JPH10302714A - 冷陰極蛍光管 - Google Patents
冷陰極蛍光管Info
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- JPH10302714A JPH10302714A JP10698997A JP10698997A JPH10302714A JP H10302714 A JPH10302714 A JP H10302714A JP 10698997 A JP10698997 A JP 10698997A JP 10698997 A JP10698997 A JP 10698997A JP H10302714 A JPH10302714 A JP H10302714A
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Abstract
なかった低電圧で放電する維持寿命を伸ばし、高効率・
長寿命な冷陰極蛍光管を実現する。 【解決手段】 本発明は、A群(Y,La,Ce,Pr,Nd,Pm,Sm,E
u,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,Lu,Ca,Sr,Ba)から選択される
物質と、B群(Ti,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Zr,Nb,Mo,Ru,R
h,Hf,Ta,W,Os,Ir)から選択される物質と、Oと、を含む
一般式A1X(A1)…A2X(A2)…A3X(A3)…B1Y(B1)…B
2Y(B2)…B3Y(B3)…B4Y(B4)…B5Y(B5)…O Zで示さ
れ、その組成比が関係式4X(A1)+3X(A2)+2X(A3)+2Y(B1)+
3Y(B2)+4Y(B3)+5Y(B4)+6Y(B5)>2Zを満たした酸素欠損型
導電性酸化物を含む冷陰極材料が、中空円柱状の基体電
極の内壁表面に膜状に形成された冷陰極2を有する冷陰
極蛍光体である。
Description
し、特にLCD(液晶ディスプレイ)用パックライト等
に好適に用いられる冷陰極蛍光管に関するものである。
に大別される。
比較的管径の大きなものには、発光効率の高い熱陰極型
が利用される。
にエミッタとしてBaO、SrO、CaO等が塗布され
ており、これによって低電圧動作が可能となり高発光効
率を実現している。
光管には、小型化(細管化)が容易、寿命が長い、発熱
が比較的少ない、点灯回路が単純等の長所がある冷陰極
型が広く利用されている。
ガスとしては、1種類以上の希ガスが用いられ、多くの
場合は希ガスにHg蒸気が追加されており、このような
ガスの圧力は0.1〜200torr、そして放電電流
1〜20mA等の条件範囲で使用されることが一般的で
ある。
極動作で有効に機能するエミッタがないために、電極に
は、W、Ta、Ni、Fe、Zr等の遷移金属やこれを
主原料とする合金が用いられてきた。
実現すべく、(LaSr)CoO3等のペロブスカイト
型結晶構造を有する酸化物導電体の電極が提案されてお
り、例えば特開平4−19941号公報に開示されてい
る。
化物であって、W、Ni等に比べて、放電電圧が25V
程度と低いもので、冷陰極蛍光管に用いた場合の低電圧
化・高効率化が可能となった。これらは焼結体、または
金属基体表面に溶射法、スパッタ蒸着法、電子ビーム蒸
着法、酸化物導電体粉末と適当な低融点ガラス粉末を混
合したペーストによるディッピング法等で形成され電極
としている。また電極のスパッタによるガラス管の黒化
を防ぐための、片側中空円柱構造を持ち電極と同電位の
金属で、電極の周囲を覆う工夫が一般的にされている。
学量論的な酸化物導電体を用いた冷陰極は、第一に初期
特性としては低電圧で動作可能であるが、数時間点灯後
にはその効果が失われてしまうという課題と、第2に電
極のスパッタが非常に多いため、電極周辺のガラス管が
黒化してしまうと冷陰極蛍光管に用いるのは好ましくな
い課題を有していた。このスパッタは、先に説明した電
極の周囲を覆う工夫をしても完全に防ぐことができな
い。
失、ガラス管黒化といった技術的課題を解決し、従来実
現できなかった、低電圧特性が1000時間以上もの間
長期的安定に持続し、ガラス管の黒化が起こらない、即
ち高効率・長寿命な冷陰極蛍光管を実現すべく、新規な
冷陰極構造を提供し、安価でしかも容易に冷陰極蛍光管
を実現することである。
に、本発明は、A群(Y,La,Ce,Pr,Nd,P
m,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Er,T
m,Yb,Lu,Ca,Sr,Ba)の中から選択され
る一元素以上の物質と、B群(Ti,V,Cr,Mn,
Fe,Co,Ni,Cu,Zr,Nb,Mo,Ru,R
h,Hf,Ta,W,Os,Ir)の中から選択される
一元素以上の物質と、酸素Oと、を含む一般式A1X(A1)
…A2X(A2)…A3X(A3)…B1Y(B1)…B2Y(B2)…B3Y(B3)
…B4Y(B4)…B5Y(B5)…OZで示され、その組成比が関
係式4X(A1)+3X(A2)+2X(A3)+2Y
(B1)+3Y(B2)+4Y(B3)+5Y(B4)
+6Y(B5)>2Zを満たした酸素欠損型導電性酸化
物を含む冷陰極材料が、中空円柱状の基体電極の内壁表
面に膜状に形成された冷陰極を有する冷陰極蛍光体であ
る。
冷陰極蛍光管を実現する新規な冷陰極材料を提供し、実
際に高効率・長寿命な冷陰極蛍光管を実現する。
収容容器と、前記ガス体収容容器中に存在するガス体
と、前記ガス体収容容器の内面に配された蛍光体と、前
記ガス体に連絡した冷陰極と、前記冷陰極と対向した一
方の電極とを有する冷陰極蛍光管であって、前記ガス体
収容容器は、その内部で発生した光に対して透過性を有
し、前記冷陰極は、A1をCe、A2をY,La,Pr,
Nd,Pm,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,E
r,Tm,Yb,及びLuからなる群より選ばれた物
質、A3をCa,Sr,及びBaからなる群より選ばれ
た物質、B1をCu、B2をCr,Mn,Fe,Co及び
Niからなる群より選ばれた物質、B3をTi,Zr,
Ru,Rh,Hf,Os,及びIrからなる群より選ば
れた物質、B4をV,Nb,及びTaからなる群より選
ばれた物質、並びにB5をMo又はWとした場合の一般
式が、〔(A1X(A1)-a-b…A1’aA1’’b…)(A
2X(A2)-a'-b'…A2’a'A2’’b'…)(A
3X(A3)-a''-b''…A3’a''A3’’b''…)〕〔(B
1Y(B1 )-c-d…B1’cB1''d…)(B2Y(B2)-c'-d'…B2'
c'B2''d'…)(B3Y(B3)-c'' -d''…B3'c''B3''
d''…)(B4Y(B4)-c'''-d'''…B4'c'''B4''d'''…)
(B 5Y(B5)-c''''-d''''…B5c''''B5''d''''…)〕O
Zで表され(X(A1)…、Y(B1)…、Z、a、a’
…、b、b’…、c、c’…、d、d’…は、正の有理
数である。)であって、組成比が関係式4X(A1)+
3X(A2)+2X(A3)+2Y(B1)+3Y(B
2)+4Y(B3)+5Y(B4)+6Y(B5)>2
Zを満たした導電性酸化物である冷陰極材料を含み、前
記冷陰極材料は、前記ガス体収容容器の内部に向けて延
在する中空円柱状の基体電極の内壁表面に、膜状に形成
されている冷陰極蛍光管である。
00時間以上もの間長期的安定に持続し、かつガス体収
容容器の黒化も発生せず、即高効率・長寿命な冷陰極蛍
光管として動作する。
料の導電性酸化物は、明確な結晶構造を有さない酸素欠
損型導電性酸化物であってもよい。
は、厚さ0.1〜10μmの膜状であることが、より低
電圧維持寿命特性を、より確実に向上する。
するには、請求項4記載のように、ガス体収容容器は両
端が閉じた中空円筒状であり、中空円柱状の基体電極
は、中空円筒状のガス体収容容器の軸方向に延在し、冷
陰極材料は、実質的に前記ガス体収容容器の内壁面近傍
に位置することが好ましい。
体収容容器は両端が閉じた中空円筒状であり、中空円柱
状の基体電極は、中空円筒状のガス体収容容器の軸方向
に延在し、前記ガス体収容容器の内径と前記基体電極の
外径とは略等しい構成であることが好適である。
に、冷陰極材料は、ガス体収容容器の軸方向に垂直な方
向の中心から前記ガス体収容容器の内壁面までの距離を
rとした場合、9/10r以上の前記ガス体収容容器の
内壁面側に位置することが好ましい。
の導電性酸化物は、より具体的には、La0.8Sr0.2M
n0.9O2.9、Y0.9Ca0.1Mn1.0O2.7、Sr1.0Ti
0.8Ru0.2O2.9、またはNd1.0Gd0.8Ca0.2CuO
3.6であってもよい。
Heガス、Neガス、Arガス、Krガス、及びXeガ
スの単独又は組み合わせたものであってもよい。
は、さらに、Hgガスを含むことも可能である。
は、導電性のものであれば足りるが、金属製であること
が好適である。
容容器は、ガラス管であることが透過性や簡便さを考え
れば、好適である。
する前に、まず、本実施の形態の導電性酸化物材料の作
製方法について説明する。
e、A2をY,La,Pr,Nd,Pm,Sm,Eu,
Gd,Tb,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,及びLu
からなる群より選ばれた物質、A3をCa,Sr,及び
Baからなる群より選ばれた物質、B1をCu、B2をC
r,Mn,Fe,Co及びNiからなる群より選ばれた
物質、B3をTi,Zr,Ru,Rh,Hf,Os,及
びIrからなる群より選ばれた物質、B4をV,Nb,
及びTaからなる群より選ばれた物質、並びにB5をM
o又はWとした場合の一般式が、〔(A1X(A1)-a-b…A
1’aA1’’b…)(A2X(A2)-a'-b'…A2’a'A2’’b'
…)(A3X(A3)-a''-b''…A3’a''A3’’b ''…)〕
〔(B1Y(B1)-c-d…B1’cB1''d…)(B2Y(B2)-c'-d'
…B2'c'B2''d '…)(B3Y(B3)-c''-d''…B3'
c''B3''d''…)(B4Y(B4)-c'''-d'''…B4'c' ''B4''
d'''…)(B5Y(B5)-c''''-d''''…B5c''''B5''d''''
…)〕OZで表され(X(A1)…、Y(B1)…、
Z、a、a’…、b、b’…、c、c’…、d、d’…
は、正の有理数である。)、組成比が関係式4X(A
1)+3X(A2)+2X(A3)+2Y(B1)+3
Y(B2)+4Y(B3)+5Y(B4)+6Y(B
5)>2Zを満たした酸素欠損型の導電性酸化物を用意
する必要がある。
望の元素比率になるように混合した。
の混合溶液に滴下し、これらの蓚酸塩の沈殿物を得た。
て、乾燥した各固形物を混合した後、電気炉を用いて空
気中にて500度程度で3時間程度加熱して、不要な蓚
酸塩を熱分解し、各構成元素の酸化物を得た。
が得られるなら、このような作製方法に限定されもので
はない。
的導電性酸化物から酸素欠損型酸化物を作製する方法に
ついて説明する。
ける酸素欠損量は、還元性雰囲気である場合を除いて、
酸素分圧と温度により一義的に決定される。
量論的酸化物を、所定の酸素分圧と温度環境下に、定常
状態になるまで保持することによって簡便に得られるこ
とになる。
酸化物は、簡略化した一般式(A1( x-a-b・・・)A2aA3b
…)(B1(y-a'-b'・・・)B2a'B3b'…)Oz-a''で示され
るとする。
の有理数である。ただし、このような酸素欠損型酸化物
を構成する酸素以外の元素成分の化学量論比からのずれ
は、±10%の範囲であれば機能上実質的な支障はな
い。
率になるように混合しておき、この混合物をターゲット
としてスパッタ蒸着法で、放電ガスと基板温度を制御す
ることにより所望の酸素欠損型導電性酸化物を得ること
ができる。
形態1について図面を参照しながら説明する。
欠損型導電性酸化物として、La0. 8Sr0.2Mn0.9O
2.9を用いた。
酸化物を冷陰極に用いた冷陰極蛍光管の断面図を示す。
た内径1.5mmの中空形状の硬質ガラス製のガラス
管、2は冷陰極で、基体電極を2a、冷陰極材料を2b
で示し、3は冷陰極に連絡したリード線、4は一方の電
極、5は一方の電極に連絡したリード線、6はガラス管
の内面に塗布された蛍光体、7はガラス管の内部に封入
された封入ガスである。
φ(外径)x4.0mm、0.1tの中空円柱状であ
り、その延在する軸方向は、ガラス管2の中空形状の軸
方向と平行であり、好適には一致する。そして中空円柱
状の基体電極2aの内面に沿って、冷陰極材料2bの膜
が均一に形成されている。
かつ発生した光を透過すれば、ガラス製であることには
限定されず、また一部が光非透過性の材料を用いてもよ
い。
金属でなくとも適当な導電性を呈するものであれば使用
可能である。
r−Fe合金製を用いたが、もちろんこれに限定される
ものではない。
3μmの厚さで形成した。また、封入ガス7は、酸素欠
損型酸化物の冷陰極材料2bが成膜された後、所定の排
気及び冷陰極の還元処理終了後、80torrの95%
のNeガスと5%のArガスの混合ガスと、十分なHg
蒸気とを封入したものである。
省略してもかまわない。また、図2(a)は、本実施の
形態の冷陰極2の詳細構造を示す拡大断面図であり、前
述したように、中空円柱状の基体電極2aの内面に、冷
陰極材料2bの膜が形成され、リード線3が不図示のガ
ラス管1を貫通して連絡されている。
光管を、高周波インバータを用いて駆動周波数60kH
z、放電電流5mAで点灯させ、放電特性を評価した。
る電流である。図3に、本実施の形態における低電圧維
持寿命特性を示す。
低電圧特性が完全に失われるまでの時間、換言すれば、
放電電圧が、点灯時間経過とともに従来のW等の遷移金
属電極の場合と同等にまで劣化するまでの時間、のこと
をいい、時間的制約から1000時間で測定は終了させ
た。
形態2について説明する。
物として、Y0.9Ca0.1Mn1.0O2 .7を用いたこと以外
は実施の形態1と同様にして冷陰極蛍光管を作製し、同
様の評価を行った。
寿命特性を示す。 (実施の形態3)ついで、本発明の実施の形態3につい
て説明する。
物として、Sr1.0Ti0.8Ru0.2O2.9を用いたこと以
外は実施の形態1と同様にして冷陰極蛍光管を作製し、
同様の評価を行った。
寿命特性を示す。 (実施の形態4)ついで、本発明の実施の形態4につい
て説明する。
物として、Nd1.0Gd0.8Ca0.2Cu1.0O3.6を用い
たこと以外は実施の形態1と同様にして冷陰極蛍光管を
作製し、同様の評価を行った。
寿命特性を示す。 (比較例1)ついで、比較例1について説明する。
冷陰極材料として中実円筒形状に形成されたWを用いた
こと以外は、実施の形態1と同様にして冷陰極蛍光管を
作製し、同様の評価を行った。
寿命特性を示す。 (比較例2)ついで、比較例2について説明する。
冷陰極材料として基体電極2aの内部に中実円筒形状に
形成された化学量論的導電性酸化物を用いたこと以外
は、実施の形態1と同様にして冷陰極蛍光管を作製し、
同様の評価を行った。
La0.5Sr0.5CoO3である。図3に、本実施の形態
における低電圧維持寿命特性を示す。
明する。
化学量論的導電性酸化物を用いたこと以外は、実施の形
態1と同様にして冷陰極蛍光管を作製し、同様の評価を
行った。
La0.5Sr0.5CoO3である。図3に、本実施の形態
における低電圧維持寿命特性を示す。
基体電極に膜状の酸素欠損型導電性酸化物の冷陰極材料
を用いた構成の冷陰極蛍光管の低電圧維持寿命特性等の
放電特性について検討する。
較例1との比較において、まず実施の形態1〜4の放電
開始時の放電電圧は、約50Vと圧倒的に低下している
ことがわかる。
の比較において、放電開始時の放電電圧は、同等と考え
られるが、低電圧維持寿命特性においては、実施の形態
1〜4では、1000時間経過しても放電電圧にほとん
ど変化が見られないのに対して、比較例2,3では、2
0〜30時間前後で放電電圧が上昇し始め、1000時
間経過時には、Wを用いたものと差がなくなるまで劣化
している。従って、実施の形態1〜4の低電圧放電寿命
維持特性は、格段に向上していることがわかる。
ッタ性に関しては、1000時間経過後、肉眼で確認し
た。
放電開始(点灯)後たかだか数十時間で冷陰極電極の周
辺のガラス管が肉眼で真っ黒になるのが確認された。
には、冷陰極の周辺のガラス管が肉眼で真っ黒になって
いた。
0時間点灯後も、ガラス管の黒化がほとんど確認でき
ず、顕著な差が現れた。
つき、各実施の形態とWとを互いに比較した結果、約2
0%の向上が見られた。
材料の膜厚、及び冷陰極材料の位置について検討した。
陰極材料の膜厚を0.01,0.05,0.1,0.
3,0.5,1.0,2.0,3.0,5.0,10,
30,及び50μmの12種類を作製したところ、0.
1μm未満では、寿命途中で電圧が急激に上昇してしま
い好ましくなく、10μmを越えると、初期電圧が向上
するため好ましくない傾向が発現した。
以上10μm以下の範囲で用いるとより確実に初期放電
電圧や低電圧維持寿命を向上させることができる。
せたままで、基体電極の径をガラス管壁に接触するとこ
ろから徐々に小さくしていったところ、軸からガラス管
の内壁面までの距離をrとした場合、9/10rよりも
内側に位置するようになると初期の放電電圧が向上する
好ましくない傾向が発現した。
極材料の膜厚、及び冷陰極材料の位置についてより好適
な範囲が各々存在することがわかる。
1.5mmの他に、1.2、2.0、2.5、3.0、
4.0の6種類、その管長は、80mmの他に40、1
60及び320mmの4種類、封入されるガス圧力は、
80torrの他に10、40、60、100、140
及び180torrの6種類、駆動方法は、直流も含め
種々の周波数の交流、希ガスは、100%のHeガス、
100%のNeガス、100%のArガス、100%の
Krガス、100%のXeガス、組成比が(1−
x’):x’のNeガスとArガスとの混合ガス(ここ
で0<x’<1)、組成比が(1−x’):x’のNe
ガスとXeガスとの混合ガス等の種々のものを組合せ
て、同様の低電圧放電維持寿命と放電電圧特性を測定を
したところ、同様の結果が得られることを確認した。
対応して説明した一般式の範囲内において、合計百種類
以上もの組合せの酸素欠損型導電性酸化物について同様
の確認を行ったところ、低電圧放電維持寿命は、ほぼ各
実施の形態と同様の特性に収まり、その他初期放電電圧
や黒化等についても同様の傾向が発現することがわかっ
た。
物を用いた冷陰極材料を成膜して用いれば、従来の化学
量論的酸化物等を用いた冷陰極では実現できなかった初
期特性及び1000時間以上もの低電圧放電維持寿命等
を実現したことが理解できる。
イト型酸化物を用いた冷陰極では実現できなかった10
00時間以上もの低電圧放電維持寿命を実現し、さら
に、電極のスパッタによるガラス管の黒化寿命問題をも
解決することができる。
適用した結果として、長寿命かつ高効率な冷陰極蛍光管
を実現することができ、LCD用バックライト等として
最適に使用可能な冷陰極蛍光管を実際に提供することが
できる。
面図
図
Claims (11)
- 【請求項1】 ガス体収容容器と、前記ガス体収容容器
中に存在するガス体と、前記ガス体収容容器の内面に配
された蛍光体と、前記ガス体に連絡した冷陰極と、前記
冷陰極と対向した一方の電極とを有する冷陰極蛍光管で
あって、前記ガス体収容容器は、その内部で発生した光
に対して透過性を有し、前記冷陰極は、A1をCe、A2
をY,La,Pr,Nd,Pm,Sm,Eu,Gd,T
b,Dy,Ho,Er,Tm,Yb,及びLuからなる
群より選ばれた物質、A3をCa,Sr,及びBaから
なる群より選ばれた物質、B1をCu、B2をCr,M
n,Fe,Co及びNiからなる群より選ばれた物質、
B3をTi,Zr,Ru,Rh,Hf,Os,及びIr
からなる群より選ばれた物質、B4をV,Nb,及びT
aからなる群より選ばれた物質、並びにB5をMo又は
Wとした場合の一般式が、〔(A1X(A1)-a-b…A1’aA
1’’b…)(A2X(A2)-a'-b'…A2’a'A2’’ b'…)
(A3X(A3)-a''-b''…A3’a''A3’’b''…)〕〔(B
1Y(B1)-c-d…B1’cB1''d…)(B2Y(B2)-c'-d'…B2'
c'B2''d'…)(B3Y(B3)-c''-d''…B3' c''B3''
d''…)(B4Y(B4)-c'''-d'''…B4'c'''B4''d'''…)
(B5Y(B5)-c'' ''-d''''…B5c''''B5''d''''…)〕O
Zで表され(X(A1)…、Y(B1)…、Z、a、a’
…、b、b’…、c、c’…、d、d’…は、正の有理
数である。)であって、組成比が関係式4X(A1)+
3X(A2)+2X(A3)+2Y(B1)+3Y(B
2)+4Y(B3)+5Y(B4)+6Y(B5)>2
Zを満たした導電性酸化物である冷陰極材料を含み、前
記冷陰極材料は、前記ガス体収容容器の内部に向けて延
在する中空円柱状の基体電極の内壁表面に、膜状に形成
されている冷陰極蛍光管。 - 【請求項2】 冷陰極材料の導電性酸化物は、明確な結
晶構造を有さない酸素欠損型導電性酸化物である請求項
1記載の冷陰極蛍光管。 - 【請求項3】 冷陰極材料は、厚さ0.1〜10μmの
膜状である請求項1または2記載の冷陰極蛍光管。 - 【請求項4】 ガス体収容容器は両端が閉じた中空円筒
状であり、中空円柱状の基体電極は、中空円筒状のガス
体収容容器の軸方向に延在し、冷陰極材料は、実質的に
前記ガス体収容容器の内壁面近傍に位置する請求項1か
ら3のいずれかに記載の冷陰極蛍光管。 - 【請求項5】 ガス体収容容器は両端が閉じた中空円筒
状であり、中空円柱状の基体電極は、中空円筒状のガス
体収容容器の軸方向に延在し、前記ガス体収容容器の内
径と前記基体電極の外径とは略等しい請求項1から3の
いずれかに記載の冷陰極蛍光管。 - 【請求項6】 冷陰極材料は、ガス体収容容器の軸方向
に垂直な方向の中心から前記ガス体収容容器の内壁面ま
での距離をrとした場合、9/10r以上の前記ガス体
収容容器の内壁面側に位置する請求項4または5記載の
冷陰極蛍光管。 - 【請求項7】 冷陰極材料の導電性酸化物は、La0.8
Sr0.2Mn0.9O2.9、Y0.9Ca0.1Mn1.0O2.7、S
r1.0Ti0.8Ru0.2O2.9、またはNd1.0Gd0 .8Ca
0.2CuO3.6である請求項1から6のいずれかに記載の
冷陰極蛍光管。 - 【請求項8】 ガス体は、Heガス、Neガス、Arガ
ス、Krガス、及びXeガスの単独又は組み合わせたも
のである請求項1から7のいずれかに記載の記載の冷陰
極蛍光管。 - 【請求項9】 ガス体は、さらに、Hgガスを含む請求
項8記載の記載の冷陰極蛍光管。 - 【請求項10】 基体電極は、金属製である請求項1か
ら9のいずれかに記載の記載の冷陰極蛍光管。 - 【請求項11】 ガス体収容容器は、ガラス管である請
求項1から10のいずれかに記載の記載の冷陰極蛍光
管。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP10698997A JP3642153B2 (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 冷陰極蛍光管 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10698997A JP3642153B2 (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 冷陰極蛍光管 |
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JPH10302714A true JPH10302714A (ja) | 1998-11-13 |
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