JPH1048515A - 広角レンズ - Google Patents

広角レンズ

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JPH1048515A
JPH1048515A JP8214952A JP21495296A JPH1048515A JP H1048515 A JPH1048515 A JP H1048515A JP 8214952 A JP8214952 A JP 8214952A JP 21495296 A JP21495296 A JP 21495296A JP H1048515 A JPH1048515 A JP H1048515A
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伸一 三原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、レンズ組立上必要なスペースを
確保し、しかも所定のバックフォーカス、射出瞳位置を
確保し、良好な性能のデジタルカメラに適した撮影レン
ズを提供することを目的とする。 【構成】 本発明の撮影レンズは、物体側から負の前
群と絞りと正の後群よりなり、前群が像側の面が物体側
の面よりパワーが大である正レンズと像側に強い凹面を
向けた負のメニスカスレンズを有し、後群が両凸形状の
正のレンズ成分を有し、3枚以下のレンズにて構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に焦点距離の極
めて短いレンズ系で小型で構成枚数の少ないシンプルな
電子カメラ用広角撮影レンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近では、銀塩35mmフィルム(通称ラ
イカ版)カメラに代わる次世代カメラとして電子カメラ
(デジタルカメラ)が注目されつつある。そのデジタル
カメラの撮像素子として用いられるもののサイズは銀塩
35mmフィルムと比較すると、対角長で数分の一から十
数分の一である。したがって、同じ画角の画像を得る場
合、結像レンズ系の焦点距離をそれに比例して極めて短
くする必要がある。理論上はレンズ系のサイズもそれに
比例して極めて小さくなるため、構成要素も当然その分
小さくなる。したがって、レンズの加工は困難を極める
ことになる。一方、電子撮像素子の特性上、結像レンズ
系からの光線射出角が極力撮像素子に対して垂直である
ことが望まれる。したがって、従来の銀塩35mmフィル
ム(通称ライカ版)カメラ用の広角レンズ系(例えばレ
トロフォーカレンズ系)をそのままデジタルカメラ用と
するのは困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、レンズ構成
要素の縁肉や中肉の厚みや組み立て上必要なスペースを
十分確保することを行いつつも、所定のバックフォーカ
スや射出瞳位置、かつ、良好な結像性能を有したデジタ
ルカメラに適した小型で構成枚数の少ないシンプルで製
作性の良好な広角レンズ系を得ることを目的とするもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のレンズ系は、撮
像素子のサイズが小さくかつ広角なレンズ系であるた
め、焦点距離は極めて短い。又レンズ系と撮像素子の間
にフィルターや撮像素子のカバーガラスを配置するため
のスペースを確保する必要性から、レンズ系のバックフ
ォーカスを焦点距離以上の長さにする必要がある。その
ために、物体側から順に負のパワーのレンズ群と正のパ
ワーのレンズ群の二つのレンズ群にて構成した。それに
より、レンズ系のパワーは、後群に集中し、後群のレン
ズ枚数が多くなる。又、レンズ系を構成する各要素の縁
肉、中肉等を確保するために、空気間隔は出来る限り小
さくすることになり、したがって、従来の銀塩35mmフ
ィルム(通称ライカ版)カメラ用の広角レンズのように
絞りを後群中に設けることが出来ない。したがって本発
明のレンズ系は、開口絞りを二つのレンズ群の中間に設
けてある。
【0005】又レンズ系の構成枚数を極力少なくするた
めに、最小限のレンズ枚数で最大限の収差補正をする必
要があり、そのため、本発明のレンズ系は、前記の負の
レンズ群(前群)を像側に強い負の凹面を向けた負のメ
ニスカスレンズを1枚含む全体として2枚以下のレンズ
にて構成した。又、前記正のレンズ群(後群)は、最も
像側に単レンズもしくは接合レンズの両凸形状のレンズ
成分を配置した全体として3枚以下のレンズにて構成す
るようにした。
【0006】又、全系の焦点距離に対する後群(正のレ
ンズ群)の厚みが大になる傾向があるので、バックフォ
ーカスを確保するためには、前記負のレンズ群(前群)
と正のレンズ群(後群)のパワーを強くする必要があ
る。このように両レンズ群のパワーを強くすると、歪曲
収差が大になり監視カメラ用ならともかく、一般のデジ
タル写真用レンズ系としては好ましくない。
【0007】本発明では、前述のように、負のレンズ群
(前群)の最も物体側に像側よりも物体側の方がパワー
が大である正レンズまたは正のメニスカスレンズを配置
した。これと像側に強い凹面を向けた負のメニスカスレ
ンズとにて構成した。または、前群を負のメニスカスレ
ンズ1枚のみで構成し、その物体側の面を非球面にして
もよい。
【0008】又、前群の負のメニスカスレンズを球面レ
ンズにした場合、物体側から順に、負のメニスカスレン
ズと像側の方が強い曲率を持つ正レンズにて構成しても
よい。
【0009】又、正のレンズ群(後群)の最も像側のレ
ンズ成分は、射出側テレセントリックとしながら各収差
を良好に補正する役割を有しており、従来の銀塩35mm
フィルム(通称ライカ版)カメラ用の広角レンズとは異
なり両凸レンズにするのが良い。
【0010】つまり、本発明のレンズ系は、後群をその
最も像側に両凸形状である単レンズもしくは接合レンズ
の正のレンズ成分を配置した全体として3枚以下のレン
ズにて構成した。
【0011】本発明のレンズ系は、以上の通りの構成に
すると共に次に示す各条件を満足することを特徴とす
る。
【0012】まず、負の前群、絞り、正の後群にて構成
される本発明のレンズ系で、前群が物体側から順に像側
の面よりも物体側の面の方がパワーが大である正レンズ
と像側に強い凹面を向けた負のメニスカスレンズとの2
枚のレンズより構成され、前群が最も像側に単レンズも
しくは接合レンズの両凸形状のレンズを配置した全体と
して3枚以下のレンズにて構成される場合、下記条件
(1)、(2)、(3)、(4)を満足することが望ま
しい。
【0013】 (1) −0.5<f/fF <−0.2 (2) 0.2<DFS/DSR<1.2 (3) 1.5<DSR/f<5 (4) −0.5<(rR1+rR2)/(rR1−rR2)<0.5 ただし、fは全系の焦点距離、fは前記前群の焦点距
離、DFSは前記前群の最も物体側の面頂から開口絞り
までの距離、DSRは前記開口絞りから前記後群の最も
像側の面頂までの距離、rR1,rR2は夫々前記後群
の最も像側の両凸形状のレンズ成分の物体側の面および
像側の面の近軸曲率半径である。条件(1)は、前群の
焦点距離を規定したもので、下限値を越えると充分なバ
ックフォーカスが得られず、また上限値を超えると歪曲
収差が著しく悪化するためいずれも好ましくない。
【0014】条件(2)は、前群の最も物体側の面頂か
ら開口絞りまでの距離と開口絞りから後群の最も像側の
面頂までの距離の比を規定したものであり、レンズ系の
全長や前玉径を小さく保ちつつ射出側テレセントリック
性を確保するための条件である。
【0015】この条件(2)の上限値を超えると全長や
前玉径が大になるか又は射出側テレセントリック性が保
てなくなる。又条件(2)の下限値を超えると軸外光線
高が後群で高くなり、軸外収差補正が困難になるか、又
は後群の径が大になる。
【0016】条件(3)は、開口絞りから後群の最も像
側の面頂までの距離を規定したものである。本発明のレ
ンズ系は、焦点距離が数mmと極めて短く、そのために絶
対的サイズが極めて小さい。このような撮影レンズにお
いて、サイズと組立性や鏡枠設計の可能性のバランスを
良くするための条件がこの条件(3)で、焦点距離の長
い光学系に比べて、本発明のような焦点距離の短いレン
ズ系にとって重要である。
【0017】この条件(3)の下限値を超えると、レン
ズの径や空気間隔が小になりすぎて、鏡枠設計や組立て
が困難になる。条件(3)の上限値を超えると光学系が
大になる。
【0018】条件(4)は、後群の最も像側に配置され
た両凸形状のレンズ成分の形状を更に限定したもので、
射出側テレセントリック性を保ちながら各収差を良好に
補正するための条件である。レンズ系を射出側テレセン
トリックにすると、主光線の傾角が小さくなるため従来
の銀塩35mmフィルム(ライカ版)カメラ用の広角レン
ズに比べシェープファクターを負側の値をとるようにす
るのが望ましい。主光線の収差を小さくするためには、
このレンズ成分のシェープファクターが−0.7近辺で
あることが好ましいが、球面収差を考えると、軸上光束
がこのレンズ成分への入射光束がほぼアフォーカルにな
るために−0.7近辺であることが望ましい。レンズ系
が、画角30°程度で、F/2.8程度の仕様である場
合、収差のバランス上このシェープファクターは、ほぼ
0近傍であることが望ましい。
【0019】条件(4)の上限値を超えると球面収差が
補正不足になりやすく、又下限値を超えると非点収差、
コマ収差、樽型歪曲収差が発生しやすい。
【0020】以上述べた構成の本発明のレンズ系におい
て、条件(1)、(2)、(3)、(4)の代りに夫々
下記条件(1−1)、(2−1)、(3−1)、(4−
1)を満足すればより好ましい。
【0021】 (1−1) −0.45<f/fF <−0.2 (2−1) 0.4<DFS/DSR<1.0 (3−1) 1.5<DSR/f<4 (4−1) −0.3<(rR1+rR2)/(rR1−rR2)<0.3 更に上記本発明のレンズ系において、条件(1)、
(2)、(3)、(4)の代りに夫々下記条件(1−
2)、(2−2)、(3−2)、(4−2)を満足する
ことが最も望ましい。
【0022】 (1−2) −0.4<f/fF <−0.2 (2−2) 0.6<DFS/DSR<0.8 (3−2) 1.5<DSR/f<3 (4−2) −0.2<(rR1+rR2)/(rR1−rR2)<0.2 又、本発明のレンズ系において、負の前群を物体側から
順に、正のメニスカスレンズと像側に強い凹面を向けた
負のメニスカスレンズの2枚のレンズにて構成し、又前
記の条件(1)、(2)、(3)、(4)を満足するレ
ンズ系も本発明の目的を達成し得るものである。
【0023】又、上記レンズ系において、条件(1)、
(2)、(3)、(4)の代りに夫々条件(1−1)、
(2−1)、(3−1)、(4−1)を満足するように
すればより望ましい。
【0024】更に上記レンズ系において、条件(1)、
(2)、(3)、(4)の代りに夫々条件(1−2)、
(2−2)、(3−2)、(4−2)を満足するように
すれば最も望ましい。
【0025】次に、負の前群と絞りと正の後群とよりな
る本発明のレンズ系において、前群を物体側の面が光軸
から周辺に行くにしたがって曲率が強くなる非球面を有
していて像側に強い凹面を向けた負のメニスカスレンズ
1枚にて構成し、下記(1−3)、(2−3)、
(3)、(4)を満足するレンズ系も、本発明の目的を
達成し得る。
【0026】 (1−3) −0.65<f/fF <−0.2 (2−3) 0.1<DFS/DSR<1.0 (3) 1.5<DSR/f<5 (4) −0.5<(rR1+rR2)/(rR1−rR2)<0.5 上記レンズ系も後群の構成は、同様である。
【0027】又、上記レンズ系において、条件(1−
3)、(2−3)、(3)、(4)の代りに夫々下記条
件(1−4)、(2−4)、(3−1)、(4−1)を
満足することがより望ましい。
【0028】 (1−4) −0.65<f/fF <−0.4 (2−4) 0.15<DFS/DSR<0.7 (3−1) 1.5<DSR/f<4 (4−1) −0.3<(rR1+rR2)/(rR1−rR2)<0.3 更に上記レンズ系において、条件(1−3)、(2−
3)、(3)、(4)の代りに夫々下記条件(1−
5)、(2−5)、(3−2)、(4−2)を満足する
ようにすれば最も望ましい。
【0029】 (1−5) −0.65<f/fF <−0.5 (2−5) 0.25<DFS/DSR<0.5 (3−2) 1.5<DSR/f<3 (4−2) −0.2<(rR1+rR2)/(rR1−rR2)<0.2 上記の前群を1枚の負のメニスカスレンズにて構成した
本発明のレンズ系も後群の構成は同様のものである。
【0030】又、負の前群と絞りと正の後群よりなる本
発明のレンズ系において、前群を物体側より順に、像側
に強い凹面を向けた負のメニスカスレンズと正レンズの
2枚にて構成し、下記条件(1−6)、(2−6)、
(3)、(4)、(5)を満足するレンズ系も本発明の
目的を達成し得る。
【0031】 (1−6) −0.2<f/fF <0.3 (2−6) 0.3<DFS/DSR<1.6 (3) 1.5<DSR/f<5 (4) −0.5<(rR1+rR2)/(rR1−rR2)<0.5 (5) 0.1<D12/DFS<0.7 ただし、D12は前記前群の像側に強い凹面を向けた負の
メニスカスレンズと正レンズの光軸上の空気間隔であ
る。
【0032】又、上記レンズ系において、条件(1−
6)、(2−6)、(3)、(4)、(5)の代りに夫
々下記条件(1−7)、(2−7)、(3−1)、(4
−3)、(5−1)を満足すれば一層良好なレンズ系に
なし得る。
【0033】 (1−7) 0.0<f/fF <0.25 (2−7) 0.5<DFS/DSR<1.4 (3−1) 1.5<DSR/f<4 (4−3) −0.4<(rR1+rR2)/(rR1−rR2)<0.4 (5−1) 0.2<D12/DFS<0.6 更に上記レンズ系において、条件(1−6)、(2−
6)、(3)、(4)(5)の代りに夫々下記条件(1
−8)、(2−8)、(3−2)、(4−1)、(5−
3)を満足すれば最も望ましい。
【0034】 (1−8) 0.1<f/fF <0.25 (2−8) 0.8<DFS/DSR<1.2 (3−2) 1.5<DSR/f<3 (4−1) −0.3<(rR1+rR2)/(rR1−rR2)<0.3 (5−3) 0.3<D12/DFS<0.5 上記のように前群を物体側より順に、像側に強い凹面を
向けた負のメニスカスレンズと正レンズとにて構成した
場合、これらレンズの間の光軸上の空気間隔を条件
(5)を満足するように定めることが望ましい。
【0035】前群が上記の通りの構成の場合、樽型歪曲
収差が発生しやすいが、前記の像側に強い凹面を向けた
負のメニスカスレンズと像側の方が強い曲率を持つ正レ
ンズとの間の空気間隔D12を前群の最も物体側の面頂か
ら開口絞りまでの距離DFSよりも小さくすれば樽型歪曲
収差の発生量を小さく出来る。
【0036】条件(5)の上限値の0.7を超えるとレ
ンズ系のバックフォーカスを無理なく確保する上では好
ましく又パワーの強い後群の各レンズの負担が軽くなる
ため球面収差、コマ収差、非点収差の補正にとっては好
ましいが、樽型歪曲収差が発生しやすい。又条件(5)
の下限値の0.1を超えると現実のレンズ系を構成し得
なくなる。
【0037】本発明のレンズ系は、前群のパワーが後群
のパワーに比べて小であるため、前群の径を少々大きく
しても縁肉の確保が容易である。したがって、絞り面つ
まり軸上マージナル光線を決定する面(部材)を極力後
群に近づけるようにして、絞りに関連する部材の挿入等
は、絞りよりも前にすることが望ましい。そのため絞り
より前に一定のスペースを設ける必要があり、下記条件
(6)を満足するようにすることが望ましい。
【0038】(6) 0.5<D2S/f<1.5 ただし、D2Sは前群の最も像側の面から絞りまでの距離
である。
【0039】条件(6)は、前群の最も像側の面から絞
りまでの距離を規定するもので、本発明の作用効果を得
るため、つまりデジタルカメラ用レンズにとってより望
ましい条件である。それは、レンズ系を組立てる際に、
絞り等を挿入するためのスペースを確保するのに必要な
条件である。
【0040】条件(6)の下限値を超えると、絞り等を
挿入するためのスペースを十分に確保することが出来な
い。また、前群と後群の主点位置が近くなりすぎて、バ
ックフォーカスを確保するためには、前群、後群共にパ
ワーが強くなりがちになり好ましくない。又、条件
(6)の上限値を超えると前群の径が大きくなりやす
い。
【0041】本発明のレンズ系において、前群を強い凹
面を像側に向けた負のメニスカスレンズ1枚にて構成し
た時、その像側の曲率の大きい面が、前群の主たる屈折
面になり、軸外光線への影響を極力少なくするために
は、前記凹面の曲率中心が絞り面と光軸との交点近傍に
位置するようにすることが望ましい。つまり下記条件
(7)を満足することが望ましい。
【0042】(7) 0.5<R/D2S<1 ただしRは前記負のメニスカスレンズの凹面の曲率半径
である。
【0043】条件(7)の下限値を超えると軸外収差が
悪化しやすく、また半球に近い凹面になり加工が困難に
なる。又条件(7)の上限値を超えると前群の負のパワ
ーが維持出来なくなる。
【0044】レンズ系の最も像側のレンズでは、軸上マ
ージナル光線高や焦点距離の割に軸外光束の切る高さが
高く、またこのレンズのパワーは大になるため、元来収
差が発生しやすい。この軸外光束に対する収差を極小に
するためには、入射角、射出角を夫々小さくすることが
好ましいが、画素のピッチが細かく、高い解像力が必要
な場合には、それのみでは不十分である。後群のパワー
の確保と収差補正とを両立させるために、正レンズの枚
数を増やすことは、常套手段であるが、先に述べたよう
に、本発明では、小型化とバックフォーカスの確保とに
より、レンズを増加させるスペースがない。そのため
に、本発明は構成枚数を増加させずに、収差補正を行な
うため最も像側の両凸レンズの物体側面に、非球面を導
入した。
【0045】この最も像側のレンズの物体側の面は、軸
外収差、軸上収差ともに収差補正の効果が著しく高く、
しかも加工しやすい。後者の加工性に関しては、非球面
の有効径が製品の径に対し出来る限り小さい方が好まし
い。そのためにレンズの径を大きくする必要があるが、
その場合、レンズの縁肉が不足してレンズの厚さを大に
する必要があり、レンズ系のコンパクト化等の点から好
ましくない。又この最も像側のレンズは、像側の面が有
効径が大になりそれによりレンズの径(製品の径)が決
まる。
【0046】以上の点を考慮すると、本発明のレンズ系
は、下記条件(8)、(9)を満足することが望まし
い。
【0047】(8) 0.5<DSR1 /f<3 (9) 0.2<(DSR2 −DSR1 )/DSR1 <3 ただし、DSR1 、DSR2 は夫々絞りから最も像側のレン
ズの物体側の面(非球面)および像側の面までの距離で
ある。
【0048】条件(8)は、絞りから非球面までの距離
を規定したもので、下限値を超えると非球面の各収差へ
の補正効果が小さくなり好ましくない。又上限値を超え
るとバックフォーカスの確保が困難になる。
【0049】条件(9)は、最も像側のレンズの物体側
の面(非球面)と像側の面(球面)から絞りまでの距離
の差を非球面から絞りまでの距離で割った値を規定した
ものである。
【0050】条件(9)の下限値を超えると両面の有効
径の差が小さく、非球面の有効径の製品径に対する比を
小さくしにくく、小さくするためには製品の径を大きく
しなければならず好ましくない。又条件(9)の上限値
を超えるとバックフォーカスの確保が困難になる。
【0051】又、本発明レンズ系において後群は、パワ
ー、結像性能、バックフォーカスの確保、径の小型化の
点で、前記の最も像側の両凸形状のレンズ成分が単レン
ズの場合、絞りとこの両凸レンズ成分の間に正レンズ、
負レンズ共に1枚づつ設けることが望ましく、特にバッ
クフォーカスを長くし、諸収差(特に色収差、ペッツバ
ール和、球面収差、コマ収差)の補正、組立性の点か
ら、負レンズ、正レンズの順に接合した接合レンズにす
ることが望ましい。又はその他の色収差補正能力を有す
る正の屈折力を有する光学素子を設けてもよい。又この
最も像側の両凸形状のレンズ成分が接合レンズかあるい
はその他の色収差の補正能力を有する正の屈折力の光学
素子の場合、絞りとこの両凸レンズ成分との間には、正
レンズ1枚設ければ十分である。
【0052】本発明のレンズ系において、前記条件
(6)、(7)、(8)、(9)の代りに下記条件(6
−1)、(7−1)、(8−1)、(9−1)を満足す
れば一層望ましい。
【0053】 (6−1) 0.6<D2S/f<1.3 (7−1) 0.5<R/D2S<0.9 (8−1) 0.8<DSR1 /f<2 (9−1) 0.5<(DSR2 −DSR1 )/DSR1 <2 又本発明のレンズ系において、前記条件(6)、
(7)、(8)、(9)の代りに下記条件(6−2)、
(7−2)、(8−2)、(9−2)を満足すれば最も
好ましい。
【0054】 (6−2) 0.7<D2S/f<1.1 (7−2) 0.6<R/D2S<0.8 (8−2) 1.0<DSR1 /f<1.7 (9−2) 0.6<(DSR2 −DSR1 )/DSR1 <1.5
【0055】
【発明の実施の形態】次に本発明の広角レンズの実施の
形態を各実施例にもとづき説明する。
【0056】本発明のレンズ系の実施例1乃至実施例4
は、夫々図4に示す通りの構成で下記のデーターを有す
る。 実施例1 f=5mm, F/2.8, 2ω=65.50° r1 =5.3858(非球面) d1 =0.7500 n1 =1.48749 ν1 =70.21 r2 =2.2087 d2 =3.5240 r3 =∞(絞り) d3 =2.8368 r4 =-13.9329 d4 =2.2945 n2 =1.56384 ν2 =60.70 r5 =-4.7666 d5 =0.3493 r6 =10.7164 (非球面)d6 =5.6388 n3 =1.56384 ν3 =60.70 r7 =-3.9559 d7 =0.8500 n4 =1.84666 ν4 =23.78 r8 =-8.1556 d8 =1.5000 r9 =∞ d9 =1.6000 n5 =1.51633 ν5 =64.15 r10=∞ d10=2.3000 n6 =1.54771 ν6 =62.84 r11=∞ d11=1.5000 r12=∞ d12=0.7500 n7 =1.48749 ν7 =70.21 r13=∞ d13=1.2151 r14=∞(像) 非球面係数 (第1面)K=0 ,A4 =2.1382×10-3,A6 =1.9025×10-48 =-1.0961 ×10-6,A10=0 (第6面)K=0 ,A4 =-1.6237 ×10-4,A6 =-1.7816 ×10-58 =5.6723×10-6,A10=-1.8854 ×10-7 f/fF =-0.6165 ,DFS/DSR=0.3570,DSR/f=2.333 (rR1+rR2)/(rR1−rR2)=0.1357,D2S/f=0.6868 R/D2S=0.6268,DSR1 /f=1.068 (DSR2 −DSR1 )/DSR1 =1.184
【0057】実施例2 f=5mm, F/2.8, 2ω=65.30° r1 =14.7669 d1 =2.4000 n1 =1.84666 ν1 =23.78 r2 =77.2137 d2 =0.2500 r3 =8.6633 d3 =0.7500 n2 =1.48749 ν2 =70.21 r4 =2.6379 d4 =3.8149 r5 =∞(絞り) d5 =1.1000 r6 =-9.4638 d6 =1.2000 n3 =1.84666 ν3 =23.78 r7 =12.0733 d7 =3.6000 n4 =1.72916 ν4 =54.68 r8 =-5.5956 d8 =0.1500 r9 =9.4226(非球面) d9 =3.8000 n5 =1.56384 ν5 =60.70 r10=-12.3053 d10=1.5000 r11=∞ d11=1.6000 n6 =1.51633 ν6 =64.15 r12=∞ d12=2.3000 n7 =1.54771 ν7 =62.84 r13=∞ d13=1.0000 r14=∞ d14=0.7500 n8 =1.48749 ν8 =70.21 r15=∞ d15=1.1999 r16=∞(像) 非球面係数 K=0 ,A4 =-3.1037 ×10-4,A6 =-2.4543 ×10-58 =2.1418×10-6,A10=-7.2117 ×10-8 f/fF =-0.3145 ,DFS/DSR=0.7324,DSR/f=1.913 (rR1+rR2)/(rR1−rR2)=-0.1327 ,D2S/f=0.7407 R/D2S=0.6914,DSR1 /f=1.175 (DSR2 −DSR1 )/DSR1 =0.6281
【0058】実施例3 f=5mm, F/2.8, 2ω=65.30° r1 =14.4595 d1 =2.3000 n1 =1.84666 ν1 =23.78 r2 =73.2856 d2 =0.2500 r3 =8.3092 d3 =0.7500 n2 =1.48749 ν2 =70.21 r4 =2.6330 d4 =3.7620 r5 =∞(絞り) d5 =1.1000 r6 =-7.4826 d6 =0.8000 n3 =1.84666 ν3 =23.78 r7 =10.0000 d7 =3.5000 n4 =1.72916 ν4 =54.68 r8 =-5.5677 d8 =0.1500 r9 =10.1428 (非球面)d9 =3.6000 n5 =1.56384 ν5 =60.70 r10=-8.6705 d10=1.5000 r11=∞ d11=1.6000 n6 =1.51633 ν6 =64.15 r12=∞ d12=2.0200 n7 =1.54771 ν7 =62.84 r13=∞ d13=1.6500 r14=∞ d14=0.7500 n8 =1.48749 ν8 =70.21 r15=∞ d15=1.1999 r16=∞(像) 非球面係数 K=0 ,A4 =-5.5278 ×10-4,A6 =-2.0032 ×10-58 =2.1245×10-6,A10=-8.0626 ×10-8 f/fF =-0.3008 ,DFS/DSR=0.7715,DSR/f=1.777 (rR1+rR2)/(rR1−rR2)=0.07826 ,D2S/f=0.7305 R/D2S=0.6999,DSR1 /f=1.078 (DSR2 −DSR1 )/DSR1 =0.6486
【0059】実施例4 f=5mm, F/2.8, 2ω=65.48° r1 =12.0488 d1 =0.7500 n1 =1.51742 ν1 =52.42 r2 =3.9076 d2 =3.8000 r3 =-61.6570 d3 =1.9000 n2 =1.84666 ν2 =23.78 r4 =-8.1908 d4 =2.3854 r5 =∞(絞り) d5 =1.2569 r6 =-5.3626 d6 =0.8000 n3 =1.84666 ν3 =23.78 r7 =14.0000 d7 =3.0000 n4 =1.72916 ν4 =54.68 r8 =-5.5230 d8 =0.2000 r9 =17.1996 (非球面)d9 =3.2000 n5 =1.56384 ν5 =60.70 r10=-8.2837 d10=1.5000 r11=∞ d11=1.6000 n6 =1.51633 ν6 =64.15 r12=∞ d12=2.3000 n7 =1.54771 ν7 =62.84 r13=∞ d13=1.5000 r14=∞ d14=0.7500 n8 =1.48749 ν8 =70.21 r15=∞ d15=1.2140 r16=∞(像) 非球面係数 K=0 ,A4 =-8.1100 ×10-4,A6 =6.3995×10-58 =-1.6766 ×10-5,A10=1.1751×10-6 f/fF =0.2141,DFS/DSR=1.0449,DSR/f=1.648 (rR1+rR2)/(rR1−rR2)=0.3499,D12/DFS=0.4301 D2S/f=1.575 ,R/D2S=0.4833,DSR1 /f=1.024 (DSR2 −DSR1 )/DSR1 =0.6087 ただしr1 ,r2 ,・・・ はレンズ各面の曲率半径、d
1 ,d2 ,・・・ は各レンズの肉厚およびレンズ間隔、n
1 ,n2 ,・・・ は各レンズの屈折率、ν1 ,ν2 ,・・・
は各レンズのアッベ数である。
【0060】上記実施例中、実施例1は図1に示す通り
の構成で明るさ絞りよりも物体側の前群が像側に強い凹
面を向けた負のメニスカスレンズ1枚よりなり、絞りよ
り像側の後群が正のメニスカスレンズと最も像側に配置
されている正レンズと負レンズよりなる両凸形状のレン
ズ成分とよりなる。そして前群の負のメニスカスレンズ
の物体側の面(面r1 )が非球面である。又後群の両凸
レンズ成分のうちの物体側の面つまり両凸レンズ成分を
構成する正レンズの物体側の面(面r6 )が非球面であ
る。
【0061】実施例2は、図2に示す通りの構成で、前
群が像側の面よりも物体側の面がパワーが大である正レ
ンズと凹面を像側に向けた負のメニスカスレンズとより
なり、後群が負レンズと正レンズとを接合した接合レン
ズと正の単レンズである最も像側の両凸形状のレンズ成
分とよりなっている。この実施例2は、後群の最も像側
の両凸形状のレンズ成分(正の単レズ)の物体側の面
(面r9 )が非球面である。
【0062】実施例3は、図3に示す通りであって、実
施例2と類似の構成である。この実施例3も後群の最も
像側の両凸形状のレンズ成分の物体側の面(面r9 )が
非球面である。
【0063】実施例4は、図4に示す通りの構成のレン
ズ系で、前群が凹面を像側に向けた負のメニスカスレン
ズと像側の面がパワーが大である正レンズとよりなり、
後群が負レンズと正レンズとを接合した接合レンズと正
の単レンズよりなる最も像側に配置された両凸形状のレ
ンズ成分とよりなる。この実施例4は、後群の最も像側
に配置された両凸レンズ成分の物体側の面(面r9 )が
非球面である。
【0064】前記実施例にて用いている非球面の形状は
下記の式にて表わされる。
【0065】上記式は、光軸方向をx軸、光軸に垂直な
方向をy軸としたもので、rは基準球面の曲率半径、
k,A4 ,A6 ,A8 ,A10,・・・は非球面係数であ
る。
【0066】又、実施例において、レンズ系の最終面と
結像面との間に配置された平行平面板は、赤外線カット
フィルターやローパスフィルター等のフィルターであ
る。
【0067】本発明のレンズ系は、特許請求の範囲に記
載されたもののほか、次の各項に記載するレンズ系も本
発明の目的を達成し得るものである。
【0068】(1)特許請求の範囲の請求項1又は2に
記載するレンズ系で、条件(1)、(2)、(3)、
(4)の代りに夫々下記条件(1−1)、(2−1)、
(3−1)、(4−1)を満足する広角レンズ。 (1−1) −0.45<f/fF <−0.2 (2−1) 0.4<DFS/DSR<1.0 (3−1) 1.5<DSR/f<4 (4−1) −0.3<(rR1+rR2)/(rR1−rR2)<0.3
【0069】(2)特許請求の範囲の請求項1又は2に
記載するレンズ系で、条件(1)、(2)、(3)、
(4)の代りに夫々下記条件(1−2)、(2−2)、
(3−2)、(4−2)を満足する広角レンズ。 (1−2) −0.4<f/fF <−0.2 (2−2) 0.6<DFS/DSR<0.8 (3−2) 1.5<DSR/f<3 (4−2) −0.2<(rR1+rR2)/(rR1−rR2)<0.2
【0070】(3)特許請求の範囲の請求項3に記載す
るレンズ系で、条件(1−3)、(2−3)、(3)、
(4)の代りに夫々下記条件(1−4)、(2−4)、
(3−1)、(4−1)を満足する広角レンズ。 (1−4) −0.65<f/fF <−0.4 (2−4) 0.15<DFS/DSR<0.7 (3−1) 1.5<DSR/f<4 (4−1) −0.3<(rR1+rR2)/(rR1−rR2)<0.3
【0071】(4)特許請求の範囲の請求項3に記載す
るレンズ系で、条件(1−3)、(2−3)、(3)、
(4)の代りに夫々下記条件(1−5)、(2−5)、
(3−2)、(4−2)を満足する広角レンズ。 (1−5) −0.65<f/fF <−0.5 (2−5) 0.25<DFS/DSR<0.5 (3−2) 1.5<DSR/f<3 (4−2) −0.2<(rR1+rR2)/(rR1−rR2)<0.2
【0072】(5)特許請求の範囲の請求項4に記載す
るレンズ系で、条件(1−6)、(2−6)、(3)、
(4)、(5)の代りに夫々下記条件(1−7)、(2
−7)、(3−1)、(4−3)、(5−1)を満足す
る広角レンズ。 (1−7) 0.0<f/fF <0.25 (2−7) 0.5<DFS/DSR<1.4 (3−1) 1.5<DSR/f<4 (4−3) −0.4<(rR1+rR2)/(rR1−rR2)<0.4 (5−1) 0.2<D12/DFS<0.6
【0073】(6)特許請求の範囲の請求項4に記載す
るレンズ系で、条件(1−6)、(2−6)、(3)、
(4)、(5)の代りに夫々下記条件(1−8)、(2
−8)、(3−1)、(4−3)、(5−1)を満足す
る広角レンズ。 (1−8) 0.1<f/fF <0.25 (2−8) 0.8<DFS/DSR<1.2 (3−2) 1.5<DSR/f<3 (4−1) −0.3<(rR1+rR2)/(rR1−rR2)<0.3 (5−3) 0.3<D12/DFS<0.5
【0074】(7)特許請求の範囲の請求項1、2、
3、又は4あるいは前記の(1)、(2)、(3)、
(4)、(5)又は(6)の項に記載するレンズ系で、
下記条件(6)、(7)を満足することを特徴とする広
角レンズ。 (6) 0.5<D2S/f<1.5 (7) 0.5<R/D2S<1
【0075】(8)特許請求の範囲の請求項1、2、
3、又は4あるいは前記の(1)、(2)、(3)、
(4)、(5)、(6)又は(7)の項に記載するレン
ズ系で前記後群の最も像側の両凸形状のレンズ成分の物
体側の面が非球面であり、下記条件(8)、(9)を満
足することを特徴とする広角レンズ。 (8) 0.5<DSR1 /f<3 (9) 0.2<(DSR2 −DSR1 )/DSR1 <3
【0076】(9)特許請求の範囲の請求項1、2、
3、又は4あるいは前記の(1)、(2)、(3)、
(4)、(5)又は(6)に記載するレンズ系で、下記
条件(6−1)、(7−1)、(8−1)、(9−1)
を更に満足する広角レンズ。 (6−1) 0.6<D2s/f<1.3 (7−1) 0.5<R/D2S<0.9 (8−1) 0.8<DSR1 /f<2 (9−1) 0.5<(DSR2 −DSR1 )/DSR1 <2
【0077】(10)特許請求の範囲の請求項1、2、
3又は4あるいは前記の(1)、(2)、(3)、
(4)、(5)又は(6)に記載するレンズ系で、下記
条件(6−2)、(7−2)、(8−2)、(9−2)
を更に満足する広角レンズ。 (6−2) 0.7<D2S/f<1.1 (7−2) 0.6<R/D2S<0.8 (8−2) 1.0<DSR1 /f<1.7 (9−2) 0.6<(DSR2 −DSR1 )/DSR1 <1.5
【0078】
【発明の効果】本発明の広角レンズは、デジタルカメラ
のような撮像有効領域が極めて小さくそのため焦点距離
の極めて小さい場合でも、レンズ構成要素の縁肉や中肉
の厚みや組立てに必要なスペースを確保し得、又フィル
ター数が挿入し得る十分なバックフォーカス、十分遠い
射出瞳位置を有しかつ良好な結像性能を有する小型で、
構成枚数が少なく、シンプルで良好な製作性を有するデ
ジタルカメラ用として好適なレンズ系である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の断面図
【図2】本発明の実施例2の断面図
【図3】本発明の実施例3の断面図
【図4】本発明の実施例4の断面図
【図5】本発明の実施例1の収差曲線図
【図6】本発明の実施例2の収差曲線図
【図7】本発明の実施例3の収差曲線図
【図8】本発明の実施例4の収差曲線図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物体側から順に、負のレンズ群の前群と開
    口絞りと、正のレンズ群の後群とよりなり、前記前群が
    物体側から順に、像側の面よりも物体側の面の方がパワ
    ーが大である正レンズと、像側に強い凹面を向けた負の
    メニスカスレンズとの2枚のレンズにより構成され、前
    記後群が最も像側に単レンズもしくは接合レンズの両凸
    形状のレンズ成分を有し全体として3枚以下のレンズに
    て構成され下記条件(1)、(2)、(3)、(4)を
    満足する広角レンズ。 (1) −0.5<f/fF <−0.2 (2) 0.2<DFS/DSR<1.2 (3) 1.5<DSR/f<5 (4) −0.5<(rR1+rR2)/(rR1−rR2)<0.5 ただし、fは全系の焦点距離、fF は前記前群の焦点距
    離、DFSは前記前群の最も物体側の面頂から開口絞りま
    での距離、DSRは前記開口絞りから前記後群の最も像側
    の面頂までの距離、rR1,rR2は夫々前記後群の最も像
    側の両凸形状のレンズ成分の物体側の面および像側の面
    の近軸曲率半径である。
  2. 【請求項2】物体側から順に負のレンズ群の前群と明る
    さ絞りと、正のレンズ群の後群とよりなり、前記前群が
    物体側より順に正のメニスカスレンズと像側に強い凹面
    を向けた負のメニスカスレンズの2枚のレンズにより構
    成され、前記後群が最も像側に単レンズもしくは接合レ
    ンズの両凸形状のレンズ成分を有し全体として3枚以下
    のレンズにて構成され、下記条件(1)、(2)、
    (3)、(4)を満足する広角レンズ。 (1) −0.5<f/fF <−0.2 (2) 0.2<DFS/DSR<1.2 (3) 1.5<DSR/f<5 (4) −0.5<(rR1+rR2)/(rR1−rR2)<0.5 ただし、fは全系の焦点距離、fF は前記前群の焦点距
    離、DFSは前記前群の最も物体側の面頂から開口絞りま
    での距離、DSRは前記開口絞りから前記後群の最も像側
    の面頂までの距離、rR1,rR2は夫々前記後群の最も像
    側の両凸形状のレンズ成分の物体側の面および像側の面
    の近軸曲率半径である。
  3. 【請求項3】物体側から順に、負のレンズ群の前群と、
    明るさ絞りと、正のレンズ群の後群とよりなり、前記前
    群が物体側の面が光軸から周辺に行くにしたがって曲率
    が強くなるような非球面であり像側に強い凹面を向けた
    負のメニスカスレンズ1枚より構成され、前記後群が最
    も像側に単レンズもしくは接合レンズの両凸形状のレン
    ズ成分を有し全体として3枚以下のレンズよりなり、下
    記条件(1−3)、(2−3)、(3)、(4)を満足
    する広角レンズ。 (1−3) −0.65<f/fF <−0.2 (2−3) 0.1<DFS/DSR<1.0 (3) 1.5<DSR/f<5 (4) −0.5<(rR1+rR2)/(rR1−rR2)<0.5 ただし、fは全系の焦点距離、fF は前記前群の焦点距
    離、DFSは前記前群の最も物体側の面頂から開口絞りま
    での距離、DSRは前記開口絞りから前記後群の最も像側
    の面頂までの距離、rR1,rR2は夫々前記後群の最も像
    側の両凸形状のレンズ成分の物体側の面および像側の面
    の近軸曲率半径である。
  4. 【請求項4】物体側から順に負のレンズ群の前群と、明
    るさ絞りと、正のレンズ群の後群とよりなり、前記前群
    が物体側より順に像側に強い凹面を向けた負のメニスカ
    スレンズと正レンズの2枚のレンズにて構成され、前記
    後群が最も像側に単レンズもしくは接合レンズの両凸形
    状のレンズ成分とを有し全体として3枚以下のレンズに
    て構成され、下記条件(1−6)、(2−3)、
    (3)、(4)を満足する広角レンズ。 (1−6) −0.2<f/fF <0.3 (2−6) 0.3<DFS/DSR<1.6 (3) 1.5<DSR/f<5 (4) −0.5<(rR1+rR2)/(rR1−rR2)<0.5 (5) 0.1<D12/DFS<0.7 ただし、fは全系の焦点距離、fF は前記前群の焦点距
    離、DFSは前記前群の最も物体側の面頂から開口絞りま
    での距離、DSRは前記開口絞りから前記後群の最も像側
    の面頂までの距離、rR1,rR2は夫々前記後群の最も像
    側の両凸形状のレンズ成分の物体側の面および像側の面
    の近軸曲率半径、D12は前記前群の像側に強い凹面を向
    けた負のメニスカスレンズと正レンズの光軸上における
    空気間隔である。
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