JPH10341331A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH10341331A
JPH10341331A JP9149468A JP14946897A JPH10341331A JP H10341331 A JPH10341331 A JP H10341331A JP 9149468 A JP9149468 A JP 9149468A JP 14946897 A JP14946897 A JP 14946897A JP H10341331 A JPH10341331 A JP H10341331A
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processing
magnification
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JP9149468A
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Kazuhiro Ueda
和弘 上田
Nobuhiro Mishima
信広 三縞
Daisetsu Tooyama
大雪 遠山
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意角回転により原稿の傾きを補正する機能
を備える画像読取装置において、任意角回転による画質
劣化を少なくする。 【解決手段】 原稿ガラス上に置かれている原稿の傾き
角度を検出し、検出された傾き角度により、画像読取の
倍率(副走査方向の倍率)を算出する。そして、この読
取倍率にしたがって原稿を拡大して読み取り、読み取ら
れた画像信号について、検出された傾き角度に応じて画
像の傾きを正常な向きに補正する。これにより、傾き角
補正による画質の劣化が少なくなり、また、補正画像が
高速に生成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル複写機、
ファクシミリ、複合機などの画像形成装置に用いられる
画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原稿画像を読み取るために原稿ガラス上
に置かれた原稿の位置が誤って傾いている場合に、この
原稿の傾きを補正することが望ましい。このため、画像
読取装置から出力するための2次元画像データの任意角
回転処理機能が提案されている(たとえば特公昭63−
9266号公報)。この任意角回転処理では、原稿ガラ
ス上の置かれた原稿の傾きを検出して、画像データを正
常な向きに回転し、こうして補正された画像データにつ
いて画像を形成する。これにより、ユーザーが不慮に傾
いて置いた原稿も、自動的に画像の傾きを補正して出力
できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】任意角回転による傾き
補正処理の1つの手法では、2つの走査方向について画
像データのシフト処理と90°回転とを組み合わせて回
転処理を行なう。この場合、元画像のサイズを変えない
ようにするために、各走査方向のシフト処理の後で電気
変倍処理を行っている。しかし、この場合、シフト処理
ごとに電気変倍処理を行なう必要があるため、電気変倍
処理によるラインの挿入などが生じ、画質の劣化が起こ
ることになる。このため良好な補正画像が得られない。
また、回転処理に要する処理時間が多くかかる。
【0004】本発明の目的は、任意角回転の際に画質劣
化の小さい画像形成装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像処理装
置は、原稿ガラス上に置かれている原稿の傾き角度を検
出する傾き検出手段と、前記傾き検出手段により検出さ
れた傾き角度により、画像読取の倍率を算出する倍率算
出手段と、前記倍率算出手段により算出された倍率にし
たがって原稿を読み取り画像信号に変換して出力する画
像読取手段と、前記画像読取手段により読み取られた画
像信号について、前記傾き検出手段により検出された傾
き角度に応じて画像の傾きを補正する傾き補正手段とを
備える。こうして、傾き検出手段により検出された傾き
角度に応じて倍率算出手段によって算出された読取倍率
に従い、画像読み取り時に画像を拡大して原稿を読み取
る。傾き補正において、画像は元の画像の大きさに戻さ
れ、正常な向きに補正される。これにより正常な画像信
号が出力される。こうして、傾き角補正における画質の
劣化が少なくなり、また、補正画像が高速に生成され
る。好ましくは、前記の倍率は副走査方向の画像読取の
倍率である。こうして、画像読み取り時に副走査方向に
画像を拡大して原稿を読み取るので、変倍と90°回転
とを各走査方向について行うシフトシフト処理におい
て、副走査方向の電気変倍処理が不必要となり、電気変
倍処理による処理時間の増加と電気変倍処理のライン挿
入などによる画質の劣化がなくなる。好ましくは、さら
に、所望の倍率を設定する倍率設定手段を備え、前記倍
率算出手段は、前記傾き検出手段により検出された傾き
角度と、前記の倍率設定手段で設定された倍率とより画
像読取の倍率を算出する。これにより、画像回転の後に
倍率設定手段により設定された倍率の画像信号が出力さ
れる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の画像形成装置の1実施形
態であるデジタル複写機を、以下に添付の図面を参照し
て説明する。 (1)複写機の構成 図1は、デジタル複写機1の全体の構成を図式的に示
す。このデジタル複写機1は、読取装置200、プリン
タ装置300、原稿搬送部500、操作パネル(図2参
照)および再給紙ユニット600からなる。原稿搬送部
500は、原稿給紙トレー510上にセットされた原稿
を自動的に原稿ガラス18上の読取位置に搬送し、読取
装置200が原稿を読み取った後に原稿を排出トレイ5
11へ排出する。原稿のサイズは、センサ551と55
2により検出される。読取装置200は、走査系、画像
処理部20などからなる。走査系では、原稿ガラス18
上の原稿を読み取り、その原稿の画像の各画素に対応す
る画像データを生成する。すなわち、原稿は、原稿ガラ
ス18の下方を移動するスキャナ19に組み付けられた
露光ランプ12により照射される。原稿からの反射光
は、第1ミラー12と固定ミラー13a,13bと集光用
のレンズ14を経て、CCDアレイなどを用いたライン
センサ(光電変換素子)16に入射される。スキャナ位
置センサ17は、スキャナ19が原稿読取領域(画像領
域)に達することを検出するために設けられる。ライン
センサ16は、図1の紙面に直交する方向(主走査方
向)に多数の光電変換素子を配列したものであり、たと
えば400DPIで画像を読み取り、原稿の画像の各画
素に対応する反射光を電気信号に変換し、画像信号処理
部20に出力する。画像信号処理部20は、入力電気信
号を処理し、メモリユニット部30に対して画像データ
を出力する。ここで、画像信号処理部20は、原稿の傾
きを検出できる。メモリユニット部30は、画像信号処
理部20から入力される画像データを圧縮して一旦記憶
し、次に、伸長処理を行ってプリンタ装置300に送信
する。伸長の際、必要ならば、傾いた原稿に対する任意
角回転などの編集処理などが施される。また、メモリユ
ニット部30は、後述する外部機器インターフェース部
を備えており、外部機器接続用コネクタ50を介し、外
部ケーブル51を通して外部機器に接続される。
【0007】プリンタ装置300は、印字処理部40、
レーザ光学系60、作像系などから構成される。印字処
理部40は、メモリユニット部30から受信される画像
データに基づいてレーザ光学系60を制御する。レーザ
光学系60において、半導体レーザ61は、印字処理部
40からの信号によって変調されるレーザビームを放射
し、ポリゴンミラー65は、このレーザビームを偏向
し、感光体ドラム71上へ走査させる。すなわち、偏向
されたレーザビームは、f-θレンズ66および反射ミ
ラー67、68をへて、感光体ドラム71上の露光位置
に導かれ、この走査により、感光体ドラム71上に原稿
画像の潜像が形成される。
【0008】画像形成は作像系において電子写真方式で
行われ、感光体ドラム71上に形成された潜像を現像
し、用紙上に転写かつ定着して用紙上に画像を形成す
る。ここで、図1の反時計方向に回転駆動される感光体
ドラム71が帯電チャージャ72により一様に帯電され
た後で露光され、潜像は現像器73により現像される。
(図示を簡単にするため1個の現像器のみが記載される
が、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のト
ナーの現像器を設けることにより、カラー画像が現像で
きる。)一方、用紙は、カセット80a、80bから用紙
ガイド81とタイミングローラ82をへて感光体ドラム
71へ導かれ、現像で得られたトナー像は、転写チャー
ジャ74により用紙に転写される。次に、用紙は、分離
チャージャ75により分離され、定着ローラ84へ搬送
される。定着ローラ84は、像を用紙に熱で定着し、そ
の後、用紙は、再給紙ユニット600を経て排出され
る。
【0009】図2は、複写機の操作パネルの平面図であ
る。操作パネルには、状態表示および各種モード設定の
ための液晶タッチパネル91、コピーの数値(枚数、倍
率など)を入力するためのテンキー92、数値を標準値
に戻すためのクリアキー93、コピーモードを初期化す
るためのパネルリセットキー94、コピーの中止を指示
するためのストップキー95、コピーの開始を指示する
ためのスタートキー96、割り込み起動および復帰を指
定するための割り込みキー97、傾斜角補正モードを指
示するキー102などが配置される。キー102を押す
ことにより、液晶タッチパネル91において、任意角回
転機能に関連した各種チョイス設定(モード設定など)
が行える。図3は、複数のデジタル複写機1、1'をネ
ットワーク上に接続したシステム形態の1例を示す。デ
ジタル複写機1、1’は、外部機器インターフェースコ
ネクタ50にて、インターフェースケーブル51を介し
て、外部機器の1例であるコントローラ2、2'に接続
される。コントローラ2は、Ethernetなどの汎
用インターフェースを介してコンピュータ3に接続さ
れ、また、コントローラ2'を通して他のデジタル複写
機1'に接続される。1例として、コンピュータ3で作
成したデータファイルのプリントのため、各種設定(用
紙サイズ、倍率、プリント枚数、ステープル、ソーティ
ングなどの条件)および出力命令が入力されると、コン
ピュータ3上でのプリント処理でコントローラ2へ送ら
れる。コントローラ2では、一般的にコンピュータ3か
ら送られてくる画像データ(ポストスクリプトデータな
ど)をラスターデータへ変換する。そのため、コントロ
ーラ2には、最低で1画面分のメモリが搭載される。ビ
ットマップデータに変換されると、デジタル複写機1へ
画像データを伝送し(同時に、各種設定条件もコントロ
ーラ2を介して送信し)、デジタル複写機1側で、用紙
上への画像形成および各種処理が施される。なお、本発
明はこのシステム形態に限定されるものではなく、モデ
ムと電話回線を通して接続されているファクシミリ装置
などのシステムなども含むものである。
【0010】(2)複写機の制御系 図4と図5は、複写機1を制御する制御部100を示
す。制御部100は、8個のCPU101〜107を中
心に構成され、これら各CPU101〜107には、そ
れぞれプログラムを格納したROM111〜117およ
びプログラム実行のワークエリアとなるRAM121〜
127が設けられている。なお、CPU103は、メモ
リユニット30内に設けられる。
【0011】第1CPU101は、操作パネル(図2参
照)の各種操作キーからの信号の入力および液晶タッチ
パネルの表示を制御する。第2CPU102は、読取装
置200の走査系の駆動制御と画像信号処理部20の各
部の制御を行なう。ここで、読み取った画像より、原稿
の傾きを検出する。第3CPU103は、メモリユニッ
ト部30を制御することによって読取った画像データを
圧縮し符号メモリ303に一旦格納し、次にこれを読出
して印字処理部40へ出力する。ここで、読み出し時
に、画像傾き補正を含む画像データの回転編集などが行
われる。なお、メモリユニット部30には、外部機器と
のインターフェースを行なう機能があり、画像データや
制御データが送受信される。第4CPU104は、プリ
ンタ装置300の印字処理部40、光学系60および作
像系の制御を行なう。第5CPU105は、制御部10
0の全体的なタイミング調整や動作モードの設定のため
の処理を行なう。第6CPU106は、原稿搬送部50
0の制御を行なう。第7CPU107は、再給紙ユニッ
ト600の制御を行なう。これらのCPU101〜10
7の間では、割込みによるシリアル通信が行なわれ、コ
マンド、レポートなどやデータが授受される。
【0012】図6は、CPU105により制御されるコ
ントローラ2のブロック図である。第1外部インターフ
ェース700は、外部のコンピュータ3と信号のやりと
りをする。インタープリタ702は、コンピュータ3か
ら送られてきたデータ(たとえばポストスクリプトデー
タ)を翻訳してラスターデータへ展開し、メモリ部70
2は、ラスターデータを記憶する。1ページ分の画像デ
ータを格納すると、第2外部インターフェース704を
介して印字部へ画像データが出力される。
【0013】次に、画像データの処理について説明す
る。図7は、画像信号処理部20を示し、画像信号処理
部20は、タイミング制御部21、アンプ23、A/D
変換器25、シェーディング補正部26、濃度変換部2
7、電気変倍部28、編集加工部29などからなり、C
PU102により制御される。画像信号処理部20によ
って、ラインセンサ16からの入力信号が、アンプ23
により増幅され、A/D変換器25により画素ごとに8
ビットの画像データに量子化される。画像データは、そ
の後、シェーディング補正、濃度データへの変換(ガン
マ補正)、電気変倍、編集加工の種々の処理が施された
後に、画像データとしてメモリユニット30やプリンタ
装置に送られる。CPU102は、画像信号処理部20
の各部26〜29へのパラメータの設定、レーザ走査系
のスキャナモータのスキャン制御、CPU105との通
信などを行い、読取装置200全体を制御する。原稿サ
イズおよび原稿の向きは次のように検知される。読み取
った画像が原稿であるか否かの判断において、たとえ
ば、原稿搬送装置500の原稿カバーを鏡面のものとし
て、原稿ガラス18上に置かれた原稿を走査し、反射光
量が多いところを原稿と判断する。鏡面であれば反射光
量がほとんどないため、その判断が容易である。したが
って、原稿カバーを開放した状態で走査してもよい。C
PU102は、CPU105より原稿サイズ検出動作の
指示を受けると、予備スキャンをおこなう。CPU10
2は、スキャナ位置センサ17からの位置情報に基づい
て、スキャナ19を駆動するスキャナモータを制御し、
スキャナ19を副走査方向に走査させる。副走査位置に
対応したタイミングで、画像データの内容とモニタ位置
情報とから、原稿サイズと縦置き/横置きを検出し、検
出結果をCPU105へ送信する。CPU102は、C
PU105から送信される倍率情報を基に、画像読取時
に、その倍率情報にあったスキャン速度でスキャナモー
タの速度を制御する。
【0014】図8は、メモリユニット30のブロック図
である。切り換え部301は、画像信号処理部20、印
字処理部、外部インターフェース310への画像データ
のルートを切り換える。領域判別部303は、入力画像
データが単純2値データであるか中間調データであるか
について領域判別をする。2値化処理部302は、第3
CPU103からのパラメータ設定に基づいて、誤差拡
散、ディザ法などにより多値画像データに復元可能な範
囲で画像データを2値データに変換する。画像メモリ
は、2ページ分の容量を有する。2値データは、画像メ
モリに記憶される。画像メモリ304から読み出された
2値データは、次に、符号処理部305の中の圧縮器3
11によって圧縮され、符号メモリ306に記憶され
る。符号メモリ306は、たとえば、400DPIでA
4サイズの1頁分の容量を有するマルチポートのメモリ
である。符号メモリ306には、複数頁の原稿画像の読
取データが一時的に記憶されるが、符号メモリ306内
のデータは、RAM126内に設けられた符号管理テー
ブルによって管理される。
【0015】プリント時には、符号メモリ306内の圧
縮された画像データは、伸長器312によって伸長され
る。また画像編集が必要な場合は、伸長時に編集制御部
307で編集処理(回転、変倍、移動など)を行い、編
集処理と伸長処理を同時に行う。必要ならば伸長時に傾
斜角回転も行われる。伸長されたデータは、画像メモリ
304に転送される。1ページ分のデータの伸長がなさ
れると、画像メモリ304から読み出された2値データ
は、多値化処理部308により多値データに変換され、
必要ならばスムージング処理部309においてスムージ
ング処理がされた後、切り換え部301を介して、印字
処理部40または外部機器に転送される。CPU103
は、多値化処理部302とスムージング処理部309に
制御パラメータを送る。
【0016】次に、画像読取及びプリントにおける複写
機1の動作シーケンスについて、CPU101〜106
の間でやりとりされる要求コマンド(Q)、レポート(A)
およびデータの流れを中心に説明する。図9は、メモリ
書き込み動作の概略のシーケンスを示す。まず、全体の
シーケンスを管理している第5CPU105が、メモリ
ユニット部30を制御する第3CPU103に対してメ
モリ準備を要求する。これを受けて、CPU103は、
内部ハードウエアに対し、画像信号処理部20からの画
像データを画像メモリ304へ転送させるためのバス接
続状態の設定、2値化処理のためのモードの設定、画像
メモリ304における書き込み領域の開始アドレス、X
Yレングス情報などの設定をおこなう。これらの設定が
終わって準備が完了すると、CPU103は、CPU1
05に対してメモリ準備の完了を通知する。次に、CP
U105は、CPU103とCPU102に対して読取
を要求する。これに応じて、CPU102は、読取装置
200の原稿走査部に対してスキャンを要求する。こう
して、原稿のスキャンが開始され、スキャナ19が原稿
ガラス上の原稿読取領域に達すると、CPU102によ
り設定された画像処理モードに応じて、読み取りデータ
(画像データD2)が画像信号処理部20からメモリユニ
ット部30に転送される。スキャンが終了すると、スキ
ャン終了信号がCPU102に送られ、CPU102、
103から読取の完了がCPU105に通知される。次
に、CPU105は、CPU103に対して、データの
圧縮を要求する。これを受けて、CPU103は、画像
メモリ304からの読み出しアドレス、XYレングス情
報、符号メモリ306への書き込みアドレス、圧縮器3
11のモード(たとえば算術符号化方式、MH方式)な
どを設定し、各部の起動を行う。これによって圧縮器3
11による圧縮処理が行われ、符号データが符号メモリ
306に格納される。圧縮処理が完了すると、CPU1
03はCPU105に圧縮の完了を通知する。このと
き、符号メモリ306がデータでいっぱいになっていた
場合には、圧縮不可能を示すパラメータを付加した圧縮
完了レポートがCPU105に送られる。これによっ
て、CPU105は、符号メモリ306がフルになった
ことを知ることができる。
【0017】図10は、メモリ読み出し動作の概略のシ
ーケンスを示す。メモリ読み出し動作では、画像メモリ
304から画像データが読み出され、その画像データに
基づいて用紙に複写画像がプリントされる。CPU10
5は、CPU103に対してデータ伸長を要求する。こ
れを受けて、CPU103は、符号メモリ306からの
読み出しアドレス、データの量、画像メモリ304への
書き込みアドレス、XYレングス情報、伸長器312の
モード(たとえば、算術符号化方式、MH方式)、傾斜
角回転などの編集処理モードなどを設定して、各部の起
動をおこなう。これによって伸長(編集)処理がおこな
われ、画像データが画像メモリ304に書き込まれる。
伸長処理が終了すると、CPU103はCPU105に
対して伸長完了を通知する。次に、CPU105は、C
PU103に対して、画像メモリ304から画像を読み
出すためのメモリ準備を要求する。これを受けて、CP
U103は、内部ハードウエアに対して、画像メモリ3
04から印字処理部40へ画像データを出力するための
バス接続状態の設定、画像メモリ304の読み出し領域
の開始アドレスおよびXYレングス情報などの設定を行
い、CPU105にメモリ準備完了を通知する。次に、
CPU105は、CPU103と印字部40に対して、
プリントを要求する。印字処理部40からCPU105
に用紙の搬送状態を知らせる給紙レポートが送られ、そ
の後、画像メモリ304から読み出された画像データが
印字処理部40に出力され、プリントが行われる。プリ
ントが終了すると、CPU103と印字処理部40がC
PU105に対してプリント完了レポートとイジェクト
完了レポートを送る。これらのレポートを受け取ったC
PU105は、必要に応じてCPU103に対してメモ
リクリア要求を与える。
【0018】(3)原稿が傾いている場合の原稿読取 次に、原稿ガラス18上で読み取られる原稿が傾いてい
る場合の画像読取について説明する。図11に示すよう
に、原稿10は、右上端(3角印で示す)を基準とする
原稿ガラス18の上に、原稿の複写面を下向きに置かれ
ている。原稿ガラス18の長手方向がスキャン読取の副
走査方向であり、それに垂直な方向が主走査方向であ
る。図11に示した例では、原稿は、画像基準から離れ
て置かれ、その位置は副走査方向と平行ではない。この
例では、原稿は読取領域からはみ出ていない。図12と
図13は、原稿10(破線で示す)が読取領域(実線で
示す長方形)からはみ出ていない場合の読み取った画像
のイメージを示す。(原稿10を複写面側から見るの
で、画像基準は左上端である。)画像信号処理部20で
は、少なくとも原稿の範囲を含む長方形領域の画像デー
タを処理して、原稿が存在する原稿領域の検出を行い、
原稿の周囲(すなわちエッジ部)のすべての座標から、
図に示すように長方形原稿の4隅の座標を検出する。こ
こで、主走査方向がX軸であり、副走査方向がY軸であ
る。XmaxとXminは、最大と最小のX座標であり、残り
の2つのX座標のうち大きいほうがX1であり、小さい
ほうがX2である。また、YmaxとYminは、最大と最小
のY座標であり、残りの2つのY座標のうち大きいほう
がY1であり、小さいほうがY2である。図12の例で
は、原稿の4隅のX座標とY座標は、(X1,Ymin)、
(Xmax,Y2)、(Xmin,Y1)、(X2,Ymax)であ
る。原稿10の4辺の長さa、b、c、dは、原稿の座
標から以下のとおり計算できる。 a=√{(Xmax−X1)2+(Y2−Ymin)2} b=√{(X1−Xmin)2+(Y1−Ymin)2} (1) c=√{(X2−Xmin)2+(Ymax−Y1)2} d=√{(Xmax−X2)2+(Ymax−Y2)2} また、図13の例では、原稿の傾きの方向が図12の場
合と異なり、原稿の4端の座標は、(Xmin,Y1)、
(X1,Ymin)、(X2,Ymax)、(Xmax,Y2)であ
る。この場合も4辺の長さa、b、c、dは同じ式で計
算できる。ここで、傾いた画像を補正するための編集処
理パラメータは、次のようになる。まず、X1−Xmin
1−Yminの場合(図12)、 回転座標: (X1,Ymin) 回転角θ: tan-1{(X1−Xmin)/(Y1−Ymin)} (2) デスティネーションアドレス(pmdax,pmday): (−X1,−Ymin) また、X1−Xmin>Y1−Yminの場合(図13)、 回転座標: (Xmin,Y1) 回転角θ: tan-1{(Y1−Ymin)/(X1−Xmin)} (3) デスティネーションアドレス(pmdax,pmday): (−Xmin,−Y1) 回転座標は、図の左上端に近い隅の座標である。回転角
θは、回転座標位置を基準として原稿を回転して読取領
域に平行にするための回転角である。デスティネーショ
ンアドレスは、メモリへの転送先の座標であり、左上端
の位置から画像基準への長さに相当する。
【0019】原稿10が読取領域(実線の長方形部)よ
りはみ出している場合、たとえば、読み取った画像(破
線)が図14のようなイメージであっても、原稿領域の
検出により上述の座標を検出する。図の左上端が、読取
領域の基準位置である。いまX軸の読取範囲がXmin0
max0であり、Y軸の読取範囲がYmin0〜Ymax0である
とする。原稿の隅が読取領域の外にあるので、極値X
max、Xmin、Ymax、Yminは、それぞれ読取領域の端と
交差する2点で検出される。すなわち、X軸、Y軸のそ
れぞれの極値が読取範囲の最大値Xmax0、Ymax0または
最小値Xmin0、Ymin0と一致した場合、2点づつ検出す
る。こうして、原稿の端の8点の座標は、(Xmin0,Y
10)、(Xmin0,Y11)、(X10,Ymin0)、(X11
min0)、(X20,Ymax0)、(X21,Ymax0)、(X
max0,Y20)、(Xmax0,Y21)である。これより、読
取範囲内に存在する辺a、b、c、dを抽出できる。こ
こに、原稿の4辺の長さa、b、c、dとはみ出し部分
の長さe、f、g、hはこれらの座標から以下のように
計算できる。 a=√{(Xmax0−X11)2+(Y20−Ymin0)2} b=√{(X10−Xmin0)2+(Y10−Ymin0)2} c=√{(X20−Xmin0)2+(Ymax0−Y11)2} d=√{(Xmax0−X21)2+(Ymax0−Y21)2} (4) e=X11−X10 f=Y11−Y10 g=X21−X20 h=Y21−Y20 また、原稿を長方形とした場合の4辺の長さは、図に示
されるように、それぞれ以下のように算出できる。 e*cosθ+a+h*sinθ、 f*cosθ+b+e*sinθ、 (5) g*cosθ+c+f*sinθ、 h*cosθ+d+g*sinθ。 ここで、傾き角θも各辺についてそれぞれ上述の座標か
ら算出できる。
【0020】以上に説明した考え方に基づいて、あらゆ
る原稿の置かれ方に対応して、編集処理パラメータを求
めることができる。4辺のうち少なくとも1辺が抽出で
きれば、傾き角θの算出は可能となる。また、抽出した
辺を辺の1部とし、読み取った原稿領域を含む長方形領
域を有効原稿領域とした場合の各辺の長さおよび座標を
算出することができる。
【0021】(4)任意角回転による傾斜角補正 読み取った原稿の傾きが検出された場合に、画像を傾斜
角だけ自動的に回転して、傾かない画像を得る。したが
って、使用者が原稿を原稿ガラス上に置く場合に、誤っ
て傾いて置いた場合などにおいて、画像は自動的に傾斜
角だけ回転されるので、正常な画像が得られる。任意角
回転処理では、まず原稿のプリスキャンにより原稿を読
取り、原稿の傾き角度を検出する。そして、この傾き角
に対応して、画像読取の倍率を算出する。次に、原稿の
本スキャンで、この倍率にしたがって原稿を拡大して読
み取る。次に、こうして読み取られた画像信号に対して
傾き角度に応じて画像の傾きを補正する。得られた画像
は、正常な向きの画像である。なお、使用者が所望の複
写倍率を設定した場合は、この複写倍率と、検出された
傾き角度とから画像読取の倍率を算出する。これによ
り、任意角回転処理の後の画像は、所望の複写倍率の正
常な向きの補正画像である。本実施形態の任意角回転処
理では、2つの走査方向について画像データのシフト処
理と90°回転とを組み合わせて回転処理を行なう(式
(8)参照)。この場合、元画像のサイズを変えないよう
にするために、各走査方向についてシフト処理の後で変
倍処理(拡大と縮小)が必要である。この変倍処理にお
いて電気的変倍処理を用いると、電気変倍処理によるラ
インの挿入などにより画質の劣化が起こり、また、回転
処理に要する処理時間が多くかかる。そこで、検出され
た傾き角度に応じて読取倍率を算出し、画像読み取り時
に画像を副走査方向に光学的に拡大して原稿を読み取
る。これにより、電気変倍処理の回数が2回から1回に
減少するので、電気変倍処理による画質劣化と処理時間
の増加が少なくなる。
【0022】以下で、この任意角回転処理についてさら
に詳しく説明する。任意角回転は、画像読取により検出
された編集パラメータに基づいて、メモリユニット30
内の編集処理部307において行われる。まず、編集処
理部307について説明する。図15は、メモリユニッ
ト30内の編集処理部307の任意角回転に関連する部
分と画像メモリ304を示す。編集処理部307による
回転などの編集は、画像メモリ304を利用し、シフト
処理、X−Y変換処理およびビットスワップ処理を組み
合わせて進められる(図16、図17参照)。なお、回
転処理をしない場合(0°回転)は、破線で示すよう
に、ビットスワップ処理のみがおこなわれ、信号W2、
R2のみがアクセスされる。回転処理をする場合、伸長
部312より転送される入力画像データは、16ビット
であり、編集処理部307において、まず16→32変
換部3070で32ビットに変換される。編集処理部3
07の内部動作および画像メモリ304へのアクセスを
高速に処理するため、データ処理はすべて32ビットで
行われる。第1シフト部3071は、ビット変換後のデ
ータが必要であれば、シフト処理をし、画像メモリ30
4内の第1-1スライスエリア部3040と第1-2スラ
イスエリア部3041に書き込む。第1-1X-Y変換部
3072と第1-2X-Y変換部3073は、それぞれ、
第1-1スライスエリア部3040と第1-2スライスエ
リア部3041から読み出されたデータR1についてX
-Y変換処理をする。第2シフト部3074はX-Y変換
後のデータについて必要であればシフト処理をする。第
1ビットスワップ部3075は、16→32変換部30
70からのデータまたは第2シフト部3074からのデ
ータを必要であればビットスワップ処理をし、画像メモ
リ304内の編集用の仮想用紙エリア3042(最大で
A3サイズの容量)に書き込む。第2X-Y変換部30
76は、プリント出力時に、必要であれば第2ビットス
ワップ部3077により、画像メモリ304内のプリン
ト出力用の仮想用紙エリア3042から読み出したR2
データのX-Y変換処理をして、画像メモリ304内の
第2スライスエリア3043に書き込む。プリント出力
動作時に仮想用紙エリア3042から読み出されたR2
データまたは第2スライスエリア3043から読み出さ
れたR3データは、32→1変換部3078により1ビ
ットに変換され、多値化処理部308へ転送される。連
続動作時には、画像メモリ304へのアクセス(信号W
1〜W3、R1〜R3)は、32ビットバスラインにて
時分割で並列処理される。
【0023】次に、図16を参照して、画像データの9
0°回転処理を説明する。伸長部312より転送される
入力画像のイメージは、左上の(a)に示すように、左
上端を画像基準として受信される。この入力画像データ
は、右上の(b)に示すように、ライン単位で第1-1
スライスエリア部3040から32ビット×32ライン
のデータから、32ビット×32ビットのブロックの単
位で読み出されて、第1-1X-Y変換部3072で編集
処理される。次に、90°回転のために、中央の(c)
に示すように読み出され、右下の(d)に示すように、
仮想用紙エリア3042に書き込まれる。このとき、画
像基準(デスティネーションアドレス(pmdax,pmday))
が左下端になるように、データを展開する。第1-1ス
ライスエリア部3040と第1-2スライスエリア部3
041は、対になっていて、上記の処理がダブルバッフ
ァ動作で行われる。次に、図17を参照して、第1ビッ
トスワップ部3075と第2ビットスワップ部3077
による画像データのビットスワップ処理を説明する。こ
の処理において、図の上部に示すように、32ビットの
データの並びを逆転する。そして、図の下部に示すよう
に、逆転したデータを、仮想用紙エリア3042におい
て、画像基準(デスティネーションアドレス)が右下端
になるように書き込む。また、90°回転とビットスワ
ップ処理を組み合わせることにより270°回転もする
ことができる。このとき、画像基準が右上端になるよう
にデータを展開する。なお、編集処理部307では、画
像基準の仮想用紙エリアへの転送先(デスティネーショ
ンアドレス)を変えることにより、画像の平行移動も同
時に処理することができる。また、説明はしないが、特
定の領域の画像の消去や複写・貼り付けなどの処理も可
能である。
【0024】次に、任意角回転のための回転アドレス演
算について説明する。次の式は、アフィン変換における
回転処理を示す。式(6)に示されるように、座標
(X,Y)は角度θだけ回転されて座標(U,V)にな
る。この演算は、通常は、式(7)に示すように分解さ
れ、第1シフト、変倍(拡大)、90°回転、変倍(縮
小)、第2シフト、−90°回転の組み合わせとなる。
上述の編集処理部307では、これらの処理を組み合わ
せて演算が行われる。第1シフトと第2シフトでは、Y
軸パラメータ固定でX軸パラメータのみが処理される。
【数1】
【0025】また、式(6)、(8)は、副走査方向の
変倍処理を読み取り時に行うときの処理を示す。式
(8)は、副走査方向の変倍処理をおこなうときの分解
を示し、回転アドレス演算は、変倍(拡大)、第1シフ
ト、90°回転、第2シフト、変倍(縮小)、−90°
回転の組み合わせとなる。式(8)は、式(7)に比べ
て、第1シフトと変倍(拡大)の処理の順序が異なる。
【数2】
【0026】画像データの任意角回転処理では、上述の
任意角回転のための演算に従って画像データが処理され
る。図18により、画像データの任意角回転処理(シフ
トシフト方式)を説明する。編集処理部307におい
て、図22の左上に示すように、伸長部312より転送
される入力画像のイメージは、左上端を基準として受信
される。この入力画像データは、図の中央部上側に示す
ように、上述の第1シフト部3071において、設定さ
れた回転角θに応じて第1シフト処理がなされ、第1-
1スライスエリア3041と第1-2スライスエリア3
042へライン単位で書き込まれる。次に、第1-1ス
ライスエリア3041と第1-2スライスエリア304
2から32×32ビットのブロックの単位で読み出さ
れ、第1-1X-Y変換部3072と第1-2X-Y変換部
3073により処理される。次に、2ブロック分のデー
タを基に、第2シフト部3074にて、設定された回転
角θに応じた第2シフト処理がなされ、このデータが仮
想用紙エリア3042に書き込まれる。2つのスライス
エリア3040、3041は対になっており、上述の動
作がダブルバッファ動作にて行われる。これまでの処理
で、画像は(90°+θ)回転した状態となる。仮想用
紙エリア3042からプリント出力をするとき、−90
°回転(270°回転)を第2X-Y変換部3076と
第2ビットスワップ部3077を用いて処理し、第2ス
ライスエリア部3043へバッファリング(ビット変
換)をしてから、多値化処理部308へ出力する。シフ
トシフト方式による回転処理は、処理後の画質を考慮す
るとθはなるべく小さい角度が望ましいため、−45°
<θ<45°とする。それ以上の角度の回転は、90°
単位の回転と組み合わせることにより処理する。
【0027】図19と図20は、上述の任意角回転処理
(シフトシフト処理)を用いた通常の回転アドレス演算
を、式(7)の右側から処理するときの様子を図式化し
たものである。まず、読取エリアの画像データは、第1
シフト部において設定された回転角度に応じた第1シフ
ト処理がなされる。その後、入力画像データのサイズに
回転処理後のデータを合わせるために、電気変倍処理
(拡大)が行われる。そして、次のシフト処理をX方向
で処理するために、−90°回転の処理がなされ、次
に、回転処理後のデータを入力画像データのサイズに合
わせるために、電気変倍処理(縮小)が行われる。次
に、2回目のシフト処理が行われる。これまでの処理
で、画像データは(90+θ)°回転した状態になるの
で,それを90°回転して、θ°回転した状態に戻す。
【0028】図21と図22は、上述の任意角回転処理
(シフトシフト処理)を用いた、副走査方向の変倍をす
る場合の回転アドレス演算を、式(8)の右側から処理
するときの様子を図式化したものである。まず、読取エ
リアの画像データは、入力画像データのサイズに回転処
理後のデータを合わせるために、読み取り時の副走査変
倍処理により、Y方向にcos-1θ倍拡大される。次に、
第1シフト部において設定された回転角度に応じた第1
シフト処理がなされる。そして、次のシフト処理をX方
向で処理するために、−90°回転の処理がなされる。
次に、回転処理後のデータを入力画像データのサイズに
合わせるために、電気変倍処理(縮小)が行われる。次
に、2回目のシフト処理が行われる。これまでの処理
で、画像データは(90+θ)°回転した状態になるの
で,それを90°回転して、θ°回転した状態に戻す。
【0029】(5)複写機の制御 以下に本複写機の制御のフローを説明する。図23は、
操作パネルを制御する第1CPU101のメインフロー
チャートである。電源が投入されると、まず、RAMや
レジスタなどを初期化する初期設定を行なう(ステップ
S11)。その後、1ルーチンの長さを規定する内部タ
イマーをセットし(ステップS12)、キー操作を受け
付けるキー入力処理をし(ステップS13)、キー操作
に応じた表示を行なうパネル表示処理をする(ステップ
S14)。そして、傾斜角回転処理のためチョイス設定
処理をする(ステップS15)。さらに、その他の処理
をした後(ステップS16)、内部タイマーの終了を待
って(ステップS17でYES)、ステップS12に戻
り、上述の処理をくり返す。また、適時に割り込み処理
として、他のCPUとの通信をおこなう。
【0030】図24と図25は、画像信号処理部20を
制御する第2CPU102のメインフローチャートであ
る。RAMやレジスタなどを初期化する初期設定をおこ
なった後(ステップS21)、1ルーチンの長さを規定
する内部タイマーをセットする(ステップS22)。次
に、画像読込制御をする。スキャンが開始されると(ス
テップS23でYES)、次に、プリスキャンであるか
否かを判断する(ステップS24)。プリスキャンであ
れば、副走査倍率を1に設定し(ステップS25)、画
像データを入力し(ステップS26)、原稿を検出する
(ステップS27、図26参照)。そして、傾き角度θ
に基づいた倍率を副走査倍率として算出する(ステップ
S28)。そして、その他の処理をし(ステップS2
9)、次に、内部タイマーの終了を待って(ステップS
2AでYES)、ステップS22に戻り、上述の処理を
くり返す。また、プリスキャンでなければ、すなわち、
本スキャンであれば、図25において、まず、ステップ
S28で算出された副走査倍率を設定し(ステップS2
B、図36参照)、画像データを入力し(ステップS2
C)、原稿を検出し(ステップS2D)、画像処理をし
て(ステップS2E)、データを出力する(ステップS
2F)。そして、その他の処理をし(ステップS2
9)、次に、内部タイマーの終了を待って(ステップS
2AでYES)、ステップS22に戻り、上述の処理を
くり返す。
【0031】図26は、原稿検出処理(図24、ステッ
プS27、図25、ステップS2D)のフローチャート
である。まず、原稿画像のデータから辺、座標を抽出
し、原稿の読取領域からのはみ出しを検出する(ステッ
プS251)。さらに、角度検出(ステップS252、
図27〜図28参照)、サイズ検出(ステップS25
3、図29〜図31参照)、サイズ設定(ステップS2
54、図32参照)、回転座標設定(ステップS25
5、図33参照)、デスティネーション設定(ステップ
S256、図34参照)、90°回転デスティネーショ
ン設定(ステップS257、図35参照)、および、そ
の他の処理(ステップS258)を順次おこなう。(な
お、プリスキャンの場合は、ステップS254〜S25
7の処理はなされない。) この処理において、読取領域からはみ出して置かれてい
る場合でも、原稿が存在する領域(原稿領域)を画像デ
ータから検出し、検出した原稿領域の座標から各辺を抽
出して長方形であることを仮定して原稿の4隅を推定す
る。次に、任意角回転のための各種パラメータを決定す
る。パラメータには、以下のものが含まれる。傾斜角
(回転角)θ(ステップS252参照)は、有効原稿領
域の傾きを表す。有効原稿領域サイズspx,spy
(ステップS253参照)は、検出された原稿のサイズ
(原稿が傾いていないとしたときのx方向とy方向)を
表すパラメータである。なお、サイズcpx,cpy
は、画像データを展開するための仮想用紙エリアを設定
するサイズパラメータ(x方向とy方向)である。用紙
サイズ(ステップS254参照)は、通常は、有効原稿
領域を含む最小定形用紙サイズである。回転座標rot
_x,rot_y(ステップS255参照)は、読取領域
の原点を基準とした回転中心となる座標(x方向とy方
向)を表す。たとえば、図14の例では、左上隅を読取
領域の原点としているので、回転座標rot_x,ro
t_yは、原点に最も近い左上有効原稿領域10(破線
で表す)の隅を表し、原稿のずれを表す量である。デス
ティネーション(ずれ量)pmdax,pmday(ス
テップS256参照)は、回転座標から仮想用紙エリア
の原点に対する座標を表し、画像データを仮想用紙エリ
アに展開するときに、デスティネーションだけ座標を移
動して、仮想用紙エリアの原点から画像データを展開す
る。なお、90°回転パラメータ(ステップS257参
照)は、画像を90°回転するときに用いるパラメータ
である。求められた各種パラメータは、画像メモリに対
する編集制御(図38参照)において設定される。
【0032】図27は、角度検出(図26、ステップS
252)のフローチャートである。まず、原稿領域の各
辺a、b、c、dよりそれぞれ角度θa、θb、θc、θd
を検出する(ステップS2521、図28参照)。角度
検出が終了したら実際の回転処理に用いる角度を選定す
る。もしすべての角度θa、θb、θc、θdがすべて誤っ
ている場合(ステップS2522でYES)、または、
θa≒θb≒θc≒θd(誤った角度を除く)でない場合
(ステップS2525でNO)、すなわち、4辺より検
出した角度のうち、他と著しく異なるものがある場合、
すなわち、長方形でない場合、size_errを1と
して任意角回転を禁止するとともに(ステップS252
3)、θをθ0とする(ステップS2523)。また、
θa≒θb≒θc≒θd(誤った角度を除く)であるが(ス
テップS2525でYES)、θa≒θb≒θc≒θd>0
(誤った角度を除く)でない場合(ステップS2526
でNO)、θをθ0とする(ステップS2524)。以
上の条件にあてはまらない場合(ステップS2526で
YES)、辺a〜dの長さを比較し(ステップS252
7)、読取領域から抽出した辺a、b、c、dのうち最
も長い辺から算出した角度θa、θb、θcまたはθdを角
度θとして採用する(ステップS2527a〜S247
d)。そして、その他の設定(ステップS2528)を
して、リターンする。
【0033】図28は、図27のステップS2521に
おいて辺aに基づく角度θa検出のフローチャートであ
る。辺a>0でない場合(ステップS25211aでN
O)、角度θaをerrとして(ステップS25219
a)、リターンする。辺a>0である場合(ステップS
25211aでYES)、次に原稿がはみ出しているか
を判断する。Ymin=Ymin0である場合、すなわち、辺
eが存在する場合(ステップS25212a)、X11
1とする(ステップS25213a)。また、Xmax
max0である場合、すなわち、辺gが存在する場合(ス
テップS25214a)、Y20をY2とする(ステップ
S25215a)。そして、(Y2−Ymin)と(Xmax
−X1)の長さを比較し(ステップS25216a)、
回転角θの小さくなるような回転方向に決定する。すな
わち、(Y2−Ymin)<(Xmax−X1)であるとき、ta
n-1{(Xmax−X1)/(Y2−Ymin)}を角度θとし(ス
テップS25217a)、(Y2−Ymin)<(Xmax
1)でないとき、tan-1{(Y2−Ymin)/(Xmax
1)}を角度θとする(ステップS25218a)。角
度θb、θc、θdも角度θaと同様に検出されるが説明
を省略する。
【0034】図29は、サイズ検出(図26、ステップ
S253)のフローチャートである。原稿用紙のサイズ
は、傾斜角と読取領域内の原稿用紙の辺の長さとから読
取領域外の辺の長さを設定し、それに基づいて検出され
る。ここで、spxとspyは、設定されるべき原稿用
紙のx方向とy方向のサイズである。size_err
=1である場合は(ステップS2531でNO)、原稿
の辺が正常に検出できなかったので、角度θをθ0とし
て(ステップS2535)、通常原稿サイズの検出をお
こなう(ステップS2536)。そして、spxをsp
x3に設定し、spyをspy3に設定し(ステップS
2537)、その他の設定をする(ステップS253
8)。size_err=1でない場合は(ステップS
2531でYES)、傾き原稿サイズの検出を行なう
(ステップS2532、図41参照)。そして、spx
1とspx2およびspy1とspy2の長さを比較し
(ステップS2533)、著しく異なっている場合は
(ステップS2533でNO)、ステップS2535に
進み、通常原稿サイズの検出をおこなう。そうでない場
合は(ステップS2533でYES)、spx1をsp
xに設定し、spy1をspyに設定し(ステップS2
534)、その他の設定をする(ステップS253
8)。
【0035】図30は、傾き原稿サイズ検出(図29、
ステップS2532)のフローチャートである。このフ
ローでは、傾き角θと読取領域内の原稿の辺の長さa、
b、c、dから、読取領域外の辺の長さを設定する。ま
ず、(Y2−Ymin)と(Xmax−X1)を比較して回転方
向を判断する(ステップS25321)。(Y2
min)<(Xmax−X1)である場合は(ステップS2
5321でYES)、e*cosθ+a+f*sinθをsp
x1に代入し(ステップS25322)、そうでなけれ
ばspy1に代入する(ステップS25323)。同様
に、(Y1−Ymax)と(X2−Xmin)を比較して回転方
向を判断する(ステップS25324)。(Y1
max)<(X2−Xmin)である場合は(ステップS2
5324でYES)、g*cosθ+c+f*sinθをsp
x2に代入し(ステップS25325)、そうでなけれ
ばspy2に代入する(ステップS25326)。ま
た、(Y1−Ymin)と(X1−Xmin)を比較して回転方
向を判断する(ステップS25327)。(Y1
min)<(X1−Xmin)である場合は(ステップS2
5327でYES)、f*cosθ+b+e*sinθをsp
y1に代入し(ステップS25328)、そうでなけれ
ばspx1に代入する(ステップS25329)。ま
た、(Ymax−Y2)と(Xmax−X2)を比較して回転方
向を判断する(ステップS2532A)。(Ymax
2)<(Xmax−X2)である場合は(ステップS25
32AでYES)、h*cosθ+d+g*sinθをspy
2に代入し(ステップS2532B)、そうでなければ
spx2に代入する(ステップS2532C)。図31
は、通常原稿サイズ検出(図29、ステップS253
6)のフローチャートである。Xmaxをspx3に代入
し(ステップS25361)、Ymaxをspy3に代入
する(ステップS25362)。
【0036】図32は、サイズ設定(図26、ステップ
S254)のフローチャートである。ここで、spx、
spyは、検出された原稿のサイズであり、cpx、c
pyは仮想用紙エリア3042の設定サイズを表し、c
px_max、cpy_maxは、設定可能な最大サイズ
を表す。cpx<spxでありcpy<spyである場
合(ステップS2541、S2542でYES)、cp
x<spxかつcpy<spyとなる最小定型サイズを
設定する(ステップS2543)。検出された原稿のサ
イズが最大用紙サイズより大きいが、有効原稿サイズの
縦横を入れ替えると設定可能な最大サイズより小さい場
合、すなわち、spx<cpx_max、spy≧cp
y_max、spy<cpx_maxである場合(ステッ
プS2541でYES、ステップS2542でNO、ス
テップS2545でYES)、またはspx≧cpx_
max、spx<cpy_max、spy<cpx_ma
xである場合(ステップS2541でNO、ステップS
2544でYES、ステップS2545でYES)、c
px<spyかつcpy<spxとなる最小定型サイズ
を設定し(ステップS2546)、90°回転の設定を
する(ステップS2547)。その他の場合、すなわ
ち、有効原稿領域サイズspx、spyが設定可能な最
大サイズcpx_max、cpy_maxより大きい場合
(ステップS2541でNO、ステップS2544でN
O)、最大定型サイズを設定し、すなわち、sx_ma
xをcpxに代入し、sy_maxをcpyに代入する
(ステップS2548)。さらに、角度θをθ0に設定
して任意角回転をさせない(ステップS2549)。最
後に、その他の設定をして(ステップS254A)、リ
ターンする。
【0037】図33は、回転座標設定(図26、ステッ
プS255)のフローチャートである。ここで、rot
_xとrot_yは読取領域の原点を基準とした回転中心
をあらわす座標である。回転しない場合(θ=θ0
(ステップS2551でYES)、rot_xとrot_
yをともに0とする(ステップS2552)。回転する
場合(ステップS2551でNO)、検出された回転角
度θの正負により分岐する(ステップS2553)。回
転角度θが正である場合、e>0であれば(ステップS
2554でYES)、X10+e*sin2θをrot_xに
代入し、e*sinθ*cosθをrot_yに代入する(ス
テップS2555)。e>0でなければ、すなわち、e
=0であれば(ステップS2554でNO)、X1をr
ot_xに代入し、Yminをrot_yに代入する(ステ
ップS2556)。回転角度θが負である場合、f>0
であれば(ステップS2557でYES)、f*sinθ
*cosθをrot_xに代入し、Y10+f*cos2θをro
t_yに代入する(ステップS2558)。f>0でな
ければ、すなわち、f=0であれば(ステップS255
7でNO)、Yminをrot_xに代入し、Y1をrot_
yに代入する(ステップS2559)。そして、その他
の処理(ステップS255A)をして、リターンする。
【0038】図34は、デスティネーション設定(図2
6、ステップS256)のフローチャートである。デス
ティネーションは、仮想用紙に展開する入力画像の読取
領域原点に対応する(仮想用紙原点を基準とした)座標
pmdax、pmdayとする。仮想用紙エリアが定型
サイズに設定されているのに対し、原稿検出から各辺を
抽出することにより決定した入力画像サイズがそれと一
致しているとは限らない。そのため、読取基準側(回転
中心側)を優先に、抽出した2以上の辺がある場合、隣
り合った2辺が抽出できた隅が仮想用紙エリアの隅に合
致するように、その2辺と設定した用紙サイズとからデ
スティネーション(平行移動量)を設定する。ここで、
spx、spyは、検出された原稿用紙のサイズであり
(図40参照)、cpx、cpyは仮想用紙エリア30
42の設定サイズを表し、rot_xとrot_yは、読
取領域の原点を基準とした回転中心をあらわす座標であ
る(図33参照)。まず、角度θ>0であって、辺a、
bがともに正である場合(ステップS2561でθ>0
であり、ステップS2562でYESである場合)、ま
たは、角度θ<0であって、辺b,cがともに正である
場合(ステップS2561でθ<0であり、ステップS
2563でYESである場合)、回転中心を挟んだ2辺
が抽出できている。そこで、−rot_xをpmdax
に代入し、−rot_yをpmdayに代入する(ステ
ップS2564)。また、角度θ>0であって、辺a、
bがともに負である場合(ステップS2562でNO、
ステップS2565でYESである場合)、または、角
度θ<0であって、辺b,cがともに負である場合(ス
テップS2563でNO、ステップS2566でYES
である場合)、−rot_xをpmdaxに代入し、
(−rot_y+cpy−spy)をpmdayに代入
する(ステップS2567)。
【0039】また、角度θ>0であって、辺c、dがと
もに正である場合(ステップS2562とステップS2
565でNO、ステップS2568でYESである場
合)、または、角度θ<0であって、辺d、aがともに
正である場合(ステップS2563とステップS256
6でNO、ステップS2569でYESである場合)、
(−rot_x+cpx−spx)をpmdaxに代入
し、−rot_yをpmdayに代入する(ステップS
256A)。また、角度θ>0であって、辺d、aがと
もに正である場合(ステップS2562とステップS2
565とステップS2568でNO、ステップS256
BでYESである場合)、または、角度θ<0であっ
て、辺a、bがともに正である場合(ステップS256
3とステップS2566とS2569でNO、ステップ
S256CでYESである場合)、(−rot_x+c
px−spx)をpmdaxに代入し、(−rot_y
+cpy−spy)をpmdayに代入する(ステップ
S256D)。以上のどの条件も満足していなければ、
{−rot_x+(cpx−spx)/2}をpmda
xに代入し、{−rot_y+(cpx−spx)/
2}をpmdayに代入する(ステップS256E)。
【0040】図35は、90°回転のデスティネーショ
ン設定(図26、ステップS257)のフローチャート
である。90°回転を組み合わせる場合は、デスティネ
ーションの基準を変える必要がある。θ90=90である
場合(ステップS2571でYES)、pmdayをp
mdaxに代入し、cpx−pmdaxをpmdayに
代入する(ステップS2572)。また、θ90=180
である場合(ステップS2573でYES)、cpx−
pmdaxをpmdaxに代入し、cpx−pmday
をpmdayに代入する(ステップS2574)。ま
た、θ90=270である場合(ステップS2575でY
ES)、cpy−pmdayをpmdaxに代入し、p
mdaxをpmdayに代入する(ステップS257
6)。なお、上述のデスティネーション設定の内容は、
通常モードの場合について説明したが、綴じ代シフト、
複数原稿を1枚にコピーする節約コピーなどと組み合わ
せる場合、それを考慮した設定をすることも可能であ
る。図36は、副走査倍率設定(図25、ステップS2
B)のフローチャートである。まず、原稿サイズ検出の
角度検出処理により求められている傾き角度からcosθ
を副走査方向の読取倍率として算出する(ステップS2
B1)。また、使用者により複写倍率が設定されている
場合は、その副走査倍率と掛け合わせた読取倍率を副走
査倍率に設定する(ステップS2B2)。その後、その
他の処理をして(ステップS2B3)、リターンする。
【0041】図37は、メモリユニット部30を制御す
る第3CPU103のメインフローチャートである。ま
ずRAMやレジスタなどを初期化する初期設定をおこな
う(ステップS31)。次に、コマンド受信処理(ステ
ップS32)、ステータス送信処理(ステップS3
3)、画像メモリ書き込み処理(ステップS34)、圧
縮制御処理(ステップS35)、伸長制御処理(ステッ
プS36)、編集制御処理(ステップS37)、スムー
ジング制御処理(ステップS38)、画像メモリ読み出
し処理(ステップS39)、および、その他の処理(ス
テップS3A)をする。次に、ステップS32に戻り、
上述の処理をくり返す。
【0042】図38は、編集制御(図37、ステップS
37)のフローチャートである。プリント用のデータの
準備がすんだら(ステップS371でYES)、サイズ
パラメータ(cpx,cpy)、(spx,spy)を
設定し(ステップS372)、90°単位回転パラメー
タ(90θ)を設定し(ステップS373)、任意角回
転パラメータθを設定し(ステップS374)、回転座
標パラメータを設定し(ステップS375)、デスティ
ネーションパラメータ(pmdax、pmday)を設
定する(ステップS376)。そして、他のパラメータ
を設定して(ステップS377)、リターンする。
【0043】図39は、プリンタ部を制御する第4CP
U104のメインフローチャートである。RAMやレジ
スタなどを初期化する初期設定をおこなった後(ステッ
プS41)、1ルーチンの長さを規定する内部タイマー
をセットする(ステップS42)。次に、現像・転写系
の制御(ステップS43)、搬送系の制御(ステップS
44)、定着系の制御(ステップS45)、印字処理部
の制御(ステップS46)をする。そして、その他の処
理をする(ステップS47)。次に、内部タイマーの終
了を待って(ステップS48でYES)、ステップS4
2に戻り、上述の処理をくり返す。図40は、複写機全
体の制御を統括する第5CPU105のメインフローチ
ャートである。RAMやレジスタなどを初期化する初期
設定をおこなった後(ステップS51)、1ルーチンの
長さを規定する内部タイマーをセットする(ステップS
52)。次に、他のCPUからの入力データをチェック
する入力データ解析処理(ステップS53)、操作内容
に応じて動作モードを定めるモード設定処理(ステップ
S54)、割り込み切換処理(ステップS55)、モー
ドに応じたコマンド設定処理(ステップS56)、コマ
ンドを通信ポートに待機させる出力データ設定(ステッ
プS57)、および、その他の処理(ステップS58)
をする。次に、内部タイマーの終了を待って(ステップ
S59でYES)、ステップS52に戻り、上述の処理
をくり返す。
【0044】以上で、原稿読取装置から入力した画像デ
ータの任意角回転処理について述べたが、同様にネット
ワーク上の外部機器から通信される画像データ(角度パ
ラメータ付き)を処理することも可能である。たとえ
ば、外部機器から入力される画像データについて任意角
回転処理をして印字処理部で印字できる。また、画像読
取装置で読み取った画像データについて任意角回転処理
をして外部機器に出力できる。また、外部機器から入力
される画像データについて任意角回転処理をして再び外
部機器に出力できる。
【0045】
【発明の効果】原稿が原稿ガラス上に傾いて置かれた場
合、原稿の傾き角補正処理において、検出された原稿の
傾き角に応じて算出された倍率で原稿を光学的に読み取
るので、電気的変倍の回数が減少する。したがって、電
気変倍による処理時間の増加と、電気変倍処理のライン
挿入などによる画質の劣化がなくなり、また、画質の良
好な補正画像が高速に生成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る複写機の図式的な断面図であ
る。
【図2】 複写機の操作パネルの平面図である。
【図3】 複写機を含むシステム形態の1例の図であ
る。
【図4】 複写機の制御部の1部のブロック図である。
【図5】 複写機の制御部の1部のブロック図である。
【図6】 コントローラのブロック図である。
【図7】 画像信号処理部のブロック図である。
【図8】 メモリユニット部のブロック図である。
【図9】 メモリ書き込み動作の図である。
【図10】 メモリ読み出し動作の図である。
【図11】 スキャンにより原稿画像入力の説明をする
ための図である。
【図12】 読み取った画像のイメージの1例の図であ
る。
【図13】 読み取った画像のイメージの1例の図であ
る。
【図14】 読み取った画像のイメージの1例の図であ
る。
【図15】 画像データの任意角回転処理(シフトシフ
ト処理)と変倍処理を同時に行なう処理の1部を説明す
るための図である。
【図16】 画像データの任意角回転処理(シフトシフ
ト処理)と変倍処理を同時に行なう処理の1部を説明す
るための図である。
【図17】 メモリユニット内の編集処理部のブロック
図である。
【図18】 画像データの90°回転処理を説明するた
めの図である。
【図19】 画像データのビットスワップ処理を説明す
るための図である。
【図20】 画像データの任意角回転処理(シフトシフ
ト処理)を説明するための図である。
【図21】 画像データの任意角回転処理(シフトシフ
ト処理)と変倍処理を同時に行なう通常の処理の1部を
説明するための図である。
【図22】 画像データの任意角回転処理(シフトシフ
ト処理)と変倍処理を同時に行なう通常の処理の1部を
説明するための図である。
【図23】 第1CPUのメインフローチャートであ
る。
【図24】 第2CPUのメインフローのチャートの1
部である。
【図25】 第2CPUのメインフローのチャートの1
部である。
【図26】 原稿検出のフローチャートである。
【図27】 はみ出し検出のフローチャートである。
【図28】 角度検出のフローチャートである。
【図29】 角度θa検出のフローチャートである。
【図30】 サイズ検出のフローチャートである。
【図31】 傾き原稿サイズ検出のフローチャートであ
る。
【図32】 通常原稿サイズ検出のフローチャートであ
る。
【図33】 サイズ設定のフローチャートである。
【図34】 回転座標設定のフローチャートである。
【図35】 デスティネーション設定のフローチャート
である。
【図36】 90°回転のデスティネーション設定のフ
ローチャートである。
【図37】 副走査方向倍率設定のフローチャートであ
る。
【図38】 第3CPUのメインフローチャートであ
る。
【図39】 第4CPUのメインフローチャートであ
る。
【図40】 第5CPUのメインフローチャートであ
る。
【符号の説明】
30 メモリユニット部、 103 第3CPU、2
00 画像読取部、 307 編集処理部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿ガラス上に置かれている原稿の傾き
    角度を検出する傾き検出手段と、 前記傾き検出手段により検出された傾き角度により、画
    像読取の倍率を算出する倍率算出手段と、 前記倍率算出手段により算出された倍率にしたがって画
    像を拡大して原稿を読み取り画像信号に変換して出力す
    る画像読取手段と、 前記画像読取手段により読み取られた画像信号につい
    て、前記傾き検出手段により検出された傾き角度に応じ
    て画像の傾きを補正した画像信号を出力する傾き補正手
    段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記の倍率は副走査方向の画像読取の倍
    率であることを特徴とする請求項1に記載された画像処
    理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載された画像処理装置にお
    いて、さらに、 所望の倍率を設定する倍率設定手段を備え、 前記倍率算出手段は、前記傾き検出手段により検出され
    た傾き角度と、前記の倍率設定手段で設定された倍率と
    より画像読取の倍率を算出することを特徴とする画像処
    理装置。
JP9149468A 1997-06-06 1997-06-06 画像処理装置 Pending JPH10341331A (ja)

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JP9149468A JPH10341331A (ja) 1997-06-06 1997-06-06 画像処理装置
US09/092,234 US6191405B1 (en) 1997-06-06 1998-06-05 Image processing apparatus including image rotator for correcting tilt of the image data

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Family

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007081486A (ja) * 2005-09-09 2007-03-29 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、画像処理装置、画像出力装置、携帯端末、画像処理システム、画像形成方法、画像処理方法、画像出力方法、画像形成プログラム、画像処理プログラムおよび画像出力プログラム
JP2010220060A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Casio Computer Co Ltd 画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法及び画像処理システム

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