JPH1049163A - 音色選択装置 - Google Patents

音色選択装置

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JPH1049163A
JPH1049163A JP9107506A JP10750697A JPH1049163A JP H1049163 A JPH1049163 A JP H1049163A JP 9107506 A JP9107506 A JP 9107506A JP 10750697 A JP10750697 A JP 10750697A JP H1049163 A JPH1049163 A JP H1049163A
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tone
timbre
tone color
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command
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JP9107506A
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English (en)
Inventor
Koji Hara
浩二 原
Toshiro Yamahata
利朗 山端
Toshio Maeda
俊夫 前田
Atsushi Tomita
淳 富田
Hiroyuki Yasunaga
浩之 安永
Tomonori Anzai
友則 安西
Shoichi Kojima
昭一 児島
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Roland Corp
Original Assignee
Roland Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、受信した音色選択指令にもとづいて
生成する楽音の音色を選択する装置に関し、少ないメモ
リ容量で多数の音色を選択する。 【解決手段】第1種音色選択指令用の複数の第1の記憶
部(11a)と、第2種音色選択指令用の第2の記憶部
(11b)を用意し、先ず、第2種音色選択指令用の指
定値で第2の記憶部(11b)を参照して複数の第1の
記憶部(11a)のうちどの第1の記憶部を参照するか
を求め、次いで、第1種音色選択指令用の指定値で、上
記のようにして選ばれた第1の記憶部を参照し、その第
1の記憶部から対応する音色を読み出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受信した音色選択
指令にもとづいて生成する楽音の音色を選択する装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鍵盤などの演奏手段を有する、あ
るいは有さない電子楽器において生成する楽音の音色を
選択する場合には、パネル上などに設けられた音色選択
操作子を操作して選択する他に、MIDI(Music
al InstrumentDigital Inte
rface)などの通信手段を介して他の電子楽器など
外部の装置から受信した音色選択指令にもとづいて選択
することも広く行なわれている。MIDIを用いて音色
選択を行なう場合には、プログラム・チェンジと呼ばれ
る音色選択指令によって選択すべき音色番号を楽音を生
成する電子楽器に与える。音色選択指令を受信した電子
楽器では受信した音色番号に対応する音色を選択する。
しかしながら、プログラム・チェンジによって指定でき
る音色数は128種類だけであるため、プログラム・チ
ェンジに類する新たな音色選択指令を定義し、より多く
の音色を選択できるようにすることも考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、プログラ
ム・チェンジに類する新たな音色選択指令を定義し、プ
ログラム・チェンジとその新たに定義した音色選択指令
との双方を用い、これら2種類の音色選択指令による二
次元的な音色番号と音色とを対応づけることにより、極
めて多くの音色を選択することができる。
【0004】しかしながら、その場合、単純には、その
二次元的な音色番号と音色とを対応付けるために大きな
メモリ容量の音色マップが必要となってしまうという問
題がある。例えばプログラム・チェンジと同様な、指定
できる音色数が128の新たな音色選択指令を定義した
場合、それら2種類の音色選択指令を用いることによ
り、128×128=16384種類もの音色を対応づ
けることができるが、その対応付けのために、単純に
は、16384のメモリ領域が必要となってしまう結果
となる。
【0005】本発明は前述のような問題点を解決し、小
さなメモリ容量で多数の音色を選択することのできるよ
うにすることを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した問題点を解決す
るために、本発明による音色選択装置の構成上の特徴
は、図1に示されているように、音色を指定するための
指定値を有しその指定値に対応する音色の選択を指示す
る音色選択指令の指定値と複数の音色との対応関係を記
述してなる音色割当部を備え、音色選択指令を受けてそ
の音色選択指令の指定値に対応づけられた音色を選択
し、楽音の生成開始を指示する楽音生成指令を受けて、
選択された音色の楽音を生成する音色選択装置におい
て、上記音色選択指令が、少なくとも第1種の音色選択
指令と第2種の音色選択指令とからなり、 (a)音色割当部(11)は、(a−1)第1種の音色
選択指令の指定値と音色との対応が関係が記憶された、
複数の第1の記憶部(11a)と、(a−2)第2種の
音色選択指令の指定値と第1の記憶部(11a)との対
応関係が記憶された第2の記憶部(11b)とを有して
おり、さらに、この音色選択装置が、 (b)第1種の音色選択指令と第2種の音色選択指令と
の組合せに応じた音色を選択するにあたり、音色割当部
(11)の第2の記憶部(11b)を参照してその第2
種の音色選択指令の指定値に対応する第1の記憶部を選
択し、音色割当部(11)の、選択された第1の記憶部
を参照してその第1種の音色選択指令の指定値に対応す
る音色を選択する音色選択手段(12)と、 (c)楽音生成指令を受けて、前記音色選択手段(1
2)で選択された音色の楽音を生成する楽音生成手段
(13)とを具えることを特徴とする。
【0007】ここで、本発明の音色選択装置において、
音色割当部(11)に備えられた第2の記憶部(11
b)は、第2種の音色選択指令の指定値のうちの少なく
とも1つの指定値に対応して、複数の第1の記憶部(1
1a)のいずれにも対応しない旨の情報を記憶したもの
であってもよい。前述した例では最大16384種類も
の音色を選択することができることになるが、128種
類では足りなくても、16384種類もの音色を記憶し
ておくことは極めてまれであり、通常はこれよりもひと
桁もふた桁も少ない音色数で足りる。
【0008】本発明の音色選択装置によれば、第1種音
色選択指令用の複数の第1の記憶部(11a)と、第2
種音色選択指令用の第2の記憶部(11b)を用意し、
先ず、第2種音色選択指令用の指定値で第2の記憶部
(11b)を参照して複数の第1の記憶部(11a)の
うちどの第1の記憶部を参照するかを求め、次いで、第
1種音色選択指令用の指定値で、上記のようにして選ば
れた第1の記憶部を参照するようにしたため、第1の記
憶部は必要な数だけ備えればよく、小さなメモリ容量で
その音色選択装置にとって必要な数の音色を選択するこ
とができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明が適用された電子楽器の具
体的な説明をする前に、先ず本発明と対比される比較例
による音色選択動作の概略を説明する。図2には音色選
択指令によって音色が指定される様子が示されている。
ここでは音色指定が音色選択指令1および音色選択指令
2の2つの音色選択指令によって行なわれるものとす
る。音色選択指令1は具体的には、MIDI規格で定義
されているプログラム・チェンジであり、音色選択指令
2は新たに定義することが考えられているプログラム・
チェンジに類する指令である。図中の列は音色選択指令
1の指定値(音色番号)よって指定され、行は音色選択
指令2の指定値によって指定される。例えば音色選択指
令1によって“20”が音色選択指令2によって“0”
が指定されている場合には図中の列、行(20,0)の
位置の音色が指定される。音色選択指令1、音色選択指
令2とも7ビットの2進数で指定値を表現しており、す
なわち0〜127の指定値で指定を行ない、全部で12
8の二乗の16384種類の音色の指定が可能となって
いる。
【0010】同じ音色選択指令によって指定される音色
は楽音生成の方式などによらずどの電子楽器においても
だいたい同じになるよう音色が配置されている。エンベ
ロープ形状などの音色特性が類似している音色はグルー
プ化され同一列にまとめられている。グループ化されて
いる音色は列番号および行番号が0〜79である位置に
配置されている。それ以外の領域に配置されている音色
はグループ化されていない。以下の説明ではグループ化
されている領域を“グループ化領域”、グループ化され
ていない領域を“非グループ化領域”と称する。なお、
非グループ化領域には他に類似した音色が存在せずグル
ープ化しにくい、波の音、汽車の音などの効果音、ある
いはノイズ音などが配置されている。
【0011】グループ化領域内の各グループは列を指定
することによって、グループ内の各音色は行を選択する
ことによって指定される。グループには“ピアノグルー
プ、“バイオリングループ”などがあり、例えば、(3
2,0)〜(32,79)の位置に配置されている音色
はピアノグループを構成する音色であって、音色(3
2,0)の位置には“フル・コンサート・グランドピア
ノ”の音色、(32,7)の位置には、“セミ・コンサ
ート・ピアノ”の音色、(32,48)の位置には“電
気ピアノ”の音色、(32,55)の位置には“金属的
な電気ピアノ”の音色が配置されている。各グループ内
の音色はさらに16音色づつサブグループを構成してお
り、例えば(32,0)〜(32,15)の位置は、
“グランドピアノサブグループ”、(32,48)〜
(32,63)の位置は“電気ピアノサブグループ”と
されている。また、各グループの行番号が“0”である
音色はそのグループの音色を代表する標準音色とされて
いる。各サブグループにおいても同様に、行番号が記号
“0”、“16”、“32”、“48”、“64”であ
る音色がそのサブグループの標準音色とされている。前
述の例でいえば、(32,0)の位置の“フル・コンサ
ート・グランドピアノ”が“ピアノグループ”の標準音
色であり、(32,48)の位置の“電気ピアノ”が
“電気ピアノグループ”の標準音色である。要するにグ
ループ化領域内の音色に関して、グループすなわち基本
的な音色種別は音色選択指令1によって指定でき、その
音色のバリエーションは音色選択指令2によって指定で
きるようになっているとともに各グループあるいはサブ
グループにそのグループの音色を代表する標準音色が設
定されている。
【0012】音色選択動作について説明する。前述のよ
うに2つの音色選択指令によって16384種類の音色
の選択が可能であるが、電子楽器によっては特定の音色
の楽音のみ生成可能である。生成可能でない音色が指定
された場合の動作が本発明を特徴付けるものである。こ
の動作は指定された音色がグループ化領域に属するか非
グループ化領域に属するかによって異なっている。な
お、少なくとも各グループの標準音色の楽音は生成可能
とする。
【0013】グループ化領域に属する生成可能でない音
色が指定された場合には、指定された音色の属するサブ
グループの標準音色を代りの音色として選択する。例え
ば(32,55)の位置の音色が指定されたが、この位
置に対応する音色の楽音が生成可能でない場合には代り
に(32,48)の位置の音色を選択する。サブグルー
プの標準音色が生成可能の場合はこの標準音色の楽音を
生成する。サブグループの標準音色の楽音も生成可能で
ない場合には指定された音色の属するグループの標準音
色による楽音を生成する。例えば、(32,55)の位
置に対応する音色も(32,48)の位置に対応する音
色も楽音生成可能でない場合には(32,0)の位置の
音色が選択される。少なくとも各グループの標準音色の
楽音が生成可能であれば生成可能でない音色が指定され
たとしても指定された音色に近い代りの音色によって楽
音が生成される。また生成可能な音色が指定された場合
には指定どおりの音色が選択されるので、どのような音
色が指定されても不都合が生じない。
【0014】また、非グループ化領域に属する生成可能
でない音色が指定された場合には、指定された音色に近
い音色がないため楽音生成を行なわない。非グループ化
領域の音色は効果音などの音色であるため楽音生成を行
なわなくても音楽表現が著しく損われることがなく不都
合は生じない。また、指定された音色の代りに指定され
た音色からほど遠い音色による楽音を生成することによ
って生じる不自然さを防ぐことができる。
【0015】次に、上述の比較例による音色選択機能を
具えた音色選択装置を内蔵する電子楽器の具体例を図面
を参照しつつ説明する。図3には、電子楽器の構成が概
略的に示されている。MIDI回路20は外部の装置か
ら供給されたMIDI信号による演奏データを一時記憶
するものである。与えられる演奏データには楽音の生成
開始/停止を指示するノートオン/オフ指令の他に音色
選択を指示する音色選択指令も含まれている。MIDI
回路20は複数の演奏データを記憶するFIFO(ファ
ースト−イン/ファースト−アウトメモリ)を内蔵して
おり記憶された演奏データは供給された順に読み出され
るよう構成されている。記憶された演奏データは所定プ
ログラムを実行する中央処理装置(CPU)22の制御
のもとバス21を介してCPU22に供給される。
【0016】読み出し専用メモリ(ROM)23は、C
PU22にて実行されるプログラム、この電子楽器で楽
音生成可能な各音色に対応した楽音生成に用いられるト
ーンデータ、および音色選択指令によって指定されうる
16384種類の全音色に関してその音色が生成可能か
否かを示す情報を記憶している。以下の説明では指定さ
れうる音色が生成可能か否かを示す情報を記憶している
領域を“音色マップ”と称する。書き込み/読み出し可
能メモリ(RAM)24には、このプログラムを実行す
るに必要な各種レジスタなどの記憶領域が設定されてい
る。
【0017】CPU22は前記プログラムを実行するこ
とにより、前記MIDI回路20を介して供給された演
奏データにもとづき、演奏データに含まれる音色選択指
令によってROM23に記憶されているトーンデータの
うち楽音生成に用いるトーンデータを選択するととも
に、楽音生成回路25に制御データを与え所望の楽音信
号を生成させる。楽音生成回路25は与えられた制御デ
ータにもとづいた音色特性を有する経時的に変化する楽
音信号を生成する。生成された楽音信号は増幅器26を
介してスピーカ27より楽音として放音される。
【0018】図4にはCPU22によって実行されるメ
インルーチンが示されている。 A 電源の投入によりプログラムの実行を開始し、MI
DI回路20、RAM24および楽音生成回路25を初
期設定する。 B 新たな演奏データがMIDI回路20に供給されて
いるか否かを判断する。供給されている場合には次ステ
ップに進み、供給されていない場合にはこのステップの
処理を繰返す。
【0019】C 供給された演奏データを解読し、音色
選択指令2か否かを判断する。音色選択指令2である場
合には次ステップに進み、音色選択指令2でない場合に
はステップEに進む。 D 音色選択指令2の指定する指定値を行指定値Yとす
る。このステップの処理が終了したらステップBに戻
る。
【0020】E 供給された演奏データを解読し、音色
選択指令1か否かを判断する。音色選択指令1である場
合には次ステップに進み、音色選択指令1でない場合に
はステップGに進む。 F ステップDにて設定された行指定値Yおよび音色選
択指令1に応じた音色選択処理を行ない、ROM23に
記憶されているトーンデータのうち楽音生成に使用する
トーンデータを選択する。具体的には楽音生成に使用す
る音色の位置(X,Y’)を求める。(「Y’」は行指
定値Yにもとづいて設定される行指定値)詳しくは後述
する。このステップの処理が終了したらステップBに戻
る。
【0021】G 音色選択指令以外の演奏データである
ので、ステップFで求めた音色の位置(X,Y’)に対
応するトーンデータをROM23より読み出し、読み出
されたトーンデータと供給された演奏データとにもとづ
いて楽音生成回路25に制御データを与え、楽音生成の
開始/停止などの処理を行なう。なお、行指定値Y’の
値が“128”とされている場合には楽音生成を行なわ
ない。
【0022】このステップの処理が終了したらステップ
Bに戻る。なお、生成する楽音の音色が切り換えられる
場合には、音色選択指令2、音色選択指令1の順で、あ
るいは音色選択指令1のみが与えられるものとする。図
5にはCPU22によって実行される音色選択処理ルー
チンが示されているる。
【0023】D−1 音色選択指令1の指定する指定値
を列指定値Xとする。 D−2 列指定値Xおよび行指定値Yで指定される位置
(X,Y)の音色に対応する音色の楽音の生成が可能か
否かを判断する。具体的には、ROM23に設定されて
いる音色マップを列指定値Xおよび行指定値Yによって
参照することによって判断する。(X,Y)の位置の音
色の楽音が生成可能である場合には次ステップに進み、
生成可能でない場合にはステップD−4に進む。
【0024】D−3 行指定値Yの値を行指定値Y’と
する。このステップの処理が終了したらメインルーチン
に戻る。 D−4 (X,Y)の位置の音色がグループ化領域に属
するものか否かを判断する。具体的には列指定値Xが7
9以下であってかつ行指定値Yが79以下であるか否か
を判断する。グループ化領域に属するものであった場合
には次ステップに進み、グループ化領域に属さない場合
すなわち非グループ化領域に属する場合にはステップD
−8に進む。
【0025】D−5 (X,Y)の位置の音色が属する
サブグループの標準音色に対応する行指定値を求める。
具体的には行指定値Yの下位4ビットを“0”とした値
を行指定値Y’とする。 D−6 (X,Y’)の位置の音色の楽音が生成可能か
否かを判断する。(X,Y’)の位置の楽音が生成可能
である場合にはメインルーチンに戻り、生成可能でない
場合には次ステップに進む。
【0026】D−7 (X,Y)の位置の音色が属する
グループの標準音色に対応する行指定値を求める。具体
的には行指定値Y’の値を“0”とする。 D−8 行指定値Y’の値を楽音生成を行なわないこと
を示す“128”とする。以上に示したように音色選択
処理では、音色選択指令によって指定された音色の楽音
が生成可能である場合にはその音色を選択し、グループ
化領域の生成可能でない音色が指定された場合にはその
音色の属するサブグループあるいはグループの標準音色
を代りの音色として選択する。また非グループ化領域の
生成可能でない音色が指定された場合には楽音生成を行
なわないようにする。すなわち、グループ化領域の音色
に関してはどのような音色選択指令が供給された場合で
あっても生成可能な音色のうち最も適当な音色が選択さ
れ、非グループ化領域の音色に関しては楽音生成可能で
ない音色が指定された場合には不自然な音色の楽音が生
成されないようにしている。
【0027】なお、前記比較例においては音色選択指令
によって指定された音色の楽音が生成可能か否かを音色
マップを参照することにより判断し、生成可能でない場
合には生成可能な他の音色を代りに選択するなどしてい
るが、音色選択指令の指定する全音色に対応して、指定
される音色と実際に選択される音色との関係を記憶した
“音色選択マップ”を予め用意し、音色選択指令にもと
づいて音色選択マップから対応する音色を読み出すこと
により直接音色を選択するようにしてもよい。例えば、
(32,55)の位置の音色の楽音は生成できないが
(32,48)の位置の音色の楽音は生成できる場合に
は、音色選択マップの(32,48)に対応する箇所に
値“48”を記憶しておくとともに、(32,55)に
対応する箇所にも値“48”を記憶しておく。この場合
には、(32,55)の位置を指定する音色選択指令に
よって(32,48)の位置の音色が選択される。ま
た、音色選択マップの、非グループ化領域の楽音生成可
能でない音色に対応する領域には楽音生成可能でないこ
とを示す値“128”を記憶しておく。あるいは、音色
選択マップには選択すべき音色のトーンデータが記憶さ
れているROM23におけるアドレスを記憶しておくよ
うにしてもよい。このような音色選択マップを用いる場
合には音色選択指令にもとづく判断処理を行なう必要が
ないため音色選択に関わる処理を単純化できる。
【0028】また、音色選択マップの楽音生成可能でな
い音色に対応する領域に、代りに別の音色を選択するこ
とを示す値を記憶するようにし、前記マップからその値
が読み出された場合には行指定値を前記比較例に示され
た方法などにより変更し別の音色を選択するようにして
もよい。例えば、楽音生成可能でない音色に対応する領
域に“−1”を記憶しておく。マップ参照時に“−1”
が読み出された場合には行指定値を指定された音色の属
するサブグループの標準音色に対応する値とし、再びマ
ップを参照する。サブグループの標準音色も楽音生成可
能でない場合にはマップのこれに対応する領域にも“−
1”を記憶しておく。あるいは楽音生成可能でない標準
音色が属するサブグループの各音色に対応する領域に
は、そのグループの標準音色をいきなり選択することを
示す値、例えば“−2”を記憶しておくようにてもよ
い。
【0029】次に本発明の実施形態について説明する。
ただし、前記比較例と以下に説明する実施形態とでは、
音色マップの構造が異なり、それに伴ってその音色マッ
プの参照の仕方が異なるのみであるので、以下では、こ
れらについてのみ説明し、他の説明は、実施形態と矛盾
しない限りにおいて、前記比較例における説明を参照す
るものとする。
【0030】本実施形態では、音色選択指令1によって
参照されるマップ(以下“指令1マップ”と称する)と
音色選択指令2によって参照されるマップ(以下“指令
2マップ”と称する)の2種類のマップを用いて音色選
択に関わるマップの大きさを小さくするように工夫され
ている。図6を参照しつつ説明する。図6(a)には指
令1マップが示されている。指令1マップは音色選択指
令1によって参照されるもので、指令1マップ(0)〜
指令1マップ(4)の5種類が用意されている。各マッ
プには音色選択指令1によって参照される128の記憶
領域があり、各記憶領域には音色選択指令1によって実
際に選択される音色(列番号、行番号あるいはROM2
4に記憶されているトーンデータのアドレス)が記憶さ
れている。図6(b)には指令2マップが示されてい
る。指令2マップは音色選択指令2によって参照される
マップで、各記憶領域にはいずれの指令1マップを選択
するかがマップ番号として記憶されている。例えば、音
色選択指令2の指定値“0”によって参照される領域に
はマップ番号“0”が、指定値“48”によって参照さ
れる領域にはマップ番号“4”が、記憶されている。音
色選択指令を受信した場合には、まず音色選択指令2の
指定値によって指令2マップを参照しマップ番号を読み
出す。続いて、読み出したマップ番号にもとづいて指令
1マップを選択しこのマップを音色選択指令1の指定値
によって参照し、音色を選択する。なお、指令2マップ
の指定値“7”および“55”に対応する領域には音色
選択指令2によって選択される指令1マップが存在しな
いことを示す“−1”が記憶されている。この“−1”
を読み出した場合には音色選択指令2による指定値を指
定される音色の属するサブグループあるいはグループの
標準音色に対応する値に変更する。例えば、音色選択指
令2の指定値が“55”であった場合には指令2マップ
から“−1”が読み出されるので、指定値“55”を前
記比較例で示した方法などにより“48”と変更し、こ
の“48”によって再び指令2マップを参照する。この
結果、指令1マップ(4)が選択される。なお音色選択
指令1によって選択される音色がない場合には指令1マ
ップの該当領域に“−1”を記憶しておき、参照時に
“−1”が読み出された場合には音色選択指令2による
指定値を指定される音色の属するサブグループあるいは
グループの標準音色に対応する値に変更し、指令2マッ
プを参照し直すようにする。
【0031】尚、ここでは電子楽器に内蔵されているメ
モリ(ROM24)に記憶されている音色データにもと
づく音色を選択する場合について説明したが、電子楽器
に装着される半導体メモリカードなどの記憶媒体に記憶
されている音色データにもとづく音色を選択する場合に
も本発明を適用できる。この場合、音色選択指令によっ
て内蔵の音色群、半導体メモリカードの音色群のいずれ
か一方を選択するようにしてもよいが、どちらを用いる
かを固定的に決めるのではなく、これらの音色群に優先
順位を持たせ音色選択指令を受信した場合には、まず優
先順位の高い音色群の中から音色選択指令に対応する音
色を選択するようにし、対応する音色がない場合(指定
された音色の楽音生成が可能でない場合)には優先順位
の低い音色群の中から音色を選択するようにしてもよ
い。
【0032】また、ここでは音色選択指令をMIDIを
介して受信する場合について説明したが、受信する音色
選択指令としてはMIDI以外の通信手段を介して得る
ものあるいは磁気記録ディスクなどの記憶媒体のデータ
を読み出すことによって得るものであってもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
少ないメモリ容量で多数の音色を選択することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成に対応するブロック図である。
【図2】比較例における音色選択動作の概略を説明する
ための図である。
【図3】全体概略図である。
【図4】CPUによって実行されるプログラムのメイン
ルーチンのフローチャート図である。
【図5】CPUによって実行されるプログラムの音色選
択処理ルーチンのフローチャート図である。
【図6】本実施形態における音色選択時に用いられるマ
ップを説明するための図である。
【符号の説明】
20 MIDI回路 21 バス 22 CPU 23 ROM 24 RAM 25 楽音生成回路 26 増幅器 27 スピーカ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富田 淳 大阪市住之江区新北島3丁目7番13号 ロ ーランド株式会社内 (72)発明者 安永 浩之 大阪市住之江区新北島3丁目7番13号 ロ ーランド株式会社内 (72)発明者 安西 友則 大阪市住之江区新北島3丁目7番13号 ロ ーランド株式会社内 (72)発明者 児島 昭一 大阪市住之江区新北島3丁目7番13号 ロ ーランド株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音色を指定するための指定値を有し該指
    定値に対応する音色の選択を指示する音色選択指令の該
    指定値と複数の音色との対応関係を記述してなる音色割
    当部を備え、音色選択指令を受けて該音色選択指令の指
    定値に対応づけられた音色を選択し、楽音の生成開始を
    指示する楽音生成指令を受けて、選択された音色の楽音
    を生成する音色選択装置において、 前記音色選択指令が、少なくとも、第1種の音色選択指
    令と第2種の音色選択指令とからなり、 (a)前記音色割当部は、(a−1)前記第1種の音色
    選択指令の指定値と音色との対応関係が記憶された、複
    数の第1の記憶部と、(a−2)前記第2種の音色選択
    指令の指定値と前記第1の記憶部との対応関係が記憶さ
    れた第2の記憶部とを有しており、 さらに、該音色選択装置が、 (b)第1種の音色選択指令と第2種の音色選択指令と
    の組合せに応じた音色を選択するにあたり、前記音色割
    当部の前記第2の記憶部を参照して該第2種の音色選択
    指令の指定値に対応する第1の記憶部を選択し、前記音
    色割当部の、選択された第1の記憶部を参照して該第1
    種の音色選択指令の指定値に対応する音色を選択する音
    色選択手段と、 (c)楽音生成指令を受けて、前記音色選択手段で選択
    された音色の楽音を生成する楽音生成手段とを具えるこ
    とを特徴とする音色選択装置。
  2. 【請求項2】 前記音色割当部に備えられた前記第2の
    記憶部は、前記第2種の音色選択指令の指定値のうちの
    少なくとも1つの指定値に対応して、前記複数の第1の
    記憶部のいずれにも対応しない旨の情報を記憶したもの
    であることを特徴とする請求項1記載の音色選択装置。
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