JPH10311620A - エンジン駆動熱ポンプ式空調装置 - Google Patents

エンジン駆動熱ポンプ式空調装置

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JPH10311620A
JPH10311620A JP9125738A JP12573897A JPH10311620A JP H10311620 A JPH10311620 A JP H10311620A JP 9125738 A JP9125738 A JP 9125738A JP 12573897 A JP12573897 A JP 12573897A JP H10311620 A JPH10311620 A JP H10311620A
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JP
Japan
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heat
heat exchanger
refrigerant
engine
circuit
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Withdrawn
Application number
JP9125738A
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English (en)
Inventor
Manabu Ito
学 伊藤
Hideyuki Ohashi
秀幸 大橋
Masatsugu Arimura
正嗣 有村
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
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Publication of JPH10311620A publication Critical patent/JPH10311620A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • Y02A30/274Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies using waste energy, e.g. from internal combustion engine

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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン駆動熱ポンプ式空調装置において、
エンジンの廃熱に加えて冷媒の熱を有効利用することに
より熱利用機器に充分な熱を供給することができるよう
にする。 【解決手段】 エンジンで駆動される圧縮機20、四方
弁31、室外熱交換器60、膨張弁及び室内熱交換器を
有する冷媒回路30と、エンジン冷却水を循環させる冷
却水回路80と、熱利用機器に対する熱供給用の温水を
熱利用機器への放熱部を通るように循環させる温水循環
回路100とを備える。そして、上記温水循環回路10
0に、上記冷却水回路80からエンジン廃熱を吸収する
第1熱交換器101と、上記冷媒回路30の高圧側の冷
媒の熱を吸収する第2熱交換器102とを配設してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンで駆動さ
れる圧縮機、四方弁、室外熱交換器、膨張弁及び室内熱
交換器を有する冷媒回路を備えたエンジン駆動熱ポンプ
式空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷媒を循環させる冷媒回路に、エンジン
で駆動される圧縮機と、冷媒流通経路を切替える四方弁
と、凝縮器または蒸発機として機能する室外熱交換器
と、膨張弁と、蒸発器または凝縮器として機能する室内
熱交換器とを配置し、上記四方弁の切替えにより、冷房
時は圧縮機、四方弁、室外熱交換器、膨張弁、室内熱交
換器、四方弁、圧縮機の順に冷媒を循環させ、暖房時は
圧縮機、四方弁、室内熱交換器、膨張弁、室外熱交換
器、四方弁、圧縮機の順に冷媒を循環させるようにした
エンジン駆動熱ポンプ式空調装置は一般に知られてい
る。
【0003】また、このようなエンジン駆動熱ポンプ式
空調装置において上記エンジンに対し冷却水を循環させ
る冷却水回路を設けて、エンジンの冷却を行なうととも
に、この冷却水回路を流れる冷却水を利用してエンジン
の廃熱を取出し、給湯器等の熱利用機器に与えるように
したものも考えられている。
【0004】例えば特開平7−280385号公報に
は、冷却水回路に、ラジエータと、冷媒回路中のアキュ
ムレータ内の冷媒とエンジン冷却水との間で熱交換を行
うアキュムレータ熱交換器と、温水タンク内の水とエン
ジン冷却水との間で熱交換を行う温水タンク熱交換器等
を配設している。そして、具体的な回路構成としては、
例えば、エンジンに対し、アキュムレータ熱交換器を並
列に接続するとともに温水タンク熱交換器およびラジエ
ータを直列に配置し、かつ、アキュムレータ熱交換器へ
冷却水を導く通路と水タンク熱交換器およびラジエータ
に冷却水を導く通路との分岐部もしくは合流部に、流量
分配調節用のリニア三方弁を設けた構造等が示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ものでは、暖房時や冷房時において必要能力が小さいと
きには、それに応じてエンジン出力が小さくなることか
らエンジン廃熱も少なくなるため、温水の利用要求に充
分に応じられなくなる場合がある。また、冷房時は、冷
媒回路の凝縮器で生じる凝縮熱は大気に放出されるだけ
で有効利用されないといった問題がある。
【0006】本発明はこのような事情に鑑み、エンジン
の廃熱に加えて冷媒の熱を有効利用することにより熱利
用機器に充分な熱を供給することができるエンジン駆動
熱ポンプ式空調装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、エンジンで駆
動される圧縮機、四方弁、室外熱交換器、膨張弁及び室
内熱交換器を有する冷媒回路を備え、冷媒を圧縮機から
上記四方弁へ吐出し、この四方弁の切替えにより冷房時
は四方弁から室外熱交換器、膨張弁、室内熱交換器を経
て四方弁へ、また暖房時は四方弁から室内熱交換器、膨
張弁、室外熱交換器を経て四方弁へそれぞれ冷媒を流し
て、四方弁から圧縮機へ冷媒を戻すように冷媒回路を構
成したエンジン駆動熱ポンプ式空調装置において、エン
ジン冷却水を循環させる冷却水回路と、熱利用機器に対
する熱供給用の温水を熱利用機器への放熱部を通るよう
に循環させる温水循環回路とを設け、この温水循環回路
に、上記冷却水回路からエンジン廃熱を吸収する第1熱
交換器と、上記冷媒回路の高圧側の冷媒の熱を吸収する
第2熱交換器とを配設したものである。
【0008】この構成によると、第1熱交換器でエンジ
ン廃熱がエンジン冷却水から温水循環回路の水に与えら
れるとともに、運転中で室内機側の要求能力が小さいと
き等に上記第2熱交換器で高圧冷媒の熱も温水循環回路
を流れる水に与えられ、これらの熱が熱利用機器に供給
される。従って、エンジン廃熱に加え、冷媒回路に生じ
る熱が有効利用され、熱利用機器に充分な熱を供給する
ことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を用いて説明する。
【0010】図1および図2は、本発明のエンジン駆動
熱ポンプ式空調装置の一実施形態を示しており、この空
調装置は、図1に示す室外ユニット1Aと、図2に示す
複数の部屋Rにそれぞれ設けられた室内ユニット1Bと
で構成されている。この空調装置には、水冷式ガスエン
ジン2(以下、エンジン2と略す)と、このエンジン2
によって駆動される圧縮機20と、冷媒を循環させる冷
媒回路30と、上記エンジン2を冷却するための冷却水
回路80と、熱利用機器に熱を供給するための温水循環
回路100とが設けられている。
【0011】上記エンジン2には吸気管3が接続され、
この吸気管3にエアクリーナ4及びミキサー5が接続さ
れている。このミキサー5には、図外の燃料ガス供給源
に接続された燃料供給管6が接続されており、この燃料
供給管6に流量制御弁7、ガバナ8及び電磁弁9が介設
されている。そして、上記ミキサー5では、パルスモー
タ5aによるスロットルの作動によりエンジンへの燃料
ガス及び空気の供給量を調節するようになっている。エ
ンジン2のオイルパンには、オイル供給管10を介して
オイルタンク11が接続されており、上記オイル管10
にはオイル供給量を調節するための電磁弁12が介設さ
れている。
【0012】また、上記エンジン2から排気管13が導
出され、この排気管13に排ガス熱交換器14、排気サ
イレンサ15及びミストセパレータ16が介設されてい
る。なお、17はエンジン2のオイルパン内のオイル温
度を調節するためのヒータ、18は排ガス熱交換器14
や排気サイレンサ15やミストセパレータ16からのド
レン水を中和処理するドレン処理装置である。
【0013】上記圧縮機20は、図示の例では2個の単
位圧縮機20a,20bを有するマルチ型圧縮機からな
り、上記各単位圧縮機20a,20bは電磁クラッチ2
1を介してエンジンの出力軸22に接続されている。2
3は圧縮機20内のオイル温度を調節するためのヒータ
である。
【0014】上記冷媒回路30は、圧縮機20から吐出
される冷媒を凝縮器、膨張弁、蒸発器を通して圧縮機2
0に戻すように循環させるための閉回路を構成するもの
である。当実施形態では、冷房と暖房とに切換可能で、
かつ複数室の冷暖房が可能な空調装置を構成すべく、冷
媒循環経路を切替えるための四方弁31を備えるととも
に、複数台の室内熱交換器76を備えており、圧縮機2
0から四方弁31にまでの回路を構成する基部回路32
と、上記四方弁31を介して基部回路32に接続される
室外回路33と、室外回路33に接続される複数の室内
回路34とで冷媒回路30が構成されている。
【0015】上記基部回路32は、圧縮機20の吐出口
と四方弁31の第1ポート31aとを接続する吐出側ラ
イン35と、四方弁31の第2ポート31bと圧縮機2
0の吸込口とを接続する吸込側ライン36とを備えてい
る。上記吐出側ライン35にはオイルセパレータ37が
設置され、また吸込側ライン36にはアキュムレータ4
1およびサブアキュムレータ42が設置されている。
【0016】上記オイルセパレータ37にはヒータ37
aが設けられ、このヒータ37aによりオイルセパレー
タ37の温度調節が行われる。そして、オイルセパレー
タ37からオイルがストレーナ38を介して毛細管39
によりサブアキュムレータ42の上流側に戻され、また
電磁弁40を介してアキュムレータ41の上流側に戻さ
れる。電磁弁40は主に起動後、圧縮機から多量に流出
するオイルがオイルセパレータ37に溜ると開となり、
その他の場合は閉となる。
【0017】吸込側ライン36に設置されたアキュムレ
ータ41内には気相と液相の冷媒が内蔵され、気相冷媒
はライン36cからサブアキュムレータ42に送られ
る。毛細管45,47にはそれぞれ不図示の温度センサ
が設けられ、アキュムレータ41内の液相冷媒の液面検
知がなされる。44,46はストレーナである。
【0018】アキュムレータ41内の液相冷媒の液レベ
ルは、後記電子膨張弁70a〜70dの弁開度を小と
し、あるいは熱交換器93への温水循環量を多くするこ
とにより下げることができる。ヒータ48は両毛細管4
5,47、ストレーナ44,46を通過する液冷媒の気
化を行う。なお、アキュムレータ41内の下部からオイ
ルと液相冷媒が、ライン36d、ストレーナ49、膨張
弁50およびオリフィス51を通り、ライン36eを経
てサブアキュムレータ42に送られる。
【0019】サブアキュムレータ42にはヒータ52が
設けられ、このヒータ52でサブアキュムレータ42の
液面レベル調節が行われる。サブアキュムレータ42内
の気相冷媒は、圧縮機20の駆動によりライン36g,
36fおよび一方向弁53を介して吸入される。サブア
キュムレータ42内に溜るオイルおよび液相冷媒は、オ
リフィス54を経て気化されて圧縮機20に吸入され
る。また、吐出側ライン35は、ストレーナ55および
電磁弁56を介して吸込側ライン36と連結され、上記
電磁弁56は異常圧力上昇時に開とされる。
【0020】四方弁31の第3ポート31cには室外回
路33のライン33aが接続されており、このライン3
3aには室外熱交換器60が設置されている。この室外
熱交換器60には、アキュムレータ41に設けられた熱
交換器61、ストレーナ62および手動弁63を配置し
たライン33bを介し、分岐・集合器64が接続されて
いる。分岐・集合器64からは室内回路34への接続の
ための複数本(例えば3本)のライン65a,65b,
65cが導出され、これらのライン65a,65b,6
5cの各端部にジョイントJ1,J2,J3が設けられ
ている。ライン65a,65bには電子膨張弁70a,
70bが介設されている。
【0021】四方弁31の第4ポート31dには、手動
弁66を配置したライン33cを介し、分岐・集合器6
7が接続されている。分岐・集合器67及びライン33
cからは室内回路34への接続のための複数本(例えば
3本)のライン68a,68b,68cが導出され、こ
れらのライン68a,68b,68cの各端部にジョイ
ントJ4,J5,J6が設けられている。
【0022】さらに上記分岐・集合器67から室内回路
34をバイパスして分岐・集合部64に至るバイパス通
路69a,69bが設けられ、このバイパス通路69
a,69bに後記第2熱交換器102と電子膨張弁70
dが介設されており、暖房時に第2熱交換器102が電
子膨張弁70dよりも上流側となるように配置されてい
る。
【0023】また、吸込側回路36は、室外回路33の
ライン33bと膨張弁71およびストレーナ72を介し
て接続され、さらに吐出側回路35はライン33bとス
トレーナ73、電磁弁74および毛細管75を介して接
続されている。
【0024】一方、図2に示すように複数の部屋Rの各
室内ユニット1Bに設けられた室内回路34は室内熱交
換器76を備え、各室内熱交換器76の一端側に通じる
ライン77a,77b,77cがジョイントJ1,J
2,J3を介してライン65a,65b,65cに接続
される一方、各室内熱交換器76の他端側に通じるライ
ン78a,78b,78cがジョイントJ4,J5,J
6を介してライン68a,68b,68cに接続される
ようになっている。ライン77cには電子膨張弁70c
が介設されている。
【0025】上記冷却水回路80は、図1に示すよう
に、エンジンのウォータジャケット81からなる熱交換
器と、排ガス熱交換器14とを有するとともに、ラジエ
ータ83を有し、エンジン2とラジエータ83との間に
は往路側及び復路側の冷却水通路84,85が設けられ
ている。そして、通路85の途中に設けられたポンプ8
6とウォータジャケット81の入口側に設けられたポン
プ87とにより冷却水が循環される。つまり、上記ウォ
ータジャケット81からサーモスタット88を介して通
路84に流出したエンジン冷却後の温水がラジエータ8
3に導かれる一方、ラジエータ83での放熱後の冷却水
が通路85よりエンジン側に導かれ、排ガス熱交換器1
4を経てウォータジャケット81に流入するようになっ
ている。
【0026】上記ウォータジャケット81の出口側に設
けられたサーモスタット88とポンプ87の入口側との
間には、水温が低いときに冷却水をウォータジャケット
入口側に直接戻す短絡通路89が設けられている。ま
た、ラジエータ83には冷却用のファン90が具備され
ている。
【0027】上記通路84の途中にはリニア三方弁91
が設けられ、このリニア三方弁91から分岐した通路9
2が、冷媒回路30のアキュムレータ41内に設けられ
た熱交換器93に接続され、さらに熱交換器93を経た
通路94が通路85の途中に接続されている。そして、
上記リニア三方弁91によって冷却水の一部が熱交換器
93側に分流されて、アキュムレータ41内の冷媒の加
熱に利用され、図外に制御ユニットでリニア三方弁91
が制御されることにより冷却水分流割合がコントロール
されるようになっている。
【0028】上記リニア三方弁91とラジエータ83と
の間の往路側冷却水通路84には、第1熱交換器101
が設けられている。また、この熱交換器101とラジエ
ータ83との間にはサーモスタット96が設けられ、こ
のサーモスタット96からラジエータバイパス通路97
が分岐し、このラジエータバイパス通路97の下流端側
がラジエータ83とポンプ86との間の復路側冷却水通
路85に接続されている。
【0029】上記サーモスタット96は、上記第1熱交
換器101を経た冷却水の温度に応じて作動し、冷却水
温度が所定の第1設定温度以下では冷却水の全量をラジ
エータバイパス通路97に流し、上記第1設定温度を越
えるとラジエータ83にも冷却水を流して、所定の第2
設定温度以上では冷却水の全量をラジエータ83に流す
ようになっている。
【0030】また、冷却水回路80とは別に、熱利用機
器に対する熱供給用の温水を循環させる温水循環回路1
00が設けられており、この温水循環回路100は、室
外ユニット側通路100aとこれにジョイントJ7,J
8を介して接続される室内ユニット側通路100bとで
構成されている。図1中に示すようにこの温水循環回路
100の室外ユニット側通路100aには、上記第1熱
交換器101と第2熱交換器102とが直列に配置さ
れ、第1熱交換器101で冷却水回路80の通路84を
流れる冷却水からエンジン廃熱が吸収されるとともに、
第2熱交換器102で冷媒回路30のバイパス通路69
a,69bを流れる高圧側の冷媒から熱が吸収されるよ
うになっている。さらにこの室外ユニット側通路100
aにはポンプ103が設けられ、かつ、水注入口104
及びリカバリータンク105が接続されている。これら
により温水循環回路100の温水供給ユニット100x
が形成され、室外ユニット1A内あるいは外部に設置さ
れる。
【0031】温水循環回路100の室内ユニット側通路
100bは、図2に示すように、各部屋Rに設けられた
熱利用機器に接続され、熱利用機器への放熱部に温水を
供給するように構成されている。すなわち、図2に示す
例では、熱利用機器として、2つの部屋Rにそれぞれ床
暖房器107が設けられるとともに、他の部屋Rに給湯
器110が設けられ、室内ユニット側通路100bには
各部屋別の分岐通路106a,106b,106cが設
けられ、上記各床暖房器107にそれぞれ分岐通路10
6a,106cが開閉弁108を介して接続されるとと
もに、給湯器110内の熱交換器111に分岐通路10
6bが接続されている。なお、給湯器110には湯蛇口
112、市水の導入管113、リリーフ弁114等が具
備されている。
【0032】以上のような当実施形態の装置によると、
その冷媒回路30においては、冷房時と暖房時とに応じ
て上記四方弁31が切換えられることにより、室外熱交
換器60、室内熱交換器76のうちの一方が凝縮器、他
方が蒸発器となって、圧縮機20から吐出した冷媒が凝
縮器、膨張弁、蒸発器を経て圧縮機20に戻るように循
環される。
【0033】すなわち、冷房運転時には、四方弁31の
第1ポート31aと第3ポート31cとが連通されると
ともに、第4ポート31dと第2ポート31bとが連通
される。これにより、図1および図2の中に実線矢印で
示すように、エンジン2で駆動される圧縮機20から吐
出側ライン35に吐出された冷媒は、四方弁31を経
て、凝縮器となる室外熱交換器60に導かれ、ここで放
熱されて液化した後、ライン33bから分岐・集合器6
4、ジョイントJ1〜J3等を経て各室内ユニット1B
に送られ、室外ユニット側または室内ユニット側に設け
られている電子膨張弁70a,70b,70cを経て、
蒸発器となる室内熱交換器76に導かれ、ここで吸熱さ
れて冷房が行われる。それから、ジョイントJ4〜J
6、分岐・集合器67等を通り、四方弁31を経て、吸
込側ライン36に流れ、圧縮機20に戻される。
【0034】暖房運転時には、四方弁31の第1ポート
31aと第4ポート31dとが連通されるとともに、第
3ポート31cと第2ポート31bとが連通される。こ
れにより、図1および図2の中に破線矢印で示すよう
に、エンジン2で駆動される圧縮機20から吐出側ライ
ン35に吐出された冷媒は、四方弁31からライン33
c、分岐・集合器67、ジョイントJ4〜J6等を経て
各室内ユニット1Bに送られ、凝縮器となる室内熱交換
器76に導かれ、ここで放熱されて液化し、その凝縮熱
で暖房を行う。それから、ジョイントJ1〜J3、電子
膨張弁70a,70b,70c、分岐・集合器64等を
通って室外熱交換器60に導かれ、ここで吸熱されて気
化した後、四方弁31を経て吸込側ライン36に流れ、
アキュムレータ41,42を経て圧縮機20に戻され
る。
【0035】また、上記冷却水回路80においては、矢
印で示すように冷却水が循環されることにより、エンジ
ンの冷却が行なわれるとともに、排ガス熱交換器14及
びウォータジャケット81においてエンジン廃熱が冷却
水に吸収され、上記第1熱交換器101でエンジン冷却
水から温水循環回路100を循環する水に上記エンジン
廃熱が供給される。さらに暖房運転時には、上記第2熱
交換器36で高圧側冷媒からも温水循環回路100の水
に熱が供給される。
【0036】すなわち、暖房運転時において、冷媒回路
30のバイパス通路69bに介設された電子膨張弁70
dがある程度の開度に開かれると、四方弁31から分岐
・集合部67へ流れる高圧冷媒の一部がバイパス通路6
9a、第2熱交換器102、電子膨張弁70d、バイパ
ス通路69b、分岐・集合部64を通って室外熱交換器
60へと流れる。これにより、高圧冷媒が第2熱交換器
102を通る間に放熱凝縮され、その凝縮熱が温水循環
回路100の水に与えられるとともに、第2熱交換器1
02を通過した後の冷媒は電子膨張弁70dで低圧化さ
れ、室外熱交換器60で吸熱、蒸発される。
【0037】そして、室内ユニット1Bの運転台数が少
ない等により室内機側の要求能力が少ない場合に、電子
膨張弁70dの開度が僅かに大きくされて絞りが緩和さ
れ、冷媒流量が増加して第2熱交換器102での放熱凝
縮量が増加されることにより、余剰冷媒の熱の利用度が
高められる。
【0038】このように、エンジン廃熱に加えて冷媒回
路30の高圧側の冷媒の熱が有効に取出され、これらの
熱が温水循環回路100の温水により各部屋Rへ運ばれ
て、各部屋Rに設けられている床暖房器107や給湯器
110等の熱利用機器に供給される。
【0039】なお、暖房運転中でも室内機側の要求能力
が最大の場合や温水の利用要求が低い場合、あるいは冷
房運転時には、上記電子膨張弁70dが閉じられる。
【0040】上記の第1の実施形態では、暖房時にのみ
第2熱交換器102で高圧冷媒の熱を取出し得るように
バイパス通路69a,69b等を構成しているが、バイ
パス通路等の第2の実施形態として、図1中に二点鎖線
で示すように、分岐・集合部67と第2熱交換器102
との間のバイパス通路69aに電子膨張弁70eを介設
するとともに、第2熱交換器102及び電子膨張弁70
dを経たバイパス通路69bの端部を四方弁31と室外
熱交換器60との間のライン33aに接続して、室外熱
交換器60もバイパスするようにしておけば、暖房時、
冷房時のいずれにおいても高圧冷媒の熱を取出すことが
できる。
【0041】すなわち、第2の実施形態による場合、暖
房運転時には、電子膨張弁70eを全開とするとともに
電子膨張弁70dを適度に絞った状態とすることによ
り、四方弁31から分岐・集合部67へ流れた冷媒の一
部がバイパス通路69a、電子膨張弁70e、第2熱交
換器102、電子膨張弁70d、バイパス通路69b、
ライン33a、四方弁31へと流れ、第2熱交換器10
2で高圧冷媒から凝縮熱が取り出された後、適度に絞ら
れた電子膨張弁70dで冷媒が低圧化し、アキュムレー
タ41で吸熱蒸発される。
【0042】一方、冷房運転時には、電子膨張弁70d
を全開とするとともに電子膨張弁70eを適度に絞った
状態とすることにより、四方弁31から室外熱交換器6
0へ向けて流れる冷媒の一部がバイパス通路69b、電
子膨張弁70d、第2熱交換器102、電子膨張弁70
e、バイパス通路69a、分岐・集合部67、四方弁3
1へと流れ、第2熱交換器102で高圧冷媒から凝縮熱
が取り出された後、適度に絞られた電子膨張弁70eで
冷媒が低圧化し、アキュムレータ41で吸熱蒸発され
る。
【0043】本発明の装置の第2の実施形態を、図3に
よって説明する。なお、図1に示す実施形態と同一部分
については同一符号を付し、説明は省略する。
【0044】室外ユニット1Aの一部を示す図3中の冷
媒回路30において、圧縮機20と四方弁31との間の
吐出側ライン35から分岐したバイパス通路120aが
第2熱交換器102に至るとともに、第2熱交換器10
2を経たバイパス通路120bが四方弁31とアキュム
レータ41との間の吸込側ライン36に接続されてい
る。そして、第2熱交換器102の上流のバイパス通路
120aに流量制御弁121が設けられるとともに、第
2熱交換器102の下流のバイパス通路120bに電子
膨張弁122が設けられている。
【0045】また、温水循環回路100において、第1
熱交換器101と第2熱交換器102とは並列に接続さ
れ、各熱交換器101,102への通路分岐箇所には、
各熱交換器101,102に対する温水流通割合を調節
するリニア三方弁123が設けられている。
【0046】この実施形態によると、暖房時及び冷房時
にそれぞれ、吐出側ライン35を流れる冷媒の一部がバ
イパス通路120a、流量制御弁121、第2熱交換器
102、電子膨張弁122、バイパス通路120b、吸
込側ライン36へと流れ、第2熱交換器102で熱が取
出された後、電子膨張弁122で冷媒が低圧化し、アキ
ュムレータ41で吸熱蒸発される。そして、第2熱交換
器102で吸収された熱は、第1熱交換器101で吸収
された熱とともに、温水循環回路100の温水を介し、
各部屋の熱利用機器に供給される。
【0047】従ってこの実施形態でも、暖房時や冷房時
で、室内機側の要求能力が小さいとき等に、エンジン廃
熱に加えて高圧冷媒の熱が有効利用される。また、運転
状態等に応じて上記リニア三方弁123が制御されるこ
とにより、エンジン廃熱と高圧冷媒の熱の利用割合が調
整される。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明のエンジン駆動熱ポ
ンプ式空調装置は、エンジンの冷却水回路と、熱利用機
器に対する熱供給用の温水循環回路とを設け、この温水
循環回路に、上記冷却水回路からエンジン廃熱を吸収す
る第1熱交換器と、上記冷媒回路の高圧側の冷媒の熱を
吸収する第2熱交換器とを配設しているため、エンジン
廃熱に加えて、冷媒回路の高圧冷媒の熱を有効利用し、
熱利用機器に充分な熱を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の空調装置における室外ユ
ニット側を示す全体回路図である。
【図2】上記装置の室内ユニット側および液体循環回路
を示す回路図である。
【図3】別の実施形態を示す回路図である。
【符号の説明】
2 エンジン 20 圧縮機 30 冷媒回路 31 四方弁 60 室外熱交換器 69a,69b バイパス通路 70a〜70e 電子膨張弁 76 室内熱交換器 80 冷却水回路 100 温水循環回路 101 第1熱交換器 102 第2熱交換器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンで駆動される圧縮機、四方弁、
    室外熱交換器、膨張弁及び室内熱交換器を有する冷媒回
    路を備え、冷媒を圧縮機から上記四方弁へ吐出し、この
    四方弁の切替えにより冷房時は四方弁から室外熱交換
    器、膨張弁、室内熱交換器を経て四方弁へ、また暖房時
    は四方弁から室内熱交換器、膨張弁、室外熱交換器を経
    て四方弁へそれぞれ冷媒を流して、四方弁から圧縮機へ
    冷媒を戻すように冷媒回路を構成したエンジン駆動熱ポ
    ンプ式空調装置において、エンジン冷却水を循環させる
    冷却水回路と、熱利用機器に対する熱供給用の温水を熱
    利用機器への放熱部を通るように循環させる温水循環回
    路とを設け、この温水循環回路に、上記冷却水回路から
    エンジン廃熱を吸収する第1熱交換器と、上記冷媒回路
    の高圧側の冷媒の熱を吸収する第2熱交換器とを配設し
    たことを特徴とするエンジン駆動熱ポンプ式空調装置。
JP9125738A 1997-05-15 1997-05-15 エンジン駆動熱ポンプ式空調装置 Withdrawn JPH10311620A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002063218A1 (fr) * 2001-01-21 2002-08-15 Ruwen Zhao Nouvel ensemble chaudiere utilisant de la chaleur perdue
KR100803864B1 (ko) 2006-03-29 2008-02-14 아이신세이끼가부시끼가이샤 가스 히트펌프식 공기조화 장치

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