JPH10332771A - 部分放電測定方法 - Google Patents

部分放電測定方法

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JPH10332771A
JPH10332771A JP14506797A JP14506797A JPH10332771A JP H10332771 A JPH10332771 A JP H10332771A JP 14506797 A JP14506797 A JP 14506797A JP 14506797 A JP14506797 A JP 14506797A JP H10332771 A JPH10332771 A JP H10332771A
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JP
Japan
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phase
partial discharge
pulse
detector
calibration
Prior art date
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Application number
JP14506797A
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English (en)
Inventor
Masaharu Kasuya
正春 粕谷
Toshiyuki Sato
敏幸 佐藤
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は3相の電力ケーブル線路において各
相ごとに部分放電を測定し、各相ごとに検出器の較正を
行い、そのために、各相の絶縁接続箱に4枚の電極を張
り付けるという従来技術の制約を無くし、3相分を1回
の較正で済まし、1つの検出器で測定する方法。 【解決手段】 金属シースを有する電力ケーブル線路の
部分放電測定法に於いて、絶縁接続部のクロスボンド線
の長さ方向の中間にフェライト等の高透磁率のコアを取
付け、その両側のクロスボンド線防食層上に較正用電極
を張り付け、両電極間にパルスジェネレータを取り付
け、3相同時に較正用パルスを注入する較正。前記パル
スジェネレータの代わりに検出器を設け、3相同時に部
分放電測定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電力ケーブルの部分
放電測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高電圧電力ケーブルの絶縁体に欠陥(ボ
イド、突起、異物等)が存在すると、実使用時の課電に
より部分放電が生じ、この部分放電により絶縁体中に電
気トリーが発生し、このトリーが成長して絶縁破壊し大
きな事故に繋がることがある。このため、この様な絶縁
破壊を事前に防止するため実使用前に過酷な課電を行っ
て部分放電測定を行い、予め電力ケーブルの絶縁体に存
在するボイド、突起、異物等の欠陥を事前に検出して事
故を防止している。
【0003】この部分放電測定方法の一つに高周波箔電
極法がある。この測定方法は図6に示す様に電力ケーブ
ル30の各相(通常3相,図6はその内の1相を示す)
それぞれに挿入されている絶縁接続部1の絶縁筒6をは
さむ両側の防食層21上に直接金属箔を取り付けて検出
用電極10とし、絶縁体内部で発生する部分放電のパル
ス信号を該検出用電極10から検出インピーダンス22
を介して検出器13により検出するものである。該検出
方法における検出器13の較正は、図6に示すように各
相の絶縁接続部1の絶縁筒6を挟む両側の防食層21表
面に検出用電極10に隣接して較正用電極3を設け、該
較正用電極3にパルスジェネレータ(PG)5を取り付
けて各相毎に較正用パルスを注入して検出器13にて較
正パルスを検出して較正を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電力ケーブル線路は3
相、即ち3本の電力ケーブルで構成されており、部分放
電の測定も3相全ての電力ケーブルを対象として測定す
るのが通常である。3相の電力ケーブルそれぞれの部分
放電を測定する場合、上述の測定方法では、各相ごとに
絶縁接続部1上の検出用電極10に隣接して設けた較正
用電極3から較正用パルスを注入し検出器13の較正を
行う必要がある。このため、較正用電極3を各相の絶縁
接続部1毎に取り付け、各相別々に較正を行なわなけれ
ばならず、作業が煩雑となり、誤りやすくし、時間を要
する等の欠点がある。更に、絶縁接続部1の設置場所に
よっては絶縁接続部1を固定する固定金物等が接続部の
一部を覆ってしまっているために、較正用電極3、検出
用電極10それぞれ2つずつ4つの電極を取り付けるス
ペースが絶縁接続部1上に確保出来ない場合があり、こ
の様な時にはそれぞれの電極を縮小することも考えられ
るが、縮小すると目的とする静電容量が確保できないこ
ともあり、検出精度が著しく低下する、との問題があっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題を解決
するためになされたもので、各絶縁接続部に4枚もの電
極を取り付けることなしに、また、較正パルスの注入を
各相ごとに行うことなく3相同時に部分放電を測定でき
る部分放電測定方法を提供するものである。
【0006】請求項1の発明は、金属シースを有する複
数相の電力ケーブルの部分放電測定方法において、絶縁
接続部で遮断された各相間を絶縁層を有するクロスボン
ド線で継いでループ回路を構成し、該ループ回路に高透
磁率のコアを挿入し、該コアの両側のクロスボンド線の
絶縁層上に較正用電極を設け、該較正用電極間にパルス
ジェネレータを取り付けて、該パルスジェネレータから
各相同時に較正用パルスを注入するように構成したこと
を特徴とする部分放電測定方法である。
【0007】請求項2の発明は、金属シースを有する複
数相の電力ケーブルの部分放電測定方法において、絶縁
接続部で遮断された各相間を絶縁層を有するクロスボン
ド線で継いでループ回路を構成し、該ループ回路に高透
磁率のコアを挿入し、該コアの両側のクロスボンド線の
絶縁層上に検出用電極を設け、該検出用電極間にパルス
検出器を設け、該パルス検出器により各相で発生する部
分放電パルスを検出するように構成したことを特徴とす
る部分放電測定方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】請求項1の実施の形態を図1に示
す。まず,3相の電力ケーブル30の各相絶縁接続部1
の絶縁筒6をはさむ両側の金属ケース7R、7L、8
R、8L、9R、9Lのそれぞれの防食層上に直接検出
用電極(金属箔)10、11、12を取付け、該各相の
検出用電極ごとにパルス検出器13を取り付ける。次
に、各相の絶縁接続部1の絶縁筒6で遮断されたそれぞ
れの金属ケースを絶縁層を有するクロスボンド線2a,
2b,2cで継いでループ回路を構成し、各相を結ぶ絶
縁層を有するクロスボンド線2a,2b,2c中の任意
の一本、例えば2aに初期透磁率が100〜5000程
度の高透磁率のコア(フェライト)4を1個(複数個で
も可)直列に挿入する。次いでコア4を挿入したクロス
ボンド線2aのコア4の両側に較正用電極(金属箔)3
A、3Bを取り付け、両電極3A、3B間にパルスジェ
ネレータ(PG)5を取り付ける。なお、上記は説明を
判りやすくするために手順に従って説明したが、この手
順は必ずしもこの順番に行わなくても良いことは勿論で
ある。
【0009】図3はクロスボンド線2aに挿入した高透
磁率のコア(フェライト)4を示すもので、このコア4
は図2に示すように部分放電パルスの様な高い周波数に
おいてはコア4部分のインピーダンスが上昇してクロス
ボンド線2aの導通がコア4で絶縁された状態になる。
図4は図1の実施形態の等価回路を示すもので、クロス
ボンド線2aのコア4を挿入した部分が部分放電パルス
のような高い周波数においては絶縁状態になることか
ら、パルスジェネレータ(PG)5より発信された較正
用パルスはクロスボンド線2aに設けた電極3Aの静電
容量を介して第1相の金属ケース(電力ケーブルの金属
シースと電気的の接続されている)7R側の絶縁体部の
静電容量20→第1相のケーブル導体→金属ケース7L
側の絶縁体部の静電容量20→第2相の金属ケース8R
側の絶縁体部の静電容量20→第2相のケーブル導体→
金属ケース8L側の絶縁体部の静電容量20→第3相の
金属ケース9R側の絶縁体部の静電容量20→第3相の
ケーブル導体→金属ケース9L側の絶縁体部の静電容量
20→較正用電極3B→パルスジェネレータ(PG)5
に戻るループ回路が構成される。
【0010】一方、各相絶縁接続箱1の防食層上に設け
た検出用電極10,11、12に接続された検出器13
にはパルスジェネレータ(PG)5から発した較正用パ
ルスが防食層のインピーダンス(静電容量)を介して検
出電極10,11及び12を通り各相検出器13に入
る。この較正用パルスにより各相の検出器13の較正を
する。このように、パルスジェネレータ(PG)5から
発した較正パルスは各相検出器13の較正を行うと共に
ループ回路によりパルスはパルスジェネレータ(PG)
5に戻るので各相絶縁接続部1に同一の較正パルス電流
を同時に注入することができ、各相の放電検出器13の
較正を均一かつ同時に行う事ができる。この様にして較
正した検出器13により各相電力ケーブル絶縁体中に発
生する部分放電パルスを検出する。
【0011】請求項2の実施形態を図5に示す。図5は
図4におけるパルスジェネレータ(PG)5の代わりに
検出器13を取り付け、図4の3つの検出器13を省略
した回路構成としたもので、図5に示すように、クロス
ボンド線2に較正用電極15A、15Bを設け、部分放
電検出器13を取り付けた構造となっている。この図5
に示す回路構成で部分放電を検出するには、例えば第1
相の絶縁接続部1の金属ケース7Lのところの電力ケー
ブルの絶縁体中に放電PDが発生したとすると、放電パ
ルスは第1相のケーブル導体から金属ケース7R側の絶
縁体部の静電容量20→電極15A、並びに金属ケース
7L側の絶縁体部の静電容量20→第2相の金属ケース
8R側の絶縁体部の静電容量20→第2相のケーブル導
体→金属ケース8L側の絶縁体部の静電容量20→第3
相の金属ケース9R側の絶縁体部の静電容量20→第3
相のケーブル導体→金属ケース9L側の絶縁体部の静電
容量20→検出用電極15Bに至り、検出器13により
検出される。この回路構成とすることにより各相のどこ
かで発生した放電パルスを1つの検出器13で検出、測
定することができる。なお、部分放電パルスは周波数が
高いためにコア4を挿入したクロスボンド線2のインピ
ーダンスが上昇して絶縁状態となるため部分放電パルス
を検出することができるのは前述したとおりである。
【0012】上述したように図5の回路構成は図4のパ
ルスジェネレータ(PG)5の代わりに検出器13を取
り付け、図4の3つの検出器13を省略した回路構成と
したものである。このような構成にすることにより、図
4に示す各相に設ける3つの検出器13を1つにするこ
とができ、また、電極3A(または15A)と電極3B
(または15B)に接続するパルスジェネレータ(P
G)5と検出器13とを切り替える構成としておけば、
較正と検出とがスイッチ操作で可能となる。なお、以上
の実施形態ではコア4としてフェライトを使用した例に
つき説明したが、透磁率が高い鉄等を用いてもよいこと
は勿論である。
【0013】
【発明の効果】上述のとおり本発明は電力ケーブルの部
分放電測定における較正パルスの注入を3相同時に行
い、3相同時に較正することができる。また、3相同時
に部分放電測定が可能となる。しかも、このような測定
を絶縁接続部に4枚の電極を設けることなく測定できる
ので電極サイズを縮小する必要がなく、精度良く部分放
電測定ができる測定方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す説明図である。
【図2】本発明で使用する高透磁率コアの周波数−イン
ピーダンス特性を示すグラフである。
【図3】本発明で使用する高透磁率コアを示す斜視図で
ある。
【図4】図1に示す実施形態の等価回路図である。
【図5】本発明の他の実施形態に基ずく等価回路図であ
る。
【図6】従来の測定方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 絶縁接続部 2a クロスボンド線 2b クロスボンド線 2c クロスボンド線 3A 較正用電極 4 コア 5 パルスジェネレータ(PG) 13 部分放電検出器 15A 検出用電極 15B 検出用電極 30 電力ケーブル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属シースを有する複数相の電力ケーブル
    の部分放電測定方法において、絶縁接続部で遮断された
    各相間を絶縁層を有するクロスボンド線で継いでループ
    回路を構成し、該ループ回路に高透磁率のコアを挿入
    し、該コアの両側のクロスボンド線の絶縁層上に較正用
    電極を設け、該較正用電極間にパルスジェネレータを取
    り付けて、該パルスジェネレータから各相同時に較正用
    パルスを注入するように構成したことを特徴とする部分
    放電測定方法。
  2. 【請求項2】金属シースを有する複数相の電力ケーブル
    の部分放電測定方法において、絶縁接続部で遮断された
    各相間を絶縁層を有するクロスボンド線で継いでループ
    回路を構成し、該ループ回路に高透磁率のコアを挿入
    し、該コアの両側のクロスボンド線の絶縁層上に検出用
    電極を設け、該検出用電極間にパルス検出器を設け、該
    パルス検出器により各相で発生する部分放電パルスを検
    出するように構成したことを特徴とする部分放電測定方
    法。
JP14506797A 1997-06-03 1997-06-03 部分放電測定方法 Pending JPH10332771A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100451254B1 (ko) * 2002-01-29 2004-10-20 엘지전선 주식회사 전력케이블의 부분방전 측정 시스템
US6995570B2 (en) * 2002-06-26 2006-02-07 Eni Technology, Inc. Method and apparatus for detecting conditions in paralleled DC power cables
CN103558524A (zh) * 2013-11-12 2014-02-05 国网上海市电力公司 一种开关柜局部放电检测装置

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US6995570B2 (en) * 2002-06-26 2006-02-07 Eni Technology, Inc. Method and apparatus for detecting conditions in paralleled DC power cables
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