JPH1030809A - 汚泥焼却・溶融処理系における熱利用方法 - Google Patents
汚泥焼却・溶融処理系における熱利用方法Info
- Publication number
- JPH1030809A JPH1030809A JP8186494A JP18649496A JPH1030809A JP H1030809 A JPH1030809 A JP H1030809A JP 8186494 A JP8186494 A JP 8186494A JP 18649496 A JP18649496 A JP 18649496A JP H1030809 A JPH1030809 A JP H1030809A
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- JP
- Japan
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- back pressure
- exhaust gas
- amount
- waste heat
- incinerator
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- Pending
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- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
- Treatment Of Sludge (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 背圧タービンから排気する背圧蒸気の潜熱を
脱水汚泥等の処理対象物の乾燥に利用することにより、
焼却・溶融処理系において発生する熱量の十分な有効利
用を図る。 【解決手段】 焼却炉ないしは溶融炉から排出する排ガ
スを加熱流体として廃熱ボイラ３に導き、廃熱ボイラ３
で発生する蒸気を駆動流体として背圧タービン４に導
き、背圧タービン４から排気する背圧蒸気を、炉１へ投
入する脱水汚泥の乾燥を行う乾燥機５に熱源として導
く。
脱水汚泥等の処理対象物の乾燥に利用することにより、
焼却・溶融処理系において発生する熱量の十分な有効利
用を図る。 【解決手段】 焼却炉ないしは溶融炉から排出する排ガ
スを加熱流体として廃熱ボイラ３に導き、廃熱ボイラ３
で発生する蒸気を駆動流体として背圧タービン４に導
き、背圧タービン４から排気する背圧蒸気を、炉１へ投
入する脱水汚泥の乾燥を行う乾燥機５に熱源として導
く。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、汚泥焼却・溶融処
理系の熱利用方法に関し、タービン背圧蒸気の有効な利
用方法に係る。
理系の熱利用方法に関し、タービン背圧蒸気の有効な利
用方法に係る。
【０００２】
【従来の技術】従来、下水処理施設等で排出する汚泥の
焼却処理や溶融処理を行う処理系においては、焼却炉や
溶融炉で発生する排ガスを空気予熱器において燃焼空気
の加熱流体として利用し、さらに廃熱ボイラにおいて蒸
気を発生させ、発生した蒸気を蒸気タービンの駆動流体
として利用することにより、熱利用を図っている。
焼却処理や溶融処理を行う処理系においては、焼却炉や
溶融炉で発生する排ガスを空気予熱器において燃焼空気
の加熱流体として利用し、さらに廃熱ボイラにおいて蒸
気を発生させ、発生した蒸気を蒸気タービンの駆動流体
として利用することにより、熱利用を図っている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の構成において、蒸気タービンとして復水タービンを用
いる場合には、復水タービンがタービン排気を復水器で
復水させて高真空を得て蒸気タービン内で十分低圧にま
で蒸気を膨張させるものであるために、タービン排気と
なる蒸気の潜熱の大部分を復水器で放出してしまうこと
になり、系内で発生する熱を十分に利用することができ
ない問題があった。背圧タービンを使用する場合にあっ
ても、タービン排気は、復水器で復水するか、もしくは
背圧の圧力を上げてその顕熱を暖房器等で利用するに過
ぎず、季節変動等の影響によって十分な熱利用ができな
かった。
の構成において、蒸気タービンとして復水タービンを用
いる場合には、復水タービンがタービン排気を復水器で
復水させて高真空を得て蒸気タービン内で十分低圧にま
で蒸気を膨張させるものであるために、タービン排気と
なる蒸気の潜熱の大部分を復水器で放出してしまうこと
になり、系内で発生する熱を十分に利用することができ
ない問題があった。背圧タービンを使用する場合にあっ
ても、タービン排気は、復水器で復水するか、もしくは
背圧の圧力を上げてその顕熱を暖房器等で利用するに過
ぎず、季節変動等の影響によって十分な熱利用ができな
かった。
【０００４】本発明は上記した従来の課題を解決するも
のであり、背圧タービンから排気する背圧蒸気の潜熱を
脱水汚泥等の処理対象物の乾燥に利用することにより、
焼却・溶融処理系において発生する熱量の十分な有効利
用を図ることを目的とするものである。
のであり、背圧タービンから排気する背圧蒸気の潜熱を
脱水汚泥等の処理対象物の乾燥に利用することにより、
焼却・溶融処理系において発生する熱量の十分な有効利
用を図ることを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明の汚泥焼却・溶融処理系における熱利用
方法は、脱水汚泥を焼却ないしは溶融する処理系におい
て、焼却炉ないしは溶融炉から排出する排ガスを加熱流
体として廃熱ボイラに導き、廃熱ボイラで発生する蒸気
を駆動流体として背圧タービンに導き、背圧タービンか
ら排気する背圧蒸気を、炉へ投入する脱水汚泥の乾燥を
行う乾燥機に熱源として導く構成としたものである。
ために、本発明の汚泥焼却・溶融処理系における熱利用
方法は、脱水汚泥を焼却ないしは溶融する処理系におい
て、焼却炉ないしは溶融炉から排出する排ガスを加熱流
体として廃熱ボイラに導き、廃熱ボイラで発生する蒸気
を駆動流体として背圧タービンに導き、背圧タービンか
ら排気する背圧蒸気を、炉へ投入する脱水汚泥の乾燥を
行う乾燥機に熱源として導く構成としたものである。
【０００６】上記した構成により、背圧タービンから排
出する背圧蒸気の潜熱を利用して脱水汚泥の乾燥を図る
ので、系内で発生する熱量を系外へ放出することなく有
効利用することができ、オイル使用量、排ガス量、燃焼
空気量を低減することができる。また、背圧タービンの
付随設備としての復水器やクーリングタワー等が不要と
なることにより、設備の簡素化を図ることができる。
出する背圧蒸気の潜熱を利用して脱水汚泥の乾燥を図る
ので、系内で発生する熱量を系外へ放出することなく有
効利用することができ、オイル使用量、排ガス量、燃焼
空気量を低減することができる。また、背圧タービンの
付随設備としての復水器やクーリングタワー等が不要と
なることにより、設備の簡素化を図ることができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。本実施形態においては、脱水汚泥を
焼却炉にて焼却する場合について説明するが、焼却炉に
代えて溶融炉を使用する場合においても同様である。
基づいて説明する。本実施形態においては、脱水汚泥を
焼却炉にて焼却する場合について説明するが、焼却炉に
代えて溶融炉を使用する場合においても同様である。
【０００８】図１において、脱水汚泥は、下水処理施設
等で排出する汚泥を脱水したものであり、焼却炉１にお
いて焼却する。焼却炉１から排出する排ガスは、空気予
熱器２へ１次流体として導き、焼却炉１へ供給する燃焼
空気を予熱する。空気予熱器２を通った排ガスは、加熱
流体として廃熱ボイラ３に導いて熱回収し、廃熱ボイラ
３で発生する蒸気を駆動流体として背圧タービン４へ供
給する。
等で排出する汚泥を脱水したものであり、焼却炉１にお
いて焼却する。焼却炉１から排出する排ガスは、空気予
熱器２へ１次流体として導き、焼却炉１へ供給する燃焼
空気を予熱する。空気予熱器２を通った排ガスは、加熱
流体として廃熱ボイラ３に導いて熱回収し、廃熱ボイラ
３で発生する蒸気を駆動流体として背圧タービン４へ供
給する。
【０００９】背圧タービン４から排気する背圧蒸気は、
熱源として乾燥機５へ導き、焼却炉１へ投入する脱水汚
泥の一部ないしは全部の乾燥を行う。乾燥機５から排出
する蒸気ドレンはドレンタンク６へ導き、ドレンタンク
６内の温水をポンプ７によって廃熱ボイラ３へ返送す
る。また、背圧タービン４で回収した動力でブロアー８
の駆動を補助し、モーター９に要求される動力を軽減す
る。
熱源として乾燥機５へ導き、焼却炉１へ投入する脱水汚
泥の一部ないしは全部の乾燥を行う。乾燥機５から排出
する蒸気ドレンはドレンタンク６へ導き、ドレンタンク
６内の温水をポンプ７によって廃熱ボイラ３へ返送す
る。また、背圧タービン４で回収した動力でブロアー８
の駆動を補助し、モーター９に要求される動力を軽減す
る。
【００１０】ところで、乾燥機５においては、図２〜図
３に示すように、ケーシング１０の内部に配置した複数
の中空状の駆動軸１１に送り羽根１２を設け、駆動軸１
１を流れる背圧蒸気によって駆動軸１１および送り羽根
１２の外面に接触する脱水汚泥を乾燥する。このとき、
送り羽根１２が不連続な形状をなし、各送り羽根１２の
相互の空間部分では脱水汚泥に送り作用を及ぼさないこ
とにより、脱水汚泥の滞留時間を長して十分な乾燥時間
を取ることができ、各送り羽根１２が背反する方向に回
転することにより、脱水汚泥を細かに解砕して乾燥を促
進することができるので、低圧の背圧蒸気においても十
分な乾燥を行うことができる。
３に示すように、ケーシング１０の内部に配置した複数
の中空状の駆動軸１１に送り羽根１２を設け、駆動軸１
１を流れる背圧蒸気によって駆動軸１１および送り羽根
１２の外面に接触する脱水汚泥を乾燥する。このとき、
送り羽根１２が不連続な形状をなし、各送り羽根１２の
相互の空間部分では脱水汚泥に送り作用を及ぼさないこ
とにより、脱水汚泥の滞留時間を長して十分な乾燥時間
を取ることができ、各送り羽根１２が背反する方向に回
転することにより、脱水汚泥を細かに解砕して乾燥を促
進することができるので、低圧の背圧蒸気においても十
分な乾燥を行うことができる。
【００１１】
【表１】
【００１２】因みに、表１に示すように、背圧蒸気を利
用しない従来に比して、オイル使用量で約８４％、炉燃
焼ガス量（排ガス量）で約１８％、燃焼空気量で約１８
％の減少となり、モーター９に要求される必要動力及び
排風ブロワー出力の低減を図ることができる。
用しない従来に比して、オイル使用量で約８４％、炉燃
焼ガス量（排ガス量）で約１８％、燃焼空気量で約１８
％の減少となり、モーター９に要求される必要動力及び
排風ブロワー出力の低減を図ることができる。
【００１３】
【発明の効果】以上述べたように、背圧タービンから排
出する背圧蒸気の潜熱を利用して脱水汚泥の乾燥を図る
ので、系内で発生する熱量を系外へ放出することなく有
効利用することができ、オイル使用量、排ガス量、燃焼
空気量を低減することができる。また、背圧タービンの
付随設備としての復水器やクーリングタワー等が不要と
なることにより、設備の簡素化を図ることができる。
出する背圧蒸気の潜熱を利用して脱水汚泥の乾燥を図る
ので、系内で発生する熱量を系外へ放出することなく有
効利用することができ、オイル使用量、排ガス量、燃焼
空気量を低減することができる。また、背圧タービンの
付随設備としての復水器やクーリングタワー等が不要と
なることにより、設備の簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態を示すフローシート図であ
る。
る。
【図２】同実施形態における乾燥機の構成を示す断面図
である。
である。
【図３】同実施形態における乾燥機の要部を示す斜視図
である。
である。
１ 焼却炉 ２ 空気予熱器 ３ 廃熱ボイラ ４ 背圧タービン ５ 乾燥機 ８ ブロアー ９ モーター
Claims (1)
- 【請求項１】 脱水汚泥を焼却ないしは溶融する処理系
において、焼却炉ないしは溶融炉から排出する排ガスを
加熱流体として廃熱ボイラに導き、廃熱ボイラで発生す
る蒸気を駆動流体として背圧タービンに導き、背圧ター
ビンから排気する背圧蒸気を、炉へ投入する脱水汚泥の
乾燥を行う乾燥機に熱源として導くことを特徴とする汚
泥焼却・溶融処理系における熱利用方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8186494A JPH1030809A (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | 汚泥焼却・溶融処理系における熱利用方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8186494A JPH1030809A (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | 汚泥焼却・溶融処理系における熱利用方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1030809A true JPH1030809A (ja) | 1998-02-03 |
Family
ID=16189478
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8186494A Pending JPH1030809A (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | 汚泥焼却・溶融処理系における熱利用方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1030809A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101956985A (zh) * | 2010-08-23 | 2011-01-26 | 朱平生 | 垃圾热量资源的充分利用 |
| CN102494344A (zh) * | 2011-12-29 | 2012-06-13 | 曹先科 | 发电用垃圾焚烧炉 |
| JP2013043178A (ja) * | 2011-08-26 | 2013-03-04 | Mitsubishi Materials Techno Corp | 含水被処理物処理システムおよび含水被処理物処理方法 |
| JP2014105914A (ja) * | 2012-11-27 | 2014-06-09 | Kubota Kankyo Service Kk | 廃熱回収設備 |
-
1996
- 1996-07-17 JP JP8186494A patent/JPH1030809A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101956985A (zh) * | 2010-08-23 | 2011-01-26 | 朱平生 | 垃圾热量资源的充分利用 |
| JP2013043178A (ja) * | 2011-08-26 | 2013-03-04 | Mitsubishi Materials Techno Corp | 含水被処理物処理システムおよび含水被処理物処理方法 |
| CN102494344A (zh) * | 2011-12-29 | 2012-06-13 | 曹先科 | 发电用垃圾焚烧炉 |
| JP2014105914A (ja) * | 2012-11-27 | 2014-06-09 | Kubota Kankyo Service Kk | 廃熱回収設備 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20040116 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040302 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040629 |