JPH1035563A - 自動二輪車の風防スクリーン - Google Patents

自動二輪車の風防スクリーン

Info

Publication number
JPH1035563A
JPH1035563A JP21417996A JP21417996A JPH1035563A JP H1035563 A JPH1035563 A JP H1035563A JP 21417996 A JP21417996 A JP 21417996A JP 21417996 A JP21417996 A JP 21417996A JP H1035563 A JPH1035563 A JP H1035563A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screen
motorcycle
wind
windshield
windshield screen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21417996A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuneo Hayashi
恒夫 林
Kazuhiro Goto
一廣 後藤
Susumu Fujita
進 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP21417996A priority Critical patent/JPH1035563A/ja
Publication of JPH1035563A publication Critical patent/JPH1035563A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動二輪車の風防スクリーンを、身長の異な
る広い範囲のライダーに対して、その何れにおいても、
高速走行時における風圧からの保護を効果的に行うこと
ができ、且つ、耳元騒音の低減を図ることができて、走
行時の快適性を向上させることができるものとする。 【解決手段】 車体の上部前端付近に配設されている風
防スクリーン18の上端部近傍に、複数の導風孔18a
を貫通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行中のライダー
を前方からの風圧から保護するために、車体の上方前端
付近に配設されている、自動二輪車の風防スクリーンに
関する。
【0002】
【従来の技術】高速タイプの自動二輪車では、車体上部
の前端部に設けられたフロントカウルの前側上部から斜
上後方に向かって風防スクリーンを一体的に延出させる
ことで、走行中に前方から受ける風を風防スクリーンの
前面に沿って導き、ライダーのヘルメット付近に向かっ
て流すことによって、ライダーを前方からの風から保護
して風圧によるライダーの疲労を防ぐということが従来
から一般的に行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な風防スクリーンを備えた自動二輪車では、該スクリー
ンの前面に沿って導かれた風の流域がヘルメット付近を
通ることにより、高速走行時にはライダーの耳元での流
体騒音が非常に大きなものとなって、走行時の快適性が
損なわれるため、その改善が望まれている。
【0004】ところが、風防スクリーンにより導かれた
風の流域がライダーの耳元を通らないように、該スクリ
ーンを斜上後方に向かって更に大きく延ばすと、該スク
リーンがライダーの近くまで延びて煩わしいものとな
り、また、該スクリーンを単に上方に延ばしてその上端
を高くし過ぎると、高速走行時には風の巻き込みによる
乱流が生じて不都合なものとなる。
【0005】一方、風防スクリーンを僅かに斜上後方に
延ばしただけでは、身長の異なる(スクリーン先端から
の耳の位置が異なる)それぞれのライダーの全てに対し
て改善効果を期待することはできず、例えば、ある身長
のライダーに対して耳元騒音を低減できるようにした場
合に、身長の異なる他のライダーにとっては却って耳元
騒音が増大するというような問題を生じることとなる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
課題を解決するために、上記の請求項1に記載したよう
に、自動二輪車の風防スクリーンにおいて、車体の上部
前端付近に配設されている風防スクリーンの上端部近傍
に、複数の導風孔が貫通されていることを特徴とするも
のである。
【0007】また、上記の請求項1に記載した自動二輪
車の風防スクリーンにおいて、上記の請求項2に記載し
たように、複数の導風孔のそれぞれが、上下方向で段差
の無いスクリーンの面に対して貫通されていることを特
徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自動二輪車の風防
スクリーンの実施形態について図面に基づいて説明す
る。
【0009】図1は、本発明の風防スクリーンを備えた
自動二輪車の一例を示すもので、自動二輪車1には、そ
の車体前部に、メインフレーム2の前端に固着されたヘ
ッドパイプ(図示せず)によって、下端に前輪3を軸架
したフロントフォーク4が、ハンドル5の操作により操
向可能なように左右揺動自在に枢支されており、その車
体後部に、メインフレーム2の後端から下方に延びる左
右一対のリアアームブラケット6によって、後端に後輪
7を軸架したリアアーム8が上下揺動自在に枢支されて
いる。
【0010】自動二輪車1の車体中央の上部には、メイ
ンフレーム2に跨がって燃料タンク9が載置され、燃料
タンク9の後方には、メインフレーム2の後部から後方
に延びるシートフレーム(図示せず)上に載置された状
態でシート10が設置されていて、シート10の下方両
側から後方を覆うように、サイドカバー部分を一体的に
形成したシートカウル11が設置されている。
【0011】また、燃料タンク9より下方の車体中央下
部には、ヘッドパイプから後下方に延びるダウンチュー
ブ12と、メインフレーム2と、リアアームブラケット
6とに囲まれた状態でエンジン13が設置されており、
エンジン13の前部から車体後方に向けて延ばされたエ
キゾーストパイプ14の後端にはマフラー15が接続さ
れている。
【0012】そのような自動二輪車1の車体上部の前端
には、ヘッドライト16を前側に露出させた状態で、フ
ロントフォーク4の上方付近を前側と両側から覆うよう
に、フロントカウル17が設置されており、このフロン
トカウル17の前側上部から斜上後方に向かって延びる
ような風防スクリーン18が、フロントカウル17に対
して一体的に取り付けられている。
【0013】この風防スクリーン18は、それ自体によ
りライダーの前面を完全に覆うことで前方からの風を遮
るような高さのものではなく、前方からの風を該スクリ
ーン18の前面に沿って斜上後方に導くことにより、導
かれた風の流れによってライダーの上半身を前方からの
風圧から保護するものである。
【0014】図2は、そのような自動二輪車の風防スク
リーン自体について、本実施形態の風防スクリーン18
を従来の風防スクリーンと比較して示すもので、図
(A)は本実施形態の風防スクリーン18を示し、図
(B)は従来のスタンダードタイプの風防スクリーンを
示している。
【0015】図2(A)に示すような本実施形態の風防
スクリーン18では、図2(B)に示すようなスタンダ
ードタイプの風防スクリーン20と比べて、一点鎖線で
示した位置より上方の部分だけ、上下方向で段差なく平
滑に連続した状態で大きく形成されている(なお、風防
スクリーン20の幅方向で段差があっても差し支えな
い。)と共に、当該部分に、スクリーン18の板材を貫
通するような導風孔18aが複数個形成されている。
【0016】そのような本実施形態の具体的な一実施例
については、図2(B)に示したスタンダードタイプの
風防スクリーン20の上端(先端)から下端(基部)ま
での長さが415mmであるのに対して、図2(A)に
示したものでは、風防スクリーン18の上端から下端ま
での長さが560mmであり、該風防スクリーン18の
上端部近傍(図中に一点鎖線で示した位置より上方の部
分)に、孔径が20mmの導風孔18aが、4列で合計
34個形成されている。
【0017】そして、図2(B)に示したスタンダード
タイプの風防スクリーン20を自動二輪車1に配備した
場合には、(身長175cmのライダーで)耳の位置か
らスクリーン先端までの水平距離が584mm,垂直距
離が164mmとなるのに対して、図2(A)に示した
風防スクリーン18を自動二輪車1に配備した場合に
は、(同じライダーで)耳の位置からスクリーン先端ま
での水平距離が500mm,垂直距離が70mmとな
る。
【0018】図2(A)に示すような本実施形態の風防
スクリーン18によれば、図3に示すように、スクリー
ン18の前面に沿った風の流れの一部が、各導風孔18
aからスクリーン18の後側に導かれることにより、流
速の境目がぼかされて流速低下域Xの幅が広がるため、
身長の異なる(耳の位置の異なる)それぞれのライダー
の何れに対しても、耳元騒音の低減を図ることが可能と
なる。
【0019】この点に関し、上記の風防スクリーン18
の実施例について、比較例(風防スクリーン18自体の
形状や大きさが全く同じで、その上端部近傍に導風孔1
8aを形成していないもの)と共に、身長の異なる3人
のライダーA(身長179cm),B(身長170c
m),C(身長166cm)に対して、スタンダードタ
イプの風防スクリーン20を使用した場合と比べた耳元
騒音の増減の程度を、100km/hで実走行して計測
した結果は下記の表1の通りである。
【0020】
【表1】
【0021】上記の表1に示した計測結果から見ると、
比較例の風防スクリーンでは、スタンダードタイプの風
防スクリーン20と比べて、ライダーBやライダーCで
は耳元騒音が低減している反面、ライダーAでは却って
耳元騒音が増大しているのに対して、実施例の風防スク
リーン18では、比較例の風防スクリーンに複数の導風
孔18aを設けたという相違だけで、何れのライダー
A,B,Cに対しても耳元騒音の低減効果が得られるも
のとなっている。
【0022】すなわち、既に述べたような、複数の導風
孔18aを設けることで流速低下域の幅が広がるため、
異なる身長のライダーに渡って広く耳元騒音の低減効果
を得ることができるということが、上記の表1に示した
計測結果から実証されているものと考えられる。
【0023】以上、本発明の自動二輪車の風防スクリー
ンの一実施形態について説明したが、本発明は、上記の
実施形態において実施例として具体的に示したような構
造にのみ限定されるものではなく、風防スクリーン18
の大きさや、導風孔18aの径や個数など、適宜設計変
更可能なものであることはいうまでもない。
【0024】
【発明の効果】以上説明したような本発明の自動二輪車
の風防スクリーンによれば、身長の異なる広い範囲のラ
イダーに対して、その何れにおいても、高速走行時にお
ける風圧からの保護を効果的に行うことができ、且つ、
耳元騒音の低減を図ることができて、走行時の快適性を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の風防スクリーンを備えた自動二輪車の
全体を示す左側面図。
【図2】(A)本発明の風防スクリーンの一実施形態、
および(B)従来のスタンダードタイプの風防スクリー
ンのそれぞれを示す正面図。
【図3】本発明の風防スクリーンにおける走行時の風の
流れと流速の低下域を示す側面説明図。
【符号の説明】
1 自動二輪車 18 風防スクリーン 18a 導風孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の上部前端付近に配設されている風
    防スクリーンの上端部近傍に、複数の導風孔が貫通され
    ていることを特徴とする自動二輪車の風防スクリーン。
  2. 【請求項2】 複数の導風孔のそれぞれが、上下方向で
    段差の無いスクリーンの面に対して貫通されていること
    を特徴とする請求項1に記載の自動二輪車の風防スクリ
    ーン。
JP21417996A 1996-07-25 1996-07-25 自動二輪車の風防スクリーン Pending JPH1035563A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21417996A JPH1035563A (ja) 1996-07-25 1996-07-25 自動二輪車の風防スクリーン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21417996A JPH1035563A (ja) 1996-07-25 1996-07-25 自動二輪車の風防スクリーン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1035563A true JPH1035563A (ja) 1998-02-10

Family

ID=16651553

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21417996A Pending JPH1035563A (ja) 1996-07-25 1996-07-25 自動二輪車の風防スクリーン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1035563A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3059149A1 (en) * 2015-02-18 2016-08-24 Honda Motor Co., Ltd. Front structure of straddle-type vehicle

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3059149A1 (en) * 2015-02-18 2016-08-24 Honda Motor Co., Ltd. Front structure of straddle-type vehicle

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3723792B2 (ja) 車両用エンジンの空気取入装置
JP4584781B2 (ja) 自動二輪車用カウリング構造
US5409287A (en) Aerodynamic device
EP2042415A1 (en) Cowl structure for motorcycle
US7325853B2 (en) Arrangement structure of upper cowl, screen, and meter for motorcycles
WO2018225199A1 (ja) 鞍乗り型車両
JPH1035563A (ja) 自動二輪車の風防スクリーン
EP0568101B1 (en) Aerodynamic body
JP4952622B2 (ja) 自動二輪車のスクリーン装置
US7387328B2 (en) Cycle windshield
EP3964434A1 (en) Side cowl
CN218258516U (zh) 跨骑型车辆的防风结构
JPH05105152A (ja) 自動二輪車の冷却風導入構造
JP2005313899A (ja) 車両用エンジンの空気取入装置
JP3038593B2 (ja) 自動二輪車の風防装置
JP4103443B2 (ja) 車両前部の下部構造
JP3001105B2 (ja) 自動二輪車の風防板
JP4513464B2 (ja) 自動二輪車のリヤフェンダ
JPH11278344A (ja) 自動2輪車の冷却装置
CN215475512U (zh) 跨骑型车辆
JPH05686A (ja) 自動二輪車のカウリング装置
JP3366669B2 (ja) 自動二輪車の風防装置
JP2665504B2 (ja) 自動2輪車のブレーキ冷却装置
JP3245921B2 (ja) 自動2輪車のカウリング
CN219969879U (zh) 摩托车风挡结构及摩托车