JPH10314432A - パチンコ玉搬送方法およびその装置 - Google Patents

パチンコ玉搬送方法およびその装置

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JPH10314432A
JPH10314432A JP12702697A JP12702697A JPH10314432A JP H10314432 A JPH10314432 A JP H10314432A JP 12702697 A JP12702697 A JP 12702697A JP 12702697 A JP12702697 A JP 12702697A JP H10314432 A JPH10314432 A JP H10314432A
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JP
Japan
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pachinko ball
roller
spiral coil
groove
pachinko
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JP12702697A
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English (en)
Inventor
Yoshio Kishinami
芳雄 岸浪
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AJINA GIKEN KK
Original Assignee
AJINA GIKEN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送能力が大きく、パチンコ玉クリーナーと
して機能させることもでき、パチンコ玉クリーナーとし
て機能させた場合に清掃能力が大きいパチンコ玉搬送方
法およびその装置を得る。 【解決手段】 固定した螺旋コイル1の内周側で、外周
に軸方向の溝21を有するローラ2を回転駆動し、螺旋
コイル1のピッチ間の間隙からローラ2の溝21にパチ
ンコ玉15を入り込ませ、ローラ2の回転駆動によって
溝21内のパチンコ玉15を溝21と螺旋コイル1に沿
って搬送させる。螺旋コイル1のピッチ間の間隙からパ
チンコ玉15の一部を外方に突出させ、突出したパチン
コ玉15に清掃部材を接触させることにより、パチンコ
玉15を搬送しながら清掃するようにするとよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ玉搬送方
法およびその装置に関するもので、特に、パチンコ玉ク
リーナーとしての機能を兼ねさせることが容易なパチン
コ玉搬送方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ遊技場には、複数個のパチンコ
遊技機が列設されてなるパチンコ島があり、各パチンコ
遊技機で遊技に供されたパチンコ玉は、パチンコ島単位
で回収されて、各パチンコ島の上部に配置された供給タ
ンクに揚送され、この供給タンクから各遊技機に供給さ
れるようになっており、あるいは、パチンコ遊技機1台
毎に回収されて1台のパチンコ遊技機内で循環され、ま
たは、複数のパチンコ遊技機を単位として回収されこの
複数のパチンコ遊技機を単位として循環されるようにな
っている。従って、パチンコ遊技場には多くのパチンコ
玉搬送装置が設置されている。
【0003】従来のパチンコ玉搬送装置は、例えば、バ
ケットコンベヤ等を用いてある程度高い位置に設置され
た供給タンクにパチンコ玉を揚送し、供給タンクからは
位置のエネルギーを利用して傾斜樋などを介してパチン
コ玉の自重で目的の位置まで搬送するようになってい
る。しかし、バケットコンベヤ等を用いたパチンコ玉搬
送装置は、所定の搬送能力を持たせようとすると形態が
嵩張って占有空間が大きくなる難点がある。
【0004】そこで本出願人は、駆動源によって回転駆
動される螺旋コイルと、この螺旋コイルの外周側を保持
する螺旋コイル保持部と、螺旋コイルの外周側から螺旋
コイルのピッチ間の間隙にパチンコ玉の一部が入り込む
ことによってパチンコ玉を搬送することができるよう
に、螺旋コイル保持部の半径方向外側に形成されたパチ
ンコ玉移動用案内部とを有し、駆動源による螺旋コイル
の回転駆動により上記パチンコ玉移動用案内部に沿いパ
チンコ玉を搬送するようにしたパチンコ玉搬送装置を提
案した。特願平8−246157号の出願にかかる発明
がそれである。
【0005】上記出願にかかる発明によれば、パチンコ
玉を水平方向にも搬送することができるし、あるいは曲
線を描きながら搬送することができ、さらに、占有空間
が小さく、設計の自由度が高いパチンコ玉搬送装置を得
ることができる。また、上記出願にかかる発明を利用し
てパチンコ玉クリーナーを構成することもできる。特願
平9−45481号の出願にかかる発明がそれで、パチ
ンコ玉移動用案内部に、搬送されるパチンコ玉に押し付
けられる紐状のクリーニング部材をパチンコ玉搬送方向
に配置したものである。このように、上記特願平8−2
46157号の出願にかかる発明によれば、独特の効果
を得ることができるし、パチンコ玉クリーナーとして機
能させることもできる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明も、螺旋コイル
を用いてパチンコ玉を搬送するものであるが、発想を転
換して螺旋コイルを固定とし、螺旋コイルとは別の部材
を回転駆動することによりパチンコ玉を搬送するように
したもので、搬送能力が大きく、パチンコ玉クリーナー
として機能させることもでき、パチンコ玉クリーナーと
して機能させた場合に清掃能力が大きいパチンコ玉搬送
方法およびその装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のパチンコ玉搬送方法は、固定した螺
旋コイルの内周側で、外周に軸方向の溝を有するローラ
を回転駆動し、螺旋コイルのピッチ間の間隙からローラ
の溝にパチンコ玉を入り込ませ、ローラの回転駆動によ
って上記溝内のパチンコ玉を上記溝と螺旋コイルに沿っ
て搬送させるようにした。請求項2記載の発明のよう
に、螺旋コイルのピッチ間の間隙からパチンコ玉の一部
を外方に突出させ、この突出したパチンコ玉に清掃部材
を接触させることにより、パチンコ玉を搬送しながら清
掃するようにするとよい。
【0008】請求項3記載のパチンコ玉搬送装置は、外
周に軸方向に形成された溝を有し駆動源によって回転駆
動されるローラと、このローラの外周側に固定された螺
旋コイルとを有してなり、螺旋コイルは、ピッチ間の間
隙からパチンコ玉を上記ローラの溝に入り込ませること
ができ、上記ローラの回転駆動により、パチンコ玉を上
記溝と螺旋コイルに沿って搬送することを特徴とする。
請求項4記載の発明のように、螺旋コイルは、ローラの
溝に入り込んだパチンコ玉が外方にこぼれ出ないように
パチンコ玉を受け止めることができるようにするとよ
い。請求項5記載の発明のように、ローラの溝は、複数
条形成するとよい。また、請求項6記載の発明のよう
に、螺旋コイルのピッチ間の間隙は、パチンコ玉導入部
でパチンコ玉の直径よりも大きく、パチンコ玉導入部を
離れるに従いパチンコ玉の直径より小さくなるまで変化
させるとよい。
【0009】請求項7記載の発明のように、螺旋コイル
のピッチ間の間隙からパチンコ玉の一部が外方に突出す
るようにローラの溝の深さと螺旋コイルの外径とを設定
し、螺旋コイルのピッチ間の間隙から外方に突出するパ
チンコ玉に接することができる清掃部材を配置すること
によって、本発明にかかるパチンコ玉搬送装置をパチン
コ玉クリーナーとして利用することができる。この場
合、請求項8記載の発明のように、ローラの回転中心か
ら溝の底部までの距離を、パチンコ玉導入部からパチン
コ玉搬送方向に離れるに従い次第に長くすることによ
り、螺旋コイルのピッチ間の間隙からパチンコ玉の一部
が外方に突出するようにすることができる。上記清掃部
材は、請求項9記載の発明のように、ローラの長さ方向
に張られた紐状の清掃部材とすることができる。また、
請求項10記載の発明のように、上記紐状の清掃部材を
パチンコ玉搬送方向に移動させる駆動装置を有していれ
ばなおよい。請求項11記載の発明のように、ローラの
溝が、緩やかな螺旋を描いて形成されていれば、溝に沿
って搬送されているパチンコ玉が順に清掃部材に当接す
ることができる。
【0010】請求項12記載の発明のように、螺旋コイ
ルは、その外周側を螺旋コイル保持具で保持するとよ
い。請求項13記載の発明のように、ローラの溝の幅
は、1個又は複数個のパチンコ玉を受け入れることがで
きる幅とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかるパチンコ玉搬送方法およびその装置の実施の形
態について説明する。図1において、扁平な箱形の基台
3の上には縦型の枠体16が固定されており、これら基
台3と枠体16に取り付けられた軸受8、9によってロ
ーラ2の軸が支持され、ローラ2が垂直方向に支持され
ると共に垂直方向の軸線を中心に回転自在に支持されて
いる。下側の軸受8はローラ2にかかるスラスト荷重を
支持するスラスト受としても機能している。基台3の上
には駆動源としてのモータ4が縦向きに固定され、基台
3の下方に突出したモータ4の回転軸にはプーリ5が固
着されている。ローラ2の下部の軸も基台3の下方に突
出し、この突出した軸にもプーリ7が固着されている。
これらのプーリ5、7間にはベルト6が掛けられ、モー
タ4の回転力がプーリ5、ベルト6、プーリ7を介して
ローラ2の軸に伝達されることにより、ローラ2がモー
タ4によって回転駆動されるようになっている。
【0012】上記ローラ2の外周側には螺旋コイル1が
固定されている。螺旋コイル1はその下端部が基台3な
どに適宜の固定手段によって固定され、その上端部が例
えば図4に示すような適宜の固定部材18によって枠体
16に固定されている。図2から図5にも示すように、
ローラ2の外周には、断面形状が半円形の溝21が複数
条周方向に一定の間隔で、かつ、ローラ2の軸方向に形
成されている。各溝21は、幅がパチンコ玉15の直径
よりも大きく、深さがパチンコ玉15の直径よりも浅く
形成されている。螺旋コイル1の内径は、ローラ2の外
径よりも多少大きく、螺旋コイル1の内周とローラ2の
外周との間に僅かな間隙が生じる程度に設定され、固定
された螺旋コイル1の内周側でローラ2がモータ4によ
り回転駆動させれるようになっている。
【0013】図1において、螺旋コイル1の下端付近の
外周側には、ホッパ12が配置され、パチンコ玉導入樋
11を経てパチンコ玉がホッパ12に導入されるように
なっている。螺旋コイル1の下端付近はパチンコ玉導入
部10となっていて、ホッパ12からパチンコ玉15を
ローラ2の各溝21に入り込ませるために、パチンコ玉
導入部10の螺旋コイル1のピッチ間の間隙は、図3、
図5に示すようにパチンコ玉15の直径よりも大きいL
1となっている。ここで、螺旋コイル1のピッチ間の間
隙とは、互いに隣接するコイルピッチ間の隙間のことで
あり、コイルの太さも含めたいわゆるコイルピッチとは
異なる。前述のように、ローラ2の各溝21の深さはパ
チンコ玉15の直径よりも浅く、螺旋コイル1はローラ
2の外周面に僅かな間隙をおいて対向しているため、ロ
ーラ2の溝21に入り込んだパチンコ玉15は外方にこ
ぼれ出ないように螺旋コイル1によって受け止められ
る。また、螺旋コイル1のピッチ間の間隙は、パチンコ
玉導入部10から上方に離れるに従いパチンコ玉15の
直径より小さいL2となるまで変化しているため、これ
によっても、上記溝21と螺旋コイル1に沿って上方に
搬送されるパチンコ玉15(この搬送動作は後で詳細に
説明する)が、螺旋コイル1のピッチ間の間隙からこぼ
れ出ないようになっている。
【0014】螺旋コイル1の上端付近はパチンコ玉15
の排出部13となっていて、ローラ2の溝21に沿って
搬送されたパチンコ玉15は、螺旋コイル1による拘束
が螺旋コイル1の上端で解かれることにより上記排出部
13からローラ2の外方にこぼれ出る。このこぼれ出た
パチンコ玉15を別の個所に移送し、あるいは収納する
ために上記排出部13に続く移送樋14が配置されてい
る。パチンコ玉15はローラ2の回転方向のどの位置で
こぼれ出るか定まっていないので、図4に二点鎖線14
Aで示すように移送樋14の端部を螺旋コイル1の上端
部の周囲にめぐらすことが望ましい。
【0015】次に、上記実施の形態にかかるパチンコ玉
搬送方法あるいはパチンコ玉搬送装置によるパチンコ玉
搬送動作について説明する。固定された螺旋コイル1の
内周側で、外周に複数条の軸方向の溝21を有するロー
ラ2を、駆動源としてのモータ4によって回転駆動し、
ガイド樋11を通じてホッパ12にパチンコ玉15を導
入する。ホッパ12内のパチンコ玉15は、パチンコ玉
導入部10において螺旋コイル1のピッチ間の間隙から
ローラ2の各溝21に入り込み、パチンコ玉15が外部
にこぼれ出ないように螺旋コイルで受け止められる。各
溝21に入り込んだパチンコ玉15は、ローラ2の回転
駆動に伴いそれぞれの溝21に入り込んだ状態でローラ
2の周方向に移動すると共に、固定された螺旋コイル1
の螺旋に沿って上方に向かって搬送される。ローラ2の
一つの溝21には、螺旋コイル1のピッチ毎に一つずつ
パチンコ玉15が入り込み、ローラ2の各溝21毎にパ
チンコ玉15が列をなして搬送される。
【0016】ローラ2が1回転する毎にパチンコ玉15
は螺旋コイル1の1ピッチ分ずつ上方に搬送される。こ
のようにして上方に搬送されたパチンコ玉15は、螺旋
コイル1の上端に至ることによって螺旋コイル1による
拘束が解かれ、排出部13から外方にこぼれ出、移送樋
14を経て適宜の個所に移送される。
【0017】以上説明した実施の形態によれば、固定し
た螺旋コイル1の内周側で、外周に軸方向に溝21を有
するローラ2を回転駆動し、螺旋コイル1のピッチ間の
間隙から上記ローラ2の溝21にパチンコ玉15を入り
込ませ、上記ローラ2の回転駆動によって上記溝21内
のパチンコ玉15を溝21と螺旋コイル1に沿って搬送
させるようにしたため、パチンコ玉15を円滑に搬送す
ることができる。また、ローラ2に複数条の溝21を形
成し、それぞれの溝21に沿ってパチンコ玉15を搬送
するようにしたため、ローラの1回転につき多数のパチ
ンコ玉を搬送することができ、能率の良いパチンコ玉搬
送方法および搬送能力の大きいパチンコ玉搬送装置を提
供することができる。
【0018】図1から図5に示す上記実施の形態では、
パチンコ玉搬送の全行程において、パチンコ玉15は螺
旋コイル1の外周内にあって、螺旋コイル1のピッチ間
の間隙から突出することはない。しかし、螺旋コイル1
のピッチ間の間隙からパチンコ玉15の一部が外方に突
出するように、ローラ2の溝21の深さと螺旋コイル1
の外径とを設定してもよい。螺旋コイル1のピッチ間の
間隙からパチンコ玉15の一部が外方に突出するように
しておけば、後で詳細に説明するように、パチンコ玉ク
リーナーとしての機能を付加することができる。
【0019】螺旋コイル1のピッチ間の間隙からパチン
コ玉15の一部を外方に突出させるための具体例を図
6、図7に示す。図6(a)において、ローラ2の直径
および各溝21の深さは上下方向に変わりがなく、これ
に対して螺旋コイル1の直径は、パチンコ玉導入部10
で最も大きく、パチンコ玉導入部10からパチンコ玉搬
送方向に遠ざかるに従って順次小さくなり、パチンコ玉
導入部10から螺旋コイル1の5〜6ピッチ目あたりで
最小となり、それから上は最小径と同一の径となってい
る。このため、図6(d)に示すように、パチンコ玉導
入部10でのローラ2の溝21の底から螺旋コイル1の
外周端までの距離S1はパチンコ玉15の直径よりも大
きく、パチンコ玉15が搬送されるに従い、図6(c)
にS2で示すようにローラ2の溝21の底から螺旋コイ
ル1の外周端までの距離が小さくなり、螺旋コイル1の
直径が最小の位置では、図6(b)にS3で示すよう
に、ローラ2の溝21の底から螺旋コイル1の外周端ま
での距離がパチンコ玉15の直径よりも小さくなるまで
変化している。その結果、螺旋コイル1の直径が最小の
位置では、螺旋コイル1のピッチ間の間隙からパチンコ
玉15の一部が螺旋コイル1の外周端よりも外方に突出
するようになっている。
【0020】なお、図6に示す例では、螺旋コイル1の
外径が順次小さくなるに従い、螺旋コイル1のピッチ間
の間隙も順次小さくなり、螺旋コイル1のピッチ間の間
隙からパチンコ玉15の一部が螺旋コイル1の外周端よ
りも外方に突出する位置では、螺旋コイル1のピッチ間
の間隙がパチンコ玉15の直径よりも小さく、螺旋コイ
ル1のピッチ間の間隙からパチンコ玉15こぼれ出ない
ようになっている。
【0021】図7に示す例は、ローラ2の各溝21の深
さを順次変えることによって、螺旋コイル1のピッチ間
の間隙からパチンコ玉15の一部を外方に突出させるよ
うにしたものである。図7(a)に示すように、ローラ
2の直径および螺旋コイル1の直径は上下方向に変わり
がなく、これに対して各溝21の深さはパチンコ玉導入
部10で最も深く、パチンコ玉導入部10からパチンコ
玉搬送方向に遠ざかるに従って順次浅くなり、パチンコ
玉導入部10から螺旋コイル1の5〜6ピッチ目あたり
で最も浅くなり、それから上は最も浅い深さと同じ深さ
となっている。このため、図7(d)に示すように、パ
チンコ玉導入部10でのローラ2の溝21の底から螺旋
コイル1の外周端までの距離S1はパチンコ玉15の直
径よりも大きく、パチンコ玉15が搬送されるに従い、
図7(c)にS2で示すようにローラ2の溝21の底か
ら螺旋コイル1の外周端までの距離が小さくなり、螺旋
コイル1の直径が最小の位置では、図7(b)にS3で
示すように、ローラ2の溝21の底から螺旋コイル1の
外周端までの距離がパチンコ玉15の直径よりも小さく
なるまで変化している。その結果、各溝21が最も浅い
位置では、螺旋コイル1のピッチ間の間隙からパチンコ
玉15の一部が螺旋コイル1の外周端よりも外方に突出
するようになっている。
【0022】図7に示す例でも、溝21の深さが順次浅
くなるに従い、螺旋コイル1のピッチ間の間隙も順次小
さくなり、螺旋コイル1のピッチ間の間隙からパチンコ
玉15の一部が螺旋コイル1の外周端よりも外方に突出
する位置では、螺旋コイル1のピッチ間の間隙がパチン
コ玉15の直径よりも小さく、螺旋コイル1のピッチ間
の間隙からパチンコ玉15がこぼれ出ないようになって
いる。
【0023】螺旋コイル1は、負荷の変動や負荷がアン
バランスになることによって変形したり傾いたりするこ
ともあり得る。そこで、荷重の変動等によって螺旋コイ
ル1が変形したり傾いたりすることのないように、螺旋
コイル保持具を付加することが望ましい。図8、図9は
その例を示すもので、螺旋コイル1の外周側に円筒状の
螺旋コイル保持具30を配置したものである。螺旋コイ
ル1の外周端は螺旋コイル保持具30の内周面に接して
いる。螺旋コイル1は、接着、溶接、その他適宜の手段
で螺旋コイル保持具30に一体に固着してもよいし、あ
えて固着しなくてもよい。螺旋コイル1のピッチ間の間
隙からパチンコ玉15の一部が螺旋コイル1の外周端か
ら突出しないタイプであれば、パチンコ玉導入部10お
よび排出部13を除き、パチンコ玉搬送行程の全範囲に
わたる螺旋コイル保持具30を配置することができる。
螺旋コイル1の外周が螺旋コイル保持具30によって位
置規制されるため、負荷の変動や負荷がアンバランスに
なったりしても、螺旋コイル1の変形や傾きが規制され
る。
【0024】図10、図11は螺旋コイル保持具の別の
例を示す。図10、図11において、符号31は板状の
螺旋コイル保持具を示す。螺旋コイル保持具31は複数
個(図示の例では4個)用いられ、各螺旋コイル保持具
31は螺旋コイル1の外周側に周方向に等間隔に配置さ
れている。各螺旋コイル保持具31は螺旋コイル1の外
周端に、接着、溶接、その他適宜の手段で一体に固着し
てもよいし、螺旋コイル1の外周端に接しているだけで
もよい。この例の場合も、螺旋コイル1のピッチ間の間
隙からパチンコ玉15の一部が螺旋コイル1の外周端か
ら突出しないタイプであれば、パチンコ玉導入部10お
よび排出部13を除き、パチンコ玉搬送行程の全範囲に
わたり螺旋コイル保持具31を配置することができる。
この例の場合も、図8、図9に示す例の場合と同様の作
用効果を得ることができる。
【0025】前記図6、図7に示す例のように螺旋コイ
ル1のピッチ間の間隙からパチンコ玉15の一部が螺旋
コイル1の外周端よりも外方に突出するようになってい
るものにおいては、負荷の変動などで螺旋コイル1のピ
ッチ間の間隙が広がり、このピッチ間の間隙からパチン
コ玉15がこぼれ出ることもあり得るので、これを防止
するための規制部材を設けるとよい。図12、図13は
この規制部材を設けた例を示す。図12、図13におい
て、螺旋コイル1の外周側には円筒状の規制部材32が
配置されている。規制部材32の内周面と螺旋コイル1
の外周との間には適宜の間隙が存在していおり、螺旋コ
イル1のピッチ間の間隙から突出したパチンコ玉15の
一部が上記間隙内を周方向に移動しながらパチンコ玉1
5がローラ2の溝21に沿って搬送されるようになって
いる。また、螺旋コイル1のピッチ間の間隙から突出し
たパチンコ玉15の一部は規制部材32の内周面に接す
ることによりローラ2の半径方向外周側の位置規制がな
され、上記ピッチ間の間隙からパチンコ玉15がこぼれ
出るのが防止される。
【0026】螺旋コイル1のピッチ間の間隙からパチン
コ玉15の一部が螺旋コイル1の外周端よりも外方に突
出するようになっているものにおいては、突出したパチ
ンコ玉15の一部に清掃部材を接触させることにより、
パチンコ玉クリーナーとしての機能を付加することがで
きる。例えば、図12、図13に示す実施の形態におけ
る規制部材32を清掃部材とし、あるいは規制部材32
の内周面に清掃部材を貼り付けることによっても、この
清掃部材にパチンコ玉15が接することによってパチン
コ玉15の表面の汚れ、埃、指紋などが清掃部材によっ
て拭き取られる。以下、パチンコ玉クリーナーとしての
機能を付加した各種具体例について説明する。
【0027】図14、図15に示す実施の形態は、螺旋
コイル1の外方の適宜の個所に紐状の清掃部材33を配
置したものである。この清掃部材33は、図示されない
プーリ等の適宜の保持手段に掛けられて、ローラ2の長
さ方向すなわちローラ2の溝21の方向と平行な方向に
張られている。清掃部材33はまたスライド部材34に
形成された段部34aに当たっている。この段部34a
は清掃部材33の張設方向に延びている。また、上記段
部34aは、ローラ2が図14において反時計方向に回
転駆動されるものとすると、ローラ2と共に円弧を描い
て移動するパチンコ玉15が清掃部材33に当たること
によってパチンコ玉15の移動方向に移動しようとする
清掃部材33を受け止めることができる向きに形成され
ている。上記スライド部材34はL字型のガイド部材3
6に沿ってローラ2の半径方向に移動可能に設けられる
と共に、ガイド部材36の折曲部とスライド部材34と
の間に配置された圧縮ばね35によってローラ2側に向
かって移動付勢されている。この付勢力により、清掃部
材33が、ローラ2の回転に伴って移動してくるパチン
コ玉15に接触することができる。スライド部材34の
上記付勢力による移動は、スライド部材34の一部が螺
旋コイル1の外周に接触することにより、又は適宜のス
トッパにより規制される。
【0028】上記紐状の清掃部材33としては、例え
ば、太めの凧糸、太めの綿糸などのように、糸を幾重に
も捩り合わせた太めの糸、ロープ、人造繊維その他適宜
のものを任意に選択して使用することができる。さら
に、クリーニング部材33に少量の油脂や防錆剤や光沢
剤を付加して、パチンコ玉に光沢や潤滑性を与えたり、
錆を防止するようにしてもよい。後で詳細に説明する駆
動装置によって、清掃部材33は、ローラ2の溝21に
沿ったパチンコ玉15の搬送の向きに対し反対の向きに
移動させられ、また、清掃部材33には適宜の張力が付
加されている。
【0029】このように、図14、図15に示す実施の
形態によれば、ローラ2と共に円弧を描いて移動しなが
らローラ2の溝21と螺旋コイル1に沿い搬送されるパ
チンコ玉15が清掃部材33に接触することにより、パ
チンコ玉15の表面の汚れ、埃、指紋などが清掃部材3
3によって拭き取られ、パチンコ玉クリーナーとしても
機能することになる。しかも、紐状の清掃部材33がロ
ーラ2の溝21と平行に螺旋コイル1の複数ピッチにわ
たって延びているため、搬送されつつある一つのパチン
コ玉15は清掃部材33に複数回接触することになり、
能率的に清掃が行われる。さらに、ローラ2と共に回転
移動しているパチンコ玉15が清掃部材33に当接する
ため、当接時の衝撃で頑固な汚れなども除去することが
できる利点がある。また、紐状の清掃部材33は低速で
連続的に、あるいは間欠的に移動し、汚れのないきれい
な清掃部材33が供給されて清掃に供されるため、清掃
効果を高めることができるし、清掃部材33の移動の向
きはパチンコ玉15の搬送の向きとは反対向きであるた
め、搬送されるパチンコ玉15は、まず清掃部材33の
比較的汚れの程度の大きい部分に接し始め、徐々に汚れ
の程度の小さい部分に移行し、最後は汚れのない清澄な
部分に接して清掃が終わるため、清掃効果をより一層高
めることができる。もっとも、清掃部材33の移動の向
きは任意であり、パチンコ玉15の搬送の向きと同じ向
きに移動させてもよい。
【0030】図16に示す実施の形態は、図14、図1
5に示す実施の形態における螺旋コイル1の外周側に規
制部材37を付加した形態である。規制部材37は、図
12、図13に示す実施の形態における規制部材32と
基本的には同じであるが、螺旋コイル1のピッチ間の間
隙から外方に突出しているパチンコ玉15の一部に清掃
部材33を接触させるために、スライド部材34、ガイ
ド部材36に対する逃げとしてのスリット37aが形成
されている点が異なる。
【0031】次に、パチンコ玉クリーナーとしての機能
を備えたパチンコ玉搬送方法およびその装置の全体の実
施の形態について図17を参照しながら説明する。図1
7において、パチンコ玉搬送装置自体は図1〜図5につ
いて説明した実施の形態と同様に構成されている。ま
た、パチンコ玉クリーナーとしての基本的な構成は図1
4、図15に示すクリーナーの構成と同じである。図1
7には紐状の清掃部材33をパチンコ玉搬送方向に移動
させる駆動装置が開示されているので、以下、この清掃
部材の駆動装置について説明する。
【0032】図17において、パチンコ玉15を下から
上に向かって搬送可能に上下方向に配置されたローラ2
および螺旋コイル1の側方には、前述の紐状の清掃部材
33と、スライド部材34と、ぱね35とガイド部材3
6とを有してなるパチンコ玉クリーナーが配置されてい
る。清掃部材33は、パチンコ玉搬送装置の上寄りの位
置に配置された供給リール40から繰り出され、ガイド
ローラ41を経てスライド部材34の一側面に沿わせら
れ、スライド部材34の下端から出た清掃部材33はガ
イドローラ42、43を経て対をなす駆動ローラ44と
圧接ローラ45との間に導かれるようになっている。駆
動ローラ44はモータ46によって図17において反時
計方向に回転駆動され、圧接ローラ45との共働により
清掃部材33を下方に引っ張るようになっている。この
引っ張り力により清掃部材33が上から下に向かって移
動するようになっている。上記ローラ対44、45の下
方には容器47が配置され、引っ張られた清掃部材33
が容器47に収容されるようになっている。
【0033】スライド部材34は図14について説明し
たように、清掃部材33を受け止める段部がスライド部
材34の上下の長さ方向全体に形成されている。清掃部
材33はスライド部材34に沿って上下方向に、螺旋コ
イル1の約20ピッチ分の長さにわたって延びていて、
スライド部材34の上下方向の長さの範囲内で清掃部材
33に、搬送途中のパチンコ玉15が接触することがで
きるようになっている。ガイド部材36の長さもスライ
ド部材34の上下方向の長さとほぼ同じになっていて、
ガイド部材36とスライド部材34の長さに応じた適宜
数のばね35が用いられている。モータ46は低速で清
掃部材33を移動させる。あるいは、一定の時間間隔で
間欠的に清掃部材33を移動させる。供給リール40に
は適宜の回転抵抗が与えられ、清掃部材33に適宜の張
力が与えられている。供給リール40から供給すべき清
掃部材33が消費されてしまった場合は新たな供給リー
ル40をセットして新たな清掃部材33を供給する。ク
リーニングに供されて汚れた清掃部材33は廃棄しても
よいし、洗浄して再使用してもよい。
【0034】図17に示す実施の形態によれば、図1
4、図15に示す実施の形態について述べた効果と同様
の効果を得ることができる。なお、図17に示す紐状の
清掃部材33に代えて、平ベルト状の清掃部材を用いて
もよい。平ベルト状の清掃部材を用いる場合も、図17
に示す清掃部材の駆動装置と同じ構成の駆動装置を用い
ることができる。
【0035】図18〜図21は、本発明に付加すること
ができるパチンコ玉クリーニング装置の各種変形例を示
す。図18に示す例は、清掃部材として平ベルト状の清
掃部材50を用いた例の一つであって、扁平なU溝状の
保持体48の溝で清掃部材50を保持し、保持体48を
ばね49で付勢することにより、清掃部材50を、ロー
ラ2と共に回転移動するパチンコ玉15に向かって押し
つけるようにしたものである。この例によれば、清掃部
材50とパチンコ玉15との接触面積が多くなり、クリ
ーニングの能率が高まる利点がある。この実施の形態の
場合も、ベルト状の清掃部材50をパチンコ玉15の搬
送方向(ローラ2の溝21と平行な方向)に移動させる
とよく、さらに、パチンコ玉15の搬送の向きに対し逆
向きに移動させればなおよい。
【0036】図19に示す例は、ローラ状の清掃部材5
1を用いた例である。ローラ状の清掃部材51はパチン
コ玉15の搬送方向(ローラ2の溝21と平行な方向)
にある程度の長さを有しており、螺旋コイル1に近接し
てローラ2の溝21と平行な方向に配置されている。ロ
ーラ2の回転に伴って円弧を描きながら移動するパチン
コ玉15は、螺旋コイル1のピッチ間の間隙から突出し
ている部分が清掃部材51の外周面に接触することがで
き、これによってクリーニングが行われる。清掃部材5
1は、パチンコ玉15との接触部がパチンコ玉15の移
動の向きと逆向きになるように回転駆動するとよい。し
かし、必ずしも清掃部材51を回転駆動する必要はな
く、パチンコ玉15の接触によって回転することができ
るようにしてもよい。その場合、清掃部材51の回転に
対して抵抗力を与えておけば、清掃部材51がパチンコ
玉15の表面を擦る力が働くので、能率の良い清掃を行
うことができる。
【0037】図20に示す例は、平板状の清掃部材52
を用いた例である。清掃部材52はパチンコ玉15の搬
送方向であるローラ2の溝21と平行な方向とこれに直
交する方向にある程度の長さを有する平板状の部材であ
り、ローラ2の回転に伴って円弧を描きながら移動する
パチンコ玉15は、螺旋コイル1のピッチ間の間隙から
突出している部分が上記平板状の清掃部材52に接触
し、これによって清掃が行われるようになっている。清
掃部材52はパチンコ玉15との接線方向に移動させ
る。この場合、比較的速い速度で往復移動させてもよい
し、極低速で、あるいは間欠的に僅かずつ、さらには一
方向にのみ移動させてもよい。
【0038】図21に示す例は、平ベルト状の清掃部材
53を用いた例の変形例であって、ローラ2の回転に伴
って円弧を描きながら移動するパチンコ玉15は、螺旋
コイル1のピッチ間の間隙から突出している部分が、プ
ーリ54の外周に沿って円弧状に折り返された清掃部材
53の上記折り返し部に接触し、これによってパチンコ
玉15の清掃が行われるようになっている。平ベルト状
の清掃部材53は、パチンコ玉15の搬送方向であるロ
ーラ2の溝21と平行な方向の寸法すなわち幅寸法が、
螺旋コイル1の複数ピッチにまたがる程度に形成されて
いる。また、プーリ54又は図示されない別のプーリな
どの回転駆動によって清掃部材53を移動させるように
なっている。この場合、比較的速い速度で往復移動させ
てもよいし、極低速で、あるいは間欠的に僅かずつ、さ
らには一方向にのみ移動させてもよい。
【0039】以上説明した図18〜図21に示すパチン
コ玉クリーニング装置も、図14、図15に示す実施の
形態について述べた効果と同様の効果を得ることができ
る。
【0040】本発明に用いることができるローラの溝の
横断面形状は、これまで説明してきた実施の形態に見ら
れるような半円形状のものに限られるものではない。例
えば、図22に示す例のように、ロムら2に横断面形状
が角張った形の溝22を形成してもよい。溝22はロー
ラ2に複数条周方向に等間隔でローラ2の中心軸線に平
行に延びた形で形成されている。各溝22の幅は1個の
パチンコ玉の直径よりも多少大きい程度として一つの溝
22にパチンコ玉が1列に入り込むようにしてもよい
し、一つの溝22にパチンコ玉が複数列をなして入り込
むようにしてもよい。
【0041】図23は、ローラ2の溝にパチンコ玉が複
数の列をなして入り込むようにした例を示す。図23に
おいて、ローラ2には4条の溝23が形成されている
が、各溝23の幅は、各溝23にパチンコ玉が2列をな
して入り込むことができる幅に形成されている。この例
の場合も、これまで説明してきた実施の形態と同様にパ
チンコ玉15を搬送することができ、また、清掃部材を
付加することによってパチンコ玉クリーナーとして機能
させることもできる。
【0042】これまで説明してきた実施の形態は、パチ
ンコ玉を上下方向に搬送するものとして構成されていた
が、本発明にかかるパチンコ玉搬送方法およびその装置
はパチンコ玉を水平方向に搬送することもできるし、斜
め上下方向にも搬送することができる。図24に示す実
施の形態は、パチンコ玉を水平方向に搬送することがで
きるようにしたものである。図24において、螺旋コイ
ル1と複数条の溝21を有するローラ2は図1に示す実
施の形態と同様に構成されていて、これら螺旋コイル1
とローラ2が水平方向に設置されている点で図1に示す
実施の形態と異なっている。ローラ2はその両端部の軸
が軸受58、59によって回転自在に支持されている。
軸受58、59は図示されないフレームその他適宜の固
定部材に固定されている。螺旋コイル1の外周側には円
筒状の規制部材57が配置されている。
【0043】ローラ2の一端側(図において右端側)の
軸には、軸受58の外方において駆動源としてのモータ
60の出力軸が直結されている。モータ60の例とし
て、適宜の回転速度でローラ2を回転駆動するように減
速モータなどが用いることができる。螺旋コイル1は図
において右端側のピッチ間の間隙がパチンコ玉15の直
径よりも大きくなっていて、この部分がパチンコ玉導入
部10となっている。このパチンコ玉導入部10にはパ
チンコ玉導入樋15を経て搬送すべきパチンコ玉15が
導入され、導入されたパチンコ玉15は螺旋コイル1の
ピッチ間の間隙からローラ2の溝21に入り込み、規制
部材57によってこぼれ出るのが規制されるようになっ
ている。ローラ2の溝21に入り込んだパチンコ玉15
は、モータ60でローラ2が回転駆動されることによ
り、上記各溝21と螺旋コイル1とでガイドされながら
図の右方から左方に向かって搬送される。螺旋コイル1
のピッチ間の間隙は、上記パチンコ玉導入部10と排出
部13を除きパチンコ玉15の直径よりも小さくなって
いるため、搬送途中でパチンコ玉15が上記ピッチ間の
間隙からこぼれ出ることはないし、仮にこぼれ出ようと
しても規制部材57によって規制される。螺旋コイル1
の左端に至ったパチンコ玉15は排出部13から落下
し、移送樋62によって所定の場所に移送され、あるい
は収納される。
【0044】上記規制部材57は上側の一部がその長さ
方向に切り欠かれていて、この切欠き部にパチンコ玉ク
リーナーが配置されている。このパチンコ玉クリーナー
は図17に示す実施の形態に付加されているものと基本
的には同じであり、紐状の清掃部材33、スライド部材
34、ぱね35、ガイド部材36、供給リール40、ガ
イドローラ41、42を有してなる。螺旋コイル1とロ
ーラ2は水平方向に向けて取り付けられているため、清
掃部材33、スライド部材34も水平方向に向けて配置
され、ローラ2と共に回転移動しつつ水平方向に搬送さ
れるパチンコ玉15が清掃部材33に接触して、図17
に示す実施の形態と同様にパチンコ玉15が清掃され
る。図24に示す実施の形態では、清掃部材56を巻き
取るリール56が設けられている。巻き取りリール56
は図示されないモータによって回転駆動され、供給リー
ル40から供給されてパチンコ玉15の清掃に供された
清掃部材33を巻き取るようになっている。巻き取りリ
ール56による清掃部材33の巻き取りは極低速で連続
して行ってもよいし、間欠的に行ってもよい。
【0045】清掃部材33を移動させることにより、す
でに説明したとおりの効果を得ることができる。また、
清掃部材33は自動的に供給リール40から供給され、
清掃に供された後は自動的に巻き取りリール56に巻き
取られるため、人手を要することなく、汚れた清掃部材
33を自動的に交換したのと実質的に同じ効果を得るこ
とができ、省力化を図ることができる。清掃部材33の
移動の向きは逆向きであってもよい。
【0046】なお、パチンコ玉を受け入れるためにロー
ラに形成する溝は、必ずしもローラの中心軸線と平行な
直線状の溝である必要はなく、ローラの中心軸線に対し
僅かに傾けて形成することにより、緩やかな螺旋を描い
ていてもよい。本発明にパチンコ玉クリーナーとしての
機能を付加する場合はむしろ上記のように緩やかな螺旋
を描いた溝を形成するのがよい。何故なら、清掃部材に
多数のパチンコ玉が同時に接触するのではなく、パチン
コ玉が螺旋に沿って順番に清掃部材に接触するため、衝
撃が少なく、騒音も小さくなるからである。清掃部材を
付加した図示の実施の形態は何れも清掃部材が1個であ
ったが、清掃部材を複数個付加すれば清掃能力がさらに
高まり、清掃部材を接触させる範囲を短くすることがで
きる。従って、本発明を専らパチンコ玉クリーナーとし
て用いる場合は、コンパクトにまとめることができる。
【0047】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、固定した
螺旋コイルの内周側で、外周に軸方向の溝を有するロー
ラを回転駆動し、螺旋コイルのピッチ間の間隙から上記
ローラの溝にパチンコ玉を入り込ませ、ローラの回転駆
動によって上記溝内のパチンコ玉を溝と螺旋コイルに沿
って搬送させるようにしたため、パチンコ玉を円滑に搬
送することができると共に、パチンコ玉を複数の列に整
列させながら搬送することができるため、パチンコ玉を
能率的に搬送することができるパチンコ玉搬送方法を得
ることができる。
【0048】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、螺旋コイルのピッチ間の間隙からパ
チンコ玉の一部を外方に突出させ、この突出したパチン
コ玉に清掃部材を接触させることにより、パチンコ玉を
搬送しながら清掃するようにしたため、パチンコ玉を搬
送しつつ清掃することができる。また、清掃部材を螺旋
コイルの複数ピッチにまたがらせておけば、搬送されつ
つある一つのパチンコ玉は清掃部材に複数回接触するこ
とになり、能率的に清掃を行うことができる。
【0049】請求項3記載の発明によれば、外周に軸方
向に形成された溝を有し駆動源によって回転駆動される
ローラと、このローラの外周側に固定された螺旋コイル
とを有してなり、螺旋コイルは、ピッチ間の間隙からパ
チンコ玉を上記ローラの溝に入り込ませることができ、
上記ローラの回転駆動により、パチンコ玉を上記溝と螺
旋コイルに沿って搬送するようにしたため、パチンコ玉
を能率良く円滑に搬送することができるパチンコ玉搬送
装置を得ることができる。特に、請求項5記載の発明の
ように、上記ローラの溝を複数条にすることも容易であ
り、これによって、パチンコ玉を能率的に搬送すること
ができる。
【0050】請求項7記載の発明によれば、螺旋コイル
のピッチ間の間隙からパチンコ玉の一部が外方に突出す
るようにローラの溝の深さと螺旋コイルの外径とを設定
し、螺旋コイルのピッチ間の間隙から外方に突出するパ
チンコ玉に接することができる清掃部材を配置したた
め、パチンコ玉を搬送しつつ清掃することが可能なパチ
ンコ玉搬送装置を得ることができる。また、清掃部材を
螺旋コイルの複数ピッチにまたがらせて配置しておけ
ば、搬送されつつある一つのパチンコ玉は清掃部材に複
数回接触することになり、能率的に清掃を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるパチンコ玉搬送方法およびその
装置の一実施の形態をを示す一部断面正面図である。
【図2】同上実施の形態の螺旋コイルとローラの平面図
である。
【図3】同上螺旋コイルとローラの拡大縦断面図であ
る。
【図4】同上実施の形態の排出部付近の平面図である。
【図5】同上実施の形態の螺旋コイルとローラの縦断面
図である。
【図6】本発明に適用可能な螺旋コイルとローラの変形
例を示す縦断面図である。
【図7】本発明に適用可能な螺旋コイルとローラの別の
変形例を示す縦断面図である。
【図8】本発明に螺旋コイル保持具を付加した例を示す
一部断面平面図である。
【図9】同上拡大縦断面図である。
【図10】本発明に螺旋コイル保持具を付加した別の例
を示す一部断面平面図である。
【図11】同上拡大縦断面図である。
【図12】本発明に螺旋コイル保持具を付加した別の例
を示す一部断面平面図である。
【図13】同上拡大縦断面図である。
【図14】本発明にパチンコ玉クリーナを付加した例を
示す平面図である。
【図15】同上一部断面正面図である。
【図16】本発明にパチンコ玉クリーナを付加した別の
例を示す平面図である。
【図17】パチンコ玉クリーナを付加した本発明にかか
るパチンコ玉搬送方法およびその装置の別の実施の形態
を示す一部断面正面図である。
【図18】本発明に付加することができるパチンコ玉ク
リーナのさらに別の例を示す平面図である。
【図19】本発明に付加することができるパチンコ玉ク
リーナのさらに別の例を示す平面図である。
【図20】本発明に付加することができるパチンコ玉ク
リーナのさらに別の例を示す平面図である。
【図21】本発明に付加することができるパチンコ玉ク
リーナのさらに別の例を示す平面図である。
【図22】本発明に適用可能なローラの変形例を示す平
面図である。
【図23】本発明に適用可能なローラの別の変形例を示
す平面図である。
【図24】パチンコ玉クリーナを付加した本発明にかか
るパチンコ玉搬送方法およびその装置のさらに別の実施
の形態を示す一部断面正面図である。
【符号の説明】
1 螺旋コイル 2 ローラ 4 駆動源としてのモータ 10 パチンコ玉導入部 15 パチンコ玉 21 溝 22 溝 23 溝 30 螺旋コイル保持具 31 螺旋コイル保持具 33 清掃部材 50 清掃部材 51 清掃部材 52 清掃部材 60 駆動源としてのモータ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定した螺旋コイルの内周側で、外周に
    軸方向の溝を有するローラを回転駆動し、上記螺旋コイ
    ルのピッチ間の間隙から上記ローラの溝にパチンコ玉を
    入り込ませ、上記ローラの回転駆動によって上記溝内の
    パチンコ玉を上記溝と螺旋コイルに沿って搬送させるこ
    とを特徴とするパチンコ玉搬送方法。
  2. 【請求項2】 螺旋コイルのピッチ間の間隙からパチン
    コ玉の一部を外方に突出させ、この突出したパチンコ玉
    に清掃部材を接触させることにより、パチンコ玉を搬送
    しながら清掃することができる請求項1記載のパチンコ
    玉搬送方法。
  3. 【請求項3】 外周に軸方向に形成された溝を有し駆動
    源によって回転駆動されるローラと、 上記ローラの外周側に固定された螺旋コイルとを有して
    なり、 上記螺旋コイルは、ピッチ間の間隙からパチンコ玉を上
    記ローラの溝に入り込ませることができ、 上記ローラの回転駆動により、パチンコ玉を上記溝と螺
    旋コイルに沿って搬送することを特徴とするパチンコ玉
    搬送装置。
  4. 【請求項4】 螺旋コイルは、ローラの溝に入り込んだ
    パチンコ玉が外方にこぼれ出ないようにパチンコ玉を受
    け止めることができる請求項3記載のパチンコ玉搬送装
    置。
  5. 【請求項5】 ローラの溝は、複数条形成されている請
    求項3記載のパチンコ玉搬送装置。
  6. 【請求項6】 螺旋コイルのピッチ間の間隙は、パチン
    コ玉導入部でパチンコ玉の直径よりも大きく、パチンコ
    玉導入部を離れるに従いパチンコ玉の直径より小さくな
    るまで変化している請求項3記載のパチンコ玉搬送装
    置。
  7. 【請求項7】 螺旋コイルのピッチ間の間隙からパチ
    ンコ玉の一部が外方に突出するようにローラの溝の深さ
    と螺旋コイルの外径とが設定され、 螺旋コイルのピッチ間の間隙から外方に突出するパチン
    コ玉に接することができる清掃部材が配置されていてパ
    チンコ玉クリーナーを兼ねている請求項3記載のパチン
    コ玉搬送装置。
  8. 【請求項8】 ローラの回転中心から溝の底部までの距
    離を、パチンコ玉導入部からパチンコ玉搬送方向に離れ
    るに従い次第に長くすることにより、螺旋コイルのピッ
    チ間の間隙からパチンコ玉の一部が外方に突出するよう
    にした請求項7記載のパチンコ玉搬送装置。
  9. 【請求項9】 清掃部材は、ローラの長さ方向に張られ
    た紐状の清掃部材である請求項7記載のパチンコ玉搬送
    装置。
  10. 【請求項10】 紐状の清掃部材をパチンコ玉搬送方向
    に移動させる駆動装置を有する請求項9記載のパチンコ
    玉搬送装置。
  11. 【請求項11】 ローラの溝は、緩やかな螺旋を描いて
    形成された請求項3記載のパチンコ玉搬送装置。
  12. 【請求項12】 螺旋コイルは、その外周側が螺旋コイ
    ル保持具で保持されている請求項3記載のパチンコ玉搬
    送装置。
  13. 【請求項13】 ローラの溝の幅は、1個又は複数個の
    パチンコ玉を受け入れることができる幅である請求項3
    記載のパチンコ玉搬送装置。
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