JPH10300999A - Szスロット型光ファイバケーブルの製造方法 - Google Patents

Szスロット型光ファイバケーブルの製造方法

Info

Publication number
JPH10300999A
JPH10300999A JP9113219A JP11321997A JPH10300999A JP H10300999 A JPH10300999 A JP H10300999A JP 9113219 A JP9113219 A JP 9113219A JP 11321997 A JP11321997 A JP 11321997A JP H10300999 A JPH10300999 A JP H10300999A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
slot
core
rotary plate
slot groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9113219A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Okada
直樹 岡田
Masayoshi Yamanaka
正義 山中
Yoshiyasu Sato
吉保 佐藤
Hiroto Watanabe
裕人 渡辺
Suehiro Miyamoto
末広 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP9113219A priority Critical patent/JPH10300999A/ja
Publication of JPH10300999A publication Critical patent/JPH10300999A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバ心線を、SZスロットのスロット
溝内に効率よく、かつ確実に収容できるSZスロット型
光ファイバケーブルの製造方法を提供する。 【解決手段】 光ファイバ心線22を、回転板2の部材
5の挿通孔5aに挿通し、SZスロット18の溝21内
に収容しつつ引き取る。この際、溝反転ピッチをp、反
転角をγ、心線層心半径をa、心線収容位置から回転板
2までの距離をs、回転板3までの距離をl、前記位置
の溝21の撚り角度をθとし、下記(II)においてθ=0
としたときの値をα(θ=0)とし、θ=γとしたとき
の値をα(θ=γ)としたとき、回転板3を、挿通孔5
aの撚り角度αが、α=(α(θ=γ)−α(θ=
0))/γ・θ+α(θ=0)で示される関係を満たす
ように回動させる。 【数1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、SZスロット型光
ファイバケーブルを製造する方法に関し、特に、光ファ
イバ心線を、スロット溝内に確実に、かつ効率よく収容
できるSZスロット型光ファイバケーブルの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】SZスロット型光ファイバケーブルと
は、スロット溝がS撚りとZ撚りとを交互に繰り返すS
Z撚りに形成されてなるスロットを用いたものであり、
このスロット溝内に収容された光ファイバの後分岐を行
なう際の操作性に優れているものである。
【0003】図10および図11は、この種のSZスロ
ット型光ファイバケーブルを用いた自己支持型光ファイ
バケーブルの一例を示したもので、図10は断面図、図
11はSZスロットの構造を示した平面図である。この
自己支持型光ファイバケーブルは、支持線11とSZス
ロット型光ファイバケーブル13とが連結部12によっ
て一体化された構造とされている。支持線11は、亜鉛
メッキ鋼撚線などからなる支持線本体14と、この支持
線本体14を被覆するポリエチレンなどの合成樹脂から
なる被覆体15とから構成されている。連結部12は、
支持線11と光ファイバケーブル13とを連結、一体化
し、これにより光ファイバケーブル13を支持線11で
吊持するためのもので、支持線11の底部から垂下し光
ファイバケーブル13の頂部に延びる連続した一定の厚
さに形成された壁状のものであり、ポリエチレンなどの
合成樹脂から構成されている。
【0004】光ファイバケーブル13は、ケーブルコア
16と、このケーブルコア16を被覆するポリエチレン
などの合成樹脂からなるシース17とからなっている。
ケーブルコア16は、SZスロット18の上に押え巻き
19が設けられた構造を有するもので、スロット18
は、その中心に抗張力線20を備え、外周に、長手方向
に沿う複数本の溝21を有する。
【0005】スロット溝21は、SZ撚りとなるように
形成されているものである。ここで、S撚りからZ撚り
(あるいはZ撚りからS撚り)に撚り返す破線T−Tで
表わされる部分を反転部と呼び、破線R−Rで表わされ
る反転部から反転部までの中間点を回転部と呼ぶ。スロ
ット溝21内には、単心または2心の光ファイバ心線2
4が収納されている。
【0006】このSZスロット型光ファイバケーブル1
3の後分岐を行なう際には、図11に示すように、押え
巻き19とシース17の一部をスロット18から剥離し
た後、反転部(T)にて光ファイバ心線24をスロット
18から解放して作業を行なう。このように、SZスロ
ット型光ファイバケーブルでは、一方向撚りのケーブル
と異なり、反転部(T)にて容易に光ファイバ心線24
を取り出せるようになっている。
【0007】上記SZスロット型光ファイバケーブル1
3を製造するには、例えば次のようにする。図12は、
光ファイバケーブル13を製造するために用いられる製
造装置の例を示すもので、ここに示す製造装置は、第1
および第2の光ファイバ心線位置調整回転板32、33
と、収容ダイス1とを備えて構成されている。
【0008】第1および第2の光ファイバ心線位置調整
回転板32、33は、スロットに対する光ファイバ心線
の位置を調整し、光ファイバ心線をスロット溝内に収容
しやすい位置に配置するためのもので、それぞれ円板状
に形成され、周方向に回動可能に支持されている。回転
板32、33は、連結部34を介して互いに連結、一体
化されている。回転板32、33の中心近傍には、スロ
ット挿通部となる開口部32b、33bが形成され、該
開口部32b、33bより周縁側の位置には、光ファイ
バ心線24を挿通するための複数の挿通孔32a、33
aが設けられている。これら挿通孔32a、33aは、
回転板32、33の周方向に亙ってスロット溝数と同数
設けられている。
【0009】第2の回転板32の挿通孔32aには、導
入パイプ35が取り付けられている。この導入パイプ3
5は、光ファイバ心線をスロット溝内に導入するためも
ので、その先端部分は、収容ダイス1内に達している。
また回転板32には、開口部32b側に突出したスロッ
ト位相検出ピン36が固定されている。この検出ピン3
6は、開口部32bにスロットを挿通した時に、スロッ
ト溝内に挿入されるように設けられている。収容ダイス
1は、スロットのスロット溝内に光ファイバ心線を収容
するためのもので、最小内径がスロットの外径とほぼ等
しい筒状体である。
【0010】この方法では、まず、スロット18を、回
転板33、32の開口部33b、32b、および収容ダ
イス1に順次挿通し、図中矢印方向に一定速度で引き取
る。この際、スロット溝21内に、回転板32に設けら
れたスロット位相検出ピン36が挿入されるようにす
る。また、導入パイプ35の先端部分が、収容ダイス1
内でスロット溝21内に位置するようにする。また同時
に、光ファイバ心線24を、回転板33の挿通孔33
a、導入パイプ35を経て、収容ダイス1内に位置する
スロット18のスロット溝21内に位置させた状態で、
図中矢印方向に上記一定速度で引き取る。
【0011】スロット18が引き取られるにつれて、回
転板32の開口部32b内に位置するスロット18のス
ロット溝21の位相は変化する。この際、該スロット溝
21内には位相検出ピン36が挿入されているため、ス
ロット溝21の位相に合わせて検出ピン36が固定され
た回転板32、および回転板33が周方向に回動し、そ
れにつれて導入パイプ35に挿通した光ファイバ心線2
4はスロット溝21の位相に応じた位置に配置される。
上記スロット18のスロット溝21はSZ撚りに形成さ
れているため、回転板32、33の回動方向は、所定の
スロット引き取り距離ごとに逆転する。光ファイバ心線
24は、導入パイプ35を通過した後、スロット溝21
内に順次収容されていく。
【0012】このようにして、光ファイバ心線24をス
ロット18のスロット溝21内に収容した後、スロット
18の外周にナイロンヤーンなどからなる粗巻、および
不織布などからなる押え巻き19を施してケーブルコア
16を作製し、ケーブルコア16と、支持線本体14と
を一括被覆し、上記光ファイバケーブル13を有する自
己支持型光ファイバケーブルを得る。
【0013】ところで、近年では、利用者数の増加にと
もない、光ファイバケーブルの多心化が要望されてお
り、4〜16心などの多心テープ心線を2〜10本積層
してスロット溝内に収容したSZスロット型光ファイバ
ケーブルが提案されている。図13は、この種のSZス
ロット型光ファイバケーブルを用いた自己支持型光ファ
イバケーブルの例を示すものである。ここに示す自己支
持型光ファイバケーブルの光ファイバケーブル43が上
記光ファイバケーブル13と異なるところは、スロット
溝21内に、4〜16心などの光ファイバテープ心線2
2を1〜10本積層した光ファイバテープ心線積層体2
3が収容されている点である。このような構造のSZス
ロット型光ファイバケーブルは、本出願人によって既に
特許出願された特願平8−320334に詳しく記載さ
れている。
【0014】図14は、上記SZスロット型光ファイバ
ケーブル43における光ファイバテープ心線22がスロ
ット溝21内に収容されている状態を示したモデル図で
あり、1本のスロット溝21において、反転部(T)か
ら回転部(R)を通り、他の反転部(T)に至るまでの
間に、ケーブル長さ方向において変化する光ファイバテ
ープ心線22の状態をその断面で示したものである。
【0015】回転部(R)においては、光ファイバテー
プ心線22はスロット溝21の中心軸Cに対してその幅
方向(光ファイバ素線の配列方向)がほぼ直交するよう
に配置される。そして、この回転部(R)における光フ
ァイバテープ心線22の幅方向を基準とし、前記反転部
(T)から他の反転部(T)に至るまでの光ファイバテ
ープ心線22の幅方向が、前記回転部(R)における光
ファイバテープ心線22の幅方向に対して常に略平行に
なるように、前記積層体23が撚り返されつつ、スロッ
ト溝21内に積層状態を保ちながら収容されている(こ
の状態を撚り返し有りで集合するという)。また、図1
4においては、1本のスロット溝21の状態が示されて
いるが、他のスロット溝21に収容された積層体23も
同様の状態となっている。また、1つの反転部(T)か
ら他の反転部(T)に至るまでの撚り角度、即ち図14
に示す角度γを反転角という。
【0016】上記構成のSZスロット型光ファイバケー
ブル43では、光ファイバテープ心線22が、その幅方
向が常に回転部(R)における光ファイバテープ心線2
2の幅方向に対してほぼ平行となるように、積層状態を
保ってスロット溝21内に収容されているので、ケーブ
ル巻き返し、ヒートサイクルなどの光ファイバテープ心
線22に応力が印加される状況下においてもこの応力が
局所に集中することがなく、伝送特性劣化が起こりにく
いものとなっている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造のSZスロット型光ファイバケーブルを製造するため
に、上記製造方法を採用すると、次のような問題が生じ
ることがあった。上記製造方法では、特にスロット18
の引き取り速度を高めた場合に、導入パイプ35が、ス
ロット18との摩擦やスロット18によって加えられる
外力などによって破損することがあった。このため、導
入パイプ35を用いずに光ファイバ心線を、スロット溝
内に確実に、かつ効率よく収容することができる方法が
要望されていた。また、回転板32、33が回動するの
につれて、導入パイプ35がスロット18の周方向に回
動するため、積層体23を、幅方向を常にほぼ一定方向
に向けてスロット溝21内に収容しようとすると、回転
板32、33が回動する際に、導入パイプ35の内壁に
よって積層体23にパイプ周方向の大きな力が加わり、
積層体23を構成する光ファイバテープ心線22同士が
互いにずれて積層状態が崩れた状態でスロット溝内に収
容されてしまい、これがケーブルの伝送特性劣化の原因
となることがあった。本発明は、上記事情に鑑みてなさ
れたものであって、光ファイバ心線を、スロット溝内に
確実にかつ効率よく収容でき、しかもスロット溝内に収
容する光ファイバ心線として複数の光ファイバテープ心
線を用いた場合に、その積層状態を良好に保ち、伝送特
性に優れたSZスロット型光ファイバケーブルを製造す
ることができる方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明のSZスロット型
光ファイバケーブルの製造方法は、光ファイバ心線を、
第1および第2の心線位置調整回転板を用いてSZスロ
ットのスロット溝内に収容するSZスロット型光ファイ
バケーブルの製造方法であって、第1および第2の心線
位置調整回転板が、中心近傍に設けられたスロット挿通
部となる開口部と、該開口部より周縁側に設けられた光
ファイバ心線挿通孔を有するものであり、かつ前記スロ
ット溝の反転ピッチをp、反転角をγ、スロット溝内に
収容したときの光ファイバ心線の層心半径をa、光ファ
イバ心線をスロット溝内に収容する位置から第1の心線
位置調整回転板までの距離をs、前記位置から第2の心
線位置調整回転板までの距離をl、前記位置におけるス
ロット溝の撚り角度をθとしたときに、第2の心線位置
調整回転板が、その光ファイバ心線挿通孔の層心半径が
下記(I)においてθ=0またはγとしたときの値から、
θ=γ/2としたときの値の範囲にあるものであり、
【数3】 SZスロットを、第1および第2の心線位置調整回転板
の開口部に挿通するとともに、光ファイバ心線を、これ
ら回転板の光ファイバ心線挿通孔に挿通し、これらSZ
スロットおよび光ファイバ心線を引き取りつつ、光ファ
イバ心線を前記スロット溝内に順次収容し、下記(II)に
おいてθ=0のときの値をα(θ=0)とし、θ=γの
ときの値をα(θ=γ)としたとき、第2の心線位置調
整回転板を、該回転板の光ファイバ心線挿通孔の撚り角
度αが、 α={α(θ=γ)−α(θ=0)}/γ・θ+α(θ
=0) で示される関係を満たすように回動させることを特徴と
する。
【数4】 また、第1の心線位置調整回転板として、該回転板の開
口部より周縁側に、該回転板に対して回動自在な位置決
め部材を有し、該位置決め部材に、該回転板の前記光フ
ァイバ心線挿通孔が設けられ、該挿通孔が、積層した状
態の光ファイバテープ心線の断面形状に沿う形状とされ
たものを用いてよい。
【0019】
【発明の実施の形態】図1ないし図5は、本発明のSZ
スロット型光ファイバケーブルの製造方法の一例を実施
するために用いられる製造装置を示すものである。ここ
に示す製造装置は、収容ダイス1と、第1および第2の
心線位置調整回転板2、3と、スロット位相検出目板4
とを有するものである。
【0020】収容ダイス1は、スロット溝内に上記光フ
ァイバテープ心線を収容するためのもので、最小内径が
スロットの外径とほぼ等しい筒状体であり、回転板2側
の内径がやや拡径して形成されている。
【0021】第1の心線位置調整回転板2は、光ファイ
バテープ心線をスロット溝内に収容しやすい位置に配置
するためのもので、円板状に形成され、周方向に回動自
在に支持されている。回転板2には、中心近傍に、スロ
ット挿通部となる開口部2bが形成され、開口部2bよ
り周縁側の位置には、複数の光ファイバ心線挿通孔2a
が設けられている。この挿通孔2aは、回転板2の周方
向に亙ってスロット溝と同数設けられている。
【0022】回転板2の収容ダイス1側に対して反対側
の面には、挿通孔2aを塞いで複数の円板状の位置決め
部材5が設けられている。これら位置決め部材5は、複
数の光ファイバテープ心線を積層し、積層体として収容
ダイス1に送るためのもので、円板状に形成され、回転
板2に対して、自身の周方向に回動自在に設けられてい
る。位置決め部材5には、光ファイバテープ心線を挿通
するための光ファイバ心線挿通孔5aが設けられてお
り、この挿通孔5aは、積層した状態の複数の光ファイ
バテープ心線22(積層体23)の断面形状に沿う矩形
状に形成されている。
【0023】光ファイバテープ心線をスロット溝内に収
容する位置(以下、心線収容位置という)から回転板2
までの距離、即ち心線収容位置から位置決め部材5まで
の距離(図1に示す距離s)は、5〜50cm程度に設
定される。回転板2には、位相調節機(図示略)が設け
られており、これを用いて回転板2の位相を任意位置に
調節できるようになっている。
【0024】第2の心線位置調整回転板3は、光ファイ
バテープ心線をスロット溝内に収容しやすい位置に配置
するとともに光ファイバテープ心線22の撚り返し状態
を良好に保つためのもので、外径1.5〜10cm程度
の円板状に形成され、周方向に回動自在に支持されてい
る。回転板3には、中心近傍に、スロット挿通部となる
開口部3bが設けられ、この開口部3bより周縁側の位
置には、複数の光ファイバ心線挿通孔3aが設けられて
いる。この挿通孔3aは、回転板3の周方向に亙ってス
ロット溝と同数設けられている。
【0025】回転板3の収容ダイス1に対して反対側の
面には、挿通孔3aを塞いで、複数の円板状の位置決め
部材6が設けられている。この位置決め部材6は、光フ
ァイバテープ心線22の撚り返し状態を良好に保つため
のもので、回転板3に対して、自身の周方向に回動自在
に設けられており、図示せぬ駆動源によって任意の速
度、方向で回動させることができるようになっている。
位置決め部材6には、光ファイバ心線挿通孔6aが設け
られており、この挿通孔6aは、光ファイバテープ心線
22の断面形状に沿う形状に形成されている。収容ダイ
ス1内の心線収容位置から回転板3までの距離、即ち心
線収容位置から位置決め部材6までの距離(図1に示す
距離l)は、5〜30cm程度に設定される。
【0026】位置決め部材6の挿通孔6aは、製造する
べきSZスロット型光ファイバケーブルのスロット溝の
反転ピッチ、即ち隣接する2つの反転部間の距離をp、
反転角をγ、スロット溝21内に収容したときの光ファ
イバ心線の層心半径、即ちスロット中心軸からの距離を
a、心線収容位置から回転板2までの距離をs、心線収
容位置から回転板3までの距離をlとしたときに、層心
半径、即ち図4に示す回転板3の中心からの距離bが、
下記(I)においてθ=0またはγとしたときの値から、
θ=γ/2としたときの値の範囲にあるものとされる。挿
通孔6aをこの位置に設ける理由については後述する。
【数5】
【0027】また、回転板3には、位相調節機(図示
略)が設けられており、これを用いて回転板3の位相を
任意位置に調節できるようになっている。
【0028】スロット位相検出目板4は、SZスロット
のスロット溝の位相を検出するためのもので、円板状に
形成され、周方向に回動自在に支持されている。目板4
の中心近傍には、スロット挿通部となる開口部4bが形
成されている。該開口部4bの内縁には、開口部4bに
スロットを挿通したときにスロット溝に嵌合する位相検
出突起4aが設けられている。
【0029】また、スロット位相検出目板4には、この
目板4の位相を検出する位相検出機(図示略)が設けら
れており、これを用いて、開口部4b内に位置する部分
のスロットのスロット溝の位相を検出することができる
ようになっている。スロット位相検出目板4と、収容ダ
イス1内の心線収容位置との距離は、スロット溝の反転
部(T)から、これに隣接する他の反転部(T)に至る
までの距離、またはその整数倍と等しくなるようにされ
ており、スロット位相検出目板4で検出されたスロット
溝の位相と、心線収容位置のスロット溝の位相とが等し
くなるようになっている。この位相検出機は、上記第1
および第2の回転板2、3に設けられた位相調節機と接
続されており、位相検出機で検出されたスロット溝の位
相に合わせて回転板2、3の位相を任意に設定すること
ができるようになっている。
【0030】次に、上記装置を用いた場合を例として、
本発明のSZスロット型光ファイバケーブルの製造方法
の一例を説明する。この例の方法では、まず、SZスロ
ット18を、収容ダイス1、第1および第2の心線位置
調整回転板2、3、およびスロット位相検出目板4の開
口部に順次通した状態として、図中矢印方向に一定速度
で引き取る。この際、スロット位相検出目板4の位相検
出突起4aを、スロット溝21内に配置する。
【0031】また同時に、複数、好ましくは2〜10本
の光ファイバテープ心線22を、第2の心線位置調整回
転板3に設けられた位置決め部材6の挿通孔6aに挿通
するのに続いて、第1の心線位置調整回転板2に設けら
れた位置決め部材5の挿通孔5aに積層して挿通した
後、収容ダイス1内に導き、ここでスロット18のスロ
ット溝21内に位置させた状態で図中矢印方向に上記一
定速度で引き取る。
【0032】スロットが引き取られるにつれて、スロッ
ト位相検出目板4の開口部4b内に位置する部分のスロ
ット18のスロット溝21の位相は変化する。この際、
該スロット溝21内には位相検出突起4aが配置されて
いるため、スロット溝21の位置に合わせてスロット位
相検出目板4が周方向に回動し、開口部4b内のスロッ
ト溝21の位相が位相検出機によって検出される。上述
のように、スロット位相検出目板4内でのスロット溝2
1の位相は、収容ダイス1内の心線収容位置のスロット
溝21の位相と等しいため、上記検出機によって心線収
容位置のスロット溝21の位相を知ることができる。
【0033】この例の製造方法では、上記位相検出機で
検出された心線収容位置のスロット溝21の位相に合わ
せて、回転板3に設けられた位相調節機を駆動させて次
に示すように回転板3を回動させる。即ち、スロット溝
21の1つの反転部(T)における撚り角度(位相)を
基点とした心線収容位置におけるこのスロット溝21の
撚り角度をθとし、下記(II)においてθ=0のときの値
をα(θ=0)とし、θ=γのときの値をα(θ=γ)
としたとき、回転板3を、該スロット溝21に収容する
べき光ファイバテープ心線22を挿通した挿通孔6aの
撚り角度αが、 α={α(θ=γ)−α(θ=0)}/γ・θ+α(θ=0)・・・・・・(III) で示される関係を満たすように回動させる。
【数6】
【0034】心線位置調整回転板3を、挿通孔6aの撚
り角度が上記式(III)を満たすように回動させることに
よって、光ファイバテープ心線22は、確実にスロット
溝21内に収容されるようになる。これは以下の理由に
よるものである。
【0035】図6は、スロット18と、スロット溝21
に収容される光ファイバ心線との位置関係を模式的に示
すものである。図6において、心線収容位置Dにおける
スロット溝21aの接線方向に延長した線、即ち延長線
Eが、回転板3に沿う面Fに交わる点Gの座標は、心線
収容位置Dにおけるスロットの中心を原点とし、スロッ
ト軸方向にz軸を、面Fに沿ってx軸、y軸を設定した
とき、下記の座標(IV)で表わされる。
【数7】
【0036】即ち、心線位置調整回転板3の光ファイバ
心線挿通孔6aを常時上記座標(IV)を満たす位置に配置
すれば、光ファイバテープ心線22を、常にスロット溝
21の接線方向に配した状態でスロット溝21内に収容
することができることになる。しかしながら、心線位置
調整回転板3を回動させることによって挿通孔6aを常
時上記座標(IV)を満たす位置に配置するのは困難であ
る。これは以下の理由によるものである。
【0037】図7は、上記座標(IV)に基づき、スロット
溝の反転ピッチpが125mm、反転角γが275度、
スロット溝内に収容したときの光ファイバ心線の層心半
径aが3.6mm、心線収容位置から回転板2までの距
離sを25mm、心線収容位置から回転板3までの距離
lを75mmとしたときに、心線収容位置においてスロ
ット溝21が反転部から他の反転部に至る間に、心線収
容位置のスロット溝21の接線方向の延長線が、回転板
3に沿う面に交わる点の座標を、スロット中心を原点と
して示したものである。図7に示されるように、上記延
長線と上記面との交点と、スロット18の中心(原点)
との距離は、心線収容位置のスロット溝の位相に応じて
複雑に変化する。
【0038】また、図8に示すカーブAは、1つの反転
部におけるスロット溝の撚り角度を基点として、反転部
から他の反転部に至るまでの心線収容位置のスロット溝
21の撚り角度(横軸)と、上記交点の撚り角度(縦
軸)との関係をプロットしたものである。ここで、交点
の撚り角度とは、図6中角度αで示されるものである。
(但し、スロット溝21aの反転部T1の撚り角度を基
点とする。)この図に示すように、上記交点の撚り角度
は、心線収容位置のスロット溝の撚り角度に対して比例
せず、複雑に変化する。このように、上記交点のスロッ
ト溝21の中心軸からの距離、および位相は、心線収容
位置のスロット溝の位相に応じて複雑に変化するため、
心線位置調整回転板3を回動させることによって挿通孔
6aを、常時上記交点に配置するのは困難である。
【0039】そこで、この例の製造方法では、まず、回
転板3の制御を容易化するため、挿通孔6aの層心半径
bを一定とする。この層心半径bは、上述の通り上記
(I)においてθ=0またはγとしたときの値から、θ=
γ/2としたときの値の範囲にあるものとされる。これ
は、これらの値が、座標(IV)で示される上記交点とスロ
ット中心との距離の最小値(心線収容位置のスロット溝
が反転部にあるとき)、および最大値(心線収容位置の
スロット溝が回転部にあるとき)に相当するためであ
る。また、心線を確実にスロット溝内に収容するため、
心線収容時に心線がスロット溝から外れる事故が最も起
きやすい箇所である反転部において光ファイバ心線が上
記座標(IV)で示される点に位置するように、回転板3と
して、挿通孔6aを、層心半径bが最小値、即ち上記
(I)においてθ=0またはγとしたときの値となる位置
に設けたものを用いるのが好ましい。
【0040】また、光ファイバ心線挿通孔6aの位置
を、簡単な制御で調整するためには、挿通孔6aの撚り
角度が、心線収容位置のスロット溝21の撚り角度に対
して、簡単な比例関係にあるように回転板3を回動させ
るのが好ましい。さらに、心線を確実にスロット溝に収
容するためには、心線収容時に心線がスロット溝から外
れる事故が最も起きやすい箇所である反転部において光
ファイバ心線が上記座標(IV)で示される点に位置させる
のが好ましい。このように、挿通孔6aの撚り角度を心
線収容位置のスロット溝21の撚り角度に対して比例さ
せ、かつ心線がスロット溝反転部において上記座標(IV)
で示される点に位置するようにするためには、回転板3
を回動させた際の心線収容位置のスロット溝21の撚り
角度と上記交点の撚り角度との関係が、例えば図8中符
号Bで示されるように、心線収容位置のスロット溝21
の撚り角度が0度のとき、および反転角γのときに、座
標(IV)に基づくカーブAに交わるような直線、即ち直線
Bとなるようにすればよい。
【0041】この直線Bの傾きは、心線収容位置のスロ
ット溝の撚り角度θが0度の時の上記交点の撚り角度を
α(θ=0)とし、心線収容位置のスロット溝の撚り角
度θが反転角γであるときの上記交点の撚り角度をα
(θ=γ)としたとき、下記(V)で表される。 (α(θ=γ)−α(θ=0))/γ ・・・・・・(V) また、直線Bの切片は、図8から明らかなように、α
(θ=0)となる。上記式(III)は、これら傾きおよび
切片から得られるものである。
【0042】上記のように心線位置調整回転板3を回動
させることで、光ファイバテープ心線22は、常に心線
収容位置のスロット溝21の接線方向に近接した位置に
保たれつつスロット溝21内に収容される。また、スロ
ット18引き取りの過程で、スロット溝21の反転部が
心線収容位置に配置されたときには、光ファイバテープ
心線22がスロット溝21の接線方向に完全に一致す
る。
【0043】一方、回転板2は、挿通孔5aの撚り角度
が、スロット溝の撚り角度θに対してほぼ等しくなるよ
うに回動させてよい。
【0044】また同時に、図示せぬ駆動源によって、回
転板3に設けられた位置決め部材6を強制的に回転板3
に対して回動させ、光ファイバテープ心線22の幅方向
が、常に回転部(R)のスロット溝21の中心軸Cに対
して直交するようにしてよい。これによって、光ファイ
バテープ心線22からなる積層体23は、強制的に撚り
返し有りの状態とされる。
【0045】上記積層体23は、光ファイバテープ心線
22が多数積層したものであるため、幅方向にも厚み方
向にも曲がりにくく、捻回しにくい。このため、回転板
2が回動する際には、位置決め部材5によって積層体2
3にこれを捻回させる方向の応力が加わるが、位置決め
部材5は、回転板2の位相変化に応じて自身の周方向に
回動し、積層体23の幅方向は常に一定に保たれる。こ
のため、積層体23が捻回されることなく、積層体23
の幅方向がスロット溝21の回転部における光ファイバ
テープ心線22の幅方向に対して常に略平行となるよう
になる。
【0046】回転板2には、光ファイバ心線挿通孔5a
を有する位置決め部材5が設けられ、挿通孔5aが、積
層体23の断面形状に沿った形状とされているため、光
ファイバテープ心線22は、撚り返し有りの状態を保ち
ながらもその積層状態が崩れることなく、整った状態で
積層体23となって収容ダイス1内に供給され、スロッ
ト18のスロット溝21内に収容される。
【0047】上記のようにして光ファイバテープ心線2
2をスロット溝21内に収容した後、スロット18上に
ナイロンヤーンなどからなる粗巻を施し、不織布などか
らなる押え巻き19を施してケーブルコア16を作製
し、このケーブルコア16と支持線本体14とをポリエ
チレンなどの樹脂を用いて一括被覆し、上記SZスロッ
ト型光ファイバケーブル43を有する自己支持型光ファ
イバケーブルを得る。
【0048】上記製造方法にあっては、回転板3とし
て、光ファイバ心線挿通孔6aの層心半径bが、上記
(I)においてθ=0またはγとしたときの値から、θ=
γ/2としたときの値の範囲にあるものを用い、回転板3
を、光ファイバ心線挿通孔6aの撚り角度αが、上記式
(III)で示される簡単な関係を満たすように回動させつ
つ光ファイバテープ心線22をスロット溝21内に収容
するので、光ファイバテープ心線22を常に心線収容位
置のスロット溝21の接線方向に近接した方向に配置し
つつ、スロット溝21内に収容することができる。従っ
て、光ファイバテープ心線22をスロット溝21内に収
容する際に、光ファイバテープ心線22がスロット溝2
1から外れる事故を未然に防ぎ、確実に、効率よく、か
つ容易に心線収容を行なうことができる。
【0049】また、光ファイバテープ心線22を、スロ
ット溝21の反転部が心線収容位置に配置されたときに
スロット溝21の接線方向に完全に一致するようにし、
心線収容時に心線がスロット溝21から外れる事故を防
ぎ、光ファイバテープ心線22を、より確実にスロット
溝21内に収容することができる。
【0050】また、心線位置調整回転板2として、回転
板2に対して回動自在な位置決め部材5を有し、該位置
決め部材5に、光ファイバ心線挿通孔5aが設けられ、
該挿通孔5aが、積層した状態の光ファイバテープ心線
22の断面形状に沿う形状とされたものを用いることに
よって、光ファイバテープ心線22を、整った状態で積
層してスロット溝21内に収容することができる。従っ
て、スロット溝21内の光ファイバテープ心線22の積
層状態が良好であり、伝送特性に優れたSZスロット型
光ファイバケーブルを製造することができる。
【0051】さらには、複数の光ファイバテープ心線2
2を、回転板3の位置決め部材6に形成された光ファイ
バ心線挿通孔6aに挿通し、位置決め部材6を、回転板
3に対して強制的に回動させ、光ファイバテープ心線2
2を撚り返しつつスロット溝21内に収容することによ
って、スロット溝21内の光ファイバテープ心線22の
撚り返し状態を良好に保つことができる。また、スロッ
ト18および光ファイバテープ心線22の引き取り速度
を高くしても、光ファイバテープ心線22を捻回させる
ことなくスロット溝21内に収容することができ、生産
効率を高めることができる。
【0052】なお、上記方法では、心線位置調整回転板
2、3に設けられた位置決め部材5、6を、回転板2、
3のスロット位相検出目板4側に設けたものとしたが、
これに限らず、図9に示すように、挿通孔2a、3a内
に、ベアリング9を介して回転板2、3に対して回動自
在に設けてもよい。また、回転板2の位置決め部材5
を、光ファイバテープ心線22の幅方向が常時ほぼ一定
となるように強制的に回転板2に対して回動させてもよ
い。また、スロット溝21内に収容する光ファイバ心線
として、光ファイバテープ心線を用いたが、これに限ら
ず、単心、2心タイプのものなど、任意の心数のものを
用いてよい。
【0053】
【発明の効果】本発明のSZスロット型光ファイバケー
ブルの製造方法にあっては、光ファイバ心線を挿通した
光ファイバ心線挿通孔を有する心線位置調整回転板を回
動させ、光ファイバ心線を常にスロット溝の接線方向に
近接した方向に配置しつつ、スロット溝内に収容する。
従って、光ファイバ心線をスロット溝内に収容する際
に、光ファイバ心線がスロット溝から外れる事故を未然
に防ぎ、確実に、効率よく、かつ容易に心線収容を行な
うことができる。
【0054】また、心線位置調整回転板として、該回転
板に対して回動自在な位置決め部材を有し、該位置決め
部材に、光ファイバ心線挿通孔が設けられ、該挿通孔
が、積層した状態の光ファイバテープ心線の断面形状に
沿う形状とされたものを用いることによって、光ファイ
バ心線として、光ファイバテープ心線を用いた場合に、
光ファイバテープ心線を、整った状態で積層してスロッ
ト溝内に収容することができる。従って、光ファイバテ
ープ心線の積層状態が良好であり、伝送特性に優れたS
Zスロット型光ファイバケーブルを製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のSZスロット型光ファイバケーブル
の製造方法の一例を実施するために用いられる製造装置
を示す概略構成図である。
【図2】 図1に示す製造装置の収容ダイスを示す平面
図である。
【図3】 (A)図1に示す製造装置の第1の心線位置
調整回転板を示す平面図である。(B)(A)に示す第
1の心線位置調整回転板の位置決め部材を示す平面図で
ある。
【図4】 図1に示す製造装置の第2の心線位置調整回
転板を示す平面図である。
【図5】 図1に示す製造装置のスロット位相検出目板
を示す平面図である。
【図6】 SZスロット型光ファイバケーブルのスロッ
トと、このスロットのスロット溝に収容される光ファイ
バ心線との位置関係を示す説明図である。
【図7】 図1に示す製造装置の第2の心線位置調整回
転板に沿う面と、スロット溝の接線方向の延長線との交
点の位置の変化を示すグラフである。
【図8】 1つの反転部におけるスロット溝の撚り角度
を基点として、他の反転部に至るまでの心線収容位置の
スロット溝の撚り角度と、図7に示す交点の撚り角度と
の関係を表わすグラフである。
【図9】 図1に示す製造装置の心線位置調整回転板の
変形例を示す断面図である。
【図10】 SZスロット型光ファイバケーブルを用い
た自己支持型光ファイバケーブルの一例を示した断面図
である。
【図11】 SZスロット型光ファイバケーブルのスロ
ットの構造を示す平面図である。
【図12】 従来のSZスロット型光ファイバケーブル
の製造方法の一例を実施するために用いられる製造装置
を示す概略構成図である。
【図13】 SZスロット型光ファイバケーブルを用い
た自己支持型光ファイバケーブルの一例を示した断面図
である。
【図14】 図13に示すSZスロット型光ファイバケ
ーブルにおける光ファイバテープ心線の収容状態を示す
モデル図である。
【符号の説明】
2・・・第1の心線位置調整回転板、3・・・第2の心線位置
調整回転板 5、6・・・位置決め部材、5a、6a・・・光ファイバ心線
挿通孔、18・・・スロット、21・・・スロット溝、22・・
・光ファイバテープ心線(光ファイバ心線)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 裕人 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 宮本 末広 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ心線を、第1および第2の心
    線位置調整回転板を用いてSZスロットのスロット溝内
    に収容するSZスロット型光ファイバケーブルの製造方
    法であって、 第1および第2の心線位置調整回転板が、中心近傍に設
    けられたスロット挿通部となる開口部と、該開口部より
    周縁側に設けられた光ファイバ心線挿通孔を有するもの
    であり、かつ前記スロット溝の反転ピッチをp、反転角
    をγ、スロット溝内に収容したときの光ファイバ心線の
    層心半径をa、光ファイバ心線をスロット溝内に収容す
    る位置から第1の心線位置調整回転板までの距離をs、
    前記位置から第2の心線位置調整回転板までの距離を
    l、前記位置におけるスロット溝の撚り角度をθとした
    ときに、第2の心線位置調整回転板が、その光ファイバ
    心線挿通孔の層心半径が下記(I)においてθ=0または
    γとしたときの値から、θ=γ/2としたときの値の範囲
    にあるものであり、 【数1】 SZスロットを、第1および第2の心線位置調整回転板
    の開口部に挿通するとともに、光ファイバ心線を、これ
    ら回転板の光ファイバ心線挿通孔に挿通し、これらSZ
    スロットおよび光ファイバ心線を引き取りつつ、光ファ
    イバ心線を前記スロット溝内に順次収容し、 下記(II)においてθ=0のときの値をα(θ=0)と
    し、θ=γのときの値をα(θ=γ)としたとき、第2
    の心線位置調整回転板を、該回転板の光ファイバ心線挿
    通孔の撚り角度αが、 α={α(θ=γ)−α(θ=0)}/γ・θ+α(θ
    =0) で示される関係を満たすように回動させることを特徴と
    するSZスロット型光ファイバケーブルの製造方法。 【数2】
  2. 【請求項2】 請求項1記載のSZスロット型光ファイ
    バケーブルの製造方法において、第1の心線位置調整回
    転板として、該回転板の開口部より周縁側に、該回転板
    に対して回動自在な位置決め部材を有し、該位置決め部
    材に、該回転板の前記光ファイバ心線挿通孔が設けら
    れ、該挿通孔が、積層した状態の光ファイバテープ心線
    の断面形状に沿う形状とされたものを用いることを特徴
    とするSZスロット型光ファイバケーブルの製造方法。
JP9113219A 1997-04-30 1997-04-30 Szスロット型光ファイバケーブルの製造方法 Pending JPH10300999A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9113219A JPH10300999A (ja) 1997-04-30 1997-04-30 Szスロット型光ファイバケーブルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9113219A JPH10300999A (ja) 1997-04-30 1997-04-30 Szスロット型光ファイバケーブルの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10300999A true JPH10300999A (ja) 1998-11-13

Family

ID=14606601

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9113219A Pending JPH10300999A (ja) 1997-04-30 1997-04-30 Szスロット型光ファイバケーブルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10300999A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017009629A (ja) * 2015-06-17 2017-01-12 日本電信電話株式会社 マルチコア光ファイバ、光ファイバの製造方法、光ファイバケーブルの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017009629A (ja) * 2015-06-17 2017-01-12 日本電信電話株式会社 マルチコア光ファイバ、光ファイバの製造方法、光ファイバケーブルの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
GB2168730A (en) Feeding optical fibres into helically extending grooves in cores
JPH11194243A (ja) Szスロット型光ファイバケーブルの製造方法及び装置
JPH0511153A (ja) 光フアイバケーブルの製造方法
JPH10300999A (ja) Szスロット型光ファイバケーブルの製造方法
JPH10206712A (ja) Szスロット型光ファイバケーブルの製造方法
JPH1184193A (ja) Szスロット型光ファイバケーブルの製造方法および装置
JPS61295973A (ja) 光フアイバ線の巻取方法
JP4462757B2 (ja) Sz撚りテープスロット型光ケーブルおよびその製造方法
JP4362243B2 (ja) 光ファイバケーブル
JP3423192B2 (ja) 光ファイバケーブルの製造方法
JP2002277701A (ja) 光ケーブルの製造方法及び製造装置
JPH11142704A (ja) 光ファイバケーブルの製造方法および装置
JPH1172666A (ja) 光ファイバケーブルおよびその製造方法
JPH10160945A (ja) Szスロット型光ファイバケーブル
JP2579593Y2 (ja) 光ファイバケーブルの撚り合わせ治具
JPH11236171A (ja) 光ファイバケーブル巻き付け装置
JP2004126471A (ja) 光ファイバの接続余長収納具及び収納方法
JPH11109193A (ja) 光ファイバケーブル
JP3266462B2 (ja) 光ファイバテープ心線の挿入治具
JPH11202171A (ja) 光ファイバ担持用スペーサ及びそれを有する光ファイバケーブル
JPH08129121A (ja) 光ファイバケーブル及びその製造方法
JP2741053B2 (ja) 光ファイバケーブルの製造方法
JPH08180744A (ja) 線状体
JP2001338543A (ja) ケーブルの集合装置および集合方法
JP3021292B2 (ja) 光ファイバケーブルの製造方法