JPH1050012A - 情報記録媒体及びそれを用いた記録再生装置 - Google Patents

情報記録媒体及びそれを用いた記録再生装置

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JPH1050012A
JPH1050012A JP20052796A JP20052796A JPH1050012A JP H1050012 A JPH1050012 A JP H1050012A JP 20052796 A JP20052796 A JP 20052796A JP 20052796 A JP20052796 A JP 20052796A JP H1050012 A JPH1050012 A JP H1050012A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、トラックピッチの狭い高密度
タイプであって、しかも、トラックの区別の可能な情報
記録媒体及びそれを用いた記録再生装置を提供すること 【解決手段】光ディスクのプリピット7には、グルーブ
5と一方の側で隣合うランド4との境界部に配置される
第1のID部301と、グルーブ5と他方の側で隣合う
ランド4との境界部に配置される第2のID部302と
が配置されている。第1のID部301及び第2のID
部302は、それぞれ、トラック方向の異なる位置に配
置されている。光ディスク装置において、ID1検出回
路59は、再生信号の中から、第1のID部301に含
まれるアドレス情報を検出し、ID2検出回路60は、
再生信号の中から、第2のID部302に含まれるアド
レス情報を検出する。コントローラ801は、比較回路
62,63に所定のトラックを特定するアドレス情報を
設定し、検出されたそれぞれのアドレス情報と、設定指
示されたアドレス情報の値とのそれぞれ一致をとること
により、所定のトラックを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録媒体及び
それを用いた記録再生装置に係り、特に、トラックピッ
チの狭い高密度タイプの情報記録媒体及びそれを用いた
記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トラックピッチの狭い高密度タイプの情
報記録媒体としては、例えば、特開平6−176404
号公報に記載されているように、光ディスクの案内溝
(以下、「グル−ブ」と称する)と、グルーブに挟まれ
る凸部(以下、「ランド」と称する)の両方に情報を記
録する情報記録媒体が知られている。
【0003】この情報記録媒体においては、グル−ブと
ランドを一対とし、この一対のグル−ブとランドの境界
部の仮想延長線上にプリピットを配置している。記録領
域を示すアドレス情報(ID番号)はこのプリピットに
担わせ、かつ、一つのプリピットで一対のランドとグル
−ブに対するアドレス情報を共用することにより、記録
情報をランドとグル−ブの両方に記録するようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
情報記録媒体においては、一つのプリピットで一対のラ
ンドとグル−ブに対するアドレス情報を共用しているた
め、再生時にアドレス情報を正しく読めた場合でも、こ
のアドレス情報に対応するランド部のセクタとグル−ブ
部のセクタの区別ができないという問題があった。
【0005】ランド部とグルーブ部の区別ができない
と、例えば,情報書込み(WR)中に記録再生装置に衝
撃が加わってトラックはずれが発生し、同じプリピット
のIDを共有するランドからグル−ブにレ−ザスポット
が移動しても、これを検出できないことになる。
【0006】また、記録再生装置の故障やマイクロプロ
セッサ−(MPU)のソフトウエアの設計ミス等によ
り、ランドとグル−ブの指示が逆に設定された場合、情
報記録媒体上のアドレス情報からは、これらの誤りを検
出できないことになる。例えば、ランドの再生時に、誤
ってグル−ブに位置づけた場合、このランドと同じアド
レス部を共有するグル−ブを再生し、上位装置が要求し
たものと異なるデ−タを転送することになる。同様に、
ランドの記録時に誤ってグル−ブに位置づけた場合、こ
のランドと同じIDを共有するグル−ブにデ−タを記録
し、このグル−ブに既にデ−タが記録されていた場合に
は2重書きとなり、以前に記録されたデ−タは破壊され
ることになる。
【0007】以上のような問題は、一つのプリピットで
一対のランドとグル−ブに対するアドレス情報を共用す
る場合に限らず、トラックピッチを狭くして高密度を図
った情報記録媒体において、一対のトラックの境界部の
仮想延長線上にプリピットを配置して、一つのプリピッ
トにより一対のトラックのアドレス情報を共用する場合
にも生ずるものである。即ち、一つのプリピットにより
一対のトラックのアドレス情報を共用する場合において
も、再生時にアドレス情報を正しく読めたとしても、こ
のアドレス情報に対応する一対のトラックの区別ができ
ないという問題があった。
【0008】本発明の目的は、トラックピッチの狭い高
密度タイプであって、しかも、トラックの区別の可能な
情報記録媒体及びそれを用いた記録再生装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、複数のトラックを有するとともに、各ト
ラックは、アドレス情報を含むID部とデータを記録す
るデータ部とからなる複数のセクタによって構成される
情報記録媒体において、上記ID部は、隣合う上記トラ
ックとの境界部に配置されるとともに、上記トラックと
一方の側で隣合うトラックとの境界部に配置される第1
のID部と、上記トラックと他方の側で隣合うトラック
との境界部に配置される第2のID部とから構成され、
上記第1のID部及び第2のID部は、それぞれ、上記
トラック方向の異なる位置に配置するようにしたもので
あり、かかる構成により、トラックの区別をし得るもの
となる。
【0010】上記情報記録媒体において、好ましくは、
上記第1のID部及び第2のID部は、上記トラック方
向に直交する方向に対して、交互に配置されるととも
に、対となる上記第1のID部及び第2のID部毎に、
それぞれのID部は、同じアドレス情報を有するように
したものである。
【0011】上記情報記録媒体において、好ましくは、
上記第1のID部及び第2のID部は、それぞれ同一の
セクタ内に複数個配置すうようにしたものであり、かか
る構成により、欠陥に強いものとなる。
【0012】また、上記目的を達成するために、本発明
は、複数のトラックを有するとともに、各トラックは、
アドレス情報を含むID部とデータを記録するデータ部
とからなる複数のセクタによって構成される情報記録媒
体を用いる記録再生装置において、上記情報記録媒体の
上記トラックの一方の側に配置される第1のID部及び
他方の側に配置される第2のID部に含まれるそれぞれ
のアドレス情報を検出する検出手段と、所定のトラック
を特定するアドレス情報を設定する設定手段とを備え、
上記検出手段により検出されたそれぞれのアドレス情報
と、上記設定手段により指示されたアドレス情報の値と
のそれぞれ一致をとることにより、所定のトラックを検
出するようにしたものであり、かかる構成により、トラ
ックを区別し得るものとなる。
【0013】上記記録再生装置において、好ましくは、
上記検出手段は、上記第1のID部及び第2のID部の
再生信号に対して設けられた検出ゲートによって構成す
るようにしたものである。
【0014】上記記録再生装置において、好ましくは、
上記情報記録媒体の上記トラックに配置される上記第1
のID部及び第2のID部は、上記トラック方向に直交
する方向に対して、交互に配置されるとともに、対とな
る上記第1のID部及び第2のID部毎に、それぞれの
ID部は、同じアドレス情報を有するものであり、上記
設定手段は、第1のトラックに対しては、上記第1のI
D部に対するアドレス情報と第2のID部に対するアド
レス情報に対して同じアドレス情報を設定し、上記第1
のトラックに隣接する第2のトラックに対しては、上記
第1のID部に対するアドレス情報と第2のID部に対
するアドレス情報に対して異なるアドレス情報を設定す
るようにしたものである。
【0015】上記記録再生装置において、好ましくは、
上記情報記録媒体に配置されるID部には、さらに、検
出される上記アドレス情報のエラーをチェックするチェ
ックコードが配置されており、さらに、上記情報記録媒
体から再生される上記アドレス情報及び上記チェックコ
ードにより、上記アドレス情報の妥当性を判断する判断
手段を備え、この判断手段により、上記アドレス情報が
妥当と判断されたとき、上記情報記録媒体のデータ部の
データの記録再生を行うようにしたものであり、係る構
成により、アドレス情報を誤って再生した場合の誤動作
を防止し得るものとなる。
【0016】上記記録再生装置において、好ましくは、
上記情報記録媒体の上記トラックに配置される上記第1
のID部及び第2のID部は、上記トラック方向に直交
する方向に対して、交互に配置されるとともに、対とな
る上記第1のID部及び第2のID部毎に、それぞれの
ID部は、同じアドレス情報を有するものであり、さら
に、上記検出手段によって検出されたアドレス情報を基
に、第1のアドレス情報及び第2のアドレス情報を演算
する演算手段と、上記第1のID部から再生されるアド
レス情報と第2のID部から再生されるアドレス情報を
比較して、一致不一致を判断する比較手段と、この比較
手段により一致すると判断された時には、上記演算手段
により求められた第1のアドレス情報を選択し、不一致
と判断された時には、上記演算手段により求められた第
2のアドレス情報を選択する選択手段と、所定のトラッ
クを特定するアドレス情報を設定する設定手段とを備
え、上記選択手段により選択されたアドレス情報と、上
記設定手段により指示されたアドレス情報の値との一致
をとることにより、所定のトラックを検出するようにし
たものであり、かかる構成により、コントローラの処理
を簡単にし得るものとなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5を用いて、本発
明の一実施形態による情報記録媒体及びそれを用いた記
録再生装置について説明する。図1は、本発明の一実施
形態による情報記録媒体である光ディスクの記録トラッ
クの説明図である。本実施形態における光ディスクは、
2スパイラル方式のランド/グル−ブ記録方式の光ディ
スクである。光ディスクとしては、相変化型,追記型,
或いは光磁気型の光ディスクのいずれであってもよい。
【0018】円盤状の光ディスク10の表面には、トラ
ッキング制御用の案内溝となる凹部形状のグルーブ4が
スパイラル状に形成されている。スパイラル状のグルー
ブ4の間は、凸部形状のランド5がスパイラル状に形成
されている。従って、グルーブ4及びランド5がスパイ
ラル形状に形成されている2スパイラル形式となってい
る。グルーブ4及びランド5は、それぞれ情報を記録す
る記録トラックTR−(N−2),TR−(N−1),
TR−N,TR−(N+1),TR−(N+2)として
用いられるランド/グル−ブ記録方式である。各トラッ
クTRは、円周方向に分割されており、N個のセクタS
EC−1,SEC−2,SEC−3,…,SEC−(N
−1),SEC−Nによって構成されている。
【0019】次に、図2を用いて、光ディスクのプリピ
ットの詳細構成について説明する。図2は、本発明の一
実施形態による光ディスクの表面のプリピット部近傍の
部分拡大図である。
【0020】光ディスクの上のトラックは、円周方向に
データ部1とID部2に分けられている。ID部2と、
このID部2に続くデータ部1により、図1に示した一
つのセクタSECを構成している。デ−タ部1には、光
ディスクの半径方向に、凸部形状のランド4と凹部形状
のグル−ブ5が交互に配置されており、ランド4とグル
−ブ5の両方の領域に記録マ−ク6が記録される。すな
わち、ランド4,グル−ブ5は、共に記録領域である。
【0021】ID部2には、溝(凹部)は形成されてお
らず、ランド4とグル−ブ5の境界部の仮想延長線上
に、プリピット7が配置されている。プリピット7は、
ランド4とグル−ブ5の境界部の仮想延長線上に、必ず
配置されている。ID部2は、ID1部301,ID2
部302,及びセクタマ−ク部305とから構成されて
いる。プリピット7は、ID1部301とセクタマ−ク
305において、ランド4の中心線に対して図中下側に
配置され、ID2部302において、ランド4の中心線
に対して図中上側に配置されている。そして、ID1部
301とID2部302は、光ディスクの円周方向(ト
ラック方向)においては、異なる位置に配置されてい
る。
【0022】ID1部301とID2部302は、それ
ぞれ、VFO部306,同期マ−ク307,アドレス番
号312,及びCRC部311とから構成されている。
VFO部306には、記録媒体からの再生信号に同期し
た再生クロックを生成するための繰り返しパタ−ンが記
録されている。同期マ−ク307には、アドレス番号3
12の開始位置を示す所定のパタ−ンが記録されてい
る。
【0023】また、アドレス番号312は、トラック番
号308,ID識別番号309,及びセクタ番号310
とから構成されている。トラック番号308には、光デ
ィスクの半径方向の位置を示す情報が記録されている。
ID識別番号309には、ID1部301とID2部3
02を識別するための情報を記録されている。ID識別
番号309は、例えば、ID1部301では”0”が記
録され、ID2部302では”1”が記録されている。
セクタ番号310には、トラックの円周方向の位置を示
す情報が記録されている。
【0024】ランド4のID1部301とID2部30
2のトラック番号309には、同じトラック番号を記録
してある。即ち、例えば、トラック番号1ランド203
のID1部301には、トラック番号”1”が記録さ
れ、ID2部302にも、同じトラック番号”1”が記
録されている。
【0025】一方、グル−ブ5のID1部301は、図
中上側のランド4とプリピット7を共用し、また、ID
2部302は、図中下側のランド4とプリピットを共用
している。従って、グル−ブ5のID1部301とID
2部302とのトラック番号は、異なっており、1番違
うトラック番号となっている。即ち、例えば、トラック
番号0グル−ブ202のID1部301には、はトラッ
ク番号”0”が記録され、ID2部302には、異なる
トラック番号”1”が記録されている。
【0026】以上説明したように、本実施形態におて
は、ID1部及びID2部は、それぞれ隣合うトラック
との境界部に配置されているとともに、上記トラック方
向の異なる位置に配置されている。即ち、ランドとこれ
に隣接する左右両隣のグル−ブとの境界の延長線上にI
D1部を含むプリピットを設け、同様にグル−ブと、そ
の両隣のランドとの境界の延長線上にID2部を含むプ
リピットを設ける。また、ランド及びグル−ブ共に同一
位置の両側にはプリピットが存在しないように配置す
る。このように、ランドの両側及びグル−ブの両側にプ
リピット配置して、トラックオフセットを低減すると共
に、同一位置にプリピットが存在しないように配置する
ことにより、クロスト−クを低減することができる。
【0027】本実施形態による情報記録媒体によれば、
トラックの区別をできるものとなる。
【0028】また、トラックオフセットを低減できると
ともに、クロストークを低減できるものとなる。
【0029】次に、図3を用いて、本発明の一実施形態
による光ディスク装置について説明する。図3は、本発
明の一実施形態による記録再生装置である光ディスク装
置のブロック図である。
【0030】ID部2の再生時には、レ−ザ光源57か
ら出射したレ−ザ光を光ディスク10に照射し、その反
射光を受光部58で受光する。レ−ザ光源57と受光部
58は、光ヘッド部を構成している。受光部58は、光
ディスク10上に予め形成されている図2に示したプリ
ピットのパタ−ンを反射光の強弱の変化として検知し、
これを信号として検出する。ここでは図示していない
が、受光部58の後には、検出した微弱な信号を増幅す
るプリアンプ部やプリアンプ部の出力を所定の振幅に自
動調整するAGC(Auto Gain Contro
l)部や、AGC部の出力信号と同期した再生クロック
を生成するPLL部等が設けられる。受光部58の出力
信号は、プリアンプ部やAGC部やPLL部で処理され
て、再生信号31となる。再生信号31には、ID部2
に予め形成されているプリピット7に対応したパルス信
号が再生される。
【0031】再生信号31は、復調回路75,ID1検
出回路59,ID2検出回路60及びセクタマ−ク検出
回路61に送出される。セクタマ−ク検出回路61は、
各セクタの先頭にあるID部2の先頭のセクタマ−ク3
05を検出し、セクタマ−ク305の検出タイミングを
示すパルス信号であるセクタマ−ク検出信号81をコン
トロ−ラ部801に送出する。
【0032】コントロ−ラ部801は、セクタマ−ク検
出信号81のタイミングを基準として、再生信号31の
ID1部301の中のVFO部306でパルスを出力す
るセクタパルス33を出力する。ID1検出回路59及
びID2検出回路60は、コントローラ部801が出力
するセクタパルス33でリセットされる。
【0033】また、コントロ−ラ部801は、ID1部
301の内、同期マ−ク307とアドレス番号312と
CRC部311の領域で”H”レベルとなるゲ−ト信号
であるID1検出ゲ−ト信号77と、ID2部302の
内、同期マ−ク307とアドレス番号312とCRC部
311の領域で”H”レベルとなるゲ−ト信号であるI
D2検出ゲ−ト信号78とを出力する。
【0034】ID1検出回路59は、コントローラ部8
01が出力するID1検出ゲ−ト信号77が”H”レベ
ルとなる期間において、受光部58から入力する再生信
号31の中からID1部301の中のトラック番号30
8とセクタ番号310を検出し、ID1番号検出値68
を比較回路62へ出力する。また、ID2検出回路60
は、コントローラ部801が出力するID2検出ゲ−ト
78が”H”レベルとなる期間において、受光部58か
ら入力する再生信号31の中からID2部302の中の
トラック番号308とセクタ番号310を検出し、トラ
ック番号とセクタ番号とからなるID2番号検出値69
を比較回路63へ出力する。
【0035】コントロ−ラ801は、再生,記録,又は
消去等の処理を実行するセクタのトラック番号とセクタ
番号を、ID1番号指示値70として比較回路62に出
力し、また、ID2番号指示値71として比較回路63
に出力する。比較回路62は、ID1番号検出値68と
ID1番号指示値70をビット毎に一致をとり、全ての
ビットで一致していた場合に、”H”レベルとなるID
1検出信号79を出力する。比較回路63は、ID2番
号検出値69とID2番号指示値71をビット毎に一致
をとり、全てのビットで一致していた場合に、”H”レ
ベルなるID2検出信号80を出力する。
【0036】比較回路62が出力するID1検出信号7
9及び比較回路63が出力するID1検出信号80は、
アンドゲート64に入力する。アンドゲ−ト64の出力
であるID検出信号72は、ID1検出信号79とID
2検出信号80の両方が”H”レベルのとき、”H”レ
ベルとなる。ID検出信号72は、コントロ−ラ801
に送出され、再生,記録,又は消去等の処理を実行する
セクタのIDを検出できたことを報告する。
【0037】再生処理の実行時には、復調回路75は、
光ディスク10上のデ−タ部1に所定の変調をかけて記
録されたユ−ザデ−タの再生信号31を復調し、復調信
号76をコントロ−ラ801に送出する。コントローラ
801は、ID検出信号72が”H”レベルである期間
中に、入力した復調信号76を、再生処理を実行するセ
クタのユーザデータとして読み込み、外部に出力する。
【0038】また、記録処理の実行時には、コントロ−
ラ801は、光ディスク10に記録するデ−タであるW
Rデ−タ信号65と、記録または消去処理実行時に再生
信号31のデ−タ部で”H”レベルとなり記録するエリ
アを示すゲ−ト信号であるWRゲ−ト信号66を、それ
ぞれ、アンドゲ−ト54,53に送出する。
【0039】一方、記録処理を実行するセクタが検出さ
れると、アンドゲート64が出力するID検出信号72
は、アンドゲ−ト53,54に送出される。従って、ア
ンドゲート53は、WRゲ−ト信号66が”H”レベル
で、しかも、ID検出信号72が”H”レベルの時、”
H”レベルの一致信号67を出力し、アンドゲート54
は、ID検出信号72が”H”レベルの時、WRデータ
信号65に同期したデータ信号55を出力する。
【0040】レ−ザ光源駆動回路56は、アンドゲ−ト
54,53の出力信号55,67により制御され、記録
マ−クを記録するタイミングで、レ−ザ光源57のレ−
ザパワ−を強くして、記録を行う。
【0041】また、消去時には、レ−ザ光源駆動回路5
6は、アンドゲ−ト54,53の出力信号により制御さ
れ、消去を行うタイミングで、レ−ザ光源57のレ−ザ
パワ−を強くして、消去を行う。
【0042】なお、IDまたはデ−タの再生時には、W
Rデ−タ65には記録するデ−タは出力されず、WRゲ
−ト66はオフし、これによって、レ−ザ光源駆動回路
56は、記録または消去時と比較して相対的に弱い光を
レ−ザ光源57から発光させる。
【0043】コントロ−ラ801の内部には、ユ−ザデ
−タに所定の変調を施す変調回路が設けられており、変
調後のデ−タをWRデ−タ65として出力する。変調方
式としては、1−7RLL(Run Length L
imit)変調や、2−7RLL変調等を用いても良
い。但し、コントロ−ラ801内部の変調回路と、復調
回路75が、同じ変調方式に対応するように構成する。
【0044】次に、コントローラ801が出力するID
1番号指示値70とID2番号指示値71について説明
する。図2において説明したように、ランド4のID1
部301とID2部302のトラック番号309には、
同じトラック番号を記録してあるのに対して、グル−ブ
5のID1部301とID2部302のトラック番号3
09には、異なるトラック番号が記録されている。従っ
て、ランド4に対して、デ−タの記録,再生,や消去の
処理を行う場合と、グルーブ5に対して、処理を行う場
合では、ID1番号指示値70とID2番号指示値71
の設定を異ならせる必要がある。
【0045】従って、ランド4に対する処理では、ID
1番号指示値70とID2番号指示値71に、処理を行
うランドに対応する同じトラック番号を設定する。ま
た、グル−ブ5に対する処理では、処理を行うグル−ブ
に対応する互いに異なるトラック番号をID1番号指示
値70とID2番号指示値71に設定する。この場合、
図2に示したID部2に対応させて、ID1部301の
トラック番号に比べ、ID2部302のトラック番号は
1トラック大きな値を設定する。
【0046】即ち、例えば、図2に示したトラック番号
1ランド203に対する処理時には、ID1番号指示値
70にトラック番号”1”を設定し、ID2番号指示値
71に同じトラック番号”1”を設定する。また、図2
に示したトラック番号1グル−ブ204に対する処理時
には、ID1番号指示値70にトラック番号”1”を設
定し、ID2番号指示値71にトラック番号”2”を設
定する。
【0047】これらの指示値と再生したID1番号検出
値68とID2番号検出値69とが、ID1とID2に
ついて両方一致したことを、比較回路62,比較回路6
3,アンドゲ−ト64によって検出して、これを条件と
して、コントローラ801は、処理を実行する。
【0048】ID1検出回路59及びID2検出回路6
0の構成としては、例えば、ID1検出ゲ−ト信号77
とID2検出ゲ−ト信号78とが、それぞれ”L”レベ
ルの期間にリセットされ、再生デ−タをビット毎に順次
取り込むシフトレジスタと、このシフトレジスタのビッ
ト毎の出力より、パタ−ン一致の方法で同期マ−ク30
7を検出し、検出したタイミングを示すパルス信号を出
力するマ−ク検出回路と、このパルス信号により、あと
に続くアドレス番号312の取り込みを開始し、取り込
んだ後にこれを保持し、かつ、セクタパルス33によっ
てリセットされるレジスタ回路とより構成することがで
きる。アドレス番号312が、光ディスク上に所定の変
調を施された後に記録されている場合には、復調回路を
設けて復調後に、上述したレジスタ回路に取り込むよう
にすればよい。
【0049】また、ID1検出回路59とID2検出回
路60は、図3においては、別々のブロックとして記述
したが、これに限らず、一部の回路を共用しても良い。
即ち、再生デ−タをビット毎に順次取り込むシフトレジ
スタと、このシフトレジスタのビット毎の出力よりパタ
−ン一致の方法で同期マ−ク307を検出し、検出した
タイミングを示すパルス信号を出力するマ−ク検出回路
と、ID1検出ゲ−ト77が”H”レベルの場合に、前
記パルス信号により、あとに続くアドレス番号312の
取り込みを開始し、取り込んだ後にこれを保持し、か
つ、セクタパルス33によってリセットされるID1用
のレジスタ回路と、ID2検出ゲ−ト78が”H”レベ
ルの場合に、前記パルス信号により、あとに続くアドレ
ス番号312の取り込みを開始し、取り込んだ後にこれ
を保持し、かつ、セクタパルス33によってリセットさ
れるID2用のレジスタ回路とより構成しても良い。
【0050】要するに、ID1部301とID2部30
2とを、それぞれの検出ゲ−トにより区別して、それぞ
れのアドレス番号を検出する回路であれば、どのように
構成してもよい。
【0051】次に、図4を用いて、本発明の一実施形態
による光ディスク装置の動作について説明する。図4
は、本発明の一実施形態による光ディスク装置の記録時
のタイムチャートである。
【0052】図4は、図2に示した光ディスクのトラッ
ク番号1グル−ブ204のセクタ番号”4”のセクタに
記録を行うときのID部のタイミングを拡大して示した
ものである。
【0053】図4(A)は、図3に示す受光部58の出
力信号が、プリアンプ部やAGC部やPLL部で処理さ
れた再生信号31を示している。再生信号31には、I
D部2に予め形成されているプリピット7に対応したパ
ルス信号が再生される。即ち、再生信号31は、セクタ
マーク305と、VFO部341と同期マーク342と
アドレス番号343とCRC部344から構成されるI
D1部301と、VFO部345と同期マーク346と
アドレス番号347とCRC部348から構成されるI
D1部302と、データ部1から構成されている。デー
タ部1に予め情報が記録されている場合には、記録され
ている情報に対応した信号が出力される。
【0054】図4(B)は、図3に示すセクタマーク検
出回路61が出力するセクタマ−ク検出信号81を示し
ている。セクタマーク検出回路61は、再生信号31の
中のセクタマ−ク305を検出し、セクタマ−ク検出信
号81にパルス信号が出力する。
【0055】図4(C)は、図3に示すコントローラ8
01が出力するセクタパルス33を示している。コント
ローラ801は、セクタマ−ク検出信号81の検出パル
スを基準として、VFO部341付近において、セクタ
パルス33にパルス信号を出力する。
【0056】図4(D)は、図3に示すコントローラ8
01が出力するゲ−ト信号ID1検出ゲ−ト信号77を
示している。コントローラ801は、セクタマ−ク検出
信号81の検出パルスを基準として、同期マ−ク34
2,アドレス番号343,CRC部344の領域におい
て”H”レベルとなるID1検出ゲ−ト信号77を出力
する。
【0057】図4(E)は、図3に示すコントローラ8
01が出力するゲ−ト信号ID2検出ゲ−ト信号78を
示している。コントローラ801は、セクタマ−ク検出
信号81の検出パルスを基準として、同期マ−ク34
6,アドレス番号347,CRC部348の領域におい
て”H”レベルとなるID2検出ゲ−ト信号78を出力
する。
【0058】図4(F)は、図3に示すID1検出回路
59が検出するID1番号検出値68を示している。I
D1検出回路59は、コントローラ801が出力するセ
クタパルス33によってリセットされる。セクタパルス
33によってリセットされた時のID1番号検出値68
としては、例えば、図4のように、トラック番号”
0”,セクタ番号”0”と設定してもよいが、光ディス
ク上のトラック番号”0”,セクタ番号”0”のセクタ
の処理の実行時にIDを誤検出する恐れがあるため、ト
ラック番号やセクタ番号として光ディスク上に有りえな
い番号に設定することがより望ましい。
【0059】ID1番号検出値68は、セクタパルス3
3のパルス信号によってリセットされた後、ID1検出
ゲ−ト信号77が”H”レベルの期間に、ID1部のア
ドレス番号343を読み取り、その値である、例えば,
トラック番号”1”,セクタ番号”4”がセットされ、
次のセクタのセクタパルス33のパルス信号のタイミン
グまで保持する。
【0060】図4(G)は、図3に示すID2検出回路
60が検出するID2番号検出値69を示している。I
D2検出回路60は、コントローラ801が出力するセ
クタパルス33によってリセットされた後、ID2検出
ゲ−ト78が”H”レベルの期間にID2部のアドレス
番号347を読み取り、その値である例えばトラック番
号”2”,セクタ番号”4”がセットされ、次のセクタ
のセクタパルス33のパルス信号のタイミングまで保持
する。
【0061】図4(H)は、図3に示すコントローラ8
01が出力するID1番号指示値70の設定状態を示し
ている。コントローラ801は、セクタマ−ク検出信号
81の検出パルスを基準として、処理を行うセクタのア
ドレスをID1番号指示値70として設定する。1セク
タの処理を行う場合には、設定のタイミングは、処理を
行うべきセクタのアドレス番号343が再生される前の
タイミングとしておく。連続して複数のセクタの処理を
行う場合には、処理するセクタの先頭のアドレス番号を
最初に設定し、先頭のセクタの処理を行ってから、2セ
クタ目以降、セクタパルスのタイミングでセクタ番号が
1づつ増加するようにする。
【0062】図4(I)は、図3に示すコントローラ8
01が出力するID2番号指示値71の設定状態を示し
ており、ID1番号指示値70と同様に設定される。
【0063】図4に示す例では、トラック番号1グル−
ブ204のセクタ番号”4”のセクタに記録をするた
め、ID1番号指示値70として、トラック番号”
1”,セクタ番号”4”を設定し、ID2番号指示値7
1として、トラック番号”2”,セクタ番号”4”を設
定してある。
【0064】図4(J)は、図3に示す比較回路62が
出力するID1検出信号79を示している。ID1検出
信号79は、ID1番号検出値68にトラック番号”
1”,セクタ番号”4”がセットされると、ID1番号
指示値70と一致して、”H”レベルとなる。
【0065】図4(K)は、図3に示す比較回路63が
出力するID2検出信号80を示している。ID2検出
信号80は、ID2番号検出値69にトラック番号”
2”,セクタ番号”4”がセットされると、ID2番号
指示値71と一致して、”H”レベルとなる。
【0066】図4(L)は、図3に示すアンドゲート6
4が出力するID検出信号72を示している。処理を行
うセクタのID1部301とID2部302の両方のア
ドレス番号343,347が正しく再生されると、ID
1検出信号79とID2検出信号80の両方が後に続く
デ−タ部を全て含む領域で”H”レベルとなり、両者の
論理積をとって生成されるID検出信号72も”H”レ
ベルとなる。
【0067】図4(M)は、図3に示すコントローラ8
01が出力する記録すべき変調後のユーザデータである
WRデータ65を示している。
【0068】図4(N)は、図3に示すコントローラ8
01が出力する記録する領域を示すゲ−ト信号66を示
している。
【0069】記録時でかつID検出信号72が”H”レ
ベルの場合には、アンドゲ−ト54と53はオンして、
このWRデ−タ65とWRゲ−ト66は、図4(O),
(P)に示すように、アンドゲ−ト出力55とアンドゲ
−ト出力67に出力し、レ−ザパワ−は記録パワ−に制
御され、記録を行う。
【0070】図4には示していないが、再生処理時は、
ID検出信号72が”H”レベルである場合には、WR
デ−タ65とWRゲ−ト66は”L”レベルとなり、レ
−ザは再生パワ−に制御され、デ−タ部に記録されたデ
−タを復調デ−タ76をコントロ−ラ部801からホス
トコンピュ−タやパソコン等の上位装置に転送する。
【0071】先に述べたように、図2に示すような光デ
ィスクにおいては、ID1とID2の何れかが正しく再
生できない場合、そのセクタを特定できないが、このよ
うな場合、ID検出信号72は”L”レベルとなり、復
調デ−タ76の転送を行わず、誤ったセクタのデ−タを
上位装置に転送することを防止する。
【0072】また、消去処理時は、ID検出信号72
が”H”レベルである場合には、WRデ−タ65とWR
ゲ−ト66は”H”レベルとなり、レ−ザは消去用の高
いパワ−に制御され、デ−タ部に記録されたデ−タを消
去する。
【0073】先に述べたように、図2に示すような光デ
ィスクにおいては、ID1とID2の何れかが正しく再
生できない場合、そのセクタを特定できないが、このよ
うな場合、ID検出信号72は”L”レベルとなり、誤
消去を防止する。
【0074】次に、図2及び図5を用いて、光ディスク
上に欠陥が生じた場合の動作について説明する。図5
は、図2に示した本発明の一実施形態による光ディスク
から再生される再生信号の波形図である。
【0075】図5において、トラック番号0ランド再生
信号211は、図2に示したトラック番号0ランド20
1から再生された信号を模式的に示しており、トラック
番号0グルーブ再生信号212は、図2に示したトラッ
ク番号0グルーブ202から再生された信号を模式的に
示している。他の再生信号213,…,220も、それ
ぞれ、図2に示したランド203,…,209、グルー
ブ204,…,210に対応した再生信号である。
【0076】ここで、例えば、図2に示すように、ID
部2の一部に欠陥901が生じた場合には、図5に示す
ように、トラック番号2ランド再生信号215のID1
部301に波形異常921が発生して、ID1部301
のアドレス番号は正しく再生できないことになる。一
方、トラック番号2ランド再生信号215のID2部3
02からはトラック番号”2”が再生されるが、これは
トラック番号1グル−ブ204を再生したトラック番号
1グル−ブ再生信号214のID2部302のトラック
番号”2”と同じ値であり、区別できないことになる。
【0077】ID2部302の値が指示したトラック番
号と一致することだけを条件として、トラック番号2ラ
ンド205のID部2の後に続くデ−タ部1の記録また
は消去を行うと、誤ってトラック番号1グル−ブ204
に光ヘッドを位置付けた場合、これを検出できず、トラ
ック番号1グル−ブ204のID部2の後に続くデ−タ
部1に既に記録されているデ−タを破壊することにな
る。
【0078】また、デ−タの再生時に同様なことがある
と、要求されたものと異なるトラック番号1グル−ブ2
04のデ−タ部1のデ−タを転送することになる。
【0079】光ディスク上に形成された欠陥による誤動
作を防止するため、本実施形態においては、図3におい
て説明したように、ID1とID2を、それぞれ検出ゲ
−トによって個別に検出し、両方のIDがそれぞれの指
示値と一致していたことを条件に記録,消去,および再
生等の処理を行うようにしている。
【0080】即ち、本実施形態においては、図2に示し
た光ディスクのトラック番号2ランド205への記録時
には、ID1番号指示値70及びID2番号指示値71
のトラック番号として同じトラック番号”2”を設定す
る。この時、誤ってトラック番号1グル−ブ204に光
ヘッドを位置付けた場合、ID2検出回路60ではトラ
ック番号”2”が検出され、ID2検出信号80は”
H”レベルとなる。一方ID1検出回路59ではトラッ
ク番号”1”が検出されるが、ID1指示値71にはト
ラック番号”2”が設定されているため、比較回路62
において一致せず、ID1検出信号79は”L”レベル
となる。両者の論理積をとるアンドゲ−ト64の出力の
ID検出信号72も”L”レベルとなり、IDを正常に
検出できなかったことをコントロ−ラ801ヘ報告する
と共に、アンドゲ−ト54と53において、ゲ−トをオ
フしてWRデ−タ65とWRゲ−ト66がレ−ザ光源駆
動回路56に送られないようにする。このように、記録
時に光スポットを誤ったトラックに位置付けた場合に記
録処理を中止して、ユ−ザデ−タを保護することができ
る。
【0081】また、再生時には、ID検出信号72が”
L”レベルの時、コントロ−ラ801は復調デ−タ76
をホストコンピュ−タやパソコン等の上位装置に転送す
る処理を中止する。これにより誤ったデ−タを上位装置
に転送することを防止できる。
【0082】上述したような処理を行うと高い信頼性を
得られるが、媒体上のID部にゴミが付着した場合等に
デ−タが読みだせなくなる。ユ−ザによっては、ゴミが
付着してIDが読めない場合にも、多少の信頼性を犠牲
にしても再生したい場合がある。このような場合は、複
数回再生処理を行い、例えば、1回目の再生時にはID
1部301とID2部302の両方が正しく再生できた
ことを条件に上位装置にデ−タを転送し、検出できなか
った場合2回目以降の再生時にID1部301とID2
部302の何れか片方を再生できた場合に上位装置に復
調デ−タ76を転送する処理や、処理を行いたいセクタ
のID1部301とID2部302の何れも再生できな
くとも1セクタまたは複数セクタ前のセクタのID1部
301とID2部302の両方が検出できた場合に、検
出できたセクタからタイミングを測って、再生処理を実
行しても良い。
【0083】なお、以上の説明では、図2に示したラン
ド4のID1部301とID2部302のトラック番号
308には、同じトラック番号を記録してあり、グルー
ブ5のID1部301とID2部302のトラック番号
309には、異なるトラック番号を記録してあるものと
したが、ランド4若しくはグルーブ5のID1部301
とID2部302のトラック番号309に、それぞれ異
なるトラック番号を記録するようにしてもよい。即ち、
図2において、トラック番号0ランド201のID2部
302のトラック番号を”0”とし、トラック番号0ラ
ンド201のID1部301のトラック番号を”1”と
し、トラック番号1ランド203のID2部302のト
ラック番号を”2”とし、トラック番号1ランド203
のID1部301のトラック番号を”3”とするよう
に、順次1番づつ繰り上げるトラック番号を記録するよ
うにしてもよい。
【0084】一方、このようにしてトラック番号の記録
された光ディスクに対して、図3に示す光ディスク装置
においては、ID1番号指示値70及びID2番号指示
値71の設定を変えるのみで対応することができる。即
ち、トラック番号0ランド201を再生するときには、
ID1番号指示値70として、トラック番号”1”を設
定し、ID2番号指示値71として、トラック番号”
0”を設定することにより、ランドとグルーブを区別し
て、同様にして所定のトラックの再生を行うことができ
る。また、記録,消去の処理も同様に実行することがで
きる。
【0085】以上説明したように、本実施形態の記録再
生装置によれば、隣合うランドとグルーブを区別するこ
とができるので、誤った処理を防止することができる。
【0086】次に、図6を用いて、本発明の第2の実施
形態による記録再生装置について説明する。図6は、本
発明の第2の実施形態による記録再生装置である光ディ
スクのブロック図である。
【0087】図6において、図3と同一符号は、同一部
分を示しており、その構成・動作については、図3にお
いて説明したとおりであるので、その詳細な説明は省略
する。図6に示した実施形態において、図3の実施形態
と相違する主たる点は、ID1CRC演算回路93及び
ID2CRC演算回路94を追加した点にある。また、
この追加に伴い、アンドゲート97,98,99を設け
てある。なお、本実施形態の記録再生装置において記録
再生に使用する光ディスクは、図1及び図2において説
明したような構成を有するものである。
【0088】ID1CRC演算回路93は、コントロー
ラ801が、セクタの最初に出力するセクタパルス33
(図4(C)参照)によりリセットされる。そして、I
D1CRC演算回路93は、ID1検出ゲ−ト信号77
が”H”レベルの時に、再生信号31の中のID1部3
01(図4参照)のアドレス番号343とCRC部34
4をビット毎に取り込み、エラー検出のための所定の演
算を行うものである。
【0089】ID2CRC演算回路94は、同様に、コ
ントローラ801が、セクタの最初に出力するセクタパ
ルス33(図4(C)参照)によりリセットされる。そ
して、ID2CRC演算回路94は、ID2検出ゲ−ト
信号78が”H”レベルの時に、再生信号31の中のI
D2部302(図4参照)のアドレス番号347とCR
C部348をビット毎に取り込み、エラー検出のための
所定の演算を行うものである。
【0090】ID1CRC演算回路93は、例えば,I
D1検出ゲ−ト信号77が”H”レベルの時に、再生信
号31の同期マ−ク307を検出する同期マ−ク検出回
路と、この検出タイミング以降の所定の変調をかけて記
録されているアドレス番号312とCRC部311とを
復調する復調回路と、この検出タイミング以降の復調さ
れたアドレス番号312とCRC部311をビット毎に
取り込むシフトレジスタと、このシフトレジスタの全ビ
ットの出力を用いて、CRC部311の生成方法に対応
する所定の演算を行う演算回路とより構成されている。
【0091】ここで、”所定の演算”としては、例え
ば,アドレス番号312の全ての変調前のビットをモ−
ド2で加算した結果の1ビットのデ−タを反転させ、こ
れを変調してCRC部311に記録してある場合には、
復調後のアドレス番号312とCRC部311の全ビッ
トをモ−ド2で加算し、加算した結果が奇数の時”H”
レベルを出力し、偶数の時”L”レベルを出力する方法
を用いる。CRC部311の再生によりエラーチェック
を行い、エラーが検出されない場合には、”H”レベル
を出力し、エラーが検出された場合には、”L”レベル
を出力する。また、これ以外の演算方法を用いてもよ
い。
【0092】また、ID1CRC演算回路93として
は、例えば、少なくともアドレス番号と、このアドレス
番号を再生した値が正しいかどうか判定するためのCR
C部311とを備えたID部の再生時に、これらを用い
てアドレス番号をチェックし、正しいと判定された場合
に”H”レベルとなる信号を出力し、次のセクタの先頭
までそのレベルを保持する回路であれば、他の回路構成
を用いることもできる。
【0093】ID2CRC演算回路94は、ID1CR
C演算回路93と同様の構成を用い、ID2検出ゲ−ト
信号78が”H”レベルの時に再生信号31の同期マ−
ク307を検出する同期マ−ク検出回路と、この検出タ
イミング以降の所定の変調をかけて記録されているアド
レス番号312とCRC部311とを復調する復調回路
と、前記検出タイミング以降の復調したアドレス番号3
12とCRC部311をビット毎に取り込むシフトレジ
スタと、このシフトレジスタのビット毎の出力を、CR
C部311の生成方法に対応する所定の演算を行う演算
回路とにより構成することができる。
【0094】アンドゲ−ト97は、ID1検出信号79
が”H”レベルで、かつ,ID1CRC検出信号111
が”H”レベルの時に、出力が”H”レベルとなる。ア
ンドゲ−ト98は、ID2検出信号80が”H”レベル
で、かつ,ID2CRC検出信号112が”H”レベル
の時に出力が”H”レベルとなる。また、アンドゲ−ト
99は、アンドゲ−ト97,98の出力信号がともに”
H”レベルの場合に、ID検出信号117を”H”レベ
ルとするものである。
【0095】次に、本実施形態の動作について説明す
る。処理を行うセクタのID部に欠陥のない場合には、
ID1検出信号79,ID1検出信号80,ID1CR
C検出信号111,ID2CRC検出信号112は何れ
も”H”レベルとなり、ID検出信号117は”H”レ
ベルとなる。
【0096】従って、再生時には、コントロ−ラ801
は、ID検出信号117が”H”レベルとなることか
ら、IDが正しく検出できたことを認識し、後に続くデ
−タ部1のデ−タを復調したユ−ザデ−タ118を上位
装置に転送する。
【0097】また、記録または消去時には、ID検出信
号117が”H”レベルとなると、アンドゲ−ト54,
53がオンして、WRデ−タ65及びWRゲ−ト66を
レ−ザ光源駆動回路56に送出して、記録または消去を
実行する。
【0098】処理を行うセクタのアドレス部に欠陥が有
る場合には、少なくとも、ID1CRC検出信号111
とID2CRC検出信号112の何れかが”L”レベル
となり、ID検出信号117は”L”レベルとなる。
【0099】従って、再生時には、コントロ−ラ801
は、ID検出信号117が”L”レベルとなることか
ら、IDが正しく検出できなかったことを認識し、ユ−
ザデ−タは上位装置に転送せず、必要があればリトライ
を行う。
【0100】また、記録または消去時には、ID検出信
号117が”L”レベルとなると、アンドゲ−ト54,
53がオフして、WRデ−タ65及びWRゲ−ト66は
レ−ザ光線駆動回路に送出せず、記録または消去は行わ
ない。このとき、必要が有れば、リトライを行うか、あ
るいは記録時であれば媒体上のほかの領域にデ−タを書
き込むようにしても良い。
【0101】一方、処理を行うセクタではないのに、欠
陥によりアドレス番号の値が誤って再生され、これが処
理を行いたいセクタのアドレス番号と一致した場合、I
D1番号検出値68とID2番号検出値69の両方が、
それぞれID1番号指示値70及びID2番号指示値7
1と一致し、ID1番号検出信号79とID2番号検出
信号80が”H”レベルとなるが、欠陥によりID1C
RC検出信号111及びID2CRC検出信号112の
少なくとも何れかは、”L”レベルとなり、ID検出信
号117は”L”レベルとなる。これにより、再生時に
は上位装置へのデ−タの転送を停止し、記録または消去
時には処理を行わないので、デ−タが異常となることを
防止できる。
【0102】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、隣合うランドとグルーブを区別することができるの
で、誤った処理を防止することができる。
【0103】また、アドレス番号を誤って再生した場合
にも、エラーチェックを行うことにより、誤った処理を
防止することができる。
【0104】次に、図7を用いて、本発明の第3の実施
形態による記録再生装置について説明する。図7は、本
発明の第3の実施形態による記録再生装置である光ディ
スク装置のブロック図である。
【0105】図7において、図6と同一符号は、同一部
分を示しており、その構成・動作については、図6にお
いて説明したとおりであるので、その詳細な説明は省略
する。図7に示した実施形態において、図6の実施形態
と相違する主たる点は、演算回路a127,演算回路b
128及びセレクト回路130を追加した点にある。ま
た、この追加に伴い、比較回路126,131,アンド
ゲート132を設けてある。なお、本実施形態の記録再
生装置において記録再生に使用する光ディスクは、図1
及び図2において説明したような構成を有するものであ
る。
【0106】比較回路126は、ID1検出回路59が
検出したID1番号検出値68とID2検出回路60が
検出したID2番号検出値69のID識別番号309を
除く部分をビット毎に一致をとり、すべて一致していた
ときに”H”レベルとなり、それ以外の時は”L”レベ
ルとなるセレクト信号142を出力する。
【0107】演算回路a127は、ID1検出回路59
が検出したID1番号検出値68から変換後の第一のア
ドレス番号154を生成する。演算回路a127が行う
演算については、後述する。
【0108】演算回路b128は、ID1検出回路59
が検出したID1番号検出値68から変換後の第二のア
ドレス番号155を生成する。
【0109】セレクト回路130は、比較回路126が
出力するセレクト信号142が、”H”レベルの時に演
算回路a127の側を選択し、セレクト信号142が”
L”レベルの時に演算回路b128の側を選択する。
【0110】比較回路131は、セレクト回路130の
出力とコントロ−ラ803が出力するID番号指示値1
44とをビット毎に一致をとり、すべて一致したとき
に”H”レベルとなる信号145を出力する。
【0111】アンドゲ−ト129は、ID1CRC演算
回路93が出力するID1CRC検出信号111とID
1CRC演算回路94が出力するID2CRC検出信号
112の両方が”H”レベルのときに、”H”レベルと
なる信号143を出力する。
【0112】アンドゲ−ト132は、比較回路131が
出力する信号145とアンドゲ−ト129が出力する信
号143の両方が”H”レベルの時に、”H”レベルと
なるID検出信号117を出力する。
【0113】次に、演算回路a127と演算回路b12
8の演算内容について説明する。図2に示した光ディス
クにおいては、同じID1番号に対応したランドとグル
−ブの2つのセクタが存在するが、演算回路a127と
演算回路b128は、この2つのセクタを区別して、ユ
ニ−クなそれぞれランド,グル−ブに対応したID番号
を生成する。例えば、再生したID1番号検出値68の
うち、トラック番号を”n”としたとき、演算回路a1
27は変換後のトラック番号”2n”を出力し、演算回
路b128は変換後のトラック番号”(2n+1)”を
出力し、それぞれのセクタ番号は変換せずそのまま出力
する。
【0114】また、別の方式の演算回路a127と演算
回路b128にあっては、再生したID1番号検出値6
8のうち、トラック番号を”n”,媒体上に記録された
トラック番号の最大値を”N”とするとき、演算回路a
127は変換後のトラック番号nを出力し、演算回路b
128は変換後のトラック番号(N+n)を出力し、そ
れぞれのセクタ番号は変換せずそのまま出力する。
【0115】また、さらに別の方式の演算回路a127
は、再生したID1番号検出値68の最上位ビットとし
て1ビット追加して、その最上位ピットに”0”を設定
して出力し、演算回路b128は、再生したID1番号
検出値68の最上位ビットとして1ビット追加して、そ
の最上位ビットに”1”を設定して出力する。
【0116】いずれにしても、演算回路a127と演算
回路b128は、同じID1番号に対応した2つのセク
タを区別して、ユニ−クなそれぞれランド,グル−ブに
対応したID番号を生成するものである。
【0117】次に、本実施形態の動作について説明す
る。図2に示した光ディスクにおいては、ランド4に対
しては、ID1部のトラック番号308とセクタ番号3
10と、ID2部のトラック番号308とセクタ番号3
10とは同じ値に設定されており、グル−ブ5に対して
は、それらが異なる値に設定されている。従って、比較
回路126は、ID1検出回路59が検出したID1番
号検出値68とID2検出回路60が検出したID2番
号検出値69とを比較し、ID1部とID2部のトラッ
ク番号とセクタ番号が一致し、そのセクタがランド4と
判定された場合、比較回路126の出力信号142は”
H”レベルとなり、両者が一致せずグル−ブ5と判定さ
れた場合”L”レベルとなる。
【0118】そこで、比較回路126の出力信号142
に基づいて、セレクタ130は、演算回路a127の側
と演算回路b128の側を切替え、セレクタ130は、
ランドではランドに対応した変換後のID番号を出力
し、グル−ブではグル−ブに対応した互いにユニ−クな
変換後のID番号を出力する。
【0119】コントロ−ラ803は、処理を行いたいセ
クタのID番号をあらかじめ、演算回路a127もしく
は演算回路b128の出力に対応する形式でID番号指
示値144として設定する。従って、光ヘッドをセクタ
の存在するトラックに位置付け、トラッキングをかけ、
媒体の回転によりレ−ザスポットが処理を行いたいセク
タのID部にさしかかると、演算回路a127若しくは
演算回路b128によって変換された後のID番号とI
D番号指示値144が一致することが、比較回路131
において検出され、比較回路131の出力信号は”H”
レベルとなる。
【0120】ID1CRC演算回路93とID2CRC
演算回路94は、それぞれ図6において説明したよう
に、アドレス番号のエラーチェックを行い、誤りなく再
生できた場合”H”レベルとなるID1CRC検出信号
111とID2CRC検出信号112を出力する。
【0121】アンドゲ−ト129,132からなる回路
は、ID1とID2がCRCの演算により誤りなく検出
され、かつ、再生した変換後のID番号が処理を行いた
いセクタのID番号指示値144と一致した場合に、そ
の出力のID検出信号146は”H”レベルとなり、次
のセクタの先頭でセクタパルス135でリセットされる
までそのレベルを保持する。
【0122】記録時または消去時は、ID検出信号11
7が”H”レベルである場合にのみ、アンドゲ−ト5
4,53をオンして、WRデ−タ65とWRゲ−ト66
をレ−ザ光源駆動回路56に送出する。これにより、再
生したID1番号やID2番号に誤りの有る場合や、処
理を行いたいセクタと異なる場合にはアンドゲ−ト5
3,54をオフして、記録及び消去処理を止め、光ディ
スク上のユ−ザデ−タを保護する。
【0123】また、再生時は、ID検出信号146が”
H”レベルのときのみ、コントロ−ラ803は復調デ−
タ76を上位装置に転送する。これにより、再生したI
D1番号やID2番号に誤りの有る場合や、処理を行い
たいセクタと異なる場合に誤ったデ−タを上位装置に転
送することを防止する。
【0124】また、本実施形態では、ランドとグル−ブ
を検出して、これにより演算回路a127と演算回路b
128を切替て、ランドとグル−ブによらずにユニ−ク
な変換後のID番号(セレクタ130の出力)を生成し
ている。従って、図3若しくは図6に示した実施形態と
は異なり、ID1番号とID2番号を個別に設定する必
要はなく、ID番号指示値144だけを設定すればよい
ため、コントロ−ラ803またはコントロ−ラ803を
制御するマイクロプロセッサ(図示せず)の処理が簡単
になる。
【0125】また、一般にコントロ−ラ803は、ここ
で述べたID番号指示値144によるID番号の指示
や、ID1検出ゲ−トの生成等の処理を行うだけでな
く、例えば,再生したユ−ザデ−タを一時貯えた後に上
位装置へ転送し、記録するユ−ザデ−タを一時貯えた後
にレ−ザ光線駆動回路へ転送し、上位装置と光ディスク
とのタイミングを調停するメモリ回路とその制御回路
や、少なくともレ−ザ光源からのレ−ザ光の媒体上の光
スポットの位置を移動する手段を有する光ヘッド部を制
御し、光スポットがあるトラックの位置を検出するシ−
ク制御回路等を備えて構成される。このようなコントロ
−ラ803のID番号の設定方法を、演算回路a127
と演算回路b128に対応する変換後のID番号として
統一して用いれば、論理回路規模の削減が図れ、また、
コントロ−ラ803を制御するマイクロプロセッサのプ
ログラムの削減が図れる。
【0126】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、隣合うランドとグルーブを区別することができるの
で、誤った処理を防止することができる。
【0127】また、アドレス番号を誤って再生した場合
にも、エラーチェックを行うことにより、誤った処理を
防止することができる。
【0128】また、コントローラの処理が簡単になる。
【0129】さらに、論理回路の回路規模の削減を図
れ、マイクロプロセッサのプログラムの削減を図れる。
【0130】次に、図8〜図11を用いて、本発明の他
の実施形態による情報記録媒体及びそれを用いた記録再
生装置について説明する。図8は、本発明の他の実施形
態による情報記録媒体である光ディスクの表面のプリピ
ット部近傍の部分拡大図である。
【0131】本実施形態における光ディスクの記録トラ
ックの構成は、図1において説明した実施形態と同様で
あり、図2と同一符号は同一部分を示している。
【0132】ID部2は、ID1部301,ID2部3
02,ID3部303,ID4部304,及びセクタマ
−ク部305とから構成されている。プリピット7は、
ID1部301とID3部303とセクタマ−ク305
において、ランド4の中心線に対して図中下側に配置さ
れ、ID2部302とID4部304において、ランド
4の中心線に対して図中上側に配置されている。そし
て、ID1部301とID2部302は、光ディスクの
円周方向(トラック方向)においては、異なる位置に配
置されており、ID3部303とID4部304は、光
ディスクの円周方向(トラック方向)においては、異な
る位置に配置されている。
【0133】ID3部303とID4部304は、図2
において説明したID1部301とID2部302と同
様に、それぞれ、VFO部306,同期マ−ク307,
アドレス番号312,及びCRC部311とから構成さ
れている。
【0134】ランド4のID1部301とID2部30
2とID3部303とID4部304のトラック番号3
08には、同じトラック番号を記録してある。即ち、例
えば、トラック番号1ランド183のID1部301に
は、トラック番号”1”が記録され、ID2部302,
ID3部303及びID4部304にも、同じトラック
番号”1”が記録されている。
【0135】一方、グル−ブ5のID1部301及びI
D3部303は、図中上側のランド4とプリピット7を
共用し、また、ID2部302及びID4部304は、
図中下側のランド4とプリピットを共用している。従っ
て、グル−ブ5のID1部301及びID3部303の
トラック番号は、ID2部302及びID4部304と
のトラック番号は、異なっており、1番違うトラック番
号となっている。即ち、例えば、トラック番号0グル−
ブ182のID1部301及びID3部303には、ト
ラック番号”0”が記録され、ID2部302及びID
4部304には、トラック番号”1”が記録されてい
る。
【0136】即ち、本実施形態においては、ランド4若
しくはグルーブ5からなる一つのトラックに対して、ア
ドレス番号を4回記録するようにしている。
【0137】なお、アドレス番号312のうち、ID識
別番号309には、ID1部315,ID2部316,
ID3部317,及びID4部318を識別するための
情報を記録し、例えば、ID1部301では”00”が
記録され、ID2部302では”01”が記録され、I
D3部303では”10”が記録され、ID2部304
では”11”が記録されている。
【0138】本実施形態による情報記録媒体によれば、
トラックオフセットを低減できるとともに、クロストー
クを低減できるものとなる。
【0139】また、同一のID部を複数個設けることに
より、欠陥に強い情報記録媒体となる。
【0140】次に、図9を用いて、本発明の第4の実施
形態による記録再生装置について説明する。図9は、本
発明の第4の実施形態による記録再生装置である光ディ
スク装置のブロック図である。
【0141】図9において、図3と同一符号は、同一部
分を示しており、その構成・動作については、図3にお
いて説明したとおりであるので、その詳細な説明は省略
する。図9に示した実施形態において、図3の実施形態
と相違する主たる点は、ID3検出回路82,ID4検
出回路83,比較回路88及び比較回路89を追加した
点にある。また、この追加に伴い、オアゲート410,
411を設けてある。なお、本実施形態の記録再生装置
において記録再生に使用する光ディスクは、図1及び図
8において説明したような構成を有するものである。
【0142】コントロ−ラ804は、セクタパルス33
と、ID1検出ゲ−ト信号77と、ID2検出ゲ−ト信
号78と、ID3検出ゲ−ト信号84と、ID4検出ゲ
−ト信号85とを出力する。
【0143】セクタパルス33は、セクタマ−ク検出信
号81のタイミングを基準として、再生信号のID1部
301の中のVFO部でパルスを出力する。ID1検出
ゲ−ト信号77は、ID1部301の内同期マ−クとア
ドレス番号とCRC部の領域で”H”レベルとなるゲ−
ト信号である。また、ID2検出ゲ−ト信号78は、I
D2部302の内同期マ−クとアドレス番号とCRC部
の領域で”H”レベルとなるゲ−ト信号である。
【0144】さらに、ID3検出ゲ−ト信号84は、I
D3部303の内同期マ−クとアドレス番号とCRC部
の領域で”H”レベルとなるゲ−ト信号である。ID4
検出ゲ−ト信号85は、ID4部304の内同期マ−ク
とアドレス番号とCRC部の領域で”H”レベルとなる
ゲ−ト信号である。
【0145】ID1検出回路59は、セクタパルス33
でリセットされ、ID1検出ゲ−ト信号77が”H”レ
ベルとなる期間においてID番号を検出し、ID1番号
検出値68を比較回路62に出力する。ID2検出回路
60は、セクタパルス33でリセットされ、ID2検出
ゲ−ト信号78が”H”レベルとなる期間においてID
番号を検出し、ID2番号検出値69を比較回路63に
出力する。
【0146】ID3検出回路82は、セクタパルス33
でリセットされ、ID3検出ゲ−ト信号84が”H”レ
ベルとなる期間においてID番号を検出し、ID3番号
検出値90を比較回路88に出力する。
【0147】ID4検出回路83は、セクタパルス33
でリセットされ、ID4検出ゲ−ト信号85が”H”レ
ベルとなる期間においてID番号を検出し、ID4番号
検出値91を比較回路89に出力する。
【0148】コントロ−ラ804は、再生,記録,また
は消去等の処理を実行するセクタのトラック番号を、I
D1・3指示値86とID2・4指示値87によって指
示する。
【0149】比較回路62,63,88,89は、それ
ぞれ、ID1番号検出値68とID1・3指示値86の
一致をとり、ID2番号検出値69とID2・4指示値
87の一致をとり、ID3番号検出値90とID1・3
指示値86の一致をとり、ID4番号検出値91とID
2・4指示値87のビット毎に一致をとって、すべての
ビットで一致したとき”H”レベルとなるID1検出信
号434,ID2検出信号435,ID3検出信号43
6,ID4検出信号437を出力する。
【0150】ID1検出信号434とID3検出信号4
36の何れかが”H”レベルのとき、オアゲ−ト410
の出力信号427は”H”レベルとなり、ID2検出信
号435とID4検出信号437の何れかが”H”レベ
ルのとき、オアゲ−ト411の出力信号428は”H”
レベルとなる。
【0151】出力信号427と出力信号428の両方
が”H”レベルのとき、アンドゲ−ト412の出力であ
るID検出信号429は”H”レベルとなり、処理を実
行するセクタを検出できたことを示している。ID検出
信号429は、コントロ−ラ804に送られ、IDの検
出状況を報告すると共に、アンドゲ−ト54,53に送
られる。
【0152】一方、コントロ−ラ804は、記録処理実
行時に光ディスクに記録するデ−タである書込み(W
R)デ−タ65と、記録または消去処理実行時に再生信
号31のデ−タ部で”H”レベルとなるゲ−ト信号であ
るWRゲ−ト66を、それぞれアンドゲ−ト54,53
に送出する。記録または消去時には、レ−ザ光源駆動回
路56は、アンドゲ−ト54,53の出力信号により制
御され、消去を行うタイミングやマ−クを記録するタイ
ミングでレ−ザ光源57のレ−ザパワ−を強くして、記
録または消去を行う。
【0153】IDまたはデ−タの再生時には、WRデ−
タ65には記録するデ−タは出力されず、WRゲ−ト6
6はオフし、これによって、レ−ザ光源駆動回路56は
記録または消去時と比較して相対的に弱い光をレ−ザ光
源57に発光させる。また、復調回路75は光ディスク
上のデ−タ部1に所定の変調をかけて記録されたユ−ザ
デ−タの再生信号31を復調し、コントロ−ラ804に
送出する。
【0154】コントロ−ラ804の内部には光ディスク
に記録したいユ−ザデ−タに所定の変調を施す変調回路
を設け、変調後のデ−タをWRデ−タ65として出力す
る。変調方式としては1−7RLL変調や2−7RLL
変調等を用いても良い。ただし、コントロ−ラ804内
部の変調回路と、復調回路75が同じ変調方式に対応す
るように構成する。
【0155】次に、コントローラ804が出力するID
1・3指示値86とID2・4指示値87について説明
する。
【0156】図8において説明したように構成された光
ディスクの記録,再生,及び,消去を行う場合、ランド
4に対しては、ID1・3指示値86とID2・4指示
値87に処理を行うランドに対応する同じトラック番号
を設定する。また、グル−ブ5に対しては、処理を行う
グル−ブに対応する互いに異なるトラック番号をID1
・3指示値86とID2・4指示値87に設定する。グ
ル−ブ5では図8のID部2に対応させて、ID1部3
01,ID3部303のトラック番号に比べ、ID2部
302,ID4部304のトラック番号は1トラック大
きな値に設定する。このように設定されたID1・3指
示値86と、ID1番号検出値68とID3番号検出値
90の何れかが一致し、かつ、ID2・4指示値87
と、ID2番号検出値69とID4番号検出値91の何
れかが一致したことを比較回路62,63,88,8
9、オアゲ−ト410,411、アンドゲ−ト412を
用いて検出して、これを条件に処理を実行する。
【0157】ID3検出回路82およびID4検出回路
83は、例えば、図3において説明したID1検出回路
59またはID2検出回路60と同様な回路構成とす
る。ID1部301,ID2部302,ID3部30
3,及びID4部304に対応した検出ゲ−トとして、
ID1検出ゲ−ト77,ID2検出ゲ−ト78,ID3
検出ゲ−ト84,及びID4検出ゲ−ト85の4つのゲ
−ト信号を用い、タイミングで区別して、IDの検出を
行っている。
【0158】次に、図10を用いて、本発明の第4の実
施形態による光ディスク装置の動作について説明する。
図10は、本発明の第4の実施形態による光ディスク装
置の記録時のタイムチャートである。
【0159】図10は、図8に示した光ディスクのトラ
ック番号2グル−ブ186のセクタ番号”4”のセクタ
に記録を行うときのID部のタイミングを拡大したもの
である。
【0160】図10(A)〜(E)は、それぞれ、図4
(A)〜(E)に対応するものであり、図10(H),
(I)は、それぞれ、図4(F),(G)に対応するも
のであり、図10(S)〜(V)は、それぞれ、図4
(M)〜(P)に対応するものである。
【0161】再生信号31のセクタマ−ク314を検出
し、セクタマ−ク検出信号81にパルス信号が出力す
る。検出パルスを基準として、コントロ−ラ804は、
VFO部321付近においてセクタパルス33のパルス
信号を出力し、一方同期マ−ク322,アドレス番号3
23,CRC部324の領域を示すゲ−ト信号であるI
D1検出ゲ−ト信号77と、同期マ−ク326,アドレ
ス番号327,CRC部328の領域を示すゲ−ト信号
であるID2検出ゲ−ト信号78と、同期マ−ク33
0,アドレス番号331,CRC部332の領域を示す
ゲ−ト信号であるID3検出ゲ−ト信号84と、同期マ
−ク334,アドレス番号335,CRC部336の領
域を示すゲ−ト信号であるID4検出ゲ−ト信号85と
を出力する。
【0162】図10(F)は、図9に示すコントローラ
804が出力するゲ−ト信号ID3検出ゲ−ト信号84
を示している。コントローラ804は、セクタマ−ク検
出信号81の検出パルスを基準として、同期マ−ク33
0,アドレス番号331,CRC部332の領域におい
て”H”レベルとなるID3検出ゲ−ト信号84を出力
する。
【0163】図10(G)は、図9に示すコントローラ
804が出力するゲ−ト信号ID2検出ゲ−ト信号85
を示している。コントローラ804は、セクタマ−ク検
出信号81の検出パルスを基準として、同期マ−ク33
4,アドレス番号335,CRC部336の領域におい
て”H”レベルとなるID4検出ゲ−ト信号85を出力
する。
【0164】また、図10(L),(M)に示すよう
に、コントロ−ラ804は、処理を行うセクタのアドレ
スをID1・3指示値86とID2・4指示値87に設
定する。ID1・3指示値86とID2・4指示値87
は、1セクタの処理を行う場合は当該セクタのID部が
検出される前のタイミングに設定する。また、連続して
複数のセクタの処理を行う場合には処理セクタの先頭の
ID番号を設定し、先頭セクタの処理を行ってから、2
セクタ目以降、セクタパルス33のタイミングでセクタ
番号が1づつ増加するようにする。
【0165】図10(H)に示すように、ID1番号検
出値68は、セクタパルス33のパルス信号によってリ
セットされた後、ID1検出ゲ−ト77が”H”レベル
の期間にID1部のアドレス番号323を読み取り、そ
の値である例えばトラック番号”2”,セクタ番号”
4”がセットされる。
【0166】図10(I)に示すように、ID2番号検
出値69は、セクタパルス33のパルス信号によってリ
セットされた後、ID2検出ゲ−ト78が”H”レベル
の期間にID2部のアドレス番号327を読み取り、そ
の値である例えばトラック番号”3”,セクタ番号”
4”がセットされ、次のセクタのセクタパルス33のパ
ルス信号のタイミングまで保持する。
【0167】図10(J)に示すように、ID3番号検
出値90はセクタパルス33のパルス信号によってリセ
ットされた後、ID3検出ゲ−ト84が”H”レベルの
期間にID3部のアドレス番号331を読み取りその値
である例えばトラック番号2、セクタ番号4がセットさ
れ、次のセクタのセクタパルス33のパルス信号のタイ
ミングまで保持する。
【0168】図10(K)に示すように、ID4番号検
出値91はセクタパルス33のパルス信号によってリセ
ットされた後、ID4検出ゲ−ト85が”H”レベルの
期間にID4部のアドレス番号335を読み取り、その
値である例えばトラック番号”3”,セクタ番号”4”
がセットされ、次のセクタのセクタパルス33のパルス
信号のタイミングまで保持する。
【0169】セクタパルス33でリセットされた時のI
D1番号検出値68,ID2番号検出値69,ID3番
号検出値90,及びID4番号検出値91としては、例
えば,図10(H)〜(L)に示すように、トラック番
号”0”,セクタ番号”0”と設定してもよいが、媒体
上のトラック番号”0”,セクタ番号”0”のセクタの
処理の実行時にIDを誤検出する恐れが有るため、トラ
ック番号やセクタ番号として媒体上に有りえない番号に
設定することがより望ましい。
【0170】図10(N)に示すように、ID1検出信
号434は、ID1番号検出値68にトラック番号”
2”,セクタ番号”4”がセットされると、ID1・3
指示値86と一致して、”H”レベルとなる。
【0171】図10(O)に示すように、ID2検出信
号435は、ID2番号検出値69にトラック番号3、
セクタ番号4がセットされると、ID2・4指示値87
と一致して”H”レベルとなる。
【0172】図10(P)に示すように、ID3検出信
号436は、ID3番号検出値90にトラック番号2、
セクタ番号4がセットされると、ID1・3指示値86
と一致して、”H”レベルとなる。
【0173】一方、図10(Q)に示すように、ID4
検出信号437は、ID4番号検出値91にトラック番
号3、セクタ番号4がセットされると、ID2・4指示
値87と一致して”H”レベルとなる。
【0174】ID1検出信号434とID3検出信号4
36,及びID2検出信号435とID4検出信号43
7が、すべて後に続くデ−タ部を全て含む領域で”H”
レベルとなり、これらより生成されるID検出信号42
9も、図10(R)に示すように、”H”レベルとな
る。
【0175】記録または消去時にID検出信号429
が”H”レベルとなると、アンドゲ−ト54と53はオ
ンし、コントロ−ラ804の出力のWRデ−タ65とW
Rゲ−ト66は、アンドゲ−ト54、53を介して、レ
−ザ光線駆動回路へ送られ記録、または、消去を行う。
【0176】再生時はID検出信号429が”H”レベ
ルである場合に、デ−タ部に記録されたデ−タを復調デ
−タ81としてコントロ−ラ部804からホストコンピ
ュ−タやパソコン等の上位装置に転送する。
【0177】次に、図8及び図11を用いて、光ディス
ク上に欠陥が生じた場合の動作について説明する。図1
1は、図8に示した本発明の他の実施形態による光ディ
スクから再生される再生信号の波形図である。
【0178】図11において、トラック番号0ランド再
生信号191は、図8に示したトラック番号0ランド1
81から再生された信号を模式的に示しており、トラッ
ク番号0グルーブ再生信号192は、図8に示したトラ
ック番号0グルーブ182から再生された信号を模式的
に示している。他の再生信号193,…,200も、そ
れぞれ、図8に示したランド183,…,189、グル
ーブ184,…,190に対応した再生信号である。
【0179】ここで、例えば、図8に示すように欠陥9
04が生じた場合には、図11に示したトラック番号3
グル−ブ再生信号198には、ID2部302に欠陥に
よる波形異常924が発生して、ID2部302のアド
レス信号は正しく再生できないことになる。一方、ID
1部301とID3部303からはトラック番号”3”
が再生され、これはトラック番号3ランド197のID
1,ID3と同じ値であり、このことから両者を区別す
ることはできない。
【0180】しかしながら、ID2部には欠陥があるた
め正しく再生できないが、欠陥のないID4部304か
らは、トラック番号”4”が再生される。ID1部30
1またはID3部303の何れかのトラック番号が”
3”と再生され、かつ、ID2部302またはID4部
304の何れかのトラック番号が”4”のトラックは、
図11からわかるように、図8のトラック番号3グル−
ブ188に対応する図11のトラック番号3グル−ブ再
生信号198だけである。
【0181】従って、欠陥904のような高々1個の欠
陥がID部2に存在してもトラックを識別でき、図9に
示した光ディスク装置は、記録,再生,及び消去の処理
を実行できる。即ち、欠陥のあるID2部302に対応
するID2検出信号435は、”L”レベルとなるが、
それ以外のID1検出信号434,ID3検出信号43
6,及びID4検出信号437は、”H”レベルとな
る。その結果、オアゲ−ト410の出力427とオアゲ
−ト411の出力428は”H”レベルとなり、アンド
ゲ−ト412の出力のID検出信号429は”H”レベ
ルとなり、記録,再生,及び消去の処理を実行する。
【0182】以上述べたように、トラックの境界の片側
に複数回アドレス番号が記録され、他方の側の境界に複
数回アドレス番号が記録されている光ディスクを用いる
本実施形態による光ディスク装置は、トラックの片側に
複数回記録されているアドレス番号のうち少なくとも一
つが検出でき、かつ、トラックの他方の側の境界に複数
回記録されているているアドレス番号のうち少なくとも
一つが検出できたことにより、そのセクタを特定して処
理を実行するため、複数回記録されたアドレス番号に所
定数以下の欠陥があっても、セクタを特定できる欠陥に
強いものとなる。
【0183】なお、例えば、図8に示すように欠陥90
2,903が生じた場合には、図11に示したトラック
番号1グル−ブ再生信号194には、ID2部302と
ID4部304に欠陥による波形異常922,923が
発生して、ID2とID4のアドレス信号は正しく再生
できないことになる。ID1部301とID3部303
からはトラック番号”1”が再生されるが、これはトラ
ック番号1ランド193のID1,ID3と同じ値であ
り、両者を区別できないことになる。
【0184】ID1部301またはID3部303が指
示したトラック番号と一致することだけを条件として、
トラック番号1グル−ブ184の記録または消去を行う
と、誤ってトラック番号1ランド183に光ヘッドを位
置づけた場合、これを検出できず、トラック番号1ラン
ド183に既に記録されているデ−タを破壊することに
なる。
【0185】また、デ−タの再生時に同様なことがある
と、要求されたものと異なるトラック番号1ランド18
3のデ−タを転送することになる。
【0186】光ディスク上に形成された欠陥による誤動
作を防止するため、本実施形態においては、ID1,I
D2,ID3及びID4をそれぞれ検出ゲ−トによって
個別に検出し、ID1とID3の何れかがその指示値と
一致し、かつ、ID2とID4の何れかがその指示値と
一致していたことを条件に記録,消去,及び再生等の処
理を行うようにしている。
【0187】即ち、本実施形態においては、図8に示し
た光ディスクのトラック番号1グル−ブ184の処理実
行時には、ID1・3指示値86にはトラック番号とし
て”1”を設定し、ID2・4指示値87にはトラック
番号として”2”を設定する。この時、誤ってトラック
番号1ランド183に位置付けた場合、ID1検出回路
59とID3検出回路82ではトラック番号”1”が検
出され、ID1・3指示値86と一致して、ID1検出
信号434とID3検出信号436は”H”レベルとな
る。一方、ID2検出回路60とID4検出回路83で
はトラック番号”1”が検出されるが、ID2・4指示
値87にはトラック番号”2”が設定されているため、
比較回路63,89において一致せず、ID2検出信号
435とID4検出信号437は”L”レベルとなる。
オアゲ−ト410の出力信号427は”H”レベルとな
るが、オアゲ−ト411の出力信号428はID2,I
D4ともに検出されないため”L”レベルとなる。出力
信号427と出力信号428の論理積をとって生成され
るID検出信号429は、”L”レベルとなり、IDを
正常に検出できなかったことをコントロ−ラ804に報
告すると共に、アンドゲ−ト54とアンドゲ−ト53に
おいて、ゲ−トをオフしてWRデ−タ65とWRゲ−ト
66がレ−ザ光源駆動回路56に送られないようにす
る。
【0188】このように記録時に光スポットを誤ったト
ラックに位置付けた場合に記録処理を中止して、ユ−ザ
デ−タを保護する。また、再生時にはID検出信号42
9が”L”レベルのとき、コントロ−ラ804は復調デ
−タ81を上位装置に転送する処理を中止する。これに
より誤ったデ−タが上位装置に転送されることを防止で
きる。
【0189】上述したように、図8に示すような光ディ
スクにおいては、ID1とID3の両方、または、ID
2とID4の両方が正しく再生できない場合、そのセク
タを特定できないが、このような場合ID検出信号42
9は”L”レベルとなり、復調デ−タ76の転送を行わ
ず、誤ったセクタのデ−タを上位装置に転送することを
防止できる。
【0190】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、隣合うランドとグルーブを区別することができるの
で、誤った処理を防止することができる。
【0191】また、アドレス番号を複数回記録するよう
にしているので、アドレス番号の記録部に欠陥があって
も、セクタを特定できるようになる。
【0192】次に、図12を用いて、本発明の第5の実
施形態による記録再生装置について説明する。図12
は、本発明の第5の実施形態による記録再生装置である
光ディスク装置のブロック図である。
【0193】図12において、図9と同一符号は、同一
部分を示しており、その構成・動作については、図9に
おいて説明したとおりであるので、その詳細な説明は省
略する。図12に示した実施形態において、図9の実施
形態と相違する主たる点は、ID1CRC演算回路9
3,ID2CRC演算回路94,ID3CRC演算回路
95、及びID4CRC演算回路96を追加した点にあ
る。また、この追加に伴い、アンドゲート453,45
4,455,456,459及びオアゲート457,4
58を設けてある。なお、本実施形態の記録再生装置に
おいて記録再生に使用する光ディスクは、図1及び図8
において説明したような構成を有するものである。
【0194】ID1CRC演算回路93は、コントロー
ラ804が、セクタの最初に出力するセクタパルス33
によりリセットされる。そして、ID1検出ゲ−ト77
が”H”レベルの時に、再生信号31のID1部のアド
レス番号とCRC部をビット毎に取り込み、エラー検出
のための所定の演算をするものである。
【0195】ID2CRC演算回路94は、同様に、コ
ントローラ804が、セクタの最初に出力するセクタパ
ルス33によりリセットされる。そして、ID2検出ゲ
−ト78が”H”レベルの時に、再生信号31のID2
部のアドレス番号とCRC部をビット毎に取り込み、所
定の演算する。
【0196】ID3CRC演算回路95は、コントロー
ラ804が、セクタの最初に出力するセクタパルス33
によりリセットされる。そして、ID3検出ゲ−ト84
が”H”レベルの時に再生信号31のID3部のアドレ
ス番号とCRC部をビット毎に取り込み、所定の演算す
る。
【0197】ID4CRC演算回路96は、コントロー
ラ804が、セクタの最初に出力するセクタパルス33
によりリセットされる。そして、ID4検出ゲ−ト85
が”H”レベルの時に再生信号31のID4部のアドレ
ス番号とCRC部をビット毎に取り込み、所定の演算す
る。
【0198】ID1CRC演算回路93は、例えば、I
D1検出ゲ−ト77が”H”レベルの時に、再生信号3
1の同期マ−ク307を検出する同期マ−ク検出回路
と、この検出タイミング以降の所定の変調をかけて記録
されているアドレス番号312とCRC部310とを復
調する復調回路と、前記検出タイミング以降の復調され
たアドレス番号312とCRC部310をビット毎に取
り込むシフトレジスタと、このシフトレジスタのビット
毎の出力を、CRC部311の構成方法に対応する所定
の演算を行う演算回路とより構成されている。
【0199】ここで、”所定の演算”としては、例え
ば,アドレス番号312のすべての変調前のビットをモ
−ド2で加算した結果の1ビットのデ−タを反転させ、
これを変調してCRC部311に記録してある場合に
は、復調後のアドレス番号312とCRC部311の全
ビットをモ−ド2で加算して、加算した結果が奇数の
時”H”レベルを出力し、偶数の時”L”レベルを出力
する方法を用いる。即ち、アドレス番号と、このアドレ
ス番号を再生した値が正しいかどうか判定するためのC
RC部311を少なくとも備えたID部の再生時に、こ
れらを用いてアドレス番号をチェックし、正しいと判定
された場合に”H”レベルとなる信号を出力し、次のセ
クタの先頭までそのレベルを保持するものである。
【0200】ID2CRC演算回路94,ID3CRC
演算回路95,及びID4CRC演算回路96は、検出
ゲ−トとして、それぞれID2検出ゲ−ト78,ID3
検出ゲ−ト84,ID4検出ゲ−ト85を用いて、それ
ぞれのタイミングで区別して演算を行うが、それ以外の
点ではID1CRC演算回路93と同一の構成のもので
ある。
【0201】アンドゲ−ト453は、ID1検出信号4
34が”H”レベルで、かつ,ID1CRC検出信号5
13が”H”レベルのときに出力が”H”レベルとな
る。アンドゲ−ト454は、ID2検出信号435が”
H”レベルで、かつ,ID2CRC検出信号514が”
H”レベルのときに出力が”H”レベルとなる。アンド
ゲ−ト455は、ID3検出信号436が”H”レベル
でかつID3CRC検出信号515が”H”レベルのと
きに出力が”H”レベルとなる。アンドゲ−ト456
は、ID4検出信号437が”H”レベルでかつID4
CRC検出信号516が”H”レベルのときに出力が”
H”レベルとなる。
【0202】さらに、オアゲ−ト457は、453と4
55の出力の何れかが”H”レベルの時、出力が”H”
レベルとなる。オアゲ−ト458は、454と456の
出力の何れかが”H”レベルの時、出力が”H”レベル
となる。アンドゲ−ト459は、オアゲ−ト457とオ
アゲ−ト458の出力の両方が”H”レベルの時、その
出力のID検出信号502が”H”レベルとなる。
【0203】次に、本実施形態の動作について説明す
る。処理を行うセクタのID部に欠陥のない場合には、
ID1検出信号434,ID2検出信号435,ID3
検出信号436,ID4検出信号437,ID1CRC
検出信号513,ID2CRC検出信号514,ID3
CRC検出信号515,ID3CRC検出信号516
は、何れも”H”レベルとなる。その結果ID検出信号
502は”H”レベルとなる。
【0204】従って、再生時には、コントロ−ラ804
は、ID検出信号502が”H”レベルとなることか
ら、IDが正しく検出できたことを認識し、復調したユ
−ザデ−タ76を上位装置に転送する。
【0205】また、記録または消去時には、ID検出信
号502が”H”レベルとなると、アンドゲ−ト54,
53がオンして、WRデ−タ65及びWRゲ−ト66を
レ−ザ光源駆動回路56に送出して、記録または消去を
実行する。
【0206】例えば、処理を行うセクタのID1のアド
レス部に欠陥が有る場合には、ID1検出信号434と
ID1CRC検出信号513がともに”L”レベルとな
るが、それ以外のID2検出信号435,ID3検出信
号436,ID4検出信号437,ID2CRC検出信
号514,ID3CRC検出信号515,ID4CRC
検出信号516が”H”レベルとなるため、ID検出信
号502は”H”レベルとなり、これによりデ−タの記
録,再生,消去を行える。図8に示した光ディスクにお
いて、トラックの中心より図中上側のトラックとの境界
に設けたプリピットと、下側のトラックとの境界に設け
たプリピットにそれぞれ2回ずつアドレス情報が記録さ
れており、本実施形態による光ディスク装置では、それ
ぞれ少なくとも1回ずつ正しく再生できたことを条件に
セクタを特定する。このため、本実施形態においては、
ID部に高々1か所の欠陥が有ったとしても、それ以外
のIDからセクタを特定して処理を実行できる。
【0207】一方、例えば、ID部に複数の欠陥があ
り、処理を行うセクタではないのに、欠陥によりアドレ
ス番号が誤って再生され、例えば、ID1番号検出値6
8とID2番号検出値69が処理を行うセクタのアドレ
ス番号とたまたま一致した場合でも、ID1検出信号4
34とID2検出信号435は”H”レベルとなるが、
ID1CRC検出信号513とID2CRC検出信号5
14は欠陥により”L”レベルのままでID1とID2
が誤っていることを示す。ID3とID4は正常に再生
され、処理を行うセクタではないので、比較回路88と
比較回路89において一致せず、ID3CRC検出信号
515とID4CRC検出信号516はともに”H”レ
ベルとなるが、ID3検出信号436とID4検出信号
437はともに”L”レベルとなる。従って、アンドゲ
−ト453,454,455,456の出力はすべて”
L”レベルとなり、その結果ID検出信号502は”
L”レベルとなる。これにより、再生時には上位装置へ
のデ−タの転送を停止し、記録または消去時には処理を
行わないので、デ−タ異常となることを防止できる。
【0208】以上述べたように、本実施形態におては、
欠陥によってアドレス情報が誤って再生された場合にお
いても、CRC部に記録されたチェックコ−ドを用い
て、アドレス情報の妥当性を、トラックの中心より図中
上側の隣接トラックとの境界のプリピットと下側のプリ
ピットの両方の再生信号についてチェックすることによ
り、アドレス情報の誤りを検出しデ−タを保護する。
【0209】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、隣合うランドとグルーブを区別することができるの
で、誤った処理を防止することができる。
【0210】また、アドレス番号を複数回記録するよう
にしているので、アドレス番号の記録部に欠陥があって
も、セクタを特定できるようになる。
【0211】また、アドレス番号を誤って再生した場合
にも、エラーチェックを行うことにより、誤った処理を
防止することができる。
【0212】次に、図13及び図14を用いて、本発明
の第6の実施形態による記録再生装置について説明す
る。図13は、本発明の第6の実施形態による記録再生
装置である光ディスク装置のブロック図である。
【0213】図13において、図12と同一符号は、同
一部分を示しており、その構成・動作については、図1
2において説明したとおりであるので、その詳細な説明
は省略する。図13に示した実施形態において、図12
の実施形態と相違する主たる点は、演算回路a101,
演算回路b102,演算回路a103,演算回路b10
4,セレクト回路130及び切り替え条件設定回路11
9を追加した点にある。また、この追加に伴い、比較回
路121を設けてある。なお、本実施形態の記録再生装
置において記録再生に使用する光ディスクは、図1及び
図8において説明したような構成を有するものである。
【0214】演算回路a101は、ID1番号検出値6
8から変換後の第一のアドレス番号554を生成する。
演算回路a101が行う演算については、後述する。
【0215】演算回路b102は、ID1番号検出値6
8から変換後の第二のアドレス番号555を生成する。
【0216】演算回路a103は、ID3番号検出値9
0から変換後の第三のアドレス番号566を生成する。
【0217】演算回路b104は、ID3番号検出値9
0から変換後の第四のアドレス番号567を生成する。
【0218】セレクタ回路120は、変換後の第一のア
ドレス番号554,第二のアドレス番号555,第三の
アドレス番号566,第四のアドレス番号567,及び
GND556を、切り替え条件設定回路119が出力す
る切替信号553によって切替る。
【0219】切り替え条件設定回路119は、ID1番
号検出値68,ID2番号検出値69,ID3番号検出
値90,ID4番号検出値91,ID1CRC検出信号
513,ID2CRC検出信号514,ID3CRC検
出信号515,及びID4CRC検出信号516の値に
基づいて、図14に示す条件に従って、切替信号553
を生成する。
【0220】比較回路121は、セレクト回路120の
出力信号557とコントロ−ラ806が出力するID番
号指示値558の一致をとって検出し、一致した場合に
その出力が”H”レベルとなる。
【0221】次に、演算回路a101,演算回路b10
2,演算回路a103及び演算回路b104の演算内容
について説明する。図8に示した光ディスクにおいて
は、同じID1番号に対応したランドとグル−ブの2つ
のセクタがあるが、演算回路a101と演算回路b10
2は、この2つのセクタを区別して、ユニ−クなそれぞ
れランド,グル−ブに対応したID番号を生成する。同
様に、同じID3番号に対応したランドとグル−ブの2
つのセクタがあるが、演算回路a103と演算回路b1
04は、この2つのセクタを区別して、ユニ−クなそれ
ぞれランド,グル−ブに対応したID番号を生成する。
例えば、再生したID1番号検出値68またはID3番
号検出値90のうち、トラック番号を”n”としたと
き、演算回路a101,103は、変換後のトラック番
号”2n”を出力し、演算回路b102,104は、変
換後のトラック番号”(2n+1)”を出力し、それぞ
れのセクタ番号は変換せずそのまま出力する。
【0222】また、別の方式の演算回路にあっては、再
生したID1番号検出値68またはID3番号検出値9
0のうち、トラック番号を”n”,媒体上に記録された
トラック番号の最大値を”N”としたとき、演算回路a
101,103は、変換後のトラック番号”n”を出力
し、演算回路b102,104は、変換後のトラック番
号”(N+n)”を出力し、それぞれのセクタ番号は変
換せずそのまま出力する。
【0223】また、さらに別の方式の演算回路にあって
は、演算回路a101,103は、再生したID1番号
検出値68,ID3番号検出値90の最上位ビットとし
て1ビット追加して、その最上位ビットに”0”を設定
して出力し、演算回路b102,104は、再生したI
D1番号検出値68,ID3番号検出値90の最上位ビ
ットとして1ビット追加して、その最上位ビットに”
1”を設定して出力する。
【0224】次に、図14を用いて、切り替え条件設定
回路119が出力するセレクタ回路120の切り替え条
件について説明する。図14は、本発明の第6の実施形
態による記録再生装置におけるセレクタ回路の切り替え
条件の説明図である。
【0225】図8に示した光ディスクにおいては、ラン
ド4においては、ID1部301及びID3部303
と、ID2部302及びID4部304のトラック番号
が同じ値に設定され、グル−ブ5においては異なる値に
設定されている。
【0226】従って、切り替え条件設定回路119は、
ID1部301またはID3部303と、ID2部30
2またはID4部304のトラック番号が一致していた
場合、そのトラックをランドと判定し、一致していない
場合、グル−ブと判定する。
【0227】一方、再生されるID番号は、欠陥等によ
り誤って読み取られる場合が有るので、CRCの演算結
果より正常と判定されたID番号検出値を用いて変換後
のID番号を生成する。
【0228】即ち、切り替え条件設定回路119は、少
なくとも、ID1とID3の何れか、かつ、ID2とI
D4の何れかのIDのCRCの演算結果よりIDが正常
と判定でき、この正常と判定できた(CRC検出信号
が”H”レベルとなった)ところのID1とID3の何
れかと、ID2とID4の何れかとが一致していた場合
ランド、不一致の場合グル−ブと判定する。
【0229】切り替え条件設定回路119がランドと判
定した場合、セレクタ回路120は、切り替え信号55
3によって、演算回路a101または103の出力信号
を選択し、グル−ブと判定した場合、演算回路b102
または104の出力信号を選択する。ID1とID3の
両方またはID2とID4の両方が、CRCの演算結果
より正常に検出できない場合、セクタのIDの検出は無
効と判定し、セレクタ回路120は、GND556を選
択する。
【0230】ランドと判定された場合、セレクタ回路1
20は、ID1番号検出値68から変換後のID番号を
生成する演算回路a101とID3番号検出値90から
変換後のID番号を生成する演算回路a103の出力の
うち、CRCの演算結果よりIDが正常と判定された方
を選択する。両方のIDが正常の場合はどちらを用いて
も良いが、図14に示す例では、演算回路a101を優
先とするように設定している。
【0231】また、グル−ブと判定された場合、セレク
タ回路120は、演算回路b102と104の出力の何
れか、CRCの演算結果よりIDが正常と判定された方
を選択する。両方のIDが正常の場合はどちらを用いて
も良いが、図14に示す例では、演算回路b102を優
先とするように設定している。
【0232】このように、セレクタ回路120において
演算回路a101,103と、演算回路b102,10
4とを切り替えて、セレクタ回路120は、ランドでは
ランドに対応した変換後のID番号を出力し、グル−ブ
ではグル−ブに対応した変換後のID番号を出力する。
【0233】コントロ−ラ806は処理を行いたいセク
タのID番号をあらかじめ、演算回路a101及び10
3、もしくは、演算回路b102及び104の出力に対
応する形式でID番号指示値558として比較回路12
1に設定する。光ヘッドをセクタの存在するトラックに
位置付けトラッキングをかけ、光ディスクの回転により
レ−ザスポットが処理を行いたいセクタのID部にさし
かかると、セレクタ出力557とID番号指示値558
の一致することが比較回路121において検出され、そ
の出力信号のID検出信号559は”H”レベルとな
る。
【0234】記録時または消去時は、ID検出信号55
9が”H”レベルである場合にのみ、アンドゲ−ト5
4,53をオンして、WRデ−タ65とWRゲ−ト66
をレ−ザ光源駆動回路56に送出する。これにより、再
生したID1番号とID3番号の両方、もしくは、ID
2番号とID4番号4の両方に欠陥等による誤りがあっ
てランドとグル−ブが識別できない場合や、処理を行い
たいセクタと異なる場合はアンドゲ−ト54,53をオ
フして、記録及び消去処理を止めて、媒体上のユ−ザデ
−タを保護する。
【0235】また、再生時は、ID検出信号559が”
H”レベルのときのみ、コントロ−ラ806は、復調デ
−タ560を上位装置に転送する。これにより、再生し
たID1番号とID3番号の両方、もしくは、ID2番
号とID4番号4の両方に欠陥等による誤りがあってラ
ンドとグル−ブが識別できない場合や、処理を行いたい
セクタと異なる場合に誤ったデ−タを上位装置に転送す
ることを防止する。
【0236】また、本実施形態では、ランドとグル−ブ
を検出してこれにより演算回路a101,103と、演
算回路b102,104を切り替えて、ランドとグル−
ブによらずにユニ−クな変換後のID番号557を生成
している。従って、図9若しくは図12に示した実施形
態とは異なり、ID1番号及びID3番号と、ID2番
号及びID4番号とを個別に設定する必要はなく、ID
番号指示値558だけを設定すればよいため、コントロ
−ラ806またはコントロ−ラ806を制御するマイク
ロプロセッサの処理が簡単になる。
【0237】また、一般にコントロ−ラ806は、ここ
で述べたID番号指示値558によるID番号の指示
や、ID1検出ゲ−トの生成等の処理を行うだけでな
く、例えば再生したユ−ザデ−タを一時貯えた後に上位
装置に転送し、記録するユ−ザデ−タを一時貯えた後に
レ−ザ光線駆動回路へ転送し、上位装置と光ディスクと
のタイミングを調停するメモリ回路とその制御回路や、
少なくともレ−ザ光源からのレ−ザ光が媒体上に結ぶス
ポットの位置を移動する手段を有する光ヘッド部を制御
し、光ディスク上のトラックの位置を検出するシ−ク制
御回路等を備えて構成される。このようなコントロ−ラ
806のID番号の設定方法を演算回路a101,10
3と演算回路b102,104に対応する変換後のID
番号として統一して用いれば、論理回路規模の削減が図
れ、また、コントロ−ラ806を制御するマイクロプロ
セッサのプログラムの削減が図れる。
【0238】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、隣合うランドとグルーブを区別することができるの
で、誤った処理を防止することができる。
【0239】また、アドレス番号を複数回記録するよう
にしているので、アドレス番号の記録部に欠陥があって
も、セクタを特定できるようになる。
【0240】また、アドレス番号を誤って再生した場合
にも、エラーチェックを行うことにより、誤った処理を
防止することができる。
【0241】また、コントローラの処理が簡単になる。
【0242】さらに、論理回路の回路規模の削減を図
れ、マイクロプロセッサのプログラムの削減を図れる。
【0243】なお、上述した各実施形態の中で、図2及
び図8に示した光ディスクにおいては、ID部2の先頭
にセクタ−マ−ク305が設けられている例を示してい
るが、セクタマ−クが設けられていない場合にも本発明
は適用できるものである。セクタマ−クのない光ディス
クに本発明を適用する場合には、各実施形態のセクタマ
−ク検出回路61の代わりに再生信号のID部2の先頭
パルスを検出し、検出したタイミングで検出パルスを出
力する回路を用いる。
【0244】また、デ−タ部1の終わりとID部2の先
頭の間に信号の記録されていない領域がある場合には、
セクタマ−ク検出回路61の代わりに、所定時間再生信
号が”L”レベルであることを検出することにより、こ
の無信号領域を検出し、検出したタイミングで検出パル
スを出力する回路や、この無信号領域を検出し、かつ、
先頭パルスを検出した場合に先頭パルスを検出したタイ
ミングで検出パルスを出力する回路を用いることもでき
る。
【0245】以上述べた回路は、すべてID部2の先頭
を検出する回路であるが、セクタマ−ク検出回路の代わ
りに用いることのできる回路はこれに限らない。要する
に、光ディスクから再生した信号に同期し、ID部2と
デ−タ部1からなるセクタに同期してコントロ−ラ80
1,803,804,806から出力される各ゲ−ト信
号の基準となりえる信号を出力する回路であればどのよ
うに構成しても良く、例えば、ID部2の同期マ−ク3
07を検出し、検出したタイミングで検出パルスを出力
する回路を用いることができる。
【0246】図2及び図8に示した光ディスクにおい
て、ランドとグル−ブの境界にもうけるプリピットに担
わせる情報は、VFO部306,同期マ−ク307,ト
ラック番号308,ID識別番号309,セクタ番号3
10,及びCRC部311とから構成されているが、少
なくとも、トラック番号とCRC部を含んだプリピット
をランドとグル−ブの境界に設けてあれば良く、その他
の情報はランドとグル−ブの境界に設けなくとも良い。
即ち、VFO部306,同期マ−ク307,ID識別番
号309,及びセクタ番号310は、隣接するランドと
グル−ブで同じピットパタ−ンに設定することが可能で
あり、ピットパタ−ンが同じ場合、クロスト−クが無視
でき、特に境界に設ける必要は無いものである。少なく
とも、トラック番号とCRC部が、図2若しくは図8に
示すように、ランドとグル−ブの境界に設けられていれ
ば、このような媒体に対しても本発明は適用することが
できる。
【0247】また、図8に示したID部2の内、ランド
においては、図中下側のグル−ブとの境界にID1部3
01とID3部303のプリピットを配置し、図中上側
のグル−ブとの境界にID2部302とID4部304
のプリピットを配置しているが、本発明はこのような記
録媒体に限らず、ほかの記録媒体にも用いることができ
る。例えば、ランドにおいては下側のグル−ブとの境界
にID1部とID2部のプリピットを配置し、これに引
き続いて上側との境界にID3部とID4部のプリピッ
トを配置した場合にも用いることができる。
【0248】本発明においては、トラックの境界の片側
に設けたプリピットに含まれるアドレス情報と、他方の
側に設けたプリピットに含まれるアドレス情報をそれぞ
れ独立に検出することにより、セクタの位置を特定する
ものであり、両者の順番や数が変わってもこれに対応す
る検出回路を設けることにより、本発明を用いることが
できる。
【0249】なお、上述した実施形態においては、情報
記録媒体の同一のランドの上下に配置されるID1部及
びID2部のプリピットに対して同じトラック番号を割
り当てているが、これに限られるものではない。即ち、
あるトラックの上側の境界と下側の境界のプリピットか
ら再生されるID番号の組合せが、隣接するトラックの
上側と下側の境界のプリピットから再生されるID番号
の組合せと異なる媒体であれば、どのような媒体でも用
いることができる。即ち、記録再生装置におけるID1
番号指示値とID2番号指示値を独立に設定可能である
場合には、ID番号の組合せは自由に設定することが可
能である。
【0250】上述した各実施形態においては、ID識別
番号309を特に用いておらず、ID識別番号のない媒
体にも適用できる。また、トラック番号308,ID識
別番号309,セクタ番号310,CRC部311の順
番は、図示したものに限らずどのように設定しても良
い。
【0251】さらに、図2と図8に示した光ディスクに
おいては、セクタを識別するために半径方向のアドレス
であるトラック番号308と円周方向のアドレスである
セクタ番号310を設けているが、この区分けに限らな
い。トラック番号及びセクタ番号の2つの数値により表
すのではなく、1つの数値で順次アドレス番号を割り振
る構成においても本発明は適用可能である。
【0252】例えば、溝をスパイラル状に設定し、この
溝により作られるランドとグル−ブの両方にデ−タを記
録する記録媒体で、かつ、ランドのアドレス番号(ID
1とID2)は外周から内周にかけて、スパイラルにそ
って1セクタにつき1つずつ増加するように設定され、
プリピットは図2と同様にランドとグル−ブの境界に設
けられている場合には、図3に示した装置を用いる時
に、ランドではID1番号指示値70とID2番号指示
値71として、アドレス番号の設定方法に対応する同じ
アドレス番号を設定し、グル−ブではID1番号指示値
とID2番号指示値の差は1トラック分のセクタ数に対
応するように設定すれば良い。
【0253】上述した各実施形態においては、説明の便
宜上、ID1検出ゲ−ト信号,ID2検出ゲ−ト信号,
ID3検出ゲ−ト信号,及びID4検出ゲ−ト信号のゲ
ート幅を、ID1,ID2,ID3,及びID4の同期
マ−ク307とアドレス番号312とCRC部311を
含む領域というように規定しているがこれに限らない。
即ち、ID1,ID2,ID3,及びID4を区別して
排他的に検出可能なゲ−ト信号であれば、どのようなタ
イミングに設定しても良い。
【0254】例えば、再生したアドレス番号を最後に取
り込むレジスタ回路を、ID1,ID2,ID3,及び
ID4でそれぞれに設け、それぞれを取り込むトリガと
なるパルスをID1検出ゲ−ト信号,ID2検出ゲ−ト
信号,ID3検出ゲ−ト信号,及びID4検出ゲ−ト信
号によって区別し、それぞれのレジスタに取り込むよう
にした場合、各検出ゲ−ト信号の幅は、トリガとなるパ
ルスより広ければ、どのように設定しても良い。すなわ
ち、本発明においては、各検出ゲ−トにより、1つのセ
クタに複数設けられたIDを区別して検出できれば、ど
のように設定しても良い。
【0255】また、上述した各実施形態においては、I
D1検出ゲ−ト信号,ID2検出ゲ−ト信号,ID3検
出ゲ−ト信号,及びID4検出ゲ−ト信号を用いている
が、本発明はこれらを用いなくとも良い。即ち、これら
の検出ゲ−ト信号は、再生信号から生成される基準信号
に対するID1,ID2,ID3,及び,ID4の相対
位置の違いから、これらを再生したアドレス番号を区別
する為に用いたものであり、同様にID1,ID2,I
D3,及び、ID4が再生信号のなかで位置するタイミ
ングの違いを用いて区別するものであればどのような方
法を用いても良い。
【0256】また、以上述べた方法は、全て、再生信号
中のID1,ID2,ID3,及びID4のタイミング
の相違を用いて、各IDを区別したが、本発明はこれに
限らず、ID識別番号309が設けられている場合には
これを再生することにより区別しても良い。
【0257】また、各実施形態において、説明を簡単に
するため、ID1検出回路、ID2検出回路、ID3検
出回路、及び、ID4検出回路を独立の回路として併記
しているが、すべて同様の機能を持つ回路であり一部の
回路を共用しても良く、このことにより本発明は制限さ
れない。
【0258】また、同様に、ID1CRC演算回路、I
D2CRC演算回路、ID3CRC演算回路、及び、I
D4CRC演算回路の一部の回路は共用しても良く、こ
のことにより本発明は制限されない。
【0259】その他の回路も図示したものは何れも一例
であり、本発明はこれに制限されない。
【0260】また、各実施形態を示すブロック図は、全
てハ−ドウェア構成として記述したが、一部または全て
の機能をソフトウェア構成することも可能であるさら
に、本発明は、トラックピッチを狭くして高密度記録を
行なう記録媒体であって、ID部に相対的に大きなマ−
クを記録し、デ−タ部に相対的に小さなマ−クを記録
し、ID部のマ−クをトラックの境界または境界延長線
上に配置し、かつ、トラックの両側に同時にマ−クが存
在しないように設けている記録媒体やその記録再生装置
であれば、光ディスク以外でも、あるいはランド/グル
−ブ記録以外の方式を用いた光ディスク,1スパイラル
方式の光ディスク,トラックが同心円状に配置される光
ディスクにおいても用いることができる。例えば、グル
−ブのみにユ−ザデ−タを記録し、ランドにはユ−ザデ
−タを記録せず、ランドの幅はグル−ブに比べて相対的
に狭くして高密度化を図る光ディスクで、かつ、アドレ
ス情報を含んだ相対的に大きなプリピットをランドの中
央に配置して隣接する2つのグル−ブで共用する場合
に、このプリピットを共有する2つのトラック(グル−
ブ)を識別するのに用いることができる。
【0261】また、例えば磁気ディスク装置や磁気テ−
プ装置において、ID部にユ−ザデ−タ領域に比べて相
対的に大きなマ−クを記録する場合で、かつ、ID部の
マ−クを隣接する2トラックで共用する場合に用いるこ
とができる。
【0262】ここで、1スパイラル方式やトラックが同
心円状配置される記録媒体に以上述べた実施形態を適用
する場合には、実施形態の図やその説明においてランド
とグル−ブという表現を、例えば偶数番目のトラックと
奇数番目のトラックといった表現に読み変えることがで
きる。またランド/グル−ブ記録以外の2スパイラル方
式に以下の実施形態を適用する場合には、実施形態の図
やその説明においてランドとグル−ブという表現を、例
えば第一スパイラルと第二スパイラルといった表現に読
み変えることができる。
【0263】また、記録媒体として光ディスクを用いた
場合のデ−タの記録マ−クとしては、どのようなものを
用いてもよいが、例えば,媒体上に相変化により反射率
の異なる2種類の状態を形成する相変化記録方式や、反
射光のカ−回転角を検出する光磁気記録方式を用いても
よい。
【0264】また、ID情報を記録するプリピット部と
しては、同様にどのような方式を用いてもよいが、媒体
上に機械的な穴をあけて穴のある部分と無い部分の反射
率の違いを検知する穴あけ方式を用いてもよい。
【0265】また、記録媒体は、記録単位であるID部
とデ−タ部からなるセクタに分割され、記録媒体への記
録再生はセクタを単位として行う。
【0266】さらに、上述した各実施形態は、情報記録
媒体として光ディスクの例を示し、情報記録媒体を用い
る記録再生装置として、光ディスク装置の例を示して説
明したが、情報記録媒体としては、アドレス情報を含む
マークをトラックと隣接トラックの間に有するものであ
れば、光ディスク以外の記録媒体にも適用できるもので
あり、また、記録再生装置としても、光ディスク装置以
外の記録再生装置にも適用できるものである。
【0267】
【発明の効果】本発明によれば、情報記録媒体をトラッ
クピッチの狭い高密度タイプであって、しかも、トラッ
クの区別の可能なものとできる。
【0268】また、かかる情報記録媒体を用いる記録再
生装置において、トラックの区別を可能として、誤った
処理を防止できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による情報記録媒体である
光ディスクの記録トラックの説明図である。
【図2】本発明の一実施形態による光ディスクの表面の
プリピット部近傍の部分拡大図である。
【図3】本発明の一実施形態による記録再生装置である
光ディスク装置のブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態による光ディスク装置の記
録時のタイムチャートである。
【図5】図2に示した本発明の一実施形態による光ディ
スクから再生される再生信号の波形図である。
【図6】本発明の第2の実施形態による記録再生装置で
ある光ディスク装置のブロック図である。
【図7】本発明の第3の実施形態による記録再生装置で
ある光ディスク装置のブロック図である。
【図8】本発明の他の実施形態による情報記録媒体であ
る光ディスクの表面のプリピット部近傍の部分拡大図で
ある。
【図9】本発明の第4の実施形態による記録再生装置で
ある光ディスク装置のブロック図である。
【図10】本発明の第4の実施形態による光ディスク装
置の記録時のタイムチャートである。
【図11】図8に示した本発明の他の実施形態による光
ディスクから再生される再生信号の波形図である。
【図12】本発明の第5の実施形態による記録再生装置
である光ディスク装置のブロック図である。
【図13】本発明の第6の実施形態による記録再生装置
である光ディスク装置のブロック図である。
【図14】本発明の第6の実施形態による記録再生装置
である光ディスク装置におけるセレクタ回路の切り替え
条件の説明図である。
【符号の説明】
1…デ−タ部, 2…ID部, 4…ランド 5…グル−ブ, 6…記録マ−ク, 7…プリピット 10…光ディスク, 31…再生信号, 33…セクタ
パルス 56…レ−ザ光線駆動回路, 57…レ−ザ光源, 5
8…受光部 59…ID1検出回路, 60…ID2検出回路 61…セクタマ−ク検出回路, 62,63,88,8
9,121…比較回路 75…復調回路, 82…ID3検出回路, 83…I
D4検出回路 93…ID1CRC演算回路, 94…ID2CRC演
算回路 95…ID3CRC演算回路, 96…ID4CRC演
算回路 101,102,103,104,127,128…演
算回路 120,130…セレクタ回路 801,802,804,806…コントロ−ラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 20/12 9295−5D G11B 20/12 (72)発明者 砂田 貴弘 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内 (72)発明者 成田 豊 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のトラックを有するとともに、各ト
    ラックは、アドレス情報を含むID部とデータを記録す
    るデータ部とからなる複数のセクタによって構成される
    情報記録媒体において、 上記ID部は、隣合う上記トラックとの境界部に配置さ
    れるとともに、 上記トラックと一方の側で隣合うトラックとの境界部に
    配置される第1のID部と、 上記トラックと他方の側で隣合うトラックとの境界部に
    配置される第2のID部とから構成され、 上記第1のID部及び第2のID部は、それぞれ、上記
    トラック方向の異なる位置に配置されていることを特徴
    とする情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の情報記録媒体において、 上記第1のID部及び第2のID部は、上記トラック方
    向に直交する方向に対して、交互に配置されるととも
    に、 対となる上記第1のID部及び第2のID部毎に、それ
    ぞれのID部は、同じアドレス情報を有していることを
    特徴とする情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の情報記録媒体において、 上記第1のID部及び第2のID部は、それぞれ同一の
    セクタ内に複数個配置されていることを特徴とする情報
    記録媒体。
  4. 【請求項4】 複数のトラックを有するとともに、各ト
    ラックは、アドレス情報を含むID部とデータを記録す
    るデータ部とからなる複数のセクタによって構成される
    情報記録媒体を用いる記録再生装置において、 上記情報記録媒体の上記トラックの一方の側に配置され
    る第1のID部及び他方の側に配置される第2のID部
    に含まれるそれぞれのアドレス情報を検出する検出手段
    と、 所定のトラックを特定するアドレス情報を設定する設定
    手段とを備え、 上記検出手段により検出されたそれぞれのアドレス情報
    と、上記設定手段により指示されたアドレス情報の値と
    のそれぞれ一致をとることにより、所定のトラックを検
    出することを特徴とする記録再生装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の記録再生装置において、 上記検出手段は、上記第1のID部及び第2のID部の
    再生信号に対して設けられた検出ゲートによって構成さ
    れたことを特徴とする記録再生装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の記録再生装置において、 上記情報記録媒体の上記トラックに配置される上記第1
    のID部及び第2のID部は、上記トラック方向に直交
    する方向に対して、交互に配置されるとともに、対とな
    る上記第1のID部及び第2のID部毎に、それぞれの
    ID部は、同じアドレス情報を有するものであり、 上記設定手段は、第1のトラックに対しては、上記第1
    のID部に対するアドレス情報と第2のID部に対する
    アドレス情報に対して同じアドレス情報を設定し、上記
    第1のトラックに隣接する第2のトラックに対しては、
    上記第1のID部に対するアドレス情報と第2のID部
    に対するアドレス情報に対して異なるアドレス情報を設
    定することを特徴とする記録再生装置。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の記録再生装置において、 上記情報記録媒体に配置されるID部には、さらに、検
    出される上記アドレス情報のエラーをチェックするチェ
    ックコードが配置されており、 さらに、上記情報記録媒体から再生される上記アドレス
    情報及び上記チェックコードにより、上記アドレス情報
    の妥当性を判断する判断手段を備え、 この判断手段により、上記アドレス情報が妥当と判断さ
    れたとき、上記情報記録媒体のデータ部のデータの記録
    再生を行うことを特徴とする記録再生装置。
  8. 【請求項8】 請求項4記載の記録再生装置において、 上記情報記録媒体の上記トラックに配置される上記第1
    のID部及び第2のID部は、上記トラック方向に直交
    する方向に対して、交互に配置されるとともに、対とな
    る上記第1のID部及び第2のID部毎に、それぞれの
    ID部は、同じアドレス情報を有するものであり、 さらに、上記検出手段によって検出されたアドレス情報
    を基に、第1のアドレス情報及び第2のアドレス情報を
    演算する演算手段と、 上記第1のID部から再生されるアドレス情報と第2の
    ID部から再生されるアドレス情報を比較して、一致不
    一致を判断する比較手段と、 この比較手段により一致すると判断された時には、上記
    演算手段により求められた第1のアドレス情報を選択
    し、不一致と判断された時には、上記演算手段により求
    められた第2のアドレス情報を選択する選択手段と、 所定のトラックを特定するアドレス情報を設定する設定
    手段とを備え、 上記選択手段により選択されたアドレス情報と、上記設
    定手段により指示されたアドレス情報の値との一致をと
    ることにより、所定のトラックを検出することを特徴と
    する記録再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007087567A (ja) * 2005-09-23 2007-04-05 Marvell World Trade Ltd 光学ドライブのための自動ライトストラテジキャリブレーション方法
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