JPH1036960A - プラズマ形成方法、金属酸化物蒸着方法および酸化アルミニウム蒸着フィルム - Google Patents

プラズマ形成方法、金属酸化物蒸着方法および酸化アルミニウム蒸着フィルム

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JPH1036960A
JPH1036960A JP9089346A JP8934697A JPH1036960A JP H1036960 A JPH1036960 A JP H1036960A JP 9089346 A JP9089346 A JP 9089346A JP 8934697 A JP8934697 A JP 8934697A JP H1036960 A JPH1036960 A JP H1036960A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】電極の内部に磁石を有し、かつ冷却された
電極Aと該電極Aを囲む電極Bとの空間に、プラズマを
形成させるためのガスを導入し、かつ該電極Aと該電極
Bの間に交流電圧を印加し、該電極B内に該ガスによる
プラズマを形成させるとともに、該電極Aまたは該電極
Bと該電極Bの外側に設けられた第3の電極Cとの間に
電圧をかけることによって、該電極Aまたは該電極Bと
該電極Cとの間に該電極Bの開口部より放出された該ガ
スのプラズマを形成することを特徴とするプラズマ形成
方法。 【効果】飛翔してきた金属蒸気と酸化性ガスのプラズマ
との反応および反応空間を特定したことによって、透明
で、高いバリア性を有する金属酸化物蒸着フィルムが得
られた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高真空下においてプ
ラズマを形成する方法と、それを用いて基材の表面に金
属酸化物を蒸着する方法、とくに透明で水蒸気バリア性
等の優れた包装用蒸着フィルム、あるいは耐湿性に優れ
たコンデンサ用蒸着フィルムの製造に最適な方法、及び
該方法によって作られた蒸着フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】高分子フィルム、あるいは高分子成型品
は包装材料として優れた特性を有しているが、酸素ガ
ス、あるいは水蒸気に対するバリア性が劣っている。そ
こで、特公平4−20383号公報には、酸素ガス中に
てAlを蒸着し、透明でかつ酸素バリア性を有するフィ
ルムを製造する方法が提案されている。また、特開平7
−41579号公報には、有機珪素化合物を酸素の存在
下にプラズマ照射しながら酸化珪素系酸素バリア槽をコ
ーティングした容器が提案されている。
【0003】しかしながら、これらの方法はポリエステ
ルフィルムやポリエステル成型品基材とした時には酸素
バリア性と透明性を付与できるが、他の基材、例えばポ
リプロピレン等のポリオレフィン系樹脂を基材とした場
合には、低光線透過率の場合のみガスバリア性(酸素ガ
スバリア性、あるいは水蒸気バリア性など)を示し、光
線透過率を上げるため蒸着時に酸素ガス供給量を増す
と、急激にガスバリア性が悪化する。このため、これら
の方法では透明性が高く、かつガスバリア性に優れたフ
ィルムを製造することが困難である。
【0004】さらにポリエステル基材でもバリア特性の
ばらつきが大きいことが問題である。これは酸化性のガ
スが金属蒸気中へ一様に拡散できず、特に金属蒸着部中
央部への酸化性ガスの拡散が悪く、金属酸化物蒸着膜中
に金属が残り、透明性が悪化する。この対策として酸化
性ガス量を多くすると未反応の酸化性ガスが金属酸化物
蒸着膜中に残り、バリア性能を悪化、あるいはばらつき
を生じさせるものと予想している。
【0005】この対策として酸化性ガスを反応性の高い
活性化ガスにすることが好ましいと考えられる。活性化
する方法としてはいろいろな方法があるが、大容量の活
性化ガスを作る好ましい方法としてプラズマがある。
【0006】しかしながら金属を蒸着させる1×10
−3 〜1×10−5 Torrの真空下においてはグロー
放電が開始、維持しにくく、このため、マイクロ波プラ
ズマを用いる方法(TRANSPARENT BARR
IERCOATINGS BYREACTIVE EV
APORATION G.Hoffmann etal
PROC.37.Ann.Tech.Conf.SV
C 1994)、あるいはホローカソードプラズマを用
いる方法(How to produce Al2 3
Coatings on Plastics film
s S.Schiller etal 7th Int
ernational conference Vac
cum Web coating 1993)が提案さ
れているが該マイクロ波プラズマ法でもポリプロピレン
等の基材では良好なバリア性が得られず、また該ホロー
カソードプラズマ法ではポリエステル基材であってもバ
リア性能が得られていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、金属蒸着す
る1×10−3 〜1×10−5 Torrの高真空下にお
いて安定してプラズマを形成し、かつ該プラズマを用い
バリア性能の優れた金属酸化物蒸着膜を形成する方法を
提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明の
プラズマ形成方法は、電極の内部に磁石を有し、かつ冷
却された電極Aと該電極Aを囲む電極Bとの空間に、プ
ラズマを形成させるためのガスを導入し、かつ該電極A
と該電極Bの間に交流電圧を印加し、該電極B内に該ガ
スによるプラズマを形成させるとともに、該電極Aまた
は該電極Bと該電極Bの外側に設けられた第3の電極C
との間に電圧をかけることによって、該電極Aまたは該
電極Bと該電極Cとの間に該電極Bの開口部より放出さ
れた該ガスのプラズマを形成することを特徴とする方法
からなる。
【0009】この方法において、該電極Aまたは該電極
Bと該電極Cの間にかけられる電圧が、該電極Aまたは
該電極Bと該電極Cの間にコンデンサを接続することに
より形成されるプラズマによるセルフバイアスであるこ
とが好ましい。さらには、該電極Aまたは該電極Bと該
電極Cとの間にかけられる電圧が直流、または交流を重
畳した直流であることがより好ましい。
【0010】また、もう一つの目的に沿う本発明の金属
酸化物蒸着方法は、蒸発源より蒸発した金属からなる金
属酸化物を、冷却ドラム上に支持された基盤の表面に付
着させるに際し、基盤表面と、基盤表面から少なくとも
10mm以上200mm以下の間の金属蒸気飛翔空間
に、上記の方法によって、少なくとも酸化性のガスを含
むガスからなるプラズマを形成し、該プラズマ中のガス
と該金属蒸気とを反応せしめた後、基盤表面に金属の酸
化物を付着させることを特徴とする方法からなる。該反
応空間のより好ましい空間は、基盤表面と基盤表面から
少なくとも20mm以上150mm以下の間の空間であ
る。
【0011】この方法においては、基盤表面と基盤表面
から少なくとも10mm以上200mm以下の間の金属
飛翔空間を囲む反応槽を設け、該反応槽内で金属蒸気と
酸化性ガスにより形成されたプラズマ中のガスを反応せ
しめることが好ましい。より好ましい反応槽は、基盤表
面と基盤表面から少なくとも20mm以上150mm以
下の間の金属飛翔空間を囲むものである。
【0012】さらに該反応槽を電極Cとすることによっ
て、反応槽内空間に安定したプラズマが形成され、蒸発
金属の酸化を促進し、よりバリア性能の優れた金属酸化
物を形成できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しながら、本
発明を詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明方法を実施するもののう
ち、プラズマを形成するための一装置例の概略構成図で
あり、電極の内部に磁石8を有し、かつ冷却された電極
A1と、該電極を囲む電極B2、該電極B2の外側に設
けられた第3の電極C3、直流電源4、交流電源5部分
を示している。
【0015】プラズマにより活性化される少なくとも酸
化性ガスを含むガスは、酸化性ガス導入口6から電極A
1と該電極A1を囲む電極B2の間の空間に供給され
て、該電極A1と該電極B2に交流電源5によって交流
が印加されることによりプラズマを形成する。そして該
プラズマ中の活性粒子は、活性粒子放出口より該電極A
1と該電極B2の間の空間の外部へ放出され、酸化性ガ
ス導入口6’から供給される少なくとも酸化性ガスを含
むガスと共に、該直流電源4によって該電極B2と該電
極C3の間に印加された直流電圧によって、該電極B2
と該電極C3の間の広い空間にプラズマを形成する。
【0016】なお、本装置は本発明の一装置例であり、
本発明の方法は本装置に限定されるものではない。
【0017】本発明の特徴は、従来1×10−3 Tor
r以下の圧力の高真空下では安定した放電の形成が困難
であったのに対し、安定して放電を形成維持できること
であり、さらに直流放電下では困難であった酸化性ガス
においても放電を維持できることである。
【0018】図2は、本発明のもう一つの目的である金
属酸化物の蒸着を実施する一装置例の概略構成図であ
り、該真空蒸着機(ここでは図示省略している)内に設
けられた蒸発源14と冷却ドラム10、及び反応槽9、
反応空間12部分を示している。金属酸化物が蒸着され
る基盤11(本実施態様ではプラスチックフィルム)
は、図の左方より供給されて冷却ドラム10の表面上を
左方より右方に搬送され、反応空間12にて金属酸化物
を蒸着されたのち、図の右方に送り出されて巻き取られ
る。蒸発源14はワイヤーフィード方式の加熱ボート、
ルツボ方式の誘導加熱ルツボ、EB方式のルツボ、スパ
ッタリング方式のターゲット等からなり、ここでは金属
ワイヤー15が供給されるワイヤーフィード方式の加熱
ボートを示す。16は溶融金属であり、13は蒸発金属
の飛翔空間を示している。酸化性ガスの活性粒子放出口
7より放出される活性粒子は、ガス導入部6より導入さ
れた少なくとも酸化性ガスを含むガスが、磁石8を内部
に有する電極A1と電極B2との間に形成されたプラズ
マにより活性化されたものであり、該電極B2と反応槽
9からなる電極C3との間でのプラズマ形成に寄与す
る。空間12はガス導入部6’より供給される酸化性ガ
ス、および酸化性ガスの活性粒子放出口7より放出され
る活性粒子によって形成されるプラズマと、蒸発源14
より飛翔してきた蒸発金属が反応する反応空間である。
【0019】本発明のプラズマ形成法の他の方法は、図
3のごとく該電極B2と該電極C3の間にコンデンサ1
8を接続することにより、該電極B2と該電極C3の間
にプラズマによって形成されるセルフバイアスがかかる
ことを利用し、該電極B2と該電極C3の間の空間に放
電を維持する方法である。また他の方法は該電極B2と
該電極C3との間に交流を重畳した直流電圧をかける方
法である。
【0020】反応空間12の基盤表面からの反応空間の
高さdは、少なくとも10mm以上200mm以下が好
ましい。dが10mm以下および200mm以上では、
水蒸気バリア性が悪くなり好ましくない。より好ましい
反応空間の高さは、少なくとも20mm以上150mm
以下である。
【0021】反応槽9を設けることは、適切に反応空間
12を形成でき、より効果的にかつ効率的に反応が進
み、酸化性ガス量の減少と真空装置内の汚れの減少が可
能となり、より好ましい。反応槽9がないと未反応の酸
化性ガスが多量に排気系へ流れ、真空度の低下、真空ポ
ンプ用オイルの劣化を引きおこしたり、あるいは装置内
に白い粉末状の金属酸化物が付着すると共に、真空ポン
プの破損を引き起こすトラブルが生じるおそれがあり、
さらに良好なバリア性が得られない。
【0022】酸化性ガスとしては酸素、一酸化炭素、二
酸化炭素、N2 O、NOx (x =1、2)など、あるい
はこれらの混合ガスが挙げられるが、中でも酸素ガスが
反応性が最も高く、かつ不純物が残らないことから最も
好ましい。なお酸素ガスにH2 ガスやCO2 ガス、H2
Oを加えてもよい。更にプラズマ中のガスのイオン化率
を上げる目的で、Ar、He等の不活性ガスを加えるこ
ともできる。
【0023】本発明の方法によって、ポリエチレンテレ
フタレート等のポリエステル、ナイロン、ポリプロピレ
ン等のポリオレフィン等の高分子基材に良好な透明性と
バリア性を付与できるが、中でも他の方法でこのような
特性を付与しにくいポロプロピレンに適用することによ
って本発明の目的を効果的に達成できる。特に二軸延伸
ポリプロピレン(OPP)やキャストポリプロピレン
(CPP)等が好ましい。本発明の方法によって二軸延
伸ポリプロピレンに酸化アルミニウムをコーティング
(蒸着)することによって、光線透過率が70%以上9
0%以下の透明性、および水蒸気透過率が2.0g/m
2 ・24時間以下0.1g/m2 ・24時間以上のバリ
ア性を付与できる。
【0024】なお図1、図2、図3の電気回路におい
て、直流電源へ入る交流電源を阻止するためのチョーク
コイル等のインダクタンス、あるいはバイパスコンデン
サ、さらに整合回路等は省略している。本方法を実施す
るにあたって、適切な電気回路を設計することは当然の
ことである。
【0025】
【物性の測定法】
(1)光線透過率 分光光度計を用い波長550nmの光線透過率を測定し
た。
【0026】(2)水蒸気透過率 金属酸化物をコーティング(形成)したロールよりカッ
トシートを切り出し、PERMATRAN−W3/30
(MOCON社製)を用い、38℃、100%RHの条
件にて測定した。
【0027】
【実施例】以下、実施例にて本発明をより詳細に説明す
る。なお本発明は本実施例に限定される物ではない。
【0028】実施例1 図2の装置において、1×10−4 Torrの高真空下
で、酸素ガスを600cc/min流し、かつ交流電源
5を300Wとし、直流電源4を200Vとした。これ
によって、非常に明るく、安定したプラズマが形成され
ることを確認した。
【0029】比較例1 実施例1と同様の高真空下に、1対の金属板を置き、こ
の電極間に直流電圧200Vを印加しながら、酸素ガス
を600cc/min流したが、放電は起きず、プラズ
マは形成されなかった。
【0030】実施例2〜5、比較例2 シンジオポリプロピレンとアイソタクチックポリプロピ
レンを6:4に混合した樹脂を約1μmの厚さで堆積し
た、合計厚み18μmの二軸延伸ポリプロピレンフィル
ムに、図2の蒸着装置にて、アルミニウムの酸化物を形
成(蒸着)した。アルミニウム蒸着膜として10nmに
なるようにボート温度、アルミニウムワイヤーのフィー
ド速度、フィルム搬送速度を調整した。
【0031】酸化性ガスとして酸素ガスを用い、真空蒸
着機内に設置している光学モニターにて光線透過率を測
定し、光線透過率が75%になるよう酸素ガス量を調整
した。酸素ガスはその2/3の量をフィルムの巻出し側
(図2の左方)より供給し、残り1/3を巻取り側(右
方)より供給した。ボート(蒸発源)6と冷却ドラム2
の距離は250mmに保ち、反応空間12を変化させた
(dの長さを変えた)。
【0032】条件を表1に示すように変え、各種の酸化
アルミニウム膜を形成したポリプロピレンフィルムを作
成し、その水蒸気バリア性を測定した結果を同じく表1
に示す。なお、プラズマ形成は、交流電源5を300
W、直流電源4を200Vの出力で行った。
【0033】表1のごとく、反応空間を制限した本発明
品は良好な水蒸気バリア性を示した。特にグロー放電に
て酸素ガスを活性化し、蒸着したものがもっとも良好な
水蒸気バリア性を示した。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、飛翔してきた金属蒸気
と酸化性ガスのプラズマとの反応および反応空間を特定
したことによって、透明で、高いバリア性を有する金属
酸化物蒸着フィルムが得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラズマ形成方法の実施に使用す
る一実施例の概略構成図である。
【図2】本発明に係る金属酸化物蒸着方法の実施に使用
する一実施例装置の概略構成図である。
【図3】本発明に係るプラズマ形成方法の実施に使用す
る一実施例の概略構成図である。
【符号の説明】
1:電極A 2:電極B 3:電極C 4:直流電源 5:交流電源 6、6’:酸化性ガス導入口 7:活性粒子放出口 8:磁石 9:反応槽 10:冷却ドラム 11:基盤(フィルム) 12:反応空間 13:蒸発金属の飛翔空間 14:蒸発源 15:ワイヤーフィード方式によってボートに供給され
る金属ワイヤー 16:溶融金属 17:ブロッキングコンデンサ 18:コンデンサ d:反応空間の高さ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極の内部に磁石を有し、かつ冷却され
    た電極Aと該電極Aを囲む電極Bとの空間に、プラズマ
    を形成させるためのガスを導入し、かつ該電極Aと該電
    極Bの間に交流電圧を印加し、該電極B内に該ガスによ
    るプラズマを形成させるとともに、該電極Aまたは該電
    極Bと該電極Bの外側に設けられた第3の電極Cとの間
    に電圧をかけることによって、該電極Aまたは該電極B
    と該電極Cとの間に該電極Bの開口部より放出された該
    ガスのプラズマを形成することを特徴とするプラズマ形
    成方法。
  2. 【請求項2】 電極Aまたは電極Bと電極Cの間にかけ
    られる電圧が、電極Aまたは電極Bと電極Cの間にコン
    デンサを接続することにより形成されるプラズマによる
    セルフバイアスであることを特徴とする請求項1に記載
    のプラズマ形成方法。
  3. 【請求項3】 電極Aまたは電極Bと電極Cとの間にか
    けられる電圧が直流、または交流を重畳した直流である
    ことを特徴とする請求項1に記載のプラズマ形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    プラズマ形成方法により、蒸発源より蒸発した金属から
    なる金属酸化物を、冷却ドラム上に支持された基盤の表
    面に付着させるに際し、基盤表面と、基盤表面から少な
    くとも10mm以上200mm以下の間の金属蒸気飛翔
    空間に、少なくとも酸化性のガスを含むガスからなるプ
    ラズマを形成し、該プラズマ中のガスと該金属蒸気とを
    反応せしめた後、基盤表面に金属の酸化物を付着させる
    ことを特徴とする金属酸化物蒸着方法。
  5. 【請求項5】 基盤表面と、基盤表面から少なくとも2
    0mm以上150mm以下の間の金属飛翔空間において
    金属蒸気とプラスマ中のガスとを反応せしめることを特
    徴とする請求項4に記載の金属酸化物蒸着方法。
  6. 【請求項6】 基盤表面と、基盤表面から少なくとも1
    0mm以上200mm以下の間の金属飛翔空間を囲む反
    応槽を設け、該反応槽内で金属蒸気とプラズマ中のガス
    とを反応せしめることを特徴とする請求項4に記載の金
    属酸化物蒸着方法。
  7. 【請求項7】 基盤表面と、基盤表面から少なくとも2
    0mm以上150mm以下の間の金属飛翔空間を囲む反
    応槽を設け、該反応槽内で金属蒸気とプラズマ中のガス
    を反応せしめることを特徴とする請求項4に記載の金属
    酸化物蒸着方法。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7に記載の反応槽
    を第3の電極Cとすることを特徴とする金属酸化物蒸着
    方法。
  9. 【請求項9】 酸化性ガスが酸素ガスであることを特徴
    とする請求項4〜請求項8のいずれかに記載の金属酸化
    物蒸着方法。
  10. 【請求項10】 金属蒸気がAlの金属蒸気であること
    を特徴とする請求項4〜請求項9のいずれかに記載の金
    属酸化物蒸着方法。
  11. 【請求項11】 基盤がプラスチックフィルムからなる
    ことを特徴とする請求項4〜請求項10のいずれかに記
    載の金属酸化物蒸着方法。
  12. 【請求項12】 プラスチックフィルムがポリプロピレ
    ンからなることを特徴とする請求項11の金属酸化物蒸
    着方法。
  13. 【請求項13】 請求項4〜請求項12のいずれかに記
    載の方法により、プラスチックフィルムからなる基盤の
    表面に、酸化アルミニウムを蒸着されてなることを特徴
    とする酸化アルミニウム蒸着フィルム。
  14. 【請求項14】 プラスチックフィルムがポリプロピレ
    ンからなり、光線透過率が70%以上90%以下で、か
    つ、水蒸気透過率が2.0g/m2 ・24時間以下0.
    1g/m2 ・24時間以上であることを特徴とする請求
    項13に記載の酸化アルミニウム蒸着フィルム。
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