JPH10315051A - タイバーのネジの疲労強度の改善方法及びローラバニシング装置 - Google Patents
タイバーのネジの疲労強度の改善方法及びローラバニシング装置Info
- Publication number
- JPH10315051A JPH10315051A JP12742897A JP12742897A JPH10315051A JP H10315051 A JPH10315051 A JP H10315051A JP 12742897 A JP12742897 A JP 12742897A JP 12742897 A JP12742897 A JP 12742897A JP H10315051 A JPH10315051 A JP H10315051A
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- JP
- Japan
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- roller
- roller burnishing
- screw
- burnishing device
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- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来のタイバーは、ネジ加工後、ネジ部をバ
フ仕上げ加工していたが、十分な疲労強度を得ることが
できず、直径を大きくするか、又は、非常に大型で高価
な転造ねじ加工装置を必要としていた。 【解決手段】 本発明によるタイバーのネジ加工方法
は、タイバー(2)の一端の端面から所定長の間を、ＮＣ
施盤により、先ず、オネジ加工し、その後、前記オネジ
底をローラバニシング加工する。また、ローラバニシン
グ加工装置は、ローラ(11)と、前記ローラ(11)を回転可
能に保持するホルダ(12)と、前記ホルダ(12)を圧縮バネ
(17)を介して軸回動可能に支持するケース(13)とにより
構成されている。
フ仕上げ加工していたが、十分な疲労強度を得ることが
できず、直径を大きくするか、又は、非常に大型で高価
な転造ねじ加工装置を必要としていた。 【解決手段】 本発明によるタイバーのネジ加工方法
は、タイバー(2)の一端の端面から所定長の間を、ＮＣ
施盤により、先ず、オネジ加工し、その後、前記オネジ
底をローラバニシング加工する。また、ローラバニシン
グ加工装置は、ローラ(11)と、前記ローラ(11)を回転可
能に保持するホルダ(12)と、前記ホルダ(12)を圧縮バネ
(17)を介して軸回動可能に支持するケース(13)とにより
構成されている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機のタイ
バーにおけるネジ部の加工方法及びその加工のためのロ
ーラバニシング装置に関するものである。
バーにおけるネジ部の加工方法及びその加工のためのロ
ーラバニシング装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、射出成形機における金型の型締
力は、複数（通常４本）のタイバーにより支持されてい
る。従って、タイバーには、成形のために金型が閉じら
れたとき引張力が作用し、この引張力が成形サイクルの
度に繰り返しかけられる。また、タイバーは、その一端
において、端面から所定長の間がオネジ加工され、この
オネジに螺合されるナットとのネジ結合により、前記型
締力を支持している。すなわち、タイバーのオネジには
引張力が繰り返し作用する。このように繰り返し引張力
の掛かるタイバーは、オネジのネジ底部の疲労強度を確
保するために、従来より、旋盤によるネジ加工後、ネジ
部をバフ仕上げ加工されている。すなわち、バフ仕上げ
により、ネジ加工表面の凹凸を取り去り、滑らかなネジ
形状とすることにより疲労強度を確保している。また、
他の手段としてオネジを転造加工することにより、疲労
強度を確保している。
力は、複数（通常４本）のタイバーにより支持されてい
る。従って、タイバーには、成形のために金型が閉じら
れたとき引張力が作用し、この引張力が成形サイクルの
度に繰り返しかけられる。また、タイバーは、その一端
において、端面から所定長の間がオネジ加工され、この
オネジに螺合されるナットとのネジ結合により、前記型
締力を支持している。すなわち、タイバーのオネジには
引張力が繰り返し作用する。このように繰り返し引張力
の掛かるタイバーは、オネジのネジ底部の疲労強度を確
保するために、従来より、旋盤によるネジ加工後、ネジ
部をバフ仕上げ加工されている。すなわち、バフ仕上げ
により、ネジ加工表面の凹凸を取り去り、滑らかなネジ
形状とすることにより疲労強度を確保している。また、
他の手段としてオネジを転造加工することにより、疲労
強度を確保している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来のタイバーのネジ
の疲労強度の改善方法は以上のように構成されていたた
め、次のような課題が存在していた。すなわち、バフ仕
上げ加工では、オネジの表面が滑らかになることにより
疲労強度が改善されるが、未だ不十分な場合があり、強
度を増すためにはタイバーの太さを大きくしなければな
らない場合がある。また、オネジを転造する場合は、タ
イバーが長尺棒状部材であるため、芯間距離が対応でき
ず、転造してもタイバー外径とネジ部の同芯度が不良と
なる可能性が高く、また、特に直径が大きくなると長さ
も比例して長大になり、非常に大型の、すなわち高価な
転造ネジ加工装置が必要となる。
の疲労強度の改善方法は以上のように構成されていたた
め、次のような課題が存在していた。すなわち、バフ仕
上げ加工では、オネジの表面が滑らかになることにより
疲労強度が改善されるが、未だ不十分な場合があり、強
度を増すためにはタイバーの太さを大きくしなければな
らない場合がある。また、オネジを転造する場合は、タ
イバーが長尺棒状部材であるため、芯間距離が対応でき
ず、転造してもタイバー外径とネジ部の同芯度が不良と
なる可能性が高く、また、特に直径が大きくなると長さ
も比例して長大になり、非常に大型の、すなわち高価な
転造ネジ加工装置が必要となる。
【０００４】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたものであり、タイバーの直径を大きくする
ことなく、また、安価なローラバニシング装置により、
タイバーの疲労強度を改善する方法及びローラバニシン
グ装置を提供することを目的とする。
めになされたものであり、タイバーの直径を大きくする
ことなく、また、安価なローラバニシング装置により、
タイバーの疲労強度を改善する方法及びローラバニシン
グ装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明によるタイバーの
ネジの疲労強度の改善方法は、タイバーの一端の端面か
ら所定長の間を、ＮＣ旋盤によりオネジ加工し、その
後、前記オネジのネジ底を前記ＮＣ旋盤に取付けたロー
ラバニシング装置のローラによりローラバニシング加工
する方法である。
ネジの疲労強度の改善方法は、タイバーの一端の端面か
ら所定長の間を、ＮＣ旋盤によりオネジ加工し、その
後、前記オネジのネジ底を前記ＮＣ旋盤に取付けたロー
ラバニシング装置のローラによりローラバニシング加工
する方法である。
【０００６】さらに詳細には、前記ネジ底の疲労限増大
に必要な押付け圧力を圧縮バネのバネ力を調整して得る
方法である。
に必要な押付け圧力を圧縮バネのバネ力を調整して得る
方法である。
【０００７】また、ローラバニシング装置は、ローラ
と、前記ローラを回転可能に保持するホルダと、前記ホ
ルダを圧縮バネを介して軸回動可能に支持するケースと
よりなる構成である。
と、前記ローラを回転可能に保持するホルダと、前記ホ
ルダを圧縮バネを介して軸回動可能に支持するケースと
よりなる構成である。
【０００８】さらに、環状のフレームに前記ローラが３
個設けられていると共に、前記各ローラのうち少なくと
も１個は圧縮バネにより付勢されている構成である。
個設けられていると共に、前記各ローラのうち少なくと
も１個は圧縮バネにより付勢されている構成である。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明によるタ
イバーのネジの疲労強度の改善方法及びローラバニシン
グ装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。図
１は第１形態のローラバニシング装置の加工状態を示す
正面図であり、図２はローラバニシング装置の側断面図
である。図において、符号１で示すものは１個のローラ
１１を備えたローラバニシング装置であり、このローラ
バニシング装置１は、ローラ１１、前記ローラ１１を保
持するホルダ１２及び前記ホルダ１２を支持するケース
１３により構成されている。
イバーのネジの疲労強度の改善方法及びローラバニシン
グ装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。図
１は第１形態のローラバニシング装置の加工状態を示す
正面図であり、図２はローラバニシング装置の側断面図
である。図において、符号１で示すものは１個のローラ
１１を備えたローラバニシング装置であり、このローラ
バニシング装置１は、ローラ１１、前記ローラ１１を保
持するホルダ１２及び前記ホルダ１２を支持するケース
１３により構成されている。
【００１０】前記ローラ１１は、略円筒形状であり、円
筒の中間外周に１条の突起１１ａが形成されている。前
記突起１１ａは断面が略三角形であり、加工対象のオネ
ジのネジ底に対応する形状に形成されている。また、前
記ローラ１１は、前記ホルダ１２の先端側の二股形状部
１２ａに設けられた回転支持軸１５に、ラジアル軸受１
４を介して回転可能に保持されている。
筒の中間外周に１条の突起１１ａが形成されている。前
記突起１１ａは断面が略三角形であり、加工対象のオネ
ジのネジ底に対応する形状に形成されている。また、前
記ローラ１１は、前記ホルダ１２の先端側の二股形状部
１２ａに設けられた回転支持軸１５に、ラジアル軸受１
４を介して回転可能に保持されている。
【００１１】前記ホルダ１２は、先端側の前記二股形状
部１２ａと後端側の円柱形状部１２ｂにより構成されて
いる。前記ケース１３は、先端側に前記ホルダ１２の円
柱形状部１２ｂを軸回動可能に収納する第１穴１３ａ
と、前記第１穴１３ａより小径の第２穴１３ｂを後端側
に同芯に連続して形成した筒状部分より構成されてい
る。前記ホルダ１２の円柱形状部１２ｂは第１スラスト
軸受１６及び皿バネ等からなる圧縮バネ１７と共に前記
第１穴１３ａに挿入されている。また、前記円柱形状部
１２ｂの後端面には、前記第２穴１３ｂ、前記第１スラ
スト軸受１６及び前記皿バネ１７の中心孔を貫通して挿
入された軸１８の先端部がねじ部１２Ａを介してネジ結
合されている。前記軸１８のネジを形成された後端部は
前記ケース１３の後端面から突出し、第２スラスト軸受
１９を介してナット２０が螺合されている。さらに、前
記ケース１３の先端部側面及び前記二股形状部１２ａの
後端部側面には、それぞれピン２１，２２が設けられて
いる。なお、このナット２０の螺入状態により圧縮バネ
１７が圧縮されてケース１３に対するローラ１１の疲労
限増大に必要な押圧力が調整される。
部１２ａと後端側の円柱形状部１２ｂにより構成されて
いる。前記ケース１３は、先端側に前記ホルダ１２の円
柱形状部１２ｂを軸回動可能に収納する第１穴１３ａ
と、前記第１穴１３ａより小径の第２穴１３ｂを後端側
に同芯に連続して形成した筒状部分より構成されてい
る。前記ホルダ１２の円柱形状部１２ｂは第１スラスト
軸受１６及び皿バネ等からなる圧縮バネ１７と共に前記
第１穴１３ａに挿入されている。また、前記円柱形状部
１２ｂの後端面には、前記第２穴１３ｂ、前記第１スラ
スト軸受１６及び前記皿バネ１７の中心孔を貫通して挿
入された軸１８の先端部がねじ部１２Ａを介してネジ結
合されている。前記軸１８のネジを形成された後端部は
前記ケース１３の後端面から突出し、第２スラスト軸受
１９を介してナット２０が螺合されている。さらに、前
記ケース１３の先端部側面及び前記二股形状部１２ａの
後端部側面には、それぞれピン２１，２２が設けられて
いる。なお、このナット２０の螺入状態により圧縮バネ
１７が圧縮されてケース１３に対するローラ１１の疲労
限増大に必要な押圧力が調整される。
【００１２】以上のように構成されたローラバニシング
装置１により、タイバー２にオネジ加工する場合につい
て、以下に説明する。先ず、オネジ加工を施工するタイ
バー２を図示しない高精度のＮＣ旋盤にのせる。このＮ
Ｃ旋盤のタレット刃物台５には、図示しないオネジ加工
用刃物及びローラバニシング装置１が取付けられてい
る。次に、ＮＣ旋盤を駆動し、タイバー２の一端の端面
から所定長の間を、図示しないオネジ加工用刃物により
オネジ加工する。次に、ＮＣ旋盤を駆動し、ローラバニ
シング装置１により、オネジ加工後のオネジのネジ底を
ローラバニシング加工する。なお、汎用旋盤にも適用で
きるものである。
装置１により、タイバー２にオネジ加工する場合につい
て、以下に説明する。先ず、オネジ加工を施工するタイ
バー２を図示しない高精度のＮＣ旋盤にのせる。このＮ
Ｃ旋盤のタレット刃物台５には、図示しないオネジ加工
用刃物及びローラバニシング装置１が取付けられてい
る。次に、ＮＣ旋盤を駆動し、タイバー２の一端の端面
から所定長の間を、図示しないオネジ加工用刃物により
オネジ加工する。次に、ＮＣ旋盤を駆動し、ローラバニ
シング装置１により、オネジ加工後のオネジのネジ底を
ローラバニシング加工する。なお、汎用旋盤にも適用で
きるものである。
【００１３】このローラバニシング装置１は、予め、ナ
ット２０の螺合位置を調節することにより、圧縮バネ１
７の圧縮バネ力を所定値に設定しておく。また、ローラ
バニシング装置１の押し付け力が、２本のピン２１，２
２間の間隔を計測して圧縮バネ１７の圧縮力を求めるこ
とにより求まる。ホルダ１２の回転支持軸１５にラジア
ル軸受１４を介して保持されるローラ１１は、突起１１
ａの先端部がタイバー２のオネジのネジ底に所望の押し
付け圧力で押し付けられた状態で、タイバー２の回転と
ともに滑ることなく回転し、ローラバニシング加工す
る。また、ホルダ１２の円柱形状部１２ｂが、第１スラ
スト軸受１６及び第２スラスト軸受１９により、ケース
１３に回転可能に支持されていることにより、突起１１
ａはタイバー２のオネジのリード角に追従することがで
きる。
ット２０の螺合位置を調節することにより、圧縮バネ１
７の圧縮バネ力を所定値に設定しておく。また、ローラ
バニシング装置１の押し付け力が、２本のピン２１，２
２間の間隔を計測して圧縮バネ１７の圧縮力を求めるこ
とにより求まる。ホルダ１２の回転支持軸１５にラジア
ル軸受１４を介して保持されるローラ１１は、突起１１
ａの先端部がタイバー２のオネジのネジ底に所望の押し
付け圧力で押し付けられた状態で、タイバー２の回転と
ともに滑ることなく回転し、ローラバニシング加工す
る。また、ホルダ１２の円柱形状部１２ｂが、第１スラ
スト軸受１６及び第２スラスト軸受１９により、ケース
１３に回転可能に支持されていることにより、突起１１
ａはタイバー２のオネジのリード角に追従することがで
きる。
【００１４】図１及び図２で示す１個のローラを備えた
ローラバニシング装置１はＮＣ旋盤の刃物台に固定して
用いたが、押し付け力が大きくなり過ぎる場合、あるい
はＮＣ旋盤等の剛性が十分でない場合等においては、図
３に示す第２形態、すなわち、３個のローラバニシング
装置１を用いる。この３個のローラバニシング装置１は
環状のフレーム３１に設けられ、１個はホルダ１２（図
３では二股形状部１２ａで図示）がねじ部１３Ａを介し
て調整ローラ支持体３２に出入自在に設けられ、２個は
ホルダ１２（図３では二股形状部１２ａが図示）がフレ
ーム３１に設けた固定ローラ支持体３３に設けられてい
る。各ローラ支持体３２，３３は前述のように先端にロ
ーラ１１を回転可能に保持し、先端が前記フレーム３１
の３方向から中心に向くように、フレーム３１に対して
は前述のように回転可能に支持されている。前記調整ロ
ーラ支持体３２は、特に、図４の側断面図に示すよう
に、前述の第１形態のローラバニシング装置１と同様に
構成されるとともに、さらに、ケース１３が前記フレー
ム３１に設けた調整ローラ支持体３２にネジ部１３Ａを
介して出入自在にネジ結合されている。また、前記固定
ローラ支持体３３は前記ケース１３が軸方向外側への動
きを阻止された状態でフレーム３１に支持されている。
なお、図３の構成では１個のローラ１１のみ調整ローラ
支持体３２に内蔵されて圧縮バネ１７により押圧され、
他のローラ１１は固定としたが、他の２個のローラ１１
も圧縮バネ１７を用いて押圧自在とすることもできる。
ローラバニシング装置１はＮＣ旋盤の刃物台に固定して
用いたが、押し付け力が大きくなり過ぎる場合、あるい
はＮＣ旋盤等の剛性が十分でない場合等においては、図
３に示す第２形態、すなわち、３個のローラバニシング
装置１を用いる。この３個のローラバニシング装置１は
環状のフレーム３１に設けられ、１個はホルダ１２（図
３では二股形状部１２ａで図示）がねじ部１３Ａを介し
て調整ローラ支持体３２に出入自在に設けられ、２個は
ホルダ１２（図３では二股形状部１２ａが図示）がフレ
ーム３１に設けた固定ローラ支持体３３に設けられてい
る。各ローラ支持体３２，３３は前述のように先端にロ
ーラ１１を回転可能に保持し、先端が前記フレーム３１
の３方向から中心に向くように、フレーム３１に対して
は前述のように回転可能に支持されている。前記調整ロ
ーラ支持体３２は、特に、図４の側断面図に示すよう
に、前述の第１形態のローラバニシング装置１と同様に
構成されるとともに、さらに、ケース１３が前記フレー
ム３１に設けた調整ローラ支持体３２にネジ部１３Ａを
介して出入自在にネジ結合されている。また、前記固定
ローラ支持体３３は前記ケース１３が軸方向外側への動
きを阻止された状態でフレーム３１に支持されている。
なお、図３の構成では１個のローラ１１のみ調整ローラ
支持体３２に内蔵されて圧縮バネ１７により押圧され、
他のローラ１１は固定としたが、他の２個のローラ１１
も圧縮バネ１７を用いて押圧自在とすることもできる。
【００１５】以上のように構成された３個のローラバニ
シング装置１により、タイバー２にオネジ加工する場合
について、以下に説明する。先ず、タイバー２の一端の
端面から所定長の間を、オネジ加工用刃物によりオネジ
加工する。次に、各ローラバニシング装置１の３個のロ
ーラ１１のうち固定側のローラ１１の間にタイバー２の
オネジ部を挿入する。次に、調整ローラ支持体３２のケ
ース１３を回してローラ１１の先端をフレーム３１の中
心方向へ突出させ、３個のローラ１１により３方向か
ら、タイバー２のオネジのネジ底を所定の押し付け力で
押し付けるようにセットする。次に、フレーム３１が固
定された状態でタイバー２を回転させることにより、オ
ネジの加工と前述と同様のネジ底のローラバニシング加
工を行う。
シング装置１により、タイバー２にオネジ加工する場合
について、以下に説明する。先ず、タイバー２の一端の
端面から所定長の間を、オネジ加工用刃物によりオネジ
加工する。次に、各ローラバニシング装置１の３個のロ
ーラ１１のうち固定側のローラ１１の間にタイバー２の
オネジ部を挿入する。次に、調整ローラ支持体３２のケ
ース１３を回してローラ１１の先端をフレーム３１の中
心方向へ突出させ、３個のローラ１１により３方向か
ら、タイバー２のオネジのネジ底を所定の押し付け力で
押し付けるようにセットする。次に、フレーム３１が固
定された状態でタイバー２を回転させることにより、オ
ネジの加工と前述と同様のネジ底のローラバニシング加
工を行う。
【００１６】
【発明の効果】本発明によるタイバーのネジの疲労強度
の改善方法及びローラバニシング装置は、以上のように
構成されているため、次のような効果を得ることができ
る。すなわち、タイバーのオネジのネジ底を圧縮バネで
付勢されたローラによりローラバニシング加工すること
により、ネジ底部の微小な凹凸が押し潰されて無くなる
とともに、表面が硬化され、疲労強度が大幅に改善され
る。従って、タイバーの直径を必要以上に大きくしなく
てもよくなる。また、ローラバニシング装置は、小型の
装置であるため、通常のＮＣ旋盤に取付けてローラバニ
シング加工が容易にでき、大型で高価な装置を必要とせ
ず、タイバーの疲労強度改善のための加工を行うことが
できる。
の改善方法及びローラバニシング装置は、以上のように
構成されているため、次のような効果を得ることができ
る。すなわち、タイバーのオネジのネジ底を圧縮バネで
付勢されたローラによりローラバニシング加工すること
により、ネジ底部の微小な凹凸が押し潰されて無くなる
とともに、表面が硬化され、疲労強度が大幅に改善され
る。従って、タイバーの直径を必要以上に大きくしなく
てもよくなる。また、ローラバニシング装置は、小型の
装置であるため、通常のＮＣ旋盤に取付けてローラバニ
シング加工が容易にでき、大型で高価な装置を必要とせ
ず、タイバーの疲労強度改善のための加工を行うことが
できる。
【図１】本発明による第１形態のローラバニシング装置
の加工状態を示す正面図である。
の加工状態を示す正面図である。
【図２】本発明による第１形態のローラバニシング装置
の平面断面図である。
の平面断面図である。
【図３】本発明による第２形態のローラバニシング装置
を示す正面図である。
を示す正面図である。
【図４】本発明による第２形態のローラバニシング装置
の平面断面図である。
の平面断面図である。
１ ローラバニシング装置 １１ ローラ １２ ホルダ １３ ケース １７ 圧縮バネ １８ 軸 ２０ ナット ３１ フレーム ３２ 調整ローラ支持体 ３３ 固定ローラ支持体
Claims (4)
- 【請求項１】 タイバー(2)の一端の端面から所定長の
間を、ＮＣ旋盤によりオネジ加工し、その後、前記オネ
ジのネジ底を前記ＮＣ旋盤に取付けたローラバニシング
装置のローラ(11)によりローラバニシング加工すること
を特徴とするタイバーのネジの疲労強度の改善方法。 - 【請求項２】 前記ネジ底の疲労限増大に必要な押付け
圧力を圧縮バネ(17)のバネ力を調整して得ることを特徴
とする請求項１記載のタイバーのネジの疲労強度の改善
方法。 - 【請求項３】 ローラ(11)と、前記ローラ(11)を回転可
能に保持するホルダ(12)と、前記ホルダ(12)を圧縮バネ
(17)を介して軸回動可能に支持するケース(13)とにより
構成されていることを特徴とするローラバニシング装
置。 - 【請求項４】 環状のフレーム(31)にローラ(11)が３個
設けられていると共に、前記各ローラ(11)のうち少なく
とも１個は圧縮バネ(17)により付勢されていることを特
徴とするローラバニシング装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12742897A JPH10315051A (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | タイバーのネジの疲労強度の改善方法及びローラバニシング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12742897A JPH10315051A (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | タイバーのネジの疲労強度の改善方法及びローラバニシング装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10315051A true JPH10315051A (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=14959722
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12742897A Pending JPH10315051A (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | タイバーのネジの疲労強度の改善方法及びローラバニシング装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10315051A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102642111A (zh) * | 2012-05-03 | 2012-08-22 | 湖北三江航天万山特种车辆有限公司 | 一种齿底滚压装置 |
| WO2014092724A1 (en) * | 2012-12-14 | 2014-06-19 | Brinkman Products, Inc. | Cold root-rolling device |
| CN105643026A (zh) * | 2016-04-01 | 2016-06-08 | 中航飞机起落架有限责任公司 | 一种mj加强内螺纹滚压强化装置 |
| CN110153068A (zh) * | 2019-06-25 | 2019-08-23 | 河北省天然气有限责任公司 | 一种螺栓油漆专用清除工具及螺栓油漆的清除方法 |
| IT202100005498A1 (it) * | 2021-03-09 | 2022-09-09 | Italpressegauss S P A | Metodo di realizzazione di una macchina per pressofusione e macchina per pressofusione |
-
1997
- 1997-05-16 JP JP12742897A patent/JPH10315051A/ja active Pending
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