JPH1036370A - 1−メチルカルバペネム誘導体 - Google Patents

1−メチルカルバペネム誘導体

Info

Publication number
JPH1036370A
JPH1036370A JP9108426A JP10842697A JPH1036370A JP H1036370 A JPH1036370 A JP H1036370A JP 9108426 A JP9108426 A JP 9108426A JP 10842697 A JP10842697 A JP 10842697A JP H1036370 A JPH1036370 A JP H1036370A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
methyl
ylcarbonyl
group
hydroxyethyl
carboxylic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9108426A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Kawamoto
勲 川本
Soji Morimoto
宗嗣 森本
Katsuya Ishikawa
勝也 石川
Katsuhiko Kojima
克彦 小島
Yasuo Shimoji
康雄 下地
Satoru Oya
哲 大屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP9108426A priority Critical patent/JPH1036370A/ja
Publication of JPH1036370A publication Critical patent/JPH1036370A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

Landscapes

  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は優れた抗菌剤である1−メチルカルバ
ペネム誘導体を提供する。 【解決手段】式 【化1】 [式中、R1 は水素原子または低級アルキル基を示し、
2 は水素原子または低級アルキル基を示し、R3 は水
素原子、低級アルキル基、置換基を有する低級アルキル
基、シクロアルキル基または式C(=NH)R4 で表さ
れる基(R4 は水素原子、低級アルキル基またはアミノ
基である。)を示す。]を有する1−メチルカルバペネ
ム化合物またはその薬理上許容される塩若しくは誘導
体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた抗菌剤であ
る1−メチルカルバペネム化合物(I)に関する。
【0002】
【従来の技術】カルバペネム系抗生物質であるチエナマ
イシン誘導体は、すぐれた抗菌活性を有しているが、化
学的な安定性が低く、人体内に存在する酵素であるデヒ
ドロペプチダーゼ−Iで分解されその活性を失い易く、
また尿中回収率が低い(H.Kropp et a
l.,Antimicrob.Agents Chem
other.,22 62,(1982);S.R.N
orrby et al.,ibid.,23,300
(1983))。更に、実験動物種によっては腎臓に対
する毒性を示す場合がある。そのため、チエナマイシン
誘導体であるイミペネムはデヒドロペプチダーゼ−I阻
害剤であるシラスタチンとの配合剤として、パニペネム
は有機陰イオン輸送阻害剤であるベタミプロンとの配合
剤として開発された。その後、カルバペネム骨格の1位
にメチル基を導入することにより化学的安定性及びデヒ
ドロペプチダーゼ−Iに対する安定性が改善されること
が見いだされ、メロペネム(米国特許USP−5122
604号)のように単剤として使用可能なカルバペネム
誘導体も開発された。しかし、メロペネムのような1−
メチルカルバペネム誘導体も臨床の場で使用されるにつ
れて緑膿菌等において耐性株の出現が認められ始めてい
る。
【0003】そこで、メロペネムに耐性を示す緑膿菌等
を含め、広範囲の細菌に対して更に強力でバランスのと
れた抗菌活性を有し、かつ、腎臓に対して毒性を示さな
い誘導体の開発が望まれている。特開平5−31074
0号、特開平5−339269号、特開平6−1723
56号、特開平6−199860号等にはこの目的のた
めに合成された1−メチルカルバペネム誘導体が開示さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】発明者等は、これら1
−メチルカルバペネム誘導体の欠点を解決すべく種々検
討した結果、本発明の化合物(I)は、従来の1−メチ
ルカルバペネム誘導体に比して抗菌力が強く、デヒドロ
ペプチダーゼ−Iに対して安定で尿中回収率も高く、血
中半減期などの体内動態に優れることを見出した。更
に、本発明の化合物(I)は、腎毒性も低く、細菌感染
症を治療もしくは予防(特に治療)する抗菌剤として有
効であることを見出し本発明を完成するに至った。
【0005】なお、特開平5−310740号、特開平
5−339269号及び特開平6−172356号には
3−(アミノメチル)ピロリジン基を有する化合物[一
般式(I)において、R1 、R2 及びR3 が全て水素原
子である化合物等]が開示されているが、当該3−(ア
ミノメチル)ピロリジン基のアミノ部分に置換基を配し
た本発明に属する化合物を具体的に製造し開示した例は
見出せない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の1−メチルカル
バペネム誘導体は一般式
【0007】
【化4】
【0008】を有する。
【0009】式中、R1 は水素原子または低級アルキル
基を示し、R2 は水素原子または低級アルキル基、R3
は水素原子、低級アルキル基、1〜3個の置換基を有す
る低級アルキル基(該置換基は水酸基、ハロゲン原子、
カルバモイル基、1〜2個の低級アルキル基で置換され
たカルバモイル基、カルバモイルオキシ基、1〜2個の
低級アルキル基で置換されたカルバモイルオキシ基、低
級アルコキシ基、アミノ基または1〜2個の低級アルキ
ル基で置換されたアミノ基を示す。)、シクロアルキル
基または式−C(=NH)R4 で表される基(式中、R
4 は水素原子、低級アルキル基またはアミノ基を示
す。)、あるいは、 R2 とR3 は互いに結合している
基であって、1個の酸素原子、窒素原子若しくは硫黄原
子を介してもよいアルキレン基(該窒素原子は低級アル
キル基で置換されていてもよい。)を示す。
【0010】但し、R1 、R2 及びR3 が全て水素原子
である化合物は本発明の化合物(I)から除かれる。
【0011】上記において、R1 、R2 、R3 およびR
4 の定義における「低級アルキル基」は、炭素数1〜4
個の直鎖状または分枝状アルキル基であって、例えばメ
チル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ルまたはt−ブチル基をあげることができ、好適にはメ
チルまたはエチル基であり、更に好適にはメチル基であ
る。
【0012】R3 の定義における「ハロゲン原子」は、
例えばフッ素、塩素または臭素原子をあげることがで
き、好適にはフッ素原子である。
【0013】R3 の定義における「1〜2個の低級アル
キル基で置換されたカルバモイル基」は、例えばメチル
カルバモイル、エチルカルバモイル、ジメチルカルバモ
イル、ジエチルカルバモイル基をあげることができ、好
適にはメチルカルバモイルまたはジメチルカルバモイル
基である。
【0014】R3 の定義における「1〜2個の低級アル
キル基で置換されたカルバモイルオキシ基」は、例えば
メチルカルバモイルオキシ、エチルカルバモイルオキ
シ、ジメチルカルバモイルオキシ、ジエチルカルバモイ
ルオキシ基をあげることができ、好適にはメチルカルバ
モイルオキシまたはジメチルカルバモイルオキシ基であ
る。
【0015】R3 の定義における「1〜2個の低級アル
キル基で置換されたアミノ基」は、例えばメチルアミ
ノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ基
をあげることができ、好適にはメチルアミノまたはジメ
チルアミノ基である。
【0016】R3 の定義における「低級アルコキシ基」
は、炭素数1〜4個のアルコキシ基であって、例えばメ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ基をあげるこ
とができ、好適にはメトキシ基である。
【0017】R3 の定義における「1〜3個の置換基を
有する低級アルキル基」の「置換基」は、好適には水酸
基、フッ素原子、カルバモイル、メチルカルバモイル、
ジメチルカルバモイル、カルバモイルオキシ、メトキ
シ、アミノ、メチルアミノまたはジメチルアミノ基であ
る。
【0018】上記の「1〜3個の置換基を有する低級ア
ルキル基」は、例えば2−ヒドロキシエチル、3−ヒド
ロキシプロピル、2−ヒドロキシプロピル、2,3−ジ
ヒドロキシプロピル、フルオロメチル、ジフルオロメチ
ル、トリフルオロメチル、2−フルオロエチル、2,
2,2−トリフルオロエチル、クロロメチル、ジクロロ
メチル、トリクロロメチル、2−クロロエチル、カルバ
モイルメチル、N−メチルカルバモイルメチル、N,N
−ジメチルカルバモイルメチル、2−カルバモイルエチ
ル、2−(N−メチルカルバモイル)エチル、2−
(N,N−ジメチルカルバモイル)エチル、2−カルバ
モイルオキシエチル、2−(N,N−ジメチルカルバモ
イルオキシ)エチル、2−メトキシエチル、2−エトキ
シエチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、2
−アミノプロピル、2−(メチルアミノ)エチル、3−
(メチルアミノ)プロピル、2−(ジメチルアミノ)エ
チル、3−(ジメチルアミノ)プロピル基等をあげるこ
とができ、好適には2−ヒドロキシエチル、2−フルオ
ロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、カルバモ
イルメチル、2−カルバモイルエチル、N−メチルカル
バモイルメチル、N,N−ジメチルカルバモイルメチ
ル、2−メトキシエチル、2−カルバモイルオキシエチ
ル、2−アミノエチル、2−(メチルアミノ)エチルま
たは2−(ジメチルアミノ)エチル基であり、更に好適
には2−ヒドロキシエチル、カルバモイルメチル、2−
アミノエチルまたは2−(メチルアミノ)エチル基であ
る。
【0019】R3 の定義における「シクロアルキル基」
は、炭素数3〜6個のシクロアルキル基であって、例え
ばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまた
はシクロヘキシル基をあげることができ、好適にはシク
ロプロピルまたはシクロブチル基であり、更に好適には
シクロプロピル基である。
【0020】R3 の定義における「式−C(=NH)R
4 で表される基」は、例えばホルムイミドイル、アセト
イミドイル、プロピオイミドイルまたはアミジノ基をあ
げることができ、好適にはホルムイミドイル、アセトイ
ミドイルまたはアミジノ基である。
【0021】R2 とR3 が互いに結合している基の定義
における「1個の酸素原子、窒素原子若しくは硫黄原子
を介してもよいアルキレン基」の「アルキレン基」は、
炭素数2〜6個の直鎖状または分枝状アルキレン基であ
り、例えばエチレン、プロピレン、トリメチレン、1−
メチルトリメチレン、2−メチルトリメチレン、テトラ
メチレン、1−メチルテトラメチレン、2−メチルテト
ラメチレン、ペンタメチレン基等をあげることができ
る。
【0022】上記アルキレン基は1個の酸素原子、窒素
原子若しくは硫黄原子を介してもよく、そのようなアル
キレン基としては、例えばエチレンオキシエチル(CH2C
H2OCH2CH2 )、エチレンアミノエチル(CH2CH2NHCH2C
H2)、エチレンアミノプロピル(CH2CH2NHCH2CH2CH
2 )、エチレンチオエチル(CH2CH2SCH2CH2 )基等をあ
げることができる。
【0023】上記アルキレン基に介在してもよい窒素原
子は低級アルキル基で置換されていてもよく、その低級
アルキル基は炭素数1〜4個のアルキル基であって、メ
チル基が好適である。
【0024】上記の「1個の酸素原子、窒素原子若しく
は硫黄原子を介してもよいアルキレン基」は、例えばエ
チレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレ
ン、エチレンオキシエチル、エチレンチオエチル、エチ
レンアミノエチル、エチレンアミノプロピル、エチレン
(メチルアミノ)エチル、エチレン(エチルアミノ)エ
チル、エチレン(メチルアミノ)プロピル基等をあげる
ことができ、好適にはトリメチレン、テトラメチレン、
ペンタメチレン、エチレンオキシエチル、エチレンチオ
エチル、エチレンアミノエチル、エチレン(メチルアミ
ノ)エチルまたはエチレンアミノプロピル基であり、更
に好適にはテトラメチレン基である。
【0025】R1 は、好適には水素原子または炭素数1
〜4個のアルキル基であり、更に好適には水素原子、メ
チル基またはエチル基であり、特に好適には水素原子ま
たはメチル基である。
【0026】R2 は、好適には水素原子または炭素数1
〜4個のアルキル基であり、更に好適には水素原子、メ
チル基またはエチル基であり、特に好適には水素原子ま
たはメチル基である。
【0027】R3 は、好適には水素原子、炭素数1〜4
個のアルキル基、1〜3個の置換基を有する炭素数1〜
4個のアルキル基(該置換基は水酸基、ハロゲン原子、
カルバモイル基、1〜2個の炭素数1〜4個のアルキル
基で置換されたカルバモイル基、カルバモイルオキシ
基、1〜2個の炭素数1〜4個のアルキル基で置換され
たカルバモイルオキシ基、炭素数1〜4個のアルコキシ
基、アミノ基または1〜2個の炭素数1〜4個のアルキ
ル基で置換されたアミノ基を示す。)、炭素数3〜6個
のシクロアルキル基または式−C(=NH)R4 で表さ
れる基(式中、R4 は水素原子、炭素数1〜4個のアル
キル基またはアミノ基を示す。)であり、更に好適には
水素原子、メチル基、エチル基、2−ヒドロキシエチル
基、2−フルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロ
エチル基、カルバモイルメチル基、2−カルバモイルエ
チル基、N−メチルカルバモイルメチル基、N,N−ジ
メチルカルバモイルメチル基、2−メトキシエチル基、
2−カルバモイルオキシエチル基、2−アミノエチル
基、2−(メチルアミノ)エチル基、2−(ジメチルア
ミノ)エチル基、シクロプロピル基、ホルムイミドイル
基、アセトイミドイル基またはアミジノ基であり、より
更に好適には水素原子、メチル基、2−ヒドロキシエチ
ル基、カルバモイルメチル基、2−アミノエチル基、2
−(メチルアミノ)エチル基、シクロプロピル基、ホル
ムイミドイル基、アセトイミドイル基またはアミジノ基
であり、特に好適には水素原子、メチル基、ホルムイミ
ドイル基、アセトイミドイル基またはアミジノ基であ
る。
【0028】R2 とR3 が互いに結合している基は、好
適には、1個の酸素原子、窒素原子若しくは硫黄原子を
介してもよい炭素数2〜6個のアルキレン基(該窒素原
子は炭素数1〜4個のアルキル基で置換されていてもよ
い。)であり、更に好適にはトリメチレン基、テトラメ
チレン基、ペンタメチレン基、エチレンオキシエチル
基、エチレンチオエチル基、エチレンアミノエチル基、
エチレン(メチルアミノ)エチル基またはエチレンアミ
ノプロピル基であり、特に好適にはテトラメチレン基で
ある。
【0029】また、本発明の化合物(I)は必要に応じ
て、「薬理上許容される塩若しくは誘導体」にすること
ができる。
【0030】「薬理上許容される塩」は、例えば、塩酸
塩、臭化水素酸塩、沃化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩、
硝酸塩のような鉱酸塩;メタンスルホン酸塩、エタンス
ルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスル
ホン酸塩のようなスルホン酸塩;シュウ酸塩、酒石酸
塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、コハク酸塩、酢酸塩、
安息香酸塩、マンデル酸塩、アスコルビン酸塩、乳酸
塩、グルコン酸塩、リンゴ酸塩のような有機酸塩等の酸
付加塩、グリシン塩、リジン塩、アルギニン塩、オルニ
チン塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩のようなア
ミノ酸塩、あるいはリチウム塩、ナトリウム塩、カリウ
ム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩のような無機塩ま
たはアンモニウム塩、トリエチルアミン塩、ジイソプロ
ピルアミン塩、シクロヘキシルアミン塩のような有機塩
基との塩をあげることができ、好適には塩酸塩、臭化水
素酸塩、リン酸塩、硫酸塩、メタンスルホン酸塩、p−
トルエンスルホン酸塩、シュウ酸塩、酒石酸塩、クエン
酸塩、酢酸塩、乳酸塩、グルタミン酸塩、アスパラギン
酸塩、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩また
はトリエチルアミン塩であり、更に好適には塩酸塩、硫
酸塩、メタンスルホン酸塩、クエン酸塩、酢酸塩または
乳酸塩であり、特に好適には塩酸塩または硫酸塩であ
る。
【0031】また、本発明の化合物(I)は、大気中に
放置したり、水溶液から凍結乾燥したり、又は、再結晶
をすることにより、水分を吸収し、吸着水がついたり、
水和物となる場合があり、そのような塩も本発明に包含
される。
【0032】「薬理上許容される誘導体」は、人体内で
加水分解等の化学的若しくは生物学的方法により開裂し
もとの化合物(I)またはその塩を生成する基(いわゆ
るプロドラッグを形成する基)によって化合物(I)の
カルボキシル基、水酸基、アミノ基等が保護された誘導
体をいい、そのような誘導体か否かは、ラットやマウス
のような実験動物に経口的または静脈注射により投与
し、その後の動物の体液を調べ、元となる化合物又はそ
の薬理学的に許容される塩を検出できることにより決定
できる。そのようなカルボキシル基、水酸基、アミノ基
等の保護基としては、例えば、アシルオキシアルキル
基、アルコキシカルボニルオキシアルキル基、フタリジ
ル基、5位にアルキル基、アリ−ル基を有してもよい
(2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)アル
キル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アミノア
シル基等があげられる。
【0033】アシルオキシアルキル基としては、例え
ば、ピバロイルオキシメチル、イソブチリルオキシメチ
ル、1−(イソブチリルオキシ)エチル、アセトキシメ
チル、1−(アセトキシ)エチル、1−メチルシクロヘ
キシルカルボニルオキシメチル、1−メチルシクロペン
チルカルボニルオキシメチル、2−エチルブチリルオキ
シメチル、ヘキサノイルオキシメチル基等をあげること
ができ、好適にはピバロイルオキシメチル、アセトキシ
メチルまたは1−メチルシクロヘキシルカルボニルオキ
シメチル基である。
【0034】アルコキシカルボニルオキシアルキル基と
しては、例えばt−ブトキシカルボニルオキシメチル、
1−(メトキシカルボニルオキシ)エチル、1−(エト
キシカルボニルオキシ)エチル、1−(イソプロポキシ
カルボニルオキシ)エチル、1−(t−ブトキシカルボ
ニルオキシ)エチル、1−(シクロヘキシルカルボニル
オキシ)エチル、1−(シクロペンチルカルボニルオキ
シ)エチル基等をあげることができ、好適には1−(イ
ソプロポキシカルボニルオキシ)エチルまたは1−(シ
クロヘキシルカルボニルオキシ)エチル基である。
【0035】5位にアルキル基又はアリル基を有しても
よい1−(2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イ
ル)アルキル基としては、例えば、2−オキソ−1,3
−ジオキソレン−4−イルメチル、1−(2−オキソ−
1,3−ジオキソレン−4−イル)エチル、5−メチル
−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イルメチ
ル、1−(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソ
レン−4−イル)エチル、5−エチル−2−オキソ−
1,3−ジオキソレン−4−イルメチル、5−プロピル
−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イルメチ
ル、5−フェニル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン
−4−イルメチル基等をあげることができ、好適には5
−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イ
ルメチル基である。
【0036】上記のうち更に好適な保護基は、5−メチ
ル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イルメチ
ル、アセトキシメチル、ピバロイルオキシメチル、1−
メチルシクロヘキシルカルボニルオキシメチル、1−
(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチルまたは1−
(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル基で
あり、これらは好ましくはカルボキシ基の保護基として
エステル誘導体を形成するのに用いられる。
【0037】本発明の化合物(I)は異性体の一つまた
は混合物を示す。それらの異性体で好適なものとしては
カルバペネム骨格の1位がR配置であり、5位および6
位はチエナマイシンと同一配置である(5S,6S)配
置であり、6位置換基の水酸基を有するα−炭素の配置
がR配置である化合物をあげることができる。
【0038】また、カルバペネム骨格の2位置換基の2
−置換ピロリジン−4−イルチオ基の2位および4位は
(2S,4S)配置が好適である。
【0039】なお、3−(置換アミノメチル)ピロリジ
ン−1−イル基の3位の配置は特に限定されない。
【0040】前記一般式(I)を有する化合物におい
て、好適には、R1 が水素原子または炭素数1〜4個の
アルキル基であり、R2 が水素原子または炭素数1〜4
個のアルキル基であり、R3 が水素原子、炭素数1〜4
個のアルキル基、1〜3個の置換基を有する炭素数1〜
4個のアルキル基(該置換基は水酸基、ハロゲン原子、
カルバモイル基、1〜2個の炭素数1〜4個のアルキル
基で置換されたカルバモイル基、カルバモイルオキシ
基、1〜2個の炭素数1〜4個のアルキル基で置換され
たカルバモイルオキシ基、炭素数1〜4個のアルコキシ
基、アミノ基または1〜2個の炭素数1〜4個のアルキ
ル基で置換されたアミノ基を示す。)、炭素数3〜6個
のシクロアルキル基または式−C(=NH)R4 で表さ
れる基(式中、R4 は水素原子、炭素数1〜4個のアル
キル基またはアミノ基を示す。)、あるいは、R2 とR
3 が互いに結合している基であって、1個の酸素原子、
窒素原子若しくは硫黄原子を介してもよい炭素数2〜6
個のアルキレン基(該窒素原子は炭素数1〜4個のアル
キル基で置換されていてもよい。)である化合物をあげ
ることができる。
【0041】更に好適には、R1 が水素原子、メチルま
たはエチル基であり、R2 が水素原子、メチルまたはエ
チル基、R3 が水素原子、メチル、エチル、2−ヒドロ
キシエチル、2−フルオロエチル、2,2,2−トリフ
ルオロエチル、カルバモイルメチル、2−カルバモイル
エチル、N−メチルカルバモイルメチル、N,N−ジメ
チルカルバモイルメチル、2−メトキシエチル、2−カ
ルバモイルオキシエチル、2−アミノエチル、2−(メ
チルアミノ)エチル、2−(ジメチルアミノ)エチル、
シクロプロピル、ホルムイミドイル、アセトイミドイル
またはアミジノ基、あるいは、R2 とR3 が互いに結合
し、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、
エチレンオキシエチル、エチレンチオエチル、エチレン
アミノエチル、エチレン(メチルアミノ)エチルまたは
エチレンアミノプロピル基である化合物をあげることが
できる。
【0042】より更に好適には、R1 が水素原子または
メチル基であり、R2 が水素原子またはメチル基、R3
がメチル、2−ヒドロキシエチル、カルバモイルメチ
ル、2−アミノエチル、2−(メチルアミノ)エチル、
シクロプロピル、ホルムイミドイル、アセトイミドイル
またはアミジノ基、あるいは、R2 とR3 が互いに結合
し、テトラメチレン基である化合物をあげることができ
る。
【0043】特に好適には、R1 が水素原子またはメチ
ル基であり、R2 が水素原子またはメチル基であり、R
3 が水素原子、メチル、ホルムイミドイル、アセトイミ
ドイルまたはアミジノ基である化合物をあげることがで
きる。
【0044】上記の好適、更に好適、より更に好適また
は特に好適な化合物(I)において、一般式
【0045】
【化5】
【0046】または一般式
【0047】
【化6】
【0048】で示される立体異性体はより好ましい化合
物である。
【0049】一般式(I)における好適な化合物を表1
に具体的に例示することができる。
【0050】
【表1】
【0051】
【化7】
【0052】 ────────────────────────────────── 例示化合物番号 R123 ────────────────────────────────── 1 H H Me 2 H H Et 3 H H CH2CH2OH 4 H H CH2CH2F 5 H H CH2CF3 6 H H CH2CONH2 7 H H CH2CH2CONH2 8 H H CH2CONHMe 9 H H CH2CONMe2 10 H H CH2CH2OMe 11 H H CH2CH2OCONH2 12 H H CH2CH2NH2 13 H H CH2CH2NHMe 14 H H CH2CH2NMe2 15 H H cPr 16 H H C(=NH)H 17 H H C(=NH)Me 18 H H C(=NH)NH2 19 H Me Me 20 H Me Et 21 H Me CH2CH2OH 22 H Me CH2CH2F 23 H Me CH2CF3 24 H Me CH2CONH2 25 H Me CH2CH2CONH2 26 H Me CH2CONHMe 27 H Me CH2CONMe2 28 H Me CH2CH2OMe 29 H Me CH2CH2OCONH2 30 H Me CH2CH2NH2 31 H Me CH2CH2NHMe 32 H Me CH2CH2NMe2 33 H Me cPr 34 H Me C(=NH)H 35 H Me C(=NH)Me 36 H Me C(=NH)NH2 37 H Et Et 38 H Et CH2CH2OH 39 H Et CH2CH2F 40 H Et CH2CF3 41 H Et CH2CONH2 42 H Et CH2CH2CONH2 43 H Et CH2CONHMe 44 H Et CH2CONMe2 45 H Et CH2CH2OMe 46 H Et CH2CH2OCONH2 47 H Et CH2CH2NH2 48 H Et CH2CH2NHMe 49 H Et CH2CH2NMe2 50 H Et cPr 51 H Et C(=NH)H 52 H Et C(=NH)Me 53 H Et C(=NH)NH2 54 H -CH2CH2CH2CH2- 55 H -CH2CH2CH2CH2CH2- 56 H -CH2CH2OCH2CH2- 57 H -CH2CH2SCH2CH2- 58 H -CH2CH2NHCH2CH2- 59 H -CH2CH2NHCH2CH2CH2- 60 H -CH2CH2NMeCH2CH2- 61 Me H H 62 Me H Me 63 Me H Et 64 Me H CH2CH2OH 65 Me H CH2CH2F 66 Me H CH2CF3 67 Me H CH2CONH2 68 Me H CH2CH2CONH2 69 Me H CH2CONHMe 70 Me H CH2CONMe2 71 Me H CH2CH2OMe 72 Me H CH2CH2OCONH2 73 Me H CH2CH2NH2 74 Me H CH2CH2NHMe 75 Me H CH2CH2NMe2 76 Me H cPr 77 Me H C(=NH)H 78 Me H C(=NH)Me 79 Me H C(=NH)NH2 80 Me Me Me 81 Me Me Et 82 Me Me CH2CH2OH 83 Me Me CH2CH2F 84 Me Me CH2CF3 85 Me Me CH2CONH2 86 Me Me CH2CH2CONH2 87 Me Me CH2CONHMe 88 Me Me CH2CONMe2 88 Me Me CH2CH2OMe 89 Me Me CH2CH2OCONH2 90 Me Me CH2CH2NH2 91 Me Me CH2CH2NHMe 92 Me Me CH2CH2NMe2 93 Me Me cPr 94 Me Me C(=NH)H 95 Me Me C(=NH)Me 96 Me Me C(=NH)NH2 97 Me Et Et 98 Me Et CH2CH2OH 99 Me Et CH2CH2F 100 Me Et CH2CF3 101 Me Et CH2CONH2 102 Me Et CH2CH2CONH2 103 Me Et CH2CONHMe 104 Me Et CH2CONMe2 105 Me Et CH2CH2OMe 106 Me Et CH2CH2OCONH2 107 Me Et CH2CH2NH2 108 Me Et CH2CH2NHMe 109 Me Et CH2CH2NMe2 110 Me Et cPr 111 Me Et C(=NH)H 112 Me Et C(=NH)Me 113 Me Et C(=NH)NH2 114 Me -CH2CH2CH2CH2- 115 Me -CH2CH2CH2CH2CH2- 116 Me -CH2CH2OCH2CH2- 117 Me -CH2CH2SCH2CH2- 118 Me -CH2CH2NHCH2CH2- 119 Me -CH2CH2NHCH2CH2CH2- 120 Me -CH2CH2NMeCH2CH2- 121 Et H H 122 Et H Me 123 Et H Et 124 Et H CH2CH2OH 125 Et H CH2CH2F 126 Et H CH2CF3 127 Et H CH2CONH2 128 Et H CH2CH2CONH2 129 Et H CH2CONHMe 130 Et H CH2CONMe2 131 Et H CH2CH2OMe 132 Et H CH2CH2OCONH2 133 Et H CH2CH2NH2 134 Et H CH2CH2NHMe 135 Et H CH2CH2NMe2 136 Et H cPr 137 Et H C(=NH)H 138 Et H C(=NH)Me 139 Et H C(=NH)NH2 140 Et Me Me 141 Et Me Et 142 Et Me CH2CH2OH 143 Et Me CH2CH2F 144 Et Me CH2CF3 145 Et Me CH2CONH2 146 Et Me CH2CH2CONH2 147 Et Me CH2CONHMe 148 Et Me CH2CONMe2 149 Et Me CH2CH2OMe 150 Et Me CH2CH2OCONH2 151 Et Me CH2CH2NH2 152 Et Me CH2CH2NHMe 153 Et Me CH2CH2NMe2 154 Et Me cPr 155 Et Me C(=NH)H 156 Et Me C(=NH)Me 157 Et Me C(=NH)NH2 158 Et Et Et 159 Et Et CH2CH2OH 160 Et Et CH2CH2F 161 Et Et CH2CF3 162 Et Et CH2CONH2 163 Et Et CH2CH2CONH2 164 Et Et CH2CONHMe 165 Et Et CH2CONMe2 166 Et Et CH2CH2OMe 167 Et Et CH2CH2OCONH2 168 Et Et CH2CH2NH2 169 Et Et CH2CH2NHMe 170 Et Et CH2CH2NMe2 171 Et Et cPr 172 Et Et C(=NH)H 173 Et Et C(=NH)Me 174 Et Et C(=NH)NH2 175 Et -CH2CH2CH2CH2- 176 Et -CH2CH2CH2CH2CH2- 177 Et -CH2CH2OCH2CH2- 178 Et -CH2CH2SCH2CH2- 179 Et -CH2CH2NHCH2CH2- 180 Et -CH2CH2NHCH2CH2CH2- 181 Et -CH2CH2NMeCH2CH2- ────────────────────────────────── 尚、上記表において、Meはメチル基、Etはエチル
基、cPrはシクロプロピル基を示す。
【0053】上記の例示化合物のうち、更に好適には、 例示化合物番号 1、3、6、12、13、16、17、18、34、3
5、36、61、62、77、78、79、94、9
5、96 の化合物をあげることができる。
【0054】上記の化合物のうち、下記の化学名で特定
される化合物は特に好適である。
【0055】例示化合物1の立体異性体 (1R,5S,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−メチルアミノメチルピロリジン−1−
イルカルボニル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−カ
ルバペン−2−エム−3−カルボン酸(実施例3の化合
物) (1R,5S,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
[(3S)−3−メチルアミノメチルピロリジン−1−
イルカルボニル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−カ
ルバペン−2−エム−3−カルボン酸(実施例5の化合
物) 例示化合物3の立体異性体 (1R,5S,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキ
シエチル]−2−[(2S,4S)−2−[(3R)−
3−(2−ヒドロキシエチルアミノメチル)ピロリジン
−1−イルカルボニル]−1−メチル−1−カルバペン
−2−エム−3−カルボン酸 (1R,5S,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキ
シエチル]−2−[(2S,4S)−2−[(3S)−
3−(2−ヒドロキシエチルアミノメチル)ピロリジン
−1−イルカルボニル]−1−メチル−1−カルバペン
−2−エム−3−カルボン酸(実施例13の化合物) 例示化合物6の立体異性体 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−(カルバモイルメチルアミノメチル)
ピロリジン−1−イルカルボニル]ピロリジン−4−イ
ルチオ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−
1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン
酸(実施例14の化合物) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3S)−3−(カルバモイルメチルアミノメチル)
ピロリジン−1−イルカルボニル]ピロリジン−4−イ
ルチオ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−
1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン
酸 例示化合物12の立体異性体 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−(2−アミノエチルアミノメチル)ピ
ロリジン−1−イルカルボニル]−1−メチル−1−カ
ルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3S)−3−(2−アミノエチルアミノメチル)ピ
ロリジン−1−イルカルボニル]−1−メチル−1−カ
ルバペン−2−エム−3−カルボン酸 例示化合物13の立体異性体 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−(2−(N−メチルアミノ)エチルア
ミノメチル)ピロリジン−1−イルカルボニル]−1−
メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3S)−3−(2−(N−メチルアミノ)エチルア
ミノメチル)ピロリジン−1−イルカルボニル]−1−
メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 例示化合物16の立体異性体 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−ホルムイミドイルアミノメチルピロリ
ジン−1−イルカルボニル]ピロリジン−4−イルチ
オ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−
メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
(実施例23の化合物) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3S)−3−ホルムイミドイルアミノメチルピロリ
ジン−1−イルカルボニル]ピロリジン−4−イルチ
オ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−
メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 例示化合物17の立体異性体 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−アセトイミドイルアミノメチルピロリ
ジン−1−イルカルボニル]ピロリジン−4−イルチ
オ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−
メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
(実施例8の化合物) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3S)−3−アセトイミドイルアミノメチルピロリ
ジン−1−イルカルボニル]ピロリジン−4−イルチ
オ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−
メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
(実施例10の化合物) 例示化合物18の立体異性体 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−グアニジノメチルピロリジン−1−イ
ルカルボニル]ピロリジン−4−イルチオ]−6−
[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1
−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸(実施例7の
化合物) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3S)−3−グアニジノメチルピロリジン−1−イ
ルカルボニル]ピロリジン−4−イルチオ]−6−
[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1
−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸(実施例11
の化合物) 例示化合物34の立体異性体 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−N−メチル−N−ホルムイミドイルア
ミノメチルピロリジン−1−イルカルボニル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシ
エチル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3
−カルボン酸(実施例21の化合物) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3S)−3−N−メチル−N−ホルムイミドイルア
ミノメチルピロリジン−1−イルカルボニル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシ
エチル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3
−カルボン酸 例示化合物35の立体異性体 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−N−メチル−N−アセトイミドイルア
ミノメチルピロリジン−1−イルカルボニル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシ
エチル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3
−カルボン酸(実施例20の化合物) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3S)−3−N−メチル−N−アセトイミドイルア
ミノメチルピロリジン−1−イルカルボニル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシ
エチル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3
−カルボン酸 例示化合物36の立体異性体 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−(1−メチルグアニジノメチル)ピロ
リジン−1−イルカルボニル]ピロリジン−4−イルチ
オ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−
メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
(実施例19の化合物) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3S)−3−(1−メチルグアニジノメチル)ピロ
リジン−1−イルカルボニル]ピロリジン−4−イルチ
オ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−
メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 例示化合物61の立体異性体 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−アミノメチルピロリジン−1−イルカ
ルボニル]−1−メチルピロリジン−4−イルチオ]−
6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル
−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸(実施例
1の化合物) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3S)−3−アミノメチルピロリジン−1−イルカ
ルボニル]−1−メチルピロリジン−4−イルチオ]−
6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル
−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸(実施例
2の化合物) 例示化合物62の立体異性体 (1R,5S,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−メチルアミノメチルピロリジン−1−
イルカルボニル]−1−メチルピロリジン−4−イルチ
オ]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸(実
施例4の化合物) (1R,5S,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
[(3S)−3−メチルアミノメチルピロリジン−1−
イルカルボニル]−1−メチルピロリジン−4−イルチ
オ]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸(実
施例6の化合物) 例示化合物77の立体異性体 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−ホルムイミドイルアミノメチルピロリ
ジン−1−イルカルボニル]−1−メチルピロリジン−
4−イルチオ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カ
ルボン酸(実施例26の化合物) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3S)−3−ホルムイミドイルアミノメチルピロリ
ジン−1−イルカルボニル]−1−メチルピロリジン−
4−イルチオ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カ
ルボン酸 例示化合物78の立体異性体 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−アセトイミドイルアミノメチルピロリ
ジン−1−イルカルボニル]−1−メチルピロリジン−
4−イルチオ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カ
ルボン酸(実施例25の化合物) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3S)−3−アセトイミドイルアミノメチルピロリ
ジン−1−イルカルボニル]−1−メチルピロリジン−
4−イルチオ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カ
ルボン酸 例示化合物79の立体異性体 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−グアニジノメチルピロリジン−1−イ
ルカルボニル]−1−メチルピロリジン−4−イルチ
オ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−
メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
(実施例24の化合物) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3S)−3−グアニジノメチルピロリジン−1−イ
ルカルボニル]−1−メチルピロリジン−4−イルチ
オ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−
メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 例示化合物94の立体異性体 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−N−メチル−N−ホルムイミドイルア
ミノメチルピロリジン−1−イルカルボニル]−1−メ
チルピロリジン−4−イルチオ]−6−[(1R)−1
−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボン酸(実施例29の化合物) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3S)−3−N−メチル−N−ホルムイミドイルア
ミノメチルピロリジン−1−イルカルボニル]−1−メ
チルピロリジン−4−イルチオ]−6−[(1R)−1
−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボン酸 例示化合物95の立体異性体 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−N−メチル−N−アセトイミドイルア
ミノメチルピロリジン−1−イルカルボニル]−1−メ
チルピロリジン−4−イルチオ]−6−[(1R)−1
−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボン酸(実施例28の化合物) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3S)−3−N−メチル−N−アセトイミドイルア
ミノメチルピロリジン−1−イルカルボニル]−1−メ
チルピロリジン−4−イルチオ]−6−[(1R)−1
−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボン酸 例示化合物96の立体異性体 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−(1−メチルグアニジノメチル)ピロ
リジン−1−イルカルボニル]−1−メチルピロリジン
−4−イルチオ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエ
チル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−
カルボン酸(実施例27の化合物) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3S)−3−(1−メチルグアニジノメチル)ピロ
リジン−1−イルカルボニル]−1−メチルピロリジン
−4−イルチオ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエ
チル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−
カルボン酸
【0056】
【発明の実施の形態】本発明の一般式(I)を有する1
−メチルカルバペネム誘導体は、一般式
【0057】
【化8】
【0058】(式中、RL は脱離基を示し、R5 はカル
ボキシル基の保護基を示す。)で表されるカルバペネム
化合物と一般式
【0059】
【化9】
【0060】(式中、R1pはアミノ基の保護基または前
述のR1 と同意義であり、R2pはアミノ基の保護基また
は前述のR2 に含まれるアミノ基、水酸基及びイミノ基
が保護されていてもよい他R2 と同意義であり、R3pは
アミノ基の保護基または前述のR3 に含まれるアミノ
基、水酸基及びイミノ基が保護されていてもよい他R3
と同意義である。)で表されるメルカプトピロリジン誘
導体を反応させ、必要に応じて保護基を除去することに
より製造することができる。また、必要に応じて薬理上
許容できる塩若しくは誘導体に変換することができる。
【0061】詳細には、本発明の化合物(I)は以下に
図示した方法(A法またはB法)によって製造すること
ができる。
【0062】
【化10】
【0063】
【化11】
【0064】上記式中、R1 、R2 、R3 、R1p、R2p
及びR3pは前述したものと同意義であり、R5 はカルボ
キシル基の保護基を示す。
【0065】R1p,R2p及びR3pに含まれる水酸基、ア
ミノ基およびイミノ基の保護基は、有機合成化学の分野
で通常用いられる保護基(Greene & Wut
s,Protective Groups in Or
ganic Synthesis,2nd Editi
on,1991,John Wiley & Son
s,Inc.)であり、好適にはベンジル、4−ニトロ
ベンジルのような置換基を有してもよいベンジル基、ベ
ンジルオキシカルボニル、4−ニトロベンジルオキシカ
ルボニルのような置換基を有してもよいベンジルオキシ
カルボニル基またはアリルオキシカルボニル、2−クロ
ロアリルオキシカルボニル、2−メチルアリルオキシカ
ルボニルのような2位が置換されていてもよいアリルオ
キシカルボニル基であり、更に好適には4−ニトロベン
ジルまたは4−ニトロベンジルオキシカルボニル基であ
る。
【0066】R5 の「カルボキシ基の保護基」は、有機
合成化学の分野で通常用いられる保護基(Greene
& Wuts,Protective Groups
in Organic Synthesis,2nd
Edition,1991,John Wiley
& Sons,Inc.)であり、例えばメチル、エチ
ルもしくはt−ブチルのようなC1 〜C4 アルキル基;
ベンジル、4−メトキシベンジル、4−ニトロベンジル
もしくは2−ニトロベンジルのような置換基を有しても
よいベンジル基;ベンズヒドリル基;アリル、2−クロ
ロアリルもしくは2−メチルアリルのような2位に置換
基を有してもよいアリル基;2,2,2−トリクロロエ
チル、2,2−ジブロモエチルもしくは2,2,2−ト
リブロモエチルのようなハロゲノエチル基または2−ト
リメチルシリルエチル基をあげることができ、好適には
4−ニトロベンジルまたはベンジル基である。
【0067】R6 は、メタンスルホニル、トリフルオロ
メタンスルホニル、エタンスルホニル、プロパンスルホ
ニル、イソプロパンスルホニルもしくはブタンスルホニ
ル基のようなC1 〜C4 アルカンスルホニル基;フェニ
ルスルホニル、トリルスルホニルもしくはナフチルスル
ホニルのようなC6 〜C10アリールスルホニル基;ジメ
チルホスホリル、ジエチルホスホリル、ジプロピルホス
ホリル、ジイソプロピルホスホリル、ジブチルホスホリ
ル、ジペンチルホスホリルもしくはジヘキシルホスホリ
ルのようなジ−C1 〜C6 アルキルホスホリル基または
ジフェニルホスホリルもしくはジトリルホスホリルのよ
うなジ−C6 〜C10アリールホスホリル基を示し、好適
にはジフェニルホスホリル基である。
【0068】R7 は、メチル、エチル、プロピルもしく
はイソプロピルのようなC1 〜C4アルキル基;フルオ
ロメチル、クロロメチル、フルオロエチル、クロロエチ
ル、フルオロプロピル、ジフルオロメチル、ジフルオロ
エチル、ジクロロエチル、トリフルオロメチルもしくは
トリフルオロエチルのようなハロゲノ−C1 〜C4 アル
キル基;2−アセチルアミノエチル基;2−アセチルア
ミノビニル基;置換基を有してもよいフェニルもしくは
ナフチルのようなC6 〜C10アリール基(該アリール基
は以下に示す同一または異なる1〜3個の置換基を有し
てもよい。該置換基は、弗素、塩素、臭素のようなハロ
ゲン原子;メチル、エチル、プロピル、イソプロピルの
ようなC1 〜C4 アルキル基;メトキシ、エトキシ、プ
ロポキシ、イソプロポキシのようなC1 〜C4 アルコキ
シ基;メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t−
ブトキシカルボニルのような(C1 〜C4 アルコキシ)
カルボニル基;カルバモイル、モノ−もしくはジ−(C
1 〜C4 アルキル)カルバモイル基;ニトロ基;水酸基
またはシアノ基があげられる。)または置換基を有して
もよいピリジルもしくはピリミジニルのような窒素原子
を1〜2個有してもよいヘテロアリール基(該ヘテロア
リール基は以下に示す同一または異なる1〜3個の置換
基を有してもよい。その置換基は上記アリ−ル基の置換
基のハロゲン原子またはC1 〜C4 アルキル基を示
す。)を示す。
【0069】なお、RL の「脱離基」は、例えば式−O
6 または−S(O)R7 を有する基である。
【0070】A法は、式(IV)を有する化合物を塩基
の存在下にスルホニル化剤またはホスホリル化剤と反応
させて式(V)を有する化合物を製造し(第A1工
程)、次いで化合物(V)を塩基の存在下に式(II
I)を有する化合物と反応させて式(VI)を有する化
合物を製造し(第A2工程)、最後に保護基の除去反応
に付して化合物(I)を製造する方法である。以下、各
工程について説明する。
【0071】(第A1工程)第A1工程は、式(IV)
を有する化合物を不活性溶媒中、塩基の存在下、スルホ
ニル化剤またはホスホリル化剤を反応させて一般式
(V)を有する化合物を製造する工程である。
【0072】スルホニル化剤は、例えば無水メタンスル
ホン酸、無水トリフルオロメタンスルホン酸、無水エタ
ンスルホン酸のような無水C1 〜C4 アルカンスルホン
酸または無水ベンゼンスルホン酸、無水p−トルエンス
ルホン酸のような無水C6 〜C10アリールスルホン酸を
あげることができ、好適には無水p−トルエンスルホン
酸である。
【0073】ホスホリル化剤は、例えばジメチルホスホ
リルクロライド、ジエチルホスホリルクロライドのよう
なジ−C1 〜C4 アルキルホスホリルハライドまたはジ
フェニルホスホリルクロライド、ジフェニルホスホリル
ブロマイドのようなジ−C6〜C10アリールホスホリル
ハライドをあげることができ、好適にはジフェニルホス
ホリルクロライドである。
【0074】使用される溶剤は、反応に関与しなければ
特に限定はなく、例えば塩化メチレン、1,2−ジクロ
ロエタン、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素
類、アセトニトリルのようなニトリル類またはN,N−
ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド
のようなアミド類、酢酸エチル、酢酸メチルのようなエ
ステル類、ジエチルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサンのようなエーテル類をあげることができ、好適
にはアセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミドま
たはテトラヒドロフランであり、特に好適にはアセトニ
トリルである。
【0075】使用される塩基は、化合物の他の部分、特
にβ−ラクタム環に影響を与えないものであれば特に限
定はないが、好適にはトリエチルアミン、ジイソプロピ
ルエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジ
ンのような有機塩基であり、特に好適にはジイソプロピ
ルエチルアミンである。
【0076】反応温度は、特に限定はないが、副反応を
抑えるためには比較的低温で行うのが望ましく、通常は
−20℃乃至40℃(好適には−10℃乃至20℃)で
行われる。反応時間は主に反応温度、反応試薬の種類に
よって異なるが10分乃至5時間(好適には15分乃至
1時間)である。
【0077】反応終了後、本工程の目的化合物(V)は
常法に従って反応混合物から採取される。たとえば反応
混合液または反応混合液の溶剤を留去して得られる残渣
に水と混合しない有機溶剤を加え、水洗後、溶剤を留去
することによって得られる。得られた目的化合物は必要
ならば常法、たとえば再結晶、再沈殿またはクロマトグ
ラフィーなどによって更に精製することができる。また
所望に応じて目的化合物(V)を単離することなく次の
工程に付すこともできる。
【0078】(第A2工程)第A2工程は、一般式(V
I)を有する化合物を製造する工程で、不活性溶媒中、
塩基の存在下、化合物(V)と一般式(III)を有す
るメルカプトピロリジン誘導体とを反応させることによ
って達成される。
【0079】使用される溶剤は、反応に関与しなければ
特に限定はなく、たとえば塩化メチレン、1,2−ジク
ロロエタン、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素
類、アセトニトリルのようなニトリル類、N,N−ジメ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドのよ
うなアミド類、酢酸エチル、酢酸メチルのようなエステ
ル類、ジエチルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サンのようなエーテル類をあげることができ、好適には
アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミドまたは
テトラヒドロフランであり、特に好適にはアセトニトリ
ルである。
【0080】本工程において使用される塩基としては特
に限定はないが好適にはトリエチルアミン、ジイソプロ
ピルエチルアミンのような有機アミン類または炭酸カリ
ウム、炭酸ナトリウムのような無機塩基をあげることが
でき、好適にはジイソプロピルエチルアミンである。
【0081】反応温度には特に限定はないが、通常−2
0℃乃至40℃(好適には−10℃乃至20℃)で行わ
れる。反応時間は30分乃至108時間(好適には1時
間乃至18時間)である。
【0082】反応終了後、本工程の目的化合物(VI)
は常法に従って反応混合物から採取される。たとえば反
応混合液または反応混合液の溶剤を留去して得られる残
渣に水と混合しない有機溶剤を加え、水洗後、溶剤を留
去することによって得られる。得られた目的化合物は必
要ならば常法、たとえば再結晶、再沈殿またはクロマト
グラフィーなどによって更に精製することができる。ま
た所望に応じて目的化合物(VI)を単離することなく
次の工程に付すこともできる。
【0083】(第A3工程)第A3工程は、化合物(V
I)を化合物(I)に変換する工程であり、化合物の保
護基を除去することによって達成される。
【0084】保護基の除去はその種類によって異なる
が、一般に有機合成化学の分野において使用される方法
によって除去される(Greene & Wuts,P
rotective Groups in Organ
ic Synthesis,2nd Edition,
1991,John Wiley & Sons,In
c.)。
【0085】(1) 保護基R5 が、ベンジル、4−ニ
トロベンジルのような置換基を有してもよいベンジル基
またはベンズヒドリル基である場合、並びに、R1p、R
2pおよびR3pに含まれる水酸基、アミノ基およびイミノ
基の保護基がベンジル、4−ニトロベンジルのような置
換基を有してもよいベンジル基またはベンジルオキシカ
ルボニル、4−ニトロベンジルオキシカルボニルのよう
な置換基を有してもよいベンジルオキシカルボニル基で
ある場合、水素及び接触還元触媒またはアルカリ金属硫
化物を用いる還元剤と反応させることにより保護基を除
去することができる。
【0086】還元剤は、例えば水素およびパラジウム−
炭素のような接触還元触媒または硫化ナトリウムもしく
は硫化カリウムのようなアルカリ金属硫化物をあげるこ
とができ、好適には水素及びパラジウム−炭素触媒であ
る。
【0087】使用される溶剤は、本反応に関与しないも
のであれば特に限定はないが、好適にはメタノール、エ
タノールのようなアルコール類、テトラヒドロフラン、
ジオキサンのようなエーテル類およびこれらの有機溶剤
と水との混合溶剤である。
【0088】反応温度は通常は0℃乃至50℃(好適に
は10℃乃至40℃)であり、反応時間は原料化合物お
よび還元剤の種類によって異なるが、通常5分間乃至1
2時間(好適には30分乃至4時間)である。
【0089】反応終了後、目的化合物(I)は常法に従
って反応混合物から採取される。たとえば反応混合物か
ら不溶物を濾去した後、溶剤を留去することによって得
ることができる。
【0090】(2) 保護基R5 がアリル、2−クロロ
アリル、2−メチルアリルのような2位が置換されてい
てもよいアリル基である場合、並びに、R1p、R2pおよ
びR3pに含まれる水酸基、アミノ基およびイミノ基の保
護基がアリルオキシカルボニル、2−クロロアリルオキ
シカルボニル、2−メチルアリルオキシカルボニルのよ
うな2位が置換されていてもよいアリルオキシカルボニ
ル基である場合、ビス(トリフェニルホスフィン)パラ
ジウムクロリド−トリブチルチンハイドライド、テトラ
キス(トリフェニルホスフィン)パラジウム−トリブチ
ルチンハイドライドのようなパラジウム類−トリアルキ
ルチンハイドライド類またはテトラキス(トリフェニル
ホスフィン)パラジウム−2−エチルヘキサン酸カリ若
しくは2−エチルヘキサン酸ナトリウムのようなパラジ
ウム類−有機カルボン酸アルカリ金属塩類のような脱保
護剤と反応させることにより保護基を除去することがで
きる。
【0091】脱保護剤は、好適にはビス(トリフェニル
ホスフィン)パラジウムクロリド−トリブチルチンハイ
ドライドまたはテトラキス(トリフェニルホスフィン)
パラジウム−2−エチルヘキサン酸カリである。
【0092】使用される溶剤は、本反応に関与しないも
のであれば特に限定はないが、塩化メチレン、クロロホ
ルム若しくは1,2−ジクロルエタンのようなハロゲン
化炭化水素類、酢酸エチルのようなエステル類、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン若しくは1,2−ジメトキシ
エタンのようなエーテル類、アセトニトリルのようなニ
トリル類、メタノール、エタノール若しくはプロパノー
ルのようなアルコール類、水またはこれらの混合溶剤が
あげられ、好適には塩化メチレン、酢酸エチルまたはこ
れらの混合溶剤である。
【0093】反応温度は特に限定はないが通常−20℃
乃至100℃(好適には0℃乃至60℃)で行われ、反
応時間は通常30分乃至48時間(好適には30分乃至
12時間)である。
【0094】反応終了後、脱保護された化合物(I)は
常法に従って反応混合物から採取される。たとえば反応
混合物より析出した不溶物を濾去した後、溶剤を留去す
ることによって得ることができる。
【0095】(3) 保護基R5 が、2,2−ジブロモ
エチル、2,2,2−トリクロロエチルのようなハロゲ
ノエチル基である場合、亜鉛のような金属類と酢酸若し
くは塩酸のような酸類を用いた還元剤と反応させること
により保護基を除去することができる。
【0096】還元剤は、亜鉛および酢酸が好適である。
【0097】使用される溶剤は、本反応に関与しないも
のであれば特に限定はないが、好適にはメタノール、エ
タノールのようなアルコール類、テトラヒドロフラン、
ジオキサンのようなエーテル類、酢酸のような脂肪酸お
よびこれらの有機溶剤と水との混合溶剤である。
【0098】反応温度は通常は0℃乃至40℃(好適に
は10℃乃至30℃)であり、反応時間は原料化合物お
よび還元剤の種類によって異なるが、通常は5分間乃至
12時間(好適には30分乃至4時間)である。
【0099】反応終了後、目的化合物(I)は常法に従
って反応混合物から採取される。たとえば反応混合物か
ら不溶物を濾去した後、溶剤を留去することによって得
ることができる。
【0100】このようにして得られた目的化合物(I)
は、必要ならば常法たとえば再結晶法、分取用薄膜クロ
マトグラフィー、カラムクロマトグラフィーなどによっ
て精製することができる。
【0101】一方、B法は化合物(I)を別途に製造す
る方法である。すなわち、式(VII)を有する化合物
を塩基の存在下に式(III)を有する化合物と反応さ
せて式(VI)を有する化合物を製造し(第B1工
程)、最後に保護基の除去反応に付して化合物(I)を
製造する(第B2工程)方法である。なお、本合成法に
おける式(VII)を有する原料化合物は、特開昭62
−30781号において開示されている方法に従って製
造される。以下、各工程について説明する。
【0102】(第B1工程)第B1工程は、式(VI)
を有する化合物を製造する方法であり、不活性溶媒中、
塩基の存在下、化合物(VII)とメルカプトピロリジ
ン誘導体(III)を反応させることにより達成され
る。
【0103】使用される溶剤は、本反応に関与しなけれ
ば特に限定なく、例えばテトラヒドロフラン、アセトニ
トリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、水又はこれらの混合溶剤をあげることができ、好適
にはアセトニトリルである。
【0104】使用される塩基は、化合物の他の部分、特
にβ−ラクタム環に影響を与えないものであれば特に限
定はないが、例えばジイソプロピルエチルアミン、トリ
エチルアミン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルア
ミノピリジンのような有機塩基または炭酸カリウム、重
炭酸ナトリウムのような無機塩基をあげることができ、
好適にはジイソプロピルエチルアミンである。
【0105】反応温度は、特に限定はないが、副反応を
抑えるためには比較的低温で行うのが望ましくは通常は
−20℃乃至40℃(好適には−10℃乃至20℃)で
行われる。
【0106】反応時間は、主に反応温度、反応試薬の種
類によって異なるが、通常15分間乃至75時間(好適
には30分乃至18時間)である。
【0107】反応終了後、本工程の目的化合物(VI)
は常法に従って反応混合物から採取される。たとえば反
応混合液または反応混合液の溶剤を留去して得られる残
渣に水と混合しない有機溶剤を加え、水洗後、溶剤を留
去することによって得られる。得られた目的化合物は必
要ならば常法、たとえば再結晶、再沈殿またはクロマト
グラフィーなどによって更に精製することができる。ま
た所望に応じて目的化合物(VI)を単離することなく
次の工程に付すこともできる。
【0108】(第B2工程)第B2工程は、式(VI)
を有する化合物から保護基を除去することにより化合物
(I)を製造する工程である。
【0109】本工程は、A法の第A3工程において述べ
た方法に従って達成することができる。
【0110】このようにしてA法またはB法によって得
られた一般式(I)を有する1−メチルカルバペネム化
合物は、β−ラクタム系抗生物質の分野で良く知られて
いる方法、技術によって薬理上許容される塩若しくは誘
導体(好ましくはエステル誘導体)に変換することがで
きる。
【0111】尚、A法及びB法において用いられる原料
メルカプトピロリジン化合物(IV)は、公知の方法、
例えばI.Kawamoto et al.,Synl
ett,1995,575;特開平2−28180号;
特開平2−3687号;特開平4−211083号また
は特開平5−339269号公報に記載された方法に準
じて製造することができる。
【0112】本発明の前記一般式(I)を有する化合物
またはその薬理上許容される塩若しくは誘導体は、広範
囲な病原菌に対して強力な抗菌活性を示すので、細菌感
染症の治療剤もしくは予防剤(好適には、治療剤)とし
て有用である。
【0113】化合物(I)およびその薬理上許容される
塩を抗菌剤として使用する場合には、それ自体あるいは
適宜の薬理学的に許容される、賦形剤、希釈剤等と混合
し、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤若しくはシロップ
剤等による経口的又は注射剤等による非経口的に投与す
ることができる。
【0114】これらの製剤は、賦形剤(例えば、乳糖、
白糖、ブドウ糖、マンニット、ソルビットのような糖誘
導体;トウモロコシデンプン、馬鈴薯デンプン、α−デ
ンプン、デキストリン、カルボキシメチルデンプンのよ
うなデンプン誘導体;結晶セルロ−ス、低置換度ヒドロ
キシプロピルセルロ−ス、ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロ−ス、カルボキシメチルセルロ−ス、カルボキシメ
チルセルロ−スカルシウム、内部架橋カルボキシメチル
セルロ−スナトリウムのようなセルロ−ル誘導体;アラ
ビアゴム;デキストラン;プルラン;軽質無水珪酸、合
成珪酸アルミニウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウム
のような珪酸塩誘導体;リン酸カルシウムのようなリン
酸塩誘導体;炭酸カルシウムのような炭酸塩誘導体;硫
酸カルシウムのような硫酸塩誘導体等)、結合剤(例え
ば、前記の賦形剤;ゼラチン;ポリビニルピロリドン;
マグロゴ−ル等)、崩壊剤(例えば、前記の賦形剤;ク
ロスカルメロ−スナトリウム、カルボキシメチルスタ−
チナトリウム、架橋ポリビニルピロリドンのような化学
修飾された、デンプン、セルロ−ス誘導体等)、滑沢剤
(例えば、タルク;ステアリン酸;ステアリン酸カルシ
ウム、ステアリン酸マグネシウムのようなステアリン酸
金属塩;コロイドシリカ;ビ−ガム,ゲイロウのような
ラックス類;硼酸;グリコ−ル;フマル酸、アジピン酸
のようなカルボン酸類;安息香酸ナトリウムのようなカ
ルボン酸ナトリウム塩;硫酸ナトリウムのような硫酸類
塩;ロイシン;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸
マグネシウムのようなラウリル硫酸塩;無水珪酸、珪酸
水和物のような珪酸類;前記の賦形剤におけるデンプン
誘導体等)、安定剤(例えば、メチルパラベン、プロピ
ルバラベンのようなパラオキシ安息香酸エステル類;ク
ロロブタノ−ル、ベンジルアルコ−ル、フェニルエチル
アルコ−ルのようなアルコ−ル類;塩化ベンザルコニウ
ム;フェノ−ル、クレゾ−ルのようなフェノ−ル類;チ
メロサ−ル;無水酢酸;ソルビン酸等)、矯味矯臭剤
(例えば、通常使用される、甘味料、酸味料、香料
等)、懸濁化剤(例えば、ポリソルベ−ト80、カルボ
キシメチルセルロ−スナトリウム等)、希釈剤、製剤用
溶剤(例えば、水、エタノ−ル、グリセリン等)等の添
加物を用いて周知の方法で製造される。
【0115】その使用量は症状、年齢等により異なる
が、経口投与の場合には、1回当り下限10mg(好適
には、50mg)、上限2000mg(好適には、10
00mg)を、静脈内投与の場合には、1回当たり下限
10mg(好適には100mg)、上限3000mg
(好適には、2000mg)を、成人に対して1日当り
1乃至6回症状に応じて投与することが望ましい。
【0116】以下に実施例、参考例、試験例及び製剤例
をあげて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明の
範囲はこれに限定されるものではない。尚、実施例およ
び参考例中の核磁気共鳴スペクトルについては重水中の
測定には特にことわりのない限りトリメチルシリルプロ
ピオン酸ナトリウム−d4 を内部標準に用い、その他の
溶媒ではテトラメチルシランを内部標準に用いて測定し
た。
【0117】
【実施例】
実施例1 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−アミノメチルピロリジン−1−イルカ
ルボニル]−1−メチルピロリジン−4−イルチオ]−
6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル
−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸(例示化
合物61の立体異性体)
【0118】
【化12】
【0119】(1)(1R,5R,6S)−6−[(1
R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−2−(ジ
フェニルホスホリルオキシ)−1−カルバペン−2−エ
ム−3−カルボン酸 4−ニトロベンジルエステル
(0.72g)の乾燥アセトニトリル(7ml)溶液
に、氷冷下攪拌しながらN,N−ジイソプロピルエチル
アミン(0.21ml)と(2S,4S)−4−メルカ
プト−1−メチル−2−[(3R)−3−(4−ニトロ
ベンジルオキシカルボニルアミノメチル)ピロリジン−
1−イルカルボニル]ピロリジン(0.54g)の乾燥
アセトニトリル(10ml)溶液を加え0℃で一夜攪拌
した。反応混合物に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮
した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル/メタノール=7/3)で分離して、(1
R,5S,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキシエ
チル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−1−メチ
ル−2−[(3R)−3−(4−ニトロベンジルオキシ
カルボニルアミノメチル)ピロリジン−1−イルカルボ
ニル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボン酸 4−ニトロベンジルエステ
ル(0.74g)を得た。
【0120】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:1771,1721,1637,1608,1522,1490,1274,1245,
1210,1181,1137,1107,1074,1046,1026,1014. 核磁気共鳴スペクトル(270 MHz,CDCl3 )δp
pm:1.27(3H,d,J=7.3Hz),1.36(3H,d,J=6.6Hz),1.45-
2.80(5H,m),2.31,2.31(3H,s×2),2.98-3.90(13H,m),4.1
8-4.30(2H,m),5.10-5.50(4H,m),7.48(2H,d,J=8.6Hz),7.
63(2H,d,J=8.6Hz),8.20(4H,d,J=8.6Hz). (2) (1)で得られた化合物(0.73g)のテト
ラヒドロフラン(40ml)、水(28ml)溶液に、
10%パラジウム−炭素触媒(1.46g)を加え、外
温30℃で攪拌しながら水素を1.5時間吸収させた。
触媒を濾別し、濾液をエーテル及び酢酸エチルで洗浄し
た後、減圧濃縮した。残留物を逆相カラムクロマトグラ
フィー[コスモシール75C18−PREP(ナカライ
テスク)、アセトニトリル/水=6/94→1/9(ア
セトニトリル濃度を6%から10%に徐々に上げながら
溶出)]で分離した後、減圧濃縮、凍結乾燥して粉末状
の化合物(246mg)を得た。
【0121】さらに、この内230mgをHPLC分取
カラム[コスモシール5C18−AR(ナカライテス
ク)、アセトニトリル/水=6/94→1/9(アセト
ニトリル濃度を6%から10%に徐々に上げながら溶
出)]で分離精製し、減圧濃縮、凍結乾燥して粉末状の
目的化合物(156mg)を得た。
【0122】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:1758,1633,1594,1488,1455,1385,1340,1313,
1253,1225,1210,1181,1149,1095. 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz,D2 O)δpp
m:1.21(3H,d,J=7.2Hz),1.30(3H,d,J=6.4Hz),1.63-1.8
6(2H,m),2.14-2.93(4H,m),2.32(3H,s),3.03-4.01(13H,
m),4.17-4.30(2H,m). 実施例2 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3S)−3−アミノメチルピロリジン−1−イルカ
ルボニル]−1−メチルピロリジン−4−イルチオ]−
6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル
−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸(例示化
合物61の立体異性体)
【0123】
【化13】
【0124】(1)(1R,5R,6S)−6−[(1
R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−2−(ジ
フェニルホスホリルオキシ)−1−カルバペン−2−エ
ム−3−カルボン酸 4−ニトロベンジルエステル
(0.73g)の乾燥アセトニトリル(7ml)溶液
に、氷冷下攪拌しながらN,N−ジイソプロピルエチル
アミン(0.22ml)と(2S,4S)−4−メルカ
プト−1−メチル−2−[(3S)−3−(4−ニトロ
ベンジルオキシカルボニルアミノメチル)ピロリジン−
1−イルカルボニル]ピロリジン(0.57g)の乾燥
アセトニトリル(10ml)溶液を加え0℃で一夜攪拌
した。反応混合物に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮
した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル/メタノール=7/3)で分離して、(1
R,5S,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキシエ
チル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−1−メチ
ル−2−[(3S)−3−(4−ニトロベンジルオキシ
カルボニルアミノメチル)ピロリジン−1−イルカルボ
ニル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボン酸 4−ニトロベンジルエステ
ル(0.78g)を得た。
【0125】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:1771,1721,1638,1608,1522,1490,1453,1375,
1347,1324,1274,1246,1210,1181,1137. 核磁気共鳴スペクトル(270 MHz,CDCl3 )δp
pm:1.25(3H,d,J=7.3Hz),1.36(3H,d,J=6.6Hz),1.46-
2.80(5H,m),2.31(3H,s),2.98-4.00(13H,m),4.18-4.31(2
H,m),5.11-5.50(4H,m),7.42-7.67(4H,m),8.13-8.25(4H,
m). (2) (1)で得られた化合物(0.76g)のテト
ラヒドロフラン(40ml)、水(28ml)溶液に、
10%パラジウム−炭素触媒(1.55g)を加え、外
温30℃で攪拌しながら水素を1.5時間吸収させた。
触媒を濾別し、濾液をエーテル及び酢酸エチルで洗浄し
た後、減圧濃縮した。残留物を逆相カラムクロマトグラ
フィー[コスモシール75C18−PREP(ナカライ
テスク)、アセトニトリル/水=6/94→1/9]で
分離した後、減圧濃縮、凍結乾燥して粉末状の化合物
(248mg)を得た。さらに、この内189mgをH
PLC分取カラム[コスモシール5C18−AR(ナカ
ライテスク)、アセトニトリル/水=6/94→1/
9]で分離精製し、減圧濃縮、凍結乾燥して粉末状の目
的化合物(125mg)を得た。
【0126】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:1759,1633,1595,1488,1455,1384,1253,1211,
1180,1148,1095. 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz,D2 O)δpp
m:1.21(3H,d,J=7.2Hz),1.30(3H,d,J=6.4Hz),1.63-1.8
7(1H,m),2.13-2.40(1H,m),2.31,2.30(3H,s×2),2.53-2.
93(3H,m),3.08-3.90(11H,m),4.18-4.29(2H,m). 実施例3 (1R,5S,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−メチルアミノメチルピロリジン−1−
イルカルボニル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−カ
ルバペン−2−エム−3−カルボン酸(例示化合物1の
立体異性体)
【0127】
【化14】
【0128】(1)(1R,5R,6S)−6−[(1
R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−2−(ジ
フェニルホスホリルオキシ)−1−カルバペン−2−エ
ム−3−カルボン酸 4−ニトロベンジルエステル
(1.76g)の乾燥アセトニトリル(20ml)溶液
に、氷冷下攪拌しながらN,N−ジイソプロピルエチル
アミン(0.51ml)と(2S,4S)−4−メルカ
プト−2−[(3S)−3−(N−メチル−N−4−ニ
トロベンジルオキシカルボニルアミノメチル)ピロリジ
ン−1−イルカルボニル]−1−(4−ニトロベンジル
オキシカルボニル)ピロリジン(1.92g)の乾燥ア
セトニトリル(20ml)溶液を加え0℃で一夜反応し
た。反応混合物に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢
酸エチル/メタノール=95/5→9/1)で分離し
て、(1R,5S,6S)−6−[(1R)−1−ヒド
ロキシエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−
2−[(3S)−3−(N−メチル−N−4−ニトロベ
ンジルオキシカルボニルアミノメチル)−1−(4−ニ
トロベンジルオキシカルボニル)ピロリジン−1−イル
カルボニル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−カルバ
ペン−2−エム−3−カルボン酸 4−ニトロベンジル
エステル(2.52g)を得た。
【0129】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:1774,1707,1652,1607,1522,1441,1404,1346,
1295,1210,1143,1110. 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz,CDCl3 )δp
pm:1.29(3H,d,J=7.2Hz),1.37(3H,d,J=6.1Hz),1.55-
2.73(5H,m),2.93-4.58(18H,m),5.02-5.52(6H,m),7.40-
7.70(6H,m),8.15-8.30(6H,m). (2) (1)で得られた化合物(2.52g)のテト
ラヒドロフラン(120ml)、水(84ml)溶液
に、10%パラジウム−炭素触媒(5.07g)を加
え、外温30℃で攪拌しながら水素を1.5時間吸収さ
せた。触媒を濾別し、濾液をエーテル及び酢酸エチルで
洗浄した後、減圧濃縮した。残留物を逆相カラムクロマ
トグラフィー[コスモシール75C18−PREP(ナ
カライテスク)、アセトニトリル/水=6/94→8/
92]で分離した後、減圧濃縮、凍結乾燥して粉末状の
目的化合物(406mg)を得た。
【0130】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:1757,1634,1598,1456,1386,1311,1284,1257,
1225,1180,1148,1099. 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz,D2 O)δpp
m:1.22(3H,d,J=7.2Hz),1.30(3H,d,J=6.4Hz),1.58-1.8
7(2H,m),2.16-2.31(1H,m),2.58-2.80(2H,m),2.76(3H,
s),3.03-4.07(12H,m),4.18-4.29(2H,m). 実施例4 (1R,5S,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−メチルアミノメチルピロリジン−1−
イルカルボニル]−1−メチルピロリジン−4−イルチ
オ]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸(例
示化合物62の立体異性体)
【0131】
【化15】
【0132】(1)(1R,5R,6S)−6−[(1
R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−2−(ジ
フェニルホスホリルオキシ)−1−カルバペン−2−エ
ム−3−カルボン酸 4−ニトロベンジルエステル
(0.72g)の乾燥アセトニトリル(5ml)溶液
に、氷冷下攪拌しながらN,N−ジイソプロピルエチル
アミン(0.21ml)と(2S,4S)−4−メルカ
プト−1−メチル−2−[(3S)−3−(N−メチル
−N−4−ニトロベンジルオキシカルボニルアミノメチ
ル)ピロリジン−1−イルカルボニル]ピロリジン
(0.54g)の乾燥アセトニトリル(5ml)溶液を
加え0℃で一夜反応した。反応混合物に酢酸エチルを加
え、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した後、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール=6/4)
で分離して、(1R,5S,6S)−6−[(1R)−
1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−2−[(2S,
4S)−1−メチル−2−[(3S)−3−(N−メチ
ル−N−4−ニトロベンジルオキシカルボニルアミノメ
チル)ピロリジン−1−イルカルボニル]ピロリジン−
4−イルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−カル
ボン酸 4−ニトロベンジルエステル(0.46g)を
得た。
【0133】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:1770,1705,1640,1607,1522,1489,1452,1403,
1376,1346,1278,1210,1143,1106. 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz,CDCl3 )δp
pm:1.27(3H,d,J=7.3Hz),1.37(3H,d,J=6.2Hz),1.49-
2.83(5H,m),2.31,2.35(3H,s×2),2.95-3.80(13H,m),4.2
0-4.30(2H,m),5.16-5.53(4H,m),7.52(2H,d,J=8.8Hz),7.
64,7.65(2H,d ×2,J=8.8Hz),8.22,8.23(4H,d ×2,J=8.8
Hz). (2) (1)で得られた化合物(0.46g)のテト
ラヒドロフラン(22ml)、水(15ml)溶液に、
10%パラジウム−炭素触媒(0.93g)を加え、外
温30℃で攪拌しながら水素を1.5時間吸収させた。
触媒を濾別し、濾液をエーテル及び酢酸エチルで洗浄し
た後、減圧濃縮した。残留物を逆相カラムクロマトグラ
フィー[コスモシール75C18−PREP(ナカライ
テスク)、アセトニトリル/水=4/96→8/92]
で分離した後、減圧濃縮、凍結乾燥して粉末状の化合物
(150mg)を得た。
【0134】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:1760,1634,1598,1486,1454,1383,1314,1279,
1253,1221,1180,1148,1095. 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz,D2 O)δpp
m:1.21(3H,d,J=7.2Hz),1.30(3H,d,J=6.2Hz),1.65-1.8
6(2H,m),2.15-2.30(1H,m),2.38(3H,s),2.57-3.00(2H,
m),3.10-3.99(12H,m),4.18-4.29(2H,m). 実施例5 (1R,5S,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
[(3S)−3−メチルアミノメチルピロリジン−1−
イルカルボニル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−カ
ルバペン−2−エム−3−カルボン酸(例示化合物1の
立体異性体)
【0135】
【化16】
【0136】(1)(1R,5R,6S)−6−[(1
R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−2−(ジ
フェニルホスホリルオキシ)−1−カルバペン−2−エ
ム−3−カルボン酸 4−ニトロベンジルエステル
(0.85g)の乾燥アセトニトリル(5ml)溶液
に、氷冷下攪拌しながらN,N−ジイソプロピルエチル
アミン(0.25ml)と(2S,4S)−4−メルカ
プト−2−[(3R)−3−(N−メチル−N−4−ニ
トロベンジルオキシカルボニルアミノメチル)ピロリジ
ン−1−イルカルボニル]−1−(4−ニトロベンジル
オキシカルボニル)ピロリジン(0.90g)の乾燥ア
セトニトリル(10ml)溶液を加え0℃で一夜反応し
た。反応混合物に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢
酸エチル/メタノール=95/5→9/1)で分離し
て、(1R,5S,6S)−6−[(1R)−1−ヒド
ロキシエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−
2−[(3R)−3−(N−メチル−N−4−ニトロベ
ンジルオキシカルボニルアミノメチル)−1−(4−ニ
トロベンジルオキシカルボニル)ピロリジン−1−イル
カルボニル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−カルバ
ペン−2−エム−3−カルボン酸 4−ニトロベンジル
エステル(1.07g)を得た。
【0137】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:1773,1707,1654,1607,1522,1441,1404,1373,
1346,1295,1210,1180,1143,1110,1047,1015. 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz,CDCl3 )δp
pm:1.27(3H,d,J=7.3Hz),1.37(3H,d,J=6.3Hz),1.50-
2.72(5H,m),2.90-4.31(14H,m),4.40-4.55(1H,m),5.01-
5.52(6H,m),7.41-7.67(6H,m),8.13-8.27(6H,m). (2) (1)で得られた化合物(1.05g)のテト
ラヒドロフラン(50ml)、水(35ml)溶液に、
10%パラジウム−炭素触媒(2.10g)を加え、外
温30℃で攪拌しながら水素を1.5時間吸収させた。
触媒を濾別し、濾液をエーテル及び酢酸エチルで洗浄し
た後、減圧濃縮した。残留物を逆相カラムクロマトグラ
フィー[コスモシール75C18−PREP(ナカライ
テスク)、アセトニトリル/水=6/94→1/9]で
分離した後、減圧濃縮、凍結乾燥して粉末状の目的化合
物(127mg)を得た。
【0138】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:1756,1633,1598,1457,1387,1311,1285,1258,
1226,1181,1149,1096,1074. 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz,D2 O)δpp
m:1.22(3H,d,J=7.2Hz),1.30(3H,d,J=6.4Hz),1.59-1.8
7(2H,m),2.16-2.32(1H,m),2.58-2.81(2H,m),2.77(3H,
s),3.05-3.86(12H,m),3.94-4.03(1H,m),4.18-4.28(2H,
m). 実施例6 (1R,5S,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
[(3S)−3−メチルアミノメチルピロリジン−1−
イルカルボニル]−1−メチルピロリジン−4−イルチ
オ]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸(例
示化合物62の立体異性体)
【0139】
【化17】
【0140】(1)(1R,5R,6S)−6−[(1
R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−2−(ジ
フェニルホスホリルオキシ)−1−カルバペン−2−エ
ム−3−カルボン酸 4−ニトロベンジルエステル
(0.66g)の乾燥アセトニトリル(5ml)溶液
に、氷冷下攪拌しながらN,N−ジイソプロピルエチル
アミン(0.19ml)と(2S,4S)−4−メルカ
プト−1−メチル−2−[(3R)−3−(N−メチル
−N−4−ニトロベンジルオキシカルボニルアミノメチ
ル)ピロリジン−1−イルカルボニル]ピロリジン
(0.53g)の乾燥アセトニトリル(5ml)溶液を
加え0℃で一夜反応した。反応混合物に酢酸エチルを加
え、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した後、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール=6/4)
で分離して、(1R,5S,6S)−6−[(1R)−
1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−2−[(2S,
4S)−1−メチル−2−[(3R)−3−(N−メチ
ル−N−4−ニトロベンジルオキシカルボニルアミノメ
チル)ピロリジン−1−イルカルボニル]ピロリジン−
4−イルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−カル
ボン酸 4−ニトロベンジルエステル(0.43g)を
得た。
【0141】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:1771,1734,1705,1639,1608,1522,1489,1452,
1403,1375,1346,1278,1246,1210,1142. 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz,CDCl3 )δp
pm:1.27(3H,d,J=7.2Hz),1.37(3H,d,J=6.2Hz),1.52-
2.78(8H,m),2.94-3.82(13H,m),4.19-4.30(2H,m),5.12-
5.50(4H,m),7.50-7.68(4H,m),8.21-8.23(4H,m). (2) (1)で得られた化合物(0.42g)のテト
ラヒドロフラン(20ml)、水(15ml)溶液に、
10%パラジウム−炭素触媒(0.83g)を加え、外
温30℃で攪拌しながら水素を1.5時間吸収させた。
触媒を濾別し、濾液をエーテル及び酢酸エチルで洗浄し
た後、減圧濃縮した。残留物を逆相カラムクロマトグラ
フィー[コスモシール75C18−PREP(ナカライ
テスク)、アセトニトリル/水=6/94→8/92]
で分離した後、減圧濃縮、凍結乾燥して粉末状の目的化
合物(28mg)を得た。
【0142】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:1757,1642,1597,1489,1457,1384,1251,1210,
1158,1095,1028. 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz,D2 O)δpp
m:1.21(3H,d,J=7.2Hz),1.30(3H,d,J=6.4Hz),1.67-1.8
8(2H,m),2.17-2.32(1H,m),2.51(3H,br.s),2.57-2.75(1
H,m),2.76(3H,s),2.87-3.01(1H,m),3.05-3.87(11H,m),
3.90-4.00(1H,m),4.18-4.29(2H,m). 実施例7 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−グアニジノメチルピロリジン−1−イ
ルカルボニル]ピロリジン−4−イルチオ]−6−
[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1
−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸(例示化合物
18の立体異性体)
【0143】
【化18】
【0144】(1)(1R,5R,6S)−6−[(1
R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−2−(ジ
フェニルホスホリルオキシ)−1−カルバペン−2−エ
ム−3−カルボン酸 4−ニトロベンジルエステル
(0.70g)の乾燥アセトニトリル(10ml)溶液
に、氷冷下攪拌しながらN,N−ジイソプロピルエチル
アミン(0.21ml)と(2S,4S)−4−メルカ
プト−1−(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)−
2−[(3R)−3−(4−ニトロベンジルオキシカル
ボニルグアニジノメチル)ピロリジン−1−イルカルボ
ニル]ピロリジン(1.28g)の乾燥アセトニトリル
(10ml)溶液を加え0℃で一夜反応した。反応混合
物に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮した。残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/メ
タノール=95/5→9/1→6/4)で分離して、
(1R,5S,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−1−
(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)−2−[(3
R)−3−(4−ニトロベンジルオキシカルボニルグア
ニジノメチル)ピロリジン−1−イルカルボニル]ピロ
リジン−4−イルチオ]−1−カルバペン−2−エム−
3−カルボン酸 4−ニトロベンジルエステル(0.9
7g)を得た。
【0145】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:1772,1709,1647,1608,1522,1491,1440,1404,
1378,1346,1322,1287,1210,1178,1133,1109. 核磁気共鳴スペクトル(270 MHz,CDCl3 )δp
pm:1.28(3H,d,J=7.4Hz),1.37(3H,d,J=6.3Hz),1.50-
2.77(8H,m),2.94-4.05(12H,m),4.18-4.28(2H,m),4.40-
4.55(1H,m),5.10-5.51(6H,m),7.37-7.68(6H,m),8.10-8.
27(6H,m). (2) (1)で得られた化合物(0.95g)のテト
ラヒドロフラン(50ml)、水(35ml)溶液に、
10%パラジウム−炭素触媒(1.90g)を加え、外
温30℃で攪拌しながら水素を1.5時間吸収させた。
触媒を濾別し、濾液をエーテル及び酢酸エチルで洗浄し
た後、減圧濃縮した。残留物を逆相カラムクロマトグラ
フィー[コスモシール75C18−PREP(ナカライ
テスク)、アセトニトリル/水=8/92→12/8
8]で分離した後、減圧濃縮、凍結乾燥して粉末状の化
合物(224mg)を得た。
【0146】さらに、これをHPLC分取カラム[コス
モシール5C18−AR(ナカライテスク)、アセトニ
トリル/水=8/92→12/88]で分離精製し、減
圧濃縮、凍結乾燥して粉末状の目的化合物(166m
g)を得た。
【0147】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:1757,1630,1455,1386,1313,1283,1260,1224,
1182,1147,1102,1074. 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz,D2 O)δpp
m:1.22(3H,d,J=7.2Hz),1.30(3H,d,J=6.2Hz),1.55-1.8
4(2H,m),2.18-2.23(1H,m),2.52-2.78(2H,m),3.06(1H,d
d,J=12.3,3.6Hz),3.13-3.85(10H,m),3.96-4.03(1H,m),
4.18-4.29(2H,m). 実施例8 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−アセトイミドイルアミノメチルピロリ
ジン−1−イルカルボニル]ピロリジン−4−イルチ
オ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−
メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
(例示化合物17の立体異性体)
【0148】
【化19】
【0149】(1)(1R,5R,6S)−6−[(1
R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−2−(ジ
フェニルホスホリルオキシ)−1−カルバペン−2−エ
ム−3−カルボン酸 4−ニトロベンジルエステル
(0.81g)の乾燥アセトニトリル(10ml)溶液
に、氷冷下攪拌しながらN,N−ジイソプロピルエチル
アミン(0.44ml)と(2S,4S)−4−メルカ
プト−1−(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)−
2−[(3R)−3−(4−ニトロベンジルオキシカル
ボニルアセトイミドイルアミノメチル)ピロリジン−1
−イルカルボニル]ピロリジン(1.35g)の乾燥ア
セトニトリル(15ml)溶液を加え0℃で一夜反応し
た。反応混合物に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢
酸エチル/メタノール=95/5→9/1→8/2)で
分離して、(1R,5S,6S)−6−[(1R)−1
−ヒドロキシエチル]−1−メチル−2−[(2S,4
S)−1−(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)−
2−[(3R)−3−(4−ニトロベンジルオキシカル
ボニルアセトイミドアミノメチル)ピロリジン−1−イ
ルカルボニル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−カル
バペン−2−エム−3−カルボン酸 4−ニトロベンジ
ルエステル(1.15g)を得た。
【0150】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:1773,1709,1650,1607,
1556,1522,1494,1441,1404,
1373,1246,1278,1237,1212,
1126,1110. 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz,CDCl3
δppm:1.29(3H,d,J=7.1Hz),1.37(3H,d,J=6.1Hz),1.
50-2.72(9H,m),2.98-4.06(12H,m),4.22-4.30(2H,m),4.4
6-4.57(1H,m),5.16-5.52(6H,m),7.43-7.67(6H,m),8.17-
8.27(6H,m). (2) (1)で得られた化合物(1.13g)のテト
ラヒドロフラン(60ml)、水(42ml)溶液に、
10%パラジウム−炭素触媒(2.28g)を加え、外
温30℃で攪拌しながら水素を1.5時間吸収させた。
触媒を濾別し、濾液をエーテル及び酢酸エチルで洗浄し
た後、減圧濃縮した。残留物を逆相カラムクロマトグラ
フィー[コスモシール75C18−PREP(ナカライ
テスク)、アセトニトリル/水=8/92→12/8
8]で分離した後、減圧濃縮、凍結乾燥して粉末状の化
合物(337mg)を得た。
【0151】さらに、これをHPLC分取カラム[コス
モシール5C18−AR(ナカライテスク)、アセトニ
トリル/水=8/92→12/88]で分離精製し、減
圧濃縮、凍結乾燥して粉末状の目的化合物(254m
g)を得た。
【0152】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:1756,1684,1633,1593,1455,1386,1312,1284,
1261,1226,1182,1284,1261,1226,1182,1148. 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz,D2 O)δpp
m:1.22(3H,d,J=7.2Hz),1.30(3H,d,J=6.4Hz),1.56-1.6
7(1H,m),1.69-1.87(1H,m),2.12-2.26(1H,m),2.25(3H,
s),2.58-2.78(2H,m),3.06(1H,dd,J=12.3,3.5Hz),3.14-
3.85(10H,m),3.96-4.04(1H,m),4.18-4.28(2H,m). 実施例9 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−シクロプロピルアミノメチルピロリジ
ン−1−イルカルボニル]ピロリジン−4−イルチオ]
−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチ
ル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸(例示
化合物15の立体異性体)
【0153】
【化20】
【0154】(1)(1R,5R,6S)−6−[(1
R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−2−(ジ
フェニルホスホリルオキシ)−1−カルバペン−2−エ
ム−3−カルボン酸 4−ニトロベンジルエステル
(0.66g)の乾燥アセトニトリル(7ml)溶液
に、氷冷下攪拌しながらN,N−ジイソプロピルエチル
アミン(0.19ml)と(2S,4S)−4−メルカ
プト−1−(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)−
2−[(3S)−3−(N−シクロプロピル−N−4−
ニトロベンジルオキシカルボニルアミノメチル)ピロリ
ジン−1−イルカルボニル]ピロリジン(0.14g)
の乾燥アセトニトリル(8ml)溶液を加え0℃で一夜
反応した。反応混合物に酢酸エチルを加え、水、飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧
濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル/メタノール=95/5)で分離して、
(1R,5S,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−1−
(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)−2−[(3
S)−3−(N−シクロプロピル−N−4−ニトロベン
ジルオキシカルボニルアミノメチル)ピロリジン−1−
イルカルボニル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−カ
ルバペン−2−エム−3−カルボン酸 4−ニトロベン
ジルエステル(0.80g)を得た。
【0155】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:1774,1708,1652,1607,1522,1496,1444,1404,
1346,1287,1210,1181,1138,1110. 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz,CDCl3 )δp
pm:0.60-0.92(4H,m),1.29(3H,d,J=7.4Hz),1.37,1.38
(3H,d ×2,J=6.3Hz),1.48-2.74(6H,m),3.00-4.05(11H,
m),4.22-4.30(2H,m),4.36-4.56(1H,m),5.16-5.52(6H,
m),7.43-7.68(6H,m),8.17-8.26(6H,m). (2) (1)で得られた化合物(0.78g)のテト
ラヒドロフラン(40ml)、水(28ml)溶液に、
10%パラジウム−炭素触媒(1.57g)を加え、外
温30℃で攪拌しながら水素を1.5時間吸収させた。
触媒を濾別し、濾液をエーテル及び酢酸エチルで洗浄し
た後、減圧濃縮した。残留物を逆相カラムクロマトグラ
フィー[コスモシール75C18−PREP(ナカライ
テスク)、アセトニトリル/水=6/94→1/9]で
分離した後、減圧濃縮、凍結乾燥して粉末状の目的化合
物(106mg)を得た。
【0156】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:1759,1637,1599,1455,1386,1312,1283,1259,
1224,1180,1147,1103. 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz,D2 O)δpp
m:0.73-0.88(4H,m),1.22(3H,d,J=7.2Hz),1.30(3H,d,J
=6.4Hz),1.63-1.86(2H,m),2.14-2.30(1H,m),2.58-2.83
(3H,m),3.08-3.92(11H,m),4.06-4.14(1H,m),4.19-4.30
(2H,m). 実施例10 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3S)−3−アセトイミドイルアミノメチルピロリ
ジン−1−イルカルボニル]ピロリジン−4−イルチ
オ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−
メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
(例示化合物17の立体異性体)
【0157】
【化21】
【0158】(1)(1R,5R,6S)−6−[(1
R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−2−(ジ
フェニルホスホリルオキシ)−1−カルバペン−2−エ
ム−3−カルボン酸 4−ニトロベンジルエステル
(0.58g)の乾燥アセトニトリル(10ml)溶液
に、氷冷下攪拌しながらN,N−ジイソプロピルエチル
アミン(0.17ml)と(2S,4S)−4−メルカ
プト−1−(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)−
2−[(3S)−3−(4−ニトロベンジルオキシカル
ボニルアセトイミドイルアミノメチル)ピロリジン−1
−イルカルボニル]ピロリジン(0.93g)の乾燥ア
セトニトリル(10ml)溶液を加え0℃で一夜反応し
た。反応混合物に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢
酸エチル/メタノール=9/1)で分離して、(1R,
5S,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−1−(4−
ニトロベンジルオキシカルボニル)−2−[(3S)−
3−(4−ニトロベンジルオキシカルボニルアセトイミ
ドイルアミノメチル)ピロリジン−1−イルカルボニ
ル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−カルバペン−2
−エム−3−カルボン酸 4−ニトロベンジルエステル
(0.61g)を得た。
【0159】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:1774,1709,1651,1607,1558,1522,1496,1441,
1404,1373,1346,1278,1238,1212,1126,1110,1074,1015. 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz,CDCl3 )δp
pm:1.29(3H,d,J=7.1Hz),1.37(3H,d,J=6.2Hz),1.55-
2.75(9H,m),3.05-4.06(11H,m),4.22-4.27(2H,m),4.44-
4.60(1H,m),5.17-5.53(6H,m),7.42-7.68(6H,m),8.15-8.
26(6H,m). (2) (1)で得られた化合物(0.58g)のテト
ラヒドロフラン(30ml)、水(20ml)溶液に、
10%パラジウム−炭素触媒(1.15g)を加え、外
温30℃で攪拌しながら水素を1.5時間吸収させた。
触媒を濾別し、濾液をエーテル及び酢酸エチルで洗浄し
た後、減圧濃縮した。残留物を逆相カラムクロマトグラ
フィー[コスモシール75C18−PREP(ナカライ
テスク)、アセトニトリル/水=6/94→1/9]で
分離した後、減圧濃縮、凍結乾燥して粉末状の目的化合
物(156mg)を得た。
【0160】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:1756,1687,1633,1592,1454,1386,1313,1284,
1261,1226,1182. 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz,D2 O)δpp
m:1.22(3H,d,J=7.2Hz),1.30(3H,d,J=6.2Hz),1.57-1.6
7(1H,m),1.70-1.85(1H,m),2.12-2.27(1H,m),2.25(3H,
s),2.58-2.79(2H,m),3.03-3.85(11H,m),3.92-4.01(1H,
m),4.18-4.29(2H,m). 実施例11 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3S)−3−グアニジノメチルピロリジン−1−イ
ルカルボニル]ピロリジン−4−イルチオ]−6−
[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1
−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸(例示化合物
18の立体異性体)
【0161】
【化22】
【0162】(1)(1R,5R,6S)−6−[(1
R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−2−(ジ
フェニルホスホリルオキシ)−1−カルバペン−2−エ
ム−3−カルボン酸 4−ニトロベンジルエステル(8
74mg)の乾燥アセトニトリル(9ml)溶液に、氷
冷下攪拌しながらN,N−ジイソプロピルエチルアミン
(0.256ml)と(2S,4S)−4−メルカプト
−1−(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)2−
[(3S)−3−(4−ニトロベンジルオキシカルボニ
ルグアニジノメチル)ピロリジン−1−イルカルボニ
ル]ピロリジン(926mg)の乾燥アセトニトリル
(1.0ml)溶液を加え0℃で一夜反応した。反応混
合物に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮した。
【0163】残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル/メタノール=7/1)で分離して、
(1R,5S,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−1−
(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)−2−[(3
S)−3−(4−ニトロベンジルオキシカルボニルグア
ニジノメチル)ピロリジン−1−イルカルボニル]ピロ
リジン−4−イルチオ]−1−カルバペン−2−エム−
3−カルボン酸 4−ニトロベンジルエステル(1.2
3g)を得た。
【0164】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:1773,1710,1656,1607,1521,1438,1404,1385,
1346,1285,1208,1177,1135,1109,1030. 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz,CDCl3 )δp
pm:1.28(3H,d,J=7.2Hz),1.34(3H,d,J=6.3Hz),1.65-
1.85(1H,m),1.90-2.10(2H,m),2.15-2.80(5H,m),3.05-3.
70(11H,m),4.00-4.10(1H,m),4.10-4.30(2H,m),4.45-4.6
0(1H,m),5.00-5.55(6H,m),7.40-7.70(6H,m),8.15-8.30
(6H,m). (2) (1)で得られた化合物(1.14g)のテト
ラヒドロフラン(38ml)、水(19ml)溶液に、
10%パラジウム−炭素触媒(2.3g)を加え、外温
30℃で攪拌しながら水素を1.2時間吸収させた。触
媒を濾別し、濾液をエーテルで洗浄した後、減圧濃縮し
た。残留物を逆相カラムクロマトグラフィー[コスモシ
ール75C18−PREP(ナカライテスク)、アセト
ニトリル/水=8/92]で分離した後、減圧濃縮、凍
結乾燥して粉末状の目的化合物(187mg)を得た。
【0165】核磁気共鳴スペクトル(270 MHz,D2
O,内部標準トリメチルシリルプロピオン酸ナトリウム
−d4 )δppm:1.25(3H,d,J=7.0Hz),1.33(3H,d,J=
6.3Hz),1.55-1.90(2H,m),2.10-2.30(1H,m),2.50-2.90(2
H,m),3.05-3.35(4H,m),3.35-3.50(3H,m),3.60-3.75(2H,
m),3.78-3.90(1H,m),3.90-4.10(1H,m),4.20-4.35(2H,
m). 実施例12 (1R,5S,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−(ピロリジン−1−イルメチル)ピロ
リジン−1−イルカルボニル]ピロリジン−4−イルチ
オ]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸(例
示化合物54の立体異性体)
【0166】
【化23】
【0167】(1) (1R,5R,6S)ー2ー(ジ
フェニルホスホリルオキシ)ー6−[(1R)−1−ヒ
ドロキシエチル]ー1ーメチルー1ーカルバペンー2ー
エムー3ーカルボン酸 4ーニトロベンジルエステル
(255mg)の乾燥ジメチルホルムアミド(3ml)
溶液に、氷冷下、(2S,4S)ー4ーメルカプトー1
ー(4ーニトロベンジルオキシカルボニル)ー2ー
[(3R)ー3ー(ピロリジン−1ーイルメチル)ピロ
リジンー1ーイルカルボニル]ピロリジン(198m
g)の乾燥ジメチルホルムアミド(1ml)溶液及びジ
イソプロピルエチルアミン(97μl)を加え、同温度
で20時間撹袢した。反応液を減圧濃縮し、残渣を酢酸
エチルに溶解し、水及び食塩水の順で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥した。溶剤を留去し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル/メタ
ノール=4/1で溶出した画分から粉末状の(1R,5
S,6S)ー6ー[(1R)ー1ーヒドロキシエチル]
ー1ーメチルー2ー[(2S,4S)ー1ー(4ーニト
ロベンジルオキシカルボニル)ー2ー[(3R)−3ー
(ピロリジンー1ーイルメチル)ピロリジンー1ーイル
カルボニル]ピロリジンー4ーイルチオ]ー1ーカルバ
ペンー2ーエムー3ーカルボン酸 4ーニトロベンジル
エステル(235mg)を得た。
【0168】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:3351, 2970, 1773, 1709, 1697, 1525, 1447,
1246. 核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3 )δ
ppm:1.20-1.30(3H, m), 1.34(3H, d, J=6.1Hz), 1.
40-2.10(6H, m), 2.00-3.00(8H,m), 3.10-3.80(6H, m),
3.80-4.40(4H, m), 4.50-4.70(1H, m), 5.00-5.40(3H,
m), 5.40-5.55(1H, m), 7.40-7.55(2H, m), 7.60-7.70
(2h, m), 8.15-8.25(4H,m). (2) (1)で得られた化合物(161mg)をテト
ラヒドロフラン(3ml)ー水(1.5ml)に溶解
し、10%パラジウム炭素触媒(320mg)を加え、
室温で90分水素添加を行なった。触媒を濾去し、濾液
を減圧濃縮してテトラヒドロフランを除いた後、エーテ
ルで洗浄し、水層を減圧濃縮した。残渣を逆相カラムク
ロマトグラフィー(ナカライテスク製、コスモシール7
5C18−PREP)に付し、アセトニトリル/水=2
/98→1/9で溶出した画分を凍結乾燥して粉末状の
目的化合物(51mg)を得た。
【0169】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:3378, 1763, 1655, 1593, 1489, 1376. 核磁気共鳴スペクトル(400MHz,D2 0)δpp
m:1.20(3H, d, J=7.2Hz), 1.28(3H, d, J=6.4Hz), 1.
65-1.90(2H, m), 1.95-2.40(9H, m), 2.65-2.80(1H,
m), 3.00-3.25(3H, m), 3.30-3.40(2H, m), 3.40-3.55
(2H, m), 3.60-4.00(4H, m), 4.00-4.10(1H, m), 4.20-
4.30(2H, m), 4.65-4.75(1H, m). 実施例13 (1R,5S,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキ
シエチル]−2−[(2S,4S)−2−[(3S)−
3−(2ーヒドロキシエチルアミノメチル)ピロリジン
−1−イルカルボニル]ピロリジン−4−イルチオ]−
1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン
酸(例示化合物3の立体異性体)
【0170】
【化24】
【0171】(2S,4S)−2−[(3R)−3−
(N−2ーヒドロキシエチル−N−4−ニトロベンジル
オキシカルボニルアミノメチル)ピロリジン−1−イル
カルボニル]−4−メルカプト−1−(4−ニトロベン
ジルオキシカルボニル)−ピロリジン(214mg)を
用いて実施例12ー(1)および(2)と同様の方法で
粉末状の目的化合物(85.1mg)を得た。
【0172】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:3409, 1747, 1644, 1601, 1455, 1386. 核磁気共鳴スペクトル(400MHz,D2 0)δpp
m:1.22(3H, d, J=7.2Hz), 1.30(3H, d, J=6.4Hz), 1.
70-1.95(2H, m), 2.15-2.35(2H, m), 2.60-2.85(2H,
m), 2.85-2.95(1H, m), 3.15-3.30(3H, m), 3.30-3.50
(5H, m), 3.55-3.90(2H, m), 3.90-4.00(1H, m), 4.20-
4.40(5H, m). 実施例14 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−(カルバモイルメチルアミノメチル)
ピロリジン−1−イルカルボニル]ピロリジン−4−イ
ルチオ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−
1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン
酸(例示化合物6の立体異性体)
【0173】
【化25】
【0174】(2S,4S)−2−[(3S)−3−
(N−カルバモイルメチル−N−4−ニトロベンジルオ
キシカルボニルアミノメチル)ピロリジン−1−イルカ
ルボニル]−4−メルカプト−1−(4−ニトロベンジ
ルオキシカルボニル)−ピロリジン(368mg)を用
いて実施例12ー(1)および(2)と同様の方法で粉
末状の目的化合物(158mg)を得た。
【0175】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:3401, 1754, 1695, 1645, 1597, 1455. 核磁気共鳴スペクトル(400MHz,D2 0)δpp
m:1.22(3H, d, J=7.2Hz), 1.30(3H, d, J=6.4Hz), 1.
70-1.90(1H, m), 1.90-2.05(1H, m), 2.20-2.35(1H,
m), 2.65-2.80(1H, m), 2.95-3.10(1H, m), 3.10-3.22
(2H, m), 3.22-3.30(1H, m), 3.35-3.60(4H, m), 3.60-
3.95(5H, m), 4.00-4.08(1H, m), 4.22-4.30(2H, m),
4.60-4.70(1H, m). 実施例15 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−(2ーアミノエチルアミノメチル)ピ
ロリジン−1−イルカルボニル]ピロリジン−4−イル
チオ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1
−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
(例示化合物12の立体異性体)
【0176】
【化26】
【0177】(2S,4S)−4−メルカプト−1−
(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)−2−[(3
S)−3−[N−2−(4−ニトロベンジルオキシカル
ボニルアミノ)エチル−N−4−ニトロベンジルオキシ
カルボニルアミノメチル]ピロリジン−1−イルカルボ
ニル]ピロリジン(248mg)を用いて実施例12ー
(1)および(2)と同様の方法で粉末状の目的化合物
(48.5mg)を得た。
【0178】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:3370, 1758, 1648, 1603, 1455, 1386. 核磁気共鳴スペクトル(400MHz,D2 0)δpp
m:1.22(3H, d, J=7.2Hz), 1.30(3H, d, J=6.4Hz), 1.
70-1.90(1H, m), 1.90-2.05(1H, m), 2.15-2.33(1H,
m), 2.55-2.70(1H, m), 2.97-3.13(4H, m), 3.15-3.33
(5H, m), 3.34-3.52(3H, m), 3.57-3.67(1H, m), 3.68-
3.90(3H, m), 4.21-4.30(2H, m), 4.60-4.67(1H, m). 実施例16 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−(2ージメチルアミノエチルアミノメ
チル)ピロリジン−1−イルカルボニル]ピロリジン−
4−イルチオ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カ
ルボン酸(例示化合物14の立体異性体)
【0179】
【化27】
【0180】(2S,4S)−2−[(3S)−3−
(N−2−ジメチルアミノエチル−N−4−ニトロベン
ジルオキシカルボニルアミノメチル)ピロリジン−1−
イルカルボニル]−4−メルカプト−1−(4−ニトロ
ベンジルオキシカルボニル)ピロリジン(428mg)
を用いて実施例12ー(1)および(2)と同様の方法
で粉末状の目的化合物(109mg)を得た。
【0181】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,D
2 0)δppm:1.22(3H, d, J=7.2Hz), 1.30(3H, d,
J=6.3Hz), 1.60-1.90(2H, m), 2.10-2.25(1H, m), 2.45
-2.60(1H, m), 2.77(3H, s), 2.79(3H, s), 2.70-3.00
(2H, m), 3.00-3.10(1H, m), 3.31-3.53(5H, m), 3.55-
3.87(3H, m), 3.88-4.00(1H, m), 4.20-4.30(2H, m),
4.30-4.40(1H, m). 実施例17 (1R,5S,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−(N−メチル−N−2ーメチルアミノ
エチルアミノメチル)ピロリジン−1−イルカルボニ
ル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−カルバペン−2
−エム−3−カルボン酸塩酸塩(例示化合物31の立体
異性体の塩酸塩)
【0182】
【化28】
【0183】(1) (2S,4S)−4−メルカプト
−2−[(3R)−3−[N−2−(N−メチル−N−
4−ニトロベンジルオキシカルボニルアミノ)エチル−
N−メチルアミノメチル]ピロリジン−1−イルカルボ
ニル]−1−(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)
ピロリジン(617mg)を用いて実施例12ー(1)
同様の方法で粉末状の(1R,5S,6S)−6−
[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−2
−[(2S,4S)−1−(4−ニトロベンジルオキシ
カルボニル)−2−[(3R)−3−[N−2−(N−
メチル−N−4−ニトロベンジルオキシカルボニルアミ
ノ)エチル−N−メチルアミノメチル]ピロリジン−1
−イルカルボニル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−
カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベン
ジルエステル(527mg)を得た。
【0184】(2) (1)で得られた化合物(202
mg)を水(1.5ml)、1N塩酸(0.201m
l)及びテトラヒドロフラン(3ml)に溶解し、10
%パラジウム炭素触媒(400mg)を加え、室温で4
5分水素添加を行なった。触媒を濾去し、濾液を減圧濃
縮してテトラヒドロフランを除いた後、エーテルで洗浄
し、水層を減圧濃縮した。残渣を逆相カラムクロマトグ
ラフィー(ナカライテスク製、コスモシール75C18
−PREP)に付し、水で溶出した画分を凍結乾燥して
粉末状の目的化合物(61mg)を得た。
【0185】核磁気共鳴スペクトル(400MHz,D
2 0)δppm:1.21(3H, d, J=7.2Hz), 1.29(3H, d,
J=6.3Hz), 1.70-1.87(1H, m), 1.96-2.05(1H, m), 2.22
-2.34(1H, m), 2.60-2.69(1H, m), 2.75(3H, s), 2.90
(3H, s), 3.00-3.10(1H, m), 3.10-3.35(7H, m), 3.35-
3.44(1H, m), 3.45-3.60(3H, m), 3.62-3.92(3H, m),
4.01-4.08(1H, m), 4.20-4.27(2H, m), 4.65-4.79(1H,
m). 実施例18 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−(2ーフルオロエチルアミノメチル)
ピロリジン−1−イルカルボニル]ピロリジン−4−イ
ルチオ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−
1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン
酸(例示化合物4の立体異性体)
【0186】
【化29】
【0187】(2S,4S)−2−[(3S)−3−
(N−2−フルオロエチル−N−4−ニトロベンジルオ
キシカルボニルアミノメチル)ピロリジン−1−イルカ
ルボニル]−4−メルカプト−1−(4−ニトロベンジ
ルオキシカルボニル)ピロリジンを用いて実施例12ー
(1)および(2)で述べた方法と同様にして目的化合
物を合成することができる. 実施例19 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−(1−メチルグアニジノメチル)ピロ
リジン−1−イルカルボニル]ピロリジン−4−イルチ
オ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−
メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
(例示化合物36の立体異性体)
【0188】
【化30】
【0189】(2S,4S)−4−メルカプト−2−
[(3R)−3−[1−メチル−2、3−ビス(4ーニ
トロベンジルオキシカルボニル)グアニジノメチル]ピ
ロリジン−1−イルカルボニル]−1−(4−ニトロベ
ンジルオキシカルボニル)ピロリジン(996mg)を
用いて実施例12ー(1)および(2)で述べた方法と
同様にして目的化合物(149mg)を得た。
【0190】核磁気共鳴スペクトル(400MHz,D
2 0)δppm:1.22(3H, d, J=7.2Hz), 1.30(3H, d,
J=6.4Hz), 1.55-1.70(1H, m), 1.70-1.85(1H, m), 2.10
-2.25(1H, m), 2.65-2.80(2H, m), 3.09(3H, s), 3.15-
3.30(2H, m), 3.35-3.55(6H, m), 3.70-3.85(2H, m),
3.95-4.05(1H, m), 4.20-4.30(2H, m). 実施例20 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−(N−アセトイミドイル−N−メチル
アミノメチル)ピロリジン−1−イルカルボニル]ピロ
リジン−4−イルチオ]−6−[(1R)−1−ヒドロ
キシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム
−3−カルボン酸(例示化合物35の立体異性体)
【0191】
【化31】
【0192】(2S,4S)−4−メルカプト−1−
(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)−2−[(3
R)−3−(N−4−ニトロベンジルオキシカルボニル
アセトイミドイル−N−メチルアミノメチル)ピロリジ
ン−1−イルカルボニル]ピロリジンを用いて実施例1
2ー(1)および(2)で述べた方法と同様にして目的
化合物を合成することができる。
【0193】実施例21 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−(N−ホルムイミドイル−N−メチル
アミノメチル)ピロリジン−1−イルカルボニル]ピロ
リジン−4−イルチオ]−6−[(1R)−1−ヒドロ
キシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム
−3−カルボン酸(例示化合物34の立体異性体)
【0194】
【化32】
【0195】(2S,4S)−4−メルカプト−1−
(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)−2−[(3
R)−3−(N−4−ニトロベンジルオキシカルボニル
ホルムイミドイル−N−メチルアミノメチル)ピロリジ
ン−1−イルカルボニル]ピロリジンを用いて実施例1
2ー(1)および(2)で述べた方法と同様にして目的
化合物を合成することができる。
【0196】実施例22 (1R,5S,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−(2,2,2ートリフルオロエチルア
ミノメチル)ピロリジン−1−イルカルボニル]ピロリ
ジン−4−イルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3
−カルボン酸(例示化合物5の立体異性体)
【0197】
【化33】
【0198】(2S,4S)−4−メルカプト−1−
(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)−2−[(3
S)−3−(N−4−ニトロベンジルオキシカルボニル
−N−2,2,2−トリフルオロエチルアミノメチル]
ピロリジン−1−イルカルボニル]ピロリジンを用いて
実施例12ー(1)および(2)で述べた方法と同様に
して目的化合物を合成することができる。
【0199】実施例23 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−ホルムイミドイルアミノメチルピロリ
ジン−1−イルカルボニル]ピロリジン−4−イルチ
オ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−
メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
(例示化合物16の立体異性体)
【0200】
【化34】
【0201】(2S,4S)−4−メルカプト−1−
(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)−2−[(3
R)−3−(4−ニトロベンジルオキシカルボニルホル
ムイミドイルアミノメチル)ピロリジン−1−イルカル
ボニル]ピロリジンを用いて実施例12ー(1)および
(2)で述べた方法と同様にして目的化合物を合成する
ことができる。
【0202】実施例24 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−グアニジノメチルピロリジン−1−イ
ルカルボニル]−1−メチルピロリジン−4−イルチ
オ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−
メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
(例示化合物79の立体異性体)
【0203】
【化35】
【0204】(2S,4S)−2−[(3R)−3−
[2、3−ビス(4ーニトロベンジルオキシカルボニ
ル)グアニジノメチル]ピロリジン−1−イルカルボニ
ル]−4−メルカプト−1−(4ーニトロベンジルオキ
シカルボニル)ピロリジンを用いて実施例4ー(1)お
よび(2)で述べた方法と同様にして目的化合物を合成
することができる。
【0205】実施例25 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−アセトイミドイルアミノメチルピロリ
ジン−1−イルカルボニル]−1−メチルピロリジン−
4−イルチオ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カ
ルボン酸(例示化合物78の立体異性体)
【0206】
【化36】
【0207】(2S,4S)−4−メルカプト−1−メ
チル−2−[(3R)−3−(N−4−ニトロベンジル
オキシカルボニルアセトイミドイル−N−メチルアミノ
メチル)ピロリジン−1−イルカルボニル]ピロリジン
を用いて実施例4ー(1)および(2)で述べた方法と
同様にして目的化合物を合成することができる。
【0208】実施例26 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−ホルムイミドイルアミノメチルピロリ
ジン−1−イルカルボニル]−1−メチルピロリジン−
4−イルチオ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カ
ルボン酸(例示化合物77の立体異性体)
【0209】
【化37】
【0210】(2S,4S)−4−メルカプト−1−メ
チル−2−[(3R)−3−(4−ニトロベンジルオキ
シカルボニルホルムイミドイルアミノメチル)ピロリジ
ン−1−イルカルボニル]ピロリジンを用いて実施例4
ー(1)および(2)で述べた方法と同様にして目的化
合物を合成することができる。
【0211】実施例27 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−(1−メチルグアニジノメチル)ピロ
リジン−1−イルカルボニル]−1−メチルピロリジン
−4−イルチオ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエ
チル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−
カルボン酸(例示化合物96の立体異性体)
【0212】
【化38】
【0213】(2S,4S)−2−[(3R)−3−
[2、3−ビス(4ーニトロベンジルオキシカルボニ
ル)−1−メチルグアニジノメチル]ピロリジン−1−
イルカルボニル]−4−メルカプト−1−メチルピロリ
ジンを用いて実施例4ー(1)および(2)で述べた方
法と同様にして目的化合物を合成することができる。
【0214】実施例28 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−(N−アセトイミドイル−N−メチル
アミノメチル)ピロリジン−1−イルカルボニル]−1
−メチルピロリジン−4−イルチオ]−6−[(1R)
−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペ
ン−2−エム−3−カルボン酸(例示化合物95の立体
異性体)
【0215】
【化39】
【0216】(2S,4S)−4−メルカプト−1−メ
チル−2−[(3R)−3−(N−4−ニトロベンジル
オキシカルボニルアセトイミドイル−N−メチルアミノ
メチル)ピロリジン−1−イルカルボニル]ピロリジン
を用いて実施例4ー(1)および(2)で述べた方法と
同様にして目的化合物を合成することができる。
【0217】実施例29 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−(N−ホルムイミドイル−N−メチル
アミノメチル)ピロリジン−1−イルカルボニル]−1
−メチルピロリジン−4−イルチオ]−6−[(1R)
−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペ
ン−2−エム−3−カルボン酸(例示化合物94の立体
異性体)
【0218】
【化40】
【0219】(2S,4S)−4−メルカプト−1−メ
チル−2−[(3R)−3−(N−4−ニトロベンジル
オキシカルボニルホルムイミドイル−N−メチルアミノ
メチル)ピロリジン−1−イルカルボニル]ピロリジン
を用いて実施例4ー(1)および(2)で述べた方法と
同様にして目的化合物を合成することができる。
【0220】実施例30 (1R,5S,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
[(3R)−3−メチルアミノメチルピロリジン−1−
イルカルボニル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−カ
ルバペン−2−エム−3−カルボン酸塩酸塩(例示化合
物1の立体異性体の塩酸塩)
【0221】
【化41】
【0222】実施例3の化合物(1R,5S,6S)−
6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル
−2−[(2S,4S)−2−[(3R)−3−メチル
アミノメチルピロリジン−1−イルカルボニル]ピロリ
ジン−4−イルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3
−カルボン酸(59.7mg)の水溶液(2ml)に1
規定塩酸(0.122ml)を加え、その水溶液を逆相
カラムクロマトグラフィー(ナカライテスク製、コスモ
シール75C18PREP)に付し、水で溶出した画分
から粉末状の目的化合物(46mg)を得た。
【0223】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:3409, 1757, 1634, 1598, 1456, 1386. 核磁気共鳴スペクトル(400MHz,D2 0)δpp
m:1.21(3H, d, J=7.2Hz), 1.29(3H, d, J=6.3Hz), 1.
70-1.87(1H, m), 1.96-2.05(1H, m), 2.20-2.32(1H,
m), 2.60-2.70(1H, m), 2.75(3H, s), 3.00-3.10(1H,
m), 3.10-3.35(3H, m), 3.35-3.45(1H, m), 3.45-3.50
(3H, m), 3.60-3.90(3H, m), 4.02-4.09(1H, m), 4.21-
4.28(2H, m), 4.66-4.78(1H, m). 参考例1 (2S,4S)−4−メルカプト−1−メチル−2−
[(3R)−3−(4−ニトロベンジルオキシカルボニ
ルアミノメチル)ピロリジン−1−イルカルボニル]ピ
ロリジン (1)(3S)−3−ヒドロキシメチル−1−[(1
R)−1−フェニルエチル]ピロリジン(11.5g)
のエタノール溶液(240ml)に水酸化パラジウム−
炭素触媒(11.6g)を加え、外温40℃で攪拌しな
がら水素を3時間吸収させた。触媒を濾別し、減圧濃縮
した。残留物(6.01g)にアセトニトリル(60m
l)を注ぎ、氷冷下ジ−tert−ブチルカーボネート
(14ml)を加えた。反応液を室温に戻し1時間攪拌
した後、飽和食塩水を注いで反応を停止し、酢酸エチル
で3回抽出した。混合有機層を飽和食塩水で洗浄し無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製
して、(3S)−1−tert−ブトキシカルボニル−
3−ヒドロキシメチルピロリジン(8.66g)を得
た。
【0224】施光度:[α]D 25=−16.5°(C=
1.0,CHCl3 )。
【0225】赤外線吸収スペクトル(Liquid film)νm
ax cm-1:3432,1698,1675,1479,1454,1418,1367. 核磁気共鳴スペクトル(270 MHz,CDCl3 )δp
pm:1.46(9H,s),1.61-1.80(1H,m),1.92-2.30(2H,m),
2.37-2.47(1H,m),3.07-3.17(1H,m),3.30-3.69(5H,m). (2)参考例1−(1)で得られた化合物(1.30
g)のテトラヒドロフラン(13ml)溶液に、氷冷下
トリエチルアミン(0.99ml)、塩化メタンスルホ
ニル(0.55ml)を順次加え、1時間攪拌した。反
応液に飽和食塩水を注いで反応を停止し、酢酸エチルで
3回抽出した。混合有機層を飽和食塩水で洗浄し無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残留物(1.8
3g)にN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)を
注ぎ、アジ化ナトリウム(1.26g)を加えて、80
℃で1.5時間攪拌した。反応液に飽和食塩水を注いで
反応を停止し、ジエチルエーテルで3回抽出した。混合
有機層を飽和食塩水で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥
して、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(n−ヘキサン/酢酸エチル=7/3)で
精製して、(3S)−3−アジドメチル−1−tert
−ブトキシカルボニルピロリジン(1.39g)を得
た。
【0226】(3)参考例1−(2)で得られた化合物
(1.23g)のアセトニトリル(13ml)溶液に、
トリフェニルホスフィン(1.50g)を加え1時間還
流した。反応液に、氷冷下クロロ蟻酸4−ニトロベンジ
ル(1.52g)、1N水酸化ナトリウム水溶液(7m
l)を順次加え、室温に戻して30分間攪拌した。反応
液を水で希釈し、塩化メチレンで3回抽出した。混合有
機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
して、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(n−ヘキサン/酢酸エチル=4/6)で
精製して(3R)−1−tert−ブトキシカルボニル
−3−(4−ニトロベンジルオキシカルボニルアミノメ
チル)ピロリジン(1.97g)を得た。
【0227】施光度:[α]D 25=−14.3°(C=
1.0,CHCl3 )。
【0228】赤外線吸収スペクトル(Liquid film)νm
ax cm-1:3326,1727,1683,1524,1413,1348,1250. 核磁気共鳴スペクトル(270 MHz,CDCl3 )δp
pm:1.45(9H,s),1.55-1.66(1H,m),1.92-2.03(1H,m),
2.35-2.45(1H,m),2.95-3.55(6H,m),5.18(1H,brs),5.20
(2H,s),7.51(2H,d,J=8.6Hz),8.22(2H,d,J=8.6Hz). (4)参考例1−(3)で得られた化合物(1.90
g)の塩化メチレン溶液(20ml)に、氷冷下トリフ
ルオロ酢酸(3.9ml)を加え、反応液を室温に戻し
て2時間攪拌した。反応液を塩化メチレンで希釈後水で
3回抽出し、混合水層に1N水酸化ナトリウム水溶液
(60ml)を注ぎアルカリ性にした後に、塩化メチレ
ンで3回抽出した。混合有機層を飽和食塩水で洗浄し無
水硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧濃縮した。粗生成物
として(3S)−3−(4−ニトロベンジルオキシカル
ボニルアミノメチル)ピロリジン(1.38g)を得
た。
【0229】(5)(2S,4S)−4−(4−メトキ
シベンジルチオ)−1−メチル−2−ピロリジンカルボ
ン酸(0.69g)のテトラヒドロフラン(7ml)溶
液に、氷冷下N,N−ジイソプロピルエチルアミン
(0.43ml)及び塩化ピバロイル(0.30ml)
を加え、0℃で10分間攪拌した。この反応液に参考例
1−(4)で得られた化合物(0.68g)及びN,N
−ジイソプロピルエチルアミン(0.43ml)の混合
物のアセトニトリル(8ml)溶液を加え、0℃で30
分間攪拌した。反応液に飽和食塩水を注いで反応を停止
し、酢酸エチルで3回抽出した。混合有機層を飽和食塩
水で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧濃縮し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢
酸エチル/メタノール=7/3)で精製して、(2S,
4S)−4−(4−メトキシベンジルチオ)−1−メチ
ル−2−[(3R)−3−(4−ニトロベンジルオキシ
カルボニルアミノメチル)ピロリジン−1−イルカルボ
ニル]ピロリジン(0.73g)を得た。
【0230】赤外線吸収スペクトル(Liquid film)νm
ax cm-1:1722,1639,1610,1585,1513,1445,1373,1
347,1322,1302,1247,1177,1144,1109. 核磁気共鳴スペクトル(270 MHz,CDCl3 )δp
pm:1.50-2.62(5H,m),2.29,2.31(3H,s×2),3.02-3.83
(10H,m),3.69,3.70(2H,s×2),3.79(3H,s),4.98-5.18(1
H,m),5.19(2H,s),6.83(2H,d,J=6.6Hz),7.21(2H,d,J=6.6
Hz),7.50(2H,d,J=8.6Hz),8.22(2H,d,J=8.6Hz). (6)参考例1−(5)で得られた化合物(0.65
g)のアニソール(0.65ml)及びトリフルオロ酢
酸(6.5ml)の混合溶液に、氷冷下攪拌しながらト
リフルオロメタンスルホン酸(0.27ml)を加え
た。反応液を室温に戻して1時間攪拌した。トリフルオ
ロ酢酸を減圧留去し、残留物をn−ヘキサン及びジエチ
ルエーテルで洗浄してアニソールを除去した後、酢酸エ
チルを加え飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した。無水硫
酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して、標記の化合物
(0.54g)を得た。
【0231】[標記化合物の別途合成方法] (7)(3R)−1−tert−ブトキシカルボニル−
3−ピロリジノール(10.0g)を乾燥ピリジン(1
00ml)に溶解し、氷浴下ジメチルアミノピリジン
(652mg)、塩化p−トルエンスルホニル(15.
3g)を加え氷浴下で48時間攪拌した。溶媒を減圧下
で除き、得られた残渣を塩化メチレン(200ml)に
溶解し水で洗浄した。水層は塩化メチレンで2回抽出し
た後、すべての有機層を飽和食塩水で洗浄した。得られ
た有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮に
付して粗生成物24.2gを得た。得られた粗生成物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液塩化メチ
レン/アセトニトリル=40/1)で精製することによ
り、(3R)−1−tert−ブトキシカルボニル−3
−p−トルエンスルホニルオキシピロリジン(16.8
g)を得た。
【0232】核磁気共鳴スペクトル(270 MHz,CD
Cl3 )δppm:1.43(9H,s),2.25-1.90(2H,m),2.46
(3H,s),3.60-3.30(4H,m),5.05(1H,m),7.35(2H,d,J=7.9H
z),7.79(2H,d,J=7.9Hz). (8)(7)で得られた化合物(12.2g)を乾燥ア
セトニトリル(122ml)に溶解し、1,8−ジアザ
ビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン(8.02m
l),アセトンシアノヒドリン(6.53ml)を加
え、10時間加熱還流した。反応溶液を酢酸エチル(1
リットル)で希釈し、水(200ml)で5回、飽和塩
化アンモニウム水溶液(200ml)で1回洗浄した。
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して
粗生成物(9.10g)を得た。得られた粗生成物をカ
ラムクロマトグラフィー(溶出液ベンゼン/酢酸エチル
=17/1)で精製し、(3R)−1−tert−ブト
キシカルボニル−3−シアノピロリジン(4.41g)
を得た。
【0233】核磁気共鳴スペクトル(270 MHz,CD
Cl3 )δppm:1.47(9H,s),2.35-2.15(2H,m),3.15-
3.00(1H,m),3.75-3.35(4H,m). (9)(8)で得られた化合物(2.10g)を乾燥テ
トラヒドロフラン(21ml)に溶解し、氷浴下で水素
化リチウムアルミニウム(2.03g)を加え、氷浴下
で20分、室温で50分攪拌した。反応溶液にテトラヒ
ドロフラン(40ml)、水(4.6ml)を加え室温
で10分攪拌した。減圧下で溶媒を除き、得られた残渣
に塩化メチレン(250ml)、無水硫酸ナトリウム
(24g)を加え、室温で1時間攪拌した。濾過の後溶
媒を減圧下で除き、得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出液酢酸エチル/メタノール=
1:1)で精製し、(3R)−3−アミノメチル−1−
tert−ブトキシカルボニルピロリジン(703m
g)を得た。
【0234】核磁気共鳴スペクトル(270 MHz,CD
Cl3 )δppm:1.30-1.50(2H,brs),1.46(9H,s),1.5
0-1.65(1H,m),1.90-2.10(1H,m),2.15-2.30(1H,m),2.65-
2.80(2H,m),2.90-3.10(1H,m),3.20-3.60(3H,m). (10)(9)で得られた化合物(550mg)を乾燥
アセトニトリル(5.5ml)に溶解し、氷冷下でジイ
ソプロピルエチルアミン(0.575ml),クロロギ
酸p−ニトロベンジル(711mg)を加え、氷冷下で
5分間攪拌した。減圧下で溶媒を除き、残渣を塩化メチ
レン(50ml)に溶解し水で洗浄した。水層を塩化メ
チレンで2回抽出し、すべての有機層を飽和食塩水で洗
浄し、得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶媒を減圧下で除き、得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出液ベンゼン/アセトニト
リル=8/1)で精製し、(3R)−1−tert−ブ
トキシカルボニル−3−(4−ニトロベンジルオキシカ
ルボニルアミノメチル)ピロリジン(599mg)を得
た。このものは(3)で得たものと施光度,赤外線吸収
スペクトルおよび核磁気共鳴スペクトルにおいて完全に
一致した。
【0235】参考例2 (2S,4S)−4−メルカプト−1−メチル−2−
[(3S)−3−(4−ニトロベンジルオキシカルボニ
ルアミノメチル)ピロリジン−1−イルカルボニル]ピ
ロリジン (1)(3R)−3−ヒドロキシメチル−1−[(1
R)−1−フェニルエチル]ピロリジン(12.6g)
のエタノール溶液(250ml)に水酸化パラジウム−
炭素触媒(12.5g)を加え、外温40℃で攪拌しな
がら水素を5時間吸収させた。触媒を濾別し、減圧濃縮
した。残留物(7.08g)にアセトニトリル(70m
l)を注ぎ、氷冷下ジ−tert−ブチルカーボネート
(16ml)を加えた。反応液を室温に戻し1時間攪拌
した後、参考例1−(1)と同様に処理して、(3R)
−1−tert−ブトキシカルボニル−3−ヒドロキシ
メチルピロリジン(10.6g)を得た。
【0236】施光度:[α]D 25=+16.7°(C=
1.0,CHCl3 )。
【0237】赤外線吸収スペクトル(Liquid film)νm
ax cm-1:3434,1698,1675,1479,1454,1418,1367. 核磁気共鳴スペクトル(270 MHz,CDCl3 )δp
pm:1.46(9H,s),1.61−1.80(2
H,m),1.92−2.30(1H,m),2.37
−2.47(1H,m),3.07−3.17(1H,
m),3.30−3.69(5H,m). (2)参考例2−(1)で得られた化合物(1.55
g)のテトラヒドロフラン(16ml)溶液に、氷冷下
トリエチルアミン(1.18ml)、塩化メタンスルホ
ニル(0.66ml)を順次加え、1時間攪拌した。反
応液に飽和食塩水を注いで反応を停止し、酢酸エチルで
3回抽出した。混合有機層を飽和食塩水で洗浄し無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。残留物(2.1
9g)にN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)を
注ぎ、アジ化ナトリウム(1.50g)を加えて、80
℃で1.5時間攪拌した。参考例1−(2)と同様に処
理して、(3R)−3−アジドメチル−1−tert−
ブトキシカルボニルピロリジン(1.43g)を得た。
【0238】(3)参考例2−(2)で得られた化合物
(1.00g)のアセトニトリル(10ml)溶液に、
トリフェニルホスフィン(1.22g)を加え1時間還
流した。反応液に、氷冷下、クロロ蟻酸4−ニトロベン
ジル(1.24g)、1N水酸化ナトリウム水溶液(6
ml)を順次加え、室温に戻して30分間攪拌した。参
考例1−(3)と同様に処理して、(3S)−1−te
rt−ブトキシカルボニル−3−(4−ニトロベンジル
オキシカルボニルアミノメチル)ピロリジン(1.51
g)を得た。
【0239】施光度:[α] 25=+14.5°
(C=1.0,CHCl3 )。
【0240】赤外線吸収スペクトル(Liquid film)νm
ax cm-1:3325,1726,1682,1524,1414,1348,1249. 核磁気共鳴スペクトル(270 MHz,CDCl3 )δp
pm:1.45(9H,s),1.55-1.66(1H,m),1.92-2.03(1H,m),
2.35-2.45(1H,m),2.95-3.55(6H,m),5.06(1H,brs),5.19
(2H,s),7.51(2H,d,J=8.6Hz),8.22(2H,d,J=8.6Hz). (4)参考例2−(3)で得られた化合物(1.51
g)の塩化メチレン溶液(17ml)に、氷冷下トリフ
ルオロ酢酸(3.1ml)を加え、反応液を室温に戻し
て2時間攪拌した。参考例1−(4)と同様に処理し
て、粗生成物として(3R)−3−(4−ニトロベンジ
ルオキシカルボニルアミノメチル)ピロリジン(1.1
6g)を得た。
【0241】核磁気共鳴スペクトル(270 MHz,CD
Cl3 )δppm:1.42-1.60(1H,m),1.90-2.07(1H,m),
2.27-2.50(1H,m),2.52-3.28(7H,m),5.13-5.31(1H,m),5.
19(2H,s),7.51(2H,d,J=8.6Hz),8.22(2H,d,J=8.6Hz). (5)(2S,4S)−4−(4−メトキシベンジルチ
オ)−1−メチル−2−ピロリジンカルボン酸(0.7
0g)のテトラヒドロフラン(7ml)溶液に、氷冷下
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.43ml)
及び塩化ピバロイル(0.31ml)を加え、0℃で1
0分間攪拌した。この反応液に参考例2−(4)で得ら
れた化合物(0.70g)及びN,N−ジイソプロピル
エチルアミン(0.43ml)の混合物のアセトニトリ
ル(8ml)溶液を加え、0℃で30分間攪拌した。参
考例1−(5)と同様に処理して、(2S,4S)−4
−(4−メトキシベンジルチオ)−1−メチル−2−
[(3S)−3−(4−ニトロベンジルオキシカルボニ
ルアミノメチル)ピロリジン−1−イルカルボニル]ピ
ロリジン(0.75g)を得た。
【0242】赤外線吸収スペクトル(Liquid film)νm
ax cm-1:1722,1639,1610,1585,1513,1445,1347,1
302,1248,1176,1144,1120,1109. 核磁気共鳴スペクトル(270 MHz,CDCl3 )δp
pm:1.52-2.61(5H,m),2.30(3H,s),3.03-3.78(10H,m),
3.70(2H,s),3.79,3.80(3H,s ×2),5.04-5.05(1H,m),5.1
9(2H,s),6.83,6.84(2H,d×2,J=8.6Hz),7.20,7.22(2H,d
×2,J=8.6Hz),7.51(2H,d,J=8.6Hz),8.22(2H,d,J=8.6H
z). (6)参考例2−(5)で得られた化合物(0.67
g)のアニソール(0.67ml)及びトリフルオロ酢
酸(6.7ml)の混合溶液に、氷冷下攪拌しながらト
リフルオロメタンスルホン酸(0.27ml)を加え
た。反応液を室温に戻して1時間攪拌した。参考例1−
(6)と同様に処理して、標記の化合物(0.57g)
を得た。
【0243】参考例3 (2S,4S)−4−メルカプト−2−[(3S)−3
−(N−メチル−N−(4−ニトロベンジルオキシカル
ボニル)アミノメチル)ピロリジン−1−イルカルボニ
ル]−1−(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)ピ
ロリジン (1)参考例1−(1)で得られた化合物(0.82
g)のテトラヒドロフラン(8ml)溶液に、氷冷下ト
リエチルアミン(0.62ml)、塩化メタンスルホニ
ル(0.35ml)を順次加え、1時間攪拌した。反応
液に飽和食塩水を注いで反応を停止し、酢酸エチルで3
回抽出した。混合有機層を飽和食塩水で洗浄し無水硫酸
ナトリウムで乾燥して、減圧濃縮した。
【0244】残留物(1.16g)に40%メチルアミ
ン−メタノール溶液(18ml)を加え、ボンベンロー
ル中100℃で4時間加熱した。反応液を室温まで戻し
た後、減圧濃縮した。残留物(1.32g)のアセトニ
トリル溶液(15ml)に、氷冷下N,N−ジイソプロ
ピルエチルアミン(1.4ml)及びクロロ蟻酸4−ニ
トロベンジル(1.73g)を加え、0℃で2時間攪拌
した。反応液に飽和食塩水を注いで反応を停止し、酢酸
エチルで3回抽出した。混合有機層を飽和食塩水で洗浄
し無水硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧濃縮した。残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサ
ン/酢酸エチル=4/6→3/7)で精製して、(3
R)−1−tert−ブトキシカルボニル−3−[N−
メチル−N−(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)
アミノメチル]ピロリジン(1.42g)を得た。
【0245】施光度:[α]D 25=−6.9°(C=
1.0,CHCl3 )。
【0246】赤外線吸収スペクトル(Liquid film)νm
ax cm-1:1696,1608,1524,1480,1455,1404,1366,1
347,1293,1255,1211,1191,1170,1152,1125. 核磁気共鳴スペクトル(270 MHz,CDCl3 )δp
pm:1.45(9H,s),1.56-1.68(1H,m),1.89-2.01(1H,m),
2.45-2.55(1H,m),2.98(3H,s),2.98-3.10(1H,m),3.27-3.
57(5H,m),5.23(2H,s),7.51(2H,d,J=8.6Hz),8.23(2H,d,J
=8.6Hz). (2)参考例3−(1)で得られた化合物(1.96
g)の塩化メチレン(25ml)溶液に、氷冷下トリフ
ルオロ酢酸(3.8ml)を加え、室温で2時間攪拌し
た。参考例1−(4)と同様に処理して、(3S)−3
−[N−メチル−N−(4−ニトロベンジルオキシカル
ボニル)アミノメチル]ピロリジン(1.55g)を得
た。
【0247】核磁気共鳴スペクトル(270 MHz,CD
Cl3 )δppm:1.30-1.51(1H,m),1.81-1.97(1H,m),
2.20-2.69(3H,m),2.85-3.06(6H,m),3.20-3.35(2H,m),5.
22(2H,s),7.51(2H,d,J=8.6Hz),8.22(2H,d,J=8.6Hz). (3)(2S,4S)−4−(4−メトキシベンジルチ
オ)−1−(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)−
2−ピロリジンカルボン酸(1.52g)のテトラヒド
ロフラン(15ml)溶液に、氷冷下N,N−ジイソプ
ロピルエチルアミン(0.59ml)及び塩化ピバロイ
ル(0.42ml)を加え、0℃で10分間攪拌した。
この反応液に参考例3−(2)で得られた化合物(1.
00g)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン
(0.59ml)の混合物のアセトニトリル(15m
l)溶液を加え、0℃で30分間攪拌した。参考例1−
(5)と同様に処理して、(2S,4S)−4−(4−
メトキシベンジルチオ)−2−[(3S)−3−(N−
メチル−N−(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)
アミノメチル)ピロリジン−1−イルカルボニル]−1
−(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)ピロリジン
(2.08g)を得た。
【0248】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:1706,1654,1608,1585,1520,1439,1403,1346,
1299,1249,1210,1194,1175,1149,1110. 核磁気共鳴スペクトル(270 MHz,CDCl3 )δp
pm:1.50-2.70(5H,m),2.92-4.08(12H,m),3.74(2H,s),
3.80,3.81(3H,s×2),4.22−4.45(1H,
m),4.98−5.33(4H,m),6.87(2
H,d,J=8.6Hz),7.22−7.56(6
H,m),8.20−8.30(4H,m). (4)参考例3−(3)で得られた化合物(2.03
g)のアニソール(2.0ml)、トリフルオロ酢酸
(20ml)混合溶液に、氷冷下攪拌しながらトリフル
オロメタンスルホン酸(0.62ml)を加え、室温で
1時間攪拌した。参考例1−(6)と同様に処理して、
標記の化合物(1.92g)を得た。
【0249】[標記化合物の別途合成方法] (5)(2S,4R)−4−ヒドロキシ−1−(4−ニ
トロベンジルオキシカルボニル)プロリン(4.65
g)を乾燥ジメチルホルムアミド(60ml)に溶解し
た溶液に(3S)−3−[N−メチル−N−(4ーニト
ロベンジルオキシカルボニル)アミノメチル]ピロリジ
ン塩酸塩(4.95g)、ジイソプロピルエチルアミン
(5.23ml)、1−エチル−3−(3ージメチルア
ミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(4.03g)お
よび1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(2.23g)
を加え、室温で10時間撹袢した。反応液を減圧濃縮
し、残渣を酢酸エチルに溶解し、水で洗浄し、有機層を
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチ
ル/メタノール=9/1で溶出した画分から粉末状の
(2S,4R)−4−ヒドロキシ−2−[(3S)−3
−[N−メチル−N−(4−ニトロベンジルオキシカル
ボニル)アミノメチル]ピロリジン−1−イルカルボニ
ル]−1−(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)ピ
ロリジン(8.70g)を得た。
【0250】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:3402, 1706, 1654, 1607, 1522, 1436, 13
46. 核磁気共鳴スペクトル(400MHz,DMSO-d6 )δp
pm:1.30-2.20(3H, m), 2.30-2.60(1H, m), 2.80-3.0
0(3H, m), 3.00-3.80(10H, m),4.20-4.40(1H, m), 4.40
-4.60(1H, m), 5.00-5.30(4H, m), 7.50-7.70(4H, m),
8.10-8.30(4H, m). (6)(5)で得られた化合物(8.70g)を乾燥ア
セトニトリル(87ml)に溶解し、氷冷下トリエチル
アミン(2.72ml)および塩化メタンスルホニル
(1.34ml)を加え、同温度で5分間撹袢した。反
応液を減圧濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解し、水およ
び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、酢酸エチル/メタノール=18/1→14/1で溶
出した画分から粉末状の(2S,4R)−4−メタンス
ルホニルオキシ−2−[(3S)−3−[N−メチル−
N−(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)アミノメ
チル]ピロリジン−1−イルカルボニル]−1−(4−
ニトロベンジルオキシカルボニル)ピロリジン(9.3
3g)を得た。
【0251】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:1706, 1652, 1607, 1522, 1441, 1405, 1347. 核磁気共鳴スペクトル(400MHz,DMSO-d6 )δp
pm:1.50-2.20(3H, m), 2.30-2.80(3H, m), 2.90-3.0
5(3H, m), 3.08(3H, s), 3.10-3.70(6H, m), 3.80-4.10
(2H, m), 4.50-4.70(1H, m), 5.20-5.40(4H, m), 7.40-
7.55(4H, m), 8.15-8.25(4H, m). (7)(6)で得られた化合物(2.00g)を乾燥ジ
メチルホルムアミド(25ml)に溶解し、チオ酢酸カ
リウム(520mg)を加え、75℃で1.5時間撹袢
した。反応液を室温に冷却した後酢酸エチルで希釈し、
水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付し、酢酸エチル/メタノール=100/1で溶出
した画分から粉末状の(2S,4S)−4−アセチルチ
オ−2−[(3S)−3−[N−メチル−N−(4−ニ
トロベンジルオキシカルボニル)アミノメチル]ピロリ
ジン−1−イルカルボニル]−1−(4−ニトロベンジ
ルオキシカルボニル)ピロリジン(1.60g)を得
た。
【0252】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:1705, 1654, 1607, 1522, 1437, 1404, 1346. 核磁気共鳴スペクトル(400MHz,CDCl3 )δpp
m:1.70-2.10(3H, m), 2.34(3H, s), 2.40-2.70(2H,
m), 2.90-3.10(3H, m), 3.10-3.70(6H, m), 3.80-4.10
(2H, m), 4.11(1H, t, J=9.1Hz), 4.40-4.60(1H, m),
5.00-5.40(4H, m), 7.40-7.60(4H, m), 8.15-8.30(4H,
m). (8)(7)で得られた化合物(1.48g)をメタノ
ール(30ml)および塩化メチレン(4.4ml)に
溶解し、氷冷下で1規定のナトリウムメトキシドのメタ
ノール溶液(2.3ml)を加え、同温度で10分間撹
袢した。1規定塩酸(2.4ml)を反応液に加え、減
圧濃縮した後、残渣を酢酸エチルに溶解し、水およびお
よび飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。溶媒を減圧留去し、粉末状の標記化合物(1.
34g)を得た。このものは(4)で得られたものと赤
外線吸収スペクトルおよび核磁気共鳴スペクトルにおい
て一致した。
【0253】参考例4 (2S,4S)−4−メルカプト−1−メチル−2−
[(3S)−3−(N−メチル−N−(4−ニトロベン
ジルオキシカルボニル)アミノメチル)ピロリジン−1
−イルカルボニル]ピロリジン (1)(2S,4S)−4−(4−メトキシベンジルチ
オ)−1−メチル−2−ピロリジンカルボン酸(0.4
9g)のテトラヒドロフラン(5ml)溶液に、氷冷下
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.30ml)
及び塩化ピバロイル(0.21ml)を加え、0℃で1
0分間攪拌した。この反応液に参考例3−(2)で得ら
れた化合物(0.46g)及びN,N−ジイソプロピル
エチルアミン(0.30ml)の混合物のアセトニトリ
ル(10ml)溶液を加え、0℃で30分間攪拌した。
反応液に飽和食塩水を注いで反応を停止し、酢酸エチル
で3回抽出した。混合有機層を飽和食塩水で洗浄し無水
硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧濃縮した。残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/メタ
ノール=6/4)で精製して、(2S,4S)−4−
(4−メトキシベンジルチオ)−1−メチル−2−
[(3S)−3−(N−メチル−N−(4−ニトロベン
ジルオキシカルボニル)アミノメチル)ピロリジン−1
−イルカルボニル]ピロリジン(0.76g)を得た。
【0254】赤外線吸収スペクトル(Liquid film)νm
ax cm-1:1734,1705,1646,1609,1585,1513,1440,1
403,1373,1346,1301,1248,1212,1191,1149,1107. 核磁気共鳴スペクトル(270 MHz,CDCl3 )δp
pm:1.55-2.18(2H,m),2.35,2.37(3H,s×2),2.41-2.70
(3H,m),3.04,3.06(3H,s ×2),3.10-3.88(10H,m),3.75(2
H,s),3.85(3H,s),5.27(2H,s),6.89(2H,d,J=8.6Hz),7.27
(2H,d,J=7.9Hz),7.57(2H,d,J=8.6Hz),8.28(2H,d,J=7.9H
z). (2)参考例4−(1)で得られた化合物(0.64
g)のアニソール(0.65ml),トリフルオロ酢酸
(6.5ml)混合溶液に、氷冷下攪拌しながらトリフ
ルオロメタンスルホン酸(0.26ml)を加え、室温
で1時間攪拌した。参考例1−(6)と同様に処理し
て、標記の化合物(0.54g)を得た。
【0255】参考例5 (2S,4S)−4−メルカプト−2−[(3R)−3
−(N−メチル−N−(4−ニトロベンジルオキシカル
ボニル)アミノメチル)ピロリジン−1−イルカルボニ
ル]−1−(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)ピ
ロリジン (1)参考例2−(1)で得られた化合物(1.17
g)のテトラヒドロフラン(12ml)溶液に、氷冷下
トリエチルアミン(0.89ml)、塩化メタンスルホ
ニル(0.50ml)を順次加え、1時間攪拌した。反
応液に飽和食塩水を注いで反応を停止し、酢酸エチルで
3回抽出した。混合有機層を飽和食塩水で洗浄し無水硫
酸ナトリウムで乾燥して、減圧濃縮した。
【0256】残留物(1.66g)に40%メチルアミ
ン−メタノール溶液(25ml)を加え、ボンベンロー
ル中100℃で4時間加熱した。反応液を室温まで戻し
た後、減圧濃縮した。残留物(1.89g)のアセトニ
トリル溶液(20ml)に、氷冷下N,N−ジイソプロ
ピルエチルアミン(1.84ml)及びクロロ蟻酸4−
ニトロベンジル(2.28g)を加え、0℃で2時間攪
拌した。参考例3−(1)と同様に処理して、(3S)
−1−tert−ブトキシカルボニル−3−[N−メチ
ル−N−(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)アミ
ノメチル]ピロリジン(1.92g)を得た。
【0257】施光度:[α]D 25=+7.2°(C=
1.0,CHCl3 )。
【0258】赤外線吸収スペクトル(Liquid film)νm
ax cm-1:1696,1608,1524,1480,1455,1404,1366,1
347,1293,1255,1211,1191,1170,1152,1125. 核磁気共鳴スペクトル(270 MHz,CDCl3 )δp
pm:1.45(9H,s),1.56-1.68(1H,m),1.89-2.01(1H,m),
2.45-2.55(1H,m),2.98(3H,s),2.98-3.10(1H,m),3.27-3.
57(5H,m),5.22(2H,s),7.51(2H,d,J=8.6Hz),8.23(2H,d,J
=8.6Hz). (2)参考例5−(1)で得られた化合物(0.84
g)の塩化メチレン(8ml)溶液に、氷冷下トリフル
オロ酢酸(1.6ml)を加え、室温で2時間攪拌し
た。参考例1−(4)と同様に処理して、(3R)−3
−[N−メチル−N−(4−ニトロベンジルオキシカル
ボニル)アミノメチル]ピロリジン(0.58g)を得
た。
【0259】核磁気共鳴スペクトル(270 MHz,CD
Cl3 )δppm:1.30-1.51(1H,m),1.81-1.97(1H,m),
2.20-2.69(3H,m),2.85-3.06(6H,m),3.20-3.35(2H,m),5.
22(2H,s),7.51(2H,d,J=8.6Hz),8.22(2H,d,J=8.6Hz). (3)(2S,4S)−4−(4−メトキシベンジルチ
オ)−1−(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)−
2−ピロリジンカルボン酸(0.92g)のテトラヒド
ロフラン(10ml)溶液に、氷冷下N,N−ジイソプ
ロピルエチルアミン(0.36ml)及び塩化ピバロイ
ル(0.25ml)を加え、0℃で10分間攪拌した。
この反応液に参考例5−(2)で得られた化合物(0.
55g)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン
(0.36ml)の混合物のアセトニトリル(10m
l)溶液を加え、0℃で30分間攪拌した。参考例1−
(5)と同様に処理して、(2S,4S)−4−(4−
メトキシベンジルチオ)−2−[(3R)−3−(N−
メチル−N−(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)
アミノメチル)ピロリジン−1−イルカルボニル]−1
−(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)ピロリジン
(1.00g)を得た。
【0260】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:1706,1654,1608,1585,1520,1438,1403,1346,
1299,1249,1210,1194,1175,1148,1109. 核磁気共鳴スペクトル(270 MHz,CDCl3 )δp
pm:1.50-2.68(5H,m),2.92-4.08(9H,m),2.97(3H,s),
3.73(2H,s),3.79,3.80(3H,s×2),4.30-4.46(1H,m),4.97
-5.35(4H,m),6.85(2H,d,J=8.6Hz),7.24(2H,d,J=8.6Hz),
7.46(2H,d,J=8.6Hz),7.51(2H,d,J=8.6Hz),8.23(4H,d,J=
8.6Hz). (4)参考例5−(3)で得られた化合物(0.99
g)のアニソール(1.0ml)、トリフルオロ酢酸
(10ml)混合溶液に、氷冷下トリフルオロメタンス
ルホン酸(0.30ml)を加え、室温で1時間攪拌し
た。参考例1−(6)と同様に処理して、標記の化合物
(0.90g)を得た。
【0261】参考例6 (2S,4S)−4−メルカプト−1−メチル−2−
[(3R)−3−(N−メチル−N−(4−ニトロベン
ジルオキシカルボニル)アミノメチル)ピロリジン−1
−イルカルボニル]ピロリジン (1)(2S,4S)−4−(4−メトキシベンジルチ
オ)−1−メチル−2−ピロリジンカルボン酸(0.5
0g)のテトラヒドロフラン(5ml)溶液に、氷冷下
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.31ml)
及び塩化ピバロイル(0.22ml)を加え、0℃で1
0分間攪拌した。この反応液に参考例5−(2)で得ら
れた化合物(0.47g)及びN,N−ジイソプロピル
エチルアミン(0.31ml)の混合物のアセトニトリ
ル(10ml)溶液を加え、0℃で30分間攪拌した。
参考例4−(1)と同様に処理して、(2S,4S)−
4−(4−メトキシベンジルチオ)−1−メチル−2−
[(3R)−3−(N−メチル−N−(4−ニトロベン
ジルオキシカルボニル)アミノメチル)ピロリジン−1
−イルカルボニル]ピロリジン(0.67g)を得た。
【0262】赤外線吸収スペクトル(Liquid film)νm
ax cm-1:1705,1647,1609,1585,1512,1440,1403,1
346,1301,1248,1212,1191,1149,1107. 核磁気共鳴スペクトル(270 MHz,CDCl3 )δp
pm:1.50-2.12(2H,m),2.29,2.32(3H,s×2),2.37-2.66
(3H,m),3.00,3.02(3H,s ×2),3.00-3.88(10H,m),3.72(2
H,s),3.81(3H,s),5.23(2H,s),6.85(2H,d,J=8.6Hz),7.23
(2H,d,J=8.6Hz),7.53(2H,d,J=8.6Hz),8.24(2H,d,J=8.6H
z). (2)参考例6−(1)で得られた化合物(0.59
g)のアニソール(0.6ml),トリフルオロ酢酸
(6.0ml)混合溶液に、氷冷下攪拌しながらトリフ
ルオロメタンスルホン酸(0.24ml)を加え、室温
で1時間攪拌した。参考例1−(6)と同様に処理し
て、標記の化合物(0.53g)を得た。
【0263】参考例7 (2S,4S)−4−メルカプト−1−(4−ニトロベ
ンジルオキシカルボニル)−2−[(3R)−3−(4
−ニトロベンジルオキシカルボニルグアニジノメチル)
ピロリジン−1−イルカルボニル]ピロリジン (1)参考例1−(2)で得られた化合物(1.50
g)のアセトニトリル溶液(15ml)に、トリフェニ
ルホスフィン(1.83g)を加え、1時間還流した。
反応液に硫酸ナトリウム水和物(2.24g)を加え、
さらに1時間還流した後、室温に戻し、不溶物を濾別、
濾液を減圧濃縮した。残留物にジエチルエーテルを注
ぎ、析出した不溶物を濾別して、濾液を減圧濃縮した。
【0264】残留物(1.90g)のエタノール(20
ml)溶液に、1H−ピラゾール−1−カルボキサミジ
ン塩酸塩(1.02g)を加え、3時間還流した。反応
液を室温に戻し減圧濃縮し、得られた残留物をジエチル
エーテルで洗浄した。
【0265】残留物(2.86g)のテトラヒドロフラ
ン(25ml)−水(25ml)混合溶液に、氷冷下ク
ロロ蟻酸4−ニトロベンジル(3.57g)及び1N水
酸化ナトリウム水溶液(33ml)を順次加え、0℃で
30分間攪拌した。反応液を水で希釈し、塩化メチレン
で3回抽出した。混合有機層を飽和食塩水で洗浄し無水
硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧濃縮した。残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル→酢酸
エチル/メタノール=9/1)で精製して、(3R)−
1−tert−ブトキシカルボニル−3−(4−ニトロ
ベンジルオキシカルボニルグアニジノメチル)ピロリジ
ン(1.29g)を得た。
【0266】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:3393,3327,1693,1652,1641,1604,1523,1408,
1347,1289. 核磁気共鳴スペクトル(270 MHz,CDCl3 )δp
pm:1.44(9H,s),1.68-1.52(1H,m),1.95-2.04(1H,m),
2.36-2.48(1H,m),3.03(1H,dd,J=11.2,7.2Hz),3.15-3.54
(5H,m),5.19(2H,s),6.72(2H,brs),7.54(2H,d,J=8.6Hz),
8.20(2H,d,J=8.6Hz). (2)参考例7−(1)で得られた化合物(1.23
g)の塩化メチレン(13ml)溶液に、氷冷下トリフ
ルオロ酢酸(2.2ml)を加え、室温で5時間攪拌し
た。参考例1−(4)と同様に処理して、(3S)−3
−(4−ニトロベンジルオキシカルボニルグアニジノメ
チル)ピロリジン(0.72g)を得た。
【0267】(3)(2S,4S)−4−(4−メトキ
シベンジルチオ)−1−(4−ニトロベンジルオキシカ
ルボニル)−2−ピロリジンカルボン酸(1.05g)
のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に、氷冷下N,
N−ジイソプロピルエチルアミン(0.41ml)及び
塩化ピバロイル(0.29ml)を加え、0℃で10分
間攪拌した。この反応液に参考例7−(2)で得られた
化合物(0.72g)及びN,N−ジイソプロピルエチ
ルアミン(0.41ml)の混合物のアセトニトリル
(10ml)溶液を加え、0℃で30分間攪拌した。反
応液に飽和食塩水を注いで反応を停止し、酢酸エチルで
3回抽出した。混合有機層を飽和食塩水で洗浄し無水硫
酸ナトリウムで乾燥して、減圧濃縮した。残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノ
ール=9/1)で精製して、(2S,4S)−4−(4
−メトキシベンジルチオ)−1−(4−ニトロベンジル
オキシカルボニル)−2−[(3R)−3−(4−ニト
ロベンジルオキシカルボニルグアニジノメチル)ピロリ
ジン−1−イルカルボニル]ピロリジン(0.93g)
を得た。
【0268】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:1707,1651,1609,1521,1432,1405,1346,1319,
1287,1251,1207,1174,1110. 核磁気共鳴スペクトル(270 MHz,CDCl3 )δp
pm:1.55-2.71(5H,m),2.96-4.40(10H,m),3.72,3.74(2
H,s ×2),3.79(3H,s),4.97-5.38(4H,m),6.81-6.88(2H,
m),7.20-7.25(2H,m),7.39-7.56(4H,m),7.99-8.25(4H,
m). (4)参考例7−(3)で得られた化合物(0.88
g)のアニソール(1.4ml)、トリフルオロ酢酸
(14ml)混合溶液に、氷冷下攪拌しながらトリフル
オロメタンスルホン酸(0.31ml)を加え、室温で
1時間攪拌した。参考例1−(6)と同様に処理して、
標記の化合物(1.28g)を得た。
【0269】参考例8 (2S,4S)−4−メルカプト−1−(4−ニトロベ
ンジルオキシカルボニル)−2−[(3R)−3−(4
−ニトロベンジルオキシカルボニルアセトイミドイルア
ミノメチル)ピロリジン−1−イルカルボニル]ピロリ
ジン (1)参考例1−(2)で得られた化合物(1.00
g)のアセトニトリル(10ml)溶液に、トリフェニ
ルホスフィン(1.22g)を加え、1時間還流した。
反応液に硫酸ナトリウム+水和物(1.50g)を加
え、さらに1時間還流した後、室温に戻し、不溶物を濾
別、濾液を減圧濃縮した。残留物にジエチルエーテルを
注ぎ、析出した不溶物を濾別して、濾液を減圧濃縮し
た。
【0270】残留物(1.27g)のアセトニトリル
(25ml)溶液に、氷冷下4N塩化水素−酢酸エチル
溶液(1.1ml)を加え、0℃で15分攪拌した。こ
の反応液に氷冷下、N−(4−ニトロベンジルオキシカ
ルボニル)アセトアミジン(1.15g)を加え、50
℃で1.5時間攪拌した。反応液を室温に戻し、酢酸エ
チルで希釈して、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄し無水
硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮した。残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で
精製して、(3R)−1−tert−ブトキシカルボニ
ル−3−[N−(4−ニトロベンジルオキシカルボニ
ル)アセトイミドイルアミノメチル)ピロリジン(1.
66g)を得た。
【0271】赤外線吸収スペクトル(Liquid film)νm
ax cm-1:3313,3112,1687,1564,1523,1411,1346,1
220. 核磁気共鳴スペクトル(270 MHz,CDCl3 )δp
pm:1.46(9H,s),1.58-1.72(1H,m),1.95-2.12(1H,m),
2.16,2.25(3H,s ×2),2.39-2.53(1H,m),3.00-3.11(1H,
m),3.28-3.62(5H,m),5.20,5.23(2H,s ×2),7.57(2H,d,J
=8.6Hz),8.21(2H,d,J=8.6Hz). (2)参考例8−(1)で得られた化合物(1.66
g)の塩化メチレン(17ml)溶液に、氷冷下トリフ
ルオロ酢酸(2.9ml)を加え、室温で2時間攪拌し
た。参考例1−(4)と同様に処理して、(3S)−3
−[N−(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)アセ
トイミドイルアミノメチル]ピロリジン(0.81g)
を得た。
【0272】(3)(2S,4S)−4−(4−メトキ
シベンジルチオ)−1−(4−ニトロベンジルオキシカ
ルボニル)−2−ピロリジンカルボン酸(1.18g)
のテトラヒドロフラン(12ml)溶液に、氷冷下N,
N−ジイソプロピルエチルアミン(0.46ml)及び
塩化ピバロイル(0.33ml)を加え、0℃で10分
間攪拌した。この反応液に参考例8−(2)で得られた
化合物(0.81g)及びN,N−ジイソプロピルエチ
ルアミン(0.46ml)の混合物のアセトニトリル
(10ml)溶液を加え、0℃で30分間攪拌した。反
応液に飽和食塩水を注いで反応を停止し、酢酸エチルで
3回抽出した。混合有機層を飽和食塩水で洗浄し無水硫
酸ナトリウムで乾燥して、減圧濃縮した。残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノ
ール=95/5→9/1)で精製して、(2S,4S)
−4−(4−メトキシベンジルチオ)−1−(4−ニト
ロベンジルオキシカルボニル)−2−[(3R)−3−
(N−(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)アセト
イミドイルアミノメチル)ピロリジン−1−イルカルボ
ニル]ピロリジン(1.05g)を得た。
【0273】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:3300,3113,3080,1709,1651,1608,1585,1564,
1520,1439,1404,1346,1301,1241,1213,1176,1110. 核磁気共鳴スペクトル(270 MHz,CDCl3 )δp
pm:1.49-2.77(8H,m),3.03-4.12(10H,m),3.79(2H,s),
3.84(3H,s),4.30-4.50(1H,m),5.04-5.40(4H,m),6.90(2
H,d,J=8.6Hz),7.29(2H,d,J=8.6Hz),7.43-7.65(4H,m),8.
16-8.32(4H,m). (4)参考例8−(3)で得られた化合物(1.02
g)のアニソール(1.5ml)、トリフルオロ酢酸
(15ml)混合溶液に、氷冷下攪拌しながらトリフル
オロメタンスルホン酸(0.36ml)を加え、室温で
1時間攪拌した。参考例1−(6)と同様に処理して、
標記の化合物(1.35g)を得た。
【0274】参考例9 (2S,4S)−2−[(3S)−3−(N−シクロプ
ロピル−N−(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)
アミノメチル)ピロリジン−1−イルカルボニル]−4
−メルカプト−1−(4−ニトロベンジルオキシカルボ
ニル]ピロリジン (1)参考例1−(1)で得られた化合物(1.00
g)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に、氷冷下
トリエチルアミン(0.83ml)及び塩化メタンスル
ホニル(0.46ml)を順次加え、1時間攪拌した。
反応液に飽和食塩水を注いで反応を停止し、酢酸エチル
で3回抽出した。混合有機層を飽和食塩水で洗浄し無水
硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧濃縮した。
【0275】残留物(1.53g)のメタノール(10
ml)溶液にシクロプロピルアミン(10ml)を加
え、ボンベンロール中100℃で4時間加熱した。反応
液を室温に戻した後、減圧濃縮した。残留物(1.93
g)のアセトニトリル(20ml)溶液に、氷冷下N,
N−ジイソプロピルエチルアミン(0.95ml)及び
クロロ蟻酸4−ニトロベンジル(1.18g)を加え、
室温で2時間攪拌した。反応液に飽和食塩水を注いで反
応を停止し、酢酸エチルで3回抽出した。混合有機層を
飽和食塩水で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥して、減
圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(n−ヘキサン/酢酸エチル=4/6)で精製し
て、(3S)−1−tert−ブトキシカルボニル−3
−[N−シクロプロピル−N−(4−ニトロベンジルオ
キシカルボニル)アミノメチル]ピロリジン(0.95
g)を得た。
【0276】赤外線吸収スペクトル(Liquid film)νm
ax cm-1:1697,1607,1524,1494,1479,1453,1405,1
366,1346,1288,1258,1210,1171,1141,1111. 核磁気共鳴スペクトル(270 MHz,CDCl3 )δp
pm:0.63-0.71(2H,m),0.78-0.87(2H,m),1.45(9H,s),
1.55-1.68(1H,m),1.90-2.00(1H,m),2.50-2.67(2H,m),2.
96-3.09(1H,m),3.18-3.59(5H,m),5.23(2H,s),7.53(2H,
d,J=8.6Hz),8.23(2H,d,J=8.6Hz). (2)参考例9−(1)で得られた化合物(0.77
g)の塩化メチレン(12ml)に、氷冷下トリフルオ
ロ酢酸(1.4ml)を加え、室温で3時間攪拌した。
参考例1−(4)と同様に処理して、(3S)−3−
[N−シクロプロピル−N−(4−ニトロベンジルオキ
シカルボニル)アミノメチル]ピロリジン(0.72
g)を得た。
【0277】(3)(2S,4S)−4−(4−メトキ
シベンジルチオ)−1−(4−ニトロベンジルオキシカ
ルボニル)−2−ピロリジンカルボン酸(1.00g)
のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に、氷冷下N,
N−ジイソプロピルエチルアミン(0.39ml)及び
塩化ピバロイル(0.28ml)を加え、0℃で10分
間攪拌した。この反応液に参考例9−(2)で得られた
化合物(0.72g)及びN,N−ジイソプロピルエチ
ルアミン(0.39ml)の混合物のアセトニトリル
(10ml)溶液を加え、0℃で30分間攪拌した。反
応液に飽和食塩水を注いで反応を停止し酢酸エチルで3
回抽出した。混合有機層を飽和食塩水で洗浄し無水硫酸
ナトリウムで乾燥して、減圧濃縮した。残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製し
て、(2S,4S)−2−[(3S)−3−(N−シク
ロプロピル−N−(4−ニトロベンジルオキシカルボニ
ル)アミノメチル)ピロリジン−1−イルカルボニル]
−4−(4−メトキシベンジルチオ)−1−(4−ニト
ロベンジルオキシカルボニル)ピロリジン(0.93
g)を得た。
【0278】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:1707,1655,1609,1585,1521,1440,1404,1346,
1289,1250,1210,1176,1139,1110. 核磁気共鳴スペクトル(270 MHz,CDCl3 )δp
pm:0.50-0.75(2H,m),0.75-0.95(2H,m),1.47-2.02(3
H,m),2.32-2.74(3H,m),2.92-4.08(9H,m),3.73(2H,s),3.
79,3.80(3H,s ×2),4.26-4.45(1H,m),4.97-5.34(4H,m),
6.85(2H,d,J=8.6Hz),7.23,7.25(2H,d×2,J=8.6Hz),7.4
6,7.53(4H,d ×2,J=8.6Hz),8.23(4H,d,J=8.6Hz). (4)参考例9−(3)で得られた化合物(0.82
g)のアニソール(0.8ml)、トリフルオロ酢酸
(8ml)混合溶液に、氷冷下攪拌しながらトリフルオ
ロメタンスルホン酸(0.24ml)を加え、室温で1
時間攪拌した。参考例1−(6)と同様に処理して、標
記の化合物(0.77g)を得た。
【0279】参考例10 (2S,4S)−4−メルカプト−1−(4−ニトロベ
ンジルオキシカルボニル)−2−[(3S)−3−(4
−ニトロベンジルオキシカルボニルアセトイミドイルア
ミノメチル)ピロリジン−1−イルカルボニル]ピロリ
ジン (1)参考例2−(2)で得られた化合物(1.00
g)のアセトニトリル(10ml)溶液に、トリフェニ
ルホスフィン(1.22g)を加え、1時間還流した。
反応液に硫酸ナトリウム+水和物(1.50g)を加
え、さらに1時間還流した後、室温に戻し、不溶物を濾
別、濾液を減圧濃縮した。残留物にジエチルエーテルを
注ぎ、析出した不溶物を濾別して、濾液を減圧濃縮し
た。
【0280】残留物(1.33g)のアセトニトリル
(25ml)溶液に、氷冷下4N塩化水素−酢酸エチル
溶液(1.1ml)を加え、0℃で15分間攪拌した。
この反応液に氷冷下N−(4−ニトロベンジルオキシカ
ルボニル)アセトアミジン(1.15g)を加え、50
℃で1.5時間攪拌した。参考例8−(1)と同様に処
理して、(3S)−1−tert−ブトキシカルボニル
−3−[N−(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)
アセトイミドイルアミノメチル]ピロリジン(1.58
g)を得た。
【0281】赤外線吸収スペクトル(Liquid film)νm
ax cm-1:3314,3112,1690,1565,1523,1409,1346,1
221. 核磁気共鳴スペクトル(270 MHz,CDCl3 )δp
pm:1.46(9H,s),1.58-1.72(1H,m),1.95-2.12(1H,m),
2.16,2.25(3H,s ×2),2.39-2.53(1H,m),3.00-3.11(1H,
m),3.28(5H,m),5.20,5.23(2H,s×2),7.57(2H,d,J=8.6H
z),8.21(2H,d,J=8.6Hz). (2)参考例10−(1)で得られた化合物(1.58
g)の塩化メチレン(15ml)溶液に、氷冷下トリフ
ルオロ酢酸(2.9ml)を加え、室温で2時間攪拌し
た。参考例1−(4)と同様に処理して、(3R)−3
−[N−(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)アセ
トイミドイルアミノメチル]ピロリジン(0.97g)
を得た。
【0282】(3)(2S,4S)−4−(4−メトキ
シベンジルチオ)−1−(4−ニトロベンジルオキシカ
ルボニル)−2−ピロリジンカルボン酸(1.06g)
のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に、氷冷下N,
N−ジイソプロピルエチルアミン(0.41ml)及び
塩化ピバロイル(0.29ml)を加え、0℃で10分
間攪拌した。この反応液に参考例10−(2)で得られ
た化合物(0.76g)及びN,N−ジイソプロピルエ
チルアミン(0.41ml)の混合物のアセトニトリル
(10ml)溶液を加え、0℃で30分間攪拌した。参
考例8−(3)と同様に処理して、(2S,4S)−4
−(4−メトキシベンジルチオ)−1−(4−ニトロベ
ンジルオキシカルボニル)−2−[(3S)−3−(N
−(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)アセトイミ
ドイルアミノメチル)ピロリジン−1−イルカルボニ
ル]ピロリジン(1.00g)を得た。
【0283】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:3296,3113,3080,1708,1680,1652,1608,1584,
1564,1521,1432,1405,1346,1301,1239,1216,1176,1110. 核磁気共鳴スペクトル(270 MHz,CDCl3 )δp
pm:1.60-1.80(8H,m),3.02-4.10(9H,m),3.78(2H,s),
3.83(3H,s),4.32-4.52(1H,m),5.02-5.38(4H,m),6.90(2
H,d,J=8.6Hz),7.28(2H,d,J=8.6Hz),7.45-7.69(4H,m),8.
20-8.34(4H,m). (4)参考例10−(3)で得られた化合物(1.00
g)のアニソール(1ml)、トリフルオロ酢酸(10
ml)混合溶液に、氷冷下攪拌しながらトリフルオロメ
タンスルホン酸(0.20ml)を加え、室温で2時間
攪拌した。参考例1−(6)と同様に処理して、標記の
化合物(0.93g)を得た。
【0284】参考例11 (2S,4S)−4−メルカプト−1−(4−ニトロベ
ンジルオキシカルボニル)−2−[(3S)−3−(4
−ニトロベンジルオキシカルボニルグアニジノメチル)
ピロリジン−1−イルカルボニル]ピロリジン (1)参考例2−(2)で得られた化合物(1.01
g)の乾燥アセトニトリル(10ml)溶液に、トリフ
ェニルホスフィン(1.23g)を加え1時間還流し
た。反応液に硫酸ナトリウム10水塩1.51gを加え
1時間還流した後反応液を室温まで冷却し、濾過した後
に濾液を減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(酢酸エチル/メタノール=1/1)で
分離して(3S)−3−アミノメチル−1−tert−
ブトキシカルボニルピロリジン(840mg)を得た。
このものは参考例1−(9)で得られた化合物とHPL
CおよびNMRデータは完全に一致した。
【0285】(2)(1)で得られた化合物(840m
g)のエタノール(14ml)溶液に、1H−ピラゾー
ル−1−カルボキサミジン塩酸塩(686mg)を加
え、3時間還流した。反応液を室温に戻し減圧濃縮し、
得られた残留物をジイソプロピルエーテルで洗浄した。
【0286】残留物(1.50g)のテトラヒドロフラ
ン(20ml)−水(20ml)混合溶液に、氷冷下ク
ロロ蟻酸4−ニトロベンジル(2.41g)及び1規定
水酸化ナトリウム水溶液(22ml)を順次加え、0℃
で30分間攪拌した。反応液を水で希釈し、塩化メチレ
ンで3回抽出した。混合有機層を飽和食塩水で洗浄し無
水硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧濃縮した。残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/メ
タノール=25/1)で精製して、(3S)−1−te
rt−ブトキシカルボニル−3−(4−ニトロベンジル
オキシカルボニルグアニジノメチル)ピロリジン(74
6mg)を得た。
【0287】核磁気共鳴スペクトル(270 MHz,CD
Cl3 )δppm:1.44(9H,s),1.68-1.52(1H,m),1.95-
2.04(1H,m),2.36-2.48(1H,m),3.03(1H,dd,J=11.1,7.1H
z),3.15-3.54(5H,m),5.19(2H,s),6.70(1H,brs),7.54(2
H,d,J=8.6Hz),8.20(2H,d,J=8.6Hz). (3)(2)で得られた化合物(701mg)の酢酸エ
チル(7ml)溶液に4規定塩酸酢酸エチル溶液(3.
3ml)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液を濃縮
し、残留物をエチルエーテルで洗浄し(3S)−3−
(4−ニトロベンジルオキシカルボニルグアニジノメチ
ル)ピロリジン塩酸塩(647mg)を得た。
【0288】(4)(2S,4S)−4−(4−メトキ
シベンジルチオ)−1−(4−ニトロベンジルオキシカ
ルボニル)−2−ピロリジンカルボン酸(947mg)
のN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)溶液に、
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.369m
l),(3)で得られた化合物(647mg),1−エ
チル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジ
イミド塩酸塩(406mg),1−ヒドロキシベンゾト
リアゾール(286mg)を加え、室温で一夜攪拌し
た。反応混合物に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢
酸エチル/メタノール=12/1)で分離して、(2
S,4S)−4−(4−メトキシベンジルチオ)−1−
(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)−2−[(3
S)−3−(4−ニトロベンジルオキシカルボニルグア
ニジノメチル)ピロリジン−1−イルカルボニル]ピロ
リジン(1.13g)を得た。
【0289】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:1708,1520,1251,1032,739. 核磁気共鳴スペクトル(400 MHz,DMSO−d6
δppm:1.5-2.7(5H,m),2.9-3.6(10H,m),3.71,3.73(2
H,s ×2),3.77(3H,s),3.80-3.90(1H,m),4.95-5.25(4H,
m),6.87(2H,d,J=8.45Hz),7.25-7.28(2H,m),7.45-7.65(4
H,m),8.15-8.3(4H,m). (5)(4)で得られた化合物(1.10g)のアニリ
ール(1.65ml)及びトリフルオロ酢酸(8.0m
l)の混合溶液に氷冷下攪拌しながらトリフルオロメタ
ンスルホン酸(0.26ml)を加え、同温で30分間
攪拌した。参考例1−(6)と同様に処理して、標記の
化合物(926mg)を得た。
【0290】参考例12 (2S,4S)−4−メルカプト−1−(4−ニトロベ
ンジルオキシカルボニル)−2−[(3R)−3−(ピ
ロリジン−1−イルメチル)ピロリジン−1−イルカル
ボニル]ピロリジン (1)(3R)−1−tertーブトキシカルボニル−
3−ヒドロキシメチルピロリジンより合成した(3S)
−3−(ピロリジン−1−イルメチル)ピロリジン塩酸
塩(367mg)の乾燥ジメチルホルムアミド(10m
l)溶液に(2S,4S)−4−(4−メトキシベンジ
ルチオ)−1−(4−ニトロベンジルオキシカルボニ
ル)−2−ピロリジンカルボン酸(804mg)、ジイ
ソプロピルエチルアミン(1.16ml)、1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾール(243mg)、1ーエチル−
3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩
酸塩(483mg)を加え、室温で10時間撹袢した.
溶媒を減圧留去し、残渣を酢酸エチルに溶解し、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した.有機層を無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/メタ
ノール=5/1→1/1)で精製することにより粉末状
の(2S,4S)−4−(4−メトキシベンジルチオ)
−2−[(3R)−3−(ピロリジン−1−イルメチ
ル)ピロリジン−1−イルカルボニル]−1−(4−ニ
トロベンジルオキシカルボニル)ピロリジン(362m
g)を得た。
【0291】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,C
DCl3 )δppm:1.00-2.00(3H, m), 2.00-3.00(2
H, m), 3.00-4.20(17H, m), 3.73(2H, s), 3.79(3H,
s), 4.32-4.46(1H, m), 4.90-5.40(2H, m), 6.85(2H,
d, J=8.5 Hz), 7.24(2H, d, J=8.5 Hz), 7.46(2H, d, J
=8.6 Hz), 8.23(2H, d, J=8.6 Hz). (2)(1)で得られた化合物(362mg)のアニソ
ール(0.68ml)、トリフルオロ酢酸(3.4m
l)の混合溶液に氷冷下、撹袢しながらトリフルオロメ
タンスルホン酸(0.14ml)を加え、同温度で30
分撹袢した。トリフルオロ酢酸を減圧濃縮し、残渣をヘ
キサンおよびエーテルで洗浄し、減圧乾燥し、ついで飽
和重曹水を加え酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄
した。
【0292】有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減
圧濃縮し、粉末状の標記化合物(287mg)を得た。
【0293】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:1697, 1525, 1246. 参考例13 (2S,4S)−2−[(3R)−3−(N−2ーヒド
ロキシエチル−N−4−ニトロベンジルオキシカルボニ
ルアミノメチル)ピロリジン−1−イルカルボニル]−
4−メルカプト−1−(4−ニトロベンジルオキシカル
ボニル)−ピロリジン (3S)−3−(N−2−ヒドロキシエチル−N−4−
ニトロベンジルオキシカルボニルアミノメチル)ピロリ
ジン塩酸塩(197mg)を用いて参考例12−
(1)、(2)と同様な方法で粉末状の標記化合物(2
14mg)を得た。
【0294】核磁気共鳴スペクトル(270MHz,C
DCl3 )δppm:1.50-2.20(2H, m), 2.50-2.90(2
H, m), 2.90-4.10(12H, m), 4.15-4.30(2H, m),4.40-4.
55(1H, m), 5.20-5.30(4H, m), 7.50-7.60(4H, m), 8.1
9-8.28(4H, m). 参考例14 (2S,4S)−2−[(3S)−3−(N−カルバモ
イルメチル−N−4−ニトロベンジルオキシカルボニル
アミノメチル)ピロリジン−1−イルカルボニル]−4
−メルカプト−1−(4−ニトロベンジルオキシカルボ
ニル)−ピロリジン (3S)−3−(N−カルバモイルメチル−N−4−ニ
トロベンジルオキシカルボニルアミノメチル)ピロリジ
ン塩酸塩(261mg)を用いて参考例12−(1)、
(2)と同様な方法で粉末状の標記化合物(368m
g)を得た。
【0295】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:3371, 2948, 2879, 1706, 1645, 1608, 1522,
1347, 1259. 核磁気共鳴スペクトル(400MHz,DMSO−d
6 )δppm:1.40-2.05(2H, m), 2.30-2.75(3H, m),
2.90-3.60(5H, m), 3.60-4.95(4H, m),4.30-4.60(1H,
m), 5.00-5.30(4H, m), 7.40-7.70(4H, m), 8.10-8.30
(4H, m). 参考例15 (2S,4S)−4−メルカプト−1−(4−ニトロベ
ンジルオキシカルボニル)−2−[(3S)−3−[N
−2−(4−ニトロベンジルオキシカルボニルアミノ)
エチル−N−4−ニトロベンジルオキシカルボニルアミ
ノメチル]ピロリジン−1−イルカルボニル]ピロリジ
ン (3S)−3−[N−2−(4−ニトロベンジルオキシ
カルボニルアミノ)エチル)−N−4−ニトロベンジル
オキシカルボニルアミノメチル]ピロリジン塩酸塩(1
95mg)を用いて参考例12−(1)、(2)と同様
な方法で粉末状の標記化合物(248mg)を得た。
【0296】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:1705, 1648, 1607, 1521, 1437, 1347. 核磁気共鳴スペクトル(270MHz,CDCl3+CD
3 OD)δppm:1.50-2.10(3H, m), 2.60-2.80(2H,
m), 3.00-3.70(11H, m), 3.80-4.00(1H, m),4.00-4.20
(1H, m), 4.40-4.60(1H, m), 5.15-5.30(6H, m), 7.45-
7.60(6H, m),8.10-8.30(6H, m). 参考例16 (2S,4S)−2−[(3S)−3−(N−2−ジメ
チルアミノエチル−N−4−ニトロベンジルオキシカル
ボニルアミノメチル)ピロリジン−1−イルカルボニ
ル]−4−メルカプト−1−(4−ニトロベンジルオキ
シカルボニル)ピロリジン (3S)−3−(N−2−ジメチルアミノエチル−N−
4−ニトロベンジルオキシカルボニルアミノメチル)ピ
ロリジン2塩酸塩(302mg)を用いて参考例12−
(1)、(2)と同様な方法で粉末状の標記化合物(4
61mg)を得た。
【0297】参考例17 (2S,4S)−4−メルカプト−2−[(3R)−3
−[N−2−(N−メチル−N−4−ニトロベンジルオ
キシカルボニルアミノ)エチル−N−メチルアミノメチ
ル]ピロリジン−1−イルカルボニル]−1−(4−ニ
トロベンジルオキシカルボニル)ピロリジン (3S)−3−[N−2−(N−メチル−N−4−ニト
ロベンジルオキシカルボニルアミノ)エチル−N−メチ
ルアミノメチル]ピロリジン2塩酸塩(580mg)を
用いて参考例12−(1)、(2)と同様な方法で粉末
状の標記化合物(628mg)を得た。
【0298】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:1699, 1645, 1523, 1442, 1347. 核磁気共鳴スペクトル(270MHz,DMSO−d
6 )δppm:1.40-2.00(3H, m), 2.00-4.10(21H, m),
4.30-4.60(1H, m), 5.00-5.30(4H, m),7.51-7.65(4H,
m), 8.21-8.28(4H, m). 参考例18 (2S,4S)−2−[(3S)−3−(N−2−フル
オロエチル−N−4−ニトロベンジルオキシカルボニル
アミノメチル)ピロリジン−1−イルカルボニル]−4
−メルカプト−1−(4−ニトロベンジルオキシカルボ
ニル)ピロリジン (3S)−3−(N−2−フルオロエチル−N−4−ニ
トロベンジルオキシカルボニルアミノメチル)ピロリジ
ン塩酸塩を用いて参考例12−(1)、(2)と同様な
方法で標記化合物を得ることができる。
【0299】参考例19 (2S,4S)−4−メルカプト−2−[(3R)−3
−[1−メチル−2、3−ビス(4ーニトロベンジルオ
キシカルボニル)グアニジノメチル]ピロリジン−1−
イルカルボニル]−1−(4−ニトロベンジルオキシカ
ルボニル)ピロリジン (3S)−3−[1−メチルー2,3−ビス(4−ニト
ロベンジルオキシカルボニル)グアニジノメチル]ピロ
リジン塩酸塩(1.20g)を用いて参考例12−
(1)、(2)と同様な方法で標記化合物(996m
g)を得た。
【0300】赤外線吸収スペクトル(KBr)νmax
cm-1:1754, 1709, 1645, 1608, 1521, 1441, 1405,
1347. 核磁気共鳴スペクトル(270MHz,DMSO−d
6 )δppm:1.50-2.00(2H, m), 2.60-2.80(1H, m),
2.90-3.05(4H, m), 3.10-3.60(7H, m),3.65-3.80(2H,
m), 3.80-4.05(1H, m), 4.30-4.60(1H, m), 5.00-5.30
(6H, m),7.45-7.70(6H, m), 8.05-8.30(6H, m). 参考例20 (2S,4S)−4−メルカプト−1−(4−ニトロベ
ンジルオキシカルボニル)−2−[(3R)−3−(N
−4−ニトロベンジルオキシカルボニルアセトイミドイ
ル−N−メチルアミノメチル)ピロリジン−1−イルカ
ルボニル]ピロリジン (3S)−3−(N−4−ニトロベンジルオキシカルボ
ニルアセトイミドイル−N−メチルアミノメチル)ピロ
リジン塩酸塩を用いて参考例12−(1)、(2)と同
様な方法で標記化合物を得ることができる。
【0301】参考例21 (2S,4S)−4−メルカプト−1−(4−ニトロベ
ンジルオキシカルボニル)−2−[(3R)−3−(N
−4−ニトロベンジルオキシカルボニルホルムイミドイ
ル−N−メチルアミノメチル)ピロリジン−1−イルカ
ルボニル]ピロリジン (3S)−3−(N−4−ニトロベンジルオキシカルボ
ニルホルムイミドイル−N−メチルアミノメチル)ピロ
リジン塩酸塩を用いて参考例12−(1)、(2)と同
様な方法で標記化合物を得ることができる。
【0302】参考例22 (2S,4S)−4−メルカプト−1−(4−ニトロベ
ンジルオキシカルボニル)−2−[(3S)−3−(N
−2,2,2−トリフルオロエチル−N−4−ニトロベ
ンジルオキシカルボニルアミノメチル)ピロリジン−1
−イルカルボニル]ピロリジン (3S)−3−(N−2,2,2−トリフルオロエチル
−N−4−ニトロベンジルオキシカルボニルアミノメチ
ル)ピロリジン塩酸塩を用いて参考例12−(1)、
(2)と同様な方法で標記化合物を得ることができる。
【0303】参考例23 (2S,4S)−4−メルカプト−1−(4−ニトロベ
ンジルオキシカルボニル)−2−[(3R)−3−(4
−ニトロベンジルオキシカルボニルホルムイミドイルア
ミノメチル)ピロリジン−1−イルカルボニル]ピロリ
ジン (3S)−3−(4−ニトロベンジルオキシカルボニル
ホルムイミドイルメチルアミノメチル)ピロリジン塩酸
塩を用いて参考例12−(1)、(2)と同様な方法で
標記化合物を得ることができる。
【0304】参考例24 (2S,4S)−2−[(3S)−3−[2、3−ビス
(4ーニトロベンジルオキシカルボニル)グアニジノメ
チル]ピロリジン−1−イルカルボニル]−4−メルカ
プト−1−メチルピロリジン (3S)−3−[2,3−ビス(4−ニトロベンジルオ
キシカルボニル)グアニジノメチル]ピロリジンを用い
て参考例4−(1)、(2)と同様な方法で標記化合物
を得ることができる。
【0305】参考例25 (2S,4S)−4−メルカプト−1−メチル−2−
[(3S)−3−(4−ニトロベンジルオキシカルボニ
ルアセトイミドイルアミノメチル)ピロリジン−1−イ
ルカルボニル]ピロリジン (3S)−3−(4−ニトロベンジルオキシカルボニル
アセトイミドイルアミノメチル)ピロリジンを用いて参
考例4−(1)、(2)と同様な方法で標記化合物を得
ることができる。
【0306】参考例26 (2S,4S)−4−メルカプト−1−メチル−2−
[(3R)−3−(4−ニトロベンジルオキシカルボニ
ルホルムイミドイルアミノメチル)ピロリジン−1−イ
ルカルボニル]ピロリジン (3S)−3−(4−ニトロベンジルオキシカルボニル
ホルムイミドイルアミノメチル)ピロリジンを用いて参
考例4−(1)、(2)と同様な方法で標記化合物を得
ることができる。
【0307】参考例27 (2S,4S)−2−[(3R)−3−[1−メチル−
2、3−ビス(4−ニトロベンジルオキシカルボニル)
グアニジノメチル]−4−メルカプト−1−メチル−ピ
ロリジン−1−イルカルボニル]ピロリジン (3S)−3−[1−メチルー2,3−ビス(4−ニト
ロベンジルオキシカルボニル)グアニジノメチル]ピロ
リジンを用いて参考例12−(1)、(2)と同様な方
法で標記化合物を得ることができる。
【0308】参考例28 (2S,4S)−4−メルカプト−1−メチル−2−
[(3S)−3−(N−4−ニトロベンジルオキシカル
ボニルアセトイミドイル−N−メチルアミノメチル)ピ
ロリジン−1−イルカルボニル]ピロリジン (3S)−3−(N−4−ニトロベンジルオキシカルボ
ニルアセトイミドイル−N−メチルアミノメチル)ピロ
リジンを用いて参考例4−(1)、(2)と同様な方法
で標記化合物を得ることができる。
【0309】参考例29 (2S,4S)−4−メルカプト−1−メチル−2−
[(3R)−3−(N−4−ニトロベンジルオキシカル
ボニルホルムイミドイル−N−メチルアミノメチル)ピ
ロリジン−1−イルカルボニル]ピロリジン (3S)−3−(N−4−ニトロベンジルオキシカルボ
ニルホルムイミドイル−N−メチルアミノメチル)ピロ
リジンを用いて参考例4−(1)、(2)と同様な方法
で標記化合物を得ることができる。
【0310】製剤例1 注射剤 実施例3の化合物500mgを注射用蒸留水5mlに溶
解し滅菌用フィルターを通した後凍結乾燥し、注射用凍
結乾燥製剤とする。
【0311】製剤例2 錠剤 実施例3の化合物 50mg 乳糖 126mg トウモロコシデンプン 23mg ステアリン酸マグネシウム 1mg 200mg 上記処方の粉末を混合し、トウモロコシデンプン糊を用
いて湿式造粒、乾燥した後、打錠機により打錠して、1
錠200mgの錠剤とする。この錠剤は必要に応じて糖
衣を施すことができる。
【0312】試験例1 in vitro 抗菌試験 抗菌活性は寒天平板希釈法により測定し、種々の病原菌
に対する最小発育阻止濃度(MIC:μg/ml)を求
めた。本発明の実施例3および実施例7の化合物の黄色
ブドウ球菌209P株、大腸菌NIHJ株および緑膿菌
No.7株に対する試験結果を表2に示す。
【0313】尚、比較に用いた化合物Aおよび化合物B
は、特開平5−310740号の実施例3の化合物[本
発明の一般式(I)において、R1 、R2 及びR3 が全
て水素原子である化合物]を示す。
【0314】化合物A:アミノメチル基の結合位置の配
位がRの異性体 化合物B:アミノメチル基の結合位置の配位がSの異性
【0315】
【表2】最小発育阻止濃度(MIC:μg/ml) ──────────────────────────────────── 比検菌株 黄色ブドウ球菌 大腸菌 緑膿菌 209P株 NIHJ株 No.7株 ──────────────────────────────────── 実施例3の化合物 0.02 0.02 0.05 実施例7の化合物 0.02 0.02 0.05 化合物A 0.02 0.02 0.1 化合物B 0.02 0.02 0.1 ──────────────────────────────────── 測定培地は、Mueller−Hinton II a
gar(MHA、Becton Dikinson M
icrobiology Systems)を使用し
た。
【0316】試験例2 in vitro 抗菌試験 本発明の実施例3および実施例7の化合物ならびにメロ
ペネムの黄色ブドウ球菌209P株、大腸菌NIHJ株
および緑膿菌3719株(メロペネム耐性株)に対する
試験結果を表3に示す。
【0317】
【表3】最小発育阻止濃度(MIC:μg/ml) ──────────────────────────────────── 比検菌株 黄色ブドウ球菌 大腸菌 緑膿菌 209P株 NIHJ株 3719株 ──────────────────────────────────── 実施例3の化合物 ≦0.01 ≦0.01 0.2 実施例7の化合物 ≦0.01 ≦0.01 0.1 メロペネム 0.02 ≦0.01 6.2 ──────────────────────────────────── 測定培地は、Neutrient Agar Eike
n(Eiken Chemicals Co., Lt
d.)を使用した。
【0318】試験例3 in vivo 抗菌試験(感染治療効果) 比検菌株の菌液を1群7匹のマウス(SPF、DDY
系、雄性)の腹腔内に接種し、接種直後および4時間後
の2回薬剤液を皮下投与し、感染5日後の生存率よりP
robit法で50%有効量(ED50:mg/kg)を
求め、1回あたりの投与薬剤量を示した。
【0319】本発明の実施例3の化合物の緑膿菌100
8株に対する試験結果を表4に示す。尚、化合物Aは前
述のとおりである。
【0320】
【表4】感染治療効果(ED50:mg/kg) ──────────────────────────────────── 比検菌株 緑膿菌1008株 ──────────────────────────────────── 実施例3の化合物 0.22 化合物A 0.44 メロペネム 0.72 ──────────────────────────────────── 以上の試験結果は、本発明の化合物がin vitro
試験において強力な抗菌活性を有し、また、in vi
vo試験においても優れた感染治療効果を有しているこ
とを示している。すなわち、本発明の化合物(例えば、
実施例3の化合物)は、特開平5−310740号に開
示された無置換のアミノメチル化合物[本発明の一般式
(I)において、R1 、R2 及びR3 が全て水素原子で
ある化合物](化合物A及び化合物B)と比較して優れ
た抗緑膿菌活性を示した。また、本発明の化合物は、メ
ロペネム耐性の緑膿菌3719株等に対しても優れた抗
菌活性を示した。
【0321】また、本発明の化合物(例えば、実施例3
の化合物)は血中半減期などの体内動態において優れた
特性を示した。更に、本発明の化合物はウサギに投与す
ると腎皮質内への取り込みは低く、実施例3の化合物2
00mg/kgをウサギに単回静脈内投与した時、腎毒
性を示さなかった。
【0322】
【発明の効果】本発明の前記一般式(I)を有する化合
物またはその薬理上許容される塩は、たとえば黄色ブド
ウ球菌、枯草菌などのグラム陽性菌、大腸菌、赤痢菌、
肺炎桿菌、変形菌、セラチア、エンテロバクター、緑膿
菌などのグラム陰性菌およびバクテロイデスフラジリス
などの嫌気性菌を包含する広範囲な病原菌に対して強力
でバランスのとれた抗菌活性を示し、メロペネム耐性の
緑膿菌等に対しても優れた抗菌活性を示した。また、本
発明の化合物(I)は、β−ラクタマーゼに対する安定
性が高く、デヒドロペプチダーゼ−Iに対しても安定で
尿中回収率が高い。更に、本発明の化合物(I)は、血
中半減期などの体内動態に優れ、腎臓に対する毒性も弱
いので優れた抗菌剤である。
【0323】尚、特開平5−310740号に開示され
た無置換のアミノメチル化合物[本発明の一般式(I)
において、R1 、R2 及びR3 が全て水素原子である化
合物](化合物A及び化合物B)と比較したとき、当該
アミノ基に置換基を有する本発明の化合物(I)は優れ
た抗緑膿菌活性、優れた体内動態、低い腎毒性を示し
た。
【0324】従って、本発明化合物(I)またはその薬
理上許容される塩もしくは誘導体は、種々の病原菌によ
る細菌感染症を治療もしくは予防(好適には治療)する
優れた抗菌剤である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 克彦 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 下地 康雄 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 大屋 哲 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 [式中、 R1 は水素原子または低級アルキル基を示し、 R2 は水素原子または低級アルキル基、 R3 は水素原子、低級アルキル基、1〜3個の置換基を
    有する低級アルキル基(該置換基は水酸基、ハロゲン原
    子、カルバモイル基、1〜2個の低級アルキル基で置換
    されたカルバモイル基、カルバモイルオキシ基、1〜2
    個の低級アルキル基で置換されたカルバモイルオキシ
    基、低級アルコキシ基、アミノ基または1〜2個の低級
    アルキル基で置換されたアミノ基を示す。)、シクロア
    ルキル基または式−C(=NH)R4 で表される基(式
    中、R4 は水素原子、低級アルキル基またはアミノ基を
    示す。)、あるいは、 R2 とR3 は互いに結合してい
    る基であって、1個の酸素原子、窒素原子若しくは硫黄
    原子を介してもよいアルキレン基(該窒素原子は低級ア
    ルキル基で置換されていてもよい。)を示す。]を有す
    る1−メチルカルバペネム化合物(但し、R1 、R2
    びR3 が全て水素原子である化合物は除く。)またはそ
    の薬理上許容される塩若しくは誘導体。
  2. 【請求項2】請求項1記載の化合物(I)において、 R1 が水素原子または炭素数1〜4個のアルキル基であ
    り、 R2 が水素原子または炭素数1〜4個のアルキル基であ
    り、 R3 が水素原子、炭素数1〜4個のアルキル基、1〜3
    個の置換基を有する炭素数1〜4個のアルキル基(該置
    換基は水酸基、ハロゲン原子、カルバモイル基、1〜2
    個の炭素数1〜4個のアルキル基で置換されたカルバモ
    イル基、カルバモイルオキシ基、1〜2個の炭素数1〜
    4個のアルキル基で置換されたカルバモイルオキシ基、
    炭素数1〜4個のアルコキシ基、アミノ基または1〜2
    個の炭素数1〜4個のアルキル基で置換されたアミノ基
    を示す。)、炭素数3〜6個のシクロアルキル基または
    式−C(=NH)R4 で表される基(式中、R4 は水素
    原子、炭素数1〜4個のアルキル基またはアミノ基を示
    す。)、あるいは、 R2 とR3 が互いに結合している基であって、1個の酸
    素原子、窒素原子若しくは硫黄原子を介してもよい炭素
    数2〜6個のアルキレン基(該窒素原子は炭素数1〜4
    個のアルキル基で置換されていてもよい。)である化合
    物またはその薬理上許容される塩若しくは誘導体。
  3. 【請求項3】請求項1記載の化合物(I)において、 R1 が水素原子、メチルまたはエチル基であり、 R2 が水素原子、メチルまたはエチル基、 R3 が水素原子、メチル、エチル、2−ヒドロキシエチ
    ル、2−フルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエ
    チル、カルバモイルメチル、2−カルバモイルエチル、
    N−メチルカルバモイルメチル、N,N−ジメチルカル
    バモイルメチル、2−メトキシエチル、2−カルバモイ
    ルオキシエチル、2−アミノエチル、2−(メチルアミ
    ノ)エチル、2−(ジメチルアミノ)エチル、シクロプ
    ロピル、ホルムイミドイル、アセトイミドイルまたはア
    ミジノ基、あるいは、 R2 とR3 が互いに結合し、トリメチレン、テトラメチ
    レン、ペンタメチレン、エチレンオキシエチル、エチレ
    ンチオエチル、エチレンアミノエチル、エチレン(メチ
    ルアミノ)エチルまたはエチレンアミノプロピル基であ
    る化合物またはその薬理上許容される塩若しくは誘導
    体。
  4. 【請求項4】請求項1に記載された化合物(I)におい
    て、 R1 が水素原子またはメチル基であり、 R2 が水素原子またはメチル基、 R3 が水素原子、メチル、2−ヒドロキシエチル、カル
    バモイルメチル、2−アミノエチル、2−(メチルアミ
    ノ)エチル、シクロプロピル、ホルムイミドイル、アセ
    トイミドイルまたはアミジノ基、あるいは、 R2 とR3 が互いに結合し、テトラメチレン基である化
    合物またはその薬理上許容される塩若しくは誘導体。
  5. 【請求項5】請求項1に記載された化合物(I)におい
    て、 R1 が水素原子またはメチル基であり、 R2 が水素原子またはメチル基であり、 R3 が水素原子、メチル、ホルムイミドイル、アセトイ
    ミドイルまたはアミジノ基である化合物またはその薬理
    上許容される塩若しくは誘導体。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5いずれか1項に記載された
    化合物(I)において、 一般式 【化2】 または、 一般式 【化3】 で示される立体異性体またはその薬理上許容される塩若
    しくは誘導体。
  7. 【請求項7】請求項1に記載された化合物(I)におい
    て、 下記より選択されるいずれか1つの化合物またはその薬
    理上許容される塩若しくは誘導体。 (1R,5S,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキ
    シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
    [(3R)−3−メチルアミノメチルピロリジン−1−
    イルカルボニル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−カ
    ルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (1R,5S,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキ
    シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
    [(3S)−3−メチルアミノメチルピロリジン−1−
    イルカルボニル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−カ
    ルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (1R,5S,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキ
    シエチル]−2−[(2S,4S)−2−[(3R)−
    3−(2−ヒドロキシエチルアミノメチル)ピロリジン
    −1−イルカルボニル]−1−メチル−1−カルバペン
    −2−エム−3−カルボン酸 (1R,5S,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキ
    シエチル]−2−[(2S,4S)−2−[(3S)−
    3−(2−ヒドロキシエチルアミノメチル)ピロリジン
    −1−イルカルボニル]−1−メチル−1−カルバペン
    −2−エム−3−カルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
    [(3R)−3−カルバモイルメチルアミノメチルピロ
    リジン−1−イルカルボニル]ピロリジン−4−イルチ
    オ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−
    メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
    [(3S)−3−カルバモイルメチルアミノメチルピロ
    リジン−1−イルカルボニル]ピロリジン−4−イルチ
    オ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−
    メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
    [(3R)−3−(2−アミノエチルアミノメチル)ピ
    ロリジン−1−イルカルボニル]−1−メチル−1−カ
    ルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
    [(3S)−3−(2−アミノエチルアミノメチル)ピ
    ロリジン−1−イルカルボニル]−1−メチル−1−カ
    ルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
    [(3R)−3−(2−(N−メチルアミノ)エチルア
    ミノメチル)ピロリジン−1−イルカルボニル]−1−
    メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
    [(3S)−3−(2−(N−メチルアミノ)エチルア
    ミノメチル)ピロリジン−1−イルカルボニル]−1−
    メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
    [(3R)−3−ホルムイミドイルアミノメチルピロリ
    ジン−1−イルカルボニル]ピロリジン−4−イルチ
    オ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−
    メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
    [(3S)−3−ホルムイミドイルアミノメチルピロリ
    ジン−1−イルカルボニル]ピロリジン−4−イルチ
    オ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−
    メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
    [(3R)−3−アセトイミドイルアミノメチルピロリ
    ジン−1−イルカルボニル]ピロリジン−4−イルチ
    オ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−
    メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
    [(3S)−3−アセトイミドイルアミノメチルピロリ
    ジン−1−イルカルボニル]ピロリジン−4−イルチ
    オ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−
    メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
    [(3R)−3−グアニジノメチルピロリジン−1−イ
    ルカルボニル]ピロリジン−4−イルチオ]−6−
    [(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1
    −カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
    [(3S)−3−グアニジノメチルピロリジン−1−イ
    ルカルボニル]ピロリジン−4−イルチオ]−6−
    [(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1
    −カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
    [(3R)−3−N−メチル−N−ホルムイミドイルア
    ミノメチルピロリジン−1−イルカルボニル]ピロリジ
    ン−4−イルチオ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシ
    エチル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3
    −カルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
    [(3S)−3−N−メチル−N−ホルムイミドイルア
    ミノメチルピロリジン−1−イルカルボニル]ピロリジ
    ン−4−イルチオ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシ
    エチル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3
    −カルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
    [(3R)−3−N−メチル−N−アセトイミドイルア
    ミノメチルピロリジン−1−イルカルボニル]ピロリジ
    ン−4−イルチオ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシ
    エチル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3
    −カルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
    [(3S)−3−N−メチル−N−アセトイミドイルア
    ミノメチルピロリジン−1−イルカルボニル]ピロリジ
    ン−4−イルチオ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシ
    エチル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3
    −カルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
    [(3R)−3−(1−メチルグアニジノメチル)ピロ
    リジン−1−イルカルボニル]ピロリジン−4−イルチ
    オ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−
    メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
    [(3S)−3−(1−メチルグアニジノメチル)ピロ
    リジン−1−イルカルボニル]ピロリジン−4−イルチ
    オ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−
    メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
    [(3R)−3−アミノメチルピロリジン−1−イルカ
    ルボニル]−1−メチルピロリジン−4−イルチオ]−
    6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル
    −1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
    [(3S)−3−アミノメチルピロリジン−1−イルカ
    ルボニル]−1−メチルピロリジン−4−イルチオ]−
    6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル
    −1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (1R,5S,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキ
    シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
    [(3R)−3−メチルアミノメチルピロリジン−1−
    イルカルボニル]−1−メチルピロリジン−4−イルチ
    オ]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (1R,5S,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキ
    シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
    [(3S)−3−メチルアミノメチルピロリジン−1−
    イルカルボニル]−1−メチルピロリジン−4−イルチ
    オ]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
    [(3R)−3−ホルムイミドイルアミノメチルピロリ
    ジン−1−イルカルボニル]−1−メチルピロリジン−
    4−イルチオ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチ
    ル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カ
    ルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
    [(3S)−3−ホルムイミドイルアミノメチルピロリ
    ジン−1−イルカルボニル]−1−メチルピロリジン−
    4−イルチオ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチ
    ル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カ
    ルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
    [(3R)−3−アセトイミドイルアミノメチルピロリ
    ジン−1−イルカルボニル]−1−メチルピロリジン−
    4−イルチオ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチ
    ル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カ
    ルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
    [(3S)−3−アセトイミドイルアミノメチルピロリ
    ジン−1−イルカルボニル]−1−メチルピロリジン−
    4−イルチオ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチ
    ル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カ
    ルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
    [(3R)−3−グアニジノメチルピロリジン−1−イ
    ルカルボニル]−1−メチルピロリジン−4−イルチ
    オ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−
    メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
    [(3S)−3−グアニジノメチルピロリジン−1−イ
    ルカルボニル]−1−メチルピロリジン−4−イルチ
    オ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−
    メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
    [(3R)−3−N−メチル−N−ホルムイミドイルア
    ミノメチルピロリジン−1−イルカルボニル]−1−メ
    チルピロリジン−4−イルチオ]−6−[(1R)−1
    −ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−
    2−エム−3−カルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
    [(3S)−3−N−メチル−N−ホルムイミドイルア
    ミノメチルピロリジン−1−イルカルボニル]−1−メ
    チルピロリジン−4−イルチオ]−6−[(1R)−1
    −ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−
    2−エム−3−カルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
    [(3R)−3−N−メチル−N−アセトイミドイルア
    ミノメチルピロリジン−1−イルカルボニル]−1−メ
    チルピロリジン−4−イルチオ]−6−[(1R)−1
    −ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−
    2−エム−3−カルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
    [(3S)−3−N−メチル−N−アセトイミドイルア
    ミノメチルピロリジン−1−イルカルボニル]−1−メ
    チルピロリジン−4−イルチオ]−6−[(1R)−1
    −ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−
    2−エム−3−カルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
    [(3R)−3−(1−メチルグアニジノメチル)ピロ
    リジン−1−イルカルボニル]−1−メチルピロリジン
    −4−イルチオ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエ
    チル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−
    カルボン酸 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
    [(3S)−3−(1−メチルグアニジノメチル)ピロ
    リジン−1−イルカルボニル]−1−メチルピロリジン
    −4−イルチオ]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエ
    チル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−
    カルボン酸
  8. 【請求項8】請求項1乃至7のいずれか1項に記載の化
    合物(I)またはその薬理上許容される塩若しくは誘導
    体を有効成分として含有する抗菌剤。
JP9108426A 1996-04-26 1997-04-25 1−メチルカルバペネム誘導体 Pending JPH1036370A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9108426A JPH1036370A (ja) 1996-04-26 1997-04-25 1−メチルカルバペネム誘導体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10736496 1996-04-26
JP8-107364 1996-04-26
JP9108426A JPH1036370A (ja) 1996-04-26 1997-04-25 1−メチルカルバペネム誘導体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1036370A true JPH1036370A (ja) 1998-02-10

Family

ID=26447399

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9108426A Pending JPH1036370A (ja) 1996-04-26 1997-04-25 1−メチルカルバペネム誘導体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1036370A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005170792A (ja) * 2002-11-22 2005-06-30 Mitsubishi Pharma Corp L−プロリン誘導体およびその医薬としての用途。

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005170792A (ja) * 2002-11-22 2005-06-30 Mitsubishi Pharma Corp L−プロリン誘導体およびその医薬としての用途。

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0853453A (ja) 2−[1−(1,3−チアゾリン−2−イル)アゼチジン−3−イル]チオ−カルバペネム化合物
KR100247855B1 (ko) 1-메틸카르바페넴 유도체, 그의 제조방법 및 항생제로서의 그의 용도
EP0747381A1 (en) Carbapenem derivative
US6458780B1 (en) Carbapenem derivatives
EP0882728B1 (en) 1-methylcarbapenem derivatives
DE60123827T2 (de) 1-methylcarbapenemderivate
US5977097A (en) 1-methylcarbapenem derivatives
JP2955276B2 (ja) 1−メチルカルバペネム誘導体を含有する抗菌剤
JP2965922B2 (ja) 1−メチルカルバペネム誘導体
JP3199300B2 (ja) 1−メチルカルバペネム誘導体
JPH1036370A (ja) 1−メチルカルバペネム誘導体
JP3344662B2 (ja) カルバペネム−3−カルボン酸誘導体
JPH11193232A (ja) 1−メチルカルバペネム誘導体を含有する抗菌剤
JP3384768B2 (ja) 1−メチルカルバペネム誘導体を含有する医薬
JPH07291973A (ja) 新規な2−ピロリジニルチオカルバペネム誘導体
JPH06192273A (ja) カルバペネム−3−カルボン酸エステル誘導体
MXPA98008893A (en) Derivatives of 1-metilcarbapen
JPH08134075A (ja) 新規なカルバペネム誘導体
RU2160737C2 (ru) Производные 1-метилкарбапенема, способ их получения, фармацевтическая композиция на их основе и способ антибактериального воздействия
JP2004043438A (ja) 1−メチルカルバペネム誘導体を含有する医薬
WO2000034282A1 (fr) Derives de 1-methylcarbapenem
JPH09249668A (ja) カルバペネム化合物、その製造法および剤
JPH04321688A (ja) 2−(置換ピロリジニルチオ)カルバペネム誘導体
JPH04234886A (ja) 1−アザビシクロ[3.2.0]ヘプト−2−エン−2−カルボン酸化合物
JP2001288186A (ja) 1−メチルカルバペネム化合物