JPH10318871A - 圧力計およびその電気回路基板収納方法 - Google Patents

圧力計およびその電気回路基板収納方法

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JPH10318871A
JPH10318871A JP12725697A JP12725697A JPH10318871A JP H10318871 A JPH10318871 A JP H10318871A JP 12725697 A JP12725697 A JP 12725697A JP 12725697 A JP12725697 A JP 12725697A JP H10318871 A JPH10318871 A JP H10318871A
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JP
Japan
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circuit board
electric circuit
pressure gauge
circuit boards
base member
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Withdrawn
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JP12725697A
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English (en)
Inventor
Mikio Imai
巳喜雄 今井
Sumio Yokota
澄夫 横田
Norio Hoshina
憲生 保科
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagano Keiki Co Ltd
Original Assignee
Nagano Keiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全体を小型化できる圧力計およびその電気回
路基板収納方法を提供すること。 【解決手段】 圧力計10の電気回路をアナログ回路基
板16、CPU回路基板17、表示回路基板18の3枚
に分割して、各回路基板16〜18の縦横の寸法を1枚
の回路基板で電気回路を形成する場合に比して小さくす
るとともに、各回路基板16〜18を第1〜第3受け部
35〜37および各固定手段40を利用して積重した。
このため、各回路基板16〜18の配置スペースを小さ
くして圧力計10全体を小型化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力計およびその
電気回路基板収納方法に係り、例えば、表示器やパラメ
ータ設定用のスイッチ、および抵抗やコンデンサ等の各
種電気回路部品が実装された電気回路基板を有する圧力
計およびその電気回路基板収納方法に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、デジタル式の圧力計等において
は、セグメント式の圧力表示器や各種のパラメータ設定
用のスイッチ、およびIC、抵抗、コンデンサ、端子台
等の各種電気回路部品が実装された電気回路基板が内蔵
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、電気回路基板に
実装される部品の数は、圧力計の多機能化や電気回路の
複雑化に伴って多くなっており、基板の大きさを大きく
して実装面積を十分に確保する必要が生じていた。しか
しながら、このことは、圧力計全体が大きくなる原因と
なり、製品の小型化を図る上で問題となっていた。
【0004】本発明の目的は、全体を小型化できる圧力
計およびその電気回路基板収納方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の圧力計は、複数
の電気回路基板が取り付けられるベース部材を備え、こ
のベース部材に、各電気回路基板の一方の面を受ける受
け部と、これらの受け部に各電気回路基板を固定する固
定手段とを設け、各受け部を段違いに設けて各電気回路
基板を互いに間隔を開けて積重することを特徴とするも
のである。
【0006】このような本発明によれば、圧力計の電気
回路を分割された複数の電気回路基板で形成すること
で、各電気回路基板の縦横の寸法を小さくするととも
に、それらの電気回路基板を各受け部や固定手段を利用
して積重するため、各電気回路基板の収納スペースが小
さくなり、圧力計全体がコンパクトになる。これによ
り、前記目的を達成できる。なお、ここでの固定手段は
各電気回路基板毎に設けられてもよく、複数の電気回路
基板毎に設けられてもよく、さらには、全ての電気回路
基板を一括して固定するように1つだけ設けられてもよ
い。
【0007】また、本発明の圧力計では、固定手段を、
ベース部材における電気回路基板の一方の面と対向する
側から各電気回路基板の積重方向に沿って突出する突片
部と、この突片部の先端に設けられて電気回路基板の他
方の面を係止する係止部とで構成し、固定手段の突片部
を弾性変形して撓むように設けるとともに、電気回路基
板を係止部と受け部との間で挟持させてもよい。このよ
うな場合には、固定手段の突片部を開くようにして電気
回路基板を受け部に配置するだけでよく、突片部は自身
の弾発力によって戻ることにより、電気回路基板が突片
部の先端の係止部と受け部との間で確実に挟持される。
従って、各電気回路基板の積み重ねが容易に行われるよ
うなる。
【0008】そして、本発明の圧力計では、対向する少
なくとも一対の電気回路基板を硬質なコネクタで互いに
接続し、一対の電気回路基板のうちのベース部材に近い
電気回路基板を、コネクタおよびベース部材から遠い電
気回路基板を介してこの遠い方の電気回路基板用の固定
手段で固定してもよい。このような場合には、ベース部
材から遠い方の電気回路基板に用いられる固定手段が、
近い方の電気回路基板の固定手段を兼ねるため、圧力計
の内部構造が簡単になるうえ、電気回路基板を固定する
作業が簡略化されて圧力計の組み立てが容易に行われる
ようになる。
【0009】さらに、本発明の圧力計では、ベース部材
に近い電気回路基板を、圧力を検出してこの圧力に応じ
た電気信号を外部へ出力する圧力検出回路基板とし、ベ
ース部材から遠い電気回路基板を、圧力検出回路基板で
検出した圧力を表示する表示手段が設けられた表示回路
基板とし、この表示回路基板を、前記コネクターを介す
ことで圧力検出回路基板に対して着脱自在に接続しても
よい。圧力計としては、圧力を検出してそれに応じた電
気信号を外部に出力できれば事足りるものがあり、この
ような圧力計では表示手段が不要である。従って、表示
手段を備えた表示回路基板を着脱自在とすることで、表
示手段が不要な圧力計に関してはこの表示回路基板だけ
を除けばよく、他の部材の共通化が図れる。なお、この
際、ベース部材に近い電気回路基板は、表示回路基板の
代わりに配置されるダミー板等を介して固定されるよう
になる。
【0010】一方、本発明の圧力計の電気回路基板収納
方法は、前述の圧力計に用いられる電気回路基板を収納
する方法であって、詳しくは、圧力計の電気回路を複数
の電気回路基板で形成し、これらの電気回路基板を互い
に間隔を開けて積重することを特徴とするものである。
このような収納方法によれば、前述したように、本発明
の目的を達成できる。
【0011】また、本発明の電気回路基板収納方法で
は、少なくとも一対の電気回路基板を積重する際、これ
らの電気回路基板を予め可撓性を有するケーブルによっ
て接続しておいてもよい。このような場合には、それら
一対の電気回路基板のみで形成される電気回路の導通検
査や他の電気的検査を圧力計として組み込む以前に行え
るため、不良電気回路基板が組み込まれる心配がなくな
る。すなわち、組み込まれた後に不良が発見された場合
には、その取り外し作業に手間がかかるが、その心配が
ない。そして、ケーブルの接続作業は、各電気回路基板
が積重されていない状態で行われるから、その接続作業
が専用の作業エリア等で迅速かつ確実に行われるように
なる。
【0012】さらに、本発明の電気回路基板収納方法で
は、任意の電気回路基板の縁部に予め切欠部を設けてお
き、この電気回路基板を積重した後に、前記ケーブルと
は別のケーブルを切欠部にはめ込んだ状態で電気回路基
板に接続してもよい。このような場合には、電気回路基
板の縁部に予め切欠部を設けておくため、電気回路基板
を積重した後にケーブルを半田付け等して接続する必要
がある場合でも、ケーブルを切欠部をはめ込むことで安
定した状態で位置するようになり、半田付け等の接続作
業が容易に行われるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る防水型
の圧力計10を示す斜視図、図2は、圧力計10の縦断
面図、図3、図4は、圧力計10の分解斜視図である。
図1〜図4において、圧力計10は、図示しない被設置
部位に取り付けられる本体11と、この本体11に取り
付けられた蓋材12とで構成されている。
【0014】本体11は、さらに、アルミのダイカスト
品である平面略矩形状のベース部材13と、ベース部材
13の図中下方に配置されたステンレス製の継ぎ手部材
14と、ベース部材13の図中上方に配置された合成樹
脂製の基板支持部材15と、この基板支持部材15に支
持されて積重されかつ上下両面に端子台や図示しない多
くの電気回路部品が実装された3枚の電気回路基板、す
なわちベース部材13に近い方から順にアナログ回路基
板16、CPU回路基板17、表示回路基板18とで構
成され、これらのうちのアナログ回路基板16およびC
PU回路基板17で本発明の圧力検出回路基板19が構
成されている。
【0015】蓋材12は、合成樹脂製で箱形状のカバー
21と、カバー21の凹状部22にはめ込まれるように
貼設された軟質な樹脂シート23と、樹脂シート23の
上面に貼設された保護シート24とで構成されている。
【0016】続いて、本体11および蓋材12を構成す
る各部材について詳説する。本体11のベース部材13
は、内部に鋳込まれたステンレス製の中間部材25を備
えており、この中間部材25にはベース部材13の開口
部26と連通した連通孔27が設けられている。
【0017】継ぎ手部材14は、上下に貫通した圧力導
入孔28を有し、圧力導入孔28の下部側には被設置部
位と螺合するねじ部29が刻設され、このねじ部29の
外側が六角形状に形成され、被接着部位に対してレンチ
等により容易に締め付けられるようになっている。継ぎ
手部材14の上端には圧力センサ30がレーザ溶接によ
って固定されており、圧力センサ30のダイアフラム3
1に形成された図示しないひずみゲージによって圧力が
検出されるようになっている。このような継ぎ手部材1
4は、中間部材25の連通孔27に下方から挿入され、
ベース部材13の下面から延出した中間部材25の下端
にレーザ溶接によって固定されている。
【0018】基板支持部材15は、ベース部材13の開
口部26と同じ径寸法の開口部32が設けられた底部3
3を備え、この底部33の四隅には支持部34が突設さ
れ、各支持部34には各回路基板16〜18を受ける第
1〜第3受け部35〜37が階段状に段違いに設けられ
ている。また、隣接し合う支持部34間には底部33か
ら突片部38が突設され、各突片部38の上端には鉤状
の係止部39が設けられ、これらの突片部38および係
止部39で本発明の固定手段40が構成されている。そ
して、各固定手段40のうち、互いに対向する一対の固
定手段40Aが最下段のアナログ回路基板16用の固定
手段であり、残り一対の固定手段40Bが最上段の表示
回路基板18用の固定手段である。このような基板支持
部材15は、ベース部材13の四周縁に設けられた上側
段差部41に嵌合し、底部33のビス孔42を貫通して
ベース部材13の深孔43に螺着されるタッピング(セ
ルフタップ)ビスでベース部材13に取り付けられるよ
うになっている。
【0019】アナログ回路基板16は、圧力センサ30
からのアナログ信号を増幅等して上方のCPU回路基板
17や外部へ出力するものであり、複数の単芯ケーブル
44および下方の回路基板45を介して圧力センサ30
のひずみゲージに接続されており、可撓性を有するフラ
ットケーブル46および単芯ケーブル48,49を通し
CPU回路基板17および外部と接続されている。この
ようなアナログ回路基板16は、下面が最も下段の第1
受け部35で受けられ、上面が固定手段40Aの係止部
39で係止され、これにより、縁部の一部分が第1受け
部35と係止部39とで挟持されて上下方向の位置決め
がなされ、また、その端面が支持部34や突片部38の
鉛直面に当接して水平方向の位置決めがなされ、全体と
して振動等の影響を受けないように固定されている。
【0020】複数の単芯ケーブル48,49は、具体的
には、信号の出力ラインの他、電源供給ラインやコモン
ライン、グランドラインを形成するものも含まれるが、
アース線(グランドライン)を除き、外部において保護
チューブ47で覆われている。このアース線は、その先
端に接続されたラグ端子をベース部材13と基板支持部
材15とを接続する前述のタッピングビスに貫挿させる
ことで、ベース部材13に落とされている。これらの単
芯ケーブル48,49および単芯ケーブル44は、図
5、図6に示すように、アナログ回路基板16の縁部に
設けられた切欠部51にはめ込まれるように曲げられて
おり、その先端側で露出した芯線52部分が切欠部51
近傍に設けられたソルダリングバンプ53に上方からあ
てがわれて半田付けされている。そして、これらの半田
付け部分は、絶縁性を有する合成樹脂(例えば、住友3
M社製のホットメルト3748TC等)でモールドされ
て封止されている。なお、保護チューブ47内には、圧
力計10の内部と外部とを連通させる排圧チューブが通
してあり、密閉された圧力計10内の圧力を大気開放
し、これにより、内圧変化を起こすことなく性能が維持
されるようになっている。
【0021】CPU回路基板17は、図示しない比較演
算処理手段を備えており、アナログ回路基板16からの
アナログ信号をデジタル信号に変換して比較演算処理
し、処理されたデジタル信号を圧力値として上方の表示
回路基板18にコネクタ54を通して出力するものであ
る。そして、コネクタ54は、それぞれ硬質なプラグ5
5、レセプタクル56とで構成され、それらの一方がC
PU回路基板17の上面に取り付けられ、他方が表示回
路基板18の下面に取り付けられている。このようなC
PU回路基板17は、下面が中段の第2受け部36で受
けられ、上面がコネクタ54および表示回路基板18を
介してこの表示回路基板18用の固定手段40Bの係止
部39で間接的に係止され、これにより、上下方向の位
置決めがなされ、また、その端面がアナログ回路基板1
6と同様に支持部34や突片部38の鉛直面に当接して
水平方向の位置決めがなされて固定されている。
【0022】表示回路基板18は、CPU回路基板17
からのデジタル信号を受けて圧力等を表示するセグメン
ト方式の表示器57、および各種パラメータのデジタル
設定や電源のオン・オフ等を行う複数の押圧式のスイッ
チ58を備えており、スイッチ58からの設定用のデジ
タル信号等がコネクタ54を通してCPU回路基板17
に出力されるようになっている。このような表示回路基
板18は、コネクタ54によってCPU回路基板17に
対して着脱自在とされているとともに、基板支持部材1
5に支持された状態では、下面が最も上段、すなわち支
持部34の先端に設けられた第3受け部37で受けら
れ、上面が固定手段40Bの係止部39で係止されて上
下方向の位置決めがなされ、また、その端面が突片部3
8のみの鉛直面に当接して水平方向の位置決めがなされ
て固定されている。
【0023】蓋材12を構成するカバー21は、前述の
凹状部22を形成する天井部59を備え、この天井部5
9には、表示器57に対応した矩形状の第1開口部6
1、および各スイッチ58に対応した鍵穴状の第2開口
部62が設けられている。第1開口部61には透明なア
クリル板63が配置され、各第2開口部62にはスイッ
チ58の押圧方向に弾性変形して撓む可撓部64がカバ
ー21に一体に設けられ、この可撓部64が撓んでスイ
ッチ58に接触するようになっている。このようなカバ
ー21は、ベース部材13の四周縁に設けられた下側段
差部65に嵌合し、この四周縁に突設された突部66と
カバー21の内面に設けられた図示しない凹部とが係合
して固定されるようになっている。そして、カバー21
と本体11との間は、ベース部材13の中間段差部67
に配置されたOリング68およびシリコングリス等で止
水処理が施されている。
【0024】軟質な樹脂シート23は、透光性を有し、
光硬化型の接着剤(例えば、スリーボンド社製のスリー
ボンド3018等)で天井部59の上面全体を覆うよう
に貼設されている。つまり、この樹脂シート23によ
り、第1、第2開口部61,62が完全に密閉されて各
開口部61,62回りの止水処理が施されている。
【0025】保護シート24は、透明な合成樹脂製のシ
ートを第1開口部61(表示器57)に対応した部分を
除いてシルク印刷等によって着色したものであり、特
に、第2開口部62(スイッチ58)に対応した部位
は、周囲とは別の色で着色され、その近傍には各スイッ
チ58の機能等を示す文字や記号等が印刷されている。
この保護シート24は、樹脂シート23よりも若干硬質
ではあるが、第2開口部62に対応した位置を押圧して
可撓部64を十分に窪ませることができる程度の軟性を
有しており、この保護シート24および樹脂シート23
を介しても、可撓部64を確実に撓ませてスイッチ58
の押圧操作が行えるようになっている。
【0026】このような本実施の形態においては、先
ず、中間部材25を備えたベース部材13に、圧力セン
サ30が設けられた継ぎ手部材14を溶着固定し、圧力
センサ30に単芯ケーブル44を備えた回路基板45を
接続し、ベース部材13に回路支持部材15をビス止め
する。そして、各単芯ケーブル44,48,49を上方
に引き出しておく。
【0027】この後、予めフラットケーブル46で接続
されたアナログ回路基板16およびCPU回路基板17
のうち、アナログ回路基板16を基板支持部材15に支
持させる。この際には、先ず、アナログ回路基板16を
固定手段40Aの各係止部39の上部に設けられた傾斜
面39Aに接触させて下方に押しつけ、各突片部38を
開く方向に撓ませながら第1受け部35上に配置する。
すなわち、アナログ回路基板16が配置されると、突片
部38にはもとに戻ろうとする弾発力が作用し、先端の
係止部39がアナログ回路基板16の上面を自動的に係
止するようになる。これにより、アナログ回路基板16
が固定される。
【0028】この段階で、アナログ回路基板16の下方
から引き出された各単芯ケーブル44,48,49を各
切欠部51にはめ込み、アナログ回路基板16への半田
付けを行い、この半田付け部分を樹脂モールドして封止
する。
【0029】この後、CPU回路基板17と表示回路基
板18とを支持させるが、この際には、先に、CPU回
路基板17および表示回路基板18を互いにコネクタ5
4を介して接続しておく。そして、CPU回路基板17
の第2受け部36への配置、および表示回路基板18の
第3受け部37への配置を同時に行うとともに、固定手
段40Bで、CPU回路基板17と表示回路基板18と
を同時に固定する。なお、固定手段40Bにおいても、
係止部39の表示回路基板18への係止は、アナログ回
路基板16の場合と同様に、ラッチ式で行われる。以上
により、本体11の組立が完了する。
【0030】一方、蓋材12においては、カバー21の
上面に光硬化型の接着剤を塗布して樹脂シート23を仮
接着するとともに、樹脂シート23の第1開口部61に
対応する部分や第1開口部61の内側面に光硬化型の接
着剤をカバー21の内側から塗布してアクリル板63を
仮接着し、仮り接着された部材間の空気を十分に除いて
おく。この後、それらの接着部分に所定時間紫外線を照
射して接着剤を硬化させ、樹脂シート23、アクリル板
63を完全に固着させる。次いで、両面テープ等の適宜
な接着手段を用いて樹脂シート23の上面に保護シート
24を貼設する。以上により、蓋材12の組立が完了す
る。
【0031】最後に、本体11のベース部材13にOリ
ング68を取り付け、この周囲にシリコングリスを塗布
し、蓋材12を本体11にはめ込む。以上により、防水
型の圧力計10の組立が完了する。
【0032】このような本実施の形態によれば、以下の
ような効果がある。すなわち、圧力計10においては、
この圧力計10の電気回路が互いに分割された3枚の回
路基板16〜18(アナログ回路基板16、CPU回路
基板17、表示回路基板18)で形成されているため、
各回路基板16〜18の縦横の寸法を、1枚の回路基板
で電気回路を形成する場合に比して小さくでき、しか
も、各回路基板16〜18が第1〜第3受け部35〜3
7および各固定手段40を利用して積重されているた
め、各回路基板16〜18の配置スペースを小さくして
圧力計10全体を小型化できる。
【0033】そして、各回路基板16〜18の積重する
にあっては、スタッドボルト等を用いないため、各回路
基板16〜18にボルト孔を穿設する必要がない。この
ため、ボルト孔が不要な分だけ電気回路部品をよけいに
実装することができ、実装密度をより大きくできる。
【0034】また、各固定手段40は、弾性変形して撓
む突片部38を含んで構成されているため、この突片部
38を開くようにするだけで、各回路基板16〜18の
積み重ねや取り外しを容易に行うことができる。特に、
係止部39の上部には傾斜面39Aが設けられているた
め、回路基板16,18をこの傾斜面39Aに接触させ
ながら押し込むことで、突片部38が自動的に開いて各
回路基板16〜18がラッチ式に固定されるようにな
り、それらの積み重ねを一層簡単に行える。
【0035】そして、固定手段40BでCPU回路基板
17および表示回路基板18の両方が同時に固定される
ため、CPU回路基板17専用の固定手段を設ける必要
がなく、圧力計10の構造を簡単にでき、また、各回路
基板16〜18を固定する作業を簡略化して圧力計10
の組み立てを容易に行うことができる。
【0036】さらに、圧力計10では、最上段の表示回
路基板18は、コネクタ54を外すことによってCPU
回路基板17から独立させることができるため、圧力検
出回路基板19(アナログ回路基板16、CPU回路基
板17)のみが設けられて電気信号を外部に出力できれ
ば事足りる圧力計の場合には、表示回路基板18の代わ
りにダミー板等を配置すればよく、機種が異なっても、
アナログ回路基板16、CPU回路基板17の共通化を
図ることができる。なお、この際、CPU回路基板17
は、表示回路基板18の代わりに配置されるダミー板等
を介して固定することができる。
【0037】また、アナログ回路基板16とCPU回路
基板17とは予めフラットケーブル46で接続されてい
るため、それらの回路基板16,17のみで形成される
電気回路の導通検査や電気的検査を本体11に組み込む
以前に行うことができ、不良回路基板が組み込まれるの
を未然に防止できる。そして、フラットケーブル46の
接続作業を各回路基板16,17を積重する以前に行う
ことにより、その接続作業を専用の作業エリア等で迅速
かつ確実に行うことができる。
【0038】さらに、アナログ回路基板16の縁部には
予め切欠部51が設けられているため、単芯ケーブル4
4,48,49を切欠部51にはめ込むことで安定した
状態に位置させることができ、半田付け作業を容易に行
うことができる。また、単芯ケーブル44,48,49
を切欠部51にはめ込むことにより、アナログ回路基板
16の縁部から単芯ケーブル44,48,49が大きく
はみ出す心配がなく、蓋材12の内面が単芯ケーブル4
4,48,49に接触するのを防いで被覆の損傷を防止
できる。
【0039】また、圧力計10のカバー21には、スイ
ッチ58に対応した位置に第2開口部62が設けられ、
この第2開口部62が軟質な樹脂シート23で密閉され
ているため、第2開口部62の位置において、樹脂シー
ト23を介して外部からスイッチ58を容易に操作で
き、かつ第2開口部62回りの防水性も得ることができ
る。この際、樹脂シート23上には保護シート24が貼
設されているが、この保護シート24は、樹脂シート2
3よりも若干硬質なだけであるため、スイッチの押圧操
作を妨げることがない。そして、本体11およびカバー
21間はOリング68やシリコングリスによって止水処
理されているため、これらの部材間から水等が浸入する
こともなく、圧力計10全体として良好な防水性を得る
ことができる。
【0040】さらに、カバー21には、表示器57に対
応した位置に第1開口部61が設けられ、この第1開口
部61もが透明な樹脂シート23で密閉されているた
め、この樹脂シート23を介して外部から表示器57の
表示内容を容易に視認でき、同様に、第1開口部62回
りの防水性も得ることができる。この際、樹脂シート2
3上の保護シート24には、表示器57に対応した部分
が透光性を有しているため、この保護シート24で視認
性が阻害されることはない。
【0041】また、第2開口部62にはスイッチ58の
押圧方向に弾性変形して撓む可撓部64が設けられ、こ
の可撓部64が樹脂シート23とスイッチ58との間に
介在しているため、外部からのスイッチ操作によって樹
脂シート23が一旦窪んでも、窪んだ樹脂シート23は
可撓部64にともなって確実にもとの形状に復帰し、ス
イッチ58の操作を繰り返し行っても、樹脂シート23
が変形する心配がない。
【0042】さらに、カバー21と樹脂シート23との
接着面積は、各開口部61,62が設けられている分だ
け小さくなるが、樹脂シート23は光硬化型の接着剤で
カバー21に固着されているため、小さな接着面積でも
大きな接着強度が得られ、各開口部61,62での防水
性を一段と向上させることができる。
【0043】そして、樹脂シート23の上面には保護シ
ート24が貼設されているため、スイッチ58の操作を
行う際にも、軟質な樹脂シート23に直接触れることが
なく、樹脂シート23の耐久性を向上させることができ
る。しかも、保護シート24にはスイッチ58の名称や
押圧部分が色別に表示されているため、圧力計10の意
匠性や操作性をも向上させることができる。
【0044】なお、本発明は、前記実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成
等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれ
る。例えば、前記実施形態では、アナログ回路基板16
には切欠部51が設けられていたが、このような切欠部
51がない場合でも本発明に含まれる。しかし、切欠部
51を設けることで前述した効果が得られるので好まし
い。
【0045】また、前記実施形態では、アナログ回路基
板16とCPU回路基板17とが予めフラットケーブル
46で接続されていたが、フラットケーブル46をいず
れか一方の回路基板にのみ接続しておき、各回路基板1
6,17の組み込みに際して、他方の回路基板に半田付
け等してもよい。しかしながら、各回路基板16,17
を予め接続しておくことで前述した効果が得られるので
好ましい。
【0046】前記実施形態では、ベース部材13がアル
ミのダイカスト品であったが、例えば、筐体へアース接
地する必要のない回路を用いた場合等、ベース部材13
を樹脂製としてもよい。そして、このような場合には、
CPU回路基板17のみをシールドすればよく、EMS
対策も簡単に行える。
【0047】さらに、前記実施形態では、圧力計10の
電気回路が、信号の種類等によってアナログ回路基板1
6、CPU回路基板17、表示回路基板18に分割され
ていたが、電気回路をどのような形態で分割するかはそ
の圧力計が有する機能や、電気回路の特性等を勘案して
適宜に決められてよい。
【0048】そして、CPU回路基板17および表示回
路基板18を硬質なコネクタ54で接続する以外に、例
えば、優れた伝送特性を有するシグナルケーブル等で接
続してもよい。しかし、硬質なコネクタ54を用いるこ
とで前述の効果が得られるので好ましい。
【0049】また、本発明に係る固定手段は、前記実施
形態のように、突片部38と係止部39とで構成される
ものに限定されず、例えば、各受け部35〜37にビス
止めする構成であってもよく、その構成は任意である。
【0050】さらに、本発明での電気回路基板の枚数
は、2枚以上であればよく、特に3枚に限定されるもの
ではない。
【0051】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
圧力計の電気回路を複数の電気回路基板で形成すること
で、各電気回路基板の縦横の寸法を小さくするととも
に、それらの電気回路基板を受け部や固定手段を利用し
て積重するため、各電気回路基板の収納スペースを小さ
くでき、圧力計全体を小型化できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に防水型圧力計を示す斜視
図である。
【図2】前記圧力計の縦断面図である。
【図3】前記圧力計の分解斜視図である。
【図4】前記圧力計の他の分解斜視図である。
【図5】前記圧力計の要部を示す平面図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【符号の説明】
13 ベース部材 16,17,18 複数の電気回路基板であるアナログ
回路基板、CPU回路基板、および表示回路基板 19 圧力検出回路基板 35〜37 受け部である第1〜第3受け部 38 突片部 39 係止部 40 固定手段 44,48,49 別のケーブルである単芯ケーブル 46 ケーブルであるフラットケーブル 51 切欠部 54 コネクタ 57 表示手段である表示器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電気回路基板が取り付けられるベ
    ース部材を備え、このベース部材には、前記各電気回路
    基板の一方の面を受ける受け部と、これらの受け部に前
    記各電気回路基板を固定する固定手段とが設けられ、前
    記各受け部が段違いに設けられて前記各電気回路基板が
    互いに間隔を開けて積重されていることを特徴とする圧
    力計。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の圧力計において、前記
    固定手段は、前記ベース部材における前記電気回路基板
    の一方の面と対向する側から各電気回路基板の積重方向
    に沿って突出する突片部と、この突片部の先端に設けら
    れて前記電気回路基板の他方の面を係止する係止部とで
    構成され、前記固定手段の突片部が弾性変形して撓むと
    ともに、前記電気回路基板が前記係止部と前記受け部と
    の間で挟持されていることを特徴とする圧力計。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の圧力計
    において、対向する少なくとも一対の電気回路基板が硬
    質なコネクタで互いに接続され、一対の電気回路基板の
    うちの前記ベース部材に近い電気回路基板は、前記コネ
    クタおよび前記ベース部材から遠い電気回路基板を介し
    てこの遠い方の電気回路基板用の固定手段で固定されて
    いることを特徴とする圧力計。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の圧力計において、前記
    ベース部材に近い電気回路基板は、圧力を検出してこの
    圧力に応じた電気信号を外部へ出力する圧力検出回路基
    板であり、前記ベース部材から遠い電気回路基板は、前
    記圧力検出回路基板で検出した圧力を表示する表示手段
    が設けられた表示回路基板であり、この表示回路基板
    は、前記コネクターを介すことで前記圧力検出回路基板
    に対して着脱自在に接続されていることを特徴とする圧
    力計。
  5. 【請求項5】 圧力計の電気回路を複数の電気回路基板
    で形成し、これらの電気回路基板を互いに間隔を開けて
    積重することを特徴とする圧力計の電気回路基板収納方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の圧力計の電気回路基板
    収納方法において、少なくとも一対の電気回路基板を積
    重する際、これらの電気回路基板を予め可撓性を有する
    ケーブルによって接続しておくことを特徴とする圧力計
    の電気回路基板収納方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載の圧力計
    の電気回路基板収納方法において、任意の電気回路基板
    の縁部に予め切欠部を設けておき、この電気回路基板を
    積重した後に、前記ケーブルとは別のケーブルを前記切
    欠部にはめ込んだ状態でその電気回路基板に接続するこ
    とを特徴とする圧力計の電気回路基板収納方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008232931A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Nagano Keiki Co Ltd センサ
WO2011078834A1 (en) * 2009-12-22 2011-06-30 Walter Kidde Portable Equipment, Inc. Electronic pressure gauge
EP2927658A1 (en) 2014-03-26 2015-10-07 Nagano Keiki Co., Ltd. Physical quantity measuring device

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