JPH10296788A - 複合容器の製造方法 - Google Patents
複合容器の製造方法Info
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- JPH10296788A JPH10296788A JP11261997A JP11261997A JPH10296788A JP H10296788 A JPH10296788 A JP H10296788A JP 11261997 A JP11261997 A JP 11261997A JP 11261997 A JP11261997 A JP 11261997A JP H10296788 A JPH10296788 A JP H10296788A
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- Japan
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- thermoplastic resin
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】蓋材を装着したときに、容器の密封性が良好な
複合容器の製造方法を提供する。 【解決手段】紙層を主体層とし、少なくとも容器内面側
に熱可塑性樹脂層を設けた積層材料からなる胴部の内側
下方に底部を接合した容器本体210 を、射出成形用金型
100 内の所定の位置に装填し、キャビティ130 内に溶融
熱可塑性樹脂を射出して、容器本体の胴部上端の開口部
に、蓋材と嵌合する開口周縁部を少なくとも設けた複合
容器の製造方法において、開口周縁部の蓋材との嵌合面
を除く射出成形用金型の部位にゲート101 を配置する。
複合容器の製造方法を提供する。 【解決手段】紙層を主体層とし、少なくとも容器内面側
に熱可塑性樹脂層を設けた積層材料からなる胴部の内側
下方に底部を接合した容器本体210 を、射出成形用金型
100 内の所定の位置に装填し、キャビティ130 内に溶融
熱可塑性樹脂を射出して、容器本体の胴部上端の開口部
に、蓋材と嵌合する開口周縁部を少なくとも設けた複合
容器の製造方法において、開口周縁部の蓋材との嵌合面
を除く射出成形用金型の部位にゲート101 を配置する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙層を主体層とす
る積層材料からなるカップ状又はトレー状の容器本体の
開口部に開口周縁部を、胴部の貼合せ部に柱状保護部
を、胴部と底部との合わせ目に環状補強部を、熱可塑性
樹脂を射出成形して設けた複合容器の製造方法に関する
ものである。
る積層材料からなるカップ状又はトレー状の容器本体の
開口部に開口周縁部を、胴部の貼合せ部に柱状保護部
を、胴部と底部との合わせ目に環状補強部を、熱可塑性
樹脂を射出成形して設けた複合容器の製造方法に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、ヨーグルト、果汁飲料、酒、ジャ
ムや粒状菓子などの容器として、紙層を主体層とする積
層材料を打抜き加工した扇状の胴部ブランクを筒状に巻
いて胴部とし、この胴部の下方に積層材料を打抜き加工
した円形状の底部ブランクを組み合わせ、胴部の下方周
縁と底部の周縁とを加熱状態で巻き締めしたカップ状紙
容器が使用されていた。しかし、このカップ状紙容器で
は、胴部上端の開口部に蓋材を装着したときに、胴部の
貼合せ部の段差により、十分な容器の密封性が得ること
が難しかった。
ムや粒状菓子などの容器として、紙層を主体層とする積
層材料を打抜き加工した扇状の胴部ブランクを筒状に巻
いて胴部とし、この胴部の下方に積層材料を打抜き加工
した円形状の底部ブランクを組み合わせ、胴部の下方周
縁と底部の周縁とを加熱状態で巻き締めしたカップ状紙
容器が使用されていた。しかし、このカップ状紙容器で
は、胴部上端の開口部に蓋材を装着したときに、胴部の
貼合せ部の段差により、十分な容器の密封性が得ること
が難しかった。
【０００３】そこで、蓋材との容器の密封性を改善する
ため、例えば特開平８−２０７９２４号公報に、カップ
状紙容器を射出成形用金型内に装填し、熱可塑性樹脂を
射出して、カップ状紙容器の胴部の上端の開口部に開口
周縁部を設ける複合容器の方法が提案されている。
ため、例えば特開平８−２０７９２４号公報に、カップ
状紙容器を射出成形用金型内に装填し、熱可塑性樹脂を
射出して、カップ状紙容器の胴部の上端の開口部に開口
周縁部を設ける複合容器の方法が提案されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
特開平８−２０７９２４号公報に記載されている方法に
おいては、開口周縁部の容器上端近傍内面に対応する部
分にゲートが設けられるため、蓋材を容器に装着したと
きに、残存するゲート跡によって十分な容器の密封性が
得られないことがあった。
特開平８−２０７９２４号公報に記載されている方法に
おいては、開口周縁部の容器上端近傍内面に対応する部
分にゲートが設けられるため、蓋材を容器に装着したと
きに、残存するゲート跡によって十分な容器の密封性が
得られないことがあった。
【０００５】本発明は、上述の従来の問題を解決するも
のであり、蓋材を装着したときに、容器の密封性が十分
な複合容器の製造方法を提供するものである。
のであり、蓋材を装着したときに、容器の密封性が十分
な複合容器の製造方法を提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の第１の発明は、
図１に示すように、紙層を主体層とし、少なくとも容器
内面側に熱可塑性樹脂層を設けた積層材料からなる胴部
の内側下方に底部を接合した容器本体（２１０）を、射
出成形用金型（１００）内の所定の位置に装填し、キャ
ビティ（１３０）（雌型と雄型との空間）内に溶融熱可
塑性樹脂を射出して、前記容器本体の胴部上端の開口部
に、蓋材と嵌合する図２に示す開口周縁部（２２０）を
少なくとも設けた複合容器の製造方法において、前記開
口周縁部（２２０）の蓋材との嵌合面を除く前記射出成
形用金型の部位にゲート（１０１）（溶融樹脂がキャビ
ティに射出される湯口）を配置したことを特徴とする複
合容器の製造方法である。
図１に示すように、紙層を主体層とし、少なくとも容器
内面側に熱可塑性樹脂層を設けた積層材料からなる胴部
の内側下方に底部を接合した容器本体（２１０）を、射
出成形用金型（１００）内の所定の位置に装填し、キャ
ビティ（１３０）（雌型と雄型との空間）内に溶融熱可
塑性樹脂を射出して、前記容器本体の胴部上端の開口部
に、蓋材と嵌合する図２に示す開口周縁部（２２０）を
少なくとも設けた複合容器の製造方法において、前記開
口周縁部（２２０）の蓋材との嵌合面を除く前記射出成
形用金型の部位にゲート（１０１）（溶融樹脂がキャビ
ティに射出される湯口）を配置したことを特徴とする複
合容器の製造方法である。
【０００７】次に、本発明の第２の発明は、図１に示す
ように、紙層を主体層とし、少なくとも容器内面側に熱
可塑性樹脂層を設けた積層材料からなる胴部の内側下方
に底部を接合した容器本体（２１０）を、射出成形用金
型（１００）内の所定の位置に装填し、キャビティ（１
３０）内に溶融熱可塑性樹脂を射出して、図２に示すよ
うに、前記容器本体（２１０）の胴部（２１２）上端の
開口部（２１１）に蓋材と嵌合する開口周縁部（２２
０）を設け、且つ胴部の内側の縦の貼合せ部に柱状保護
部（２３０）を設けた複合容器（２００）の製造方法に
おいて、図１に示すように、前記開口周縁部の蓋材との
嵌合面を除く前記射出成形用金型の部位の１箇所又は複
数箇所に、ゲート（１０１）を配置したことを特徴とす
る複合容器の製造方法である。
ように、紙層を主体層とし、少なくとも容器内面側に熱
可塑性樹脂層を設けた積層材料からなる胴部の内側下方
に底部を接合した容器本体（２１０）を、射出成形用金
型（１００）内の所定の位置に装填し、キャビティ（１
３０）内に溶融熱可塑性樹脂を射出して、図２に示すよ
うに、前記容器本体（２１０）の胴部（２１２）上端の
開口部（２１１）に蓋材と嵌合する開口周縁部（２２
０）を設け、且つ胴部の内側の縦の貼合せ部に柱状保護
部（２３０）を設けた複合容器（２００）の製造方法に
おいて、図１に示すように、前記開口周縁部の蓋材との
嵌合面を除く前記射出成形用金型の部位の１箇所又は複
数箇所に、ゲート（１０１）を配置したことを特徴とす
る複合容器の製造方法である。
【０００８】そして、本発明の第３の発明は、紙層を主
体層とし、少なくとも容器内面側に熱可塑性樹脂層を設
けた積層材料からなる胴部の内側下方に底部を接合した
容器本体を、射出成形用金型内の所定の位置に装填し、
キャビティ内に溶融熱可塑性樹脂を射出して、図４に示
すように、前記容器本体（２１０）の胴部（２１２）上
端の開口部（２１１）に蓋材と嵌合する開口周縁部（２
２０）を設け、胴部の内側の縦の貼合せ部に柱状保護部
（２３０）を設け、且つ胴部と底部（２１４）との合わ
せ目に環状補強部（２４０）を設けた複合容器（２０
０）の製造方法において、前記開口周縁部の蓋材との嵌
合面を除く前記射出成形用金型の部位の１箇所又は複数
箇所に、ゲートを配置したことを特徴とする複合容器の
製造方法である。
体層とし、少なくとも容器内面側に熱可塑性樹脂層を設
けた積層材料からなる胴部の内側下方に底部を接合した
容器本体を、射出成形用金型内の所定の位置に装填し、
キャビティ内に溶融熱可塑性樹脂を射出して、図４に示
すように、前記容器本体（２１０）の胴部（２１２）上
端の開口部（２１１）に蓋材と嵌合する開口周縁部（２
２０）を設け、胴部の内側の縦の貼合せ部に柱状保護部
（２３０）を設け、且つ胴部と底部（２１４）との合わ
せ目に環状補強部（２４０）を設けた複合容器（２０
０）の製造方法において、前記開口周縁部の蓋材との嵌
合面を除く前記射出成形用金型の部位の１箇所又は複数
箇所に、ゲートを配置したことを特徴とする複合容器の
製造方法である。
【０００９】
【作用】本発明の製造方法においては、射出成形用金型
のゲートが、開口周縁部の蓋材との嵌合面を除く部位に
配置されており、製造された複合容器の胴部上端の開口
部に設けられた開口周縁部の蓋材との嵌合面には、残存
するゲート跡がなく平滑であるため、蓋材を装着したと
きに、容器の密封性が十分に得られる。
のゲートが、開口周縁部の蓋材との嵌合面を除く部位に
配置されており、製造された複合容器の胴部上端の開口
部に設けられた開口周縁部の蓋材との嵌合面には、残存
するゲート跡がなく平滑であるため、蓋材を装着したと
きに、容器の密封性が十分に得られる。
【００１０】
【発明の実施の形態】本発明の複合容器の製造方法は、
まず、紙層を主体層とし、少なくとも容器内面側に熱可
塑性樹脂層を設けた積層材料を打抜き加工して、例えば
扇状の胴部ブランクと円形状の底部ブランクを作製し、
胴部ブランクを筒状に巻いて胴部とし、この胴部の下方
に底部ブランクを組み合わせ、胴部の下方周縁と底部の
周縁とを加熱状態で巻き締めして胴部と底部とを一体化
してカップ状の容器本体を作製し、この容器本体（２１
０）を、図１に示すように、射出成形機に取り付けられ
た雌型（１１０）と雄型（１２０）とからなる射出成形
用金型（１００）の所定の位置に装填し、キャビティ
（１３０）内にゲート（１０１）から溶融熱可塑性樹脂
を射出して、図２に示す胴部（２１２）上端の開口部
（２１１）に蓋材と嵌合する開口周縁部（２２０）を少
なくとも設けるものであり、更には、図２又は図３に示
す胴部（２１２）の内側の縦の貼合せ部（２１３）に開
口周縁部（２２０）に連続する柱状保護部（２３０）
を、また、図４に示す胴部（２１２）と底部（２１４）
との合わせ目に柱状保護部（２３０）と連続する環状補
強部（２４０）を設けるものである。そして、射出成形
金型に設けるゲートの位置は、開口周縁部の蓋材との嵌
合面を除く部位に１箇所（例えば、図１に示す）又は複
数箇所に配置するものである。
まず、紙層を主体層とし、少なくとも容器内面側に熱可
塑性樹脂層を設けた積層材料を打抜き加工して、例えば
扇状の胴部ブランクと円形状の底部ブランクを作製し、
胴部ブランクを筒状に巻いて胴部とし、この胴部の下方
に底部ブランクを組み合わせ、胴部の下方周縁と底部の
周縁とを加熱状態で巻き締めして胴部と底部とを一体化
してカップ状の容器本体を作製し、この容器本体（２１
０）を、図１に示すように、射出成形機に取り付けられ
た雌型（１１０）と雄型（１２０）とからなる射出成形
用金型（１００）の所定の位置に装填し、キャビティ
（１３０）内にゲート（１０１）から溶融熱可塑性樹脂
を射出して、図２に示す胴部（２１２）上端の開口部
（２１１）に蓋材と嵌合する開口周縁部（２２０）を少
なくとも設けるものであり、更には、図２又は図３に示
す胴部（２１２）の内側の縦の貼合せ部（２１３）に開
口周縁部（２２０）に連続する柱状保護部（２３０）
を、また、図４に示す胴部（２１２）と底部（２１４）
との合わせ目に柱状保護部（２３０）と連続する環状補
強部（２４０）を設けるものである。そして、射出成形
金型に設けるゲートの位置は、開口周縁部の蓋材との嵌
合面を除く部位に１箇所（例えば、図１に示す）又は複
数箇所に配置するものである。
【００１１】なお、複合容器の形状は、容器の目的に応
じて適宜の形状がとれ、カップ状でもトレー状でも良
く、図５に示すように、胴部が垂直な形状のものでも良
い。また、開口周縁部を設ける容器本体の胴部上端の形
状は、図２に示す胴部の延長形状でも、図６（ａ）に示
す外側へ広がる形状でも、または、図６（ｂ）に示すカ
ール形状でも良い。
じて適宜の形状がとれ、カップ状でもトレー状でも良
く、図５に示すように、胴部が垂直な形状のものでも良
い。また、開口周縁部を設ける容器本体の胴部上端の形
状は、図２に示す胴部の延長形状でも、図６（ａ）に示
す外側へ広がる形状でも、または、図６（ｂ）に示すカ
ール形状でも良い。
【００１２】また、カップ本体に開口周縁部、柱状保護
部及び環状補強部の形成する熱可塑性樹脂は、容器本体
の内面の熱可塑性樹脂層に熱接着性を有するものなら容
器の目的に応じて適宜の樹脂を選択して用いることがで
き、通常の使用では、ポリオレフィンなどの汎用樹脂を
用い、特に内容物の保護性を考慮する場合には、エチレ
ン・ビニルアルコール共重合体、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリアクリロニトリルなどを用いることができ
る。
部及び環状補強部の形成する熱可塑性樹脂は、容器本体
の内面の熱可塑性樹脂層に熱接着性を有するものなら容
器の目的に応じて適宜の樹脂を選択して用いることがで
き、通常の使用では、ポリオレフィンなどの汎用樹脂を
用い、特に内容物の保護性を考慮する場合には、エチレ
ン・ビニルアルコール共重合体、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリアクリロニトリルなどを用いることができ
る。
【００１３】また、容器本体を構成する積層材料は、内
容物の保護性を考慮して中間層にバリヤ層として、金属
箔層、酸化ケイ素などの無機物蒸着フィルム層やエチレ
ン・ビニルアルコール共重合体層などを用いることがで
きる。
容物の保護性を考慮して中間層にバリヤ層として、金属
箔層、酸化ケイ素などの無機物蒸着フィルム層やエチレ
ン・ビニルアルコール共重合体層などを用いることがで
きる。
【００１４】
【実施例】まず、ポリエチレン層（２０μｍ）／板紙層
（坪量２８０ｇ/m2 ）／ポリエチレン（２０μｍ）構成
の積層材料を用いて、高さが８８ｍｍ、開口部の外径が
６０ｍｍ、底部の外径が６０ｍｍのカップ状の容器本体
を作製し、次に、この容器本体を射出成形機に取り付け
た射出成形用金型の雌型に装填し、型締め後、熱溶融し
たポリエチレンをゲートからキャビティ内に射出して、
容器本体に開口周縁部、柱状保護部及び環状補強部を形
成した本実施例に係わるカップ状の複合容器を作製し
た。なお、射出成形用金型のゲートは、図７の複合容器
（２００）のゲート跡（２２１）が示すように、開口周
縁部（２２０）の外周面に１箇所設けた。また、作製し
た複合容器は、開口周縁部の外径が６５．５ｍｍ、蓋材
と嵌合する内径が５６．５ｍｍで、高さが９０ｍｍであ
った。
（坪量２８０ｇ/m2 ）／ポリエチレン（２０μｍ）構成
の積層材料を用いて、高さが８８ｍｍ、開口部の外径が
６０ｍｍ、底部の外径が６０ｍｍのカップ状の容器本体
を作製し、次に、この容器本体を射出成形機に取り付け
た射出成形用金型の雌型に装填し、型締め後、熱溶融し
たポリエチレンをゲートからキャビティ内に射出して、
容器本体に開口周縁部、柱状保護部及び環状補強部を形
成した本実施例に係わるカップ状の複合容器を作製し
た。なお、射出成形用金型のゲートは、図７の複合容器
（２００）のゲート跡（２２１）が示すように、開口周
縁部（２２０）の外周面に１箇所設けた。また、作製し
た複合容器は、開口周縁部の外径が６５．５ｍｍ、蓋材
と嵌合する内径が５６．５ｍｍで、高さが９０ｍｍであ
った。
【００１５】次に、ポリエチレンを射出成形して図７に
示す蓋材（３００）を作製した。この蓋材は、天板（３
１０）の外周内側内面に容器の開口周縁部内側面と嵌合
するインナーリング（３２０）を垂設したものであり、
天板の外径が６５．５ｍｍ、インナーリングの外径が５
６．４ｍｍ、平均肉厚が１．１ｍｍで、ゲート位置は天
板内面の中央に配置した。なお、図７に示すように、容
器（２００）の開口周縁部（２２０）の内周面中程位置
に蓋材（３００）との内径が５６．８ｍｍの嵌合凹溝リ
ング（２２２）を設け、この嵌合凹溝リングと対応する
蓋材のインナーリング（３２０）の外周面に外径が５
７．０ｍｍの嵌合凸状リング（３２１）を設けた。
示す蓋材（３００）を作製した。この蓋材は、天板（３
１０）の外周内側内面に容器の開口周縁部内側面と嵌合
するインナーリング（３２０）を垂設したものであり、
天板の外径が６５．５ｍｍ、インナーリングの外径が５
６．４ｍｍ、平均肉厚が１．１ｍｍで、ゲート位置は天
板内面の中央に配置した。なお、図７に示すように、容
器（２００）の開口周縁部（２２０）の内周面中程位置
に蓋材（３００）との内径が５６．８ｍｍの嵌合凹溝リ
ング（２２２）を設け、この嵌合凹溝リングと対応する
蓋材のインナーリング（３２０）の外周面に外径が５
７．０ｍｍの嵌合凸状リング（３２１）を設けた。
【００１６】そして、上述の本実施例に係わる複合容器
に、オイルレッド試薬を３重量％添加したテレピン油を
２０ｍｌ充填し、上述の蓋材を嵌着して、２０°Ｃ大気
圧下で２４時間倒立放置したが、容器と蓋材との嵌合部
から内容物の液漏れを確認することは出来なかった。
に、オイルレッド試薬を３重量％添加したテレピン油を
２０ｍｌ充填し、上述の蓋材を嵌着して、２０°Ｃ大気
圧下で２４時間倒立放置したが、容器と蓋材との嵌合部
から内容物の液漏れを確認することは出来なかった。
【００１７】
【発明の効果】本発明の製造方法により製造された複合
容器は、胴部上端の開口部に設けられた開口周縁部の蓋
材と嵌合する嵌合面に、残存するゲート跡がなく平滑で
あるため、蓋材を装着したときに、容器の密封性が十分
に得られる。
容器は、胴部上端の開口部に設けられた開口周縁部の蓋
材と嵌合する嵌合面に、残存するゲート跡がなく平滑で
あるため、蓋材を装着したときに、容器の密封性が十分
に得られる。
【図１】本発明の一実施形態の複合容器の製造方法にお
ける容器本体を装填した金型内の状態を示す説明図であ
る。
ける容器本体を装填した金型内の状態を示す説明図であ
る。
【図２】図１に示す本発明の製造方法により製造された
複合容器の断面図である。
複合容器の断面図である。
【図３】図２のＡ−Ａ’線断面図である。
【図４】本発明の他の一実施形態の複合容器の製造方法
により製造された複合容器の断面図である。
により製造された複合容器の断面図である。
【図５】本発明の他の一実施形態の複合容器の製造方法
により製造された複合容器の断面図である。
により製造された複合容器の断面図である。
【図６】（ａ）及び（ｂ）は、複合容器の開口部の他の
一例の形状を示す断面図である。
一例の形状を示す断面図である。
【図７】実施例の複合容器の蓋材との嵌合状態を示す部
分断面図である。
分断面図である。
１００……射出成形用金型 １０１……ゲート １１０……雌型 １２０……雄型 １３０……キャビティ ２００……複合容器 ２１０……容器本体 ２１１……開口部 ２１２……胴部 ２１３……貼合せ部 ２１４……底部 ２２０……開口周縁部 ２２１……ゲート跡 ２２２……嵌合凹溝リング ２３０……柱状保護部 ２４０……環状補強部 ３００……蓋材 ３１０……天板 ３２０……インナーリング ３２１……嵌合凸状リング
Claims (3)
- 【請求項１】紙層を主体層とし、少なくとも容器内面側
に熱可塑性樹脂層を設けた積層材料からなる胴部の内側
下方に底部を接合した容器本体を、射出成形用金型内の
所定の位置に装填し、キャビティ内に溶融熱可塑性樹脂
を射出して、前記容器本体の胴部上端の開口部に、蓋材
と嵌合する開口周縁部を少なくとも設けた複合容器の製
造方法において、前記開口周縁部の蓋材との嵌合面を除
く前記射出成形用金型の部位にゲートを配置したことを
特徴とする複合容器の製造方法。 - 【請求項２】紙層を主体層とし、少なくとも容器内面側
に熱可塑性樹脂層を設けた積層材料からなる胴部の内側
下方に底部を接合した容器本体を、射出成形用金型内の
所定の位置に装填し、キャビティ内に溶融熱可塑性樹脂
を射出して、前記容器本体の胴部上端の開口部に蓋材と
嵌合する開口周縁部を設け、且つ胴部の内側の縦の貼合
せ部に柱状保護部を設けた複合容器の製造方法におい
て、前記開口周縁部の蓋材との嵌合面を除く前記射出成
形用金型の部位の１箇所又は複数箇所に、ゲートを配置
したことを特徴とする複合容器の製造方法。 - 【請求項３】紙層を主体層とし、少なくとも容器内面側
に熱可塑性樹脂層を設けた積層材料からなる胴部の内側
下方に底部を接合した容器本体を、射出成形用金型内の
所定の位置に装填し、キャビティ内に溶融熱可塑性樹脂
を射出して、前記容器本体の胴部上端の開口部に蓋材と
嵌合する開口周縁部を設け、胴部の内側の縦の貼合せ部
に柱状保護部を設け、且つ胴部と底部との合わせ目に環
状補強部を設けた複合容器の製造方法において、前記開
口周縁部の蓋材との嵌合面を除く前記射出成形用金型の
部位の１箇所又は複数箇所に、ゲートを配置したことを
特徴とする複合容器の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11261997A JPH10296788A (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 複合容器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11261997A JPH10296788A (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 複合容器の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10296788A true JPH10296788A (ja) | 1998-11-10 |
Family
ID=14591275
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11261997A Pending JPH10296788A (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 複合容器の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10296788A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012018972A2 (en) * | 2010-08-06 | 2012-02-09 | Graphic Packaging International, Inc. | Injection-molded composite container |
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1997
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