JPH10339342A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

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JPH10339342A
JPH10339342A JP15091297A JP15091297A JPH10339342A JP H10339342 A JPH10339342 A JP H10339342A JP 15091297 A JP15091297 A JP 15091297A JP 15091297 A JP15091297 A JP 15091297A JP H10339342 A JPH10339342 A JP H10339342A
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JP
Japan
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vibration
outer cylinder
cylinder
vibration isolator
peripheral surface
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Pending
Application number
JP15091297A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Ishizu
誠司 石津
Tatsuro Ishiyama
達郎 石山
Kazutaka Otsu
一高 大津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Bridgestone Corp
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Bridgestone Corp, Nissan Motor Co Ltd filed Critical Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸方向のばね定数を高めて振動発生部の揺動
を小さくする。 【解決手段】 外筒金具12の内周面の周方向に沿った
複数箇所に、外筒金具12の軸方向に表裏面22Aが向
けられる調整板22が設置される。外筒金具12の内周
面に、振動発生時に変形するゴム製の弾性体16が加硫
接着される。この弾性体16の中央部に外筒金具12の
軸線と平行に延びる内筒金具14が配置され、弾性体1
6が内筒金具14の外周面に加硫接着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般産業用機械、
自動車のエンジンマウント等に用いられる防振装置に係
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車のエンジンと車体との
間にエンジンマウントとしての防振装置が配設されたも
のが知られている。そして、この防振装置の一種として
図16及び図17に示すような防振装置が提案されてお
り、これらの図に基づき以下に従来技術を説明する。
【0003】図16及び図17に示すようにこの防振装
置100の内筒102と外筒104との間に、これら内
筒102及び外筒104に加硫接着された本体ゴムであ
る弾性体106が掛け渡されている。
【0004】そして、この防振装置100は、例えば内
筒102を振動発生部である自動車のエンジンに連結
し、外筒104を自動車の車体に連結して使用される。
ここで、防振装置100にエンジンの振動が入力されて
内筒102と外筒104とが径方向である上下方向(図
16上、P方向)に相対変位すると、減衰力が発生す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記のような
防振装置100では、上下方向のばね定数に比較して防
振装置100の軸方向(図17上、R方向)のばね定数
が低くなりすぎ、防振装置100の軸方向と同一方向で
あるエンジンの軸方向に沿った揺動が大きくなってしま
うという問題があった。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、軸方向のばね
定数を高めて振動発生部の揺動を小さくし得る防振装置
を提供することが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の防振装
置は、振動発生部及び振動受部の一方へ連結される外筒
と、外筒の内周側に配置され且つ振動発生部及び振動受
部の他方へ連結される内筒と、内筒と外筒との間に設け
られて内筒と外筒とを連結すると共に振動発生時に変形
する弾性体と、外筒の軸方向に表裏面が向けられつつ外
筒の内周面に設置される調整板と、を備えたことを特徴
とする。
【0008】請求項2に記載の防振装置は、外筒の内周
面の周方向に沿った複数箇所に調整板がそれぞれ設置さ
れたことを特徴とする。
【0009】請求項3に記載の防振装置は、振動発生部
及び振動受部の一方へ連結される外筒と、外筒の内周側
に配置され且つ振動発生部及び振動受部の他方へ連結さ
れる内筒と、内筒と外筒との間に設けられて内筒と外筒
とを連結すると共に振動発生時に変形する弾性体と、内
筒の軸方向に表裏面が向けられつつ内筒の外周面に設置
される調整板と、を備えたことを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の防振装置は、内筒の外周
面の周方向に沿った複数箇所に調整板がそれぞれ設置さ
れたことを特徴とする。
【0011】請求項1に係る防振装置の作用を以下に説
明する。振動発生部側から振動が内筒あるいは外筒に伝
達されると本体ゴムである弾性体が変形する。この為、
弾性体の変形により振動が減衰されて、外筒あるいは内
筒に連結される振動受け部側に振動が伝達され難くな
る。また、外筒の軸方向に表裏面が向けられつつ外筒の
内周面に調整板が設置される。
【0012】従って、内筒がその径方向に沿って動く
時、内筒に伴って変形する弾性体の変形方向に対して調
整板は平行に配置されていることになる為、調整板に対
して弾性体はせん断変形する形となる。そのため、従来
技術の防振装置と比較して内筒の径方向のばね定数の上
昇は僅かとなる。
【0013】一方、内筒がその軸方向に沿って動く時、
内筒に伴って変形する弾性体の変形方向に対して調整板
は直交して配置されることになる為、弾性体の変形を調
整板の表裏面で受ける形となる。そのため、調整板によ
って弾性体に圧縮及び引っ張りの力が働くことになり、
従来技術の防振装置と比較して内筒の軸方向のばね定数
が大きく上昇する。
【0014】以上より、外筒の軸方向に表裏面が向けら
れて外筒の内周面に調整板が設置されることで、内筒の
軸方向である防振装置の軸方向のばね定数を高め、結果
として振動発生部の揺動を小さくすることができる。
【0015】請求項2に係る防振装置の作用を以下に説
明する。本請求項に係る防振装置は請求項1と同一の作
用を奏する。但し、本請求項は、外筒の内周面の周方向
に沿った複数箇所に調整板がそれぞれ設置された構成と
されている。従って、調整板が複数設置されているの
で、より防振装置の軸方向のばね定数が高まることにな
る。
【0016】請求項3に係る防振装置の作用を以下に説
明する。本請求項は、請求項1とほぼ同様の構成とされ
ている。但し、内筒の軸方向に表裏面が向けられつつ内
筒の外周面に調整板が設置される。従って、内筒の軸方
向に表裏面が向けられて内筒の外周面に調整板が設置さ
れることで、請求項1と同様に、防振装置の軸方向のば
ね定数を高め、結果として振動発生部の揺動を小さくす
ることができる。
【0017】請求項4に係る防振装置の作用を以下に説
明する。本請求項に係る防振装置は請求項3と同一の作
用を奏する。但し、本請求項は、内筒の外周面の周方向
に沿った複数箇所に調整板がそれぞれ設置された構成と
されている。従って、調整板が複数設置されているの
で、より防振装置の軸方向のばね定数が高まることにな
る。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態に係る
防振装置を図1から図3に示し、これらの図に基づき本
実施の形態を説明する。
【0019】図1から図3に示すように、本実施の形態
に係る防振装置10の外枠を鋼板を円筒形に形成した外
筒金具12で構成する。この外筒金具12の内周面の周
方向に沿った複数箇所には、外筒金具12の軸方向(図
2上、R方向)に表裏面22Aが向けられる鋼製の調整
板22が、それぞれ設置されている。つまり、外筒金具
12の内周面の図1上、下側寄り左右の位置に、それぞ
れ2枚の調整板22が並んで溶接されて設置されてい
る。
【0020】この外筒金具12の調整板22が設置され
た部分を含んだ内周面には、振動発生時に変形するゴム
製の弾性体16が加硫接着されている。この弾性体16
の中央部には外筒金具12の軸線と平行に延びる鋼製の
内筒金具14が配置され、弾性体16がこの内筒金具1
4の外周面に加硫接着されている。従って、調整板22
が埋め込まれた状態で、弾性体16が内筒金具14と外
筒金具12との間に設けられて、内筒金具14と外筒金
具12とを連結することになる。つまり、外筒金具12
の軸方向に沿った調整板22の少なくとも片側に隣接し
て圧縮可能な弾性体16が存在することになる。
【0021】尚、この内筒金具14の軸芯は、弾性体1
6に負荷が作用していない状態(図1の状態)で、外筒
金具12の軸芯よりも若干上側に位置している。但し、
内筒金具14と外筒金具12とが同軸上に配置されてい
ても良い。
【0022】また、この外筒金具12と内筒金具14と
の間であって内筒金具14より上部側には、弾性体16
を軸方向に貫通する上側空隙部18が形成されており、
外筒金具12と内筒金具14との間であって内筒金具1
4より下部側には、弾性体16を軸方向に貫通する下側
空隙部20が形成されていて、図1上、上下方向への弾
性体16の変形を容易としている。尚、これら上側空隙
部18及び下側空隙部20内に調整板は配置されていな
い。
【0023】さらに、この防振装置10は車体取付用と
される図示しない取付フレームに挿入固定されることに
なる。そして、この取付フレームを車体へ取り付け、内
筒金具14をボルト等でエンジンに連結すると、エンジ
ンの荷重は、内筒金具14、弾性体16、外筒金具1
2、取付フレームを介して車体へ支持される。エンジン
の荷重が弾性体16に加わると弾性体16が変形して、
内筒金具14の軸芯が外筒金具12の軸芯とほぼ一致す
るようになる。
【0024】次に、本実施の形態の作用を説明する。エ
ンジン側から振動が内筒金具14に伝達されると弾性体
16が変形する。この為、弾性体16の変形により振動
が減衰されて、外筒金具12に連結される車体側に振動
が伝達され難くなる。また、外筒金具12及び外筒金具
12と平行に配置された内筒金具14の軸方向に表裏面
22Aが向けられつつ、外筒金具12の内周面に調整板
22が設置されている。
【0025】従って、内筒金具14がその径方向(図1
上、P方向)に沿って動く時、内筒金具14に伴って変
形する弾性体16の変形方向に対して、調整板22は平
行に配置されていることになる。この為、調整板22に
対して弾性体16はせん断変形する形となり、図16及
び図17に示す従来技術の防振装置と比較して、内筒金
具14の径方向のばね定数の上昇は僅かとなる。
【0026】一方、内筒金具14がその軸方向(図2
上、R方向)に沿って動く時、内筒金具14に伴って変
形する弾性体16の変形方向に対して、調整板22は直
交して配置されていることになる。この為、弾性体16
の変形を調整板22の表裏面22Aで受ける形となり、
調整板22によって弾性体16に圧縮及び引っ張りの力
が働くことになる。この結果、従来技術の防振装置と比
較して、内筒金具14の軸方向のばね定数が大きく上昇
する。
【0027】以上より、外筒金具12の軸方向に表裏面
22Aが向けられて外筒金具12の内周面に調整板22
が設置されることで、内筒金具14の軸方向である防振
装置10の軸方向のばね定数が高められて、径方向のば
ね定数に対する軸方向のばね定数を大きくすることが可
能となり、結果として防振装置10の軸方向に沿った揺
動を小さくできる。
【0028】さらに、本実施の形態では、外筒金具12
の内周面の周方向に沿った複数箇所に調整板22がそれ
ぞれ設置されている為、より防振装置10の軸方向のば
ね定数が高まることになる。
【0029】次に、本発明の第2の実施の形態に係る防
振装置を図4及び図5に示し、これらの図に基づき本実
施の形態を説明する。尚、第1の実施の形態で説明した
部材と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明
を省略する。
【0030】図4及び図5に示すように、本実施の形態
に係る防振装置10には、外筒金具12の内周面に設置
される調整板22が無いものの、内筒金具14の外周面
の周方向に沿った複数箇所には、内筒金具14の軸方向
に表裏面24Aが向けられる調整板24が、それぞれ設
置されている。つまり、内筒金具14の外周面には、図
4上、左右下側寄りに突出するように、それぞれ調整板
24が溶接されて設置されている。
【0031】次に、本実施の形態の作用を説明する。本
実施の形態では、エンジン側から振動が第1の実施の形
態と同様に減衰されて、車体側に振動が伝達され難くな
る。また、内筒金具14の軸方向に表裏面24Aが向け
られつつ内筒金具14の外周面に調整板24が設置され
ている。
【0032】この為、第1の実施の形態と同様に、内筒
金具14がその径方向(図4上、P方向)に沿って動く
時、内筒金具14に伴って変形する弾性体16の変形方
向に対して、調整板24は平行に配置されていることに
なる。この為、調整板24に対して弾性体16はせん断
変形する形となり、図16及び図17に示す従来技術の
防振装置と比較して、内筒金具14の径方向のばね定数
の上昇は僅かとなる。
【0033】一方、内筒金具14がその軸方向(図5
上、R方向)に沿って動く時、内筒金具14に伴って変
形する弾性体16の変形方向に対して、調整板24は直
交して配置されていることになる。この為、弾性体16
の変形を調整板24の表裏面24Aで受ける形となり、
調整板24によって弾性体16に圧縮及び引っ張りの力
が働くことになる。この結果、従来技術の防振装置と比
較して、内筒金具14の軸方向のばね定数が大きく上昇
する。
【0034】以上より、内筒金具14の軸方向に表裏面
24Aが向けられて内筒金具14の外周面に調整板24
が設置されることで、防振装置10の軸方向のばね定数
が高められて、径方向のばね定数に対する軸方向のばね
定数を大きくすることが可能となり、結果として防振装
置10の軸方向に沿った揺動を小さくできる。
【0035】さらに、本実施の形態では、内筒金具14
の外周面の周方向に沿った複数箇所に調整板24がそれ
ぞれ設置されている為、より防振装置10の軸方向のば
ね定数が高まると共に、ばね定数の左右のバランスが良
くなることになる。
【0036】次に、本発明の第3の実施の形態に係る防
振装置を図6及び図7に示し、これらの図に基づき本実
施の形態を説明する。尚、第1の実施の形態で説明した
部材と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明
を省略する。
【0037】図6及び図7に示すように、本実施の形態
に係る防振装置10には、第1の実施の形態の調整板2
2及び第2の実施の形態の調整板24がそれぞれ設けら
れた構造とされている。
【0038】つまり、外筒金具12の内周面の図6上、
下側寄り左右の位置には、図7に示すようにそれぞれ2
枚の調整板22が並んで溶接されて設置されている。ま
た、内筒金具14の外周面には、図6上、左右下側寄り
に突出するように、それぞれ調整板24が溶接されて設
置されている。
【0039】以上より、本実施の形態は第1の実施の形
態及び第2の実施の形態を組み合わせたような作用を奏
することになる。
【0040】次に、本発明の第4の実施の形態に係る防
振装置を図8から図10に示し、これらの図に基づき本
実施の形態を説明する。尚、第1の実施の形態で説明し
た部材と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説
明を省略する。
【0041】図8から図10に示すように、本実施の形
態に係る防振装置10には、第1の実施の形態と同様
に、外筒金具12の内周面に調整板22が設置されてい
る。但し、本実施の形態では、図10に示すようにU字
状の断面を有した調整板ピース32を外筒金具12の内
周面に溶接することによって、それぞれ2枚の調整板2
2が外筒金具12の内周面に設置されることになる。
【0042】従って、本実施の形態も第1の実施の形態
と同様の作用を奏するが、さらに、2枚の調整板22を
一体的に溶接することによって、防振装置の組み立て性
が高まることになる。
【0043】次に、本発明の第5の実施の形態に係る防
振装置を図11及び図12に示し、これらの図に基づき
本実施の形態を説明する。尚、第1の実施の形態で説明
した部材と同一の部材には同一の符号を付し、重複した
説明を省略する。
【0044】図11及び図12に示すように、本実施の
形態に係る防振装置10には、第1の実施の形態と同様
に、外筒金具12の内周面に調整板22が設置されてい
る。但し、本実施の形態では、外筒金具12の両端部の
必要な個所を予め突出して形成しておき、外筒金具12
のこの両端部を内周側に屈曲して調整板22を形成す
る。
【0045】従って、本実施の形態も第1の実施の形態
と同様の作用を奏するが、さらに、溶接の替わりに外筒
金具12を屈曲して調整板22を形成することによっ
て、溶接が不要となる分だけ防振装置の組み立て性が高
まることになる。
【0046】次に、本発明の第6の実施の形態に係る防
振装置を図13に示し、この図に基づき本実施の形態を
説明する。尚、第1の実施の形態で説明した部材と同一
の部材には同一の符号を付し、重複した説明を省略す
る。
【0047】図13に示すように、本実施の形態に係る
防振装置10には、第1の実施の形態と同様に、外筒金
具12の内周面に調整板22が設置されている。但し、
本実施の形態では、外筒金具12の軸方向中程を部分的
に切り欠かいて折り曲げることにより調整板22が形成
されている。
【0048】従って、本実施の形態も第1の実施の形態
と同様の作用を奏するが、溶接が不要となる分だけ防振
装置の組み立て性が高まることになる。
【0049】次に、本発明の第7の実施の形態に係る防
振装置を図14に示し、この図に基づき本実施の形態を
説明する。尚、第1の実施の形態で説明した部材と同一
の部材には同一の符号を付し、重複した説明を省略す
る。
【0050】図14に示すように、本実施の形態に係る
防振装置10には、第1の実施の形態と同様に、外筒金
具12の内周面に調整板22が設置されている。但し、
本実施の形態では、外筒金具12が金型内に射出されて
成形された合成樹脂或いはアルミニウム製とされてい
て、調整板22が金型によって一体的に外筒金具12に
形成されたものである。この為、本実施の形態では、調
整板22を溶接、屈曲等する必要が無くなり、防振装置
の組み立て性が高まることになる。
【0051】次に、本発明の第8の実施の形態に係る防
振装置を図15に示し、この図に基づき本実施の形態を
説明する。尚、第1の実施の形態で説明した部材と同一
の部材には同一の符号を付し、重複した説明を省略す
る。
【0052】図15に示すように、本実施の形態に係る
防振装置10の外筒金具12と内筒金具14との間に
は、円筒形の中間筒34が弾性体16に埋め込まれた状
態で、これら外筒金具12及び内筒金具14と同軸的に
配置されている。そして、この中間筒34の内外周面
に、それぞれ中間筒34から突出するような調整板3
6、38が配置されている。
【0053】従って、この調整板36、38により、本
実施の形態の防振装置10も第1の実施の形態と同様の
作用を奏することになる。
【0054】尚、上記実施の形態において、外筒金具1
2の内周面にそれぞれ2枚の調整板22を並べて設置し
たが、外筒金具12の内周面の中央部にそれぞれ1枚の
調整板22を設置しても良い。また、内筒金具14の外
周面にそれぞれ1枚の調整板24を設置したが、内筒金
具14の外周面にそれぞれ2枚の調整板24を並べて設
置しても良い。
【0055】そして、上記実施の形態において、液室の
無いタイプの防振装置により説明したが、一つの或いは
複数の液室を有する防振装置に本発明を適用することが
できることは言うまでもない。また、上記実施の形態に
おいて、振動受部となる車体側に外筒を連結し、振動発
生部となるエンジン側に内筒を連結するような構成とし
たが、この逆の構成としても良い。
【0056】他方、実施の形態において、自動車に搭載
されるエンジンの防振を目的としたが、本発明の防振装
置は例えば自動車のボディマウント等、あるいは自動車
以外の他の用途にも用いられることはいうまでもない。
【0057】
【発明の効果】本発明の防振装置は上記構成としたの
で、軸方向のばね定数を高めて振動発生部の揺動を小さ
くすることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る防振装置の正
面図である。
【図2】図1に示す防振装置の2−2線断面図である。
【図3】図1に示す防振装置の3−3線断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る防振装置の正
面図である。
【図5】図4に示す防振装置の5−5線断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る防振装置の正
面図である。
【図7】図6に示す防振装置の7−7線断面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係る防振装置の正
面図である。
【図9】図8に示す防振装置の9−9線断面図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係る防振装置に
適用される外筒金具の斜視図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態に係る防振装置の
正面部分断面図である。
【図12】図11に示す防振装置の12−12線断面図
である。
【図13】本発明の第6の実施の形態に係る防振装置の
断面図である。
【図14】本発明の第7の実施の形態に係る防振装置の
断面図である。
【図15】本発明の第8の実施の形態に係る防振装置の
断面図である。
【図16】従来の防振装置の正面図である。
【図17】図16に示す防振装置の17−17線断面図
である。
【符号の説明】 10 防振装置 12 外筒金具 14 内筒金具 16 弾性体 22 調整板 24 調整板 36 調整板 38 調整板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動発生部及び振動受部の一方へ連結さ
    れる外筒と、 外筒の内周側に配置され且つ振動発生部及び振動受部の
    他方へ連結される内筒と、 内筒と外筒との間に設けられて内筒と外筒とを連結する
    と共に振動発生時に変形する弾性体と、 外筒の軸方向に表裏面が向けられつつ外筒の内周面に設
    置される調整板と、 を備えたことを特徴とする防振装置。
  2. 【請求項2】 外筒の内周面の周方向に沿った複数箇所
    に調整板がそれぞれ設置されたことを特徴とする請求項
    1記載の防振装置。
  3. 【請求項3】 振動発生部及び振動受部の一方へ連結さ
    れる外筒と、 外筒の内周側に配置され且つ振動発生部及び振動受部の
    他方へ連結される内筒と、 内筒と外筒との間に設けられて内筒と外筒とを連結する
    と共に振動発生時に変形する弾性体と、 内筒の軸方向に表裏面が向けられつつ内筒の外周面に設
    置される調整板と、 を備えたことを特徴とする防振装置。
  4. 【請求項4】 内筒の外周面の周方向に沿った複数箇所
    に調整板がそれぞれ設置されたことを特徴とする請求項
    3記載の防振装置。
JP15091297A 1997-06-09 1997-06-09 防振装置 Pending JPH10339342A (ja)

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JP15091297A JPH10339342A (ja) 1997-06-09 1997-06-09 防振装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013050176A (ja) * 2011-08-31 2013-03-14 Tokai Rubber Ind Ltd 筒型防振装置
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