JPH1033118A - コーヒ抽出方法 - Google Patents

コーヒ抽出方法

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JPH1033118A
JPH1033118A JP19431096A JP19431096A JPH1033118A JP H1033118 A JPH1033118 A JP H1033118A JP 19431096 A JP19431096 A JP 19431096A JP 19431096 A JP19431096 A JP 19431096A JP H1033118 A JPH1033118 A JP H1033118A
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coffee
extraction
coffee beans
pellets
hot water
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Makoto Takahashi
誠 高橋
Masaki Yamada
正貴 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コーヒ豆からの可溶性固形分の抽出を、コー
ヒが有する本来の香味を損なうことなく行うことが出
来、しかもその抽出時間の短縮化を図って工業的にコー
ヒ飲料製品を大量生産することが出来るコーヒ飲料の抽
出方法を提供する。 【解決手段】 焙煎されたコーヒ豆を全粒のまま加圧打
錠してペレット1を成形し、このコーヒ豆のペレット1
から熱水によって可溶性固形分の抽出を行う。この加圧
打錠によってコーヒ豆の細胞壁が破壊されて可溶性固形
物の抽出効率が向上され、さらに、この加圧打錠によっ
て成形されたコーヒ豆のペレット1から抽出が行われる
ことによって、粉砕されたコーヒ豆の粉によってフィル
タ等が目詰まりして抽出速度が遅くなる虞がなく、しか
も熱水によって抽出が行われることによって、コーヒ本
来の香味が損なわれることなく高い抽出効率を得られる
とともに抽出時間の短縮化が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コーヒ豆から可
溶性固形分を抽出する方法に関し、特に、コーヒ飲料を
工業的に生産するためのコーヒ抽出方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、コーヒ豆から抽
出されるコーヒ飲料は、家庭や喫茶店等においてそのま
ま供される他、飲料用缶等に充填されていわゆる缶コー
ヒとして販売されたり、また希釈して喫飲するために濃
縮されて販売されたりして、その需要が急速に延びてき
ている。
【0003】このようないわゆるコーヒ飲料製品は、製
品価格におけるコーヒ豆の原料費の占める割合が非常に
高い。このため、コーヒ飲料製品の工業的生産において
は、コーヒ豆からの抽出効率(抽出液量×可溶性固形分
÷焙煎豆量)を上げることが、原価を下げる上において
重要な課題になっている。
【0004】さらに、コーヒ飲料製品の工業的生産にお
いては、大量生産のためにコーヒの抽出時間を短縮する
ことが要求され、また、消費者の嗜好の向上に伴って高
い品質を保持することが要求される。
【0005】従来、香味の優れているアラビカ種のコー
ヒ豆を用いて熱湯によってコーヒの抽出を行った場合の
抽出効率は、27〜28%が限界である。この抽出効率
を上げるために、コーヒ豆を出来るだけ細かく粉砕して
可溶性固形分をより多量に抽出しようとする場合には、
フィルタの目詰まりによりその抽出時間が長くなってし
まうという問題が生じる。また、抽出倍率を上げること
によって高い抽出効率を得ようとした場合には、渋み等
のいわゆる雑味が過度に抽出されてしまい、コーヒ本来
の香味が損なわれてコーヒ飲料製品の品質が損なわれて
しまうという問題が生じる。
【0006】上記のようなコーヒ豆からの可溶性固形分
の抽出については、従来から種々の方法が提案されてい
る。例えば、特開昭62−166847号公報には、焙
煎されたコーヒ豆を平均粒度が0.4〜2.0mmにな
るように粉砕した後これを圧縮して、可溶性固形分の抽
出を行う抽出方法が記載されている。しかしながら、こ
の方法は、前述したように、細かく粉砕されたコーヒ豆
によってフィルタが目詰まりを起こし、抽出時間が長く
なってしまうという問題を有している。
【0007】さらに、特公平1−45346号公報には
コーヒ豆を加圧した後に粉砕処理して水により可溶性固
形分を抽出する方法が、また特開平8−56577号公
報には焙煎した全粒または粗砕粒のコーヒ豆を加圧下に
おいて圧搾処理した後に水によって可溶性固形分の抽出
を行う方法が記載されている。
【0008】しかしながら、これらの抽出方法は、何れ
も水によってコーヒ豆から可溶性固形分を抽出すること
を前提とした方法であり、熱水によって抽出を行うこと
を前提とした方法ではない。このため、上記何れの方法
においても、可溶性固形分の水抽出としては抽出時間の
短縮化が図られてはいるが、熱水抽出の場合と比べると
その抽出時間は長く、したがって、大量生産が前提とな
るコーヒ飲料製品の工業的規模での生産には不向きであ
る。
【0009】また、コーヒ豆からの可溶性固形分の抽出
を、水によって行った場合と熱水によって行った場合と
ではその抽出液におけるコーヒの香味成分の組成が異な
り、水抽出によって得られるコーヒ抽出液の有する香味
は熱水抽出によって得られるコーヒ本来の香味と異なる
ため、消費者の嗜好に合わなくなる虞がある。
【0010】この発明は、上記のようなコーヒ飲料製品
を工業的規模で生産する際の問題点を解決するためにな
されたものである。すなわち、コーヒ豆からの可溶性固
形分の抽出を、コーヒが有する本来の香味を損なうこと
なく行うことが出来、しかもその抽出時間の短縮化を図
って工業的にコーヒ飲料製品を大量生産することが出来
るコーヒの抽出方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明によるコーヒ抽出方法は、焙煎されたコ
ーヒ豆を全粒のまま加圧打錠してペレットを成形し、こ
のコーヒ豆のペレットから熱水によって可溶性固形分の
抽出を行うことを特徴としている。
【0012】この第1の発明によるコーヒ抽出方法は、
焙煎されたコーヒ豆が加圧打錠されることによりコーヒ
豆の細胞壁が破壊されて可溶性固形物の抽出効率が向上
され、さらに、この加圧打錠によって成形されたコーヒ
豆のペレットから抽出が行われるので、従来のように粉
砕されたコーヒ豆の粉によってフィルタ等が目詰まりし
て、抽出速度が遅くなる虞がなく、かつ熱水によって抽
出が行われるので、コーヒ本来の香味を損なうことなく
高い抽出効率を得られるとともに抽出時間の短縮化が図
られる。
【0013】以上のように、この第1の発明によるコー
ヒ抽出方法によれば、コーヒ本来の香味を損なうことな
く品質の高いコーヒ飲料製品を製造することができると
ともに、高い抽出効率と抽出速度によってコーヒ飲料製
品の工業的生産が可能になり製造原価の低廉化を図るこ
とが可能になる。
【0014】上記目的を達成するために、第2の発明に
よるコーヒ抽出方法は、第1の発明の構成に加えて、焙
煎されたコーヒ豆を加圧打錠する際の圧力が300ない
し800kg/cm2 であることを特徴としている。
【0015】この第2の発明によるコーヒ抽出方法は、
焙煎された全粒のコーヒ豆が300ないし800kg/
cm2 の圧力によって加圧打錠されることによって、ペ
レットに成形されるとともにコーヒ豆の細胞壁が破壊さ
れる。このように、コーヒ豆がペレットに成形されるこ
とによって抽出の際のフィルタ等の目詰まりが防止され
るとともに、加圧処理によるコーヒ豆の細胞壁の破壊に
よって、高い可溶性固形物の抽出効率を得ることができ
る。そして、このペレット成形の際の加圧圧力を300
kg/cm2 以上にすることによりペレットの成形が可
能になり、かつ加圧圧力を800kg/cm2 以下にす
ることによりコーヒ豆からコーヒ油が滲み出てくるのが
防止される。
【0016】上記目的を達成するために、第3の発明に
よるコーヒ抽出方法は、第1の発明の構成に加えて、成
形されたペレットの最大粒径が10ないし45mmであ
ることを特徴としている。
【0017】この第3の発明によるコーヒ抽出方法は、
ペレットがその最大粒径が10ないし45mmになるよ
うに加圧成形される。ペレットの最大粒径がこの範囲に
設定されることにより、抽出の際のフィルタ等の目詰ま
りが防止されるとともに、ペレットを通過する熱水の均
等化を図ることが出来、これによって最も高い抽出効率
を得ることが可能になる。
【0018】上記目的を達成するために、第4の発明に
よるコーヒ抽出方法は、第1の発明の構成に加えて、ペ
レットから可溶性固形分を抽出する際のペレットを通過
する熱水の流速が0.050m/分以上であることを特
徴としている。
【0019】この第4の発明によるコーヒ抽出方法は、
熱水がペレット内を0.050m/分以上の速度で通過
して可溶性固形分の抽出を行う。このような流速の熱水
によって抽出を行うことにより、いわゆる渋み等の雑味
の抽出が過多になってコーヒ飲料の品質が低下されるの
を防止することができるとともに、抽出時間を短縮する
ことによってコーヒ飲料製品の工業的規模での生産にお
けるコストの低廉化を図ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の最も好ましいと
思われる実施形態について説明を行う。可溶性固形物の
抽出に供されるコーヒ豆は、抽出の前に、焙煎コーヒ豆
を粉砕することなく全粒のまま打錠機によって加圧打錠
して、コーヒ豆の圧縮成形体である図1に示されるよう
な偏平のペレット1を形成する。このとき成形されるペ
レット1の粒径dには特に制限はないが、可溶性固形物
の抽出効率を最も大きくするために、その最大粒径をd
=10〜45mmにするのが好ましい。
【0021】この全粒のコーヒ豆をペレット化する際の
打錠機のハンマによる加圧圧力は、コーヒ豆の種類の違
いや焙煎されたコーヒ豆の焙煎度の違いによってその条
件が異なるために特に制限はないが、コーヒ豆のペレッ
トの成形が可能でありかつコーヒ豆に含有されているコ
ーヒ油がペレットの表面に滲み出てこない圧力にするの
が好ましい。具体的には、打錠機における加圧圧力を3
00〜800kg/cm2 に設定するのが好ましい。
【0022】なお、ペレット化されるコーヒ豆について
は、焙煎直後の豆でも、また焙煎後に二酸化炭素ガスを
放出させたいわゆるガス抜き後の豆であっても良い。ど
ちらのコーヒ豆を使用した場合であっても、後述するよ
うな効果を同様に発揮することができる。このコーヒ豆
の焙煎度についての制限もない。
【0023】また、ペレット化されるコーヒ豆について
は、豆の種類や産地等に特に制限はなく、アラビカ種,
ロブスタ種およびリベリカ種等何れの種類のコーヒ豆も
使用でき、さらにブラジル,コロンビア,メキシコ等何
れの産地のコーヒ豆も使用することが出来る。
【0024】さらにまた、ペレット化されるコーヒ豆に
は、一種類の豆のみを使用してもよく、またブレンドし
た二種類以上の豆を使用してもよい。このようにして成
形されたペレット1に熱水を注いで、このペレット化さ
れたコーヒ豆から可溶性固形物の抽出を行う。このペレ
ット1から熱水抽出を行う方法は、ネルドリップ方式等
の既に知られているどのような方法を用いてもよい。
【0025】この可溶性固形物の抽出を行う熱水の温度
は、75゜C以上であればよいが、好ましくは90゜C
以上の熱水を用いるのが好ましく、特に95゜C以上の
熱水を用いるのが最も好ましい。
【0026】この可溶性固形物の抽出を行う際の熱水が
ペレット1を通過する流速は、0.050m/分以上に
なるように設定するのが好ましい。この流速が0.05
0m/分以下の場合には、いわゆる渋み等の雑味の抽出
が過多になってコーヒ飲料の品質を低下させてしまう虞
があり、また抽出時間が長くなって工業的規模での生産
においてはコスト的に不利になるためである。
【0027】以上のように、上記方法によれば、焙煎コ
ーヒを全粒のまま加圧してペレットを成形しこのペレッ
トから熱水によって可溶性固形分を抽出するようにした
ことにより、このペレットを成形する際の加圧によって
コーヒ豆の細胞壁が破壊され、これによって可溶性固形
分の抽出を短時間で行うことができるようになり、この
抽出を熱水によって行うので短時間でしかもコーヒ豆の
有する本来の香味を損ねることなく可溶性固形分の抽出
を行うことができ、しかも焙煎コーヒ豆を全粒のままペ
レット化しているので粉砕されたコーヒ豆の粉によって
フィルタ等が目詰まりを起こして抽出時間が長くなると
いう虞がない。
【0028】次に、上記方法によりコーヒの抽出を行う
場合の実施例について説明を行う。
【0029】
【実施例1】ガテマラSHB60%とサントス#4/5 4
0%の焙煎ブレンドコーヒ豆を全粒のまま打錠機(菊水
製作所製)によって350kg/cm2 の圧力で加圧
し、直径19.5mmのペレットを成形した。
【0030】そして、10kgのペレットを抽出機(イ
ズミフードマシナリ社製)に入れ、95゜Cの熱水によ
って濾過面積当たり0.050m/分の抽出速度で、抽
出量が120リットルになるまで可溶性固形物の抽出を
行った。
【0031】この抽出液の可溶性固形分をブリックス計
(アタゴ社製RX3000型)によって測定して抽出効
率を求めたところ、31.2%であった。 <比較例1>上記実施例1と同じブレンドの焙煎コーヒ
豆をペレット化せずに、グラニュレータ(日本グラニュ
レータ社製)によって粉砕し、この粉砕したコーヒ豆
(10メッシュオン:16.5wt%,20メッシュオ
ン:70.0wt%,32メッシュオン:10.6wt
%,パス:2.9wt%)から、他の条件を上記実施例
1と同様にして可溶性固形分の抽出を行った場合、その
抽出効率は、27.5%であった。
【0032】<比較例2>上記実施例1と同じブレンド
の焙煎コーヒ豆をグラニュレータ(日本グラニュレータ
社製)によって粉砕し、この粉砕したコーヒ豆(10メ
ッシュオン:16.5wt%,20メッシュオン:7
0.0wt%,32メッシュオン:10.6wt%,パ
ス:2.9wt%)をペレット化した後、他の条件を上
記実施例1と同様にして可溶性固形分の抽出を行った場
合、抽出の途中で目詰まりを起こしてしまい、目標の抽
出量を得ることが出来なかった。
【0033】<比較例3>上記実施例1の全粒コーヒ豆
のペレットをグラニュレータ(日本グラニュレータ社
製)によって粉砕し、この粉砕したコーヒ豆(10メッ
シュオン:16.5wt%,20メッシュオン:70.
0wt%,32メッシュオン:10.6wt%,パス:
2.9wt%)から、他の条件を上記実施例1と同様に
して可溶性固形分の抽出を行った場合、抽出の途中で目
詰まりを起こしてしまい、目標の抽出量を得ることが出
来なかった。
【0034】
【実施例2】上記実施例1と同一の条件で成形したペレ
ットから、85゜Cの熱水によって、他の条件を実施例
1と同様にして可溶性固形物の抽出を行った。
【0035】この抽出液の可溶性固形分をブリックス計
(アタゴ社製RX3000型)によって測定して抽出効
率を求めたところ、28.9%であった。
【0036】
【実施例3】上記実施例1と同一の条件で成形したペレ
ットから、75゜Cの熱水によって、他の条件を実施例
1と同様にして可溶性固形物の抽出を行った。
【0037】この抽出液の可溶性固形分をブリックス計
(アタゴ社製RX3000型)によって測定して抽出効
率を求めたところ、28.1%であった。
【0038】
【実施例4】実施例1と同じ焙煎ブレンドコーヒ豆を全
粒のまま720kg/cm2 の圧力で打錠機によって加
圧し、直径41.0mmのペレットを成形した。
【0039】そして、他の条件を実施例1と同様にして
可溶性固形物の抽出を行った。この抽出液の可溶性固形
分をブリックス計(アタゴ社製RX3000型)によっ
て測定して抽出効率を求めたところ、31.2%であっ
た。
【0040】
【実施例5】ガテマラSHB60%とサントス#4/5 4
0%の焙煎ブレンドコーヒ豆を全粒のまま打錠機によっ
て330kg/cm2 の圧力で加圧し、直径19.5m
mのペレットを成形した。そして、10kgのペレット
を抽出機に入れて95゜Cの熱水により、他を実施例1
と同一条件にして可溶性固形物の抽出を行い、抽出効率
が31.0%の抽出液を得た。そして、この抽出液を冷
却した後、純水を加えて希釈し可溶性固形物の固形量が
27%になるように調整して、この調整された抽出液か
ら得られる最終製品に0.05wt%の炭酸水素ナトリ
ウムを添加して70゜Cに昇温した後に、190g容量
の飲料缶に充填する。そして、121゜Cにおいて10
分間殺菌を行った。
【0041】一方、加圧処理せずに粉砕(10メッシュ
オン:60.7wt%,20メッシュオン:33.9w
t%,32メッシュオン:4.4wt%,パス:1.0
wt%)した上記と同じ焙煎ブレンドコーヒ豆から、他
の条件を実施例5と同様にした従来法によって抽出効率
が27.0%の抽出液を得、実施例5と同様に0.05
wt%の炭酸水素ナトリウムを添加して飲料缶に充填し
た無糖のコーヒ飲料製品を製造した。
【0042】以上のようにして製造された二つのコーヒ
飲料製品について、12名のパネラによってトライアン
グル試飲を行ったところ、両者の間には危険率5%で有
意差は観察されなかった。すなわち、全粒のコーヒ豆か
ら成形されたペレットを用いて可溶性固形分の抽出を行
っても、コーヒ本来の香味が損なわれることのないコー
ヒ飲料製品を製造できることが確認された。
【0043】
【実施例6】コロンビアスプレモ100%の焙煎コーヒ
豆を全粒のまま打錠機によって400kg/cm2 の圧
力で加圧して、直径19.5mmのペレットを成形した
後、この10kgのペレットを粉砕しないまま抽出機に
入れて95゜Cの熱水によって可溶性固形物の抽出を行
い、抽出効率が31.0%の抽出液を得た。そして、こ
の抽出液を冷却した後、純水を加えて希釈して可溶性固
形物の固形量が27%になるように調整し、この調整さ
れた抽出液から得られる最終製品に0.40wt%の脱
脂粉乳,0.40wt%の全粉乳,7.0wt%の砂
糖,0.050wt%の乳化剤(シュガエステル)およ
び0.10wt%の炭酸水素ナトリウムを添加し、70
゜Cに昇温した後、ホモジナイザ(イズミフードマシナ
リ社製HV-OH-3-11SS型)によって200kg/cm2
均質化し、これを190g容量の飲料缶に充填して12
4゜Cにおいて20分間殺菌を行った。
【0044】一方、加圧処理せずに粉砕(10メッシュ
オン:60.7wt%,20メッシュオン:33.9w
t%,32メッシュオン:4.4wt%,パス:1.0
wt%)した上記と同じ焙煎コーヒ豆から、他の条件を
実施例6と同様にした従来法によって抽出効率が27.
0%の抽出液を得、実施例6と同様に脱脂粉乳,全粉
乳,砂糖,乳化剤および炭酸水素ナトリウムを添加して
飲料缶に充填したコーヒ飲料製品を製造した。
【0045】以上のようにして製造された二つのコーヒ
飲料製品について、12名のパネラによってトライアン
グル試飲を行ったところ、両者の間には危険率5%で有
意差は観察されなかった。すなわち、全粒のコーヒ豆か
ら成形されたペレットを用いて可溶性固形分の抽出を行
っても、コーヒ本来の香味が損なわれることのないコー
ヒ飲料製品を製造できることが確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において圧縮成形されるコーヒ豆のペレ
ットの形状を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…ペレット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焙煎されたコーヒ豆を全粒のまま加圧打
    錠してペレットを成形し、このコーヒ豆のペレットから
    熱水によって可溶性固形分の抽出を行うことを特徴とす
    るコーヒ抽出方法。
  2. 【請求項2】 前記焙煎されたコーヒ豆を加圧打錠する
    際の圧力が300ないし800kg/cm2 である請求
    項1に記載のコーヒ抽出方法。
  3. 【請求項3】 前記成形されたペレットの最大粒径が1
    0ないし45mmである請求項1に記載のコーヒ抽出方
    法。
  4. 【請求項4】 前記ペレットから可溶性固形分を抽出す
    る際のペレットを通過する熱水の流速が0.050m/
    分以上である請求項1に記載のコーヒ抽出方法。
JP19431096A 1996-07-24 1996-07-24 コーヒ抽出方法 Withdrawn JPH1033118A (ja)

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