JPH10319141A - 表示車付き時計 - Google Patents

表示車付き時計

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JPH10319141A
JPH10319141A JP12689397A JP12689397A JPH10319141A JP H10319141 A JPH10319141 A JP H10319141A JP 12689397 A JP12689397 A JP 12689397A JP 12689397 A JP12689397 A JP 12689397A JP H10319141 A JPH10319141 A JP H10319141A
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wheel
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timepiece
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winding stem
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JP12689397A
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English (en)
Inventor
Katsuyoshi Takizawa
勝由 滝沢
Takeshi Takahashi
岳 高橋
Kouichirou Shigejiyou
幸一郎 重城
Norio Shibuya
紀夫 渋谷
Takeshi Tanaka
毅 田中
Katsuhisa Sakuma
勝久 佐久間
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Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】巻真と同軸で回転する伝動歯車の外径を大きく
しなければならず、時計の厚さが厚くなり、巻真を伝動
歯車の穴に組み込むのが難しい。 【解決手段】 つづみ車126が巻真120の角部12
0bに組み込まれる。修正伝え歯車130は巻真120
の回転により回転する。修正車134が、巻真120の
回転軸線120aとほぼ平行な回転軸線134aを有す
るように第二地板132に回転可能に組み込まれる。修
正車134は、修正伝え歯車130と噛み合うことがで
きる第1修正歯車134aと、日車116と噛み合うこ
とができる第2修正歯車134bとを有する。巻真12
0を1段目にして、修正伝え歯車130を第1修正歯車
134aと噛み合わせて、日車116の修正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、日車等の暦情報を
表示する表示車を有する表示車付き時計に関するもの
で、特に、巻真の回転により修正車を回転させ、この修
正車の回転に基づいて表示車を修正することができる表
示車修正機構を備えている表示車付き時計に関する。本
発明は、機械式時計、電気時計、電子時計などの種々の
動作原理をもつ時計に適用することができ、また、腕時
計、置き時計、掛け時計、懐中時計などの種々のサイズ
の時計にも適用することができる。本発明の表示車付き
時計に用いられる表示車は、例えば、日車、曜車、月
車、年車等である。
【0002】
【従来の技術】従来の表示車付き時計、例えば、カレン
ダ付き時計においては、心棒(巻真)と同軸の伝動歯車
を有し、心棒(巻真)が軸線方向に移動したときに、伝
動歯車が日付けリング(日車)と係合して、心棒(巻
真)の回転により日付けリング(日車)の修正を行って
いた。例えば、特開昭47−13490号公報に、この
ような従来の構成が開示されている。また、従来の他の
日車付き時計においては、巻真を1段引いた状態で、つ
づみ車が修正小鉄車に噛み合い、この状態で、巻真の回
転により修正小鉄車が回転し、修正小鉄車の回転に基づ
いて日車の修正を行っていた。例えば、特開昭49−1
15369号公報に、このような従来の他の構成が開示
されている。
【0003】更に、従来の更に他の暦表示付き時計にお
いては、調整歯車がラチェット歯型の突起を備え、この
突起の回転により日付けリングの修正を行っていた。例
えば、特開昭48−35856号公報に、このような従
来の更に他の構成が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の表示車
付き時計では、下記の課題があった。 (1)巻真の回転軸線と日車の日車歯との間の距離が大
きい表示車付き時計においては、巻真と同軸で回転する
伝動歯車の外径を大きくしなければならなかった。この
ため、時計の厚さが厚くなり、時計の平面サイズが大き
くなるという課題があった。 (2)日車を修正する伝動歯車(カレンダ修正車)を巻
真に組み込む構成においては、時計のムーブメント(時
計を構成する機械体)に巻真を組み込む前には、伝動歯
車の落ちつき状態が安定しない。このため、巻真を伝動
歯車の巻真穴の中に組み込むのが難しいという課題があ
った。 (3)修正小鉄車又は調整歯車を有する表示車付き時計
においては、修正機構を構成する部品の数が多い。この
ため、時計部品の製造に多くの工程と時間を費やしてい
た。また、修正機構が複雑となり、修正機構が必要とす
るスペースが大きく、このために、表示車付き時計のサ
イズが大きく厚くなるという課題があった。
【0005】そこで、本発明の目的は、従来のこのよう
な課題を解決するため、部品数が少くかつ部品が小さく
薄い表示車修正機構を備えた表示車付き時計を提供する
ことにある。また、本発明の他の目的は、小型で薄型の
表示車付き時計を提供することにある。また、本発明の
他の目的は、色々な厚さのムーブメントに対応すること
ができる兼用性に富む表示車修正機構を備えた表示車付
き時計を提供することにある。さらに、本発明の他の目
的は、表示車修正機構の負荷が軽い表示車付き時計を提
供することにある。さらに、本発明の他の目的は、表示
車修正機構を構成する部品の組立が容易な表示車付き時
計を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、暦情報を表示する表示車を有する表示車
付き時計において、複数の軸線方向位置に位置決めされ
るように、時計に回転可能に組み込まれている巻真と、
巻真の回転により回転する修正伝え歯車と、巻真の回転
軸線とほぼ平行な回転軸線を有するように時計に回転可
能に組み込まれ、巻真の複数の軸線方向位置の少なくと
も1つの位置において、修正伝え歯車の回転に基づいて
回転することができる修正車と、巻真の複数の軸線方向
位置の少なくとも1つの位置において、修正車の回転に
基づいて、修正車の回転を介して回転することができる
表示車とを備えている構成とした。この構成により、確
実に日車の修正を行うことができるので、小型で薄型の
表示車付き時計を実現することができる。さらに、ムー
ブメントの厚さが異なる同様な構造のムーブメントを有
する時計を実現する場合において、多数の部品を兼用と
することできる。
【0007】また、本発明の表示車付き時計は、修正車
の回転軸線から表示車までの距離が、巻真の回転軸線か
ら表示車までの距離より小さく構成されているのが好ま
しい。この構成により、小型な表示車修正機構を実現す
ることができる。また、本発明の表示車付き時計は、巻
真の軸線方向の第1の位置と、巻真の軸線方向の第2の
位置とを位置決めし、第1の位置において、修正伝え歯
車が修正車と噛み合わず、第2の位置において、前記修
正伝え歯車が前記修正車と噛み合うように修正伝え歯車
を位置決めする切換機構を備えているのが好ましい。更
に、本発明の表示車付き時計の修正車は、修正伝え歯車
と噛み合うことができる第1の歯車と、表示車と噛み合
うことができる第2の歯車とを有するのが好ましい。
【0008】そして、本発明の表示車付き時計の修正車
は少なくとも1つの案内軸部を有し、案内軸部は、支持
部材に設けられた案内凹部に組み込まれているのが好ま
しい。また、本発明の表示車付き時計の修正車は2つの
案内軸部を有し、2つの案内軸部は、支持部材に設けら
れた2つの案内凹部にそれぞれ組み込まれ、修正車の第
1の歯車及び第2の歯車は、少なくとも一方の少なくと
も一部分が、支持部材に設けられた窓部に組み込まれて
いるのが好ましい。上記のように構成することにより、
確実に修正車を支持部材に組み込み、支持部材により案
内することができる。また、本発明の表示車付き時計の
2つの案内凹部の軸線は前記巻真の回転軸線とほぼ平行
に設けられ、前記支持部材の前記窓部の軸線は前記巻真
の回転軸線とほぼ垂直に設けられているのが好ましい。
【0009】更に、本発明の表示車付き時計は、修正伝
え歯車と修正車とを、互いに噛み合わせた状態に保持す
るための修正車案内部材を備えているのが好ましい。こ
の構成により、表示車の表示を修正しない状態におい
て、表示車にかかる負荷を小さくすることができる。ま
た、本発明の表示車付き時計の修正車案内部材は、修正
伝え歯車を回転可能に組み込む第1の穴と、修正車を回
転可能に組み込む第2の穴とを有し、第1の穴及び第2
の穴の少なくとも一方は、外周に切り欠き部分を有し、
弾性的に開くことができるように構成されているのが好
ましい。この構成により、修正車案内部材の修正伝え歯
車及び修正車への組み込みが容易になる。
【0010】また、本発明の表示車付き時計は、修正車
を、修正伝え歯車に向かって押し付ける方向にばね力を
加える修正車押さえばねを備えているのが好ましい。そ
して、本発明の表示車付き時計は、巻真の0段目及び表
示車を修正することができる巻真位置において、修正車
は前記修正伝え歯車に噛み合い、その他の巻真の位置に
おいて、修正車は修正伝え歯車に噛み合わないように構
成されているのが好ましい。このように構成することに
より、確実に表示車を修正することができ、しかも、表
示車の表示を修正しない状態において、表示車にかかる
負荷を小さくすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。 (1)第1の実施の形態 図1から図3を参照すると、本発明の表示車付き時計1
10は、時計のムーブメント(機械体)において、種々
の構成部品を支持する支持部材を構成する地板112を
有する。時計のムーブメントにおいて、「表側部分」と
は、地板112に対して、文字板114のある側と反対
側の部分をいう。また、「裏側部分」とは、地板112
に対して、文字板114のある側の部分をいう。すなわ
ち、暦情報を表示する表示車を構成する日車116は
「裏側部分」に組み込まれる。
【0012】本発明の表示車付き時計110で使用され
る表示車としては、曜日を表示する曜車、月を表示する
月車、年を表示する年車、六曜を表示する六曜車、月齢
を表示する月齢車等がある。以下に示す本発明の好まし
い実施の形態の説明は、表示車が日車である場合に関す
るものであるが、本発明に適用される表示車は日車に限
定されることはない。巻真120が地板112に回転可
能に組み込まれている。巻真120は回転軸線120a
を有する。巻真120は複数の軸線方向位置に位置決め
されるように組み込まれる。おしどり122のピン12
2aがおしどり押さえ124の山形部124と係合する
ことにより、巻真120は、図3に示す0段目、図4に
示す1段目、及び、2段目(図示せず)にそれぞれ位置
決めされる。
【0013】つづみ車126が巻真120の角部120
bに組み込まれる。つづみ車126は巻真120の回転
により、同時に回転することができる。かんぬき11
8、おしどり122及びおしどり押さえ124の作動に
より、つづみ車126は、巻真120の0段目で他の部
品と噛み合わないように位置決めされる。巻真120が
2段目にある状態で、おしどり122及びかんぬき11
8の作動により、つづみ車126の甲歯126aが日の
裏車128と噛み合う。この状態で巻真120を回転さ
せて日の裏車128を回転させ、時計の時刻を合わせる
ことができる。かんぬき118、巻真120、おしどり
122及びおしどり押さえ124は時計の切換機構を構
成する部品である。修正伝え歯車130が、つづみ車1
26の甲歯126aの反対側に固定されている。従っ
て、修正伝え歯車130は、巻真120が一段目にある
ときに、巻真120の回転により回転する。
【0014】第二地板132が地板112の文字板11
4のある側に組み込まれる。修正車134が、巻真12
0の回転軸線120aとほぼ平行な回転軸線134xを
有するように第二地板132に回転可能に組み込まれ
る。修正車134は、修正伝え歯車130と噛み合うこ
とができる第1修正歯車134aと、日車116と噛み
合うことができる第2修正歯車134bとを有する。修
正車134は2つの案内軸部134c、134dを有す
る。案内軸部134cは、第二地板132に設けられた
案内凹部132cに組み込まれる。案内軸部134d
は、第二地板132に設けられた案内凹部132dに組
み込まれる。巻真120が0段目、1段目、2段目のど
の状態においても、修正車ピン214の案内軸部分21
4c及び修正車134の案内軸部134dが確実に案内
されるように、第二地板132の案内凹部132c及び
132dは構成されている。
【0015】修正車134の第1修正歯車134a及び
第2修正歯車134bのそれぞれの一部分が、第二地板
132に設けられた窓部132eに組み込まれている。
図6を参照すると、案内凹部132c及び132dの軸
線132fは修正車134の回転軸線134xとほぼ平
行であり、両者は文字板114に垂直な平面内に位置し
ている。また、案内凹部132c及び132dの軸線1
32fは巻真120の回転軸線120aとほぼ平行に設
けられ、両者は文字板114に垂直な平面内に位置して
いる。第二地板132の窓部132eの軸線132gは
巻真120の回転軸線120aとほぼ垂直に設けられて
いる。日車116は、カレンダ裏板136と文字板11
4との間に回転可能に組み込まれる。カレンダ裏板13
6は案内軸部134c、134dの文字板114のある
側の部分を案内する。
【0016】図3に示すように、巻真120が0段目に
ある状態で、修正伝え歯車130は第1修正歯車134
aと噛み合っていない。また、この状態で、第2修正歯
車134bは日車116と噛み合っている。修正車13
4の回転軸線134xから日車116までの距離は、巻
真120の回転軸線120aから日車116までの距離
より小さくなるように構成されている。巻真120と日
車116との間の距離が異なる時計に本発明の表示車修
正機構を適用する場合には、カレンダ裏板136におい
て、案内軸部134c、134dの巻真120の回転軸
線120aからの距離を変え、第1修正歯車134a及
び第2修正歯車134bにおいて、それぞれの外径を、
歯車の噛み合いの適切な条件を満たすように変えればよ
い。
【0017】この場合に、変更後の第1修正歯車134
aのモジュールは変更前のモジュールとほぼ同一の値と
し、変更後の第2修正歯車134bのモジュールは変更
前のモジュールとほぼ同一の値とするのが好ましい。こ
のような構成により、修正伝え歯車130と第1修正歯
車134aとの間の回転の伝達、及び、第2修正歯車1
34bと日車116との間のの回転の伝達を、変更前と
同様に滑らかに行うことができる。
【0018】次に、日車116を修正するときの作動に
ついて説明する。図4及び図5を参照すると、巻真12
0を1段目に引き出すと、かんぬき118、おしどり1
22及びおしどり押さえ124の作動によりつづみ車1
26が、ムーブメントの半径方向外方に向かって移動す
る。この状態で、修正伝え歯車130と第1修正歯車1
34aとが噛み合う。従って、図5において、巻真12
0を矢印140に示す方向(反時計回りの方向)に回転
させると、つづみ車126も矢印140に示す方向に回
転し、つづみ車126と同時に修正伝え歯車130も回
転する。修正伝え歯車130の回転に基づいて、第1修
正歯車134aが矢印142に示す方向(時計回りの方
向)に回転する。第1修正歯車134aと一体になって
回転する第2修正歯車134bの回転に基づいて、日車
116が回転するので、日の表示を修正することができ
る。日車116の31枚の日車歯の位置は、日ジャンパ
(図示せず)により、第2修正歯車134bとの噛み合
いが適切になるような位置に位置決めされている。ここ
で、第2修正歯車134b及び日車116の歯形は非対
称の形状であり、それぞれが一方の方向にだけ回転を伝
達し、他の方向には回転を伝達することができないよう
に、いわゆる「ラチェット歯」になるように形成されて
いる。従って、巻真120を矢印140に示す方向と反
対の方向に回転させても、日車116を上記と逆方向に
回転させることはできない。
【0019】修正車134の案内軸部134c、134
dを第二地板132の案内凹部132c、132dで案
内するので、修正車134をムーブメントに組み込むと
きに、修正車134が転がったり、倒れたりすることが
なく、修正車134を組み込むのが容易となる。また、
この構成により、少ないスペースを利用するだけで、確
実に日車116の修正を行うことができるので、小型で
薄型の表示車付き時計を実現することができる。さら
に、ムーブメントの厚さが異なる同様な構造のムーブメ
ントを有する時計を実現する場合において、多数の部品
を兼用として、本発明の構造と同様な構造の修正機構を
利用することできる。
【0020】(2)第2の実施の形態 本発明の表示車付き時計の第2の実施の形態について、
主として、本発明の表示車付き時計の第1の実施の形態
と異なる部分に関して説明する。図7及び図8を参照す
ると、本発明の表示車付き時計210は、修正車案内板
212を備える。修正車案内板212は、図11に示す
ように、つづみ車案内穴212aと、修正車案内穴21
2bとを有する。つづみ車126の中間軸部分126m
がつづみ車案内穴212aに回転可能に組み込まれる。
修正伝え歯車130がつづみ車126の外側端部分12
6nに固定される。外側端部分126nは、つづみ車1
26の甲歯126aの反対側に位置する。従って、つづ
み車126及び修正伝え歯車130は、修正車案内板2
12に対して自由に回転することができる。かんぬき1
18の先端部分が、つづみ車126の甲歯126aと修
正車案内板212との間に組み込まれる。修正車ピン2
14の中間軸部分214mが、修正車案内穴212bに
回転可能に組み込まれる。修正車ピン214の端部分2
14nが、修正車134に固定される。修正車ピン21
4の固定は、押し込み又はねじ込みにより行うのがよ
い。この構成により、修正車ピン214の組立及び分解
を容易に行うことができる。従って、修正車134及び
修正車ピン214は、修正車案内板212に対して自由
に回転することができる。なお、以下に示す本発明の第
3の実施の形態のように、修正車案内板212のつづみ
車案内穴212a及び修正車案内穴212bの一部の外
周に切り欠きを設けると、修正車案内板212の組み込
みはさらに容易になる。このような切り欠きは、修正車
案内板212のつづみ車案内穴212a又は修正車案内
穴212bの一方にだけ設けてもよい。
【0021】本発明の表示車付き時計の第2の実施の形
態では、巻真120が0段目、1段目、2段目のどの状
態にある場合でも、常に、修正伝え歯車130は第1修
正歯車134aと噛み合っている。従って、図8に示す
ように、巻真120が0段目にある状態で、第2修正歯
車134bは日車116と噛み合わないように構成され
ている。修正車ピン214の案内軸部分214cを第二
地板132の案内凹部132cで案内し、修正車134
の案内軸部134dを第二地板132の案内凹部132
dで案内する。巻真120が0段目、1段目、2段目の
どの状態にある場合でも、修正車ピン214の案内軸部
分214c及び修正車134の案内軸部134dが確実
に案内されるように、第二地板132の案内凹部132
c及び132dは構成されている。
【0022】次に、日車116を修正するときの作動に
ついて説明する。図9及び図10を参照すると、巻真1
20を1段目に引き出すと、かんぬき118、おしどり
122及びおしどり押さえ124の作動により、つづみ
車126はムーブメントの半径方向外方に向かって移動
する。修正車案内板212に修正車134が組み込まれ
ていることより、修正車134も同時に、ムーブメント
の半径方向外方に向かって移動する。この状態で、第2
修正歯車134bは日車116と噛み合う。従って、図
10に示すように、巻真120を矢印140に示す方向
(反時計回りの方向)に回転させると、つづみ車126
も矢印140に示す方向に回転し、同時に修正伝え歯車
130も回転する。従って、巻真120を回転させる
と、第1修正歯車134a及び第2修正歯車134bが
一体となって、矢印142に示す方向(時計回りの方
向)に回転する。第2修正歯車134bの回転に基づい
て、日車116が回転する。その結果、日の表示を修正
することができる。この構成により、巻真120が0段
目にある状態で、第2修正歯車134bは日車116と
噛み合わないので、日の表示を修正しない状態におい
て、日車116にかかる負荷を小さくすることができ
る。
【0023】(3)第3の実施の形態 本発明の表示車付き時計の第3の実施の形態について、
主として、本発明の表示車付き時計の第2の実施の形態
と異なる部分を説明する。修正車案内板312は、図1
2に示すように、つづみ車案内穴312aと、修正車案
内穴312bとを有する。第1の切り欠き部分312c
がつづみ車案内穴312aの外周の一部分に設けられ
る。第2の切り欠き部分312dが修正車案内穴312
bの外周の一部分に設けられる。つづみ車案内穴312
a及び修正車案内穴312bは、いわゆる「Cリング」
を構成する。従って、この構成により、第1の切り欠き
部分312c及び第2の切り欠き部分312dは、弾性
を持って開くことができる。
【0024】図13を参照すると、本発明の表示車付き
時計310の修正伝え歯車130がつづみ車126の外
側端部分126nに固定される。つづみ車126の中間
軸部分126mがつづみ車案内穴312aに回転可能に
組み込まれる。第1の切り欠き部分312cを弾性を持
って開かせることにより、修正伝え歯車130をつづみ
車126に固定した後に、修正車案内板312を組み込
むことができる。つづみ車126及び修正伝え歯車13
0は、修正車案内板212に対して自由に回転すること
ができる。かんぬき118の先端部分が、つづみ車12
6の甲歯126aと修正車案内板312との間に組み込
まれる。修正車134の中間軸部分134mが、修正車
案内穴212bに回転可能に組み込まれる。第2の切り
欠き部分312dにより、修正車案内板312を修正車
134の中間軸部分134mに容易に組み込むことがで
きる。修正車134は、修正車案内板212に対して自
由に回転することができる。
【0025】次に、日車116を修正するときの作動に
ついて説明する。図14を参照すると、巻真120を1
段目に引き出すと、かんぬき118、おしどり122及
びおしどり押さえ124の作動により、つづみ車126
はムーブメントの半径方向外方に向かって移動する。修
正車案内板312に修正車134が組み込まれているこ
とより、修正車134も同時に、ムーブメントの半径方
向外方に向かって移動する。この状態で、第2修正歯車
134bは日車116と噛み合う。本発明の第2の実施
の形態と同様に、本発明の第3の実施の形態において
も、巻真120を回転させると、第2修正歯車134b
の回転に基づいて、日車116が回転する。その結果、
日の表示を修正することができる。この構成により、修
正車案内板312のつづみ車126及び修正車134へ
の組み込みを容易にすることができる。
【0026】(4)第4の実施の形態 本発明の表示車付き時計の第4の実施の形態について、
主として、本発明の表示車付き時計の第2の実施の形態
と異なる部分を説明する。図15及び図16を参照する
と、本発明の表示車付き時計410は、修正車押さえば
ね412を備える。修正車押さえばね412は、修正車
134を、ムーブメントの半径方向内方に向かって弾性
力を加えるように構成されている。巻真120が0段目
及び1段目の状態では、修正車押さえばね412のばね
力により、修正車134はムーブメントの半径方向内方
に押されるのて、修正伝え歯車130は第1修正歯車1
34aと噛み合っている。かんぬき118のばね部分の
ばね力は、修正車押さえばね412のばね部分のばね力
より強く構成する。これにより、確実につづみ車126
の位置を位置決めすることができる。
【0027】巻真120が2段目の状態では、修正伝え
歯車130は第二地板132の窓部132eによって位
置決めされるので、修正伝え歯車130は第1修正歯車
134aと噛み合わない。図16に示すように、巻真1
20が0段目にある状態で、修正車押さえばね412が
修正車134を、日車116から遠ざけるように、ムー
ブメントの半径方向内方に押しているので、第2修正歯
車134bは日車116と噛み合わない。
【0028】次に、日車116を修正するときの作動に
ついて説明する。図17及び図18を参照すると、巻真
120を1段目に引き出すと、かんぬき118、おしど
り122及びおしどり押さえ124の作動により、つづ
み車126はムーブメントの半径方向外方に向かって移
動する。かんぬき118のばね部分のばね力は、修正車
押さえばね412のばね部分のばね力より強いので、修
正伝え歯車130も第1修正歯車134aと噛み合った
ままで、ムーブメントの半径方向外方に向かって移動す
る。この状態で、第2修正歯車134bは日車116と
噛み合う。巻真120を回転させると、修正伝え歯車1
30の回転により第1修正歯車134a及び第2修正歯
車134bが回転する。そして、第2修正歯車134b
の回転に基づいて、日車116が回転する。その結果、
日の表示を修正することができる。この構成により、巻
真120が0段目にある状態で、第2修正歯車134b
は日車116と噛み合わないので、日車116にかかる
負荷を小さくすることができる。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、表示車
付き時計において、上記のような修正伝え歯車及び修正
車を含む表示車修正機構を備えた構成としたので、以下
に記載する効果を有する。 (1)表示車修正機構を構成する部品の数を少くするこ
とができ、かつこれらの部品を小さく薄くすることがで
きる (2)小型で薄型の表示車付き時計を実現することがで
きる。 (3)色々な厚さのムーブメントに対応することができ
る兼用性に富む表示車修正機構を備えた表示車付き時計
を実現することができる。 (4)表示車修正機構によって生じる輪列への負荷を軽
くすることができる。 (5)表示車修正機構を構成する部品の組立を容易にす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】巻真が0段目にある状態における、本発明の表
示車付き時計の第1の実施の形態のムーブメント表側部
分を示す部分平面図である。
【図2】巻真が0段目にある状態における、本発明の表
示車付き時計の第1の実施の形態のムーブメント裏側部
分を示す部分平面図である。
【図3】巻真が0段目にある状態における、本発明の表
示車付き時計の第1の実施の形態の表示車修正機構を示
す、巻真の軸線に沿った方向の部分断面図である。
【図4】巻真が1段目にある状態における、本発明の表
示車付き時計の第1の実施の形態の表示車修正機構を示
す、巻真の軸線に沿った方向の部分断面図である。
【図5】本発明の表示車付き時計の第1の実施の形態の
表示車修正機構において、巻真の軸線に垂直方向の部分
断面図である。
【図6】本発明の表示車付き時計の第1の実施の形態の
カレンダ修正車の案内部分の構造を示す部分平面図であ
る。
【図7】巻真が0段目にある状態における、本発明の表
示車付き時計の第2の実施の形態のムーブメント表側部
分を示す部分平面図である。
【図8】巻真が0段目にある状態における、本発明の表
示車付き時計の第2の実施の形態の表示車修正機構を示
す、巻真の軸線に沿った方向の部分断面図である。
【図9】巻真が1段目にある状態における、本発明の表
示車付き時計の第2の実施の形態の表示車修正機構を示
す、巻真の軸線に沿った方向の部分断面図である。
【図10】本発明の表示車付き時計の第2の実施の形態
の表示車修正機構において、巻真の軸線に垂直方向の部
分断面図である。
【図11】本発明の表示車付き時計の第2の実施の形態
の修正車案内板の平面図である。
【図12】本発明の表示車付き時計の第3の実施の形態
の修正車案内板の平面図である。
【図13】巻真が0段目にある状態における、本発明の
表示車付き時計の第3の実施の形態の表示車修正機構を
示す、巻真の軸線に沿った方向の部分断面図である。
【図14】巻真が1段目にある状態における、本発明の
表示車付き時計の第3の実施の形態の表示車修正機構を
示す、巻真の軸線に沿った方向の部分断面図である。
【図15】巻真が0段目にある状態における、本発明の
表示車付き時計の第4の実施の形態のムーブメント表側
部分を示す部分平面図である。
【図16】巻真が0段目にある状態における、本発明の
表示車付き時計の第4の実施の形態の表示車修正機構を
示す、巻真の軸線に沿った方向の部分断面図である。
【図17】巻真が1段目にある状態における、本発明の
表示車付き時計の第4の実施の形態のムーブメント表側
部分を示す部分平面図である。
【図18】巻真が1段目にある状態における、本発明の
表示車付き時計の第4の実施の形態の表示車修正機構を
示す、巻真の軸線に沿った方向の部分断面図である。
【符号の説明】
110 表示車付き時計 112 地板 114 文字板 116 日車 118 かんぬき 120 巻真 122 おしどり 124 おしどり押さえ 126 つづみ車 128 日の裏車 130 修正伝え歯車 132 第二地板 134 修正車 136 カレンダ裏板 210 表示車付き時計 212 修正車案内板 214 修正車ピン 310 表示車付き時計 312 修正車案内板 410 表示車付き時計 412 修正車押さえばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渋谷 紀夫 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコー電子工業株式会社内 (72)発明者 田中 毅 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコー電子工業株式会社内 (72)発明者 佐久間 勝久 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコー電子工業株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 暦情報を表示する表示車を有する表示
    車付き時計において、 複数の軸線方向位置に位置決めされるように、時計に回
    転可能に組み込まれている巻真(120)と、 前記巻真(120)の回転により回転する修正伝え歯車
    (130)と、 前記巻真(120)の回転軸線とほぼ平行な回転軸線を
    有するように前記時計に回転可能に組み込まれ、前記巻
    真(120)の前記複数の軸線方向位置の少なくとも1
    つの位置において、前記修正伝え歯車(130)の回転
    に基づいて回転することができる修正車(134)と、 前記巻真(120)の前記複数の軸線方向位置の少なく
    とも1つの位置において、前記修正車(134)の回転
    に基づいて、前記修正車(134)の回転を介して回転
    することができる表示車(116)と、を備えているこ
    とを特徴とする表示車付き時計。
  2. 【請求項2】 前記修正車(134)の回転軸線から
    前記表示車(116)までの距離が、前記巻真(12
    0)の回転軸線から前記表示車(116)までの距離よ
    り小さく構成されていることを特徴とする、請求項1に
    記載の表示車付き時計。
  3. 【請求項3】 前記巻真(120)の軸線方向の第1
    の位置と、前記巻真(120)の軸線方向の第2の位置
    とを位置決めし、前記第1の位置において、前記修正伝
    え歯車(130)が前記修正車(134)と噛み合わ
    ず、前記第2の位置において、前記修正伝え歯車(13
    0)が前記修正車(134)と噛み合うように前記修正
    伝え歯車(130)を位置決めする切換機構(118、
    120、122、124)を備えていることを特徴とす
    る、請求項1又は請求項2に記載の表示車付き時計。
  4. 【請求項4】 前記修正車(134)は、前記修正伝
    え歯車(130)と噛み合うことができる第1の歯車
    (134a)と、前記表示車(116)と噛み合うこと
    ができる第2の歯車(134b)とを有することを特徴
    とする、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の
    表示車付き時計。
  5. 【請求項5】 前記修正車(134)は少なくとも1
    つの案内軸部(134c、134d)を有し、前記案内
    軸部(134c、134d)は、支持部材(132)に
    設けられた案内凹部(132c、132d)に組み込ま
    れていることを特徴とする、請求項1から請求項4のい
    ずれか1項に記載の表示車付き時計。
  6. 【請求項6】 前記修正車(134)は2つの案内軸
    部(134c、134d)を有し、前記2つの案内軸部
    (134c、134d)は、前記支持部材(132)に
    設けられた2つの案内凹部(132c、132d)にそ
    れぞれ組み込まれ、前記修正車(134)の前記第1の
    歯車(134a)及び前記第2の歯車(134b)は、
    少なくとも一方の少なくとも一部分が、前記支持部材
    (132)に設けられた窓部(132e)に組み込まれ
    ていることを特徴とする、請求項5に記載の表示車付き
    時計。
  7. 【請求項7】 前記2つの案内凹部(132c、13
    2d)の軸線は前記巻真(120)の回転軸線とほぼ平
    行に設けられ、前記支持部材(132)の前記窓部(1
    32e)の軸線は前記巻真(120)の回転軸線とほぼ
    垂直に設けられていることを特徴とする、請求項6に記
    載の表示車付き時計。
  8. 【請求項8】 前記修正伝え歯車(130)と前記修
    正車(134)とを、互いに噛み合わせた状態に保持す
    るための修正車案内部材(212、312)を備えてい
    ることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の表
    示車付き時計。
  9. 【請求項9】 前記修正車案内部材(312)は、前
    記修正伝え歯車(130)を回転可能に組み込む第1の
    穴と、前記修正車(134)を回転可能に組み込む第2
    の穴とを有し、前記第1の穴及び前記第2の穴の少なく
    とも一方は、外周に切り欠き部分を有し、弾性的に開く
    ことができるように構成されていることを特徴とする、
    請求項8に記載の表示車付き時計。
  10. 【請求項10】 前記修正車(134)を、前記修正
    伝え歯車(130)に向かって押し付ける方向にばね力
    を加える修正車押さえばね(412)を備えていること
    を特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の表示車付
    き時計。
  11. 【請求項11】 巻真(120)の0段目及び表示車
    (116)を修正することができる巻真(120)位置
    において、前記修正車(134)は前記修正伝え歯車
    (130)に噛み合い、その他の巻真(120)の位置
    において、前記修正車(134)は前記修正伝え歯車
    (130)に噛み合わないように構成されていることを
    特徴とする、請求項10に記載の表示車付き時計。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007033446A (ja) * 2005-07-26 2007-02-08 Montres Breguet Sa 時計のための制御用ステム装置

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