JPH1047979A - 車両用ナビゲーション装置および車両用ナビゲーション装置の表示制御方法 - Google Patents

車両用ナビゲーション装置および車両用ナビゲーション装置の表示制御方法

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JPH1047979A
JPH1047979A JP20619396A JP20619396A JPH1047979A JP H1047979 A JPH1047979 A JP H1047979A JP 20619396 A JP20619396 A JP 20619396A JP 20619396 A JP20619396 A JP 20619396A JP H1047979 A JPH1047979 A JP H1047979A
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intersection
vehicle
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JP20619396A
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Akira Matsuda
晃 松田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はルート案内機能と交通情報表示機能
とを備える車両用ナビゲーション装置に関し、表示画面
が煩雑に変化するのを防止することを目的とする。 【解決手段】 交差点拡大図の表示期間(区間)が終
了した後にビーコン72の発する交通情報が受信された
場合は、次の交差点拡大図の表示時期との間隔(区間
)が所定時間以上である場合にのみ、その交通情報の
表示を許可する。ビーコン72の発する交通情報が交差
点拡大図の表示期間中(区間)に受信された場合は、
現在表示されている交差点拡大図の表示終了時期と、次
の交差点拡大図の表示開始時期との間隔が所定時間以上
である場合にのみ、現在表示されている交差点拡大図の
表示が終了した後に、その交通情報を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ナビゲーシ
ョン装置および車両用ナビゲーション装置の表示方法に
係り、特に、ルート案内機能と交通情報表示機能とを備
える車両用ナビゲーション装置、および、ルート案内機
能と交通情報表示機能とを備える車両用ナビゲーション
装置の表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平6−18605
1号に開示される如く、ルート案内機能を備える車両用
ナビゲーション装置が知られている。上記従来のナビゲ
ション装置は、車両の現在位置を、その周辺地図と共に
表示するディスプレイを備えている。ルート案内は、デ
ィスプレイ上に、周辺地図に重ねて推奨ルートを表示す
ることにより行われる。
【0003】また、上記従来の装置は、ルート案内中
に、交差点拡大図を表示する機能を備えている。交差点
拡大図は、推奨ルート中における右左折交差点等(以
下、案内公差点と称す)の手前、例えば100m程度の
地点に車両が到達した時点で表示される。公差点拡大図
には、案内交差点の形状と、推奨ルートを辿るための矢
印とが表示される。このように案内交差点の手前で交差
点拡大図が表示されると、運転者は、容易に案内交差点
の脱出方向を視認することができ、容易に推奨ルートを
辿ることができる。
【0004】自動車の交通案内システムの分野では、例
えばVICSのように、走行中の車両に対して外部から
交通情報を提供するシステムが実用化されている。かか
る交通情報提供システムの実用化に対して、外部から提
供される交通情報を受信し、その情報をディスプレイに
表示する車載ナビゲーション装置(以下、情報提供シス
テム対応ナビゲーション装置と称す)が開発されてい
る。
【0005】情報提供システム対応ナビゲーション装置
としては、交通情報提供システムから交通情報の提供を
受けた時点で、強制的にその情報をディスプレイ上に割
り込み表示させる装置が知られている。このようなナビ
ゲーション装置によれば、交通情報提供システムによっ
て提供される交通情報を、有効に車両の運転者に伝達す
ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の如き情
報提供システム対応ナビゲーション装置が、交差点拡大
図表示機能を備える場合は、案内交差点の前後でディス
プレイの表示内容が頻繁に変更されるという不都合が生
じ得る。
【0007】すなわち、上記の情報提供システム対応ナ
ビゲーション装置においては、情報提供システムから交
通情報が提供される毎に、その情報がディスプレイ上に
割り込み表示される。また、交差点拡大図表示機能を備
えるナビゲーション装置においては、案内交差点の手前
所定距離の地点に差しかかる毎に交差点拡大図がディス
プレイ上に割り込み表示される。
【0008】このため、例えば、車両に対して交通情報
を提供するビーコン等が案内交差点の近くに設置されて
いる場合には、交通情報の割り込み要求と、交差点拡大
図の割り込み要求とが時間的に接近して発生することが
ある。かかる状況においては、交通情報が表示された
後、十分な時間が経過する以前にその表示が交差点拡大
図に変更され、または、交差点拡大図が表示された後、
十分な時間が経過する以前にその表示が交通情報に変更
される事態が生じ得る。このようにディスプレイの表示
内容が頻繁に変更されると、車両の運転者が、ディスプ
レイ上に表示される有益な情報を読み取れないという事
態が生ずる。
【0009】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、交差点拡大図の割り込み要求と交通情報の割り
込み情報とが時間的に接近して生ずる場合に、ディスプ
レイの表示内容が頻繁に変化するのを防止し得る車両用
ナビゲーション装置、および、車両用ナビゲーション装
置の表示方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、車両に搭載されたディスプレイに、車
両の現在位置と、その周辺地図とを表示する車両用ナビ
ゲーション装置において、車両が案内交差点から所定距
離の地点に到達した際に、前記ディスプレイに交差点拡
大図を割り込み表示する交差点拡大図表示手段と、交通
情報提供システムから交通情報が提供された際に、該交
通情報を前記ディスプレイに割り込み表示する交通情報
表示手段と、前記交差点拡大図の表示要求時期と、前記
交通情報の表示要求時期とが接近していると判定される
場合に、前記交通情報の割り込み表示を禁止する割り込
み表示禁止手段と、を備える車両用ナビゲーション装置
により達成される。
【0011】上記の目的は、請求項3に記載する如く、
車両に搭載されたディスプレイに、車両の現在位置と、
その周辺地図とを表示する車両用ナビゲーション装置の
表示制御方法において、車両が案内交差点から所定距離
の地点に到達した際に、前記ディスプレイに交差点拡大
図を割り込み表示する交差点拡大図表示ステップと、交
通情報提供システムから交通情報が提供された際に、該
交通情報を前記ディスプレイに割り込み表示する交通情
報表示ステップと、前記交差点拡大図の表示要求時期
と、前記交通情報の表示要求時期とが接近していると判
定される場合に、前記交通情報の割り込み表示を禁止す
る割り込み表示禁止ステップと、を備える車両用ナビゲ
ーション装置の表示制御方法によっても達成される。
【0012】請求項1および3記載の発明において、デ
ィスプレイには、車両が案内交差点の手前に到達した時
点で交差点拡大図が、また、交通情報提供システムより
交通情報が提供された時点で交通情報が、それぞれ割り
込み表示される。交差点拡大図と交通情報の割り込み表
示の要求時期が接近している場合は、交通情報の割り込
み表示が禁止される。このため、交差点の前後でディス
プレイの表示内容が不当に頻繁に切り換わることがな
い。
【0013】上記の目的は、請求項2に記載する如く、
上記請求項1記載の車両用ナビゲーション装置におい
て、前記表示禁止手段によって割り込み表示が禁止され
た交通情報を記憶する交通情報記憶手段と、交差点拡大
図の表示期間の経過後に、前記交通情報記憶手段に記憶
されている交通情報の表示の必要性を判断する表示必要
性判断手段と、前記表示必要性判断手段によって表示の
必要性が判断された場合に、前記交通情報記憶手段に記
憶されている交通情報を前記ディスプレイに表示する遅
延表示手段と、を備える車両用ナビゲーション装置によ
っても達成される。
【0014】また、上記の目的は、請求項4に記載する
如く、上記請求項3記載の車両用ナビゲーション装置の
表示制御方法において、前記表示禁止手段によって割り
込み表示が禁止された交通情報を記憶する交通情報記憶
ステップと、交差点拡大図の表示期間の経過後に、前記
交通情報記憶手段に記憶されている交通情報の表示の必
要性を判断する表示必要性判断ステップと、前記表示必
要性判断手段によって表示の必要性が判断された場合
に、前記交通情報記憶手段に記憶されている交通情報を
前記ディスプレイに表示する遅延表示ステップと、を備
える車両用ナビゲーション装置の表示制御方法によって
も達成される。
【0015】請求項2および4記載の発明において、割
り込み表示の禁止された交通情報は交差点拡大図の表示
期間が終了するまで記憶される。また、この交通情報
は、交差点拡大図の表示期間が終了した後に、未だ表示
の必要性が認められる場合には、ディスプレイ上に表示
される。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
車両用ナビゲーション装置のブロック構成図を示す。本
実施例の車両用ナビゲーション装置は、電子制御ユニッ
ト20(以下、ECU20と称す)を備えている。電子
制御ユニット20には、CD−ROM22が接続されて
いる。
【0017】CD−ROM22には、地図情報が記憶さ
れていると共に、後述する制御ルーチンに対応するプロ
グラムが記憶されている。CD−ROM22に記憶され
ているプログラムは、ECU20に内蔵されるRAMに
ロードされ、ECU20によって実行される。
【0018】車両用ナビゲーション装置は、GPSアン
テナ24を備えている。GPSアンテナ24はGPSレ
シーバ26に接続されている。GPSレシーバ26は、
GPSアンテナ24を介して、GPS衛生から発せられ
る信号を受信する。GPSレシーバ26は、受信した信
号を所定形式の信号に変換してECU20に供給する。
ECU20は、GPSレシーバ26から供給される信号
に基づいて、車両の現在位置に対応する緯度および経度
を演算する。
【0019】車両用ナビゲーション装置は、車速センサ
28、車輪速センサ30、および、地磁気センサ32を
備えている。車速センサ28は、車速SPDに応じた信
号をECU20に供給する。ECU20は、車速センサ
28の出力信号に基づいて、車両の車速SPDを演算す
ると共に車両の単位時間あたりの移動距離を演算する。
【0020】車輪速センサ30は、車両が備える各輪毎
に、その回転速度に応じた信号を出力する。また、地磁
気センサ32は、地磁気の方向と車両の軸線方向とのな
す角に応じた信号を出力する。車輪速センサ30の出力
信号、および、地磁気センサ32の出力信号はECU2
0に供給される。ECU20は、車輪速センサ30およ
び地磁気センサ32から供給される出力信号に基づい
て、車両の旋回角を算出する。尚、車両の旋回角は、ジ
ャイロセンサを用いることによっても得ることができ
る。
【0021】ECU20は、車速センサ28、車輪速セ
ンサ30、および、地磁気センサ32の出力信号に基づ
いて車両の移動方向および移動距離を監視する。ECU
20は、移動方向および移動距離の監視結果とCD−R
OM22からロードされる地図データとを比較し、公知
のマップマッチングの手法により車両の現在位置を検出
する。ECU20は、GPS衛生の出力信号に基づく現
在位置の演算結果と、マップマッチングに基づく現在位
置の演算結果との双方に基づいて、精度良く車両の現在
位置を特定する。
【0022】車両用ナビゲーション装置は、描画データ
処理部34、ビデオRAM36、および、ディスプレイ
38を備えている。ECU20は、車両の現在位置、お
よび、その周辺地図のデータ等からなる画像データを描
画データ処理部34に供給する。描画データ処理部34
は、供給された画像データを、ディスプレイ38のドッ
トと1対1で対応するデータに変換してビデオRAM3
6に供給する。ビデオRAM36に読み込まれたデータ
は、ディスプレイ38が走査されるに伴って読み出さ
れ、ディスプレイ38上に表示される。
【0023】車両用ナビゲーション装置は、入力部40
およびスピーカ42を備えている。入力部40は、車両
用ナビゲーション装置が備える種々の機能から可動状態
とする機能を選択する場合、および、ルート案内の機能
を可動させる際に目的値を入力する場合等に用いられ
る。ECU20は、入力部40を介して目的値が入力さ
れると、現在地と目的値とを結ぶ推奨ルートを探索し、
その推奨ルートを地図情報に重ねて描画データ処理部3
4に供給することができる。
【0024】また、ECU20は、車両が推奨ルートを
走行している場合に、車両が右折または左折を要する交
差点、すなわち、案内交差点の手前約100mの地点に
到達した際に、描画データ処理部34に、その案内交差
点の交差点拡大図を供給することができる。交差点拡大
図には、案内交差点の形状と、推奨ルートに沿って走行
するために車両が進行すべき方向とが表されている。E
CU20は、更に、車両が案内交差点の手前約100m
の地点に到達した際に、スピーカ42に対して、案内交
差点内の進行方向に関する信号を供給することができ
る。従って、車両用ナビゲーション装置によれば、ディ
スプレイ38およびスピーカ42の双方を用いて、車両
の運転者に対して、視覚的および聴覚的に案内交差点の
進行方向を案内することができる。
【0025】車両用ナビゲーション装置は、FM多重レ
シーバ44を備えている。FM多重レシーバ44には、
FMアンテナ46が接続されている。また、FM多重レ
シーバ44は、記憶部48を内蔵している。FM多重レ
シーバ44は、FMアンテナ46を介して、道路の渋滞
状況や規制情報等に関する広域情報を受信する。FM多
重レシーバ44に受信された広域情報は、一旦記憶部4
8に記憶される。記憶部48に記憶された広域情報は、
例えばFM波による広域情報の受信が完了した直後等
に、ディスプレイ38に表示される。
【0026】車両用ナビゲーション装置は、ビーコンレ
シーバ50を備えている。ビーコンレシーバ50には、
ビーコンアンテナ52が接続されている。ビーコンレシ
ーバ50は、ビーコンアンテナ52を介して、例えばV
ICS等の交通情報提供システムを構成するビーコンか
ら発っせられる局所情報を受信する。
【0027】ビーコンから発せられる局所情報は、ビー
コンから半径10m程度の範囲内に存在する車両にのみ
受信される。ビーコンは、各種の交通情報を文字、図形
等の形態で送信する。ビーコンレシーバ50は、記憶部
54を内蔵している。ビーコンレシーバ50に受信され
た情報は、一旦記憶部54に記憶される。記憶部54に
記憶された情報は、例えば車両がビーコンの近傍を通過
した直後等に、ディスプレイ38に表示される。
【0028】図2乃至図6は、本実施例の車両用ナビゲ
ーション装置において、ディスプレイ38に表示される
画面の例を示す。図2は、車両の現在地60を標準縮尺
の地図上に表している画面を示す。以下、図2に示す如
き画面を標準画面と称す。図3は、縦断路62から分岐
路64に左折することを要する案内交差点の交差点拡大
図を示す。
【0029】図4は、交通情報を文字の形態で送信する
ビーコンの近傍を通過した際にディスプレイ38に表示
される画面を示す。尚、図4中に示す“○”および
“×”は、それぞれ文字を意味している。図5は、交通
情報を図形の形態で送信するビーコンの近傍を通過した
際にディスプレイ38に表示される画面を示す。図5中
には、道路網を表す図形と、各道路の渋滞情報または規
制情報等が表示されている。図6は、交通情報を地図デ
ータ上に表示し得る形態で送信するビーコンの近傍を通
過した際にディスプレイ38に表示される画面を示す。
図6中には、ビーコンから送信された渋滞情報または規
制情報等が、CD−ROM22から読み込まれた地図デ
ータ上に重ねられた状態で表示されている。以下、図4
乃至図6に示す如き画面を総称して、交通情報画面と称
す。
【0030】本実施例の車両用ナビゲーション装置にお
いて、ルート案内の機能が作動していない場合は、主と
して図2に示す標準画面がディスプレイ38に表示され
る。この際、交通情報画面を表示するモードが選択され
ていると、車両がビーコンの近傍を通過する毎にディス
プレイ38の画面が、例えば15sec 程度の所定時間だ
け、標準画面から交通情報画面に切り換えられる。尚、
交通情報を割り込み表示させる手法は、画面の切り換え
に限られるものではなく、既に表示された画面の一部
に、マルチウィンドウ的に交通情報画面を重ねて表示す
ることとしてもよい。
【0031】本実施例の車両用ナビゲーション装置にお
いて、ルート案内の機能が作動している場合は、主とし
て図2に示す標準画面がディスプレイ38に表示される
と共に、車両が案内交差点の約100m手前に到達して
から、車両がその案内交差点を曲がり終えるまでの間、
ディスプレイ38の画面が標準画面から交差点拡大図に
切り換えられる。更に、この際、交通情報画面を表示す
るモードが選択されていると、車両がビーコンの近傍を
通過する毎にディスプレイ38の画面が、例えば15se
c 程度の時間だけ、標準画面から交通情報画面に切り換
えられる。
【0032】ところで、本実施例の車両用ナビゲーショ
ン装置において、車両が案内交差点の手前所定距離の地
点に到達した際、および、車両がビーコンの近傍を通過
した際に、常に交差点拡大図または交通情報画面の割り
込み表示が許可されると(以下、この状態を常時割り込
み許可の状態と称す)、案内交差点の前後でディスプレ
イ38の表示画面が不当に頻繁に切り換えられるという
不都合が生ずる。
【0033】以下、図7および図8を参照して、ディス
プレイ38の表示画面が頻繁に切り換えられる場合につ
いて説明する。図7は、縦断路66から横断路68に左
折する必要がある第1の案内交差点と、横断路68から
縦断路70に右折する必要のある第2の案内交差点とが
隣接している道路を示す。図7に示す道路には、第1の
案内交差点と第2の案内交差点との間に、ビーコン72
が設置されている。尚、図7中にハッチングを付して表
す領域は、交差点拡大図が表示されるべき領域である。
【0034】図7に示す道路を車両が走行する場合にお
いて、車両用ナビゲーション装置が常時割り込み許可の
状態であると、図7中にを付して表す区間がディスプ
レイ38に標準画面が表示される区間に、を付して表
す区間がディスプレイ38に交差点拡大図が表示される
区間に、また、を付して表す区間がディスプレイ38
に交通情報画面が表示される区間になる。
【0035】図7に示す道路を車両が走行する場合、車
両が第1の案内交差点を通過してディスプレイ38の表
示画面が一旦標準画面に切り換えられた後(区間)、
僅かな時間の後にディスプレイ38の表示画面が交通情
報画面に切り換えられる(区間)。更に、ディスプレ
イ38に表示された交通情報画面は、僅かな時間の後に
再び交差点拡大図に切り換えられる(区間)。このよ
うに頻繁に画面が切り換えられると、運転者は交通情報
画面の内容を読み取ることができず、画面の変化を煩雑
に感ずる。
【0036】図8は、縦断路74から横断路76に左折
する必要がある第1の案内交差点と、横断路76から縦
断路78に右折する必要のある第2の案内交差点とが隣
接している道路を示す。図8に示す道路には、第1の案
内交差点から僅かに第2の案内交差点側に離間した位置
に、ビーコン80が設置されている。尚、図8中にハッ
チングを付して表す領域は、本来ディスプレイ38に交
差点拡大図が表示されるべき領域である。
【0037】図8に示す道路を車両が走行する場合にお
いて、車両用ナビゲーション装置が常時割り込み許可の
状態であると、図8中にを付して表す区間がディスプ
レイ38に標準画面が表示される区間に、を付して表
す区間がディスプレイ38に交差点拡大図が表示される
区間に、また、を付して表す区間がディスプレイ38
に交通情報画面が表示される区間になる。
【0038】図8に示す道路を車両が走行する場合、車
両が第1の案内交差点に達した後、交差点拡大図を維持
すべき領域を通過する前に、ディスプレイ38の表示画
面が交通情報画面に切り換えられる(区間)。そし
て、交通情報画面の表示期間が終了した後、僅かに標準
画面が表示され(区間)、再び画面が交差点拡大図に
切り換えられる(区間)。ルート案内の実行中は、交
通情報に優先して交差点拡大図が表示されていることが
望ましい。この点、上記の画面切り換えパターンは運転
者にとって煩雑に感じられる可能性がある。
【0039】本実施例の車両用ナビゲーション装置は、
上記図7または図8に示す如く、2つの案内交差点が隣
接しており、かつ、それらの案内交差点の間にビーコン
が存在するような道路を車両が走行する場合に、ディス
プレイ38の表示画面が煩雑に切り換えられるのを防止
する点に特徴を有している。
【0040】図9は、上記の機能を実現すべくECU2
0が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示
す。本ルーチンを実現するためのプログラムは、上記の
如くCD−ROM22に記憶されており、必要に応じて
ECU20にロードされる。本ルーチンは、所定時間毎
に起動される定時割り込みルーチンである。本ルーチン
が起動されると、先ずステップ100の処理が実行され
る。
【0041】ステップ100では、車両用ナビゲーショ
ン装置においてルート案内が実行されているか否かが判
別される。ルート案内が実行されていない場合は、交差
点拡大図の割り込み表示が要求されることはないため、
交通情報の割り込み表示を禁止する必要がない。本ステ
ップ100でかかる判別がなされた場合は、以後、後述
するステップ120の処理が実行される。一方、本ステ
ップ100で、ルート案内が実行されていると判別され
た場合は、次にステップ102の処理が実行される。
【0042】ステップ102では、交差点拡大図の表示
中か否かが判別される。その結果、交差点拡大図の表示
中であると判別された場合は、次にステップ104の処
理が実行される。一方、交差点拡大図が表示されていな
いと判別された場合は、次にステップ112の処理が実
行される。
【0043】ステップ104では、現在表示されている
交差点拡大図の表示が終了されると予想される時期と、
次の案内交差点の交差点拡大図を表示させるべき時期と
の間隔(以下、交拡図表示間隔と称す)が所定値以上で
あるかが判別される。その結果、交拡図表示間隔が所定
値以上であると判別された場合は、次にステップ106
の処理が実行される。一方、交拡図表示間隔が所定値未
満であると判断された場合は、以後、何ら処理が進めら
れることなく今回のルーチンが終了される。
【0044】交差点拡大図の表示は、車両が案内交差点
を通過し終えることにより終了される。ECU20は、
車両が案内交差点からほぼ一定距離L1 だけ走行した時
点P 1 で交差点の通過を終えたと判断する。一方、次の
交差点拡大図は、車両が次の案内交差点から所定距離L
2 だけ手前の地点P2 に到達した時点で表示される。従
って、交拡図表示間隔は、車両が地点P1 から地点P2
まで走行するのに要する時間に一致する。
【0045】地点P1 と地点P2 との距離L0 は、隣接
する2つの案内交差点間の距離をxとすると、L0 =x
−(L1 +L2 )と表すことができる。従って、交拡図
表示間隔は、“x−(定数)”を車速SPDで除するこ
とにより求めることができる。このように、交拡図表示
間隔は、隣接する2つの案内交差点の距離xと、車速S
PDとに基づいて求めることができる。上記ステップ1
04では、このようにして求められる交拡図表示間隔
が、交通情報画面の表示期間である15sec 以上である
場合にその条件が成立すると判別される。
【0046】尚、上記ステップ104では、交拡図表示
間隔を、隣接する2つの案内交差点の距離xと、車速S
PDとに基づいて比較的正確に求めることとしている
が、交拡図表示間隔は、車速SPDを平均的な値で代用
することにより、隣接する2つの案内交差点の距離xの
みに基づいて求めることも可能である。
【0047】上記ステップ104の処理によれば、現在
表示されている交差点拡大図の表示が終了された後、交
拡図表示間隔が15sec 以上継続すると予測される場合
に限り、次にステップ106の処理が実行されることに
なる。ステップ106では、道路に設置されているビー
コンから発せられる交通情報が受信されたか否かが判別
される。交通情報が受信されていると判別される場合
は、次にステップ108の処理が実行される。一方、交
通情報が受信されていないと判別される場合は、速やか
に今回のルーチンが終了される。
【0048】ステップ108では、ビーコンから送信さ
れてくる交通情報を記憶部54に記憶させるための処理
が実行される。本ステップ108の処理が終了すると、
次にステップ110の処理が実行される。ステップ11
0では、フラグFVICS1に“1”をセットする処理
が実行される。フラグFVICS1は、交差点拡大図の
表示中に記憶部54に交通情報が記憶されたことを表す
フラグである。本ステップ110の処理が終了すると、
今回のルーチンが終了される。
【0049】ルート案内が実行されており、かつ、交差
点拡大図が表示されていない期間中に本ルーチンが起動
されると、上記ステップ102で交差点拡大図の表示中
ではないとする判別がなされ、次いでステップ112の
処理が実行される。ステップ112では、フラグFVI
CS1に“1”がセットされているか否かが判別され
る。その結果、FVICS1=1が成立する場合は、交
差点拡大図の表示中にビーコンから送信された交通情報
が記憶部54に記憶されていること、および、交拡図表
示間隔が15sec 以上継続すると予測されていることが
認識できる。かかる判別がなされた場合は、記憶部54
に記憶されている交通情報を表示部38に表示させる
く、以後、ステップ114の処理が実行される。
【0050】ステップ114では、標準画面に優先し
て、交通情報画面を割り込み表示させるための処理が実
行される。上記の処理が実行されると、以後、ディスプ
レイ38には、約15sec の間、交通情報画面が表示さ
れる。本ステップ114の処理が終了すると、次にステ
ップ116の処理が実行される。
【0051】ステップ116では、フラグFVICS1
を“0”にリセットする処理が実行される。本ステップ
116の処理が終了すると、今回のルーチンが終了され
る。上記ステップ112〜116の処理によれば、ビー
コンから交通情報が送信された時点でディスプレイ38
に表示されていた交差点拡大図を、適正な期間中ディス
プレイ38上に維持し、その交差点拡大図を表示すべき
期間が終了すると同時にディスプレイ38に交通情報画
面を表示させ、かつ、その交通情報画面を適切な期間デ
ィスプレイ38上に維持することができる。以後、交通
情報画面を表示すべき期間が終了すると、ディスプレイ
38に標準画面が表示される。
【0052】ルート案内が実行されており、かつ、交差
点拡大図が表示されていない期間中に本ルーチンが起動
され、更に、上記ステップ112でフラグFVICS1
に“1”がセットされていないと判別された場合は、次
にステップ118の処理が実行される。
【0053】ステップ118では、次に交差点拡大図を
表示すべき時期までの時間(以下、次表示残時間と称
す)が所定値以上であるか否かが判別される。その結
果、次表示残時間が所定値以上であると判別された場合
は、次にステップ120の処理が実行される。一方、次
表示残時間が所定値未満であると判別された場合は、以
後、何ら処理が進められることなく今回のルーチンが終
了される。
【0054】次の交差点拡大図は、上述の如く、車両が
次の案内交差点から所定距離L2 だけ手前の地点P2
到達した時点で表示される。従って、次表示残時間は、
車両が現在地点P0 から地点P2 まで走行するのに要す
る時間に一致する。地点P0と地点P2 との距離をy、
車速をSPDとすると、次表示残時間は“y/SPD”
と表すことができる。上記ステップ118では、このよ
うにして求められる次表示残時間が、交通情報画面の表
示期間である15sec 以上である場合にその条件が成立
すると判別される。
【0055】尚、上記ステップ118では、交拡図表示
間隔を、現在地点P0 から次の案内交差点までの距離y
と、車速SPDとに基づいて比較的正確に求めることと
しているが、次表示残時間は、車速SPDを平均的な値
で代用することにより、現在地点P0 から次の案内交差
点までの距離yのみに基づいて求めることも可能であ
る。
【0056】上記ステップ118の処理によれば、現在
時刻と、次に交差点拡大図を表示させるべき時刻との間
に15sec 以上の時間が確保されていると予測される場
合に限り、次にステップ120の処理が実行されること
になる。ステップ120では、道路に設置されているビ
ーコンから発せられる交通情報が受信されたか否かが判
別される。交通情報が受信されていると判別される場合
は、以後、ステップ114およびステップ116の処理
が実行された後、今回のルーチンが終了される。一方、
交通情報が受信されていないと判別される場合は、速や
かに今回のルーチンが終了される。
【0057】上記ステップ118,120および114
の処理によれば、ビーコンから交通情報が送信された時
点で次表示残時間が15sec に満たない場合は、その交
通情報がディスプレイ38に表示されるのを防止するこ
とができる。一方、ビーコンから交通情報が送信された
時点で次表示残時間が15sec 以上存在する場合は、そ
の交通情報を適切にディスプレイ38に表示させること
ができる。ディスプレイ38に交通情報が表示された場
合は、その後約15sec の期間が経過した時点で、表示
内容が標準画面に切り換えられる。
【0058】ルート案内の非実行中に本ルーチンが起動
されると、上述の如く、上記ステップ100に次いで上
記ステップ120の処理が実行される。この場合、ビー
コンから交通情報が送信されていれば、常にその交通情
報がディスプレイ38に表示される。
【0059】上記の如く、本実施例の車両用ナビゲーシ
ョン装置によれば、交通情報画面の割り込み表示の要求
と、交差点拡大図の割り込み表示の要求とが重なった場
合には、交差点拡大図の表示を優先させることができ
る。また、この際、割り込み表示の禁止された交通情報
画面を、交差点拡大図の表示期間が終了した後、15se
c 以上の次表示残時間が存在する場合に限りディスプレ
イ38に表示することができる。更に、ルート案内中に
交通情報画面の割り込み表示の要求が単独で生じた場合
には、15sec 以上の交拡図表示間隔が存在する場合に
限りその交通情報画面をディスプレイ38に表示させる
ことができる。
【0060】このため、本実施例の車両用ナビゲーショ
ン装置によれば、ルート案内の実行中に、交差点の前後
で交通情報画面と交差点拡大図と標準画面とが不当に頻
繁に切り換えられることがなく、ディスプレイ38の画
面切り換えが車両の運転者に煩雑の感を与えるのを防止
することができる。
【0061】尚、上記の実施例においては、ECU20
が案内交差点の約100m手前で交差点拡大図をディス
プレイ38に表示することにより前記請求項1記載の
「交差点拡大図表示手段」および前記請求項3記載の
「交差点拡大図表示ステップ」が、ECU20がビーコ
ンから交通情報を受信した際に交通情報画面をディスプ
レイ38に表示することにより前記請求項1記載の「交
通情報表示手段」および前記請求項3記載の「交通情報
表示ステップ」が、それぞれ実現されている。
【0062】また、上記の実施例においては、ECU2
0が、交差点拡大図の表示中に交通情報画面の割り込み
表示の要求が生じた場合、および、次表示残時間が15
secに満たない場合に交通情報画面の割り込み表示を禁
止するとにより、すなわち、ECU20が上記ステップ
102および118の処理を実行することにより前記請
求項1記載の「割り込み表示禁止手段」および前記請求
項3記載の「割り込み表示禁止ステップ」が、それぞれ
実現されている。
【0063】次に、図10乃至図12を参照して、本発
明の第2実施例について説明する。本実施例の車両用ナ
ビゲーション装置は、上記図1に示すシステムにおい
て、ECU20に、上記図9に示すルーチンに代えて、
図12に示すルーチンを実行させることにより実現され
る。
【0064】図10は、上記第1実施例および本実施例
の車両用ナビゲーション装置において表示される可能性
のある交差点拡大図を示す。図10に示す交差点拡大図
は、図11に示す如く、互いに接近した交差点が連続し
た案内交差点とされる場合に表示される。
【0065】図11は、縦断路130から横断路132
に左折する必要がある第1の案内交差点と、横断路13
2から縦断路134に右折する必要のある第2の案内交
差点との距離が100m程度である道路を示す。図11
に示す道路には、第1の案内交差点と第2の案内交差点
との間に、ビーコン136が設置されている。尚、図1
1中にハッチングを付して表す領域は、上記第1実施例
の車両用ナビゲーション装置のディスプレイ38に交差
点拡大図が表示される領域を示す。
【0066】上記第1実施例の車両用ナビゲーション装
置によれば、ディスプレイ38に交差点拡大図が表示さ
れている間に受信された交通情報は、交差点拡大図の表
示期間が終了すると同時にディスプレイィスプレイ38
に表示される。このため、第1実施例の車両用ナビゲー
ション装置を搭載する車両が図11に示す道路を走行す
る場合、ディスプレイ38の画面は、図11中にを付
して表す区間で標準画面、図11中にを付して表す区
間で交差点拡大図、また、図11中にを付して表す区
間で交通情報画面となる。
【0067】ビーコン136から送信される交通情報
は、横断路132を図11に於ける右側から左側に向か
って走行する車両にとって有益な情報である。従って、
その交通情報は、横断路132から縦断路134に進入
した車両にとっては必ずしも有益ではない。ディスプレ
イ38に、その車両にとって不要な交通情報が表示され
ると、車両の運転者に煩雑な感を与える場合がある。上
記の観点によれば、交差点拡大図の表示中に記憶された
交通情報が、その車両にとって有益な情報ではないと判
断される場合は、その交通情報がディスプレイ38に表
示されないことが望ましい。本実施例の車両用ディスプ
レイ装置は、かかる機能を実現する点に特徴を有してい
る。図12は、上記の機能を実現すべくECU20が実
行する制御ルーチンの一例のフローチャートである。本
ルーチンを実現するためのプログラムは、CD−ROM
22に記憶されており、必要に応じてECU20にロー
ドされる。本ルーチンは、所定時間毎に起動される定時
割り込みルーチンである。本ルーチンが起動されると、
先ずステップ140の処理が実行される。
【0068】ステップ140では、車両用ナビゲーショ
ン装置においてルート案内が実行されているか否かが判
別される。ルート案内が実行されていない場合は、交通
情報画面の割り込み表示を禁止する必要がない。この場
合、以後、後述するステップ160の処理が実行され
る。一方、本ステップ140で、ルート案内が実行され
ていると判別された場合は、次にステップ142の処理
が実行される。
【0069】ステップ142では、交差点拡大図の表示
中か否かが判別される。その結果、交差点拡大図の表示
中であると判別された場合は、次にステップ144の処
理が実行される。一方、交差点拡大図が表示されていな
いと判別された場合は、次にステップ152の処理が実
行される。
【0070】ステップ144では、ビーコンから発せら
れる交通情報が受信されたか否かが判別される。交通情
報が受信されていると判別される場合は、次にステップ
146の処理が実行される。一方、交通情報が受信され
ていないと判別される場合は、速やかに今回のルーチン
が終了される。
【0071】ステップ146では、ビーコンから送信さ
れてくる交通情報を記憶部54に記憶させるための処理
が実行される。本ステップ146の処理が終了すると、
次にステップ148の処理が実行される。ステップ14
8では、その時点における車両の進行方向D1 、すなわ
ち、ビーコンから発せられる交通情報を受信した時点で
の車両の進行方向D1 が記憶される。本ステップ148
の処理が終了すると、次にステップ150の処理が実行
される。
【0072】ステップ150では、フラグFVICS2
に“1”をセットする処理が実行される。フラグFVI
CS2は、交差点拡大図の表示中に記憶部54に交通情
報が記憶されたことを表すフラグである。本ステップ1
50の処理が終了すると、今回のルーチンが終了され
る。
【0073】ルート案内が実行されており、かつ、交差
点拡大図が表示されていない期間中に本ルーチンが起動
されると、上記ステップ142で交差点拡大図の表示中
ではないとする判別がなされ、次いでステップ152の
処理が実行される。ステップ152では、フラグFVI
CS2に“1”がセットされているか否かが判別され
る。その結果、FVICS2=1が成立する場合は、交
差点拡大図の表示中にビーコンから送信された交通情報
が記憶部54に記憶されていることが認識できる。かか
る判別がなされた場合は、次にステップ154の処理が
実行される。
【0074】ステップ154では、その時点での車両の
進行方向D2 、すなわち、交差点拡大図の表示期間が終
了した時点での車両の進行方向D2 が、上記ステップ1
48で記憶された進行方向D1 と大きく相違しているか
否かが判別される。本ステップ154では、進行方向D
2 が、進行方向D1 を中心とする±30°の角度範囲か
ら外れている場合にD1 とD2 とが大きく相違している
と判別される。かかる判別がなされた場合は、次にステ
ップ156の処理が実行される。一方、進行方向D2
進行方向D1 を中心とする±30°の角度範囲に収まっ
ている場合は、ステップ156がジャンプされ、次にス
テップ158の処理が実行される。
【0075】ステップ156では、標準画面に優先し
て、交通情報画面を割り込み表示させるための処理が実
行される。上記の処理が実行されると、以後、ディスプ
レイ38には、約15sec の間、交通情報画面が表示さ
れる。本ステップ156の処理が終了すると、次にステ
ップ158の処理が実行される。
【0076】ステップ158では、フラグFVICS2
を“0”にリセットする処理が実行される。本ステップ
158の処理が終了すると、今回のルーチンが終了され
る。上記ステップ152〜158の処理によれば、交差
点拡大図の表示中に記憶された交通情報は、進行方向D
2 と進行方向D1 とが大きく相違していない場合にのみ
ディスプレイ38に表示される。
【0077】ルート案内が実行されており、かつ、交差
点拡大図が表示されていない期間中に本ルーチンが起動
され、更に、上記ステップ152でフラグFVICS2
に“1”がセットされていないと判別された場合は、ス
テップ152に次いでステップ160の処理が実行され
る。また、ルート案内の非実行中に本ルーチンが起動さ
れた場合は、上記ステップ140に次いでステップ16
0の処理が実行される。
【0078】ステップ160では、ビーコンから発せら
れる交通情報が受信されたか否かが判別される。交通情
報が受信されていると判別される場合は、以後、ステッ
プ156およびステップ158の処理が実行された後、
今回のルーチンが終了される。一方、交通情報が受信さ
れていないと判別される場合は、速やかに今回のルーチ
ンが終了される。この場合、ビーコンから交通情報が送
信されていれば、常にその交通情報がディスプレイ38
に表示される。
【0079】上記の如く、本実施例の車両用ナビゲーシ
ョン装置によれば、交差点拡大図の表示中に記憶された
交通情報は、その情報が受信された時点での車両の進行
方向D1 と、交差点拡大図の表示期間が終了した時点で
の車両の進行方向D2 とが大きく相違していない場合に
のみディスプレイ38に表示される。交差点拡大図の表
示中に受信された交通情報は、D1 の方向に進行する車
両にとって有益な情報である。従って、交通情報画面が
表示し得る状況が形成された時点で車両の進行方向D2
がD1 と大きく相違している場合は、もはやその情報を
ディスプレイ38に表示する必要性に欠ける。本実施例
の車両用ナビゲーション装置によれば、表示の必要性に
欠ける交通情報画面がディスプレイ38に表示されるの
を防止することができる。このため、車両の運転者が煩
雑な感を受けることがない。
【0080】尚、上記の実施例においては、ECU20
が案内交差点の約100m手前で交差点拡大図をディス
プレイ38に表示することにより前記請求項1記載の
「交差点拡大図表示手段」および前記請求項3記載の
「交差点拡大図表示ステップ」が、ECU20がビーコ
ンから交通情報を受信した際に交通情報画面をディスプ
レイ38に表示することにより前記請求項1記載の「交
通情報表示手段」および前記請求項3記載の「交通情報
表示ステップ」が、それぞれ実現されている。
【0081】また、上記の実施例においては、ECU2
0が、交差点拡大図の表示中に交通情報画面の割り込み
表示の要求が生じた場合に交通情報画面の割り込み表示
を禁止するとにより、すなわち、ECU20が上記ステ
ップ142の処理を実行することにより前記請求項1記
載の「割り込み表示禁止手段」および前記請求項3記載
の「割り込み表示禁止ステップ」が、それぞれ実現され
ている。
【0082】更に、上記の実施例においては、ECU2
0が上記ステップ146の処理を実行することにより前
記請求項2記載の「交通情報記憶手段」および前記請求
項4記載の「交通情報記憶ステップ」が、ECU20が
上記ステップ148および154の処理を実行すること
により前記請求項2記載の「表示必要性判断手段」およ
び前記請求項4記載の「表示必要性判断ステップ」が、
また、ECU20が上記ステップ154に次いで上記ス
テップ156を実行することにより前記請求項2記載の
「遅延表示手段」および前記請求項4記載の「遅延表示
ステップ」が、それぞれ実現されている。
【0083】
【発明の効果】上述の如く、請求項1および3記載の発
明によれば、交差点拡大図の割り込み表示の要求時期と
交通情報の割り込み表示の要求時期とが接近している場
合には、交差点拡大図の表示を優先させることができ
る。このため、本発明によれば、交差点の前後で、ディ
スプレイの表示内容が不当に頻繁に切り換わることによ
り、運転者がディスプレイ上の情報を読み取れないとい
う事態が生ずるのを防止することができる。
【0084】また、請求項2および4記載の発明によれ
ば、交差点拡大図の表示を優先するために割り込み表示
が禁止された交通情報のうち、表示の必要性のあるもの
については、交差点拡大図の表示期間が終了した後にデ
ィスプレイ上に表示させることができる。このため、本
発明によれば、交差点拡大図の表示を優先させつつ、有
益な交通情報を、有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である車両用ナビゲーション
装置のブロック構成図である。
【図2】図1に示す車両用ナビゲーショ装置のディスプ
レイに表示される標準画面の一例である。
【図3】図1に示す車両用ナビゲーショ装置のディスプ
レイに表示される交差点拡大図の一例である。
【図4】図1に示す車両用ナビゲーショ装置のディスプ
レイに表示される交通情報画面の一例である。
【図5】図1に示す車両用ナビゲーショ装置のディスプ
レイに表示される交通情報画面の第2の例である。
【図6】図1に示す車両用ナビゲーショ装置のディスプ
レイに表示される交通情報画面の第3の例である。
【図7】車両が走行する道路の一例である。
【図8】車両が走行する道路の第2の例である。
【図9】図1に示す車両用ナビゲーション装置において
実行される制御ルーチンの一例のフローチャートであ
る。
【図10】図1に示す車両用ナビゲーション装置におい
てディスプレイに表示される交差点拡大図の第2の例で
ある。
【図11】車両が走行する道路の第3の例である。
【図12】図1に示す車両用ナビゲーション装置におい
て実行される制御ルーチンの第2の例のフローチャート
である。
【符号の説明】
20 電子制御ユニット(ECU) 22 CD−ROM 26 GPSレシーバ 38 ディスプレイ 50 ビーコンレシーバ 52 ビーコンアンテナ 54 記憶部 62,66,70,74,78,130,134 縦断
路 64 分岐路 68,76,132 横断路 72,80,136 ビーコン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載されたディスプレイに、車両
    の現在位置と、その周辺地図とを表示する車両用ナビゲ
    ーション装置において、 車両が案内交差点から所定距離の地点に到達した際に、
    前記ディスプレイに交差点拡大図を割り込み表示する交
    差点拡大図表示手段と、 交通情報提供システムから交通情報が提供された際に、
    該交通情報を前記ディスプレイに割り込み表示する交通
    情報表示手段と、 前記交差点拡大図の表示要求時期と、前記交通情報の表
    示要求時期とが接近していると判定される場合に、前記
    交通情報の割り込み表示を禁止する割り込み表示禁止手
    段と、 を備えることを特徴とする車両用ナビゲーション装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用ナビゲーション装
    置において、 前記表示禁止手段によって割り込み表示が禁止された交
    通情報を記憶する交通情報記憶手段と、 交差点拡大図の表示期間の経過後に、前記交通情報記憶
    手段に記憶されている交通情報の表示の必要性を判断す
    る表示必要性判断手段と、 前記表示必要性判断手段によって表示の必要性が判断さ
    れた場合に、前記交通情報記憶手段に記憶されている交
    通情報を前記ディスプレイに表示する遅延表示手段と、 を備えることを特徴とする車両用ナビゲーション装置。
  3. 【請求項3】 車両に搭載されたディスプレイに、車両
    の現在位置と、その周辺地図とを表示する車両用ナビゲ
    ーション装置の表示制御方法において、 車両が案内交差点から所定距離の地点に到達した際に、
    前記ディスプレイに交差点拡大図を割り込み表示する交
    差点拡大図表示ステップと、 交通情報提供システムから交通情報が提供された際に、
    該交通情報を前記ディスプレイに割り込み表示する交通
    情報表示ステップと、 前記交差点拡大図の表示要求時期と、前記交通情報の表
    示要求時期とが接近していると判定される場合に、前記
    交通情報の割り込み表示を禁止する割り込み表示禁止ス
    テップと、 を備えることを特徴とする車両用ナビゲーション装置の
    表示制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の車両用ナビゲーション装
    置の表示制御方法において、 前記表示禁止手段によって割り込み表示が禁止された交
    通情報を記憶する交通情報記憶ステップと、 交差点拡大図の表示期間の経過後に、前記交通情報記憶
    手段に記憶されている交通情報の表示の必要性を判断す
    る表示必要性判断ステップと、 前記表示必要性判断手段によって表示の必要性が判断さ
    れた場合に、前記交通情報記憶手段に記憶されている交
    通情報を前記ディスプレイに表示する遅延表示ステップ
    と、 を備えることを特徴とする車両用ナビゲーション装置の
    表示制御方法。
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