JPH10301416A - 加熱装置および画像形成装置 - Google Patents

加熱装置および画像形成装置

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JPH10301416A
JPH10301416A JP9126243A JP12624397A JPH10301416A JP H10301416 A JPH10301416 A JP H10301416A JP 9126243 A JP9126243 A JP 9126243A JP 12624397 A JP12624397 A JP 12624397A JP H10301416 A JPH10301416 A JP H10301416A
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recording material
heating
heating element
film
heating device
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JP9126243A
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Ichiro Sasaki
一郎 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルムの耐久性の向上、フィルムの長寿命
化を実現し、信頼性に優れた加熱装置および画像形成装
置を提供する。 【解決手段】 まず、位置検出用センサ8の検出信号に
より、記録材が加熱装置(定着装置)内を移動通過中か
否かの判定を行い、移動通過状態であれば規定温度で加
熱体を駆動し、記録材の定着動作を行い、また、移動通
過がなされていない、すなわち記録材の移動通過後なら
ば、加熱体を非駆動とし、フィルムへの熱の付与を抑制
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、複写機、
プリンタ、あるいは、ファクシミリ装置など、記録媒材
上に画像を形成する画像形成装置に関し、特に、このよ
うな装置に備えられる、記録材に熱を付与する加熱装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の画像形成装置として
は、例えば、複写機、レーザービームプリンタ、マイク
ロフィルムリーダプリンタ、画像表示(ディスプレイ)
装置、あるいは、記録機等がある。
【0003】これらの画像形成装置では、公知技術であ
るので詳細説明は省略するが、電子写真方式、静電記
録、あるいは、磁気記録等によって適宜の画像形成プロ
セスにより記録材上に直接方式もしくは間接(転写)方
式で画像を形成させるものである。
【0004】なお、記録材としては、例えば、エレクト
ロファックスシート、静電記録シート、転写材シート、
印刷紙などがある。
【0005】そして、上述した画像形成プロセスによ
り、記録材上に加熱溶解性の樹脂等により構成されるト
ナーを形成し、この未定着のトナー画像を定着させるた
めの、いわゆる定着器に、加熱装置を適用して、トナー
を融解させることができる。
【0006】なお、定着器では、加熱装置による加熱の
他に記録材を加圧する加圧手段も備え、加熱と加圧を付
与して未定着のトナー画像を定着させている。
【0007】また、表面に多孔質高分子層が形成された
記録材に、例えば、いわゆるインクジェット方式によっ
て画像を形成させた後に、記録材を加熱して、多孔質高
分子層を融解させて表面処理を施すために、加熱装置を
適用することもできる。
【0008】このように、加熱装置は種々の目的に応じ
て、適宜、画像形成装置に適用されるものである。
【0009】以下、加熱装置について説明する。
【0010】加熱装置による加熱方式には、フィルム加
熱方式や熱ローラ方式等がある。
【0011】フィルム加熱方式は、他に知られている熱
ローラ方式等に比べて、低熱容量線状加熱体を用いるこ
とができるため、省電力化・ウエイトタイム短縮化が可
能であり、また、定着点と分離点が別に設定できるた
め、オフセットを防止することができるなど、他の方式
装置の種々の欠点を解決できるという利点を有し、効果
的なものである。
【0012】このようなフィルム加熱方式を用いて加熱
装置に適用した場合について、説明する。
【0013】フィルム加熱方式の加熱装置は、概略、薄
肉の耐熱フィルム(シート)と、このフィルムを移動駆
動させる移動駆動手段と、フィルムを介して、一方面側
に固定支持して配置された加熱体と、他方面側に加熱体
に対向して配置され、かつ、記録材の顕画像担持面を密
着させる加圧部材を有している。
【0014】なお、記録材に加熱および加圧するのは、
上述のように、未定着のトナー画像を定着させたり、あ
るいは、表面処理を施すためである。
【0015】そして、フィルムを、フィルムと加圧部材
との間に搬送導入される記録材と、共に順方向に同一速
度で走行移動させて、この走行移動フィルムを挟んで加
熱体と加圧部材との圧接で形成される定着ニップ部に、
記録材を通過させることで、記録材に熱エネルギーを付
与する。
【0016】なお、本装置は、熱エネルギーを付与後、
フィルムと記録材を離間させる、あるいは、トナーが冷
却・固化した後(定着装置として適用した場合)にフィ
ルムと記録材を離間させることを基本とする加熱手段・
装置(SURF(サーフ)方式)である。
【0017】ここで、従来技術の加熱装置では、その加
熱体の温度制御は、加熱体に設けられた温度センサと画
像形成装置本体のマイクロコンピュータ及び加熱体駆動
(通電発熱)回路により、画像形成中は常時行われてい
る。
【0018】したがって、搬送される記録材には、常に
適正な熱が付与される。
【0019】また、加熱体は高温となっているが、フィ
ルムが一定速度で加熱体上を移動しているため、フィル
ムの局部的な熱変形は起きずに、安定した画像定着が実
行される。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術に係るフィルム加熱方式の加熱装置で
は、フィルムの耐久性(寿命)が短いという問題があっ
た。
【0021】その原因としては、画像形成中は常時加熱
制御しているため、長期間の使用や大量の画像形成を行
うことにより、加熱体の熱及び加熱体とフィルム間との
摩擦等によって、加熱体側のフィルム表面が削れてしま
うためである。
【0022】さらに、その結果として、削り粉が加熱体
とフィルム間に入り込むことにより記録材上の画像を乱
してしまったり、また、フィルムが徐々に削れることに
よりフィルム厚が薄くなり局部的に変形し定着不良を引
き起こす、等のトラブルを引き起こす恐れもある。
【0023】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、フィ
ルムの耐久性の向上、フィルムの長寿命化を実現し、信
頼性に優れた加熱装置および画像形成装置を提供するこ
とにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、加熱体と、該加熱体に摺接移動可
能に設けられたフィルムと、を備え、フィルムを介して
加熱体と反対側に、フィルムと共に記録材を搬送させ
て、該記録材に前記加熱体の熱を付与する加熱装置にお
いて、前記加熱体による加熱部近傍を記録材が通過して
いるか、否か、に応じて該加熱体の動作を制御すること
を特徴とする。
【0025】したがって、加熱部近傍を記録材が通過し
ているか、否かに応じて、加熱体の動作が制御されるの
で、不必要な動作が抑制され、必要以上にフィルムへ負
荷が与えられることが防止される。
【0026】また、記録材の位置を検出する検出手段を
設け、該検出手段により前記加熱体による加熱部近傍を
記録材が通過しているか、否かを検出するとよい。
【0027】そして、前記検出手段は、前記加熱体によ
る加熱部よりも、記録材の搬送方向下流側に、記録材の
通過の有無を検知する検知センサを有し、該検知センサ
による記録材の通過の有無によって記録材の位置を検出
するとよい。
【0028】また、前記検出手段は、搬送される記録材
の搬送方向の長さを測定する測定手段を有し、該測定手
段により測定された記録材の搬送方向の長さと、予め認
識された搬送速度に基づいて、記録材の位置を検出する
こともできる。
【0029】前記検出手段により、前記加熱体による加
熱部近傍を記録材が通過したことを検出した場合に、前
記加熱体の動作を停止させるとよい。
【0030】したがって、加熱体による加熱部近傍を記
録材が通過した後は、加熱動作が停止するため、フィル
ムが必要以上に加熱されることが防止される。
【0031】そして、記録材が連続して搬送される場合
には、予め認識された記録材間の距離に応じて、前記加
熱体の動作を再び開始するとよい。
【0032】また、前記検出手段により、前記加熱体に
よる加熱部近傍を記録材が通過したことを検出した場合
に、前記加熱体の温度制御を通常の加熱動作の設定温度
よりも低い設定温度に制御することもできる。
【0033】したがって、加熱体による加熱部近傍を記
録材が通過した後は、加熱動作による設定温度が低いた
め、フィルムが必要以上に加熱されることが防止され
る。
【0034】そして、記録材が連続して搬送される場合
には、予め認識された記録材間の距離に応じて、前記加
熱体の温度制御を再び通常の加熱動作の設定温度に制御
するとよい。
【0035】また、上記目的を達成するために本発明の
画像形成装置にあっては、記録材上に未定着のトナー画
像を形成する画像形成手段と、該画像形成手段により未
定着のトナー画像が形成された記録材を上記の加熱装置
へ搬送する搬送手段と、を設け、前記加熱装置により、
搬送される記録材上に形成された未定着のトナー画像を
加熱して定着させることを特徴とする。
【0036】さらに、多孔質高分子層を有した記録材上
に画像を形成する画像形成手段と、該画像形成手段によ
り画像が形成された記録材を上記の加熱装置へ搬送する
搬送手段と、を設け、前記加熱装置により、搬送される
記録材を加熱して、前記多孔質高分子層を融解させて表
面処理を施すことも可能である。
【0037】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみに限定する
趣旨のものではない。
【0038】(第1の実施の形態)図1乃至図6には第
1の実施の形態に係る加熱装置について示されている。
【0039】本発明の実施の形態に係る加熱装置を、画
像形成装置の一例として複写装置に備えられる定着装置
として適用した場合について説明する。
【0040】まず、画像形成装置について図1を参照し
て説明する。
【0041】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
画像形成装置の概略構成を示しており、本発明の実施の
形態に係る加熱装置を適用した定着装置を具備してい
る。
【0042】図示の画像形成装置は、原稿台固定−光学
系移動型、回転ドラム型感光体使用、両面・多重複写可
能な、転写式電子写真複写装置であり、作像原理・プロ
セス・機械構成自体は公知技術であるので説明は簡単に
とどめる。
【0043】まず、画像形成装置の構成は、図1に示し
たように、概略、原稿照明ランプ1、原稿台ガラス2、
原稿台カバー3、現像器4、転写分離帯電器5、感光ド
ラム6、定着装置7等を有している。
【0044】すなわち、画面を下にして原稿ガラス台2
に載置された原稿は原稿照明ランプ1によって照射さ
れ、その反射光像は感光ドラム6上に静電画像を形成す
る。
【0045】この静電画像(静電潜像)は現像器4によ
り、加熱で軟化溶融する樹脂等から成るトナーを用いて
顕像化される。
【0046】そして、画像形成手段を構成する転写分離
帯電器5により、トナー像は記録材上に転写され、定着
装置7により、加熱定着処理された後に排出される。
【0047】次に、上述の加熱装置としての定着装置に
ついて説明する。
【0048】図2は図1のうち定着装置7を拡大した拡
大図である。
【0049】図2において、10はエンドレスベルト状
の定着フィルムであり、左側の駆動ローラ9と、右側の
従動ローラ12と、この両ローラ9・12間の下方に固
定支持された低熱容量線状加熱体13と、の間に懸回張
設してある。
【0050】また、これら駆動ローラ9、従動ローラ1
2、及び、低熱容量線状加熱体13は各々長手方向に並
行になるように配置されている。
【0051】さらに、従動ローラ12はエンドレスベル
ト状の定着フィルム10のテンションローラとしての機
能を兼ね備えており、定着フィルム10は駆動ローラ9
の時計方向回転駆動に伴い時計方向に所定の周速度、即
ち画像形成部側(図2中右方向側)から搬送されてくる
未定着トナー画像17を上面に担持した記録材の搬送速
度と同じ周速度によって回転駆動するため、シワや蛇
行、あるいは、速度遅れなどすることがない。
【0052】16は加圧部材としての、シリコンゴム等
の離型性の良いゴム弾性層を有する加圧ローラであり、
エンドレスベルト状の定着フィルム10の下行側のフィ
ルム部分を挾ませて、加熱体13の下面に対して、付勢
手段により、例えば総圧4〜7kgの当接圧を持って対
向圧接させてあり、記録材の搬送方向に順方向(図中半
時計方向)に回転する。
【0053】回転駆動されるエンドレスベルト状の定着
フィルム10は繰り返してトナー画像の加熱定着に供さ
れるため、耐熱性・離型性・耐久性に優れた素材により
構成される必要があり、一般的には100μm以下、好
ましくは50μm以下の薄肉のものを使用することがで
きる。
【0054】例えば、ポリイミド・ポリエーテルイミド
・PES・PFA(4フッ化エチレン−パーフルオロア
ルキルビニルエーテル共重合体樹脂)などの耐熱樹脂の
単層フィルム、或いは複合層フィルム例えば20μm厚
フィルムの少なくとも画像当接面側にPTFE(4フッ
化エチレン樹脂)・PAF等のフッ素樹脂に導電材を添
加した離型性コート層を10μm厚に施したものなどを
適用できる。
【0055】加熱体としての低熱容量線状加熱体13
は、本実施の形態では、定着フィルム横断方向(定着フ
ィルム10の走行方向に垂直方向)を長手とする横長の
剛性・高耐熱性・断熱性を有するヒータ支持体(不図
示)に沿って一体に取付け保持させており、発熱体15
や温度センサ11等を具備させたヒータ基板14などか
ら構成されている。
【0056】ヒータ基板14は、例えば、厚み1.0m
m・巾10mm・長さ240mmのアルミナ基板により
構成することができる。
【0057】また、発熱体15は、例えば、基板14の
下面の略中央部分に長手に沿ってTa2 N等の電気抵抗
材料を巾1.0mmに塗工(スクリーン印刷等)して具
備させた線状もしくは帯状の低熱容量の通電発熱体によ
り構成することができる。
【0058】さらに、温度センサ11は、例えば、基板
14の上面(発熱体15を設けた側とは反対側の面)の
略中央部分に長手に沿って塗工(スクリーン印刷等)し
て具備させたPt膜等の低熱容量の測温抵抗体により構
成することができる。
【0059】なお、本実施の形態では、基板14の温度
を加熱体13の温度として、温度センサ11で検知させ
ている。
【0060】また、上述の線状もしくは帯状の発熱体1
5に対して、その長手両端部より通電することにより、
発熱体を全長にわたって発熱させることができる。
【0061】そして、通電はDC電圧のパルス状波形
で、温度センサ11とマイクロコンピュータMPU18
(図3参照)によりコントロールされた所望の温度、エ
ネルギー放出量に応じたパルス(駆動パルス)を、その
パルス巾を変化させて与える通電制御回路構成とするこ
とができる。
【0062】また、本実施の形態においては、加熱体1
3による加熱部よりも搬送方向下流側に、記録材の位置
を検出するための検出手段を構成する検知センサとして
の記録材位置検出用センサ8を有しており、この検知セ
ンサによって、記録材がこの位置を通過しているか否か
が検出される。
【0063】したがって、記録材が加熱体13による加
熱部の近傍を通過しているか否かが検出されることにな
る。
【0064】次に、本実施の形態の特徴である加熱体へ
の制御について図3乃至図6を参照して詳しく説明す
る。
【0065】図3は本発明の第1の実施の形態の形態に
係る加熱体13の駆動制御回路のブロック図である。
【0066】図中、18はマイクロコンピュータ(MP
U)、11は前述したように加熱体13の温度を測定す
る温度センサ、8は記録材位置検出用センサである。
【0067】まず、位置検出用センサ8の検出信号によ
り、記録材が加熱装置(定着装置)内を移動通過中か否
かの判定を行う。
【0068】そして、移動通過状態であれば規定温度で
加熱体を駆動し、記録材の定着動作を行う。
【0069】また、移動通過がなされていない、すなわ
ち記録材の移動通過後ならば、加熱体を非駆動とし、フ
ィルムへの熱の付与を抑制する。
【0070】次に、初期設定した枚数の画像形成が終了
したかどうかの判定を行う。
【0071】そして、終了であれば定着装置駆動を終了
する。
【0072】また、未終了であれば所定時間が経過して
から、規定温度での加熱体駆動を再開し、次の記録材の
定着動作を行う。
【0073】なお、この場合の所定時間とは、始めの記
録材の後端が通過してから次の記録材先端が通過するの
に要する時間(記録材間分の距離に相当する搬送時間)
と、加熱体の規定温度までの立ち上がり時間を、考慮し
て算出して決定される時間である。
【0074】これにより、次の記録材の先端到達までに
定着性能を満足しうる温度が保証される。
【0075】図4、図5および図6は、この制御系のフ
ローチャートを示している。
【0076】図4は定着装置を駆動するメインルーチン
の概略を示すフローチャートであり、その他種々の装置
が駆動(不図示)し、画像形成プロセスが開始される。
【0077】このフローチャートは、最初に加熱体駆動
22がなされ、画像形成中は一定時間ごとに通紙時加熱
体制御23が割り込みで実行されているが、記録材位置
検出信号が記録材有りから無しへ変化したとき、すなわ
ち、記録材が定着装置内を移動通過している状態から排
出された状態へ移行したとき、未通紙時加熱体制御28
が実行され、加熱体が非駆動となる処理と、次に初期設
定した枚数の画像形成が終了したかどうかの判定31を
行い、終了であれば定着装置駆動を終了させ、未終了で
あれば32および33で所定時間経過後に加熱体を再駆
動させる処理、が実行されることを示している。
【0078】図5は通紙時の加熱体制御の概略を示すフ
ローチャートであり、まず温度センサ11の信号から加
熱体の温度測定24を行い、次にその値が規定温度以下
かどうかの判定25を行い、規定温度以下であれば温度
上昇させるよう加熱体を駆動する処理26が、規定温度
以上であれば温度下降させるよう加熱体を駆動する処理
27が、実行されることを示している。
【0079】図6は未通紙時の加熱体制御の概略を示す
フローチャートであり、まず通紙時温度調整処理23の
割り込みを禁止する処理29が実行され、次に加熱体の
駆動を停止する処理30が実行される、ことを示してい
る。
【0080】なお、以上のフローチャートでは、記録材
を用紙とした場合について説明したが、記録材としては
用紙に限らないことは言うまでもない。
【0081】以上のように、加熱装置(加熱体)による
加熱部を、記録材が通過した後は、加熱体への動作を停
止し、また、記録材が連続して搬送されてくる場合に
は、加熱体への動作を停止した後に所定時間後に再び動
作を開始することで、次に搬送される記録材の適正に加
熱される。
【0082】したがって、搬送される記録材の通過時の
み加熱体が動作することで、フィルムが必要以上に加熱
されることが防止され、加熱されることに起因するフィ
ルムの削れ及びフィルムの変形の発生率が低減し、フィ
ルムの耐久性の向上、フィルムの長寿命化を実現し、信
頼性が向上する。
【0083】(第2の実施の形態)図7および図8に
は、本発明の第2の実施の形態が示されている。上記第
1の実施の形態では、加熱体による加熱部よりも搬送方
向下流側に、検知センサを設けることによって、記録材
の位置を検出する構成を示したが、本実施の形態の形態
では、搬送される記録材の搬送方向の長さを測定する測
定手段を設けることによって、記録材の位置を検出する
構成を示している。その他の構成および作用については
第1の実施の形態と同一なので、同一の構成部分につい
ては同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0084】すなわち、搬送される記録材の搬送方向の
長さが分かれば、その長さと、搬送速度から記録材の位
置が検出され、また、加熱体による加熱部を記録材が通
過する時間も算出することができることから、上述の第
1の実施の形態で示した検知センサの代わりに、搬送さ
れる記録材の搬送方向の長さを測定する測定手段を設け
る構成としても、同様の効果が得られる。
【0085】なお、本実施の形態では、原稿台上で、フ
ォトセンサ等を用いた原稿サイズセンサ20で、原稿サ
イズを認識することで、最適サイズの記録材を選択する
画像形成装置により、選択した記録材(搬送される記録
材)の搬送方向の長さが認識され、これに応じて加熱装
置(定着装置)まで到達する時間をMPUで算出し、記
録材の位置を検出する構成としている。
【0086】図7および図8は、この実施の形態に係る
制御ブロック図と、制御系フローチャートを示してい
る。
【0087】図7は原稿サイズ認識センサ20の検出信
号をMPUで処理し、最適な記録材を選択する手段21
を有することを示しており、搬送される記録材の搬送方
向の長さが認識されることが分かる。
【0088】図8は画像形成を行う場合のフローチャー
トであり、上述の第1の実施の形態の図4にて説明した
フローチャートと同様の流れであるが、本実施の形態で
は原稿サイズにより記録材を選択可能な画像形成装置で
あるため、未通紙時加熱体制御28の割り込み処理を実
行するタイミングについて、図4のフローとは異なって
おり、その点についてのみ、以下に説明する。
【0089】通紙する記録材が既知のため、通紙開始時
(画像形成開始時等でも可)より前述のMPU18で記
録材が加熱装置(定着装置)を移動通過するまでの時間
を算出し、その時間で割り込み処理28が実行されるよ
うになっている。
【0090】なお、本実施の形態では、原稿サイズの測
定を基に搬送される記録材の搬送方向の長さを認識して
いるが、直接、記録材の搬送方向の長さを測定すること
も可能である。
【0091】(第3の実施の形態)図9および図10に
は、本発明の第3の実施の形態が示されている。上述の
実施の形態では、加熱体による加熱部を記録材が通過し
た後に加熱体への動作を停止させる構成を示したが、本
実施の形態では、加熱体の温度制御を通常の加熱動作の
設定温度よりも低い設定温度に制御する構成を示してい
る。その他の構成および作用については上述の実施の形
態と同一なので、同一の構成部分については同一の符号
を付して、その説明は省略する。
【0092】すなわち、連続画像形成中の記録材の間隔
が短い場合、あるいは、高温で制御を行う定着装置で温
度の立ち上げに多大な時間が必要な場合等は、加熱体の
動作を停止していては、次の記録材が到達するまでに、
必要な加熱温度に達することができないため、加熱体の
動作を停止するのではなく、設定温度(規定温度)を下
げて加熱体制御を行う処理とすることができる。
【0093】図9および図10は、この実施の形態の制
御フローチャートを示している。
【0094】図9は本実施の形態の概略を示すフローチ
ャートであり、図8にて説明したフローチャートと同様
の流れであり、加熱体の動作を停止するのではなく、設
定温度(規定温度)を下げる制御(規定温度変更36)
とする点以外は同様であるので、その説明は省略す
る。。
【0095】本実施の形態では、前述した規定温度変更
の処理36を上述の第2の実施の形態と同様の方法で割
り込み処理させる構成としているが、上述の第2の実施
の形態で示した位置検出用センサを使用して、その検出
信号の変化で割り込み処理させる構成とすることもでき
る。
【0096】図10は規定温度変更処理のフローチャー
トであり、規定温度を高温(通紙時温度)から低温へ変
更する処理37が、実行されることを示している。
【0097】以上のように、加熱装置(加熱体)による
加熱部を、記録材が通過した後は、加熱体への動作につ
いて設定温度(規定温度)を高温(通紙時温度)から低
温へ変更する制御し、また、記録材が連続して搬送され
てくる場合には、低温設定後に所定時間後に再び元の高
温設定(記録材へ付与するのに必要な温度設定)へ制御
することで、次に搬送される記録材の適正に加熱され
る。
【0098】したがって、搬送される記録材の通過時の
み加熱体が通常通り動作して、通過していない場合に
は、通常よりも低い温度で動作することで、フィルムが
必要以上に加熱されることが防止され、加熱されること
に起因するフィルムの削れ及びフィルムの変形の発生率
が低減し、フィルムの耐久性の向上、フィルムの長寿命
化を実現し、信頼性が向上する。
【0099】(その他の実施の形態)上述の実施の形態
では、記録材上に形成された未定着のトナー像を定着さ
せるための、定着装置として加熱装置を適用した場合に
ついて説明したが、たとえば、表面に多孔質高分子層が
形成された記録材に、インクジェット方式などによって
画像を形成させた後に、記録材を加熱して、多孔質高分
子層を融解させて表面処理を施すために、加熱装置を適
用することもできる。
【0100】
【発明の効果】本発明の加熱装置は、加熱部近傍を記録
材が通過しているか、否かに応じて、加熱体の動作が制
御されるので、不必要な動作が抑制され、必要以上にフ
ィルムへ負荷が与えられることが防止され、フィルムの
耐久性の向上、および、フィルムの長寿命化を実現し、
信頼性が向上する。
【0101】また、検出手段を設けることにより、加熱
体による加熱部近傍を記録材が通過しているか、否かを
検出することができる。
【0102】そして、検出手段としては、記録材の通過
の有無を検知する検知センサ、あるいは、搬送される記
録材の搬送方向の長さを測定する測定手段により構成す
ることができる。
【0103】検出手段により、加熱体による加熱部近傍
を記録材が通過したことを検出した場合に、加熱体の動
作を停止させれば、フィルムを必要以上に加熱すること
を防止できる。
【0104】そして、記録材が連続して搬送される場合
には、予め認識された記録材間の距離に応じて、加熱体
の動作を再び開始すれば、効率良く作業ができる。
【0105】また、検出手段により、加熱体による加熱
部近傍を記録材が通過したことを検出した場合に、加熱
体の温度制御を通常の加熱動作の設定温度よりも低い設
定温度に制御すれば、フィルムを必要以上に加熱するこ
とが防止することができ、特に、加熱体の動作を停止し
ていては、次の立ち上がりに時間を要して適正な動作が
間に合わないような場合に有効である。
【0106】そして、記録材が連続して搬送される場合
には、予め認識された記録材間の距離に応じて、前記加
熱体の温度制御を再び通常の加熱動作の設定温度に制御
すれば、効率良く作業ができる。
【0107】また、本発明の画像形成装置に、未定着の
トナー画像を加熱して定着させるため、あるいは、多孔
質高分子層を有した記録材の多孔質高分子層を融解させ
て表面処理を施すために、上述の信頼性に優れた加熱装
置を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施の形態に係る画像形
成装置の概略構成図である。
【図2】図2は図1のうち定着装置を拡大した拡大図で
ある。
【図3】図3は本発明の第1の実施の形態に係る加熱体
の駆動制御回路のブロック図である。
【図4】図4は本発明の第1の実施の形態に係る定着装
置を駆動するメインルーチンの概略を示すフローチャー
ト図である。
【図5】図5は本発明の第1の実施の形態に係る通紙時
の加熱体制御の概略を示すフローチャート図である。
【図6】図6は本発明の第1の実施の形態に係る未通紙
時の加熱体制御の概略を示すフローチャート図である。
【図7】図7は本発明の第2の実施の形態に係る加熱体
の駆動制御回路のブロック図である。
【図8】図8は本発明の第2の実施の形態に係る定着装
置を駆動するメインルーチンの概略を示すフローチャー
ト図である。
【図9】図9は本発明の第3の実施の形態に係る定着装
置を駆動するメインルーチンの概略を示すフローチャー
ト図である。
【図10】図10は本発明の第3の実施の形態に係る規
定温度変更処理のフローチャート図である。
【符号の説明】
5 転写分離帯電器 7 定着装置 8 位置検出用センサ 10 定着フィルム 11 温度センサ 13 加熱体 17 未定着トナー画像

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱体と、該加熱体に摺接移動可能に設け
    られたフィルムと、を備え、 フィルムを介して加熱体と反対側に、フィルムと共に記
    録材を搬送させて、該記録材に前記加熱体の熱を付与す
    る加熱装置において、 前記加熱体による加熱部近傍を記録材が通過している
    か、否か、に応じて該加熱体の動作を制御することを特
    徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】記録材の位置を検出する検出手段を設け、
    該検出手段により前記加熱体による加熱部近傍を記録材
    が通過しているか、否かを検出することを特徴とする請
    求項1に記載の加熱装置。
  3. 【請求項3】前記検出手段は、前記加熱体による加熱部
    よりも、記録材の搬送方向下流側に、記録材の通過の有
    無を検知する検知センサを有し、該検知センサによる記
    録材の通過の有無によって記録材の位置を検出すること
    を特徴とする請求項2に記載の加熱装置。
  4. 【請求項4】前記検出手段は、搬送される記録材の搬送
    方向の長さを測定する測定手段を有し、該測定手段によ
    り測定された記録材の搬送方向の長さと、予め認識され
    た搬送速度に基づいて、記録材の位置を検出することを
    特徴とする請求項2に記載の加熱装置。
  5. 【請求項5】前記検出手段により、前記加熱体による加
    熱部近傍を記録材が通過したことを検出した場合に、前
    記加熱体の動作を停止させることを特徴とする請求項
    2,3または4に記載の加熱装置。
  6. 【請求項6】記録材が連続して搬送される場合には、予
    め認識された記録材間の距離に応じて、前記加熱体の動
    作を再び開始することを特徴とする請求項5に記載の加
    熱装置。
  7. 【請求項7】前記検出手段により、前記加熱体による加
    熱部近傍を記録材が通過したことを検出した場合に、前
    記加熱体の温度制御を通常の加熱動作の設定温度よりも
    低い設定温度に制御することを特徴とする請求項2,3
    または4に記載の加熱装置。
  8. 【請求項8】記録材が連続して搬送される場合には、予
    め認識された記録材間の距離に応じて、前記加熱体の温
    度制御を再び通常の加熱動作の設定温度に制御すること
    を特徴とする請求項7に記載の加熱装置。
  9. 【請求項9】記録材上に未定着のトナー画像を形成する
    画像形成手段と、該画像形成手段により未定着のトナー
    画像が形成された記録材を請求項1乃至8のいずれか一
    つに記載の加熱装置へ搬送する搬送手段と、を設け、 前記加熱装置により、搬送される記録材上に形成された
    未定着のトナー画像を加熱して定着させることを特徴と
    する画像形成装置。
  10. 【請求項10】多孔質高分子層を有した記録材上に画像
    を形成する画像形成手段と、該画像形成手段により画像
    が形成された記録材を請求項1乃至8のいずれか一つに
    記載の加熱装置へ搬送する搬送手段と、を設け、 前記加熱装置により、搬送される記録材を加熱して、前
    記多孔質高分子層を融解させて表面処理を施すことを特
    徴とする画像形成装置。
JP9126243A 1997-05-01 1997-05-01 加熱装置および画像形成装置 Withdrawn JPH10301416A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013156301A (ja) * 2012-01-26 2013-08-15 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置、画像形成装置およびプログラム

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