JPH1032481A - 論理回路 - Google Patents

論理回路

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JPH1032481A
JPH1032481A JP8206557A JP20655796A JPH1032481A JP H1032481 A JPH1032481 A JP H1032481A JP 8206557 A JP8206557 A JP 8206557A JP 20655796 A JP20655796 A JP 20655796A JP H1032481 A JPH1032481 A JP H1032481A
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potential
power supply
control transistor
supply line
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JP8206557A
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Shinichiro Muto
伸一郎 武藤
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力制御トランジスタを介して論理ゲートの
電源端が電源線に接続されている論理回路において、論
理ゲートが高速な論理動作を実現することができる論理
回路を提供することを目的とするものである。 【解決手段】 電力制御トランジスタのソース端と基板
端とが電気的に分離され、ソース端と基板端とに互いに
異なる電位が与えられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電界効果トランジ
スタで構成されている半導体集積回路に関し、特に、論
理ゲートと電源線との間に電力制御トランジスタが接続
され、論理ゲートのアクティブ時とスタンバイ時とに応
じて、その電力制御トランジスタの導通/遮断状態を制
御することによって、スタンバイ電流を低減する低電力
回路の構成法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種電子機器の携帯化の要求に応
えるべく、集積回路の低電圧動作化が進められている。
このような技術の一例として、電子情報通信学会199
4年春季大会講演論文集5分冊5−195頁にMTCM
OS(Multi-Threshold CMOS)回路が開示されている。
【0003】図7は、従来の論理回路LC11を示す図
である。
【0004】この従来の論理回路LC11は、低閾値電
圧のトランジスタで構成されている論理ゲートLGA
と、高閾値電圧のP−ch型トランジスタである電力制
御トランジスタQsとを有し、論理ゲートLGAの電源
端は、高電位側疑似電源線VDDVに接続され、電力制
御トランジスタQsは、疑似電源線VDDVと高電位側
電源線VDDとの間に接続され、論理ゲートLGAのス
タンバイ時に、電力制御トランジスタQsをオフ状態に
制御することによって、論理ゲートLGAで消費される
電力を制御する(スリープ制御する)ものである。ま
た、論理回路LC11において、電力制御トランジスタ
Qsのゲート端子は電力制御信号端SLに接続され、基
板端子とソース端とは電源線VDDに接続されている。
【0005】上記従来の論理回路LC11において、論
理ゲートLGAのアクティブ時には、電力制御信号端S
LがGND電位になるように制御され、電力制御トラン
ジスタQsが導通し、疑似電源線VDDVは電源線VD
Dの電位になる。一般に、CMOS回路の速度性能は、
「電源線電圧−トランジスタの閾値電圧」の2乗に比例
する。したがって、1V程度に電源線電圧を低くして
も、トランジスタの閾値電圧が低ければ、論理回路は高
速に動作するので、1V以下の低電源線電圧でも高速に
動作するように、論理ゲートLGAを構成するトランジ
スタの閾値電圧を十分に下げるようにしている。
【0006】ところで、一般的に、トランジスタの閾値
電圧を下げると、カットオフ時のリーク電流阻止能が低
下し、スタンバイ電流(論理ゲートLGAが何も動作を
していなくても流れる電流)が増大するという問題があ
る。この問題を解決するために、MTCMOS回路技術
では、スリープ制御と呼ばれる電力制御機能を導入して
いる。
【0007】上記スリープ制御において、具体的には、
電力制御信号端SLの信号電位を電源線VDDの電位に
し、電力制御トランジスタQsを遮断状態にし、これに
よって、閾値電圧が0.1V高くなったときに、リーク
電流を1/10程度に低減できる。したがって、従来例
では、論理ゲートLGAを構成するトランジスタの閾値
電圧よりも、電力制御トランジスタQsの閾値電圧を、
0.3V以上高く設定し、これによって、論理ゲートL
GAを構成する低閾値トランジスタで発生するであろう
リーク電流をほぼ完全にカットし、超低電力特性を実現
している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来例
において、論理ゲートLGAのスタンバイ時におけるリ
ーク電流を十分に低く抑えるためには、論理ゲートLG
Aを構成するトランジスタに比べて、電力制御トランジ
スタQsの閾値電圧を十分に大きくする必要がある。
【0009】しかし、電力制御トランジスタQsとして
のMOSトランジスタのドレイン電流は、ゲート・ソー
ス間電圧と閾値電圧との差の2乗にほぼ比例するので、
電力制御トランジスタQsの閾値を大きくすると、ゲー
ト・ソース間電圧と閾値電圧との差が小さくなるので、
ドレイン電流値が小さくなる。したがって、論理ゲート
LGAのアクティブ時において、疑似電源線VDDVに
接続される論理ゲートLGAへの電流供給能力が低下
し、疑似電源線VDDVの電位が低下するので、電力制
御トランジスタQsを介して、論理ゲートの電源端が電
源線に接続されている論理回路において、論理ゲートが
高速な論理動作を実現することができないという問題が
ある。
【0010】本発明は、電力制御トランジスタを介して
論理ゲートの電源端が電源線に接続されている論理回路
において、論理ゲートが高速な論理動作を実現すること
ができる論理回路を提供することを目的とするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、電力制御トラ
ンジスタを介して、論理ゲートの電源端が電源線に接続
されている論理回路において、電力制御トランジスタの
ソース端と基板端とを電気的に分離し、ソース端と基板
端とが互いに異なる電位を与えられるようにしたもので
ある。
【0012】
【発明の実施の形態および実施例】図1は、本発明の第
1の実施例である論理回路LC1を示す回路図である。
【0013】論理回路LC1は、電界効果トランジスタ
を具備し所望の論理動作を実現する論理ゲートLGA
と、論理ゲートLGAの一方の電源端が接続される高電
位側疑似電源線VDDVと、疑似電源線VDDVと高電
位側電源線VDDとの間に挿入されるP−ch型の電力
制御トランジスタQsと、論理ゲートLGAの他の電源
端が接続される低電位側電源線VSSとを有する。
【0014】電力制御トランジスタQsは、そのソース
端が電源線VDDに接続され、そのゲート端が、電力制
御信号を入力する電力制御信号端SLに接続され、その
基板端(ボディ端)Npが、ソース端の電位とは異なる
電位が与えらている。電力制御トランジスタQsのソー
ス端と基板端Npとは、互いに電気的に分離され、互い
に異なる電位が与えられる。
【0015】電力制御トランジスタQsの閾値電圧は、
論理ゲートLGAを構成するトランジスタの閾値電圧と
同じにし、電力制御トランジスタQsの基板端Npに
は、電源線VDDとは異なる電位V3も与えられる。つ
まり、論理ゲートLGAのスタンバイ時には、基板端N
pの電位V3が、電源線VDDの電位よりも高く設定さ
れ(電源線VDDの電位<電位V3)、論理回路LC1
の論理ゲートLGAのアクティブ時には、基板端Npの
電位V3が、電源線VDDの電位と同じ電位に設定され
る(電源線VDDの電位=電位V3)ように制御され
る。このように、上記実施例において、基板端Npの電
位V3が、論理ゲートLGAのスタンバイ時とアクティ
ブ時とで異なる点が、従来例とは大きく異なる。
【0016】次に、論理回路LC1の動作について説明
する。
【0017】まず、論理ゲートLGAのスタンバイ時に
は、電力制御信号端SLの電位を、電源線VDDの電位
と同じ電位に設定することによって、電力制御トランジ
スタQsをオフ状態にし、論理ゲートLGAをスタンバ
イ状態(スリープ状態)にする。このようにすること
が、MTCMOS型回路の特徴である。
【0018】ところで、論理回路LC1においては、論
理ゲートLGAのスタンバイ時に、基板端Npの電位V
3が、電源線VDDの電位よりも高く設定される。「電
子デバイス[1]、昭晃堂、古川静二郎著」の168頁
に記載されているように、基板バイアス効果によって、
トランジスタの閾値電圧を高くすることができる。つま
り、トランジスタの基板とソースとの間の半導体PN接
合に、逆バイアスになる方向で電位差を生じさせると、
そのトランジスタの閾値電圧が高くなる。上記実施例で
は、電力制御トランジスタQsがP−ch型トランジス
タであり、ソース(P型半導体)よりも高い電圧を、基
板のN型半導体に加えることによって、基板バイアス効
果が生じ、これによって、電力制御トランジスタQsの
閾値電圧が実効的に高くなる。
【0019】したがって、基板・ソース間電圧が0であ
るときにおける電力制御トランジスタQsの閾値電圧を
小さく設定していても、論理ゲートLGAのスタンバイ
時(スリープ時)に、電力制御トランジスタQsの基板
・ソース間電圧が逆バイアスになる方向で電位差を生じ
させると、電力制御トランジスタQsの閾値電圧が大き
くなり、論理ゲートLGAのスタンバイ時には、電力制
御トランジスタQsがオフ状態になり、論理ゲートLG
Aにおけるリーク電流を十分小さな値に抑えることがで
き、論理ゲートLGAのスタンバイ電流を遮断できる。
【0020】一方、論理ゲートLGAのアクティブ時に
は、電力制御信号端SLの電位を、低電位側電源線VS
Sの電位にし、電力制御トランジスタQsを導通させ
る。これによって、疑似電源線VDDVは電源線として
振舞い、論理ゲートLGAは所望の論理動作を実行す
る。この場合、基板端Npの電位V3が、電源線VDD
の電位に設定される。このときに、電力制御トランジス
タQsの基板とソースとの間のPN接合にかかる電位差
は0であるので、電力制御トランジスタQsの閾値電圧
は、本来の設定値通りに低いままである。
【0021】ここで、トランジスタの電流供給能力の指
標を表す「ゲート・ソース間電圧と閾値電圧との差」に
ついて考える。上記実施例におけるゲート・ソース間電
圧は、従来例と同じように、「電源線VDDの電位−第
2の電源線VSSの電位」であるが、上記実施例では、
従来例に比べて閾値電圧を低くできるので、大きな電流
供給能力を実現できる。
【0022】論理回路LC1においては、論理ゲートL
GAを構成するトランジスタの閾値電圧と同じ閾値電圧
を、電力制御トランジスタQsの閾値電圧として設定し
ても、高/低閾値電圧の2レベルのトランジスタを必要
とする従来のMTCMOS回路と同等のリーク低減性能
を実現できる。MTCMOSを実現するには、低閾値用
または高閾値用のマスクを追加する必要があり、このマ
スク追加はコスト増の原因になる。また、プロセスステ
ップの増加に伴い、歩留まり低下の原因になる。しか
し、上記実施例によれば、論理ゲートLGAのアクティ
ブ時における速度性能が改善されることに留まらず、上
記のようなコスト増を抑えることができ、また、信頼性
を向上させることができる。
【0023】図2は、上記実施例と従来例とについて、
デバイス構成とPN接合の状態とを示す図であり、図2
(1)は、実施例におけるにおけるデバイス構成とPN
接合の状態とを示す図であり、図2(2)は、従来例に
おけるデバイス構成とPN接合の状態とを示す図であ
る。
【0024】図2においては、一例としてP−ch型の
トランジスタについて説明する。図2に示すように、ト
ランジスタの基板には、電位固定用のコンタクト(この
例ではN型半導体)を介して、トランジスタの外部から
電位を与える。従来例では、図2(2)に示すように、
ソース端と基板端とがともに電源線VDDに接続される
ので、ソースのP型半導体部と基板のN型半導体部との
間で形成されるPN接合に印加される電位はゼロであ
る。一方、実施例においては、論理ゲートLGAのスタ
ンバイ時には、図2(1)に示すように、電源線VDD
の電位よりも高電位のV3を、基板端のN型半導体部に
印加するので、ソースのP型半導体部と基板のN型半導
体部とで構成されるPN接合に逆バイアスがかけられ
る。このように、上記実施例では、ソースのP型半導体
部と基板のN型半導体部との間のPN接合に逆バイアス
がかけられることによって、基板バイアス効果により電
力制御トランジスタQsの閾値電圧を高くすることがで
きる。
【0025】図3は、本発明の第2の実施例である論理
回路LC2を示す図である。
【0026】論理回路LC2は、電力制御トランジスタ
Qsにおける基板の電位を制御する基板電位制御回路1
0を、論理回路LC1に付加したものである。論理回路
LC2における基本的な構成要素(基板電位制御回路1
0を除く構成要素)は、論理回路LC1と同じである。
【0027】基板電位制御回路10は、電位差V1を生
じさせる電源DPS1と、電位差Vaを生じさせる電源
DPS2と、端子n1と端子n2とを切り換えるスイッ
チ回路SWとを有する。スイッチSWを制御し、基板端
Npを端子n1または端子n2に接続することによっ
て、電力制御トランジスタQsの基板電位が決定され
る。
【0028】論理回路LC2において、論理ゲートLG
Aのアクティブ時には、スイッチSWが端子n1側に接
続され、これによって、基板端Npの電位が電源線VD
Dの電位と同じ電位になり、したがって、トランジスタ
Qsの閾値電圧が設定値通りの値になり、動作中の論理
ゲートLGAに十分大きな電流を供給することができ
る。
【0029】一方、論理ゲートLGAのスタンバイ時に
は、電力制御信号端SLが電源線VDDの電位にされる
ことによって、電力制御トランジスタQsがカットオフ
する。また、このスタンバイ時には、スイッチSWが端
子n2側に接続され、これによって、基板端Npの電位
が「電源線VDDの電位+電位差Va」になり、基板バ
イアス効果によって、電力制御トランジスタQsの閾値
電圧が大きくなるので、リーク電流を完全に遮断するこ
とができる。
【0030】図4は、本発明の第3の実施例である論理
回路LC3を示す図である。
【0031】論理回路LC3は、論理回路LC2に設け
られている基板電位制御回路10を、現実的な回路であ
る基板電位制御回路10aに置き換えた回路である。
【0032】基板電位制御回路10aは、P−ch型の
トランジスタPT1とPT2とを有する回路であり、ト
ランジスタPT1は、そのソースが電源線VDDに接続
され、そのゲートが電力制御信号端SL+に接続され、
そのドレインがトランジスタQsの基板端Npに接続さ
れているものである。トランジスタPT2は、そのソー
スが電位V3である電源線VDD’に接続され、そのゲ
ートが電力制御信号端SL−に接続され、そのドレイン
がトランジスタQsの基板端Npに接続されているもの
である。
【0033】なお、電力制御信号端SL+/SL−の各
信号は、電力制御信号端SLの信号にほぼ連動した信号
である。つまり、電力制御信号端SL+の信号は、電力
制御信号端SLの信号と同じであり、0Vと電源線VD
Dの電位との間の電位が与えられるものであり、電力制
御信号端SL−の信号は、電力制御信号端SLの信号の
反転信号であり、0Vと電源線VDD’の電位との間の
電位が与えられるものである。
【0034】論理回路LC3において、論理ゲートLG
Aのアクティブ時に、電力制御信号端SLの電位が低電
位側電源線VSSの電位であれば、電力制御信号端SL
+の電位は低電位側電源線VSSの電位になりトランジ
スタPT1は導通し、電力制御信号端SL−の電位が電
位V3になり、トランジスタPT2が遮断する。このた
めに、電力制御トランジスタQsの基板端Npには電源
線VDDの電位が供給される。
【0035】また、論理回路LC3において、論理ゲー
トLGAのスタンバイ時に、電力制御信号端SLの電位
が電源線VDDの電位であれば、電力制御信号端SL+
の電位が電源線VDDの電位になり、トランジスタPT
1が遮断し、電力制御信号端SL−の電位が第2の電源
線VSSの電位になり、トランジスタPT2が導通す
る。このために、電力制御トランジスタQsの基板端N
pに、電源線VDD’の電位V3が供給される。
【0036】なお、論理回路LC1〜LC3において、
Pチャネル型の電力制御トランジスタQsの代わりに、
Nチャネル型の電力制御トランジスタを使用するように
してもよい。この場合、電力制御トランジスタの接続状
態が上記各実施例における場合とは異なる。つまり、論
理ゲートLGAの第1の電源端が疑似電源線VDDVに
接続され、電力制御トランジスタのソース端が疑似電源
線VDDVに接続され、電力制御トランジスタのドレイ
ン端が第1の電位レベルを有する第1の電源線に接続さ
れ、論理ゲートLGAの第2の電源端が、第2の電位レ
ベルを有する第2の電源線に接続される。
【0037】図5は、本発明の第4の実施例である論理
回路LC4を示す図である。
【0038】論理回路LC4は、論理回路LC1におい
て、電力制御トランジスタQsを削除し、N−ch型の
トランジスタである電力制御トランジスタQsnを、論
理ゲートLGAと低電位側電源線VSSとの間に挿入し
た場合の例である。
【0039】つまり、論理回路LC4は、所望の論理動
作を実現する論理ゲートLGAと、この論理ゲートLG
Aの電源端が接続される疑似電源線VSSVと、この疑
似電源線VSSVと低電位側電源線VSSとの間に挿入
される電力制御トランジスタQsnと、高電位側疑似電
源線VDDとで構成されている。
【0040】電力制御トランジスタQsnは、そのソー
ス端が低電位側電源線VSSに接続され、そのゲート端
が電力制御信号端SLNに接続され、その基板端がソー
スとは異なる基板端Npnに接続され、電力制御トラン
ジスタQsnの閾値電圧は、論理ゲートLGAを構成す
るトランジスタの閾値電圧と同じであるとするものであ
る。なお、電力制御トランジスタQsnの基板端Npn
には電源線VSSとは異なる電位V4を与える点が、従
来例とは異なる。
【0041】次に、論理回路LC4の動作について説明
する。
【0042】論理回路LC4において、論理ゲートLG
Aのスタンバイ時には、電力制御信号端SLNが低電位
側電源線VSSの電位に設定され、電力制御トランジス
タQsnがオフ状態にされ、論理ゲートLGAがスタン
バイ状態になる。この場合、基板端Npnの電位V4が
低電位側電源線VSSの電位よりも低く設定される。論
理回路LC4において、電力制御トランジスタQsnは
N−ch型トランジスタであり、N型半導体のソースよ
りも低い電位を基板のP型半導体に印加すると、上記基
板バイアス効果によって電力制御トランジスタQsnの
閾値電圧が高くなる。したがって、Vgs=0である場
合に、電力制御トランジスタQsnの閾値電圧を小さく
しても、論理ゲートLGAのスタンバイ時にはリーク電
流を十分小さな値に抑えることができ、スタンバイ電流
を遮断することができる。この点は、論理回路LC1の
場合と同じである。
【0043】一方、論理回路LC4において、論理ゲー
トLGAのアクティブ時には、電力制御信号端SLNの
電位が電源線VDDの電位に設定され、電力制御トラン
ジスタQsnが導通する。疑似電源線VSSVは低電位
側電源線VSSとして振舞い、論理ゲートLGAは所望
の論理動作を実行する。また、論理ゲートLGAのアク
ティブ時には、基板端Npnの電位が低電位側電源線V
SSの電位と同じ電位に設定され、このときに、電力制
御トランジスタQsの基板端Npnとソースとで構成さ
れるPN接合に印加される電位差は0になるので、電力
制御トランジスタQsnの閾値電圧は低いままである。
【0044】ここで、トランジスタの電流供給能力の指
標を表す「ゲート・ソース間電圧と閾値電圧の差」を考
える。ゲート・ソース間電圧は、従来例の場合と同じ
く、「電源線VDDの電位−低電位側電源線VSSの電
位」であるが、閾値電圧が低いので、従来例に比べて大
きな電流供給能力を実現できる。この点は、論理回路L
C1の場合と同じである。
【0045】上記実施例においては、電力制御トランジ
スタQsの閾値電圧を、論理ゲートLGAを構成するト
ランジスタの閾値電圧と同じにしているが、両閾値電圧
を必ずしも同じにする必要はない。従来報告されている
MTCMOS回路では、論理ゲートを構成するトランジ
スタの閾値電圧よりも、電力制御トランジスタQsの閾
値電圧を0.3V程度高めに設定しなければならない
が、上記実施例によれば、それほど高く設定する必要が
なく、また、論理ゲートLGAを構成するトランジスタ
の閾値電圧と電力制御トランジスタQsの閾値電圧とを
同じ電圧に設定することもできる。さらには、論理ゲー
トLGAを構成するトランジスタの閾値電圧よりも、電
力制御トランジスタQsの閾値電圧を低く設定すること
も可能であり、このようにすることによって、応用範囲
がさらに広がる。
【0046】なお、上記実施例では、高電位側電源線V
DDの電位の与え方、低電位側電源線VSSと異なる電
位である電位V3、V4の与え方は、論理回路LC2、
LC3で採用されている与え方に限定されるものではな
く、種々の方法が考えられる。たとえば、外部から独立
の電源線として与える方法、また、種々の昇圧/降圧回
路で発生して与える方法が考えられ、汎用的に用いられ
ている技術を適用できる。
【0047】上記実施例によれば、論理ゲートLGAの
スタンバイ時には、電力制御トランジスタQsの閾値電
圧が一時的に高くなるように、ソース電位とは独立に基
板電位を与えるので、基板・ソース間電圧がゼロである
ときにおける閾値電圧が低く設定されていても、リーク
によるスタンバイ電流を十分に低減することができる。
一方、論理ゲートLGAのアクティブ時には電力制御ト
ランジスタQsの基板・ソース間電圧がゼロであり、閾
値電圧が低いままであるので、従来例に比べて、論理ゲ
ートLGAに多くの電流を供給することができ、したが
って、論理ゲートLGAの動作が高速になる。
【0048】さらに、従来のMTCMOS回路におい
て、論理回路に供給する電源線電圧の低電圧化限界は、
使用されている電力制御トランジスタの閾値電圧で決ま
っており、その電力制御トランジスタの閾値電圧よりも
電源線電圧を低くすると、電力制御トランジスタが導通
しなくなるので、疑似電源線に電流を供給することがで
きない。ところが、上記実施例では、電力制御トランジ
スタQs、Qsnの基板・ソース間電位を制御すること
によって、電力制御トランジスタQs、Qsnの実効的
な閾値電圧を、動作モードに応じて制御しているので、
電力制御トランジスタQs、Qsnの閾値電圧を低く設
定でき、したがって、論理回路に供給する電源線電圧の
低電圧化限界をより一層低くすることが可能になる。
【0049】上記実施例によれば、MOSトランジスタ
に特有の基板バイアス効果を利用し、論理ゲートLGA
のスタンバイ時には、トランジスタの閾値電圧を論理ゲ
ートLGAのスタンバイ時にのみ高くするような電位
を、電力制御トランジスタQsの基板端に与え、この結
果、電力制御トランジスタとして、閾値電圧が低いトラ
ンジスタを用いた場合にも、ドレイン・ソース間のリー
ク電流であるスタンバイ電流を十分に低減することがで
きる。また、上記実施例によれば、電力制御トランジス
タの閾値電圧を低く設定できるので、論理ゲートLGA
のアクティブ時には、疑似電源線VDDVに接続された
論理ゲートに対して、十分な電流供給能力を有すること
ができる。
【0050】なお、論理回路LC4において、Nチャネ
ル型の電力制御トランジスタQsnの代わりに、Pチャ
ネル型の電力制御トランジスタQsを使用するようにし
てもよい。
【0051】図6は、本発明の第5の実施例である論理
回路LC5を示す図である。
【0052】論理回路LC5は、論理回路LC1と論理
回路LC4とをミックスした実施例である。つまり、論
理回路LC5は、論理回路LC1とLC4とを組み合わ
せ、高電位側に電力制御トランジスタQsを挿入すると
ともに、低電位側に電力制御トランジスタQsnを挿入
したものであり、論理回路LC5においても、上記各実
施例と同様の効果が得られる。
【0053】この場合、第1の電力制御トランジスタ
(電力制御トランジスタQsまたはQsn)の基板端と
ソース端とが電気的に分離され、第1の電力制御トラン
ジスタの基板端とソース端とに互いに異なる電位が与え
られるようにしてもよく、つまり、電力制御トランジス
タQs、Qsnのうちの一方の電力制御トランジスタの
みについて、基板端とソース端とを電気的に分離し、互
いに異なる電位を与えるようにしてもよい。
【0054】また、第1の電力制御トランジスタ(電力
制御トランジスタQsまたはQsn)の基板端とソース
端とが電気的に分離され、第1の電力制御トランジスタ
の基板端とソース端とに互いに異なる電位が与えられる
ようにし、さらに、第2の電力制御トランジスタ(電力
制御トランジスタQsnまたはQs)の基板端とソース
端とが電気的に分離され、第2の電力制御トランジスタ
の基板端とソース端とに互いに異なる電位が与えられる
ようにしてもよく、つまり、電力制御トランジスタQ
s、Qsnの両方の電力制御トランジスタについて、そ
れぞれの基板端とソース端とを電気的に分離し、互いに
異なる電位を与えるようにしてもよい。
【0055】なお、論理ゲートLGAは、少なくとも1
つの論理ゲートを有するものであればよい。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、電力制御トランジスタ
を介して論理ゲートの電源端が電源線に接続されている
論理回路において、論理ゲートが高速な論理動作を実現
することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である論理回路LC1を
示す回路図である。
【図2】上記実施例と従来例とについて、デバイス構成
とPN接合の状態とを示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例である論理回路LC2を
示す図である。
【図4】本発明の第3の実施例である論理回路LC3を
示す図である。
【図5】本発明の第4の実施例である論理回路LC4を
示す図である。
【図6】本発明の第5の実施例である論理回路LC5を
示す図である。
【図7】従来の論理回路LC11を示す図である。
【符号の説明】
LC1〜LC5…論理回路、 LGA…論理ゲート、 Qs、Qsn…電力制御トランジスタ、 Np、Npn…基板端、 SL、SLn…電力制御信号端、 VDD…高電位側電源線、 VDDV…高電位側疑似電源線、 VSS…低電位側電源線、 VSSV…低電位側疑似電源線、 10、10a…基板電位制御回路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電界効果トランジスタを具備する少なく
    とも1つの論理ゲートと、電力制御トランジスタとを論
    理回路が有し、上記論理ゲートの第1の電源端が疑似電
    源線に接続され、上記電力制御トランジスタのドレイン
    端またはソース端が上記疑似電源線に接続され、上記電
    力制御トランジスタのソース端またはドレイン端が第1
    の電位レベルを有する第1の電源線に接続され、上記論
    理ゲートの第2の電源端が、第2の電位レベルを有する
    第2の電源線に接続されている論理回路において、 上記電力制御トランジスタの基板端とソース端とが電気
    的に分離され、上記電力制御トランジスタの基板端とソ
    ース端とに互いに異なる電位が与えられることを特徴と
    する論理回路。
  2. 【請求項2】 電界効果トランジスタを具備する少なく
    とも1つの論理ゲートと、第1の電力制御トランジスタ
    と、第2の電力制御トランジスタとを論理回路が有し、
    上記論理ゲートの第1の電源端が第1の疑似電源線に接
    続され、上記第1の電力制御トランジスタのドレイン端
    またはソース端が上記第1の疑似電源線に接続され、上
    記第1の電力制御トランジスタのソース端またはドレイ
    ン端が第1の電位レベルを有する第1の電源線に接続さ
    れ、上記論理ゲートの第2の電源端が第2の疑似電源線
    に接続され、上記第2の電力制御トランジスタのドレイ
    ン端またはソース端が上記第2の疑似電源線に接続さ
    れ、上記第2の電力制御トランジスタのソース端または
    ドレイン端が、第2の電位レベルを有する第2の電源線
    に接続されている論理回路において、 上記第1の電力制御トランジスタの基板端とソース端と
    が電気的に分離され、上記第1の電力制御トランジスタ
    の基板端とソース端とに互いに異なる電位が与えられる
    ことを特徴とする論理回路。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 上記第2の電力制御トランジスタの基板端とソース端と
    が電気的に分離され、上記第2の電力制御トランジスタ
    の基板端とソース端とに互いに異なる電位が与えられる
    ことを特徴とする論理回路。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3の少なくとも1項に
    おいて、 上記論理ゲートを構成する電界効果トランジスタの閾値
    電圧は、上記電力制御トランジスタの閾値電圧よりも高
    い値であることを特徴とする論理回路。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項3の少なくとも1項に
    おいて、 上記論理ゲートを構成する電界効果トランジスタの閾値
    電圧は、上記電力制御トランジスタの閾値電圧と同じ値
    であるか、または低い値であることを特徴とする論理回
    路。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項3の少なくとも1項に
    おいて、 上記電力制御トランジスタの基板端とソース端とによっ
    て構成される半導体PN接合部の電位差を、上記論理ゲ
    ートの動作状態に応じて変更することが可能であり、P
    型半導体部の電位を、N型半導体部の電位に比べて低く
    制御することが可能である手段を有することを特徴とす
    る論理回路。
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