JPH10318138A - 密閉型電動圧縮機 - Google Patents

密閉型電動圧縮機

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JPH10318138A
JPH10318138A JP12663697A JP12663697A JPH10318138A JP H10318138 A JPH10318138 A JP H10318138A JP 12663697 A JP12663697 A JP 12663697A JP 12663697 A JP12663697 A JP 12663697A JP H10318138 A JPH10318138 A JP H10318138A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suction
suction hole
reed valve
gas
muffler
Prior art date
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Pending
Application number
JP12663697A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Tanaka
泰彦 田中
Ikutomo Umeoka
郁友 梅岡
Ichiro Kita
一朗 喜多
Masataka Oda
雅隆 小田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 家庭用冷蔵庫等に使用される密閉型電動圧縮
機において、リード弁の吸入孔での開閉動作による吸入
冷媒の間欠流現象を緩和し、吸入効率を向上させると共
に、効果的に騒音低減を図り、更に、性能,効率の向上
を図る。 【解決手段】 リード弁15の開弁時に一旦冷媒ガスを
枝管19を介して密閉小室20内に充填し、再び開弁時
に密閉小室20内のガスをシリンダ内に供給し、流動慣
性を維持,向上させ、吸入効率を向上させることがで
き、高効率で低騒音の密閉型電動圧縮機が得られる。更
に、枝管および小室の諸元さらに枝管19より上流に設
けた反射板の位置により決まる音響共振のエネルギーの
一方あるいは双方により、リード弁15の振動振巾を制
御し、性能,効率の向上をえられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭用冷蔵庫,シ
ョーケース等の冷凍装置における密閉型電動圧縮機に関
するもので、特に吸入システムに係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、密閉型電動圧縮機の吸入システム
としては、消音のために例えば、特公平6−74786
号公報に示されるように、複数区画に仕切った室をもつ
マフラーが用いられている。しかしながら、消音性を優
先させると、吸入効率が低下し、性能が低下しやすくな
るという問題があった。
【0003】また吸入ガスはリード弁の開閉により間欠
流となるため、冷媒ガスの流動性が充分に生かせず、シ
リンダへの充填量が低下する。この傾向はマフラーの性
能を向上したときに出やすいものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、冷媒の流動
性を低下させることなく、シリンダへの充填量を増加さ
せ、ひいては、マフラーの性能向上を図っても、圧縮機
の性能を維持,向上さすことにある。更にリード弁の開
閉振巾を密閉小室と枝管とからなる音響共振エネルギー
あるいは反射板による音響共振エネルギーにて制御する
ことにより性能あるいは効率を向上するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、密閉ケース内
に電動モータとピストン,クランクシャフト等により構
成される圧縮要素を収納したものにあって、吸入孔を開
閉するリード弁と前記吸入孔から吸入マフラーに至る管
路とを備え、この管路の一部に、流通口を有する反射板
を設け、この反射板より前記吸入孔側に吸入ガスの一部
を出入さす密閉小室を枝管にて開口してなるものであ
る。
【0006】また、密閉ケース内に電動モータとピスト
ン,クランクシャフト等により構成される圧縮要素を収
納したものにあって、吸入孔を開閉するリード弁と前記
吸入孔から吸入マフラーに至る管路を備え、この管路の
一部に、流通口を有する反射板を設け、この反射板と前
記吸入孔間の寸法により決定される音響共振エネルギー
にて前記リード弁の振動振巾を制御するものである。
【0007】更にまた、密閉ケース内に電動モータとピ
ストン,クランクシャフト等により構成される圧縮要素
を収納したものにあって、吸入孔を開閉するリード弁と
前記吸入孔から吸入マフラーに至る管路を備え、この管
路の一部に、流通口を有する反射板を設け、この反射板
と前記吸入孔間の寸法により決定される音響共振エネル
ギーと、前記枝管と密閉小室の諸元により決定される音
響共振エネルギーの双方にて前記リード弁の振動振巾を
制御するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】かかる構成によれば、吸入工程に
おいてリード弁が開きガスがシリンダ内に流入し、その
後圧縮工程に入ると、リード弁が閉じる。このときマフ
ラー内から吸入孔に至る管路内の内圧は、急激に流れが
せき止められるため上昇する。この内圧の上昇したガス
は枝管を通って密閉小室に蓄えられる。従ってこの間流
れの慣性は維持可能である。そして次の吸入工程では、
この蓄えられたガスが即シリンダ内に流入し、流動慣性
の低下を押え円滑な吸入流れを得られる。
【0009】このとき、反射板は、リード弁の開閉によ
り吸入口までの寸法により決定される音響共振を発生す
る。従ってこの共振のエネルギーによりリード弁の振動
振巾を変化さすことができ、リード弁の開閉タイミング
が適正な時にはその開度、即ち振動振巾を増大させるこ
とが可能である。
【0010】一方、リード弁の開閉タイミングがズレて
いるときには、振動振巾が減少するタイミングで前記し
たエネルギーを付与することにより、リード弁の不用な
開放を防止することが可能となる。
【0011】また、密閉小室と枝管の寸法により決定さ
れる、いわゆるヘルムホルツの共振エネルギーをリード
弁に付与することにより、リード弁の振動振巾を、例え
ばリード弁の振巾が小さい時にはその振巾が大きくなる
ような周期で前記エネルギーを与え、性能向上を図り、
また、リード弁の周期がずれている時には、ずれて開く
ときに閉じる力が作用するようにかかるエネルギーを付
与することにより効率の向上を図るものである。
【0012】更にまた、反射板での共振と、密閉小室と
枝管からなる共振をお互に連成さすことにより、流動性
能の向上、リード弁の振動振巾の制御巾が拡大する。
【0013】(実施の形態)以下本発明の実施の形態を
図示する図1〜図9を参照しながら詳細に説明する。
【0014】1は密閉型電動圧縮機で、密閉ケース2内
に上方に圧縮要素3、下方にモータを一体化した圧縮ユ
ニット5をスプリング6にて弾性支持してある。
【0015】7はシリンダブロックで、軸受8にはクラ
ンクシャフト9が支持され、その偏心部10にはコンロ
ッド11を介してピストン12が連結してある。13は
吸入孔14と吐出孔(図示せず)を設けたバルブプレー
トで、15は吸入孔14を開閉するリード弁である。1
6はシリンダヘッドである。17は吸入マフラーであ
り、吸入孔14から吸入マフラー17に至る管路18に
て接続されている。19は管路18から分枝した枝管で
この枝管19の終端には密閉小室20が接続してある。
また21は吸入マフラーの流入口であり、その断面積は
吸入孔14よりも小さい。24は密閉ケース2を貫通し
て流入口21と相対向して配置した吸入パイプである。
また、22は流通口23を有する反射板で、前記枝管1
9は反射板22と吸入孔14の間に開口している。
【0016】かかる構成において、枝管19の長さと断
面積、および密閉小室の容積により決定される音響共振
エネルギーを発生できる。一方反射板22の方は、吸入
孔14と反射板22の寸法により決定される音響共振エ
ネルギーを発生可能である。
【0017】かかる構成において作用を説明すると、吸
入工程において、リード弁15が開いているときは、冷
媒ガスは吸入マフラー17より管路18を通ってシリン
ダ内に流入する。次にピストン12が上昇し圧縮工程に
入ると、リード弁15が閉鎖し、管路18内のガスは急
激にせき止められることとなり、流動慣性により内圧が
上昇し、枝管19を通って密閉小室に充填させる。従っ
て管路内ガスの上流流れは停止することがない。そして
次の吸入工程に入ると、ただちに密閉小室内のガスは管
路19に流入する。従って従来のように吸入ガスの流れ
が不連続となり、初期の流れが充分に発達しないラグタ
イムが減少し、吸入効率の向上が図れる。
【0018】また、リード弁15の仕様により複数回吸
入行程中に開閉動作を行う場合、大体リード弁15の1
次の共振モード数動数で振動するが、この場合において
も上述した流動慣性の維持が図れる。更に、前記した音
響共振エネルギーによりリード弁15の振動振巾を制御
することができる。
【0019】即ち、リード弁15の振動タイミングがク
ランクシャフト9の回転角度とマッチングが図れている
場合には、リード弁15が開いていくタイミングでかか
るエネルギーを付与すれば、その開度即ち振巾は増大
し、吸入抵抗がへり、吸入量が増大し性能が向上する。
また逆に、リード弁15の閉鎖タイミングがクランクシ
ャフト9の所定回転角度からズレているときは、正規の
閉鎖タイミングで、リード弁15が閉じる方向にエネル
ギーを付与し、タイミングのズレを補正でき、この場合
は不用な開放が防止できるので、効率が向上する。
【0020】更に、反射板22の作用についても、吸入
孔14と反射板22間の寸法により決定される共振エネ
ルギーをリード弁15に付与し、その振巾制御を行なえ
る。
【0021】更にまた、密閉小室20と反射板22の双
方の共振エネルギーを複合することにより、リード弁1
5の振巾制御能力の向上が図れる。
【0022】また図3〜図8は反射板22に設けた流通
口23の各種の形態を示した他の実施様態を示したもの
で、図4,図6は複数の流通口23を配列をかえて設け
たもの、図5は多数の小孔からなる流通口23をその周
縁に配したもの、図7,図8は流通口23の形状を十字
状あるいは長孔を平行状に配したもので圧力損失,開口
率などにより選定するものである。
【0023】更に図9は、他の実施様態を示すもので、
吸入マフラー17を仕切壁24にて分割し、仕切壁24
に近接して管路18を開口し、仕切壁24の一部を反射
板となし両者の隙間を流通口として構成するとともに、
密閉小室20を吸入マフラー17内部に形成し、枝管1
9にて管路18に接続したものである。これにより、吸
入マフラー構成を簡素化できるとともに、上述した同様
の効果をえられるものである。
【0024】
【発明の効果】本発明はかかる構成により、従来の吸入
系路での冷媒ガスの不連続性を緩和できるので、吸入効
率が向上し、マフラーの消音性能を向上さすことが可能
である。
【0025】また密閉小室を吸入マフラー内に配置すれ
ば吸入マフラー構成を簡素化できる。また回転数に応じ
た密閉小室を構成すれば複数の回転数にて常に最適な効
率向上が図れる。更にまた、密閉小室の開口を吸入孔に
近接さすことにより、その効果は一層増大する。更にま
た、吸入マフラーの流入口の断面積を吸入孔より小さく
することも性能上可能となるため、充分な消音性能が図
れ、性能がよく静かな圧縮機を提供できる。
【0026】更に、反射板,枝管と密閉小室の各諸元に
より決定される音響共振エネルギーによりリード弁の振
動振巾を制御することにより性能,効率の向上が図れる
等実用的効果の高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施様態を示す密閉型圧縮機の断面図
【図2】図1のII−II′線における断面図
【図3】図1のIII−III′線における断面図
【図4】他の実施様態を示す図3相当の断面図
【図5】他の実施様態を示す図3相当の断面図
【図6】他の実施様態を示す図3相当の断面図
【図7】他の実施様態を示す図3相当の断面図
【図8】他の実施様態を示す図3相当の断面図
【図9】他の実施様態を示す図2相当の断面図
【符号の説明】
1 密閉型電動圧縮機 2 密閉ケース 3 圧縮要素 4 電動モータ 9 クランクシャフト 12 ピストン 14 吸入孔 15 リード弁 17 吸入マフラー 18 管路 19 枝管 20 密閉小室 22 反射板 23 流通口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小田 雅隆 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉ケース内に電動モータとピストン,
    クランクシャフト等により構成される圧縮要素を収納し
    たものにあって、吸入孔を開閉するリード弁と前記吸入
    孔から吸入マフラーに至る管路とを備え、この管路の一
    部に、流通口を有する反射板を設け、この反射板より前
    記吸入孔側に、吸入ガスの一部を出入さす密閉小室を枝
    管にて開口してなる密閉型電動圧縮機。
  2. 【請求項2】 密閉ケース内に電動モータとピストン,
    クランクシャフト等により構成される圧縮要素を収納し
    たものにあって、吸入孔を開閉するリード弁と前記吸入
    孔から吸入マフラーに至る管路を備え、この管路の一部
    に、流通口を有する反射板を設け、この反射板と前記吸
    入孔間の寸法により決定される音響共振エネルギーにて
    前記リード弁の振動振巾を制御する密閉型電動圧縮機。
  3. 【請求項3】 密閉ケース内に電動モータとピストン,
    クランクシャフト等により構成される圧縮要素を収納し
    たものにあって、吸入孔を開閉するリード弁と前記吸入
    孔から吸入マフラーに至る管路を備え、この管路の一部
    に、流通口を有する反射板を設け、前記反射板の下流に
    開口した枝管および密閉小室を有し、この反射板と前記
    吸入孔間の寸法により決定される音響共振エネルギー
    と、前記枝管と密閉小室の諸元により決定される音響共
    振エネルギーの双方にて前記リード弁の振動振巾を制御
    する密閉型電動圧縮機。
JP12663697A 1997-05-16 1997-05-16 密閉型電動圧縮機 Pending JPH10318138A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011058383A (ja) * 2009-09-08 2011-03-24 Hitachi Appliances Inc 密閉形圧縮機及びこれを用いた冷蔵庫
CN106677891A (zh) * 2015-10-08 2017-05-17 霍尼韦尔国际公司 具有噪音抑制消音器的压缩机再循环阀

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011058383A (ja) * 2009-09-08 2011-03-24 Hitachi Appliances Inc 密閉形圧縮機及びこれを用いた冷蔵庫
CN106677891A (zh) * 2015-10-08 2017-05-17 霍尼韦尔国际公司 具有噪音抑制消音器的压缩机再循环阀
CN106677891B (zh) * 2015-10-08 2020-07-07 盖瑞特交通一公司 具有噪音抑制消音器的压缩机再循环阀

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