JPH1035284A - 車両用ドアサッシュ - Google Patents

車両用ドアサッシュ

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JPH1035284A
JPH1035284A JP21423496A JP21423496A JPH1035284A JP H1035284 A JPH1035284 A JP H1035284A JP 21423496 A JP21423496 A JP 21423496A JP 21423496 A JP21423496 A JP 21423496A JP H1035284 A JPH1035284 A JP H1035284A
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JP
Japan
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sash
groove
door
retainer
flange
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JP21423496A
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English (en)
Inventor
Tsuyoshi Fujiwara
強 藤原
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Katayama Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Katayama Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 材料歩留率に優れた車両用ドアサッシュを形
成する。 【解決手段】 サッシュ型材1を、一定断面形態からな
るサッシュインナ11と、幅の徐々に変化するフランジ
部6を有するサッシュアウタ12と、からなるようにす
る。サッシュインナ11は、ガラスランチャンネルの取
り付けられる溝部3を主体に形成されるものであり、ロ
ール成形手段により一体的に形成される。サッシュアウ
タ12は、溝部3と背面合わせに形成されるものであっ
て一定断面形態からなるリテーナ部5と、当該リテーナ
部5の側壁65の一部を折り返すことによって形成され
るものであって、その幅が徐々に変化するフランジ部6
とからなる。上記溝部3の底面部33と上記リテーナ部
5の底面部55とを溶接手段9にて接合するとともに、
フランジ部6の端末部62をヘミング加工することによ
って、サッシュインナ11とサッシュアウタ12とを一
体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロール成形手段等
にて所定の断面形態を有するように形成された車両用ド
アサッシュに関するものであり、特に、一定断面形態を
有するものであってガラスランチャンネルを保持する溝
部を有するサッシュインナと、一定断面形態からなるウ
ェザストリップ保持用のリテーナ部及びドア外板面の一
部をなすものであって、その幅が徐々に変化するフラン
ジ部を有するサッシュアウタと、からなり、これらが組
み合わされることによって形成されるようにした車両用
ドアサッシュに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用ドアサッシュは、例えば図
8に示す如く、ガラスランチャンネルを保持する溝部3
0と、当該溝部30の背面側に設けられるウェザストリ
ップ保持用のリテーナ部50とが、別部品にて形成され
ているものである。そして、これら別部品からなるもの
が、それぞれの底面部330、550において溶接手段
90を介することによって結合されるとともに、フラン
ジ部60の端末部680においてヘミング加工等が施さ
れることによって一体化されるようになっているもので
ある。このような構成からなるものにおいて、上記フラ
ンジ部60は、図9に示す如く、その幅が徐々に変化す
るようになっているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の車
両用ドアサッシュ(ドアサッシュアセンブリ)は、溝部
30とリテーナ部50とが別体の部品からなるものであ
り、これらが、スポット溶接等の溶接手段90にて接合
されるとともに、フランジ部60の端末部680がヘミ
ング加工されることによって一体化されるようになって
いるものである。このように一体化されたドアサッシュ
型材(ドアサッシュアセンブリ)の、その先端部が、図
9に示す如く、切断加工され、ドアボデーへの取付部で
ある突出部150が形成されるようになっているもので
ある。ところで、この突出部150の形成される部分は
フランジ部60の幅が最も広くなっているところであ
る。従って、上記突出部150を形成するために、フラ
ンジ部60の一部を切断する(切り欠く)ことによって
生ずる切欠部100は、その面積も広いものとならざる
を得ない。すなわち、切欠部100として廃棄される部
分が多くなり、材料の歩留率を低下させるという問題点
がある。このような問題点を解決するために、突出部を
一定断面形態からなるサッシュインナにて形成させ、切
欠部として廃棄される部分が少なくなるようにした車両
用ドアサッシュ(ドアサッシュアセンブリ)を提供しよ
うとするのが、本発明の目的(課題)である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては次のような手段を講ずることとし
た。すなわち、請求項1記載の発明においては、ガラス
ランチャンネルの収納される溝部と、当該溝部の背面側
に設けられるものであってその底面部が上記溝部の底面
部と接合するように形成されるウェザストリップ保持用
のリテーナ部と、これらリテーナ部及び溝部の側壁の間
を連結するように形成されるものであってドア外板面の
一部を形成するフランジ部と、からなる車両用ドアサッ
シュに関して、上記溝部を主として形成するサッシュイ
ンナを、その長手方向に一定断面形態を有するようにす
るとともに、ロール成形手段にて成形し、一方、上記溝
部の底面部に、その底面部が接合されるリテーナ部及び
ドア外板面の一部をなすフランジ部からなるサッシュア
ウタを、一枚の金属片を基に形成されるものであって一
定断面形態からなるリテーナ部と、当該リテーナ部の側
壁を折返し成形することによって形成されるものであっ
て、その幅が徐々に変化するように形成されるフランジ
部と、からなるようにし、これらサッシュインナ及びサ
ッシュアウタの両部材を、上記溝部の底面部と上記リテ
ーナ部の底面部とを溶接手段にて接合させるようにした
構成を採ることとした。
【0005】このような構成を採ることにより、本発明
においては、次のような作用を呈することとなる。すな
わち、本車両用ドアサッシュは、一定断面形態からなる
サッシュインナと、幅の徐々に変化する、いわゆる徐変
フランジ部を有するサッシュアウタと、からなるように
したので、サッシュインナは、ロール成形手段により効
率的に成形(製造)されることとなる。このようなサッ
シュインナをベースに、この外側に、徐変フランジ部を
有するサッシュアウタを溶接手段にて接合させ、これに
よって徐変フランジ部を有する車両用ドアサッシュを形
成(製造)させるようにしたので、全体が、ロール成形
手段を基礎に若干のプレス成形手段等を加えることによ
って、効率よく形成されることとなる。すなわち、徐変
フランジ部を有する車両用ドアサッシュの、その製造効
率の向上が図られることとなる。
【0006】次に、請求項2記載の発明について説明す
る。本発明の構成も、その基本的な点は、上記請求項1
記載のものと同じである。その特徴とするところは、上
記構成に加えて、上記サッシュインナと上記サッシュア
ウタとを組み合わせた状態において、上記サッシュイン
ナの先端部が上記サッシュアウタの、そのフランジ部幅
が最大となっている端面よりも、長手方向に所定の長さ
だけ突出するようにしたことである。
【0007】このような構成を採ることにより、本発明
のものにおいては、上記請求項1記載のものに加えて、
更に、次のような作用を呈することとなる。すなわち、
ドアボデー側に取り付けられる取付部が一定断面形態か
らなるサッシュインナのみによって形成されることとな
り、サッシュアウタのフランジ部の一部を切り欠く必要
がなくなる。すなわち、従来のものにおいて設けられて
いた切欠部を、設ける必要がなくなる。その結果、材料
の無駄を省くことができるようになり、その歩留率を向
上させることができるようになる。
【0008】次に、請求項3記載の発明について説明す
る。本発明の構成も、その基本的な点は、上記請求項1
または請求項2記載のものと同じである。その特徴とす
るところは、請求項1または請求項2記載の発明に加え
て、サッシュインナにおけるガラスランチャンネルの収
納される溝部の側壁と、サッシュアウタにおける、その
フランジ部の表面部であって、上記溝部の上記側壁と対
応する側の端末部とをヘミング加工手段により接合させ
るようにした構成を採ることとしたことである。
【0009】このような構成を採ることにより、本発明
のものにおいては、請求項1及び請求項2記載のものに
加えて、更に次のような作用を呈することとなる。すな
わち、ヘミング加工により接合される部分は、ガラスラ
ンチャンネルが収納される側であり、ドアサッシュアセ
ンブリとしてドアに取り付けられた場合、主に下側の部
位を形成し、ここから雨水等が上記フランジ部の内側に
浸入したりするようなことが無い。従って、このヘミン
グ加工の成された部分に、防錆処理(シーラの塗布等)
を施す必要が無くなる。
【0010】すなわち、本発明にかかるドアサッシュア
センブリは、シーラ等の塗布が不要となり、当該シーラ
の塗布にかかる工数も不要となる。そのため、全体とし
ての加工工数が低減化できるようになり、しかも、ドア
外板面の一部を形成するフランジ部の外表面部もきれい
な状態に保持することができるようになる。従って、こ
のようなドアサッシュアセンブリの製造効率の向上を図
ることができるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
1ないし図7を基に説明する。本発明の実施の形態に関
するものの、その構成は、図1に示す如く、ガラスラン
チャンネルの収納される溝部3を有するサッシュインナ
11と、当該溝部3の底面部33に接合するように、そ
の背面側に設けられるウェザストリップ収納用のリテー
ナ部5及び当該リテーナ部5と上記溝部3との間を連結
するものであって、上記リテーナ部5の側壁を折り返す
ことによって形成されるフランジ部6を有するサッシュ
アウタ12と、からなることを基本とするものである。
これら二つの部材であるサッシュインナ11とサッシュ
アウタ12とが組み合わされることによって、サッシュ
型材1が形成されるようになっているものである。
【0012】このような基本構成において、サッシュイ
ンナ11は、図2に示す如く、冷間圧延鋼板等からなる
一枚の金属製ストリップ材を基礎に、ロール成形手段に
て、一定断面形態を有するように形成されるようになっ
ているものである。すなわち、本サッシュインナ11
は、ガラスランチャンネルの収納される溝部3を主体に
形成されるものである。具体的には、図2に示す如く、
後に述べるウェザストリップ収納用のリテーナ部5の、
その底面部55と背中合わせに接合される底面部33を
基礎に、その両側面部に形成される外側の側壁31と、
車体側のピラーに取り付けられるウェザストリップ(図
示せず)と接触するウェザストリップ接触部(当接部)
等を有する内側の側壁32と、にて形成されるようにな
っているものである。なお、このような構成において、
上記外側の側壁31は、その外側に、後に述べるサッシ
ュアウタ12のフランジ部6の表面部61が接合される
ようになっているものである。
【0013】次に、上記構成からなるサッシュインナ1
1に接合されるサッシュアウタ12は、図3に示す如
く、冷間圧延鋼板等からなる一枚の金属製ストリップ材
を基礎に、ロール成形手段等の塑性加工手段にて一体的
に形成されるようになっているものである。すなわち、
本サッシュアウタ12は、一定断面形態からなるウェザ
ストリップ保持用のリテーナ部5を主体として、当該リ
テーナ部5の側壁65の一部が折り返されることによっ
て形成されるドア外板面の一部を形成するフランジ部6
を有する構成からなるものである。具体的には、上記一
定断面形態からなるリテーナ部5が、まず、ロール成形
手段により長手方向に成形され、次に、このようにロー
ル成形された上記リテーナ部5の側壁65の一部が折り
返し加工されることによってフランジ部6が形成される
ようになっているものである。
【0014】ところで、このフランジ部6は、その表面
部61の形態が、その幅の徐々に変化する、いわゆる徐
変フランジ部からなるものであるので、上記リテーナ部
5と一緒にロール成形をすることは困難である。従っ
て、本実施の形態においては、上記リテーナ部5を一旦
成形した後に、別の工程にて、可変ロール成形手段、あ
るいは折り曲げ加工手段、またはプレス成形手段等の塑
性加工手段を用いることによって、上記フランジ部6、
特に、その表面部61の部分を形成することとしてい
る。このような構成を採ることにより、本サッシュアウ
タ12がドアサッシュアセンブリとして、ドア本体に装
着された場合、主にドア外板面の上端部を形成すること
となる上記フランジ部6の上端部が一枚の板材の折り返
し加工によって形成されることとなり、雨水等の浸入の
おそれがなくなる。すなわち、この部分は、ヘミング加
工部が設けられていない構造となっているので、ここか
ら、上記フランジ部6の内部へ雨水等が浸入するおそれ
が無い。従って、この部分にシーリング処理等を施す必
要が無い。
【0015】そして、このように形成されたサッシュイ
ンナ11及びサッシュアウタ12を、図4の(イ)に示
す如く、サッシュインナ11をサッシュアウタ12で覆
うように配置し、両者を接合させる。そして、次に、図
4の(ロ)に示すように上記溝部3の底面部33とリテ
ーナ部5の底面部55とをスポット溶接等の溶接手段9
にて結合(接合)させる。これによって、両者11、1
2は仮結合され、次のヘミング工程等における型材の変
形(型くずれ)等を心配する必要がなくなる。このよう
な状態において、次に、図4の(ハ)に示す如く、上記
フランジ部6の一部を形成する表面部61の、その先端
部に形成される端末部62を、上記溝部3の側壁31に
沿って折曲げ、この部分をヘミング加工する。すなわ
ち、溝部3の側壁31の端末部のところにヘミング加工
部68を設けるようにする。これら各工程を経ることに
よって、図4の(ハ)に示すようなサッシュ型材1が形
成される。すなわち、金属製ストリップ材を基礎に、ロ
ール成形手段を初めとした各種塑性加工手段を用いるこ
とによって、溝部3及び側壁31等を有するサッシュイ
ンナ11と、リテーナ部5及び幅の徐々に変化するフラ
ンジ部6等を有するサッシュアウタ12とが、それぞれ
形成され、そして、これら両者11、12が接合される
ことによって、サッシュ型材1が形成されることとな
る。
【0016】なお、このような両部材11、12の接合
(組付け)にあたっては、上記サッシュインナ11の端
末部を、上記サッシュアウタ12における上記フランジ
部6の、その幅が最大となる端末部の端面よりも所定の
長さだけ突出させるようにする。すなわち、図5に示す
如く、サッシュアウタ12のフランジ部6の、その幅が
最も広くなっている側の端面側に、上記サッシュインナ
11の端末部にて形成される突出部15を設けるように
する。そして、この突出部15は、上記構成からなるド
アサッシュアセンブリをドアボデーに取り付けるに際し
て用いられる取付部を形成するようになっているもので
ある。
【0017】更に、このようにして形成されたサッシュ
型材1を基礎に、図6に示す如く、曲げ加工等が施され
ることによって、所定の形態からなるドアサッシュアセ
ンブリ19が形成されることとなる。すなわち、図6の
(X)に示すようなフランジ部6の幅が徐々に変化する
サッシュ型材1を、図6の(Y)に示す如く、曲げ加工
を施すことによって、所定の形状を有するドアサッシュ
アセンブリ19が形成されることとなる(図6
(Z))。また、このような一体型のドアサッシュアセ
ンブリ19の外に、図7に示す如く、他のサッシュ型材
2と接合部7にて結合されることによって、いわゆる2
分割式の車両用ドアサッシュが形成されることとなる。
【0018】このような構成からなる本実施の形態のも
のについての、その作用等について説明する。すなわ
ち、本車両用ドアサッシュは、一定断面形態からなるサ
ッシュインナ11と、幅の徐々に変化するフランジ部6
を有するサッシュアウタ12と、からなるようにしたの
で、サッシュインナ11は、ロール成形手段により効率
的に形成(製造)されることとなる。そして、このよう
なサッシュインナ11をベースに、この外側にサッシュ
インナ11を覆うようにサッシュアウタ12を配置し、
更に、このような両者11、12を、それぞれの底面部
33、55にて溶接手段9を介することによって接合さ
せ、これによって幅の徐々に変化するフランジ部6を有
する車両用ドアサッシュを形成(製造)させるようにし
たので、全体がロール成形手段を基礎に、若干のプレス
成形手段等を加えることによって、効率よく形成される
こととなる。すなわち、幅の徐々に変化するフランジ部
6を有する車両用ドアサッシュの、その製造効率の向上
が図られることとなる。
【0019】また、このように形成された上記サッシュ
インナ11及びサッシュアウタ12が、溝部3の底面部
33とリテーナ部5の底面部55とにて溶接手段(スポ
ット溶接手段)9によって結合(接合)され、これによ
って、サッシュ型材1が形成されるようになっているの
で、これら溝部3の底面部33とリテーナ部5の底面部
55とが密着するようになり、本サッシュ型材1の寸法
精度が向上するとともに、全体の剛性も向上することと
なる。また、このようなドアサッシュアセンブリ19の
装着されるドアは、全体として、いわゆるプレスドア風
の形態を有するようになり、見栄えの向上が図られるこ
ととなる。また、ドアに関する、そのデザイン上の自由
度が高められることとなる。また、本ドアサッシュアセ
ンブリ19のドアボデーへの取り付けに供される取付部
15は、一定断面形態からなるサッシュインナ11のみ
によって形成されるようになっているので、従来のもの
において設けられていた切欠部を有するものとは異な
り、材料の無駄を省くことができるようになる。すなわ
ち、材料の歩留率を向上させることができるようにな
る。
【0020】更に、サッシュインナ11とサッシュアウ
タ12とを結合させる手段として用いられるヘミング加
工部が、サッシュインナ11の溝部3の側壁31の先端
部と、サッシュアウタ12のフランジ部6の表面部61
の端末部62との間で行なわれるようにしたので、当該
ヘミング加工部を介して上記フランジ部6の表面部61
の裏側に雨水等の浸入する確率が少なくなり、従って、
当該ヘミング加工部に防錆処理(シーラの塗布等)を施
す必要が無くなる。すなわち、本ドアサッシュアセンブ
リ19には、シーラ等を塗布する必要が無くなり、ドア
サッシュアセンブリ19についての、その加工工数を低
減化することができるようになる。その結果、フランジ
部6の、その幅が徐々に変化するドアサッシュアセンブ
リ19を効率良く形成(製造)することができるように
なる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、ガラスランチャンネル
の収納される溝部と、当該溝部の背面側に設けられるも
のであって、その底面部が上記溝部の底面部と接合する
ように形成されるウェザストリップ保持用のリテーナ部
と、これらリテーナ部及び溝部の側壁の間を連結するよ
うに形成されるものであってドア外板面の一部を形成す
るフランジ部と、からなる車両用ドアサッシュに関し
て、上記溝部を主として形成するサッシュインナを、そ
の長手方向に一定断面形態を有するようにするととも
に、ロール成形手段にて成形し、一方、上記溝部の底面
部に、その底面部が接合されるリテーナ部及びドア外板
面の一部をなすフランジ部からなるサッシュアウタを、
一枚の金属片を基に形成されるものであって一定断面形
態からなるリテーナ部と、当該リテーナ部の側壁を折返
し成形することによって形成されるものであってその幅
が徐々に変化するように形成されるフランジ部と、から
なるようにし、これらサッシュインナ及びサッシュアウ
タの両部材を、上記溝部の底面部と上記リテーナ部の底
面部とを溶接手段にて接合させるようにした構成を採る
こととしたので、サッシュインナは、ロール成形手段に
より効率的に成形されるようになるとともに、このよう
なサッシュインナをベースに、この外側に、徐変フラン
ジ部を有するサッシュアウタを溶接手段等にて接合させ
ることによって、徐変フランジ部を有する車両用ドアサ
ッシュを効率良く形成(製造)することができるように
なった。また、サッシュインナとサッシュアウタとを組
み合わせることによってサッシュ型材を形成させ、この
ようなサッシュ型材を曲げ加工することによって、フラ
ンジ部の幅が徐々に変化するドアサッシュアセンブリを
形成させるようにしたので、全体的に剛性の高い、か
つ、フランジ部表面部の見栄えに優れたドアサッシュア
センブリを効率良く製造することができるようになっ
た。
【0022】また、一定断面形態からなる上記サッシュ
インナの先端部を、上記サッシュアウタにおけるフラン
ジ部のその幅が最も広くなっている側の端面よりも所定
の長さだけ突出させるようにし、この突出した部分(突
出部)をもって、ドアボデーへの取付部をなすようにし
たので、サッシュアウタのフランジ部の一部を切り欠く
必要がなくなり、その結果、材料の無駄を省くことがで
きるようになった。すなわち、材料の歩留率を向上させ
ることができるようになるとともに、更には、成形後に
おけるフランジ部の一部をカットして形状を整えたりす
る工程が不必要となり、加工工程の簡略化を図ることが
できるようになった。また、ヘミング加工部を、サッシ
ュインナのガラスランチャンネルの収納される側に設け
るようにしたので、フランジ部内への雨水の浸入等が回
避されるようになり、当該ヘミング部への防錆処理(シ
ーラの塗布等)を省くことができるようになった。その
結果、その塗布にかかる工数も不必要となり、全体の加
工工数の低減化を図ることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的構成を示す横断面図である。
【図2】本発明にかかるサッシュインナを示す斜視図で
ある。
【図3】本発明にかかるサッシュアウタを示す斜視図で
ある。
【図4】本発明にかかるサッシュ型材の製造工程を示す
図である。
【図5】本発明にかかるサッシュ型材の突出部周りの構
造を示す斜視図である。
【図6】本発明にかかるサッシュ型材を用いてドアサッ
シュアセンブリを形成する、その方法(手順)を示す図
である。
【図7】本発明にかかるサッシュ型材を用いた他の実施
形態に関するドアサッシュアセンブリの構成を示す図で
ある。
【図8】従来例にかかる車両用ドアサッシュの基本的構
成を示す横断面図である。
【図9】従来例にかかる車両用ドアサッシュの全体構成
を示す平面図である。
【符号の説明】
1 サッシュ型材 11 サッシュインナ 12 サッシュアウタ 15 突出部(取付部) 19 ドアサッシュアセンブリ(車両用ドアサッシュ) 2 他のサッシュ型材 3 溝部 31 側壁 32 側壁 33 底面部 5 リテーナ部 55 底面部 6 フランジ部 61 表面部 62 端末部 65 側壁 68 ヘミング加工部 7 接合部 9 溶接手段(スポット溶接手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスランチャンネルの収納される溝部
    と、当該溝部の背面側に設けられるものであって、その
    底面部が上記溝部の底面部と接合するように形成される
    ウェザストリップ保持用のリテーナ部と、これらリテー
    ナ部及び溝部の側壁の間を連結するように形成されるも
    のであってドア外板面の一部を形成するフランジ部と、
    からなる車両用ドアサッシュにおいて、上記溝部を主と
    して形成するサッシュインナを、その長手方向に一定断
    面形態を有するようにするとともに、ロール成形手段に
    て成形し、一方、上記溝部の底面部にその底面部が接合
    されるリテーナ部及びドア外板面の一部をなすフランジ
    部からなるサッシュアウタを、一枚の金属片を基に形成
    されるものであって一定断面形態からなるリテーナ部
    と、当該リテーナ部の側壁を折返し成形することによっ
    て形成されるものであってその幅が徐々に変化するよう
    に形成されるフランジ部と、からなるようにし、これら
    サッシュインナ及びサッシュアウタの両部材を、上記溝
    部の底面部と上記リテーナ部の底面部とを溶接手段にて
    接合させるようにした構成からなることを特徴とする車
    両用ドアサッシュ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用ドアサッシュにお
    いて、上記サッシュインナと上記サッシュアウタとを、
    上記それぞれの底面部をもって接合させるとともに、当
    該接合に当たって、上記サッシュインナの先端部を、上
    記サッシュアウタにおけるフランジ部のその幅が最も広
    くなっている側の端面よりも所定の長さだけ突出させる
    ようにし、この突出した部分(突出部)をもって、ドア
    ボデーへの取付部をなすようにしたことを特徴とする車
    両用ドアサッシュ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の車両用ド
    アサッシュにおいて、サッシュインナにおける上記溝部
    の側壁と、サッシュアウタにおけるフランジ部の表面部
    であって上記溝部の側壁と対応する側の端末部とを、ヘ
    ミング加工手段にて接合させるようにした構成からなる
    ことを特徴とする車両用ドアサッシュ。
JP21423496A 1996-07-24 1996-07-24 車両用ドアサッシュ Pending JPH1035284A (ja)

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