JPH10320775A - 光ディスクのアクセス方法及び光ディスク装置 - Google Patents

光ディスクのアクセス方法及び光ディスク装置

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JPH10320775A
JPH10320775A JP9127731A JP12773197A JPH10320775A JP H10320775 A JPH10320775 A JP H10320775A JP 9127731 A JP9127731 A JP 9127731A JP 12773197 A JP12773197 A JP 12773197A JP H10320775 A JPH10320775 A JP H10320775A
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optical disk
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Shoei Kobayashi
昭栄 小林
Shinji Katsuramoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光ディスクの特徴を有効に利用可能に、長時間
の番組を記録することができるようとする。 【解決手段】直径が120〔mm〕、光透過層を厚さ1
0〜177〔μm〕に設定した光ディスクに対して、ワ
ーキングディスタンス560〔μm〕以下に設定された
開口数0.78以上の光学系を介して最短ピット長又は
最短マーク長0.3〔μm〕以下により所望のビデオ信
号及びオーディオ信号を記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクのアク
セス方法及び光ディスク装置に関し、特にビデオ信号及
びオーディオ信号を高密度記録する光ディスク装置に適
用することができる。本発明は、直径が120〔m
m〕、光透過層を厚さ10〜177〔μm〕に設定した
光ディスクに対して、ワーキングディスタンス560
〔μm〕以下に設定された開口数0.78以上の光学系
を介して最短ピット長又は最短マーク長0.3〔μm〕
以下により所望のビデオ信号及びオーディオ信号を記録
することにより、光ディスクの特徴を有効に利用可能な
程度に、長時間の番組を記録することができるようにす
る。
【0002】
【従来の技術】従来、高密度に情報を記録する光ディス
ク装置として、DVD(Digital Versatile Disc)が提
案されている。このDVDは、波長650〔nm〕のレ
ーザービームを開口数0.6の光学系により光ディスク
に照射して、片面で2.6〔MB〕のデータを記録でき
るようになされ、これにより片面で約1時間のビデオ信
号を記録することができるようになされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで家庭用のビデ
オテープレコーダにおいては、基本の録画時間が2時間
でなることにより、ビデオテープレコーダと同様の使い
勝手を光ディスク装置で確保する為には、さらに多くの
データを記録可能にする必要がある。また光ディスクの
特徴であるランダムアクセス機能等を有効に利用して編
集等の種々の処理を実行可能にするためには、3時間程
度の番組を記録可能とする必要がある。この場合DVD
システムを参考にすれば8〔MB〕程度のデータを記録
可能に設定する必要がある。
【0004】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、光ディスクの特徴を有効に利用可能な程度に、長時
間の番組を記録することができる光ディスクのアクセス
方法及び光ディスク装置を提案しようとするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、直径120〔mm〕、光透過層1
0〜177〔μm〕の光ディスクに対して、ワーキング
ディスタンス560〔μm〕以下、開口数0.78以上
の光学系を介して、最短ピット長又は最短マーク長が
0.3〔μm〕以下によりビデオ信号及びオーディオ信
号によるデータを記録する。
【0006】また同様の光ディスクをアクセスする光デ
ィスク装置、さらには種々の光ディスクをアクセスする
光ディスク装置、光ディスクのアクセス方法に適用し
て、レーザービーム照射位置に応じて、光ディスクの回
転速度を順次段階的に変化させて、情報記録面を同心円
状の複数の領域に分割し、各領域における記録密度がほ
ぼ等しくなるように所望のデータを記録する場合に、所
定の記録対象の領域に所望のデータを記録した後、領域
を切り換えて前記光ディスクに記録されたデータを再生
する際に、光ディスクの回転速度を、記録対象の領域に
対応する回転速度に保持したまま、光ディスクに記録さ
れたデータを再生する。
【0007】直径120〔mm〕、光透過層10〜17
7〔μm〕の光ディスクに対して、ワーキングディスタ
ンス560〔μm〕以下、開口数0.78以上の光学系
を介して、最短ピット長又は最短マーク長が0.3〔μ
m〕以下によりビデオ信号及びオーディオ信号によるデ
ータを記録すれば、8〔GB〕程度の容量を確保でき、
最大でほぼ3時間程度の番組を記録することができる。
これにより光ディスクの特徴を有効に利用可能な程度
に、長時間の番組を記録することができる。
【0008】またレーザービーム照射位置に応じて、光
ディスクの回転速度を順次段階的に変化させて、情報記
録面を同心円状の複数の領域に分割し、各領域における
記録密度がほぼ等しくなるように所望のデータを記録す
れば、情報記録面を有効に利用して高密度記録すること
ができる。この場合に、所定の記録対象の領域にデータ
を記録した後、光ディスクの回転速度を、記録対象の領
域に対応する回転速度に保持したまま、光ディスクに記
録されたデータを再生すれば、光ディスクの回転速度の
切り換えに要する時間を省略することができ、この回転
速度の切り換えに比して格段的に短時間のPLL回路等
のロックに要する待ち時間だけで、記録再生の動作を切
り換えることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0010】(1)第1の実施の形態 (1−1)第1の実施の形態の構成 図2は、本発明の第1の実施の形態に係るマスタリング
装置を示すブロック図である。この実施の形態に係る光
ディスクの製造工程では、このマスタリング装置1によ
りディスク原盤2を露光し、このディスク原盤2より光
ディスクを製造する。
【0011】ここでマスタリング装置1において、ディ
スク原盤2は、例えばガラス基板の表面にレジストを塗
布して形成され、スピンドルモータ3により角速度一定
の条件により回転駆動される。
【0012】光ヘッド4は、所定のスレッド機構によ
り、このディスク原盤2の回転に同期して、ディスク原
盤2の内周側より順次外周側に変位しながら、ディスク
原盤2にレーザービームLを照射する。これにより光ヘ
ッド4は、ディスク原盤2の内周側より外周側に、ラセ
ン状にトラックを形成する。このとき光ヘッド4は、デ
ィスク原盤2が1回転する周期で、約1.0〔μm〕だ
け変位するようにスレッド機構により制御され、いわゆ
るランドグルーブ記録による場合、トラックピッチ0.
5〔μm〕によりトラックを形成するようになされてい
る。なおこのランドグルーブ記録による場合のトラック
ピッチは、DVDにおけるトラックピッチ0.74〔μ
m〕の1.48倍である。
【0013】これによりマスタリング装置1では、この
ディスク原盤2により作成した光ディスクに対して線記
録密度、約0.21〔μm/bit〕により所望のデー
タを記録して、次式の関係式より、この光ディスクに容
量8〔GB〕以上のデータを記録できるようになされて
いる。
【0014】
【数1】
【0015】なおここで数字4.7は、DVDの記録容
量〔GB〕であり、数字0.74及び数字0.267
は、DVDのトラックピッチ〔μm〕及び線記録密度
〔μm/bit〕である。従って(1)式においては、
DVDと同一のデータ処理による記録容量を示している
ことになる。
【0016】さらにこのとき光ヘッド4は、このディス
ク原盤2より光ディスクを作成した際に、このレーザー
ビームLの露光により形成されるグルーブと、隣接する
グルーブ間のランドの幅とがほぼ等しくなるように、レ
ーザービームLのスポット径が設定される。なおここで
は、最終目標でなるグルーブの幅に対して、レーザービ
ームによる実効的な露光範囲が120〔%〕程度増大す
るように、レーザービームのスポット形状、光量が設定
される。これにより光ヘッド4は、このディスク原盤2
により作成される光ディスクがランドグルーブ記録可能
に、ディスク原盤2を露光する。
【0017】さらに光ヘッド4は、光学系がディスク原
盤2の半径方向に可動するように構成される。
【0018】駆動回路5は、駆動信号SDに応じて光ヘ
ッド4を駆動する。このとき駆動回路5は、ディスク原
盤2の回転に同期したタイミングにより、レーザービー
ム照射位置に応じて、光ヘッド4の駆動の条件を切り換
え、これにより図3に示すように、ディスク原盤2をゾ
ーニングする。なおこの図3においては、グルーブ及び
ピットの記載を簡略化して示す。
【0019】すなわちこのマスタリング装置1では、コ
ンパクトディスクと等しい直径120〔mm〕の光ディ
スクにおいて、半径24〔mm〕〜58〔mm〕の領域
を情報記録面に設定するように、ディスク原盤2に順次
トラックを形成する。このとき駆動回路5は、この情報
記録面を放射状の領域に分割してセクタ構造を形成する
ように、光ヘッド4の駆動条件を切り換える。さらにこ
の切り換えのタイミングを内周側より外周側に順次段階
的に変化させることにより、情報記録面を同心円状に分
割して14のゾーンZ0〜Znを形成する。
【0020】これにより駆動回路5は、最内周のゾーン
Z0においては、1トラックに9個のセクタを形成し、
順次外周側のゾーンZ1、……に変位するに従って、1
トラックのセクタ数を1づつ増大する。
【0021】各セクタは、矢印A及びBによりセクタの
境界を拡大して示すように、先頭がアドレスエリアAR
2に割り当てられ、続く残りの領域AR1がユーザーエ
リアに割り当てられる。駆動回路5は、図示しないシス
テム制御回路の制御により、このユーザーエリアAR1
においては、駆動信号SDによりレーザービーム照射位
置を変位させ、これによりこのユーザーエリアAR1に
グルーブを蛇行させて形成する。
【0022】またアドレスエリアAR2においては、こ
のアドレスエリアAR2の前半部分で、レーザービーム
照射位置の変位を中止し、駆動信号SDによりレーザー
ビームの光量を間欠的に立ち上げ、これによりグルーブ
によるトラックセンタ上にピット列を形成する。またア
ドレスエリアAR2の後半部分で、レーザービーム照射
位置を内周側のランドによるトラックセンタ上に変位さ
せ、駆動信号SDによりレーザービームの光量を間欠的
に立ち上げ、これによりランドによるトラックセンタ上
にピット列を形成する。
【0023】これにより駆動回路5は、アドレスエリア
AR2の前半側には、続くグリーブによるセクタのアド
レスデータを対応するトラックセンタ上にピット列によ
り記録し、アドレスエリアAR2の後半側には、続く内
周側のランドによるセクタのアドレスデータを対応する
トラックセンタ上にピット列により記録するようになさ
れている。
【0024】このとき駆動回路5は、このディスク原盤
2より光ディスクを作成した際に、波長650〔nm〕
のレーザービームに対して、ピット及びグルーブの深さ
が1/6〜1/5波長になるように、レーザービーム照
射時の光量を設定する。なおグルーブについては、振幅
が15〜30〔nm〕になるように形成される。
【0025】ウォウブル信号発生回路7は、ディスク原
盤2の回転に同期した所定周波数の正弦波信号をウォウ
ブル信号WBとして出力する。このときウォウブル信号
発生回路7は、図3について上述したゾーニングに対応
して、ウォウブル信号WBの周波数を順次段階的に増大
して出力する。これによりウォウブル信号発生回路7
は、このウォウブル信号WBによりレーザービーム照射
位置を変位させて、1セクタ当たり397周期だけグル
ーブを蛇行させる。
【0026】これによりアドレスエリア(ヘッダエリ
ア)AR2においては、グルーブの5周期に相当する長
さが割り当てられ、最内周のゾーンZ0のトラックで
は、グルーブが3573周期蛇行するように形成され、
外周側のゾーンに移るに従って、順次グルーブの蛇行が
1トラック当たり397周期増大するように形成され
る。なおこの実施の形態では、このグルーブの蛇行の1
周期に対して、25バイトのデータがユーザーエリアA
R1に割り当てられ、この1周期が約42〔μm〕の長
さにより形成される。
【0027】アドレス信号生成回路6は、システム制御
回路の制御により光ヘッド4の変位に応じて順次値の変
化するアドレス信号SAを生成して出力する。すなわち
アドレス信号生成回路6は、ディスク原盤2の回転に同
期したタイミング信号(FG信号等でなる)をスピンド
ルモータ3等より受け、このタイミング信号を所定のカ
ウンタによりカウントする。これによりアドレス信号生
成回路6は、図4に示すように、レーザービーム照射位
置のアドレスデータIDを生成する(図4(A)、(C
1)及び(C2))。なおこの図4に示す数字は、各デ
ータのバイト数である。
【0028】アドレス信号生成回路6は、このアドレス
データIDに対してセクタマークSM、同期用のタイミ
ングデータVFO、アドレスマークAM、ポストアンブ
ルPAを付加して、それぞれアドレスエリアAR2の前
半部分及び後半部分に割り当てるセクタヘッダを生成す
る(図4(B)、(C1)及び(C2))。なおここで
アドレス信号生成回路6は、各セクタヘッダを62バイ
トにより形成し、アドレスエリアAR2に記録するデー
タを8Kバイトにより形成する。セクタマークSMは、
セクタヘッダの開始を示すために設定され、4バイトが
割り当てられる。同期用のタイミングデータVFOは、
光ディスク装置におけるPLL回路のロックのために配
置され、それぞれ先頭側より26バイト及び16バイト
が割り当てられる。
【0029】アドレスマークAMは、アドレスの同期信
号であり、1バイトが割り当てられる。アドレスデータ
IDは、6バイトであり、内2バイトが誤り検出符号で
ある。アドレスデータIDは、同一のデータが繰り返し
2回記録され、その分信頼性を向上するようになされて
いる。ポストアンブルPAは、信号の極性を設定するた
めに配置され、1バイトが割り当てられる。
【0030】アドレス信号生成回路6は、このようにし
て生成したセクタヘッダを、シリアルデータ列に変換
し、このシルアルデータ列を所定フォーマットにより変
調する。さらにアドレス信号生成回路6は、この被変調
信号をアドレス信号SAとして出力する。このときアド
レス信号生成回路6は、このアドレス信号SAをレーザ
ービームLの走査に対応するタイミングにより出力す
る。
【0031】合成回路8は、このウォウブル信号WB
と、アドレス信号SAとを合成して、光ヘッド4の光学
系を変位される変位信号と、レーザービームの光量を制
御する光量制御信号とでなる駆動信号SDを生成し、こ
の駆動信号SDを駆動回路5に出力する。
【0032】これによりこのディスク原盤2より作成さ
れる光ディスクは、情報記録面が同心円状に分割され
て、内周側より外周側のゾーンに向かってセクタ数が順
次増大するようにプリフォーマットされて形成される。
さらに各セクタの先頭には、アドレスエリアAR2が形
成され、続くグルーブによるセクタのアドレスと、続く
ランドによるセクタのアドレスとがこのアドレスエリア
AR2に記録され、続くユーザーエリアAR1に所望の
データが記録されることになる。
【0033】このユーザーエリアAR1に対して(図4
(B))、この実施の形態では、ギャップ0.5バイト
及び8バイトを間に挟んで、24バイトのガード、25
バイトのVFO、2バイトの同期バイト、9672バイ
トのユーザーデータ、1バイトのポストアンブル(P
A)、52バイトのガード、16バイトのバッファが順
次割り当てられるようになされている。
【0034】なおここでギャップは、ランドグルーブの
切り換え領域及びレーザービーム光量の切り換え領域で
あり、ガードは、記録メディアとして相変化メディアを
用いた場合に、オーバーライトによる記録材料の流動性
を抑え、記録エリアのオーバーライトサイクルを向上さ
せるために配置される。同期バイトは、光ディスク装置
におけるPLL回路のロックのために配置され、ポスト
アンブルは、極性設定のために配置され、バッファは、
偏心等によるジッタを吸収する記録エリアの冗長エリア
である。
【0035】図5は、このディスク原盤2より作成され
る光ディスクを示す斜視図と、グルーブの部分で断面を
取って示す断面図である。この光ディスクは、全体が
1.2〔mm〕の板厚により形成され、相変化型の光デ
ィスクにおいては、ディスク基板上に、アルミニウム
膜、ZnS−SiO2 膜、GeSbTe膜、ZnS−S
iO2 膜が順次形成されて情報記録面が作成される。ま
た光磁気ディスクにおいては、ディスク基板上に、アル
ミニウム膜、SiN膜、TbFeCo膜、SiN膜が順
次形成されて情報記録面が作成され、追記型の場合、デ
ィスク基板上に、アルミニウム又は金のスパッタ膜、所
定の有機色素膜が順次形成されて情報記録面が作成され
る。
【0036】さらにこの情報記録面の上に、レーザービ
ームを透過してこのレーザービームを情報記録面に導く
光透過面が約0.1〔mm〕の厚さで形成される。これ
によりこの実施の形態に係る光ディスクは、光透過面を
介して高開口数の光学系よりレーザービームを照射して
も、スキューの影響を有効に回避してこの情報記録面に
所望のデータを確実に記録再生できるようになされてい
る。
【0037】なおこの光ディスクは、直径が120〔m
m〕により形成され、半径24〔mm〕〜58〔mm〕
の領域が記録領域に割り当てられるようになされてい
る。
【0038】さらに光ディスクは、光ディスクの種類を
識別できるように形成された所定のカートリッジに収納
されて保存され、またこのカートリッジごと光ディスク
装置に装填できるように形成され、これにより高開口数
の光学系によりアクセスする場合でも、塵等の影響を有
効に回避できるようになされている。
【0039】これらにより光ディスクは、相変化型の光
ディスクにおいては、レーザービームの照射により情報
記録面の結晶構造を局所的に変化させて所望のデータを
記録できるように形成され、また戻り光の光量変化を検
出して記録したデータを再生できるように形成される。
【0040】また光磁気ディスクにおいては、レーザー
ビーム照射位置に磁界を印加して所望のデータを熱磁気
記録できるように形成され、また戻り光の偏光面を検出
することにより磁気カー効果を利用して記録したデータ
を再生できるように形成される。さらに追記型の場合、
レーザービームの照射により情報記録面を局所的に破壊
して所望のデータを記録できるように形成され、また戻
り光の光量変化を検出して記録したデータを再生できる
ように形成される。
【0041】これらの場合に光ディスクにおいては、各
ゾーンにおいて、角速度一定の条件によりディスク原盤
2を回転駆動して、順次段階的にウォウブル信号の周波
数が切り換えられ、このウォウブル信号WBによりグル
ーブが形成されることになる。これにより光ディスク
は、ゾーニングされて、各ゾーン内において、光ディス
クの回転角度に換算したグルーブの蛇行周期が一定に形
成される。
【0042】図6は、このようにして製造された光ディ
スクをアクセスする光ディスク装置について、ウォウブ
ル信号の処理系を中心に示すブロック図である。この光
ディスク装置10においては、光ヘッド11より光ディ
スク12にレーザービームを照射し、その戻り光を受光
する。
【0043】すなわち図7に示すように、光ヘッド11
において、半導体レーザー13は、所定の駆動信号SL
により駆動されて、波長650〔nm〕のレーザービー
ムを射出する。このとき半導体レーザー13は、再生時
においては、一定の光量によりレーザービームを射出す
る。これに対して記録時においては、間欠的に光量を立
ち上げてレーザービームを射出し、この実施の形態で
は、このレーザービームの光量の立ち上げにより、光デ
ィスク12の情報記録装置にピット又はマークを形成で
きるようになされている。
【0044】続くコリメータレンズ14は、半導体レー
ザー13より射出されたレーザービームを平行光線に変
換し、続く整形レンズ15は、このレーザービームの非
点収差を補正し、ビームスプリッタ16を透過させて対
物レンズ17に出射する。
【0045】対物レンズ17は、このレーザービームを
光ディスク12の情報記録面に集光し、その戻り光を受
光する。これにより光ディスク装置10では、光ディス
ク12が再生専用の光ディスクの場合、この戻り光の光
量の変化に応じて光ディスク12に記録されたデータを
再生できるようになされている。また光ディスク12が
相変化型の光ディスクの場合、レーザービーム照射位置
の結晶構造を局所的に変化させて所望のデータを記録
し、また戻り光の光量変化に応じて記録したデータを再
生できるようになされている。
【0046】さらに光ディスク12が追記型の光ディス
クの場合、レーザービーム照射位置を局所的に破壊して
所望のデータを記録し、また戻り光の光量変化に応じて
記録したデータを再生できるようになされている。これ
に対して光ディスク12が光磁気ディスクの場合、対物
レンズ17に近接して配置した変調コイル18を所定の
駆動回路19により駆動し、レーザービーム照射位置に
所定の変調磁界を印加することにより、熱磁気記録の手
法を適用して所望のデータを記録し、また戻り光の偏光
面の変化を検出して記録したデータを再生できるように
なされている。
【0047】これによりビームスプリッタ16は、整形
レンズ15より入射するレーザービームを透過して対物
レンズ17に出射するのに対し、対物レンズ17より入
射する戻り光を反射して光路を分離し、ビームスプリッ
タ20に出射する。
【0048】ビームスプリッタ20は、この戻り光を透
過及び反射することにより、戻り光を2条の光束に分離
して出射する。
【0049】レンズ21は、ビームスプリッタ20で反
射された戻り光を入射し、この戻り光を収束光束に変換
する。シリンドリカルレンズ22は、レンズ21より出
射される戻り光に非点収差を与える。光検出器23は、
このシリンドリカルレンズ22より出射される戻り光を
受光する。
【0050】ここで光検出器23は、受光面を所定形状
に分割し、分割した各受光面の受光結果を出力できるよ
うになされている。これにより光検出器23は、図示し
ない電流電圧変換回路により各受光面の受光結果を電流
電圧変換した後、マトリックス回路により加減算処理す
ることにより、戻り光の光量に応じて信号レベルが変化
する再生信号RF、グルーブ又はピット列に対するレー
ザービーム照射位置の変位に応じて信号レベルが変化す
るプッシュプル信号PP、デフォーカス量に応じて信号
レベルが変化するフォーカスエラー信号FEを検出する
ようになされている。
【0051】これに対して1/2波長板25は、ビーム
スプリッタ20を透過した戻り光を入射し、この戻り光
の偏光面を変化させて、後述する偏光ビームスプリッタ
27における戻り光の分離に適した偏光面により出射す
る。レンズ26は、1/2波長板25より出射する戻り
光を収束光束に変換する。偏光ビームスプリッタ27
は、この戻り光を受け、所定の偏光成分を反射すると共
に残りを透過し、これにより偏光面に応じて相補的に光
量の変化する2条の光束に戻り光を分離する。
【0052】光検出器28及び29は、この偏光ビーム
スプリッタ27により分離された2条の光束をそれぞれ
受光し、受光光量に応じて信号レベルの変化する受光結
果を出力する。差動アンプ30は、電流電圧変換回路を
介して、この2つの光検出器28及び29の受光結果を
受け、その差動増幅結果を得ることにより、戻り光の偏
光面に応じて信号レベルが変化する再生信号MOを出力
する。
【0053】これらにより光ヘッド11は、各種の光デ
ィスク12を対象にして、所望のデータを記録し、また
記録したデータを再生できるようになされている。
【0054】図8は、この光ヘッド11の対物レンズ1
7の周辺構成を示す断面図である。この対物レンズ17
は、第1レンズ17A及び第2レンズ17Bにより構成
される。ここでこの第1レンズ17A及び第2レンズ1
7Bは、共に非球面のプラスチックレンズで形成され、
所定の保持部材17Cに一体に保持され、駆動アクチュ
エータ17Dにより図面上にて上下左右に可動できるよ
うになされている。これにより光ディスク装置10で
は、第1レンズ17A及び第2レンズ17Bを一体に可
動してトラッキング制御及びフォーカス制御できるよう
になされている。
【0055】さらにこの第1レンズ17A及び第2レン
ズ17Bは、レーザービームの入射側でなる第2レンズ
17Bが比較的大口径に形成されるのに対し、光ディス
ク12側の第1レンズ17Aが小口径により形成され、
対物レンズ17全体として開口数が0.78になるよう
に各焦点距離及び間隔が設定されるようになされてい
る。
【0056】これにより対物レンズ17は、次式の関係
式を満足できるようになされている。なおここでλは、
レーザービームの波長であり、NAは対物レンズ17の
開口数であり、tは、光ディスク12の光透過層の厚さ
であり、Δtは、tのばらつきである。またθは、光デ
ィスク12のスキューマージンである。
【0057】
【数2】
【0058】
【数3】
【0059】ここで(2)式は、光ディスクを安定にア
クセス可能なスキューマージンθと光学系との関係を示
すもので(特開平3−225650号公報)、現在量産
されているコンパクトディスク等においては、スキュー
マージンθとして0.6度程度のものが市場に流通して
いる。またDVDでは、スキューマージンθは0.4度
に設定されている。これによりこの実施の形態では、光
ディスク12において、光透過層の厚さを0.1〔m
m〕に設定し、光学系の開口数NAを大きな値に設定し
ても実用上充分に安定に光ディスク12をアクセスでき
るようになされている。
【0060】また(3)式は、光学系に許容し得る光透
過層の厚さtのばらつきを示すもので、定数0.526
は、コンパクトディスクを基準にして算出された値であ
り、Δtは、コンパクトディスクで±100〔μm〕、
DVDでは±30〔μm〕である。これによりこの光デ
ィスク装置10では、光透過層の厚さtがばらついても
安定に光ディスク12をアクセスできるようになされて
いる。
【0061】かくするにつき光ヘッド11は、開口数
0.78の光学系を介して、波長650〔nm〕のレー
ザービームを光ディスク12に照射することにより、次
式の関係式を満足するようになされている。
【0062】
【数4】
【0063】なおここで数字4.7は、DVDの記録容
量〔GB〕であり、数字0.65及び数字0.6は、そ
れぞれDVDにおけるレーザービームの波長及び光学系
の開口数である。これにより光ヘッド11においては、
DVDと同一のフォーマットによりデータ処理して約8
〔GB〕の記録容量を確保できるようになされている。
【0064】このように形成される対物レンズ17にお
いて、第1レンズ17Aは、光ディスク12側に飛び出
すように保持され、これによりこの開口数により要求さ
れるワーキングディスタンスDWにより保持されるよう
になされている。なおこの実施の形態では、第1レンズ
17A及び第2レンズ17Bの特性、配置を選定して、
ワーキングディスタンスDWは、560〔μm〕程度に
設定され、これにより光ヘッド11は、対物レンズ17
のレンズ面間の偏心許容度、面角許容度、レンズの曲率
を実用上十分に量産可能な範囲に設定できるようになさ
れ、また全体形状を小型化できるようになされ、さらに
は光ディスクへの衝突を有効に回避できるようになされ
ている。
【0065】すなわち光ヘッドでは、同一ビーム径のレ
ーザービームを入射するとして、開口数を増大すると、
光ディスクの情報記録面に対して対物レンズを近接して
配置する必要がある。これにより光ディスクに対して充
分な間隔を確保して光ヘッドを配置しようとすると、レ
ーザービームのビーム径を従来に比して格段的に増大さ
せる必要がある。これに対してレーザービームのビーム
径においては、DVDによる場合にほぼ等しい4.5
〔mm〕程度が実用的な上限値である。
【0066】これに対して光ヘッドを光ディスクに近接
して配置して、その分レーザービームのビーム径を小型
化し、また光学系の形状を小型化する場合には、その分
対物レンズの制作精度、配置精度が高精度化し、さらに
は光ディスクに光ヘッドが衝突する恐れもある。これに
よりこの実施の形態では、ワーキングディスタンスDW
は、560〔μm〕程度に設定し、これらの条件を満足
する。
【0067】さらに第1レンズ17Aの光ディスク12
側レンズ面が平坦に形成され、これにより確実にフォー
カス制御できるように形成され、また光ディスク12が
スキューしても、光透過層の表面に衝突しないようにな
されている。
【0068】さらに対物レンズ17は、光ディスク12
側の直径が階段状に小径化され、レーザービームを光デ
ィスク12に導くに十分なだけ、光ディスク12側のレ
ンズ面が小径に形成される。
【0069】変調コイル18は、この第1レンズ17A
の先端側を囲むように、また光ディスク12側の側面が
第1レンズ17Aのレンズ面とほぼ平坦になるように配
置される。これにより変調コイル18は、第1レンズ1
7Aのレンズ面より突出しない範囲で、光ディスク12
に可能な限り近接して配置され、レーザービーム照射位
置に効率良く変調磁界を印加できるようになされてい
る。
【0070】さらに変調コイル18は、この第1レンズ
17Aを囲むように、第2レンズ17B側に配置された
放熱板17Eにより温度上昇が低減され、これにより温
度上昇による種々の特性変化を実用上十分な範囲に留め
ることができるようになされている。
【0071】光ディスク装置10において(図6)、ス
ピンドルモータ33は、システム制御回路34の制御に
より、光ディスク12を回転駆動する。このときスピン
ドルモータ33は、通常の動作モードにおいては、PL
L回路35で生成される書き込み読み出しクロックR/
W CKが一定周波数になるように光ディスク12を回
転駆動することにより、図9に示すように、いわゆるZ
CLV(Zone Constant Liner Velocity)の手法により
光ディスク12を回転駆動する。なおここでこのZCL
Vによるゾーニングは、図3について説明したゾーンニ
ングに対応する。
【0072】すなわちスピンドルモータ33は、レーザ
ービーム照射位置に応じて、順次段階的に光ディスク1
2の回転速度を切り換え(図9(A))、これにより光
ディスク装置10では、内周側と外周側とで線速度及び
線記録密度が大きく変化しないようにして記録密度を向
上する(図9(B)及び(C))。
【0073】これに対してアフレコ等の特殊動作モード
において、スピンドルモータ33は、システム制御回路
34の制御により所定の回転速度により光ディスク12
を回転駆動する。
【0074】スレッドモータ36は、システム制御回路
34の制御により光ヘッド11を光ディスク12の半径
方向に可動し、光ディスク装置10では、これによりシ
ークできるようになされている。
【0075】アドレス検出回路37は、光ヘッド11よ
り戻り光の光量に応じて信号レベルが変化する再生信号
RFを受け、この再生信号RFを2値化する。さらに2
値化した信号よりセクタヘッダに割り当てた同期信号を
基準にしてアドレスデータIDを検出してシステム制御
回路34に出力し、またこの検出したタイミングをクラ
スタカウンタ38に通知する。これにより光ディスク装
置10は、システム制御回路34において、光ディスク
12にプリフォーマットされたこのアドレスデータID
に基づいてレーザービーム照射位置を特定できるように
なされ、またクラスタカウンタ38において、セクタの
タイミングを確認できるようになされている。
【0076】さらにアドレス検出回路37は、このアド
レスデータIDを出力する際に、この各アドレスデータ
IDに割り当てられた誤り検出符号により誤り検出処理
し、正しいと判断されるアドレスデータIDを選択的に
出力する。
【0077】ウォウブル信号検出回路39は、光ヘッド
11より出力されるプッシュプル信号PPをバンドパス
フィルタ39Aに与え、ここでウォウブル信号WBを抽
出する。さらにウォウブル信号検出回路39は、続く比
較回路(COM)39Bにおいて、0レベルを基準にし
てウォウブル信号WBを2値化し、これによりウォウブ
ル信号WBのエッジ情報を抽出する。
【0078】ウォウブリング周期検出回路40は、この
2値化された2値化信号S1を受け、この2値化信号S
1の各エッジのタイミングを基準にして対応するエッジ
のタイミングを判定することにより、正しい周期により
ウォウブル信号WBが変化しているか否か判定する。さ
らにウォウブリング周期検出回路40は、正しい周期と
判断したエッジ情報を選択的にPLL回路35に出力す
る。これによりウォウブリング周期検出回路40は、光
ディスク12に付着した塵等によって、クロックCKが
変位しないようにする。
【0079】PLL回路35は、ウォウブリング周期検
出回路40より出力される2値化信号を位相比較回路
(PC)35Aに与え、ここで分周器35Bより出力さ
れるクロックCKと位相比較する。ここで分周器35B
においては、システム制御回路34の設定により、分周
比を切り換えて所定のクロックCKを出力する。
【0080】これによりこのPLL回路35において
は、ローパスフィルタ(LPF)35Cにより、位相比
較回路35Aより出力される位相比較結果の低周波成分
を抽出し、この低周波成分により電圧制御型発振回路
(VCO)36Dの発振周波数を制御する。さらにこの
電圧制御型発振回路36Dの発振出力を分周器35Bで
分周し、これにより精度の高いクロックCKを生成でき
るようになされている。
【0081】このPLL回路35において、分周器35
Bは、システム制御回路34の設定により、図3につい
て説明したゾーニングに対応するように、レーザービー
ム照射位置が光ディスク12の外周側に変位するに従っ
て分周比が順次増大するように設定される。これにより
PLL回路35は、レーザービーム照射位置が光ディス
ク12の外周側に変位するに従って、順次段階的に、ウ
ォウブル信号WBの周波数に対して電圧制御型発振回路
36Dの発振出力の周波数が増大するようになされ、こ
の発振出力を書き込み読み出し用クロックR/W CK
として出力する。
【0082】光ディスク装置10においては、通常の動
作モードにおいて、スピンドルモータ33により、この
書き込み読み出しクロックR/W CKが一定周波数に
なるよう光ディスク12を回転駆動することにより、ま
たこの書き込み読み出しクロックR/W CKを基準に
して所望のデータを記録することにより、内周側と外周
側とで線記録密度が大きく変化しないようにし、その分
記録密度を増大できるようになされている。
【0083】クラスタカウンタ38は、アドレス検出回
路37の検出結果を基準にして、書き込み読み出し用ク
ロックR/W CKをカウントすることにより、この書
き込み読み出し用クロックR/W CKを基準にして高
い精度によりレーザービーム照射位置を特定する。さら
にクラスタカウンタ38は、カウント結果に基づいて、
システム制御回路34にクラスタスタートパルスを出力
する。なおここでクラスタは、光ディスク12に対する
データの記録再生の単位であり、クラスタスタートパル
スは、このクラスタの開始のタイミングを指示するパル
スである。
【0084】この処理においてクラスタカウンタ38
は、例えばディスク表面の塵等により、アドレス検出回
路37よりセクタ開始のタイミングが検出されない場
合、書き込み読み出し用クロックR/W CKのカウン
ト結果を基準にした同期処理により、クラスタスタート
パルスを補間処理する。
【0085】システム制御回路34は、この光ディスク
装置10全体の動作を制御するコンピュータにより構成
され、順次入力されるアドレスデータIDに基づいて、
スレッドモータ36等の動作を制御し、また全体の動作
モードを切り換えることにより、レーザービーム照射位
置に応じて、さらには外部機器からの制御により、全体
の動作を制御する。
【0086】この一連の処理においてシステム制御回路
34は、アドレスデータIDを基準にしたレーザービー
ム照射位置に応じて、メモリ42に格納した分周比のデ
ータにより分周器35Bの分周比を切り換える。
【0087】これによりシステム制御回路34は、通常
の動作モードにおいて、図3について上述したゾーンZ
0、Z1、……、Zn−1、Znに対応するように、内
周側から外周側のゾーンに向かって、順次段階的に光デ
ィスクの回転速度を低減して、内周側のゾーンと外周側
のゾーンとで各セクタを等しい記録密度に設定する。
【0088】これに対してアフレコ等の特殊動作モード
において、2チャンネルのユーザーデータDU1、DU
2について、記録再生の処理を交互に繰り返す場合、ま
た2チャンネルのユーザーデータDU1、DU2を交互
に光ディスク12より再生して同時並列的に出力する場
合、システム制御回路34は、1のユーザーデータの再
生の為にゾーンを切り換えても光ディスク12の回転速
度を切り換えないように、スピンドルサーボ回路の動作
を制御する。
【0089】これによりシステム制御回路34は、記録
再生の処理を交互に繰り返す場合、再生時においては、
ゾーンが切り換わっても直前の記録時における光ディス
ク12の回転速度によりユーザーデータDUを再生す
る。また2チャンネルのユーザーデータDU1、DU2
を交互に光ディスク12より再生して同時並列的に出力
する場合、1のユーザーデータについては、他のユーザ
ーデータの再生時における回転速度により光ディスク1
2を回転駆動した状態で光ディスク12より再生する。
なおこれらの場合に、システム制御回路34は、記録側
のチャンネル、他の再生側のチャンネルについては、Z
CLVの手法を適用して、それぞれ対応するゾーンにつ
いて設定された回転速度の2倍の回転速度により光ディ
スク12を回転駆動してユーザーデータを記録し、また
再生する。
【0090】かくするにつき、この種の光ディスク装置
においては、光ディスクの回転速度を切り換えた場合、
整定に時間を要する。これにより光ディスク装置10で
は、光ディスク12の回転速度に切り換えに要する時間
を省略して、回転速度の切り換えに比して格段的に短時
間のPLL回路のロックに要する待ち時間等だけで、記
録再生の動作を切り換えるようになされている。
【0091】このときシステム制御回路34は、記録側
のチャンネル、他の再生側のチャンネルについて適用す
るZCLVの制御において、光ディスク12の回転速度
を通常の動作モードにおける回転速度の約2倍に設定す
る。これによりシステム制御回路34は、2チャンネル
のユーザーデータを処理するにつき、光ディスク12に
対して高速度に、かつ間欠的にユーザーデータDUを記
録再生して、シーク等に、また他のチャンネルの処理に
十分な時間を確保できるようになされている。
【0092】図10は、このシステム制御回路34にお
ける光ディスクの回転速度の設定処理を示すフローチャ
ートである。システム制御回路34は、ユーザーが動作
モードを選択すると、ステップSP1からステップSP
2に移り、ここでユーザーの選択した動作モードが、ア
フレコ等の上述した動作モードか否か判断し、ここで否
定結果が得られるとステップSP3に移る。ここでシス
テム制御回路34は、スピンドルサーボ回路の動作モー
ドをZCLVによる動作モードに設定した後、ステップ
SP4に移ってこの処理手順を終了する。
【0093】これに対してユーザーの選択した動作モー
ドがアフレコ等の上述した動作モードの場合、ステップ
SP2において肯定結果が得られることにより、システ
ム制御回路34は、ステップSP5に移る。ここでシス
テム制御回路34は、例えば2つのチャンネルをそれぞ
れ記録再生する場合は、再生側のチャンネルについて、
また2つのチャンネルをそれぞれ再生する場合は、何れ
かのチャンネルについて、回転速度の切り換えを停止す
る(すなわち動作モードをCAVに設定する)。続いて
システム制御回路34は、ステップSP6に移り、残る
チャンネルについては、上述の回転速度におけるZCL
Vによる動作モードをスピンドル制御に設定した後、ス
テップSP4に移ってこの処理手順を終了する。
【0094】システム制御回路34は、このように光デ
ィスク12の回転速度を制御した状態で、クラスタカウ
ンタ38より出力されるクラスタスタートパルスに従っ
て書き込み読み出しの制御を実行することにより、各セ
クタに設定したアドレスエリアAR2を基準にして、連
続する4つのセクタに1クラスタのデータを割り当て
る。これによりシステム制御回路34は、内周側のゾー
ンから外周側のゾーンに向かって、順次各ゾーンに割り
当てるクラスタ数を増大するようになされている。
【0095】さらにシステム制御回路34は、図示しな
いトラッキングサーボ回路に対してトラッキングエラー
信号の極性に対する対物レンズ17の可動方向を切り換
え指示し、これによりレーザービームの走査を、グルー
ブと、グルーブ間のランドとの間で切り換え制御する。
これによりこの光ディスク装置10では、いわゆるラン
ド/グルーブ記録できるようになされている。
【0096】図1は、この光ディスク装置10の記録再
生系を示すブロック図である。この光ディスク装置10
において、ディスク弁別器50は、例えばカートリッジ
に形成された凹部より光ディスク12の種類を識別し、
識別信号をシステム制御回路34に出力する。これによ
り光ディスク装置10は、装填された光ディスク12の
種類に応じて、記録再生系の動作を切り換え、各種光デ
ィスクをアクセスできるようになされている。
【0097】ここでエンコーダ51は、記録時、編集時
等において、外部機器よりビデオ信号及びオーディオ信
号でなる入力信号SINを入力し、このビデオ信号及び
オーディオ信号をアナログディジタル変換処理した後、
MPEG(Moving Picture Experts Group)に規程のフ
ォーマットによりデータ圧縮する。さらにエンコーダ5
1は、これらデータ圧縮したビデオ信号及びオーディオ
信号をパケット化し、各パケットにパケットヘッダ、コ
ントロールデータ等を付加する。エンコーダ51は、こ
れらのパケットを順次出力することにより、データ圧縮
したビデオ信号及びオーディオ信号を時分割多重化し、
この時分割多重化したビットストリームによるユーザー
データDUを生成する。
【0098】この一連の処理において、エンコーダ51
は、最大で、2チャンネルのビデオ信号及びオーディオ
信号を同時並列的に処理して、この2チャンネルのビデ
オ信号及びオーディオ信号に対応する2チャンネルのユ
ーザーデータDU1、DU2を同時並列的に出力可能に
構成され、システム制御回路34の制御により、必要に
応じてこの2チャンネルの同時並列的な処理を実行す
る。
【0099】これに対してデコーダ52は、エンコーダ
51とは逆に、再生時、編集時において、記録再生回路
53より出力されるユーザーデータDUをMPEGに規
程のフォーマットによりデータ伸長してディジタルビデ
オ信号、ディジタルオーディオ信号を生成し、このディ
ジタルビデオ信号及びディジタルオーディオ信号をアナ
ログ信号SOUTに変換して出力する。
【0100】デコーダ52は、エンコーダ51と同様
に、最大で、2チャンネルのビデオ信号及びオーディオ
信号SOUT1、SOUT2について、このようなデコ
ードの処理を同時並列的に実行できるように構成され、
システム制御回路34の制御により動作を切り換えて必
要に応じてこの2チャンネルの同時並列的な処理を実行
する。
【0101】記録再生回路53は、記録時、編集時、エ
ンコーダ51より出力されるユーザーデータDUをメモ
リ54に蓄積すると共に、所定ブロック単位で処理して
光ディスク12に記録する。
【0102】すなわち図11に示すように、記録再生回
路53は、ユーザーデータDUを2048バイト単位で
順次ブロック化し、各ブロックに16バイトによるアド
レスデータ及びエラー検出符号を付加する。記録再生回
路53は、この2048バイト+16バイトによりセク
タデータブロックを形成する。アドレスデータは、この
セクタデータブロックのアドレスデータである。なおユ
ーザーデータDUによるセクタは、図3について上述し
たプリフォーマットによるセクタとは異なる。またエラ
ー検出符号は、このアドレスデータの誤り検出符号であ
る。
【0103】さらに図12に示すように、記録再生回路
53は、16個のセクタデータブロックによりECCデ
ータブロック(182バイト×208バイト)を形成す
る。すなわち記録再生回路53は、図面にて、2048
バイト×16バイトによる16個のセクタデータブロッ
クを172バイト単位で順次ラスタ走査の順に配列し、
この横方向に、内符号でなる誤り訂正符号(PI)を生
成する。さらにこの縦方向に外符号でなる誤り訂正符号
(PO)を生成する。
【0104】記録再生回路53は、このECCブロック
をインターリーブ処理して、図13に示すフレーム構造
を形成する。すなわち記録再生回路53は、182バイ
ト×208バイトのECCデータブロックの各91バイ
トに対して、2バイトのフレーム同期信号(FS)を割
り当て、これにより1のECCデータブロックで208
フレームを形成する。これにより記録再生回路53は、
この図13に示すフレーム構造により1クラスタのデー
タを形成し、この1クラスタを連続する4つのセクタに
割り当てる。
【0105】このとき記録再生回路53は、必要に応じ
て所定の固定値のデータを割り当てて、図4について上
述したセクタ構造により、連続するデータを処理する。
さらに記録再生回路53は、このような配列によるデー
タ列を(1、7)RLL変調した後、連続するビット列
間で演算処理して出力する。またこの出力の際に、書き
込み読み出しクロックR/W CKを基準にして動作す
ることにより、通常の動作モードにおいて、ユーザーデ
ータDUに換算して11.08〔Mbps〕のデータ転
送速度により出力することにより、エンコーダ51より
入力されるユーザーデータDUに比して高速度の転送速
度により間欠的に出力する。これにより記録再生回路5
3は、間欠的にユーザーデータDUを記録して余る空き
時間を利用して、光ヘッド11をシークできるようにな
され、このシークにより連続するユーザーデータを離散
的に記録できるようになされている。
【0106】さらにアフレコ等の特殊動作モードにおい
ては、ユーザーデータDUに換算して約20〔Mbp
s〕のデータ転送速度により変調したデータを出力し、
これにより必要に応じて2チャンネルのユーザーデータ
DU1、DU2を交互に記録できるようになされてい
る。かくするにつき、クラスタを単位にして記録再生の
動作を繰り返すことにより、光ディスク装置10におい
ては、光ディスク12に記録されたデータの再生と、再
生したデータを編集して記録する処理、さらにはアフレ
コ等の処理を実行できるようになされている。
【0107】このデータ記録の際に、記録再生回路53
は、図6について上述した書き込み読み出しクロックR
/W CKを基準にして変調したデータを出力し、また
システム制御回路34の制御により、クラスタカウンタ
38で検出されたタイミングを基準にして変調したデー
タの出力を開始する。
【0108】さらに記録再生回路53は、再生時、光ヘ
ッド11より入力される再生信号RF、MOを増幅した
後、2値化して2値化信号を生成する。さらにこの2値
化信号を基準にして再生信号RF、MOよりクロックを
再生する。かくするにつき、この再生されたクロック
は、書き込み読み出しクロックR/W CKに対応する
ことになる。さらにこの再生したクロックを基準にして
順次2値化信号をラッチすることにより再生データを検
出する。
【0109】このとき記録再生回路53は、PRML
(Patial-Response Maximum-Likelihood)の手法を適用
して、この再生データを復号して復号データを生成す
る。さらに記録再生回路53は、この復号データをデイ
ンターリーブ処理した後、誤り訂正処理し、デコーダ5
2に出力する。
【0110】かくするにつきDVDにおいては、(1、
7)RLL変調したデータを最短ピット長0.4〔μ
m〕で記録するようになされており、単純に開口数によ
り換算してDVDと同一のマージンにより記録再生系を
形成すると、最短ピット長0.3〔μm〕、線記録密度
0.23〔μm/bit〕により所望のデータを記録再
生することができる。これに対してPRMLにより積極
的に符号間干渉を利用すれば、その分線記録密度0.2
3〔μm/bit〕以下により同様のマージンを確保す
ることができる。
【0111】このとき記録再生回路53は、通常の動作
モードにおいて、記録時と同様に、ユーザーデータDU
に換算して11.08〔Mbps〕のデータ転送速度に
よりクラスタを単位にして間欠的に光ディスク12より
データ再生し、この再生したユーザーデータDUをメモ
リ54を介して連続的にデコーダ52に出力する。これ
に対してアフレコ等の特殊動作モードにおいては、光デ
ィスク12の回転速度に対応した、ユーザーデータDU
に換算して約20〔Mbps〕のデータ転送速度により
クラスタを単位にして間欠的に光ディスク12よりデー
タ再生し、この再生したユーザーデータDUをメモリ5
4を介して連続的にデコーダ52に出力する。
【0112】この一連の再生時における処理において、
記録再生回路53は、光ディスク12が光磁気ディスク
の場合、システム制御回路34の制御により、偏光面に
応じて信号レベルが変化する再生信号MOを選択的に処
理して、ユーザーデータDUを再生する。また光ディス
ク12が再生専用の光ディスク、追記型、相変化型の場
合、戻り光の光量変化に応じて信号レベルが変化する再
生信号RFを選択的に処理してユーザーデータDUを再
生する。さらに光ディスク12が光磁気ディスクの場合
でも、内周側のリードインエリアを再生する場合、再生
信号RFを選択的に処理してユーザーデータDUを再生
する。
【0113】アドレス読出回路55は、記録時、各セク
タデータブロック(図11)に付加するアドレスデータ
を生成して記録再生回路53に出力し、再生時、記録再
生回路53で検出されたアドレスデータを解析してシス
テム制御回路34に通知する。
【0114】メモリ54は、ユーザーデータを一時格納
して保持する大容量のバッファメモリにより構成され、
図示しないメモリ制御回路における書き込みポインタ、
読み出しポインタによるアドレス制御により、記録領域
を順次循環的に切り換えて、エンコーダ51、デコーダ
52との間でユーザーデータDUを連続的に入出力し、
また記録再生回路53を介して光ディスク12との間で
クラスタを単位にしてユーザーデータDUを間欠的に入
出力する。
【0115】このときメモリ54は、アフレコ等の特殊
動作モードにおいて、2チャンネルのユーザーデータD
U1、DU2を同時並列的に処理する場合、図14に示
すように、これら2チャンネルのユーザーデータDU
1、DU2に対応して、光ディスク12に対する入出力
用のポインタP1H、P2H、エンコーダ51、デコー
ダ52に対する入出力用のポインタP1O、P2Oが設
定され、これらポインタによるアドレス制御により、エ
ンコーダ51、デコーダ52に対しては、これら2チャ
ンネルのユーザーデータDU1、DU2を同時並列的に
かつ連続的に入出力し、光ディスク12に対しては、ク
ラスタを単位にして、ユーザーデータDU1、DU2を
交互に入出力する。
【0116】なおこの図14は、後述するアフレコの場
合におけるポインタの設定を示し、光ディスク12に対
する入出力用のポインタP1H、P2Hは、それぞれ光
ディスク12に対する読み出し及び書き込みのポインタ
RPw、WPrを示し、エンコーダ51、デコーダ52
に対する入出力用のポインタP1O、P2Oは、それぞ
れエンコーダ51からの入力用のポインタWPw、デコ
ーダ52に対する出力用のポインタRPrを示してい
る。
【0117】かくするにつき、このメモリ54の容量を
約10〔Mbit〕に設定すれば、エンコーダ51、デ
コーダ52に対するデータ転送速度を8〔Mbps〕、
シークに要する時間を約200〔msec〕として、約
2秒間隔で、光ディスク12に対して2チャンネルのユ
ーザーデータを交互に記録、再生して、このユーザーデ
ータによるビデオ信号及びオーディオ信号を途絶えるこ
となく記録再生することができる。
【0118】レーザー駆動回路57は、書き込み時、光
ディスク12が光磁気ディスクの場合、システム制御回
路34の制御により、書き込み読み出しクロックR/W
CKに同期したタイミングにより光ヘッド11の半導
体レーザーを駆動し、これによりレーザビームの光量を
間欠的に立ち上げる。
【0119】またレーザー駆動回路57は、書き込み
時、光ディスク12が相変化型又追記型の場合、システ
ム制御回路34の制御により、記録再生回路53の出力
データによりレーザビームの光量を間欠的に立ち上げ、
これにより光ディスク12にユーザーデータDUを記録
する。これにより光ディスク装置10では、最短記録ピ
ット4/3bitにより最大ランレングス2T、最小ラ
ンレングスTのピット列を形成して線記録密度0.21
〔μm/bit〕によりユーザーデータを記録する。
【0120】これに対してレーザー駆動回路57は、読
み出し時、レーザービームの光量を一定の低レベルに保
持する。
【0121】変調コイル駆動回路56は、光ディスク1
2が光磁気ディスクの場合、システム制御回路34の制
御により記録時動作を立ち上げ、記録再生回路53の出
力データにより光ヘッド11の変調コイルを駆動する。
これにより変調コイル駆動回路56は、間欠的に光量が
立ち上がるレーザービーム照射位置に変調磁界を印加し
て、熱磁気記録の手法を適用して、最短記録マーク4/
3bitにより最大ランレングス2T、最小ランレング
スTのマークを形成して線記録密度0.21〔μm/b
it〕によりユーザーデータを記録する。
【0122】図15は、通常の記録、再生時におけるシ
ステム制御回路34の制御を示す図表である。なお以下
の説明において、図面上、符号R及びWにより光ディス
ク12に対する書き込み及び読み出しを示す。システム
制御回路34は、記録時においては、順次入力される1
チャンネルのビデオ信号及びオーディオ信号SIN(図
15(A))を、エンコーダ51によりユーザーデータ
DUに変換し、メモリ54に順次入力する。さらに光ヘ
ッド11を目的のセクタまでシークしてスチルに保持し
た状態で、所定の記録単位のデータ量がメモリ54に蓄
積されて、メモリ54の空き容量が所定値以下になる
と、クラスタを単位にして、このメモリ54に保持した
ユーザーデータDUを光ディスク12に記録する(図1
5(B)及び(C1))。
【0123】システム制御回路34は、この光ディスク
12に対する記録の処理により、メモリ54に保持した
ユーザーデータ量が所定値以下になると、光ディスク1
2に対する記録を中断する。システム制御回路34は、
光ヘッド11を続くセクタに対してスチルの状態に保持
して、再び記録単位のデータ量がメモリ54に蓄積され
るのを待機し、メモリ54にこの記録単位のデータ量が
蓄積されると、再び光ディスク12に記録する(図15
(B)及び(C2))。
【0124】これによりシステム制御回路34は、メモ
リ54を介してユーザーデータDUを時間軸圧縮して間
欠的に、かつ連続するユーザーデータDUを連続するセ
クタに割り当てて記録する。なおシステム制御回路34
は、光ディスク12のリードインエリアに記録されたフ
ァイル管理用のデータにより判断して、連続する領域を
光ディスク12上に確保できない場合は、離散的にユー
ザーデータDUを記録し、この場合はユーザーデータD
Uを光ディスク12に記録する際に、スチルだけでなく
併せてシークの処理を実行し、また必要に応じて光ディ
スク12の回転速度を切り換える。
【0125】これに対してユーザーが再生の処理を選択
した場合、システム制御回路34は、目的のセクタに光
ヘッド11をシークさせた後、再生の開始を指示し、記
録再生回路53で復号されたユーザーデータDUをメモ
リ54に格納すると共に、このメモリ54に格納したユ
ーザーデータDUを順次デコーダ52に出力する。この
状態で、メモリ54に格納したユーザーデータDUのデ
ータ量が所定の記録再生単位になり、メモリ54の空き
容量が所定値以下になると、システム制御回路34は、
光ヘッド11を続くセクタに対してスチルに保持し、ユ
ーザーデータDUの光ディスク12からの再生を中断す
る。
【0126】この状態でメモリ54に保持したデータ量
が所定値以下に低下すると、システム制御回路34は、
光ディスク12の再生開始を指示する。これによりシス
テム制御回路34は、光ディスク12より間欠的にユー
ザーデータDUを再生して、連続するビデオ信号及びオ
ーディオ信号SOUTを途絶えることなく出力する。
【0127】図16は、ユーザーが追っかけ再生のモー
ドを選択した場合を示す略線図である。この追っかけ再
生は、例えばユーザーの指定したビデオ信号及びオーデ
ィオ信号を録画している途中で、ユーザーが録画モード
を維持したまま、録画中の番組の再生を録画開始位置よ
り指示した場合に設定される。
【0128】システム制御回路34は、図15について
説明したように1チャンネルのビデオ信号及びオーディ
オ信号を光ディスク12に記録している状態で、ユーザ
ーによりこの動作モードが選択されると、光ディスク1
2の回転速度を通常の2倍の回転速度に切り換える。ま
たこれに同期して、書き込み読み出しクロックR/WC
Kが通常2倍の周波数になるように分周器35Bの分周
比を設定する(図6)。これによりシステム制御回路3
4は、光ディスク12に対するデータ転送速度をそれま
でのほぼ2倍に増大して、ユーザーデータDUを間欠的
に光ディスク12に記録する。
【0129】このようにデータ転送速度を切り換えると
共に、システム制御回路34は、図14について上述し
た4つのポインタの設定により、ユーザーデータDUを
記録する間の空き時間を利用して、光ディスク12に記
録したユーザーデータを再生する(図16(A)、
(B)及び(C))。すなわちシステム制御回路34
は、メモリ54に蓄積したユーザーデータDUを光ディ
スク12に記録してメモリ54に蓄積した記録用のユー
ザーデータ量が所定値以下に低下すると、光ディスク1
2に対する記録を中断し、記録開始位置に光ヘッド11
をシークさせる(図16(D1))。
【0130】続いてシステム制御回路34は、この記録
開始位置よりユーザーデータDUの再生を開始し(図1
6(D2))、光ディスク12より再生したユーザーデ
ータDUを順次メモリ54に格納すると共に、このメモ
リ54に格納したユーザーデータDUをデコーダ52に
出力する。このときメモリ54に所定量のユーザーデー
タDUを蓄積して、このメモリ54に保持した記録側の
ユーザーデータ量が所定値以下になると、デコーダ52
に対するユーザーデータDUの出力を継続したまま、光
ディスク12からの再生を中断する。
【0131】さらにシステム制御回路34は、光ヘッド
11をシークさせ(図16(D3))、光ディスク12
よりユーザーデータDUを再生している間にメモリ54
に蓄積されたユーザーデータDUを中断したセクタより
続いて記録する(図16(D4))。
【0132】システム制御回路34は、メモリ54に蓄
積された記録側のユーザーデータ量が所定値以上にな
り、光ディスク12より再生してメモリ54に保持した
ユーザーデータ量が所定値以下になると、この記録の処
理を中断し、再び光ヘッド11をシークして続くユーザ
ーデータを再生する。
【0133】これによりシステム制御回路34は、連続
するビデオ信号及びオーディオ信号を光ディスク12に
記録しながら、この光ディスク12に記録したビデオ信
号及びオーディオ信号を途切れることなく再生して出力
する。
【0134】このようにして2チャンネルのユーザーデ
ータを記録再生するにつき、システム制御回路34は、
図17に示すように、記録対象のゾーンが例えばZmか
らZm+1に切り換わると、光ディスク12の回転速度
を通常の回転速度の2倍の回転速度に保持することを前
提にして、この回転速度の基準となる通常の回転速度に
おける各ゾーンの回転速度に対応して、光ディスク12
の回転速度を切り換える(図17(A)及び(B))。
これによりシステム制御回路34は、光ディスク12に
対する記録時においては、書き込み読み出しクロックR
/W CKを一定周波数に維持し、またこれに伴いレー
ザービーム照射位置の線速度もほぼ一定に保持する(図
17(C)及び(D))。
【0135】これに対して再生時においては、光ディス
ク12の回転速度の切り換えを中断し、直前の記録時に
おける回転速度に維持したまま、光ディスク12を再生
する。この場合、記録再生回路53において、この光デ
ィスク12の回転速度に対応する周波数により再生クロ
ックが得られ、この再生クロックにより光ディスク12
より得られる再生データが処理されることになる。また
この再生クロックは、PLL回路35により生成される
書き込み読み出しクロックR/W CKに対応すること
から、この場合書き込み読み出しクロックR/W CK
の周波数がレーザービーム照射位置に応じて変化するこ
とになる。
【0136】これによりシステム制御回路34は、光デ
ィスク12の回転速度の切り換え頻度を低減して、アク
セス速度を向上するようになされている。
【0137】図18は、ユーザーがマルチチャンネルの
モードを選択した場合を示す略線図である。ここでマル
チチャンネルは、2チャンネルのビデオ信号及びオーデ
ィオ信号を同時に記録し、又は再生する処理である。こ
の場合システム制御回路34は、光ディスク12の回転
速度を通常の2倍の回転速度に設定して、2チャンネル
のビデオ信号及びオーディオ信号を記録し、又は再生す
る。
【0138】システム制御回路34は、ユーザーがマル
チチャンネルの記録モードを選択した場合、エンコーダ
51により2チャンネルのビデオ信号及びオーディオ信
号を処理して、2チャンネルの連続するユーザーデータ
DU1、DU2を生成し、このユーザーデータDU1、
DU2をメモリ54に順次入力する(図18(A)及び
(B))。
【0139】さらにシステム制御回路34は、図14に
ついて上述した4つのポインタの設定により、所定の記
録開始位置に光ヘッド11をシークさせて待機させた状
態で(図18(C)及び(D1))、何れかのユーザー
データDU1又はDU2がメモリ54に所定量だけ蓄積
されると、このユーザーデータDU1又はDU2につい
て光ディスク12への記録を開始する(図18(D
2))。これによりこの記録を開始したユーザーデータ
について、メモリ54におけるデータ量が所定値以下に
なると、光ディスク12への記録を中断する。さらにシ
ステム制御回路34は、他のチャンネルの記録開始位置
に光ヘッド11をシークさせて待機し(図18(D
3))、この他のチャンネルについてメモリ54に保持
したユーザーデータDUを同様に記録する(図18(D
4))。
【0140】システム制御回路34は、この一連の処理
を交互に繰り返し、これにより連続する2チャンネルの
ユーザーデータをメモリ54に入力しながら、交互に光
ディスク12に記録する。このときシステム制御回路3
4は、予めユーザーの入力等に従ってこの2つのビデオ
信号及びオーディオ信号の録画時間を把握し、各チャン
ネルに予め連続する領域を確保して光ヘッド11をシー
クさせる。
【0141】これに対してユーザーがマルチチャンネル
における再生のモードを選択した場合、システム制御回
路34は、記録時と同様に、光ヘッド11をシークさ
せ、また光ディスク12に対するアクセスを制御し、こ
れにより間欠的に光ディスク12より2チャンネルのユ
ーザーデータを再生してメモリ54に保持し、またこの
メモリ54に保持した2チャンネルのユーザーデータを
連続的にデコーダ52によりデコードして出力する。
【0142】なおシステム制御回路34は、このマルチ
チャンネルの再生モードにおいても、1方のチャンネル
については、光ディスク12の回転速度を他方のチャン
ネルにおける回転速度に維持し、これにより光ディスク
12の回転速度の切り換え頻度を低減してアクセス速度
を向上する。
【0143】図19は、ユーザーがアフレコのモードを
選択した場合を示す略線図である。この場合光ディスク
装置10においては、図20に示すように、順次再生し
たビデオ信号及びオーディオ信号(図19(A))が外
部のモニタ、スピーカによりモニタさせ、またマイク等
により入力されるオーディオ信号等が再生したビデオ信
号、オーディオ信号とミキシングされて順次入力される
ことになる(図19(B))。
【0144】システム制御回路34は、光ディスク12
に対するデータ転送速度及び光ディスク12の回転速度
を通常モードの2倍に設定する。この状態でユーザーの
選択した番組の再生開始位置に光ヘッド11をシークさ
せ(図19(C)及び(D1))、この位置よりユーザ
ーデータDUの再生を開始する。さらに再生したユーザ
ーデータをメモリ54に格納すると共に、格納したユー
ザーデータをデコーダ52を介して出力する(図19
(D2))。この状態でメモリ54に所定量だけユーザ
ーデータが蓄積されると、システム制御回路34は、再
生を中断し、再生開始の位置に光ヘッド11をシークさ
せる(図19(D3))。ここでこの再生したユーザー
データが外部機器で処理さて順次メモリ54に蓄積され
ていることにより、このメモリ54に蓄積されたユーザ
ーデータを光ディスク12の対応する箇所に例えばオー
バーライト記録する(図19(D4))。これによりメ
モリ54に蓄積した記録側のユーザーデータ量、又は再
生側のユーザーデータ量が所定値以下になると、再生を
中断した箇所よりユーザーデータを再生し、これらの制
御を繰り返す。
【0145】これによりシステム制御回路34は、間欠
的に光ディスク12よりユーザーデータDUを再生し、
このユーザーデータDUの再生箇所に、外部機器より処
理されたユーザーデータを間欠的に記録し直す。なおシ
ステム制御回路34は、このアフレコにおいても、再生
側チャンネルについては、光ディスク12の回転速度を
記録側チャンネルにおける回転速度に維持し、これによ
り光ディスク12の回転速度の切り換え頻度を低減して
アクセス速度を向上する。
【0146】図21は、ユーザーがポインタ再生のモー
ドを選択した場合を示す略線図である。この場合システ
ム制御回路34は、光ディスク12のリードインエリア
に記録されたファイル管理用のデータにより判断して、
光ディスク12に記録された各番組を順次頭出しして所
定期間づつ再生する。このためシステム制御回路34
は、このファイル管理用のデータに従って、光ヘッド1
1をシークさせて頭出しし(図21(B))、この頭出
しした箇所より光ディスク12の再生を開始する(図2
1(A1)、(B))。さらにメモリ54を介して、再
生したユーザーデータを出力する(図21(C))。
【0147】ここで所定時間経過してメモリ54に十分
なユーザーデータ量が蓄積されると、システム制御回路
34は、光ヘッド11をシークさせて続く番組を頭出し
し(図21(A2))、このメモリ54のユーザーデー
タ量が所定値以下に低減するのを待って、この頭出しし
た箇所より光ディスク12を再生する(図21(A
3))。システム制御回路34は、これらの処理を繰り
返して、光ディスク12に記録された各番組を順次頭出
しして再生する。
【0148】(1−2)第1の実施の形態の動作 以上の構成において、マスタリング装置1では(図
2)、ディスク原盤2を回転駆動して内周側より外周側
に向かってらせん状にレーザービームLを照射すること
により、約1.0〔μm〕の間隔で、グルーブの形状が
形成され、このグルーブ形状がウォウブル信号WBによ
り蛇行するように形成される。
【0149】さらにこのときマスタリング装置1では、
レーザービームLの露光により形成されるグルーブと、
隣接するグルーブ間の間隔とがほぼ等しくなるように、
レーザービームLのスポット形状、光量が設定され、こ
れにより光ディスクは、グルーブを基準にしてランドグ
ルーブ記録可能なように形成される。またこのときグル
ーブを基準にして約0.21〔μm/bit〕の線記録
密度によりランドグルーブ記録して容量8〔GB〕以上
のデータを記録できるように形成される。これによりマ
スタリング装置1は、このディスク原盤2より作成され
る光ディスクについては、情報記録面を有効に利用して
容量8〔GB〕以上のデータを記録できるようにする。
【0150】このときマスタリング装置1では、アドレ
ス信号生成回路6において、ディスク原盤2の回転に応
じて順次値が変化するアドレスデータID(図4
(A))が形成され、このアドレスデータIDに同期デ
ータ等が付加されてアドレスエリアAR2に割り当てる
データが形成される。さらにこのデータが変調された
後、合成回路8においてウォウブル信号WBと合成され
た後、駆動回路5に出力される。これによりマスタリン
グ装置1では、グルーブの蛇行が所定の角間隔で中断さ
れて、ディスク原盤2にピット列によるアドレスデータ
が記録され、このアドレスデータを先頭にしてディスク
原盤2を所定の角間隔で放射状に分割してなるセクタ構
造が形成される。
【0151】これによりこのディスク原盤2により形成
される光ディスクにおいては、このアドレスデータを基
準にして各セクタをアクセスするにつき、塵等により正
しくアドレスデータを再生できない場合でも、グルーブ
の蛇行を基準にした補間処理により、各セクタを正しく
アクセスすることができる。従ってアドレスデータにお
いては、高密度に情報を記録する場合でも、冗長度を低
く設定することができ、その分情報記録面を有効に利用
して光ディスクに記録されたアドレスを確実に検出する
ことができる。
【0152】このようにしてセクタ構造を形成する際
に、マスタリング装置1では、ウォウブル信号WBの周
波数の切り換えにより、ディスク原盤2が同心円状にゾ
ーニングされ、内周側のゾーンより外周側のゾーンに向
かって順次セクタ数が増大するように、ピット列が形成
される。これによりこのゾーニングに対応してゾーンC
LVの手法を適用して光ディスクをアクセスして、情報
記録面を効率良く利用することができ、またアクセス速
度を向上することができる。
【0153】さらにこのときアドレスエリアAR2を前
後の領域に分割して、それぞれ続くグルーブによるセク
タと、続くランドによるセクタとのアドレスデータを割
り当てたことにより、ランドグルーブ記録により高密度
にデータを記録する場合でも、隣接トラックからのクロ
ストークを有効に回避して、確実にアドレスデータを再
生することができる。
【0154】またこのときアドレスデータIDのうちの
2ビットに誤り検出符号が割り当てられ、また1つの領
域に同一のアドレスデータIDを繰り返し割り当てたこ
とによっても、確実にアドレスデータを再生することが
できる。
【0155】これによりこの実施の形態に係る光ディス
クの製造工程では、このマスタリング装置1によるディ
スク原盤2より、所定の工程を経て、ディスク原盤2に
形成したセクタ構造により光ディスクが作成される。
【0156】この光ディスクは(図5)、この情報記録
面の上に、レーザービームを透過してこのレーザービー
ムを情報記録面に導く光透過層が約0.1〔mm〕の厚
さで形成され、これにより光透過層を介して高開口数の
光学系よりレーザービームを照射しても、スキューの影
響を有効に回避してこの情報記録面に所望のデータを確
実に記録再生できるように形成される。
【0157】この光ディスク12は、光ディスク装置に
おいて、このようにして生成されたグルーブの蛇行を基
準にしてスピンドル制御等の処理が実行され、このとき
PLL回路35においてグルーブの蛇行を基準にした精
度の高いクロックCKが生成され、またクラスタカウン
タ38によりセクタのタイミングが検出される(図
7)。
【0158】すなわち光ディスク12は、光ディスク装
置10において(図6、図7)、ワーキングディスタン
スDWが560〔μm〕に設定された開口数0.78の
対物レンズ17を介して波長650〔nm〕のレーザー
ビームが照射され、その戻り光が光ヘッド11により受
光されて、戻り光の光量に応じて信号レベルが変化する
再生信号RF、戻り光の偏光面に応じて信号レベルが変
化する再生信号MO、グルーブ又はピット列に対するレ
ーザービーム照射位置の変位に応じて信号レベルが変化
するプッシュプル信号PP、デフォーカス量に応じて信
号レベルが変化するフォーカスエラー信号FEが検出さ
れる。
【0159】このうちプッシュプル信号PPから、ウォ
ウブル信号検出回路39において、ウォウブル信号WB
が抽出され、このウォウブル信号WBが2値化されてエ
ッジ情報が抽出される。さらに続くPLL回路35にお
いて、このエッジ情報を有してなる2値化信号S1が分
周器35Bの出力信号CKとの間で位相同期され、書き
込み読み出しクロックR/W CKが生成される。
【0160】このときウォウブル信号WBが単一周波数
のキャリア信号により生成されていることにより、2値
化して得られるエッジ情報においては、各エッジ情報が
正しい位相情報を有していることになる。これによりこ
のエッジ情報に位相同期させて、精度の高い書き込み読
み出しクロックR/W CKが生成される。
【0161】さらに書き込み読み出しクロックR/W
CKは、アドレス検出回路37においてアドレスエリア
AR2より検出されるフレーム同期のタイミングを基準
にして、クラスタカウンタ38によりカウントされ、こ
れにより記録再生回路53における書き込み読み出しの
タイミングが設定される。このとき精度の高いクロック
R/W CKを基準にしてこのタイミングが設定される
ことにより、光ディスク装置10においては、レーザー
ビーム照射位置を高い精度により判定して書き込みのタ
イミング等を設定することができる。従って光ディスク
12に高密度にユーザーデータを記録するにつき、光デ
ィスク12の情報記録面を高密度に利用してこれらユー
ザーデータを記録することができる。
【0162】このとき塵等の影響によりアドレス検出回
路37において、正しくフレーム同期のタイミングを検
出困難な場合でも、PLL回路35より出力されるクロ
ックR/W CKをクラスタカウンタ38でカウントす
ることにより、正しいタイミングを検出することがで
き、これにより高開口数の光学系により所望のデータを
高密度に記録再生する場合でも、これらのデータを確実
に記録再生することができる。
【0163】このようにしてウォウブル信号WBを処理
する際に、PLL回路35において、レーザービーム照
射位置に応じて分周器35Bの分周比が切り換えられ、
これによりZCLVにより光ディスク12が回転駆動さ
れる。
【0164】このときグルーブの蛇行周期が、回転角度
に換算して各領域で一定に形成されていることにより、
各ゾーン内において速やかにPLL回路35の同期が形
成され、その分アクセス速度を向上することができる。
また光ディスク12の回転速度に換算してグルーブの蛇
行が一定周期により形成されていることにより、隣接ト
ラックからの影響も有効に回避することができる。
【0165】かくするにつき光ディスク装置10では
(図1)、このような記録再生のタイミングの制御によ
り、記録時においては、エンコーダ51においてビデオ
信号及びオーディオ信号がMPEGに規程のフォーマッ
トによりデータ圧縮されてユーザーデータDUに変換さ
れ、このユーザーデータDUが所定のECCブロック単
位で変調処理される。さらに光ディスク12が光磁気デ
ィスクの場合、光ヘッド11より書き込み読み出しクロ
ックR/W CKに同期したタイミングにより間欠的に
レーザービームの光量を立ち上げた状態で、変調コイル
駆動回路56によりこのレーザービーム照射位置に変調
処理されたECCブロックのデータに従って変調磁界が
印加され、これにより熱磁気記録の手法を適用して、最
短記録マーク4/3bitにより最大ランレングス2
T、最小ランレングスTのマークを順次形成して線記録
密度0.21〔μm/bit〕によりユーザーデータD
Uが記録され、連続して3時間のビデオ信号及びオーデ
ィオ信号が記録される。
【0166】また光ディスク12が相変化型の場合、又
は追記型の場合、書き込み読み出しクロックR/W C
Kに同期したタイミングで、ECCブロックのデータに
従って、レーザー駆動回路57により間欠的にレーザー
ビームの光量が切り換えられ、これにより同様のピット
列が形成されて線記録密度0.21〔μm/bit〕に
よりユーザーデータDUが記録され、連続して3時間の
ビデオ信号及びオーディオ信号が記録される。
【0167】これにより光ディスク装置10では、録画
時間に関して、ビデオテープレコーダと同様の使い勝手
が確保される。
【0168】このときこの光ディスク装置10では、1
ECCブロックのユーザーデータDUが、4つのセクタ
に順次割り当てられて記録され、このとき精度の高いク
ロックにより記録開始のタイミングを精度良く検出する
ことができることにより、また塵等によっても補間処理
により正しいタイミングを検出できることにより、高開
口数の光学系により光ディスク12に高密度に記録する
場合でも、対応するセクタに確実に記録することができ
る。
【0169】これに対して再生時、光ディスク装置10
においては、記録時と同様にして、対応するセクタが検
出される。また光ヘッド11より得られる再生信号RF
又はMOが2値化された後、再生クロックが生成され、
この再生クロックを基準にして順次再生データが得ら
れ、この再生データが復号されて出力される。このとき
光磁気ディスク12より得られる再生信号MOは、ピッ
ト列より得られる再生信号RFに比して小さいS/N比
により得られる。ところがこの実施の形態では、ピット
列によるアドレスエリアAR2が、各ゾーンで放射状に
形成されていることにより、このピット列からの再生信
号MOに対するクロストークが有効に回避される。
【0170】このようにして光ディスク12をアクセス
する際に、光ディスク装置10では、大容量のメモリ5
4を介してエンコーダ51、デコーダ52との間でユー
ザーデータが入出力され、光ディスク12に対しては、
このエンコーダ51、デコーダ52との間のデータ転送
速度に比して高速度のデータ転送速度により間欠的にユ
ーザーデータが記録され、また再生される。これにより
クラスタを単位にして離散的にユーザーデータを記録し
て、十分なシーク時間を確保でき、また振動等により瞬
間的にデトラックしても、連続するビデオ信号及びオー
ディオ信号を途絶えることなく記録再生することができ
る。またポインタ再生により、光ディスク12に記録さ
れた各番組を頭出し再生することができる。
【0171】またユーザーにより2チャンネルのビデオ
信号及びオーディオ信号を同時に処理する、追っかけ再
生、マルチチャンネルモード、アフレコのモードが選択
されると、光ディスク12の回転速度が通常の2倍の回
転速度に切り換えられる。これにより光ディスク装置1
0では、連続するビデオ信号及びオーディオ信号をメモ
リ54を介して間欠的に光ディスク12に記録再生する
につき、光ディスク12に対するアクセスの間に、十分
な空き時間が確保される。光ディスク装置10では、こ
の空き時間を他のチャンネルの記録再生に、また光ヘッ
ド11のシークに割り当て、これにより2チャンネルの
ビデオ信号及びオーディオ信号が同時に処理される。
【0172】すなわち追っかけ再生においては、1チャ
ンネルのビデオ信号及びオーディオ信号を光ディスク1
2に対して間欠的に記録し、この間、他のチャンネルの
ビデオ信号及びオーディオ信号を光ディスク12より間
欠的に再生する。さらにこの記録及び再生する2チャン
ネルのビデオ信号及びオーディオ信号を、メモリ54を
介して外部機器との間で連続的に入出力する。
【0173】またマルチチャンネルモードにおいては、
記録時、メモリ54を介して外部機器との間で、2チャ
ンネルのビデオ信号及びオーディオ信号が連続的に入力
され、この2チャンネルのビデオ信号及びオーディオ信
号が、交互に、かつ間欠的に光ディスク12に記録され
る。また再生においては、2チャンネルのビデオ信号及
びオーディオ信号が、交互に、かつ間欠的に光ディスク
12より再生され、メモリ54を介して外部機器に連続
的に出力される。
【0174】さらにアフレコにおいては、1チャンネル
のビデオ信号及びオーディオ信号が、間欠的に光ディス
ク12より再生され、メモリ54を介して外部機器に連
続的に出力される。さらにこの外部機器より処理を受け
たビデオ信号及びオーディオ信号を、メモリ54に連続
的に入力し、このビデオ信号及びオーディオ信号を元の
記録位置に、間欠的に記録する。
【0175】これらにより光ディスク装置10では、ビ
デオテープレコーダと同様の使い勝手に加えて、光ディ
スクに特有のランダクアクセスの機能を有効に利用し
て、ビデオテープレコーダ以上の使い勝手が確保され
る。
【0176】このようにして2チャンネルの信号を処理
する場合、光ディスク装置10では、記録側のチャンネ
ルにおいては、通常のモードにおける回転速度の2倍の
回転速度によるZCLVにより光ディスク12の回転速
度が制御されるのに対し、他の再生側のチャンネルにつ
いては、直前の記録側のチャンネルによる回転速度によ
りユーザーデータが再生される。これにより光ディスク
装置10では、複数のチャンネルについて交互に光ディ
スク12をアクセスする場合に、光ディスク12の回転
速度の切り換え頻度を低減し、その分アクセス速度が向
上される。
【0177】(1−3)第1の実施の形態の効果 以上の構成によれば、ワーキングディスタンス560
〔μm〕、開口数0.78以上の光学系を介して、線記
録密度0.21〔μm/bit〕によりランドグルーブ
記録してビデオ信号及びオーディオ信号を記録すること
により、連続して3時間のビデオ信号及びオーディオ信
号を記録することができ、ビデオテープレコーダと同様
の使い勝手を得ることができる。
【0178】またこのときビデオ信号及びオーディオ信
号をデータ圧縮して記録することにより、ビデオ信号及
びオーディオ信号を効率良く記録再生することができ
る。
【0179】さらにこのときビデオ信号及びオーディオ
信号による1系統のユーザーデータを、バッファメモリ
を介して、高速度のデータ転送速度により光ディスク1
2に間欠的に記録再生することにより、光ディスクの記
録再生を繰り返して、光ディスクに連続した領域を確保
できない場合に、間欠的に記録再生する際の空き時間を
有効に利用して、ビデオ信号及びオーディオ信号を離散
的に光ディスクに記録することができ、その分光ディス
クの情報記録面を有効に利用することができる。
【0180】また2チャンネルのビデオ信号及びオーデ
ィオ信号を処理するモードにおいて、光ディスク12に
対するアクセス速度を通常の2倍に設定したことによ
り、外部機器との間では連続する2チャンネルのビデオ
信号及びオーディオ信号を連続的に入出力して、光ディ
スク12に対しては、これら2チャンネルのビデオ信号
及びオーディオ信号を交互に間欠的に記録再生して、1
チャンネルのビデオ信号及びオーディオ信号を個別に記
録再生する場合と同様に、記録再生することができる。
これにより光ディスク特有の機能を有効に利用してさら
に一段と使い勝手を向上することができる。
【0181】さらにこの2チャンネルのビデオ信号及び
オーディオ信号を処理する際に、再生側においては光デ
ィスクの回転速度の切り換えを中止したことにより、そ
の分アクセス速度を向上することができる。
【0182】またこの前提としてゾーンCLVにより光
ディスクをアクセスすることにより、光ディスクの情報
記録面を有効に利用して高密度にビデオ信号及びオーデ
ィオ信号を記録することができる。
【0183】またこのとき光ディスクの直径を120
〔mm〕に設定することにより、コンパクトディスクと
同様の使い勝手を得ることができる。
【0184】(2)第2の実施の形態 図22は、図18との対比により本発明の第2の実施の
形態に係る光ディスク装置による光ディスクのアクセス
を示す平面図である。この実施の形態において、光ディ
スク装置は、第1の実施の形態について上述した光ディ
スク12をアクセスする。
【0185】この光ディスク装置は、光ディスク12を
アクセスする際におけるシステム制御回路の処理手順が
マルチチャンネルのモードで異なる以外、第1の実施の
形態に係る光ディスク装置と同一に構成される。
【0186】すなわちこの実施の形態において、システ
ム制御回路はマルチチャンネルのモードが選択される
と、光ディスク12の回転速度を通常の2倍に設定し、
各チャンネルで交互に光ディスク12をアクセスする。
このときシステム制御回路34は、光ディスク12の空
き領域でなるトラックを、内周側より外周側に、交互に
各チャンネルに割り当てて、ユーザーデータを記録する
(図22(A)〜(D3))。またこのようにトラック
を割り当て記録したユーザーデータを再生する。
【0187】このようにトラック単位で交互にユーザー
データを記録しても、第1の実施の形態と同様の効果を
得ることができる。
【0188】(3)第3の実施の形態 図23は、図1との対比により本発明の第3の実施の形
態に係る光ディスクを示す平面図である。この実施の形
態に係る光ディスクの製造工程では、第1の実施の形態
と同様に、グルーブを形成し、このグルーブの形成を所
定の角間隔で中断してピット列によるアドレスデータを
記録する。このときこの実施の形態では、アドレスエリ
アAR2の前半部分と、後半部分とに、それぞれ続くグ
ルーブによるセクタのアドレスデータと、続くランドに
よるセクタのアドレスデータとを記録し、このピット列
をグルーブによるトラックセンター上に配置する。
【0189】この光ディスクに対して光ディスク装置
は、上述の第1又は第2の実施の形態と同様に光ディス
クをアクセスする。
【0190】図23に示す構成によっても、上述の第1
の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0191】(4)第4の実施の形態 図24は、図1との対比により本発明の第4の実施の形
態に係る光ディスクを示す平面図である。この実施の形
態に係る光ディスクの製造工程では、第1の実施の形態
と同様に、グルーブを形成し、このグルーブの形成を所
定の角間隔で中断してピット列によるアドレスデータを
記録する。このときこの実施の形態では、アドレスエリ
アAR2の前半部分と、後半部分とに、それぞれ続くグ
ルーブによるセクタのアドレスデータと、続くランドに
よるセクタのアドレスデータとを記録し、この前半側及
び後半側のピット列を、それぞれランドとグルーブの境
界上に形成する。
【0192】この光ディスクに対して光ディスク装置
は、上述の第1又は第2の実施の形態と同様に光ディス
クをアクセスする。
【0193】図24に示す構成によっても、上述の第1
の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0194】(5)第5の実施の形態 図25は、図1との対比により本発明の第5の実施の形
態に係る光ディスクを示す平面図である。この実施の形
態に係る光ディスクの製造工程では、グルーブを1周辿
ると外周側のランドに続くように、またこのランドを1
周辿ると外周側のグルーブに続くように、グルーブとラ
ンドとを光ディスクの円周方向に交互に繰り返して、グ
ルーブ及びランドの繰り返しによるトラックを、0.5
〔μm〕のピッチにより形成する。
【0195】さらにこのグルーブの形成を所定の角間隔
で中断して、ピット列によるアドレスデータを記録す
る。このときこの実施の形態では、アドレスエリアAR
2の前半部分と、後半部分とに、それぞれ続くグルーブ
によるセクタのアドレスデータと、続くランドによるセ
クタのアドレスデータとを対応するトラックセンター上
に配置する。
【0196】図25に示す構成によれば、グルーブとラ
ンドとを光ディスクの円周方向に交互に繰り返して、グ
ルーブ及びランドの繰り返しによるトラックを、0.5
〔μm〕のピッチにより形成する場合でも、第1の実施
の形態と同様の効果を得ることができ、また第1及び第
2の実施の形態に比して一段とアクセス頻度を低減する
ことができる。
【0197】(6)第6の実施の形態 図26は、図25との対比により本発明の第6の実施の
形態に係る光ディスクを示す平面図である。この実施の
形態に係る光ディスクの製造工程では、グルーブを1周
辿ると外周側のランドに続くように、またこのランドを
1周辿ると外周側のグルーブに続くように、順次グルー
ブを形成する。さらにこのグルーブの形成を所定の角間
隔で中断して、ピット列によるアドレスデータを記録す
る。このときこの実施の形態では、アドレスエリアAR
2の前半部分と、後半部分とに、アドレスデータを記録
する。このとき各ピット列をそれぞれグルーブとランド
の境界に割り当てて、前半部分と後半部分とでオフセッ
トさせて配置する。
【0198】図26に示す構成によれば、ランドとグル
ーブとを交互に接続してランドグルーブ記録する場合に
適用して、第1の実施の形態と同様の効果を得ることが
できる。
【0199】(7)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、1のアドレスエリア
AR2に8Kバイトのデータをピット列により記録する
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば
2Kバイト、4Kバイト等によるデータを割り当てるよ
うにしてもよい。
【0200】また上述の実施の形態においては、同一の
アドレスデータIDを2回繰り返して記録する場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、必要に応じて3
回以上繰り返してもよく、また繰り返しを省略してもよ
い。
【0201】また上述の実施の形態においては、何らウ
ォウブル信号を変調することなく、このウォウブル信号
によりグルーブを蛇行させる場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、グルーブの蛇行により種々の情報
を併せて記録するようにしてもよい。
【0202】さらに上述の実施の形態においては、ゾー
ニングにより、順次段階的にグルーブの蛇行周期を変化
させる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
回転角度に換算して一定の蛇行周期によりグルーブを蛇
行させる場合、線速度に換算したグルーブの蛇行周期が
一定になるように形成する場合、またこの線速度に換算
したグルーブの蛇行周期を光ディスクの半径方向に順次
段階的に変化させる場合にも適用することができる。
【0203】また上述の第1〜第4の実施の形態におい
ては、グルーブ及びランドによる1対のトラックをらせ
ん状に形成する場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、グルーブ及びランドによる複数対のトラックを
らせん状に形成してもよい。
【0204】また上述の第5及び第6の実施の形態で
は、トラックが1周回する毎に、ランド及びグルーブを
切り換えて1のトラックをらせん状に形成する場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、所定の角間隔に
よりランド及びグルーブを切り換えて1のトラックをら
せん状に形成してもよく、さらにはランド及びグルーブ
の繰り返しによるらせん状のトラックを複数本形成して
もよい。
【0205】また上述の実施の形態においては、グルー
ブ及びピットを光ディスクにプリフォーマットする場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、グルーブだ
けプリフォーマットする場合、ピットだけプリフォーマ
ットする場合にも広く適用することができる。
【0206】さらに上述の実施の形態においては、ウォ
ウブル信号によりグルーブ全体を蛇行させる場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、グルーブの片側エ
ッジだけ蛇行させる場合、さらには両エッジを異なるウ
ォウブル信号により蛇行させる場合にも広く適用するこ
とができる。
【0207】さらに上述の実施の形態においては、ラン
ド/グルーブ記録においてトラックピッチが0.5〔μ
m〕になるように、グルーブを形成する場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、狭トラックピッチによ
りグルーブを形成する場合に広く適用することができ
る。すなわちトラックピッチ及び線記録密度の設定によ
り、また記録に供するデータの冗長度等により、トラッ
クピッチを0.64〔μm〕以下に設定して、8〔G
B〕の容量を確保することができる。
【0208】また上述の実施の形態においては、光透過
層の厚さを0.1〔mm〕に設定する場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、光透過層の厚さは177
〔μm〕以下に設定して容量8〔GB〕を確保すること
ができる。因みに光透過層の厚さは、10〔μm〕は確
保することが必要である。
【0209】また上述の実施の形態においては、ユーザ
ーデータを線記録密度0.21〔μm/bit〕により
記録する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、線記録密度0.23〔μm/bit〕により記録す
る場合に適用して、上述の実施の形態と同様の効果を得
ることができる。なおこれをビット長、マーク長に換算
すると、最短ビット長、最短マーク長を0.3〔μm〕
が許容可能な範囲である。因みに本発明は、8−16変
換等の変調方式も広く適用することができ、この8−1
6変換によれば、最大ランレングス3T、最小ランレン
グス1Tになり、最短ピット長、最短マーク長は、3/
2ビットとなる。
【0210】また上述の実施の形態においては、波長6
50〔nm〕のレーザー光を開口数0.78の光学系に
より照射してビデオ信号等を記録再生する場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、高開口数の光学系に
よりビデオ信号等を高密度に記録する場合に広く適用す
ることができる。なお光透過層の厚さ、実現可能なワー
キングディスタンス等を考慮すると、開口数0.78以
上、ワーキングディスタンス560〔μm〕以下の場合
に、上述の実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0211】また上述の実施の形態においては、記録可
能な光ディスクに本発明を適用する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、再生専用の光ディスクにも
適用することができる。
【0212】また上述の実施の形態においては、光ディ
スクに高密度にビデオ信号及びオーディオ信号を記録す
る場合に、記録再生の繰り返し時、記録時の回転速度に
よりユーザーデータを再生する場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、種々のデータを記録再生する場
合、さらには現在市場において流通している光ディスク
を対象にして記録再生を繰り返す場合に広く適用するこ
とができる。
【0213】
【発明の効果】以上の構成によれば、直径が120〔m
m〕、光透過層を厚さ10〜177〔μm〕に設定した
光ディスクに対して、ワーキングディスタンス560
〔μm〕以下に設定された開口数0.78以上の光学系
を介して最短ピット長又は最短マーク長0.3〔μm〕
以下により所望のビデオ信号及びオーディオ信号を記録
することにより、光ディスクの特徴を有効に利用可能に
して、長時間の番組を記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光ディスク装
置を示すブロック図である。
【図2】図1の光ディスク装置に適用される光ディスク
のマスタリング装置を示すブロック図である。
【図3】図2のマスタリング装置によるゾーニングの説
明に供する平面図である。
【図4】図3のゾーニングによるセクタの構成を示す略
線図である。
【図5】図3のマスタリング装置により生成される光デ
ィスクを示す斜視図である。
【図6】図1の光ディスク装置の駆動系を主に示すブロ
ック図である。
【図7】図1の光ディスク装置の光ヘッドを示す略線図
である。
【図8】図7の光ヘッドの対物レンズの周辺構成を示す
断面図である。
【図9】図6の光ディスク装置による光ディスクの駆動
の説明に供する特性曲線図である。
【図10】図6の光ディスク装置におけるシステム制御
回路の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】図1の光ディスク装置におけるセクタ構造の
説明に供する図表である。
【図12】図1の光ディスク装置におけるECCブロッ
クを示す図表である。
【図13】図1の光ディスク装置におけるフレーム構造
の説明に供する図表である。
【図14】図1の光ディスク装置における2チャンネル
のビデオ信号及びオーディオ信号の流れを示す略線図で
ある。
【図15】図1の光ディスク装置の通常の記録再生にお
ける動作の説明に供する略線図である。
【図16】図1の光ディスク装置の追っかけ再生におけ
る動作の説明に供する略線図である。
【図17】図1の光ディスク装置において2チャンネル
のビデオ信号及びオーディオ信号を処理する場合の光デ
ィスクの駆動の説明に供する特性曲線図である。
【図18】図1の光ディスク装置のマルチチャンネルモ
ードにおける動作の説明に供する略線図である。
【図19】図1の光ディスク装置のアフレコにおける動
作の説明に供する略線図である。
【図20】アフレコ時における外部機器との関係を示す
ブロック図である。
【図21】図1の光ディスク装置のポインタ再生におけ
る動作の説明に供する略線図である。
【図22】第2の実施の形態に係る光ディスク装置のマ
ルチチャンネルモードにおける動作の説明に供する略線
図である。
【図23】本発明の第3の実施の形態に係るマスタリン
グ装置によるセクタの説明に供する平面図である。
【図24】本発明の第4の実施の形態に係るマスタリン
グ装置によるセクタの説明に供する平面図である。
【図25】本発明の第5の実施の形態に係るマスタリン
グ装置によるセクタの説明に供する平面図である。
【図26】本発明の第6の実施の形態に係るマスタリン
グ装置によるセクタの説明に供する平面図である。
【符号の説明】
1……マスタリング装置、2……ディスク原盤、5……
駆動回路、6……アドレス信号生成回路、7……ウォウ
ブル信号発生回路、10……光ディスク装置、11……
光ヘッド、12……光ディスク、35……PLL回路、
37……アドレス検出回路、39……ウォウブル信号処
理回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年6月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来、高密度に情報を記録する光ディス
ク装置として、DVD(Digital Versat
ile Disc)が提案されている。このDVDは、
波長650〔nm〕のレーザービームを開口数0.6の
光学系により光ディスクに照射して、片面で2.6〔G
B〕のデータを記録できるようになされ、これにより片
面で約1時間のビデオ信号を記録することができるよう
になされている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで家庭用のビデ
オテープレコーダにおいては、基本の録画時間が2時間
でなることにより、ビデオテープレコーダと同様の使い
勝手を光ディスク装置で確保する為には、さらに多くの
データを記録可能にする必要がある。また光ディスクの
特徴であるランダムアクセス機能等を有効に利用して編
集等の種々の処理を実行可能にするためには、3時間程
度の番組を記録可能とする必要がある。この場合DVD
システムを参考にすれば8〔GB〕程度のデータを記録
可能に設定する必要がある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】図8は、この光ヘッド11の対物レンズ1
7の周辺構成を示す断面図である。この対物レンズ17
は、第1レンズ17A及び第2レンズ17Bにより構成
される。ここでこの第1レンズ17A及び第2レンズ1
7Bは、共に非球面のプラスチックレンズ又はガラスモ
ールドルンズで形成され、所定の保持部材17Cに一体
に保持され、駆動アクチュエータ17Dにより図面上に
て上下左右に可動できるようになされている。これによ
り光ディスク装置10では、第1レンズ17A及び第2
レンズ17Bを一体に可動してトラッキング制御及びフ
ォーカス制御できるようになされている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】このように形成される対物レンズ17にお
いて、第1レンズ17Aは、光ディスク12側に飛び出
すように保持され、これによりこの開口数により要求さ
れるワーキングディスタンスWDにより保持されるよう
になされている。なおこの実施の形態では、第1レンズ
17A及び第2レンズ17Bの特性、配置を選定して、
ワーキングディスタンスWDは、560〔μm〕程度に
設定され、これにより光ヘッド11は、対物レンズ17
のレンズ面間の偏心許容度、面角許容度、レンズの曲率
を実用上十分に量産可能な範囲に設定できるようになさ
れ、また全体形状を小型化できるようになされ、さらに
は光ディスクへの衝突を有効に回避できるようになされ
ている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】これに対して光ヘッドを光ディスクに近接
して配置して、その分レーザービームのビーム径を小型
化し、また光学系の形状を小型化する場合には、その分
対物レンズの制作精度、配置精度が高精度化し、さらに
は光ディスクに光ヘッドが衝突する恐れもある。これに
よりこの実施の形態では、ワーキングディスタンスWD
は、560〔μm〕程度に設定し、これらの条件を満足
する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0103
【補正方法】変更
【補正内容】
【0103】さらに図12に示すように、記録再生回路
53は、16個のセクタデータブロックによりECCデ
ータブロック(182バイト×208バイト)を形成す
る。すなわち記録再生回路53は、図面にて、2048
バイト+16バイトによる16個のセクタデータブロッ
クを172バイト単位で順次ラスタ走査の順に配列し、
この横方向に、内符号でなる誤り訂正符号(PI)を生
成する。さらにこの縦方向に外符号でなる誤り訂正符号
(PO)を生成する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0104
【補正方法】変更
【補正内容】
【0104】記録再生回路53は、このECCブロック
をインターリーブ処理して、図13に示すフレーム構造
を形成する。すなわち記録再生回路53は、182バイ
ト×208バイトのECCデータブロックの各91バイ
トに対して、2バイトのフレーム同期信号(FS)を割
り当て、これにより1つのECCデータブロックで41
6フレームを形成する。これにより記録再生回路53
は、この図13に示すフレーム構造により1クラスタの
データを形成し、この1クラスタを連続する4つのセク
タに割り当てる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0119
【補正方法】変更
【補正内容】
【0119】またレーザー駆動回路57は、書き込み
時、光ディスク12が相変化型又追記型の場合、システ
ム制御回路34の制御により、記録再生回路53の出力
データによりレーザービームの光量を間欠的に立ち上
げ、これにより光ディスク12にユーザーデータDUを
記録する。これにより光ディスク装置10では、最短記
録マーク又は最短記録ピット4/3bitにより最大ラ
ンレングス8T、最小ランレングス2Tのマーク列又は
ピット列を形成して線記録密度0.21〔μm/bi
t〕によりユーザーデータを記録する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0121
【補正方法】変更
【補正内容】
【0121】変調コイル駆動回路56は、光ディスク1
2が光磁気ディスクの場合、システム制御回路34の制
御により記録時動作を立ち上げ、記録再生回路53の出
力データにより光ヘッド11の変調コイルを駆動する。
これにより変調コイル駆動回路56は、間欠的に光量が
立ち上がるレーザービーム照射位置に変調磁界を印加し
て、熱磁気記録の手法を適用して、最短記録マーク4/
3bitにより最大ランレングス8T、最小ランレング
ス2Tのマークを形成して線記録密度0.21〔μm/
bit〕によりユーザーデータを記録する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0128
【補正方法】変更
【補正内容】
【0128】システム制御回路34は、図15について
説明したように1チャンネルのビデオ信号及びオーディ
オ信号を光ディスク12に記録している状態で、ユーザ
ーによりこの動作モードが選択されると、光ディスク1
2の回転速度を通常の2倍の回転速度に切り換える。ま
たこれに同期して、書き込み読み出しクロックR/WC
Kが通常2倍の周波数になるように分周器35Bの分周
比を設定する(図6)。これによりシステム制御回路3
4は、光ディスク12に対するデータ転送速度をそれま
でのほぼ2倍に増大して、ユーザーデータDUを間欠的
に光ディスク12に記録する。なおこの場合、最初から
2倍の速度で動作させておくこともできる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図21
【補正方法】変更
【補正内容】
【図21】

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザービームを照射して光ディスクをア
    クセスする光ディスク装置において、 前記光ディスクは、 直径が120〔mm〕で、前記レーザービームを透過し
    て情報記録面に導く光透過層の厚さが10〜177〔μ
    m〕に設定され、 前記光ディスク装置は、 ワーキングディスタンス560〔μm〕以下に設定され
    た開口数0.78以上の光学系を介して、前記光ディス
    クに前記レーザービームを照射して、最短ピット長又は
    最短マーク長が0.3〔μm〕以下により所望のユーザ
    ーデータを記録し、 前記ユーザーデータが、ビデオ信号及びオーディオ信号
    によるデータでなることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】前記ビデオ信号及びオーディオ信号をデー
    タ圧縮して前記ユーザーデータを生成することを特徴と
    する請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】前記ビデオ信号及びオーディオ信号をデー
    タ圧縮して得られるビデオデータ及びオーディオデータ
    を時分割多重化して、前記ユーザーデータを生成するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】前記ビデオ信号及びオーディオ信号をデー
    タ圧縮して前記ユーザーデータを生成すると共に、前記
    ユーザーデータをデータ伸長して前記ビデオ信号及びオ
    ーディオ信号を生成するデータ処理回路を有し、 所定のバッファメモリを介して、前記光ディスクに対し
    て前記ユーザーデータを間欠的に記録再生し、 前記バッファメモリ及び前記データ処理回路間における
    前記ユーザーデータのデータ転送速度に比して、 前記光ディスク及び前記バッファメモリ間における前記
    ユーザーデータのデータ転送速度を高速度化したことを
    特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  5. 【請求項5】前記ビデオ信号及びオーディオ信号をデー
    タ圧縮して前記ユーザーデータを生成すると共に、前記
    ユーザーデータをデータ伸長して前記ビデオ信号及びオ
    ーディオ信号を生成するデータ処理回路を有し、 所定のバッファメモリを介して、前記光ディスクに対し
    て前記ユーザーデータを間欠的に記録再生し、 前記バッファメモリ及び前記データ処理回路間における
    前記ユーザーデータのデータ転送速度に対して、 前記光ディスク及び前記バッファメモリ間における前記
    ユーザーデータのデータ転送速度を、2倍以上のデータ
    転送速度に設定したことを特徴とする請求項1に記載の
    光ディスク装置。
  6. 【請求項6】前記データ処理回路は、 複数チャンネルのビデオ信号及びオーディオ信号に対応
    する複数チャンネルのユーザーデータを処理し、 前記バッファメモリは、 前記データ処理回路との間で、前記複数チャンネルのユ
    ーザーデータを同時並列的に入出力し、 前記光ディスクとの間で、所定のデータ量を単位にし
    て、前記複数チャンネルのユーザーデータを交互に入出
    力することを特徴とする請求項5に記載の光ディスク装
    置。
  7. 【請求項7】前記光ディスク装置は、 前記複数チャンネルのビデオ信号及びオーディオ信号を
    前記データ処理回路に対して同期並列的に供給して、前
    記光ディスクに記録し、 又は前記複数チャンネルのビデオ信号及びオーディオ信
    号を前記データ処理回路より同時並列的に出力して、前
    記光ディスクより再生することを特徴とする請求項6に
    記載の光ディスク装置。
  8. 【請求項8】前記バッファメモリは、 前記複数チャンネルのユーザーデータのうちの、記録用
    ユーザーデータを前記光ディスクに対して出力すると共
    に、他の1つの再生用ユーザーデータを前記光ディスク
    より入力し、 前記記録用ユーザーデータを前記データ処理回路より連
    続的に入力すると共に、前記再生用ユーザーデータを前
    記データ処理回路に連続的に出力し、 前記データ処理回路は、 順次入力される記録用のビデオ信号及びオーディオ信号
    をデータ圧縮して前記記録用ユーザーデータを生成する
    と共に、前記再生用ユーザーデータをデータ伸長して、
    再生用のビデオ信号及びオーディオ信号を出力すること
    を特徴とする請求項6に記載の光ディスク装置。
  9. 【請求項9】前記記録用のビデオ信号及びオーディオ信
    号は、 前記再生用のビデオ信号及びオーディオ信号を編集した
    ビデオ信号及びオーディオ信号でなり、 前記光ディスク装置は、 前記再生用ユーザーデータを再生した箇所に、所定時間
    だけ経過して、前記記録用ユーザーデータを記録するこ
    とを特徴とする請求項8に記載の光ディスク装置。
  10. 【請求項10】レーザービームを照射して光ディスクを
    アクセスする光ディスク装置において、 前記光ディスクは、 直径が120〔mm〕で、前記レーザービームを透過し
    て情報記録面に導く光透過層の厚さが10〜177〔μ
    m〕に設定され、 前記光ディスク装置は、 レーザービーム照射位置に応じて、前記光ディスクの回
    転速度を順次段階的に変化させて、前記光ディスクの情
    報記録面を同心円状の複数の領域に分割し、各領域にお
    ける記録密度がほぼ等しくなるように所望のデータを記
    録し、 所定の記録対象の領域に所望のデータを記録した後、領
    域を切り換えて前記光ディスクに記録されたデータを再
    生する際に、 前記光ディスクの回転速度を、前記記録対象の領域に対
    応する回転速度に保持したまま、前記光ディスクに記録
    されたデータを再生することを特徴とする光ディスク装
    置。
  11. 【請求項11】レーザービーム照射位置に応じて、光デ
    ィスクの回転速度を順次段階的に変化させて、前記光デ
    ィスクの情報記録面を同心円状の複数の領域に分割し、
    各領域における記録密度がほぼ等しくなるように所望の
    データを記録する光ディスクのアクセス方法において、 所定の記録対象の領域に所望のデータを記録した後、領
    域を切り換えて前記光ディスクに記録されたデータを再
    生する際に、 前記光ディスクの回転速度を、前記記録対象の領域に対
    応する回転速度に保持したまま、前記光ディスクに記録
    されたデータを再生することを特徴とする光ディスクの
    アクセス方法。
  12. 【請求項12】前記光ディスクに対するデータの記録と
    再生とを交互に繰り返すことを特徴とする請求項11に
    記載の光ディスクのアクセス方法。
  13. 【請求項13】レーザービーム照射位置に応じて、光デ
    ィスクの回転速度を順次段階的に変化させて、前記光デ
    ィスクの情報記録面を同心円状の複数の領域に分割し、
    各領域における記録密度がほぼ等しくなるように所望の
    データを記録する光ディスク装置において、 所定の記録対象の領域に所望のデータを記録した後、領
    域を切り換えて前記光ディスクに記録されたデータを再
    生する際に、 前記光ディスクの回転速度を、前記記録対象の領域に対
    応する回転速度に保持したまま、前記光ディスクに記録
    されたデータを再生することを特徴とする光ディスク装
    置。
  14. 【請求項14】前記光ディスクに対するデータの記録と
    再生とを交互に繰り返すことを特徴とする請求項13に
    記載の光ディスク装置。
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