JPH1030532A - 車両電源装置 - Google Patents

車両電源装置

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Publication number
JPH1030532A
JPH1030532A JP8201130A JP20113096A JPH1030532A JP H1030532 A JPH1030532 A JP H1030532A JP 8201130 A JP8201130 A JP 8201130A JP 20113096 A JP20113096 A JP 20113096A JP H1030532 A JPH1030532 A JP H1030532A
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JP
Japan
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relay
engine
power supply
starter
inter
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Pending
Application number
JP8201130A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruyuki Makiuchi
治行 牧内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
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Publication of JPH1030532A publication Critical patent/JPH1030532A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つの給電系統が系統間接続リレー21で接
続されていると共に、交通信号等で一旦停止した時には
エンジン26を自動停止させ、再発進する時には自動始
動するためのエンジン自動停止・始動装置用コントロー
ラ20を具え、自動始動信号が系統間接続リレーを介し
て供給される車両電源装置において、たとえ系統間接続
リレーが故障した時でも、エンジンは始動できるように
する。 【解決手段】 スタータ28への起動電流を通過させる
スタータセーフティリレー15のリレー接点15Fをオ
ンするための電流(始動信号)を、スタータスイッチ9
からは系統間接続リレーを経ることなく、直接供給でき
る回路接続とした。系統間接続リレーが故障した時に
は、ドライバーがいくら再発進操作を行っても自動始動
されなくなるが、その時には、スタータスイッチをオン
することにより始動することが出来る。これにより、路
上で動けなくなることがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印加電圧が所定値
以下になるとリセットされる負荷(例、ワンマンバスに
おける運賃装置)が車両負荷の中に含まれていると共
に、運転状況から判断してエンジンを自動的に停止した
り始動したりする装置を具えている車両の電源装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載される電気機器には、ユーザ
ーの要望とか車両の用途によって、高級化ないしはハイ
テク化された機器が増えつつある。それらの機器の中に
は、印加電圧が所定値以下になると、動作がリセットさ
れる機器もある。例えば、ワンマンバスにおける運賃装
置,プリペイドカードリーダー,停車バス停表示装置等
である。このような機器を、説明の便宜上、「電圧低下
リセット負荷」と呼ぶことにする。なお、これに対し、
ラジオ等のように印加電圧が少々低下したからといって
リセットはされない電気機器を、「車両一般負荷」と呼
ぶことにする。
【0003】他方、車両が赤信号等で一旦停止している
間、エンジンはアイドリングされているが、アイドリン
グ中は走行しないのに燃料を消費すると共に、排気ガス
を放出して周囲の環境を害している。そこで、ドライバ
ーの運転操作状況(クラッチやギヤ等の操作状況)を監
視していて、車両を一旦停止させる操作が行われた時に
はエンジンを自動的に停止したり、再発進の操作が行わ
れた時にはエンジンを自動的に始動させたりするため
の、エンジン自動停止・始動装置用コントローラを具え
た車両がある。
【0004】車両の電源としては、周知のように、バッ
テリの他に、エンジンによって駆動される発電機が搭載
されている。従って、エンジンが回転していない状態に
おいては、スイッチオンされている負荷には、すべてバ
ッテリから給電されている。エンジンを始動するに際し
てはスタータに大電流を流さなければならないが、この
大電流によりバッテリの内部抵抗による電圧降下は大と
なり、バッテリ電圧は大きく低下する。
【0005】エンジン自動停止・始動装置用コントロー
ラを具えた車両が、赤信号等での一旦停止によりエンジ
ンが自動停止された後、再発進しようとすると、スター
タに大電流が流れてバッテリ電圧が低下するので、その
度に電圧低下リセット負荷はリセットされてしまい、そ
の用を果たさなくなる。そこで、車両電源装置を、車両
一般負荷とスタータへ給電する第1給電系統と、電圧低
下リセット負荷に給電する第2給電系統との2つの系統
に分け、両者を系統間接続リレーで接続した構成とする
ことが提案されている。以下、それらについて説明す
る。
【0006】(第1の従来例)図2は、そのような車両
電源装置の第1の従来例を示す図である。図2におい
て、1は第1給電系統、2は第2給電系統、3,4はサ
ブヒューズボックス、5〜8は配線、9はスタータスイ
ッチ、10,11は負荷、12はバッテリリレースイッ
チ、13,14は負荷、15はスタータセーフティリレ
ー、15A,C,Eはリレーコイル、15B,D,Fは
リレー接点、16,17はダイオード、19は配線、2
0はエンジン自動停止・始動装置用コントローラ、21
は系統間接続リレー、21cは可動接点、21dはリレ
ーコイル、23〜25は配線、26はエンジン、27は
エンジン回転センサ、28はスタータ、28Aは吸引コ
イル、28Bは保持コイル、29は発電機、29Aは回
転電流出力端子、29Bは発電電流出力端子、30は配
線、31はメインバッテリ、32はメインヒューズボッ
クス、33は配線、34はバッテリリレー、35〜37
は配線、38はメインヒューズボックス、39はバッテ
リリレー、40はサブバッテリである。
【0007】第2給電系統2内には、電圧低下リセット
負荷である負荷13,14と、発電機29が発電してい
ない時にそれら負荷へ給電するサブバッテリ40と、そ
れらに付随して設けられるバッテリリレー39とかメイ
ンヒューズボックス38,サブヒューズボックス4等が
含まれている。第1給電系統1内には、メインバッテリ
31,発電機29,スタータ28,エンジン自動停止・
始動装置用コントローラ20,スタータセーフティリレ
ー15,スタータスイッチ9,車両一般負荷である負荷
10,11,バッテリリレースイッチ12,及びそれら
に付随して設けられるバッテリリレー34とかメインヒ
ューズボックス32,サブヒューズボックス3等が含ま
れている。
【0008】系統間接続リレー21は、第1給電系統1
と第2給電系統2との間に接続される。具体的には、接
点が第1給電系統1のバッテリリレー34と第2給電系
統2のバッテリリレー39との間に接続され、リレーコ
イル21dは、配線24を経て発電機29の回転電流出
力端子29Aに接続される。系統間接続リレー21は、
エンジンが始動され、発電機の回転数が所定値まで上昇
して来た時にオンとされ、そうでない時にはオフとされ
ている。従って、エンジンの始動が完了した後に、第1
給電系統1と第2給電系統2とは接続される。
【0009】バッテリリレースイッチ12には、メイン
バッテリ31から直接給電されており、これをオンする
と、バッテリリレー34,39が共にオンされる。運転
を終了すれば電源の印加を停止してよい負荷(負荷1
0,14等)には、バッテリリレーを経由して給電し、
運転を終了しても電源の印加を停止してはならない負荷
(負荷11,13等)には、バッテリリレーを経由せず
に直接給電する。スタータ28は、吸引コイル28A,
保持コイル28Bに電流が流された時に作動して、エン
ジン26を始動する。吸引コイル28Aへの電流は、ス
タータセーフティリレー15内の、スタータ電流供給用
のリレー接点15Fがオンしている時に流される。
【0010】リレー接点15Fはリレーコイル15Eに
対応する常開接点であるから、リレーコイル15Eに
直列接続されている常閉のリレー接点15Dがオンして
いて、且つダイオード16または17から電流が流れ
て来た時(即ち、スタータスイッチ9またはエンジン自
動停止・始動装置用コントローラ20から、始動を指令
する電流が流されて来た時)に、オンとなる。リレー接
点15Dがオフとされるのは、対応するリレーコイル1
5Cに電流が流された時であるが、それはリレー接点1
5Fがオンしている時に(言い換えれば、始動が行われ
ていて)、リレー接点15Bがオンした時である。リレ
ー接点15Bは、リレーコイル15Aに対応する常開接
点であり、リレーコイル15Aは配線24を経て発電機
29の回転電流出力端子29Aに接続されている。そし
て、発電機29の回転数が始動完了と判定される回転数
まで上がった時に回転電流出力端子29Aから出力され
る電流により、リレー接点15Bがオンとなるよう設定
されている。このようにして、スタータセーフティリレ
ー15は、始動を指令する電流が流されて来た時から始
動完了までの間、リレー接点15Fをオンして吸引コイ
ル28Aに電流を流す。
【0011】エンジン自動停止・始動装置用コントロー
ラ20は、配線19を介してメインバッテリ31より直
接給電されている。エンジンが停止している時でも作動
できるようにするためである。既に説明したように、エ
ンジン自動停止・始動装置用コントローラ20は、ドラ
イバーの運転操作状況を監視してエンジンを停止させた
り、始動させたりする信号を発するものであるから、各
種の操作を検出するセンサ等からの信号が入力された
り、制御信号が出力されたりするわけであるが、ここで
は、エンジン回転センサ27と、始動指令信号を流す配
線(ダイオード17の配線)のみを示している。
【0012】次に動作を説明する。 (最初の始動)スタータスイッチ9をオンすると、ダイ
オード16を経てリレーコイル15Eに電流が流れるか
ら、リレー接点15Fがオンとなる。そのため、メイン
バッテリ31から配線25,リレー接点15Fを通って
吸引コイル28Aに電流が流れ、また保持コイル28B
にも電流が流れるから、スタータ28は起動され、エン
ジン26を始動する。
【0013】(一旦停止後の再始動)赤信号等で車両を
一旦停止させると、その時の運転操作を監視していてエ
ンジン自動停止・始動装置用コントローラ20はエンジ
ンを自動的に停止させる。その後、再発進する際には、
その時の運転操作を監視していて、エンジン自動停止・
始動装置用コントローラ20は始動指令信号を発する。
その信号は、ダイオード17を経てリレーコイル15E
に流され、リレー接点15Fをオンとする。その結果、
スタータ28が起動され、エンジン26が始動される。
【0014】(給電系統間の接続)系統間接続リレー2
1のリレーコイル21dには、発電機29の回転電流出
力端子29Aからの電流が流されるようにしてあるか
ら、エンジン26が始動され、回転数が上昇し、該電流
が所定値まで増大してくると、可動接点21cはオンと
なる。言い換えるなら、2つの給電系統は、始動が完了
するまでは分離されており、始動が完了すると接続され
る。給電系統が接続されると、発電機29からの発電出
力が第1給電系統1内の負荷に供給されるばかりでな
く、配線36,系統間接続リレー21,配線37を経
て、第2給電系統2内の負荷にも供給される。勿論、メ
インバッテリ31,サブバッテリ40の充電も行う。
【0015】しかし、この従来例では、交通の渋滞など
のように頻繁にエンジンの自動停止,自動始動が行われ
る場合には、次のような問題点が出て来ていた。 頻繁にエンジンの自動停止が行われると、発電機29
も頻繁に発電停止されるので、停止中は負荷にはメイン
バッテリ31,サブバッテリ40から給電しなければな
らない。そのため、容量大のバッテリを搭載しておかな
ければならない。 もしサブバッテリ40の容量を小さいものとしておけ
ば、エンジン停止中での電圧低下リセット負荷への給電
により、そのバッテリ電圧は低下し、メインバッテリ3
1の電圧との間に大きな差が生じる。すると、系統間接
続リレー21がオンした時に、メインバッテリ31から
サブバッテリ40に流れ込む電流が大となるが、これが
度々繰り返されると、バッテリの劣化が早まると共に寿
命が短くなる。
【0016】メインバッテリ31からサブバッテリ4
0へ大電流が度々流れたり、サブバッテリ40が発電機
29から大電流で充電されている時に、エンジン自動停
止がなされてその電流が遮断されたりすると、系統間接
続リレー21において接点の転移(一方の接点の金属の
粒子が他方の接点に移る現象)が起こり、接点同士が溶
着してしまうことがある。溶着すると、エンジンを自動
始動する際、メインバッテリ31のみならずサブバッテ
リ40からもスタータ28へ電流が流れることになるか
ら、サブバッテリ40の電圧も低下し、電圧低下リセッ
ト負荷はリセットされてしまうという不都合が生ずる。
なお、エンジン自動停止・始動装置用コントローラ20
は、ドライバーの運転操作に関連する部位については、
故障しているか否かの診断をし、故障していれば始動指
令信号を発したりはしないが、従来、系統間接続リレー
21は故障診断の対象外とされていたので、その接点が
溶着していても始動指令信号を発していた。
【0017】(第2の従来例)図3は、同種の車両電源
装置の第2の従来例を示す図である。符号は図2のもの
に対応し、18,22は配線、21aはオープン側接
点、21bはクローズ側接点である。構成上、図2の従
来例と相違する点は、始動指令信号を、系統間接続リレ
ー21を介して与えるようにしたという点である。図2
の従来例では、ダイオード16または17を経て供給さ
れる始動指令信号は、スタータセーフティリレー15の
リレーコイル15Eに直接与えられていた。しかし、図
3の従来例では、始動指令信号は配線18を通って、系
統間接続リレー21のリレーコイル21dに供給され
る。
【0018】系統間接続リレー21は、図2の従来例と
違って、リレーコイル21dに通電されていない時に可
動接点21cがオンしているクローズ側接点21bと、
通電されている時にオンするオープン側接点21aとを
有する構造のものを使用する。そして、両接点の一方の
側は一括して第1給電系統1側(のバッテリリレー3
4)に接続し、他方の側ではオープン側接点21aはス
タータセーフティリレー15のリレーコイル15Eと接
続し、クローズ側接点21bは給電系統2側(のバッテ
リリレー39)に接続する。リレーコイル21d消勢時
に両給電系統は接続されているから、バッテリリレース
イッチ12をオンしてバッテリリレー34,39をオン
させると、この時点で電源供給を必要とする負荷には、
メインバッテリ31とサブバッテリ40の両方から給電
される。従って、サブバッテリ40を大容量のものとす
る必要はない。
【0019】ダイオード16または17及び配線18を
通って始動指令信号が発されると、系統間接続リレー2
1のオープン側接点21aがオンし、メインバッテリ3
1より、バッテリリレー34→配線36→系統間接続リ
レー21→配線22という経路で、リレーコイル15E
に電流が流れる。これにより、リレー接点15Fがオン
し、スタータ28に起動電流が流れ、エンジンが始動さ
れる。なお、オープン側接点21aがオンということ
は、クローズ側接点21bがオフになるということであ
るから、給電系統間は分離される。従って、始動指令信
号が与えられている間は、給電系統間は分離される。
【0020】このような第2の従来例では、系統間接続
リレー21が分離されるのは、始動指令信号が出されて
いる期間だけであり、エンジン停止中は接続されてい
る。従って、交通渋滞によりエンジンの自動停止が頻繁
に行われても、エンジン停止中はメインバッテリ31及
びサブバッテリ40の両方から給電されるので、サブバ
ッテリ40にのみ負担がかかるわけではない。そのた
め、前記したように、サブバッテリ40としては、図2
の従来例ほどには大容量のバッテリとする必要はない。
【0021】また、可動接点21cがオープン側接点2
1aに溶着したとしても、始動が達成された後にスター
タ起動電流がいつまでも流れ続けることはない。なぜな
ら、始動が達成されてエンジンの回転数が上がれば、発
電機29の回転電流出力端子29Aからの電流により、
次のような動作が行われるからである。スタータセーフ
ティリレー15のリレーコイル15Aが付勢→リレー接
点15Bオン→リレーコイル15C付勢→リレー接点1
5Dオフ→リレーコイル15E消勢→リレー接点15F
オフ。かくして、リレー接点15Fを流れていたスター
タ28への起動電流は遮断される。
【0022】エンジン回転センサ27の検出信号は、エ
ンジン自動停止・始動装置用コントローラ20に入力さ
れ、その制御に利用される。つまり、ドライバーの運転
操作状況を監視し、車両を一旦停止させる操作が行われ
た時(即ち、車両が停止し、エンジン回転センサ27の
検出信号が有る場合)には、エンジンを自動停止する。
また、利用方法の1つに、エンジン始動回路の故障診断
がある。発進操作がなされてもエンジン回転が検出され
ないと、故障発生と診断される。系統間接続リレー21
は、エンジン自動停止・始動装置用コントローラ20の
故障診断の対象外であるため、オープン側接点21aの
溶着という故障が生じても、ドライバーに対して故障と
いう表示(例、警告灯の点滅)はしない。一方、そのよ
うな溶着があってもエンジンの始動は達成されるから、
エンジン回転センサ27からは正常な回転の検出信号が
エンジン自動停止・始動装置用コントローラ20に入力
され、故障と診断されることはない。即ち、第2の従来
例では、交通渋滞等によりオープン側接点21aが溶着
しても、始動は達成され、故障と診断されることもな
く、車両として問題となることはない。なお、この種の
車両電源装置に関する従来の文献としては、例えば、特
開平7−232605号公報等がある。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】 (問題点)しかしながら、前記した第2の従来例には、
系統間接続リレー21のクローズ側接点21bが溶着し
たり、あるいはリレーコイル21dが断線したりといっ
た故障が発生した場合には、エンジンを始動することが
出来なくなるという問題点があった。
【0024】(問題点の説明)進んでは止まりの交通渋
滞等で、エンジンの自動停止,自動始動を繰り返してい
るうちに、可動接点21cがクローズ側接点21bの方
に溶着したり、リレーコイル21dが断線したりした場
合、ドライバーが発進操作を行うのをエンジン自動停止
・始動装置用コントローラ20が検知して、リレーコイ
ル21dにいくら始動指令信号を流しても、オープン側
接点21aはオンとならない。
【0025】そのため、スタータセーフティリレー15
のリレー接点15Fはオンとならず、スタータ28へ起
動電流が流れないから、エンジン26は始動しない。前
記のような溶着や断線の故障が交通渋滞の中で起これ
ば、車両は路上で動けなくなる。これは極めて重大な故
障である。なお、発進操作がなされてもエンジン回転セ
ンサ27からは回転数の上昇が検出されないから、故障
発生という診断は下される。しかし、いくら故障という
診断が正しくなされようとも、路上で動けなくなってし
まったのではどうしようもなくなるし、追突事故や更な
る交通渋滞を招く恐れがある。本発明は、以上のような
問題点を解決することを課題とするものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明では、エンジンによって駆動される発電機と
該発電機に並列に接続されたメインバッテリとを電源と
して車両一般負荷及びスタータへ給電すると共に、エン
ジン自動停止・始動装置用コントローラ及びスタータセ
ーフティリレーを具えた第1給電系統と、サブバッテリ
を電源として電圧低下リセット負荷へ給電する第2給電
系統と、始動時には前記第1給電系統と前記第2給電系
統との間を分離し、始動時以外には接続する系統間接続
リレーとを具えた車両電源装置において、スタータセー
フティリレーのスタータ電流供給用のリレー接点をオン
するための電流を、スタータスイッチから直接供給し得
るように回路接続すると共に、エンジン自動停止・始動
装置用コントローラからの始動指令信号で前記系統間接
続リレーを付勢することにより供給し得るように回路接
続することとした。
【0027】更に、既存のエンジン回転センサを利用す
れば、エンジン自動停止・始動装置用コントローラから
始動指令信号が出されているにもかかわらず、エンジン
回転が検出されない場合は、系統間接続リレーに故障あ
りと診断するようにすることも出来る。
【0028】(解決する動作の概要)交通渋滞等でエン
ジンの自動停止,自動始動を繰り返しているうちに、系
統間接続リレー21のクローズ側接点21bが溶着して
しまった場合(あるいはリレーコイル21dが断線した
場合)、ドライバーが発進操作を行ってエンジン自動停
止・始動装置用コントローラ20から始動指令信号が出
されても、系統間接続リレー21は切り換わらない。そ
のため、スタータセーフティリレー15はオフのままで
あり、スタータ起動電流が供給できないので、エンジン
を始動することが出来ない。
【0029】始動される筈なのにエンジン回転が検出さ
れて来ないということから、エンジン自動停止・始動装
置用コントローラ20は、系統間接続リレー21に故障
ありと診断する。このような時に手動でスタータスイッ
チ9をオンすると、スタータスイッチ9からの始動指令
信号でスタータセーフティリレー15はオンされ、スタ
ータ起動電流が供給されるので、エンジンの始動が可能
となる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1は、本発明にかかわる車
両電源装置を示す図である。符号は図3のものに対応
し、41はダイオードである。同じ符号の部分の構成,
動作は、図3のものと同様であるので、説明は省略す
る。構成上、図3の従来例と相違する点は、始動指令信
号の内、エンジン自動停止・始動装置用コントローラ2
0からの信号は、従来通り系統間接続リレー21のリレ
ーコイル21dに供給するが、スタータスイッチ9から
の信号は、スタータセーフティリレー15のリレーコイ
ル15Eに供給するようにした点である。
【0031】従って、始動指令信号が与えられた時の動
作が、図3の従来例とは相違する。本発明の車両電源装
置では、次のように動作する。 (最初の始動)スタータスイッチ9をオンして始動す
る。始動指令信号は、ダイオード16を通って出され
る。この時は、エンジン自動停止・始動装置用コントロ
ーラ20から始動指令信号は出されないから、リレーコ
イル21dは付勢されず、可動接点21cは、クローズ
側接点21bにオンしている。ダイオード16からの始
動指令信号がリレーコイル15Eに流れると、リレー接
点15Fがオンし、スタータ28に起動電流が流れ、エ
ンジン26が始動される。
【0032】(一旦停止後の再始動)エンジン自動停止
・始動装置用コントローラ20からの始動指令信号は、
配線18を通って系統間接続リレー21のリレーコイル
21dに与えられるから、オープン側接点21aがオン
となり、ダイオード41を経てリレーコイル15Eに電
流が流れる。これにより、先と同様にしてエンジン26
は始動される。
【0033】いずれの場合にも、始動が達成されると、
発電機29の回転電流出力端子29Aからの電流によ
り、スタータセーフティリレー15はリセットされ、ス
タータ28への起動電流は遮断される。
【0034】交通渋滞等によりエンジンの自動停止,自
動始動が繰り返されると、既に述べたように系統間接続
リレー21の接点が溶着したり、リレーコイル21dが
断線したりするという故障が発生することがある。次に
そのような故障が起こった場合について説明する。 (1)可動接点21cがオープン側接点21aに溶着し
た場合 この場合は、図3の従来例でオープン側接点21aが溶
着した場合と同様であり、エンジンは始動され、車両は
走行することは出来る。また、エンジン自動停止・始動
装置用コントローラ20により、故障と診断されること
もない。
【0035】(2)可動接点21cがクローズ側接点2
1bに溶着するか、リレーコイル21dが断線するかし
た場合 ドライバーが発進操作を行い、エンジン自動停止・始動
装置用コントローラ20からいくら始動指令信号がリレ
ーコイル21dに送られても、オープン側接点21aは
オンとならないから、自動始動は行われない。また、エ
ンジン回転センサ27からは、エンジン26が回転して
いるとの情報はエンジン自動停止・始動装置用コントロ
ーラ20に伝えられないから、故障が発生しているとの
診断がなされる。
【0036】従って、ドライバーがいくら発進操作を行
っても自動始動がなされず、エンジン自動停止・始動装
置用コントローラ20により上記のような故障診断がな
された時には、スタータスイッチ9をオンしての始動を
行う。すると、最初の始動を行う場合と同様にして、始
動が行われる。つまり、このような故障が発生したとし
ても、エンジンは始動できるから、路上で動けなくなる
ことはない。
【0037】もっとも、この故障の場合、クローズ側接
点21bがオンとなっているので、メインバッテリ31
とサブバッテリ40とは接続されており、スタータに大
電流が流れると両方のバッテリの電圧は低下する。その
ため、負荷13,14等の電圧低下リセット負荷はリセ
ットされてしまう。しかし、スタータスイッチ9により
始動を行うのは、路上で動けなくなるという重大事態を
回避するためであり、負荷のリセットの方が犠牲とされ
るのも止むを得ない。
【0038】系統間接続リレー21は、もともとエンジ
ン自動停止・始動装置用コントローラ20が故障診断す
る対象の範囲外の部品ではあるが、ドライバーが発進操
作をしても自動始動されないことから、間接的に系統間
接続リレー21の故障診断がなされることになる。この
ように、図3の従来例と比べて殆ど新たな部品を追加す
ることなく、系統間接続リレー21の故障診断をするこ
とも可能となる。
【0039】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の車両電源装置
によれば、次のような効果を奏する。 スタータ起動電流を通過させるスタータセーフティ
リレーの付勢電流を供給するルートとして、スタータス
イッチから直接供給するルートと、エンジン自動停止・
始動装置用コントローラから系統間接続リレーを介して
供給するというルートとの2つを設け、いずれからでも
供給し得るようにした。そのため、交通渋滞等でエンジ
ンの自動停止,自動始動を繰り返しているうちに、系統
間接続リレーが故障しても、スタータスイッチをオンす
ることにより、始動することが出来、路上で動けなくな
るようなことがなくなった。
【0040】 エンジン自動停止・始動装置用コント
ローラは、自動始動信号を発したということと、エンジ
ン回転センサから回転が検出されないということから、
系統間接続リレーに故障が発生したと診断することが出
来、警告灯によりドライバーに報知することが出来るよ
うになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかわる車両電源装置を示す図
【図2】 車両電源装置の第1の従来例を示す図
【図3】 車両電源装置の第2の従来例を示す図
【符号の説明】
1…第1給電系統、2…第2給電系統、3,4…サブヒ
ューズボックス、5〜8…配線、9…スタータスイッ
チ、10,11…負荷、12…バッテリリレースイッ
チ、13,14…負荷、15…スタータセーフティリレ
ー、15A,C,E…リレーコイル、15B,D,F…
リレー接点、16,17…ダイオード、18,19…配
線、20…エンジン自動停止・始動装置用コントロー
ラ、21…系統間接続リレー、21a…オープン側接
点、21b…クローズ側接点、21c…可動接点、21
d…リレーコイル、22〜25…配線、26…エンジ
ン、27…エンジン回転センサ、28…スタータ、28
A…吸引コイル、28B…保持コイル、29…発電機、
29A…回転電流出力端子、29B…発電電流出力端
子、30…配線、31…メインバッテリ、32…メイン
ヒューズボックス、33…配線、34…バッテリリレ
ー、35〜37…配線、38…メインヒューズボック
ス、39…バッテリリレー、40…サブバッテリ、41
…ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 45/00 395 F02D 45/00 395Z F02N 15/00 F02N 15/00 E

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンによって駆動される発電機と該
    発電機に並列に接続されたメインバッテリとを電源とし
    て車両一般負荷及びスタータへ給電すると共に、エンジ
    ン自動停止・始動装置用コントローラ及びスタータセー
    フティリレーを具えた第1給電系統と、サブバッテリを
    電源として電圧低下リセット負荷へ給電する第2給電系
    統と、始動時には前記第1給電系統と前記第2給電系統
    との間を分離し、始動時以外には接続する系統間接続リ
    レーとを具えた車両電源装置において、スタータセーフ
    ティリレーのスタータ電流供給用のリレー接点をオンす
    るための電流を、スタータスイッチから直接供給し得る
    ように回路接続すると共に、エンジン自動停止・始動装
    置用コントローラからの始動指令信号で前記系統間接続
    リレーを付勢することにより供給し得るように回路接続
    したことを特徴とする車両電源装置。
  2. 【請求項2】 エンジン回転センサを設け、エンジン自
    動停止・始動装置用コントローラから始動指令信号が出
    されているにもかかわらず、エンジン回転が検出されな
    い場合は、系統間接続リレーに故障ありと診断すること
    を特徴とする請求項1記載の車両電源装置。
JP8201130A 1996-07-11 1996-07-11 車両電源装置 Pending JPH1030532A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008309041A (ja) * 2007-06-13 2008-12-25 Mazda Motor Corp エンジンの自動停止装置
CN102182606A (zh) * 2011-05-18 2011-09-14 江苏友谊汽车有限公司 发动机的启动电路

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008309041A (ja) * 2007-06-13 2008-12-25 Mazda Motor Corp エンジンの自動停止装置
CN102182606A (zh) * 2011-05-18 2011-09-14 江苏友谊汽车有限公司 发动机的启动电路

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