JPH10296631A - 研削ホイール用超精密ツルーイング装置 - Google Patents

研削ホイール用超精密ツルーイング装置

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JPH10296631A
JPH10296631A JP12314997A JP12314997A JPH10296631A JP H10296631 A JPH10296631 A JP H10296631A JP 12314997 A JP12314997 A JP 12314997A JP 12314997 A JP12314997 A JP 12314997A JP H10296631 A JPH10296631 A JP H10296631A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 台金と脆性材料であるCBN砥粒の微小切り
込みによるサブミクロン精度におけるツルーイングがで
きる超精密ツルーイング装置を提供する。 【解決手段】 ベース2上にホイール駆動テーブル3と
ドレッサー駆動テーブル4をL字型に配置し、駆動テー
ブル3、4はV−V案内面および静圧案内面でガイドさ
れ駆動テーブル3、4の送りネジに螺合したナット60
のナットホルダー64が、ベース3、4上のリニアガイ
ド71に案内されており、かつ静圧カップリング66、
72を介して、駆動テーブル3、4に結合されている。
各駆動テーブル34の駆動モータはダイレクトドライブ
型サーボモータであり、駆動モータの制御装置が、制御
分解能0.01μm以下の数値制御装置であり、両駆動テー
ブル3、4のフィードバックセンサが分解能0.01μmの
リニアレーザスケール7、8である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は研削ホイール用超精
密ツルーイング装置に関する。超精密加工技術は、レン
ズなどの光学部品やシリコンウエハ等の半導体部品の製
造技術を中心に発達してきたが、近年は精密機械部品は
もちろんベアリングや歯車に代表される動力伝達部品に
まで拡大しつつある。
【0002】歯車はあらゆる産業機械に使用されてお
り、昨今ではその要求精度も厳しくなってきており、さ
らに、歯面粗さを向上すればヘルツ応力で3倍も伝達負
荷許容値が増大するとの研究成果が発表され、それを実
現させる理想の歯面粗さはRmaxで約 0.1μmである
ことが確認されている。
【0003】産業界では上記の認識も踏まえて積極的に
仕上げ精度の良好な研削歯車を採用したいという機運が
あるが、量産ベース歯車の形状誤差と面粗さは、普通砥
石によりRmax約 2.0μm、生産性の高いCBNホイ
ールの場合Rmax約 5.0μm程度が限界となっている
のが実情である。
【0004】現在、歯車研削にはCBNホイールが多く
使用されているが、このホイールの形状精度ならびに砥
粒高さの不揃いが、当然に歯車の加工精度や面粗さに大
きく影響するので、CBNホイールの形状精度と砥粒高
さを揃えるツルーイング装置も性能向上が望まれてい
る。本発明はかかるツルーイング装置に関するものであ
る。
【0005】
【従来の技術】CBNやダイヤモンド等の超砥粒は硬脆
材料であるが、これら硬脆材料の微小切り込み切削に
は、破壊力学に基づき脆性モード(脆性破壊型材料除
去)と延性モード(塑性変形型材料除去)のあることが
知られている。
【0006】脆性モードの場合、図10に示すように、
材料にクラックが発生しクラックの集積によって材料が
除去されるので、加工精度が悪くなる。これに対し、延
性モードの場合、図9に示すように、クラックが発生せ
ず連続形切屑が出るので加工精度が高くなる。そして、
硬脆材料の切削加工における材料除去は、通常脆性モー
ドとなるが、高い切削速度と微小切込みの制御により延
性モードに上る塑性変形による切削が得られることが知
られている(「精密加工の最先端技術」、 133〜141 頁
1996年3月25日初版第1刷 株式会社工業調査会
刊)。
【0007】さらに、図11に示すように、ツルーイン
グ装置の剛性が不足し、切削工具に運動誤差が生ずる
と、クラックが散在し、仕上精度が低くなることも知ら
れている。
【0008】しかるに、従来、微小切込み(例えば、
0.1μm以下の送り精度)の可能なツルーイング装置は
なく、また剛性の不足や各部のガタによって延性モード
切削による サブミクロンの形状誤差及び面粗さの高精
度ホイールを製作できる能力のツルーイング装置は存在
しなかった。また、ホイール台金と砥粒を同一機上で超
精密ツルーイングできる装置も存在しなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
み、鋼製のホイール台金並びに脆性材料であるCBN砥
粒の微少切り込みによる延性モードにおけるツルーイン
グを可能とし、ホイール台金と台金上に電着された、又
は、別途制作された超砥粒ホイールを同一機上でツルー
イングできる超精密ツルーイング装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1のツルーイング
装置は、ベースと、前記ベース上でX軸方向に往復動す
るホイール駆動テーブルと、前記ベース上で、前記X軸
に直交するZ軸方向に往復動するドレッサー駆動テーブ
ルと、前記ホイール駆動テーブル上に搭載されたホイー
ル軸受と、該ホイール軸受に回転自在に支持され、ツル
ーイングされる台金またはホイールが取付けられるホイ
ール主軸と、該ホイール主軸を回転させるホイール駆動
モータからなるホイール駆動部と、前記ドレッサー駆動
テーブル上に搭載されたドレッサー軸受と、該ドレッサ
ー軸受に回転自在に支持され、ツルーイング工具である
ドレッサーを取付けるドレッサー主軸と、該ドレッサー
主軸を回転させるドレッサー駆動モータからなるドレッ
サー駆動部とからなり、前記ベースが低熱膨張鋳鉄製で
あり、前記ドレッサー軸受が静圧油軸受であり、前記ホ
イール駆動テーブルおよび前記ドレッサー駆動テーブル
がいずれも、その下部摺動面が、ベースに形成したV−
V案内面およびV−V案内面との間に配置されたニード
ルローラベアリングでガイドされ、かつ上部摺動面がベ
ースに形成された静圧案内面に接触しており、前記ホイ
ール駆動テーブル往復動用および前記ドレッサー駆動テ
ーブルの往復動用の各送りネジに螺合した各ナットの各
ナットホルダーが、前記ベース上のリニアボールガイド
に案内されており、かつ静圧カップリングを介して、前
記ホイール駆動テーブルおよび前記ドレッサー駆動テー
ブルのそれぞれに結合されていることを特徴とする。
【0011】請求項1の発明において、ベースを制振台
上に設置するか否かは任意であるが、請求項2のツルー
イング装置は、前記ベースが制振台上に設置されている
ことを特徴とする。
【0012】請求項3のツルーイング装置は、請求項1
または2の発明において、前記ホイール駆動テーブルお
よび前記ドレッサー駆動テーブルの各駆動モータがダイ
レクトドライブ型サーボモータであり、前記各駆動モー
タの制御装置が、制御分解能0.01μm以下の数値制御装
置であり、前記両駆動テーブルのフィードバックセンサ
が最小分解能0.01μmのリニアレーザスケールであるこ
とを特徴とする。
【0013】請求項4のツルーイング装置は、請求項
1、2または3の発明において前記ドレッサー軸受上に
AEセンサを設置したことを特徴とする。
【0014】請求項5のツルーイング装置は、請求項
1、2、3または4の発明において、ツルーイングされ
る台金またはホイールを取付けるアーバの把持機構が、
該アーバに固着したプルスタッドと、前記ホイール主軸
に内蔵し外部から開閉操作できるコレットであることを
特徴とする。
【0015】請求項1の発明によれば、ベースに低熱膨
張鋳鉄を使用し、加工時の発熱による歪等を抑制して変
形による加工精度の低下を防止し、加工反力に抗して超
精密研削加工を可能とし、駆動テーブルの案内構造にV
−V案内面とニードルローラベアリングを採用して、低
い摩擦抵抗と水平方向に高剛性なテーブル移動を可能と
し、静圧案内面で上下方向にも高剛性とし、ドレッサー
軸受を静圧油軸受とすることにより静剛性と回転精度を
高め、リニアボールガイドと静圧カップリングにより送
りネジのナットの振れ回りと摩擦抵抗を抑制して、上記
の相乗効果により、ツルーイング装置の剛性を十分に高
くし、切削工具の運動誤差やクラックの散在が発生しな
いようにすることができる。
【0016】請求項2の発明によれば、制振台によって
外部振動の伝播を遮断でき、外部振動による加工精度の
低下を防止できる。
【0017】請求項3の発明によれば、高トルク高精度
なダイレクトドライブ型サーボアクチュエータと制御分
解能0.01μmの数値制御装置と最小分解能0.01μmのリ
ニアレーザスケールにより延性モードに必要な0.1 μm
以下の微少切込みを可能とし、これによって超精密ツル
ーイングを可能とすることができる。
【0018】請求項4の発明によれば、砥粒の破砕の際
のAE波を確実に検知し、ツルーイング時のエアカット
とサイクルタイムの短縮ならびに切込みすぎを防止する
ことができる。
【0019】請求項5の発明によれば、コレットを外部
から開閉することで簡単にアーバを交換することがで
き、種々の台金およびホイールの交換が容易となり、台
金とホイールの同一機上でのツルーイングを可能とする
ことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態に係るツ
ルーイング装置の斜視図であり、本図に基づき概略構成
を説明する。
【0021】同図において、1は制振台であり、その上
面にベース2が設置されている。ベース2上にはホイー
ル駆動テーブル3とドレッサー駆動テーブル4がL字型
に配置され、ホイール駆動テーブル3がX軸方向に往復
動し、ホイール駆動テーブル4が前記X軸に直交するZ
軸方向に往復するようになっている。つまり、2軸の研
削盤系を構成している。なお、制振台を用いるかどうか
は任意であるが、用いた場合は、外部振動の伝播を抑制
できるので好ましい。各駆動テーブル3、4のテーブル
案内構造は、V−V案内面40などで構成されるが、詳
細は後述する。
【0022】前記ホイール駆動テーブル3上には、ホイ
ール軸受10と、このホイール軸受10に回転自在に支
持されたホイール主軸11と、このホイール主軸11を
回転させるホイール駆動モータ12からなるホイール駆
動部が搭載されている。ホイール主軸11と駆動モータ
12とは、ベルト伝動機構等で連結されている。また前
記ベース3の端部には門型のセンサ支持部5が取付けら
れ、このセンサ支持部5にレーザリニヤスケール7の固
定部7aが、テーブル3上にはレーザリニヤスケール7
の可動部7bが取付けられている。
【0023】前記ドレッサー駆動テーブル4上には、ド
レッサー軸受20と、このドレッサー軸受20に回転自
在に支持されたドレッサー主軸21と、このドレッサー
主軸21を回転させるドレッサー駆動モータ22とから
なるドレッサー駆動部が搭載されている。ドレッサー主
軸21と駆動モータ22とは、直結されている。また、
前記ベース4の端部には門型のセンサ支持部6が取付け
られ、このセンサ支持部6にレーザリニヤスケール8の
固定部8aが、テーブル4上にはレーザリニヤスケール
8の可動部8bが取付けられている。
【0024】前記ベース2およびセンサ支持部5、6に
は低熱膨張鋳鉄を使用し、加工時の発熱による歪等を極
力防止している。
【0025】つぎに、前記駆動テーブル3、4の案内構
造の詳細を説明する。図2はテーブル案内構造の正面
図、図3はテーブル案内構造の側面図である。なお、両
駆動テーブル3、4の案内構造は、実質的に同一であ
る。
【0026】駆動テーブル3、4はベース2に対し2列
の山形状のスライド溝、すなわちV−V案内面40で往
復動自在に案内されている。すなわち、図2において、
駆動テーブル3、4の左右両端部の下面には、それぞれ
断面三角形の摺動部材41、41が取付けられ、その山
形状の下表面が下部摺動面42、42となっている。
【0027】一方、ベース2には一対のV形溝を形成し
たレール部材46、46がV形ガイド面47、47を上
向きにして設けられ、駆動テーブル4の摺動部材41、
41を受け入れている。そして、V形ガイド面47、4
7と下部摺動面42、42の間にはニードルローラベア
リング48、48が設けられている。
【0028】このV−V案内面40によると、駆動テー
ブル3、4の往復動方向に直交する方向の姿勢拘束が極
めて高精度に行えるという利点があり、ニードルローラ
ベアリング48により低い摩擦抵抗による高い位置決め
精度を実現している。
【0029】また、前記駆動テーブル3、4の左右両端
部の上面には、それぞれ平坦な上部摺動面43、43が
形成され、この上部摺動面43、43には圧油を導くた
めの圧油溜り44が形成され、駆動テーブル4の肉厚内
には、送油路45が形成されている。そして、ベース2
の両端部には連結部材51、51を介して断面四角形の
上部摺動部52、52が取付けられ、その下面は、前記
上部摺動面43、43と接触する上部摺動面53、53
となっている。この上部摺動面53、53と前記上部摺
動面43、43とは、静圧油を介して接触する静圧案内
面を構成している。
【0030】この静圧案内面により、駆動テーブル3、
4の上下方向の姿勢拘束を行い、ベース2と駆動テーブ
ル3、4間の圧力分布を均一化している。
【0031】図2〜3に示すように、駆動テーブル3、
4を往復動させる送りネジ61は、ベース2上のブラケ
ット62、62にベアリング63を介して回転自在に支
持されている。この送りネジ61にナット60が螺合さ
れ、そのナット60をナットホルダー64が回転不能に
拘束している。このナットホルダー64の下面にはスラ
イドシュー65が取付けられ、上面には、静圧カップリ
ングを構成するカップリングハーフ66が形成されてい
る。このカップリングハーフ66には送りネジ61の送
り方向に直角であり垂直に形成された静圧接触面67、
67が往面と復面に形成されている。
【0032】前記カップリングハーフ66は駆動テーブ
ル3、4に固定された一対のカップリング部材72、7
2で挟まれており、各カップリング部材72の内側垂直
面73は前記カップリングハーフ66の静圧接触面67
に対面しており、カップリング部材72および駆動テー
ブル4の肉厚内には静圧油を内側垂直面73に導入する
油路74が形成されている。この静圧カップリングによ
り、ナット64と駆動テーブル3、4間の運動誤差を阻
止している。
【0033】前記スライドシュー65はベース2上に固
定されたリニアボールガイド71に摺動自在に嵌合して
ナット64の連れ廻りを防止して、ナット64の往復動
を生じさせている。このリニアボールガイド71は、転
動体が循環する転がり案内であって、転がり面での摩擦
係数は非常に小さい利点がある。
【0034】上記のテーブル案内構造により、ホイール
駆動テーブル3の真直度は、水平 0.1μm(10mmス
トローク走行当り)、垂直 0.1μm(10mmストローク
走行当り)であり、ドレッサー駆動テーブル4の真直度
は、水平 0.1μm(10mmストローク走行当り)、垂
直 0.2μm(10mmストローク走行当り)を実現してい
る。
【0035】図4はホイール軸受10とホイール主軸1
1を示す断面図である。ホイール主軸11は精密アンギ
ュラ玉軸受13と複列円筒コロ軸受14でホイール軸受
10に回転自在に支持されている。また、ホイール主軸
11の内部前方にはテーパ孔15と、このテーパ孔15
から後端にかけて貫通孔16が、同軸に形成されてい
る。なお、ホイール主軸11の後端部には平ベルトプー
リ36が取付けられている。
【0036】前記貫通孔16にはドローバー17が挿入
して固定されるようになっており、その先端にはコレッ
ト18が取付けられている。一方、ツルーイング加工さ
れる台金WbまたはホイールWの取付金具であるアーバ
31も軸方向両端部がテーパ状に形成され、挿入側テー
パ部32の先端にはプルスタッド33が固定され、突出
側テーパ部34には台金WbまたはホイールWがナット
35で締め付けて着脱自在に固定されるようになってい
る。
【0037】上記のコレットチャック構造によれば、ド
ローバー17のナット19を緩めて先端側へ押し込む
と、コレット18がプルスタッド33を解放するので、
アーバ31がホイール主軸11から取外される。逆にア
ーバ31を挿入し、ドローバー17を挿入してコレット
18をプルスタッド33に引掛けて、後端方向に引き付
け、ナット19を締め付けると、アーバ31をホイール
主軸11に固定することができる。このため、台金Wb
またはホイールWのアーバ31への着脱はナット35を
締め付けたり緩めることで自由に行える。
【0038】上記により、ホイール主軸11に対する台
金Wb、およびCBN砥粒を電着したホイールWの着脱
が極めて容易に行え、両者を同一機上でツルーイングす
ることを可能にしている。
【0039】図5はドレッサー軸受20の断面図であ
る。ドレッサー主軸21は、ラジアル/スラスト複合静
圧油軸受23とラジアル静圧油軸受24でドレッサー軸
受20に回転自在に支持されている。いずれの静圧油軸
受23、24も、ドレッサー主軸21の外表面に対し静
圧油を溜める圧油溜りとこの圧油溜りに圧油を送る送油
路が形成され、静圧油を介してドレッサー主軸21を支
持するようになっている。この静圧油軸受により、ドレ
ッサー主軸21の前部軸端に30kgf の荷重をかけた場
合の静剛性は、ラジアル方向で2μm、アキシヤル方向
で1μmであって、加工反力に十分に抗して超精密研削
加工を可能としている。また、ドレッサー主軸21の先
端には、ドレッサーホイールDがナット37で着脱自在
に取付けられるようになっている。
【0040】上記のホイール軸受10とドレッサー軸受
20の構成は、マイクロツルーイングに必要な、ツル
ーイング時の法線抵抗が大きい場合、ロータリドレッサ
ーを取り付ける軸は研削盤主軸と同程度の剛性を有する
こと、ドレッサー主軸の振れを極力抑えること、駆
動モータのトルク変動と振動によるツルーイング時の加
工転写誤差を極力少なくすること、に大きく役立ってい
る。
【0041】前記駆動モータ12、22は、共に振動等
級CLASS3であって、インバータ制御によりMax 3,
000rpmまで任意回転数の設定を可能にしている。これに
より、マイクロツルーイング時のホイールWとドレッサ
Dの周速比を変えることで、切れ味と仕上げ面粗さを制
御できるようにしている。
【0042】前記駆動テーブル3、4の駆動モータ、す
なわち、送りネジ61に連結されるモータは高トルク高
精度なダイレクトドライブ型サーボモータである。前記
駆動テーブル3、4の制御装置は、制御分解能0.01μm
以下の数値制御装置であり、前記両駆動テーブル3、4
のフィードバックセンサであるレーザリニヤスケール
7、8は最小分解能0.01μmである。前記レーザリニヤ
スケール7の固定部7aと可動部7bおよび前記レーザ
リニヤスケール8の固定部8aと可動部8bは、いずれ
もアッベの原理にしたがった位置に配置している。すな
わち、被測定物の測定すべき部分を物差しとして用いる
標準尺(変位センサ)の延長上に置く、という原理に従
っており、この場合、ベッドに真直度の誤差があって
も、そのために生ずる幾何学的誤差は、極めて小さく抑
えられる。前記両駆動テーブルの送り量すなわち、ホイ
ールWに対するドレッサーDの切込み量はレーザリニヤ
スケール7、8で数値制御装置にフィードバックされ、
クローズドループ制御されるようになっている。
【0043】本実施形態においては、熱変位対策とし
て、温度制御装置にて静圧油そして研削液の温度を±
0.1℃の幅で制御している。研削液はさらにマグネット
セパレータを使用して常に清浄なクーラントの供給を可
能にしている。
【0044】本実施形態では、AEセンサ25をドレッ
サー軸受20上に設置している。これは、微小切り込み
でのツルーイングを実現させるためには、ドレッサーD
とホイールとの微小接触の感知を可能にする必要がある
からである。このAEセンサ25は、AE波(アコース
ティックエミッション波・破壊時に生じる衝撃波)を確
実に検知して、ドレッサーDが台金Wbまたはホイール
Wに当っている(切込んでいる)か当っていないかを確
実に検知でき、マイクロツルーイング時のエアカット
(空切り込み)とサイクルタイムの短縮ならびに切込み
すぎの防止を可能としている。
【0045】さらに、ドレッサー主軸21を始め各回転
駆動部の動バランスは振動変位± 0.001μm(1,200rpm
で)の分解能を持つフィールドバランサにより残留アン
バランス量を分解能下1桁に調整後駆動を行うようにし
ている。
【0046】上記構成の装置について、レーザー測長機
により機械NC装置からの微小ステップ送り指令におけ
る運動応答性能を測定した。その結果、図6に示すよう
に、ステップ応答性は最小0.05μm(50nm)/STE
Pまで良好なデータを得ることができた。
【0047】「宮下政和、“超精密加工原理”超精密生
産技術大系 第1巻 基本技術 フジフクノシステム、
1995」によれば、多刃工具としての研削砥石を用いて延
性モード研削を実現するには、砥粒切れ刃高さのばらつ
きが延性・脆性遷移点Dc より小さくなければならない
としている。また、脆性材料といわれるダイヤモンド、
シリコン等の延性・脆性遷移点Dc は概ね 0.1μm前後
という。したがって、ダイヤモンド砥石の超精密ツルー
イングにおいて、砥粒切り込み深さを制御し、延性モー
ド研削条件を満足させ、かつ、運動転写原理に従って超
精密研削精度を実現するには、砥粒切れ刃高さのばらつ
きを100 nm(0.1 μm)以下に、ダイヤモンド砥石の回
転振れおよび母線形状も100 nmに修正加工する超精密ツ
ルーイング技術が不可欠であると提唱している。
【0048】本実施形態の装置によれば、構造面での剛
性の向上と制御系で微小送りを可能としたことにより、
図9に示す切込み量Dp ≦Dc を実現し、運動転写原理
に基づいたナノメータオーダの運動精度を実現し、図1
0に示す切込み量Dp >Dcの状態で生ずるクラックの
集積による材料除去や、図11に示す装置剛性の不足に
よる運動誤差(ガタ)により生ずる切込み量Dp の不安
定によるクラックの散在といった研削状態を排し、延性
モード研削に必要な 0.1μm以下の高精度な位置決め精
度を達成している。
【0049】つぎに、上記ツルーイング装置によるマイ
クロツルーイング作業を説明する。本発明のツルーイン
グ装置では、形状誤差1μm以下の歯車成型用CBN
電着ホイールの台金Wbを製作する、台金WbにCB
N砥粒を一層だけ電着したCBN電着ホイールWをマイ
クロツルーイングし、サブミクロンレベルの形状誤差&
面粗さを実現する、という手順で、高精度で高性能なC
BN電着ホイールを得るようにしている。
【0050】図7は前記の台金Wbのツルーイング作
業の説明図である。同図に示す台金Wbは図1および図
4に示すホイール主軸11に取付け、台金WbとCBN
ロータリードレッサーDを回転させながら、ホイール駆
動テーブル3をX軸方向に移動させ、ドレッサー駆動テ
ーブル4をZ軸方向に移動させる。この作業によって、
所望の形状誤差の台金Wbが得られる。
【0051】図8は前記のホイール台金WbにCBN
砥粒Wgを電着したホイールWのツルーイング作業の説
明図である。CBN砥粒Wgを電着したホイールWも図
1および図4に示すホイール主軸11に取付け、ホイー
ルWとダイヤモンドロータリードレッサーDを回転させ
ながら、ホイール駆動テーブル3をX軸方向に移動さ
せ、ドレッサー駆動テーブル4をZ軸方向に移動させ
る。この作業によって、サブミクロンレベルの形状誤差
および面粗さを有するホイールWが得られる。
【0052】なお、本発明では、任意歯車諸元、修正、
電着砥粒径のオフセット等をパソコンにて自動計算さ
せ、加工NCプログラムを生成、当該機械NC装置に転
送する制御糸を備えることにより、種々の歯車成形研削
用ホイールをマイクロツルーイングすることができる。
また、超砥粒ホイール(CBN砥粒やダイヤモンド砥
粒)だけでなく、普通砥石のマイクロツルーイングも可
能である。
【0053】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ベースの発熱
による歪等を抑制して変形による加工精度の低下を防止
し、各駆動テーブルの案内構造に低い摩擦抵抗と水平方
向および上下方向の高剛性送りネジのナットの振れ回り
と摩擦抵抗を抑制して、ドレッサー軸受を静圧油軸受と
することにより静剛性と回転精度を高め、ツルーイング
装置の剛性を十分に高くし、切削工具の運動誤差やクラ
ックの散在が発生しないようにして、主として剛性の面
から超精密研削加工を可能としている。
【0054】請求項2の発明によれば、制振台によって
外部振動の伝播を遮断でき、外部振動による加工精度の
低下を防止できる。
【0055】請求項3の発明によれば、高トルク高精度
なテーブル駆動用アクチュエータと高分解能の数値計測
制御装置とリニアレーザスケールにより延性モードに必
要な0.1 μm以下の微少切込みを可能とし、これによっ
て超精密ツルーイングを可能としている。
【0056】請求項4の発明によれば、砥粒の破砕の際
のAE波を確実に検知し、ツルーイング時のエアカット
とサイクルタイムの短縮ならびに切込みすぎを防止する
ことができる。
【0057】請求項5の発明によれば、簡単にアーバを
交換することができ、種々の台金およびホイールのツル
ーイング、さらには台金とホイールの同一機上でのツル
ーイングを可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るツルーイング装置の
斜視図である。
【図2】駆動テーブル3、4の案内構造の正面図であ
る。
【図3】駆動テーブル3、4の案内構造の側面図であ
る。
【図4】ホイール軸受10とホイール主軸11を示す断
面図である。
【図5】ドレッサー軸受20とドレッサー主軸21を示
す断面図である。
【図6】ドレッサー主軸21の送り分解能を示すグラフ
である。
【図7】台金Wbのツルーイング作業の説明図である。
【図8】ホイールWのツルーイング作業の説明図であ
る。
【図9】延性モード研削の説明図である。
【図10】脆性モード研削の説明図である。
【図11】装置剛性が不足する研削の説明図である。
【符号の説明】
2 ベース 3 ホイール駆動テーブル 4 ドレッサー駆動テーブル 7 レーザリニヤスケール 8 レーザリニヤスケール 10 ホイール軸受 11 ホイール主軸 20 ドレッサー軸受 21 ドレッサー主軸 40 V−V案内面 D ドレッサー W ホイール

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースと、前記ベース上でX軸方向に往復
    動するホイール駆動テーブルと、前記ベース上で、前記
    X軸に直交するZ軸方向に往復動するドレッサー駆動テ
    ーブルと、前記ホイール駆動テーブル上に搭載されたホ
    イール軸受と、該ホイール軸受に回転自在に支持され、
    ツルーイングされる台金またはホイールが取付けられる
    ホイール主軸と、該ホイール主軸を回転させるホイール
    駆動モータからなるホイール駆動部と、前記ドレッサー
    駆動テーブル上に搭載されたドレッサー軸受と、該ドレ
    ッサー軸受に回転自在に支持され、ツルーイング工具で
    あるドレッサーを取付けるドレッサー主軸と、該ドレッ
    サー主軸を回転させるドレッサー駆動モータからなるド
    レッサー駆動部とからなり、前記ベースが低熱膨張鋳鉄
    製であり、前記ドレッサー軸受が静圧油軸受であり、前
    記ホイール駆動テーブルおよび前記ドレッサー駆動テー
    ブルがいずれも、その下部摺動面が、ベースに形成した
    V−V案内面およびV−V案内面との間に配置されたニ
    ードルローラベアリングでガイドされ、かつ上部摺動面
    がベースに形成された静圧案内面に接触しており、前記
    ホイール駆動テーブル往復動用および前記ドレッサー駆
    動テーブルの往復動用の各送りネジに螺合した各ナット
    の各ナットホルダーが、前記ベース上のリニアボールガ
    イドに案内されており、かつ静圧カップリングを介し
    て、前記ホイール駆動テーブルおよび前記ドレッサー駆
    動テーブルのそれぞれに結合されていることを特徴とす
    る研削ホイール用超精密ツルーイング装置。
  2. 【請求項2】前記ベースが制振台に設置されていること
    を特徴とする請求項1記載の研削ホイール用超精密ツル
    ーイング装置。
  3. 【請求項3】前記ホイール駆動テーブルおよび前記ドレ
    ッサー駆動テーブルの各駆動モータがダイレクトドライ
    ブ型サーボモータであり、前記各駆動モータの制御装置
    が、制御分解能0.01μm以下の数値制御装置であり、前
    記両駆動テーブルのフィードバックセンサが最小分解能
    0.01μmのリニアレーザスケールであることを特徴とす
    る請求項1または2記載の研削ホイール用超精密ツルー
    イング装置。
  4. 【請求項4】前記ドレッサ一軸受上にAEセンサを設置
    したしたことを特徴とする請求項1、2または3記載の
    研削ホイール用超精密ツルーイング装置。
  5. 【請求項5】ツルーイングされる台金またはホイールを
    取付けるアーバの把持機構が、該アーバに固着したプル
    スタッドと、前記ホイール主軸に内蔵し外部から開閉操
    作できるコレットであることを特徴とする請求項1、
    2、3または4記載の研削ホイール用超精密ツルーイン
    グ装置。
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