JPH1042826A - わさび香味調合品及びわさび風味食品 - Google Patents

わさび香味調合品及びわさび風味食品

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JPH1042826A
JPH1042826A JP8201662A JP20166296A JPH1042826A JP H1042826 A JPH1042826 A JP H1042826A JP 8201662 A JP8201662 A JP 8201662A JP 20166296 A JP20166296 A JP 20166296A JP H1042826 A JPH1042826 A JP H1042826A
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慎一 岩畑
Masahiro Noguchi
雅広 野口
Yumiko Ito
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 すりおろしたわさびが有する独特な甘い香り
を十分に感じることができ、かつ保存性を保持した本わ
さび風味食品を提供。 【解決手段】 ベンズアルデヒド、クミンアルデヒド、
ペリラルデヒド、クミンアルコール、γ−ウンデカラク
トン、ギ酸イソプロピル、アニスアルデヒド、アネトー
ル、エストラゴール、バニリン、及びエチルバニリンか
らなる群から選ばれる1種以上の第1の香気成分、並び
に一般式RN=C=Sで表される化合物(式中、Rは炭
素数1個〜6個の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、アリル
基、炭素数1個〜6個の直鎖又は分岐鎖のアルキル基で
置換したフェニル基、及びベンジル基を表す)を少なく
とも1種含有してなるわさび香味調合品、及び該わさび
香味調合品を含有するわさび風味食品により、上記課題
が解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、本わさび本来の香
味を有するわさび香味調合品、及び該わさび香味調合品
を含有することにより調製される、本わさび本来の風味
を有するわさび風味食品に関する。
【0002】
【従来の技術】わさび風味を有する食品として、従来よ
りチューブ入り練りわさび製品などが市販されていた。
これらの製品は次のような方法により製造されていた。
即ち、冷凍した本わさび及び西洋わさびを解凍し、これ
らの表面を洗浄、水切りした後、これらをコミトロール
などにより粉砕処理して粉砕わさびペーストを得る。次
いで、この粉砕わさびペーストに、ソルビトールなどの
Aw調整剤、クエン酸などのpH調整剤、その他着色
料、香料及びキサンタンガムなどの増粘剤などからなる
添加剤を添加して、マイクロスピードミキサー等により
攪拌混合処理して、練りわさびを得ていた。この練りわ
さびを、合成樹脂製チューブに充填、密封して、保存性
を有する最終的な製品、練りわさび製品を得ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の練りわ
さびは、その保存性を保持するために、各種Aw調整剤
又はpH調整剤などを用いているため、本わさび本来の
風味、特にすりおろしたわさびが有する独特な甘い香り
が感じられなかった。ここで、本わさびを大量に用いれ
ば、この香りを具備する本わさび含有食品を調製するこ
とができるが、本わさびを大量に用いると高価になる。
さらに、その保存性を十分に保持することは困難にな
る。そこで、本発明の目的は、すりおろしたわさびが有
する独特な甘い香りが感じられる本わさび風味食品を、
本わさびを全く使用せずに、又は使用しても大量に使用
することなく、かつ低コストで提供することにある。ま
た、本発明の目的は、上記本わさび風味食品を低コスト
で調製できる本わさび香味調合品を提供することにあ
る。さらに、本発明の目的は、本わさびを用いた場合に
保存性を保持するために、各種Aw調整剤又はpH調整
剤などを用いた場合であっても、すりおろしたわさびが
有する独特な甘い香りが感じられる本わさび風味食品を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ベンズアルデ
ヒド、クミンアルデヒド、ペリラルデヒド、クミンアル
コール、γ−ウンデカラクトン、ギ酸イソプロピル、ア
ニスアルデヒド、アネトール、エストラゴール、バニリ
ン、及びエチルバニリンからなる群から選ばれる1種以
上の第1の香気成分、並びに一般式RN=C=Sで表さ
れる化合物(式中、Rは炭素数1個〜6個の直鎖又は分
岐鎖のアルキル基、アリル基、炭素数1個〜6個の直鎖
又は分岐鎖のアルキル基で置換したフェニル基、及びベ
ンジル基を表す)の少なくとも1種を含有してなるわさ
び香味調合品により、上記課題を解決する。また、本発
明は、上記わさび香味調合品を含有するわさび風味食品
により、上記課題を解決する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で用いる第1の香気成分と
して、ベンズアルデヒド、クミンアルデヒド、ペリラル
デヒド、クミンアルコール、γ−ウンデカラクトン、ギ
酸イソプロピル、アニスアルデヒド、アネトール、エス
トラゴール、バニリン、及びエチルバニリンが挙げられ
る。この第1の香気成分は、本来わさびに含まれていな
い成分である。この第1の香気成分を本発明のわさび風
味食品に含めることにより、すりおろしたわさびに感じ
られる甘い香りを醸しだすことができる。これらの香気
成分のうち、クミンアルデヒド又はクミンアルコール、
あるいはこれらの混合物を用いるのが好ましい。
【0006】わさび香味調合品中及びわさび風味食品中
の第1の香気成分の量は、本発明の一般式RN=C=S
で表される化合物との比率により定められる。本発明の
第1の香気成分:一般式RN=C=Sで表される化合物
の比率は、10-7:1〜1:1であるのがよく、好ましく
は10-5:1〜10-3:1であり、より好ましくは10-5:1
〜10-4:1であるのがよい。また、第1の香気成分の量
は、わさび風味食品全体 100重量%中、10-7重量%〜0.
1重量%含んでいるのがよく、好ましくは10-6重量%〜
10-5重量%含んでいるのがよい。
【0007】本発明で用いる第1の香気成分は、ビター
アーモンド、梅、アンズ、クミン、紫蘇、モモ、オレン
ジ、プラム、リンゴ、バニラ、アニス、スターアニス、
フェンネル、タラゴン、及びバジルなどに含まれてい
る。したがって、本発明の第1の香気成分を上述のもの
の抽出物によって供給することができる。また、第1の
香気成分を直接合成したものを用いてもよい。抽出物に
よって供給する場合、例えばビターアーモンド、梅、及
びアンズの抽出物はベンズアルデヒドを含んでおり、ク
ミンの抽出物はクミンアルデヒド及びクミンアルコール
を含んでおり、紫蘇の抽出物はペリラルデヒドを含んで
おり、モモの抽出物はγ−ウンデカラクトンを含んでお
り、オレンジ、プラム及びリンゴの抽出物はギ酸イソプ
ロピルを含んでおり、バニラの抽出物はアニスアルデヒ
ド及びバニリンを含んでおり、アニス、スターアニス及
びフェンネルの抽出物はアニスアルデヒド、アネトール
及びエストラゴールを含んでおり、並びにタラゴン及び
バジルの抽出物はエストラゴールを含んでいる。
【0008】上記の抽出物のうち、クミンの抽出物並び
にアニス、スターアニス及びフェンネルの抽出物等は、
第1の香気成分を2種以上含有している。このため、こ
れらの抽出物を用いると、上記の第1の香気成分を2種
以上わさび香味調合品又はわさび風味食品に添加するこ
とができる。勿論、本発明の第1の香気成分を2種以上
用いるか、又は上記の抽出物を2種以上用いてもよい。
上記の抽出物を用いる場合、抽出物中の第1の香気成分
の含量は、各抽出物によって変化する。したがって、第
1の香気成分が上記の範囲となるように、即ち第1の香
気成分:一般式RN=C=Sで表される化合物の比率
が、10-7:1〜1:1、好ましくは10-5:1〜10-3
1、より好ましくは10-5:1〜10-4:1となるように、
抽出物の量を定めるのがよい。具体的には、第1の香気
成分を含有する抽出物の量は、わさび風味食品全体 100
重量%中、10-6重量%〜1.0重量%含んでいるのがよ
く、好ましくは10-4重量%〜0.1重量%であるのがよ
い。
【0009】上記の第1の香気成分を含有する抽出物
は、植物性香料を製造する一般的な方法により得ること
ができる。これらの方法として、圧搾法、抽出法、及び
水蒸気蒸留法などがある。このうち、抽出法には、不揮
発性溶剤又は揮発性溶剤を用いる方法、溶剤で抽出した
後該溶剤を除去するエキストラクトの製造法、及び天然
物のアルコール抽出液で希釈溶剤としてアルコールをそ
のまま含有する芳香チンキ剤の製造法などがある。本発
明で用いられる第1の香気成分を含有する抽出物はいず
れも、水蒸気蒸留物として添加するのが好ましいが、そ
の抽出法は、上記に限られるものではなく、その他食品
に用いられる抽出物が得られるのであれば、どのような
抽出法を用いても構わない。
【0010】本発明で用いる第2の香気成分として、青
葉アルコール、青葉アルデヒド、キュウリアルコール、
及びキュウリアルデヒドが挙げられる。これらは、本来
わさびに含まれていない成分である。この第2の香気成
分を本発明のわさび香味調合品又はわさび風味食品に含
めることにより、すりおろしたてのわさびを嗅いだとき
に最初に感じられる香りをもたらすことができる。これ
らの第2の香気成分は混合して用いるのが好ましく、よ
り好ましくは、青葉アルコール及び青葉アルデヒドを混
合して用いるのがよい。
【0011】わさび香味調合品中及びわさび風味食品中
の第2の香気成分の量は、本発明の一般式RN=C=S
で表される化合物との比率により定められる。本発明の
第2の香気成分:一般式RN=C=Sで表される化合物
の比率は、10-7:1〜1:1であるのがよく、好ましく
は10-5:1〜10-3:1であり、より好ましくは10-5:1
〜10-4:1であるのがよい。また、第2の香気成分の量
は、わさび風味食品全体 100重量%中、10-7重量%〜
0.1重量%含んでいるのがよく、好ましくは10-6重量%
〜10-5重量%であるのがよい。
【0012】本発明で用いる第2の香気成分は、リン
ゴ、キュウリ、メロン及びスイカなどに含まれている。
したがって、本発明の香気成分を上述したものの抽出物
によって供給するか、又は合成された上記香気成分によ
って供給することができる。抽出物によって供給する場
合、リンゴの抽出物は青葉アルコール及び青葉アルデヒ
ドを含んでおり、キュウリ、メロン及びスイカの抽出物
は、青葉アルコール、青葉アルデヒド、キュウリアルコ
ール及びキュウリアルデヒドを含んでいる。このよう
に、リンゴの抽出物等は、本発明の第2の香気成分を2
種以上含有している。このため、これらの抽出物を用い
ると、上記の第2の香気成分を2種以上わさび香味調合
品又はわさび風味食品に添加することができる。勿論、
本発明の第2の香気成分を2種以上用いるか、又は上記
の抽出物を2種以上用いてもよい。
【0013】上記の抽出物を用いる場合、抽出物中の第
2の香気成分の含量は、各抽出物によって変化する。し
たがって、第2の香気成分が上記の範囲となるように、
即ち第2の香気成分:一般式RN=C=Sで表される化
合物の比率が、10-7:1〜1:1、好ましくは10-5:1
〜10-3:1、より好ましくは10-5:1〜10-4:1となる
ように、抽出物の量を定めるのがよい。具体的には、抽
出物の量は、わさび風味食品全体 100重量%中、10-6
量%〜1.0重量%含んでいるのがよく、好ましくは10-4
重量%〜0.1重量%であるのがよい。なお、本発明の第
2の香気成分を含有する抽出物はそれぞれ、リンゴの場
合リンゴを起源とする水蒸気蒸留物であり、キュウリの
場合キュウリのアルコールチンキであり、メロンの場合
メロンエキストラクトであり、スイカの場合スイカの水
蒸気蒸留物である。なお、各抽出物の抽出法は、上記に
限られるものではなく、その他食品に用いられる抽出物
が得られるのであれば、上述した抽出法など、いかなる
抽出法を用いても構わない。
【0014】本発明に用いる一般式RN=C=Sで表さ
れる化合物(式中、Rは炭素数1個〜6個の直鎖又は分
岐鎖のアルキル基、アリル基、炭素数1個〜6個の直鎖
又は分岐鎖のアルキル基で置換したフェニル基、及びベ
ンジル基を表す)は、ワサビ、カラシ、キャベツ、ホー
スラディッシュ及び大根などのアブラナ科の植物、並び
にナスタルチウムなどに含まれている。したがって、一
般式RN=C=Sで表される化合物を、これらの植物自
体及びその抽出物によって供給することができる。勿
論、一般式RN=C=Sで表される化合物を直接合成し
たものを用いてもよい。この一般式RN=C=Sで表さ
れる化合物には、メチルイソチオシアネート、エチルイ
ソチオシアネート、n-プロピルイソチオシアネート、イ
ソプロピルイソチオシアネート、n-ブチルイソチオシア
ネート、イソブチルイソチオシアネート、1-メチルプロ
ピルイソチオシアネート、3-ブテニルイソチオシアネー
ト、n-アミルイソチオシアネート、イソアミルイソチオ
シアネート、4-ペンテニルイソチオシアネート、5-ヘキ
セニルイソチオシアネート、3-メチルチオプロピルイソ
チオシアネート、n-ヘキシルイソチオシアネート、フェ
ニルイソチオシアネート、ベンジルイソチオシアネー
ト、β−フェニルエチルイソチオシアネート、6-ヘプテ
ニルイソチオシアネート、4-メチルチオブチルイソチオ
シアネート、5-メチルチオアミルイソチオシアネート、
6-メチルチオヘキシルイソチオシアネート、及び7-メチ
ルチオヘプチルイソチオシアネートなどが含まれる。
【0015】上記の化合物のうち、アリルイソチオシア
ネートは、わさびの辛味の主成分であり、本ワサビ風味
を醸し出す基本となる成分である。したがって、このア
リルイソチオシアネートを単独で用いるか、又はアリル
イソチオシアネートとその他の上記化合物との混合物を
用いるのが好ましい。なお、アリルイソチオシアネート
とその他の上記化合物との混合物を用いる場合、混合物
100重量%中、アリルイソチオシアネートを99重量%
〜50重量%とするのが好ましい。本発明で用いる一般
式RN=C=Sで表される化合物の量は、上述のよう
に、本発明の第1の香気成分又は第2の香気成分との比
率によって定められる。その中でも特に、一般式RN=
C=Sで表される化合物の量は、わさび風味食品全体10
0重量%中、0.01重量%〜1重量%含んでいるのがよ
く、好ましくは0.1重量%〜1重量%であるのがよい。
【0016】わさび香味調合品は、上記の香気成分と一
般式RN=C=Sで表される化合物とを、上述の量で混
合することにより得ることができる。このわさび香味調
合品を食品と調合することにより、即ちわさび香味調合
品を含有する食品を調製することにより、わさび風味食
品が得られる。わさび風味食品として、わさびを主成分
とする練りわさび及び粉わさびなど、並びに、わさびを
調味添加剤として用いる食品、例えばわさび漬け、わさ
びドレッシング、刺し身用タレ、わさび入りマヨネー
ズ、わさびせんべい、わさびふりかけ、わさびアイスク
リーム、冷凍わさび、及びわさびクリームなどが挙げら
れる。
【0017】上記のわさび風味食品は、次のように製造
することができる。例として、練りわさび製品について
説明する。冷凍した本わさび及び西洋わさびを20重量
部〜50重量部を解凍し、表面を洗浄後、付着している
水を切って、コミトロールなどによって粉砕して粉砕わ
さびペーストを得る。この粉砕わさびペーストに、ソル
ビトールなどのAw調整剤40重量部〜70重量部、ク
エン酸などのpH調整剤0.4重量部〜1.0重量部、
着色料、例えばクチナシなどを0.001重量部〜1.
0重量部、キサンタンガムなどの増粘剤0.001重量
部〜1重量部、及び植物油脂としてのナタネ油1.0重
量部〜30重量部、並びに一般式RN=C=Sで表され
る化合物0.01重量部〜1.0重量部と第1の香気成分1
-7重量部〜0.1重量部とを含有し、任意に第2の香
気成分10-7重量部〜0.1重量部を含有してもよいわ
さび香味調合品を添加して、全体として100重量部と
なるようにし、その後マイクロスピードミキサーにより
攪拌混合処理して、練りわさび製品を得る。本発明の第
1の香気成分及び第2の香気成分、並びに一般式RN=
C=Sで表される化合物を、上記製造工程内のいずれか
で含めればよいが、これらの化合物の揮発性等を考慮す
ると、好ましくは製造工程の後半部で含めるのがよい。
また、わさび風味食品としてのわさびせんべい及びわさ
びアイスクリームなどはそれぞれ、せんべい及びアイス
クリームなどに上述した量でわさび香味調合品を添加す
ることで得ることができる。
【0018】
【発明の効果】本発明により、すりおろしたわさびに特
有な甘い香りが感じられる本わさび風味食品を、本わさ
びを全く使用せずに、又は使用しても大量に使用するこ
となく、かつ低コストで提供することができる。また、
本発明により、上記本わさび風味食品を低コストで調製
できる本わさび香味調合品を提供することができる。さ
らに、本発明により、本わさびを用いた場合に保存性を
保持するために、各種Aw調整剤又はpH調整剤などを
用いた場合であっても、すりおろしたわさびに特有な甘
い香りが感じられる本わさび風味食品を提供することが
できる。以下の実施例により、本発明をさらに具体的に
説明する。
【0019】
【実施例】
【実施例1】からしより得たアリルイソチオシアネート
500重量部に、クミンより得たクミンアルデヒド0.0
1重量部加えて、本発明のわさび香味調合品を得た。こ
のわさび香味調合品は、すりおろしたわさびに特有な甘
い香りを有していた。なお、クミンアルデヒドの代わり
に、クミンアルデヒドと同量のベンズアルデヒド、ペリ
ラルデヒド、クミンアルコール、γ−ウンデカラクト
ン、及びギ酸イソプロピルを各々含有する、わさび香味
調合品を6個調製した。これら6個のわさび香味調合品
も、上記と同様に、すりおろしたわさびに特有な甘い香
りを有していた。
【0020】
【実施例2】からしより得たアリルイソチオシアネート
500重量部に、クミンの水蒸気蒸留物1重量部加え
て、本発明のわさび香味調合品を得た。このわさび香味
調合品は、すりおろしたわさびに特有な甘い香りを有し
ていた。
【0021】
【実施例3】表−1に記載される配合量で、本発明の第
1の香気成分、第2の香気成分及び一般式RN=C=S
で表される化合物であるアリルイソチオシアネートを除
いた、ベースとなる練りわさびを調製した。即ち、冷凍
した本わさび及び西洋わさびからなる、わさび根をおろ
したもの30.0重量部を、コミトロールによって粉砕
して粉砕わさびペーストを得た。この粉砕わさびペース
ト30.0重量部に、ソルビトール53.8重量部、セ
ルロース5重量部、クエン酸0.6重量部、着色料0.
5重量部、キサンタンガム0.1重量部、及び植物油脂
としてのナタネ油9.5重量部を加えて、ベースとなる
練りわさびとした。このベースとなる練りわさびに、ア
リルイソチオシアネート0.5重量部と表−2記載の
(a) 〜(f) のうちのいずれかの第1の香気成分とを含有
するわさび香味調合品、又はアリルイソチオシアネート
0.5重量部と表−2記載の第1の香気成分を含有する
抽出物(g) 〜(n) のうちのいずれかの抽出物とを含有す
るわさび香味調合品を加えて、ベースとなる練りわさび
の量を調整して全体を100重量部として、その後マイ
クロスピードミキサーにより攪拌混合処理して、練りわ
さび製品を得た。これらの練りわさび製品は、すりおろ
した本わさび特有の甘い香りが感じられた。
【0022】
【実施例4】実施例3と同じ工程により、練りわさび製
品を得た。但し、アリルイソチオシアネート0.5重量
部と第1の香気成分又は第1の香気成分を含有する抽出
物とを含有するわさび香味調合品を添加する際に、この
わさび香味調合品に表−3記載の第2の香気成分又は第
2の香気成分を含有する抽出物を添加した。第1の香気
成分(a) 〜(f) のうちのいずれか、又は第1の香気成分
を含有する抽出物(g) 〜(n) のうちのいずれかを含み、
かつ第2の香気成分(a) 〜(d) のうちのいずれか、又は
第2の香気成分を含有する抽出物(e) 〜(h) のうちのい
ずれかを含んでなる練りわさび製品は、すりおろした本
わさび特有の甘い香りと共に、すりおろしたてのわさび
を嗅いだ際に最初に感じられる香りが感じられた。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】表−2 第1の香気成分又は抽出物第1の香気成分又は抽出物 % a)ベンズアルデヒド 0.00001 b)クミンアルデヒド 0.00001 c)ペリラルデヒド 0.00001 d)クミンアルコール 0.00001 e)γ−ウンデカラクトン 0.00001 f)ギ酸イソプロピル 0.00001 g)ビターアーモンド(水蒸気蒸留物)0.001 h)梅 (水蒸気蒸留物)0.001 i)アンズ (水蒸気蒸留物)0.001 j)クミン (水蒸気蒸留物)0.001 k)紫蘇 (水蒸気蒸留物)0.001 l)モモ (水蒸気蒸留物)0.001 m)オレンジ (水蒸気蒸留物)0.001 n)プラム (水蒸気蒸留物)0.001
【0025】
【表3】表−3 第2の香気成分又は抽出物第2の香気成分又は抽出物 % a)青葉アルコール 0.00001 b)キュウリアルコール 0.00001 c)キュウリアルデヒド 0.00001 d)キュウリアルデヒド 0.00001 e)リンゴを起源とする水蒸気蒸留物 0.001 f)キュウリのアルコールチンキ 0.001 g)メロンエキストラクト 0.001 h)スイカの水蒸気蒸留物 0.001
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A23L 1/221 A23L 1/221 C 1/222 1/222

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベンズアルデヒド、クミンアルデヒド、
    ペリラルデヒド、クミンアルコール、γ−ウンデカラク
    トン、ギ酸イソプロピル、アニスアルデヒド、アネトー
    ル、エストラゴール、バニリン、及びエチルバニリンか
    らなる群から選ばれる1種以上の第1の香気成分、並び
    に一般式RN=C=Sで表される化合物(式中、Rは炭
    素数1個〜6個の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、アリル
    基、炭素数1個〜6個の直鎖又は分岐鎖のアルキル基で
    置換したフェニル基、及びベンジル基を表す)の少なく
    とも1種を含有してなるわさび香味調合品。
  2. 【請求項2】 さらに、青葉アルコール、青葉アルデヒ
    ド、キュウリアルコール、及びキュウリアルデヒドから
    なる群から選ばれる1種以上の第2の香気成分を含有し
    てなる請求項1記載のわさび香味調合品。
  3. 【請求項3】 第1の香気成分が、ビターアーモンド、
    梅、アンズ、クミン、紫蘇、モモ、オレンジ、プラム、
    リンゴ、バニラ、アニス、スターアニス、フェンネル、
    タラゴン、及びバジルの抽出物から選ばれる1種以上の
    抽出物から供給される請求項1又は請求項2記載のわさ
    び香味調合品。
  4. 【請求項4】 第1の香気成分:一般式RN=C=Sで
    表される化合物の比率が、10-7:1〜1:1の範囲内に
    ある請求項1〜請求項3のいずれか1項記載のわさび香
    味調合品。
  5. 【請求項5】 一般式RN=C=Sで表される化合物
    が、アリルイソチオシアネートである請求項1〜請求項
    4のいずれか1項記載のわさび香味調合品。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれか1項記載
    のわさび香味調合品を含有するわさび風味食品。
  7. 【請求項7】 第1の香気成分が、食品 100重量%のう
    ち、10-7重量%〜0.1重量%で含有する請求項6記載の
    わさび風味食品。
  8. 【請求項8】 抽出物が、食品 100重量%のうち、10-6
    重量%〜1.0重量%である請求項6記載のわさび風味食
    品。
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