JPH10335617A - 半導体基板の製造方法 - Google Patents

半導体基板の製造方法

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JPH10335617A
JPH10335617A JP14167197A JP14167197A JPH10335617A JP H10335617 A JPH10335617 A JP H10335617A JP 14167197 A JP14167197 A JP 14167197A JP 14167197 A JP14167197 A JP 14167197A JP H10335617 A JPH10335617 A JP H10335617A
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substrate
single crystal
manufacturing
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Hisazumi Oshima
大島  久純
Shoichi Yamauchi
庄一 山内
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イオン注入によらずに厚膜の単結晶シリコン
膜を有するSOI基板を製造可能にする。 【解決手段】 単結晶シリコン基板15に水素吸蔵層1
6,偏析層17および所望の膜厚の成長層18を順次形
成する。これらの各層16〜18はアモルファスシリコ
ンをベースにした膜で、プラズマCVD法により形成さ
れる。ベースシリコン基板12に酸化膜13を形成して
単結晶シリコン基板15と貼り合わせる。固相成長工
程,剥離工程の2段階の熱処理で、成長層18を単結晶
シリコン基板15側から単結晶化すると共に水素吸蔵層
16内の水素を偏析層17に蓄積させて欠陥層を形成し
て剥離させる。この後さらに高い処理温度で熱処理して
成長層18を厚膜の単結晶シリコン膜14に形成し、S
OI基板11を得る。単結晶シリコン基板15は繰り返
し利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベース基板上に絶
縁膜を介して素子形成用の半導体層を設けてなる半導体
基板の製造方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】基板上に絶縁膜を介し
て素子形成用の単結晶の半導体層を形成してなる半導体
基板としては、例えば、半導体層としてシリコン単結晶
を設ける構成のSOI(Silicon On Insulator)基板が
ある。これは、基板となるシリコン基板上に酸化膜が形
成され、その上にシリコン単結晶膜が形成された構造を
有するもので、このような半導体基板を用いることによ
り、基板との絶縁分離工程を別途に実施する必要がなく
なり、分離性能が良く、高い集積度でシリコン単結晶膜
に素子を形成して集積回路を作込むことができるもので
ある。
【0003】この場合、SOI基板に設けているシリコ
ン単結晶膜の製造方法としては、従来より種々の方法が
あるが、その中で以下の3段階の工程を経て製造するよ
うにした半導体薄膜製造技術が特開平5−211128
に開示されている。以下に、その製造方法について図3
を用いて説明する。
【0004】まず、第1段階として、半導体基板1中へ
水素ガスもしくは希ガスをイオン化して所定の注入エネ
ルギで加速して注入することにより(図3(a)参
照)、半導体基板1の表面から所定深さに注入イオンが
分布するようにしてイオン注入領域2を形成する。次
に、第2段階として、この半導体基板1のイオン注入を
した側の面1aに、少なくとも1つの剛性材料から形成
されたベース基板3を貼り合わせ法などにより結合させ
る(同図(b)参照)。この場合のベース基板3は半導
体製の基板を用いることが可能で最終的にSOI基板を
形成させるという点では、酸化膜のような絶縁膜4を成
膜させた状態としておくことが望ましい。
【0005】次に、第3段階として、半導体基板1およ
びベース基板4を結合させた状態で熱処理を施すことに
より、イオン注入領域2に形成されるマイクロボイド
(微小気泡)部分Pを境界として半導体基板1と薄膜部
分が分離するように剥離し、ベース基板3上に絶縁膜4
を介してシリコン単結晶膜5が接着された構造のSOI
基板6が形成される(同図(c)参照)。
【0006】実際には、この剥離された面には数nm程
度の凹凸が存在するため、この剥離面Pに研磨処理およ
びエッチング処理などを施してシリコン単結晶膜5を平
坦に仕上げると共に所定膜厚(例えば0.1μm)に調
整してSOI基板6として形成されるものである(同図
(d)参照)。
【0007】ところで、上述した技術においては、半導
体基板1内に形成したイオン注入領域2部分で欠陥層を
形成して剥離を行なう原理であるから、形成しようとす
る単結晶シリコン膜5の厚さ寸法は、イオン注入領域の
深さを制御するためのイオン注入エネルギーのレベルに
より設定することになる。しかし、この場合において、
例えば単結晶シリコン膜5を10μm程度の比較的厚い
層として形成する場合には、注入すべき水素イオンの加
速エネルギーとしては、1MeVを超える高レベルの加
速エネルギーが必要となる。
【0008】したがって、現実的にはこのようなイオン
注入を行うには、高エネルギー出力のイオン注入装置が
必要となり装置が高価なものになると共に、イオン注入
処理を行うのに大電力が必要になるためランニングコス
トが高くなるなどの問題があり、汎用的な技術としての
成立性に問題が生じてくる。
【0009】また、上述の製造方法では、イオン注入工
程において半導体基板1の表面にダメージが発生した
り、ノックオン現象による酸素や重金属の混入が発生す
るので、このイオン注入工程を経てイオン注入層2の部
分で剥離してその上部に形成されている部分をシリコン
単結晶膜5として利用する場合に、素子形成用の単結晶
膜としての結晶品質が劣化するという不具合がある。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、厚膜の半導体層を備えた半導体基板を
形成する際に、半導体層の膜厚を厚くするためにイオン
注入法などにより表面から深い領域に欠陥層を形成する
場合に比べて安価で簡単に剥離用の欠陥層を形成するこ
とができると共に、半導体層のダメージを極力低減する
ことができるようにした半導体基板の製造方法を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、水
素吸蔵層形成工程(P1)において、単結晶半導体基板
(15)に水素吸蔵層(16)を形成し、続いて、成長
層形成工程(P3)において、この単結晶半導体基板
(15)に非晶質の成長層(18)を形成し、次の貼り
合わせ工程(P4)において、単結晶半導体基板(1
5)を支持基板(12)に貼り合わせる。この後、固相
成長工程(P5)において、第1の処理温度で熱処理す
ることにより、単結晶半導体基板(15)から水素吸蔵
層(16)側に向けて固相成長が開始されると共に水素
吸蔵層(16)内の水素が表面側に移動して蓄積するよ
うになる。
【0012】そして、さらに、剥離工程(P6)で第2
の処理温度で熱処理すると、固相成長の先端部分が成長
層(18)に達して単結晶化してゆき、これによって半
導体層(14)が形成され、しかも、水素吸蔵層(1
6)の水素が表面側に移動して形成された欠陥層部分で
剥離がおこる。この結果、半導体層(14)部分は支持
基板(12)に残した状態で単結晶半導体基板(15)
と分離するようになり、半導体基板(11)を得ること
ができる。
【0013】これにより、非晶質の成長層(18)を必
要に応じて厚く形成しておくことで固相成長工程(P
5)においてこれを単結晶化して厚い半導体層(14)
を得ることができるので、半導体層(14)を形成する
ための基板に高い加速エネルギーで注入イオンを加速し
て深い領域に欠陥層を形成する処理を不要とすることが
でき、高価なイオン注入装置を用いて大電力でイオン注
入を行う必要がなくなると共に簡単且つ安価に形成する
ことができるようになる。
【0014】また、非晶質の成長層(18)を単結晶化
するために用いる単結晶半導体基板(15)は、半導体
層(14)の膜質を左右するものであるから結晶性が要
求される高価なものとなるが、上述のごとく原理的には
厚さ寸法が減少することがないので、このまま次回以降
の半導体基板(11)を製造するための単結晶半導体基
板(15)として繰り返し利用することができ、製造コ
ストの低減を図ることができる。
【0015】請求項2の発明では、成長層形成工程(P
2)に先だって、偏析層形成工程(P2)を行って単結
晶半導体基板(15)上に偏析層(17)を形成するの
で、固相成長工程(P5)での熱処理では、単結晶半導
体基板(15)から固相成長が開始すると共に水素吸蔵
層(16)内から脱離して表面側に進行する水素が偏析
層(17)部分でストッパとして作用することで蓄積す
るようになる。
【0016】これによって、剥離工程(P6)での熱処
理では、水素が蓄積したごく薄い膜厚の偏析層(17)
部分で剥離を起こすようにすることができる。また、こ
のように偏析層(17)を形成することで、欠陥層の領
域を積極的に狭い領域に設けることができるようになっ
て、剥離後の表面の粗さを細かくすることができるよう
になる。
【0017】請求項3の発明では、剥離工程(P6)を
行なった後に、結晶完全化処理工程(P7)において第
3の処理温度にて熱処理を行なうことにより、半導体層
(14)の結晶性を高めると共に、半導体層(14)と
支持基板(12)との間の結合力を高めることができる
ようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図1ないし図3を参照しながら説明する。本実施形態
においては、図1(d)に示す半導体基板としてのSO
I基板11を製造する方法について説明する。このSO
I基板11は、支持基板としてのベースシリコン基板1
2上に絶縁膜としての酸化膜13を介して半導体層とし
ての単結晶シリコン膜14が形成された構成のものであ
る。この場合、単結晶シリコン膜14は、数十μm程度
の厚さに形成されているもので、このSOI基板11
は、例えば、単結晶シリコン膜14部分に、パワー素子
や表面にマイクロアクチュエータを形成する素子などに
適したものである。
【0019】次に、このSOI基板11の製造方法につ
いて説明する。製造工程は、図2に示すように、水素吸
蔵層形成工程P1,偏析層形成工程P2,成長層形成工
程P3,貼り合わせ工程P4,固相成長工程P5,剥離
工程P6および結晶完全化処理工程P7の7つの段階に
分けて行なわれる。
【0020】まず、水素吸蔵層形成工程P1では、単結
晶半導体基板としての単結晶シリコン基板15上に水素
吸蔵層16を形成する。水素吸蔵層16としては、具体
的には、例えばプラズマCVD(Chemical Vapour Depo
sition)法により単結晶シリコン基板15上に所定膜厚
で形成した水素化アモルファスシリコン膜(以下、「α
−Si:H膜」と略称する)を用いるもので、膜内部に
水素が吸蔵された状態のアモルファスシリコンである
(図1(a)参照)。
【0021】次に、偏析層形成工程P2では、上述の水
素吸蔵層16上に偏析層17を形成する。この場合、偏
析層17としては、例えば、アモルファス炭化珪素(以
下、「α−SiC膜」と略称する)もしくは1原子層に
満たない程度の膜厚の酸化シリコン膜を用いる。なお、
α−SiC膜はα−Si:H膜と同様にプラズマCVD
法により形成することができる。また、酸化シリコン膜
を形成する場合には、単結晶シリコン基板15に水素吸
蔵層16を形成した状態で、酸素を含むガス中に曝露す
ることで表面を酸化させることで形成することができる
(同図(a)参照)。
【0022】続いて、成長層形成工程P3では、偏析層
17上に成長層18を形成して図1(a)に示すような
層構造を有するものを形成する。この場合、成長層18
としては、例えば、水素をほとんど含まないアモルファ
スシリコン膜(以下、「α−Si膜」と略称する)を同
じくプラズマCVD法により形成する。この成長層18
は、後の工程を経ることにより単結晶シリコン膜14に
単結晶化するものであるから、その膜厚はSOI基板1
1の半導体層としての単結晶シリコン膜14の膜厚に等
しくなるので、必要に応じて例えば10μm以上の膜厚
にも形成することができる。
【0023】なお、上述のプラズマCVD法により膜を
形成する工程においては、「α−Si:H膜」の形成で
は水素で希釈したシランガスやジシランガスを原料とし
て用い、「α−Si膜」の形成ではアルゴンなどの不活
性ガスで希釈したシランガスやジシランガスを原料とし
て用いる。また、「α−SiC膜」の形成ではシランガ
スやジシランガスにメタンやエタンなどの炭化水素ガス
を加えたものを用いて行なう。
【0024】次に、貼り合わせ工程P4では、あらかじ
め絶縁膜としての酸化膜13を形成した状態のベースシ
リコン基板12を上述のようにして形成した膜構造の単
結晶シリコン基板15に貼り合わせる。なお、貼り合わ
せに先だって、両者の表面は、親水化処理として、例え
ば、硫酸(HSO)と過酸化水素水(H)の
混合液(HSO:H=4:1)による洗浄及
び純水洗浄を順次行ない、この後、スピン乾燥で基板表
面に吸着する水分量を制御する。これにより、単結晶シ
リコン基板15とベースシリコン基板12との貼り合わ
せ面を密着させると、それぞれの表面に形成されたシラ
ノール基、および表面に吸着した水分子の水素結合によ
って接着されるようになる。
【0025】そして、固相成長工程P5では、上述のよ
うにして張り合わせた単結晶シリコン基板15とベース
シリコン基板12とを第1の処理温度T1で所定時間だ
け熱処理を行なう。この工程P5では、単結晶シリコン
基板15からの結晶情報に基づいて「α−Si:H膜」
からなる水素吸蔵層16が固相成長を開始するようにな
り、このとき同時に水素吸蔵層16内に吸蔵されている
水素が偏析層17側に移動してこの偏析層17自体がス
トッパとなって蓄積されるようになる。
【0026】この後、固相成長の先端部分が水素吸蔵層
16から非常に薄い厚さで形成されている偏析層17を
超えて成長層18に達すると、「α−Si膜」である成
長層18を固相成長させて単結晶化するようになる。つ
まり、成長層18は、半導体層としての単結晶シリコン
膜14として形成されるのである。
【0027】そして、成長層18が全体に単結晶化する
程度まで固相成長工程P5の熱処理が進むと、次に、剥
離工程P6では、さらに昇温して第2の処理温度T2で
所定時間だけ熱処理を行なう。この工程P6では、偏析
層17に蓄積された水素により欠陥層が形成されてゆく
ので、この状態で熱処理が進められると偏析層17の部
分で剥離がおこる。つまり、単結晶化された成長層18
部分をベースシリコン基板12側に残した状態で単結晶
シリコン基板15と分離するように剥離が起こるのであ
る。
【0028】次に、結晶完全化処理工程P7では、上述
の状態からさらに昇温して第3の処理温度T3で所定時
間だけ熱処理を行なう。これにより、成長層18を完全
に単結晶化して単結晶シリコン膜14として得るように
なる。また、この工程P7では、単結晶シリコン膜14
と酸化膜13を介してベースシリコン基板12との結合
の強化を図る作用もある。
【0029】なお、上述の固相成長工程P5から結晶完
全化処理工程P7までの各熱処理では、それぞれの処理
温度T1〜T3および処理時間を図3のようなイメージ
で設定しており、実際にはこれらの熱処理を一連の工程
として連続的に行なうことができる。
【0030】そして、このような工程P1〜P7を経る
ことにより、ベースシリコン基板12上に酸化膜13を
介した状態で単結晶シリコン膜14を10μm以上の膜
厚で形成した状態のSOI基板11を得ることができ
る。この場合、単結晶シリコン膜14の膜厚は、成長層
形成工程P3において形成した成長層18の形成厚さに
より決まる。
【0031】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、単結晶シリコン基板15に水素吸蔵層16および偏
析層17を設けると共に成長層18を所望の厚さに設け
た状態としてベースシリコン基板12と貼り合わせを行
ない、この後、固相成長工程P5,剥離工程P6にて熱
処理を行なって「α−Si膜」からなる成長層18を単
結晶化すると共に水素吸蔵層16内の水素を偏析層17
に蓄積させて剥離させるので、高価なイオン注入機を用
いずとも、厚膜の単結晶シリコン膜14を有するSOI
基板11を形成できる。
【0032】また、本実施形態によれば、SOI基板1
1に形成される単結晶シリコン膜14は、イオン注入法
によって単結晶基板から表層部分を剥離して形成する半
導体層と異なり、イオン注入によるダメージを受けなて
いないため、重金属による汚染の問題もなく、良質な単
結晶膜として得ることができるようになる。
【0033】さらに、従来技術では使用ごとに数十μm
単位で単結晶シリコン基板15が薄くなる工程を採用し
ているので、再使用を繰り返すことによって単結晶シリ
コン基板15の厚さが所定厚さ以下になると、その後は
ベースシリコン基板12として再利用することで消費す
ることになるが、本実施形態のものでは、単結晶シリコ
ン基板15は、原理的に膜減りすることがないので何度
でも繰り返し再生使用が可能となり、これによって、支
持基板としてのベースシリコン基板12は、単結晶シリ
コン基板15に要求されるような高品質のものを採用す
る必要がなく、安価な材質のものを使用することができ
る。
【0034】そして、本実施形態においては、水素吸蔵
層16,偏析層17および成長層18をアモルファスシ
リコン系の膜をプラズマCVD法により形成するように
したので、一連の膜形成工程を連続して行なえるように
なり、クリーンで簡単且つ迅速な製造工程を採用するこ
とができるようになる。
【0035】本発明は、上記実施形態にのみ限定される
ものではなく、次のように変形また拡張できる。単結晶
半導体基板としては、シリコン以外の材料として、4族
元素を主体とした単結晶であれば、例えば、Ge(ゲル
マニウム),SiC(炭化シリコン),SiGe(シリ
コンゲルマニウム)あるいはダイヤモンドなどの基板を
用いることができる。この場合において、SiC基板な
どを用いる場合には、基板自体が非常に高価なものであ
るので、剥離後の再利用による資源の有効活用およびコ
ストダウンの効果が大きくなる。
【0036】支持基板としては、シリコンベース基板1
2に限らず、他の半導体基板を用いることもできるし、
支持基板自体が絶縁性を有するセラミック基板を用いる
こともでき、この場合には、支持基板そのものが絶縁性
を有することから、本実施形態のように酸化膜13など
を絶縁膜として別途に形成する必要はない。
【0037】偏析層形成工程P2は、必要に応じて設け
れば良く、偏析層17を形成する効果としては偏析層1
7により水素をストッパとして蓄積させることによって
剥離面の粗さを小さくすることであるから、形成しよう
とするSOI基板の品質や仕様などの要求度に応じて採
用すれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す製造工程に応じた模
式的な断面図
【図2】製造工程の概略説明図
【図3】熱処理のある工程での温度の推移を示す図
【図4】従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
11はSOI基板(半導体基板)、12はベースシリコ
ン基板(支持基板)、13は酸化膜(絶縁膜)、14は
単結晶シリコン膜(半導体層)、15は単結晶シリコン
基板(単結晶半導体基板)、16は水素吸蔵層、17は
偏析層、18は成長層である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素子形成用の半導体層(14)を支持基
    板(12)上に絶縁状態で設けてなる半導体基板(1
    1)の製造方法において、 単結晶半導体基板(15)に水素吸蔵層(16)を形成
    する水素吸蔵層形成工程(P1)と、 前記単結晶半導体基板(15)と同じ元素からなる非晶
    質の成長層(18)を形成する成長層形成工程(P3)
    と、 前記単結晶半導体基板(15)を前記支持基板(12)
    に貼り合わせる貼り合わせ工程(P4)と、 第1の処理温度で熱処理することにより前記成長層(1
    8)を単結晶化して前記半導体層(14)にする固相成
    長工程(P5)と、 第2の処理温度で熱処理することにより前記単結晶半導
    体基板(15)から前記半導体層(14)部分を剥離さ
    せる剥離工程(P6)とを設けたことを特徴とする半導
    体基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体基板(11)の
    製造方法において、 前記成長層形成工程(P2)に先だって、前記単結晶半
    導体基板(15)上に偏析層(17)を形成する偏析層
    形成工程(P2)を設けたことを特徴とする半導体基板
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の半導体基板
    (11)の製造方法において、 前記剥離工程(P6)に続いて、前記半導体層(14)
    の結晶性を高めるように第3の処理温度で熱処理する結
    晶完全化処理工程(P7)を設けたことを特徴とする半
    導体基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の半
    導体基板(11)の製造方法において、 前記水素吸蔵層形成工程(P1)においては、前記水素
    吸蔵層(16)として水素化アモルファスシリコン膜を
    形成することを特徴とする半導体基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の半導体基板(11)の
    製造方法において、 前記水素吸蔵層形成工程(P1)では、前記水素化アモ
    ルファスシリコン膜を、プラズマCVD法により形成す
    ることを特徴とする半導体基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の半
    導体基板(11)の製造方法において、 前記成長層形成工程(P3)では、前記成長層(18)
    としてアモルファスシリコン膜を形成することを特徴と
    する半導体基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の半導体基板(11)の
    製造方法において、 前記成長層形成工程(P3)では、前記アモルファスシ
    リコン膜をプラズマCVD法により形成することを特徴
    とする半導体基板の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項2ないし7のいずれかに記載の半
    導体基板(11)の製造方法において、 前記偏析層形成工程(P2)では、前記偏析層(17)
    としてアモルファス炭化珪素膜を形成することを特徴と
    する半導体基板の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項2ないし7のいずれかに記載の半
    導体基板(11)の製造方法において、 前記偏析層形成工程(P2)では、前記偏析層(17)
    として1原子層程度の酸化シリコン膜を形成することを
    特徴とする半導体基板の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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