JPH10311934A - プラスチック光ファイバコネクタ - Google Patents
プラスチック光ファイバコネクタInfo
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- G02B6/3807—Dismountable connectors, i.e. comprising plugs
- G02B6/3833—Details of mounting fibres in ferrules; Assembly methods; Manufacture
- G02B6/3855—Details of mounting fibres in ferrules; Assembly methods; Manufacture characterised by the method of anchoring or fixing the fibre within the ferrule
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- G02B6/00—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
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- G02B6/3807—Dismountable connectors, i.e. comprising plugs
- G02B6/381—Dismountable connectors, i.e. comprising plugs of the ferrule type, e.g. fibre ends embedded in ferrules, connecting a pair of fibres
- G02B6/3825—Dismountable connectors, i.e. comprising plugs of the ferrule type, e.g. fibre ends embedded in ferrules, connecting a pair of fibres with an intermediate part, e.g. adapter, receptacle, linking two plugs
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- G02B6/3833—Details of mounting fibres in ferrules; Assembly methods; Manufacture
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- General Physics & Mathematics (AREA)
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- Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 挿入抜去の作業性に優れたＰＯＦコネクタを
得る。 【構成】 対をなすプラグコネクタにそれぞれ、プラス
チック光ファイバケーブルを保持し、この対をなすプラ
グコネクタを、その光ファイバの端面どうしを対向させ
て保持するプラスチック光ファイバコネクタにおいて、
対をなすプラグコネクタをその反対方向から挿脱するコ
ネクタ挿脱室を複数並設したアダプタを有するプラスチ
ック光ファイバコネクタ。
得る。 【構成】 対をなすプラグコネクタにそれぞれ、プラス
チック光ファイバケーブルを保持し、この対をなすプラ
グコネクタを、その光ファイバの端面どうしを対向させ
て保持するプラスチック光ファイバコネクタにおいて、
対をなすプラグコネクタをその反対方向から挿脱するコ
ネクタ挿脱室を複数並設したアダプタを有するプラスチ
ック光ファイバコネクタ。
Description
【０００１】
【技術分野】本発明は、プラスチック光ファイバケーブ
ル（Plastic Optical Fiber Cable,ＰＯＦ）コネクタ
（以下、ＰＯＦコネクタという）に関する。
ル（Plastic Optical Fiber Cable,ＰＯＦ）コネクタ
（以下、ＰＯＦコネクタという）に関する。
【０００２】
【従来技術及びその問題点】ＰＯＦは、石英ガラスファ
イバに比べて、伝送情報量が遥かに少なく、従来、ごく
限られた分野での情報伝達に用いられてきた。このた
め、ＰＯＦコネクタは、接続損失が大きくても特に問題
にされることがなかった。しかし最近、ＰＯＦを、一部
の石英ガラスファイバの代わりに用いる等、広い伝送帯
域に使用することが求められつつあり、従来のＰＯＦコ
ネクタについて、種々の問題点が指摘されるに至った。
例えば、ＰＯＦは、圧迫され変形すると、伝送帯域が狭
まるという性質があるのに、従来のＰＯＦコネクタは、
この点について考慮されていない。またＰＯＦは、中心
部のファイバ径に０．９４〜１．０６ｍｍφ程度のばら
つきがあり、これをフェルールの中心部に正確に位置さ
せるか否かは、直接接続損失の大小に影響する。また、
多数のＰＯＦコネクタを基板上で接続する使用態様で
は、その挿入抜去の作業性を考慮する必要があるのに、
従来のＰＯＦコネクタは、単体で用いられており、多数
のＰＯＦコネクタを同時に用いる場合の作業性について
全く考慮されていない。
イバに比べて、伝送情報量が遥かに少なく、従来、ごく
限られた分野での情報伝達に用いられてきた。このた
め、ＰＯＦコネクタは、接続損失が大きくても特に問題
にされることがなかった。しかし最近、ＰＯＦを、一部
の石英ガラスファイバの代わりに用いる等、広い伝送帯
域に使用することが求められつつあり、従来のＰＯＦコ
ネクタについて、種々の問題点が指摘されるに至った。
例えば、ＰＯＦは、圧迫され変形すると、伝送帯域が狭
まるという性質があるのに、従来のＰＯＦコネクタは、
この点について考慮されていない。またＰＯＦは、中心
部のファイバ径に０．９４〜１．０６ｍｍφ程度のばら
つきがあり、これをフェルールの中心部に正確に位置さ
せるか否かは、直接接続損失の大小に影響する。また、
多数のＰＯＦコネクタを基板上で接続する使用態様で
は、その挿入抜去の作業性を考慮する必要があるのに、
従来のＰＯＦコネクタは、単体で用いられており、多数
のＰＯＦコネクタを同時に用いる場合の作業性について
全く考慮されていない。
【０００３】
【発明の目的】本発明は、従来のＰＯＦコネクタについ
ての問題意識に基づき、伝送帯域が広く、接続損失が少
ないＰＯＦコネクタを得ることを目的とする。より具体
的には、ＰＯＦの圧迫変形が少ないコネクタ、フェルー
ルの中心に正しくＰＯＦを位置させることができるコネ
クタ、フェルールに対してＰＯＦが移動するピストニン
グ現象を小さい接続損失構造で防止できるコネクタを得
ることを目的とする。また本発明は、挿入抜去の作業性
に優れたＰＯＦコネクタを得ることを目的とする。
ての問題意識に基づき、伝送帯域が広く、接続損失が少
ないＰＯＦコネクタを得ることを目的とする。より具体
的には、ＰＯＦの圧迫変形が少ないコネクタ、フェルー
ルの中心に正しくＰＯＦを位置させることができるコネ
クタ、フェルールに対してＰＯＦが移動するピストニン
グ現象を小さい接続損失構造で防止できるコネクタを得
ることを目的とする。また本発明は、挿入抜去の作業性
に優れたＰＯＦコネクタを得ることを目的とする。
【０００４】
【発明の概要】本発明は、その一態様によると、対をな
すプラグコネクタにそれぞれ、プラスチック光ファイバ
ケーブルを保持し、この対をなすプラグコネクタを、そ
の光ファイバの端面どうしを対向させて保持するプラス
チック光ファイバコネクタにおいて、、対をなすプラグ
コネクタをその反対方向から挿脱するコネクタ挿脱室を
複数並設したアダプタを設けたことを特徴としている。
すプラグコネクタにそれぞれ、プラスチック光ファイバ
ケーブルを保持し、この対をなすプラグコネクタを、そ
の光ファイバの端面どうしを対向させて保持するプラス
チック光ファイバコネクタにおいて、、対をなすプラグ
コネクタをその反対方向から挿脱するコネクタ挿脱室を
複数並設したアダプタを設けたことを特徴としている。
【０００５】アダプタは、プラグコネクタの着脱作業性
を向上させるため、基板上に固定されるアダプタホルダ
に対して着脱可能とすることが好ましい。着脱機構は、
例えば、アダプタホルダに蟻溝を形成し、アダプタに
は、この蟻溝に挿脱される挿脱突条を形成することによ
って構成できる。
を向上させるため、基板上に固定されるアダプタホルダ
に対して着脱可能とすることが好ましい。着脱機構は、
例えば、アダプタホルダに蟻溝を形成し、アダプタに
は、この蟻溝に挿脱される挿脱突条を形成することによ
って構成できる。
【０００６】本発明は、また別の態様によると、対をな
すプラグコネクタにそれぞれ、プラスチック光ファイバ
ケーブルを保持し、この対をなすプラグコネクタを、そ
の光ファイバの端面どうしを対向させて保持するプラス
チック光ファイバコネクタにおいて、プラグコネクタ
に、プラスチック光ファイバケーブルを該プラグコネク
タに固定する固定金具を設け、この固定金具に、プラス
チック光ファイバケーブルの被覆に突き刺さり、プラス
チック光ファイバ本体には届かない楔状突起を設けたこ
とを特徴としている。固定金具をプラグコネクタに固定
するため、プラグコネクタに、固定金具を挿入する固定
金具挿入孔と、被覆に突き刺したこの固定金具を案内す
るテーパ面とを設け、固定金具挿入孔から挿入されプラ
スチック光ファイバケーブルの被覆に突き刺した固定金
具をこのテーパ面に食い込ませることができる。本発明
のコネクタは、単芯ＰＯＦケーブルにも適用可能である
が、より一般的に用いられている２芯ＰＯＦケーブルに
用いて好適である。
すプラグコネクタにそれぞれ、プラスチック光ファイバ
ケーブルを保持し、この対をなすプラグコネクタを、そ
の光ファイバの端面どうしを対向させて保持するプラス
チック光ファイバコネクタにおいて、プラグコネクタ
に、プラスチック光ファイバケーブルを該プラグコネク
タに固定する固定金具を設け、この固定金具に、プラス
チック光ファイバケーブルの被覆に突き刺さり、プラス
チック光ファイバ本体には届かない楔状突起を設けたこ
とを特徴としている。固定金具をプラグコネクタに固定
するため、プラグコネクタに、固定金具を挿入する固定
金具挿入孔と、被覆に突き刺したこの固定金具を案内す
るテーパ面とを設け、固定金具挿入孔から挿入されプラ
スチック光ファイバケーブルの被覆に突き刺した固定金
具をこのテーパ面に食い込ませることができる。本発明
のコネクタは、単芯ＰＯＦケーブルにも適用可能である
が、より一般的に用いられている２芯ＰＯＦケーブルに
用いて好適である。
【０００７】本発明は、さらに別の態様によると、対を
なすプラグコネクタにそれぞれ、プラスチック光ファイ
バケーブルを保持し、この対をなすプラグコネクタを、
その光ファイバの端面どうしを対向させて保持するプラ
スチック光ファイバコネクタにおいて、プラグコネクタ
の先端部に固定され、被覆を除去したプラスチック光フ
ァイバ本体を保持するフェルールと；被覆を除去したプ
ラスチック光ファイバケーブルの先端部に被着される、
外周面がテーパ面からなり径方向のスリットを有するテ
ーパ割スリーブと；このテーパ割スリーブの外周テーパ
面に当接する、フェルールに形成した段部と；を有する
ことを特徴としている。
なすプラグコネクタにそれぞれ、プラスチック光ファイ
バケーブルを保持し、この対をなすプラグコネクタを、
その光ファイバの端面どうしを対向させて保持するプラ
スチック光ファイバコネクタにおいて、プラグコネクタ
の先端部に固定され、被覆を除去したプラスチック光フ
ァイバ本体を保持するフェルールと；被覆を除去したプ
ラスチック光ファイバケーブルの先端部に被着される、
外周面がテーパ面からなり径方向のスリットを有するテ
ーパ割スリーブと；このテーパ割スリーブの外周テーパ
面に当接する、フェルールに形成した段部と；を有する
ことを特徴としている。
【０００８】本発明は、また別の態様によると、対をな
すプラグコネクタにそれぞれ、プラスチック光ファイバ
ケーブルを保持し、この対をなすプラグコネクタを、そ
の光ファイバの端面どうしを対向させて保持するプラス
チック光ファイバコネクタにおいて、プラグコネクタの
先端部に固定されるフェルールに、被覆を除去したプラ
スチック光ファイバ本体を挿通するファイバ支持孔と、
この支持孔と不連続で、該フェルールの先端面に臨むフ
ァイバ保持溝とを設け、プラスチック光ファイバ本体の
フェルール先端部からの突出部を溶融させて平面状とす
るとき、その溶融樹脂をフェルール先端面に形成される
皮膜を介してこのファイバ保持溝内に導いたことを特徴
としている。このファイバ保持溝は、例えば、ファイバ
支持孔と同心状に形成することができる。
すプラグコネクタにそれぞれ、プラスチック光ファイバ
ケーブルを保持し、この対をなすプラグコネクタを、そ
の光ファイバの端面どうしを対向させて保持するプラス
チック光ファイバコネクタにおいて、プラグコネクタの
先端部に固定されるフェルールに、被覆を除去したプラ
スチック光ファイバ本体を挿通するファイバ支持孔と、
この支持孔と不連続で、該フェルールの先端面に臨むフ
ァイバ保持溝とを設け、プラスチック光ファイバ本体の
フェルール先端部からの突出部を溶融させて平面状とす
るとき、その溶融樹脂をフェルール先端面に形成される
皮膜を介してこのファイバ保持溝内に導いたことを特徴
としている。このファイバ保持溝は、例えば、ファイバ
支持孔と同心状に形成することができる。
【０００９】本発明は、さらに別の態様によると、単芯
のプラスチック光ファイバケーブルを２本平行に接着し
た２芯プラスチック光ファイバケーブルと；この２芯プ
ラスチック光ファイバケーブルを支持するプラグコネク
タと；このプラグコネクタの先端部に設けられ、被覆を
除去した２芯のプラスチック光ファイバ本体を挿入する
一対のファイバ支持孔を有するフェルールと；を設け、
このフェルールの一対のファイバ支持孔の間隔を、２芯
プラスチック光ファイバケーブルのプラスチック光ファ
イバ本体の間隔とほぼ等しくしたことを特徴としてい
る。
のプラスチック光ファイバケーブルを２本平行に接着し
た２芯プラスチック光ファイバケーブルと；この２芯プ
ラスチック光ファイバケーブルを支持するプラグコネク
タと；このプラグコネクタの先端部に設けられ、被覆を
除去した２芯のプラスチック光ファイバ本体を挿入する
一対のファイバ支持孔を有するフェルールと；を設け、
このフェルールの一対のファイバ支持孔の間隔を、２芯
プラスチック光ファイバケーブルのプラスチック光ファ
イバ本体の間隔とほぼ等しくしたことを特徴としてい
る。
【００１０】
【発明の実施の形態】本実施形態のＰＯＦコネクタ１０
は、図１ないし図４に示すように、基板Ｂ上に固定され
るアダプタホルダ２０、このアダプタホルダ２０に挿脱
自在に保持されるアダプタ３０、及びこのアダプタ３０
に対して挿脱される複数の同一のプラグコネクタ４０と
からなっている。
は、図１ないし図４に示すように、基板Ｂ上に固定され
るアダプタホルダ２０、このアダプタホルダ２０に挿脱
自在に保持されるアダプタ３０、及びこのアダプタ３０
に対して挿脱される複数の同一のプラグコネクタ４０と
からなっている。
【００１１】アダプタホルダ２０は、基板Ｂに沿う平面
部２１と、この平面部２１上に突出形成した一対の平行
な蟻溝形成突条２２とを備え、この一対の蟻溝形成突条
２２によって、平面部２１に沿う一対の蟻溝２４が形成
されている。平面部２１には、蟻溝形成突条２２の外側
に、アダプタホルダ２０を基板Ｂ上に固定するための固
定ねじ挿入孔２３が形成されている。蟻溝２４の一端部
は、閉塞壁２５によって閉塞されている。
部２１と、この平面部２１上に突出形成した一対の平行
な蟻溝形成突条２２とを備え、この一対の蟻溝形成突条
２２によって、平面部２１に沿う一対の蟻溝２４が形成
されている。平面部２１には、蟻溝形成突条２２の外側
に、アダプタホルダ２０を基板Ｂ上に固定するための固
定ねじ挿入孔２３が形成されている。蟻溝２４の一端部
は、閉塞壁２５によって閉塞されている。
【００１２】アダプタ３０は、複数のプラグコネクタ４
０（図示実施形態では、４対の２芯プラグコネクタ４
０）を同時にかつ独立して着脱自在に保持するもので、
アダプタホルダ２０の平面部２１に沿う底壁３１と、こ
の底壁３１と平行をなす上壁３２と、底壁３１と上壁３
２を接続し、４室のコネクタ挿脱室３３を形成する区画
壁３４とを備え、底壁３１の両端部には、上記蟻溝２４
に嵌まる挿脱突条３５が突出形成されている。各コネク
タ挿脱室３３は、それぞれ底壁３１、上壁３２及びコネ
クタ挿脱室３３によって形成された矩形の一様断面の貫
通穴からなっている。上壁３２には、各コネクタ挿脱室
３３の長さ方向の中心に関し対称形に、外側のフリクシ
ョンロック孔３６と内側のロックレバー孔３７とがそれ
ぞれ穿設されている。
０（図示実施形態では、４対の２芯プラグコネクタ４
０）を同時にかつ独立して着脱自在に保持するもので、
アダプタホルダ２０の平面部２１に沿う底壁３１と、こ
の底壁３１と平行をなす上壁３２と、底壁３１と上壁３
２を接続し、４室のコネクタ挿脱室３３を形成する区画
壁３４とを備え、底壁３１の両端部には、上記蟻溝２４
に嵌まる挿脱突条３５が突出形成されている。各コネク
タ挿脱室３３は、それぞれ底壁３１、上壁３２及びコネ
クタ挿脱室３３によって形成された矩形の一様断面の貫
通穴からなっている。上壁３２には、各コネクタ挿脱室
３３の長さ方向の中心に関し対称形に、外側のフリクシ
ョンロック孔３６と内側のロックレバー孔３７とがそれ
ぞれ穿設されている。
【００１３】対をなすプラグコネクタ４０は、各コネク
タ挿脱室３３にその反対側から挿脱されるもので、同一
の構成を有する。このプラグコネクタ４０は、外形的に
は、コネクタ挿脱室３３の断面形状に対応する略矩形の
外形断面形状を有するハウジング本体４１と、このハウ
ジング本体４１上に、支持脚４２を介してＴ字状に設け
たロックアーム４３と、フリクション突起４４とを有し
ている。ロックアーム４３の先端部（アダプタ３０に挿
入される側の先端部）には、ロックレバー孔３７と係脱
するロック爪４３Ｐが設けられ、後端部は、ロック解除
操作部４３Ｌとなっている。ロックアーム４３は、ロッ
ク解除操作部４３Ｌを下方に押すと、ロック解除操作部
４３Ｌが上方に弾性変形する。フリクション突起４４
は、フリクションロック孔３６と係脱する。
タ挿脱室３３にその反対側から挿脱されるもので、同一
の構成を有する。このプラグコネクタ４０は、外形的に
は、コネクタ挿脱室３３の断面形状に対応する略矩形の
外形断面形状を有するハウジング本体４１と、このハウ
ジング本体４１上に、支持脚４２を介してＴ字状に設け
たロックアーム４３と、フリクション突起４４とを有し
ている。ロックアーム４３の先端部（アダプタ３０に挿
入される側の先端部）には、ロックレバー孔３７と係脱
するロック爪４３Ｐが設けられ、後端部は、ロック解除
操作部４３Ｌとなっている。ロックアーム４３は、ロッ
ク解除操作部４３Ｌを下方に押すと、ロック解除操作部
４３Ｌが上方に弾性変形する。フリクション突起４４
は、フリクションロック孔３６と係脱する。
【００１４】ハウジング本体４１は、２芯ＰＯＦケーブ
ル５０を挿通するべく縦長孔４１Ｈを有する中空構造で
あり、その先端部に、フェルール４５が固定されてい
る。２芯ＰＯＦケーブル５０は、一対の単芯ＰＯＦケー
ブル５０Ｕからなるもので、各単芯ＰＯＦケーブル５０
Ｕは、中心部のプラスチック光ファイバ本体５１と、こ
れの外周被覆５２とからなっている。２芯ＰＯＦケーブ
ル５０は、一対のプラスチック光ファイバ本体５１を互
いに平行にして一対の被覆５２どうしを接着したもので
ある。
ル５０を挿通するべく縦長孔４１Ｈを有する中空構造で
あり、その先端部に、フェルール４５が固定されてい
る。２芯ＰＯＦケーブル５０は、一対の単芯ＰＯＦケー
ブル５０Ｕからなるもので、各単芯ＰＯＦケーブル５０
Ｕは、中心部のプラスチック光ファイバ本体５１と、こ
れの外周被覆５２とからなっている。２芯ＰＯＦケーブ
ル５０は、一対のプラスチック光ファイバ本体５１を互
いに平行にして一対の被覆５２どうしを接着したもので
ある。
【００１５】フェルール４５は、各単芯ＰＯＦケーブル
５０Ｕの被覆５２を除去したプラスチック光ファイバ本
体５１を保持するもので、一対のファイバ支持孔４５Ｈ
を有している。このファイバ支持孔４５Ｈの内径は、プ
ラスチック光ファイバ本体５１の径のばらつきを考慮し
て、最大径のプラスチック光ファイバ本体５１が挿脱で
きるように設定されている。またこのフェルール４５の
ファイバ支持孔４５Ｈの中心間の間隔ｄ（図４、図６）
は、２芯ＰＯＦケーブル５０を構成する単芯ＰＯＦケー
ブル５０Ｕの中心間の間隔ｄ（図４）と略同一に設定さ
れ、２芯ＰＯＦケーブル５０の各単芯ＰＯＦケーブル５
０Ｕを変形させる（開く）ことなくフェルール４５の端
面に導くことができるようにしている。従来品は、フェ
ルール４５のファイバ支持孔の間隔が、２芯ＰＯＦケー
ブル５０の各単芯ＰＯＦケーブル５０Ｕの間隔ｄよりも
大きく、このため一対の単芯ＰＯＦケーブル５０Ｕを開
いて変形させないと、フェルールに導くことができず、
これが接続損失の原因となっていた。
５０Ｕの被覆５２を除去したプラスチック光ファイバ本
体５１を保持するもので、一対のファイバ支持孔４５Ｈ
を有している。このファイバ支持孔４５Ｈの内径は、プ
ラスチック光ファイバ本体５１の径のばらつきを考慮し
て、最大径のプラスチック光ファイバ本体５１が挿脱で
きるように設定されている。またこのフェルール４５の
ファイバ支持孔４５Ｈの中心間の間隔ｄ（図４、図６）
は、２芯ＰＯＦケーブル５０を構成する単芯ＰＯＦケー
ブル５０Ｕの中心間の間隔ｄ（図４）と略同一に設定さ
れ、２芯ＰＯＦケーブル５０の各単芯ＰＯＦケーブル５
０Ｕを変形させる（開く）ことなくフェルール４５の端
面に導くことができるようにしている。従来品は、フェ
ルール４５のファイバ支持孔の間隔が、２芯ＰＯＦケー
ブル５０の各単芯ＰＯＦケーブル５０Ｕの間隔ｄよりも
大きく、このため一対の単芯ＰＯＦケーブル５０Ｕを開
いて変形させないと、フェルールに導くことができず、
これが接続損失の原因となっていた。
【００１６】ハウジング本体４１には、その側部に、固
定金具挿入孔４６が穿けられている。この固定金具挿入
孔４６に挿入される固定金具４７は、２芯ＰＯＦケーブ
ル５０のプラスチック光ファイバ本体５１に変形を与え
ることなく、あるいは与える変形量を小さくしてハウジ
ング本体４１に保持するもので、図７、図８に示すよう
に、一対の単芯ＰＯＦケーブル５０Ｕの外面に沿う大面
積面４７ａと、この大面積面４７ａの両端部からそれぞ
れ直角に曲折され一方の単芯ＰＯＦケーブル５０Ｕの外
面に沿う小面積面４７ｂを有する断面コ字状をしてい
る。大面積面４７ａには、単芯ＰＯＦケーブル５０Ｕの
長さ方向の両端部に、各単芯ＰＯＦケーブル５０Ｕに対
応する楔状（針状）突起４７ｃが形成されており、この
楔状突起４７ｃは、固定金具４７を固定金具挿入孔４６
からハウジング本体４１内に押し込むと、プラスチック
光ファイバ本体５１には接触することなく、被覆５２に
突き刺さる。ハウジング本体４１の縦長孔４１Ｈの内面
上下には、フェルール４５側に向けて径を縮小するテー
パ面４１ａが形成されており、固定金具４７を２芯ＰＯ
Ｆケーブル５０の被覆５２に突き刺した状態で、２芯Ｐ
ＯＦケーブル５０をフェルール４５側に押し込むと、固
定金具４７がテーパ面４１ａに案内されて固定金具挿入
孔４６からフェルール４５側に移動し、２芯ＰＯＦケー
ブル５０をハウジング本体４１に固定する。テーパ面４
１ａは、固定金具４７を食い込ませてその移動を防ぐと
ともに、２芯ＰＯＦケーブル５０をハウジング本体４１
の中心部に保持する作用をする。
定金具挿入孔４６が穿けられている。この固定金具挿入
孔４６に挿入される固定金具４７は、２芯ＰＯＦケーブ
ル５０のプラスチック光ファイバ本体５１に変形を与え
ることなく、あるいは与える変形量を小さくしてハウジ
ング本体４１に保持するもので、図７、図８に示すよう
に、一対の単芯ＰＯＦケーブル５０Ｕの外面に沿う大面
積面４７ａと、この大面積面４７ａの両端部からそれぞ
れ直角に曲折され一方の単芯ＰＯＦケーブル５０Ｕの外
面に沿う小面積面４７ｂを有する断面コ字状をしてい
る。大面積面４７ａには、単芯ＰＯＦケーブル５０Ｕの
長さ方向の両端部に、各単芯ＰＯＦケーブル５０Ｕに対
応する楔状（針状）突起４７ｃが形成されており、この
楔状突起４７ｃは、固定金具４７を固定金具挿入孔４６
からハウジング本体４１内に押し込むと、プラスチック
光ファイバ本体５１には接触することなく、被覆５２に
突き刺さる。ハウジング本体４１の縦長孔４１Ｈの内面
上下には、フェルール４５側に向けて径を縮小するテー
パ面４１ａが形成されており、固定金具４７を２芯ＰＯ
Ｆケーブル５０の被覆５２に突き刺した状態で、２芯Ｐ
ＯＦケーブル５０をフェルール４５側に押し込むと、固
定金具４７がテーパ面４１ａに案内されて固定金具挿入
孔４６からフェルール４５側に移動し、２芯ＰＯＦケー
ブル５０をハウジング本体４１に固定する。テーパ面４
１ａは、固定金具４７を食い込ませてその移動を防ぐと
ともに、２芯ＰＯＦケーブル５０をハウジング本体４１
の中心部に保持する作用をする。
【００１７】従来の固定金具は、２芯ＰＯＦケーブル５
０（単芯ＰＯＦケーブル５０Ｕ）の外側を圧迫するもの
であり、圧迫するとプラスチック光ファイバ本体５１が
変形して伝送帯域が狭まるという欠点があった。これに
対し、固定金具４７は、その楔状突起４７ｃを被覆５２
に突き刺すことで固定するため、プラスチック光ファイ
バ本体５１を圧迫したり変形したりするおそれがない。
このため、広い伝送帯域を確保することができる。
０（単芯ＰＯＦケーブル５０Ｕ）の外側を圧迫するもの
であり、圧迫するとプラスチック光ファイバ本体５１が
変形して伝送帯域が狭まるという欠点があった。これに
対し、固定金具４７は、その楔状突起４７ｃを被覆５２
に突き刺すことで固定するため、プラスチック光ファイ
バ本体５１を圧迫したり変形したりするおそれがない。
このため、広い伝送帯域を確保することができる。
【００１８】以上のように、プラグコネクタ４０のハウ
ジング本体４１内に挿入された２芯ＰＯＦケーブル５０
の被覆５２には、固定金具挿入孔４６から押し込まれた
固定金具４７の楔状突起４７ｃが突き刺さる。次いで、
２芯ＰＯＦケーブル５０をフェルール４５側に押し込む
ことにより、固定金具４７がテーパ面４１ａに案内され
つつ係止され、その結果、２芯ＰＯＦケーブル５０がハ
ウジング本体４１に固定される。フェルール４５の先端
から突出するプラスチック光ファイバ本体５１は、溶融
加熱されて平面状に加工される。
ジング本体４１内に挿入された２芯ＰＯＦケーブル５０
の被覆５２には、固定金具挿入孔４６から押し込まれた
固定金具４７の楔状突起４７ｃが突き刺さる。次いで、
２芯ＰＯＦケーブル５０をフェルール４５側に押し込む
ことにより、固定金具４７がテーパ面４１ａに案内され
つつ係止され、その結果、２芯ＰＯＦケーブル５０がハ
ウジング本体４１に固定される。フェルール４５の先端
から突出するプラスチック光ファイバ本体５１は、溶融
加熱されて平面状に加工される。
【００１９】上記構成の本ＰＯＦコネクタ１０は、基板
Ｂ上に予めアダプタホルダ２０を固定し、このアダプタ
ホルダ２０に着脱するアダプタ３０に対してプラグコネ
クタ４０を着脱して用いる。すなわち、基板Ｂを例えば
図５に示すマザーボードＭＢに固定されるドウターボー
ドＤＢとすると、アダプタ３０をアダプタホルダ２０に
装着した状態で、プラグコネクタ４０を着脱するのは作
業性が悪い。そこで、アダプタホルダ２０からアダプタ
３０を外して基板Ｂから自由にし、この状態においてア
ダプタ３０の必要なコネクタ挿脱室３３に、プラグコネ
クタ４０を着脱する。
Ｂ上に予めアダプタホルダ２０を固定し、このアダプタ
ホルダ２０に着脱するアダプタ３０に対してプラグコネ
クタ４０を着脱して用いる。すなわち、基板Ｂを例えば
図５に示すマザーボードＭＢに固定されるドウターボー
ドＤＢとすると、アダプタ３０をアダプタホルダ２０に
装着した状態で、プラグコネクタ４０を着脱するのは作
業性が悪い。そこで、アダプタホルダ２０からアダプタ
３０を外して基板Ｂから自由にし、この状態においてア
ダプタ３０の必要なコネクタ挿脱室３３に、プラグコネ
クタ４０を着脱する。
【００２０】プラグコネクタ４０を各コネクタ挿脱室３
３から抜去するには、プラグコネクタ４０のロックアー
ム４３のロック解除操作部４３Ｌを押してロック爪４３
Ｐをアダプタ３０のロックレバー孔３７から離脱させ、
引き抜けばよい。逆に、装着するときには、単にハウジ
ング本体４１をコネクタ挿脱室３３に嵌めて押し込め
ば、ロック爪４３Ｐがアダプタ３０の上壁３２により押
し上げられ、ロック爪４３Ｐがロックレバー孔３７に合
致すると、ロックアーム４３が弾性変形してロック爪４
３Ｐがロックレバー孔３７に嵌まり、位置決めと固定が
完了する。フリクション突起４４は、ハウジング本体４
１のコネクタ挿脱室３３への挿脱に適度な抵抗を与え、
位置決めが完了すると、フリクションロック孔３６に係
合して補助的なロック作用をする。
３から抜去するには、プラグコネクタ４０のロックアー
ム４３のロック解除操作部４３Ｌを押してロック爪４３
Ｐをアダプタ３０のロックレバー孔３７から離脱させ、
引き抜けばよい。逆に、装着するときには、単にハウジ
ング本体４１をコネクタ挿脱室３３に嵌めて押し込め
ば、ロック爪４３Ｐがアダプタ３０の上壁３２により押
し上げられ、ロック爪４３Ｐがロックレバー孔３７に合
致すると、ロックアーム４３が弾性変形してロック爪４
３Ｐがロックレバー孔３７に嵌まり、位置決めと固定が
完了する。フリクション突起４４は、ハウジング本体４
１のコネクタ挿脱室３３への挿脱に適度な抵抗を与え、
位置決めが完了すると、フリクションロック孔３６に係
合して補助的なロック作用をする。
【００２１】各コネクタ挿脱室３３に両側からプラグコ
ネクタ４０を挿入した状態では、両側のプラグコネクタ
４０のフェルール４５に保持されている各単芯ＰＯＦケ
ーブル５０Ｕのプラスチック光ファイバ本体５１が正し
く接触対向し、接続が完了する。複数のコネクタ挿脱室
３３に対する必要なプラグコネクタ４０の着脱作業が終
了したら、アダプタ３０の挿脱突条３５をアダプタホル
ダ２０の蟻溝２４に嵌め、閉塞壁２５に当接させれば、
基板Ｂ上への支持及び位置決めが完了する。アダプタ３
０には、複数のコネクタ挿脱室３３が設けられているた
め、複数のＰＯＦの接続作業を効率よく行なうことがで
きる。
ネクタ４０を挿入した状態では、両側のプラグコネクタ
４０のフェルール４５に保持されている各単芯ＰＯＦケ
ーブル５０Ｕのプラスチック光ファイバ本体５１が正し
く接触対向し、接続が完了する。複数のコネクタ挿脱室
３３に対する必要なプラグコネクタ４０の着脱作業が終
了したら、アダプタ３０の挿脱突条３５をアダプタホル
ダ２０の蟻溝２４に嵌め、閉塞壁２５に当接させれば、
基板Ｂ上への支持及び位置決めが完了する。アダプタ３
０には、複数のコネクタ挿脱室３３が設けられているた
め、複数のＰＯＦの接続作業を効率よく行なうことがで
きる。
【００２２】次に、単芯ＰＯＦケーブル５０Ｕのプラス
チック光ファイバ本体５１の径のばらつきに拘らず、プ
ラスチック光ファイバ本体５１をフェルール４５のファ
イバ支持孔４５Ｈの中心部に保持する実施形態を、図
９、図１０について説明する。前述のように、プラスチ
ック光ファイバ本体５１は呼び径１．０ｍｍφに対し
て、０．９４〜１．０６ｍｍφ程度のばらつきがある。
このためフェルール４５のファイバ支持孔４５Ｈの内径
は、１．０６ｍｍφ以上とする必要がある。このとき、
仮に最小径のプラスチック光ファイバ本体５１と最大径
のプラスチック光ファイバ本体５１がファイバ支持孔４
５Ｈ内で最大にずれて対向する場合を考えると、それだ
けで０．８ｄＢ以上の損失が発生してしまう。
チック光ファイバ本体５１の径のばらつきに拘らず、プ
ラスチック光ファイバ本体５１をフェルール４５のファ
イバ支持孔４５Ｈの中心部に保持する実施形態を、図
９、図１０について説明する。前述のように、プラスチ
ック光ファイバ本体５１は呼び径１．０ｍｍφに対し
て、０．９４〜１．０６ｍｍφ程度のばらつきがある。
このためフェルール４５のファイバ支持孔４５Ｈの内径
は、１．０６ｍｍφ以上とする必要がある。このとき、
仮に最小径のプラスチック光ファイバ本体５１と最大径
のプラスチック光ファイバ本体５１がファイバ支持孔４
５Ｈ内で最大にずれて対向する場合を考えると、それだ
けで０．８ｄＢ以上の損失が発生してしまう。
【００２３】この実施形態は、このような損失の発生を
防止するもので、ハウジング本体４１の端部に固定され
るフェルール４５には、接続端面と反対側に、ファイバ
支持孔４５Ｈより大径とした二段の同心の段付孔４５
Ｈ’、４５Ｈ”が形成されている。一方、別部材とし
て、この段付孔４５Ｈ’、４５Ｈ”に嵌まるテーパ割ス
リーブ４８が備えられており、このテーパ割スリーブ４
８は、自由状態における内径が、プラスチック光ファイ
バ本体５１の最小径より小さい中心孔４８ａと、外周の
テーパ円筒面４８ｂと、このテーパ円筒面４８ｂの大径
部側に設けたフランジ４８ｃと、径方向のスリット４８
ｄとを有している。中心孔４８ａは、最小径が段付孔４
５Ｈ’より小さく、最大径が段付孔４５Ｈ’より大き
い。フランジ４８ｃの外径は、段付孔４５Ｈ”の内径よ
り小さい。
防止するもので、ハウジング本体４１の端部に固定され
るフェルール４５には、接続端面と反対側に、ファイバ
支持孔４５Ｈより大径とした二段の同心の段付孔４５
Ｈ’、４５Ｈ”が形成されている。一方、別部材とし
て、この段付孔４５Ｈ’、４５Ｈ”に嵌まるテーパ割ス
リーブ４８が備えられており、このテーパ割スリーブ４
８は、自由状態における内径が、プラスチック光ファイ
バ本体５１の最小径より小さい中心孔４８ａと、外周の
テーパ円筒面４８ｂと、このテーパ円筒面４８ｂの大径
部側に設けたフランジ４８ｃと、径方向のスリット４８
ｄとを有している。中心孔４８ａは、最小径が段付孔４
５Ｈ’より小さく、最大径が段付孔４５Ｈ’より大き
い。フランジ４８ｃの外径は、段付孔４５Ｈ”の内径よ
り小さい。
【００２４】単芯ＰＯＦケーブル５０Ｕのプラスチック
光ファイバ本体５１をフェルール４５に挿入するに当っ
ては、単芯ＰＯＦケーブル５０Ｕの端部の被覆５２を除
去し、その除去部分にテーパ割スリーブ４８を被せる。
テーパ割スリーブ４８の中心孔４８ａの自由状態におけ
る内径は、プラスチック光ファイバ本体５１の最小径よ
り小さいから、テーパ割スリーブ４８はそのスリット４
８ｄを開いて弾性的にプラスチック光ファイバ本体５１
の外周に被着される。プラスチック光ファイバ本体５１
の先端にテーパ割スリーブ４８を被着した単芯ＰＯＦケ
ーブル５０Ｕは、次にフェルール４５の反対側からハウ
ジング本体４１内に挿入し、フェルール４５に押し込
む。すると、テーパ円筒面４８ｂがフェルール４５の段
付孔４５Ｈ’と４５Ｈ”との段部に接触することによ
り、プラスチック光ファイバ本体５１とファイバ支持孔
４５Ｈとの同心性が確保される。
光ファイバ本体５１をフェルール４５に挿入するに当っ
ては、単芯ＰＯＦケーブル５０Ｕの端部の被覆５２を除
去し、その除去部分にテーパ割スリーブ４８を被せる。
テーパ割スリーブ４８の中心孔４８ａの自由状態におけ
る内径は、プラスチック光ファイバ本体５１の最小径よ
り小さいから、テーパ割スリーブ４８はそのスリット４
８ｄを開いて弾性的にプラスチック光ファイバ本体５１
の外周に被着される。プラスチック光ファイバ本体５１
の先端にテーパ割スリーブ４８を被着した単芯ＰＯＦケ
ーブル５０Ｕは、次にフェルール４５の反対側からハウ
ジング本体４１内に挿入し、フェルール４５に押し込
む。すると、テーパ円筒面４８ｂがフェルール４５の段
付孔４５Ｈ’と４５Ｈ”との段部に接触することによ
り、プラスチック光ファイバ本体５１とファイバ支持孔
４５Ｈとの同心性が確保される。
【００２５】さらに、図１１、図１２は、フェルール４
５内のプラスチック光ファイバ本体５１のピストニング
（プラスチック光ファイバ本体５１がファイバ支持孔４
５Ｈ内で軸方向に移動する現象、特にプラスチック光フ
ァイバ本体５１がファイバ支持孔４５Ｈ内に引っ込んで
しまう現象）を小さい伝達損失で防止する実施形態であ
る。ＰＯＦケーブルでは、前述のように、プラスチック
光ファイバ本体５１の先端を溶融させて平面性を確保す
る工程が不可欠であり、従来、この溶融を利用してピス
トニングを防止するために、フェルール４５のファイバ
支持孔４５Ｈの先端には、テーパ状あるいは段差状の拡
大孔を形成していた。溶融したプラスチック光ファイバ
本体５１をこの拡大孔に入れることにより、ピストニン
グ（プラスチック光ファイバ本体５１がファイバ支持孔
４５Ｈ内に引っ込んでしまう移動）が防止される。しか
し、拡大孔には、一定の径を必要とするため、この拡大
孔部分で光が拡散してしまい、その結果、伝達損失が発
生する。従来この拡大孔の軸方向長さは、０．２５ｍｍ
程度必要であった。
５内のプラスチック光ファイバ本体５１のピストニング
（プラスチック光ファイバ本体５１がファイバ支持孔４
５Ｈ内で軸方向に移動する現象、特にプラスチック光フ
ァイバ本体５１がファイバ支持孔４５Ｈ内に引っ込んで
しまう現象）を小さい伝達損失で防止する実施形態であ
る。ＰＯＦケーブルでは、前述のように、プラスチック
光ファイバ本体５１の先端を溶融させて平面性を確保す
る工程が不可欠であり、従来、この溶融を利用してピス
トニングを防止するために、フェルール４５のファイバ
支持孔４５Ｈの先端には、テーパ状あるいは段差状の拡
大孔を形成していた。溶融したプラスチック光ファイバ
本体５１をこの拡大孔に入れることにより、ピストニン
グ（プラスチック光ファイバ本体５１がファイバ支持孔
４５Ｈ内に引っ込んでしまう移動）が防止される。しか
し、拡大孔には、一定の径を必要とするため、この拡大
孔部分で光が拡散してしまい、その結果、伝達損失が発
生する。従来この拡大孔の軸方向長さは、０．２５ｍｍ
程度必要であった。
【００２６】この実施形態は、同じくプラスチック光フ
ァイバ本体５１の溶融を利用しながら、伝達損失を小さ
くするもので、フェルール４５の端面には、ファイバ支
持孔４５Ｈとは不連続に、環状溝４５Ｇが形成されてい
る。この実施形態によると、プラスチック光ファイバ本
体５１の先端を溶融させる際、その溶融樹脂がファイバ
支持孔４５Ｈと環状溝４５Ｇとの間に薄い皮膜５１Ｔを
形成しながら環状溝４５Ｇ内に入り込み、その結果、同
様に、ピストニングを防止することができる。皮膜５１
Ｔの厚さは、実験によれば０．０５ｍｍ程度であり、こ
のため、伝達損失を非常に小さくすることが可能とな
る。
ァイバ本体５１の溶融を利用しながら、伝達損失を小さ
くするもので、フェルール４５の端面には、ファイバ支
持孔４５Ｈとは不連続に、環状溝４５Ｇが形成されてい
る。この実施形態によると、プラスチック光ファイバ本
体５１の先端を溶融させる際、その溶融樹脂がファイバ
支持孔４５Ｈと環状溝４５Ｇとの間に薄い皮膜５１Ｔを
形成しながら環状溝４５Ｇ内に入り込み、その結果、同
様に、ピストニングを防止することができる。皮膜５１
Ｔの厚さは、実験によれば０．０５ｍｍ程度であり、こ
のため、伝達損失を非常に小さくすることが可能とな
る。
【００２７】なお、図９から図１２の実施形態は、図１
ないし図８の実施形態とは無関係に実施することができ
る。すなわち、１本のＰＯＦどうしだけを接続するＰＯ
Ｆコネクタにも適用できる。また、図１ないし図８の実
施形態は、２芯ＰＯＦケーブル５０用であるが、単芯Ｐ
ＯＦケーブル５０Ｕ用にも勿論適用することができる。
ないし図８の実施形態とは無関係に実施することができ
る。すなわち、１本のＰＯＦどうしだけを接続するＰＯ
Ｆコネクタにも適用できる。また、図１ないし図８の実
施形態は、２芯ＰＯＦケーブル５０用であるが、単芯Ｐ
ＯＦケーブル５０Ｕ用にも勿論適用することができる。
【００２８】図１３は、複数のアダプタホルダ２０を並
べて設置する場合に、より狭い設置面積で設置できるよ
うにした実施形態である。アダプタホルダ２０の平面部
２１には、一対の固定ねじ挿入孔２３の外側に位置させ
てそれぞれ、中心平面部２１Ｃと、一対の周辺平面部２
１Ｐとが形成されている。この中心平面部２１Ｃと周辺
平面部２１Ｐは、隣り合うアダプタホルダ２０間で、互
いに嵌まるように位置設定されている。固定ねじ挿入孔
２３は、中心平面部２１Ｃと周辺平面部２１Ｐにそれぞ
れ設けられている。この例によると、複数のアダプタホ
ルダ２０を並設する場合に相互の位置関係を崩すことな
く、接近させて設けることができるため、スペース効率
が向上する。
べて設置する場合に、より狭い設置面積で設置できるよ
うにした実施形態である。アダプタホルダ２０の平面部
２１には、一対の固定ねじ挿入孔２３の外側に位置させ
てそれぞれ、中心平面部２１Ｃと、一対の周辺平面部２
１Ｐとが形成されている。この中心平面部２１Ｃと周辺
平面部２１Ｐは、隣り合うアダプタホルダ２０間で、互
いに嵌まるように位置設定されている。固定ねじ挿入孔
２３は、中心平面部２１Ｃと周辺平面部２１Ｐにそれぞ
れ設けられている。この例によると、複数のアダプタホ
ルダ２０を並設する場合に相互の位置関係を崩すことな
く、接近させて設けることができるため、スペース効率
が向上する。
【００２９】
【発明の効果】本発明によれば、伝送帯域が広く、接続
損失が少ないＰＯＦコネクタを得ることができる。また
ＰＯＦの圧迫変形が少なく、フェルールの中心に正しく
ＰＯＦを位置させることができ、フェルールに対してＰ
ＯＦが移動するピストニングを小さい接続損失構造で防
止できるコネクタが得られる。さらに、挿入抜去の作業
性に優れたＰＯＦコネクタを得ることができる。
損失が少ないＰＯＦコネクタを得ることができる。また
ＰＯＦの圧迫変形が少なく、フェルールの中心に正しく
ＰＯＦを位置させることができ、フェルールに対してＰ
ＯＦが移動するピストニングを小さい接続損失構造で防
止できるコネクタが得られる。さらに、挿入抜去の作業
性に優れたＰＯＦコネクタを得ることができる。
【図１】本発明のプラスチック光ファイバコネクタの一
実施形態を示す組立状態の斜視図である。
実施形態を示す組立状態の斜視図である。
【図２】同アダプタホルダと、プラグコネクタを挿入し
たアダプタとの分離状態を示す斜視図である。
たアダプタとの分離状態を示す斜視図である。
【図３】同アダプタからプラグコネクタを分離した状態
の斜視図である。
の斜視図である。
【図４】同アダプタのコネクタ挿脱室に挿脱される一対
のプラグコネクタを、一方は挿入状態で、他方は非挿入
状態で示す断面図である。
のプラグコネクタを、一方は挿入状態で、他方は非挿入
状態で示す断面図である。
【図５】マザーボードと、本プラスチック光ファイバコ
ネクタを設けるドウターボードの関係の一例を示す平面
図である。
ネクタを設けるドウターボードの関係の一例を示す平面
図である。
【図６】プラグコネクタのフェルール側から見た正面図
である。
である。
【図７】プラスチック光ファイバケーブルと固定金具と
の関係を示す、図４のVI−VI線に沿う断面図である。
の関係を示す、図４のVI−VI線に沿う断面図である。
【図８】固定金具単体の斜視図である。
【図９】フェルールのファイバ支持孔に対するプラスチ
ック光ファイバケーブルの支持構造の一実施形態を示す
断面図である。
ック光ファイバケーブルの支持構造の一実施形態を示す
断面図である。
【図１０】図９の支持構造におけるテーパ割スリーブの
単体の斜視図である。
単体の斜視図である。
【図１１】プラスチック光ファイバケーブルのフェルー
ルに対するピストニング防止構造の一実施形態を示す断
面図である。
ルに対するピストニング防止構造の一実施形態を示す断
面図である。
【図１２】図１１とは異なる状態を示す断面図である。
【図１３】アダプタホルダの別の実施形態を示す斜視図
である。
である。
１０ ＰＯＦコネクタ ２０ アダプタホルダ ２１ 平面部 ２２ 蟻溝形成突条 ２３ 固定ねじ挿入孔 ２４ 蟻溝 ２５ 閉塞壁 ３０ アダプタ ３３ コネクタ挿脱室 ３５ 挿脱突条 ３７ ロックレバー孔 ４０ プラグコネクタ ４１ ハウジング本体 ４３ ロックアーム ４５ フェルール ４５Ｈ ファイバ支持孔 ４５Ｈ’ ４５Ｈ” 段付孔 ４５Ｇ 環状溝 ４６ 固定金具挿入孔 ４７ 固定金具 ４７ａ 大面積面 ４７ｂ 小面積面 ４７ｃ 楔状突起 ４８ テーパ割スリーブ ４８ａ 中心孔 ４８ｂ テーパ円筒面 ４８ｃ フランジ ４８ｄ スリット ５０ ２芯ＰＯＦケーブル（プラスチック光ファイバケ
ーブル） ５０Ｕ 単芯ＰＯＦケーブル（プラスチック光ファイバ
ケーブル） ５１ プラスチック光ファイバ本体 ５２ 被覆
ーブル） ５０Ｕ 単芯ＰＯＦケーブル（プラスチック光ファイバ
ケーブル） ５１ プラスチック光ファイバ本体 ５２ 被覆
Claims (11)
- 【請求項１】 対をなすプラグコネクタにそれぞれ、プ
ラスチック光ファイバケーブルを保持し、この対をなす
プラグコネクタを、その光ファイバの端面どうしを対向
させて保持するプラスチック光ファイバコネクタにおい
て、 上記対をなすプラグコネクタをその反対方向から挿脱す
るコネクタ挿脱室を複数並設したアダプタを有すること
を特徴とするプラスチック光ファイバコネクタ。 - 【請求項２】 請求項１記載のコネクタにおいて、上記
アダプタは、基板上に固定されるアダプタホルダに対し
て着脱可能であるプラスチック光ファイバコネクタ。 - 【請求項３】 請求項２記載のコネクタにおいて、アダ
プタホルダは、蟻溝を有し、アダプタは、この蟻溝に挿
脱される挿脱突条を備えているプラスチック光ファイバ
コネクタ。 - 【請求項４】 対をなすプラグコネクタにそれぞれ、プ
ラスチック光ファイバケーブルを保持し、この対をなす
プラグコネクタを、その光ファイバの端面どうしを対向
させて保持するプラスチック光ファイバコネクタにおい
て、 上記プラグコネクタに、プラスチック光ファイバケーブ
ルを該プラグコネクタに固定する固定金具を設け、 この固定金具に、上記プラスチック光ファイバケーブル
の被覆に突き刺さり、プラスチック光ファイバ本体には
届かない楔状突起を設けたことを特徴とするプラスチッ
ク光ファイバコネクタ。 - 【請求項５】 請求項４記載のコネクタにおいて、プラ
グコネクタには、固定金具を挿入する固定金具挿入孔
と、プラスチック光ファイバケーブルの被覆に突き刺し
たこの固定金具を案内するテーパ面とが備えられ、固定
金具挿入孔から挿入されプラスチック光ファイバケーブ
ルの被覆に突き刺した固定金具をこのテーパ面に食い込
ませてプラグコネクタに固定するプラスチック光ファイ
バコネクタ。 - 【請求項６】 請求項１ないし５のいずれか１項記載の
コネクタにおいて、プラスチック光ファイバケーブル
は、２芯であるプラスチック光ファイバコネクタ。 - 【請求項７】 請求項４または５記載のコネクタにおい
て、プラスチック光ファイバケーブルは２芯であり、固
定金具は、この２芯のプラスチック光ファイバケーブル
の被覆にそれぞれ突き刺さる楔状突起を備えているプラ
スチック光ファイバコネクタ。 - 【請求項８】 対をなすプラグコネクタにそれぞれ、プ
ラスチック光ファイバケーブルを保持し、この対をなす
プラグコネクタを、その光ファイバの端面どうしを対向
させて保持するプラスチック光ファイバコネクタにおい
て、 上記プラグコネクタの先端部に固定され、被覆を除去し
たプラスチック光ファイバ本体を保持するフェルール
と；上記被覆を除去したプラスチック光ファイバ本体の
先端部に被着される、外周面がテーパ面からなり径方向
のスリットを有するテーパ割スリーブと；このテーパ割
スリーブの外周テーパ面に当接する、上記フェルールに
形成した段部と；を有することを特徴とするプラスチッ
ク光ファイバコネクタ。 - 【請求項９】 対をなすプラグコネクタにそれぞれ、プ
ラスチック光ファイバケーブルを保持し、この対をなす
プラグコネクタを、その光ファイバの端面どうしを対向
させて保持するプラスチック光ファイバコネクタにおい
て、 上記プラグコネクタの先端部に固定されるフェルール
に、被覆を除去したプラスチック光ファイバ本体を挿通
するファイバ支持孔と、この支持孔と不連続で、該フェ
ルールの先端面に臨むファイバ保持溝とを設け、 上記プラスチック光ファイバ本体のフェルール先端部か
らの突出部を溶融させて平面状とするとき、その溶融樹
脂をフェルール先端面に形成される皮膜を介してこのフ
ァイバ保持溝内に導いたことを特徴とするプラスチック
光ファイバコネクタ。 - 【請求項１０】 請求項９記載のコネクタにおいて、上
記ファイバ保持溝は、ファイバ支持孔と同心状であるプ
ラスチック光ファイバコネクタ。 - 【請求項１１】 被覆で被覆されたプラスチック光ファ
イバ本体を有する単芯のプラスチック光ファイバケーブ
ルを２本平行に接着した２芯プラスチック光ファイバケ
ーブルと；この２芯プラスチック光ファイバケーブルを
支持するプラグコネクタと；このプラグコネクタの先端
部に設けられ、被覆を除去した２芯のプラスチック光フ
ァイバ本体を挿入する一対のファイバ支持孔を有するフ
ェルールと；を有し、 このフェルールの一対のファイバ支持孔の中心間の間隔
は、２芯プラスチック光ファイバケーブルのプラスチッ
ク光ファイバ本体の中心間の間隔とほぼ等しいことを特
徴とするプラスチック光ファイバコネクタ。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9121006A JPH10311934A (ja) | 1997-05-12 | 1997-05-12 | プラスチック光ファイバコネクタ |
| US09/065,128 US6227719B1 (en) | 1997-05-12 | 1998-04-23 | Plastic optical fiber connector |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9121006A JPH10311934A (ja) | 1997-05-12 | 1997-05-12 | プラスチック光ファイバコネクタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10311934A true JPH10311934A (ja) | 1998-11-24 |
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ID=14800464
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