JPH1034664A - ゴム成形品加硫用金型およびその製造方法 - Google Patents

ゴム成形品加硫用金型およびその製造方法

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JPH1034664A
JPH1034664A JP19493896A JP19493896A JPH1034664A JP H1034664 A JPH1034664 A JP H1034664A JP 19493896 A JP19493896 A JP 19493896A JP 19493896 A JP19493896 A JP 19493896A JP H1034664 A JPH1034664 A JP H1034664A
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JP
Japan
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mold
vent
rubber molded
vent piece
hole
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP19493896A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Ando
敏昭 安藤
Takashi Sakamoto
貴 坂本
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ゴム成形品加硫金型の製作費用を低減化する。 【解決手段】金型1の内外面を連通する排気孔4、5の
金型内面側の開口部に外径が2.0mm〜4.0mmの
ベントピース7をかん装し、このベントピース7には孔
径が0.1mm〜1.0mmの通気孔8を軸方向に貫通
して設けたゴム成形品加硫用金型において、前記ベント
ピース7は引抜アルミニウム管9を所定長さに切断して
製作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、特にゴム成形品
と金型との間に残留する気体を排出するための排気孔の
金型内面側の開口部に、通気孔が軸方向に開口するベン
トピースをかん装することにより、ゴム材料が通気孔に
流出してゴム成形品の表面に形成される突起物が離型時
において切断しやすくしたゴム成形品加硫用金型とその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、タイヤ等のゴム成形品を金型を
用いて加硫する場合、金型に装入されたゴム材料と金型
内面との間に空気その他の気体が残留していると、この
残留気体によってゴム成形品の表面に加硫不良に基づく
欠陥部分が形成されるため、従来の金型には、金型の内
外面に連通する排気孔を、気体が停滞しやすい箇所に多
数穿設し、金型内面とゴム成形品との間の残留気体を排
出するようにしている。
【0003】しかし、この排気孔は孔径が大きいため
(通常2〜3mm前後)、気体の排出時に、気体ととも
にゴム材料が排気孔内に容易に流出して、加硫されたゴ
ム成形品の表面に製品として不適当な突起物(スピュ
ー)が形成される。このため、突起物を切断除去する工
程が余分に必要となり、成形コストが高くなるという欠
点がある。
【0004】そこで、このような突起物の処理工程を必
要としない金型として、種々の提案がなされており、た
とえば金型の排気孔の内面側開口部に、微小孔径の通気
孔を軸方向に設けた鉄などの金属または合成樹脂からな
るベントピースをかん合した構造のものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、排気孔
を気体が停滞しやすい箇所に多数穿設し、そのすべてに
ベントピースを配置しようとすると、ベントピースの総
数は膨大なものとなり、金型によっては数百〜一千個単
位のベントピースが必要となり、金型のメンテナンス
時、クリーニング時に交換を要する数も加えると、ベン
トピースに要する費用は非常に高いものとなっていた。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、ベントピースの製作費用を大幅に低減化することに
より、金型製造のコストダウンを図ることのできるゴム
成形品加硫用金型とその製造方法を提供することを目的
とする。
【0007】
【発明を解決するための手段】本発明のゴム成形品加硫
用金型は、金型の内外面を連通する排気孔の金型内面側
の開口部に外径が2.0mm〜4.0mmのベントピー
スを嵌装し、このベントピースに孔径が0.1mm〜
1.0mmの通気孔を軸方向に貫通したものであって、
前記ベントピースは引抜アルミニウム管を所定長さに切
断したことを特徴とする。ここで、「引抜アルミニウム
管」とは、所定寸法のアルミニウム管をダイス等の型穴
に通して引抜加工して伸長したものを言う。
【0008】本発明によると、任意の外径・孔径を持つ
アルミニウム管から、引抜加工により、所望の外径・孔
径と伸長された長さを持つ引抜アルミニウム管が得られ
る。あとは、この伸長した後の引抜アルミニウム管を所
定長さに切断するだけで、所望のベントピースが得られ
る。
【0009】したがって、本発明の製造方法は、任意の
アルミニウム管を引抜加工して外径が2.0mm〜4.
0mm、内径が0.1mm〜1.0mmになるまで伸長
した引抜アルミニウム管を製作した後、この引抜アルミ
ニウム管を所定長さに切断してベントピースを製作し、
このベントピースを使用して金型を製造することを特徴
とするものである。
【0010】従来のベントピースの場合、まず外径が
2.0mm〜4.0mmの長尺な円柱体を多数に切断
し、切断した後の各ピースに軸方向に内径が0.1mm
〜1.0mmの孔を機械加工により孔ずれがないように
精度良く穿設する必要があった。この場合、ピース1個
づつ機械加工するので1個あたりの製作単価が非常に高
い。
【0011】これに対し、本発明のベントピースの場
合、アルミニウム管をダイス等の型穴に通すだけでベン
トピースの外径を得ることができて、引抜加工のコスト
が非常に安い。また、ベントピースの通気孔となる微小
の孔は引抜前のアルミニウム管に比較的大きい孔として
設けられている。従来のように通気孔を後から機械加工
により穿設する必要はない。したがって、本発明を使用
すれば引抜アルミニウム管からベントピースを非常に安
価に製作することができ、1個あたりの製作単価が非常
に安い。また、孔ずれの心配もない。
【0012】なお、引抜アルミニウム管は、研削加工に
より切断することが望ましい。金属カッターまたはレー
ザーによる切断の場合には切断箇所にバリが形成される
おそれがあり、切断後に仕上げ加工を要するが、研削加
工の場合には切断箇所にバリが形成されるおそれがな
く、仕上げを要せず、より一層のコストの低減化につな
がるからである。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態に係る
ゴム成形品加硫用金型の要部断面図を示している。図1
において符号1は金型である。この金型1は、鉄からな
るベース2と、このベース2に支持されるとともに金型
内面を形成するアルミニウムからなる多数のセグメント
3とを具備している。セグメント3には金型内面に開口
する排気孔4が背面まで貫通しており、この排気孔4は
セグメント3の背面を通りベース3の内外面に貫通する
排気孔5に連通している。
【0014】この排気孔4の金型内面側の開口部には大
径の下穴6が加工されており、この下穴6にベントピー
ス7が嵌装されている。このベントピース7の外径D0
は3.0mmである。また、ベントピース7には軸方向
に貫通する通気孔8が設けられている。この通気孔8の
孔径d0 は0.8mmである。
【0015】本発明にかかる金型は、次のようにして製
造される。ベース2、セグメント3に通気孔4、5を穿
設する。セグメント3の通気孔4には下穴6加工する。
これと平行して、ベントピース7を製作する。まず、任
意の外径・孔径・長さのアルミニウム管を用意し、これ
を所定のダイスの型穴に通して引き抜きし、引抜アルミ
ニウム管9を製作する(図2参照)。この引抜アルミニ
ウム管9は、外径D1 を3.0mm、孔径d1 を0.8
mmに設定し、長さは伸長されて1000〜2000m
mに達する。次に、この伸長された引抜アルミニウム管
9を約15mmの長さのピッチで切断する。切断は研削
加工で行う。これによりベントピース7が製作される。
【0016】製作されたベントピース7は、セグメント
3の通気孔4の下穴6に金型内面側からかん装する。そ
して、セグメント3の内面形状にあわせてベントピース
7の頭部を仕上げ加工する。
【0017】本発明を用いて金型を製造した場合、従来
に比べてベントピースの製作単価が1/3〜1/4とな
り、金型製作費用を大幅に低減化できることがわかっ
た。
【0018】
【発明の効果】本発明によると、従来に比較して金型製
作費用を大幅に低減化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるゴム成形品加硫用金型の要部断
面図、
【図2】引抜アルミニウム管の側面図と正面図、
【図3】ベントピースの側面図である。
【符号の説明】
1 金型 2 ベース 3 セグメント3 4、5 排気孔 7 ベントピース7 9 引抜アルミニウム管 D0 、D1 外径 d0 、d1 孔径
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:24

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型の内外面を連通する排気孔の金型内
    面側の開口部に外径が2.0mm〜4.0mmのベント
    ピースが嵌装され、このベントピースには孔径が0.1
    mm〜1.0mmの通気孔が軸方向に貫通して設けられ
    たゴム成形品加硫用金型において、前記ベントピースは
    引抜アルミニウム管を所定長さに切断してなることを特
    徴とするゴム成形品加硫用金型。
  2. 【請求項2】請求項1記載のゴム成形品加硫用金型を製
    造するにあたり、予め所定寸法を有するアルミニウム管
    を引抜加工して外径が2.0mm〜4.0mmの範囲、
    内径が0.1mm〜1.0mmの範囲になるまで伸長し
    た引抜アルミニウム管を製作し、この引抜アルミニウム
    管を所定長さに切断してベントピースを製作することを
    特徴とするゴム成形品加硫用金型の製造方法。
  3. 【請求項3】引抜アルミニウム管は研削加工により切断
    することを特徴とする請求項2記載のゴム成形品加硫用
    金型の製造方法。
JP19493896A 1996-07-24 1996-07-24 ゴム成形品加硫用金型およびその製造方法 Withdrawn JPH1034664A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006019087A1 (ja) * 2004-08-20 2006-02-23 Bridgestone Corporation タイヤ成型用加硫金型およびその製造方法
JP2009292012A (ja) * 2008-06-04 2009-12-17 Toyo Tire & Rubber Co Ltd タイヤ加硫金型

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006019087A1 (ja) * 2004-08-20 2006-02-23 Bridgestone Corporation タイヤ成型用加硫金型およびその製造方法
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Effective date: 20040416