JPH1034072A - 意匠塗装方法 - Google Patents

意匠塗装方法

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JPH1034072A
JPH1034072A JP19211196A JP19211196A JPH1034072A JP H1034072 A JPH1034072 A JP H1034072A JP 19211196 A JP19211196 A JP 19211196A JP 19211196 A JP19211196 A JP 19211196A JP H1034072 A JPH1034072 A JP H1034072A
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JP
Japan
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pigment
coating
mica
iron oxide
layer
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JP19211196A
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English (en)
Inventor
Masami Sugiura
正美 杉浦
Katsuaki Ishii
克明 石井
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Aisin Chemical Co Ltd
Original Assignee
Aisin Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強いフリップ・フロップ感と優れた発色性
(色の深み感,汚れのない高い色調性)を有する高意匠
性の塗装仕上げ面を得る。 【解決手段】 自動車車体等の基体1の塗装において、
下塗り(中塗りを含む)塗膜層2上に、一般式:α−F
2-x Mnx 3 (x=0.1〜0.7)で示されるマ
ンガン含有ヘマタイトからなる粒状の透明酸化鉄顔料
と、干渉マイカ顔料及び/またはパールマイカ顔料との
併用系を顔料成分とする意匠性塗料組成物を塗装して着
色ベース塗膜層3を形成し、更に、クリア塗膜層4を形
成する。着色ベース塗膜層3に含まれる透明酸化鉄顔料
5とマイカ顔料6との相互作用により、高い意匠効果が
得られる。また、着色ベース塗膜層3の隠蔽性が高いの
で、2コート1ベークの塗装仕様により、これらの上塗
り塗装塗膜3,4を形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車車体等の意匠
塗装方法に関するものであり、詳しくは、強いフリップ
・フロップ感等の優れた意匠性を発現することができる
意匠塗装方法、及びそれによる意匠塗装塗膜構造、及び
それに使用する意匠塗装用塗料組成物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動車車体の塗装は、一般に、主に基体
の防食のための電着塗装による下塗り塗装後、塗装面の
平滑性の向上或いは耐チッピング性の確保等ための中塗
り塗装を施し、次いで、仕上げ塗装としての上塗り塗装
を施すことによって行われる。ここで、装飾的な塗膜を
形成して車体に美観を与える上塗り塗装は、自動車の商
品価値を高める上でも特に重要なものである。
【0003】そして従来より、この車体の上塗り塗装と
しては、着色顔料(不透明固体顔料)により様々な色を
発色させるソリッドカラー塗装と、着色顔料とアルミフ
レーク等のメタリック顔料とを組み合わせることによ
り、金属光沢感を与えるメタリックカラー塗装とがあ
る。また、近年では、ニーズの多様化や個性化に対応す
る意匠塗装として、マイカ顔料を使用したカラー塗装で
ある着色マイカ塗装、独特の真珠光沢を有するパールマ
イカ塗装、或いは干渉マイカ塗装等がある。
【0004】ここで、メタリック塗装によれば、塗膜に
入射した光は塗膜中のアルミフレークにより反射されて
キラキラ輝き、それによって、独特のメタル感、光輝感
を得ることができる。また、このメタリック塗装におい
ては、観察の角度を塗面に垂直の方向から徐々に傾斜さ
せていくと、明るさは減少し色度の変化が見られる。こ
のように見る角度によって色が違って見えることにより
塗面に生じる色調の濃淡や陰影感は「フリップ・フロッ
プ感」と言われ、それによって車体の曲面形状に応じた
滑らかな立体感を効果的に発現させることができる。な
お、このようなメタリック塗装は、一般に、アルミフレ
ーク等のメタリック顔料と着色顔料とを含むメタリック
ベース塗料を塗装し、更に、表面光沢を良くするととも
に化学物質等による汚染から保護するためのクリア塗料
を塗装して、これらを合わせて焼付硬化する2コート1
ベーク仕様で行われる。
【0005】そして、このようなフリップ・フロップ感
は、マイカ顔料を使用したパールマイカ塗装、干渉マイ
カ塗装、着色マイカ塗装によっても、ある程度得ること
ができる。
【0006】パールマイカ塗装は、マイカ(雲母)の表
面に二酸化チタンを薄く被覆した透明なパールマイカ顔
料を使用するものであり、入射した光がその表面で多重
反射して干渉し、乳白色の真珠光沢を与える。そして、
具体的には、このパールマイカ塗装は、通常の着色顔料
を含むカラーベース塗料によるカラーベース(ソリッド
カラーベース)塗膜層の表面に、そのパールマイカ顔料
を含む塗料組成物を塗装してパールマイカ塗膜層を形成
し、更にその表面にクリア塗料によるクリア塗膜層を形
成することによって行われる。つまり、上塗り塗装とし
てのこのパールマイカ塗装は3層の塗膜構造で形成さ
れ、そのカラーは、カラーベース塗膜層の着色顔料の反
射光とパールマイカ塗膜層のパールマイカ顔料の干渉反
射光により構成される。なお、その塗装仕様は、カラー
ベース塗膜層の焼付工程を含む3コート2ベーク方式が
一般的である。
【0007】これに対し、干渉マイカ塗装は、顔料成分
として干渉マイカ顔料を使用するものである。この干渉
マイカ顔料は、パールマイカ顔料と同様に、マイカに二
酸化チタンを薄く被覆したものであるが、ここでは二酸
化チタン層がより厚く、反射光はその厚さに応じて干渉
して色付き、多様な干渉色を呈する。そして、この干渉
マイカ塗装は、干渉マイカ顔料が透明、つまり光透過性
であり、隠蔽力が弱いため、パールマイカ塗装と同様
に、着色顔料を含むカラーベース塗膜層、その干渉マイ
カを含む干渉マイカベース塗膜層、及びクリア塗膜層の
3層の塗膜構造で一般に形成される。したがって、その
塗装仕様も3コート2ベーク方式が一般的である。な
お、この干渉マイカ顔料は、アルミフレークと併用し
て、メタリック塗装に使用されることもある。
【0008】また、着色マイカ塗装は、マイカを被覆し
ている二酸化チタンを更に酸化鉄で被覆した着色マイカ
顔料を用いるものである。具体的には、この着色マイカ
顔料は透明度が少なく隠蔽力が比較的強いので、着色マ
イカ塗装は、メタリック塗装と同様に、それを通常の着
色顔料と共に含む着色マイカベース塗膜層とクリア塗膜
層との2層の塗膜構造からのものとして構成される。し
たがって、その塗装仕様は2コート1ベーク方式であ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、パールマ
イカ顔料、干渉マイカ顔料、着色マイカ顔料等のマイカ
顔料を使用した塗装法によれば、メタリック塗装とは異
なり、それらのマイカ顔料の表面での多重反射によって
生じる干渉光によって、独特の光輝感のある意匠仕上げ
面を得ることができる。また、それと共に、フリップ・
フロップ感も得ることができる。
【0010】しかし、そのようなフリップ・フロップ感
はより強いほど意匠性の点で好ましいものであるが、透
明性のパールマイカ顔料及び干渉マイカ顔料を使用した
パールマイカ塗装と干渉マイカ塗装の場合では、着色顔
料を含むカラーベース塗膜層の色相と明度条件等によっ
ては必ずしも十分に強いフリップ・フロップ感が得られ
ないときがあり、また、着色マイカ顔料を使用した着色
マイカ塗装の場合では、条件が整ってもフリップ・フロ
ップ感が僅かにしか得られない傾向があった。また、着
色マイカ塗装は2コート1べーク方式による簡易な塗装
工程で行うことができるが、パールマイカ塗装と干渉マ
イカ塗装の場合では、カラーベース塗膜層を形成するた
めに、塗布したカラーベース用塗料組成物の焼付工程を
含む塗装工程を更に必要とするものであった。
【0011】ところで、着色顔料としては、酸化鉄顔料
が知られている。
【0012】酸化鉄顔料は最も代表的な汎用着色顔料で
あり、ヘマタイト(α−Fe2 3)は赤褐色顔料(ベ
ンガラ)として、マグヘマタイト(γ−Fe2 3 )は
茶褐色顔料として、マグネタイト(FeOx ・Fe2
3 ,x=0〜1)は黒色顔料として広く使用されてい
る。そして、これらの酸化鉄顔料としては、針状、粒
状、板状、紡錘状等の種々の形状を有するものがあり、
また、その大きさも多様なものが得られている。
【0013】また、これらとは別に、ベンガラにマンガ
ンを固溶させたマンガン含有ヘマタイトからなる透明酸
化鉄顔料も開発されている。この透明酸化鉄顔料は湿式
法で合成され、微細な粒状形状(等方形状)を有し、ま
た、マンガンを含有するため黒黄色(オーク色)を呈し
ている。
【0014】本発明者等は、マイカ顔料を使用した意匠
塗装法について種々の施行錯誤を繰返す間に、そのマン
ガン含有ヘマタイトからなる粒状の透明酸化鉄顔料は、
メタリック顔料と組み合わせて使用した場合には何の変
哲もない黒黄色の透明顔料でしかないが、干渉マイカ顔
料及び/またはパールマイカ顔料と併用することによ
り、強いフリップ・フロップ感と優れた発色性とを有す
る意匠性の高い塗装仕上げ面を得ることができ、しか
も、2コート1ベーク方式による簡易な塗装工程で得る
ことができることを見出した。
【0015】そこで、本発明は、強いフリップ・フロッ
プ感と優れた発色性を有する意匠性の高い塗装仕上げ面
を得ることができ、しかも、簡易な塗装工程で得ること
ができる意匠塗装方法、及び意匠塗装塗膜構造、及び意
匠塗装用塗料組成物の提供を課題とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明にかかる意
匠塗装方法は、基体表面に下塗り塗装を施して下塗り塗
膜層を形成する工程と、その下塗り塗膜層上に、一般
式: α−Fe2-x Mnx 3 (x=0.1〜0.7) で示されるマンガン含有ヘマタイトからなる粒状の透明
酸化鉄顔料と、マイカ表面を二酸化チタンで被覆してな
る干渉マイカ顔料及びパールマイカ顔料のうちの1種以
上との併用系からなる着色顔料を含む塗料組成物を塗装
して、着色ベース塗膜層を形成する工程と、その着色ベ
ース塗膜層上にクリア塗料を塗装して、クリア塗膜層を
形成する工程とを具備するものである。
【0017】また、本発明にかかる意匠塗装塗膜構造
は、基体表面に形成された下塗り塗膜層と、その下塗り
塗膜層上に形成され、一般式: α−Fe2-x Mnx 3 (x=0.1〜0.7) で示されるマンガン含有ヘマタイトからなる粒状の透明
酸化鉄顔料と、マイカ表面を二酸化チタンで被覆してな
る干渉マイカ顔料及びパールマイカ顔料のうちの1種以
上との併用系からなる着色顔料を含む着色ベース塗膜層
と、その着色ベース塗膜層上に形成されたクリア塗膜層
とを具備するものである。
【0018】なお、本発明にかかるこれらの意匠塗装方
法及び意匠塗装塗膜構造において、「下塗り塗装」及び
「下塗り塗膜」は、その具体的な目的にかかわらず、上
塗り塗装が施される前になされる塗装とそれにより形成
された塗膜の全てを含むものである。したがって、例え
ば、自動車車体の塗装の場合の中塗り塗装と中塗り塗膜
は、それぞれ「下塗り塗装」及び「下塗り塗膜」であ
る。
【0019】更に、本発明にかかる意匠塗装用塗料組成
物は、ビヒクルとしての被膜形成性樹脂からなる樹脂成
分と、一般式: α−Fe2-x Mnx 3 (x=0.1〜0.7) で示されるマンガン含有ヘマタイトからなる粒状の透明
酸化鉄顔料と、マイカ表面を二酸化チタンで被覆してな
る干渉マイカ顔料及びパールマイカ顔料のうちの1種以
上との併用系からなる顔料成分とを含むものである。
【0020】このように、本発明においては、顔料成分
として上記の一般式で示されるマンガン含有ヘマタイト
からなる粒状の透明酸化鉄顔料と干渉マイカ顔料及び/
またはパールマイカ顔料との併用系からなる着色顔料を
使用しているので、これらの顔料の相互作用によって、
後述の試験結果からも明らかなように、強いフリップ・
フロップ感と優れた発色性、即ち、優れた色の深み感
と、濁りのない高い色調性とが、マイカ顔料に特有な独
特の光輝感と共に得られる。なお、このような高い意匠
性が得られる理由については、その透明酸化鉄顔料の波
長−透過率特性と関係するとも考えられるが、明らかで
はない。また、その透明酸化鉄顔料は高い隠蔽力を有す
るので、これとマイカ顔料との併用系からなる着色顔料
を含む塗料組成物による着色ベース塗膜層は、下塗り塗
膜層上に単一の塗膜層として形成することができる。そ
のため、クリア塗料の塗装と合わせた2コート1ベーク
の塗装仕様が可能であり、簡易な塗装工程でその高意匠
性の塗装仕上げ面を形成することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この意匠塗装方法、及びそ
れによる意匠塗装塗膜構造とそれに使用する意匠塗装用
塗料組成物について、更に詳細に説明する。
【0022】図1は本発明の意匠塗装方法による塗膜構
造を模式的に示す説明図である。
【0023】図1のように、本発明にかかる意匠塗装方
法は、原則的には、基体1の表面に下塗り塗装を施して
下塗り塗膜層2を形成する工程と、その下塗り塗膜層2
上に着色顔料を含む塗料組成物を塗装して着色ベース塗
膜層3を形成する工程と、その着色ベース塗膜層3上に
クリア塗料を塗装してクリア塗膜層4を形成する工程と
からなり、ここで、着色ベース塗膜層3には、一般式: α−Fe2-x Mnx 3 (x=0.1〜0.7) で示されるマンガン含有ヘマタイトからなる粒状の透明
酸化鉄顔料5と、マイカ表面を二酸化チタンで被覆して
なる干渉マイカ顔料及びパールマイカ顔料のうちの1種
以上のマイカ顔料6との併用系からなる着色顔料が含ま
れている。そして、この着色ベース塗膜層3に入射した
光はマイカ顔料6により干渉光となって反射され、また
一部は透明酸化鉄顔料5により反射されて、前述のよう
に高い意匠性を発現する。
【0024】なお、この着色ベース塗膜層3を形成する
ための意匠性塗料組成物は、ビヒクルとしての被膜形成
性樹脂からなる樹脂成分、即ち、樹脂バインダと、それ
らの透明酸化鉄顔料5と干渉マイカ顔料またはパールマ
イカ顔料6とを含んで形成される。これらの成分につい
て、以下、更に詳細に説明する。
【0025】〈樹脂バインダ〉ビヒクル成分である樹脂
バインダとしては、被膜形成性の樹脂であれば任意の樹
脂材料を使用することができ、例えば、アクリル系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系
樹脂、或いはポリエーテル系樹脂等の好ましくは硬化型
の樹脂を使用することができる。より具体的には、アク
リル−メラミン系、ポリエステル−メラミン系、アクリ
ル−ポリイソシアネート系等の熱硬化性樹脂組成物を一
般に好ましく使用することができる。
【0026】〈透明酸化鉄顔料〉本発明において使用さ
れる透明酸化鉄顔料は、一般式: α−Fe2-x Mnx 3 で示されるマンガン含有ヘマタイトからなるものであ
る。これは、ヘマタイトからなるベンガラにマンガンを
固溶させたものであり、一般に、既知の湿式合成法によ
り得ることができる。そして、それによって得られた透
明酸化鉄顔料は、一般のヘマタイトからなる透明酸化鉄
顔料が赤褐色を呈すのに対し、含有するマンガンによっ
て黒黄色(オーク色)を呈する。
【0027】ここで、光透過性を有するこの透明酸化鉄
顔料のマンガン含有量、即ち、上記一般式におけるxの
値は0.1〜0.7の範囲である。マンガンの含有量が
余り少なく、一般にxが0.1より小さいと、マンガン
が発色性に及ぼす効果が弱く、隠蔽力の向上効果が十分
に得られない。ただし、余り多い含有は、その透明性を
低下させる傾向がある。そのため、マンガンの含有量
は、x=0.7を限度とし、それ以下であることが好ま
しい。
【0028】また、本発明における透明酸化鉄顔料の形
状は粒状粒子である。ここで粒状粒子とは、球状、多面
体状、六面体状、八面体状等のほぼ等方形状を呈する粒
子を言う。そして、この粒子は、透明性を確保するため
にその径が出来る限り小さいことが好ましく、平均粒径
で一般に0.005〜0.5μmの範囲であることが好
ましい。即ち、平均粒径が0.5μmより大きいと、塗
膜中の粒子の形が認識できるようになり、ソフトな光輝
質感を得難くなる傾向がある。また、0.005μmよ
り小さい平均粒径は一般に製造が困難となる。より好ま
しい粒径は、平均粒径で0.01〜0.05μmであ
る。
【0029】そして、この透明酸化鉄顔料は望まれる色
彩感に応じて任意の割合で配合することができるが、一
般には、その顔料濃度(PWC)が5〜40%となる割
合で配合することができ、より好ましくは8〜20%と
なる割合で配合することができる。即ち、この配合が余
り少なく、一般に顔料濃度が5%よりも低いと、十分な
隠蔽力を確保することが実用上困難となる。他方、この
顔料の配合を多くするほど隠蔽力はより向上されるが、
余り多い配合は、それによる効果が頭打ち状態となるだ
けでなく、着色ベース塗膜層の透明性を低下させ、光輝
質感を損なう傾向がある。そのため、顔料濃度40%を
限度として、それ以下の濃度となる割合で配合すること
が好ましい。
【0030】〈マイカ顔料〉マイカ顔料としては、光透
過性であるパールマイカ顔料と干渉マイカ顔料のうちの
いずれか一方または両方が使用される。ここで、パール
マイカ顔料は、鱗片状のマイカの表面を二酸化チタンで
薄く被覆してなるものであり、反射光は干渉して乳白色
の真珠光沢を呈する。また、干渉マイカ顔料は、パール
マイカ顔料と同様にマイカ表面を二酸化チタンで被覆し
てなるものであるが、パールマイカ顔料の場合に比べて
二酸化チタン層が厚く、反射光は干渉して色付き、二酸
化チタン層の厚さに応じて、金、銀、黄、緑、赤、青、
紫等の多様な色調の独特の干渉色を呈する。なお、これ
らのマイカ顔料としては、マイカ(雲母)表面を二酸化
スズで薄く被覆し、それを更に二酸化チタンで被覆した
ものを使用することもできる。
【0031】そして、このようなパールマイカ顔料及び
干渉マイカ顔料は、それぞれ単独で、または適宜組み合
わせて使用することができるが、より強いフリップ・フ
ロップ感は干渉マイカ顔料を使用することによって得る
ことができる。また、干渉マイカ顔料は、干渉色が互い
に異なる2種以上を適当に組み合わせて使用することも
でき、それによって独特のカラーミックス感のある意匠
塗装面を形成することができる。
【0032】また、このマイカ顔料の配合量について
も、望まれる色調等に応じて任意の割合とすることがで
きる。しかし、その配合が余り少ないと、細かな粒子が
独立して輝く光輝感が十分に発揮されず、またフリップ
・フロップ感も十分に得られない傾向がある。また、そ
の配合を多くするほど塗装面の輝度は高くなるが、余り
多くしても輝度の増加は頭打ち状態となるだけでなく、
反って高級感のある光輝性を損なう可能性もある。その
ため、マイカ顔料の配合量は、顔料濃度(PWC)が5
〜30%となる範囲が一般に好ましい。
【0033】なお、これらのマイカ顔料と上記の粒状透
明酸化鉄顔料とは併用することが必要であるが、その配
合量はそれぞれ独立的に決めることができる。ただし、
一般的には、それらの配合量は重量比で1:3〜3:1
程度が好ましく、また、合計の配合量は顔料濃度(PW
C)で15〜35%程度が好ましい。
【0034】〈その他の成分〉なお、本発明で使用する
この意匠塗装用の塗料組成物には、着色顔料として、そ
の他の無機顔料または有機顔料も必要に応じて、例え
ば、色調を調節しまたは補うために使用することができ
る。ただし、その配合量は、上記の併用系からなる着色
顔料の使用によって得られる高意匠性を損なわない程度
に、最少限に止めることが好ましい。
【0035】また、この塗料組成物には、一般の塗料の
場合と同様に、顔料分散剤、粘度調整剤、安定剤、帯電
防止剤、酸化防止剤及び紫外線吸収剤等の添加剤を適宜
に配合することができる。
【0036】〈塗装方法〉そして、図1のように、被塗
装物としての基体1を意匠塗装するに際して、まず、そ
の表面に適宜の下塗り塗装を施し、下塗り塗膜層2を形
成する。ここで、基体1が自動車の車体外板である場
合、その下塗り塗膜層2は電着塗装による下塗り塗膜と
中塗り塗膜を含むものであることができ、更に、鋼板接
合部のシーリング材の塗膜、或いは耐チッピング塗装塗
膜等を含むものであることができる。また、例えば、基
体1がプラスチックからなる場合には、その下塗り塗膜
層2はプライマ塗装による塗膜であることができる。更
に、基体1が建造物のような場合には、その下塗り塗膜
層2は、防水のための塗膜を含むものであることができ
る。即ち、この下塗り塗装とそれによる下塗り塗膜層2
とは、被塗装物としての基体1に応じて上塗り塗装前に
行われる適宜の塗装とそれによる塗膜層であることがで
き、したがって、この下塗り塗装とそれによる下塗り塗
膜層2とは、基体1の種類等によっては省くこともでき
る。
【0037】次いで、その下塗り塗膜層2の表面に、仕
上げのための上塗り塗装として、上記の透明酸化鉄顔料
とマイカ顔料との併用系からなる着色顔料を含む意匠性
塗料組成物をスプレー塗装等の適宜の塗布手段により塗
装し、前述のように高い意匠性を発現する着色ベース塗
膜層3を形成する。なお、この着色ベース塗膜層3は、
通常のメタリックベース塗膜と同程度の膜厚で形成する
ことができ、一般に10〜30μm程度の膜厚で形成す
ることができる。そして、このような比較的薄い膜厚で
あっても、上記の透明酸化鉄顔料は隠蔽力が強いので、
下塗り塗膜層2を十分に隠蔽することができる。
【0038】更に、この着色ベース塗膜層3の表面にそ
の保護のためのクリア塗料を塗装し、実質的に完全に透
明なクリア塗膜層4を形成する。このクリア塗料の樹脂
としては、アクリル/メラミン系樹脂等のアクリル系樹
脂が好適であるが、アルキッド系樹脂、ウレタン系樹
脂、及びその他の透明性の高い樹脂であれば適宜用いる
ことができる。なお、このクリア塗膜層4は意匠塗膜と
しての着色ベース塗膜層3を保護するだけでなく、その
着色ベース塗膜層3に光沢感を与え、また、その色彩感
により深みを与える。しかし、このクリア塗膜層4は必
ずしも絶対的に必要なものではなく、場合によっては適
宜省くこともできる。その場合、着色ベース塗膜層3は
単独の仕上げ塗膜として形成されることになる。
【0039】またここで、着色ベース塗膜層3とクリア
塗膜層4を形成する際の焼付硬化処理はそれぞれの塗膜
毎に行うこともできるが、エネルギの省減、或いは塗装
工数の低減の点からも合せて行うことが好ましい。即
ち、これらの着色ベース塗膜層3とクリア塗膜層4は、
上記の意匠性塗料組成物を塗布した後ウェットオンウェ
ットでクリア塗料を塗装し、次いで、これらを同時に焼
付けることによって形成することができる。つまり、2
コート1ベーク方式で行うことができる。
【0040】こうして、各種の被塗装物に本発明による
意匠塗装を施すことができる。そして、この意匠塗装は
自動車の車体の塗装として特に適したものであるが、そ
の他の車両、家電製品、更には建造物等の塗装にも同様
に適用することができる。
【0041】
【実施例】以下、本発明を、実施例及び比較例により更
に具体的に説明する。
【0042】図2は試験的に行った本発明の実施例1乃
至実施例6の意匠塗装方法において使用した顔料成分の
種類及びその配合量と、それにより形成された塗装塗膜
の評価試験の結果とを示す表図である。また、図3は実
施例との対比のために行った比較例1乃至比較例6の塗
装方法において使用した顔料成分の種類及びその配合量
と、それにより形成された塗装塗膜の評価試験の結果と
を示す表図である。
【0043】即ち、マンガン含有ヘマタイトからなる粒
状の透明酸化鉄顔料(TPO)と、パールマイカ顔料及
び干渉マイカ顔料のうちの1種とを、図2に示す種類及
び配合量で配合して着色ベース塗膜層用の意匠性塗料組
成物を調製し、次いで、これを予め下塗り塗装を施した
試験用パネルに塗装し、更に、クリア塗料を塗装して本
発明の実施例1乃至実施例6の意匠塗装を行った。そし
て、それにより形成された塗膜を観察し、そのフリップ
・フロップ感及び発色性、及び隠蔽力の評価を行った。
また、これらの実施例との対比のために、図3に示す顔
料の種類と配合量で着色ベース塗膜層用の塗料組成物を
調製し、これを用いて実施例と同様に比較例1乃至比較
例6の塗装を行い、形成された塗膜のフリップ・フロッ
プ感等を評価した。
【0044】詳細には、各実施例における着色ベース塗
膜層用の意匠性塗料組成物の調製は、予め、各顔料を塗
膜形成性樹脂からなる樹脂成分の有機溶剤溶液に分散さ
せて透明酸化鉄顔料分散ペースト及びマイカ顔料分散ペ
ーストを調製し、これらの顔料分散ペーストの所定量を
混合することによって行った。
【0045】〔透明酸化鉄顔料分散ペーストの調製〕透
明酸化鉄顔料の分散ペーストを次のように作製した。
【0046】ここで、透明酸化鉄顔料としては、ベンガ
ラにMnが固溶した一般式: α−Fe2-x Mnx 3 (x=約0.3) で示されるマンガン含有ヘマタイトからなるオーク色
(黒黄色)の透明酸化鉄顔料(『透明酸化鉄TPO』チ
タン工業(株)製)を使用した。なお、この透明酸化鉄
顔料は粒状の形態を有し、その粒子径は主に約0.03
μmであって、0.04μm以上の粒子を実質的に含ま
ない(平均粒子径約0.02μm)ものである。また、
この顔料は300℃の耐熱性を有し、また非磁性である
ため分散安定性に優れている。なお、この粒状の透明酸
化鉄顔料を、図2及び図3においては『TPO』と表記
する。
【0047】そして、アクリル系樹脂(『アクリディッ
クA−322−50』大日本インキ化学工業(株)製/
固形分50%)160.0gと、その粒状の透明酸化鉄
顔料160.0gと、トルエン128.0gと、n−ブ
タノール32.0gとをサンドミルで120分間分散し
て、ツブレ粒度0.04μmとした後、更に、アクリル
系樹脂(同上)224.0gと、メラミン樹脂(『スー
パーベッカミンL−125−60』大日本インキ化学工
業(株)製/固形分60%)80.0gと、トルエン1
72.8gと、n−ブタノール43.2gとを加え(計
1000.0g)、サンドミルで30分間攪拌して、透
明酸化鉄顔料分散ペーストを調製した。
【0048】〔マイカ顔料分散ペーストの調製〕下記の
a〜fのマイカ顔料80.0gと、アクリル系樹脂(同
上)512.0gと、メラミン樹脂(同上)106.7
gと、アマイドワックス(『ディスパロン6900−2
0X』楠本化成(株)製/固形分20%)16.0g
と、トルエン228.2gと、n−ブタノール57.1
gとを混合し(計1000.0g)、マイカ顔料ペース
トa〜fをそれぞれ調製した。
【0049】ここでマイカ顔料a〜fとしては次のもの
を使用した: a;パールマイカ顔料(乳白色)『イリオジン103W
II』(メルク社製) b;干渉マイカ顔料(金色)『イリオジン205WII』
(メルク社製) c;干渉マイカ顔料(赤色)『イリオジン215WII』
(メルク社製) d;干渉マイカ顔料(紫色)『イリオジン219WII』
(メルク社製) e;干渉マイカ顔料(青色)『イリオジン225WII』
(メルク社製) f;干渉マイカ顔料(緑色)『イリオジン235WII』
(メルク社製)。
【0050】なお、これらのマイカ顔料はいずれもマイ
カ表面を二酸化スズで被覆し、更に二酸化チタンで被覆
した粒度10〜40μmの粒子からなるが、二酸化チタ
ンの被膜の厚みがそれぞれ異なり、そのため異なる色調
を呈する。
【0051】〔着色ベース塗膜層用塗料組成物(意匠性
塗料組成物)の調製〕上記の透明酸化鉄顔料(TPO)
分散ペースト及びマイカ顔料分散ペーストを混合して、
実施例1乃至実施例6において使用する着色ベース塗膜
用意匠性塗料組成物(着色ベース層用塗料組成物)を次
のように調製した。
【0052】〈実施例1〉上記透明酸化鉄顔料分散ペー
スト25重量部と上記マイカ顔料分散ペーストa75重
量部とを均一に混合し、実施例1で使用する着色ベース
層用塗料組成物を調製した。したがって、この塗料組成
物は、顔料成分として、粒状の透明酸化鉄顔料(TP
O)を顔料濃度(PWC)で10%、パールマイカ顔料
aを顔料濃度で15%含む。
【0053】〈実施例2〉上記透明酸化鉄顔料分散ペー
スト25重量部と上記マイカ顔料分散ペーストb75重
量部とを均一に混合し、実施例2で使用する着色ベース
層用塗料組成物を調製した。したがって、この塗料組成
物の顔料濃度(PWC)は、粒状の透明酸化鉄顔料(T
PO)10%、干渉マイカ顔料b15%である。
【0054】〈実施例3〉実施例3では、実施例2にお
ける透明酸化鉄顔料の配合割合を多くし、マイカ顔料の
配合割合を少なくしたものである。即ち、上記透明酸化
鉄顔料分散ペースト50重量部と上記マイカ顔料分散ペ
ーストb50重量部とを均一に混合し、実施例3で使用
する着色ベース層用塗料組成物を得た。したがって、こ
の塗料組成物の顔料濃度(PWC)は、粒状の透明酸化
鉄顔料(TPO)20%、干渉マイカ顔料b10%であ
る。
【0055】〈実施例4〉上記透明酸化鉄顔料分散ペー
スト75重量部と上記マイカ顔料分散ペーストc25重
量部とを均一に混合し、実施例4で使用する着色ベース
層用塗料組成物を調製した。したがって、この塗料組成
物の顔料濃度(PWC)は、粒状の透明酸化鉄顔料(T
PO)30%、干渉マイカ顔料c5%である。
【0056】〈実施例5〉実施例5では、マイカ顔料と
して複数種の干渉マイカ顔料を組み合わせて配合した。
即ち、上記透明酸化鉄顔料分散ペースト25重量部と、
上記マイカ顔料分散ペーストd37.5重量部及びマイ
カ顔料分散ペーストe37.5重量部とを均一に混合
し、実施例5で使用する着色ベース層用塗料組成物を調
製した。したがって、この塗料組成物の顔料濃度(PW
C)は、粒状の透明酸化鉄顔料(TPO)10%、干渉
マイカ顔料d7.5%、干渉マイカ顔料e7.5%であ
る。
【0057】〈実施例6〉実施例6では、マイカ顔料と
して複数種の干渉マイカ顔料を組み合わせて配合すると
共に、その配合量を比較的少なくしたものである。即
ち、上記透明酸化鉄顔料分散ペースト75重量部と、上
記マイカ顔料分散ペーストf12.5重量部及びマイカ
顔料分散ペーストc12.5重量部とを均一に混合し、
実施例6の着色ベース層用塗料組成物を調製した。した
がって、この塗料組成物の顔料濃度(PWC)は、粒状
の透明酸化鉄顔料(TPO)30%、干渉マイカ顔料c
2.5%、干渉マイカ顔料f2.5%である。
【0058】〈比較例1,2〉これらの実施例に対し、
比較例1及び比較例2においては着色ベース層用塗料組
成物に使用する透明酸化鉄顔料として、ヘマタイト(α
−Fe2 O3 )からなり、針状形状を有する赤色の透明
酸化鉄顔料(『透明酸化鉄TOR』チタン工業(株)
製)を配合したものである。なお、この針状の透明酸化
鉄顔料(透明性ベンガラ)を、図3においては『TO
R』と表記する。
【0059】ここで、この針状の透明酸化鉄顔料(TO
R)の配合は、粒状の透明酸化鉄顔料(TPO)の場合
と同様に、予め樹脂成分の有機溶剤溶液に分散させて顔
料分散ペーストを調製し、これをマイカ顔料分散ペース
トと混合することにより行った。具体的には、この針状
の透明酸化鉄顔料分散ペーストは、上記の粒状の透明酸
化鉄顔料の分散ペーストと同じく、アクリル系樹脂(同
上)384.0gと、メラミン樹脂(同上)80.0g
と、その針状透明酸化鉄顔料160.0gと、トルエン
300.8gと、n−ブタノール75.2gとを均一に
混合して調製した。
【0060】そして、比較例1で使用した着色ベース層
用塗料組成物は、顔料成分として、実施例2における粒
状の透明酸化鉄顔料(TPO)に代えて、この針状の透
明酸化鉄顔料(TOR)を用いたものである。即ち、針
状の透明酸化鉄顔料分散ペースト25重量部とマイカ顔
料分散ペーストb75重量部とを均一に混合して、比較
例1で使用する着色ベース層用の塗料組成物を調製し
た。したがって、この塗料組成物は、顔料成分として、
針状の透明酸化鉄顔料(TOR)を顔料濃度(PWC)
で10%、干渉マイカ顔料bを顔料濃度で15%の割合
で含む。
【0061】比較例2は、実施例6における粒状の透明
酸化鉄顔料(TPO)に代えて、針状の透明酸化鉄顔料
(TOR)を用いたものである。即ち、針状の透明酸化
鉄顔料分散ペースト75重量部と、マイカ顔料分散ペー
ストc12.5重量部及びマイカ顔料分散ペーストf1
2.5重量部とを均一に混合して比較例2で使用する着
色ベース層用塗料組成物を調製した。したがって、この
塗料組成物の顔料濃度(PWC)は、針状の透明酸化鉄
顔料(TOR)30%、干渉マイカ顔料c2.5%、干
渉マイカ顔料f2.5%である。
【0062】〈比較例3〉比較例3は、実施例2におけ
る干渉マイカ顔料bに代えて、着色マイカ顔料(『イリ
オジン300WII』メルク社製/粒度:10〜40μ
m,色調:金色)を配合したものである。ここで、この
着色マイカ顔料は、上記のパールマイカ顔料及び干渉マ
イカ顔料の場合と同様に、予め樹脂成分の有機溶剤溶液
に分散させて顔料分散ペーストを調製して配合した。具
体的には、この着色マイカ顔料の分散ペーストは、その
着色マイカ顔料80.0gと、アクリル系樹脂(同上)
512.0gと、メラミン樹脂(同上)106.7g
と、アマイドワックス(同上)16.0gと、トルエン
228.2gと、n−ブタノール57.1gとを均一に
混合して得た。そして、この着色マイカ顔料分散ペース
ト75重量部と、上記の粒状の透明酸化鉄顔料分散ペー
スト25重量部とを均一に混合して比較例3の着色ベー
ス層用塗料組成物を得た。したがって、この塗料組成物
の顔料濃度(PWC)は、粒状の透明酸化鉄顔料(TP
O)10%、着色マイカ顔料15%である。
【0063】〈比較例4〉比較例4は、実施例2におけ
る干渉マイカ顔料bに代えて、アルミニウム粉末顔料
(『アルペースト7640NS』東洋アルミ(株)製/
固形分64%)を配合したものである。ここで、このア
ルミニウム粉末顔料(ペースト)は、マイカ顔料の場合
と同様に、予め樹脂バインダの有機溶剤溶液に分散させ
て顔料分散ペーストを調製して配合した。具体的には、
このアルミニウム粉末顔料の分散ペーストは、そのアル
ミニウム粉末顔料(ペースト)125.0gと、アクリ
ル系樹脂(同上)512.0gと、メラミン樹脂(同
上)106.7gと、アマイドワックス(同上)16.
0gと、トルエン192.2gと、n−ブタノール4
8.1gとを均一に混合して得た。そして、このアルミ
ニウム粉末顔料分散ペースト75重量部と、上記の粒状
の透明酸化鉄顔料分散ペースト25重量部とを均一に混
合して比較例4の着色ベース層用塗料組成物を得た。し
たがって、この塗料組成物は、顔料成分として、粒状の
透明酸化鉄顔料(TPO)を顔料濃度(PWC)で10
%、アルミニウム粉末顔料を顔料濃度で15%の割合で
含む。
【0064】〈比較例5〉比較例5使用した着色ベース
層用塗料組成物は、顔料成分として、上記の粒状の透明
酸化鉄顔料(TPO)のみを含むものである。具体的に
は、上記の粒状のMn含有ヘマタイトからなる透明酸化
鉄顔料の分散ペーストのみから、着色ベース層用塗料組
成物を形成した。したがって、この塗料組成物は、粒状
の透明酸化鉄顔料(TPO)を顔料濃度(PWC)で4
0%の割合で含む。
【0065】〈比較例6〉比較例6で使用した着色ベー
ス層用塗料組成物は、従来の干渉マイカ塗料に相当する
ものであり、顔料成分として干渉マイカ顔料bのみを含
むものである。具体的には、マイカ顔料分散ペーストb
のみから着色ベース層用塗料組成物を調製した。したが
って、この塗料組成物は、干渉マイカ顔料bを顔料濃度
(PWC)で20%の割合で含む。
【0066】〔クリア塗料の調製〕アクリル系樹脂(同
上)466.7gと、メラミン樹脂(同上)200.0
gと、溶剤(『ソルベッソ100』東燃石油化学(株)
製)257.0gと、n−ブタノール64.3gと、紫
外線吸収剤(『チヌビン384』チバガイギー社製)
6.0gと、酸化防止剤(『チヌビン123』チバガイ
ギー社製)6.0gとを混合してクリア塗料を得た。
【0067】〔意匠塗装塗膜の形成〕上記の各着色ベー
ス層用塗料組成物を用い、次のように試験用パネルの塗
装仕上げを行って、実施例1乃至実施例6及び比較例1
乃至比較例6にかかる塗装塗膜をそれぞれ形成した。
【0068】試験用パネルとして300×400mmの
ブリキ板を用意し、これの一側表面に、実際の自動車車
体の塗装と近似させるために、電着塗装塗膜上に中塗り
として塗装されるポリエステル樹脂系のグレー色中塗り
塗料(日本ペイント(株)製)を塗装し、温度140℃
で18分間焼付け、膜厚40μmの下塗り塗膜層(明度
L*値60)を形成した。
【0069】そして、この予めグレーの下塗り塗膜層を
形成した試験用パネルに、上記の各実施例及び比較例に
かかるペースト状の着色ベース層用塗料組成物をシンナ
(酢酸エチル/トルエン/ソルベッソ150=50/3
0/20)で1:1に希釈して、乾燥膜厚で約15μm
になるようにスプレー塗装した(ガン種類:ワイダー7
1)。次いで、4分間のフラッシュタイムをおいて、ウ
ェットオンウェットで、上記のクリア塗料を乾燥膜厚で
約35μmになるようにスプレー塗装した(ガン種類:
ワイダー61)。そして、塗布後10分間のセッティン
グを行い、温度140℃で18分間焼付けた。
【0070】こうして、試験用パネルの表面に、下塗り
塗膜層と着色ベース塗膜層とクリア塗膜層とからなり、
着色ベース塗膜層の顔料成分とその含有割合のみが異な
る実施例1乃至実施例6の意匠塗装塗膜と、比較例1乃
至比較例6の塗装塗膜をそれぞれ形成した。
【0071】〔評価試験〕次いで、このように形成した
実施例及び比較例の各塗装塗膜について、それを目視に
て観察し、そのフリップ・フロップ感と発色性の評価を
行った。また、これとは別に、それらの実施例及び比較
例で用いた着色ベース層用塗料組成物について、その隠
蔽力に関する評価試験も行った。これらの各評価試験の
詳細は、次のとおりである。
【0072】〈フリップ・フロップ感〉フリップ・フロ
ップ感は、上記の各塗装塗膜を形成した試験用パネルを
彎曲させて、その塗装仕上げ面を曲面として目視にて観
察し、目線と直角な曲面凸部と目線に対して斜めとなる
その他の部分との明るさの差からフリップ・フロップ感
(立体感)を評価した。
【0073】なお、その評価は優、良、可、不可の4段
階で、即ち、フリップ・フロップ感が特に優れている
[優]、フリップ・フロップ感が優れている[良]、フ
リップ・フロップ感が僅かにある[可]、フリップ・フ
ロップ感がない[不可]の4段階で行った。
【0074】〈発色性〉上記の各塗装塗膜の表面を目視
にて観察し、その塗装仕上げ面の色の深み感と彩度の高
さ(濁りのない彩色感)とを「発色性」として評価し
た。
【0075】なお、その評価は、上記と同様に、発色性
が特に優れている[優]、発色性が優れている[良]、
発色性は悪くはない[可]、発色性が悪い[不可]の4
段階で行った。
【0076】〈隠蔽力〉着色ベース塗膜層の隠蔽性は下
塗り塗膜層のグレー色の透け具合からも判別することが
できるが、ここでは、別途白黒隠蔽力試験を行って、各
着色ベース層用塗料組成物の隠蔽力を評価した。即ち、
上記の各着色ベース層用塗料組成物を適当に稀釈して、
白黒隠蔽力試験紙の表面に塗布し、フラッシュオフ後、
ウェットオンウェットで上記のクリア塗料を乾燥膜厚で
約35μmになるように塗装し、セッティング後、温度
140℃で18分間焼付けた。そして、種々の膜厚で形
成された着色ベース塗膜層(及びクリア塗膜層)を通し
て白部と黒部の識別が不可能となるときの着色ベース塗
膜層の最小膜厚(隠蔽膜厚)を測定した。
【0077】そして、その隠蔽膜厚が15μm以下であ
るときを可(○)とし、また、15μmを越えるときを
不可(×)とした。
【0078】〔試験結果〕上記の評価試験の結果は、着
色ベース層用塗料組成物に使用した顔料成分の種類と配
合量と共に図2及び図3に示される。
【0079】図2のように、着色ベース層用塗料組成物
の顔料成分として粒状のマンガン含有ヘマタイト顔料
(TPO)とパールマイカ顔料または干渉マイカ顔料と
を併せて使用し、それらの併用系からなる顔料で着色さ
れた着色ベース塗膜層を形成した実施例1乃至実施例6
の意匠塗装方法によれば、いずれも優れたフリップ・フ
ロップ感が得られ、つまり、曲面部での強い立体感が得
られ、また、優れた色調の深み感と彩度の高さ(発色
性)が得られている。更に、その着色ベース塗膜層は高
い隠蔽力を有している。そのため、15μm程度の薄い
塗膜層であるにもかかわらず、単一の着色ベース塗膜層
での意匠塗装、即ち、クリア塗料の塗装と合わせた2コ
ート1ベークの塗装仕様を可能としている。
【0080】なお、実施例相互の対比からすると、マイ
カ顔料としてはパールマイカ顔料よりも干渉マイカ顔料
の方が、フリップ・フロップ感と発色性とがより強い傾
向が見られる(実施例1と実施例2)。また、フリップ
・フロップ感と発色性とに対しては、粒状のマンガン含
有ヘマタイト顔料(TPO)の含有量よりもマイカ顔料
の含有量の方が支配的であり、干渉マイカ顔料の含有量
が比較的多い程、より高い意匠性が得られる傾向も見ら
れる。
【0081】これらの実施例に対して、図3のように、
透明酸化鉄顔料として針状形状を有するヘマタイト顔料
(TOR)を用い、これを干渉マイカ顔料と併用した比
較例1及び比較例2による塗装塗膜は、それらの顔料の
配合量にかかわらず、フリップ・フロップ感がなく、発
色性が悪く、しかも隠蔽力も低い。その一方、透明酸化
鉄顔料として、実施例と同じく粒状のMn含有ヘマタイ
ト顔料(TPO)を用いるが、着色マイカ顔料と組み合
わせて使用した比較例3では、フリップ・フロップ感が
僅かにあるが、発色性が悪い。また、その着色マイカ顔
料に代えてアルミニウム顔料を用いた比較例4では、フ
リップ・フロップ感は悪くはないが、優れている程では
なく、しかも発色性が低い。更に、当然予測されること
でもあるが、粒状のMn含有ヘマタイト顔料(TPO)
と干渉マイカ顔料とをそれぞれ単独で用いた比較例5及
び比較例6ではフリップ・フロップ感が得られず、発色
性も悪い。しかも、干渉マイカ顔料を単独で用いた比較
例6では隠蔽力も低い。
【0082】そこで、この試験結果から、強いフリップ
・フロップ感と優れた発色性(色の深み感と、濁りのな
い高い色調性)とを有する高い意匠性、及び、単一の着
色ベース塗膜層による高い隠蔽性は、顔料成分として、
特に、マンガン含有ヘマタイトからなる粒状の透明酸化
鉄顔料と干渉マイカ顔料及びパールマイカ顔料のうちの
1種以上のマイカ顔料とを併用することによって、始め
て得られることが分かる。
【0083】なお、本発明を試験的に行った実施例によ
り説明したが、ここで具体的に使用した透明酸化鉄顔
料、マイカ顔料、及び樹脂材料等は一例であり、本発明
を実施する場合には、既に説明した技術的範囲において
その他の任意の顔料、或いは樹脂材料等を使用すること
ができる。また、ここでは、自動車車体の塗装を想定し
て行ったが、本発明の意匠塗装方法は、自動車車体だけ
でなく、例えば、鉄道等の自動車以外の車両、或いは家
電機器等、更には、建築用パネルまたは建造物にも有利
に適用することができる。
【0084】
【発明の効果】以上のように、本発明にかかる意匠塗装
方法は、基体表面に下塗り塗装を施して下塗り塗膜層を
形成する工程と、その下塗り塗膜層上に、一般式: α−Fe2-x Mnx 3 (x=0.1〜0.7) で示されるマンガン含有ヘマタイトからなる粒状の透明
酸化鉄顔料と、マイカ表面を二酸化チタンで被覆してな
る干渉マイカ顔料及びパールマイカ顔料のうちの1種以
上との併用系からなる着色顔料を含む塗料組成物を塗装
して、着色ベース塗膜層を形成する工程と、その着色ベ
ース塗膜層上にクリア塗料を塗装して、クリア塗膜層を
形成する工程とを具備するものである。
【0085】また、本発明にかかる意匠塗装塗膜構造
は、基体表面に形成された下塗り塗膜層と、その下塗り
塗膜層上に形成され、一般式: α−Fe2-x Mnx 3 (x=0.1〜0.7) で示されるマンガン含有ヘマタイトからなる粒状の透明
酸化鉄顔料と、マイカ表面を二酸化チタンで被覆してな
る干渉マイカ顔料及びパールマイカ顔料のうちの1種以
上との併用系からなる着色顔料を含む着色ベース塗膜層
と、その着色ベース塗膜層上に形成されたクリア塗膜層
とを具備するものである。
【0086】更に、本発明にかかる意匠塗装用塗料組成
物は、ビヒクルとしての被膜形成性樹脂からなる樹脂成
分と、一般式: α−Fe2-x Mnx 3 (x=0.1〜0.7) で示されるマンガン含有ヘマタイトからなる粒状の透明
酸化鉄顔料と、マイカ表面を二酸化チタンで被覆してな
る干渉マイカ顔料及びパールマイカ顔料のうちの1種以
上との併用系からなる顔料成分とを含むものである。
【0087】したがって、本発明によれば、特定の透明
酸化鉄顔料と特定のマイカ顔料との併用系からなる顔料
を用いた塗料組成物により着色ベース塗膜層を形成して
いるので、それらの顔料の相互作用によって、強いフリ
ップ・フロップ感を得ることができ、また、優れた発色
性、即ち、色の深み感と、濁りがない彩度の高い色調を
得ることができる効果がある。そして、これらの効果と
共に、美しい色の粒子が独立して輝くマイカ顔料に独特
な光輝感によって、高い意匠性を有する塗装仕上げ面を
得ることができる。
【0088】また、その併用系からなる顔料を用いた塗
料組成物により形成される着色ベース塗膜層は隠蔽性が
優れているため、単一の着色ベース塗膜層によって上記
の高意匠性の塗装塗膜を形成することができる。そのた
め、上塗り塗装塗膜としての着色ベース塗膜層とクリア
塗膜層とは2コート1ベーク方式で形成することができ
るので、3コート2ベーク方式で行われる従来のパール
マイカ塗装或いは干渉マイカ塗装の場合に比べて、より
簡易な塗装工程によって生産性良く、したがって低コス
トで、その高意匠性の塗装塗膜を形成できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の意匠塗装方法による塗膜構造
を模式的に示す説明図である。
【図2】 図2は本発明の実施例1乃至実施例6の意匠
塗装方法において使用した顔料成分の種類及びその配合
量と、それにより形成された塗装塗膜の評価試験の結果
とを示す表図である。
【図3】 図3は比較例1乃至比較例6の塗装方法にお
いて使用した顔料成分の種類及びその配合量と、それに
より形成された塗装塗膜の評価試験の結果とを示す表図
である。
【符号の説明】
1 基体 2 下塗り塗膜層 3 着色ベース塗膜層 4 クリア塗膜層 5 粒状透明酸化鉄顔料 6 干渉マイカ顔料(パールマイカ顔料)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体表面に下塗り塗装を施して、下塗り
    塗膜層を形成する工程と、 前記下塗り塗膜層上に、一般式: α−Fe2-x Mnx 3 (x=0.1〜0.7) で示されるマンガン含有ヘマタイトからなる粒状の透明
    酸化鉄顔料と、マイカ表面を二酸化チタンで被覆してな
    る干渉マイカ顔料及びパールマイカ顔料のうちの1種以
    上との併用系からなる着色顔料を含む塗料組成物を塗装
    して、着色ベース塗膜層を形成する工程と、 前記着色ベース塗膜層上にクリア塗料を塗装して、クリ
    ア塗膜層を形成する工程とを具備することを特徴とする
    意匠塗装方法。
  2. 【請求項2】 基体表面に形成された下塗り塗膜層と、 前記下塗り塗膜層上に形成され、一般式: α−Fe2-x Mnx 3 (x=0.1〜0.7) で示されるマンガン含有ヘマタイトからなる粒状の透明
    酸化鉄顔料と、マイカ表面を二酸化チタンで被覆してな
    る干渉マイカ顔料及びパールマイカ顔料のうちの1種以
    上との併用系からなる着色顔料を含む着色ベース塗膜層
    と、 前記着色ベース塗膜層上に形成されたクリア塗膜層とを
    具備することを特徴とする意匠塗装塗膜構造。
  3. 【請求項3】 ビヒクルとしての被膜形成性樹脂からな
    る樹脂成分と、 一般式: α−Fe2-x Mnx 3 (x=0.1〜0.7) で示されるマンガン含有ヘマタイトからなる粒状の透明
    酸化鉄顔料と、マイカ表面を二酸化チタンで被覆してな
    る干渉マイカ顔料及びパールマイカ顔料のうちの1種以
    上との併用系からなる顔料成分とを含むことを特徴とす
    る意匠塗装用塗料組成物。
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JP19211196A Pending JPH1034072A (ja) 1996-07-22 1996-07-22 意匠塗装方法

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100347723B1 (ko) * 1999-09-30 2002-08-09 대우자동차 주식회사 자동차의 화이트 펄 컬러 도장용 도료
JP2002275424A (ja) * 2001-03-21 2002-09-25 Nippon Paint Co Ltd 光輝性塗料組成物、塗膜形成方法および複層塗膜
KR20020084434A (ko) * 2001-05-02 2002-11-09 현대자동차주식회사 자동차 범퍼용 화이트 펄 도장 방법 및 그 범퍼
KR100694419B1 (ko) 2005-10-10 2007-03-12 엘지전자 주식회사 컬러 프라이머를 이용한 고광택 도장 방법

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