JPH10338690A - アスコルビン酸誘導体およびその用途 - Google Patents

アスコルビン酸誘導体およびその用途

Info

Publication number
JPH10338690A
JPH10338690A JP14961697A JP14961697A JPH10338690A JP H10338690 A JPH10338690 A JP H10338690A JP 14961697 A JP14961697 A JP 14961697A JP 14961697 A JP14961697 A JP 14961697A JP H10338690 A JPH10338690 A JP H10338690A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
ascorbic acid
cells
formula
alkyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14961697A
Other languages
English (en)
Inventor
Mutsuyuki Kochi
睦之 東風
Yasukazu Tanuma
靖一 田沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TANUMA MIDORI
Original Assignee
TANUMA MIDORI
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TANUMA MIDORI filed Critical TANUMA MIDORI
Priority to JP14961697A priority Critical patent/JPH10338690A/ja
Publication of JPH10338690A publication Critical patent/JPH10338690A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 一般式〔I〕: 【化1】 (Yはハロゲン化アルキル、Lは水素または重水素、R
は水素、アルキル、アルコキシアルキルまたはアシル)
で表されるアスコルビン酸誘導体またはその医薬上許容
しうる塩およびその用途。 【効果】 本発明化合物は、低毒性であり、しかも不要
または病原細胞に対して選択的なアポトーシス誘発作用
を有するので、該細胞により発生する疾患の予防および
/または治療に有用である。例えば制癌剤、抗癌剤とし
て、さらには各種ウイルス感染が原因である多くの疾
患、HIVウイルスによる感染症、特に後天性免疫不全
症候群(AIDS)の予防および/または治療に有用で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、後記式〔I〕で表
されるアスコルビン酸誘導体またはその医薬上許容しう
る塩に関し、詳しくは不要または病原細胞に対してアポ
トーシスを選択的に誘発させ、該細胞により発生する疾
患の予防および/または治療に有用な新規化合物、およ
びその用途に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、細胞組織の死に関して、アポトー
シス(apoptosis ;細胞自滅または自死の意味であり、
アポプトーシスともいう) が注目されている。このアポ
トーシスは、病理的細胞死である壊死と異なり、最初か
ら組み込まれた細胞自身の遺伝子の発現に基づく細胞死
であると考えられている。すなわち、何らかの外部的ま
たは内部的要因が引き金となって、アポトーシスを遂行
する遺伝子が活性化され、この遺伝子を元にアポトーシ
ス蛋白質が生合成され、生成されたアポトーシス蛋白質
により細胞自身が能動的に自壊し、死に到ると考えられ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、不要
または病原細胞に対して選択的なアポトーシス誘発作用
を有する新規な化合物を提供することである。本発明の
他の目的は、該新規化合物の医薬用途を提供することで
ある。
【0004】
【課題を解決するための課題】本発明者は、上記目的を
達成するために鋭意検討を重ねた結果、後記一般式
〔I〕で表されるアスコルビン酸誘導体またはその医薬
上許容しうる塩が、不要または病原細胞に対して選択的
なアポトーシス誘発作用を有し、該細胞により発生する
疾患の予防および/または治療に有用であることを見出
し、本発明を完成した。
【0005】すなわち本発明は 一般式〔I〕:
【0006】
【化2】
【0007】(式中、X、Yは及びZは同じでも異なっ
ていてもよく、それぞれ水素、ハロゲン化アルキル、水
酸基またはアルコキシ、Lは水素または重水素、Rは水
素、アルキル、アルコキシアルキルまたはアシルを示
す)で表されるアスコルビン酸誘導体またはその医薬上
許容しうる塩に関し、また 一般式〔I〕で表されるアスコルビン酸誘導体または
その医薬上許容しうる塩を有効成分とし、不要または病
原細胞に対してアポトーシスを選択的に誘発させて、該
細胞により発生する疾患を予防および/または治療する
ための薬剤に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本明細書中、ハロゲン化アルキル
のハロゲンとしては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等が
挙げられ、好ましくはフッ素である。ハロゲン化アルキ
ルのアルキルとしては、直鎖状、分岐状のいずれでもよ
く、炭素数1〜6の低級アルキルが好ましく、具体的に
はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、
イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペン
チル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル等が例示
される。より好ましくは炭素数1〜4の低級アルキルで
ある。ハロゲン化アルキルとしては、前記アルキルの一
部の水素原子がハロゲン化されたもの、例えば(C
3 2 CHCH2 −、CF3 CH2 −、CHF2 −、
CH2 F−等であってもよく、また、全ての水素原子が
ハロゲン化されたもの、例えばトリフルオロメチル、ペ
ンタフルオロエチル等であってもよい。
【0009】本明細書中、アルコキシとしては、炭素数
1〜6の低級アルコキシが好ましく、具体的には、メト
キシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブト
キシ、ペントキシ、イソペントキシ、イソペンチルオキ
シ、ネオペンチルオキシ、ヘキシルオキシ等が例示され
る。
【0010】本明細書中のアルキルとしては、前記ハロ
ゲン化アルキルのアルキルとして例示したものが挙げら
れる。アルコキシアルキルとしては、炭素数の合計が3
〜7のものが好ましく、具体的にはメトキシエチル、エ
トキシエチル、プロポキシエチル、イソプロポキシエチ
ル、ブトキシエチル、2−メトキシ−1−メチルエチ
ル、2−エトキシ−1−メチルエチル等が例示される。
アシルは、脂肪族アシル、芳香族アシルのいずれでもよ
い。脂肪族アシルとしては、炭素数2〜20のものが挙
げられ、具体的にはアセチル、プロパノイル、ブタノイ
ル、2−イソブタノイル、ピバロイル、ヘキサノイル、
ウンデカノイル、オクタノイル、5,7,7−トリメチ
ル−2−(1,3,3−トリメチルブチル)−オクタノ
イル、パルミトイル、シクロヘキサノイル等が例示され
る。芳香族アシルとしては、ヘンゾイル等が例示され
る。
【0011】本明細書中の反応性置換基としては、例え
ばハロゲンが挙げられ、該ハロゲンとしては、前記ハロ
ゲン化アルキルのハロゲンとして示したものが例示され
る。
【0012】本発明化合物としては、具体的には式
〔I〕において、表1に示される置換基X,Y,Z,L
およびRを有する化合物が挙げられる。
【0013】
【表1】
【0014】Rが水素である本発明のアスコルビン酸誘
導体〔I’〕は、式〔II〕で表される化合物と、式〔II
I 〕で表されるアスコルビン酸とを反応させることによ
って製造される。
【0015】
【化3】
【0016】(式中、X,Y,ZおよびLは前記と同
義)
【0017】この反応は、ベンズアルデヒドとジアルコ
ールまたは多価アルコールとの反応のような、アルデヒ
ド類からアセタール類を製造する公知の反応において通
常使用されるような触媒を用いて行うことが好ましい。
該触媒としては、例えば硫酸、p−トルエンスルホン酸
等の酸性触媒が挙げられる。
【0018】また反応は、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキシド、ジメチルアセトアミド等のような二
極性溶媒中で行うことが好ましい。
【0019】反応条件および使用される溶媒は、反応物
の反応性および溶解性によって適宜選択される。
【0020】また、酸性触媒の存在下に、置換されたベ
ンズアルデヒドまたはその低級アセタール類と、ジアル
コールまたは多価アルコールとの反応のような、アルデ
ヒド類からアセタール類を調製するための公知の製法に
よっても調製することができる。
【0021】Rがアルキル、アルコキシアルキルまたは
アシルである場合は、例えば以下に示す合成方法が挙げ
られる。
【0022】第1に、前記化合物〔I’〕に、化合物
〔IV〕を反応させて、本発明化合物〔I”〕を合成する
方法が挙げられる。
【0023】
【化4】
【0024】(式中、X,Y,ZおよびLは前記と同義
であり、R’はアルキル、アルコキシアルキルまたはア
シル、Xは反応性置換基を示す)
【0025】これは、通常の脱HX反応である。該反応
は、塩化メチレン、クロロホルム等の不活性有機溶媒中
で行う。好ましくは塩基(例えば、ピリジン、トリエチ
ルアミン等の三級アミン)等の触媒の存在下に行う。
【0026】第2に、3−O−置換アルコルビン酸〔II
I'〕に化合物〔II〕を反応させて、本発明化合物〔I''
〕を合成する方法が挙げられる。
【0027】
【化5】
【0028】(式中X,Y,Z、LおよびR’は前記と
同義) この合成は、上記第1の反応に準じて行うことができ
る。
【0029】なお、化合物〔III'〕は公知であり、特開
昭58−131978号公報、特開平1−313476
号公報等に開示されている。
【0030】本発明のアスコルビン酸誘導体の塩として
は、例えばリチウム、ナトリウム、カリウムなどのアル
カリ金属塩;カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ
土類金属塩;アルミニウム塩;トリエチルアミン、塩基
性アミノ酸(リジン、アルギニン、ヒスチジン)などの
有機塩などの医薬的に許容される塩が挙げられる。
【0031】本発明化合物は、低毒性であり、しかも不
要または病原細胞に対して選択的なアポトーシス誘発作
用を有するので、該細胞により発生する疾患の予防およ
び/または治療に有用である。例えば、制癌剤、抗癌剤
として、さらには各種ウイルス感染が原因である多くの
疾患、HIVウイルスによる感染症、特に後天性免疫不
全症候群(AIDS)の予防および/または治療に有用
である。
【0032】本発明化合物を疾患予防・治療剤として用
いる場合、本発明化合物を、薬理的に許容される添加剤
(例えば、担体、賦形剤等)、補助成分等と適宜混合
し、例えば散剤、顆粒剤、錠剤、ペレット剤、カプセル
剤、坐剤、液剤、乳剤、懸濁剤、注射剤、シロップ剤、
外用剤等の態様で医薬組成物とし、経口、非経口または
外用投与することができる。
【0033】そのような補助的成分は、例えば水、グル
コース、ラクトース、ゼラチン、マンニトール、澱粉ペ
ースト、トリケイ酸マグネシウム、コーンスターチ、ケ
ラチン、コロイド状シリカ、バレイショ澱粉、尿素など
のような固形、半固形または液状の製剤の製造に効果的
に使用できるものを包含する。さらには、安定剤、増量
剤、着色剤および芳香剤のような補助剤も包含され得
る。また、本発明化合物の活性を保持するために保存剤
を含有させることもでき、関連する疾病の進度または病
状に対して所望の治療的効果を生ぜしめるに十分な量の
本発明化合物を含有しているべきである。
【0034】本発明の疾患予防・治療剤をヒトに投与す
る場合は、本発明化合物の有効量を、望ましくは、例え
ば注射などのように非経口的に、または経口的に投与す
る。本発明化合物の投与量は、性別、年齢、体重、症
状、治療効果、投与方法、投与期間などにより異なる
が、例えば成人患者では1〜3000mg/日程度が例
示される。
【0035】
【実施例】本発明をより詳細に説明するために、実施
例、実験例および製剤例を挙げるが、本発明はこれらに
より何ら限定されるものではない。
【0036】実施例1:5,6−O−p−トリフルオロ
メチルベンジリデン−アスコルビン酸(化合物1)の合
成(その1) アスコルビン酸20gおよびp−トリフルオロメチルベ
ンズアルデヒド20gのベンゼン溶液150mlに、p
−トルエンスルホン酸70mgを加えて2時間還流加熱
し、同時に共沸脱水した。反応終了後に炭酸水素ナトリ
ウム溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶
媒留去後にゲル濾過クロマトグラフィーにより目的化合
物を分離精製した。
【0037】実施例2:化合物1の合成(その2) アスコルビン酸20g、p−トリフルオロメチル−ジメ
トキシトルエン20gおよび触媒量(160mg)のp
−トルエンスルホン酸を、ジメチルホルムアミド60m
lに溶解し、4時間還流加熱し、同時に共沸して副生し
たメタノールを除去した。反応終了後に石油エーテル−
水系で洗浄し、次いでメキサン−水系で結晶化し、目的
化合物を得た。
【0038】実施例3:化合物1の合成(その3) アスコルビン酸20gおよびp−トリフルオロメチルベ
ンズアルデヒド20gを、ジメチルホルムアミド150
mlに溶解した。濃硫酸4mlを添加し、室温で2日間
反応させた。溶媒を留去して目的化合物を得た。
【0039】実施例4:5,6−O−p−トリフルオロ
メチルベンジリデン−アスコルビン酸ナトリウム(化合
物2)の合成 化合物1(15g)を水300mlに懸濁し、炭酸水素
ナトリウム5gを添加、溶解後に溶液を凍結乾燥して、
目的化合物を得た。その物性データは以下の通りであっ
た。
【0040】HPLC:C18−ODS(オクタデシルシ
リル)系逆相カラム、展開溶媒はメタノール−水(9:
1)において、単一ピークであった。 IR(cm-1,KBr):830, 1100, 1320, 1570, 172
0, 34001 H−NMR〔ppm,溶媒はD2 O,対象はDSS
(2,2−ジメチル−2−シラペンタン−5−スルホン
酸ナトリウム)〕:4.0-4.5(m, 2H), 4.5-4.9 (m, 4
H), 5.9 (m, 1H), 7.3-7.9 (m, 4H)
【0041】実施例5:3−O−n−エチル−5,6−
O−p−トリフルオロメチルベンジリデン−アスコルビ
ン酸(化合物3)の合成 5,6−O−p−トリフルオロメチルベンジリデン−ア
スコルビン酸15g、ナトリウムメトキシド3g、ヨウ
化エチル10gおよびDMSO(ジメチルスルホキシ
ド)150mlからなる反応液を調製し、常温で72時
間反応させた。反応液を酢酸エチルで抽出し、その抽出
液を塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄した。酢酸エチル
層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥して溶媒を留
去した。2度のTLCシリカクロマト(展開溶媒:1回
目はメタノール−トルエン−酢酸エチル系、2回目は酢
酸エチル−トルエン系)により目的化合物を単離した。
その物性データは以下の通りであった。
【0042】HPLC:C18−ODS系逆相カラム、展
開溶媒はメタノール−水(9:1)において、単一ピー
クであった。 IR(cm-1,NEAT):820, 1090, 1320, 1370, 1680,
1720, 3000, 33001 H−NMR〔ppm,溶媒はCDCl3 +d4 −メタ
ノール,対象はTMS(テトラメチルシラン)〕:1.3
(t, 3H), 3.7-4.8 (m, 7H), 5.7-6.0(m, 1H),7.1-8.0
(m, 4H)
【0043】実施例6:3−O−パルミトイル−5,6
−O−p−トリフルオロメチルベンジリデン−アスコル
ビン酸(化合物4)の合成(その1) アスコルビン酸の代わりに3−O−パルミトイル−アス
コルビン酸を用いる以外は実施例1に準じて目的化合物
を調製した。
【0044】実施例7:化合物4の合成(その2) 5,6−O−p−トリフルオロメチルベンジリデン−ア
スコルビン酸3gの塩化メチレン溶液を100mlにピ
リジン8mlを添加し、パルミトイルクロリド3.3g
の塩化メチレン溶液10mlを滴下した。室温で3時間
反応させた後に、希塩酸および水で順次洗浄し、無水硫
酸ナトリウム上で乾燥し、溶媒を留去した。残留物をゲ
ルクロマトグラフィーにより分離して、目的化合物を得
た。化合物4の物性データは以下の通りであった。
【0045】HPLC:C18−ODS系逆相カラム、展
開溶媒はメタノール−水(1:9)において、単一ピー
クであった。 IR(cm-1,KBr):820, 1120, 1320, 1680, 174
0, 2800, 2900, 34001 H−NMR〔ppm,溶媒はCDCl3 +d4 −メタ
ノール,対象はTMS〕:0.6-1.8(m, 31H), 3.5-4.8
(m, 5H), 5.6-5.9(m, 1H), 7.3-7.5 (m, 4H)
【0046】実験例1 ヒト前骨髄性白血病細胞(HL−60)において、化合
物2によるアポトーシスの誘発効果を確認した。HL−
60細胞(5×105 cells)を本発明化合物の存
在下で、37℃×5時間処理した後に、アガロースゲル
電気泳動法によりアポトーシスの特徴であるDNAの断
片化の発生を確認し、その割合(アポトーシスの誘導
能)を算出した。その結果を表2に示す。
【0047】
【表2】
【0048】実験例2 実験例1に準じて、各化合物2〜4によるアポトーシス
の誘発効果を確認した。各化合物2〜4の終濃度は、そ
れぞれ3mM、1mM、0.1mMとした。DNAの断
片化合物の割合(アポトーシスの誘導能)を表3に示
す。
【0049】
【表3】
【0050】実験例3(毒性) 化合物2の溶液(10mg/ml)をマウスに投与したと
ころ、1000mg/kg体重を静脈内投与しても、死亡に
は到らなかった。
【0051】 製剤例1(錠剤) (1)化合物2 50g (2)直打用微粒No. 209(富士化学社製) 70g メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 20% トウモロコシデンプン 30% 乳糖 50% (3)結晶セルロース 60g (4)CMCカルシウム 18g (5)ステアリン酸マグネウム 2g
【0052】(1)から(4)までを均一に混合した後
に、(5)を添加してさらに混合し、その混合末を打錠
して、1錠200mgの錠剤とした。この錠剤は、必要
に応じて、通常用いられる腸溶性または胃溶性フィルム
コーティング剤(例えば、ポリビニルアセタールジエチ
ルアミノアセテート)または食用性着色剤でコーティン
グしてもよい。
【0053】製剤例2(カプセル剤) (1)化合物2 1000g (2)乳糖 960g (3)ステアリン酸マグネシウム 40g
【0054】上記成分を均一に混合し、その混合末をハ
ードゼラチンカプセルに200mgずつ充填した。
【0055】製剤例3(注射剤) (1)化合物2 100mg (2)ブドウ糖 100mg (3)注射用水 全量で 10ml
【0056】(1)と(2)とを(3)に溶解した液を
メンブランフィルターで濾過後に再び除菌濾過を行い、
その濾過液を無菌的にバイアルに分注し、窒素ガスを充
填した後、密封して静脈内注射剤とした。
【0057】
【発明の効果】本発明のアスコルビン酸誘導体またはそ
の医薬上許容しうる塩は、低毒性であり、しかも不溶ま
たは病原細胞に対して選択的なアポトーシス誘発作用を
有するので、該細胞により発生する疾患の予防および/
または治療に有用である。例えば、制癌剤、抗癌剤とし
て、さらには各種ウイルス感染が原因である多くの疾
患、HIVウイルスによる感染症、特に後天性免疫不全
症候群(AIDS)の予防および/または治療に有用で
ある。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/365 AGZ A61K 31/365 AGZ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式〔I〕: 【化1】 (式中、X,Yは及びZは同じでも異なっていてもよ
    く、それぞれ、水素、ハロゲン化アルキル、水酸基また
    はアルコキシ、Lは水素または重水素、Rは水素、アル
    キル、アルコキシアルキルまたはアシルを示す)で表さ
    れるアスコルビン酸誘導体またはその医薬上許容しうる
    塩。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアスコルビン酸誘導体ま
    たはその医薬上許容しうる塩を有効成分とし、不要また
    は病原細胞に対してアポトーシスを選択的に誘発させ
    て、該細胞により発生する疾患を予防および/または治
    療するための薬剤。
JP14961697A 1997-06-06 1997-06-06 アスコルビン酸誘導体およびその用途 Pending JPH10338690A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14961697A JPH10338690A (ja) 1997-06-06 1997-06-06 アスコルビン酸誘導体およびその用途

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14961697A JPH10338690A (ja) 1997-06-06 1997-06-06 アスコルビン酸誘導体およびその用途

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10338690A true JPH10338690A (ja) 1998-12-22

Family

ID=15479113

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14961697A Pending JPH10338690A (ja) 1997-06-06 1997-06-06 アスコルビン酸誘導体およびその用途

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10338690A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3092220A4 (en) * 2013-09-25 2017-08-30 University of Florida Research Foundation, Inc. Vitamin c prodrugs and uses thereof

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3092220A4 (en) * 2013-09-25 2017-08-30 University of Florida Research Foundation, Inc. Vitamin c prodrugs and uses thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2003284808B2 (en) The derivatives of pyridone and the use of them
JPH08268890A (ja) C型肝炎の予防・治療剤
WO1991001306A1 (fr) Derive oxoindole
CN113321694A (zh) N4-羟基胞苷衍生物及其制备方法和用途
KR20170061616A (ko) 피마살탄의 신규 염
CN103058972A (zh) 一类含环己烷结构的苯基c-葡萄糖苷衍生物、其制备方法和用途
JP6275644B2 (ja) N−[2−({2−[(2S)−2−シアノピロリジン−1−イル]−2−オキソエチル}アミノ)−2−メチルプロピル]−2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−カルボキサミドの結晶
RU2672249C1 (ru) Полиморф гидрохлорида йонкенафила, способ его получения, и композиция на его основе, и его применение
KR20040051485A (ko) 광활성 비사이클롤, 그 제조방법과 이를 함유하는 조성물및 이용
JPS61106574A (ja) オキサ(またはチア)ジアジン誘導体
JPH10338690A (ja) アスコルビン酸誘導体およびその用途
JP3093170B2 (ja) ヒドロキノン誘導体及びその医薬用途
JP2511709B2 (ja) キサントシリンxモノメチルエ―テル誘導体及びそれを含有する抗腫瘍剤
JPH0560478B2 (ja)
BRPI0611096A2 (pt) (5z)-5-(6-quinoxalinilmetilideno)-2-[(2,6-diclorofenil)a mino]-1,3-tiazol-4(5h)-ona
CN111303087B (zh) 呋喃酮类化合物及其制备方法与应用
JP3573766B2 (ja) 2−ニトロイミダゾール−1−イル−n−プロパルギルアセトアミド
JP3068175B2 (ja) イソチアゾロ〔5,4―b〕ピリジン誘導体
WO2015109925A1 (zh) 丙型肝炎药物的晶型及其制备方法、其药物组合物和用途
WO2004080453A1 (ja) 抗c型肝炎ウイルス剤と抗hiv剤
JPH0466568A (ja) 中枢性抗酸化剤化合物
JP3112754B2 (ja) シクロアルケノン化合物及び該化合物を有効成分とする脳機能改善薬
CN116589518A (zh) 一种新型的胞苷衍生物及其药物组合物和用途
JP2566153B2 (ja) 新規ベンゾフラン誘導体、尿酸***剤及びその製法
JPH0141624B2 (ja)