JPH10336182A - Atm網内時刻同期方式 - Google Patents

Atm網内時刻同期方式

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JPH10336182A
JPH10336182A JP13804197A JP13804197A JPH10336182A JP H10336182 A JPH10336182 A JP H10336182A JP 13804197 A JP13804197 A JP 13804197A JP 13804197 A JP13804197 A JP 13804197A JP H10336182 A JPH10336182 A JP H10336182A
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time
cell
time transfer
transfer cell
transmission line
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竜一 武智
Tsugio Kato
次雄 加藤
Hideaki Ono
英明 小野
Masatomo Nakano
雅友 中野
Hiromoto Morikawa
弘基 森川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ATM網内時刻同期方式に係り、
複数のATMノードを含むATM網内で、簡易な構成で
ATMノード間の時刻同期が行えるATM網内時刻同期
方式の実現を目的とする。 【解決手段】 複数のATMノードを含むATM網にお
いて、マスタ局1aが、時刻転送セルを生成するセル生
成手段1a1と、時刻転送セルを時刻補正を実施したい
所定時刻に伝送路へ挿入するセル挿入手段1a2とを備
え、スレーブ局2aが、伝送路から取り込んだ多重化セ
ルから時刻転送セルを抽出するセル抽出手段2a1と、
抽出した時刻転送セルの受信時刻を当該スレーブ局の基
準時刻として設定する設定手段2a2とを備えることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のATM(As
ynchronous Transfer Mode)ノードを含むATM網内
で、ATMノード間の時刻同期を行うATM網内時刻同
期方式に関する。ATMは、音声、データ、画像などの
あらゆるディジタル情報をヘッダ付きの固定長ブロック
(これを「セル」という)に分割し、このセル単位に多
重化し、網内では、セルのヘッダに示されている論理チ
ャネル番号に従って高速にセルを転送する。このATM
では、情報タイムスロットが順番に周期的に現れたもの
をそのまま「同期多重化」して転送するSTM(Synchro
nous Transfer Mode)とは異なり、情報タイムスロット
(セル)は、情報有りのときだけ現れ、その都度「非同
期的に多重化」して転送する。したがって、ATMで
は、本来的にATMノード間で時刻同期をとる必要はな
いとも言えるが、例えば、ある時間帯になると課金を行
う方式が採用できるためには、基準となるATMノード
(マスタ局)とスレーブ局となる各ATMノード間で時
刻同期が取れていることが必要となる。
【0002】
【従来の技術】斯かる場合、STMでは、特定タイムス
ロットを時刻転送に割り当てることで簡単に実現でき、
マルチフレームによるタイミング転送も容易に実現でき
る。即ち、STMでは、125μs(8KHz)を1フ
レームとし、フレーム内に複数チャネルを時分割多重し
て伝送する。そして、STMノード間で125μs以上
のタイミング同期が必要の場合は、複数フレームで構成
されるマルチフレーム上でマルチフレームパターンを定
義し、このマルチフレームパターンの送受を行うことに
よって125μsの整数倍のタイミング伝送が行える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここに、ATMでも網
同期を取って網全体のクロックは合わせてある点、ST
Mと同様であるが、ATMでは、ヘッダ内のチャネル識
別子(VPI/VCI)によってチャネルを識別する論
理的なラベル多重(セル多重)を採用し、STMのよう
にフレーム内のタイムスロットの時間位置でチャネルを
識別する時間位置多重(時分割多重)を採用していな
い。
【0004】したがって、ATMにおいて、125μs
以上の長いタイミングを転送する場合、STMのように
特定のタイムスロットをタイミング転送に割り当てるこ
とができないので、時刻情報の転送方式の開発が望まれ
ている。本発明の目的は、ATMにおいて、簡易な構成
でノード間の時刻同期を取ることができるATM網内時
刻同期方式を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1に記載
の発明の原理ブロック図である。請求項1に記載の発明
は、複数のATMノードを含むATM網において、マス
タ局1aが、時刻転送セルを生成するセル生成手段1a
1と、時刻転送セルを時刻補正を実施したい所定時刻に
伝送路へ挿入するセル挿入手段1a2とを備え、スレー
ブ局2aが、伝送路から取り込んだ多重化セルから時刻
転送セルを抽出するセル抽出手段2a1と、抽出した時
刻転送セルの受信時刻を当該スレーブ局の基準時刻とし
て設定する設定手段2a2とを備えることを特徴とす
る。
【0006】即ち、マスタ局1aでは、セル生成手段1
a1が生成した時刻転送セルをセル挿入手段1a2が時
刻補正を実施したい所定時刻に伝送路へ挿入する。そし
て、スレーブ局2aでは、セル抽出手段2a1が伝送路
から取り込んだ時刻転送セルの受信時刻を設定手段2a
2がスレーブ局2aの基準時刻として設定する。これに
より、ATMノード間での時刻同期が図られる。
【0007】図2は、請求項2に記載の発明の原理ブロ
ック図である。請求項2に記載の発明は、複数のATM
ノードを含むATM網において、マスタ局1bが、時刻
補正を実施したい所定時刻を設定した時刻転送セルを生
成するセル生成手段1b1と、時刻転送セルを所定時刻
に伝送路へ挿入するセル挿入手段1b2とを備え、スレ
ーブ局2bが、伝送路から取り込んだ多重化セルから時
刻転送セルを抽出するセル抽出手段2b1と、抽出した
時刻転送セルに設定してある所定時刻を当該スレーブ局
の基準時刻として設定する設定手段2b2とを備えるこ
とを特徴とする。
【0008】即ち、マスタ局1bでは、セル生成手段1
b1が生成した、時刻補正を実施したい所定時刻を設定
した時刻転送セルを、セル挿入手段1b2が、その所定
時刻に伝送路へ挿入する。そして、スレーブ局2bで
は、セル抽出手段2b1が伝送路から取り込んだ時刻転
送セルに設定してある所定時刻と同一の時刻を、設定手
段2b2がスレーブ局2bの基準時刻として設定する。
これにより、ATMノード間での時刻同期が図られる。
【0009】図3は、請求項3に記載の発明の原理ブロ
ック図である。請求項3に記載の発明は、複数のATM
ノードを含むATM網において、マスタ局1cが、伝送
路から取り込んだ多重化セルから第1時刻転送セルを抽
出する第1セル抽出手段1c1と、抽出した第1時刻転
送セルの受信時刻を所定領域に設定した第2時刻転送セ
ルを生成する第1セル生成手段1c2と、第2時刻転送
セルを時刻補正を実施したい第1所定時刻に伝送路へ挿
入する第1セル挿入手段1c3とを備え、スレーブ局2
cが、第1時刻転送セルを生成する第2セル生成手段2
c1と、第1時刻転送セルを時刻補正を実施したい第2
所定時刻に伝送路へ挿入する第2セル挿入手段2c2
と、伝送路から取り込んだ多重化セルから第2時刻転送
セルを抽出する第2セル抽出手段2c3と、抽出した第
2時刻転送セルに設定してある受信時刻と当該第2時刻
転送セルの受信時刻とから伝送路遅延量を補正値として
算出する補正手段2c4と、補正値を当該スレーブ局の
基準時刻として設定する設定手段2c5とを備えること
を特徴とする。
【0010】即ち、スレーブ局2cでは、第2セル生成
手段2c1が生成した第1時刻転送セルを、第2セル挿
入手段2c2が第2所定時刻に伝送路へ挿入する。マス
タ局1cでは、第1セル抽出手段1c1が伝送路から第
1時刻転送セルを取り込み、第1セル生成手段1c2が
第1時刻転送セルの受信時刻を設定した第2時刻転送セ
ルを生成し、第1セル挿入手段1c3がその第2時刻転
送セルを第1所定時刻に伝送路へ挿入する。すると、ス
レーブ局2cでは、第2セル抽出手段2c3が伝送路か
ら第2時刻転送セルを取り込むと、補正手段2c4が、
第2時刻転送セルに設定してある受信時刻と当該第2時
刻転送セルの受信時刻とから伝送路遅延量を補正値とし
て算出し、設定手段2c5が補正値を当該スレーブ局の
基準時刻として設定する。これにより、ATMノード間
での位相補正がなされた形で時刻同期が図られる。
【0011】図4は、請求項4に記載の発明の原理ブロ
ック図である。請求項4に記載の発明は、複数のATM
ノードを含むATM網において、マスタ局1dが、伝送
路から取り込んだ多重化セルから第1時刻転送セルを抽
出する第1セル抽出手段1d1と、抽出した第1時刻転
送セルの受信時刻を所定領域に設定した第2時刻転送セ
ルを生成する第1セル生成手段1d2と、第2記時刻転
送セルを第1時刻転送セルの受信時刻から遅れることな
く伝送路へ挿入する第1セル挿入手段1d3とを備え、
スレーブ局2dが、第1時刻転送セルを生成する第2セ
ル生成手段2d1と、第1時刻転送セルを時刻補正を実
施したい所定時刻に伝送路へ挿入する第2セル挿入手段
2d2と、伝送路から取り込んだ多重化セルから第2時
刻転送セルを抽出する第2セル抽出手段2d3と、抽出
した第2時刻転送セルに設定してある受信時刻と当該第
2時刻転送セルの受信時刻とから伝送路遅延量を算出
し、算出した伝送路遅延量と第2時刻転送セルに設定し
てある受信時刻との加算値を補正値として出力する補正
手段2d4と、補正値を当該スレーブ局の基準時刻とし
て設定する設定手段2d5とを備えることを特徴とす
る。
【0012】即ち、スレーブ局2dでは、第2セル生成
手段2d1が生成した第1時刻転送セルを、第2セル挿
入手段2d2が時刻補正を実施したい所定時刻に伝送路
に挿入する。マスタ局1dでは、第1セル抽出手段1d
1が伝送路から第1時刻転送セルを取り込み、第1セル
生成手段1d2が第1時刻転送セルの受信時刻を設定し
た第2時刻転送セルを生成し、第1セル挿入手段1d3
がその第2時刻転送セルを第1時刻転送セルの受信時刻
から遅れることなく伝送路へ挿入する。
【0013】すると、スレーブ局2dでは、第2セル抽
出手段2d3が伝送路から第2時刻転送セルを取り込む
と、補正手段2d4が、第2時刻転送セルに設定してあ
る受信時刻と当該第2時刻転送セルの受信時刻とから伝
送路遅延量を算出し、算出した伝送路遅延量と第2時刻
転送セルに設定してある受信時刻との加算値を補正値と
して出力するので、設定手段2d5が補正値を当該スレ
ーブ局の基準時刻として設定する。これにより、ATM
ノード間での位相補正がなされた形で時刻同期が図られ
る。
【0014】図5は、請求項5に記載の発明の原理ブロ
ック図である。請求項5に記載の発明は、複数のATM
ノードを含むATM網において、マスタ局1eが、時刻
転送セルの発生を要求する第1時刻転送セルを生成する
こと、第2時刻転送セルの受信時刻を所定領域に設定し
た第3時刻転送セルを生成することを行う第1セル生成
手段1e1と、時刻補正を実施したい所定時刻に第1時
刻転送セルを伝送路へ挿入すること、第3時刻転送セル
を第2時刻転送セルの受信時刻から遅れることなく伝送
路へ挿入することを行う第1セル挿入手段1e2と、伝
送路から取り込んだ多重化セルから第2時刻転送セルを
抽出する第1セル抽出手段1e3とを備え、スレーブ局
2eが、伝送路から取り込んだ多重化セルから第1時刻
転送セル、第3時刻転送セルを抽出する第2セル抽出手
段2e1と、セル抽出手段が第1時刻転送セルを抽出し
たことに応答して第2時刻転送セルを生成する第2セル
生成手段2e2と、第2時刻転送セルを第1時刻転送セ
ルの受信時刻から遅れることなく伝送路へ挿入する第2
セル挿入手段2e3と、抽出した第3時刻転送セルに設
定してある受信時刻と当該第3時刻転送セルの受信時刻
とから伝送路遅延量を算出し、算出した伝送路遅延量と
第3時刻転送セルに設定してある受信時刻との加算値を
補正値として出力する補正手段2e4と、補正値を当該
スレーブ局の基準時刻として設定する設定手段2e5と
を備えることを特徴とする。
【0015】即ち、マスタ局1eでは、第1セル生成手
段1e1が生成した、時刻転送セルの発生を要求する第
1時刻転送セルを、第1セル挿入手段1e2が、時刻補
正を実施したい所定時刻に伝送路へ挿入する。スレーブ
局2eでは、第2セル抽出手段2e1がこの第1時刻転
送セルを伝送路から取り込むと、それに応答して第2セ
ル生成手段2e2が第2時刻転送セルを生成し、第2セ
ル挿入手段2e3が、この第2時刻転送セルを伝送路へ
挿入する。
【0016】そして、マスタ局1eでは、第1セル抽出
手段1e3が伝送路から第2時刻転送セルを取り込む
と、第1セル生成手段1e1が、第2時刻転送セルの受
信時刻を所定領域に設定した第3時刻転送セルを生成
し、セル挿入手段1e2が、第3時刻転送セルを第2時
刻転送セルの受信時刻から遅れることなく伝送路へ挿入
する。
【0017】すると、スレーブ局2eでは、第2セル抽
出手段2e1が伝送路から第3時刻転送セルを取り込む
と、補正手段2e4が、第3時刻転送セルに設定してあ
る受信時刻と当該第3時刻転送セルの受信時刻とから伝
送路遅延量を算出し、算出した伝送路遅延量と第3時刻
転送セルに設定してある受信時刻との加算値を補正値と
して出力するので、設定手段2e5が補正値を当該スレ
ーブ局の基準時刻として設定する。これにより、ATM
ノード間での位相補正がなされた形で時刻同期が図られ
る。
【0018】図6は、請求項6に記載の発明の原理ブロ
ック図である。請求項6に記載の発明は、複数のATM
ノードを含むATM網において、マスタ局1fが、時刻
転送セルを発生する時刻を所定領域に設定した第1時刻
転送セルを生成すること、第2時刻転送セルの受信時刻
を所定領域に設定した第3時刻転送セルを生成すること
を行う第1セル生成手段1f1と、第1時刻転送セルを
時刻補正を実施したい時刻に伝送路へ挿入すること、第
3時刻転送セルを第2時刻転送セルの受信時刻から遅れ
ることなく伝送路へ挿入することを行う第1セル挿入手
段1f2と、伝送路から取り込んだ多重化セルから第2
時刻転送セルを抽出する第1セル抽出手段1f3と、を
備え、スレーブ局2fが、伝送路から取り込んだ多重化
セルから第1時刻転送セル、第3時刻転送セルを抽出す
る第2セル抽出手段2f1と、セル抽出手段が抽出した
第1時刻転送セルに設定されている時刻に第2時刻転送
セルを生成する第2セル生成手段2f2と、第2時刻転
送セルを第1時刻転送セルの受信時刻から遅れることな
く伝送路へ挿入する第2セル挿入手段2f3と、抽出し
た第3時刻転送セルに設定してある受信時刻と当該第3
時刻転送セルの受信時刻とから伝送路遅延量を算出し、
算出した伝送路遅延量と第3時刻転送セルに設定してあ
る受信時刻との加算値を補正値として出力する補正手段
2f4と、補正値を当該スレーブ局の基準時刻として設
定する設定手段2f5とを備えることを特徴とする。
【0019】即ち、マスタ局1fでは、第1セル生成手
段1f1が生成した、時刻転送セルを発生する時刻を設
定した第1時刻転送セルを、第1セル挿入手段1f2
が、時刻補正を実施したい所定時刻に伝送路へ挿入す
る。スレーブ局2fでは、第2セル抽出手段2f1がこ
の第1時刻転送セルを伝送路から取り込むと、第2セル
生成手段2f2が、第2時刻転送セルを第1時刻転送セ
ルに設定されている時刻に生成し、第2セル挿入手段2
f3が、この第2時刻転送セルを伝送路へ挿入する。
【0020】そして、マスタ局1fでは、第1セル抽出
手段1f3が伝送路から第2時刻転送セルを取り込む
と、第1セル生成手段1f1が、第2時刻転送セルの受
信時刻を所定領域に設定した第3時刻転送セルを生成
し、セル挿入手段1f2が、第3時刻転送セルを第2時
刻転送セルの受信時刻から遅れることなく伝送路へ挿入
する。
【0021】すると、スレーブ局2fでは、第2セル抽
出手段2f1が伝送路から第3時刻転送セルを取り込む
と、補正手段2f4が、第3時刻転送セルに設定してあ
る受信時刻と当該第3時刻転送セルの受信時刻とから伝
送路遅延量を算出し、算出した伝送路遅延量と第3時刻
転送セルに設定してある受信時刻との加算値を補正値と
して出力するので、設定手段2f5が補正値を当該スレ
ーブ局の基準時刻として設定する。これにより、ATM
ノード間での位相補正がなされた形で時刻同期が図られ
る。
【0022】請求項7に記載の発明は、請求項3乃至請
求項6の何れか1項に記載のATM網内時刻同期方式に
おいて、マスタ局及びスレーブ局は、請求項3乃至請求
項6の何れか1項に示す一連の手順を複数回実施すると
共に、スレーブ局の補正手段は、複数回の実施で得られ
た伝送路遅延量を比較し、その中の最小の伝送路遅延量
を検出する検出手段を備えることを特徴とする。
【0023】即ち、マスタ局及びスレーブ局が、請求項
3乃至請求項6の何れか1項に示す一連の手順を複数回
実施すると、伝送路遅延量が伝送路の揺らぎに起因して
長短変化するので、検出手段が、複数回の実施で得られ
た伝送路遅延量を比較し、その中の最小の伝送路遅延量
を検出し、その最小の伝送路遅延量でもってスレーブ局
の時刻補正を行う。これにより伝送路の遅延揺らぎを考
慮した位相補正が行える。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図7は、請求項1に対応する第1
実施形態の構成及び動作を示す図である。以下の各実施
形態においては、複数のATMノードを含むATM網に
おいて、時刻情報を与えるATMノードをマスタ局、そ
のマスタ局と時刻同期を取るATMノードをスレーブ局
と規定される。一般には、1のマスタ局に対しスレーブ
局は複数あるが、以下の各実施形態においては、説明の
便宜上、1のマスタ局と1のスレーブ局とで構成される
時刻同期方式について示してある。
【0025】図7(a)において、マスタ局10aは、
タイマ11と、セル生成器12と、セル多重器13とを
備える。また、スレーブ局20aは、セル抽出器21と
タイマ22を備える。以上の構成において請求項との対
応関係は、次のようになっている。マスタ局1aには、
マスタ局10aが対応する。セル生成手段1a1には、
セル生成器12が対応する。セル挿入手段1a2には、
セル多重器13が対応する。スレーブ局2aには、スレ
ーブ局20aが対応する。セル抽出手段2a1には、セ
ル抽出器21が対応する。設定手段2a2には、主とし
てタイマ22が対応する。
【0026】以下、請求項1に対応する第1実施形態の
動作を説明する。図7(b)において、φは、マスタ局
10aのタイマ位相とスレーブ局20aのタイマ位相の
ずれ量である。これは、不可避的に存在する位相差であ
り、以下の各実施形態において同様である。マスタ局1
0aでは、タイマ11は、マスタ局内の各種のタイミン
グを作成する基準を与える時計であるが、時刻を計時し
て現在時刻をセル生成器12に与える。セル生成器12
は、時刻転送セルを生成する機能を有する。この時刻転
送セルは、特別のVCI/VPIを持ち通常のユーザセ
ルとは区別される。セル生成器12は、この第1実施形
態では、タイマ11が計時する時刻が基準時刻(例えば
タイマ値=0)を示すときに時刻転送セルを生成し、セ
ル多重器13の一方の入力に与える。セル多重器13
は、ユーザセルと時刻転送セルとを多重化して伝送路へ
送出するセレクタであるが、時刻転送セルが入力したと
きは時刻転送セルを最優先して伝送路へ送出する。した
がって、セル多重器13は、時刻補正を実施したい所定
時刻である基準時刻(例えばタイマ値=0)に時刻転送
セルを伝送路へ挿入することになる。
【0027】スレーブ局20aでは、セル抽出器21
が、伝送路から取り込んだ多重化セルを、ヘッダ部分に
あるVCI/VPI値でもってユーザセルと時刻転送セ
ルとを区別し、ユーザセルは中継して伝送路へ送出する
一方、時刻転送セルは内部に取り込む。セル抽出器21
は、この第1実施形態では、VCI/VPI値によって
時刻転送セルの受信を抽出できると、セル受信をタイマ
22に通知する。
【0028】タイマ22は、スレーブ局内の各種のタイ
ミングを作成する基準を与える時計であるが、このセル
受信の通知をリセット信号として受けて、基準時刻(例
えばタイマ値=0)に設定される。即ち、スレーブ局2
0aは、タイマ22が、タイマ値=0に補正され、マス
タ局10aと同一の基準時刻(タイマ値=0)を基準に
計時を開始する。
【0029】したがって、図7(b)に示すように、マ
スタ局10aとスレーブ局20aのタイマ位相がφだけ
ずれていても、マスタ局からタイマ値=0の基準時刻に
送出した時刻転送セルをスレーブ局20aが受信するこ
とによって、両者の位相を合致させることができる。図
8は、請求項2に対応する第2実施形態の構成及び動作
を示す図である。なお、若干機能が異なる場合もある
が、説明の便宜から、図7(a)と同一名称部分には、
同一符号を付してある。以下の各実施形態において同
じ。
【0030】図8(a)において、マスタ局10bは、
タイマ11と、セル生成器12と、セル多重器13とを
備える。また、スレーブ局20bは、セル抽出器21と
タイマ22を備える。以上の構成において請求項との対
応関係は、次のようになっている。マスタ局1bには、
マスタ局10bが対応する。セル生成手段1b2には、
セル生成器12が対応する。セル挿入手段1b3には、
セル多重器13が対応する。スレーブ局2bには、スレ
ーブ局20bが対応する。セル抽出手段2b1には、セ
ル抽出器21が対応する。設定手段2b2には、主とし
てタイマ22が対応する。
【0031】以下、請求項2に対応する第2実施形態の
動作を説明する。マスタ局10bでは、タイマ11とセ
ル多重器13は、第1実施形態で説明した。セル生成器
12は、第1実施形態と同様に特別のVCI/VPI値
でもって通常のユーザセルとは区別される時刻転送セル
を生成するが、この第2実施形態では、タイマ11が計
時する任意の現在時刻Tにおいて、ペイロード内の所定
領域にこの現在時刻Tを付加した時刻転送セルを生成す
る。この任意の現在時刻Tが、時刻補正を実施したい所
定時刻である。
【0032】スレーブ局20bでは、セル抽出器21
が、第1実施形態と同様に、伝送路から取り込んだ多重
化セルを、ヘッダ部分にあるVCI/VPI値でもって
ユーザセルと時刻転送セルとを区別し、ユーザセルは中
継して伝送路へ送出する一方、時刻転送セルは内部に取
り込む。セル抽出器21は、この第2実施形態では、V
CI/VPI値によって時刻転送セルの受信を抽出でき
ると、ペイロードを調査し、時刻情報(即ちT値)を抽
出し、タイマ22に対し、セル受信の通知と共にT値を
通知する。
【0033】タイマ22は、第1実施形態と同様にスレ
ーブ局内の各種のタイミングを作成する基準を与える時
計であるが、このセル受信の通知がT値の通知を伴って
いることから、セル受信の通知受領時にT値がタイマ値
として設定される。つまり、タイマ値がT値に補正され
る。したがって、図8(b)に示すように、マスタ局1
0bとスレーブ局20bのタイマ位相がφだけずれてい
ても、マスタ局から時刻Tに送出した時刻転送セルをス
レーブ局20bが受信することによって、両者の位相を
合致させることができる。
【0034】この第2実施形態は、1つのマスタ局が、
複数の伝送路を介して複数のスレーブ局に同一または互
いに異なる時刻を転送し、複数のスレーブ局の同期化を
図る多重処理に好適である。例えば、複数のスレーブ局
からマスタ局へセルを転送する場合、スレーブ局Aは時
刻t1で、スレーブ局Bは時刻t2で、スレーブ局Cは
時刻t3で、スレーブ局Dは時刻t4で、セルを転送す
ることにすれば、マスタ局でセルが輻輳するのを防止で
き、セル廃棄の発生を抑制できる。
【0035】図9は、請求項3に対応する第3実施形態
の構成及び動作を示す図である。この第3実施形態は第
1実施形態において伝送路遅延時間τを考慮した例であ
る。図9(a)において、マスタ局10cは、タイマ1
1、セル生成器12、セル多重器13の他に、セル抽出
器14を備える。セル抽出器14の出力(セル受信)
は、セル生成器12に与えられる。
【0036】また、スレーブ局20cは、セル抽出器2
1とタイマ22の他に、セル生成器23、セル多重器2
4、加算器25及び除算器26を備える。タイマ22の
出力は、セル生成器23と加算器25に与えられる。セ
ル生成器23の出力は、ユーザセルと共にセル多重器2
4に与えられる。加算器25は、セル抽出器21の出力
とタイマ22の出力とを受けて、加算結果を除算器26
に与える。除算器26の出力は、タイマ22に補正値と
して与えられる。
【0037】以上の構成において請求項との対応関係
は、次のようになっている。マスタ局1cには、マスタ
局10cが対応する。第1セル抽出手段1c1には、セ
ル抽出器14が対応する。第1セル生成手段1c2に
は、セル生成器12が対応する。第1セル挿入手段1c
3には、セル多重器13が対応する。スレーブ局2cに
は、スレーブ局20cが対応する。第2セル生成手段2
c1には、セル生成器23が対応する。第2セル挿入手
段2c2には、セル多重器24が対応する。第2抽出手
段2c3には、セル抽出器21が対応する。補正手段2
c4には、主として加算器25と除算器26の全体が対
応する。設定手段2c5には、主としてタイマ22が対
応する。
【0038】以下、請求項3に対応する第3実施形態の
動作を説明する。この第3実施形態では、図9(b)に
示すように、スレーブ局20cが時刻同期処理の起動を
かける。即ち、スレーブ局20cでは、セル生成器23
は、タイマ22の計時出力が基準時刻(例えばタイマ値
=0)となるのを監視し、基準時刻となると、特定のV
CI/VPI値を持つ第1時刻転送セルを生成する。こ
の基準時刻が、時刻補正を実施したい第2所定時刻であ
る。
【0039】この第1時刻転送セルは、セル多重器24
から伝送路へ送出され、時間τ後にマスタ局10cに到
達する。したがって、マスタ局10cにおいて、セル抽
出器14が第1時刻転送セルの受信をセル生成器12に
通知するタイミングは、スレーブ局20cの基準時刻
(タイマ値=0)から、両局の位相差φに転送時間τを
加えたφ+τの時間経過後である。セル生成器12は、
この第1セルの受信時刻(タイマ11の計時出力=現在
時刻)を記憶するが、記憶する受信時刻は、φ+τ、と
いうことになる。
【0040】マスタ局10cのセル生成器12は、タイ
マ11の計時出力が基準時刻(例えばタイマ値=0)と
なるのを監視し、基準時刻となると、特定のVCI/V
PI値を持つ第2時刻転送セルを生成する。この基準時
刻が、時刻補正を実施したい第1所定時刻である。この
第2時刻転送セルには、ペイロードの所定領域に受信時
刻φ+τが設定されている。この第2時刻転送セルは、
セル多重器13から伝送路へ送出され、時間τ後にスレ
ーブ局20cに到達し、セル抽出器21で抽出され、ペ
イロードに設定してある時刻情報(φ+τ)が加算器2
5の一方の入力に与えられる。
【0041】ここに、スレーブ局20cは、マスタ局1
0cに対し位相φだけ遅れているので、第2時刻転送セ
ルは、スレーブ局20cで見た時刻では、τ−φ後に到
達することになる。つまり、タイマ22が加算器25に
与えている現在時刻は、τ−φである。したがって、加
算器25の加算結果は、2τとなる。除算器26は、入
力に対し1/2の値を出力する演算器であるので、加算
器25の加算結果2τを2で除した時間τがタイマ22
に対し補正値として与えられる。つまり、タイマ22
は、値τを基準時刻として設定され、これを基準に計時
動作を再開することになる。
【0042】このように、スレーブ局20cは、マスタ
10c側から見た時刻τに合致させられ、同期化され
る。図10は、請求項4に対応する第4実施形態の構成
及び動作を示す図である。この第4実施形態は、第2実
施形態において伝送路遅延時間τを考慮した例である。
【0043】図10(a)において、マスタ局10d
は、第3実施形態と同様に、タイマ11、セル生成器1
2、セル多重器13、セル抽出器14を備える。また、
スレーブ局20dは、セル抽出器21、タイマ22、セ
ル生成器23、セル多重器24、加算器25、除算器2
6の他に、比較器27及び減算器28を備える。タイマ
22の出力は、比較器27と減算器28の一方の入力に
それぞれ与えられる。比較器27と減算器28の他方の
入力には、送出時刻値がそれぞれ与えられる。減算器2
8の出力は、加算器25の一方の入力に与えられる。加
算器25は、他方の入力にセル抽出器21の出力を受け
て、加算結果をタイマ22に補正値として与える。比較
器27は、比較結果をセル生成器23に与える。その他
は、第3実施形態と同様である。
【0044】以上の構成において請求項との対応関係
は、次のようになっている。マスタ局1dには、マスタ
局10dが対応する。第1セル抽出手段1d1には、セ
ル抽出器14が対応する。第1セル生成手段1d2に
は、セル生成器12が対応する。第1セル挿入手段1d
3には、セル多重器13が対応する。スレーブ局2dに
は、スレーブ局20dが対応する。第2セル生成手段2
d1には、セル生成器23と比較器27の全体が対応す
る。第2セル挿入手段2d2には、セル多重器24が対
応する。第2抽出手段2d3には、セル抽出器21が対
応する。補正手段2c4には、主として加算器25と除
算器26と減算器28の全体が対応する。設定手段2d
5には、主としてタイマ22が対応する。また、時刻補
正を実施したい時刻には、送出時刻値が対応する。
【0045】以下、請求項4に対応する第4実施形態の
動作を説明する。この第4実施形態では、図10(b)
に示すように、スレーブ局20dが時刻同期処理の起動
をかける。即ち、スレーブ局20dでは、比較器27
が、タイマ22が計時出力する現在時刻と送出時刻値t
1との一致を監視し、一致すると、セル生成器23に対
し第1時刻転送セルの作成要求を出力する。
【0046】セル生成器23は、比較器27からのセル
作成要求を受けて、特定のVCI/VPI値を持つ第1
時刻転送セルを生成する。この第1時刻転送セルは、セ
ル多重器24から伝送路へ送出され、時間τ後にマスタ
局10dに到達する。したがって、マスタ局10dにお
いて、セル抽出器14が第1時刻転送セルの受信をセル
生成器12に通知するタイミングは、スレーブ局20d
の送出時刻t1から、両局の位相差φに転送時間τを加
えたφ+τの時間経過後である。
【0047】つまり、マスタ側で見た受信時刻は、タイ
マ11の計時値であるが、それは、t1+φ+τであ
る。セル生成器12は、タイマ11の計時出力に従って
特定のVCI/VPI値を持つ第2時刻転送セルを生成
する。この第2時刻転送セルには、ペイロードの所定領
域に受信時刻t1+φ+τが設定されている。この第2
時刻転送セルは、セル多重器13から伝送路へ送出さ
れ、時間τ後にスレーブ局20dに到達し、セル抽出器
21で抽出され、ペイロードに設定してある時刻情報
(t1+φ+τ)が加算器25の他方の入力に与えられ
る。
【0048】ここに、スレーブ局20dは、マスタ局1
0dに対し位相φだけ遅れているので、マスタ局10d
で見た時刻t1+φ+τで送出した第2時刻転送セル
は、スレーブ局20dには、スレーブ局20dで見た時
刻t1+2τ後に到達することになる。つまり、減算器
28は、タイマ22の計時値から送出時刻t1を減算し
た値を除算器26に与えているが、第2時刻転送セルの
抽出時での減算器28の出力値は、(t1+2τ)−t
1=2τとなっている。そして、除算器26が加算器2
5に与える除算値は、(2τ)/2=τである。
【0049】したがって、加算器25は、第2時刻転送
セルの受信時刻t1+2τにおいてセル抽出器21の出
力値t1+φ+τと除算器26の出力値τとの加算を行
い、t1+φ+2τをタイマ22に補正値として出力す
る。これにより、タイマ22は、値(t1+φ+2τ)
を基準時刻として設定され、これを基準に計時動作を再
開することになる。このように、スレーブ局20dは、
マスタ10d側の時刻(t1+φ+2τ)に合致させら
れ、同期化される。
【0050】図11は、請求項5に対応する第5実施形
態の構成及び動作を示す図である。この第5実施形態
は、第4実施形態と同様に第2実施形態において伝送路
遅延時間τを考慮した例である。第4実施形態と異なる
点は、時刻同期の起動が、マスタ局からかけられる点で
ある。図11(a)において、マスタ局10eは、第4
実施形態と同様に、タイマ11、セル生成器12、セル
多重器13、セル抽出器14を備える。異なる点は、セ
ル生成器12に与えられるセル抽出器14の出力が、第
2セル受信である点である。
【0051】また、スレーブ局20eは、第4実施形態
において、比較器27を削除し、ラッチ29を設けてあ
る。セル抽出器21は、第1セル受信の通知をラッチ2
9とセル生成器23に与え、第3セルから抽出した時刻
情報を加算器25に与える。タイマ22の出力は、減算
器28一方の入力とラッチ29とに与えられる。ラッチ
29の出力は、減算器28の他方の入力に与えられる。
その他は、第4実施形態と同様である。
【0052】以上の構成において請求項との対応関係
は、次のようになっている。マスタ局1eには、マスタ
局10eが対応する。第1セル生成手段1e1には、セ
ル生成器12が対応する。第1セル挿入手段1e2に
は、セル多重器13が対応する。第1セル抽出手段1e
3には、セル抽出器14が対応する。スレーブ局2eに
は、スレーブ局20eが対応する。第2セル挿入手段2
e1には、セル多重器24が対応する。第2セル生成手
段2e2には、セル生成器23が対応する。第2抽出手
段2e3には、セル抽出器21が対応する。補正手段2
e4には、主として加算器25と除算器26と減算器2
8とラッチ29との全体が対応する。設定手段2e5に
は、主としてタイマ22が対応する。
【0053】以下、請求項5に対応する第5実施形態の
動作を説明する。この第5実施形態では、図11(b)
に示すように、マスタ局10eが時刻補正を実施したい
時刻に時刻同期処理の起動をかける。即ち、マスタ局1
0eでは、セル生成器12がタイマ11が計時出力する
現在時刻を監視し、タイマ11の計時値が時刻補正を実
施したい時刻と一致すると、特定のVCI/VPI値を
持つ第1時刻転送セルを生成する。この第1時刻転送セ
ルは、セル多重器13から伝送路へ送出され、スレーブ
局20eに到達する。
【0054】スレーブ局20eでは、セル抽出器21
が、第1時刻転送セルを受信すると、第1セル受信の通
知をラッチ29とセル生成器23に与える。ラッチ29
は、タイマ22の計時出力が与えられているので、第1
セル受信の通知に応答してタイマ22の計時値(現在時
刻t1)を保持し、それを減算器28の一方の入力に保
持出力する。また、セル生成器23は、第1セル受信の
通知に応答して特定のVCI/VPI値を持つ第2時刻
転送セルを生成する。この第2時刻転送セルは、セル多
重器24から伝送路へ送出され、マスタ局10eに到達
する。
【0055】この第2時刻転送セルは、スレーブ局20
eの現在時刻t1で生成されたものである。この時刻t
1は、マスタ局10eから見て、t1+φの時刻であ
る。それが、転送時間τの経過後にマスタ局10eに到
達する。したがって、マスタ局10eのタイマ11のセ
ル生成器12への計時出力値は、t1+φ+τである。
マスタ局10eでは、セル生成器12が、セル抽出器1
4から第2セル受信の通知を受けて、タイマ11の計時
出力に従って、特定のVCI/VPI値を持つ第3時刻
転送セルを生成する。この第3時刻転送セルには、ペイ
ロードの所定領域に受信時間t1+φ+τが設定されて
いる。この第3時刻転送セルは、セル多重器13から伝
送路へ送出され、時間τ後にスレーブ局20eに到達
し、セル抽出器21で抽出され、ペイロードに設定して
ある時刻情報(t1+φ+τ)が加算器25の他方の入
力に与えられる。
【0056】ここに、スレーブ局20eは、マスタ局1
0eに対し位相φだけ遅れているので、マスタ局10e
で見た時刻t1+φ+τで送出した第2時刻転送セル
は、スレーブ局20eには、スレーブ局20dで見た時
刻t1+2τ後に到達することになる。つまり、減算器
28は、タイマ22の計時値からラッチ29が保持出力
する時刻t1を減算した値を除算器26に与えている。
したがって、第3時刻転送セルの抽出時での減算器28
の出力値は、(t1+2τ)−t1=2τとなってい
る。そして、除算器26が加算器25の一方の入力に与
える除算値は、2τを2で除した値τである。
【0057】したがって、加算器25は、第3時刻転送
セルの受信時刻t1+2τにおいてセル抽出器21の出
力値t1+φ+τと除算器26の出力値τとの加算を行
ったt1+φ+2τをタイマ22に補正値として出力す
る。これにより、タイマ22は、値(t1+φ+2τ)
を基準時刻として設定され、これを基準に計時動作を再
開することになる。このように、スレーブ局20eは、
マスタ10e側の時刻(t1+φ+2τ)に合致させら
れ、同期化される。
【0058】図12は、請求項6に対応する第6実施形
態の構成及び動作を示す図である。この第6実施形態
は、第4実施形態、第5実施形態と同様に第2実施形態
において伝送路遅延時間τを考慮した例であり、時刻同
期の起動が、マスタ局からかけられる。第4実施形態、
第5実施形態と異なる点は、マスタ局がスレーブ局に対
し時刻補正を開始する時刻を設定する点である。
【0059】図12(a)において、マスタ局10f
は、第4実施形態、第5実施形態と同様にタイマ11、
セル生成器12、セル多重器13、セル抽出器14を備
える。セル生成器12に与えられるセル抽出器14の出
力は、第5実施形態と同様に第2セル受信である。セル
生成器12は、第5実施形態と同様に第1時刻転送セル
と第3時刻転送セルとを生成するが、第1時刻転送セル
には、時刻t1が設定される点が異なる。
【0060】また、スレーブ局20fは、第4実施形態
と第5実施形態とを合体させた構成となっている。即
ち、スレーブ局20fは、セル抽出器21、タイマ2
2、セル生成器23、セル多重器24、加算器25、除
算器26、比較器27、減算器28及びラッチ29を備
える。セル抽出器21は、受信した第1セルから抽出し
た時刻t1をラッチ29に与え、また第3セルから抽出
した時刻情報を加算器25一方の入力に与える。タイマ
22の出力は、比較器27と減算器28の一方の入力に
それぞれ与えられる。またラッチ29の出力は、比較器
27と減算器28の他方の入力にそれぞれ与えられる。
【0061】減算器28の出力は、加算器25の他方の
入力に与えられる。加算器25は、一方の入力にセル抽
出器21の出力を受けて、除算器26の出力との加算結
果をタイマ22に補正値として与える。比較器27は、
比較結果をセル生成器23に与える。セル生成器23
は、比較器27の比較結果を受けて、第5実施形態と同
様に第2時刻転送セルを生成する。
【0062】以上の構成において請求項との対応関係
は、次のようになっている。マスタ局1fには、マスタ
局10fが対応する。第1セル生成手段1f1には、セ
ル生成器12が対応する。第1セル挿入手段1f2に
は、セル多重器13が対応する。第1セル抽出手段1f
3には、セル抽出器14が対応する。スレーブ局2fに
は、スレーブ局20fが対応する。第2セル生成手段2
f2には、セル生成器23と比較器27の全体が対応す
る。第2抽出手段2f1にはセル抽出器21が対応す
る。第2セル挿入手段2f3には、セル多重器24が対
応する。補正手段2f4には、主として加算器25と除
算器26と減算器28とラッチ29との全体が対応す
る。設定手段2f5には、主としてタイマ22が対応す
る。
【0063】以下、請求項6に対応する第6実施形態の
動作を説明する。この第6実施形態では、図12(b)
に示すように、マスタ局10fが時刻補正したい時刻を
指定して時刻同期処理の起動をかける。即ち、マスタ局
10fでは、セル生成器12が、特定のVCI/VPI
値を持ち、セルペイロードの所定領域に時刻補正を実施
したい時刻t1を設定した第1時刻転送セルを生成す
る。この第1時刻転送セルは、セル多重器13から伝送
路へ送出され、スレーブ局20fに到達する。
【0064】スレーブ局20fでは、セル抽出器21
が、第1時刻転送セルを受信すると、第1セルから抽出
し時刻t1をラッチ29に与える。ラッチ29は、時刻
t1を比較器27と減算器28の一方の入力に保持出力
する。比較器27は、タイマ22の計時値(現在時刻)
が時刻t1と一致するのを監視し、一致するとセル生成
器23にセル生成要求を出力する。これにより、セル生
成器23は、マスタ局10fが指定した時刻t1で特定
のVCI/VPI値を持つ第2時刻転送セルを生成す
る。第2時刻転送セルは、セル多重器24から伝送路へ
送出され、マスタ局10fに到達する。
【0065】この第2時刻転送セルは、スレーブ局20
fの現在時刻t1で生成されたものである。この時刻t
1は、マスタ局10fから見て、t1+φの時刻であ
る。それが、転送時間τの経過後にマスタ局10fに到
達する。したがって、マスタ局10fのタイマ11のセ
ル生成器12への計時出力値は、t1+φ+τである。
マスタ局10fでは、セル生成器12が、セル抽出器1
4から第2セル受信の通知を受けて、タイマ11の計時
出力に従って、特定のVCI/VPI値を持つ第3時刻
転送セルを生成する。この第3時刻転送セルには、ペイ
ロードの所定領域に受信時間t1+φ+τが設定されて
いる。この第3時刻転送セルは、セル多重器13から伝
送路へ送出され、時間τ後にスレーブ局20fに到達
し、セル抽出器21で抽出され、ペイロードに設定して
ある時刻情報(t1+φ+τ)が加算器25の他方の入
力に与えられる。
【0066】ここに、スレーブ局20fは、マスタ局1
0fに対し位相φだけ遅れているので、マスタ局10f
で見た時刻t1+φ+τで送出した第2時刻転送セル
は、スレーブ局20fには、スレーブ局20fで見た時
刻t1+2τ後に到達することになる。つまり、減算器
28は、タイマ22の計時値からラッチ29が保持出力
する時刻t1を減算した値を除算器26に与えている。
したがって、第3時刻転送セルの抽出時での減算器28
の出力値は、(t1+2τ)−t1=2τとなってい
る。そして、除算器26が加算器25の一方の入力に与
える除算値は、2τを2で除した値τである。
【0067】したがって、加算器25は、第3時刻転送
セルの受信時刻t1+2τにおいてセル抽出器21の出
力値t1+φ+τと除算器26の出力値τとの加算を行
ったt1+φ+2τをタイマ22に補正値として出力す
る。これにより、タイマ22は、値(t1+φ+2τ)
を基準時刻として設定され、これを基準に計時動作を再
開することになる。このように、スレーブ局20fは、
マスタ10f側の時刻(t1+φ+2τ)に合致させら
れ、同期化される。
【0068】図13は、請求項7に対応する第7実施形
態の構成及び動作を示す図である。この第7実施形態
は、第5実施形態において、マスタ局10gは同様構成
とし、スレーブ局20gに比較器30と遅延レジスタ3
1を設け、第5実施形態の時刻補正動作を複数回実施
し、伝送路遅延量τが最小となるものを用いて時刻補正
を行うようにしてある。以下、この第7実施形態に係る
部分を中心に説明する。
【0069】スレーブ局20gでは、減算器28の出力
は、比較器30と遅延レジスタ31とに与えられる。比
較器30の出力は、除算器26と遅延レジスタ31とに
与えられる。遅延レジスタ31の出力は、比較器30に
与えられる。以上の構成において請求項との対応関係を
言えば、検出手段には、主として比較器30と遅延レジ
スタ31の全体が対応する。
【0070】以下、請求項7に対応する第7実施形態の
動作を説明する。この第7実施形態では、図11(b)
では1回の補正動作を示すが、マスタ局10gが時刻補
正したい時刻に時刻同期処理の起動をかけることを複数
回実施する。この過程でスレーブ局20gの遅延レジス
タ31に遅延量の最小値が保持される。
【0071】即ち、スレーブ局20gでは、ラッチ29
には、各実施回での第1セル受信に応答してタイマ22
の計時値(現在時刻)を保持し、減算器28に与える。
減算器28は、タイマ22の計時値からラッチ29が保
持出力する当該実施回の第1セルの受信時刻(t1)を
減算した値を加算器30と遅延レジスタ31に与えてい
る。第3時刻転送セル受信時の減算器28の出力値は、
2τであることは前述した。
【0072】今、減算器28の第1回目の出力値を2τ
1、第2回目の出力値を2τ2、・・、第n回目の出力
値を2τnとする。第1回目では、遅延レジスタ31に
は、値2τ1が初期値として設定される。比較器30
は、遅延レジスタ31の値と減算器28の出力値との大
小関係を比較する。第1回目では、遅延レジスタ31の
値と減算器28の出力値とは、等値である。比較器30
は、遅延レジスタ31の値と減算器28の出力値とが、
等値であるか、減算器28の出力値が大きい場合は、遅
延レジスタ31に更新指令を出すことなく、遅延レジス
タ31の値を除算器26に与える。
【0073】一方、比較器30は、減算器28の出力値
が遅延レジスタ31の値よりも小さい場合は、減算器2
8の出力値を除算器26に与え、同時に遅延レジスタ3
1に更新指令を出して減算器28の出力値を遅延レジス
タ31に設定させる。ATM網は、一種の待時系システ
ムであり、網内のスイッチ等で処理待ち合わせが発生
し、伝送路遅延量が変動する。このようなATM網内の
揺らぎに対し、遅延レジスタ31には、n回の時刻補正
動作の過程におけるi番目で得られた最小値2τiが保
持される。タイマ22には、第4、第5、第6実施形態
等で説明したように値(t1+φ+2τ)が補正値とし
て与えられるが、この第7実施形態における遅延量2τ
は、以上のようにして得られた最小遅延量である。
【0074】なお、第7実施形態では、遅延レジスタの
内容を毎回更新可の構成としたが、n回の時刻補正動作
をした後に最小値を設定するようにしても良い。また、
伝送路遅延量の最小値を求める例を第5実施形態に適用
したが、第3、第4、第6の各実施形態にも同様に適用
できることは言うまでもない。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1乃至請求
項7に記載の発明では、ユーザセルとは区別できる時刻
転送セルを定義し、マスタ局とスレーブ局の相互間で時
刻情報を交換できる構成としたので、STM網と同様
に、マスタ局とスレーブ局との間の時刻位相を合致させ
ることができる。
【0076】特に、請求項3乃至請求6に記載の発明で
は、ATM網内の転送遅延を考慮して時刻位相を合致さ
せることができる。また、請求項7に記載の発明では、
ATM網内の遅延揺らぎを考慮して時刻位相を合致させ
ることができる。したがって、本発明によれば、ATM
ノード間での時刻同期を図ることができるので、例えば
時間帯を決めて課金を実施することも容易に行えること
になる。また、特定のATMノードにセルが集中するお
それがある場合に、その特定のATMノードが他の複数
のATMノードと個別に時刻同期を取ることによってセ
ルの輻輳を防止ないしは緩和することができ、セルの廃
棄を極力少なくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
【図2】請求項2に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
【図3】請求項3に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
【図4】請求項4に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
【図5】請求項5に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
【図6】請求項6に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
【図7】請求項1に対応する第1実施形態の構成及び動
作を示す図である。(a)は構成図である。(b)は動
作説明図である。
【図8】請求項2に対応する第2実施形態の構成及び動
作を示す図である。(a)は構成図である。(b)は動
作説明図である。
【図9】請求項3に対応する第3実施形態の構成及び動
作を示す図である。(a)は構成図である。(b)は動
作説明図である。
【図10】請求項4に対応する第4実施形態の構成及び
動作を示す図である。(a)は構成図である。(b)は
動作説明図である。
【図11】請求項5に対応する第5実施形態の構成及び
動作を示す図である。(a)は構成図である。(b)は
動作説明図である。
【図12】請求項6に対応する第6実施形態の構成及び
動作を示す図である。(a)は構成図である。(b)は
動作説明図である。
【図13】請求項7に対応する第7実施形態の構成及び
動作を示す図である。(a)は構成図である。(b)は
動作説明図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d,1e,1f マスタ局 1a1,1b1 セル生成手段 1a2,1b2 セル挿入手段 1c1,1d1,1e3,1f3 第1セル抽出手段 1c2,1d2,1e1,1f1 第1セル生成手段 1c3,1d3,1e2,1f2 第1セル挿入手段 2a,2b,2c,2d,2e,2f スレーブ局 2a1,2b1 セル抽出手段 2a2,2b2 設定手段 2c1,2d1,2e2,2f2 第2セル生成手段 2c2,2d2,2e3,2f3 第2セル挿入手段 2c3,2d3,2e1,2f1 第2セル抽出手段 2c4,2d4,2e4,2f4 補正手段 2c5,2d5,2e5,2f5 設定手段 10a,10b,10c,10d,10e,10f,1
0g マスタ局 11 タイマ 12 セル生成器 13 セル多重器 14 セル抽出器 20a,20b,20c,20d,20e,20f,2
0g スレーブ局 21 セル抽出器 22 タイマ 23 セル生成器 24 セル多重器 25 加算器 26 除算器 27,30 比較器 28 減算器 29 ラッチ 31 遅延レジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 次雄 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 小野 英明 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 中野 雅友 東京都港区虎ノ門二丁目10番1号 エヌ・ ティ・ティ移動通信網株式会社内 (72)発明者 森川 弘基 東京都港区虎ノ門二丁目10番1号 エヌ・ ティ・ティ移動通信網株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のATMノードを含むATM網にお
    いて、 マスタ局が、 時刻転送セルを生成するセル生成手段と、 前記時刻転送セルを時刻補正を実施したい所定時刻に伝
    送路へ挿入するセル挿入手段とを備え、 スレーブ局が、 伝送路から取り込んだ多重化セルから前記時刻転送セル
    を抽出するセル抽出手段と、 前記抽出した時刻転送セルの受信時刻を当該スレーブ局
    の基準時刻として設定する設定手段とを備えることを特
    徴とするATM網内時刻同期方式。
  2. 【請求項2】 複数のATMノードを含むATM網にお
    いて、 マスタ局が、 時刻補正を実施したい所定時刻を設定した時刻転送セル
    を生成するセル生成手段と、 前記時刻転送セルを前記所定時刻に伝送路へ挿入するセ
    ル挿入手段とを備え、 スレーブ局が、 伝送路から取り込んだ多重化セルから前記時刻転送セル
    を抽出するセル抽出手段と、 前記抽出した時刻転送セルに設定してある前記所定時刻
    を当該スレーブ局の基準時刻として設定する設定手段と
    を備えることを特徴とするATM網内時刻同期方式。
  3. 【請求項3】 複数のATMノードを含むATM網にお
    いて、 マスタ局が、 伝送路から取り込んだ多重化セルから第1時刻転送セル
    を抽出する第1セル抽出手段と、 前記抽出した第1時刻転送セルの受信時刻を所定領域に
    設定した第2時刻転送セルを生成する第1セル生成手段
    と、 前記第2時刻転送セルを時刻補正を実施したい第1所定
    時刻に伝送路へ挿入する第1セル挿入手段とを備え、 スレーブ局が、 前記第1時刻転送セルを生成する第2セル生成手段と、 前記第1時刻転送セルを時刻補正を実施したい第2所定
    時刻に伝送路へ挿入する第2セル挿入手段と、 伝送路から取り込んだ多重化セルから前記第2時刻転送
    セルを抽出する第2セル抽出手段と、 前記抽出した第2時刻転送セルに設定してある受信時刻
    と当該第2時刻転送セルの受信時刻とから伝送路遅延量
    を補正値として算出する補正手段と、 前記補正値を当該スレーブ局の基準時刻として設定する
    設定手段とを備えることを特徴とするATM網内時刻同
    期方式。
  4. 【請求項4】 複数のATMノードを含むATM網にお
    いて、 マスタ局が、 伝送路から取り込んだ多重化セルから第1時刻転送セル
    を抽出する第1セル抽出手段と、 前記抽出した第1時刻転送セルの受信時刻を所定領域に
    設定した第2時刻転送セルを生成する第1セル生成手段
    と、 前記第2記時刻転送セルを前記第1時刻転送セルの受信
    時刻から遅れることなく伝送路へ挿入する第1セル挿入
    手段とを備え、 前記スレーブ局が、 前記第1時刻転送セルを生成する第2セル生成手段と、 前記第1時刻転送セルを時刻補正を実施したい所定時刻
    に伝送路へ挿入する第2セル挿入手段と、 伝送路から取り込んだ多重化セルから前記第2時刻転送
    セルを抽出する第2セル抽出手段と、 前記抽出した第2時刻転送セルに設定してある受信時刻
    と当該第2時刻転送セルの受信時刻とから伝送路遅延量
    を算出し、算出した伝送路遅延量と前記第2時刻転送セ
    ルに設定してある受信時刻との加算値を補正値として出
    力する補正手段と、 前記補正値を当該スレーブ局の基準時刻として設定する
    設定手段とを備えることを特徴とするATM網内時刻同
    期方式。
  5. 【請求項5】 複数のATMノードを含むATM網にお
    いて、 マスタ局が、 時刻転送セルの発生を要求する第1時刻転送セルを生成
    すること、第2時刻転送セルの受信時刻を所定領域に設
    定した第3時刻転送セルを生成することを行う第1セル
    生成手段と、 時刻補正を実施したい所定時刻に前記第1時刻転送セル
    を伝送路へ挿入すること、前記第3時刻転送セルを前記
    第2時刻転送セルの受信時刻から遅れることなく伝送路
    へ挿入することを行う第1セル挿入手段と、 伝送路から取り込んだ多重化セルから前記第2時刻転送
    セルを抽出する第1セル抽出手段とを備え、 スレーブ局が、 伝送路から取り込んだ多重化セルから前記第1時刻転送
    セル、前記第3時刻転送セルを抽出する第2セル抽出手
    段と、 前記セル抽出手段が前記第1時刻転送セルを抽出したこ
    とに応答して前記第2時刻転送セルを生成する第2セル
    生成手段と、 前記第2時刻転送セルを前記第1時刻転送セルの受信時
    刻から遅れることなく伝送路へ挿入する第2セル挿入手
    段と、 前記抽出した第3時刻転送セルに設定してある受信時刻
    と当該第3時刻転送セルの受信時刻とから伝送路遅延量
    を算出し、算出した伝送路遅延量と前記第3時刻転送セ
    ルに設定してある受信時刻との加算値を補正値として出
    力する補正手段と、 前記補正値を当該スレーブ局の基準時刻として設定する
    設定手段とを備えることを特徴とするATM網内時刻同
    期方式。
  6. 【請求項6】 複数のATMノードを含むATM網にお
    いて、 マスタ局が、 時刻転送セルを発生する時刻を所定領域に設定した第1
    時刻転送セルを生成すること、第2時刻転送セルの受信
    時刻を所定領域に設定した第3時刻転送セルを生成する
    ことを行う第1セル生成手段と、 前記第1時刻転送セルを時刻補正を実施したい時刻に伝
    送路へ挿入すること、前記第3時刻転送セルを前記第2
    時刻転送セルの受信時刻から遅れることなく伝送路へ挿
    入することを行う第1セル挿入手段と、 伝送路から取り込んだ多重化セルから前記第2時刻転送
    セルを抽出する第1セル抽出手段と、 を備え、 スレーブ局が、 伝送路から取り込んだ多重化セルから前記第1時刻転送
    セル、前記第3時刻転送セルを抽出する第2セル抽出手
    段と、 前記セル抽出手段が抽出した前記第1時刻転送セルに設
    定されている時刻に前記第2時刻転送セルを生成する第
    2セル生成手段と、 前記第2時刻転送セルを前記第1時刻転送セルの受信時
    刻から遅れることなく伝送路へ挿入する第2セル挿入手
    段と、 前記抽出した第3時刻転送セルに設定してある受信時刻
    と当該第3時刻転送セルの受信時刻とから伝送路遅延量
    を算出し、算出した伝送路遅延量と前記第3時刻転送セ
    ルに設定してある受信時刻との加算値を補正値として出
    力する補正手段と、 前記補正値を当該スレーブ局の基準時刻として設定する
    設定手段とを備えることを特徴とするATM網内時刻同
    期方式。
  7. 【請求項7】 請求項3乃至請求項6の何れか1項に記
    載のATM網内時刻同期方式において、 前記マスタ局及び前記スレーブ局は、請求項3乃至請求
    項6の何れか1項に示す一連の手順を複数回実施すると
    共に、 スレーブ局の補正手段は、 複数回の実施で得られた伝送路遅延量を比較し、その中
    の最小の伝送路遅延量を検出する検出手段を備えること
    を特徴とするATM網内時刻同期方式。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010062703A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Fujitsu Ltd 伝送システム
JP2010135880A (ja) * 2008-12-02 2010-06-17 Hitachi Ltd クロック同期システムおよびクロック同期方法
US8837532B2 (en) 2011-11-14 2014-09-16 Fujitsu Limited Frame transmission device and synchronization method

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