JPH10325270A - 電気錠システム - Google Patents

電気錠システム

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JPH10325270A
JPH10325270A JP15293597A JP15293597A JPH10325270A JP H10325270 A JPH10325270 A JP H10325270A JP 15293597 A JP15293597 A JP 15293597A JP 15293597 A JP15293597 A JP 15293597A JP H10325270 A JPH10325270 A JP H10325270A
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electric lock
control panel
state
wiring
zener diode
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JP15293597A
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Haruo Morita
治夫 森田
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Goal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工にかかる手間および製造コストを抑
えると共に、安定して動作する電気錠システムを提供す
る。 【解決手段】 電気錠2側に互いに直列に接続された状
態で一対の配線5に接続される複数個のスイッチS1
2 と、このスイッチS1 に並列に接続されるツェナー
ダイオードZ1 とを設けると共に、制御盤3側にフォト
カプラP2 のトリガ入力部P2TとツェナーダイオードZ
2 とを互いに直列に接続した状態で前記一対の配線5に
接続することにより、電気錠2側の複数個のスイッチS
1 ,S2の開閉状態を制御盤3側のフォトカプラP1
2 で検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気錠システムの
改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電気錠システムを図10,11を
用いて説明する。これらの図において、21は電気錠シ
ステム20を取り付ける扉、22は電気錠、23は制御
盤、24は操作プレート、25、26は電気錠22と制
御盤23、制御盤23と操作プレート24を接続するケ
ーブルである。図11に示すように、前記ケーブル25
は通電金具27を介して扉21内に配線されると共に、
途中にコネクタ28によって分離可能に接続されてい
る。
【0003】図10に示すように、電気錠22は、扉の
開閉を検知するためのスイッチ22aと、錠が施錠状態
か解錠状態かを検知するためのスイッチ22b,22c
と、モータ(ソレノイドでもよい)からなり錠の機構を
動作させる駆動部Mとを内蔵しているのが一般的であ
る。制御盤23の基本回路は、モータを正転/逆転させ
て施錠/解錠させるためのスイッチSL ,SU 、リレー
L ,RU のコイルRLC,RUCと接点RLS,RUSからな
る電力供給回路と、前記錠の状態や扉の状態をモニタ表
示するランプLA ,LB ,LC 、および直流電源回路P
により構成されている。また、操作プレート24は制御
盤23と同様のランプLA ,LB ,LC 、施錠スイッチ
L 、解錠スイッチSU を各々並列に接続するように有
する。
【0004】したがって、制御盤3または操作プレート
24の施錠スイッチSL を操作すると、コイルRLCに電
流が流れ、リレー接点RLSによって駆動部Mに施錠電流
Lが流れて施錠動作をする。また、解錠スイッチSU
操作すると、同様にリレーRU によって駆動部Mに解錠
電流Uが流れる。すなわち、制御盤3側で極性を変えて
駆動部Mに電圧を印加し、施錠電流Lまたは解錠電流U
を流すことにより、電気錠22を施錠または解錠するこ
とができる。
【0005】図12は従来の電気錠システム20を老人
者用住宅などで老人の生活状態等を自動的に監視する在
不在確認システムに応用した場合の例を示している。図
において、22dは鍵の回転を検知するシリンダスイッ
チ、29はソレノイド29aによって防犯チェーン29
bを取り外す電動ガードチェーン、30は監視センタに
設置された監視盤である。
【0006】この電気錠システム20(在不在確認シス
テム)は、シリンダスイッチ22dの入力があり、扉錠
(電気錠)22を鍵で施錠すると外出と判定して監視を
停止し、その後、回転検知スイッチ22eの入力があっ
て解錠状態となった場合は在室と判断して監視を開始す
る。そして、火災等の緊急事態が発生した場合は、避難
が容易になるように監視盤30の命令により、自動的に
電気錠22を解錠させると共に、前記ソレノイド29a
に電流を流すことにより、電動ガードチェーン29が防
犯チェーン29bを外すことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図10,1
1の構成の電気錠システム20では、各機器22,2
3,24間のケーブル25,26に6本ずつの配線が必
要となる。つまり、現状の電気錠システム20の施工
は、電気錠22から制御盤23、制御盤23から操作プ
レート24(別の場所から操作できるように設置する外
部操作部)のケーブル25,26の電線材コストが高く
なる上に、結線工事の時間が長くかかる。また、ケーブ
ル25,26内の配線の数が多くなればなるほど誤って
結線する可能性も高くなり、動作不良や機器故障等が発
生する可能性があった。
【0008】また、この電気錠システム20の制御盤2
3および操作プレート24では、扉21の状態を表示す
るのに三つのランプLA ,LB ,LC を用いており、錠
の施錠/解錠を行なう操作スイッチSL ,SU を別々に
設けているので、その制御回路が複雑になり、各部のコ
ストが高くならざるを得なかった。
【0009】図12の構成の電気錠システム20におい
て、一般に老人者用住宅の扉21は車椅子でも通過が容
易なように引き戸が一般的であり、電気錠22と制御盤
23とを接続するケーブル25を挿入するV字状の配線
補助部材31を必要としている。そして、ケーブル25
は少なくとも6本の配線を必要としているので、ケーブ
ル25が固くなり扱いにくいだけでなく、断線の危険性
もあった。
【0010】また、可動の扉21に取り付けられる電気
錠22に通電するために、様々な工夫をこらした通電金
具も市販されているが、何れの場合にもケーブル25内
の配線の本数が増えるとそれだけ複雑になり通電器具そ
のものも大掛かりになってコストが上がり、工事費用も
増加することは避けられなかった。扉21を閉じたとき
にのみ接触する接触金具を用いてケーブル25を連結す
ることも考えられるが、扉21の歪みなどを考慮に入れ
ると配線の数が多くなればなるほど、接触式の通電金具
が大型化することは避けられず、また、接触不良が生じ
る可能性も高く、実用的ではなかった。
【0011】そこで、電気錠22に対する配線の数を少
なくすることにより、配線を簡素化することが考えられ
る。例えば、従来より特開平3−238997号公報に
開示されているように、2本の配線で多種類の信号を送
る手段として、マイクロコンピュータなどを使って、送
信側でシリアルなデジタル信号を送り、受信側でもマイ
コンを使ってその信号の内容を解析モニタする方法が取
られている。ところが、この方法を実施するにはマイク
ロコンピュータを駆動させるための高価な安定化電源が
必要であった。また、マイクロコンピュータはあらゆる
ノイズに弱いためノイズ等の対策にもコストがかかって
いた。すなわち、電気錠システム20のような単純なシ
ステムの場合、この手法を使うと構造が複雑で高価にな
らざるを得ないだけでなく、電気や磁気などのあらゆる
ノイズの影響を受けやすくなるという欠点があった。
【0012】本発明は、このような実情を考慮に入れて
なされたものであって、施工にかかる手間および製造コ
ストを抑えると共に、安定して動作する電気錠システム
を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1発明の電気錠システムは、電気錠側に互いに
直列に接続された状態で2本の配線に接続される複数個
のスイッチと、このスイッチに並列に接続されるツェナ
ーダイオードとを設けると共に、制御盤側にスイッチン
グ素子のトリガ入力部とツェナーダイオードとを互いに
直列に接続した状態で前記2本の配線に接続することに
より、電気錠側の複数個のスイッチの開閉状態を制御盤
側のスイッチング素子で検知することを特徴としてい
る。このスイッチング素子はリレーまたはフォトカプラ
であってもよい。
【0014】したがって、極めて簡潔な回路でありなが
ら、2本の配線を用いるだけで、電気錠内の複数個のス
イッチの各状態をツェナーダイオードのツェナー電圧で
変換して線間電圧として示すことができ、各スイッチの
開閉状態を制御盤側のスイッチング素子で検知できる。
つまり、複数のスイッチの開閉状態を2本の配線を用い
て検知できる。さらに、ツェナーダイオードはマイクロ
コンピュータのチップなどに比べて遙に小さく電気錠シ
ステムの構成を小型化することができる。加えて、ツェ
ナー電圧は電源電圧の変動に係わらず一定であるから、
各スイッチの開閉状態を確実に検知でき、ノイズなどの
影響をほとんど受けることがない。
【0015】第2発明の電気錠システムは、電気錠が極
性を切り替えた電圧を印加して施錠または解錠を行なう
駆動部を備えており、制御盤側に同一極性の電圧を前記
2本の配線に供給する電力供給回路を設けると共に、電
気錠側に前記配線から供給される電力の極性を錠の状態
によって切り替えて駆動部に印加する切替回路を設ける
ことにより、電気錠による施錠または解錠を切り替える
ことを特徴としている。
【0016】したがって、一個の操作スイッチで施錠ま
たは解錠の両方を行うことができる。また、制御盤が小
型になり、制御盤の回路が簡素であるので制御の信頼性
が向上する。さらに、従来は駆動部の制御線として独立
して設けていた2本の配線のうち、片方の配線を共通線
として使用することが可能であり、結果的に配線の数を
減らすことができる。
【0017】また、前記切替回路を電気錠内に組み込ん
だ場合には、電気錠の取付けに余分な工程を加える必要
が全くなく配線の数を二本にする事ができるので、施工
が極めて容易になる。
【0018】第3発明は、電気錠の状態を確認し且つ制
御盤を遠隔操作する外部操作器と、この外部操作器を制
御盤に接続する2本の配線とを有する電気錠システムに
おいて、制御盤側にフォトカプラのトリガ入力部を前記
配線に接続し、状態スイッチとツェナーダイオードとを
互いに直列に接続した状態で同配線に接続すると共に、
外部操作器側に前記配線を短絡する操作スイッチを接続
し、表示部とツェナーダイオードとを互いに直列に接続
した状態で同配線に接続することにより、制御盤側の状
態スイッチの状態を外部操作器側の表示部で表示すると
共に、外部操作器側の操作スイッチによって制御盤側の
フォトカプラを動作させることを特徴としている。
【0019】したがって、外部操作器と制御盤との間の
配線も2本にすることができ、施工にかかるコストを可
及的に抑えることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1,2は本発明の一例である電
気錠システム1を示しており、図1はその回路図であ
る。この電気錠システム1は、電気的に施錠または解錠
動作を行なう電気錠2と、この電気錠2を制御する制御
盤3と、この制御盤3を遠隔操作する外部操作器である
操作プレート4と、各部2,3、3,4を接続するそれ
ぞれ2本の配線5,5、6,6とからなっている。
【0021】図2は前記電気錠システム1を扉7に取り
付けた状態を示す図である。8は扉7のヒンジ近傍に設
けた通電金具であり、この通電金具8の内部に前記配線
5を通すように構成されている。なお、配線5は途中で
コネクタ5aによって着脱自在に接続することにより施
工をより簡潔に行えるようにしている。
【0022】本発明の電気錠システム1は、図10,1
1に示す従来例に比べて、配線5,6が2本になってい
る点において極めて簡素な構成になっている。すなわ
ち、配線の施工時にかかる手間を少なくし、結線ミスの
発生を抑えるとともに、配線5,6にかかるコストを引
き下げることができる。
【0023】本例において配線5,6を2本にするため
の各部の構成および動きについて、以下に説明する。
【0024】図3は被モニタ側の複数個のスイッチの状
態を2本の配線で接続されるモニタ側のスイッチング素
子で検知する構成を示す回路図である。図3の回路は例
えば図1の回路中の仮想線9で囲まれた部分に適用され
ているものであり、ここで被モニタ側は電気錠2であ
り、モニタ側は制御盤3である。本例において、電気錠
2内に、例えば錠の解錠状態でオン状態になるスイッチ
1 と、扉7(図2参照)の閉状態でオン状態になるス
イッチS2 とを互いに直列に接続した状態で2本の配線
5に接続すると共に、スイッチS1 に並列に例えばツェ
ナー電圧6.2VのツェナーダイオードZ1 を接続して
いる。
【0025】一方、制御盤3側では、前記配線5に、例
えば電圧24Vの直流電源Pと抵抗RS とを互いに直列
に接続した状態で接続すると共に、抵抗R1 とフォトカ
プラ(スイッチング素子)P1 のトリガ入力部P1Tとを
互いに直列に接続した状態で接続し、かつ、抵抗R2
フォトカプラP2 のトリガ入力部P2Tとツェナーダイオ
ードZ2 とを互いに直列に接続した状態で接続する。な
お、本例ではツェナーダイオードZ2 のツェナー電圧
(しきい値)は、ツェナーダイオードZ1 と同じ6.2
Vにしている。
【0026】したがって、扉7が開状態つまりスイッチ
2 がオフ状態のときは配線5に電流が流れず、A点の
電圧は約24Vであり、両方のフォトカプラP1 ,P2
がオンになる。一方、扉7が閉じた状態では、錠が施錠
状態であるときにスイッチS1 がオフ状態となるので、
A点の電圧はツェナーダイオードZ1 のツェナー電圧
6.2Vまで下がることになる。この時、フォトカプラ
1 はオンであるが、フォトカプラP2 のトリガ入力部
2Tはしきい値6.2VのツェナーダイオードZ2と直
列に接続されているためオフになる。また、スイッチS
1 ,S2 が両方ともオン状態の時、つまり、扉7が閉ま
っており且つ錠が解錠している場合は配線5はショート
状態になり、A点の電圧が0Vになるので両方のフォト
カプラP1,P2 がオフになる。この動作を表1にまと
めて示す。
【0027】
【表1】
【0028】以上のように、通常2本の配線では、オン
とオフの2種類の状態しかモニタできないものが、図3
の回路によれば、電気錠2側の2つのスイッチS1 ,S
2 が取り得る4つの状態のうち3つの状態を、2本の配
線5によって伝達し、制御盤3側のフォトカプラP1
2 の接点P1S,P2Sの状態でこれを検知することがで
きる。しかも、極めて簡素化された回路であり、生産コ
ストが安い。
【0029】なお、図3の回路で、配線5が長くなり、
配線5による抵抗が大きい場合には、ツェナーダイオー
ドZ2 のしきい値をツェナーダイオードZ1 のツェナー
電圧に比べて少し高く設定したり、ツェナーダイオード
2 に直列に整流用ダイオードを接続したり、抵抗R2
を大きくすることにより、フォトカプラP2 の動作をさ
らに安定させることができる。
【0030】つまり、モニタする側のスイッチング素子
2 のトリガ入力部P2Tに直列に接続されるツェナーダ
イオードZ2 のしきい値を被モニタ側のツェナーダイオ
ードZ1 のツェナー電圧以上に設定しておけば、被モニ
タ側のツェナーダイオードZ1 に並列接続されたスイッ
チS1 等の状態を、モニタ側のスイッチング素子P2
よって検出することができる。
【0031】なお、上述の回路においてツェナーダイオ
ードZ1 の代わりに抵抗を用い、電圧降下によってスイ
ッチS1 ,S2 の状態をモニタする方法もあるが、この
ような方法は電源Pに含まれるリプルなどのノイズに影
響を受けるので、まず電源Pを安定させることが必要と
なるので好ましくない。また、配線5に加わったノイズ
や配線5自体の抵抗など様々な影響を受けやすいという
欠点もある。
【0032】一方、本発明は上述したように、ツェナー
ダイオードZ1 を用いることにより、より確実なモニタ
を行うことができる。つまり、ツェナーダイオードZ1
のツェナー電圧は電源Pの変動に一切関係なく一定であ
るから、動作が確実で安定しており、信頼性が高くな
る。
【0033】なお、上述の例では、スイッチング素子の
一例としてフォトカプラP1 ,P2を用いているが、本
発明はこれに限られるものではなく、フォトカプラ
1 ,P2 の代わりにリレーを用いてもよいことはいう
までもない。リレーを用いた場合にはリレーの出力側の
接点は、トリガ入力部のコイルと完全に独立しているの
で、接点に大きな電圧を直接かけることができる。ま
た、b接点を利用することもできる。
【0034】図4は、図3の回路を変形したものであ
り、2つのスイッチS1 ,S2 によって形成されうる4
つの状態を、2本の配線5の線間電圧によって伝達する
別の例を示している。図4において、Z3 はスイッチS
2 に並列に設けたツェナーダイオード、R3 ,P3 ,Z
4 は互いに直列に接続された状態で前記配線5に接続さ
れる抵抗,フォトカプラ,ツェナーダイオードである。
【0035】前記ツェナーダイオードZ3 ,Z4 は、ツ
ェナーダイオードZ1 ,Z2 と異なるツェナー電圧を持
っており、この例では、ツェナーダイオードZ3 ,Z4
のツェナー電圧をツェナーダイオードZ1 ,Z2 のツェ
ナー電圧より大きく設定している。なお、ツェナーダイ
オードZ1 よりもツェナーダイオードZ2 、ツェナーダ
イオードZ3 よりもツェナーダイオードZ4 のツェナー
電圧を少し大きくすることにより、動作をより安定させ
ることができる。
【0036】動作は図3の説明とほゞ同じであるので省
略し、動作結果を以下の表2に示す。つまり、フォトカ
プラP1 ,P2 ,P3 を監視することにより、2個のス
イッチが取りえる4つの状態すべてがモニタできる。な
お、図4に示す例でも、図3と同様に変形可能であるこ
とはいうまでもない。
【0037】
【表2】
【0038】図5は図4の回路をさらに変形したもので
あり、2つのスイッチS1 ,S2 のそれぞれの状態を、
2本の配線5の線間電圧によって伝達する別の例を示し
ている。本例において、例えばツェナーダイオードZ1
のツェナー電圧は16V、ツェナーダイオードZ3 のツ
ェナー電圧は8Vに設定している。つまり、ツェナーダ
イオードZ1 はツェナーダイオードZ3 の倍のツェナー
電圧を有するように設定している。したがって、配線5
間の線間電圧は、スイッチS1 ,S2 が取りうる4つの
状態に従って、0,8,16,24Vになる。
【0039】図5において、RA ,RB はスイッチ
1 ,S2 のそれぞれに対応してスイッチングするリレ
ーである。そして、リレーRA のコイルRAcと直列に接
続されたツェナーダイオードZ5 はツェナーダイオード
1 のツェナー電圧16VからコイルRAcの動作電圧5
Vを引いた11Vに設定しており、リレーRB のコイル
Bcと直列に接続されたツェナーダイオードZ6 は同様
に3Vに設定している。また、コイルRBcにはリレーR
A のb接点RAbが直列に接続されると共に、b接点RAb
にはツェナーダイオードZ1 と同じしきい値を持つツェ
ナーダイオードZ7が並列に接続されている。
【0040】したがって、リレーRA ,RB のa接点R
Aa,RBaによって、それぞれスイッチS1 ,S2 に反転
出力を得ることができる。この回路を応用することによ
り、被モニタ側のスイッチの数は2個に限られることな
く、3個であっても対応する3個のリレーによってモニ
タすることが可能である。また、スイッチの数が4個以
上であっても同様にモニタすることができる。なお、仮
想線11で囲った回路に替えて市販のA/D変換器を用
いて回路を簡潔にしてもよい。
【0041】図6は、本発明の電気錠システム1の異な
る部分を示す回路図である。図6において、Mは極性を
切り替えた電圧を印加することにより施錠または解錠動
作を行なう駆動部の一例であるモータ、RUC,RLCはリ
レーRU ,RL のリレーコイル、RUS,RLSは接点、D
1 〜D4 はリレーコイルRUC,RLCに供給する電流の方
向を制限するダイオードであり、これらは例えば電気錠
2内に設けられている。また、RCSは後述するリレーR
C の接点であり、この接点RCSがオンのときに直流電源
Pからの電力を、配線5を介して駆動部Mに供給する。
なお、S1 は施錠解錠検知スイッチであり、図3に示し
た回路に共通して使われるスイッチである。
【0042】図6は電気錠2が施錠の状態を示してお
り、この状態で接点RCSがオンになったとき、電源Pか
らの電流が、接点RCS,施錠解錠検知スイッチS1 ,ダ
イオードD3 を介してリレーRU のコイルRUCに流れ、
接点RLSを通って電源へ戻るように流れる。そして、リ
レーRU が動作して接点RUSが切り替わり、この接点R
USを介してモータMに解錠電流Uが流れると共に、ダイ
オードD1 を通ってリレーRU のコイルRUCへの通電
(自己保持)を開始する。
【0043】モータMが回ると、錠は解錠されて、やが
て施錠解錠検知スイッチS1 が開くが、すでに、リレー
U はその接点RUSで自己保持されており、モーターM
の回転が継続する。一方、リレーコイルRLCの両端は共
に正の同電位になっているので、リレーRL が動作する
ことはない。すなわち、接点RCSがオフになるまで、モ
ータMは解錠方向に回転し続け、やがて、施錠解錠検知
スイッチS1 が解錠側の接点に接触する。
【0044】続いて、再び接点RCSがオンになると、今
度はリレーRL が動作してモータMに施錠電流Lが流れ
ることにより、電気錠2は施錠されて、やがて、施錠解
錠検知スイッチS1 が施錠側の接点に接触するようにな
る。
【0045】すなわち、電気錠2に電圧がかかると自動
的に、施錠解錠検知スイッチS1 の方向により、どちら
かのリレーRU またはRL を選択動作させることがで
き、接点RCSがオンになった瞬間に、電気錠2の状態と
逆の方向になるように、モータMが回転動作する。な
お、上述の例ではリレーRU ,RL を使った回路を示し
ているが、このリレーRU ,RL に替えて半導体を使っ
たスイッチング素子でも実施可能であることは言うまで
もない。
【0046】したがって、従来はモータMの制御線とし
て独立して設けていた2本の配線のうち、片方の配線を
共通線として使用することが可能であり、結果的に配線
5の数を減らすことができる。そして、本例ではこの効
果を応用し、モータMへの電力供給のために配線5に印
加する線間電圧を、図3に示した複数のスイッチの状態
をモニタするため配線5に印加する線間電圧と逆の極性
にしている。このようにすることにより、同じ2本の配
線5を、モータMへの電力供給と、複数のスイッチのモ
ニタに共用している。
【0047】上述した極性の切換は前記接点RCSによっ
て行われており、この接点RCSは、図1に示すように、
リレーRC のコイルRCCによって動作するものであり、
このコイルRCCは制御スイッチSC1によって動作する。
つまり、本例では、平常状態ではリレーRC がオフであ
るので、図示上側の配線5に正、下側の配線5に負の電
圧が印加されることにより、電気錠2内のスイッチ
1 ,S2 の状態を制御盤3内のフォトカプラP1 ,P
2 によってモニタしているが、制御スイッチSC1を押圧
することによりリレーRC が動作し、上側の配線5に
負、下側の配線5に正の電圧が印加されて、モータMが
施錠または解錠動作を行なう。なお、D5 はこの時にス
イッチSS に逆電流が流れないように設けたダイオード
である。
【0048】また、フォトカプラP1 ,P2 の接点
1S,P2Sは抵抗R4 に直列に接続された状態で電源P
に接続されており、この接点P1S,P2Sの間のB点が抵
抗R5 を介してトランジスタTR1のベースに入力してい
る。したがって、このトランジスタTR1によって駆動さ
れる発光ダイオードL1 はフォトカプラP1 がオン状態
で、フォトカプラP2 がオフ状態の時、つまり、扉7が
閉じて且つ錠が施錠状態の時(戸締り完了時)のみ点灯
する戸締り確認ランプとなる。なお、R6 は発光ダイオ
ードL1 のドライブ抵抗である。
【0049】したがって、本電気錠システム1は電気錠
2と制御盤3との配線5を2本にすることにより、配線
5にかかるコストを抑えると共に、結線ミスなどが生じ
る可能性を可及的に抑えている。また、本例では上述の
回路を電気錠2内に組み込むことにより、作業者は従来
の電気錠2と全く同じ手順で電気錠2を扉7に取り付け
ることができ、かつ、配線5の数が2本になるので、極
めて扱いやすくなる。なお、上述の回路を電気錠2内に
組み込むスペースがない場合は、錠の近傍のところで、
例えば電気錠2を取り付ける扉7内等に上述の回路を設
置してもよい。
【0050】図7は図1の仮想線10によって囲まれた
部分の回路を取出して示している。図7においてR7
直流電源Pと配線6との間に介在する抵抗、P3 ,P4
はフォトカプラである。フォトカプラP3 の接点P3S
ツェナーダイオードZ8 と直列に接続された状態で配線
6に接続され、フォトカプラP4 のトリガー入力部P4T
は抵抗R8 と直列に接続された状態で配線6に接続され
る。
【0051】一方、操作プレート4側には、配線6をシ
ョートする制御スイッチSC2と、互いに直列に接続され
た状態で配線6に接続されるツェナーダイオードZ9
抵抗R9 ,発光ダイオードL2 とを有している。なお、
ツェナーダイオードZ9 のしきい値は、ツェナーダイオ
ードZ8 のツェナー電圧と同じかやや高く設定してい
る。
【0052】以下に、この回路の動作を説明する。今、
フォトカプラP3 がオフ状態で、操作プレート4内の制
御スイッチSC2もオフ状態とすると、電源Pから抵抗R
7 ,R8 を経由してフォトカプラP4 がオンになってい
る。また、操作プレート4の発光ダイオードL2 は抵抗
7 ,ツェナーダイオードZ9 を介して通電されて点灯
している。次に、フォトカプラP3がオン状態になる
と、C点がツェナーダイオードZ8のツェナー電圧まで
下がり、操作プレート4のツェナーダイオードZ9 には
電流が流れなくなり、発光ダイオードL2 は消灯するが
フォトカプラP4 はオンのままである。一方、操作プレ
ート4内の制御スイッチSC2を押圧すると、配線6がシ
ョートされるので、C点の電圧は0Vになり、フォトカ
プラP4 がオフになる。
【0053】すなわち、制御盤3と操作プレート4との
間を2本の配線6で接続することにより、操作プレート
4の発光ダイオードL2 の消灯/点灯を監視すること
で、制御盤3内のフォトカプラP3 のオン状態/オフ状
態をモニタすることができる。また、同時に操作プレー
ト4内の制御スイッチSC2からの信号を制御盤3内のフ
ォトカプラP4 で受け取ることができる。
【0054】なお、本例では、図1に示すように、フォ
トカプラP3 のトリガ入力部P3TはダイオードD6 を介
してトランジスタTR1の出力に接続されると共に抵抗R
10を介して電源Pに接続される。つまり、発光ダイオー
ドL2 はトランジスタTR1によって駆動される発光ダイ
オードL1 と同じく、扉7が閉じて且つ錠が施錠状態の
時のみ点灯する戸締り確認用モニタランプとして機能す
る。
【0055】一方、フォトカプラP4 の接点P4Sは抵抗
11を介してトランジスタTR2のベースに入力されてお
り、このトランジスタTR2の出力側が前記制御スイッチ
C1に並列に接続される。つまり、操作プレート4の制
御スイッチSC2を押圧することによりリレーRC を駆動
して、図6を用いて詳述したように、施錠または解錠動
作をすることができる。
【0056】図1の回路が図6に示した前述の回路と異
なる所は、スイッチS1 とダイオードD4 との間に扉開
閉検知スイッチS2 を挿入している点である。すなわ
ち、本例では扉7が開いているときは、施錠できないよ
うにすることにより、誤操作を少なくする考慮がされて
いる。なお、本発明はこれに限られるものではなく、扉
7が開いているときにも施錠できるようにしてもよいこ
とは言うまでもない。
【0057】上述の例では、スイッチング素子の例とし
てフォトカプラP1 〜P4 を用いることにより、回路を
より小さくすると共に、安定した動作を得るようにして
いるが、本発明はこれに限られるものではなく、フォト
カプラに替えてリレーを用いることにより、接点を完全
に独立させてもよい。この場合、電圧が全く異なる別回
路の接点にも使用することができる。また、リレーにす
ることによりb接点を用いることもできる。
【0058】また、現実に市販されている制御盤3にお
いては、使い勝手がよいようにモータMに通電する時間
を一定時間にする回路や、扉7の開閉あるいは一定時間
後に自動的に施錠する回路が付加されて製品化されてい
るが、本発明の要旨と直接的な関係がないので、本例か
らは省略している。また、錠の施錠または解錠を行なう
駆動部の例としてモータMを用いた例を示しているが、
これをソレノイドコイルなど他の駆動機構にしてもよ
い。すなわち、本発明は上述した回路に限られるもので
はないことはいうまでもない。
【0059】図8,9は本発明を扉錠による在不在確認
システムに応用した例を示している。図8において、
1’は在不在確認システムとして機能する電気錠システ
ムであり、12は電気錠、13はその制御盤、14は電
動ガードチェーン、15は電気錠12と制御盤13とを
接続する2本の配線、16は電動ガードチェーン14と
制御盤13とを接続する2本の配線である。
【0060】図9はこの電気錠システム1’を設置した
状態を示す図である。図9において、17は引き戸式の
扉、18はこの扉17を閉じた状態で配線15を接続す
る接触式の通電金具、19はこの電気錠システム1’を
図外の監視センタにおいて遠隔監視し、電気錠12を遠
隔操作によって行なう監視盤である。
【0061】図8を用いて、本電気錠システム1’の構
成の詳細を説明すると、電気錠12内には解錠電流Uを
流すことにより解錠動作を行なう駆動部であるモータM
と、これに直列に接続されたダイオードD7 を前記配線
15に接続している。また、錠の施錠/解錠状態を検知
するスイッチS1 と、このスイッチS1 と直列に接続し
た鍵のシリンダスイッチS3 とをダイオードD8 を介し
て配線15に接続し、シリンダスイッチS3 に並列にツ
ェナーダイオードZ10を設けている。
【0062】一方、制御盤13にはリレーRC の接点R
CSが前記配線15に接続されて、このリレーRC の非励
起状態では、抵抗R11を介して直流電源Pが接続され
る。また、監視盤19に接続される端子TA ,TB がこ
のリレーRC のコイルRCCに接続されている。
【0063】つまり、リレーRC がオフの状態では、フ
ォトカプラP5 ,P6 のトリガ入力部P5T,P6Tは抵抗
12,ツェナーダイオードZ11を介して前記配線15に
接続される。また、フォトカプラP7 ,P8 のトリガ入
力部P7T,P8Tは抵抗R13を介して前記配線15に接続
される。したがって、リレーRC がオフの状態のときの
フォトカプラP5 〜P8 の状態は、以下の表3に示すよ
うに、シリンダスイッチS3 、施錠スイッチS1 の状態
に関連して変化する。
【0064】
【表3】
【0065】したがって、フォトカプラP7 ,P5 の接
点P7S,P5S、抵抗R14,R15、トランジスタTR3を図
のように接続することにより、TR3は鍵によって施錠動
作を行っているときにオン状態となる。そして、ラッチ
ングリレーRR にセット電流が流れて、リレーRR の接
点RRSに接続された端子TC 〜TE に不在状態を出力す
る。また、フォトカプラP8 ,P6 の接点P8S,P6S
抵抗R16,R17、トランジスタTR4を図のように接続す
ることにより、TR4は錠が解錠状態のときにオン状態と
なる。そして、ラッチングリレーRR にリセット電流が
流れて、端子TC 〜TE に在室状態を出力する。
【0066】また、在室しながら、内側から施錠した場
合はシリンダスイッチS3 がオン状態のままであるの
で、ラッチングリレーRR に変化はなく、在室状態であ
ることを監視センタに設置された監視盤19に出力す
る。監視盤19では在室状態であるときに、在室者の生
活状態を監視する。なお、モータMに直列にダイオード
7 を設けているので、図示しているリレーRC がオフ
の状態ではモータMに電流が流れることはない。
【0067】そして、火災等の緊急事態が発生した場合
は、端子TA に正,TB に負の電圧が供給されてリレー
C がオンとなり、モータMに解錠電流Uが流れると共
に、配線16を介して電動ガードチェーン14内のソレ
ノイドSに電流が流れる。このようにして、緊急事態が
発生した場合には、避難が容易になるように自動的に錠
を解錠したり、防犯チェーンを外すことができる。な
お、このときは、ダイオードD8 によってスイッチ
1 ,S3 への通電が阻止される。
【0068】以上のように、本電気錠システム1’は制
御盤13と電気錠12とを接続する配線15を2本にす
ることにより、扉17内への配線が簡単になる。特に老
人者用住宅などでは車椅子でも容易に通過できるように
引き戸式の扉17を用いているが、配線15が2本であ
るので、図9に示すように扉17の可動部分と固定部分
との間に接触式の通電金具を設けることができる。つま
り、図12に示す従来例のような配線補助部材31を用
いたり、煩雑な配線を行う必要がなくなるだけでなく、
断線などの心配もなくなる。したがって、簡潔な回路構
成で安価にて製作できる構成でありながら、安定した動
作をする扱いやすい電気錠システム1’を提供できる。
【0069】上述した各例で複数のスイッチの状態を2
本の配線によって伝達するために用いている部材はスイ
ッチに並列に接続されたツェナーダイオードであるの
で、常に安定した電圧信号に変換することができる。従
来から行われているマイクロコンピュータなどによるシ
リアル通信を行なう回路のように、安定した直流電力を
供給する必要がない。また、ノイズなどの影響を受ける
ことが極めて少ない。
【0070】なお、上述した電気錠システム1’におい
て、フォトカプラP5 ,P6 、P7,P8 に替えて2回
路のリレーを用いてもよく、その場合、2つのリレーで
同様の効果を得ることができる。また、本例においても
図1〜図7と同様の変形をすることができることはいう
までもない。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように本発明による電気錠
システムによれば、極めて簡潔な回路でありながら、2
本の配線を用いるだけで、電気錠内の複数個のスイッチ
の各状態をツェナーダイオードのツェナー電圧で変換し
て線間電圧として示すことができ、各スイッチの開閉状
態を制御盤側の複数のスイッチング素子で検知できる。
つまり、配線の数を可及的に少なくすることができ、そ
れだけ施工にかかる手間や費用を抑えることができる。
さらに、ツェナーダイオードはマイクロコンピュータの
チップなどに比べて遙に小さく且つ安価であるので電気
錠システムの構成を小型化するとともに製造コストを抑
えることができる。加えて、ツェナー電圧はたとえ電源
電圧が大きく変動しても変化することがないので、各ス
イッチの開閉状態を確実に検知でき、ノイズなどの影響
をほとんど受けることがなく、堅牢なシステムを構築で
きる。
【0072】加えて、電気錠側に配線から供給される電
力の極性を錠の状態によって切り替えて駆動部に印加す
る切替回路を設けた場合には、一個の操作スイッチで施
錠/解錠の両方を行うことができ、操作性がよくなる。
また、制御盤が小型になり、制御の信頼性が向上し、生
産コストが下がる。さらに、従来は駆動部の制御線とし
て独立して設けていた2本の配線のうち、片方の配線を
共通線として使用することが可能であり、結果的に配線
の数を減らすことができる。例えば、錠の施錠または解
錠に用いる電力を供給するために配線に印加する線間電
圧を、複数のスイッチの状態をモニタするために配線に
印加する線間電圧と逆の極性にすることにより、2本の
配線を各スイッチの状態モニタと、駆動部への電力供給
に兼用することができる。
【0073】前記切替回路を電気錠内に組み込んだ場合
には、電気錠の取付けに余分な工程を加える必要が全く
なく、配線の数を二本にできるので、施工が極めて容易
になる。
【0074】また、前記電気錠システムが前記電気錠の
状態を確認し且つ制御盤を遠隔操作する外部操作器と、
この外部操作器と制御盤に接続する2本の配線と有する
場合には、制御盤側にフォトカプラのトリガ入力部を前
記配線に接続し、状態スイッチとツェナーダイオードと
を互いに直列に接続した状態で同配線に接続すると共
に、外部操作器側に前記配線を短絡する操作スイッチを
接続し、表示部とツェナーダイオードとを互いに直列に
接続した状態で同配線に接続することも可能である。こ
の場合、制御盤側の状態スイッチの状態を外部操作器側
の表示部で表示すると共に、外部操作器側の操作スイッ
チによって制御盤側のフォトカプラを動作させることが
できるので、外部操作器と制御盤との間の配線も2本に
することができ、施工にかかるコストを可及的に抑える
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気錠システムの一例の全体を示す回
路図である。
【図2】前記電気錠システムを扉に取り付けた状態を示
す図である。
【図3】前記電気錠システムの回路の一部を示す説明図
である。
【図4】図3の回路の変形例を示す図である。
【図5】図4の回路の更なる変形例を示す図である。
【図6】前記電気錠システムの回路の別の部分を示す説
明図である。
【図7】前記電気錠システムの回路のさらに別の部分を
示す説明図である。
【図8】本発明の電気錠システムを在不在確認システム
に用した例を示す図である。
【図9】前記電気錠システムを扉に取り付けた状態を示
す図である。
【図10】従来の電気錠システムの回路を示す図であ
る。
【図11】前記電気錠システムを扉に取り付けた状態を
示す図である。
【図12】従来の電気錠システムを在不在確認システム
に用いた例を示す図である。
【符号の説明】
1,1’…電気錠システム、2…電気錠、3…制御盤、
4…外部操作部、5,6…配線、RL ,RU ,S1 …切
替回路、P1 〜P8 …フォトカプラ(スイッチング素
子)、M…駆動部、RCS,P…電力供給回路、RA ,R
B …リレー(スイッチング素子)、S1 〜S3 ,SC1
C2…スイッチ、Z1 〜Z11…ツェナーダイオード。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気錠と、この電気錠を遠隔制御する制
    御盤と、この制御盤を電気錠に接続する2本の配線とを
    備えた電気錠システムにおいて、電気錠側に互いに直列
    に接続された状態で2本の配線に接続される複数個のス
    イッチと、このスイッチに並列に接続されるツェナーダ
    イオードとを設けると共に、制御盤側にスイッチング素
    子のトリガ入力部とツェナーダイオードとを互いに直列
    に接続した状態で前記2本の配線に接続することによ
    り、電気錠側の複数個のスイッチの開閉状態を制御盤側
    のスイッチング素子で検知することを特徴とする電気錠
    システム。
  2. 【請求項2】 前記スイッチング素子がリレー又はフォ
    トカプラである請求項1に記載の電気錠システム。
  3. 【請求項3】 前記電気錠が極性を切り替えた電圧を印
    加して施錠または解錠を行なう駆動部を備えており、制
    御盤側に同一極性の電圧を前記2本の配線に供給する電
    力供給回路を設けると共に、電気錠側に前記配線から供
    給される電力の極性を錠の状態によって切り替えて駆動
    部に印加する切替回路を設けることにより、電気錠によ
    る施錠または解錠を切り替える請求項1または2に記載
    の電気錠システム。
  4. 【請求項4】 極性を切り替えた電圧を印加して施錠ま
    たは解錠を行なう駆動部を備えた電気錠と、この電気錠
    を遠隔制御する制御盤と、この制御盤を電気錠に接続す
    る2本の配線とを設けた電気錠システムにおいて、制御
    盤側に同一極性の電圧を前記2本の配線に供給する電力
    供給回路を設けると共に、電気錠側に前記配線から供給
    される電力の極性を錠の状態によって切り替えて駆動部
    に印加する切替回路を設けることにより、前記電気錠に
    よる施錠または解錠を切り替えることを特徴とする電気
    錠システム。
  5. 【請求項5】 前記切替回路を電気錠内に組み込む請求
    項3または4に記載の電気錠システム。
  6. 【請求項6】 電気錠と、この電気錠を制御する制御盤
    と、前記電気錠の状態を確認し且つ制御盤を遠隔操作す
    る外部操作器と、この外部操作器を制御盤に接続する2
    本の配線とを備えた電気錠システムにおいて、制御盤側
    にフォトカプラのトリガ入力部を前記配線に接続し、状
    態スイッチとツェナーダイオードとを互いに直列に接続
    した状態で同配線に接続すると共に、外部操作器側に前
    記配線を短絡する操作スイッチを接続し、表示部とツェ
    ナーダイオードとを互いに直列に接続した状態で同配線
    に接続することにより、制御盤側の状態スイッチの状態
    を外部操作器側の表示部で表示すると共に、外部操作器
    側の操作スイッチによって制御盤側のフォトカプラを動
    作させることを特徴とする電気錠システム。
JP15293597A 1997-05-26 1997-05-26 電気錠システム Pending JPH10325270A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004353189A (ja) * 2003-05-27 2004-12-16 Matsushita Electric Works Ltd 電気錠アダプター、電気錠施解錠制御システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004353189A (ja) * 2003-05-27 2004-12-16 Matsushita Electric Works Ltd 電気錠アダプター、電気錠施解錠制御システム

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