JPH10336224A - クロック供給装置 - Google Patents

クロック供給装置

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JPH10336224A
JPH10336224A JP9142258A JP14225897A JPH10336224A JP H10336224 A JPH10336224 A JP H10336224A JP 9142258 A JP9142258 A JP 9142258A JP 14225897 A JP14225897 A JP 14225897A JP H10336224 A JPH10336224 A JP H10336224A
Authority
JP
Japan
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station
synchronization reference
system configuration
clock
synchronization
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Application number
JP9142258A
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English (en)
Inventor
Toshio Funabashi
俊男 船橋
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、環状のSTM網を構成する局に設
置されるクロック供給装置に関し、相互同期状態を自動
的にかつ確度高く回避することを目的とする。 【解決手段】 環状の双方向のSTM網から網同期の基
準を得る2つの同期基準抽出手段と、現用系の同期基準
抽出手段が得た基準に同期するクロック信号を生成する
クロック分配手段と、2つの同期基準抽出手段が基準を
得ているか否かの判別を行う判別手段と、その結果に基
づいて系構成を行い、基準を得られる一方の同期基準抽
出手段を現用系とする系構成手段と、現用系が一方の同
期基準抽出手段である場合には上りのリンク、その他の
場合には下りのリンクのスペアチャネルに、その同期基
準抽出手段の識別情報を送信する系構成送信手段とを備
え、系構成手段は、得られた識別情報が現用系の同期基
準抽出手段を示さないときにこの識別情報を優先して系
構成を行う手段を含んで構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、環状のSTM網に
設置された局において、その局に備えられた伝送装置に
網同期方式に適応したクロック信号を供給するクロック
供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報化社会の進展と共に、伝送網
には多様な伝送情報を高速に伝送できることが強く要望
されている。また、このような要望を満たし、かつ日米
欧で異なるハイアラキーの全てに対する適応を可能とす
る方向で標準化された新しい同期インタフェース(以
下、単に「新同期方式」という。)(SDH(Synchronou
sDigital Hierarchy)) は、高度の保守や運用が可能で
あって将来的に柔軟なサービスが可能であるために、幹
線系の伝送路だけではなく事業用や私設の通信設備にも
多く適用されつつある。
【0003】図6は、新同期方式が適用された伝送系の
構成例を示す図である。図において、伝送装置80-A〜
80-Dは、それぞれ局A〜Dに設置され、かつ新同期方
式に適応すると共に、環状に形成された全二重方式の伝
送路81に介装される。また、伝送装置80-Bはクロッ
ク供給装置80C-Bを有し、そのクロック供給装置80
C-Bは待機冗長方式が適用されたN系82-NとE系82
-Eと、これらのN系82-NとE系82-Eとに接続された
制御部83とから構成される。
【0004】N系82-Nでは、伝送路81によって形成
されるリンクの内、局Aから局B、局Cおよび局Dを介
して局Aに至るリンク(以下、「下りのリンク」とい
う。)の入方路に、クロック受信部84-Nの入力が接続
され、そのクロック受信部84-Nの一方の出力は網同期
発振部85-Nの一方の入力に接続される。網同期発振部
85-Nの一方の出力は周波数変換部86-Nの一方の入力
に接続され、その周波数変換部86-Nの出力はクロック
分配部87-Nを介して局Aに設置された装置やユニット
(図示されない。)の各部に接続される。
【0005】なお、E系82-Eの構成については、上述
したN系82-Nの構成と同じであるから、個々の対応す
る構成要素に添え文字を「E」とする同じ符号を付与
し、ここではその説明を省略する。ただし、クロック受
信部84-Eの入力には、伝送路81によって形成される
リンクの内、局Aから局D、局Cおよび局Bを介して局
Aに至るリンク(以下、「上りのリンク」という。)が
接続される。
【0006】また、N系82-NとE系82-Eとの間で
は、クロック受信部84-N、84-Eの他方の出力は網同
期発振部85-N、85-Eの他方の入力に交互に接続さ
れ、かつこれらの網同期発振部85-N、85-Eの他方の
出力は周波数変換部86-N、86-Eの他方の入力に交互
に接続される。さらに、クロック受信部84-N、84-
E、網同期発振部85-N、85-Eおよび周波数変換部8
6-N、86-Eの制御用の入出力端子は制御部83の対応
する制御端子に接続される。
【0007】なお、伝送装置80-A、80-C、80-Dの
構成については、伝送装置80-Bの構成と同じであるか
ら、個々の対応する構成要素に添え文字をそれぞれ
「A」、「C」、「D」とする同じ符号を付与し、ここ
ではその説明および図示を省略する。以下、このような
構成の伝送網における第一の従来例の動作を説明する。
【0008】局Bに設置されたクロック供給装置80C
-Bでは、例えば、局Aが網同期の最上位局として作動
し、かつ図7(a) に矢印で示すように、局B、局Cおよ
び局Dがそれぞれ局A、局Bおよび局Cから下りのリン
クを介して供給されるクロック信号を基準として下位局
として作動している場合には、クロック受信部84-N
は、下りのリンクを介して伝送装置80-Aから受信され
た信号からクロック信号の成分を抽出する。
【0009】網同期発振部85-Nはその成分に位相同期
した基準クロック信号を生成し、かつ周波数変換部86
-Nはその基準クロック信号に位相同期した種々のクロッ
ク信号を発生すると共に、これらのクロック信号をクロ
ック分配部87-Nを介して伝送装置80-Bの各部に供給
する(図7(a)、図8(1))。また、図6および図7(a) に
「×」印を付して示すように、伝送装置80-Aから伝送
装置80-Bに至る下りのリンクの伝送区間に障害が生じ
た場合には、上述したクロック信号の成分は伝送装置8
0-Bに供給されない。伝送装置80-Bでは、クロック受
信部84-Nは、そのクロック信号が受信されているか否
かを所定の頻度で判別し(図8(2))、その判別の結果が
否となったことを認識すると、その旨を示す「断情報」
を制御部83に与える。
【0010】一方、制御部83は、上述したように二重
されたクロック受信部84-N、84-Eと、網同期発振部
85-N、85-Eと、周波数変換部86-N、86-Eとの稼
働状況(ハードウエアの作動状態と対応する上りまたは
下りのリンクの状態とを含む。)が正常であるか否かを
個別に監視することによって、正常に稼働しているクロ
ック受信部、網同期発振部および周波数変換部を把握す
る。
【0011】さらに、制御部83は、上述した「断情
報」を認識すると、その時点でクロック受信部84-Eの
状態が正常であるか否かを判別し(図8(3))、その判別
の結果が真である場合には、そのクロック受信部84-E
をクロック受信部84-Nに代えて適用することを決定
し、その旨を示す指令を網同期発振部85-N、85-Eの
双方に与える。
【0012】網同期発振部85-Nは、この指令を認識す
るとクロック受信部84-Eを介して上りのリンクから得
られたクロック信号の成分を周波数変換部86-Nに与え
る。したがって、網同期装置を含む伝送装置80-Bに
は、周波数変換部86-Nおよびクロック分配部87-Nに
よって引き続きクロック信号が供給される(図8(4))。
しかし、制御部83は、上述したように行った判別(図
8(3))の結果が否である場合には、クロック受信部84
-N、84-Eの双方の状態が不正常であるので、網同期発
振部85-Nに自走モードへの移行を指令する(図8
(5))。網同期発振部85-Nは、その指令を認識すると、
内蔵されたルビジウム発振器の出力を基準として高い安
定度で基準クロックを生成する。
【0013】また、制御部83は、網同期発振部85-
N、85-Eと周波数変換部86-N、86-Eとについても
正常に作動しているか否かを監視し、何らかの障害が発
生した場合にはその時点で正常に作動している代替の網
同期発振部や周波数変換部を適用することにより系の再
構成を行う。なお、上述したように下りのリンクに発生
した障害に起因してクロック信号の成分が得られない状
態となった場合には、網同期発振部85-Nと周波数変換
部86-Nとは、それぞれクロック受信部84-Nより遅れ
て「断情報」を出力し得るが、制御部83は、これらの
「断情報」の列を所定のアルゴリズムに基づいて解析す
ることによって、系の再構成によって切り替えられるべ
きモジュール(クロック受信部84-N、84-E、網同期
発振部85-N、85-E、周波数変換部86-N、86-Eの
何れか)を判別する。
【0014】また、制御部83は、上述した監視の結果
として不正常な状態が解消されたモジュール(以下、
「復旧モジュール」という。)を認識すると、その復旧
モジュールと対をなし、かつ機能が同じであるモジュー
ル(以下、「互対モジュール」という。)の状態を確認
する。さらに、制御部83は、その互対モジュールの状
態が正常である場合には予め決められたCE制御のアル
ゴリズムに基づいて復旧モジュールを現用もしくは予備
のモジュールとし、反対に不正常である場合にはその復
旧モジュールを現用のモジュールとすることによって系
の再構成を行う(図8(6)、(7))。
【0015】図9は、第二の従来例の動作フローチャー
トである。図において、図8に示す処理と同じ処理につ
いては、同じ番号を付与して示し、以下では、その説明
を省略する。以下、図6および図9を参照して第二の従
来例について説明する。第二の従来例と既述の第一の従
来例との構成の相違点は、制御部83に代えて制御部8
3Aが備えられ、その制御部83Aには、図示されない
操作部から「N→E切り替え指令」と「E→N切り替え
指令」とが与えられる点にある。
【0016】このような構成の従来例では、制御部83
Aは、クロック受信部84-N(84-E)から「断情報」
が与えられると、その時点で網同期発振部85-N(85
-E)が正常に作動している限りその網同期発振部85-N
(85-E)に自走モードへの移行を指令する(図9(a)、
(b))が、系の再構成は保留しつつ待機する(図9(c)、
(d))。
【0017】さらに、制御部83Aは、このような状態
では、クロック受信部84-N、84-Eの内、「現用とな
っているクロック受信部」が前者である場合には、既述
の「N→E切り替え指令」が与えられるか否かを判別し
(図9(e))、その判別の結果が真であるときにはクロッ
ク受信部84-Nに代えてクロック受信部84-Eを現用系
とする(図9(f))。しかし、反対に「現用となっている
クロック受信部」が後者である場合に、既述の「E→N
切り替え指令」が与えられるか否かを判別し(図9
(g))、その判別の結果が真であるときにはクロック受信
部84-Eに代えてクロック受信部84-Nを現用とする
(図9(h))。
【0018】すなわち、第二の従来例では、例えば、図
6、図7(a) に「×」印を付して示すように局Aから局
Bに至る下りのリンクの伝送区間に障害が生じた場合に
は、局Bに設置されたクロック供給回路80C-Bにおい
て、まず網同期発振部85-Nは自走モードに移行するこ
とによって基準クロック信号の生成に供されるべき当座
のクロック信号を供給し、かつ保守や運用の担当者が行
う操作に応じて系の再構成が行われる。
【0019】したがって、局B、局Cおよび局Dの全て
において上述した操作が行われた後には、下りのリンク
に障害が発生しても図7(b) に矢印で示すように、その
下りのリンクに代わる上りのリンクを介して与えられる
クロック信号の成分に基づいて網同期の継続がはかられ
る。また、第二の従来例では、例えば、N系82-Nが現
用系として作動しているときに、クロック受信部84-N
および周波数変換部86-Nの何れか一方から制御部83
Aに「断情報」が与えられた場合には、網同期発振部8
5-Nはその制御部83Aの主導の下でE系の状態の如何
にかかわらず速やかに自走モードに移行する。
【0020】したがって、図7(c) に破線の矢印で示す
ように、局Bが局Cから与えられるクロック信号の成分
に同期をとり、かつ局Cが局Bから与えられるクロック
信号の成分に同期をとる「相互同期状態(閉ループ)」
は確実に回避される。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した第
一の従来例では、クロック受信部84-N(84-E)に代
えてクロック受信部84-E(84-N)が現用系となった
場合には、既述の「相互同期状態」が発生して従属同期
構成が損なわれるために、スリップが発生し、さらに、
伝送品質が著しく劣化する可能性があった。
【0022】なお、第一の従来例において「相互同期状
態」の発生を回避する方法としては、例えば、上りのリ
ンクとクロック受信部84-Eの入力との間を結ぶ布線を
省略し、あるいはそのクロック受信部84-Eについて、
主要な構成部品の実装を省略する方法がある。しかし、
これらの方法については、上りのリンクと下りのリンク
とによるクロックの供給路の冗長性が得られないために
所望の信頼性が確保されず、実際には適用できなかっ
た。
【0023】また、第二の従来例では、クロック信号の
供給源は系の再構成に先行して自走モードに移行した網
同期発振部によって確保されるが、「相互同期状態」の
回避には、全ての局において保守や運用の担当者によっ
て行われる既述の操作が必須であるために、その保守や
運用の効率は低く、かつ各局が置局された地理的あるい
は物理的環境の相違に起因して障害の発生や回復に適応
した迅速な対処には限界があった。
【0024】本発明は、フレーム構成を維持しつつ、相
互同期状態を自動的にかつ確度高く回避できるクロック
供給装置を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1〜4に
記載の発明の原理ブロック図である。
【0026】請求項1に記載の発明は、環状に形成され
たSTM網の複数の中継点の内、自局が設置された中継
点に、網同期の中心である主局、あるいはそのSTM網
の上りのリンクと下りのリンクとの先行する伝送区間を
介して対向する上位局から、個別に与えられた網同期の
基準をフレーム構成に基づいて抽出する2つの同期基準
抽出手段11-1、11-2と、2つの同期基準抽出手段1
1-1、11-2の内、待機冗長方式の現用系に設定された
同期基準抽出手段によって抽出された基準を取り込み、
その基準に位相同期したクロック信号を生成して自局に
設置されたノードに網同期の時間基準として供給するク
ロック分配手段12と、2つの同期基準抽出手段11-
1、11-2について、個別に網同期の基準を抽出してい
るか否かの判別を行う判別手段13と、判別手段13に
よって行われた判別の結果に基づいて2つの同期基準抽
出手段11-1、11-2の系構成を決定し、これらの同期
基準抽出手段11-1、11-2の内、網同期の基準を抽出
している何れか一方を現用系に設定する系構成手段14
と、フレーム構成に基づくスペアチャネルの中継を行
い、かつ2つの同期基準抽出手段11-1、11-2の内、
何れかが系構成手段14によって新規に現用系に設定さ
れたときに、その現用系が前者である場合には上りのリ
ンクに、後者である場合には下りのリンクに、それぞれ
その同期基準抽出手段を示す識別情報をこのスペアチャ
ネルを介して送信する系構成送信手段15とを備え、系
構成手段14は、上りのリンクあるいは下りのリンクの
先行する伝送区間を介して受信された識別情報が現用系
に相当する同期基準抽出手段を示すか否かを判別し、そ
の判別の結果が否であるときにその識別情報を優先して
系構成を決定する手段を含むことを特徴とする。
【0027】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のクロック供給装置において、系構成送信手段15は、
系構成手段14によって新規に現用系に設定された同期
基準抽出手段を示す識別情報に併せて、自局を示すユニ
ークな識別情報をスペアチャネルに送信する手段を有す
ることを特徴とする。請求項3に記載の発明は、請求項
1に記載のクロック供給装置において、判別手段13
は、2つの同期基準抽出手段11-1、11-2がそれぞれ
網同期の基準を抽出していないことの判別の結果につい
ては、時系列の順に得られる複数の判別の結果の平均を
とり、予め決められた閾値に対するその平均に基づいて
確定することを特徴とする。
【0028】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
請求項3の何れか1項に記載のクロック供給装置におい
て、2つの同期基準抽出手段11-1、11-2の内、系構
成手段14によって現用系に設定された同期基準抽出手
段が前者である場合には上りのリンクに、反対に後者で
ある場合には下りのリンクに、それぞれその系構成手段
14によって決定された系構成を示す情報をフレーム構
成に基づくスペアチャネルに配置して送信する系構成状
態送信手段21を備えたことを特徴とする。
【0029】請求項1に記載の発明にかかわるクロック
供給装置では、2つの同期基準抽出手段11-1、11-2
は、環状に形成されたSTM網の複数の中継点の内、自
局が設置された中継点に、網同期の中心である主局、あ
るいはそのSTM網の上りのリンクと下りのリンクとの
先行する伝送区間を介して対向する上位局から個別に与
えられた網同期の基準を抽出する。
【0030】判別手段13は、これらの同期基準抽出手
段11-1、11-2について個別に上述した網同期の基準
を抽出しているか否かの判別を行う。系構成手段14
は、その判別の結果に基づいて同期基準抽出手段11-
1、11-2の系構成を決定し、これらの同期基準抽出手
段11-1、11-2の内、上述した網同期の基準を抽出し
ている何れか一方を現用系に設定する。クロック分配手
段12は、同期基準抽出手段11-1、11-2の内、現用
系に設定された同期基準抽出手段が抽出した基準を取り
込み、その基準に位相同期したクロック信号を生成する
と共に、自局に設置されたノードに時間基準として供給
する。
【0031】また、系構成送信手段15は、同期基準抽
出手段11-1、11-2の内、何れかが系構成手段14に
よって新規に現用系に設定された場合には、その現用系
が同期基準抽出手段11-1である場合には上りのリンク
に、反対に同期基準抽出手段11-2である場合には下り
のリンクに、それぞれその同期基準抽出手段を示す識別
情報をフレーム構成に基づくスペアチャネルを介して送
信する。
【0032】一方、上り(下り)のリンクの後続する伝
送区間を介して対向する局では、系構成手段14は、そ
の伝送区間から上述したスペアチャネルを介して受信さ
れた識別情報が自局において現用系に設定された同期基
準抽出手段を示すか否かを判別し、その判別の結果が否
であるときにその識別情報を優先して系構成を決定す
る。さらに、系構成送信手段15は、上述したようにス
ペアチャネルを介して受信された識別情報を上り(下
り)のリンクのさらに後続する伝送区間に中継する。
【0033】すなわち、各中継点に設置された局では、
主局あるいは上位局から上り(下り)のリンクを介して
網同期の基準が与えられない状態に陥った場合には、反
対の下り(上り)のリンクが正常であり、かつそのリン
クに対応した同期基準抽出手段が正常に作動している限
り、網同期の基準はこの同期基準抽出手段を介して確実
に得られ、さらに、その下り(上り)のリンクの後続す
る伝送区間の中継点に設置された各局では、上述したよ
うに中継された識別情報に基づいて現用系の同期基準抽
出手段が切り替えられる。
【0034】したがって、何れかの伝送区間に生じた障
害に起因して従来例で生じていた相互同期状態が確度高
く自動的に回避され、かつ網同期の継続がはかられる。
請求項2に記載の発明にかかわるクロック供給装置で
は、請求項1に記載のクロック供給装置において、系構
成送信手段15は、現用系に設定された同期基準抽出手
段を示す識別情報に併せて、自局を示すユニークな識別
情報をスペアチャネルに送信する。
【0035】このようなスペアチャネルについては、後
続する伝送区間に配置された各局にの系構成送信手段1
5によってさらに後続した伝送区間に中継されるので、
主局は、網同期の基準が最先に得られなくなった中継点
(局)を確度高く識別することができる。請求項3に記
載の発明にかかわるクロック供給装置では、請求項1に
記載のクロック供給装置において、判別手段13は、
「同期基準抽出手段11-1、11-2がそれぞれ網同期の
基準を抽出していない」ことの判別の結果については、
時系列の順に得られる複数の判別の結果の平均をとり、
予め決められた閾値に対するその平均に基づいて確定す
る。
【0036】すなわち、各中継点(局)では、先行する
伝送区間の瞬断その他に起因して「現用系の同期基準抽
出手段が頻繁に切り替えられる」ことが回避されるの
で、網同期の安定化がはかられる。請求項4に記載の発
明にかかわるクロック供給装置では、請求項1〜3に記
載のクロック供給装置において、系構成状態送信手段2
1は、系構成手段14によって同期基準抽出手段11-1
が現用系に設定された場合には上りのリンクに、反対に
同期基準抽出手段11-2が現用系に設定された場合には
下りのリンクに、それぞれその系構成手段14によって
決定された系構成を示す情報をフレーム構成に基づくス
ペアチャネルを介して送信する。
【0037】このようなスペアチャネルについては、上
りのリンクあるいは下りのリンクの後続する伝送区間に
配置された各局において、系構成送信手段15によって
さらに後続した伝送区間に中継されるので、主局は、中
継点(局)の系構成を確度高く把握することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態について詳細に説明する。
【0039】図2は、請求項1〜4に記載の発明に対応
した実施形態を示す図である。図において、図6に示す
ものと機能および構成が同じものについては、同じ符号
を付与して示し、ここではその説明を省略する。本実施
形態と図6に示す従来例との構成の相違点は、局A〜局
Dに個別に設置されるクロック供給装置(何れも構成は
共通である。)にあり、具体的には、制御部83、83
Aに代えて切り替え制御部60が備えられ、その切り替
え制御部60と伝送路81との間にフレーム変換部70
とが配置され、網同期発振部85-N、85-Eの他方の出
力と周波数変換部86-N、86-Eの他方の出力との間が
何ら交互に接続されない点にある。
【0040】また、切り替え制御部60は、クロック受
信部84-N、84-Eから既述の「断情報」が与えられる
警報判定回路61と、その警報判定回路61に縦属接続
された保護回路62とから構成される。さらに、フレー
ム変換部70は、保護回路62が有する2つの出力とそ
の保護回路62の制御入力とに直結された情報入力回路
71と、その情報出力回路71と上りのリンクおよび下
りのリンクの出方路との間に配置されたフレーム変換回
路(FCONV)72-Uと、これらの上りのリンクおよ
び下りのリンクの入方路と既述の警報判定回路61の2
つの回線入力との間に直列に配置されたフレーム変換回
路(FCONV)72-Dと、情報出力回路73とから構
成される。
【0041】なお、伝送装置80-A、80-C、80-Dに
は、上述したクロック供給回路と同じ構成のクロック供
給装置が備えられるが、ここでは、簡単のため、図示を
省略する。また、本実施形態と図1に示すブロック図と
の対応関係については、クロック受信部84-N、84-E
は同期基準抽出手段11-1、11-2に対応し、網同期発
振部85-N、85-E、周波数変換部86-N、86-Eおよ
びクロック分配部87-N、87-Eはクロック分配手段1
2に対応し、警報判定回路61は判別手段13に対応
し、切り替え制御部60は系構成手段14に対応し、切
り替え制御部60およびフレーム変換部70は系構成送
信手段15および系構成状態手段21に対応する。
【0042】図3は、請求項1〜4に記載の発明に対応
した本実施形態の動作フローチャートである。図4は、
請求項1に記載の発明に対応した本実施形態の動作を説
明する図である。以下、図2〜図4を参照して請求項1
に記載の発明に対応した本実施形態の動作を説明する。
【0043】局Bに設置されたクロック供給装置80C
-Bでは、例えば、局Aが網同期の最上位局として作動
し、かつ図4(a) に矢印で示すように、局B、局Cおよ
び局Dがそれぞれ局A、局Bおよび局Cから下りのリン
クを介して供給されるクロック信号を基準として下位局
として作動している場合には、クロック受信部84-N
は、下りのリンクを介して伝送装置80-Aから受信され
た信号からクロック信号の成分を抽出する。
【0044】なお、網同期発振部85-Nおよび周波数変
換部86-Nの動作については、従来例における動作と同
じであるから、ここではその説明を省略する。また、図
2および図4(a) に「×」印を付して示すように、伝送
装置80-Aから伝送装置80-Bに至る下りのリンクの伝
送区間に障害が生じた場合には、上述したクロック信号
の成分は伝送装置80-Bに供給されない。
【0045】伝送装置80-Bでは、クロック受信部84
-Nは、そのクロック信号の成分が得られるか否かを所定
の頻度で判別し、その判別の結果が否となったことを認
識すると、その旨を示す「断情報」を切り替え制御部6
0に与える。切り替え制御部60は、N系82-N(クロ
ック受信部84-N、網同期発振部85-N、周波数変換部
86-N)と、E系82-E(クロック受信部84-E、網同
期発振部85-E、周波数変換部86-E)とについて、そ
れぞれ全ての構成要素が正常に作動しているか否かを所
定の頻度で監視し、その監視の結果を保持する。
【0046】また、切り替え制御部60は、上述した
「断情報」がクロック受信部84-Nから与えられる(図
3(1))と、「系の再構成を行うべきである」ことを認識
すると共に、その時点でクロック受信部84-Eから「断
情報」が何ら与えられず、かつ上述監視の結果が「E系
の全ての構成要素が正常に作動している」ことを示すか
否かを判別する(図3(2))。
【0047】さらに、切り替え制御部60は、その判別
の結果が偽である場合には、「上りのリンクの先行する
伝送区間に障害が発生している」ことを意味するので、
網同期発振部85-Nに「自走モードへ移行すべき」旨の
指令を与える(図3(3))。したがって、周波数変換部8
6-N以降の後段に対する基準クロックの供給は、継続し
て行われる。
【0048】しかし、切り替え制御部60は、上述した
判別の結果が真である場合には、「上りのリンクの先行
する伝送区間が正常である」ことを意味するので、上述
した認識の結果を示す2ビット長の制御情報(=01)
を保護回路62および情報入力回路71を介してフレー
ム変換回路72-Uに与える。フレーム変換回路72-U
は、セクションオーバヘッドSOHに含まれ、かつ保守
や運用に供データリンクを形成するDCCバイト(この
DCCバイトによって形成されるチャネルを「DCCチ
ャネル」という。)に、図5に示すように、上述した制
御情報を「切り替え制御情報」としてインサートするこ
とによってその「切り替え制御情報」を下りのリンクの
後続する伝送区間に送出する(図3(4))。
【0049】一方、このような下りのリンクの後続する
伝送区間に設置された局Cでは、フレーム変換回路72
-Dは、その下りのリンクから受信されたDCCチャネル
の伝送情報(「切り替え制御情報」を含む。)を情報出
力回路73を介して警報判定回路61に与える。警報判
定回路61は、この伝送情報を保護回路62および情報
入力回路71を介してフレーム変換回路72-Uに与え、
その伝送情報に含まれている「切り替え制御情報」の値
が「01」であるか否かを判別する(図3(5))。さら
に、警報判定回路61は、その判別の結果が偽である場
合には何ら系の再構成を行わないが、反対に真である場
合には、フレーム変換回路72-Uは上述したように警報
判定回路61によって与えられた伝送情報を下りのリン
クのする伝送区間に中継し(図3(6))、かつ警報判定回
路61は「クロック受信部84-Eを現用系とし、かつク
ロック受信部84-Nを予備系とする」系の再構成を行う
(図3(7))。
【0050】さらに、局Dでは、局Cにおける上述した
動作と同様の動作が行われる。このように本実施形態に
よれば、伝送路81に適用された新同期方式のフレーム
構成に変更が生じることなく、その伝送路81の上りの
リンクおよび下りのリンクは、最上位局である局Aから
局B、局C、局Dに対するクロック信号の供給路とし
て、確実にかつ自動的に待機冗長方式に基づく系の再構
成の対象となる。
【0051】したがって、従来例で生じていた「相互同
期状態」は図4(b) に矢印で示すように回避され、かつ
伝送路81の障害に対する迅速な対処が可能となる。な
お、本実施形態では、クロック受信部84-Nが現用系で
ある状態においてその現用系がクロック受信部84-Eに
切り替えられる場合における動作が記述されているが、
反対に現用系がクロック受信部84-Eからクロック受信
部84-Nに切り替えられる過程における各部の動作につ
いては、図5に示すように上述した「切り替え制御情
報」の値が「10」であり、かつ系の再構成とその「切
り替え制御情報」の中継が局D、局C、局Bの順に行わ
れる点を除いて同じである。したがって、このような過
程における動作については、図3には、対応する動作を
「[]」で挟まれた同じ番号を付与して示し、ここでは
その説明を省略する。
【0052】以下、図2〜図5を参照して請求項2に記
載の発明に対応した本実施形態の動作を説明する。局B
〜局Dに設置されたクロック供給装置80C-B〜80C
-Dでは、フレーム変換回路72-Uは、それぞれ図5に示
すように自局を示す局番号「0000」、「000
1」、「0010」、「0011」が予め与えられる。
【0053】また、例えば、局Aが網同期の最上位局と
して作動し、かつ図4(a) に矢印で示すように、局B、
局Cおよび局Dがそれぞれ局A、局Bおよび局Cから下
りのリンクを介して供給されるクロック信号を基準とし
て下位局として作動している場合に、局Aから局Bに至
る下りのリンクに障害が発生した場合には、局Bに設置
されたクロック供給装置80C-Bでは、フレーム変換回
路72-Uは、請求項1に記載の発明に対応した実施形態
と同様にして、DCCチャネルに、制御情報(=01)
を「切り替え制御情報」としてインサートすることによ
って、その「切り替え制御情報」を下りのリンクの後続
する伝送区間に送出する(図3(4))が、そのDCCチャ
ネルには、このような「切り替え制御情報」に併せて、
上述した自局の局番号「0001」をインサートする。
【0054】さらに、下りのリンクの後続する伝送区間
に配置された局Cおよび局Dでは、フレーム変換回路7
2-Uは、それぞれ局Bおよび局Cから受信されたDCC
チャネルの伝送情報については、自局の局番号を付加す
ることなく中継処理を行う。なお、このような中継処理
については、上りのリンクについても局D、局Cおよび
局Bの順に同様にして行われるので、ここではその説明
を省略する。
【0055】したがって、本実施形態によれば、局Aで
は、下りのリンクおよび上りのリンクについて、最先に
「先行する伝送区間からクロック信号が供給されない」
ことを認識して切り替え制御情報を発した局を上述した
局番号に基づいて識別することができるので、障害が発
生した伝送区間の確実な把握とその障害の早期の復旧が
可能となる。
【0056】以下、図2および図3を参照して請求項3
に記載の発明に対応した本実施形態の動作を説明する。
本実施形態と請求項2に記載の発明に対応した実施形態
との相違点は、入力回路71と保護回路62とが連係し
て行う下記の動作にある。伝送装置80-Bでは、クロッ
ク受信部84-Nは、請求項2に記載の発明に対応した実
施形態と同様にして、下りのリンクを介して局Aからク
ロック信号の成分が得られいるか否かを所定の頻度で判
別し、その判別の結果が否となったことを認識すると、
その旨を示す「断情報」を切り替え制御部60に与え
る。
【0057】切り替え制御部60は、N系82-N(クロ
ック受信部84-N、網同期発振部85-N、周波数変換部
86-N)とE系82-E(クロック受信部84-E、網同期
発振部85-E、周波数変換部86-E)とについて、それ
ぞれ全ての構成要素が正常に作動しているか否かを所定
の頻度で監視し、その監視の結果を保持する。また、警
報判定回路61は、上述した「断情報」がクロック受信
部84-Nから与えられる(図3(1))と、E系82-Eの構
成要素がその時点で正常である場合には「系の再構成を
行うべきである」ことを認識すると共に、その時点でク
ロック受信部84-Eから「断情報」が何ら与えられず、
かつ上述監視の結果が「E系の全ての構成要素が正常に
作動している」ことを示すか否かを判別する(図3
(2))。
【0058】さらに、警報判定回路61は、その判別の
結果が偽である場合には、「上りのリンクの先行する伝
送区間に障害が発生している」ことを意味するので、網
同期発振部85-Nに「自走モードへ移行すべき」旨の指
令を与える(図3(3))。したがって、周波数変換部86
-N以降の後段に対する基準クロックの供給は、継続して
行われる。
【0059】しかし、警報判定回路61は、上述した判
別の結果が真である場合には、「上りのリンクの先行す
る伝送区間が正常である」ことを意味するので、上述し
た認識の結果を示す2ビット長の制御情報(=01)を
保護回路62に与える。一方、情報入力回路71は、図
示されない操作部を有し、その操作部を介して操作者に
よって与えられたガードタイムの長さTを保護回路62
に与える。
【0060】保持回路62は、上述したように警報判定
回路61によって与えられた制御情報の値を時間Tに亘
って積分し、その積分の結果が予め決められた閾値(例
えば、「01」の制御情報に対して設定された閾値(T
/2)」を上回った場合には、その閾値に対応した制御
情報の値を「01」であると識別する。しかし、反対に
下回った場合には、保持回路62は、該当する制御情報
の値を「00」であると識別する。
【0061】さらに、保持回路62はこのようにして識
別した制御情報の値を情報入力回路71を介してフレー
ム変換回路72-Uに与え、かつフレーム変換回路72-U
は、図5に示すように、その制御情報を「切り替え制御
情報」としてDCCチャネルにインサートすることによ
って、この「切り替え制御情報」を下りのリンクの後続
する伝送区間に送出する(図3(4))。
【0062】このように本実施例によれば、伝送路81
に瞬断が生じ、あるいは伝送特性の単発的な変動が発生
した場合に、後続する伝送区間に切り替え制御情報が送
出されることが回避されるので、無用に系の切り替えが
行われることが回避され、かつ系の安定化がはかられ
る。なお、本実施形態では、警報判定回路61が制御情
報を単純積分して得た結果と閾値との大小関係が判別さ
れているが、上述した瞬断や伝送特定の単発的な変動に
対する系の安定化が所望の確度で得られるならば、移動
平均法、指数平滑法、その他の如何なる平均法が適用さ
れてもよい。
【0063】以下、図2および図5を参照して請求項4
に記載の発明に対応した本実施形態の動作を説明する。
本実施形態と請求項1〜3に記載の発明に対応した実施
形態との構成の相違点は、警報判定回路61および情報
入力回路71の動作にある。局B〜局Dでは、警報判定
回路61は、切り替え制御部60によって設定され、あ
るいは再構成された系の構成について、(1) 下りのリン
クを介して供給されたクロック信号に位相同期したクロ
ック信号を生成して各部に供給する「N系従属」、(2)
上りのリンクを介して供給されたクロック信号に位相同
期したクロック信号を生成して各部に供給する「E系従
属」、(3) 網同期発振部85-N(85-E)が自走モード
で生成するクロック信号に位相同期したクロック信号を
生成して各部に供給する「自走」の何れかとして識別
し、図5に示すように、その識別された系の構成を示す
「選択状態情報」を保護回路62を介して情報入力回路
71に与える。
【0064】情報入力回路71は、このようにして与え
られた「選択状態情報」と、既述の操作部を介して操作
者によって設定されたガードタイムT(例えば、0秒、
1分、10分、無限大の何れか)を示す「保護時間情
報」とを組み合わせ、かつ両者を図5に示すようにDC
Cチャネルの対応するフィールドに配置してフレーム変
換回路72-Uに与える。
【0065】フレーム変換回路72-Uは、これらの「選
択状態情報」と「保持時間情報」とを既述の「切り替え
制御情報」や「局番号」と共にDCCチャネルを介して
後続する伝送区間に送出する。さらに、このような後続
する伝送区間を介して上述した「選択状態情報」、「保
持時間情報」、「切り替え制御情報」および「局番号」
を受信した伝送装置80-C、80-Dでは、フレーム変換
回路72-Uは、これらの「選択状態情報」、「保持時間
情報」、「切り替え制御情報」および「局番号」を何ら
更新することなく、さらに後続する伝送区間に中継す
る。
【0066】このように本実施形態によれば、最上位局
Aでは、下位局B〜Dにおいて、それぞれガードタイム
Tおよび系の構成がどのように設定されているかを個別
に把握することができるので、その把握の結果に適応し
た処置を適宜とることが可能となる。なお、本実施形態
では、「選択状態情報」および「保持時間情報」が「切
り替え制御情報」および「局番号」と共にパックされて
伝送されているが、これらの「選択状態情報」、「保持
時間情報」、「切り替え制御情報」および「局番号」の
有無と内容とが確実に受信端で識別できるならば、如何
なる組み合わせやタイミングで伝送されてもよい。
【0067】また、上述した各実施形態では、既述の
「選択状態情報」、「保持時間情報」、「切り替え制御
情報」および「局番号」がDCCチャネルを介して伝送
されているが、これらの情報が所望の速度で確実に伝送
され、かつフレーム構成に変更が伴わないならば、その
DCCチャネルに代えて如何なるスペアチャネルが適用
されてもよい。
【0068】さらに、上述した各実施形態では、伝送路
81が新同期方式に適応しているが、上述したスペアチ
ャネルの確保が可能であるならば、本発明は、如何なる
ハイアラキーのSTM網(幹線系、支線系、専用線の別
を問わない。)にも適用可能であるまた、上述した各実
施形態では、切り替え制御部60およびフレーム変換部
70がハードウエアによって構成されているが、このよ
うな構成に限定されず、応答性の低下が許容される限
り、これらの切り替え制御部60およびフレーム変換部
70の一部はマイクロプロセッサやDSPで代替されて
もよい。
【0069】さらに、上述した各実施形態では、網同期
発振部85-N、85-Eと周波数変換部86-N、86-Eと
の組み合わせが一定に保たれているが、例えば、図6に
示す従来例のように、切り替え制御部60が決定する系
構成に基づいて現用系と予備系との双方の組み合わせが
適宜設定されてもよい。また、上述した各実施形態で
は、情報入力回路71と情報出力回路73との基本的な
機能が示されていないが、例えば、情報入力回路71は
「ガードタイム」に併せて「局番号」の設定や更新につ
いて、かつ情報出力回路73は「上りのリンクおよび下
りのリンクの先行する伝送区間から受信された種々の情
報の操作者に対する通知について、それぞれマンマシン
インタフェースをとってもよい。
【0070】
【発明の効果】上述したように請求項1に記載の発明で
は、何れかの伝送区間に生じた障害に起因して従来例で
生じていた相互同期状態が確度高く自動的に回避され、
かつ網同期の継続がはかられる。また、請求項2に記載
の発明では、主局は、網同期の基準が最先に得られなく
なった中継点(局)を確度高く識別することができる。
【0071】さらに、請求項3に記載の発明では、網同
期の安定化がはかられる。また、請求項4に記載の発明
では、主局は、各中継点(局)の系構成を確度高く把握
することができる。すなわち、これらの発明が適用され
た伝送系では、待機冗長方式に基づいて人手を介するこ
となく網同期の維持がはかられるので、保守の容易性と
可用性とが向上してランニングコストが削減され、さら
に、伝送品質やサービス品質が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜4に記載の発明の原理ブロック図で
ある。
【図2】請求項1〜4に記載の発明に対応した実施形態
を示す図である。
【図3】請求項1〜4に記載の発明に対応した本実施形
態の動作フローチャートである。
【図4】請求項1に記載の発明に対応した本実施形態の
動作を説明する図である。
【図5】本実施形態におけるDCCバイトの割り付けを
示す図である。
【図6】新同期方式が適用された伝送系の構成例を示す
図である。
【図7】従来例の動作を説明する図である。
【図8】第一の従来例の動作フローチャートである。
【図9】第二の従来例の動作フローチャートである。
【符号の説明】
11 同期基準抽出手段 12 クロック分配手段 13 判別手段 14 系構成手段 15 系構成送信手段 21 系構成状態送信手段 60 切り替え制御部 61 警報判定回路 62 保護回路 70 フレーム変換部 71 情報入力回路 72 フレーム変換回路(FCONV) 73 情報出力回路 80 伝送装置 80C クロック供給装置 81 伝送路 82-N N系 82-E E系 83,83a 制御部 84 クロック受信部 85 網同期発振部 86 周波数変換部 87 クロック分配部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状に形成されたSTM網の複数の中継
    点の内、自局が設置された中継点に、網同期の中心であ
    る主局、あるいはそのSTM網の上りのリンクと下りの
    リンクとの先行する伝送区間を介して対向する上位局か
    ら、個別に与えられた網同期の基準をフレーム構成に基
    づいて抽出する2つの同期基準抽出手段と、 前記2つの同期基準抽出手段の内、待機冗長方式の現用
    系に設定された同期基準抽出手段によって抽出された基
    準を取り込み、その基準に位相同期したクロック信号を
    生成して前記自局に設置されたノードに前記網同期の時
    間基準として供給するクロック分配手段と、 前記2つの同期基準抽出手段について、個別に前記網同
    期の基準を抽出しているか否かの判別を行う判別手段
    と、 前記判別手段によって行われた判別の結果に基づいて前
    記2つの同期基準抽出手段の系構成を決定し、これらの
    同期基準抽出手段の内、前記網同期の基準を抽出してい
    る何れか一方を前記現用系に設定する系構成手段と、 前記フレーム構成に基づくスペアチャネルの中継を行
    い、かつ前記2つの同期基準抽出手段の内、何れかが前
    記系構成手段によって新規に前記現用系に設定されたと
    きに、その現用系が前者である場合には前記上りのリン
    クに、後者である場合には前記下りのリンクに、それぞ
    れその同期基準抽出手段を示す識別情報をこのスペアチ
    ャネルを介して送信する系構成送信手段とを備え、 前記系構成手段は、 前記上りのリンクあるいは前記下りのリンクの先行する
    伝送区間を介して受信された識別情報が前記現用系に相
    当する同期基準抽出手段を示すか否かを判別し、その判
    別の結果が否であるときにその識別情報を優先して前記
    系構成を決定する手段を含むことを特徴とするクロック
    供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のクロック供給装置にお
    いて、 系構成送信手段は、 系構成手段によって新規に現用系に設定された同期基準
    抽出手段を示す識別情報に併せて、自局を示すユニーク
    な識別情報をスペアチャネルに送信する手段を有するこ
    とを特徴とするクロック供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のクロック供給装置にお
    いて、 判別手段は、 2つの同期基準抽出手段がそれぞれ網同期の基準を抽出
    していないことの判別の結果については、時系列の順に
    得られる複数の判別の結果の平均をとり、予め決められ
    た閾値に対するその平均に基づいて確定することを特徴
    とするクロック供給装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3の何れか1項に
    記載のクロック供給装置において、 2つの同期基準抽出手段の内、系構成手段によって現用
    系に設定された同期基準抽出手段が前者である場合には
    上りのリンクに、反対に後者である場合には下りのリン
    クに、それぞれその系構成手段によって決定された系構
    成を示す情報をフレーム構成に基づくスペアチャネルに
    配置して送信する系構成状態送信手段を備えたことを特
    徴とするクロック供給装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7046688B2 (en) 2001-01-23 2006-05-16 Fujitsu Limited Packet scheduler
JP2008118680A (ja) * 2007-11-30 2008-05-22 Toshiba Corp ノード装置およびクロック切り替え方法
US9344266B2 (en) 2014-03-27 2016-05-17 Fujitsu Limited Transmission system, transmission apparatus, and clock synchronization method

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