JPH10298254A - 硬化性組成物およびその製造方法、並びに歯科用修復材料 - Google Patents

硬化性組成物およびその製造方法、並びに歯科用修復材料

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JPH10298254A
JPH10298254A JP9106036A JP10603697A JPH10298254A JP H10298254 A JPH10298254 A JP H10298254A JP 9106036 A JP9106036 A JP 9106036A JP 10603697 A JP10603697 A JP 10603697A JP H10298254 A JPH10298254 A JP H10298254A
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meth
silica
acrylate
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reaction
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Application number
JP9106036A
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English (en)
Inventor
Akira Yanagase
昭 柳ヶ瀬
Terushi Ueda
昭史 上田
Yukio Watanabe
幸夫 渡辺
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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  • Dental Preparations (AREA)
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  • Silicon Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多官能(メタ)アクリレート中にシリカ微粒
子が均一分散し、透明性、硬度、耐摩耗性に優れた硬化
物を与える硬化性組成物等を提供する。 【解決手段】 平均粒子径1-100nmのコロイダルシリカ
の存在下、γ-メタクリロイルオキシプロピルトリメト
キシシラン等(a-1)と、フェニルトリメトキシシラン等
(a-2)の二段階の加水分解、縮重合で得たシリカ系縮重
合体(a)又はγ-メタクリロイルオキシプロピルメチルジ
メトキシシラン等(b-1)の加水分解、縮重合で得たシリ
カ系縮重合体(b)と、多官能(メタ)アクリレート(e)、
開始剤(f)を配合した硬化性組成物;各反応を、45-100
℃、3-24時間で行う硬化性組成物の製造方法;この硬化
性組成物に無機フィラーを配合した歯科用修復材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬化性組成物およ
びその製造方法、並びに歯科用修復材料に関し、さらに
詳しくは、多官能(メタ)アクリレート中のシリカ微粒
子の分散性が良好で、かつ透明性、硬度、耐摩耗性に優
れた硬化物を与える硬化性組成物およびその製造方法、
並びにこの硬化性組成物に無機フィラーを配合した操作
性に優れた歯科用修復材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、有機物に無機物を配合して複合化
することにより、両者の特徴を生かして高性能化を図る
複合材料の研究が、種々の工業分野で試みられている。
この様な複合材料においては、例えばシランカップリン
グ処理やグラフト化等の手法により、有機物と無機物と
の界面を制御して無機物を均一分散させている。
【0003】しかしながら、透明性に優れた複合材料を
得ようとすると、有機物と無機物の屈折率を合わせる必
要があり、またナノメートル(以下nmと記す)オーダ
ーの無機微粒子を分散させようとすると、無機微粒子が
高次凝集するので流動性が著しく悪化し(チキソトロピ
ー性)、高充填化できない等の制約があり、実用化は難
しいのが現状である。
【0004】これら課題を解決する技術として、例え
ば、特開平5−209027号公報には、シラン化合物
を用いて、コロイダルシリカをメチルメタクリレート中
に均一分散させた透明性と剛性に優れた硬化性組成物が
記載されている。しかし、このシラン化合物は、極性の
異なる有機マトリックス[例えば疎水性の高い多官能
(メタ)アクリレート等]に対する作用効果の点でまだ
不十分である。すなわち、コロイダルシリカの分散性が
良好で、かつ透明性、硬度、耐摩耗性に優れた硬化物を
与える硬化性組成物は、未だ得られていない。
【0005】また、この硬化性組成物を無機フィラーと
混合して歯科用修復材料として用いると、有機マトリッ
クスの粘度が高い場合、歯科用修復材料の粘りが強く、
インスツルメントに付着してべたつくなど、操作性に劣
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、疎水
性の高い多官能(メタ)アクリレート中にnmオーダー
のコロイダルシリカが均一分散し、かつ透明性、硬度、
耐摩耗性に優れた硬化物を与える硬化性組成物;その硬
化性組成物を簡易かつ良好に製造できる方法;および、
その硬化性組成物を用いた操作性に優れた歯科用修復材
料を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討した結果、極性と反応性を考慮し
たシラン化合物の選択や、表面改質の手法および反応条
件の特定などにより、初めて疎水性の極めて高い多官能
(メタ)アクリレート中にシリカ微粒子を均一にかつ良
好に分散でき、同時に上記各物性に優れた硬化物を与え
る硬化性組成物が得られることを見い出し、さらに、こ
の硬化性組成物を歯科用修復材料の用途に用いると操作
性等の点で極めて好適であることを見い出した。
【0008】すなわち、前記目的は、以下に示す本発明
により達成できる。
【0009】工程1として、平均粒子径が1〜100n
mであるコロイダルシリカの存在下、下記一般式(I)
【0010】
【化5】 (式中、R1 は水素原子またはメチル基、R2 は水素原
子または炭素数1〜10の炭化水素残基、pは0〜2の
整数を表す。)で示される(メタ)アクリロイルオキシ
シラン化合物(a−1)を加水分解、縮重合させ、さら
に工程2として、工程1で得られた縮重合体の存在下
に、下記一般式(II)
【0011】
【化6】 (式中、R3 は炭素数1〜3のアルキル基またはフェニ
ル基、R4 は水素原子または炭素数1〜10の炭化水素
残基、qは0〜2の整数を表す。)で示されるフェニル
シラン化合物(a−2)を加水分解、縮重合させたこと
により得られるシリカ系縮重合体(a)、または、平均
粒子径が1〜100nmであるコロイダルシリカの存在
下、下記一般式(III)
【0012】
【化7】 (式中、R5 は水素原子またはメチル基、R6 は炭素数
1〜3のアルキル基またはフェニル基、R7 は水素原子
または炭素数1〜10の炭化水素残基、rは1〜6の整
数を表す。)で示される(メタ)アクリロイルオキシシ
ラン化合物(b−1)を加水分解、縮重合させたことに
より得られるシリカ系縮重合体(b)と、下記一般式
(IV)
【0013】
【化8】 (式中、R8 は水素原子またはメチル基、mおよびnは
各々独立して1〜5の整数を表す。)で示されるジ(メ
タ)アクリレート(c)100〜50重量部、および、
アルカンジオールジ(メタ)アクリレートおよびポリエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレートから成る群よ
り選ばれた少なくとも一種のジ(メタ)アクリレート
(d)0〜50重量部[但し、成分(c)および成分
(d)の合計100重量部]を含有して成る多官能(メ
タ)アクリレート(e)と、重合開始剤(f)とを含有
して成ることを特徴とする硬化性組成物。
【0014】本発明の硬化性組成物を製造するための方
法であって、シリカ系縮重合体(a)を得るための工程
1での加水分解、縮重合を、反応温度45〜100℃、
反応時間3〜24時間で行い、工程2での加水分解、縮
重合を、反応温度45〜100℃、反応時間3〜24時
間で行い、またシリカ系縮重合体(b)を得るための加
水分解、縮重合を、反応温度45〜100℃、反応時間
3〜24時間で行うことを特徴とする硬化性組成物の製
造方法。
【0015】本発明の硬化性組成物に、無機フィラーを
配合して成ることを特徴とする歯科用修復材料。
【0016】一般に、球状微粒子であるコロイダルシリ
カの表面を改質してシリカ系縮重合体を得るには、任意
のシラン化合物をコロイダルシリカ分散液中に混合し
て、系中の水または新たに加える水により加水分解、縮
重合させればよいことが知られている。本発明は、この
種のシリカ系縮重合体として、特定のシリカ系縮重合体
(a)または(b)を用いるものであり、これによりシ
リカ微粒子が多官能(メタ)アクリレート(e)中に凝
集することなく均一に、低粘度で、良好に分散できると
いう作用効果に基づいている。
【0017】シリカ系縮重合体(a)は、コロイダルシ
リカの存在下、まず工程1として、反応性を有し極性の
高い特定のシラン化合物(a−1)を用いて加水分解、
縮重合することにより表面改質し、次いで工程2とし
て、極性の低い特定のフェニルシラン化合物(a−2)
を用いて加水分解、縮重合することにより最外層を表面
改質して得たものである。この様な二段階の表面改質で
得た二重構造により、シリカ微粒子が多官能(メタ)ア
クリレート(e)中に均一かつ良好に分散できる。
【0018】仮に、極性の高いシラン化合物(a−1)
[γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラ
ン等]を単独で用いてシリカ系縮重合体を得ようとする
と、系の極性が合わないので、コロイダルシリカが凝集
してしまい、一次粒子の状態で均一分散できない。この
結果、得られる硬化性組成物は、粘度が増大してゲル化
したり、ヘイズがかかって不透明となる。
【0019】また仮に、極性の低い非反応性のシラン化
合物(a−2)[フェニルトリメトキシシラン等]を単
独で用いてシリカ系縮重合体を得たとすると、シリカ微
粒子は均一に分散可能であるが、前記各物性に優れた硬
化物は得られない。
【0020】また仮に、これら極性の異なる二種のシラ
ン化合物(a−1)(a−2)を任意の割合(1対1
等)で一括併用し、一段階でシリカ系縮重合体を得たと
すると、両者がシリカ表面にランダムに結合する。この
うち、極性の高いシラン化合物(a−1)が結合した部
分では多官能(メタ)アクリレート(e)と極性が合わ
ず、分散性が阻害され、コロイダルシリカが凝集してし
まう。
【0021】すなわち、本発明で用いるシリカ系縮重合
体(a)は、二種のシラン化合物(a−1)(a−2)
を用いて二段階で反応させるという特殊な手法で構成す
ることにより、初めて上述の良好な作用効果を奏するの
である。
【0022】また、本発明で用いるシリカ系縮重合体
(b)は、コロイダルシリカの存在下、反応性を有する
特定のシラン化合物(b−1)を用いて加水分解、縮重
合することにより表面改質して得たものである。
【0023】このシラン化合物(b−1)は、多官能
(メタ)アクリレート(e)との極性と反応性を考慮し
たものであり、このシラン化合物(b−1)を用いる場
合は二段階の処理を行なわなくとも、シリカ微粒子を多
官能(メタ)アクリレート(e)中に均一かつ良好に分
散できる。
【0024】本発明の硬化性組成物は、シリカ系縮重合
体(a)または(b)を用いることにより、疎水性の極
めて高い多官能(メタ)アクリレート(e)中に、シリ
カ微粒子を凝集することなく均一に分散させているの
で、組成物の流動性や透明性に優れる。さらに、これら
シリカ系縮重合体(a)(b)と多官能(メタ)アクリ
レート(e)の良好な状態下での併用により、重合硬化
時に良好な架橋構造が得られ、硬度、耐摩耗性などの特
性に優れた硬化物を与えることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて詳細に説明する。
【0026】本発明で用いる成分(a)は、工程1とし
て、平均粒子径が1〜100nmであるコロイダルシリ
カの存在下、前記一般式(I)で示される(メタ)アク
リロイルオキシシラン化合物(a−1)を加水分解、縮
重合させ、さらに工程2として、工程1で得られた化合
物(縮重合体)の存在下に、前記一般式(II)で示され
るフェニルシラン化合物(a−2)を加水分解、縮重合
させる二段処理により得られるシリカ系縮重合体であ
る。また、成分(b)は、平均粒子径が1〜100nm
であるコロイダルシリカの存在下、前記一般式(III)
で示される(メタ)アクリロイルオキシシラン化合物
(b−1)を加水分解、縮重合させたことにより得られ
るシリカ系縮重合体である。なお、本明細書において
「(メタ)アクリロイル」は、「アクリロイル及び/又
はメタクリロイル」を示す。
【0027】この様な加水分解、縮重合させて得られる
シリカ系縮重合体(a)(b)は、主として、球状微粒
子であるコロイダルシリカ表面の一部または全部にシラ
ン化合物の加水分解物が保持された状態にあり、これに
よりコロイダルシリカの表面特性が疎水性に改質された
構成を含む縮重合体である。この表面改質は、コロイダ
ルシリカ存在下に特定のシラン化合物の加水分解と縮重
合反応を生じせしめることにより、容易に行うことがで
きる。
【0028】成分(a)(b)を得る為に用いるコロイ
ダルシリカとしては、主として、平均粒子径が1〜10
0nmのシリカ微粒子が分散媒中でコロイド状に分散し
ている状態のものが使用できる。ここでいう「コロイド
状」とは、シリカ微粒子が液体(分散媒)中に均一に安
定して分散している状態を意味する。
【0029】この分散媒は特に限定されないが、通常、
イソプロピルアルコール等のアルコール類、セロソルブ
類、ジメチルアセトアミド、キシレン、水等が使用でき
る。特にアルコール類、セロソルブ類、水が好ましい。
【0030】成分(a)を得る為の工程1に用いる一般
式(I)で示される(メタ)アクリロイルオキシシラン
化合物(a−1)としては、γ−メタクリロイルオキシ
プロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロイルオキ
シプロピルトリエトキシシラン、γ−アクリロイルオキ
シプロピルトリメトキシシラン等が好ましい。中でもγ
−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシランが
特に好ましい。
【0031】成分(a)を得る為の工程2に用いる一般
式(II)で示されるフェニルシラン化合物(a−2)と
しては、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエ
トキシシラン等が好ましい。中でもフェニルトリメトキ
シシランが特に好ましい。
【0032】成分(b)を得る為に用いる一般式(II
I)で示される(メタ)アクリロイルオキシシラン化合
物(b−1)としては、β−アクリロイルオキシエチル
メチルジメトキシシラン、β−メタクリロイルオキシエ
チルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロイルオキ
シプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アクリロイル
オキシプロピルメチルジメトキシシラン等が好ましい。
中でも、γ−メタクリロイルオキシプロピルメチルジメ
トキシシランが特に好ましい。
【0033】成分(a)を得る為に用いるシラン化合物
(a−1)とシラン化合物(a−2)の添加量は特に限
定されず、所望に応じて適宜定めればよい。分散性と物
性を同時に満足させる点では、コロイダルシリカの固形
分(シリカ分)100重量部に対して、シラン化合物
(a−1)(a−2)の添加量は、各々1〜100重量
部が好ましく、5〜50重量部がより好ましい。また、
両者の比率は、シラン化合物(a−1)とシラン化合物
(a−2)の合計100重量部を基準として、(a−
1):(a−2)=5〜95:95〜5(重量部)であ
ることが、硬化性組成物の物性上好ましい。
【0034】本発明で成分(b)を得る為に用いるシラ
ン化合物(b−1)の添加量は特に限定されず、所望に
応じて適宜定めればよい。分散性と物性を同時に満足さ
せる点では、コロイダルシリカの固形分(シリカ分)1
00重量部に対して、その添加量は1〜100重量部が
好ましく、5〜50重量部がより好ましい。
【0035】このようにシラン化合物(a−1)、(a
−2)、(b−1)の添加量を適度に多くすると分散性
が良好となり、また適度に少なくすると物性を阻害し難
い。すなわち、上記好適範囲内にすることにより、分散
性と物性の双方共により優れた硬化性組成物が得られ
る。
【0036】本発明の製造方法では、シリカ系縮重合体
(a)を製造する際、工程1である一段目の加水分解と
縮重合反応を、反応温度45〜100℃、反応時間3〜
24時間で、工程2である二段目の加水分解と縮重合反
応を、反応温度45〜100℃、反応時間3〜24時間
の条件で行う。特に、工程1、2とも反応温度60〜1
00℃、反応時間3〜10時間の条件で行うのが好まし
い。また、これら反応は撹拌下で行うことが好ましい。
この範囲を外れる様な低温、短時間で縮重合反応を行う
と、加水分解、縮重合反応が不十分となり、シラン化合
物(a−1)(a−2)を用いても、シリカ表面がシラ
ン化合物で十分に処理されない傾向にある。このため、
反応系は凝集を起こし、透明性が低下するとともに、粘
度が上昇してゲル状となる傾向にある。
【0037】本発明の製造方法では、シリカ系縮重合体
(b)を製造する際、加水分解と縮重合反応は、反応温
度45〜100℃、反応時間3〜24時間の条件で行
う。特に、反応温度60〜100℃、反応時間3〜10
時間の条件で行うのが好ましい。また、これら反応は撹
拌下で行うことが好ましい。この範囲を外れる様な低
温、短時間で縮重合反応を行うと、シリカ系縮重合体
(a)の場合と同様に、加水分解、縮重合反応が不十分
となり、シラン化合物(b−1)を用いても、同様にシ
リカ表面が十分処理されず、反応系の凝集、透明性の低
下、粘度上昇によるゲル化が生じる傾向にある。
【0038】シリカ系縮重合体(a)(b)を得る為の
加水分解、縮合反応を行う際の触媒として、無機酸また
は有機酸等を使用できる。無機酸としては、例えば塩
酸、フッ化水素酸、臭化水素酸等のハロゲン化水素酸
や、硫酸、燐酸等が挙げられる。有機酸としては、例え
ばギ酸、酢酸、シュウ酸、アクリル酸、メタクリル酸等
が挙げられる。中でも、0.01規定以上の塩酸水溶液
を用いることが特に好ましい。
【0039】また、加水分解縮合反応系には、反応を緩
和し、かつ均一にするために、溶媒を使用できる。溶媒
としては、反応物であるシラン化合物、水、および触媒
との相溶性がよいものが好ましい。具体例として、水、
イソプロピルアルコール等のアルコール類、アセトン等
のケトン類、ジオキサン等のエーテル類が挙げられる。
また、前述したコロイダルシリカの分散媒をそのまま用
いてもよく、または新たに必要量加えてもよい。溶媒の
使用量は、反応物を均一に溶解できる量であれば特に制
限は無い。反応物の濃度が希薄になり過ぎないように、
すなわち反応速度が著しく遅くならないように適宜調整
すればよい。
【0040】以上説明したシリカ系縮重合体(a)また
は(b)を、ジ(メタ)アクリレート(c)およびジ
(メタ)アクリレート(d)を含有して成る多官能(メ
タ)アクリレート(e)に均一分散させることによっ
て、硬化性組成物が得られる。なお、成分(a)と
(b)を併用しても構わない。
【0041】ジ(メタ)アクリレート(c)は、前記一
般式(IV)で示される疎水性の高いジ(メタ)アクリレ
ートである。これは、例えばビスフェノールAから誘導
される。成分(c)の疎水性は、一般式(IV)中のエチ
レンオキシ基数(m、n)に依存しており、疎水性がよ
り高いという点では、一般式(IV)中のmおよびnが各
々独立して1または2であることが好ましい。また、R
8 がメチル基であることも好ましい。特に、成分(c)
は、2、2’−ビス(4−メタクリロイルオキシエトキ
シフェニルプロパン)であることがより好ましい。
【0042】ジ(メタ)アクリレート(d)は、アルカ
ンジオールジ(メタ)アクリレートおよびポリエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレートから成る群より選ば
れた少なくとも一種である。中でも、トリエチレングリ
コールジメタクリレートが好ましい。
【0043】本発明で用いる多官能(メタ)アクリレー
ト(e)は、上述したジ(メタ)アクリレート(c)1
00〜50重量部、および、ジ(メタ)アクリレート
(d)0〜50重量部[但し、成分(c)および成分
(d)の合計100重量部]を含んで成る。多官能(メ
タ)アクリレート(e)には、使用目的等に応じて、極
性を著しく高めない範囲内で、成分(c)(d)以外の
多官能(メタ)アクリレートをさらに含有させてもよ
い。成分(c)(d)以外の多官能(メタ)アクリレー
トとしては、、ウレタン系多官能(メタ)アクリレート
等を挙げることができる。成分(c)(d)以外の多官
能(メタ)アクリレートは、成分(e)中、40重量%
以下であることが好ましい。
【0044】また、本発明の硬化性組成物には、その架
橋密度を著しく低下させない範囲内で、多官能(メタ)
アクリレート(e)以外に、メチルメタクリレート、ベ
ンジルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート、n−ブチルメタクリレート等の単官能(メタ)
アクリレートを混合して用いてもよい。
【0045】本発明において、多官能(メタ)アクリレ
ート(e)の使用量と、シリカ系縮重合体(a)(b)
の使用量との比率は特に限定されず、使用目的等に応じ
て適宜定めればよい。シリカ系縮重合体(a)(b)の
分散効果が発現し、かつ硬化性組成物の粘度が極端に高
くならない点から、シリカ系縮重合体(a)(b)およ
び多官能(メタ)アクリレート(e)の合計100重量
部中、成分(a)(b)が5〜70重量部であることが
好ましい。
【0046】本発明で用いる重合開始剤(f)は、硬化
性組成物の用途、目的に適した重合法等に応じて任意に
選択すればよい。熱重合の場合には、各種の過酸化物、
アゾ化合物を用いて、塊状重合、懸濁重合に供すること
ができる。特に懸濁重合においては、コロイダルシリカ
が均一に分散した透明なポリマービーズを得ることがで
きる。可視光や紫外線による光重合の場合には、ベンゾ
フェノン類、ベンゾインアルキルエーテル類、アントラ
キノン類、チオキサントン類、アシルホスフィンオキサ
イド類、α−ジケトン類等を用いることができる。光重
合の場合には、第3級アミン等の還元剤を併用してもよ
い。また、過酸化物等の酸化剤とアミン等の還元剤とを
別々に配合して、使用時に混合してレドックス重合を行
わせてもよい。重合開始剤(f)の使用量は、多官能
(メタ)アクリレート(e)100重量部に対して、
0.01〜10重量部が好ましい。
【0047】本発明の硬化性組成物は、上述した各成分
(a)〜(f)を主成分として含有して成るが、用途、
目的等に応じて、さらに、平均粒子径100nmを越え
るシリカ粉体、石英粉体、ガラスビーズ等の無機フィラ
ー;ポリメチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレ
ート、(メタ)アクリル酸エステル構造を主な繰返し単
位として含む共重合体等の(メタ)アクリル酸エステル
系ポリマー;等の充填材を配合できる。これら充填材の
配合量は、シリカ系縮重合体(a)(b)、多官能(メ
タ)アクリレート(e)および重合開始剤(f)の合計
100重量部に対して、10〜900重量部が好まし
い。
【0048】本発明の硬化性組成物には、さらに、必要
に応じて、酸化チタン、酸化鉄等の顔料、エタノール、
酢酸エチル等の溶媒、ハイドロキノン、フェノール類等
の重合禁止剤、ゴム、酸化安定剤、紫外線吸収剤等も添
加できる。
【0049】本発明の硬化性組成物は、各種用途(複合
充填材など)に応じて、予備硬化し、粉砕して使用でき
る。この粉砕方法は、特に限定されない。例えば、ボー
ルミル等を用いて所望の粒子径にする方法がある。
【0050】また、本発明の硬化性組成物は分散性や流
動性に優れるので、石英微粉等の無機フィラー(無機微
粒子)と混練することにより、スパチュラへ等への付着
の無い操作性に優れたペースト状硬化性組成物とするこ
ともできる。
【0051】この様な無機フィラーを配合した硬化性組
成物は、例えばコンポジットレジン、硬質レジン、人工
歯等の歯科用修復材料として極めて有用である。歯科用
修復材料として用いる場合に配合する無機フィラーとし
ては、石英微粉、シリカ粉、ガラスビーズ等の無機微粒
子が挙げられる。また歯科用修復材料として用いる場合
は、さらに歯科用の材料として適した性能を付与する目
的で、前記した各種添加剤、および他の任意の添加剤を
適宜選択し添加すればよい。
【0052】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明は、かかる実施例に限定されるもので
はない。なお、以下の記載中「部」は、特記の無い限り
「重量部」を表す。
【0053】<実施例1> (コロイダルシリカ分散液の調製)イソプロピルアルコ
ール分散型コロイダルシリカ[シリカ含量30重量%、
平均粒子径10〜20nm、商品名:スノーテックスI
PA−ST;日産化学(株)製]100部に、γ−メタ
クリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン3.6
部、0.01規定の塩酸水溶液3部を加えて、60℃で
3時間撹拌した[工程1]。その系中に、さらにフェニ
ルトリメトキシシラン5.0部を加えて、60℃で5時
間撹拌した[工程2]。
【0054】その後、2、2’−ビス(4−メタクリロ
イルオキシエトキシフェニル)プロパン88部とトリエ
チレングリコールジメタクリレート22部の混合物を加
え、減圧下で揮発分をすべて留去して、コロイダルシリ
カ分散液を得た。このコロイダルシリカ分散液は、コロ
イダルシリカが1次粒子の状態で系中に均一分散してお
り、透明性に優れ、かつ流動性を有していた。
【0055】(硬化性組成物の調製)このコロイダルシ
リカ分散液10部に、光重合開始剤としてカンファーキ
ノン0.03部、還元剤としてp−ジメチルアミノ安息
香酸エチル0.2部を加えて溶解させ、さらに石英微粉
(平均粒子径1.2μm、商品名:クリスタライト5
X;龍森(株)製)100部に、γ−メタクリロイルオ
キシプロピルトリメトキシシラン4部を加えて乳鉢で混
合したものを26部配合したところ、良好な粘性を有す
るペースト状の硬化性組成物が得られた。
【0056】この硬化性組成物について、ステンレス製
のスパチュラに対する付着性の評価を行った。結果を表
1に示す。
【0057】(硬化物の形成)この硬化性組成物を、下
面に厚さ0.1mmのカバーグラスを付けたステンレス
製金型(内径10mm、厚さ1mm)に充填し、上面に
同じカバーグラスを密着させた後、両面より可視光照射
器(商品名:GCライト;(株)ジーシー製)で60秒
ずつ光照射を行い硬化物を得た。
【0058】得られた硬化物に関し、ヌープ硬度(H
k)をJIS Z2251に準拠して測定した。また摩
耗試験として、ブラシ(商品名:プロスペック;(株)
ジーシー製)を用いて、水中で荷重100gで5万回の
ストロークを行ない、摩耗した深さ(μm)を測定し、
耐摩耗性を評価した。結果を表1に示す。
【0059】<実施例2>実施例1における工程1のシ
ラン化合物に代えて、γ−メタクリロイルオキシプロピ
ルメチルジメトキシシラン12部を用い、その反応条件
を、反応温度70℃、反応時間7時間とし、かつ工程2
を行わなかったこと以外は実施例1と同様にして硬化性
組成物を調製し、硬化物を形成した。結果を表1に示
す。
【0060】<比較例1>実施例1における工程1の反
応条件を、反応温度50℃、反応時間1時間、工程2の
反応条件を、反応温度50℃、反応時間1時間としたこ
と以外は実施例1と同様にして硬化性組成物を調製し、
硬化物を形成した。結果を表1に示す。
【0061】<比較例2>実施例1における工程1と工
程2の反応を、二種類のシラン化合物を一括で添加し、
60℃、8時間の条件で行ったこと以外は実施例1と同
様にして硬化性組成物を調製し、硬化物を形成した。結
果を表1に示す。
【0062】<比較例3>実施例1における工程1のシ
ラン化合物に代えて、フェニルトリメトキシシラン5.
0部を用い、その反応条件を、反応温度60℃、反応時
間5時間とし、工程2のシラン化合物に代えてγ−メタ
クリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン3.6部
を用い、その反応条件を、反応温度60℃、反応時間5
時間としたこと以外は実施例1と同様にして硬化性組成
物を調製し、硬化物を形成した。結果を表1に示す。
【0063】<比較例4>実施例2における反応条件の
うち、反応時間を1時間に変更したこと以外は実施例2
と同様にして硬化性組成物を調製し、硬化物を形成し
た。結果を表1に示す。
【0064】<比較例5>実施例2におけるシラン化合
物に代えて、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメ
トキシシラン12部を用いた以外は、実施例2と同様に
してコロイダルシリカ分散液を調製したが、少し白濁し
たゲル状物質となり、流動性を示さなかった。
【0065】
【表1】 表1に示す結果から明らかな様に、本発明で規定する特
定のシラン化合物、特定の反応手順、特定範囲の反応温
度および反応時間を採用した実施例1、2は、表面改質
されたコロイダルシリカが1次粒子の状態で多官能(メ
タ)アクリレート中に均一分散し、他の条件等を採用し
た比較例1〜5に比べて、コロイダルシリカ分散液の透
明性が高く、また適度な流動性を有し、ペースト状硬化
性組成物としたときの操作性に優れ、さらに硬化物の硬
度、耐摩耗性にも優れていた。
【0066】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の硬化性組
成物は、特定の反応成分の使用により疎水性の高い多官
能(メタ)アクリレート中にnmオーダーのシリカ粒子
が均一分散し、流動性に優れ、かつ透明性、硬度、耐摩
耗性に優れた硬化物を与える組成物である。
【0067】また、本発明の硬化性組成物の製造方法
は、特定の反応条件により、十分な加水分解、縮重合反
応、十分な処理を実現し、簡易かつ良好に本発明の硬化
性組成物を製造できる。
【0068】また、本発明の歯科用修復材料は、本発明
の硬化性組成物を用いるので、有機マトリックスの粘度
が高くても、材料としての粘りが少なく、インスツルメ
ント等に付着し難く、操作性に優れる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工程1として、平均粒子径が1〜100
    nmであるコロイダルシリカの存在下、下記一般式
    (I) 【化1】 (式中、R1 は水素原子またはメチル基、R2 は水素原
    子または炭素数1〜10の炭化水素残基、pは0〜2の
    整数を表す。)で示される(メタ)アクリロイルオキシ
    シラン化合物(a−1)を加水分解、縮重合させ、さら
    に工程2として、工程1で得られた縮重合体の存在下
    に、下記一般式(II) 【化2】 (式中、R3 は炭素数1〜3のアルキル基またはフェニ
    ル基、R4 は水素原子または炭素数1〜10の炭化水素
    残基、qは0〜2の整数を表す。)で示されるフェニル
    シラン化合物(a−2)を加水分解、縮重合させたこと
    により得られるシリカ系縮重合体(a)、または、平均
    粒子径が1〜100nmであるコロイダルシリカの存在
    下、下記一般式(III) 【化3】 (式中、R5 は水素原子またはメチル基、R6 は炭素数
    1〜3のアルキル基またはフェニル基、R7 は水素原子
    または炭素数1〜10の炭化水素残基、rは1〜6の整
    数を表す。)で示される(メタ)アクリロイルオキシシ
    ラン化合物(b−1)を加水分解、縮重合させたことに
    より得られるシリカ系縮重合体(b)と、下記一般式
    (IV) 【化4】 (式中、R8 は水素原子またはメチル基、mおよびnは
    各々独立して1〜5の整数を表す。)で示されるジ(メ
    タ)アクリレート(c)100〜50重量部、および、
    アルカンジオールジ(メタ)アクリレートおよびポリエ
    チレングリコールジ(メタ)アクリレートから成る群よ
    り選ばれた少なくとも一種のジ(メタ)アクリレート
    (d)0〜50重量部[但し、成分(c)および成分
    (d)の合計100重量部]を含有して成る多官能(メ
    タ)アクリレート(e)と、重合開始剤(f)とを含有
    して成ることを特徴とする硬化性組成物。
  2. 【請求項2】 成分(a−1)がγ−メタクリロイルオ
    キシプロピルトリメトキシシランであり、成分(a−
    2)がフェニルトリメトキシシランであり、成分(b−
    1)がγ−メタクリロイルオキシプロピルメチルジメト
    キシシランである請求項1記載の硬化性組成物。
  3. 【請求項3】 一般式(IV)中のR8 がメチル基であ
    り、mおよびnが各々独立して1または2である請求項
    1または2記載の硬化性組成物。
  4. 【請求項4】 ジ(メタ)アクリレート(d)が、トリ
    エチレングリコールジメタクリレートである請求項1〜
    3の何れか一項記載の硬化性組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の硬化性組成物を製造する
    ための方法であって、シリカ系縮重合体(a)を得るた
    めの工程1での加水分解、縮重合を、反応温度45〜1
    00℃、反応時間3〜24時間で行い、工程2での加水
    分解、縮重合を、反応温度45〜100℃、反応時間3
    〜24時間で行い、またシリカ系縮重合体(b)を得る
    ための加水分解、縮重合を、反応温度45〜100℃、
    反応時間3〜24時間で行うことを特徴とする硬化性組
    成物の製造方法。
  6. 【請求項6】 シリカ系縮重合体(a)または(b)を
    得るための加水分解、縮重合の反応触媒として、0.0
    1規定以上の塩酸水溶液を用いる請求項5記載の硬化性
    組成物の製造方法。
  7. 【請求項7】 シリカ系縮重合体(a)または(b)に
    多官能(メタ)アクリレート(e)を加えた混合物の揮
    発分を留去する工程を含む請求項5または6記載の硬化
    性組成物の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の硬化性組成物に、無機フ
    ィラーを配合して成ることを特徴とする歯科用修復材
    料。
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