JPH1044802A - 4輪駆動車の動力配分制御装置 - Google Patents

4輪駆動車の動力配分制御装置

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JPH1044802A
JPH1044802A JP8200740A JP20074096A JPH1044802A JP H1044802 A JPH1044802 A JP H1044802A JP 8200740 A JP8200740 A JP 8200740A JP 20074096 A JP20074096 A JP 20074096A JP H1044802 A JPH1044802 A JP H1044802A
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JP
Japan
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torque
gear
pinion
differential
gear train
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Application number
JP8200740A
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English (en)
Inventor
Toshio Kobayashi
利雄 小林
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Priority to DE19732614A priority patent/DE19732614A1/de
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Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K17/00Arrangement or mounting of transmissions in vehicles
    • B60K17/34Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles
    • B60K17/344Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles having a transfer gear
    • B60K17/346Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles having a transfer gear the transfer gear being a differential gear
    • B60K17/3462Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles having a transfer gear the transfer gear being a differential gear with means for changing distribution of torque between front and rear wheels
    • B60K17/3465Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles having a transfer gear the transfer gear being a differential gear with means for changing distribution of torque between front and rear wheels self-actuated means, e.g. differential locked automatically by difference of speed

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Abstract

(57)【要約】 【課題】差動回転中優れた走行性が得られ、差動回転に
入る際には必要十分なイニシャルトルクを差動制限トル
クとして効果的に発生し必要な駆動力を確保し安定した
走行性を得る。 【解決手段】トランスミッション出力軸15の第1のサ
ンギヤ51を第1のピニオン52と噛合し、リヤドライ
ブ軸20の第2のサンギヤ53を第1のピニオン52と
一体の第2のピニオン54と噛合し、第1,第2のピニ
オン52,54をフロントドライブ軸16に出力するキ
ャリヤ56のピニオン軸58で軸支して複合プラネタリ
ギヤ式センターディファレンシャル装置を構成し、さら
にキャリヤ56とリヤドライブ軸20の間に、予め設定
した圧力で押圧する多板クラッチで構成したイニシャル
トルク発生部60を介装し、差動制限トルクを遊星歯車
機構によるトルクとイニシャルトルク発生部60による
トルクの和で与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、差動制限機能を備
え、入力トルクを前輪側と後輪側へ配分する複合プラネ
タリギヤ式の4輪駆動車の動力配分制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、入力トルクを前後輪に動力配分
する4輪駆動車の動力配分制御装置(以下、センターデ
ィファレンシャル装置と称す)においては、差動制限機
能が備えられ、低μ路等での走行では差動制限トルクを
発生して動力配分を適切に行えるようになっている。
【0003】差動制限機能を発生させるための差動制限
装置には、従来より様々なタイプのものが考えられ実用
化されており、例えば、特開平4−271926号公報
では、入力側のハウジング内に、両出力軸の端部にそれ
ぞれ連結した一対のサイドギヤ(ウォームギヤ)と、両
端に形成した歯車で互いに噛合する複数対のエレメント
ギヤ(ウォームホィール)とを噛合させて設け、エレメ
ントギヤの端部とハウジングの壁部との間にスラストワ
ッシャ等を介装して差動制限装置を構成し、各ギヤの噛
み合い部や摺動部の摩擦力等を利用して入力トルクに比
例した差動制限トルク発生するものが示されている。
【0004】また、特開平5−280597号公報に
は、2つの出力軸とそれぞれ連結した第1,第2のサイ
ドギヤと、一端に第1のサイドギヤと噛み合う第1のギ
ヤ部が形成され他端に第2のギヤ部が形成された第1の
ピニオンギヤと、一端に第1のギヤ部と噛み合う第3の
ギヤ部が形成され他端に第2のサイドギヤと噛み合うと
ともに第2のギヤ部と噛み合う第4のギヤ部が形成され
た第2のピニオンギヤとをケース内に備え、一端側の側
壁と他端側の側壁に、第1の軸孔及び第2の軸孔の外周
に沿って所定の間隔を有する複数対の収容孔をケースに
形成し、第1のピニオンギヤと第2のピニオンギヤとを
この収容孔で回転自在に支持するとともに、互いに噛み
合わせて差動制限装置を構成し、各ギヤの噛み合い部や
摺動部の摩擦力等を利用して入力トルクに比例した差動
制限トルク発生するものが示されている。
【0005】これら、いずれの差動制限装置も車両に搭
載すれば、差動回転中では、入力トルクに比例した差動
制限トルクを生じて走行性を向上させることが可能であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、悪路か
ら脱出する場合や、不整路面、スプリットμ路、あるい
は一輪が浮くような路面に旋回しながら進入する場合等
の差動回転に入る際においては、得られる差動制限トル
クが小さいため、必要な駆動力を確保できず不安定とな
り走行性が悪化する可能性がある。
【0007】このため、上記差動制限装置を必要最小限
のイニシャルトルクを発生できるように形成して差動回
転に入る際にも差動制限トルクを得られるように構成す
ることが考えられる。
【0008】上記先行技術の前者のウォームギヤとウォ
ームホィールとを噛合させて形成する差動制限装置は、
極圧添加剤入りのハイポイドギヤ油を用いることを前提
とするため、自動変速機油(ATF)を使う自動変速機
や無段変速機ではオイルが別々となり、また、これらオ
イルが分離されるようにケースを構成する必要が生じる
ので、センターディファレンシャル装置として用いるに
は、コスト、重量、メンテナンスの面で不利であった。
そして、この差動制限装置の例えば、両サイドギヤ間
で、効果的なイニシャルトルクを発生できるようにする
と、軸方向および径方向共に装置全体が大型化して、ス
ペース、コスト、重量的にいっそう不利になってしま
う。特に、トランスミッションにトランスファを装着し
た一体型の4輪駆動車用トランスミッションのセンタデ
ィファレンシャル装置に採用しようとすると、トランス
ミッション全体の大型化、長大化を招いてしまう。
【0009】また、先行技術の後者のサイドギヤとピニ
オンギヤとを噛合させて形成する差動制限装置において
も、上記前者の差動制限装置と同じく、例えば、両サイ
ドギヤ間で、効果的なイニシャルトルクを発生できるよ
うにすると、やはり装置全体が大型化して、スペース、
コスト、重量的に不利になり、一体型の4輪駆動車用ト
ランスミッションのセンターディファレンシャル装置に
採用しようとすると、トランスミッション全体の大型
化、長大化を招く。さらに、この先行技術の後者の差動
制限装置で、ケースと両出力軸との間でそれぞれイニシ
ャルトルクを発生できるようにすると、2つのイニシャ
ルトルク発生機構が必要で、部品点数も多くなり、上述
の装置の大型化等の問題は避けられない。また、このよ
うにイニシャルトルクを入力側と出力側との間で発生さ
せる構成では、両出力側間で発生させる構成に比べその
効果が低くなってしまう。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、簡単な構造かつ小型軽量で、悪路から脱出する場合
や、不整路面、スプリットμ路、あるいは一輪が浮くよ
うな路面に旋回しながら進入する場合等の差動回転に入
る際には、必要十分なイニシャルトルクを差動制限トル
クとして効果的に発生し必要な駆動力を確保し安定した
走行性を得ることができ、また、差動回転中は入力トル
ク比例式の差動制限トルクとイニシャルトルクの和が前
輪もしくは後輪へ走行状態や路面条件に応じて移動し優
れた走行性が得られ、前後輪にトルク配分制御が可能な
4輪駆動車の動力配分制御装置を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の4輪駆動車の動力配分制御装置は、入力側
の第1のサンギヤを第1のピニオンと噛合して第1の歯
車列を形成し、前輪側と後輪側のどちらか一方の出力側
の第2のサンギヤを上記第1のピニオンと一体の第2の
ピニオンと噛合して第2の歯車列を形成し、上記第1,
第2のピニオンを他方の出力側のキャリヤで軸支し、さ
らに、上記一方の出力側と上記他方の出力側とを摩擦連
結部材を介して予め設定した摩擦力で連結して、差動回
転に入る際は、上記摩擦連結部材により上記一方の出力
側と上記他方の出力側との間に生じる予め設定した摩擦
力で得られるイニシャルトルクが差動制限トルクとして
発生し、差動回転中は、上記摩擦連結部材で生じる摩擦
力に加え、上記第1の歯車列と上記第2の歯車列のギヤ
噛合い点に作用するスラスト荷重の差を上記第1,第2
のピニオンの一方の端面に作用させて得る摩擦力と、上
記第1の歯車列と上記第2の歯車列のギヤ噛合い点に作
用する分離荷重と接線荷重の合成力を上記第1,第2の
ピニオンの軸支部分に作用させて得る摩擦力とにより、
入力トルクに比例した差動制限トルクを発生するもの
で、望ましくは、上記摩擦連結部材を、予め設定してお
いた圧力で押圧する多板クラッチ機構で形成し、あるい
は、予め設定しておいた圧力で押圧する単板クラッチ機
構で形成するものである。
【0012】上記構成によれば、入力は、前輪側と後輪
側のどちらか一方の出力側と他方の出力側とに動力配分
され、例えば上記一方の出力側を後輪側、上記他方の出
力側を前輪側として、前後輪に動力配分して4輪駆動走
行する。そして、前輪と後輪が接地する路面の摩擦係数
が前後で大きく異なるような場合で、前輪と後輪とが差
動回転しようとする際、摩擦連結部材により前輪側と後
輪側との間に生じる予め設定した摩擦力で得られるイニ
シャルトルクが差動制限トルクとして発生される。差動
回転中になると、上記摩擦連結部材により生じる摩擦力
に加え、第1の歯車列と第2の歯車列のギヤ噛合い点に
作用するスラスト荷重の差が第1,第2のピニオンの一
方の端面に作用して生じる摩擦力と、上記第1の歯車列
と上記第2の歯車列のギヤ噛合い点に作用する分離荷重
と接線荷重の合成力が上記第1,第2のピニオンの軸支
部分に作用して生じる摩擦力とが入力トルクに比例して
大きくなり、これらの摩擦力により、上記第1,第2の
ピニオンの回転と反対方向に差動制限トルクが発生す
る。この差動制限トルクは、前輪がスリップする場合は
後輪側に、後輪の回転数が大きい場合は前輪側に、それ
ぞれ移動しスリップを防止するようにトルク配分制御す
る。このように、上記一方の出力側と上記他方の出力側
との間は上記摩擦連結部材で予め設定した摩擦力で連結
されているため、差動回転しようとする際、あるいは、
差動回転中に他の入力トルクに比例して大きくなる摩擦
力が小さな値であっても、上記摩擦連結部材による摩擦
力で得られるイニシャルトルクが差動制限トルクとして
動作して円滑な発進や悪路からの脱出ができるように前
後輪にトルク配分制御する。ここで、上記摩擦連結部材
を、予め設定しておいた圧力で押圧する多板クラッチ機
構で形成するようにすれば、小型で構造も簡単になり、
大きなイニシャルトルクの設定も可能で、付与するイニ
シャルトルクの設定も容易に行える。また、上記摩擦連
結部材を、予め設定しておいた圧力で押圧する単板クラ
ッチ機構で形成するようにすれば、より小型で構造も簡
単になる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1〜図11は本発明の実施の形
態を示し、図1は4輪駆動車の動力配分制御装置の概略
を示すスケルトン図、図2はセンターディファレンシャ
ル装置の部分の拡大断面図、図3は差動機能説明のため
の各部の概略図、図4は第1のサンギヤを固定した際の
動作説明図、図5は第2のサンギヤを固定した際の動作
説明図、図6は動力分配機能、差動制限機能説明のため
の各部の概略図、図7は各ギヤにより生じる荷重の説明
図、図8は後輪回転数よりも前輪回転数の方が大きい場
合の説明図、図9は後輪回転数よりも前輪回転数の方が
小さい場合の説明図、図10は前後輪のトルク配分制御
の特性図、図11はイニシャルトルク発生部位置を変更
したセンターディファレンシャル装置の部分の拡大断面
図である。
【0014】図1において、本発明が適用される縦置き
トランスアクスル型の駆動系について述べると、トルク
コンバータケース1,ディファレンシャルケース2の後
部にはトランスミッションケース3が接合され、このト
ランスミッションケース3の後部にエクステンションケ
ース4が接合され、上記トランスミッションケース3の
下部にはオイルパン5が取付けられている。
【0015】符号10はエンジンを示し、このエンジン
10のクランク軸11が上記トルクコンバータケース1
内部のロックアップクラッチ12を備えたトルクコンバ
ータ13に連結され、このトルクコンバータ13の入力
軸14から上記トランスミッションケース3内部の自動
変速機30に入力されるようになっている。
【0016】上記自動変速機30からの出力軸(トラン
スミッション出力軸)15は上記入力軸14と同軸上に
出力し、この出力軸15が上記エクステンションケース
4内部のセンターディファレンシャル装置50に同軸上
に連結されている。
【0017】上記トランスミッションケース3内部にお
いて、上記トルクコンバータ13の入力軸14および上
記トランスミッション出力軸15に対しフロントドライ
ブ軸16が平行配置され、このフロントドライブ軸16
の後端は、上記センターディファレンシャル装置50に
一対のリダクションギヤ17,18(トランスファドラ
イブギヤ17,トランスファドリブンギヤ18)を介し
て連結され、上記フロントドライブ軸16の前端は上記
ディファレンシャルケース2内部のフロントディファレ
ンシャル装置19を介して前輪に駆動力を伝達するよう
に構成されている。
【0018】一方、上記センターディファレンシャル装
置50からはリヤドライブ軸20へ出力し、このリヤド
ライブ軸20はプロペラ軸21、リヤディファレンシャ
ル装置22等を介して後輪に駆動力を伝達するように構
成されている。
【0019】上記自動変速機30は、フロントプラネタ
リギヤ31,リヤプラネタリギヤ32を有し、これらの
フロントプラネタリギヤ31,リヤプラネタリギヤ32
に対し、ハイクラッチ33,リバースクラッチ34,ブ
レーキバンド35,フォワードクラッチ36,オーバラ
ンニングクラッチ37,ローアンドリバースクラッチ3
8,ワンウエイクラッチ39,40が設けられ、これら
を選択的に係合することで前進4段後進1段の変速段を
得るようになっている。
【0020】また、上記自動変速機30の前方には、オ
イルポンプ41が上記トルクコンバータ13のインペラ
スリーブ13aとドライブ軸42とを連結して常に駆動
するように設けられ、前記オイルパン5にはコントロー
ルバルブボデー43が収容される。そして、このコント
ロールバルブボデー43により上述の各摩擦要素に給排
油し、選択的に係合するようになっている。
【0021】次に、図2において、センターディファレ
ンシャル装置50の部分について説明する。上記トラン
スミッション出力軸15と上記リヤドライブ軸20はラ
ジアル軸受け23を介して同軸上に回転自在に嵌合さ
れ、上記トランスファドライブギヤ17はラジアル軸受
け24,スラスト軸受け26を介して上記トランスミッ
ション出力軸15に回転自在に嵌合され、これらのトラ
ンスファドライブギヤ17とトランスミッション出力軸
15とが上記トランスミッションケース3に対しボール
ベアリング25で支持されており、これらのトランスミ
ッション出力軸15,リヤドライブ軸20およびトラン
スファドライブギヤ17の3者の間に複合プラネタリギ
ヤ式のセンターディファレンシャル装置50が同軸上に
設けられている。
【0022】すなわち、センターディファレンシャル装
置の入力側の上記トランスミッション出力軸15に大径
の第1のサンギヤ51が形成されており、この第1のサ
ンギヤが小径の第1のピニオンと噛合して第1の歯車列
が形成されている。
【0023】また、後輪への出力を行う上記リヤドライ
ブ軸20には、小径の第2のサンギヤ53が形成されて
おり、この第2のサンギヤ53が大径の第2のピニオン
54と噛合して第2の歯車列が形成されている。
【0024】上記第1のピニオンと第2のピニオンはピ
ニオン部材55に一体に形成されており、複数(例えば
3個)の上記ピニオン部材55が、後述のキャリヤ56
に固定したそれぞれのピニオン軸58に回転自在に軸支
されている。
【0025】上記キャリヤ56は、前端に上記トランス
ファドライブギヤ17が連結されて、このキャリヤ56
から前輪への出力を行うように構成されている。
【0026】上記キャリヤ56には、前方から上記トラ
ンスミッション出力軸15が回転自在に挿入される一
方、後方からは上記リヤドライブ軸20が回転自在に挿
入されて、空間中央に上記第1のサンギヤ51と上記第
2のサンギヤ53を格納する。そして、上記複数のピニ
オン部材55の上記各第1のピニオン52が上記第1の
サンギヤ51に、上記各第2のピニオン54が上記第2
のサンギヤ53に、共に噛合可能なように上記各ピニオ
ン軸58が前後にかけて装架されている。
【0027】上記キャリヤ56の後面は、上記リヤドラ
イブ軸20に沿って後方に向けて円筒状に延出した支持
プレート57を設けて形成されており、この支持プレー
ト57の円筒状部分57aの外周はボールベアリング2
7を介してエクステンションケース4に支持され、内側
には上記リヤドライブ軸20との間にスラスト軸受け2
8が介装されるとともに、イニシャルトルク発生部60
が介装されている。
【0028】上記イニシャルトルク発生部60は、上記
円筒状部分57aの内径部に内スプラインを形成し、上
記リヤドライブ軸20の外周に外スプラインを形成し
て、ディスク状のクラッチドライブプレート61を上記
リヤドライブ軸20の上記外スプラインに、またディス
ク状のクラッチドリブンプレート62を上記円筒状部分
57aの上記内スプラインに交互に重ねながらスプライ
ン嵌合し、これら各プレート61,62の一端部に皿ば
ね63を配置するとともに他端部にリテーニングプレー
ト64を配置して、上記皿ばね63が所定の荷重で上記
各プレート61,62を押圧するように一対のスナップ
リング65で固定して形成したもので、上記押圧力によ
り上記各プレート61,62で発生する摩擦トルクが上
記キャリア56と上記リヤドライブ軸20、すなわち、
前輪に対する出力と後輪に対する出力間に作用するイニ
シャルトルクとして効果的に設定されている。尚、上記
皿ばね63による押圧力は、得られるイニシャルトルク
が必要最小となるように、予め実験、計算等により求め
ておいた値に設定されている。このため、目標とするイ
ニシャルトルクの値によっては、上述のような多板クラ
ッチ機構ではなく、単板クラッチ機構でイニシャルトル
ク発生部を構成しても良く、単板クラッチ機構で構成す
れば、イニシャルトルク発生部の一層の簡素化と小型化
(特に前後方向)が図れる。
【0029】ここで、差動制限トルクを発生させるに
は、入力側と一方の出力側との間、入力側と他方の出力
側との間、両出力側間で発生させることができるが、本
発明のの実施の形態のように両出力側間で発生させるも
のが、一方の出力側から直接他方の出力側にトルク移動
でき最も効果的である。
【0030】そしてかかる複合プラネタリギヤ式センタ
ーディファレンシャル装置50は、上記第1,第2のサ
ンギヤ51,53およびこれらサンギヤ51,53の周
囲に複数個配置される上記第1,第2のピニオン52,
54の歯数を適切に設定することで、差動機能を有す
る。また、上記第1,第2のサンギヤ51,53と上記
第1,第2のピニオン52,54とのかみ合いピッチ円
半径を適切に設定することで、基準トルク配分が前後5
0:50の等トルク配分の機能を有する。
【0031】更に、上記イニシャルトルク発生部60で
発生するイニシャルトルクを差動回転に入る際に作用す
る差動制限トルクとして得るとともに、差動回転中は、
この差動制限トルクに加え、上記第1,第2のサンギヤ
51,53と上記第1,第2のピンオン52,54とを
例えばはすば歯車にし、上記第1の歯車列と上記第2の
歯車列のねじれ角を異にしてスラスト荷重を相殺させる
ことなくスラスト荷重を残留させピニオン端面間に摩擦
トルクを、上記第1,第2のピニオン52,54と上記
ピニオン軸58の表面に噛合いによる分離,接線荷重の
合成力が作用し、摩擦トルクが生じるように設定して、
入力トルクに比例した差動制限トルクを得られるように
することで差動制限機能を有する。
【0032】次に、図3、図4、図5の各図を基に、差
動機能について説明する。まず、図4のように第1のサ
ンギヤ51を固定すると半径rs2 の円周上で、 (円弧KF)=(円弧CF)−(円弧CK) …(1) が成立し、図5のように第2のサンギヤ53を固定する
と半径rs1 の円周上で、 (円弧ZF)=(円弧BF)−(円弧BZ) …(2) が成立する。
【0033】ここで、第1,第2のサンギヤ51,53
の角速度ωs1 ,ωs2 、かみ合いピッチ円半径rs1
,rs2 、第1,第2のピニオン52,54の角速度
ωp1,ωp2 、かみ合いピッチ円半径rp1 ,rp2
、キャリヤ56の角速度ωcとすると、(1)式は、 ωs2 ・rs2 =−ωp2 ・rp2 +ωc・rs2 …(3) になり、(2)式は、 ωs1 ・rs1 =−ωp1 ・rp1 +ωc・rs1 …(4) になる。
【0034】そこで、第1,第2のピニオン52,54
は一体であってωp1 =ωp2 であるから、上記
(3),(4)式を整理すると、 ωc・(rs2 −rs1 ・rp2 /rp1 ) =ωs2 ・rs2 −ωs1 ・rs1 ・rp2 /rp1 …(5) が成立する。
【0035】ここで、第1のサンギヤ51の角速度ωs
1 を入力回転数Ni、キャリヤ56の角速度ωcを前輪
側回転数NF、第2のサンギヤ53の角速度ωs2 を後
輪側回転数NR、第1,第2のサンギヤ51,53のか
み合いピッチ円半径rs1 ,rs2 および第1,第2の
ピニオン52,54のかみ合いピッチ円半径rp1 ,r
p2 を各歯数Zs1 ,Zs2 ,Zp1 ,Zp2 に置き換
えると、上記(5)式は、
NF・(Zs2 −Zs1 ・Zp2 /Zp1 ) =NR・Zs2 −Ni・Zs1 ・Zp2 /Zp1 …(5)′ となる。
【0036】そして、上記各歯数を、Zp1 =24,Z
p2 =24,Zs1 =30,Zs2=15とすれば、 NR+NF=2Ni の関係となり、Ni≠0の場合に、NR>Ni>NF,
またはNF>Ni>NRが成立して、前進後退時に前輪
側回転数NF,後輪側回転数NRは共に回転方向が同一
で差動が成立する。
【0037】次いで、図6,図7,図8,図9を基に等
トルク配分機能について説明する。第1のサンギヤ51
の入力トルクをTi、そのかみ合いピッチ円半径をrs
1、キャリヤ56のフロント側トルクをTF、第1,第
2のピニオン52,54のかみ合いピッチ円半径をrp
1 ,rp2 、第2のサンギヤ53のリヤ側トルクをT
R、そのかみ合いピッチ円半径をrs2 とすると、 Ti=TF+TR …(6) rs1 +rp1 =rs2 +rp2 …(7) が成立する。
【0038】また第1のサンギヤ51と第1のピニオン
52との噛合点に作用する接線方向荷重Pは、キャリヤ
55に作用する接線方向荷重P1 と、第2のサンギヤ5
3と第2のピニオン54との噛合点に作用する接線方向
荷重P2 との和に等しい。 P=Ti/rs1 P1 =TF/(rs1 +rp1 ) P2 =TR/rs2 Ti/rs1 ={(TF/(rs1 +rp1 )}+TR/rs2 …(8) 上記(6),(7)式を上記(8)式に代入して整理す
ると、 TF=(1−rp1 ・rs2 /rs1 ・rp2 )・Ti …(9) TR=(rp1 ・rs2 /rs1 ・rp2 )・Ti …(10) となる。このことから、第1,第2のサンギヤ51,5
3と第1,第2のピニオン52,54とのかみ合いピッ
チ円半径により、フロント側トルクTFおよびリヤ側ト
ルクTRの基準トルク配分を自由に設定し得ることがわ
かる。
【0039】そして、上記各ピッチ円半径rs1 ,rs
2 ,rp1 ,rp2 を各歯車の歯数Zs1 ,Zs2 ,Z
p1 ,Zp2 で置き換え、これら各歯数に前記各歯数を
代入する(Zp1 =24,Zp2 =24,Zs1 =3
0,Zs2 =15)と、 TF=0.5・Ti TR=0.5・Ti になる。従って前後輪トルク配分は、略50対50にな
り、充分に基準トルク配分を等トルク配分に設定し得
る。
【0040】更に、差動制限機能について説明する。セ
ンターディファレンシャル装置の差動制限機能を実現す
る差動制限トルクは、イニシャルトルク発生部60で発
生されるイニシャルトルクと、上記第1,第2のサンギ
ヤ51,53および上記第1,第2のピニオン52,5
4の噛み合いにより生じる摩擦力から得る入力トルクに
比例した摩擦トルクの和で与えられる。
【0041】上記イニシャルトルクは、上記イニシャル
トルク発生部60の皿ばね63の押圧力により多板クラ
ッチ機構で発生する所定の摩擦トルクが、前輪に対する
出力と後輪に対する出力間に、差動回転に入る際から差
動回転中においても差動制限トルクとして作用する。
【0042】そしてこのようにイニシャルトルクを差動
制限トルクとして設定しておくことにより、悪路から脱
出する場合や、不整路面、スプリットμ路、あるいは一
輪が浮くような路面に旋回しながら進入する場合等の差
動回転に入る際にも、必要十分なイニシャルトルクが差
動制限トルクとして効果的に発生し必要な駆動力を確保
し安定した走行性を得ることができるようになってい
る。
【0043】上記第1,第2のサンギヤ51,53およ
び上記第1,第2のピニオン52,54が所定のねじれ
角を有するはすば歯車になっており、上記第1,第2の
ピニオン52,54のねじれ角を異にして、上記第1,
第2のサンギヤ51,53との噛合い点に作用するスラ
スト荷重を相互にキャンセルすること無く上記ピニオン
軸58方向に作用させ、上記キャリヤ56あるいは上記
支持プレート57の壁面の部分で滑り摩擦力が発生す
る。さらに、第1の歯車列,第2の歯車列の噛合い点に
作用する分離荷重と接線荷重との合成力を上記第1,第
2のピニオン52,54,ピニオン軸58の部分に作用
させて、ころがり摩擦力が発生する。そしてこれらの摩
擦力によりピニオン回転に対し反対方向の、入力トルク
に比例した摩擦トルク,即ち差動制限トルクが生じる。
【0044】ここで、前輪回転数NFと後輪回転数NR
との大小関係によりピニオン回転方向が変化し、これに
伴い差動制限トルクのかかり具合も変わる。これによ
り、NF>NRの旋回,前輪スリップ時と、NF<NR
の後輪スリップ時には、差動制限トルクの作用の違いに
応じて前後輪の動力配分が異なったものに自動的に制御
されるのである。
【0045】そこで、図6,図7,図8を基にNF>N
Rの場合について説明する。この条件では、図8に示す
ように第1のサンギヤ51の反時計方向に入力トルクT
iが入力した場合に、第1,第2のピニオン52,54
が同一方向に自転し、第2のサンギヤ53とキャリヤ5
6も同一方向に回転する。従って、ピニオン側の摩擦ト
ルクTfは、ピニオンと反対の時計方向に作用する。
【0046】ここで、各部のトルク,半径を上述と同一
に定める。また、第1の歯車列の第1のサンギヤ51と
第1のピニオン52の歯面に作用する接線荷重P,分離
荷重Fs1 ,スラスト荷重Ft1 、第2の歯車列の第2
のサンギヤ53と第2のピニオン54の歯面に作用する
接線荷重P2 ,分離荷重Fs2 ,スラスト荷重Ft2と
する。
【0047】また、上記ピニオン部材55と上記ピニオ
ン軸58との間の摩擦係数μ1 ,上記キャリヤ56ある
いは上記支持プレート57の壁面と上記第1,第2のピ
ニオン52,54との間の摩擦係数μ2,摩擦トルクT
f,ピニオン内側半径re,上記支持プレート57の壁
面と上記第1,第2のピニオン52,54との間の摩擦
接触面の半径rd,接触面の数nとする。第1のピニオ
ン52のモジュールm1 ,ねじれ角β1 ,圧力角α1 ,
第2のピニオン54のモジュールm2 ねじれ角β2 ,圧
力角α2 とする。
【0048】すると、 Fs1 =P・tanα1 /cosβ1 Ft1 =P・tanβ1 が成立して、ピニオン軸58側に作用する合成力Np1
は以下のようになる 。 Np1 =(P2 +Fs121/2 =P{1+(tanα1 /cosβ1 )21/2 …(11) 同様にして、 Fs2 =P2 ・tanα2 /cosβ2 Ft2 =P2 ・tanβ2 が成立して、ピニオン軸58側に作用する合成力Np2
は以下のようになる。 Np2 =(P2 2 +Fs2 21/2 =P2 {1+(tanα2 /cosβ2 )21/2 …(12) また、第1,第2のピニオン52,54内に生じる残留
スラスト力ΔFtは以下のようになる。 ΔFt=Ft2 −Ft1 =P2 ・tanβ2 −P・tanβ1 …(13) 従って摩擦トルクTfは、2つの合成力Np1 ,Np2
による摩擦力、残留スラスト力ΔFtによる摩擦力との
和で、以下のようになる。 Tf=μ1 ・re・(Np1 +Np2 ) +ΔFt・μ2 ・n・2/3・{(rd3 −re3 )/(rd2 −re2 )} …(14) 次いで、第1,第2のピニオン52,54でのトルクの
バランス式は、以下のようになる。 Tf+P・rp1 =P2 ・rp2 …(15) また、上記(10)式に摩擦トルクTf分を加えると、
以下のようになる。 TR=Ti(rp1 ・rs2 /rs1 ・rp2 ) +Tf・rs2 /rp2 …(16) ここで、イニシャルトルク発生部60により、発生され
るイニシャルトルクTcを考慮して、さらに前述のよう
に、上記各かみ合いピッチ円半径rs1 ,rs2 ,rp
1 ,rp2 を各歯車の歯数Zs1 ,Zs2 ,Zp1 ,Z
p2 で置き換え、これら各歯数に前記各歯数を代入する
(Zp1 =24,Zp2 =24,Zs1=30,Zs2
=15)と、上記(16)式は、 TR=0.5Ti+0.625Tf+Tc …(17) となる。
【0049】また、Ti=TF+TRであり、これに上
記(16)式を代入して整理すると、以下のようにな
る。 TF=Ti(1−rp1 ・rs2 /rs1 ・rp2 ) −Ti・rs2 /rp2 …(18) さらに、イニシャルトルクTcを考慮して、前述のよう
にすると、上記(18)式は、 TF=0.5Ti−0.625Tf−Tc …(19) となる。
【0050】ここで、μ1 =0,μ2 =0なら、Tf=
0であり、また、上記キャリア56と上記リヤドライブ
軸20間で滑りを生じていなければイニシャルトルク発
生部60で摩擦を生じず、Tc=0となる。
【0051】こうして、かかる条件では、摩擦トルクT
fに応じた差動制限トルクTf・rs2 /rp2 と、イ
ニシャルトルク発生部60によるイニシャルトルクTc
が発生することがわかる。そして前後輪トルクTF,T
Rの配分が、差動制限トルクの分だけ前者は小さく、後
者は大きくなるように変化する。また、摩擦トルクTf
が生じる合成力Np1 ,Np2 ,残留スラスト力ΔFt
は入力トルクに比例するため、入力トルク比例式差動制
限機能を有する。
【0052】一方、第1,第2のピニオン52,54の
ねじれ角β1 とβ2 との差により残留スラスト力ΔFt
が変えられ、また、上記ピニオン部材55と上記ピニオ
ン軸58との間にニードルベアリングやブッシュ等を用
いることにより、摩擦係数μ1 を変えることができる。
また、イニシャルトルク発生部60の多板クラッチ機構
で発生される摩擦トルクも予め採用するクラッチの特性
やクラッチに与える押圧力の設定により変えられる。こ
のように、摩擦トルクTf、イニシャルトルクTcで差
動制限トルクの値を様々な値に定めることが可能になっ
ている。
【0053】続いて、NR>NFの場合について説明す
る。この条件では、図9のようになり、第1,第2のピ
ニオン52,54が第1のサンギヤ51と反対の時計方
向に自転しながら公転して、摩擦トルクTfは反時計方
向に作用する。このため、第1,第2のピニオン52,
54内のトルクのバランス式は、以下のようになる。 Tf+P2 ・rs2 =P・rp1 …(20) そして上述と同様に計算すると、前後輪トルクTF,T
Rは以下のようになる。 TF=Ti(1−rp1 ・rs2 /rs1 ・rs2 ) +Tf・rs2 /rp2 …(21) TF=0.5Ti+0.625Tf+Tc …(22) TR=Ti(rp1 ・rs2 /rs1 ・rs2 ) −Tf・rs2 /rp2 …(23) TR=0.5Ti−0.625Tf−Tc …(24) 従ってこの条件でも同一の差動制限トルク、Tf・rs
2 /rp2 とTcとが発生する。一方、この場合は上述
と逆に差動制限トルク分だけ後輪回転数TRは小さく、
前輪回転数TFは大きくなるようにトルク配分されるこ
とになる。
【0054】次いで、かかる構成の4輪駆動車の作用
を、図10の特性図を用いて説明する。先ず、エンジン
10の動力はトルクコンバータ13,入力軸14を介し
て自動変速機30に入力し、自動変速された動力がトラ
ンスミッション出力軸15からセンターディファレンシ
ャル装置50の第1のサンギヤ51に入力する。
【0055】そして第1,第2のピニオン52,54か
ら第2のサンギヤ53と、第1,第2のピニオン52,
54を支持するキャリヤ56とに分配されて伝達し、上
記第2のサンギヤ53の動力は、リヤドライブ軸20,
プロペラ軸21,リヤディファレンシャル装置22を介
して後輪に伝達される。
【0056】また、上記キャリヤ56の動力はリダクシ
ョンギヤ17,18,フロントドライブ軸16,フロン
トディファレンシャル装置19を介して前輪に伝達さ
れ、こうして4輪駆動走行する。
【0057】そこで、例えばNF=NRの直進走行で
は、センターディファレンシャル装置50において上記
第2のサンギヤ53と上記キャリヤ56とが同一方向に
等速回転することで、上記第1,第2のピニオン52,
54は遊星回転しなくなり一体化して回転する。
【0058】こうして、上記第1,第2のピニオン5
2,54と上記キャリヤ56とが一体化することで両者
の間には摩擦トルク等が生じない状態になり、また、上
記キャリヤ56と上記リヤドライブ軸20間にも両者の
回転に滑りを生じないため、イニシャルトルク発生部6
0のクラッチ機構は摩擦トルクを生じない。
【0059】その結果、上記第1のサンギヤ51の入力
トルクTiに対し上記キャリヤ56の前輪側トルクT
F,上記第2のサンギヤ53の後輪側トルクTRは、等
トルク配分機能の歯車諸元による基準トルク配分,TF
対TRが略50対50(図10の直線L0)のみにより
設定される。
【0060】次に、不整路面、スプリットμ路、あるい
は一輪が浮くような路面に旋回しながら進入する場合等
のNF>NRの旋回または前輪スリップ時になろうとす
ると、上記キャリヤ56と上記リヤドライブ軸20間に
滑りが生じ始めるため、上記イニシャルトルク発生部6
0のクラッチ機構で摩擦トルク(イニシャルトルク)が
発生し、このイニシャルトルクが差動作用する(図10
のTCR)。このイニシャルトルクにより、駆動力が確保
されスリップ等が効果的に防止されて安定した走行が行
える。
【0061】そしてさらにNF>NRの旋回または前輪
スリップ時には、上記イニシャルトルクに加え、センタ
ーディファレンシャル装置50の上記第1,第2のピニ
オン52,54が遊星回転し、差動機能を有する歯車諸
元により差動作用する。このため旋回時には、前後輪の
回転数差が吸収されて、滑らかに旋回することになる。
【0062】上記第1,第2のピニオン52,54の遊
星回転に伴い、そのねじれ角の違いによるスラスト荷重
が、上記第1,第2のピニオン52,54の一方の端面
の上記キャリヤ56あるいは上記支持プレート57の壁
面の部分に作用する。また、ギヤ噛合い点の分離,接線
荷重の合成力が上記第1,第2のピニオン52,54,
ピニオン軸58の部分に作用して両者によりピニオン回
転方向と反対の摩擦トルクと、これに基づく差動制限ト
ルクが生じるようになる(図10のLb1はイニシャルト
ルクを含まない差動制限トルクを示す)。
【0063】そしてこの条件では、差動制限トルクがキ
ャリア56の回転を損うように作用することで、差動制
限トルクが後輪側に移動して、トルク配分は図10の直
線La1のように基準トルク配分より後輪偏重になる。こ
のため、旋回時の回頭性、操縦性がよくなり、また直進
時の前輪スリップ時にはスリップを防止するようにな
る。
【0064】一方、悪路から脱出する場合等のNR>N
Fの後輪スリップ時になろうとする際も、上記イニシャ
ルトルク発生部60のクラッチ機構で摩擦トルク(イニ
シャルトルク)が発生し、このイニシャルトルクが差動
作用する(図10のTCF)。このイニシャルトルクによ
り、駆動力が確保されスリップ等が効果的に防止されて
安定した走行が行える。
【0065】更に、NR>NFの後輪スリップ時には、
センターディファレンシャル装置50の上記イニシャル
トルクに加え、上記第1,第2のピニオン52,54が
前後輪の回転数差により同様に遊星回転して摩擦トルク
を発生する(直線Lb2はイニシャルトルクを含まない差
動制限トルクを示す)。
【0066】ところでこの条件では、差動制限トルクが
キャリヤ56の回転を促すように作用して前輪側に移動
するようになり、このため図10の直線La2のように基
準トルク配分より前輪に多いトルク配分になって、後輪
スリップを防止する。
【0067】ここで、上記遊星歯車機構による差動制限
トルクは、入力トルクに対し比例的に生じるため、前後
輪のトルクの大小に対して常に同じ割合になり、差動制
限機能が常に一定の割合で発揮される。
【0068】図11はイニシャルトルク発生部の位置を
変更したセンターディファレンシャル装置の部分の拡大
断面図を示し、この変形例は、イニシャルトルク発生部
70を前述の例よりも後方に配設したものである。
【0069】すなわち、エクステンションケース71に
設けられるボールベアリング27の後方にイニシャルト
ルク発生部70を設けるための所定の大きさの空間を形
成し、キャリヤ56に取り付ける支持プレート72の後
面に、外周に上記ボールベアリング27を設ける小径円
筒部分72aと、さらにその後部に上記イニシャルトル
ク発生部70を内側に設ける大径円筒部分72bを延出
し形成して、リヤドライブ軸20の上記大径円筒部分7
2bの位置に対する位置にハブ73を設ける。
【0070】そして、上記大径円筒部分72bの内径部
に内スプラインを形成し、上記ハブ73の外側に外スプ
ラインを形成して、ディスク状のクラッチドライブプレ
ート61を上記ハブ73の上記外スプラインに、またデ
ィスク状のクラッチドリブンプレート62を上記大径円
筒部分72bの上記内スプラインに交互に重ねながらス
プライン嵌合し、これら各プレート61,62の一端に
皿ばね63を配置するとともに両端にリテーニングプレ
ート64を配置して、上記皿ばね63が所定の荷重で上
記各プレート61,62を押圧するように一対のスナッ
プリング65で固定して形成しイニシャルトルク発生部
70を構成する。
【0071】このように、イニシャルトルク発生部を設
ける位置は、本発明の実施の形態で示す以外の位置であ
っても良い。
【0072】以上のように、本発明の実施の形態による
4輪駆動車のセンタディファレンシャル装置は、はすば
歯車のねじれ角の設定、噛み合い部の歯面の荷重により
入力トルクに比例した差動制限トルクを得る構成であ
り、従来のウォームギヤとウォームホィールとを噛合さ
せて形成する差動制限装置やサイドギヤとピニオンギヤ
とを噛合させて形成する差動制限装置に比べ構造が簡単
で、しかも前輪と後輪への出力要素の部材間にイニシャ
ルトルクを発生する多板クラッチ式のイニシャルトルク
発生部をコンパクトに収納することができるため、トラ
ンスミッション全体もコンパクトになり、また必要十分
なイニシャルトルクを付与させることができる。
【0073】さらに、遊星歯車機構で得られる差動制限
機能は、入力トルクに比例するため、アクセル操作に対
する車両の姿勢コントロールがしやすく、且つレスポン
スも良くスポーティな走行を楽しむことができ、一方、
前後輪間にイニシャルトルクを与えるため、脱出性やス
プリットμ路や、一輪が浮くような坂道に旋回しながら
進入する場合にトラクションを失うことなく走破あるい
は発進することができる。
【0074】また、センターディファレンシャル装置
は、基準トルク配分を50対50の比率で前後輪に配分
するように歯数を設定することができ、入力トルク比例
式の差動制限トルクとイニシャルトルクの和が前輪もし
くは後輪へ走行状態や路面条件に応じて移動し、車両の
スリップを防止して駆動力の確保や車両の尻振り等の挙
動を防止し、走破性を向上させることができる。
【0075】尚、本発明の実施の形態では、遊星歯車機
構の部分にはすば歯車を用いて説明したが、平歯車の場
合でもピニオンとピニオン軸の軸受の部分の摩擦力のみ
により差動制限トルクを生じることが可能である。
【0076】また、縦置きトランスアクスルタイプの自
動変速機を例にして述べたが、横置きFFベースやFR
ベースの4輪駆動車および手動変速機,無段変速機付の
4輪駆動車にも適用できることは勿論である。
【0077】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明によれ
ば、簡単な構造かつ小型軽量で、悪路から脱出する場合
や、不整路面、スプリットμ路、あるいは一輪が浮くよ
うな路面に旋回しながら進入する場合等の差動回転に入
る際には、必要十分なイニシャルトルクを差動制限トル
クとして効果的に発生し必要な駆動力を確保し安定した
走行性を得ることができ、また、差動回転中は入力トル
ク比例式の差動制限トルクとイニシャルトルクの和が前
輪もしくは後輪へ走行状態や路面条件に応じて移動し優
れた走行性が得られ、前後輪にトルク配分制御が可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】4輪駆動車の動力配分制御装置の概略を示すス
ケルトン図
【図2】センターディファレンシャル装置の部分の拡大
断面図
【図3】差動機能説明のための各部の概略図
【図4】第1のサンギヤを固定した際の動作説明図
【図5】第2のサンギヤを固定した際の動作説明図
【図6】動力分配機能、差動制限機能説明のための各部
の概略図
【図7】各ギヤにより生じる荷重の説明図
【図8】後輪回転数よりも前輪回転数の方が大きい場合
の説明図
【図9】後輪回転数よりも前輪回転数の方が小さい場合
の説明図
【図10】前後輪のトルク配分制御の特性図
【図11】イニシャルトルク発生部の位置を変更したセ
ンターディファレンシャル装置の部分の拡大断面図
【符号の説明】 10 エンジン 15 トランスミッション出力軸 16 フロントドライブ軸 17 リダクションギヤ(トランスファドライブギヤ) 18 リダクションギヤ(トランスファドリブンギヤ) 20 リヤドライブ軸 50 センターディファレンシャル装置 51 第1のサンギヤ 52 第1のピニオン 53 第2のサンギヤ 54 第2のピニオン 55 ピニオン部材 56 キャリヤ 57 支持プレート 58 ピニオン軸 60 イニシャルトルク発生部 61 クラッチドライブプレート 62 クラッチドリブンプレート 63 皿ばね

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力側の第1のサンギヤを第1のピニオ
    ンと噛合して第1の歯車列を形成し、前輪側と後輪側の
    どちらか一方の出力側の第2のサンギヤを上記第1のピ
    ニオンと一体の第2のピニオンと噛合して第2の歯車列
    を形成し、上記第1,第2のピニオンを他方の出力側の
    キャリヤで軸支し、さらに、上記一方の出力側と上記他
    方の出力側とを摩擦連結部材を介して予め設定した摩擦
    力で連結して、差動回転に入る際は、上記摩擦連結部材
    により上記一方の出力側と上記他方の出力側との間に生
    じる予め設定した摩擦力で得られるイニシャルトルクが
    差動制限トルクとして発生し、差動回転中は、上記摩擦
    連結部材で生じる摩擦力に加え、上記第1の歯車列と上
    記第2の歯車列のギヤ噛合い点に作用するスラスト荷重
    の差を上記第1,第2のピニオンの一方の端面に作用さ
    せて得る摩擦力と、上記第1の歯車列と上記第2の歯車
    列のギヤ噛合い点に作用する分離荷重と接線荷重の合成
    力を上記第1,第2のピニオンの軸支部分に作用させて
    得る摩擦力とにより、入力トルクに比例した差動制限ト
    ルクを発生することを特徴とする4輪駆動車の動力配分
    制御装置。
  2. 【請求項2】 上記摩擦連結部材は、予め設定しておい
    た圧力で押圧する多板クラッチ機構で形成することを特
    徴とする請求項1記載の4輪駆動車の動力配分制御装
    置。
  3. 【請求項3】 上記摩擦連結部材は、予め設定しておい
    た圧力で押圧する単板クラッチ機構で形成することを特
    徴とする請求項1記載の4輪駆動車の動力配分制御装
    置。
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