JPH10340510A - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JPH10340510A
JPH10340510A JP14918497A JP14918497A JPH10340510A JP H10340510 A JPH10340510 A JP H10340510A JP 14918497 A JP14918497 A JP 14918497A JP 14918497 A JP14918497 A JP 14918497A JP H10340510 A JPH10340510 A JP H10340510A
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disk
tray
clamper
disc
recording medium
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JP14918497A
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Kiyoshi Omori
清 大森
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Original Assignee
Sony Corp
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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)
  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクのチャッキング及びチャッキング
解除をスムーズに行え、しかも、光ディスク装置全体の
薄型化を促進すること。 【解決手段】 クランパー支持部材52で支持するディ
スククランパー53の中央上部にマグネット97とヨー
ク98を上下に重ねて埋設し、マグネット97の着磁方
向を上下方向に構成し、ディスククランパー53の下方
から近接、離間される磁性部材からなるディスクテーブ
ル40と、ディスククランパー53の上部に配置された
磁性部材からなる上カバー62を備えたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク等のデ
ィスク状記録媒体をディスクトレーによってローディン
グし、そのローディングされたディスク状記録媒体をデ
ィスクテーブル上にディスククランパーによってチャッ
キングするようにした光ディスク装置等に適用するのに
最適なディスク装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】ここで、本発明の出願人が先に出願して
いるこの種光ディスク装置を図18〜図31によって説
明する。即ち、図18に示すように、ディスク状記録媒
体である光ディスク1をディスクトレー2のトレー本体
2Aの上面に形成された凹所3内に水平に載置した後
に、ディスクトレー2のトレーフロントパネル2Bを矢
印a方向に軽く押すと、ローディングスイッチ(図示せ
ず)がONとなり、後述するローディング機構によっ
て、図19に示すように、ディスクトレー2がトレー出
入口4から光ディスク装置5のディスク装置本体6内に
ローディング方向である矢印a方向から水平に引き込ま
れて、後述するように光ディスク1がスピンドルモータ
のディスクテーブル上に水平に自動的にローディングさ
れる。
【0003】そして、このローディング後に、ホストコ
ンピュータからの記録及び/又は再生指令信号等によっ
て、スピンドルモータによって光ディスク1が高速で回
転駆動され、光学ピックアップによって光ディスク1に
データが記録及び/又は再生される。そして、この光デ
ィスク1の再生後に、ホストコンピュータからのイジェ
クト指令信号等によって、図18に示すように、ディス
クトレー2がトレー出入口4からディスク装置本体6外
にアンローディング方向である矢印a′方向に自動的に
アンローディングされる。
【0004】次に、図20〜図26に示すように、まず
ディスクトレー2の水平なトレー本体2Aと、矢印a、
a′方向に対して直角で、かつ、垂直状のトレーフロン
トパネル2Bは合成樹脂等によって成形されていて、ト
レー本体2Aの凹所3の中央部から後端部(矢印a方向
側の端部)側にかけてローディング及びアンローディン
グ方向である矢印a、a′方向と平行なトレーセンター
1 に沿った長穴状の底面開口8が形成されている。ま
た、このトレー本体2Aの左右両側縁にはトレーセンタ
ーP1 と平行で、水平な左右一対のガイドレール9が一
体に成形されている。そして、このトレー本体2Aの底
面の一側部にはほぼJ形で、平行状のラック10及びガ
イド溝11が一体に成形されている。なお、これらラッ
ク10及びガイド溝11の直線部10a、11aはトレ
ーセンターP1 と平行に形成されていて、フロントパネ
ル2a側の端部に円弧部10b、11bが形成されてい
る。
【0005】次に、ディスク装置本体6の内部には合成
樹脂等によって成形されたほぼ箱型で浅いシャーシ14
が設けられていて、ディスクトレー2の左右一対のガイ
ドレール9がこのシャーシ14の左右両側板14aの内
側及び底部14b上に一体成形されている複数のガイド
リブ15A、15B、15Cによって案内されて矢印
a、a′方向に水平にスライドされるように構成されて
いる。そして、このシャーシ14の底部14b上に合成
樹脂や板金等によって成形された昇降フレーム16が取
り付けられている。この昇降フレーム16には、後端部
16a側の左右両側の2箇所と、前端部16b側の中央
部との3箇所にインシュレータ取付部17、18が一体
に成形されていて、これらのインシュレータ取付部1
7、18にゴム等の弾性部材で構成された緩衝器である
3つのインシュレータ19、20が取り付けられてい
る。
【0006】そして、昇降フレーム16の後端部16a
に取り付けられた左右一対のゴム製のインシュレータ1
9がこれらの中央に挿通された止ネジ21によってシャ
ーシ14の底部14b上に取り付けられて、昇降フレー
ム16の前端部16bに取り付けられた1つのインシュ
レータ20がその中央に挿通された止ネジ22によって
昇降駆動レバー23の先端上に取り付けられている。な
お、この昇降駆動レバー23はトレーセンターP1 に対
して直角状に配置されていて、その昇降駆動レバー23
の基部が左右一対の水平な支点ピン24によってシャー
シ14の底部14b上に上下方向である矢印b、b′方
向に回転自在に取り付けられている。従って、昇降駆動
レバー23によって、昇降フレーム16がその後端部1
6a側の左右一対のインシュレータ19を回動支点にし
た上下方向の回転運動によって矢印c、c′方向に昇降
駆動されるように構成されている。なお、この昇降フレ
ーム16の上面には浅い凹所25が形成されている。
【0007】そして、ローディング機構27は、シャー
シ14の底部14b上で、昇降フレーム16の前端部1
6b側の一側部に取り付けられている。そして、このロ
ーディング機構27は、ローディングモータ28と、そ
のローディングモータ28によって正逆回転駆動するピ
ニオン29と、そのピニオン29の中心軸29aを垂直
な支点軸30の周囲に水平面内で矢印d、d′方向に首
振り運動させるピニオンレバー31と、そのピニオンレ
バー31によって一対の部分ギア32を介して駆動され
て、垂直な支点軸33の周りに水平面内で矢印e、e′
方向に回転駆動されるカムレバー34と、そのカムレバ
ー34の支点軸33の周囲に円弧状に形成されて、上下
方向の段差を有するカム溝35と、昇降駆動レバー23
の先端の一側部に一体に成形されて、カム溝35内に遊
嵌されたカム従動ピン36とによって構成されている。
そして、ピニオン29がディスクトレー2のラック10
に噛合され、ピニオン29の中心軸29aがガイド溝1
1内に遊嵌されている。
【0008】そして、このローディング機構27は、ピ
ニオン29の中心軸29aをディスクトレー2のほぼJ
形のガイド溝11で誘導することによって、ピニオン2
9をディスクトレー2のほぼJ形のラック10に沿わせ
るようにしている。即ち、ディスクトレー2のローディ
ング時には、ローディングモータ28によって正回転駆
動されるピニオン29でラック10の直線部10aをデ
ィスクトレー2の後端部2b側からフロントパネル2a
側に向けて直線的に駆動することによって、ディスクト
レー2を光ディスク装置5内に矢印a方向に水平に引き
込むものである。そして、ローディングモータ28によ
るピニオン29の引き続きの正回転駆動によって、ピニ
オン29をラック10の円弧部10bに沿って矢印d方
向に首振り運動させて、その際に、ピニオンレバー31
によって一対の部分ギア32を介してカムレバー34を
矢印e方向に回転駆動する。
【0009】そして、カムレバー34のカム溝35で昇
降駆動レバー23のカム従動ピン36を上方である矢印
b方向に上昇駆動して、その昇降駆動レバー23でイン
シュレータ20を介して昇降フレーム16を図24に示
す斜め下方に傾斜された下降位置から図25に示すよう
に上昇されて水平となる上昇位置まで左右一対のインシ
ュレータ19を中心に矢印c方向に上昇駆動する。そし
て、ディスクトレー2のアンローディング時には、ロー
ディング時の逆動作で、ローディングモータ28によっ
て逆回転駆動されるピニオン29をラック10の円弧部
10bに沿って矢印d′方向に首振り運動させる間に、
カムレバー34を矢印e′方向に回転駆動して、カム溝
35でカム従動ピン36を下方である矢印b′方向に下
降駆動して、昇降駆動レバー23でインシュレータ20
を介して昇降フレーム16を左右一対のインシュレータ
19を中心に図25に示す上昇位置から図24に示す下
降位置まで矢印c′方向に下降駆動する。そして、ロー
ディングモータ28によるピニオン29の引き続きの逆
回転駆動によって、ピニオン29でラック10の直線部
10aをディスクトレー2のフロントパネル2a側から
後端部2b側に向けて直線的に駆動するようにして、デ
ィスクトレー2を光ディスク装置5外へ矢印a′方向に
押し出すものである。
【0010】次に、昇降フレーム16の凹所25内で、
前端部16b側に偏位された位置にスピンドルモータ3
9が垂直状に取り付けられていて、そのモータ軸39a
の上端に金属等の磁性部材で構成されたディスクテーブ
ル40が水平状に固着されている。なお、ディスクテー
ブル40の上部中央には光ディスク1の中心穴1aが嵌
合されるセンターリングガイド40aが一体に形成され
ている。また、昇降フレーム16の凹所25内でスピン
ドルモータ39より後方側に光学ピックアップ41が水
平状に取り付けられている。そして、この光学ピックア
ップ41は、対物レンズ42及び光反射型のスキューセ
ンサー43が上向きで垂直状に取り付けられたキャリッ
ジ44を有しており、対物レンズ42に対してレーザー
ビームを送信する光学ブロック45がそのキャリッジ4
4の側面に一体に取り付けられている。
【0011】そして、昇降フレーム16には、キャリッ
ジ44を左右一対のガイド軸46に沿って矢印a、a′
方向に直線移動させるキャリッジ移動機構47が取り付
けられていて、このキャリッジ移動機構47は、キャリ
ッジ駆動モータ48によってギアトレイン49を介して
正逆回転駆動されるピニオン50と、キャリッジ44の
一側面に取り付けられて、ピニオン50によって直線駆
動されるラック51とを備えている。なお、スピンドル
モータ39及び対物レンズ42はトレーセンターP1
に配置されていて、対物レンズ42はそのトレーセンタ
ーP1 に沿って矢印a、a′方向に移動されるように構
成されている。
【0012】そして、ディスクトレー2の上部を横切る
ようにして、シャーシ14の左右両側板14aの上端部
間に、板金等にて成形されたクランパー支持部材52が
水平に架設されていて、ディスクテーブル40の真上位
置で、クランパー支持部材52の中央位置に形成された
円形穴54内に非磁性部材である合成樹脂にて成形され
た円板状のディスククランパー53が上下、左右及び前
後に一定範囲内で移動自在に保持されている。なお、デ
ィスククランパー53の上端の外周に一体成形されたフ
ランジ53aを下方から受け止めるクランパー受け52
aがクランパー支持部材52の円形穴54の外周に一体
に形成されている。そして、このディスククランパー5
3の中央上部には円板状のマグネット55が水平に埋設
されている。また、シャーシ14の上部にはクランパー
支持部材52の上部を跨ぐようにして磁性部材である板
金にて成形された後述する上カバー62が取り付けられ
ている。
【0013】従って、図25に示すように、ディスクト
レー2によって光ディスク1がディスク装置本体6内に
矢印a方向から水平にローディングされた後、昇降フレ
ーム16が上昇位置まで矢印c方向に上昇されて水平に
なった時、ディスクテーブル40がディスクトレー2の
底面開口8から上方に挿通されて、そのディスクテーブ
ル40のセンターリングガイド40aが光ディスク1の
中心穴1aに下方から嵌合される。そして、そのディス
クテーブル40によって光ディスク1がディスクトレー
2の凹所3内で上方に浮かされると共に、ディスククラ
ンパー53がクランパー支持部材52のフランジ受け5
2aから上方に僅かに浮上される。この時に、ディスク
クランパー53がその下面に近接されたディスクテーブ
ル40にマグネット55の磁気吸引力によってディスク
テーブル40上に吸引されて、そのディスククランパー
53によって光ディスク1がディスクテーブル40上に
水平にチャッキングされる。
【0014】そして、ホストコンピュータからの記録及
び/又は再生指令信号等によって、スピンドルモータ3
9によって光ディスク1が高速で回転駆動されると共
に、キャリッジ移動機構47によって光学ピックアップ
41のキャリッジ44が矢印a、a′方向に移動され
て、対物レンズ42がトレーセンターP1 に沿って矢印
a、a′方向に移動される。そして、光学ブロック45
から送信されるレーザービームが対物レンズ42によっ
て光ディスク1の下面に照射されると共に、その反射光
が対物レンズ42を通して光学ブロック45で受信され
て、光ディスク1のデータが記録及び/又は再生され
る。
【0015】なお、キャリッジ移動機構47は、キャリ
ッジ駆動モータ48によってギアトレイン49を介して
正逆回転駆動されるピニオン50がラック51を直線駆
動することによって、キャリッジ44を左右一対のガイ
ド軸46に沿って矢印a、a′方向に移動する。そし
て、光ディスク1の記録及び/又は再生後に、ホストコ
ンピュータからのイジェクト指令信号等によって、図2
4に示すように、昇降フレーム16が下降位置まで矢印
c′方向に下降されて、ディスクテーブル40がディス
ククランパー53からチャッキング解除されて光ディス
ク1の下方に離脱された後に、光ディスク1がディスク
トレー2の凹所3内に水平に載置されて、ディスク装置
本体6外に矢印a′方向に水平にアンローディングされ
る。
【0016】そして、この光ディスク装置5では、図2
4に示すように、アンローディング状態では、ディスク
クランパー53を自重によって下降させて、その外周の
フランジ53aをクランパー支持部材52のクランパー
受け52a上に当接させて吊下させていた。そして、そ
の吊下状態で、そのディスククランパー53の下面とデ
ィスクトレー2上の光ディスク1との間にクリアランス
1 を確保して、光ディスク1のローディング及びアン
ローディング時に、光ディスク1がディスククランパー
53と干渉しないように規制していた。従って、この光
ディスク装置5では、アンローディング時に、ディスク
クランパー53がクランパー支持部材52からクリアラ
ンスL2 分下降され、かつ、そのディスククランパー5
3と光ディスク1との間にクリアランスL1 を確保しな
ければならないために、クランパー支持部材52の下面
と光ディスク1の上面との間にL1 +L2 なる大きなス
ペースが存在していた。
【0017】次に、図23、図26〜図29に示すよう
に、ディスクトレー2をディスク装置本体6内に対して
矢印a、a′方向に水平にスライドさせるためのディス
クトレーガイド機構は、ディスクトレー2のトレー本体
2Aにおける左右一対のガイドレール9の底面に形成さ
れたトレーセンターP1 と平行な左右一対のスライドガ
イド溝12と、シャーシ14の底部14b上でその左右
両側位置に沿ってトレーセンターP1 と平行な2列状に
一体成形されていて、左右一対のスライドガイド溝58
がスライド自在に係合された複数のメイン及びサブガイ
ドリブ15A、15Bと、左右一対のガイドレール9の
上部位置に沿わせてシャーシ14の左右両側板14aの
内側に一体成形された複数の浮き防止用ガイドリブ15
Cとによって構成されている。
【0018】そして、ディスクトレー2の幅方向である
矢印a、a′方向に対して直角な横方向(矢印g方向)
のガタツキを防止すると共に、ディスクトレー2の高さ
を規制するための2個のメインガイドリブ15Aがシャ
ーシ14の一側部で、かつ、ディスク装置本体6のフロ
ントパネル60側であるトレー出入口4に近接された位
置に前後方向(矢印a、a′方向)の小間隔L11で一列
状に配置されている。そして、ディスクトレー2の高さ
を規制する2個のサブガイドリブ15Bがシャーシ14
の一側部で、2個のメインガイドリブ15Aの後方位置
からディスク装置本体6のリアパネル61との間に一列
状に配置されると共に、シャーシ14の他側部でディス
ク装置本体6のフロントパネル60とリアパネル61と
の間に4個のサブガイドリブ15Bが一列状に配置され
ている。そして、両スライドガイド溝12の溝幅W1
互いに等しく構成されていて、2個のメインガイドリブ
15Aの矢印g方向の幅W2 が両スライドガイド溝12
の溝幅W1 とほぼ等しく(正確にはW2 がW1 より僅か
に小さい)構成され、サブガイドリブ15Bの矢印g方
向の幅W3 が両スライドガイド溝12の溝幅W1 より相
当小さく構成されている。
【0019】このように構成されたディスクトレーガイ
ド機構によれば、ディスクトレー2及びシャーシ14の
合成樹脂成形時の公差を相当大きくしても、2個のメイ
ンガイドリブ15Aによってディスクトレー2の幅方向
(矢印g方向)のガタツキをある程度防止すると共に、
メイン及びサブガイドリブ15A、15Bによってディ
スクトレー2の高さを規制しながら、図27に示すアン
ローディング位置と図28に示すローディング位置との
間で、ディスクトレー2をスムーズに矢印a、a′方向
にローディング及びアンローディングすることができ
る。なお、ディスク装置本体6を正常姿勢で水平置きし
て使用する時には、ディスクトレー2が自重によってメ
イン及びサブガイドリブ15A、15B上に水平に載置
されて安定しているので、複数の浮き防止用ガイドリブ
15Cは全く機能しないが、ディスク装置本体6を垂直
に立てて使用する際や光ディスク装置5を上下反転させ
た場合には、これら複数の浮き防止用ガイドリブ15C
がディスクトレー2の倒れ防止用や落下防止用のリブと
して機能することになる。
【0020】次に、図30及び図31は、コンピュータ
装置110のコンピュータ本体111を示したものであ
って、このコンピュータ本体111のフロントパネル1
11aの内側には、前述した光ディスク装置5、フロッ
ピーディスク装置112やハードディスク装置113等
の複数の記録再生装置が上下複数段に組み込まれてい
る。そして、コンピュータ本体111のリアパネル11
1b(又は側面パネル)には排気用ファン114が組み
込まれていて、この排気用ファン114によってコンピ
ュータ本体111内の空気を外部へ矢印h方向に排出す
ることによって、このコンピュータ本体111内を強制
空冷して、その内部温度の上昇を防ぐように構成されて
いる。
【0021】そして、図31は、コンピュータ本体11
1のフロントパネル111aの内側に組み込まれた光デ
ィスク装置5におけるディスク装置本体6のケーシング
を示したものであって、合成樹脂によって成形され、ト
レー出入口4が開口されているフロントパネル60と、
シャーシ4の後端に一体成形されたリアパネル61と、
板金で成形されてシャーシ4の上下に嵌合されてビス止
めされた上下カバー62、63とによって扁平な箱型の
ケーシングが組み立てられている。なお、シャーシ14
の下部にはプリント基板64、65が下方から水平にビ
ス止めされていて、これらのプリント基板64、65の
下面に実装された複数の電子回路素子66と下カバー6
3との接触を防ぐように、これらのプリント基板64、
65と下カバー63との間には隙間67が形成されてい
る。
【0022】そして、図19に示すように、フロントパ
ネル60のトレー出入口4の下部にはイジェクト釦6
8、イマージェンシー穴69、イヤホンジャック挿入穴
70及びボリューム71等が横一列状に設けられてい
る。そして、これらイジェクト釦68、イマージェンシ
ー穴69、イヤホンジャック挿入穴70及びボリューム
71等は当然のことながら、図30及び図31に示すよ
うにコンピュータ本体111のフロントパネル111a
の前面に露出されている。なお、コンピュータ使用者が
手動でイジェクト釦68を押すことにより、ディスクト
レー2を任意にアンローディングすることができ、停電
時等の緊急時に、イマージェンシー穴69に細い棒状部
材を押し込むことによって、図20に示したカムレバー
34を手動で矢印e方向に回転させて、ディスクトレー
2を手動でアンローディングすることができる。また、
CDの音を聞く時には、イヤホンジャックをイヤホンジ
ャック挿入穴70内に挿入して、ボリューム71によっ
てその音量を調整するものである。
【0023】従って、図30及び図31に示すように、
コンピュータ装置110の排気用ファン114を作動さ
せて、コンピュータ本体111内の空気を外部に排出す
る際、光ディスク装置5のディスク装置本体6内が負圧
になって、トレー出入口4のトレーフロントパネル2B
との間の隙間やイジェクト釦68の取付穴、イマージェ
ンシー穴69、イヤホンジャック挿入穴70、ボリュー
ム71の取付穴等の隙間から外気がディスク装置本体6
内に矢印で示すように吸入される。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この光ディ
スク装置5の先願例では、図24に示すように、アンロ
ーディング状態では、ディスククランパー53を自重に
よってクランパー支持部材52の下方に吊下させてお
き、光ディスク1のローディング及びアンローディング
時に、ディスククランパー53の下面とディスクトレー
2上の光ディスク1とが干渉しないように、クランパー
支持部材52の下面と光ディスク1の上面との間にクリ
アランスL1 +L2 なる大きなスペースを確保しなけれ
ばならなかった。従って、この光ディスク装置5の先願
例では、ディスク装置本体6全体の厚さが厚くなってし
まうと言う問題があった。
【0025】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、ディスクテーブルに対するディス
ク状記録媒体のチャッキング及びチャッキング解除の動
作をスムーズに行えるものでありながら、ディスク装置
全体の薄型化を促進することができるようにしたディス
ク装置を提供することを目的としている。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のディスク装置は、着磁方向が上下方向に構
成されたマグネットを非磁性部材で構成されたディスク
クランパーの中央上部に埋設し、そのディスククランパ
ーの上方位置に上部磁性部材を配置して、アンローディ
ング状態では、上部磁性部材に作用するマグネットの上
下方向の磁気吸引力によってディスククランパーをディ
スク状記録媒体のチャッキング位置よりも上方位置へ吸
引しておく。そして、ディスク状記録媒体のチャッキン
グ時に、磁性部材で構成されたディスクテーブルをマグ
ネットに近接させることによって、そのディスクテーブ
ルに作用するマグネットの上下方向の磁気吸引力によっ
てディスククランパーをディスクテーブル上に吸引する
ようにしたものである。
【0027】上記のように構成された本発明のディスク
装置は、アンローディング状態で、ディスククランパー
をディスク状記録媒体のチャッキング位置よりも上方位
置へ吸引させておくことができるので、アンローディン
グ状態で確保すべきディスククランパー及びクランパー
支持部材とディスクトレー上のディスク状記録媒体との
間のクリアランスを、先願例の図24に示したクリアラ
ンスL1 +L2 よりも十分に小さくすることができる。
それでいて、ディスクテーブルに埋設されているマグネ
ットの着磁方向が上下方向に構成されているので、磁性
部材で構成されているディスクテーブルをディスククラ
ンパーに下方から近接又は下方に離間させる動作によっ
て、そのマグネットの上下方向の磁気吸引力によるディ
スククランパーの下降動作と、上昇動作との反転切換え
を確実に行えて、ディスクテーブルに対するディスク状
記録媒体のチャッキング及びチャッキング解除の動作を
スムーズに行える。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した光ディス
ク装置の実施の形態を図1〜図17によって説明する。
なお、図18〜図31と同一構造部には同一の符号を付
して説明の重複を省く。
【0029】「光ディスク装置の防塵構造の説明」ま
ず、図1〜図7によって、光ディスク装置5の防塵構造
について説明する。即ち、図1〜図6に示すように、デ
ィスク装置本体6のフロントパネル60におけるトレー
出入口4の外側であるそのトレー出入口4の下側に沿っ
て長穴形状の複数の吸気口74が横一列状(水平状)に
形成されている。そして、ディスク装置本体6の下カバ
ー63とプリント基板64、65との間の隙間が吸気通
路75に形成されていて、その吸気通路75の前端(フ
ロントパネル60側)が複数の吸気口74の内側に接続
されている。そして、この吸気通路75の前端側である
フロントパネル60に近接された位置に下カバー63の
外側(下方)に開口された複数の第1排気口76が形成
されていて、この吸気通路75の後端(リアパネル側)
には大面積で下カバー63の外側(後方)に開口された
第2排気口77が形成されている。
【0030】そして、フロントパネル60の吸気口75
の内側や吸気通路途中には集塵用フィルター78が脱着
可能に組み込まれている。また、この光ディスク装置5
の出荷時には、図2に示すように、イマージェンシー穴
69の内側をシール79によって密封しておく。なお、
イマージェンシー・イジェクトを行う際には、イマージ
ェンシー穴69に押し込んだ細い棒状部材でそのシール
79を簡単に突き破って図20に示したカムレバー34
を矢印e方向に手動で回転して、ディスクトレー2を手
動でアンローディングすることができる。また、図1及
び図6に示すようにプリント基板64、65の継ぎ目8
0や上カバー62の切欠きや穴81等の部分もシール8
2、83によって閉塞しておくのが好ましい。
【0031】従って、この光ディスク装置5を図30に
示すように、コンピュータ装置110におけるコンピュ
ータ本体111のフロントパネル111aの内側に組み
込むと、複数の吸気口74がフロントパネル111aの
外側に開口される一方、第1、第2排気口76、77が
コンピュータ本体111内に開口される。そこで、光デ
ィスク装置5による光ディスク1の記録及び/又は再生
中に(なお、この記録及び/又は再生中は、図1に示す
ように、ディスク装置本体6内にローディングされたデ
ィスクトレー2のトレーフロントパネル2bによってト
レー出入口4が閉塞されている。)、図30に示したコ
ンピュータ本体111の排気用ファン114を作動し
て、コンピュータ本体111内の空気を外部へ排出する
と、コンピュータ本体111内の負圧に伴い、図1に示
すように、外気を複数の吸気口74から吸気通路75及
び第1、第2排気口76、77を通してコンピュータ本
体111内に矢印で示すように積極的に吸入することが
できる。
【0032】即ち、複数の吸気口74の開口面積が、図
19に示したトレー出入口4のトレーフロントパネル2
bとの間の隙間やイジェクト釦68の取付穴、イヤホン
ジャック挿入穴70、ボリューム71の取付穴等の狭い
隙間の総合開口面積よりも十分に大きく構成されてお
り、しかも、イマージェンシー穴69は内側で閉塞され
ているので、図1に示すように、外気を複数の吸気口7
4から吸気通路75及び第1、第2排気口76、77を
通してコンピュータ本体111内に矢印で示すように積
極的に吸入することができる。
【0033】従って、吸気通路75の空気圧がディスク
装置本体6内における上カバー62とプリント基板6
4、65との間のディスクローディング用空間84内の
空気圧より高くなり、ディスク装置本体6のトレー出入
口4とトレーフロントパネル2bとの間やイジェクト釦
68の取付穴、イヤホンジャック挿入穴70及びボリュ
ーム71の取付穴等の狭い空間からディスク装置本体6
内のディスクローディング用空間84への外気の吸入を
大幅に抑制することができる。
【0034】そして、このことから、外気中の塵埃が、
その外気と一緒にディスク装置本体6内のディスクロー
ディング用空間84内に吸入されることを極力防止する
ことができ、その吸入された塵埃が光ディスク1の記録
及び/又は再生面に付着したり、ディスクテーブル40
上や光学ピックアップ41の対物レンズ42上に付着堆
積して、光ディスク1へのレーザービームの照射やその
レーザービームの反射光の受光を阻害したり、ディスク
テーブル40上にチャッキングされた光ディスク1に塵
埃による傾きが生じて、レーザービームのフォーカス不
良を発生する等して、光ディスク1へのデータの記録及
び/又は再生にミス(書込みや読取り不良)を招くよう
なことを未然に防止することができる。また、ディスク
ローディング用空間84内に吸入された塵埃がキャリッ
ジ移動機構47のガイド軸46やギアトレイン49に付
着堆積して、キャリッジ44の移動に支障を生じて、シ
ークやトラッキングに不都合を生じるようなことも未然
に防止することができて、高性能、高品質の光ディスク
装置5を実現できる。
【0035】この際、吸気通路75の第1排気口76の
開口面積をできるだけ大きくすると共に、この第1排気
口76をできるだけ吸気口74に近接させておけば、吸
気口74から吸気通路75内に吸入した塵埃を速くディ
スク装置本体6外へ排出することができて、吸気口74
から吸入した塵埃が吸気通路75の途中からディスクロ
ーディング用空間84内に回り込んで侵入することを未
然に防止することができる。また、イマージェンシー穴
69をシール79によって閉塞しておけば、そのイマー
ジェンシー穴69からディスクローディング用空間84
内への塵埃の吸入を未然に防止できる。また、プリント
基板64、65の継ぎ目80や上カバー62の切欠きや
穴81等をシール82、83によって閉塞しておけば、
吸気通路75内の空気圧をディスクローディング用空間
84内の空気圧よりも一層高くすることができて、この
光ディスク装置5の塵埃効果をより一層向上することが
できる。
【0036】そして、図1に示すように、プリント基板
64、65の下面に複数の電子回路素子66を実装し、
そのプリント基板64、65の下面と下カバー63との
間の隙間を吸気通路75に構成することによって、この
吸気通路75内を勢いよく流れる外気によって、複数の
電子回路素子66を空冷することができるので、IC等
の電子回路素子66の温度上昇に伴う誤作動を未然に防
止することができると言う一石二鳥の効果が得られる。
【0037】「吸気通路の変形例の説明」次に、図7に
よって、吸気通路75の変形例について説明する。即
ち、この場合は、吸気口74をディスク装置本体6のフ
ロントパネル60のトレー出入口4の外側である左右両
側に形成し、シャーシ14の左右両側板14aと上カバ
ー62の左右両側板62aとの間に左右一対の吸気通路
75を矢印a、a′方向と平行に形成し、これら左右一
対の吸気通路75の前端を左右一対の吸気口74に接続
させると共に、これら両吸気通路75の後端に排気口7
6を形成したものである。
【0038】そして、この構成によれば、左右一対の吸
気通路75をシャーシ14の左右両側板14aによって
ディスク装置本体6内のディスクローディング用空間8
4に対して完全に隔絶することができ、しかも、左右一
対の吸気口74から勢いよく吸入した外気を左右一対の
吸気通路75内を通して左右一対の排気口76からコン
ピュータ本体111内に直接的に、スムーズに排出する
ことができるので、塵埃が外気と一緒にディスク装置本
体6内のディスクローディング用空間84内に吸入され
ることをより一層確実に防止することができる。
【0039】「トレー出入口の密封構造の説明」次に、
図1〜図4によって、光ディスク装置5のトレー出入口
4の密封構造について説明する。即ち、まず、ディスク
トレー2を構成しているトレー本体2Aとトレーフロン
トパネル2Bはそれぞれ合成樹脂によって成形されてい
て、トレー本体2Aの垂直な前面2aの左右両端に、そ
の前端面2aから左右両側方に垂直状に突出された左右
一対の嵌合用突片85が一体成形されていて、その前面
2aの上縁に沿って、その前端面2aから上方に垂直状
に突出された嵌合用突片86が一体成形されている。そ
して、その前端面2aの下縁の左右両側近傍位置には左
右一対の嵌合用凹部87が成形されている。そして、ト
レーフロントパネル2Bの垂直な背面2bの左右両端
に、嵌合用L型突片88が相対向する垂直状に一体成形
されていて、その背面2bの上部側の中央に1つの嵌合
用突片89が垂直状に一体成形されると共に、その背面
2bの下部側の左右両側近傍位置には左右一対の嵌合用
凸部90が一体成形されている。そして、これら嵌合用
突片85、86、嵌合用凹部87、嵌合用L型突片8
8、嵌合用突片89及び嵌合用凸部90によってトレー
本体2Aとトレーフロントパネル2Bとの嵌合部が構成
されている。
【0040】なお、トレーフロントパネル2Bの背面2
aには左右一対の嵌合用L型突片88及び中央上部の嵌
合用突片89の上端部間を水平に接続する水平リブ91
が一体成形されていて、その背面の水平リブ91の下に
は合計4つの垂直リブ92が一体成形されている。そし
て、嵌合用突片89は水平リブ91の中央部の下側に一
体成形され、左右一対の嵌合用凸部90が左右両側の垂
直リブ92の下端に一体成形されている。更に、このト
レーフロントパネル2Bの背面2bの外周には外周リブ
93が一体成形されている。そして、左右一対の嵌合用
L型突片88及び中央上部の嵌合用突片89は下方から
アンダーカット加工されるために、外周リブ93の下縁
部分で、これらの嵌合用L型突片88及び嵌合用L型突
片88の下部相当位置にアンダーカット加工時に発生す
る3つの切欠き94が形成されている。
【0041】そして、トレー本体2Aの前面2aへトレ
ーフロントパネル2Bを組み付ける際には、トレーフロ
ントパネル2Bの左右一対の嵌合用L型突片88をトレ
ー本体2Aの左右一対の嵌合用突片85内に上方から平
行に嵌合させることにより、中央上部の嵌合用突片89
が嵌合用突片86の中央部に上方から嵌合されると共
に、左右一対の嵌合用凸部90がトレー本体2Aの前面
2aを下方に乗り越えて左右一対の嵌合用凹部87に嵌
合される。そして、この嵌合状態ではトレーフロントパ
ネル2Bがトレー本体2Aに対して前後、上下、左右の
何れの方向に対しても位置決めされる。
【0042】この際、図4の(B)に1点鎖線で示すよ
うに、予め、トレーフロントパネル2Bの左右両端2b
bを中央部より矢印a′方向に反らせた形状に成形して
おき、トレー本体2Aの前面2aにこのトレーフロント
パネル2Bを組み付ける際に、その左右両端2bbを弾
性に抗して矢印a方向に撓ませた状態で、上記のように
嵌合部によって嵌合させる。すると、その組付け完了状
態では、トレーフロントパネル2Bの左右両端2bbの
矢印a′方向への弾性反力によって、合計4つの垂直リ
ブ92と左右一対の嵌合用L型突片88との間でトレー
本体2Aとトレーフロントパネル2Bとが矢印a、a′
方向から相互に圧着されて、トレー本体2Aにトレーフ
ロントパネル2Bをガタツキの全くない状態に組み付け
ることができ、高品質のディスクトレー2を実現でき
る。
【0043】しかし、このディスクトレー2では、上記
したように、トレーフロントパネル2Bの背面にアンダ
ーカット加工時に発生する3つの切欠き94が存在する
ために、トレーフロントパネル2Bによってディスク装
置本体6のフロントパネル60に形成されている横長開
口であるトレー出入口4を簡単に密封することはできな
い。
【0044】そこで、この光ディスク装置5では、図
1、図2及び図4に示すように、剪断面形状が丸形で、
エンドレス状の環状弾性体95をゴムや柔軟な合成樹脂
によって成形し、その環状弾性体の外周をトレーフロン
トパネル2Bの背面で、左右一対の嵌合用L型突片8
8、水平リブ91及び3つの切欠き94の外周を囲繞す
るように巻き付けた。この際、環状弾性体95に初期引
張り応力を与えた状態で巻き付けている。
【0045】この結果、図1及び図2に示すように、デ
ィスクトレー2をディスク装置本体6内に矢印a方向か
らローディング完了した時に、環状弾性体95がトレー
出入口4の内周面に弾性に抗して喰い込むように圧着さ
れると共に、その環状弾性体95の下縁部分の3箇所が
3つの切欠き94内に弾性に抗して入り込み、そのトレ
ー出入口4及び3つの切欠き94を確実に密封すること
ができた。
【0046】この際、環状弾性体95の剪断面形状が丸
形に形成されているので、この環状弾性体95の外周が
トレー出入口4の内周面に圧着される時の摩擦力によっ
て、この環状弾性体95がその丸形の軸中心の周りに容
易に回ることができるので、この環状弾性体95の外周
をトレー出入口4の内周面に無理なく、しかも、確実に
圧着させることができ、図20及び図23に示したディ
スクトレー2のローディングモータ28に大きな負荷を
与えることなく、トレー出入口4を確実に密封すること
ができる。
【0047】そして、このように、ディスクトレー2の
ディスク装置本体6内へのローディング完了状態で、ト
レー出入口4を密封できたことによって、このトレー出
入口4からディスク装置本体6内に塵埃が侵入されるこ
とを未然に防止することができて、光ディスク装置5の
高い防塵効果を得ることができる。なお、環状弾性体9
5はエンドレス状であるから、ディスクトレー2に対す
る脱着時には、この環状弾性体95を弾性に抗して適宜
に引き伸ばしながら簡単に脱落することができ、この環
状弾性体95の組立て及び部品交換等を簡単に行える。
しかも、この環状弾性体95の部品コストは非常に低額
である。
【0048】「ディスクチャッキング機構の説明」次
に、図8及び図9によって、ディスクチャッキング機構
について説明する。即ち、ディスククランパー52が非
磁性部材である合成樹脂によって円板状に成形されてい
て、その外周にはフランジ53aが一体成形されてい
る。そして、このディスククランパー52の中央上部に
は、下面が開放された円形凹部53bと、その円形凹部
53bの中心に配置された下向きの中心ピン53cとが
一体成形されている。そして、その中心ピン53cの外
周で円形凹部53b内に環状のマグネット97とヨーク
98が上下に重ねられた水平状態にインサート成形等に
よって埋設されている。但し、ヨーク98はマグネット
97の上面に水平に重ねられている。そして、このマグ
ネット98の着磁方向が上下方向(中心ピン53cの軸
方向を言う)に構成されていて、そのマグネット98の
磁気吸引力が上下方向に作用するように構成されてい
る。
【0049】そして、板金等にて形成されて、クランパ
ー受け52aによってディスククランパー53のフラン
ジ53aを下方から支持するように構成されたクランパ
ー支持部材52の上部に磁性部材である板金によって成
形された上カバー62が水平に配置されている。即ち、
ディスククランパー53の上部に上部磁性部材を構成し
ている上カバー62が水平に配置されている。そして、
ディスクテーブル40及びその中央上部のセンターリン
グガイド40aが磁性部材である金属によって成形され
ていて、そのセンターリングガイド40aの中心には中
心基準穴40bが形成されている。
【0050】このように構成されたディスクチャッキン
グ機構によれば、図8に示すように、アンローディング
状態では、ディスクテーブル40が下降位置まで矢印
c′方向に下降されていることから、ディスククランパ
ー53のマグネット97の上下方向の磁気吸引力が上カ
バー62との間に作用して、このディスククランパー5
3を図9に示すチャッキング位置から上昇位置まで矢印
b方向に上昇させて、このディスククランパー53を上
カバー62の下面に吸着させることができる。この際、
マグネット97の上面にヨーク98が水平に重ねられて
いるので、このマグネット97から上方へ作用する磁気
吸引力は、このマグネット97から下方へ作用する磁気
吸引力に比べて小さくなっている。そして、ディスクク
ランパー53は上部中央の円形凹部53bによって上カ
バー62の下面に当接されていて、その円形凹部53b
の肉厚によってこのマグネット97の上方へ作用する磁
気吸引力が更に弱められるので、ディスククランパー4
0は弱い磁気吸引力によって上カバー62の下面に吸着
されている。
【0051】そして、ディスククランパー40が上カバ
ー62の下面に当接された上昇位置まで矢印b方向に上
昇されたことによって、クランパー支持部材52の下面
とディスククランパー53の下面との間のクリアランス
3 が、図24に示した同クリアランスL1 に比べて、
クランパー支持部材53に対するディスククランパー5
3の上昇量L4 相当分だけ小さくなっている。
【0052】従って、このアンローディング状態で、デ
ィスククランパー53の下面とディスクトレー2上に水
平に載置されてローディングされる光ディスク1の上面
との間のクリアランスL5 を、これらが相互に干渉しな
いための最小限の値に設定した場合のクランパー支持部
材52の下面と光ディスク1の上面との間のクリアラン
スL3 +L5 を、図24に示したクランパー支持部材5
2の下面と光ディスク1の上面との間のクリアランスL
1 +L2 に比べて、そのディスククランパー53の上昇
量L4 相当分だけ十分に小さくすることができる。即
ち、L3 +L5 +L4 =L1 +L2 であって、(L3
5 )<(L1 +L2 )となる。この結果、光ディスク
装置5全体の薄型化を促進することができた。
【0053】次に、図9に示すように、チャッキング時
には、矢印c方向に上昇されるディスクテーブル40の
センターリングガイド40aが光ディスク1の中心穴1
aに下方から嵌合されて、そのディスクテーブル40に
よって光ディスク1がディスクトレー2の上方に浮上さ
れるが、その際、ディスククランパー53のマグネット
97にディスクテーブル40のセンターリングガイド4
0aなる磁性部材が近接されて、そのマグネット97と
センターリングガイド40aとの間隔が、マグネット9
7と上カバー62との間隔より小さくなる。この結果、
マグネット97とセンターリングガイド40aとの間に
作用する上下方向の磁気吸引力によって、ディスククラ
ンパー53が下方である矢印b′方向に吸引されて、そ
のディスククランパー53がクリアランスL6 相当分だ
け矢印b′方向に下降されて、そのディスククランパー
53が光ディスク1をディスクテーブル40上に強力に
チャッキングすることになる。なお、このチャッキング
時には、光ディスク1は矢印b′方向に上昇されて、ク
ランパー支持板52の下面と光ディスク1の上面との間
のクリアランスはL5 より小さいL7 となる。
【0054】しかも、この際、マグネット97の下方へ
の磁気吸引力が、上方への磁気吸引力より大きいことか
ら、ディスククランパー53を上カバー62から容易に
引き離して光ディスク1上に強力に圧着させることがで
きる。従って、ディスクテーブル40をディスククラン
パー53に下方から近接又は下方へ離間させる動作によ
って、そのマグネット97の上下方向の磁気吸引力によ
るディスククランパー53の下降動作と、上昇動作との
反転切換えを確実に行えて、ディスクテーブル40に対
する光ディスク1のチャッキング及びチャッキング解除
の動作をスムーズに行える。
【0055】そして、この光ディスク1のチャッキング
時には、ディスククランパー53の中心ピン53cがデ
ィスクテーブル40のセンターリングガイド40aの中
心に形成されている中心基準穴40b内に呼び込まれ
て、ディスククランパー53がディスクテーブル40の
中心位置に自動的にセンターリングされる。従って、光
ディスク1の記録及び/又は再生時に、ディスクテーブ
ル40によってディスククランパー53と一緒に光ディ
スク1を高速で回転駆動する際に、ディスクテーブル4
0に偏心荷重による芯振れが発生せず、光ディスク1を
高速で、安定良く回転させることができる。なお、図9
に示すチャッキング状態から、図8に示すチャッキング
解除状態に移行する際には、ディスクテーブル40が矢
印c′方向に下降されることによって、ディスククラン
パー53のフランジ53aがクランパー支持部材52の
クランパー受け52aに引っかけられることになって、
ディスククランパー53がディスクテーブル40から強
制的に引き離される。
【0056】「ディスクトレーによるディスククランパ
ーの押上げ構造の説明」次に、図10〜図11によっ
て、ディスクトレー2によるディスククランパー53の
押上げ構造について説明する。即ち、ディスクトレー2
のトレー本体2Aに形成されている底面開口8の後端
(矢印a方向側の端部)側に水平な架橋部2aaが一体
成形されていて、その架橋部2aaの上部に左右一対の
押上げ用凸部99がそのディスクトレー2の幅方向(矢
印g方向)と平行状に一体成形されている。なお、これ
ら両押上げ用凸部99は剪断面形状がほぼ半円形状のい
わゆるR面を有する形状に構成されている。
【0057】そして、図10に示すチャッキング解除の
後に、図11に示すように、ディスクトレー2が矢印
a′方向にアンローディングされる際、そのディスクト
レー2上の両押上げ用凸部99がディスククランパー5
3の下部に矢印a′方向から入り込んで、その両押上げ
用凸部99によってディスククランパー53が上方であ
る矢印b方向に強制的に押し上げられる。すると、ディ
スククランパー53のマグネット97の上下方向の磁気
吸引力が上カバー62に作用して、このディスククラン
パー53が図8に示すように、上昇位置まで矢印b方向
に自動的に上昇されて上カバー62の下面に水平に吸着
されることになる。
【0058】従って、ディスクトレー2上にディスクク
ランパー53の押上げ用凸部99を一体成形しただけの
極めて簡単な構成によって、ディスクトレー2のアンロ
ーディング時に、ディスククランパー53を上昇位置ま
で確実に上昇させることができ、その後におけるローデ
ィング時に、光ディスク1がディスククランパー53と
干渉されることを未然に防止することができて、高い安
全性及び信頼性を確保できる。
【0059】「ディスクトレーガイド機構の説明」次
に、図13〜図17によって、ディスクトレーガイド機
構について説明する。即ち、このディスクトレーガイド
機構では、まず、ディスクトレー2のトレー本体2Aに
おける左右一対のガイドレール9の下面に2種類のスラ
イドガイド溝101、102が矢印a、a′方向と平行
に形成されている。そして、一方のスライドガイド溝1
01は小さい溝幅W11のガイド溝主部101aと、その
ガイド溝主部101aの前後両端(矢印a、a′方向の
両端部)に形成された大きい溝幅W12(即ち、W11<W
12)の一対のガイド溝副部101b、101cとによっ
て構成された変則形状に構成されている。そして、他方
のカライドガイド溝102は、上記ガイド溝主部101
aの溝幅と等しい溝幅W11で、フラット形状に構成され
ている。
【0060】そして、シャーシ14の底部14bの左右
両側に沿って矢印a、a′方向と平行な2列状に一体成
形されている複数のメインガイドリブ103A、103
B、103Cと、1種類のサブガイドリブ104によっ
て構成されている。そして、ディスクトレー2の一方の
スライドガイド溝101と対向される側には、2種類
で、合計3個のメインガイドリブ103A、103B、
103Cと、2個のサブガイドリブ104が一列状に配
置されていて、他方のスライドガイド溝102と対向さ
れる側には4〜6個のサブガイドリブ104が一列状に
配置されている。
【0061】この際、2個のメインガイドリブ103
A、103Bと1個のメインガイドリブ103C及びサ
ブガイドリブ104の矢印a、a′方向に対して直角な
横方向の幅がそれぞれW13、W14、W15(即ち、103
=W13、104=W14、105=W15)であって、これ
らの幅W13、W14、W15と、2種類のスライドガイド溝
101、102におけるガイド溝主部101aの溝幅W
11及び両ガイド副部101bの溝幅W12との関係が、W
15<W13<W14、W11≦W13<W12、W12≧W14>W11
15<W11に構成されている。
【0062】そして、小さい幅W13の2個のメインガイ
ドリブ103A、103Bがディスク装置本体6のフロ
ントパネル60側であるトレー出入口4に近接された位
置に前後方向(矢印a、a′方向)に小間隔L11で一列
状に配置されていて、大きい幅W14の1個のメインガイ
ドリブ103Cがディスク装置本体6のリアパネル61
に近接された位置に配置されていて、2個のメインガイ
ドリブ103A、103Cとの間に2個のサブガイドリ
ブ104が配置されている。従って、これら2種類のメ
インガイドリブ103Aと103Cはシャーシ14の前
後方向(矢印a、a′方向)の両端に大間隔L12を隔て
て配置されていて、その大間隔L12は2個のメインガイ
ドリブ103Aと103Bの小間隔L11の数倍の大きさ
に構成されている。なお、複数の浮き防止用ガイドリブ
105は前述同様に左右一対のガイドレール9の上部位
置に沿わせて、シャーシ14の左右両側板14aの内側
一体成形されている。
【0063】以上のように構成されたディスクテーブル
ガイド機構によれば、ディスクトレー2の左右一対のス
ライドガイド溝101、102のうちの一方のスライド
ガイド溝101を合計3個のメインガイドリブ103
A、103B、103C及び2個のサブガイドリブ10
4側にスライド自在に係合させ、他方のスライドガイド
溝102を4〜6個のサブガイドリブ104側にスライ
ド自在に係合させ、左右一対のガイドレール9を複数の
浮き防止用ガイドリブ106の下部に挿入した状態で、
合計3個のメインガイドリブ103A、103B、10
3Cによってディスクトレー2の矢印g方向のガタツキ
を防止すると共に、全ガイドリブ103A、103B、
103C、104によってディスクトレー2の高さを規
制しながら、これら全ガイドリブ103A、103B、
103C、104によって両スライドガイド溝101、
102を平行状に案内するようにして、このディスクト
レー2をディスク装置本体6内に対して矢印a、a′方
向にスムーズにスライド、即ち、ローディング及びアン
ローディングすることができるように構成されている。
【0064】この際、この光ディスク装置5では、図1
4に示すように、ディスクトレー2がディスク装置本体
6外へ矢印a′方向にアンローディング完了された時
に、ディスクトレー2のトレー本体2Aの後端側(矢印
a方向側の端部)の左右両側面に一体成形されている左
右一対のストッパー当接用突起106がシャーシ14の
左右両側板14aの内側でトレー出入口4側に一体成形
されている左右一対のストッパー107に当接されて停
止される。そして、この時、図16に示すように、ディ
スクトレー2の一方のスライドガイド溝101の後端側
のガイド溝副部101cがトレー出入口4側に配置され
ている2個のメインガイドリブ103A、103Bのう
ちの後側(矢印a方向側)のメインガイドリブ103B
の手前で停止される。従って、このディスクトレー2の
アンローディング完了状態では、その2個のメインガイ
ドリブ103A、103Bにスライドガイド溝101に
おけるガイド溝主部101aの後端側(矢印a方向側の
端部)が係合されていて、これら2個のメインガイドリ
ブ103A、103Bの幅W13と、ガイド溝主部101
aの溝幅W11とのW13≧W11の関係によって、ディスク
トレー2の幅方向(矢印g方向)のガタツキが防止され
ることになる。
【0065】次に、図15に示すように、ディスクトレ
ー2がディスク装置本体6内へ矢印a方向にローディン
グ完了された時には、図20で示したピニオン29とラ
ック10の円弧部10bとの関係で、ディスクトレー2
が停止される。そして、この時、図17に示すように、
ディスクトレー2の一方のスライドガイド溝101の後
端側のガイド溝副部101cがリアパネル61側に配置
されている1個のメインガイドリブ103Cに矢印a方
向から係合されると共に、そのスライドガイド溝101
の前端側のガイド溝副部101bがトレー出入口4に最
も近接されているメインガイドリブ103Aに矢印a方
向から係合される。
【0066】従って、この時には、メインガイドリブ1
03Bがスライドガイド溝101のガイド溝主部101
aの前端側(矢印a′方向側)に係合されると共に、メ
インガイドリブ103Cが後端側のガイド溝副部101
cに係合されたことになる。そして、これら2個のメイ
ンガイドリブ103B、103Cの幅W13、W14と、ガ
イド溝主部101a及びガイド溝副部101cの溝幅W
11、W12が、W13≦W11、W14≦W12の関係によって、
ディスクトレー2の幅方向(矢印g方向)のガタツキが
防止される。
【0067】しかも、この際、メインガイドリブ103
Bと103Cの間隔が大間隔L12に構成されていること
から、大間隔L12離れた2点であるディスクトレー2の
前後両端にて、2個のメインガイドリブ103B、10
3Cによって幅方向(矢印g方向)のガタツキを抑える
ことができる。従って、ディスクトレー2にこじれ等が
全く発生せず、ディスクトレー2をローディング完了位
置にて幅方向に高精度に位置決めする。
【0068】しかも、スライドガイド溝101の後端側
のガイド溝副部101cの長さL14がメインガイドリブ
103Cの長さより十分に長く構成されているので、デ
ィスクトレー2のディスク装置本体6内への矢印a方向
からのローディング時において、そのディスクトレー2
が図15に示したローディング完了位置に達する手前か
ら、図17に示すように、スライドガイド溝101の後
端側のガイド溝副部101cがメインガイドリブ103
Cに係合されることになる。従って、2個のメインガイ
ドリブ103B、103Cによるディスクトレー2の前
後両端での幅方向の位置決め機能が、そのディスクトレ
ー2のローディング完了時点より少し早めに開始され
る。
【0069】このことは、ディスクトレー2によって光
ディスク1をディスク装置本体6内にローディングし
て、光ディスク1をディスクテーブル40上にチャッキ
ングするまでの一連のローディング動作中において、デ
ィスクテーブル40に対する光ディスク1の位置決め精
度の向上につながり、光ディスク1をディスクテーブル
40に常に高精度にチャッキングすることができて、そ
のチャッキングミスの防止効果を一段と向上させてい
る。
【0070】「光ディスクの記録及び/又は再生中のデ
ィスクトレーのガタツキ防止構造の説明」次に、図1
2、図13及び図15によって、光ディスク1の記録及
び/又は再生中にディスクトレー2にガタツキが生じる
ことを防止するための構造について説明する。即ち、合
成樹脂によって成形されているディスクトレー2のトレ
ー本体2Aの後端側(矢印a方向側の端部側)の一側部
には、弾性変形可能な弾性作用部108が一体成形され
ている。そして、この弾性作用部108の側面に相対的
に押圧される側圧付加用凸部109がシャーシ14の一
方の側板14aの内側で、リアパネル61に近接された
位置に一体成形されている。
【0071】従って、図15に示すように、ディスクト
レー2がディスク装置本体6内に矢印a方向からローデ
ィング完了された時に、その弾性作用部108の後端
(矢印a方向側の端部)の側面が、弾性に抗して側圧付
加用凸部109の先端に乗り上げる。すると、この弾性
作用部108の弾性反発力である側圧Fがディスクトレ
ー2に加えられて、ディスクトレー2の図17に示した
一方のスライドガイド溝101のガイド溝主部101a
とガイド溝副部101cの一方の側面で2個のメインガ
イドリブ103B、103Cに側圧Fによって圧着され
て固定される。
【0072】この結果、ディスクトレー2のローディン
グ完了状態では、ディスク装置本体6内でのディスクト
レー2のガタツキはゼロ状態に抑えられ、光ディスク1
の記録及び/又は再生中にディスクトレー2がガタつい
てノイズを発生したり、そのガタツキによって合成樹脂
の摩耗による削れ粉の発生や部品の破損を招くようなこ
とを未然に防止することができ、高品質及び高耐久性の
光ディスク装置5を実現することができる。
【0073】以上、本発明の実施の形態に付き述べた
が、本発明は上記した実施の形態に限定されることな
く、本発明の技術的思想に基づき各種の変更が可能であ
る。
【0074】
【発明の効果】以上のように構成された本発明のディス
ク装置は、次のような効果を奏する。
【0075】請求項1は、アンローディング状態で、デ
ィスククランパーをディスク状記録媒体のチャッキング
位置よりも上方位置へ吸引させておくことができるの
で、アンローディング状態で確保すべきディスククラン
パー及びクランパー支持部材とディスクトレー上のディ
スク状記録媒体との間のクリアランスを十分に小さくす
ることができて、ディスク装置全体の薄型化を促進する
ことができる。それでいて、ディスクテーブルに埋設さ
れているマグネットの着磁方向が上下方向に構成されて
いるので、磁性部材で構成されているディスクテーブル
をディスククランパーに下方から近接又は下方に離間さ
せる動作によって、そのマグネットの上下方向の磁気吸
引力によるディスククランパーの下降動作と、上昇動作
との反転切換えを確実に行えて、ディスクテーブルに対
するディスク状記録媒体のチャッキング及びチャッキン
グ解除の動作をスムーズに行えるので、ディスク装置全
体の薄型化を促進しながら、ディスククランパーとディ
スク状記録媒体の接触を未然に防止することができて、
特に、DVD(CDの約7倍の記録容量を有する)のよ
うな表裏両面にデータを記録するものでも、そのデータ
記録面に傷を付けることがなく、高い安全性及び高い信
頼性が得られる。
【0076】請求項2は、合成樹脂で成形したディスク
クランパーの中央上部にマグネットとヨークとを上下に
重ねて埋設し、そのマグネットの着磁方向を上下方向に
構成したので、ディスククランパーの上部磁性部材に対
する上方への磁気吸引力を小さく、ディスクテーブルに
対する下方への磁気吸引力を大きくすることができて、
ディスク状記録媒体のチャッキング及びチャッキング解
除の動作をスムーズに行える。
【0077】請求項3は、アンローディング時にディス
クトレー上の凸部によってディスククランパーを強制的
に押し上げた後に、そのディスククランパーを上方位置
へ上昇付勢させるようにしたので、ディスククランパー
をチャッキング位置から上昇位置へ確実に上昇させるこ
とができて、ローディング時にディスク状記録媒体がデ
ィスククランパーに干渉する危険を皆無にすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した光ディスク装置の防塵構造を
説明する断面側面図である。
【図2】図1の要部の拡大断面側面図である。
【図3】図1の光ディスク装置のフロントパネルの正面
図である。
【図4】図1のディスクトレーのトレーフロントパネル
の背面図及びA−A断面図である。
【図5】図1の下カバーの平面図及びB−B断面図であ
る。
【図6】図1の上下カバーとプリント基板の分解斜視図
である。
【図7】本発明を適用した光ディスク装置の防塵構造を
説明する一部切欠き平面図である。
【図8】本発明を適用した光ディスク装置のディスクチ
ャッキング機構におけるチャッキング解除状態を示した
一部切欠き側面図である。
【図9】同上のディスクチャッキング機構のチャッキン
グ状態を示した一部切欠き側面図である。
【図10】同上のディスクチャッキング機構のチャッキ
ング解除時におけるディスククランパーの垂れ下り状態
を示した一部切欠き側面図である。
【図11】図9の垂れ下り状態のディスククランパーを
ディスクトレー上の押上げ用凸部によって押し上げるよ
うすを示した一部切欠き側面図である。
【図12】図9の押上げ用凸部を備えたディスクトレー
の斜視図である。
【図13】本発明を適用した光ディスク装置のディスク
トレーガイド機構を説明するディスクトレーの下面図で
ある。
【図14】同上のディスクトレーガイド機構のディスク
トレーのアンローディング状態を示した一部切欠き平面
図である。
【図15】同上のディスクトレーガイド機構のディスク
トレーのローディング状態を示した一部切欠き平面図で
ある。
【図16】同上のディスクトレーガイド機構のディスク
トレーのアンローディング状態におけるメインガイドリ
ブとスライドガイド溝との位置関係を示した一部切欠き
平面図である。
【図17】同上のディスクトレーガイド機構のディスク
トレーのローディング状態におけるメインガイドリブと
スライドガイド溝との位置関係を示した一部切欠き斜視
図である。
【図18】先願例の光ディスク装置全体のアンローディ
ング時の斜視図である。
【図19】同上の光ディスク装置全体のローディング時
の斜視図である。
【図20】同上の光ディスク装置におけるローディング
機構を説明する一部切欠き平面図である。
【図21】同上の光ディスク装置のディスクテーブル、
ディスクトレー及びディスククランパーの分解斜視図で
ある。
【図22】同上の光ディスク装置におけるヘッド移動機
構と昇降フレームを説明する分解斜視図である。
【図23】同上の光ディスク装置におけるローディング
機構とシャーシを説明する分解斜視図である。
【図24】同上の光ディスク装置におけるアンローディ
ング時の断面側面図である。
【図25】同上の光ディスク装置におけるローディング
時の断面側面図である。
【図26】同上の光ディスク装置におけるディスクトレ
ーの下面図である。
【図27】同上の光ディスク装置におけるディスクトレ
ーガイド機構を説明するアンローディング時の一部切欠
き平面図である。
【図28】同上のディスクトレーガイド機構のローディ
ング時の一部切欠き平面図である。
【図29】同上のディスクガイド機構のディスクトレー
とシャーシの断面正面図である。
【図30】同上の光ディスク装置が組み込まれたコンピ
ュータ装置の斜視図である。
【図31】同上の光ディスク装置のケーシングを説明す
る断面側面図である。
【符号の説明】
1はディスク状記録媒体である光ディスク、2はディス
クトレー、5はディスク装置である光ディスク装置、6
はディスク装置本体、40はディスクテーブル、52は
クランパー支持部材、53はディスククランパー、62
は上部磁性部材である上カバー、97は光ディスクの上
昇付勢手段であるマグネット、98はヨーク、99は押
上げ用凸部である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスク状記録媒体を載置してローディン
    グ及びアンローディングするディスクトレーと、 上記ディスク状記録媒体のローディング後に下降位置か
    ら上昇位置へ上昇されて、そのディスク状記録媒体の中
    心穴内に下方から嵌合され、かつ、そのディスク状記録
    媒体を上記ディスクトレーの上方に浮上させるディスク
    テーブルと、 クランパー支持部材によって上記ディスク状記録媒体よ
    り上方位置に支持されていて、上記ディスク状記録媒体
    の中心穴内に下方から嵌合された上記ディスクテーブル
    に磁気吸引されることによって、上記クランパー支持部
    材から上方に浮上されると共に、上記ディスク状記録媒
    体を上記ディスクテーブル上にチャッキングするディス
    ククランパーとを備えたディスク装置において、 上記ディスククランパーを非磁性部材で構成し、 上記ディスククランパーの中央上部に埋設され、その着
    磁方向が上下方向に構成されたマグネットと、 上記ディスククランパーの上部に配置されて、上記ディ
    スクトレーのアンローディング状態では、上記マグネッ
    トの磁気吸引力によって上記ディスククランパーを上記
    ディスク状記録媒体のチャッキング位置よりも上方位置
    へ吸引する上部磁性部材とを備え、 上記ディスクテーブルを磁性部材で構成して、上記ディ
    スク状記録媒体のチャッキング時に、このディスクテー
    ブルが上記マグネットに近接されることによって、その
    マグネットの磁気吸引力により上記ディスククランパー
    をこのディスクテーブル上へ吸引させるように構成した
    ことを特徴とするディスク装置。
  2. 【請求項2】上記ディスククランパーを合成樹脂にて成
    形し、そのディスククランパーの中央上部にマグネット
    と、そのマグネットの上面に重ねられたヨークとを埋設
    し、 上記マグネットの着磁方向が上下方向に構成されたこと
    を特徴とする請求項1記載のディスク装置。
  3. 【請求項3】ディスク状記録媒体を載置してローディン
    グ及びアンローディングするディスクトレーと、 上記ディスク状記録媒体のローディング後に下降位置か
    ら上昇位置へ上昇されて、そのディスク状記録媒体の中
    心穴内に下方から嵌合され、かつ、そのディスク状記録
    媒体を上記ディスクトレーの上方に浮上させるディスク
    テーブルと、 クランパー支持部材によって上記ディスク状記録媒体よ
    り上方位置に支持されていて、上記ディスク状記録媒体
    の中心穴内に下方から嵌合された上記ディスクテーブル
    に磁気吸引されることによって、上記クランパー支持部
    材から上方に浮上されると共に、上記ディスク状記録媒
    体を上記ディスクテーブル上にチャッキングするディス
    ククランパーとを備えたディスク装置において、 アンローディング時に、上記ディスククランパーを上記
    ディスク状記録媒体のチャッキング位置よりも上方位置
    へ上昇付勢する手段と、 上記ディスクトレーの上記ローディング方向の上部に形
    成され、そのディスクトレーのアンローディング時に上
    記ディスククランパーを上方に押し上げる凸部を備えた
    ことを特徴とするディスク装置。
JP14918497A 1997-06-06 1997-06-06 ディスク装置 Withdrawn JPH10340510A (ja)

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