JPH10317417A - 多関節作業機械の姿勢制御装置 - Google Patents

多関節作業機械の姿勢制御装置

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JPH10317417A
JPH10317417A JP12877697A JP12877697A JPH10317417A JP H10317417 A JPH10317417 A JP H10317417A JP 12877697 A JP12877697 A JP 12877697A JP 12877697 A JP12877697 A JP 12877697A JP H10317417 A JPH10317417 A JP H10317417A
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JP
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boom
arm
angle
attitude
posture
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JP12877697A
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English (en)
Inventor
Eiji Egawa
栄治 江川
Mitsuo Sonoda
光夫 園田
Junji Tsumura
淳二 津村
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】多関節作業機械において、掘削作業を行いなが
ら簡単に作業範囲を変更することができ、能率的に掘削
作業を行えるようにする。 【解決手段】第2ブーム1bの角度θ2とアーム1cの
角度θ3を同じに保つようにアーム1cの操作レバー装
置5cの信号で第2ブーム1bの信号を作り、アームの
操作レバー装置5cのみの操作によって第2ブーム1b
とアーム1cの姿勢を一定の関係で同時に操作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2ピースブームを
含む多関節型のフロント装置を備えた2ピースブーム型
作業機と呼ばれる多関節作業機械に係わり、特に2ピー
スブームの第2ブームの姿勢の制御を容易にし、フロン
ト装置の姿勢の変更を容易にする多関節作業機械の姿勢
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に油圧ショベルはフロント装置とし
て、ブーム、アーム、バケット、旋回という4つの作業
部材を有している。これらの作業部材はそれぞれのアク
チュエータにより駆動され、これらのアクチュエータは
操作レバーを動かすことによって操作される。
【0003】ところで、1本のレバーは前後方向及び左
右方向に動かすことができ、同時に2つのアクチュエー
タを操作できるようになっている。このため、油圧ショ
ベルにおいてはフロント装置の3つのアクチュエータと
旋回モータの4つのアクチュエータを操作するために2
本の操作レバーを備えている。これらを手で操作するこ
とにより、4つのアクチュエータを同時に操作すること
ができる。
【0004】また、走行を行うために右側及び左側の走
行装置を駆動する2つのアクチュエータも有している。
これらを操作するためにも2本の操作レバーを備えてお
り、これらを両手で操作するようになっている。しか
し、前述のようにフロントアクチュエータを操作してい
る場合は両手がふさがっているため、走行装置用のレバ
ー操作を行うことができない。このために、走行装置用
の操作レバーについてはペダルが併設されており、両足
でも2つの走行装置を操作できるようになっている。こ
のようにして、油圧ショベルにおいては、両手・両足を
使うことにより同時に6つのアクチュエータを操作して
作業を行うことができる。
【0005】ところで、近年油圧ショベルの用途がさら
に拡大し、作業範囲の拡大等により一層の作業性向上を
求める声が強くなってきている。そのための新たなフロ
ント構造を備えた作業機械として2ピースブーム型の油
圧ショベルがある。これは、例えば実開昭62−172
752公報に示すように、ブームを第1ブームと第2ブ
ームに分割し、第2ブームを第1ブームに対して上下方
向に回動可能に取り付け、この第2ブームを動かし、第
1ブームに対する第2ブームの取り付け角度を変更する
ことにより作業範囲を拡大できるようにしたものであ
る。
【0006】この2ピースブーム型の油圧ショベルで
は、第2ブームのアクチュエータを操作するための新た
な操作装置が必要となる。しかし、第2ブーム用に新た
に操作装置を設けた場合、オペレータは合計7つのアク
チュエータを5個の操作装置で操作することになる。前
述のようにオペレータの両手・両足は従来の6つのアク
チュエータを操作するためにふさがっている。このた
め、この第2ブームのアクチュエータを操作するために
はどれか他のアクチュエータの操作を止め、それにより
空いた手もしくは足で第2ブーム用の操作装置を操作し
なければならない。
【0007】ここで、第2ブーム用の操作装置として操
作レバーを採用した場合、この第2ブームを操作するた
めに他の1本の操作レバーの操作を止めることになり、
このため2つのアクチュエータが操作ができなくなる。
その結果、フロント装置の複合動作が不可能となり、そ
の作業能率が大幅に減少する。このため、実機の2ピー
スブーム型油圧ショベルでは、第2ブーム用の操作装置
として足で操作するペダルが採用されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の2ピースブーム型の油圧ショベルにおいては、次の
ような問題がある。
【0009】2ピースブーム型油圧ショベルでは、車体
から離れた遠方での掘削作業を行うときは、第1ブーム
と第2ブームとの角度が大きくなるように第2ブームを
操作し、合わせて第1ブームを下げることによりバケッ
トを車体から遠方に位置づけ、車体近辺での掘削作業を
行うときには、第1ブームと第2ブームとの角度が小さ
くなるように第2ブームを操作し、合わせて第1ブーム
を上げることによりバケットを車体近辺に位置づけ、こ
れによりフロント装置の姿勢を変え、車体遠方から近辺
まで作業範囲を変えている。
【0010】ところで、第2ブームを用いて作業範囲を
変えるとき、作業能率を上げるためには作業範囲の変更
(第2ブームの操作)と掘削作業(第1ブームとアーム
の操作)を並行又は同時に行えるのが好ましい。しか
し、第2ブームの操作は上記のように足でペダルを操作
して行い、第1ブームとアームの操作は両手で操作レバ
ーを操作して行うので、これらの操作を同時に行うこと
は両手の操作レバーと足のペダルを同時に動かして3つ
のアクチュエータを複合操作することであり、これは熟
練を要する非常に難しい操作である。このため、従来
は、作業範囲を変更するための第2ブームの操作は掘削
作業を中断して単独で行っており、能率的に掘削作業を
行うことができなかった。
【0011】本発明の目的は、掘削作業を行いながら簡
単に作業範囲を変更することができ、能率的に掘削作業
を行える多関節作業機械の姿勢制御装置を提供すること
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、上部旋回
体に回動可能に取り付けられた第1ブーム、この第1ブ
ームに回動可能に取り付けられた第2ブーム、この第2
ブームに回動可能に取り付けられたアームを含む複数の
フロント部材により構成される多関節型のフロント装置
と、前記複数のフロント部材を駆動しフロント装置を動
かす複数の油圧アクチュエータと、前記複数の油圧アク
チュエータに供給される圧油の流量を制御する複数の流
量制御弁と、前記フロント装置の動作を指示する操作手
段とを備えた多関節作業機械の姿勢制御装置において、
(a)前記フロント装置の姿勢に関する状態量を検出す
る状態量検出手段と、(b)少なくともこの状態量検出
手段で検出した状態量に基づき、前記第2ブームの姿勢
とアームの姿勢が一定の関係に保たれるよう少なくとも
第2ブームの指令信号を演算し、第2ブームの流量制御
弁に出力する演算制御手段とを備えるものとする。
【0013】このように第2ブームの姿勢とアームの姿
勢が一定の関係に保たれるように指令信号を演算し、出
力することにより、掘削作業を行うべくアームを手前に
引けば、これに応じて第2ブームの姿勢も変わり、掘削
作業を行いながら簡単に作業範囲を変更することができ
る。
【0014】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記演算制御手段は、第2ブームに対するアームの角度
が増減すると、これに応じて第1ブームに対する第2ブ
ームの角度も増減するよう前記指令信号を演算する。
【0015】これによりアームを手前に引きアームの角
度が小さくなれば、これに応じて第2ブームの角度も小
さくなるので、車体近辺(手前)の作業範囲で掘削作業
に適したアームの姿勢が得られる。
【0016】(3)また、上記(1)において、好まし
くは、前記演算制御手段は、第2ブームに対するアーム
の角度と第1ブームに対する第2ブームの角度がほぼ同
じに保たれるよう前記指令信号を演算する。
【0017】これによりアームを手前に引きアームの角
度が小さくなれば、これに応じて第2ブームの角度も小
さくなるので、車体近辺の作業範囲で掘削作業に適した
アームの姿勢が得られる。
【0018】(4)更に、上記(1)において、好まし
くは、前記演算制御手段は、更に第1ブームの姿勢と第
2ブームの姿勢が一定の関係に保たれるよう前記指令信
号を演算する。
【0019】このように第1ブームの姿勢と第2ブーム
の姿勢が一定の関係に保たれるように指令信号を演算
し、出力することにより、第1ブームを上げれば、これ
に応じて第2ブームの姿勢も変わるので、積み込み作業
等上方への作業も容易に行えるようになる。
【0020】(5)上記(4)において、好ましくは、
前記演算制御手段は、第1ブームの上げエンド付近で上
部旋回体に対する第1ブームの角度が増減すると、これ
に応じて第1ブームに対する第2ブームの角度が増減す
るよう前記指令信号を演算する。
【0021】これにより第1ブームを上げれば、その上
げエンド付近で第2ブームの角度も大きくなり、アーム
先端が上方に移動するので、車体近辺での掘削作業後、
積み込み作業に適した姿勢が容易に得られる。
【0022】(6)また、上記(1)において、好まし
くは、前記演算制御手段は、前記状態量検出手段で検出
した状態量に基づくフィードバック制御の演算により前
記指令信号を演算する。
【0023】このようにフィードバック制御の演算を行
うことにより、再現性のある姿勢制御を行える。
【0024】(7)更に、上記(1)において、好まし
くは、前記演算制御手段は、前記状態量検出手段で検出
した状態量に基づく位置フィードバック制御の演算と前
記操作手段の信号に基づくフィードフォワード制御の演
算とにより前記指令信号を演算する。
【0025】このようにフィードフォワード制御の演算
を加えることにより、応答性に優れた姿勢制御が行え
る。
【0026】(8)また、上記(1)において、好まし
くは、前記操作手段は、前記第1ブームの動作を指示す
る操作レバー装置と、前記アームの動作を指示する操作
レバー装置とを有し、前記演算制御手段は前記第2ブー
ムの指令信号のみを演算する。
【0027】これにより通常の操作レバー装置を有する
2ピースブーム型の油圧ショベルにおいて、掘削作業を
行いながら簡単に作業範囲を変更することができる。
【0028】(9)上記(1)において、前記操作手段
は、前記フロント装置の所定部位の移動ベクトルを指示
する操作レバー装置を有するものであってもよく、この
場合、前記演算制御手段は、この操作レバー装置の信号
を入力し、更に前記第1ブーム及びアームの指令信号を
演算する。
【0029】これにより移動ベクトルを指示する操作レ
バー装置を用いてフロント装置の軌跡制御が可能となる
と共に、この軌跡制御を行う2ピースブーム型の油圧シ
ョベルにおいて、掘削作業を行いながら簡単に作業範囲
を変更することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態を図1〜
図5により説明する。
【0031】図1において、本発明が適用される油圧シ
ョベルは、油圧ポンプ2と、この油圧ポンプ2からの圧
油により駆動される第1ブームシリンダ3a、第2ブー
ムシリンダ3b、アームシリンダ3c、バケットシリン
ダ3dを含む複数の油圧アクチュエータと、油圧アクチ
ュエータ3a〜3dに供給される圧油の流量を制御する
複数の流量制御弁4a〜4dとを有している。流量制御
弁4a〜4dはそれぞれ電磁駆動部9a〜9dを有する
電磁切換弁である。
【0032】また、油圧ショベルは、図2に示すよう
に、上下方向にそれぞれ回動する第1ブーム1a、第2
ブーム1b、アーム1c及びバケット1dからなる多関
節型のフロント装置1Aと、上部旋回体1e、下部走行
体1fからなる車体1Bとで構成される2ピースブーム
型の油圧ショベルであり、フロント装置1Aの第1ブー
ム1aの基端は上部旋回体1eの前部に上下方向に回動
可能に支持されている。また、第1ブーム1a、第2ブ
ーム1b、アーム1c及びバケット1dは、それぞれ、
第1ブームシリンダ3a、第2ブームシリンダ3b、ア
ームシリンダ3c、バケットシリンダ3dにより駆動さ
れる。
【0033】以上のような油圧ショベルに本実施形態の
姿勢制御装置が設けられている。この姿勢制御装置は、
第1ブーム1a、アーム1c、バケット1dの動作を各
々指示する操作レバー装置5a,5c,5dと、第2ブ
ーム1b、アーム1cのそれぞれ回動支点に設けられ、
フロント装置1Aの姿勢に関する状態量としてそれぞれ
の回動角を検出する角度検出器6b,6cと、角度検出
器6b,6cの信号とアーム用の操作レバー装置5cの
信号を入力し、フロント装置1Aの姿勢制御を行うため
の電気信号を出力する制御ユニット7とで構成されてい
る。
【0034】制御ユニット7における処理内容を図3〜
図5により説明する。
【0035】本実施形態では、図3に示すように、第1
ブーム1aに対する第2ブーム1bの角度θ2(以下、
単に第2ブーム1bの角度θ2と言う)と第2ブーム1
bに対するアーム1cの角度θ3(以下、単にアーム1
cの角度θ3と言う)を同じに保つことにより、アーム
1cの角度θ3が増減すると、これに応じて第2ブーム
1bの角度θ2を増減し、アーム1cの操作レバー装置
5cのみの操作によって第2ブーム1bとアーム1cの
姿勢を一定の関係で同時に操作するものである。
【0036】図4に制御ユニット7の処理内容を機能ブ
ロック図で示し、図5に制御ユニット7の処理内容をフ
ローチャートで示す。以下、図5に示すフローチャート
の手順に従い処理内容を説明する。
【0037】図5において、はじめに手順100におい
て、第2ブーム1b・アーム1cの角度θ2,θ3を対
応する角度検出器6b,6cより読み込む。
【0038】次に手順110において、アーム1cの操
作信号u3を対応する操作レバー装置5cより読み込
む。この操作信号u3はアームシリンダ3cの目標シリ
ンダ速度に相当するものとなる。
【0039】次に手順120において、図4に示すブロ
ック70aにより、アームシリンダ3cの目標シリンダ
速度u3をアーム1cの目標角度速度v3に変換する。
この変換は、アーム1cの角度θ3を用い、アームシリ
ンダ3cとアーム1cのリンク構成に基づいた幾何学演
算により行う。
【0040】次に手順130において、第2ブームのフ
ィードフォワード制御信号v2ffを、 v2ff=v3 により計算する。
【0041】次に手順140において、図4に示す加算
部70b及びブロック70cにより、アーム1cの角度
θ3と第2ブームの実際の角度θ2との偏差に制御ゲイ
ンK2を乗じ、 v2fb=K2・(θ3−θ2) と第2ブーム1bのフィードバック制御信号v2fbを求
める。
【0042】次に手順150において、図4に示す加算
部70dにより、フィードフォーワード制御信号v2ff
とフィードバック制御信号v2fbとを加算して、 v2=v2ff+v2fb と第2ブーム制御信号v2を求める。この第2ブーム制
御信号v2は第2ブーム1bの目標角速度に相当するも
のとなる。
【0043】次に手順160において、図4に示すブロ
ック70eにより、第2ブーム1bの目標角速度v2を
第2ブームシリンダ3bの目標シリンダ速度u2に変換
し、これを第2ブーム1bの指令値とする。この変換
は、第2ブーム1bの角度θ2を用い、第2ブームシリ
ンダ3bと第2ブーム1bのリンク構成に基づいた逆幾
何学演算により行う。
【0044】次に手順180において、この指令値u2
を第2ブーム1bの流量制御弁4bの電磁駆動部9bに
出力し、はじめに戻る。
【0045】以上のように構成した本実施形態では、ア
ーム1cの姿勢変化に対応して第2ブーム1bの姿勢が
決定されるので、フロント装置の自由度4より1つ少な
い入力数3でフロント装置1Aの操作が行える。
【0046】また、アーム1cの角度θ3と第2ブーム
1bの角度θ2が同じに保たれるようにアーム1cの姿
勢変化に対応して第2ブーム1bの姿勢が決定されるの
で、掘削作業を行いながら簡単に作業範囲を変更するこ
とができる。
【0047】すなわち、車体1Bから離れた遠方で掘削
作業を行うべくアーム1cを前方に伸ばすと、アーム1
cの角度θ3の増加に比例して第2ブーム1bの角度θ
2も増加し、合わせて第1ブーム1aを下げることによ
り、図3に細線で示すようにバケット1dが車体1Bか
ら遠方に位置づけられ、遠方での掘削作業を行うことが
可能となる。逆に、車体近辺での掘削作業を行うべくア
ーム1cを手前に引くと、アーム1cの角度θ3の減少
に比例して第2ブーム1bの角度θ2も減少し、合わせ
て第1ブーム1aを上げることにより図3に太線で示す
ようにバケット1dが車体近辺に位置づけられる。
【0048】ここで、アームを手前に引いたとき、従来
のモノブームを用いた油圧ショベルでは、図6に示すよ
うにアームの地面に対する角度φは小さくなり、アーム
は掘削作業に適さない姿勢となる。これに対して、本発
明では、図7に示すように第2ブームの角度θ2が小さ
くなるので、アームの地面に対する角度φは大きくな
り、アームは掘削に適した姿勢となる。すなわち、車体
近辺での手前の作業領域においては1クラス下のマシン
の作業性が得られる。
【0049】以上のように本実施形態によれば、掘削作
業を行いながら難しい複合操作をすること無しに簡単に
作業範囲を変更することができ、2ピースブーム型の油
圧ショベルのフロント装置のリーチを最大限に利用し
て、能率的に掘削作業を行うことができる。
【0050】本発明の第2の実施形態を図8〜図14に
より説明する。図中、図1、図2等に示す部材と同等の
部材には同じ符号を付している。本実施形態は、操作レ
バー装置としてフロント装置先端の動作方向をベクトル
教示するものに本発明を適用したものである。
【0051】図8及び図9において、本発明が適用され
る油圧ショベルは、操作レバー装置として、アーム先端
の移動ベクトル(速度ベクトル)と回転動作を教示する
操作レバー装置8を有し、この操作レバー装置8の信号
は軌跡制御を行うための電気信号を出力する制御ユニッ
ト7Aに入力される。
【0052】操作レバー装置8は1本の操作レバー8a
を有し、図10に示すように、この操作レバー8aを倒
すことでアーム先端の移動ベクトル(速度ベクトル)を
教示し、操作レバー8aを回転させることでバケット1
dの回転動作(角速度ベクトル)を教示する。操作レバ
ー装置8の本体8b内には、例えば操作レバー8aのX
方向の倒れ量、Y方向の倒れ量をそれぞれ検出するポテ
ンショメータ及び操作レバーの回転角を検出するポテン
ショメータが内蔵され、操作レバー8aのX方向の倒れ
量はアーム先端のX方向の教示速度成分Uxとして検出
され、操作レバー8aのY方向の倒れ量はアーム先端の
Y方向の教示速度成分Uyとして検出され、操作レバー
の回転角はバケット1dの回転動作の教示角速度Uzと
して検出され、これらの教示速度成分Ux,Uy及び回転
の教示角速度Uzはそれぞれアーム先端の操作信号及び
バケットの操作信号として制御ユニット7Aに入力され
る。
【0053】本実施形態の姿勢制御装置はこのような油
圧ショベルに設けられるもので、第1の実施形態で設け
られた角度検出器6b,6cに加え、第1ブーム1a、
バケット1dのそれぞれ回動支点に設けられ、フロント
装置1Aの姿勢に関する状態量としてそれぞれの回動角
を検出する角度検出器6a,6dを更に有し、これらの
角度検出器6a,6dの信号も制御ユニット7Aに入力
される。
【0054】制御ユニット7Aにおける処理内容を図1
1〜図14により説明する。
【0055】本実施形態では、図11に示すように、軌
跡制御において第2ブーム1bの角度θ2とアーム1c
の角度θ3を同じに保つことにより、アーム1cの角度
θ3が増減すると、これに応じて第2ブーム1bの角度
θ2を増減し、操作レバー装置8の教示に基づく目標軌
跡r(図12参照)に対してフロント装置1Aの姿勢を
1つに決めるものである。
【0056】図12に制御ユニット7Aの処理内容を機
能ブロック図で示し、図13に制御ユニット7Aの処理
内容をフローチャートで示す。以下、図13に示すフロ
ーチャートの手順に従い処理内容を説明する。
【0057】図12において、はじめに手順200にお
いて、第1ブーム1a・第2ブーム1b・アーム1c・
バケット1dの角度θ1〜θ4を対応する角度検出器6
a〜6dより読み込む。ここで、第2ブームの角度θ2
及びアームの角度θ3は前述した通りであり、第1ブー
ム1aの角度θ1は上部旋回対1eに対する(水平方向
に対する)第1ブーム1aの角度であり、バケット1d
の角度θ4はアーム1cに対するバケット1dの角度で
ある。
【0058】次に手順210において、アーム先端の操
作信号Ux,Uy及びバケットの操作信号Uzを操作レバ
ー装置8より読み込む。
【0059】次に手順220において、図12に示すブ
ロック70hにより、アーム先端の操作信号Ux,Uyを
座標変換して教示されたアーム先端の速度ベクトルaを
求め、図12に示すブロック70iにより、速度ベクト
ルaにゲインKffを乗じて、アーム先端が操作信号U
x,Uyに比例して動作するようなフィードフォワード制
御ベクトルUffを、 Uff=Kff・a と計算する。
【0060】次に手順230において、図12に示すブ
ロック70jにより、図14に示すようなアーム先端の
目標軌跡rとアーム先端の現在点との偏差dを計算し、
ブロック70kにより、偏差dにゲインKfbを乗じ
て、アーム先端が目標軌跡rに沿って移動するようなフ
ィードバック制御ベクトルUfbを、 Ufb=Kfb・d と計算する。
【0061】ここで、ブロック70jでは、アーム先端
の操作信号Ux,Uyから求めたアーム先端の教示速度ベ
クトルaと第1ブームの角度θ1、第2ブームの角度θ
2、アームの角度θ3を用いて目標軌跡rを求めると共
に、同角度θ1〜θ3を用いてアーム先端の現在点の位
置を求め、目標軌跡rとアーム先端の現在点との距離を
偏差dとして求める。
【0062】次に手順240において、図12に示す加
算部70lにより、手順220で求めたフィードフォワ
ード制御ベクトルUffと手順230で求めたフィードバ
ック制御ベクトルUfbを、 V=Uff+Ufb と加算して、図14に示すようなアーム先端制御ベクト
ルVを求める。
【0063】次に手順250において、図12のブロッ
ク70mにより、上記のように第2ブーム1bの角度θ
2とアーム1cの角度θ3の関係が一定に保たれる(第
2ブーム1bの角度θ2とアーム1cの角度θ3が同じ
に保たれる)という条件を与え、この条件下でアーム先
端制御ベクトルVを得るための第1ブームシリンダ3
a、第2ブームシリンダ3b、アームシリンダ3cの目
標シリンダ速度u1,u2,u3を計算し、これを第1
ブーム、第2ブーム、アームの指令値とする。この計算
は、第1ブーム1a・第2ブーム1b・アーム1cの角
度θ1〜θ3を用い、フロント装置1Aの幾何学演算に
より行う。
【0064】次に手順260において、図12に示すブ
ロック7w,7x,7yにより、目標シリンダ速度u1
〜u3をバケット1dの角速度v1〜v3に変換する。
これらの変換は、それぞれ、第1ブームの角度θ1、第
2ブームの角度θ2、アームの角度θ3を用い、関連す
るリンク構成に基づいた幾何学演算より行う。
【0065】次に手順270において、図12に示すブ
ロック70qにより、バケットの操作信号Uzとバケッ
ト1dの角速度v1〜v3を用いてバケットのフィード
フォワード制御信号Vzffを、 Vzff=Uz−(v1+v2+V3) により計算する。
【0066】次に手順271において、図12に示すブ
ロック70rにより、バケットの操作信号Uzを積分し
てバケット角度の目標値Zrを求め、図12に示すブロ
ック70sにより、角度θ1〜θ4を用いてバケット角
度の実測値Z(絶対角度)を計算し、図12に示す加算
部70t及びブロック70uにより、図14に示すよう
な目標値Zrと実測値Zとのずれからバケットのフィー
ドバック制御信号Vzfbを、 Vzfb=Kzfb・(Zr−Z) により計算する。
【0067】次に手順272において、これらのフィー
ドフォワード制御信号Vzffとフィードバック制御信号
Vzfbから全体としての目標バケット角速度Vzを、 Vz=Vzff+Vzfb により計算する。図12では、この計算はブロック70
qで上記手順270の計算と一緒に行っている。
【0068】次に手順280において、図12に示すブ
ロック70vにより、バケットの目標角速度Vzをバケ
ットシリンダ3dの目標シリンダ速度u4に変換し、こ
れをバケット1dの指令値とする。この変換は、バケッ
トとシリンダ3dとバケット1dのリンク構成に基づい
た逆幾何学演算により行う。
【0069】次に手順290において、指令値u1〜u
4を流量制御弁4a〜4dの電磁駆動部9a〜9dに出
力し、はじめに戻る。
【0070】以上のように構成した本実施形態では、ア
ーム先端の軌跡制御に関して、第2ブーム1bの角度θ
2とアーム1cの角度θ3を同じに保つことにより、ア
ーム1cの姿勢変化に対応して第2ブーム1bの姿勢を
決定し、目標軌跡rに対して第1ブーム・第2ブーム・
アームに関するフロント装置の姿勢を1つに決めること
ができる。
【0071】また、アーム1cの角度θ3と第2ブーム
1bの角度θ2が同じに保たれるようにアーム1cの姿
勢変化に対応して第2ブーム1bの姿勢が決定されるの
で、第1の実施形態と同様、掘削作業を行いながら簡単
に作業範囲を変更することができ、2ピースブーム型の
油圧ショベルのフロント装置のリーチを最大限に利用し
て、能率的に掘削作業を行うことができる。
【0072】本発明の第3の実施形態を図15〜図19
により説明する。図中、図1、図2等に示す部材と同等
の部材には同じ符号を付している。
【0073】図15において、本実施形態の姿勢制御装
置は第1ブーム1a、第2ブーム1b、アーム1cのそ
れぞれ回動支点に設けられ、フロント装置1Aの姿勢に
関する状態量としてそれぞれの回動角を検出する角度検
出器6a,6b,6cを有し、これらの角度検出器6
a,6b,6cの信号が制御ユニット7Bに入力され
る。
【0074】制御ユニット7Bにおける処理内容を図1
6〜図19により説明する。
【0075】本実施形態では、図16に示すように、第
1の実施形態と同様、第2ブーム1bの角度θ2とアー
ム1cの角度θ3を一定の関係に保つと共に、図17に
示すように、第1ブーム1aの上げエンド付近におい
て、第1ブーム1aの角度θ1と第2ブーム1bの角度
θ2を一定の関係に保つことにより、第1ブーム1a、
アーム1cに対応する操作レバー装置5a,5cの操作
によって第2ブームを同時に操作するものである。
【0076】図18に制御ユニット7Bの処理内容を機
能ブロック図で示し、図19に制御ユニット7Bの処理
内容をフローチャートで示す。以下、図19に示すフロ
ーチャートの手順に従い処理内容を説明する。
【0077】図19において、はじめに手順300にお
いて、第1ブーム1a・第2ブーム1b・アーム1cの
角度θ1〜θ3を対応する角度検出器6a〜6cより読
み込む。
【0078】次に手順310において、図18に示す第
1ブームの姿勢に基づく第2ブームの姿勢の演算部7a
により、目標角度θ2r1を求める。ここで、演算部7
aには、第1ブームの上げエンド付近において、第1ブ
ームの角度θ1が増加すると、これに応じて第2ブーム
の目標角度θ2r1が増加するように角度θ1と目標角
度θ2r1の関係が設定されている。
【0079】次に手順320において、図18に示すア
ームの姿勢に基づく第2ブームの姿勢の演算部7bによ
り、目標角度θ2r3を求める。演算部7bには、アー
ムの角度θ3が増加すると、これに応じて第2ブームの
目標角度θ2r3が増加するように角度θ3と目標角度
θ2r3の関係が設定されている。
【0080】次に手順330において、図18に示す最
大値演算部7cにより、これら目標角度の最大値θ2r
を求め、第2ブームの目標角度とする。
【0081】次に手順340において、図18に示す加
算部7dと乗算部7eにより、第2ブームの目標角度θ
2rと測定した角度θ2の差にゲインを乗じ、第2ブー
ムの指令値u2を求める。
【0082】次に手順150において、この指令値u2
を第2ブーム1bの流量制御弁4bの電磁駆動部9bに
出力し、はじめに戻る。
【0083】以上のように構成した本実施形態では、第
1の実施形態と同様、アーム1cの姿勢変化に対応して
第2ブーム1bの姿勢が決定されるので、フロント装置
の自由度4より1つ少ない入力数3でフロント装置1A
の操作が行え、またアーム1cの角度θ3に応じて第2
ブーム1bの角度θ2が決定されるので、掘削作業を行
いながら簡単に作業範囲を変更することができる。
【0084】また、第1ブーム1aの上げエンド付近で
第1ブームを上げれば、これに応じて第2ブームの角度
θ2も大きくなり、バケット1dが上方に移動するの
で、車体近辺での掘削作業後、積み込み作業に適した姿
勢を容易に得ることができる。
【0085】本発明の第4の実施形態を図20〜図24
により説明する。図中、図1、図2、図18等に示す部
材及び機能と同等のものには同じ符号を付している。本
実施形態は、操作レバー装置として、第2の実施形態の
操作レバー装置と異なるものを用いてフロント装置先端
の動作方向をベクトル教示するものを用いた場合であっ
て、第3の実施形態と同様に姿勢制御するものである。
【0086】図20において、本発明が適用される油圧
ショベルは、操作レバー装置として、バケット先端の移
動ベクトル(速度ベクトル)のX方向成分を教示する操
作レバー装置80aと、バケット先端の移動ベクトル
(速度ベクトル)のY方向成分を教示する操作レバー装
置80cと、バケット1dの回転動作を教示する操作レ
バー装置80dとを有し、これらの操作レバー装置80
a,80c,80dの信号は軌跡制御を行うための電気
信号を出力する制御ユニット7Cに入力される。
【0087】本実施形態の姿勢制御装置はこのような油
圧ショベルに設けられるもので、第2の実施形態と同
様、第1ブーム1a、第2ブーム1b、アーム1c、バ
ケット1dのそれぞれ回動支点に設けられ、フロント装
置1Aの姿勢に関する状態量としてそれぞれの回動角を
検出する角度検出器6a,6b,6c,6dを有し、こ
れらの角度検出器6a,6b,6c,6dの信号も制御
ユニット7Cに入力される。
【0088】制御ユニット7Cにおける処理内容を図2
1〜図24により説明する。
【0089】本実施形態では、図21、図22に示すよ
うに、第2の実施形態と同様な軌跡制御において、第3
の実施形態と同様に第2ブーム1bの角度θ2を第1ブ
ーム1aの角度θ1とアーム1cの角度θ3から決定す
ることにより、目標軌跡r(図12参照)に対してフロ
ント装置1Aの姿勢を1つに決めるものである。ただ
し、本実施形態では、上記したように、操作レバー装置
は速度成分を教示する2つの操作レバー装置80a,8
0cを用い、移動ベクトルの教示位置はバケット先端で
ある点で、第2の実施形態と異なる。
【0090】図23に制御ユニット7Cの処理内容を機
能ブロック図で示し、図24に制御ユニット7Cの処理
内容をフローチャートで示す。以下、図24に示すフロ
ーチャートの手順に従い処理内容を説明する。
【0091】図24において、はじめに手順400にお
いて、第1ブーム1a・第2ブーム1b・アーム1c・
バケット1dの角度θ1〜θ4を対応する角度検出器6
a〜6dより読み込む。
【0092】次に手順402において、操作レバー装置
5a、5cにより教示されたバケット先端の移動ベクト
ル(速度ベクトル)のX方向成分ux,Y方向成分uy
を読み込む。
【0093】次に手順403において、図23に示す積
算演算部7f,7gにより、バケット先端の目標位置X
r,Yrを求める。
【0094】次に手順404において、図23に示す座
標変換部7hにより、第1ブーム1aの目標角度θ1r
とアーム1cの目標角度θ3rを求める。この計算は、
第2ブームの角度θ2、バケットの角度θ4を用い、関
連するリンク構成に基づいた幾何学演算により行う。
【0095】次に手順405において、図23に示す加
算部7i,7jと乗算部7k,7lにより、各目標角度
θ1r,θ3rと測定角度θ1,θ3の差にゲインを乗
じ、第1ブームの指令値u1及びアームの指令値u3を
求める。
【0096】次に手順410において、図23に示す第
1ブームの姿勢に基づく第2ブームの姿勢の演算部7a
により、目標角度θ2r1をを求める。
【0097】次に手順420において、図23に示すア
ームの姿勢に基づく第2ブームの姿勢の演算部7bによ
り、目標角度θ2r3を求める。
【0098】次に手順430において、図23に示す最
大値演算部7cにより、これら目標角度の最大値θ2r
を求め、第2ブームの目標角度とする。
【0099】次に手順440において、図23に示す加
算部7dと乗算部7eにより、第2ブームの目標角度θ
2rと測定した第2ブームの角度θ2の差にゲインを乗
じ、第2ブームの指令値u2を求める。
【0100】次に手順450において、指令値u1,u
2,u3を流量制御弁4a〜4cの電磁駆動部9a〜9
cに出力し、はじめに戻る。
【0101】以上のように構成した本実施形態では、バ
ケット先端の軌跡制御に関して、第2ブーム1bの角度
θ2をアーム1cの角度θ3と第1ブーム1aの角度θ
1とで決めることにより、目標軌跡rに対して第1ブー
ム・第2ブーム・アームに関するフロント装置の姿勢を
1つに決めることができる。
【0102】また、アーム1cの角度θ3に応じて第2
ブーム1bの角度θ2が決まり、かつ第1ブーム1aの
上げエンド付近において、第1ブーム1aを上げれば、
これに応じて第2ブーム1bの角度θ2も大きくなるの
で、第1の実施形態と同様、掘削作業を行いながら簡単
に作業範囲を変更することができ、能率的に掘削作業を
行うことができると共に、第3の実施形態と同様、車体
近辺での掘削作業後、第1ブームを上げることで積み込
み作業に適した姿勢を容易に得ることができる。
【0103】なお、以上の実施形態で、フロント装置の
姿勢に関する状態量を検出する状態量検出手段として角
度検出器6a〜6dを用いたが、第1ブームシリンダ、
第2ブームシリンダ、アームシリンダ、バケットシリン
ダのストローク位置を検出するストローク計を用いても
良い。
【0104】
【発明の効果】本発明によれば、第2ブームの姿勢とア
ームの姿勢が一定の関係になるように制御されるので、
掘削作業を行いながら難しい複合操作をすること無しに
簡単に作業範囲を変更することができ、2ピースブーム
型の油圧ショベルのフロント装置のリーチを最大限に利
用し、能率的に掘削作業を行うことができる。
【0105】また、本発明によれば、第1ブームの姿勢
と第2ブームの姿勢も一定の関係になるように制御され
るので、車体近辺での掘削作業後、第1ブームを上げる
ことで積み込み作業に適した姿勢を容易に得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による2ピースブーム
型の油圧ショベルの姿勢制御装置をその油圧回路と共に
示す図である。
【図2】第1の実施形態に係わる2ピースブーム型の油
圧ショベルの外観を示す図である。
【図3】第1の実施形態の姿勢制御の動作を説明する図
である。
【図4】制御ユニットの処理内容を示す機能ブロック図
である。
【図5】制御ユニットの処理内容を示すフローチャート
である。
【図6】従来のモノブーム型の油圧ショベルの手前の作
業領域での掘削姿勢を説明する図である。
【図7】本発明の2ピースブーム型の油圧ショベルの手
前の作業領域での掘削姿勢を説明する図である。
【図8】本発明の第2の実施形態による2ピースブーム
型の油圧ショベルの姿勢制御装置を内蔵した軌跡制御装
置をその油圧回路と共に示す図である。
【図9】第2の実施形態に係わる2ピースブーム型の油
圧ショベルの外観を示す図である。
【図10】第2の実施形態に係わる2ピースブーム型の
油圧ショベルにおける軌跡制御の操作入力とそれに対応
するバケットの動作との関係を説明する図である。
【図11】第2の実施形態の姿勢制御の動作を説明する
図である。
【図12】制御ユニットの処理内容を示す機能ブロック
図である。
【図13】制御ユニットの処理内容を示すフローチャー
トである。
【図14】第2の実施形態による軌跡制御の制御方法を
説明する図である。
【図15】本発明の第3の実施形態による2ピースブー
ム型の油圧ショベルの姿勢制御装置をその油圧回路と共
に示す図である。
【図16】第3の実施形態の姿勢制御の動作を説明する
図である。
【図17】第3の実施形態の姿勢制御の動作を説明する
図である。
【図18】制御ユニットの処理内容を示す機能ブロック
図である。
【図19】制御ユニットの処理内容を示すフローチャー
トである。
【図20】本発明の第4の実施形態による2ピースブー
ム型の油圧ショベルの姿勢制御装置を内蔵した軌跡制御
装置をその油圧回路と共に示す図である。
【図21】第4の実施形態の姿勢制御の動作を説明する
図である。
【図22】第4の実施形態の姿勢制御の動作を説明する
図である。
【図23】制御ユニットの処理内容を示す機能ブロック
図である。
【図24】制御ユニットの処理内容を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1A フロント装置 1B 車体 1a 第1ブーム 1b 第2ブーム 1c アーム 1d バケット 1e 上部旋回体 1f 下部走行体 2 油圧ポンプ 3a〜3d 油圧アクチュエータ 4a〜4d 流量制御弁 5a〜5d 操作レバー装置 6a〜6d 角度検出器 7 制御ユニット 9a〜9d 電磁駆動部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部旋回体に回動可能に取り付けられた第
    1ブーム、この第1ブームに回動可能に取り付けられた
    第2ブーム、この第2ブームに回動可能に取り付けられ
    たアームを含む複数のフロント部材により構成される多
    関節型のフロント装置と、前記複数のフロント部材を駆
    動しフロント装置を動かす複数の油圧アクチュエータ
    と、前記複数の油圧アクチュエータに供給される圧油の
    流量を制御する複数の流量制御弁と、前記フロント装置
    の動作を指示する操作手段とを備えた多関節作業機械の
    姿勢制御装置において、 (a)前記フロント装置の姿勢に関する状態量を検出す
    る状態量検出手段と、 (b)少なくともこの状態量検出手段で検出した状態量
    に基づき、前記第2ブームの姿勢とアームの姿勢が一定
    の関係に保たれるよう少なくとも第2ブームの指令信号
    を演算し、第2ブームの流量制御弁に出力する演算制御
    手段とを備えることを特徴とする多関節作業機械の姿勢
    制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の多関節作業機械の姿勢制御
    装置において、前記演算制御手段は、第2ブームに対す
    るアームの角度が増減すると、これに応じて第1ブーム
    に対する第2ブームの角度も増減するよう前記指令信号
    を演算することを特徴とする多関節作業機械の姿勢制御
    装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の多関節作業機械の姿勢制御
    装置において、前記演算制御手段は、第2ブームに対す
    るアームの角度と第1ブームに対する第2ブームの角度
    がほぼ同じに保たれるよう前記指令信号を演算すること
    を特徴とする多関節作業機械の姿勢制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の多関節作業機械の姿勢制御
    装置において、前記演算制御手段は、更に第1ブームの
    姿勢と第2ブームの姿勢が一定の関係に保たれるよう前
    記指令信号を演算することを特徴とする多関節作業機械
    の姿勢制御装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の多関節作業機械の姿勢制御
    装置において、前記演算制御手段は、第1ブームの上げ
    エンド付近で上部旋回体に対する第1ブームの角度が増
    減すると、これに応じて第1ブームに対する第2ブーム
    の角度が増減するよう前記指令信号を演算することを特
    徴とする多関節作業機械の姿勢制御装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の多関節作業機械の姿勢制御
    装置において、前記演算制御手段は、前記状態量検出手
    段で検出した状態量に基づくフィードバック制御の演算
    により前記指令信号を演算することを特徴とする多関節
    作業機械の姿勢制御装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載の多関節作業機械の姿勢制御
    装置において、前記演算制御手段は、前記状態量検出手
    段で検出した状態量に基づく位置フィードバック制御の
    演算と前記操作手段の信号に基づくフィードフォワード
    制御の演算とにより前記指令信号を演算することを特徴
    とする多関節作業機械の姿勢制御装置。
  8. 【請求項8】請求項1記載の多関節作業機械の姿勢制御
    装置において、前記操作手段は、前記第1ブームの動作
    を指示する操作レバー装置と、前記アームの動作を指示
    する操作レバー装置とを有し、前記演算制御手段は前記
    第2ブームの指令信号のみを演算することを特徴とする
    多関節作業機械の姿勢制御装置。
  9. 【請求項9】請求項1記載の多関節作業機械の姿勢制御
    装置において、前記操作手段は、前記フロント装置の所
    定部位の移動ベクトルを指示する操作レバー装置を有
    し、前記演算制御手段は、この操作レバー装置の信号を
    入力し、更に前記第1ブーム及びアームの指令信号を演
    算することを特徴とする多関節作業機械の姿勢制御装
    置。
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