JPH1039084A - 超音波探傷装置 - Google Patents

超音波探傷装置

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JPH1039084A
JPH1039084A JP8191949A JP19194996A JPH1039084A JP H1039084 A JPH1039084 A JP H1039084A JP 8191949 A JP8191949 A JP 8191949A JP 19194996 A JP19194996 A JP 19194996A JP H1039084 A JPH1039084 A JP H1039084A
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JP
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ultrasonic flaw
shroud
probe
vertical
horizontal base
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JP8191949A
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Inventor
Koji Murakami
上 功 治 村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/04Wave modes and trajectories
    • G01N2291/044Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 原子炉圧力容器とシュラウドとの環状空間に
本体を安定的に設置し、迅速な位置決めと移動を行って
正確な超音波探傷を行う超音波探傷装置を提供する。 【解決手段】 シュラウド上端面2に係合する上部係合
部3と、上部係合部3に懸吊された垂直部4と、垂直部
4によって支持された水平ベース部5とからなり、上部
係合部3は、走行手段8を有し、垂直部4は、垂直部水
平移動機構9を介して上部係合部3に結合し、水平ベー
ス垂直移動機構18を有し、水平ベース部5は、その両
端部に走行ガイド手段28を有し、垂直部4と水平ベー
ス部5の少なくとも一方は、探触子平行移動機構29と
それによって支持された超音波探傷用探触子41を有す
るように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉シュラウド
用超音波探傷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原子炉内は狭隘、高線量等の条件下のた
め、原子炉内の構造部材と溶接部を検査するためには、
検査機器を遠隔操作により対象部位に近づかせなければ
ならない。
【0003】従来、原子炉内部の構造部材や溶接部を検
査する検査機器として、推進装置によって原子炉ウェル
内の水中を泳動するもの、把持装置によって原子炉内の
構造部材を伝って移動するもの等が考案されている。
【0004】これらの検査機器は、概してモニタ用のカ
メラを備え、このカメラによって操作者が必要と感じた
場所で、吸盤や支持脚や把持具を伸長させ、所定の位置
と姿勢に本体を固定し、種々の作業を行うものであっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の検査機器では、シュラウド、特にシュラウド中間部
リング及びその近傍の溶接部の超音波探傷を行うことは
困難であった。
【0006】一般に超音波探傷は、探触子を探傷対象物
の表面に押し当て、探傷対象物内部に向けて超音波を発
し、その反射波を電流の波形に変換し、その電流の波形
から探傷対象物内部の欠陥を発見するものであるが、こ
れを行うためには検査機器を探傷対象物に近づかせ、超
音波探傷に適切な位置及び姿勢に検査機器本体を固定し
なければならない。
【0007】特に、シュラウド中間部リングを構成する
厚肉溶接部を超音波探傷する場合は、溶接部表面のビー
ドによる超音波の散乱を避けるために、ビードの近傍か
ら構造部材内部の溶接部に向けて一定の角度をもって超
音波を入射させなければならない。このため、検査機器
をより正確に位置決めしなければならない。
【0008】これに対して、従来の検査機器は、遠隔操
作によって原子炉圧力容器内を泳動、あるいは原子炉圧
力容器の構造部材等を伝って移動し、カメラ等を通じて
操作者が必要と感じた場所で、吸盤や支持脚等を伸長さ
せて本体を固定するものであったため、上述したような
超音波探傷に適した位置に素早く移動して本体を固定
し、正確な超音波探傷を行い、また次の超音波探傷位置
に移動する動作を繰り返すには適していなかった。
【0009】特に、シュラウド中間部リングの超音波探
傷は、一定の検査範囲内で検査機器を一定距離ずつ移動
させ、超音波探傷を繰り返さかければならないので、従
来の検査機器による場合は、多大な時間と手間をかけざ
るを得なかった。
【0010】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、原子炉圧力容器とシュラウドとの環状空間に本体を
安定的に設置し、迅速な位置決め、移動を行い、正確か
つ高効率の超音波探傷を行うことができる超音波探傷装
置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願請求項1に係る超音波探傷装置は、シュラウド
上端面に係合する上部係合部と、前記上部係合部に懸吊
された垂直部と、前記垂直部によって支持された水平ベ
ース部とからなり、前記上部係合部は、該上部係合部を
シュラウド上端面に沿ってシュラウド周方向に移動させ
る走行手段を有し、前記垂直部は、該垂直部全体をシュ
ラウド半径方向に移動させる垂直部水平移動機構を介し
て前記上部係合部に結合しており、前記水平ベース部を
垂直方向に移動させる水平ベース垂直移動機構を有し、
前記水平ベース部は、その両端部にそれぞれシュラウド
中間部胴と原子炉圧力容器内壁に当接可能に設けられた
走行ガイド手段を有し、前記垂直部と水平ベース部の少
なくとも一方は、探触子平行移動機構を介して超音波探
傷用探触子を担持している、ことを特徴とするものであ
る。
【0012】本願請求項2に係る超音波探傷装置は、前
記請求項1の装置において、前記水平ベース垂直移動機
構は、前記垂直部本体の伸縮構造からなることを特徴と
するものである。
【0013】本願請求項3に係る超音波探傷装置は、前
記請求項1または2の装置において、前記上部係合部と
前記垂直部の結合部、または前記垂直部と前記水平ベー
ス部の結合部、または垂直部本体のいずれかに、前記上
部係合部に対して前記水平ベース部を回転させる回転機
構を設けたことを特徴とするものである。
【0014】本願請求項4に係る超音波探傷装置は、前
記請求項1ないし3のいずれかの装置において、前記水
平ベース部に、監視カメラを設けたことを特徴とするも
のである。
【0015】本願請求項5に係る超音波探傷装置は、操
作ポールと、前記操作ポールの下端に固着した水平ベー
ス部とからなり、前記水平ベース部は、その両端部にそ
れぞれシュラウド中間部胴と原子炉圧力容器内壁に当接
可能に設けられた走行ガイド手段を有し、探触子平行移
動機構を介して超音波探傷用探触子を担持している、こ
とを特徴とするものである。
【0016】本発明の請求項1ないし4の超音波探傷装
置によれば、上部係合部をシュラウド上端面に係合さ
せ、垂直部水平移動機構、水平ベース垂直移動機構とに
よって垂直部と水平ベース部の位置を調整することによ
り、装置本体をシュラウド上部に安定的に設置できる。
次に、探触子平行移動機構により、超音波探傷用探触子
をシュラウド密着させながら移動させて超音波探傷を行
うことができる。さらに、上部係合部の走行手段を作動
させることにより、超音波探傷装置をシュラウド周方向
に迅速に移動させ、シュラウドの周方向の任意の部位に
ついて超音波探傷を行うことができる。
【0017】本願請求項5の超音波探傷装置によれば、
超音波探傷装置を原子炉アニュラス部に進入させるとき
に、操作ポールを操作することにより、比較的容易に超
音波探傷装置を原子炉アニュラス部に進入させることが
できる。また、操作ポールを操作することにより、超音
波探傷装置をシュラウド周方向に移動させ、超音波探傷
の範囲を変更することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、願書に添付した図面を参照
して本発明の一実施形態について以下に説明する。
【0019】図1及び図2に、シュラウドの上部に取り
付けた状態の本発明の第一の実施の形態による超音波探
傷装置を示す。特に図1からわかるように、本実施形態
の超音波探傷装置1は、大きくは3つの構成部からな
る。すなわち、超音波探傷装置1は、シュラウド上端面
2に係合する上部係合部3と、その上部係合部3に懸吊
された垂直部4と、その垂直部4によって支持された水
平ベース部5の3つの構成部によって構成されている。
【0020】上部係合部3は、本体6と、本体6上部に
取り付けられた吊り部7と、シュラウド上端面2との係
合部に設けられた走行手段8と、垂直部4との結合部に
設けられた垂直部水平移動機構9とを備えている。
【0021】吊り部7は、超音波探傷装置1全体を原子
炉圧力容器内に吊り下げる時に使用するものであって、
リングやフック等の吊部分を有している。
【0022】走行手段8は、超音波探傷装置1をシュラ
ウド上端面2に沿ってシュラウド周方向に移動させるも
のであって、本実施形態では走行輪10と、ギヤ11
と、走行輪駆動用のモータ12とからなる。走行手段8
は、走行輪駆動用のモータ12が回転されることによ
り、走行輪10がギヤ11を介して回転駆動され、これ
によって超音波探傷装置1がシュラウド13の周方向に
駆動されるように構成されている。
【0023】垂直部水平移動機構9は、図1と図2に示
すように、垂直部水平移動用のモータ14と、ギヤ15
と、ラック16とからなる。垂直部水平移動機構9は、
垂直部水平移動用モータ14が回転されることにより、
ギヤ15が回転され、ギヤ15とラック16の噛み合わ
せにより垂直部4全体がシュラウド13の半径方向に駆
動されるように構成されている。
【0024】次に本実施形態の垂直部4は、ほぼ垂直に
設けられた支持アーム17と、この支持アーム17に設
けられた伸縮構造18と、垂直方向の探触子平行移動機
構19と、探触子平行移動機構19によって支持された
探触子ツール20とを有している。
【0025】伸縮構造18は、支持アーム17の内部に
構成されたエアシリンダとピストンからなり、エアの抽
送によってピストンが出入りし、ピストン下端に設けた
水平ベース部5を垂直方向に移動させることができる。
なお、本実施形態では、水平ベース垂直移動機構をエア
シリンダを用いた伸縮構造18としたが、本発明はこれ
に限られず、たとえばモータとギヤ・ラックを組み合わ
せた公知の機構による水平ベース垂直移動機構とするこ
とができる。
【0026】探触子平行移動機構19は、探触子垂直移
動用モータ21と、ギヤ22と、ボールネジ23と、ガ
イドシャフト24とからなる。また、探触子ツール20
は、前記ガイドシャフト24とボールネジ23に組み合
わされた探触子用ベース25と、探触子用ベース25に
よって保持された超音波探傷用探触子26とを有してい
る。この探触子平行移動機構19は、探触子垂直移動用
モータ21が回転されることにより、ギヤ22を介して
ボールネジ23が回転され、これに組み合わされた探触
子ツール20がガイドシャフト24に沿って平行移動す
るように構成されている。
【0027】次に水平ベース部5は、支持アーム17に
結合された水平ベース27と、走行ガイド手段28a,
28bと、水平方向の探触子平行移動機構29と、探触
子平行移動機構29によって支持された探触子ツール3
0とを有している。
【0028】走行ガイド手段28a,28bは、水平ベ
ース27の両端に設けられ、それぞれ原子炉圧力容器3
1の内壁と、シュラウド13の外壁(本実施形態ではシ
ュラウド中間部胴13cの外壁)に当接可能に構成され
ている。具体的には、原子炉圧力容器31内壁に当接す
る走行ガイド手段28aは、エアシリンダ32と、ピス
トン33と、このピストン先端に取り付けられたガイド
ローラ34とを有している。エアシリンダ32のエアを
抽送することにより、ピストン33が伸縮し、その先端
に設けられたガイドローラ34が所定の圧力で原子炉圧
力容器31内壁に当接することができる。一方、走行ガ
イド手段28bは、水平ベース27の他端に取り付けら
れた一対のガイドローラ35を有し、他端のガイドロー
ラ34が原子炉圧力容器31内壁に押し付けられた反作
用によってシュラウド中間部胴13cの外壁に押し付け
られる。
【0029】水平方向の探触子平行移動機構29は、探
触子水平移動用モータ36と、ギヤ37と、ボールネジ
38と、ガイドシャフト39とからなる。また、探触子
ツール30は、前記ガイドシャフト39とボールネジ3
8に組み合わされた探触子用ベース40と、探触子用ベ
ース40によって保持された超音波探傷用探触子41と
を有している。
【0030】この水平方向の探触子平行移動機構29
は、探触子水平移動用モータ36が回転されることによ
り、ギヤ37を介してボールネジ38が回転され、これ
に組み合わされた探触子ツール40がガイドシャフト3
9に沿って平行移動するように構成されている。
【0031】ここで、図3を用いて探触子ツール30の
内部構造について説明する。探触子用ベース40は内部
に、スプリング42を介在させた一対の固定座43を有
し、この固定座43の上部に超音波探傷用探触子41を
固定している。 超音波探傷用探触子41は、好ましく
は3つの探触子からなり、それぞれ垂直、斜角45度、
60度に超音波を発射でき、かつ、固定座43に対して
着脱可能に取り付けられている。スプリング42は、シ
ュラウド中間部リング13bに対する超音波探傷用探触
子41の圧力を調整し、多少の圧力の変動があっても、
シュラウド中間部リング13b表面に超音波探傷用探触
子41を密着させることができる。
【0032】上記構造は、垂直方向探触子平行移動機構
19の探触子ツール20においても同一である。
【0033】また、図1に戻って超音波探傷装置1の構
成について説明する。超音波探傷装置1は、好ましくは
支持アーム17と水平ベース27上にそれぞれ超音波探
傷の状況を把握するための監視カメラ44,45を備え
ている。
【0034】なお、上述説明した超音波探傷装置1は、
垂直部4と水平ベース部5の双方に探触子ツール20,
40を備えているが、垂直方向、水平方向のいずれか一
方に探触子ツールを備えていれば本発明に含まれる。
【0035】また、図1、図2には示していないが、上
部係合部3と垂直部4の結合部、または垂直部4と水平
ベース部5の結合部、または垂直部4本体のいずれか
に、上部係合部3に対して水平ベース部5を回転させる
回転機構を設けるのが望ましい。これは、後に説明する
ように、超音波探傷装置1を原子炉圧力容器31内に吊
り下げ、狭い原子炉アニュラス部を通過するときに、通
過が容易になるように水平ベース部5を回転させるため
である。
【0036】次に上記構成に基づく超音波探傷装置1の
作用について以下に説明する。図4は、超音波探傷装置
1を原子炉圧力容器31内に吊り下げているところを示
している。超音波探傷装置1は、燃料交換機46の補助
ホイスト47や図示しない天井クレーンによって吊り下
げられ、原子炉圧力容器31内に下ろされる。この超音
波探傷装置1は、ケーブル48を介して制御装置49に
接続され、制御装置49から種々の制御命令を送った
り、逆に超音波探傷装置1から種々の情報を得られるよ
うに構成されている。
【0037】図4の状態から、超音波探傷装置1は、原
子炉圧力容器31とシュラウド上部胴13aの間の環状
空間(原子炉アニュラス部)へ下ろされる。原子炉アニ
ュラス部を通過するときに、好ましくはすでに説明した
回転機構により、上部係合部3に対して水平ベース部5
を回転させ、水平ベース部5を通過させた後に上部係合
部3の走行輪10をシュラウド上端面2に接触させる。
次に、図1の状態になるように、水平ベース部5を回転
させ、走行ガイド手段28a,28bを原子炉圧力容器
31内壁とシュラウド中間部胴13cに当接させ、超音
波探傷装置1全体を安定させる。
【0038】次に図1に示すように、垂直方向探触子平
行移動機構19と伸縮構造18を作動させ、垂直部4の
超音波探傷用探触子26をシュラウド上部胴13aとシ
ュラウド中間部リング13bの側面に当接させ、かつ、
水平ベース部5の超音波探傷用探触子41をシュラウド
中間部リング13bの下面に当接させる。
【0039】この状態(図1参照)で超音波探傷装置1
は超音波探傷が可能となる。垂直方向探触子平行移動機
構19の作動により、探触子ツール20は上下に移動
し、シュラウド上部胴13aとシュラウド中間部リング
13bの側面部分と溶接部とを検査することができる。
【0040】また、水平方向の探触子平行移動機構29
の作動により、探触子ツール30は、水平に移動し、シ
ュラウド中間部リング13b及び溶接部を検査すること
ができる。さらに、走行手段8の作動により、超音波探
傷装置1全体がシュラウド13の周方向に移動し、シュ
ラウド13の周方向の任意の部位を検査することができ
る。この際、走行ガイド手段28a,28bのガイドロ
ーラ35は、シュラウド13外壁に接触回転して移動の
際のガイドとなる。
【0041】これらの超音波探傷において監視カメラ4
4,45を備えている場合は、監視カメラ44,45に
より検査の状態を監視しながら超音波探傷を行うことが
できる。
【0042】上記超音波探傷装置1によれば、一旦超音
波探傷装置1をシュラウド13上部に設置すれば、走行
手段8、垂直方向探触子平行移動機構19、水平方向の
探触子平行移動機構29により、迅速に検査部位を変
え、かつ、正確にシュラウド上部ないしシュラウド中間
部胴の構造部材及び溶接部を検査することができる。
【0043】次に本発明の第二の実施形態について以下
に説明する。図5は、この第二の実施形態の超音波探傷
装置の全体を示している。理解容易のために以下の説明
では、第一の実施形態の超音波探傷装置1と同一部分に
は同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0044】図5からもわかるように、この超音波探傷
装置50は、操作ポール51に水平ベース部5を直接固
着したものである。水平ベース部5は、第一実施形態と
同様に水平ベース27と、その両端に設けられた走行ガ
イド手段28a,28bと、水平ベース部5に設けられ
た水平方向の探触子平行移動機構29と、水平方向の探
触子ツール30とを備えている。
【0045】この超音波探傷装置50の作用について図
6を用いて以下に説明する。図6に示すように、この超
音波探傷装置50は、長い操作ポール51がついてお
り、その操作ポール51の上端部は、原子炉ウェルの上
方まで延び、燃料交換機46の補助ホイスト47によっ
て吊り下げられている。
【0046】この超音波探傷装置50によれば、超音波
探傷装置50を原子炉アニュラス部に進入させるとき
は、操作ポール51の上端を操作することにより、装置
下端の水平ベース部5をシュラウド中間部リング13b
の部分に到達させることができる。
【0047】次に、操作ポール51を若干引き上げ、超
音波探傷用探触子41をシュラウド中間部リング13b
下面に接触させ、さらに、走行ガイド手段28a,28
bを原子炉圧力容器31内壁とシュラウド中間部リング
13bに当接させることにより、図5に示すような状態
に装置を設置することができる。
【0048】この状態で、水平方向の探触子平行移動機
構29を作動させれば、超音波探傷用探触子41が水平
方向に移動し、シュラウド中間部リング13b及びその
近傍の溶接部を超音波探傷することができる。
【0049】この超音波探傷装置50では、シュラウド
13の周方向に移動するには、操作ポール51を操作す
ることによってその周方向位置を変えることができる。
その際、走行ガイド手段28a,28bは、装置の高さ
をほぼ一定に維持し、その周方向の移動をガイドするこ
とができる。
【0050】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、本発明の
超音波探傷装置によれば、上部係合部、垂直部、水平ベ
ース部、垂直部水平移動機構、水平ベース垂直移動機構
とにより、あるいは操作ポールにより、装置をシュラウ
ド上部に安定的に設置でき、次に探触子平行移動機構に
より、超音波探傷用探触子をシュラウド密着させながら
移動させ、正確な超音波探傷を行うことができる。
【0051】さらに、上部係合部の走行手段を作動させ
ることにより、あるいは操作ポールを操作することによ
り、超音波探傷装置をシュラウド周方向に迅速に移動さ
せることができ、シュラウドの周方向の任意の部位につ
いて超音波探傷を行うことができる。
【0052】すなわち、本発明の超音波探傷装置によれ
ば、超音波探傷をする対象部位に超音波探傷用探触子を
迅速かつ正確に近づかせ、信頼性の高い超音波探傷を行
うことができる。さらに、シュラウドの周方向位置を容
易に変え、探傷範囲を随時変更することができるのであ
る。
【0053】これにより、本発明の超音波探傷装置は、
原子炉アニュラス部からシュラウド中間部リング及びそ
の近傍の溶接部を自動探傷することが可能であり、プラ
ントの健全性及び稼働率向上に大いに貢献し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態による超音波探傷装置
をシュラウドの周方向に見た図。
【図2】本発明の第一の実施形態による超音波探傷装置
をシュラウドの半径方向にシュラウド中心に向かって見
た図。
【図3】本発明の第一の実施形態による超音波探傷装置
の水平ベース部をシュラウドの中心から半径方向外側に
向かって見た図。
【図4】本発明の第一の実施形態による超音波探傷装置
を原子炉圧力容器内に吊り下げるところを示した説明
図。
【図5】本発明の第二の実施形態による超音波探傷装置
をシュラウドの周方向に見た図。
【図6】本発明の第二の実施形態による超音波探傷装置
を原子炉圧力容器内に吊り下げて設置したところを示し
た説明図。
【符号の説明】
1 超音波探傷装置 2 シュラウド上端面 3 上部係合部 4 垂直部 5 水平ベース部 6 上部係合部本体 7 吊り部 8 走行手段 9 垂直部水平移動機構 10 走行輪 11 ギヤ 12 走行輪駆動用のモータ 13 シュラウド 13a シュラウド上部胴 13b シュラウド中間部リング 13c シュラウド中間部胴 14 垂直部水平移動用のモータ 15 ギヤ 16 ラック 17 支持アーム 18 伸縮構造 19 垂直方向の探触子平行移動機構 20 探触子ツール 21 探触子垂直移動用モータ 22 ギヤ 23 ボールネジ 24 ガイドシャフト 25 探触子用ベース 26 超音波探傷用探触子 27 水平ベース 28 走行ガイド手段 29 水平方向の探触子平行移動機構 30 探触子ツール 31 原子炉圧力容器 32 エアシリンダ 33 ピストン 34 ガイドローラ 35 ガイドローラ 36 探触子水平移動用モータ 37 ギヤ 38 ボールネジ 39 ガイドシャフト 40 探触子用ベース 41 超音波探傷用探触子 42 スプリング 43 固定座 44 監視カメラ 45 監視カメラ 46 燃料交換機 47 補助ホイスト 48 ケーブル 49 制御装置 50 超音波探傷装置 51 操作ポール

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シュラウド上端面に係合する上部係合部
    と、前記上部係合部に懸吊された垂直部と、前記垂直部
    によって支持された水平ベース部とからなり、 前記上部係合部は、該上部係合部をシュラウド上端面に
    沿ってシュラウド周方向に移動させる走行手段を有し、 前記垂直部は、該垂直部全体をシュラウド半径方向に移
    動させる垂直部水平移動機構を介して前記上部係合部に
    結合しており、前記水平ベース部を垂直方向に移動させ
    る水平ベース垂直移動機構を有し、 前記水平ベース部は、その両端部にそれぞれシュラウド
    中間部胴と原子炉圧力容器内壁に当接可能に設けられた
    走行ガイド手段を有し、 前記垂直部と水平ベース部の少なくとも一方は、探触子
    平行移動機構を介して超音波探傷用探触子を担持してい
    る、ことを特徴とする超音波探傷装置。
  2. 【請求項2】前記水平ベース垂直移動機構は、前記垂直
    部本体の伸縮構造からなることを特徴とする請求項1に
    記載の超音波探傷装置。
  3. 【請求項3】前記上部係合部と前記垂直部の結合部、ま
    たは前記垂直部と前記水平ベース部の結合部、または垂
    直部本体のいずれかに、前記上部係合部に対して前記水
    平ベース部を回転させる回転機構を設けたことを特徴と
    する請求項1また2に記載の超音波探傷装置。
  4. 【請求項4】前記水平ベース部に、監視カメラを設けた
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の
    超音波探傷装置。
  5. 【請求項5】操作ポールと、前記操作ポールの下端に固
    着した水平ベース部とからなり、 前記水平ベース部は、その両端部にそれぞれシュラウド
    中間部胴と原子炉圧力容器内壁に当接可能に設けられた
    走行ガイド手段を有し、探触子平行移動機構を介して超
    音波探傷用探触子を担持している、ことを特徴とする超
    音波探傷装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007212393A (ja) * 2006-02-13 2007-08-23 Toshiba Corp 水中移動補修検査装置
JP2011085436A (ja) * 2009-10-14 2011-04-28 Panasonic Corp 固定ボルトの探傷器具およびそれを用いたジェットファンの点検方法
CN105806938A (zh) * 2014-12-30 2016-07-27 中核武汉核电运行技术股份有限公司 一种核反应堆压力容器出水口内圆角超声自动检查装置

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