２ より厚い。密封フランジ１６は、障壁を容器の基部に密封する際にガスケットと して作用する。必要に応じ丸めて接合しようとする各部品に接着剤を施す。 第３図は容器２２に製品を装入して短い時限後の初期位置における障壁を示す 。加圧容器の頂部穴に配置した弁の連続した又は間欠的の作動時に、製品区域３ ３内の圧力を下げ推進剤区域３５内の一層高い圧力により障壁外壁区分１２内に 内壁区分１４の反転を始めさせることによって容器の放出弁を経て製品を押出す ことにより、容器から製品を排出する。製品が容器２２から排出されるので、内 壁区分１４及び中央ピストン領域２０は第４図に示すように障壁の反転に伴いエ ーロゾル放出弁に向かい軸線方向に移動する。 外壁区分１２が末端フランジ１６から折曲げ部１５までこれ等にわたつて十分 な厚さを持っていると、外壁区分１２は第４図及び第５図に線図的に示した製品 排出の工程を通じて容器壁の内面２３に実質的に合致し続ける。次いで障壁は第 ５図に示すようなほぼその初期形状に戻り、次いで内壁区分１４及び中央ピスト ン領域２０が第５図に示した破線の形状に半径方向及び軸線方向に伸長して容器 ２２からの実質的に完全な製品排出が得られるようにする。この作用が得られる ようにするには、外壁区分１２の厚さは前記した０．００７インチの厚さより実 質的に厚くする必要があるようである。全く限定する意図はないが、この厚さは フランジ１６から折曲げ部１５まで約０．０２０インチないし０．０２５インチ にするか又は第５図に示した外壁区分内で内壁区分が完全に反転するのに十分な ようにすればよい。このように外壁区分が比較的厚いと、比較的粘性の高い製品 もあまり残らないで容器から十分に排出される。内壁区分はなお従来通り薄くた わみ性を保持する。 外壁区分１２が約０．００７インチの厚さを持っていれば、第４図の状態から 製品のほぼ完全な排出の状態に移行することにより内壁区分１２及び外壁区分１ ４が一緒に内方に密接に変形し上向きに移動する。この例では模擬の製品として 水を使うあまり残留しないで試験品からほぼ完全な製品の排出が得られた。しか し粘性の一層高い製品を使うと、あまり残さないで十分な製品排出を行うのに比 較的厚い外壁区分１２を利用する必要があると考えられる。 内壁区分１４の円すい台形の形状により内壁区分１４は外壁区分１２内で軸線 方向に漸次に反転するようになることが認められている。この場合外壁区分１２ は製品を放出弁に漸次に前進させポケット内の製品の捕捉を最小にするのに十分 なだけ厚い。 外壁区分にテーパを付けることにより加圧容器内への本発明の障壁の陥入を容 易にする。外壁区分及び内壁区分の両方に小さい角度のテーパを設けることによ り又、便宜のため障壁の最高の重ね合わせと障壁製造場所から容器製造作業の場 所への障壁の輸送の費用節約とができる。容器製造場所では、組み重ね式にした 障壁の積重ねにより容器内への障壁の逐次の迅速容易な送給を容易にする。組み 重ね式にした各障壁はその積重なりからその所期の容器内に容器殻内の初めの真 空の影響のもとに引入れる。各障壁は、これをその容器内に挿入する際に真空を 遮断する。或は組み重ね式にした各障壁はその積み重ねから意図する容器内に空 気により吹入れる。次の容器殻は組み重ね式にした障壁の積重ねの下方に送給し 、次の容器及び次の障壁に対し同じ作用を継続する。各容器は障壁の組み重ね式 にした積重ねの下方に逐次に送給され続け、そして積み重ねは高速の極めて簡単 な送給作業となる。 従来の分与装置に認められる障壁を通る推進剤及び／又は製品の透過の問題を 解決するように、本発明によるたわみ性障壁は多層材料から適宜に作る。第６図 は、推進剤及び製品が移行しないようにした内層１０２を備えている。層１０２ は、外層接触の推進剤又は製品に対し不活性の外層１０４、１０６間に挟んであ る。接着剤層１０８、１１０を適宜に設ける。或は内層１０２及び外層１０４、 １０６を熱又はその他の手段により互いに融着してもよい。１実施例では内層１ ０２はガス障壁層であり、又各外層１０４、１０６は水性又は有機物の流体の障 壁層である。ガス障壁層は、ＰＥＴ、エチレンビニルアルコール（ｅｔｈｙｌｅ ｎｅ ｖｉｎｙｌ ａｌｃｏｈｏｌ）、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリ デン（ｐｏｌｙｖｉｎｙｌｉｄｅｎｅ ｃｈｌｏｒｉｄｅ）、ポリアクリロニト リル、セロハン又はその他同様な適当な材料から作ればよい。各外層は、ＰＥＴ 、ポリエチレン（とくに高密度のポリエチレン）、ポリプロピレン、ポリテトラ フルオルエチレン、ポリブタン、サーリン（ｓｕｒｌｙｎ）イオノマー、ブチル ゴム、ポリ塩化ビニリデン、ポリクロロトリフルオルエチレン、ペントン（ｐｏ ｌｙｃｈｌｏｒｏｔｒｉｆｌｕｏｒｏｅｔｈｙｌｅｎｅ）、ポリふっ化ビニル又 はその他同様な適当な材料から作ればよい。エチレンビニルアルコール及びポリ ビニルアルコールは好適なガス障壁材料であり、又高密度ポリエチレンは好適な 水性又は有機質の流体の障壁材料である。 当業界にはよく知られている任意の推進剤が本発明の分与装置及びたわみ性障 壁に使われる。本発明の障壁は、障壁パックエーロゾルシステムと圧縮ガスを使 う若干の障壁パックシステムとに必要な量より少ない量の所要激化推進剤で済み 比較的高価な推進剤の経済的な使用ができる。本システムは与えられた容器から 最高量の製品を分与することができる。 第５頁ないし第６頁に述べた本発明の障壁パックはこのようにして、一般に熱 成形と呼ばれる形成法を利用して作る。プラスチック材のシートからプラスチッ ク形状体を作る熱成形法は一般によく知られている。これ等の一般的方法の特定 の変形は、特定の形状の形成のために熱成形法を改良するのに使う。第８図は本 発明の障壁パックの形成に使われる複数の工程を線図的に示す。工程１では０， ０２５インチの厚さを持つプラスチックシート材料たとえばＰＥＴ材料を乾燥加 熱区域（かま）を通しこのＰＥＴを２５０°ないし３３０°Ｆに成形温度に持来 す。ＰＥＴは２８５°ないし３３０°Ｆにしすなわち極端な２５０°及び３３０ °Ｆの値を避けることが望ましい。障壁パックを形成するのに適当と認められる ＰＥＴ材料は二軸延伸して深絞り熱成形を行うのに適当である。 本発明障壁パックは、深絞り部品であり、型基部及び障壁側壁に「ウエッビン グ」（ｗｅｂｂｉｎｇ）を施し、すなわち余分な材料にしゆう曲部を生成する。 「ウエッビング」に関してはプラスチックシート材料の温度の注意深い制御が重 要である。さらにプラスチックシート材料の温度制御を行いこの材料のゆがみ温 度より高い温度を避けることにより、プラスチック材の或る程度の持続件がこの プラスチックシート材料により保持される。この持続性は「ウエッビング」の問 題の除外又は除去に役立つ。 工程２では予備加熱したＰＥＴシートは成形（熱成形）場所に移す。この場所 でＰＥＴシートは、障壁パックの内壁区分及びピストン領域の初期成形のために 「補助プラグ」（ｐｌｕｇ ａｓｓｉｓｔ）を使い又外壁区分を部分的に形成す るのに「リング」を使って予備伸長させる。「リング」は「ウエッビング」を避 けるのに役立つ。「補助プラグ」及び「リング」は、型を取付けた下部可動取付 板（基板）の正反対の側で熱成形装置の上部可動取付板（上部基板）に取付ける 。上下の取付板の間に加熱プラスチックシートを配置した後、成形作業は各取付 板を相互に近づく向きに動かし加熱したシートを挟むことにより始める。各取付 板をそれぞれ最終的に相互に接触するまで移動させる間に「補助プラグ」及び「 リング」によりシートを型の内部穴表面内に又そのまわりに絞り加工して加熱Ｐ ＥＴシートを外壁区分及び内壁区分を「リング」の基部において接合する折曲げ 部で型に一致させ接触させる。ＰＥＴプラスチックシートを熱成形装置の基板に 押付ける際に「リング」は、この型のまわりに環状シールを形成する。このシー ルを形成した後、型に真空圧を加えＰＥＴプラスチックシートを型表面により絞 り加工することによつてＰＥＴプラスチックシートの最終成形を完了する。 型は、水冷の熱伝導性のテフロン被覆アルミニウムである。「補助プラグ」及 び「リング」は、成形部品のすり減り及び固着を避けるようにフェルトで覆った 微粒化した木材である。 適当に冷却した後、上下の取付板を互いに隔離し、又成形シートは抜き型によ り成形部品を縁取りする縁取り場所（工程３）に移送する。これ等の成形部品は 積重ね装置に放出され、そして密封フランジの縁取りした残留品はプラスチック シート押出し処理で再循環再生のために研削する。熱成形しようとするプラスチ ックシートの押出し中のプラスチック材の二軸延伸により障壁材料の透過が減小 すると考えられる。第７頁第１７行ないし第８頁第７行に述べたように末端フラ ンジ１６から折曲げ部１５までの厚い外壁区分１２を持つ障壁を作るには、適当 な形状を持つ制御したパリソンを利用し「ブロー成形」法によることが必要であ る。このような製法は当業者にはよく知られている。 以上本発明をとくにその例示した実施例について説明したが本発明はなおその 精神を逸脱しないでた種々の変化変型を行うことができるのはもちろんである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 ０８／４４２，６３８ (32)優先日 1995年５月17日 (33)優先権主張国 米国（ＵＳ） (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)， ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ， ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，Ｎ Ｏ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．製品の加圧分与に適する、推進剤及び製品は含まない分与装置において、 底部と、側壁と、頂部と、外部から作動可能な弁手段を取付けるために、前記 頂部に設けられた穴と、容器内部に推進剤を導入するために、前記底部に設けら れた閉鎖できる穴とを持つ容器と、 前記容器内部から製品を分与するために、前記頂の穴を貫いて延び外部から作 動可能な弁手段と、 前記容器の側壁と頂部との間に密封された膨張可能なたわみ性の単一の障壁で あつて、前記製品を前記弁手段に流体が連通する状態に保持するための、前記障 壁の上方の第１の区域と、この第１区域に流体が連通しない状態に前記推進剤を 保持するための、前記障壁の下方の第２の区域とを形成するための障壁とを備え 、 この障壁が、末端の密封手段と、たわみ性の膨張可能な壁部分と、中央のピス トン領域とを持つ成形した空間形状であり、前記密封手段、壁部分及びピストン 領域を、前記容器内への挿入に先だつて又この挿入の間に形状を保持するのに十 分な剛性を持つ単一の空間形状として形成し、 前記たわみ性の膨張可能な壁部分に、相互に間隔を置いて折曲げ部により互い に連結した内壁区分及び外壁区分を設け、 この外壁区分が、前記末端の密封手段から前記折曲げ部に延び、前記内壁区分 が、前記折曲げ部から前記外壁区分の内面に沿って延び、 前記中央のピストン領域を、前記単一の障壁部材を閉じて完成するように、前 記内壁区分の周辺により形成した区域に連結され、この区域を横切って延びるよ うにし、 前記内壁区分が、この内壁区分と前記中央のピストン領域とを前記容器内で軸 線方向に動かすことができるのに十分なたわみ性を持つようにして成る 分与装置。 ２．前記外壁区分が、前記末端の密封手段から前記折曲げ部に延びる急こう配の 円すい台形状を持ち、前記外壁区分と前記折曲げ部とを、前記容器内への前記障 壁の挿入時に、最初の間隔を置いた関係が、前記容器の面の内側に形成されるよ うに寸法を定め、前記内壁区分が、前記外壁区分内に入れられ、前記折曲げ部か ら延びる反対方向に向いた急こう配の円すい台形状を持つようにした請求の範囲 第１項記載の分与装置。 ３．前記外壁区分と前記内壁区分とが、前記折曲げ部に終る鋭角を形成した請求 の範囲第１項記載の分与装置。 ４．前記単一の障壁を、ＰＥＴで構成した請求の範囲第１項記載の分与装置。 ５．前記内壁区分の頂部から底部までの寸法を、前記外壁区分よりわずかに短く した請求の範囲第１項記載の分与装置。 ６．前記中央のピストン領域の少なくとも一部分を、前記内壁区分より一層厚く し、一層剛性にした請求の範囲第１項記載の分与装置。 ７．前記末端の密封手段が、前記外壁区分から外方に延びるフランジである請求 の範囲第１項記載の分与装置。 ８．前記中央のピストン領域に、前記内壁区分からこの内壁区分に対し実質的な 角度をなして出現する外周辺を設けた請求の範囲第１項記載の分与装置。 ９．前記障壁を多層とし、その内層を、前記製品及び推進剤の移送に対し不透過 性にし、又その各外層を、これに近接する製品又は推進剤に対し不活性にした請 求の範囲第１項記載の分与装置。 １０．前記単一の障壁を、ＰＥＴで構成した請求の範囲第２項記載の分与装置。 １１．前記単一の障壁を、別の同じ障壁部材に実質的に十分に組み重ね式にする ことができるようにし、前記各障壁の前記円すい台形の外壁区分及び内壁区分と 、介在する折曲げ部とが、別の同じ各障壁部材の対応する部分に組み重ね式にし た請求の範囲第２項記載の分与装置。 １２．前記中央のピストン領域をたわみ性であり、かつ膨張可能にした請求の範 囲第２項記載の分与装置。 １３．前記内壁区分の頂部から底部までの寸法が、前記外壁区分よりわずかに短 くなるようにした請求の範囲第２項記載の分与装置。 １４．前記外壁区分が、前記内壁区分より一層厚く、一層剛性である請求の範囲 第２項記載の分与装置。 １５．前記中央のピストン領域の少なくとも一部分が、前記内壁区分より一層厚 く、一層剛性である請求の範囲第２項記載の分与装置。 １６．前記末端の密封手段が、前記外壁区分から外方に延びるフランジである請 求の範囲第２項記載の分与装置。 １７．前記中央のピストン領域が、前記内壁区分に実質的な角度をなして連結さ れた外周辺を備えた請求の範囲第２項記載の分与装置。 １８．前記障壁を多層にし、その内層を前記製品及び推進剤の移送に対し不透過 性にし、その外層をこれに近接する前記製品又は推進剤に対し不活性にした請求 の範囲第２項記載の分与装置。