JPH10312718A - 超電導ケーブル導体 - Google Patents

超電導ケーブル導体

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JPH10312718A
JPH10312718A JP9120879A JP12087997A JPH10312718A JP H10312718 A JPH10312718 A JP H10312718A JP 9120879 A JP9120879 A JP 9120879A JP 12087997 A JP12087997 A JP 12087997A JP H10312718 A JPH10312718 A JP H10312718A
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JP
Japan
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wire
tape
cable conductor
layer
silver
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JP9120879A
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English (en)
Inventor
Jun Fujigami
純 藤上
Munetsugu Kamiyama
宗譜 上山
Norihiro Saga
宣弘 嵯峨
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

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  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブル導体を構成するテープ状酸化物超電
導線の超電導特性を高いレベルに維持できる技術を見出
し、それにより、コンパクトでより大きな電流を流すこ
とができるケーブル導体を提供する。 【解決手段】 超電導ケーブル導体1は、銅パイプ10
上に4層で螺旋状に巻付けられたテープ状酸化物超電導
線12a、12b、12cおよび12dを有する。各層
の間には、電気絶縁材11a、11bおよび11cが挿
入されている。このような構造の超電導ケーブル導体1
において、銅パイプ10の外径は18〜30mmであ
る。各層における超電導線12a、12b、12cまた
は12dの螺旋ピッチは、各層の外径D1 、D2 、D3
またはD4 の2倍〜20倍である。テープ状酸化物超電
導線12a、12b、12cおよび12dは、銀合金を
含みかつ銀よりも機械的強度が高い安定化金属を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超電導ケーブルに
用いられる導体に関し、特に、芯材上に複数本のテープ
状酸化物超電導線が巻付けられた構造を有する超電導ケ
ーブル導体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、より高い臨界温度を示す超電導材
料として開発されてきた高温酸化物超電導体(セラミッ
ク超電導体)は、液体窒素を冷媒とした超電導ケーブル
への応用が期待されている。これが実現した場合、高価
な液体ヘリウムが必要な金属系超電導ケーブルで懸案事
項となっている、断熱システムの簡素化、および冷却コ
ストの低減を一気に克服できるであろう。
【0003】フォーマと呼ばれる芯材上に複数本の酸化
物超電導線が螺旋状に巻付けられた構造を有する超電導
ケーブル導体がこれまで開発されてきた。用いられる酸
化物超電導線は、たとえば、パウダー・イン・チューブ
法と呼ばれる製造方法によって得ることができる。この
製造方法は、塑性加工と焼結の工程の組合せにより、酸
化物超電導体の焼結体に高い配向性を持たせ、高い臨界
電流密度をもたらすようになってきた。この方法によっ
て得られる線材は、一般的に、酸化物超電導体の焼結体
からなるフィラメントと、それを覆う銀の安定化マトリ
ックスとからなる。
【0004】酸化物超電導体のフィラメントが安定化マ
トリックスで覆われた構造を有する線材の機械的特性
は、安定化マトリックスの材質に大きく依存している。
安定化マトリックスが銀の場合、銀の強度は相対的に低
いため、線材の臨界電流密度は引張りおよび曲げによっ
て顕著に低下する。複数の銀シース線材をフォーマにス
パイラル状に巻いてケーブル導体を調製する場合、線材
に張力と曲げが同時に印加されるが、このような張力お
よび曲げは、線材本来の臨界電流密度を低下させる。所
定の範囲内で曲げ歪のみを加えて臨界電流密度の低下が
起こらない場合でも、これに張力が加わると顕著に臨界
電流密度が低下することがある。概して、フォーマ上に
巻かれた線材の臨界電流密度は、線材本来の臨界電流密
度より低くなっている。
【0005】フォーマ上に巻かれた線材の臨界電流密度
の低下を抑制する1つの方法は、線材に印加される張力
および曲げ歪をできるだけ小さくすることである。しか
しながら、曲げ歪を小さくするために線材の巻きピッチ
を大きくしていけば、線材の笑いや巻き弛みが発生す
る。笑いや巻き弛みを防止するには、線材に印加される
張力および曲げをそれほど小さくすることができない。
【0006】超電導ケーブル導体には、コンパクトな構
造において大電流を低いエネルギ損失で送ることができ
るという特性が要求される。送電を交流で行なった場合
に発生するエネルギ損失、すなわち交流損失をできるだ
け小さくするには、フォーマ上に巻かれる線材の螺旋ピ
ッチを短くすることが望ましい。しかし、ピッチを短く
すれば、線材にかかる機械的歪は増大し、それによって
線材の超電導特性、すなわち臨界電流密度および臨界電
流は低下していく。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の1つの目的
は、ケーブル導体を構成する酸化物超電導線の超電導特
性、特に臨界電流および臨界電流密度を高いレベルに維
持できる技術を見出し、それによりコンパクトな構造で
より大きな電流を流すことができる酸化物超電導ケーブ
ル導体を提供することにある。
【0008】本発明のもう1つの目的は、交流損失の低
い酸化物超電導ケーブル導体を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、長尺の芯材
と、芯材上に螺旋状に巻付けられた複数本のテープ状酸
化物超電導線とを備える超電導ケーブル導体であって、
テープ状酸化物超電導線が、酸化物超電導体からなるフ
ィラメントと、該フィラメントを覆いかつ銀合金を含ん
で銀よりも機械的強度が高い安定化金属とからなり、芯
材の外径が18mm〜30mmであり、複数本のテープ
状酸化物超電導線は芯材上で複数の層を形成しており、
かつ芯材上に巻付けられた複数本のテープ状酸化物超電
導線の各層における螺旋ピッチが各層の外径の2倍〜2
0倍であることを特徴とする。
【0010】本発明において、フィラメントはビスマス
系酸化物超電導体からなることが好ましい。安定化金属
は、フィラメントを直接覆う第1の部分と、第1の部分
を覆う第2の部分とを備えることができ、第1の部分
は、第2の部分の成分がフィラメントへ拡散することを
防止するものであることが好ましい。第2の部分は、銀
よりも機械的強度の高い銀合金からなることができる。
また、第1の部分は、銀からなることが好ましい。より
具体的には、第1の部分は銀からなり、第2の部分は、
0.25〜0.75重量%のMnを含むAg−Mn合金
からなることができる。
【0011】複数のテープ状酸化物超電導線によって構
成される複数の層において、外側の層におけるテープ状
酸化物超電導線の螺旋ピッチは、内側の層におけるテー
プ状酸化物超電導線の螺旋ピッチ以下であることが好ま
しい。また、用いられるテープ状酸化物超電導線におい
て、厚みに対する幅の比(アスペクト比)が10以上で
あることが好ましい。特に、テープ状酸化物超電導線
は、酸化物超電導体からなる複数のフィラメントを有す
る多芯線であることが好ましい。多芯線において、複数
のフィラメントが撚られている構造を提供することがで
きる。また、交流用途の場合、複数の層の間には、電気
絶縁材を設けることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、たとえば、直径130
mmφの66kV3心一括型の超電導ケーブルを構成す
るための導体として特に有用である。この超電導ケーブ
ルを製作するために、電気絶縁性能、断熱性能、冷媒の
循環を考慮すると、ケーブルを構成する3つの導体の各
外径は18〜30mmφに収まることが好ましかった。
本発明では、外径が18〜30mmの芯材にテープ状酸
化物超電導線を巻付けてケーブル導体を構成することに
より、このようなケーブルの構成に適した導体を提供す
る。
【0013】一方、外径18〜30mmφの芯材にテー
プ状酸化物超電導線を巻付けて、コンパクトでかつ性能
の高いケーブル導体を得るため、次のような技術が重要
であることを本発明者らは見出した。安定化マトリック
スが銀のみからなるテープ状酸化物超電導線を上述した
寸法の芯材に巻付けてケーブル導体を製作しようとする
と、芯材にかかる引張応力および曲げ歪によって、線材
自体の臨界電流密度が顕著に低下した。結果として、複
数の線材を芯材に巻付けて得られる導体において、臨界
電流の低下を招き、所定容量の導体を得るためには、よ
り多くの線材を用いなければならなかった。これは、ケ
ーブル導体をよりコンパクトにすること、および電流密
度を高めることの障害になっていた。臨界電流密度の低
下を防ぐ目的で、線材の巻ピッチを長くし、その曲げ歪
を緩和させていくと、得られた導体において線材の笑い
や巻き弛みが発生するという問題が生じた。本発明者ら
の検討の結果、線材を巻きつけて得られる導体の外径の
20倍以下のピッチで線材を芯材上に巻付けることが、
線材の笑いおよび巻き弛みの防止に効果的であることが
見出された。また、線材は、10MPa以上の張力をか
けて芯材上に巻付けることが好ましかった。10MPa
以上の張力も、線材の笑い、巻き弛みの防止に寄与し得
ることが見出された。そして、本発明者らは、これらの
巻き条件を満たすために、銀合金を含みかつ銀よりも機
械的強度の高い安定化金属でフィラメントが覆われたテ
ープ状酸化物超電導線を用いることが効果的であること
を見出した。以下の実施例に示すとおり、銀合金を安定
化マトリックスに用いた線材は、これらの巻き条件下に
おいて、臨界電流密度の低下を顕著に抑制することがで
きた。上述した条件を用いることにより、従来にない、
コンパクトで大容量の電流を流すことができ、かつ曲げ
を与えても線材の笑いの生じない超電導ケーブル導体を
実現することができた。
【0014】図1は、本発明による超電導ケーブル導体
の一具体例を示している。超電導ケーブル導体1におい
て、長尺の円筒状芯材10のまわりには、テープ状酸化
物超電導線12a、12b、12cおよび12dが4層
で螺旋状に巻付けられている。図2は、テープ状酸化物
超電導線が螺旋状に巻かれる様子を示すものである。図
2示すように、芯材10上において、線材12は所定の
ピッチ(P)で螺旋状に巻かれる。図1に示す導体にお
いて、各層の線材12a、12b、12c、12dは、
所定のピッチで螺旋状に巻かれる。図1(b)に示すよ
うに、各層において、所定本数のテープ状酸化物超電導
線が並べて配置される。各層における線材の螺旋ピッチ
は、各層の外径の2〜20倍である。すなわち、第1層
における線材12aの螺旋ピッチは、線材12aによっ
て構成される第1層の外径D1 の2〜20倍である。同
様に、第2層の線材12bの螺旋ピッチは、第2層の外
径D2 の2〜20倍であり、第3層の線材12cの螺旋
ピッチは、第3層の外径D 3 の2〜20倍であり、第4
層の線材12dの螺旋ピッチは、第4層の外径D4の2
〜20倍である。このような範囲のピッチで線材を巻く
ことにより、線材の笑いや巻き弛みを効果的に防止でき
る。また線材12a、12b、12cおよび12dは、
10MPa以上の張力、たとえば10MPa〜100M
Paの範囲の張力により芯材10上に巻付けることがで
きる。図1に示すように、第1層と第2層との間で線材
の巻き方向を互いに逆にすることができ、第3層と第4
層との間で線材の巻き方向を互いに逆にすることができ
る。しかしながら、線材の巻き方向は特に限定されるも
のではなく、用途に応じて変えることができる。また、
図1に示すケーブル導体では、第1層の線材12aと第
2層の線材12bとの間、第2層の線材12bと第3層
の線材12cとの間、および第3層の線材12cと第4
層の線材12dとの間にそれぞれ電気絶縁材料11a、
11bおよび11cが設けられている。これらの電気絶
縁層は、交流用途のケーブル導体において有用である。
また芯材10を導電性の金属で形成する場合、芯材と第
1層目の線材との間をさらに電気的に絶縁してもよい。
電気絶縁材料の配置は、用途に応じて変更することがで
き、たとえば直流用途の場合、電気絶縁材料を設けなく
てもよい。
【0015】図3は、本発明による超電導ケーブル導体
のもう1つの具体例を示している。超電導ケーブル導体
2において、円筒状の芯材20上には、テープ状酸化物
超電導線22aおよび22bが2層で螺旋状に巻付けら
れている。第1層の線材22aの螺旋ピッチは、第1層
の外径D′1 の2〜20倍である。第2層の線材22b
の螺旋ピッチは、第2層の外径D′2 の2〜20倍であ
る。各層において、所定本数の線材がほぼ平行に配置さ
れる。図3に示す導体では、第1層と第2層との間で線
材の巻き方向が互いに逆になっているが、巻き方向は用
途に応じて任意に変更することができる。第1層と第2
層との間には電気絶縁層21が設けられている。電気絶
縁層は、交流用途において結合損失等の交流損失を低減
するため有用である。しかしながら、電気絶縁層は本発
明において必須ではなく、たとえば直流用途において
は、電気絶縁層のない導体の構造を提供することができ
る。また、線材22aおよび22bは、10MPa以上
の張力、たとえば10MPa〜100MPaの張力をか
けて芯材上に巻付けることが好ましい。
【0016】本発明のケーブル導体において、芯材は通
常フォーマと呼ばれるものである。フォーマは、超電導
ケーブル導体のため必要な長さを有し、ケーブル導体の
ほぼ中心に設けられる。テープ線を巻付けるため、フォ
ーマは、略円筒形または螺旋形状とすることができる。
フォーマは、一般にその全長にわたってほぼ一定の直径
を有することが好ましい。フォーマは、ステンレス鋼、
銅、アルミニウム、FRP(繊維強化プラスチック)等
からなることができる。フォーマは、可撓性を有する管
状体であることが好ましい。可撓性を有するフォーマ
は、ケーブル導体に適当な可撓性を付与することができ
る。十分な強度を有しかつ可撓性を有するフォーマとし
て、たとえば、螺旋状の溝を有するパイプ、蛇腹を有す
るベローズ管、スパイラル構体等と呼ばれる螺旋形状の
フォーマ等を用いることもできる。一方、中空の円筒形
状のフォーマも好ましく用いることができる。
【0017】図2に示すように、テープ状酸化物超電導
線は、芯材上において所定の範囲のピッチ(P)で螺旋
状に巻付けられる。層状に巻付けられたテープ状超電導
線において、各層における螺旋ピッチは、各層の外径の
2〜20倍である。すなわち、テープ状酸化物超電導線
がn層(nは2以上の整数)で巻かれたケーブル導体に
おいて、i層(1≦i≦n)のテープ状酸化物超電導線
の螺旋ピッチは、それによって構成されるi層の外径の
2〜20倍である。この範囲のピッチで超電導線を巻付
けることにより、巻かれた線材の螺旋形状を確実に維持
でき、より容量の大きなケーブル導体を提供できる。一
方、螺旋ピッチが各層の外径の20倍を超えると、巻付
けられた線材の笑いや撚り乱れが多く発生する。一方、
螺旋ピッチを各層外径の2倍未満にすると、線材に過度
の曲げ歪がかかり、その臨界電流密度が顕著に低下する
ようになる。
【0018】本発明に用いられるテープ状酸化物超電導
線において、酸化物超電導体からなるフィラメントを覆
う安定化金属は、銀合金を含みかつ銀よりも高い機械的
強度を有する。このような線材を用いることによって、
10MPa以上の張力をかけて、導体径の20倍よりも
十分短いピッチで線材を巻付けた場合にも、機械的歪に
よる臨界電流密度の低下を多くとも約50%程度に抑制
できるようになった。一方、銀のみからなる安定化マト
リックスでフィラメントが覆われた酸化物超電導線で
は、同様の条件で機械的歪を付与すると臨界電流密度の
低下は90%以上になった。安定化金属に銀合金を含む
線材を用いることによって、これまで実現できなかった
より短いピッチでの線材の集合が可能になった。
【0019】テープ状超電導線を多層に巻付けて得られ
るケーブル導体は、交流通電時に層間のインピーダンス
の差により偏流が発生し、交流損失が増大するという問
題を有している。その対策として、各層のピッチを調整
すること(特にピッチを短くすること)によって、各層
のインピーダンスを均等にし、偏流を抑制することが考
えられる。安定化マトリックスが銀のみからなる線材を
用いる場合、巻きピッチを短くしていくことによって線
材にかかる歪が増大し、その結果顕著に臨界電流密度が
低下する。安定化マトリックスが銀のみからなる線材を
用いた従来技術では、ピッチを短くして交流損失を低減
することは困難であった。一方、本発明によれば、安定
化マトリックスが銀合金を含む線材は曲げ歪に対しても
比較的高い臨界電流密度を保持できるため、線材の巻き
ピッチをより短くしてケーブル導体の交流損失を低下さ
せることが可能になった。特に本発明によれば、多層に
巻付けられた線材において、(外側の層の巻きピッチ)
≦(内側の層の巻きピッチ)の関係を維持する導体構造
により、交流損失のより小さな導体を提供できるように
なった。
【0020】本発明において、銀合金には、Ag−Mn
合金、たとえば、0.25〜0.75重量%、好ましく
は0.4〜0.6重量%のMnを含有するAg−Mn合
金を用いることができる。さらに、それ以外の銀合金と
してAg−Mg合金、Ag−Sb合金、Ag−Ni合金
等を用いることができる。
【0021】本発明の超電導ケーブル導体には、たとえ
ば図4に示すような複合構造を有するテープ状酸化物超
電導線を用いることが好ましい。テープ状酸化物超電導
線50は、酸化物超電導体からなるフィラメント51、
およびそれを覆う安定化マトリックス54からなる。安
定化マトリックス54は、フィラメント51を直接覆う
第1の部分52と、第1の部分を覆う第2の部分53か
らなる。第1の部分52は、フィラメントと実質的に反
応することなく、フィラメントの超電導特性をほとんど
劣化させない材料からなり、かつ第2の部分53からの
成分がフィラメント51へ拡散することを防止する。第
2の部分は、銀よりも機械的強度の高い銀合金からなる
ことができる。第1の部分52は、たとえば銀からなる
ことが好ましい。安定化マトリックス54をこのような
複合構造にすることで、銀合金中の添加元素がフィラメ
ント51まで拡散して超電導相と化学的に反応し、超電
導特性を劣化させることを防止できる。さらに、外側の
銀合金からなる層によって、線材の機械的強度を高め、
曲げ歪および張力に対して臨界電流密度が低下しない線
材を提供することができる。好ましい組合せとして、第
1の部分52に銀を用い、第2の部分53に、0.25
〜0.75重量%、好ましくは0.4〜0.6重量%の
Mnを含有するAg−Mn合金を用いることができる。
線材の超電導特性、たとえば臨界電流密度を高レベルに
維持するには、Mn含有量は、0.75重量%以下が好
ましく、0.6重量%以下がより好ましい。一方、線材
の機械的強度を高めるには、Mn含有量は0.25重量
%以上が好ましく、0.4重量%以上がより好ましい。
図4に示すような構造の線材を用いることにより、安定
化マトリックスが銀のみからなる線材とほぼ同じレベル
の臨界電流密度を有する線材を提供できる一方、安定化
マトリックスが銀のみからなる線材が本来の臨界電流密
度を維持できる曲げ歪の約2倍まで曲げても直線状態と
同等の臨界電流密度を維持し、しかも安定化マトリック
スが銀のみからなる線材が本来の臨界電流密度を維持で
きる張力の約5倍まで張力を印加しても、張力フリーの
状態と同等の臨界電流密度を維持する線材が提供でき
る。このような特性を有する線材は、直径が18〜30
mmの芯材に、10MPa以上の張力でしかも導体外径
の20倍以下の巻きピッチで巻くという条件に適合して
いる。複合化された安定化マトリックスを有する線材
は、巻き乱れや笑いを防止し、しかも臨界電流密度を低
下させずに線材を集合するのに特に有用である。複合化
安定化マトリックスを構成する第2の部分の他の材料と
しては、たとえばAg−Mg合金、Ag−Sb合金、A
g−Ni合金等を用いることができる。
【0022】本発明に用いられるテープ状酸化物超電導
線は、銀合金を含む安定化マトリックス中に酸化物超電
導体からなるフィラメントが埋込まれた構造を有してい
る。用いられる線材は、単芯線および多芯線のいずれで
もよい。酸化物超電導体には、イットリウム系酸化物超
電導体、ビスマス系酸化物超電導体、タリウム系酸化物
超電導体、水銀系酸化物超電導体等があるが、(Bi,
Pb)2 Sr2 Ca2Cu3 10-Y、Bi2 Sr2 Ca
2 Cu3 10-Y(0≦Y<1)、(Bi,Pb)2 Sr
2 Ca1 Cu2 8-X 、Bi2 Sr2 Ca1 Cu2
8-X (0≦X<1)等のビスマス系酸化物超電導体は、
高い臨界温度および臨界電流密度を有する線材が比較的
容易に得られるという点からより好ましい。テープ状超
電導線は、たとえばパウダー・イン・チューブ法に従っ
て、酸化物超電導体の原料粉末の調製、粉末の安定化材
シースへの充填、塑性加工および焼結のプロセスを経て
製造することができる。原料粉末の調製では、超電導体
を構成する元素の酸化物および/または炭酸塩の粉末が
所定の配合比で混合され、かつ焼結された後、焼結物を
粉砕して原料粉末を得る。得られた粉末は安定化材から
なるパイプに充填される。粉末が充填されたパイプに塑
性加工が施され、線材が得られる。塑性加工には、たと
えば、伸線加工、静水圧プレス、圧延加工等が用いられ
る。通常、伸線加工および圧延加工の後、テープ状の線
材が得られる。多芯線を製造する場合、伸線加工の後得
られた複数の線材が安定化材からなるチューブに充填さ
れ、塑性加工に供される。塑性加工には、たとえば伸線
加工および圧延加工が用いられる。安定化マトリックス
に銀合金を含む線材は、銀合金を含むパイプを用いるこ
とによって得られる。特に多芯線を製造する場合、粉末
を直接充填するパイプに銀を用い、伸線加工の後得られ
た複数の線材を充填するパイプに上述した銀合金を用い
れば、好ましい複合構造を有する安定化マトリックスが
得られる。塑性加工の後得られるテープ状線は、焼結工
程に供される。焼結は、たとえば約800℃〜約900
℃、好ましくは約840℃〜850℃の温度において行
われる。塑性加工と焼結の組合せにより、高い配向性を
有するほぼ単一の超電導相を生成することができる。上
記プロセスにより製造されたテープ状超電導線のフィラ
メントは、テープ線の長手方向にわたってほぼ均一な超
電導相を有し、超電導相のc軸は、テープ線の厚み方向
にほぼ平行に配向することができる。また、フィラメン
トにおける結晶粒は、テープ線の長手方向に延びるフレ
ーク状であり、結晶粒同士は強く結合している。フレー
ク状の結晶粒は、テープ線の厚み方向に積層される。用
いられるテープ状超電導線のサイズは、特に限定される
ものではないが、たとえば幅が1.0mm〜10mm、
好ましくは2mm〜6mm、厚みが0.05mm〜1m
m、好ましくは0.1mm〜0.4mmである。また、
テープ状酸化物超電導線において、厚みに対する幅の
比、すなわちアスペクト比は10以上、たとえば10〜
20であることが好ましい。このようなサイズにおい
て、上述した構造のフィラメントを有するテープ線は、
たとえば、4×103 〜3×10 4 A/cm2 の臨界電
流密度を保持することができる。また、本発明のケーブ
ル導体において多芯線を用いることが好ましく、そのよ
うな多芯線は、たとえば7〜10,000、好ましくは
37〜1,000のフィラメントを有することができ
る。
【0023】本発明のケーブル導体において、フィラメ
ントが捩られているテープ状多芯線を用いることもでき
る。このような超電導線を模式的に示すと図5のとおり
である。超電導多芯テープ60においてフィラメント6
1は、たとえば所定のピッチLで撚られた形状を有する
ことができる。フィラメントがこのように撚られている
と、安定化金属62とフィラメント61の間に流れる誘
導電流は、撚りピッチ間ごとに分断され、小ループとな
り、したがって、その電流の大きさは制限される。この
ため、撚りのない場合とくらべて、安定化金属に発生す
るジュール発熱は抑えられ、交流損失は低減される。こ
のような撚りフィラメントを有する多芯線は、たとえば
次のようにして作成することができる。まず、単芯線を
複数本安定化金属のパイプ中に嵌合した後、これに伸線
加工を施す。次に、丸線の状態において芯材に捩り加工
を施す。このとき、捩れた形状のフィラメントが形成さ
れる。次いで、再度伸線した後圧延を行ない、焼結を行
う。このような工程において、フィラメントは撚られた
形状を保持しながら、伸線、圧延加工等により径や厚み
が変化する。
【0024】交流用途において、ケーブル導体に発生す
る交流損失を低減するため、テープ状酸化物超電導線の
層の間に絶縁層を設けることが好ましい。絶縁層に用い
る材料として、カプトン、ポリプロピレンラミネートペ
ーパー(PPLP)、ポリエチレン(PE)、クラフト
紙等の種々の絶縁材を挙げることができるが、絶縁材は
液体窒素中でひび割れ等の劣化が生じないものが好まし
い。これらの材料は、紙、シート、フィルム、布、テー
プ等の種々の形態において絶縁層を形成するため用いる
ことができる。絶縁層の厚さは、導体のコンパクト化の
障害にならないよう0.1mm以下であることがより好
ましい。以下に、実施例によって本発明をより詳細に説
明する。
【0025】
【実施例】
[テープ状酸化物超電導線の調製]Bi2 3 、Pb
O、SrCO3 、CaCO3 およびCuOを用いて、B
i:Pb:Sr:Ca:Cu:O=1.8:0.4:
2:2:3の組成比を有する粉末を調製した。得られた
粉末に、700℃12時間、800℃8時間、850℃
8時間の熱処理を順に行っていった。それぞれの熱処理
の後、得られた焼結物をボールミルで粉砕した。850
℃8時間の熱処理の後粉砕して得られた粉末を、800
℃で15分間加熱処理にすることによって脱気した後、
外径12mmφ、内径10mmφの銀パイプに充填し
た。粉末が充填された銀パイプを1.02mmφまで伸
線した後、得られた線材61本を外径12mmφ、内径
9mmφのAg−Mn合金パイプに嵌合した。嵌合にあ
たっては、Mnの含有量が0.1〜2.0重量%の範囲
で異なる種々のAg−Mn合金パイプを用いた。なお、
合金パイプにおいて、Mnおよび不可避的不純物以外の
残部はAgであった。61本の線材を嵌合したパイプを
1.15mmφまで伸線した後、厚さ0.24mmまで
圧延した。圧延により得られたテープ線材に845℃5
0時間の1次熱処理を施した後、さらに厚さ0.2mm
まで圧延し、次いで840℃50時間の2次熱処理を行
った。得られた線材において、ビスマス系2223相酸
化物超電導体からなる61のフィラメントは、銀のマト
リックスで直接覆われ、銀のマトリックスは、種々のM
n含有量を有するAg−Mn合金マトリックスで覆われ
ていた。
【0026】得られた線材について、液体窒素中、外部
磁場印加なしの状態で臨界電流密度を直流4端子法によ
り測定した。測定の結果、Mnの添加量が0.5重量%
以下であれば、安定化マトリックスが銀のみからなる線
材と同等の臨界電流密度を維持できることがわかった。
次に、ケーブル導体への使用を模擬して、室温における
引張曲げ試験をおこなった。安定化マトリックスが銀の
みからなる従来の線材は、10MPaの張力で引張りな
がら曲げを与えると、1%の曲げ歪を印加したときほと
んど超電導性が失われた。これに対して、Mnの添加量
が0.4重量%以上のAg−Mn合金マトリックスを外
側に有するテープ状超電導線では、10MPaの張力お
よび1%の曲げ歪下において臨界電流密度の低下を約5
0%に抑制することができた。一方、Mn含有量が0.
6重量%より高くなっていくと、Mnの影響により線材
の臨界電流密度が低下していく傾向がみられた。これら
の実験結果に基づくと、線材の臨界電流密度を好ましい
高レベルに維持しかつその機械的強度を10MPaの張
力に対して好ましいレベルにするため、Mn添加量は
0.25〜0.75重量%が好ましく、0.4〜0.6
重量%がより好ましく、0.5重量%が最も好ましかっ
た。
【0027】[巻きピッチの検討]上述したプロセスに
よって得られた、Mnの含有量が0.5重量%のAg−
Mn合金マトリックスを外側に有する線材を用いて、好
ましい範囲の巻きピッチを調べた。外径18〜30mm
φの銅パイプ上に、ケーブル導体製造用の線材集合装置
を用いて、10MPaの引張応力を線材に加えながら、
任意のピッチで線材を巻付けた。その結果、線材を銅パ
イプ上に巻付けて得られるケーブル導体において各層外
径の20倍以上のピッチで線材を巻付けると、線材の笑
いおよび撚り乱れが頻発した。巻きピッチを、得られる
導体の外径の20倍以下にすると、そのような不都合を
顕著に抑制できることがわかった。一方、ピッチを導体
外径の2倍未満にすると、銅パイプ上に巻かれた線材の
臨界電流密度の低下は著しかった。
【0028】実施例1 上述したプロセスによって得られた0.5重量%のMn
を含有するAg−Mn合金マトリックスを外側に有する
テープ状酸化物超電導線と、上述したプロセスにおいて
Ag−Mn合金パイプの代わりに銀パイプを用いて同様
に作製した安定化マトリックスが銀のみからなるテープ
状酸化物超電導線とをそれぞれ用いて、図1に示すよう
な構造の4層ケーブル導体を作製した。ケーブル導体の
作製にあたり、それぞれの線材を外径19mmφの銅パ
イプ上に並べて螺旋状に巻いた。層間はクラフト紙によ
って絶縁した。第1、2、3および4層のそれぞれにお
いて、15、15、16、16本の線材を巻いた。線材
を集合するときの張力は10MPaであり、線材の巻き
ピッチはいずれの層においても200mmであった。得
られたケーブル導体の外径は23mmであった。得られ
たケーブル導体の臨界電流を測定した結果、Ag−Mn
合金を用いた線材によるケーブル導体は2100Aの臨
界電流を有したのに対し、安定化マトリックスが銀のみ
からなる線材を用いたケーブル導体は、1400Aの臨
界電流を示した。本発明によるケーブル導体の方が、従
来のケーブル導体に比べて顕著に高い臨界電流を示すこ
とが明らかになった。
【0029】実施例2 上述したプロセスにより得られた0.5重量%のMnを
含有するAg−Mn合金マトリックスを外側に有するテ
ープ状酸化物超電導線と、実施例1において比較のため
用いた安定化金属が銀のみからなる線材とをそれぞれ用
いて、図3に示すような構造の2層導体を作製した。そ
れぞれの線材を外径19mmφの銅パイプ上に並べて螺
旋状に巻いた。層間はクラフト紙によって絶縁した。第
1層および第2層において、それぞれ15本、10本の
線材を巻付けた。線材を集合するときの張力は10MP
aであり、1層目の線材の螺旋ピッチは360mm、2
層目の線材の螺旋ピッチは50mmであった、いずれの
線材を用いた場合にも、外径が21mmのケーブル導体
を得た。
【0030】得られた導体について臨界電流を測定した
結果、銀合金を用いた線材により構成されたケーブル導
体は650Aの臨界電流を示したのに対し、安定化マト
リックスが銀のみからなる線材を用いたケーブル導体は
200Aの臨界電流を示した。本発明によるケーブル導
体が、顕著に高い臨界電流を示すことが明らかとなっ
た。また、それぞれのケーブル導体について交流損失を
測定した結果、ビーンモデルをもとに見積もった円筒形
の超電導導体の交流損失の理論式から見て、銀のみから
なる安定化マトリックスを有する線材を用いた導体の交
流損失は増大する傾向にあるのに対し、銀合金を用いた
線材によるケーブル導体の交流損失は、理論値と比較し
て低下する傾向にあることがわかった。
【0031】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、テープ状酸化物超電導線を用いたケーブル導体にお
いて、よりコンパクトな構造で高い臨界電流を示すケー
ブル導体を提供することができる。本発明によれば、線
材の笑いや巻き乱れがないケーブル導体を製造すること
ができる。さらに本発明によれば、従来よりも交流損失
の小さい超電導体ケーブル導体を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるケーブル導体の構造を示す(a)
概略斜視図および(b)概略断面図である。
【図2】テープ状酸化物超電導線が螺旋状に巻付けられ
る様子を示す斜視図である。
【図3】本発明によるもう1つのケーブル導体の構造を
示す(a)概略斜視図および(b)概略断面図である。
【図4】本発明の超電導ケーブル導体に用いられる好ま
しいテープ状酸化物超電導線の断面構造を示す模式図で
ある。
【図5】本発明に用いられるフィラメントが撚られた構
造のテープ状酸化物超電導線を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1、2 超電導ケーブル導体 10、20 芯材 11a、11b、11c、21 電気絶縁材 12a,12b、12c、12d、22a、22b テ
ープ状酸化物超電導線

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺の芯材と、前記芯材上に螺旋状に巻
    付けられた複数本のテープ状酸化物超電導線とを備える
    超電導ケーブル導体であって、 前記テープ状酸化物超電導線が、酸化物超電導体からな
    るフィラメントと、前記フィラメントを覆いかつ銀合金
    を含んで銀よりも機械的強度が高い安定化金属とからな
    り、 前記芯材の外径が18mm〜30mmであり、 前記複数本のテープ状酸化物超電導線は、前記芯材上で
    複数の層を形成しており、かつ前記芯材上に巻付けられ
    た前記複数本のテープ状酸化物超電導線の各層における
    螺旋ピッチが、前記各層の外径の2倍〜20倍であるこ
    とを特徴とする、超電導ケーブル導体。
  2. 【請求項2】 前記フィラメントがビスマス系酸化物超
    電導体からなり、 前記安定化金属が、前記フィラメントを直接覆う第1の
    部分と、前記第1の部分を覆う第2の部分とを備え、 前記第1の部分は、前記第2の部分の成分が前記フィラ
    メントへ拡散することを防止するものであり、かつ前記
    第2の部分は、銀よりも機械的強度の高い銀合金からな
    ることを特徴とする、請求項1に記載の超電導ケーブル
    導体。
  3. 【請求項3】 前記第1の部分は銀からなることを特徴
    とする、請求項2に記載の超電導ケーブル導体。
  4. 【請求項4】 前記第1の部分は銀からなり、かつ前記
    第2の部分は、0.25〜0.75重量%のMnを含む
    Ag−Mn合金からなることを特徴とする、請求項2ま
    たは3に記載の超電導ケーブル導体。
  5. 【請求項5】 前記複数の層において、外側の層におけ
    る前記テープ状酸化物超電導線の螺旋ピッチは、内側の
    層における前記テープ状酸化物超電導線の螺旋ピッチ以
    下であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1
    項に記載の超電導ケーブル導体。
  6. 【請求項6】 前記テープ状酸化物超電導線において厚
    みに対する幅の比が10以上であることを特徴とする、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の超電導ケーブル導
    体。
  7. 【請求項7】 前記テープ状酸化物超電導線は、酸化物
    超電導体からなる複数のフィラメントを有する多芯線で
    あることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に
    記載の超電導ケーブル導体。
  8. 【請求項8】 前記複数のフィラメントが撚られている
    ことを特徴とする、請求項7に記載の超電導ケーブル導
    体。
  9. 【請求項9】 前記複数の層の間に電気絶縁材料が設け
    られていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか
    1項に記載の超電導ケーブル導体。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001256841A (ja) * 2000-03-14 2001-09-21 Toshiba Corp 超電導ケーブルおよび同ケーブルを用いたマグネット
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