JPH10321799A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH10321799A
JPH10321799A JP12578397A JP12578397A JPH10321799A JP H10321799 A JPH10321799 A JP H10321799A JP 12578397 A JP12578397 A JP 12578397A JP 12578397 A JP12578397 A JP 12578397A JP H10321799 A JPH10321799 A JP H10321799A
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JP
Japan
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hydrogen
film
semiconductor device
storage metal
hydrogen storage
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JP12578397A
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Tokuyuki Yokonaga
徳之 横長
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水素を含むガスを用いた製造プロセスを有す
る半導体装置において、水素による半導体素子の特性劣
化を防止しうる半導体装置及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 下地基板10と、下地基板10上に形成
され、蓄積電極46と、蓄積電極46上に形成された誘
電体膜48と、誘電体膜48上に形成された対向電極5
4とを有するキャパシタと、54対向電極上に形成され
た水素吸蔵金属膜56とにより半導体装置を構成する。
基板表面側から侵入する水素は、水素吸蔵金属膜56に
よりトラップされるので、誘電体膜48に達してキャパ
シタ特性の劣化をもたらすことはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に係り、特に、水素を含むガスを用いた製造
プロセスにおいて水素による半導体素子の特性劣化を防
止する半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のLSIの大規模集積化と高性能化
の要求に伴い、半導体素子自体の更なる微細化が図られ
ている。それに伴い、半導体素子に要求される電気的特
性の制御も厳密に行う必要性が高まっている。半導体素
子の電気的特性は、製造プロセスにおける種々のパラメ
ータによって合わせ込まれるが、製造プロセス自体が半
導体素子の特性に影響を与えることがあり、このような
プロセス起因の特性劣化を如何に抑制するかが今後の課
題の1つといえる。
【0003】製造プロセス自体が半導体素子の電気的特
性に与える影響の1つとして、製造過程で使用される水
素を含むガスの影響が知られている。例えば、シリコン
のMOS集積回路素子においては、デバイス内或いはプ
ロセス雰囲気中に水素が存在すると、素子中に水素が取
り込まれて界面準位やSiO 2膜中の固定電荷或いはト
ラップ準位を増加させる原因となり、MOSトランジス
タの閾値電圧Vthの変動やチャネルコンダクタンスgm
の減少をもたらすことがある。
【0004】また、DRAM等に用いられるキャパシタ
においては、窒化酸化膜や高誘電体膜等よりなるキャパ
シタ誘電体膜中に水素が取り込まれるとリーク電流が増
加し、電荷保持特性の劣化等をもたらすことがある。近
年の半導体装置では、水素が電気特性に与えるこのよう
な影響をも無視できなくなってきており、水素の影響を
効果的に排除する半導体装置及びその製造方法が望まれ
ている。
【0005】水素による半導体素子の電気的特性の変動
を防止する半導体装置としては、例えば、水素吸蔵金属
を用いた半導体装置が、例えば特開昭59−10054
1号公報において提案されている。特開昭59−100
541号公報記載の半導体装置は、プラズマCVD法に
おいて絶縁膜108を堆積する際に用いるSiH4やN
3に含まれる水素の影響を防止すべく、絶縁膜108
の下層及び上層に水素吸蔵金属であるTi膜106、1
10を堆積しておき、絶縁膜108の堆積と同時に膜中
に混入される水素をTi膜106、110によって捕獲
するものである(図7参照)。
【0006】このようにTi膜106、110により水
素を捕獲することにより、膜中の水素が素子の電気的特
性に影響を与える下層領域にまで進入することを防止で
きるので、半導体装置の信頼性を向上することができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
59−100541号公報記載の半導体装置では、層間
絶縁膜間に水素吸蔵金属を挿入するので、層間絶縁膜を
介して配線を施す多層配線構造等においては、予め水素
吸蔵金属膜をパターニングしておくことが必要となる。
このため、現状の半導体装置では、製造工程を複雑にす
る等の理由から採用されていないのが現状であり、膜中
の水素によるキャパシタなどの電気的特性の劣化を防止
することはできなかった。
【0008】また、特開昭59−100541号公報記
載の半導体装置は、最終絶縁保護膜として用いられるP
−SiN膜(プラズマCVD法により成膜シリコン窒化
膜)中の水素の影響を防止すべくなされたものであり、
それ以前の工程において導入される水素の影響を防止す
ることはできなかった。例えば、配線材料としてAlを
用いる場合、配線(図7では配線層102に相当)の形
成後に水素と窒素の混合ガスによるアニールをすること
が現在では一般に行われているが、上記従来の半導体装
置では、このアニールによる水素の侵入を防止すること
はできなかった。
【0009】本発明の目的は、絶縁膜中に存在する水
素、或いは気相からの水素の拡散を防ぐことにより、半
導体装置の電気的特性を向上しうる半導体装置及びその
製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下地基板
と、前記下地基板上に形成され、蓄積電極と、前記蓄積
電極上に形成された誘電体膜と、前記誘電体膜上に形成
された対向電極とを有するキャパシタと、前記対向電極
上に形成された水素吸蔵金属膜とを有することを特徴と
する半導体装置によって達成される。このように半導体
装置を構成し、対向電極上に水素吸蔵金属膜を設けれ
ば、キャパシタ形成後の工程で水素を含むガスを用いた
プロセスを行う場合にも、基板の表面側から侵入した水
素は水素吸蔵金属膜にトラップされて誘電体膜には達し
ないので、水素起因のキャパシタの特性劣化を抑えるこ
とができる。また、水素の侵入は、閾値電圧Vthやチャ
ネルコンダクタンスgmなど、MOSトランジスタの特
性にも影響を与えるが、対向電極上に水素吸蔵金属膜を
設けることによって水素が下地基板に達する確率を大幅
に低減できるので、下地基板に形成されたトランジスタ
特性の信頼性をも向上することができる。
【0011】また、上記目的は、下地基板と、前記下地
基板上に形成され、蓄積電極と、前記蓄積電極上に形成
された誘電体膜と、前記誘電体膜上に形成された対向電
極とを有するキャパシタとを有する半導体装置におい
て、前記対向電極及び/又は前記蓄積電極は、水素吸蔵
金属膜を有することを特徴とする半導体装置によっても
達成される。水素吸蔵金属は、対向電極の一部に含むよ
うに構成しても同様の効果を得ることができる。
【0012】また、上記目的は、下地基板上に絶縁膜を
形成する工程と、前記絶縁膜上に水素吸蔵金属膜を形成
する工程と、所定の熱処理を行い、前記絶縁膜中の水素
を前記水素吸蔵金属膜中に取り込む水素脱離工程と、前
記水素が取り込まれた前記水素吸蔵金属膜を除去する水
素吸蔵金属膜除去工程とを有することを特徴とする半導
体装置の製造方法によっても達成される。このようにし
て半導体装置を製造することにより、前記絶縁膜中の水
素濃度を低減することができるので、前記絶縁膜中に含
まれる水素によるデバイス特性への影響を低減すること
ができる。また、最終的な半導体装置には水素吸蔵金属
膜が残存しないので、水素吸蔵金属による重金属汚染を
防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]本発明の第1実施形態による半導体装
置及びその製造方法を図1乃至図5を用いて説明する。
図1は本実施形態による半導体装置の構造を示す概略断
面図、図2乃至図4は本実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図、図5は本実施形態の変形例に
よる半導体装置の構造を示す概略断面図である。
【0014】始めに、本実施形態による半導体装置の構
造について説明する。本実施形態による半導体装置は、
特開平8−274278号公報記載の半導体装置に本発
明を適用したものであり、DRAMのキャパシタ対向電
極上に水素吸蔵金属膜を設けたことに特徴がある。シリ
コン基板10には素子分離膜12が形成されており、素
子分離膜12によって素子領域が画定されている。素子
領域には、ソース/ドレイン拡散層24、26が独立に
形成されている。ソース/ドレイン拡散層24、26間
の半導体基板10上には、ゲート酸化膜16を介してゲ
ート電極20が形成されている。こうして、ゲート電極
20、ソース/ドレイン拡散層24、26からなるメモ
リセルトランジスタが構成されている。
【0015】メモリセルトランジスタが形成された半導
体基板10上には、ソース/ドレイン拡散層26上に開
口されたスルーホール38と、ソース/ドレイン拡散層
24上に開口されたスルーホール40とが形成された層
間絶縁膜36が形成されている。なお、ゲート電極20
には、ゲート電極20を囲うように自己整合で形成され
た絶縁膜42が形成されており、スルーホール38、4
0は、その絶縁膜42に自己整合で形成されている。
【0016】スルーホール40の内壁及びソース/ドレ
イン拡散層24上には蓄積電極46が形成されており、
スルーホール40の底部においてソース/ドレイン拡散
層24と接続されている。蓄積電極46の内面及び上面
には誘電体膜48が形成されている。蓄積電極46及び
誘電体膜48が形成されたスルーホール40内と、層間
絶縁膜36上とには対向電極54が形成されている。こ
うして、蓄積電極46、誘電体48、対向電極54から
なるキャパシタが構成されている。
【0017】対向電極54上には、Ti膜、Mg膜、N
i膜などの水素を吸蔵する性質を有する金属膜よりなる
水素吸蔵金属膜56が形成されている。スルーホール3
8内壁にはコンタクト用導電膜44が形成されており、
対向電極54上に形成された層間絶縁膜58を介してワ
ード線(ゲート電極20)と直交する方向に配されたビ
ット線62と接続されている。
【0018】さらに、ビット線62上部には層間絶縁膜
64を介して配線層70が形成されており、1トランジ
スタ、1キャパシタからなるDRAMが構成されてい
る。このように、本実施形態による半導体装置では、対
向電極54上に水素吸蔵金属膜56を設けるので、キャ
パシタ形成後の工程で水素を含むガスを用いたプロセス
を行う場合にも、基板の表面側から侵入した水素は水素
吸蔵金属膜56にトラップされて誘電体膜48には達せ
ず、水素起因のキャパシタの特性劣化を抑えることがで
きる。
【0019】例えば、SiH4ガスやH2ガスなど水素を
含むガスを用いたCVD法によって層間絶縁膜58、6
4を形成する場合には膜中に多量の水素が混入すること
があるが、後工程の熱処理などによってこの水素原子が
拡散しても、水素吸蔵金属膜56に水素がトラップされ
て誘電体膜48には達しないので、キャパシタの特性劣
化をもたらすことはない。
【0020】また、Al膜よりなる配線層70を形成す
る場合、Al膜中に含まれる酸素を除去するため、配線
層70の形成後に水素と窒素の混合ガスを用いたアニー
ルを行うが、雰囲気中に含まれる水素が基板中に侵入し
ても水素吸蔵金属膜56にトラップされて誘電体膜48
には達しないので、この場合にもキャパシタの特性劣化
をもたらすことはない。
【0021】また、水素の侵入は、閾値電圧Vthやチャ
ネルコンダクタンスgmなど、MOSトランジスタの特
性にも影響を与えるが、対向電極54上に水素吸蔵金属
膜56を設けることによって水素がトランジスタに達す
る確率を大幅に低減できるので、トランジスタ特性の信
頼性をも向上することができる。次に、本実施形態によ
る半導体装置の製造方法について説明する。
【0022】まず、通常のMOSトランジスタの形成方
法と同様にして、素子領域が画定されたシリコン基板1
0上に、ソース/ドレイン拡散層24、26、ゲート電
極20を有し、ゲート電極の上面及び側面が絶縁膜42
で覆われたメモリセルトランジスタを形成する(図2
(a))。次いで、メモリセルトランジスタが形成され
たシリコン基板10上に、ソース/ドレイン拡散層2
4、26に達するスルーホール38、40が開口された
層間絶縁膜36を形成する(図2(b))。
【0023】続いて、導電膜を堆積した後に層間絶縁膜
36上の導電膜を選択的に除去し、スルーホール38内
壁に形成されたコンタクト用導電膜44と、スルーホー
ル40内壁に形成された蓄積電極46とを形成する(図
2(c))。この後、蓄積電極46の表面に、例えば窒
化酸化膜又は酸化タンタル膜よりなる誘電体膜48を形
成する。なお、酸化タンタル膜は、水素によるリーク電
流の増加が顕著なことから、酸化タンタル膜を用いる半
導体装置では本願発明の効果が特に期待できる。
【0024】次いで、対向電極となる導電膜50と、水
素吸蔵金属膜56と、層間絶縁膜58とを連続して成膜
し(図3(a))、これら積層膜を一度のリソグラフィ
ー工程で同時にパターニングする。こうして、上面が水
素吸蔵金属膜56で覆われた対向電極54を形成する
(図3(b))。この後、例えば特開平8−27427
8号公報記載の半導体装置の製造方法と同様にしてビッ
ト線62、層間絶縁膜64、配線層70等を形成し、1
トランジスタ、1キャパシタよりなるメモリセルを有す
るDRAMを製造する(図4)。
【0025】このように、本実施形態による半導体装置
の製造方法によれば、従来の半導体装置の製造工程を複
雑にすることなく、特に、リソグラフィー工程を増加す
ることなく、水素吸蔵金属膜を設けることができる。な
お、本発明は上記実施形態に限らず種々の変形が可能で
ある。例えば、上記実施形態では、特開平8−2742
78号公報記載の半導体装置に本発明を適用した例を示
したが、様々な構造のキャパシタを有する半導体装置に
おいて同様に適用することができる。この場合、従来の
対向電極に変えて、水素吸蔵金属膜を含む導電膜により
対向電極を採用すれば、製造工程を複雑にすることなく
上記の効果を得ることができる。
【0026】また、上記実施形態では、対向電極54上
に水素吸蔵金属膜56を設けたが、対向電極54の一部
に水素吸蔵金属膜を挿入してもよい。例えば、図5に示
すように、Ti膜よりなる水素吸蔵金属膜56を、Ti
N膜54a、54bにより挟み、このように形成された
積層膜によって対向電極54を構成してもよい。また、
対向電極54のみならず、蓄積電極46をこのような構
造にしてもよい。また、蓄積電極のみをこのような構造
にしてもよい。
【0027】[第2実施形態]本発明の第2実施形態に
よる半導体装置の製造方法について図6を用いて説明す
る。図6は本実施形態による半導体装置の製造方法を示
す工程断面図である。第1実施形態による半導体装置の
製造方法では、キャパシタ対向電極54上に水素吸蔵金
属膜を形成することによって水素の侵入を防止しうる半
導体装置及びその製造方法を提供した。
【0028】しかしながら、水素吸蔵金属によっては、
半導体中に深い準位を形成するなど、重金属汚染の原因
となる場合があり、最終形態においてまで残存しないこ
とが望ましい場合がある。本実施形態では、水素吸蔵金
属による汚染を防止しつつ、プロセス途中過程における
水素の影響を低減しうる半導体装置の製造方法を提供す
る。
【0029】まず、図2(a)乃至図2(c)と同様に
して、コンタクト用導電膜44及び蓄積電極46を形成
する。次いで、蓄積電極46の表面に、例えば窒化酸化
膜又は酸化タンタル膜よりなる誘電体膜48を形成す
る。続いて、対向電極となる導電膜50と、層間絶縁膜
58と、水素吸蔵合金膜60とを連続して堆積する(図
6(a))。
【0030】この後、水素を脱離するための所定の熱処
理を行う。層間絶縁膜58中に水素が含まれている場
合、この熱処理により層間絶縁膜58と水素吸蔵金属膜
60との界面における脱水素反応が加速され、層間絶縁
膜58中の水素を選択的に水素吸蔵金属膜60中に吸蔵
することができる。これにより、層間絶縁膜58中の水
素濃度は減少し、水素濃度が低減された層間絶縁膜58
aが形成されることになる。したがって、後工程の熱処
理によってキャパシタ方向に拡散する水素の量が大幅に
低減され、キャパシタ特性の劣化を防止することができ
る。
【0031】水素を脱離するための熱処理としては、例
えば、300〜500℃程度の温度における窒素雰囲気
中、真空中での熱処理が効果的である。この熱処理条件
は、絶縁膜の材料等に応じて適宜設定することが望まし
い。続いて、水素が吸蔵された水素吸蔵金属膜60を選
択的に除去する(図6(b))。これにより、後工程の
熱処理などによって水素吸蔵金属膜60に起因する汚染
が生じることを防止できる。また、水素を吸蔵した水素
吸蔵金属膜60からの水素の再脱離が発生することもな
い。
【0032】この後、図3(b)乃至図4に示す第1実
施形態による半導体装置の製造方法と同様にして半導体
装置を製造すれば、層間絶縁膜58の水素濃度が低減さ
れた半導体装置を製造することができる。このように、
本実施形態によれば、膜中に高濃度に水素を含む絶縁膜
上に水素吸蔵金属膜を堆積し、所定の熱処理することに
より該絶縁膜中の水素をトラップした後、水素を吸蔵し
た水素吸蔵金属を除去するので、該絶縁膜中に含まれる
水素によるデバイス特性への影響を低減することができ
る。また、最終的な半導体装置には水素吸蔵金属膜が残
存しないので、水素吸蔵金属による重金属汚染を防止す
ることができる。
【0033】なお、上記実施形態では、対向電極54上
の層間絶縁膜58中の水素をトラップする場合の例を示
したが、本発明は、如何なる半導体装置の層間絶縁膜に
おいても適用することができる。 [変形実施形態]本発明は上記実施形態に限らず種々の
変形が可能である。
【0034】例えば、上記実施形態では、水素吸蔵金属
としてTi、Mg、Niを用いた例を示したが、V(バ
ナジウム)、Nb(ニオブ)、Zr(ジルコニウム)、
Hf(ハフニウム)、Ta(タンタル)、Sc(スカン
ジウム)、Y(イットリウム)、Lu(ルテチニウ
ム)、ランタン系列の金属、これら金蔵群の中より選択
した少なくとも2種以上の金属元素からなる合金或いは
複合膜、Fe−Ti合金、Mg−Cu合金、Zr−Ni
合金、Ti−Ni合金、Ti−Cu合金等、水素を吸蔵
する機能を有する他の金属を用いても同様の効果を得る
ことができる。
【0035】また、上記実施形態ではDRAMを例に説
明したが、水素による特性劣化をもたらす虞がある半導
体装置に広く適用することが可能である。この場合、少
なくとも水素により特性劣化をもたらす部位に水素吸蔵
金属を設けておくことが効果的である。
【0036】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、下地基板
と、下地基板上に形成され、蓄積電極と、蓄積電極上に
形成された誘電体膜と、誘電体膜上に形成された対向電
極とを有するキャパシタと、対向電極上に形成された水
素吸蔵金属膜とにより半導体装置を構成するので、キャ
パシタ形成後の工程で水素を含むガスを用いたプロセス
を行う場合にも、基板の表面側から侵入した水素は水素
吸蔵金属膜にトラップされて誘電体膜には達せず、水素
起因のキャパシタの特性劣化を抑えることができる。ま
た、水素の侵入は、閾値電圧Vthやチャネルコンダクタ
ンスgmなど、MOSトランジスタの特性にも影響を与
えるが、対向電極上に水素吸蔵金属膜を設けることによ
って水素が下地基板に達する確率を大幅に低減できるの
で、下地基板に形成されたトランジスタ特性の信頼性を
も向上することができる。
【0037】また、下地基板と、下地基板上に形成さ
れ、蓄積電極と、蓄積電極上に形成された誘電体膜と、
誘電体膜上に形成された対向電極とを有するキャパシタ
とを有する半導体装置において、水素吸蔵金属膜を有す
る対向電極及び/又は蓄積電極を構成することによって
も同様の効果を得ることができる。また、下地基板上に
絶縁膜を形成する工程と、絶縁膜上に水素吸蔵金属膜を
形成する工程と、所定の熱処理を行い、絶縁膜中の水素
を水素吸蔵金属膜中に取り込む水素脱離工程と、水素が
取り込まれた水素吸蔵金属膜を除去する水素吸蔵金属膜
除去工程とにより半導体装置を製造することにより、絶
縁膜中の水素濃度を低減することができる。これによ
り、絶縁膜中に含まれる水素によるデバイス特性への影
響を低減することができる。また、最終的な半導体装置
には水素吸蔵金属膜が残存しないので、水素吸蔵金属に
よる重金属汚染を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による半導体装置の構造
を示す概略断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その1)である。
【図3】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その2)である。
【図4】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その3)である。
【図5】第1実施形態の変形例による半導体装置の構造
を示す概略断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図である。
【図7】従来の半導体装置の構造を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
10…シリコン基板 12…素子分離膜 16…ゲート酸化膜 20…ゲート電極 24…ソース/ドレイン拡散層 26…ソース/ドレイン拡散層 36…層間絶縁膜 38…スルーホール 40…スルーホール 42…絶縁膜 44…コンタクト用導電膜 46…蓄積電極 48…誘電体膜 50…導電膜 54…対向電極 56…水素吸蔵金属 58…層間絶縁膜 60…水素吸蔵金属 62…ビット線 64…層間絶縁膜 70…配線層 100…シリコン基板 102…配線層 104…層間絶縁膜 106…Ti膜 108…層間絶縁膜 110…Ti膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下地基板と、 前記下地基板上に形成され、蓄積電極と、前記蓄積電極
    上に形成された誘電体膜と、前記誘電体膜上に形成され
    た対向電極とを有するキャパシタと、 前記対向電極上に形成された水素吸蔵金属膜とを有する
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 下地基板と、前記下地基板上に形成さ
    れ、蓄積電極と、前記蓄積電極上に形成された誘電体膜
    と、前記誘電体膜上に形成された対向電極とを有するキ
    ャパシタとを有する半導体装置において、 前記対向電極及び/又は前記蓄積電極は、水素吸蔵金属
    膜を有することを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 下地基板上に絶縁膜を形成する工程と、 前記絶縁膜上に水素吸蔵金属膜を形成する工程と、 所定の熱処理を行い、前記絶縁膜中の水素を前記水素吸
    蔵金属膜中に取り込む水素脱離工程と、 前記水素が取り込まれた前記水素吸蔵金属膜を除去する
    水素吸蔵金属膜除去工程とを有することを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
JP12578397A 1997-05-15 1997-05-15 半導体装置及びその製造方法 Withdrawn JPH10321799A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002075910A (ja) * 2000-08-24 2002-03-15 Sharp Corp 窒化物系iii−v族化合物半導体装置用電極構造の作製方法
JP2015079755A (ja) * 2013-10-16 2015-04-23 エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド 有機電界発光素子及びその製造方法
US9640544B2 (en) 2015-04-24 2017-05-02 Sandisk Technologies Llc Integrated circuit with hydrogen absorption structure

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