JPH1045404A - 非晶質光半導体及びその製造方法並びに光半導体素子 - Google Patents

非晶質光半導体及びその製造方法並びに光半導体素子

Info

Publication number
JPH1045404A
JPH1045404A JP8295449A JP29544996A JPH1045404A JP H1045404 A JPH1045404 A JP H1045404A JP 8295449 A JP8295449 A JP 8295449A JP 29544996 A JP29544996 A JP 29544996A JP H1045404 A JPH1045404 A JP H1045404A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical semiconductor
amorphous
hydrogen
amorphous optical
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8295449A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3753811B2 (ja
Inventor
Shigeru Yagi
茂 八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP29544996A priority Critical patent/JP3753811B2/ja
Priority to US08/962,836 priority patent/US5986285A/en
Publication of JPH1045404A publication Critical patent/JPH1045404A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3753811B2 publication Critical patent/JP3753811B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた光導電性特性、高速応答性、かつ耐環
境特性や耐高温性を有する非晶質光半導体及びその製造
方法並びにこの非晶質光半導体を用いた光半導体素子を
提供する。 【解決手段】 水素を含みIII族元素の原子数の総和
とチッ素原子の原子数との比が1:0.5〜1:2であ
る非晶質半導体である。また、1原子%以上50原子%
以下の水素と、少なくともAl、Ga、Inの一つ以上
の元素と、チッ素元素とを含み、酸素と炭素が各々15
原子%以下である非晶質光半導体が好適である。この非
晶質光半導体は、更にC,Si、Ge、Snから選ばれ
た一つ以上の元素、又はBe、Mg、Ca、Zn、Sr
から選ばれた一つ以上の元素を含む。この非晶質光半導
体は、チッ素を含む化合物を必要なエネルギー状態や励
起種に活性化し、この活性種と3族元素を含む有機金属
化合物を反応させることによって得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非晶質光半導体及
びその製造方法並びにこの非晶質光半導体を用いた光半
導体素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、非晶質の光半導体としては光電変
換部材としてセレン、テルルなどの非晶質カルコゲナイ
ド化合物が撮像管や受光素子や電子写真感光体などに広
く用いられてきた(オーム社アモルファス半導体の基
礎)。また近年では水素化アモルファスシリコンが太陽
電池やイメージセンサー、Thin Film Tra
nsistor、電子写真感光体などに用いられてき
た。
【0003】しかしながら、非晶質カルコゲナイド化合
物は熱に対して不安定で結晶化が起こり易く使用できる
条件が限られており、価電子制御ができないなどの欠点
があった。また、水素化アモルファスシリコンでは価電
子制御は可能でありpn接合や界面での電界効果などが
実現でき、耐熱性も250℃程度まであるが、強い光に
より光導電性が劣化する現象により(Staeble
r,Wronski効果:応用物理ハンドブックなど)
太陽電池の効率が使用中に低下する問題がある。また、
水素化アモルファスシリコンのband gapは約
1.7eVであり太陽光を有効に利用するためにGeや
Cを加えることによってband gapを小さくした
り広くすることはできるが、0.3eV程度の変化でも
光導電特性が劣化し、広い範囲の光を有効に利用できな
いという問題があった。また、これらの元素から成る半
導体は結晶も含めて間接遷移型であり、発光素子に用い
ることができず、用途が限られていた。
【0004】従来、III−V族化合物半導体の非晶質
材料はIII−V族結晶の蒸着やスパッターによって、
あるいはIII族金属を原子状としたものとV族元素を
含む分子や活性分子との反応による成膜などがおこなわ
れていた〔H.Reuter,H.Schmitt,
M.Boffgen,Thin Solid Film
s 254,94(1995)〕。また、III−V族
化合物結晶膜はIII族金属を含む有機金属化合物とV
族元素を含む化合物を用いて加熱した基板に作製されて
いた(有機金属CVD:MOCVD)。これらの方法を
用い基板温度を、結晶作製する場合(600〜1000
℃)よりも低い温度に設定することによって非結晶II
I−V族化合物が得られている。
【0005】しかしながら、この場合有機金属からの炭
素が膜中に残ったり膜中欠陥準位が多い等の問題によ
り、非晶質III−V族化合物は光電材料としては機能
できるものはなかった。一方、非晶質アモルファスシリ
コンは水素化されることによってバンド間の欠陥準位密
度が低下し、価電子制御が可能なことが知られている。
【0006】結晶III−V族化合物半導体の欠陥に対
する水素の役割については多く調べられており、(1)
結晶転位欠陥が改善されること[Y.Okada,S.
Ohta,H.Shimomura,A.Kawaba
ta and M.Kawabe,J.J.Appl.
Phys.,32,L1556(1993)]、(2)
表面酸化膜との界面欠陥が改善されること[Y.Cha
ng,W.Widdra,S.I.Yi,J.Mer
z,W.E.WeinBerg and E Hu,
J.Vac.Sci.Tech.B12.2605(1
994)]、(3)n+−p接合面が改善されること
[S.Min,W.C.Choi,H.Y.Cho,
M.Yamaguchi,Appl.Phys.Let
t 64,1280(1994)]、(4)格子不整合
による欠陥が改善されること[B.Chatterje
e,S.A.Ringel,R.Sieg,R.Hof
fmanand I.Weinberg,Appl.P
hys.Lett 65,58(1994)]、(5)
結合欠陥をパッシベーションすることなどが分かってい
る。これらの水素の役割から結晶から非晶質にしたとき
の問題で結晶シリコンとアモルファスシリコンと同じ関
係がIII−V族化合物半導体にも期待できる。
【0007】一方でIII−V族結晶半導体ではpn制
御用のドーパントも同時にパッシベーションされ不活性
化されることが知られている[S.J.Pearto
n,Material Sci.Forum,148−
149,(1994)113−139]。さらにこのド
ーパントのパッシベーションによる不活性化はアニール
によって活性化されることも分かっている。このように
水素は欠陥のダングリングボントをパッシベーションす
るが、同時にpn制御用ドーパントを不活性化するた
め、非晶質膜の場合、膜の構成元素と組成及び膜中の水
素の含有量と結合部位が重要である。
【0008】従来の非晶質III−V族化合物半導体の
作製法では、原料に結晶を用いスパッターで作製する方
法で、系に水素がない場合[H.Reuter,H.S
chmitt,M.BOffgen,Thin Sol
id Films254,94(1995)]であっ
た。
【0009】また、水素を含む非晶質III−V族化合
物半導体に関しては、H2 との反応性蒸着法で水素化a
−GaPの光導電性が[M.Onuki,T.Fuji
iand H.Kubota,J.non−Crys
t,Solids,114,792(1989)]で報
告され、また、水素化a−GaAsの光導電性が[V.
Coscia,R.Murri,N.Pinto,L.
Trojani,J.Non.Cryst.Soli
d,194(1996)103]で報告されている。し
かし、これらの半導体では、明暗抵抗比は2桁程度で小
さく、また、半導体材料として実用上必要なpn制御が
できていない。
【0010】また、低温成膜法としてIII族の原料と
して有機金属化合物を使用したプラズマCVD法によっ
て非晶質の水素を含むGaPやあるいは微結晶質のGa
Nが得られているが光導電を示さないか絶縁性であった
〔J,Knight,andR.A.Lujan,J,
Appl.Phys.,42.1291(197
8)〕。また、プラズマCVD法によって作製した水素
化非晶質GaAsについては10%程度の微小の光導電
性しかなく実用上は程遠いものであり、有機金属化合物
をIII族の原料とするため非晶質化するための低温領
域では膜中から炭素の除去が問題であった〔Y.Seg
ui,F.Carrere and A.Bui,Th
in Solid Films,92,303,(19
82)。
【0011】また、特開平6−295991ではスパッ
タ法やCVD法や分子線エピタキシャル法あるいはプラ
ズマCVD法などで形成されたアモルファスIII−V
化合物半導体がアンチフューズメモリー材料としてSi
より低融点の材料として提案されているが、GaNやA
lNは不適とされている。また光半導体としての性質に
ついては触れられていない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、このような非晶質のIII−V族化合物半導体の欠
点を改善しアモルファス半導体や結晶における水素の役
割を生かし、広範囲の光学ギャップが自由に選べ、高解
像度で優れた光導電特性と高速応答性かつ耐環境特性や
耐高温を有し光学的に活性の大面積で安価な新しいオプ
トエレクトロニクス材料となりえる非晶質光半導体を提
供することにある。本発明の第2の目的は、上記の特性
を有する非晶質光半導体を安全に製造でき、かつ、低コ
ストで製造することができる非晶質光半導体の製造方法
を提供することにある。本発明の第3の目的は、上記の
非晶質光半導体を有する光半導体素子を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、非晶質III
−V族化合物半導体として水素を含みIII−Vチッ化
物とし、かつ従来の非晶質III−V化合物の光電子材
料としての欠点を、炭素を低温で除去し、膜中の欠陥を
水素で補償し、かつドーパントが活性化した状態で含ま
れるように改善した材料と製膜法を用いることによって
完成された。
【0014】すなわち、本発明は、少なくともチッ素を
含む化合物をエネルギー状態や励起種に活性化し、この
活性種との反応によってIII族元素を含む有機金属化
合物を分解及び/又は活性化し、活性水素を含むこれら
の活性種を反応させることによってIII−V族化合物
膜を作製するようにした。このようにすると、非晶質膜
が成長できる低温でも有機金属から安定分子として有機
基が分離し、膜中に取り込まれ、膜成長時に未結合手の
欠陥が除去でき、さらに有機基より生成する活性水素あ
るいは別に加えられた水素及び水素化合物による活性水
素が膜成長時に膜表面の炭素を除去する働きにより不純
物を極微量まで低減できることを見いだし、本発明を完
成するに至った。また、V族として、気体として存在す
るチッ素を選ぶことによって組成比が自由となる非晶質
の場合にもストイキオメトリック状態を保ちやすくした
ものである。
【0015】本発明の非晶質光半導体は、水素を含みI
II族元素の原子数の総和とチッ素原子の原子数との比
が1:0.5〜1:2であることを特徴とする非晶質光
半導体である。また、本発明の非晶質光半導体の製造方
法は、チッ素を含む化合物を必要なエネルギー状態や励
起種に活性化し、これらの活性種とAl,Ga,Inの
少なくとも一つ以上の元素を含む有機金属化合物とを反
応させることを特徴とする非晶質光半導体の製造方法で
ある。本発明の非晶質光半導体は、1原子%以上50原
子%以下の水素と、Al,Ga,Inの少なくとも一つ
以上の元素と、チッ素元素とを含み、酸素と炭素が各々
15原子%以下であることが望ましく、さらに望ましく
は、n型の制御用の元素として、C,Si,Ge,Sn
から選ばれた少なくとも一つ以上の元素を含み、あるい
はp型の制御用元素として、Be,Mg,Ca,Zn,
Srから選ばれた少なくとも1つ以上の元素を含むもの
が望ましい。
【0016】この非晶質光半導体の製造方法において、
チッ素を含む化合物を必要なエネルギー状態や励起種に
活性化する活性化手段としては、放電エネルギー、例え
ば、高周波放電及び/又はマイクロ波放電のエネルギー
を利用することができる。Al,Ga,Inの少なくと
も一つ以上の元素、あるいはpn制御用の元素を含む気
体状の原料は、それぞれの活性化手段の下流側から導入
される。光半導体素子は、上記の非晶質光半導体を光導
電部材として用いたものか、あるいはp型非晶質光半導
体及びn型非晶質光半導体の少なくともいずれかを備え
ている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明の非晶質光半導体は、水素を含みIII族
元素の原子数の総和とチッ素原子の原子数との比が1:
0.5〜1:2である。一般に非晶質とは、結晶格子が
ほとんど認められない固体の状態をさすが、非晶質と結
晶質とは明確な境界がないことが多い。本発明における
非晶質は、隣接する原子との近距離秩序のみ有する所謂
非晶質と、非晶質中の中に微結晶を有する場合、あるい
は、全体が微結晶の集まりである場合、を包含する。た
だし、この場合、微結晶の大きさは、50Å未満の微結
晶で、全体的には構造的秩序が認められないとみなせる
ものである。本発明において、III族元素の原子数の
和とチッ素原子の原子数との比は、1:0.5〜1:2
である。この原子数の比が、1:0.5未満の場合、あ
るいは1:2を越えると、III族の元素とチッ素元素
との結合による閃亜鉛鉱(Zincblend)型を形
成する部分が少なくなるため欠陥が多くなり、良好な光
半導体としては機能しなくなる。
【0018】また、本発明の非晶質光半導体は、水素を
含むが、その量は、1原子%以上50原子%以下の水素
が好ましい。非晶質光半導体においては、膜中に水素が
1原子%未満では、III族元素としてのAl,Ga,
In及びV族元素としてのチッ素が3次元構造を保った
まま非晶質化することによって生じる未結合手を水素と
の結合によって無くし、バンド内に形成する欠陥準位を
不活性化するのに不十分であり、実用的な非晶質光半導
体として機能することができない。
【0019】これに対し、膜中に水素が50原子%をこ
えると、水素がIII族元素としてのAl,Ga,In
及びV族元素としてのチッ素に2つ以上結合する確率が
増え、結果としてこれらの元素が3次元構造を保たず、
鎖状のネットワークを形成するようになり、バンド内に
新たな準位を形成し、電気的な特性が劣化すると共に硬
度などの機械的性質が低下する。さらに膜が酸化されや
すくなり、結果として膜中に不純物欠陥が多量に発生す
ることとになり、良好な光電気特性が得られなくなる。
また、膜中の水素が50原子%をこえると、電気的特性
を制御するためにドープするドーパントを水素が活性化
するようになるため結果として電気的に活性な非晶質半
導体が得られない。
【0020】また、非晶質光半導体には酸素と炭素が各
々15原子%であることが望ましい。膜中の酸素が膜中
に15原子%をこえて含まれると、この酸素原子がII
I族元素としてのAl,Ga,Inと安定な結合を形成
し、Al,Ga,InとV族元素としてのチッ素原子に
よる3次元構造を部分的に2次元的柔構造に形成するた
め、電気的制御のための置換型ドーパントを3次元剛構
造の中で電気的に活性な結合配置をとることを妨げるこ
ととなり、結果としてpn制御ができない。
【0021】さらに膜中の炭素が15原子%をこえて含
まれると、炭素と水素との結合(81kcal/mo
l)はIII族原子としてのAl,Ga,Inと水素と
の結合(Al−H:68.1kcal/mol,Ga−
H:66kcal/mol,In−H:59kcal/
mol)より安定なため、水素が炭素と多く結合するよ
うになり、さらに炭素は−CH2 −,−CH 3 結合を
取りやすくなり鎖状構造やボイドの発生により、膜全体
として欠陥準位が増えると共にドーパントをドープした
ときに構造的柔軟性のためpn制御ができない。また、
本来ワイドバントギャップの透明な膜では、膜が着色し
て黄色から茶褐色となるため光学的な特性も悪化する。
この酸素や炭素の濃度は膜への表面吸着や汚染または表
面の酸化によって膜の表面付近の酸素および炭素では濃
度が増すことがあるが、本発明における酸素および炭素
の濃度は、このような影響がない部分におけるものを指
している。
【0022】また、3次元的な構造を維持しながら非晶
質構造を実現するためには、III族元素とV族元素の
両方に未結合手が発生する。このため水素はIII族元
素とV族元素に均等に結合するようにすることが望まし
い。また、ドーパントに水素が結合した場合には置換型
不純物ドープができなくなるため、ドーパントには水素
が結合しないことが望ましい。これらの水素結合状態は
赤外吸収スペクトルによって容易に測定することでき
る。膜中の各組成は、X線光電子分光(XPS)、エレ
クトロンマイクロプローブ、ハイドロジェンフォード・
バックスキャッタリング(HFS)等の方法で測定する
ことができる。水素量については、ラザフォードバック
スキャタリング(RBS)により絶対量を測定すること
ができる。また、加熱による水素放出量の測定あるいは
IRスペクトルの測定によっても水素量を推定すること
ができる。
【0023】次に本発明の非晶質光半導体は、次のよう
に製造することができる。以下、図に従って説明する。
図1の方法はプラズマを活性化手段とする方法である。
1は真空に排気しうる容器、2は排気口、3は基板ホル
ダー、4は基板加熱用のヒーター、5,6は容器1に接
続された石英管であり、それぞれガス導入管9,10に
連通している。また、石英管5にはガス導入管11に接
続され、石英管6にはガス導入管12が接続されてい
る。
【0024】この装置においては、チッ素源として、例
えば、N2 を用いガス導入管9から石英管5に導入す
る。マグネトロンを用いたマイクロ波発振器(図示せ
ず)に接続されたマイクロ導波管8に2.45GHzの
マイクロ波が供給され石英管5内に放電を発生させる。
別のガス導入口10から、例えばH2 を石英管6に導入
する。高周波発振器(図示せず)から高周波コイル7に
13.56MHzの高周波を供給し、石英管6内に放電
を発生させる。放電空間の下流側よりトリメチルガリウ
ムをガス導入管12より導入することによって基板上に
非晶質チッ化ガリウムを得ることができる。非晶質の状
態は、基板温度、ガスの流量圧力によって変化させるこ
とができる。基板温度が高いか、III族原料ガスの流
量が少ない場合、50Å未満の微結晶核を有する非晶質
になりやすい。トリメチルガリウムの代わりにインジウ
ム、アルミニウムを含む有機金属化合物を用いることも
できるし、また混合することもできる。また、これらの
有機金属化合物は、ガス導入管11から導入しても良
い。
【0025】また、C,Si,Ge,Snから選ばれた
少なくとも一つ以上の元素を含むガス、あるいはBe,
Mg,Ca,Zn,Srから選ばれた少なくとも1つ以
上の元素を含むガスを放電空間の下流側(ガス導入管1
1又はガス導入管12)から導入することによってn
型、p型等任意の伝導型の非晶質チッ化物半導体を得る
ことができる。Cの場合には、条件によっては有機金属
化合物を炭素を使用してもよい。
【0026】基板温度は20℃〜600℃である。上述
のような装置において放電エネルギーにより形成される
活性チッ素あるいは活性水素を独立に制御してもよい
し、NH3 のようなチッ素と水素原子を同時に含むガス
を用いてもよい。さらにH2 を加えてもよい。また、有
機金属化合物から活性水素が遊離生成する条件を用いる
こともできる。このようにすることによって、基板上に
は活性化されたIII族原子、チッ素原子が制御された
状態で存在し、かつ水素原子がメチル基やエチル基をメ
タンやエタン等の不活性分子にするために低温にも拘わ
らず、炭素がほとんど入らず、膜欠陥が抑えられた非晶
質膜が生成できる。
【0027】上述の装置において活性化手段として、高
周波発振器、マイクロ発振器、エレクトロサイクロトロ
ン共鳴方式やヘリコンプラズマ方式であっても良いし、
これらを一つを用いても良いし、二つ以上を用いてもよ
い。また、二つ共マイクロ波発振器であっても良いし、
2つ共高周波発振器で有っても良い。また高周波放電の
場合、誘導型でも容量型でも良い。またエレクトロンサ
イクロトロン共鳴方式を用いても良い。異なる活性化手
段(励起手段)を用いる場合には、同じ圧力で同時に放
電が生起できるようにする必要があり、放電内と成膜部
(容器1内)に圧力差を設けても良い。また同一圧力で
行う場合、異なる活性化手段(励起手段)、例えば、マ
イクロ波と高周波放電を用いると励起種の励起エネルギ
ーを大きく変えることができ、膜質制御に有効である。
本発明の非晶質光半導体は、反応性蒸着法やイオンプレ
ーティング、リアクティブスパッターなど少なくとも水
素が活性化された雰囲気で成膜を行うことも可能であ
る。
【0028】本発明で使用する基板としては導電性でも
絶縁性でも良く、結晶あるいは非品質でも良い。導電性
基板としては、アルミニウム、ステンレススチール、ニ
ッケル、クロム等の金属及びその合金結晶Si,GaA
s,SiCなどの半導体を挙げることができる。また、
基板表面に導電化処理を施した絶縁性基板を使用するこ
ともできる。絶縁性基板としては、高分子フィルム、ガ
ラス、セラミック等を挙げることができる。導電化処理
は、上記の金属又は金、銀、銅等を蒸着法、スパッター
法、イオンプレーティング法などにより成膜して行う。
また、光の入出力用の透明導電性基板の透光性支持体と
しては、ガラス、石英、サファイア等の透明な無機材
料、また、弗素樹脂、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、エポ
キシ等の透明な有機樹脂のフィルムまたは板状体、さら
にまた、オプチカルファイバー、セルフォック光学プレ
ート等が使用できる。
【0029】上記透光性支持体上に設ける透光性電極と
しては、ITO、酸化亜鉛、酸化錫、酸化鉛、酸化イン
ジウム、ヨウ化銅等の透明導電性材料を用い、蒸着、イ
オンプレーティング、スパッタリング等の方法により形
成したもの、あるいはAl,Ni,Au等の金属を蒸着
やスパッタリングにより半透明になる程度に薄く形成し
たものが用いられる。
【0030】本発明の非晶質光半導体の原料としては、
III族元素としてAl,Ga,Inのなかから選ばれ
る一つ以上の元素を含む有機金属化合物を用いることが
できる。これらの有機金属化合物としてはトリメチルア
ルミニウム、トリエチルアルミニウム、ターシャリーブ
チルアルミニウム、トリメチルガリウム、トリエチルガ
リウム、ターシャリーブチルガリウム、トリメチルイン
ジウム、トリエチルインジウム、ターシャリーブチルイ
ンジウムなどの液体や固体を気化して単独にあるいはキ
ャリアガスでバブリングすることによって混合状態で使
用することができる。キャリアガスとしては水素,
2 ,メタン,エタンなどの炭化水素、CF 4 ,C2
6 などのハロゲン化炭素などを用いることができる。
【0031】チッ素原料としてはN2 ,NH3 ,N
3 ,N2 4 、メチルヒドラジンなどの気体、液体を
気化あるいはキャリアガスでバブリングすることによっ
て使用することができる。また、本発明の非晶質光半導
体では、p,n制御のために元素を膜中にドープするこ
とができる。n型用の元素としてはIa族のLi,Ib
族のCu,Ag,Au,IIa族のMg,IIb族のZ
n,IVa族のSi,Ge,Sn,Pb,VIa族の
S,Se,Teを用いることができる。p型用の元素と
してはIa族のLi,Na,K,Ib族のCu,Ag,
Au,IIa族のBe,Mg,Ca,Sr,Ba,R
a,IIb族のZn,Cd,Hg,IVa族のC,S
i,Ge,Sn,Pb,VIa族のS,Se,Te、V
Ib族のCr,Mo,W,VIIIa族のFe,Co,
Niなどを用いることができる。
【0032】膜中の水素は、結晶の場合には、ドーパン
トに結合し不活性化することが知られており、非晶質ネ
ットワークの中でドーピング元素がドーパントとして機
能するためには、欠陥準位をパッシベーションするため
の水素がドーパントよりもIII族元素及びV族元素に
選択的に結合する必要があり、結合エネルギーが〔3族
元素〕−H、〔5族元素〕−H>ドーパント原子−Hで
あることが望ましい。この点から、特にn型用の元素と
しては、特に、Si,Ge,Snが好ましく、p型用の
元素としては、特に、Be,Mg,Ca,Zn,Srが
好ましい。
【0033】ドーピングの方法としてはn型用としては
SiH4 ,Si2 6 ,GeH4 ,GeF4 ,SnH4
を、p型用としてはBeH2 ,BeCl2 ,BeC
4 ,シクロペンタジエニルマグネシウム、ジメチルカ
ルシウム、ジメチルストロンチウム、ジメチル亜鉛、ジ
エチル亜鉛、などのガス状態で使用できる。また元素を
膜中にドーピングするには、熱拡散法、イオン注入法等
の公知の方法を採用することができる。
【0034】本発明の非晶質光半導体を用いた光半導体
素子とするためには基板上にundope膜、p型ある
いはi型を設けただけでも良いし、あるいはp型とn型
の膜を作製しpn接合を形成しても良いし、p型とn型
の膜の間にi型の膜を設けても良い。また電極との間に
p型とn型より高濃度のドーピングを行った膜p+ある
いはn+層を電極とのコンタクトのために挿入しても良
い。またpnあるいはpin構造単位とする多層構造を
形成することもできる。さらに透明性や障壁の形成のた
めにこれらのp型、i型、n型の層が各々異なるAl,
Ga,In,Nの組成を持っていてもよいし、p型、i
型、n型それぞれの膜が複数の組成から成っていても良
い。
【0035】このような少なくともAl,Ga,Inの
一つ以上の元素とチッ素を含む非晶質光半導体はバンド
ギャップを赤色から紫外までの全領域で可変であり、高
光透過性と低暗伝導率と高光感度により単独の場合はも
とより、吸収領域の異なる層を順次組み合したタンデム
型にすれば可視から紫外域までのはば広い光の有効利用
が可能となる。さらにこの光半導体素子は耐光性、耐熱
性、耐酸化性にすぐれ高速応答が可能であるほか、従来
の非晶質半導体に無い発光機能を全波長領域で合わせ持
つことができるため、電子デバイスと発光デバイスを組
み合せたハイブリッドデバイスにも使用できる。具体的
には高効率太陽電池、高速TFT、電子写真感光体、高
感度センサー、高感度アバランシェ光センサー、大面積
LED、フルカラーディスプレー、光変調子、光インタ
ーコネクト用素子等が挙げられる。
【0036】
【実施例】実施例1 洗浄したAl基板、石英基板、Siウェハーを基板ホル
ダー3に載せ、排気口2を介して容器1内を真空排気
後、ヒーター4により基板を250℃に加熱した。N2
ガスをガス導入管9より直径25mmの石英管5内に5
00sccm導入し、マイクロ波導波管8を介して2.
45GHzのマイクロ波を出力200Wにセットしチュ
ーナでマッチングを取り放電を行った。この時の反射波
は0Wであった。H2 ガスはガス導入管10より直径3
0mmの石英管6内に200sccm導入した。マイク
ロ波の出力を200Wにセットした。反射波は0Wであ
った。この状態でガス導入管12より室温で保持された
トリメチルガリウム(TMGa)の蒸気を直接マスフロ
ーコントローラーを通して2sccm導入した。この時
バラトロン真空計で測定した反応圧力は0.2Torr
であった。
【0037】1時間成膜を行い段差測定により膜厚を測
ったところ3μmであった。膜組成をXPSとRBS
(ラザフォード・バックスキャタリング)にて測定した
ところGa/N比1.1でほぼ化学量論化に等しいこと
が分かった。また、このとき炭素(C)は8原子%であ
り、酸素(O)は検出できなかった。光学Gapは3.
5eVであった。水素はIRスペクトル測定の結果Ga
−H,N−HとしてこのGaN膜中に含まれていた。真
空中で加熱放出した水素から測定した水素量は20原子
%であった。X線回折スペクトルは明確なピークが見ら
れず非晶質であることを示した。この非晶質GaN膜の
抵抗を測定したところ2.0×10+14 Ωcmであり、
Xeランプ光を照射したところ、1.5×1010Ωcm
となり、明暗比4桁以上の光導電性を示すことが分かっ
た。
【0038】実施例22 ガスを高周波コイル7を介して13.56MHzの
高周波で出力100Wで放電を行ったこと以外は実施例
1と同じ条件で成膜を行った。膜組成は、Ga/N比が
0.99でほぼ化学量論比であり、炭素は3原子%であ
った。酸素が検出されなかった。水素量は30原子%で
あった。暗抵抗は、1×10+14 Ωcmであり、明暗抵
抗比は4桁以上であった。また、膜組成の赤外線吸収ス
ペクトルは図2に示す通りであった。図2において、2
900cm-1はC−Hの伸縮振動であり、3200cm
-1付近はN−Hの伸縮振動であり、2100cm-1はG
a−Hの伸縮振動である。NH/GaHの吸収強度比は
0.23であった。
【0039】比較例 市販の電子ビーム蒸着装置を用いて純度5NのGaN粉
末5gをるつぼにいれ,実施例1と同じ基板を15cm
上部に設置した。蒸着機を10-4Paに注意深く排気し
た。基板は赤外線ランプヒータで200℃に加熱した。
電子ビーム電流を徐々に上げて100mAで一定に保ち
シャッターを開けて5分間基板への蒸着を行った。蒸着
中に基板温度は50℃高くした。蒸着終了後直ちに冷却
し、冷却後大気中に取り出して特性を評価した。この膜
は非晶質であり、組成もほぼ化学量論比であった.この
膜には水素は含まれていなかった。この非晶質GaN膜
に実施例1と同じ光照射を行ったが導電率は変化しなか
った。
【0040】実施例3 実施例1と同じ装置、同じ基板を用いて、N2 ガスをガ
ス導入管9より500sccm導入し、2.45GHz
のマイクロ波出力を200Wで放電を行った。この時、
反射波は0Wであった。H2 ガス200sccmをガス
導入管10より導入し、13.56MHzの高周波で出
力100Wで放電を行った。この時、反射波は0Wであ
った。ヒーター4により基板ホルダーの温度を250℃
とした。この状態でガス導入管12よりトリメチルガリ
ウム2sccm,50℃に加温保持されたトリメチルイ
ンジウムをN2 ガスと共に1sccm混合し導入した。
更にガス導入管11よりN2 で1%に希釈したSiH4
を導入し、n型のa−Ga X InY Z を成膜した。圧
力は0.2Torrとした。10分成膜した後、ガス導
入管12とガス導入管11のそれぞれの弁を閉じた。こ
の時、このまま放電は継続したままにした。この状態で
改めてトリメチルガリウム2sccm、トリメチルイン
ジウムを1sccmの混合ガスをガス導入管12より導
入し、ビスペンタジエニルマグネシウムをガス導入管1
1よりキャリアガスとしてN2 を用いて10sccm導
入し、p型のa−GaX InY Z を5分成膜した。
【0041】得られた膜厚は1μmであった。この膜の
組成をRBSで測定した結果、Ga/In/Nが0.7
/0.3/1であり、酸素は5原子%、炭素は7原子%
であった。また、HFSで測定した水素量は18原子%
であった。また、この膜の全体の光学Gapは2.9e
Vであった。Al基板上の膜に光透過できる100Aの
Au電極とSiウェハーの上下にAu電極を蒸着し、X
eランプにより照射したところ開放電圧で0.9Vの光
起電力が得られた。
【0042】実施例4 実施例2と同じ装置、同じ基板を用いて、N2 ガスをガ
ス導入管9より500sccm導入し、2.45GHz
のマイクロ波出力を250Wで放電を行った。この時、
反射波は0Wであった。H2 ガス100sccmをガス
導入管10より導入し、13.56MHzの高周波で出
力100Wで放電を行った。この時、反射波は0Wであ
った。ヒーター4により基板ホルダーの温度を100℃
とした。この状態でガス導入管12よりトリメチルガリ
ウム1sccmを導入した。膜組成はGa/N比1.0
5でほぼ化学量論化に等しいことが分かった。また、こ
のとき炭素(C)と酸素(O)は0原子%であった。ま
たHFS測定による水素は35原子%であった。しかし
ながら表面は酸化しており酸素濃度が20原子%を超え
たまま水素濃度も低くなっていた。光学Gapは3.5
eVであった。電子線回折スペクトル、やX線回折スペ
クトルは明確なピークが見られず非晶質であることを示
した。さらに得られた膜組成の赤外線吸収スペクトル
は、図3に示す通りであった。図3において、NHとG
aHの吸収強度比は0.4であり、CHの吸収はほとん
どなかった。この非晶質GaN膜のXeランプ光を照射
し明暗抵抗比を測定したところ、3桁以上の光導電性を
示すことが分かった。
【0043】実施例5 実施例4と基板の温度を200℃とした以外は同じ条件
で膜を作製した。膜組成はGa/N比0.95でほぼ化
学量論化に等しいことが分かった。また、このとき炭素
(C)は検出されなかったが酸素(O)は10原子%で
あった。この酸素の原因は不明であった。またRBS測
定による水素は27原子%であった。表面の酸化は認め
られなかった。電子線回折スペクトル、やX線回折スペ
クトルは明確なピークが見られず非晶質であることを示
した。さらに得られた膜組成の赤外線吸収スペクトル
は、図4に示す通りであった。図4において、NHとG
aHの吸収強度比は0.25であり、CHの吸収はなか
った。この非晶質GaN膜のXeランプ光を照射し明暗
抵抗比を測定したところ、4桁以上の光導電性を示すこ
とが分かった。
【0044】実施例6 実施例4と基板の温度を300℃とした以外は同じ条件
で膜を作製した。膜組成はGa/N比0.98でほぼ化
学量論化に等しいことが分かった。また、このとき炭素
(C)と酸素(O)は検出されなかった。またRBS測
定による水素は18原子%であった。表面の酸化は認め
られなかった。電子線回折スペクトルでは、ぼんやりと
したパターンの中に輝点がみられ、ほぼ50Å未満の微
結晶を有する非晶質であることがわかった。さらに得ら
れた膜組成の赤外線吸収スペクトルは、図5に示す通り
であった。図5において、NHとGaHの吸収強度比は
0.46であり、CHの吸収はなかった。また、570
cm-1付近のGaNのピーク吸収強度が増加すると共に
線幅が狭くなり、微結晶状態が含まれることがわかっ
た。この非晶質GaN膜のXeランプ光を照射し明暗抵
抗比を測定したところ、4桁以上の光導電性を示すこと
が分かった。暗抵抗は実施例5より低くなった。
【0045】実施例7 実施例2と同じ装置、同じ基板を用いて、N2 ガスをガ
ス導入管9より900sccm導入し、2.45GHz
のマイクロ波出力を250Wで放電を行った。この時、
反射波は0Wであった。H2 ガス300sccmをガス
導入管10より導入し放電は行わなかった。ヒーター4
により基板ホルダーの温度を250℃とした。この状態
でガス導入管12よりトリメチルガリウム3seemを
導入した。膜組成はGa/N比0.97でほぼ化学量論
化に等しいことが分かった。また、このとき炭素(C)
は12原子%であった。酸素(O)は0原子%であっ
た。またRBS測定による水素は22原子%であった。
光学Gapは3.4eVであった。電子線回折スペクト
ル、やX線回折スペクトルは明確なピークが見られず非
晶質であることを示した。さらに得られた膜組成の赤外
線吸収スペクトルは、図6に示す通りであった。図6に
おいて、NHとGaHの吸収強度比は0.2であった。
この非晶質GaN膜のXeランプ光を照射し明暗抵抗比
を測定したところ、4桁以上の光導電性を示すことが分
かった。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明の非晶質光半導体に
よれば、高光透過性と低暗伝導率と高光感度により可視
から紫外光までのはば広い光の有効利用が可能となり、
また、耐光性、耐熱性、耐酸化性に優れ、高速応答性で
あり、これらの性質を利用して各種の光半導体素子に利
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非晶質光半導体を製造するための装置
の好ましい実施の形態を示す概略的構成図である。
【図2】実施例2で得られた膜組成の赤外線吸収スペク
トルを示すグラフである。
【図3】実施例4で得られた膜組成の赤外線吸収スペク
トルを示すグラフである。
【図4】実施例5で得られた膜組成の赤外線吸収スペク
トルを示すグラフである。
【図5】実施例6で得られた膜組成の赤外線吸収スペク
トルを示すグラフである。
【図6】実施例7で得られた膜組成の赤外線吸収スペク
トルを示すグラフである。
【符号の説明】
1 真空容器 2 排気口 3 基板ホルダー 4 ヒーター 5,6 石英管 7 高周波コイル 8 マイクロ導波管 9〜12 ガス導入管

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水素を含みIII族元素の原子数の総和
    とチッ素原子の原子数との比が1:0.5〜1:2であ
    ることを特徴とする非晶質光半導体。
  2. 【請求項2】 1原子%以上50原子%以下の水素を含
    むことを特徴とする請求項1に記載の非晶質光半導体。
  3. 【請求項3】 少なくともIII族元素を含む有機金属
    化合物を原料にして形成し、水素を含みIII族元素と
    チッ素元素からなることを特徴とする請求項1乃至請求
    項2に記載の非晶質光半導体。
  4. 【請求項4】 III族元素が少なくともAl,Ga,
    Inから選ばれた1つ以上の元素からなることを特徴と
    する請求項1乃至請求項2に記載の非晶質光半導体。
  5. 【請求項5】 1原子%以上50原子%以下の水素と、
    Al,Ga,Inの少なくとも一つ以上の元素と、チッ
    素元素とを含み、酸素と炭素が各々15原子%以下であ
    ることを特徴とする非晶質光半導体。
  6. 【請求項6】 C、Si,Ge,Snから選ばれた少な
    くとも一つ以上の元素を更に含むことを特徴とする請求
    項1乃至請求項5に記載の非晶質光半導体。
  7. 【請求項7】 Be,Mg,Ca,Zn,Srから選ば
    れた少なくとも1つ以上の元素を更に含むことを特徴と
    する請求項1乃至請求項6に記載の非晶質光半導体。
  8. 【請求項8】 チッ素を含む化合物を必要なエネルギー
    状態や励起種に活性化し、これらの活性種とAl,G
    a,Inの少なくとも一つ以上の元素を含む有機金属化
    合物とを反応させることを特徴とする非晶質光半導体の
    製造方法。
  9. 【請求項9】 Al,Ga,Inの少なくとも一つ以上
    の元素を含む有機金属化合物を必要なエネルギー状態や
    励起種に活性化することを特徴とする非晶質光半導体の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 チッ素を含む化合物とAl,Ga,I
    nの少なくとも一つ以上の元素を含む有機金属化合物を
    必要なエネルギー状態や励起種に活性化するための1つ
    以上の活性化手段を有し、該活性化手段が放電エネルギ
    ーであることを特徴とする請求項8乃至請求項9に記載
    の非晶質光半導体の製造方法。
  11. 【請求項11】 活性化手段として、高周波放電及び/
    又はマイクロ波放電を利用することを特徴とする請求項
    8乃至請求項10に記載の非晶質光半導体の製造方法。
  12. 【請求項12】 Al,Ga,Inを含む化合物の少な
    くとも一種以上を前記活性化手段の下流側に導入するこ
    とを特徴とする請求項8乃至請求項11に記載の非晶質
    光半導体の製造方法。
  13. 【請求項13】 高周波放電及び/又はマイクロ波放電
    に水素、窒素、アンモニア、不活性ガスを用いることを
    特徴とする請求項8乃至請求項12の非晶質光半導体の
    製造方法。
  14. 【請求項14】 Be,Mg,Ca,Zn,Srから選
    ばれた少なくとも一つ以上の元素を含む気体状の原料を
    活性化手段の下流側から導入することを特徴とする請求
    項8乃至請求項13に記載の非晶質光半導体の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 C,Si,Ge,Snから選ばれた少
    なくとも一つ以上の元素を含む気体状の原料を活性化手
    段の下流側から導入することを特徴とする請求項8乃至
    請求項14に記載の非晶質光半導体の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至請求項7に記載の非晶質
    光半導体を備えたことを特徴とする光半導体素子。
JP29544996A 1996-05-28 1996-11-07 非晶質光半導体及びその製造方法並びに光半導体素子 Expired - Lifetime JP3753811B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29544996A JP3753811B2 (ja) 1996-05-28 1996-11-07 非晶質光半導体及びその製造方法並びに光半導体素子
US08/962,836 US5986285A (en) 1996-11-07 1997-11-03 Group III-V amorphous and microcrystalline optical semiconductor including hydrogen, and method of forming thereof

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-133700 1996-05-28
JP13370096 1996-05-28
JP29544996A JP3753811B2 (ja) 1996-05-28 1996-11-07 非晶質光半導体及びその製造方法並びに光半導体素子

Related Child Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002161749A Division JP3791462B2 (ja) 1996-05-28 2002-06-03 非晶質光半導体の製造方法
JP2004025380A Division JP4111145B2 (ja) 1996-05-28 2004-02-02 光半導体素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1045404A true JPH1045404A (ja) 1998-02-17
JP3753811B2 JP3753811B2 (ja) 2006-03-08

Family

ID=26467981

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29544996A Expired - Lifetime JP3753811B2 (ja) 1996-05-28 1996-11-07 非晶質光半導体及びその製造方法並びに光半導体素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3753811B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004077572A1 (ja) * 2003-02-25 2004-09-10 Sumitomo Chemical Company, Limited 化合物半導体素子及びその製造方法
JP2004282049A (ja) * 2003-02-25 2004-10-07 Sumitomo Chem Co Ltd 化合物半導体素子及びその製造方法
JP2009076905A (ja) * 1998-04-24 2009-04-09 Fuji Xerox Co Ltd 半導体デバイス
US7750440B2 (en) 2006-05-01 2010-07-06 Fuji Xerox Co., Ltd. Semiconductor film and manufacturing method thereof, light receiving element using semiconductor film, electrophotographic photoreceptor, process cartridge, and image forming device
WO2009051387A3 (en) * 2007-10-18 2010-07-15 Lg Chem, Ltd. Process for preparation of compound containing 6a group element using reductant

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009076905A (ja) * 1998-04-24 2009-04-09 Fuji Xerox Co Ltd 半導体デバイス
WO2004077572A1 (ja) * 2003-02-25 2004-09-10 Sumitomo Chemical Company, Limited 化合物半導体素子及びその製造方法
JP2004282049A (ja) * 2003-02-25 2004-10-07 Sumitomo Chem Co Ltd 化合物半導体素子及びその製造方法
KR101082773B1 (ko) * 2003-02-25 2011-11-11 스미카 에피 솔루션 컴퍼니 리미티드 화합물 반도체 소자 및 그 제조 방법
US7750440B2 (en) 2006-05-01 2010-07-06 Fuji Xerox Co., Ltd. Semiconductor film and manufacturing method thereof, light receiving element using semiconductor film, electrophotographic photoreceptor, process cartridge, and image forming device
WO2009051387A3 (en) * 2007-10-18 2010-07-15 Lg Chem, Ltd. Process for preparation of compound containing 6a group element using reductant
KR101054747B1 (ko) 2007-10-18 2011-08-05 주식회사 엘지화학 환원제를 이용한 6a족 원소를 포함하는 화합물의제조방법
US8679249B2 (en) 2007-10-18 2014-03-25 Lg Chem, Ltd. Process for preparation of compound containing 6A group element using reductant

Also Published As

Publication number Publication date
JP3753811B2 (ja) 2006-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6562702B2 (en) Semiconductor device and method and apparatus for manufacturing semiconductor device
EP0300799B1 (en) Photovoltaic element with a semiconductor layer comprising non-single crystal material containing at least Zn,Se and H in an amount of 1 to 4 atomic %
US5024706A (en) Pin heterojunction photovoltaic elements with polycrystal AlP(H,F) semiconductor film
US4888062A (en) Pin junction photovoltaic element having I-type semiconductor layer comprising non-single crystal material containing at least Zn, Se and H in an amount of 1 to 4 atomic %
US5006180A (en) Pin heterojunction photovoltaic elements with polycrystal GaP (H,F) semiconductor film
US5007971A (en) Pin heterojunction photovoltaic elements with polycrystal BP(H,F) semiconductor film
US4851302A (en) Functional ZnSe:H deposited films
US5002618A (en) Pin heterojunction photovoltaic elements with polycrystal BAs(H,F) semiconductor film
US5028488A (en) Functional ZnSe1-x Tex :H deposited film
US4926229A (en) Pin junction photovoltaic element with P or N-type semiconductor layer comprising non-single crystal material containing Zn, Se, H in an amount of 1 to 4 atomic % and a dopant and I-type semiconductor layer comprising non-single crystal Si(H,F) material
US5002617A (en) Pin heterojunction photovoltaic elements with polycrystal AlAs(H,F) semiconductor film
US6432521B1 (en) Group III-V compound semiconductor, and semiconductor device using the compound semiconductor
US5986285A (en) Group III-V amorphous and microcrystalline optical semiconductor including hydrogen, and method of forming thereof
JP3794142B2 (ja) 非単結晶光半導体およびその製造方法ならびに電子写真感光体
AU629187B2 (en) Pin junction photovoltaic element with P or N-type semiconductor layer comprising a non-single crystal material containing Zn,Se,Te,H in an amount of 1 to 4 atomic per cent and a dopant and I-type semiconductor layer comprising non-single crystal SI(H,F) material
US5976398A (en) Process for manufacturing semiconductor, apparatus for manufacturing semiconductor, and amorphous material
JP3794144B2 (ja) 光半導体素子およびその製造方法
JP3753811B2 (ja) 非晶質光半導体及びその製造方法並びに光半導体素子
JP3695049B2 (ja) 微結晶化合物光半導体の製造方法
JP3769921B2 (ja) 半導体受光素子とその製造方法、およびそれを用いた光センサ
JP4111145B2 (ja) 光半導体素子
JP3791462B2 (ja) 非晶質光半導体の製造方法
JP3915817B2 (ja) 微結晶化合物光半導体、それを用いた微結晶化合物光半導体膜及び光半導体素子
JP3852134B2 (ja) 非晶質材料
JP4106849B2 (ja) 太陽電池

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040525

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040726

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040726

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20040913

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20050225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051101

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121222

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121222

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131222

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term