JPH10294268A - 投影露光装置及び位置合わせ方法 - Google Patents

投影露光装置及び位置合わせ方法

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JPH10294268A
JPH10294268A JP9114326A JP11432697A JPH10294268A JP H10294268 A JPH10294268 A JP H10294268A JP 9114326 A JP9114326 A JP 9114326A JP 11432697 A JP11432697 A JP 11432697A JP H10294268 A JPH10294268 A JP H10294268A
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reticle
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optical system
substrate
illumination
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JP9114326A
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Yuuki Ishii
勇樹 石井
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Original Assignee
Nikon Corp
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、投影露光装置及び位置合わせ方法に
関し、ベースライン誤差を低減させてベースライン計測
の精度を向上させることができる投影露光装置及び位置
合わせ方法を提供することを目的とする。 【解決手段】レチクルRを照明する照明光源2と、レチ
クルRのパターンを基板ステージWSTに載置された感
光基板W上に投影する投影光学系PLと、レチクルRと
基板アライメント用光学系14との相対位置(ベースラ
イン)の測定に用いる基準マーク12、20、22が形
成されたアライメント用基準板10と、複数のレチクル
アライメントマークの空間像の各位置を測定するステー
ジセンサ部26と、測定された複数の空間像の各投影位
置情報に基づいて、ベースラインの値を補正し、また露
光用パターン描画領域の照明とレチクルアライメントマ
ークの照明とを切り替えるように照明光ILを制御する
制御装置52とを備えるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置、液晶
表示装置あるいは薄膜磁気ヘッド等を製造する際のフォ
トリソグラフィ工程で用いられる投影露光装置及び位置
合わせ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置、液晶表示装置あるいは薄膜
磁気ヘッド等の製造工程におけるフォトリソグラフィ工
程では、半導体層や金属配線層に微細な回路パターンを
形成させるために投影露光装置が用いられている。この
投影露光装置は、回路パターンの描画されたレチクルや
フォトマスク(以下、レチクルと総称する)をレチクル
ステージ上に載置し、レジストを塗布した半導体基板や
ガラス基板(以下、感光基板という)を載置した基板ス
テージがレチクルに対して相対的にX−Y方向の2次元
的に移動して、感光基板の所定領域にレチクルの回路パ
ターンを投影露光するものである。この際、投影光学系
によるレチクルの回路パターンの投影像が感光基板上の
所定位置に正確に位置合わせ(アライメント)される必
要がある。
【0003】このアライメントの方法として、オフ・ア
クシス・アライメント方法がある。オフ・アクシス・ア
ライメント方法は、投影光学系の光軸と異なる位置に光
軸を有する基板アライメント光学系を用いて感光基板上
のアライメントマークの位置を検出し、当該位置を基準
として感光基板を載置した基板ステージを所定量移動さ
せて、投影光学系の投影領域内に感光基板を位置決めし
て露光する方法である。
【0004】このオフ・アクシス・アライメント方法を
用いて正確なアライメントを実現させるには、レチクル
上の回路パターンの投影中心位置と、基板アライメント
光学系による感光基板上のマークの検出位置との間の距
離(以下、ベースラインという)を予め正確に測定して
おく必要がある。
【0005】ベースラインは、例えば基板ステージ上に
設けられた基準マークを基板アライメント光学系により
検出してそのときの基板ステージの位置をレーザ干渉計
で計測し、次に基板ステージを移動させ、当該基準マー
クの像とレチクル上に設けられたアライメント用のレチ
クルアライメントマークの像との重ね合わせ像をレチク
ル・アライメント光学系により検出してそのときの基板
ステージの位置をレーザ干渉計で計測することにより、
基板ステージの移動量として測定される。
【0006】このようなオフ・アクシス・アライメント
方法におけるベースライン計測の例として特開昭58−
7823号公報に開示されているものがある。この方法
は、基板ステージ上に光量検出器を設け、レチクルに設
けられたアライメント用のレチクルアライメントマーク
の像を、投影光学系を介して直接光量検出器の開口部で
検出してそのときの基板ステージの位置をレーザ測長器
で計測し、次に基板ステージを移動させて、投影光学系
の光軸と異なる位置に光軸を有するパターン位置検出装
置で光量検出器の開口部の位置を検出することによりベ
ースラインを計測する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来のベースラインの計測においては、基板ステージを
移動させてその移動量をレーザ干渉計で計測することに
よりベースラインを求めている。従って従来の方法で
は、求めたベースラインに対して基板ステージの移動量
を計測するレーザ干渉計の測長誤差が含まれてしまうと
いう問題を有している。
【0008】また近年、半導体装置等の高密度化、微細
化の要求により、電子ビーム描画装置等によるレチクル
の製造段階で生じるレチクル製造誤差も無視できなくな
ってきており、上述の特開昭58−7823号公報に開
示されている方法のようにレチクルアライメントマーク
を直接観察する場合には、レチクル製造誤差によるレチ
クルアライメントマークの位置誤差がベースラインに誤
差として含まれてしまうという問題も有している。
【0009】本発明の目的は、基板ステージの移動に伴
うレーザ測長器の測長誤差やレチクル製造誤差に基づく
ベースライン誤差を低減させてベースライン計測の精度
を向上させることができる投影露光装置及び位置合わせ
方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、複数のレチ
クルアライメントマークと露光用パターンが形成された
レチクルを照明する照明系と、レチクルのパターンを基
板上に投影する投影光学系と、基板を載置して投影光学
系の投影面内を2次元的に移動可能な基板ステージと、
基板上の所定のマークを観察する基板アライメント用光
学系と、基板ステージ上に設けられ、レチクルと基板ア
ライメント用光学系との相対位置の測定に用いる基準マ
ークが形成されたアライメント用基準板と、基板ステー
ジ上に設けられ、投影光学系による複数のレチクルアラ
イメントマークの空間像を検出して当該空間像の各位置
を測定する空間像位置測定手段と、空間像位置測定手段
により測定された複数の空間像の各投影位置情報に基づ
いて、アライメント用基準板の基準マークを用いて得ら
れたレチクルと基板アライメント用光学系の相対位置の
値を補正する補正手段と、露光用パターン描画領域の照
明と、レチクルアライメントマークの照明とを切り替え
るように照明系を制御する制御系とを備えたことを特徴
とする投影露光装置によって達成される。
【0011】また、上記目的は、複数のレチクルアライ
メントマークと露光用パターンが形成されたレチクルを
照明する照明系と、レチクルのパターンを基板上に投影
する投影光学系と、基板を載置して投影光学系の投影面
内を2次元的に移動可能な基板ステージと、基板上の所
定のマークを観察する基板アライメント用光学系と、基
板ステージ上に設けられ、レチクルと基板アライメント
用光学系との相対位置の測定に用いる基準マークが形成
されたアライメント用基準板と、アライメント用基準板
上に設けられ、投影光学系による複数のレチクルアライ
メントマークの空間像を検出して当該空間像の各位置を
測定する空間像位置測定手段と、空間像位置測定手段に
より測定された複数の空間像の各投影位置情報に基づい
て、アライメント用基準板の基準マークを用いて得られ
たレチクルと基板アライメント用光学系の相対位置の値
を補正する補正手段と、露光用パターン描画領域の照明
と、レチクルアライメントマークの照明とを切り替える
ように照明系を制御する制御系とを備えたことを特徴と
する投影露光装置によって達成される。ここで、空間像
位置測定手段は、アライメント用基準板のほぼ中央に設
けられていることが好ましい。
【0012】これらの投影露光装置において、基板アラ
イメント用光学系は、投影光学系を介さずに基板アライ
メント用基準マークの位置を検出するように配置されて
いてもよい。また、照明系は、露光用パターン描画領域
を照明するメイン照明系と、メイン照明系と光源が同一
であって露光用パターン描画領域以外の領域を照明する
サブ照明系とを有し、制御系は、メイン照明系とサブ照
明系とを切り替えるようにしてもよい。または、照明系
は、レチクルの照明領域の大きさ及び形状を制限する絞
りを有し、制御系は絞りを制御することにより、露光用
パターン描画領域の照明と、レチクルアライメントマー
ク領域の照明とを切り替えるようにするものでもよい。
また、制御系は、露光パターン描画領域から露光パター
ン描画領域以外の領域まで照明領域を拡大するように絞
りを制御して照明の切替を行うようにするものでもよ
い。
【0013】また、空間像位置測定手段は、基板ステー
ジの移動に伴って空間像の各結像位置近傍に移動する開
口部と、開口部下方に設けられた光電変換素子とを有
し、基板ステージを等速微動させて空間像に対して開口
部を相対的に走査して、開口部下方の光電変換素子によ
り各空間像を光電検出し、検出信号に基づいて各空間像
の位置を計測するようにしてもよい。そして、開口部
は、空間像よりも走査方向に幅が広くなるように形成さ
れていてもよい。
【0014】また、上記の投影露光装置において、照明
系は、光電変換素子への入射光量を調整する光量調整手
段を有しているようにしてもよい。また、照明系は、光
電変換素子への照明光の入射角度を調整する入射角度調
整手段を有するようにしてもよい。
【0015】さらに上記目的は、複数のレチクルアライ
メントマークと露光用パターンが形成されたレチクルを
照明して、投影光学系により前記レチクルのパターンを
基板ステージ上に投影し、投影光学系とは別個に設けら
れた基板アライメント用光学系と、レチクルとの相対位
置を基板ステージ上に設けた基準マークに基づいて決定
し、投影光学系による複数のレチクルアライメントマー
クの空間像を検出して当該空間像の各位置を測定し、測
定された複数の空間像の各投影位置情報に基づいて、相
対位置の値を補正することを特徴とする位置合わせ方法
によって達成される。
【0016】本発明によれば、測定されたベースライン
に対して複数のマークあるいはパターンを実測し、それ
ら実測値に基づいてレチクル製造誤差を補正する補正値
を算出して、計測されたベースラインの値を補正するよ
うにしたので、誤差の少ない極めて高い精度のベースラ
インを得ることができるようになる。また、本発明によ
れば、ベースライン計測用のレチクルアライメントマー
クを含む複数のレチクルアライメントマークの位置を空
間像位置測定手段で測定するので、空間像位置測定手段
とアライメント用基準板とが基板ステージ上で離れた位
置にあっても誤差を生じない測定が行える。また、空間
像位置測定手段をアライメント用基準板上に設けるよう
にすれば、空間像位置測定手段でベースライン計測用の
レチクルアライメントマークの空間像を測定しなくも済
むようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態による
投影露光装置及び位置合わせ方法を図1乃至図10を用
いて説明する。本実施の形態における投影露光装置は、
レチクル上のパターンの像を投影光学系を介して縮小投
影し、パターン像を感光基板上の各ショット領域に順次
露光するステップ・アンド・リピート方式の投影露光装
置である。
【0018】初めに、本実施の形態による投影露光装置
の概略構成を図1を用いて説明する。露光用の照明光源
2からの照明光ILは、光量調節用のNDフィルタ72
を透過する。照明光ILには、例えば、超高圧水銀ラン
プの輝線であるi線(波長λ=365nm)、g線(λ
=436nm)、或いは、KrFエキシマレーザ光(λ
=248nm)、さらにはArFエキシマレーザ光、金
属蒸気レーザ光等の紫外域の光が用いられる。可変ND
フィルタ72は、種々の異なる透過率の複数のNDフィ
ルタを回転板上に配置した構成であり、照明光ILに対
する透過率を複数段階で切り替えることができ、通常は
露光時における露光量の制御を行うことに用いられる
が、本実施の形態においては、後述するレチクルアライ
メント光学系48、50の受光部あるいはステージセン
サ部26の光電変換素子32に入射する光量を調節する
ためにも用いられる。
【0019】可変NDフィルタ72を通過した照明光I
Lは、可変NDフィルタ72と、コリメータレンズ、フ
ライアイレンズ(図示せず)等から構成される照明光学
系4との間に設けられた引込みミラー54を照明光IL
の光路内に挿入するか待避させるかにより光路を変更す
ることができるようになっている。照明光ILは、引き
込みミラー54を待避させると照明光学系4に入射して
投影光学系PLに向かうメイン照明光ILとして用いら
れ、引き込みミラー54を光路内に挿入するとベースラ
イン計測用基準板10、またはステージセンサ26での
計測のためのサブ照明光IL’として用いられる。この
引込みミラー54については後述する。ここでは、引込
みミラー54が待避した状態(図1中破線54’で示
す)にあるものとし、光束はメイン照明光ILとして照
明光学系4に進むものとして説明する。
【0020】照明光学系4でほぼ平行光にされた照明光
ILはダイクロイックミラー6でほぼ鉛直下方に折り曲
げられてレチクルRを均一な照度分布で照明する。ここ
でレチクルRの光照射面の構成を図10の例を用いて簡
単に説明する。図10において、レチクルRのパターン
描画領域90には図示を省略したが所望の回路パターン
が電子ビーム描画装置等により描かれている。パターン
描画領域90の外側のクロム膜等で遮光された遮光領域
92には、クロム膜を剥離して形成された例えば十字形
状のアライメント用のレチクルアライメントマーク9
4、96が配置されている。レチクルアライメントマー
ク94、96は、パターン描画領域90の中心を含むX
軸に平行な仮想直線上にあって、パターン描画領域90
の中心から等距離の位置に設けられている。
【0021】レチクルRは図示しないレチクルステージ
に載置されている。図示しないレーザ干渉計でレチクル
ステージの移動量を正確に制御しつつレチクルステージ
をX、Y方向に移動させることにより、レチクルRをX
−Y面内で移動させることができるようになっている。
なお、図1中、投影光学系PLの光軸AXに平行な方向
にZ軸をとり、光軸AXに垂直な面内で図示のようにX
軸、Y軸を設定している。これ以降の説明においても、
この座標系を用いて説明することにする。
【0022】投影光学系PLは、レチクルRを透過した
光束を集束させ、X、Y方向に移動可能な基板ステージ
WST上の基板ホルダ8に載置された感光基板Wの所定
のショット位置にレチクルRのパターンの像を投影す
る。この投影光学系PLは、レチクルR側(物体側)及
び感光基板W側(像側)の両側がテレセントリックな光
学系であり、投影倍率は例えば1/5である。また、基
板ホルダ8は、感光基板Wを真空吸着して保持し、Z軸
方向に移動して感光基板W面と投影光学系PLとの距離
を変化させることができ、図示しないAFセンサ(自動
焦点センサ)でその距離を計測して投影光学系PLの結
像面に感光基板W面を一致させることができるようにな
っている。
【0023】基板ステージWSTの移動量は、ステージ
のX、Y方向にそれぞれ固定された反射鏡40にレーザ
干渉計42からのレーザ光を反射させることにより計測
される。基板ステージWSTの移動量をレーザ干渉計4
2で正確に計測しながら基板ステージWSTをステップ
・アンド・リピート動作させることにより、基板ステー
ジWSTに載置された感光基板W上の所定の複数のショ
ット位置に対して順次レチクルRの回路パターンを露光
することができる。
【0024】レチクルRの回路パターンを感光基板W上
に露光する際には、予めレチクルRに対する感光基板W
の位置合わせをする必要があり、そのため感光基板Wに
は位置合わせ用のアライメントマーク24が形成されて
いる。なお、感光基板Wには通常複数のアライメントマ
ークが形成されているが、本実施の形態では図示の位置
のアライメントマーク24で代表させて示している。
【0025】基板ステージWST上にはレチクルアライ
メント及びベースライン計測を同時に行うアライメント
用基準板としてのベースライン計測用基準板10が設け
られている。ベースライン計測用基準板10の上面は感
光基板Wの表面と一致するようにZ軸方向に調整できる
ようになっている。このベースライン計測用基準板10
の構成を図1と共に図2に示す平面図を用いて説明す
る。ベースライン計測用基準板10上部には、レチクル
Rのアライメントに用いるX軸方向に並列した2個のレ
チクルアライメント用基準マーク20、22が設けられ
ている。さらに、レチクルアライメント用基準マーク2
0、22を結ぶ直線の中点から垂直方向(すなわちY方
向)に所定距離Lだけ離れた位置にベースライン計測用
の基板アライメント用基準マーク12が形成されてい
る。
【0026】レチクルアライメント用基準マーク20、
22は、例えば枠(フレーム)形状の光透過パターンと
して形成されている。レチクルアライメント用基準マー
ク20の下方にはハーフミラー16が配置され、レチク
ルアライメント用基準マーク22の下方にはミラー18
が配置されている。そして、光源2から投影光学系PL
に向かう照明光IL(メイン照明光)を引込みミラー5
4で反射させて得られたサブ照明光IL’が、詳細な図
示を省略してブロックとして示している導光系56の光
路Aを介してハーフミラー16に入射して分割され、分
割された光の一方がミラー18に入射するように構成さ
れている。ハーフミラー16及びミラー18で反射した
サブ照明光IL’はそれぞれレチクルアライメント用基
準マーク20、22を照明する。ここで用いている引込
みミラー54は、照明光ILでレチクルRのパターン描
画領域を照明する際には、光源2からの照明光ILをメ
イン照明光として全て照明光学系4に入射させるため、
図1の破線54’の位置まで待避するように制御装置5
2により制御される。
【0027】図1では、基板ステージWSTを所定量移
動させてベースライン計測用基準板10を投影光学系P
L下方に位置させた状態を示しており、この状態で、レ
チクルアライメント用基準マーク20を透過したサブ照
明光IL’の光束は、投影光学系PLを介してレチクル
Rのレチクルアライメントマーク94を照明できるよう
になっている。また、レチクルアライメント用基準マー
ク22を透過したサブ照明光IL’の光束は、投影光学
系PLを介してレチクルRのレチクルアライメントマー
ク96を照明できるようになっている。レチクルアライ
メント用基準マーク20、22間の距離は、レチクルア
ライメントマーク94、96間の距離と投影光学系PL
の投影倍率等とから予め規定されている。
【0028】レチクルアライメント用基準マーク20及
びレチクルアライメントマーク94を照明したサブ照明
光IL’は、レチクルアライメントマーク94の上方で
あって、レチクルRのパターン描画領域90を照明する
メイン照明光ILにケラレを生じさせない位置に配置さ
れたミラー44に入射する。ミラー44で反射されたサ
ブ照明光IL’は、レチクルアライメント光学系48に
入射する。レチクルアライメント光学系48により、レ
チクルアライメント用基準マーク20及びレチクルアラ
イメントマーク94の重ね合わせ像のずれが検出され
る。
【0029】一方、レチクルアライメント用基準マーク
22及びレチクルアライメントマーク96を照明したサ
ブ照明光IL’は、レチクルアライメントマーク96の
上方であって、レチクルRのパターン描画領域90を照
明するメイン照明光ILにケラレを生じさせない位置に
配置されたミラー46に入射する。ミラー46で反射さ
れたサブ照明光IL’は、レチクルアライメント光学系
50に入射する。レチクルアライメント光学系50によ
り、レチクルアライメント用基準マーク22及びレチク
ルアライメントマーク96の重ね合わせ像のずれが検出
される。
【0030】検出されたこれら重ね合わせ像のずれに基
づいて、ベースライン計測用基準板10上のレチクルア
ライメント用基準マーク20、22間の中心位置に対す
るレチクルRの中心位置のずれを求めてレチクルアライ
メントが終了する。なお、レチクルアライメントにおい
ては、後述する空間像計測で用いるサブ照明光を導光系
56の出力側B、Cから入射してミラー44、46へ反
射させる引込みミラー58、60は、ミラー駆動系10
0、102により引込まれて図1の破線58’、60’
の位置から待避するように制御装置52により制御され
る。
【0031】一方、基板アライメント用基準マーク12
は、例えば十字形状の光反射パターンとして形成されて
いる。図1に示すようなベースライン計測用基準板10
が投影光学系PL下方に位置した状態において、基板ア
ライメント用基準マーク12上方であって投影光学系P
Lの投影領域外の所定位置にミラー34が配置され、投
影光学系PLの系外にミラー36が配置されている。基
板アライメント光学系14は投影光学系PLに隣接して
設けられており、図示しない観察照明系からの照明光を
ミラー34、36を介して基板アライメント用基準マー
ク12に照射して、その反射光を受光して基板アライメ
ント用基準マーク12の像を検出することができるよう
になっている。基板アライメント光学系14では、基板
アライメント用基準マーク12の像の基板アライメント
光学系14内の指標に対するずれを検出する。
【0032】そして、レチクルアライメントにより求め
たベースライン計測用基準板10上のレチクルアライメ
ント用基準マーク20、22の間の中心位置に対するレ
チクルRの中心位置のずれ量、及び基板アライメント光
学系14により求めた基板アライメント用基準マーク1
2に対する指標のずれ量を、ベースライン計測用基準板
10上のレチクルアライメント用基準マーク20、22
の間の中心位置から基板アライメント用基準マーク12
までの距離Lに加え合わせることによりベースラインが
求められる。
【0033】以上説明したベースライン計測用基準板1
0を用いることにより、基板ステージWSTを移動させ
ずにベースライン計測を行うことができるようになり、
基板ステージWSTの移動に伴うレーザ干渉計での測長
誤差を生じさせないので、従来と比較して高精度なベー
スライン計測を行うことができる。さらに本実施の形態
においては、レチクル製造誤差によるレチクルアライメ
ントマークの形成位置のずれによるベースライン誤差を
低減させるために、以下に説明するステージセンサ部2
6を設けている。このステージセンサ部26の詳細を図
3を用いて説明する。図3では、基板ステージWSTを
所定量移動させてステージセンサ部(光電検出部)26
を投影光学系PL下方に位置させた状態を示している。
なお、図3ではステージセンサ部26の構成及び動作に
関係しない構成要素、例えば基板アライメント光学系1
4及びミラー34、36、及び引込みミラー駆動系10
0、102等の図示は省略している。
【0034】ステージセンサ部26は、上述のベースラ
イン計測用基準板10を用いて計測されたベースライン
の値を補正するためのデータを取得するために用いられ
る。ステージセンサ部26上部のレチクルマーク計測用
基板28にはスリット状の開口部30が設けられてい
る。レチクルマーク計測用基板28上面は感光基板Wの
表面と一致するようにZ方向に移動することができるよ
うになっている。ステージセンサ部26の下方には、開
口部30に入射した光を受光する光電変換素子32が配
置されている。
【0035】さて、光源2から投影光学系PLに向かう
照明光IL(メイン照明光)を引込みミラー54で反射
して得られたサブ照明光IL’が、詳細な図示を省略し
てブロックとして示している導光系56の光路Bを介し
て、レチクルアライメント光学系50とミラー46の間
に移動した引込みミラー60に入射する。また、サブ照
明光IL’は、導光系56の光路Cを介して、レチクル
アライメント光学系48とミラー44の間に移動した引
込みミラー58に入射する。引込みミラー58、60で
反射した2つのサブ照明光IL’は、レチクルRのレチ
クルアライメントマーク94、96を照明して投影光学
系PLに入射し、基板ステージWST上のステージセン
サ部26のレチクルマーク計測用基板28上に結像す
る。
【0036】図3においては、引込みミラー60、ミラ
ー46によりレチクルアライメントマーク96を照明し
たサブ照明光IL’による、開口部30でのレチクルア
ライメントマーク96の空間像を光電変換素子32で計
測している場合を示している。ここで用いている引込み
ミラー58、60は、ステージセンサ部26によりレチ
クルアライメントマークの検出が行われる際に図3に示
すようにレチクルアライメント光学系48、50とミラ
ー44、46の間に移動し、ベースライン計測用基準板
10を用いたベースライン計測の際には、レチクルアラ
イメント用基準マーク20、22及びレチクルアライメ
ントマーク94、96を透過したサブ照明光IL’をレ
チクルアライメント光学系48、50に入射させるた
め、図1に示す位置まで待避するように制御装置52に
より制御される。
【0037】ここで、図5乃至図9を用いてステージセ
ンサ部26の開口部30の形状及びステージセンサ部2
6からの出力信号について説明する。図5(a)は、ス
テージセンサ部26のレチクルマーク計測用基板28を
投影光学系PL側から見た平面図である。図5(a)で
は、レチクルマーク計測用基板28上面の開口部30と
レチクルRのレチクルアライメントマーク96のX方向
の空間像96’について説明するための構成を示してい
る。従って、開口部30の形状は、X方向及びY方向を
それぞれ計測するY、X方向に延びた2本のスリットか
ら構成されているが、Y方向の空間像計測のための開口
部形状の表示は省略している。
【0038】レチクルRのレチクルアライメントマーク
96は投影光学系PLにより集光されて、投影光学系P
L下方に移動したステージセンサ部26の開口部30近
傍のレチクルマーク計測用基板28面上に結像する。な
お、開口部30のスリットの幅は、光電変換素子32の
出力波形の立上り、立下りを急峻にさせるためレチクル
Rのレチクルアライメントマーク94、96のスリット
の幅と等しいか短い長さに形成されている。
【0039】基板ステージWSTをX方向に等速微動さ
せてステージセンサ部26の開口部30をレチクルRの
レチクルアライメントマーク96の空間像96’に対し
て走査させ、光電変換素子32で空間像96’を受光す
る。このときの光電変換素子32の出力波形を図5
(b)に示す。図5(b)において、横軸は基板ステー
ジWSTのX方向の位置を表しており、縦軸は光電変換
素子32の出力の大きさを表したもので空間像96’の
幅方向の光強度分布と等価である。図5(b)に示す出
力波形から投影光学系PLの結像特性を含めてレチクル
アライメントマークの位置を求めることができる。
【0040】図5(b)において、出力信号Iを所定の
規準レベルL1と比較して、出力信号Iと規準レベルL
1とが一致したときの基板ステージWSTの位置S1、
S2をレーザ干渉計42で計測する。空間像96’のX
方向の中心位置は、S1、S2を平均した位置c1とし
て求められる。
【0041】なお、図5(b)の波形から、例えば、所
定の規準レベルL1で切り取られる線幅a1から像のコ
ントラストを求めることもできる。あるいは、ピーク値
b1からコントラストを求めてもよい。ステージセンサ
部26を投影光学系PLの光軸方向に移動させながらコ
ントラストを求めれば、焦点位置、像面湾曲等を知るこ
ともできる。さらに、パターンの方向を変えて測定すれ
ば非点収差が得られる。
【0042】次に図6を用いて、ステージセンサ部26
の別の構成例について説明する。図6(a)に示すステ
ージセンサ部26は、その下方に設けられた光電変換素
子32とステージセンサ部26のレチクルマーク計測用
基板28との間に拡大光学系70を設けている点に特徴
を有している。
【0043】図5に示した例では開口部30の幅をレチ
クルRのレチクルアライメントマークの幅にほぼ等しく
したが、こうすると光電変換素子32で受光される空間
像96’は開口部30の幅で平均化されることになる。
従って、得られた出力波形からコントラストの比較はで
きても、レチクルRのマーク像の形状(プロファイル)
を正確に得るには十分でなく、投影光学系PLのコマ収
差等が原因の線幅の微妙な差や、像質を知ることができ
ない可能性がある。
【0044】そこで、図6に示すステージセンサ部26
では、光電変換素子32の上部に拡大光学系70を設け
るようにしている。レチクルRのレチクルアライメント
マークの像はレチクルマーク計測用基板28の開口部3
0の開口面で結像した後、拡大光学系70により約20
0〜500倍程度に拡大されて光電変換素子32で受光
される。
【0045】なお、この例では図6(b)に示したよう
にレチクルアライメントマークの形状を変更し、X方向
のスリットの数が5本のレチクルアライメントマークを
用いている。図6(c)に光電変換素子32で得られる
出力波形を示す。この出力波形から図5の場合と同様に
線幅a2、ピークb2、中心位置c2が求められる。本
例では所定の倍率に調整した拡大光学系70を用いるこ
とにより、高分解能で受光像の出力波形を得ることがで
き、レチクルRのマーク像の位置をより高精度で求める
ことができるようになる。
【0046】次に図7乃至図9を用いて、ステージセン
サ部26のさらに別の構成例について説明する。上述の
図6に示したステージセンサ部26では、レチクルマー
ク計測用基板18と光電変換素子32との間に拡大光学
系70を挿入することにより受光系の分解能を向上させ
たが、拡大光学系70にディストーション等が含まれて
いる場合に問題となる。さらに、拡大光学系70等の重
い光学系を搭載させると基板ステージWSTの大きさ、
重量が増加してしまいステージの制御性が低下する。結
果として投影露光装置全体の大きさが増加してしまう。
この点に鑑み本例では、拡大光学系を用いないで良好な
測定を行える構成について説明する。
【0047】図7に本例のステージセンサ部26のレチ
クルマーク計測用基板28を投影光学系PL側から見た
平面図を示す。レチクルマーク計測用基板28面に開口
面を矩形形状とする開口部30が形成されている。開口
部30のY方向に延びるエッジ部でX方向のマーク像を
計測し、X方向に延びるエッジ部でY方向のマーク像を
計測するようになっている。本例においては、図6
(b)で既に示した5本のスリットからなるレチクルア
ライメントマークを用い、且つ図7ではレチクルアライ
メントマークのX、Y両方向のスリットを表示してい
る。
【0048】上述の図5に示したステージセンサ部26
の開口部30のスリット幅が、投影されるレチクルアラ
イメントマークのスリットの線幅とほぼ等しいか、それ
より細い幅であったのに対し、図7に示すステージセン
サ部26における開口部30の幅は、レチクルRのレチ
クルアライメントマークのスリットMX、MYの線幅に
対し十分大きく形成されている。なお図7は、レチクル
RのレチクルアライメントマークのスリットMX、MY
が開口部30近傍に結像している状態を示している。
【0049】基板ステージWSTを等速微動させるとマ
ークMXの空間像は開口部30の一端のエッジ部から開
口部30内に進入し、他端のエッジ部から退出する。ス
リットMXの最前のスリット像と最後のスリット像の全
てが開口部30内に投影される状態を得るため、開口部
30の両端の距離(幅)は、スリットMXの全幅より長
く形成している。同様に開口部30のY方向の幅もスリ
ットMYの全幅より長く形成している。
【0050】例えばX方向に基板ステージWSTを等速
微動させてスリットMXの空間像を順次開口部30下方
の光電変換素子32で検出すると、光電変換素子32の
出力信号は図8に示すように段階的に光強度が増加し、
その後段階的に光強度が減少する波形となる。この出力
信号波形は開口部30のエッジ部を通過した光量を積分
したものであるから、この波形を微分すればスリットM
Xの像の形状を正確に再現することができる。図8に示
す波形を微分した結果を図9に示す。この微分波形から
前述の図5、図6で説明したと同様にレチクルアライメ
ントマークの位置を初めとして、投影光学系のディスト
ーション等種々の情報を得ることができる。Y方向も同
様にしてスリットMYの像の位置を得ることができる。
【0051】以上のような構成のステージセンサ部26
で検出した複数のレチクルアライメントマークの空間像
の位置情報は制御装置52のベースライン補正部へ送ら
れ、ベースライン計測用基準板10を用いて既に計測し
たベースラインの値を補正するために用いられる。本実
施の形態及び後程説明する第2の実施の形態において
は、この図7乃至図9で説明した開口形状を備えたステ
ージセンサ26を用いている。
【0052】以上が本実施の形態による投影露光装置の
構成の概略である。次にこれらの構成を用いてベースラ
インの計測を行う手順について説明する。本実施の形態
によるベースライン計測の手順を概説すると、初めにベ
ースライン計測用基準板10を用いたベースライン測定
を行う。次にステージセンサ部26を用いて複数のレチ
クルアライメントマーク及び所定のレチクルパターンの
位置の情報を取得し、それらからベースライン補正用の
補正値を演算してベースライン計測用基準板10から既
に求めたベースラインの値を補正する。
【0053】まず初めに図1を参照しつつベースライン
計測用御基準板10を用いたベースライン測定の手順を
説明する。レーザ干渉計42による基板ステージWST
の移動量を計測しつつ、制御装置52は図示しない駆動
系に指令を与えて基板ステージWSTを移動させ、ベー
スライン計測用基準板10を投影光学系PLの投影領域
の所定位置にセットする。
【0054】一方、レチクルRを載置したレチクルステ
ージ(図示せず)も、レーザ干渉計(図示せず)からレ
チクルステージの移動量をフィードバックしつつ制御装
置52からの指令により移動させられて、レチクルRを
所定の位置にセットする。
【0055】露光用の照明光源2からの照明光ILは、
光量調節用のNDフィルタ72を通過して所定の光量に
調節される。引込みミラー54が制御装置52からの駆
動指令によりNDフィルタ72を透過した光束を導光系
56に入射させるように照明光ILの光路中にセットさ
れる。
【0056】導光系56に入射したサブ照明光IL’
は、光路Aを進んで基板ステージWST内部に配置され
たハーフミラー16に入射して分割され、反射光はベー
スライン計測用基準板10のレチクルアライメント用基
準マーク20を照射し、透過光はミラー18で反射して
レチクルアライメント用基準マーク22を照射する。2
つに分けられたサブ照明光IL’はそれぞれ投影光学系
PLに入射して、レチクルRのレチクルアライメントマ
ーク94、96を照明する。
【0057】レチクルアライメント用基準マーク20及
びレチクルアライメントマーク94を照明した光束はミ
ラー44で折り曲げられてレチクルアライメント光学系
48に入射する。レチクルアライメント用基準マーク2
2及びレチクルアライメントマーク96を照明した光束
はミラー46で折り曲げられてレチクルアライメント光
学系50に入射する。このとき、これらの光束がレチク
ルアライメント光学系48、50に完全に入射するよう
に、制御装置52の指令により引込みミラー58、60
は光路上から待避させられている。またこのとき、ND
フィルタ72は、サブ照明光IL’が入射するレチクル
アライメント光学系48、50に設けられた受光素子の
感度を最適にするように制御装置52からの指示により
再設定される。
【0058】レチクルアライメント光学系48では、レ
チクルアライメント用基準マーク20とレチクルアライ
メントマーク94とが重なり合ったパターンが検出され
る。このパターンの情報は制御装置52に送られ、レチ
クルアライメント用基準マーク20に対するレチクルア
ライメントマーク94のX、Y方向のずれ量(X1,Y
1)が求められる。また、レチクルアライメント光学系
50でも、レチクルアライメント用基準マーク22とレ
チクルアライメントマーク96とが重なり合ったパター
ンが検出される。このパターンの情報は制御装置52に
送られ、レチクルアライメント用基準マーク22に対す
るレチクルアライメントマーク96のX、Y方向のずれ
量(X2,Y2)が求められる。
【0059】一方、基板アライメント光学系14は、ミ
ラー36、34を介して基板アライメント装置用基準マ
ーク12を照射してその反射光を受光する。受光された
基板アライメント装置用基準マーク12のパターンの像
は、基板アライメント光学系14に内蔵されたインデッ
クス・スケールとX、Y方向の比較が行われ、基板アラ
イメント光学系のインデックス・スケールの原点からの
X、Y方向のずれ量(X3,Y3)が制御装置52に送
られる。
【0060】制御装置52では、上記ずれ量(X1,Y
1)及び(X2,Y2)に基づいてレチクルアライメン
ト用基準マーク20、22の間の中点を基準とするレチ
クルRの中心位置を求めるレチクルアライメントを行
う。また、制御装置52にはベースライン計測用基準板
10上のレチクルアライメント用基準マーク20、22
と基板アライメント装置用基準マーク12との間の所定
の距離Lが記憶されており、この距離Lと上記ずれ量
(X1,Y1)、(X2,Y2)及び(X3,Y3)か
らベースラインが求められる。
【0061】このように、本実施の形態によるベースラ
インの計測では、基板ステージWST上のベースライン
測定用基準板10上に設けられたマークを用いてアライ
メントを行うので、基板ステージWSTを全く移動させ
ずにベースラインの測定ができるようになる。従って、
基板ステージWSTの移動を計測するレーザ干渉計の計
測誤差が全く含まれないベースラインの測定ができるよ
うになる。
【0062】さらに、ベースライン計測の際に用いるサ
ブ照明光IL’の光源は、レチクルRのパターンを感光
基板Wに露光する際に用いるメイン照明光ILの光源2
と同一であるので、照明光の波長の相違による投影光学
系PLの収差等を問題にする必要がなくなるという利点
を有している。
【0063】次に、図3及び図4を参照しつつ、測定さ
れたベースラインの値を補正する手順を説明する。ま
ず、図3において、制御装置52は図示しない駆動系に
指令を与えて基板ステージWSTを移動させ、ステージ
センサ部26を投影光学系の投影領域の所定位置にセッ
トする。また、ベースライン計測の際に待避させられて
いた引込みミラー58、60が制御装置52の指令によ
りレチクルアライメント光学系48、50とミラー4
4、46との間に挿入される。
【0064】露光用の照明光源2からの照明光ILは、
光量調節用のNDフィルタ72を通過して、所定の光量
に調節されて引込みミラー54に入射する。引込みミラ
ー54は制御装置52からの駆動指令によりNDフィル
タ72を透過した光束を導光系56に入射させるように
セットされている。
【0065】導光系56に入射したサブ照明光IL’
は、光路Bを進んでレチクルアライメント光学系50側
の引込みミラー60に入射する。引込みミラー60で光
路を折り曲げられた光束はミラー46で反射して、レチ
クルRのレチクルアライメントマーク96を照明して投
影光学系PLに入射する。投影光学系PLによりレチク
ルアライメントマーク96のパターン像はステージセン
サ部26のレチクルマーク計測用基板28面に結像す
る。
【0066】制御装置52は、レーザ干渉計42からの
移動量を計測しつつ、レチクルアライメントマーク96
の空間像がステージセンサ部26の開口部30の一エッ
ジ部から進入して他エッジから退出するまでX方向に基
板ステージWSTを等速微動させる。このようにしてレ
チクルアライメントマーク96の空間像を開口部30下
方の光電変換素子32で検出し、光電変換素子32の出
力信号を制御装置52に取り込んで、既に図5乃至図9
を用いて説明した方法でレチクルアライメントマーク9
6の位置を求める。Y方向に対しても同様の動作を行う
ことにより、レチクルアライメントマーク96のX、Y
方向の位置が求められる。なお、NDフィルタ72は、
サブ照明光IL’を受光するステージセンサ部26の光
電変換素子32の感度を最適にするように制御装置52
からの指示により再設定されている。
【0067】次に、基板ステージWSTを移動させて、
レチクルアライメントマーク94の投影像が結像する近
傍領域にレチクルマーク計測用基板28を移動させる。
そして、導光系56の光路Cにサブ照明光IL’を導い
て、上述と同様の動作を行うことにより、レチクルアラ
イメントマーク94の位置を求める。
【0068】以上のようにして、ステージセンサ部26
により2つのレチクルアライメントマーク94、96の
位置が求められるが、さらに図4に示すようにして、レ
チクルRのパターン描画領域内の所定の複数のパターン
についてそれらの位置測定をステージセンサ部26によ
り行う。なお、図4ではステージセンサ部26の構成及
び動作に関係しない構成要素、例えば基板アライメント
光学系14及びミラー34、36、及び引込みミラー駆
動系100、102等の図示は省略している。
【0069】図4において、引込みミラー54は、制御
装置52の指示により露光用の照明光源2の照明光の光
路から待避する。照明光源2からの照明光ILは、光量
調節用のNDフィルタ72を通過して、所定の光量に調
節されてから照明光学系4を透過し、ダイクロイックミ
ラー6で折り曲げられてレチクルRのパターン描画領域
を照明する。一方、レチクルRのパターン描画領域内の
所定のパターンの空間像を開口部30で受光するように
基板ステージWSTは移動して、レチクルRの所定のパ
ターンの空間像を受光する位置近傍にレチクルマーク計
測用基板28を移動させる。
【0070】レチクルRのパターン描画領域を照明する
メイン照明光ILは、投影光学系PLに入射し、投影光
学系PLによりレチクルRのパターン像はステージセン
サ部26のレチクルマーク計測用基板28面に結像す
る。
【0071】制御装置52は、レーザ干渉計42からの
移動量を計測しつつ、レチクルRのパターン像のうち、
所定のパターンの空間像をステージセンサ部26の開口
部30の一エッジ部から進入させて他エッジから退出さ
せるまでX方向に基板ステージWSTを等速微動させ
る。このようにしてレチクルRのパターン像の所定のパ
ターンの空間像を開口部30下方の光電変換素子32で
検出し、光電変換素子32の出力信号を制御装置52に
取り込んで、当該所定のパターンの位置を求める。Y方
向に対しても同様の動作を行うことにより、当該所定の
パターンのX、Y方向の位置が求められる。なお、ND
フィルタ72は、メイン照明光ILを受光するステージ
センサ部26の光電変換素子32の感度を最適にするよ
うに制御装置52からの指示により再設定されている。
【0072】レチクルRのパターン描画領域内の複数の
所定のパターンについて上記の動作を繰り返してそれら
のパターン位置を求めることにより、ステージセンサ部
26を用いたパターン位置の測定は終了する。
【0073】次に、上述の動作によりステージセンサ部
26で計測され、制御装置52の記憶部に格納された2
つのレチクルアライメントマークの位置の座標値、及び
パターン描画領域内の複数の所定のパターン位置の座標
値に基づいて、ベースライン計測用基準板10により既
に計測したレチクルRの中心位置を補正することにより
ベースラインの補正を行う。
【0074】レチクルRの中心位置の補正の方法とし
て、例えば最小二乗法を用いることができる。レチクル
製造誤差に基づく各パターンの描画位置の誤差をパラメ
ータ(但し、投影光学系PLの有する収差等による倍率
誤差を含む)とし、レチクルRの中心を原点とする座標
系での設計座標値(Xon,Yon)に位置すべきパタ
ーンを実際に計測した実測座標値が(Xrn’,Yr
n’)であるとする。ここで、nは実測したレチクルア
ライメントマーク及び所定のパターンの数である。ま
た、レチクルRの中心は、ベースライン計測用基準板1
0で既に計測したレチクルアライメントマーク94、9
6の中点位置である。
【0075】補正後のレチクルRの中心位置を原点とし
た場合のレチクルアライメントマーク94、96及び各
パターンの位置座標を(Xrn,Yrn)であるとする
と、X方向の誤差成分Exnは、Exn=Xrn’−X
rnであり、Y方向の誤差成分Eynは、Eyn=Yr
n’−Yrnである。これらの二乗和Eを最小にする誤
差パラメータを最小二乗法により求めることにより、補
正後のレチクルRの中心位置を原点として決定されるレ
チクルアライメントマーク94、96及び各パターンの
位置座標を求めることができる。そして、この求められ
た位置座標のうち補正後のレチクルRの中心位置と補正
前のレチクルRの中心位置との差を補正値として、ベー
スライン計測用基準板10で既に求めたベースラインの
値に加えることにより、補正されたベースラインの値を
求めることができる。
【0076】このように、本実施の形態によるベースラ
インの計測では、測定されたベースラインに対して複数
のマークあるいはパターンを実測し、それら実測値に基
づいてレチクル製造誤差によるレチクルRの中心位置の
ずれを補正する補正値を算出して、計測されたベースラ
インの値を補正するようにしたので、誤差の少ない極め
て高い精度のベースラインを得ることができるようにな
る。
【0077】また、本実施の形態では、ベースライン計
測用のレチクルアライメントマーク94、96を含む複
数のパターンの空間像をレチクルマーク計測用基準板2
8で測定して、それらの位置を正確に検出するので、レ
チクルマーク計測用基準板28とベースライン計測用基
準板10とが基板ステージWST上で離れた位置に設け
られていても測定誤差の生じない補正を行うことができ
る。
【0078】次に、本発明の第2の実施の形態による投
影露光装置及び位置合わせ方法を図11及び図12を用
いて説明する。本実施の形態による投影露光装置は、そ
の照明系が、レチクルRの照明領域の大きさ及び形状を
制限する絞り82を有している点に特徴を有している。
また、制御装置52が当該絞り82を制御することによ
り、レチクルRのパターン描画領域の照明とレチクルア
ライメントマークの照明とを切り替えるようにしている
点に特徴を有している。さらに、制御装置52が、レチ
クルRのパターン描画領域からパターン描画領域以外の
領域まで照明領域を拡大するように絞り82を制御して
照明の切替を行うようにすることもできる点に特徴を有
している。
【0079】本実施の形態による投影露光装置の概略構
成を図11を用いて説明する。図11において、第1の
実施の形態による投影露光装置と同一の機能を有する構
成部材には同一の符号を付してその説明は省略し、本実
施の形態による投影露光装置の特徴的構成について主に
説明することにする。まず、図11に示す投影露光装置
においては、照明光源2からの照明光の光路を変更する
引込みミラー78は、ベースライン計測用基準板10の
レチクルアライメント用基準マーク20、22を照射す
るサブ照明光IL’を得るときのみ照明光の光路中にセ
ットされるようになっている。
【0080】測定したベースラインを補正するためのス
テージセンサ部26による測定の際には、サブ照明光I
L’を用いることはなく、代わりにレチクルRとダイク
ロイックミラー6との間に設けられ、例えば4枚の独立
可動のブレードを有する照明視野絞りとしてのレチクル
ブラインド82を用いるようにしている。
【0081】制御装置52からの指令に基づいてレチク
ルブラインド82の開口領域を拡大させることにより、
ダイクロイックミラー6からの照明光ILの照明領域を
レチクルRのパターン描画領域からレチクルアライメン
トマークの形成された領域まで拡大させることができ
る。さらに、この構成によるレチクルブラインド82
は、レチクルRのパターン描画領域を遮光して、レチク
ルRの4辺のうち、測定対象のレチクルアライメントマ
ークの形成された1辺のみに照明光が照射されるように
することも可能である。この場合には、照明光による投
影光学系PLへの入射エネルギを減少させて投影光学系
PLに生じ得る結像特性の変動を小さくすることができ
る。なお、レチクルブラインド82を全開にした場合で
も、制御装置52からの指令によりNDフィルタ72に
対して、低い透過率のフィルタを選択して入射エネルギ
を減少させることができる。
【0082】本実施の形態においては、レチクルアライ
メントマークの形成領域を照明できるように開口領域を
変更可能なレチクルブラインド82を用いているので、
レチクルアライメント用基準マーク20、22から投影
光学系PLを介してレチクルアライメント光学系48、
50にサブ照明光IL’を導くミラー74、76は、制
御装置52の指令により駆動系104、106を駆動さ
せることにより待避できるようになっている。図11に
おいては、ミラー74、76が待避した状態を実線で示
し、サブ照明光IL’をレチクルアライメント光学系4
8、50に入射させる際の位置を破線で示している。ま
た、本図においても、基板アライメント光学系14及び
ミラー34、36の図示は省略している。
【0083】次に、本実施の形態による投影露光装置に
おけるベースライン計測について説明する。まず、本実
施の形態において使用したレチクルRを図12を用いて
説明する。図12に示すレチクルRは、レチクル製造誤
差を補正するために、第1の実施の形態において用いた
図10に示す2個のレチクルアライメントマーク94、
96に加えて、さらに8個のレチクルアライメントマー
クRM1〜RM8が形成されている。このレチクルRを
用いることにより、パターン描画領域90内の複数の所
定のパターンを計測しなくても、予め形成されたレチク
ルアライメントマーク94、96、及びRM1〜RM8
の位置を測定するだけで、ベースラインの補正を高精度
で行うことができるようになる。
【0084】本実施の形態においても、まず初めにベー
スライン計測用基準板10を用いてベースラインの測定
をする点については第1の実施の形態と同様である。従
ってその説明は省略し、測定されたベースラインを補正
する手順について説明することにする。なお本例では、
レチクルブラインド82の開口領域を拡大して測定する
場合について説明する。まず、図11において、制御装
置52は図示しない駆動系に指令を与えて基板ステージ
WSTを移動させ、ステージセンサ部26を投影光学系
の投影領域の所定位置にセットする。また制御装置52
は、それぞれ駆動系104、106を駆動させてベース
ライン計測の際に用いたミラー74、76を待避させ
る。
【0085】図11において、レチクルブラインド82
は制御装置52の指示により全開させられ、照明光源2
からの照明光ILは光量調節用のNDフィルタ72を通
過して、所定の光量に調節されてから照明光学系4を透
過し、ダイクロイックミラー6で折り曲げられてレチク
ルRの全域、すなわちパターン描画領域及びレチクルア
ライメントマーク94、96、RM1〜RM8を含む領
域を照明する。一方、レチクルRの複数のレチクルアラ
イメントマークの空間像の1つを開口部30で受光する
ように基板ステージWSTは移動して、当該空間像を受
光する位置近傍にレチクルマーク計測用基板28を移動
させる。
【0086】レチクルRの複数のレチクルアライメント
マークを照明する照明光ILは投影光学系PLに入射し
て、複数のレチクルアライメントマークのパターン像を
投影する。制御装置52は、レーザ干渉計42からの移
動量を計測しつつ、レチクルRのレチクルアライメント
マークの空間像をステージセンサ部26の開口部30の
一エッジ部から進入させて他エッジから退出させるまで
X方向に基板ステージWSTを等速微動させる。このよ
うにしてレチクルアライメントマークの空間像を開口部
30下方の光電変換素子32で検出し、光電変換素子3
2の出力信号を制御装置52に取り込んで、当該所定の
空間像の位置を求める。Y方向に対しても同様の動作を
行うことにより、当該所定のパターンのX、Y方向の位
置が求められる。NDフィルタ72は、メイン照明光I
Lを受光するステージセンサ部26の光電変換素子32
の感度を最適にするように制御装置52からの指示によ
り再設定されている。
【0087】レチクルRの複数のレチクルアライメント
マークに対して順次上記の動作を繰り返してそれらの位
置を求めることにより、ステージセンサ部26を用いた
複数のレチクルアライメントマークの位置の測定は終了
する。
【0088】次に、上述の動作によりステージセンサ部
26で計測され、制御装置52の記憶部に格納された複
数のレチクルアライメントマークの位置の座標値に基づ
いて、ベースライン計測用基準板10を用いて既に計測
したベースラインに対する補正を行う。ベースラインの
補正を行う際のレチクルRの中心位置の補正値の算出方
法として、第1の実施の形態で説明したと同様に例えば
最小二乗法を用いることができる。補正における処理は
第1の実施の形態と同様であるので説明は省略する。
【0089】なお、以上の例ではレチクルブラインド8
2の各ブレードを移動させて開口領域を拡大してベース
ライン補正のための計測を行ったが、ブレードを移動し
てレチクルRのパターン領域を遮光するようにして、測
定対象のレチクルアライメントマークの存在する各辺部
毎に照明光の照射領域を切り替えて計測を行うようにす
ることももちろん可能である。
【0090】本実施の形態においても、測定されたベー
スラインに対して複数のマークあるいはパターンを実測
し、それら実測値に基づいてレチクル製造誤差によるレ
チクルRの中心位置のずれを補正する補正値を算出し
て、計測されたベースラインの値を補正するようにした
ので、誤差の少ない極めて高い精度のベースラインを得
ることができるようになる。また、ベースライン計測用
のレチクルアライメントマーク94、96を含む複数の
レチクルアライメントマークの空間像をレチクルマーク
計測用基準板28で測定して、それらの位置を正確に検
出するので、レチクルマーク計測用基準板28とベース
ライン計測用基準板10とが基板ステージWST上で離
れた位置に設けられていても測定誤差の生じない補正を
行うことができる。
【0091】さらに、レチクルブラインドを用いている
ので、ベースライン補正のための計測の際に用いる光源
を、レチクルRのパターンを感光基板Wに露光する際に
用いるメイン照明光ILの光源2と同一にすることがで
きるので、照明光の波長の相違による投影光学系PLの
収差等を問題にする必要がなくなるという利点を有して
いる。
【0092】次に、本発明の第3の実施の形態による投
影露光装置及びその位置合わせ方法を図13及び図14
を用いて説明する。本実施の形態による投影露光装置
は、レチクルマーク計測用基準板をベースライン計測用
基準板と一体化して、空間像計測のための開口部30
を、当該基準板上にレチクルアライメント用基準マーク
20、22及び基板アライメント用基準マーク12と共
に設けた点に特徴を有している。図13は、本実施の形
態による投影露光装置の概略の構成を示している。上述
のようにレチクルマーク計測用基準板10とベースライ
ン計測用基準板28とが一体化されている点を除き、第
2の実施の形態で図11を用いて説明した投影露光装置
と同一の構成である。従って、同一の構成要素には同一
の符号を付してその説明は省略する。また、本図におい
ても、基板アライメント光学系14及びミラー34、3
6の図示は省略している。
【0093】図13において、ベースライン計測用基準
板10には、基板アライメント用基準マーク12及びレ
チクルアライメント用基準マーク20、22に加えて、
ベースライン計測用基準板10の中央にステージセンサ
部26が設けられている。そして、ベースライン計測用
基準板10はレチクルマーク計測用基準板28としても
機能し、レチクルマーク計測用基準板28の中央には開
口部30が形成されている。開口部30下方には光電変
換素子32が設けられている。図13においては、確認
を容易にするためレチクルマーク計測用基準板28の領
域を誇張して示しているが、ベースライン計測用基準板
10全面は所定の平面度に仕上げられている。なお、図
13の表示においては、基板アライメント用基準板12
は、基板アライメント用基準板12より紙面の手前方向
に設けられているが図示を省略している。
【0094】図14は、本実施の形態によるベースライ
ン計測用基準板10の平面図である。ベースライン計測
用基準板10上部には、レチクルRのアライメントに用
いるX軸方向に並列した2個のレチクルアライメント用
基準マーク20、22及び、レチクルアライメント用基
準マーク20、22を結ぶ直線の中点から垂直方向(す
なわちY方向)に所定距離Lだけ離れた位置を中心にし
てステージセンサ部26の開口部30が形成されてい
る。また、そこからさらに距離Lだけ離れてベースライ
ン計測用の基板アライメント用基準マーク12が形成さ
れている。
【0095】次に、本実施の形態による投影露光装置に
おけるベースライン計測について説明する。本実施の形
態において使用したレチクルRは、第2の実施の形態で
用いた図12に示すような複数のレチクルアライメント
マークが回路パターン領域周囲の遮光帯に形成された構
成となっている。すなわち、2個のレチクルアライメン
トマーク94、96に加えて、さらに8個のレチクルア
ライメントマークRM1〜RM8が形成されている。
【0096】本実施の形態においても、まず初めにベー
スライン計測用基準板10を用いてベースラインの測定
をする点については第1及び第2の実施の形態と同様で
ある。従ってその説明は省略し、測定されたベースライ
ンを補正するためのレチクルアライメントマークの空間
像位置計測の手順について説明することにする。なお本
例でも、レチクルブラインド82の開口領域を拡大して
測定する場合について説明する。まず、制御装置52
は、それぞれ駆動系104、106を駆動させてベース
ライン計測の際に用いたミラー74、76を待避させ
る。また、ステージセンサ部26がベースライン計測用
基準板10と一体になっているので、ステージセンサ部
26の開口部30はベースラインの測定が終了した段階
ですでに投影光学系PLの下方に位置しており、従っ
て、制御装置52は基板ステージWSTを移動させるこ
となく次の処理に移行することができる。
【0097】図13において、レチクルブラインド82
は全開させられ、照明光源2からの照明光ILは所定の
光量に調節されてレチクルRの全域、すなわちパターン
描画領域及びレチクルアライメントマーク94、96、
RM1〜RM8を含む領域を照明する。一方、レチクル
Rの複数のレチクルアライメントマークの空間像の1つ
を開口部30で受光するように基板ステージWSTは移
動して、当該空間像を受光する位置近傍にレチクルマー
ク計測用基板28として機能するベースライン計測用基
準板10を移動させる。
【0098】レチクルRの複数のレチクルアライメント
マークを照明する照明光ILは投影光学系PLに入射し
て、複数のレチクルアライメントマークのパターン像を
投影する。制御装置52は、レーザ干渉計42からの移
動量を計測しつつ、レチクルRのレチクルアライメント
マークの空間像を開口部30の一エッジ部から進入させ
て他エッジから退出させるまでX方向に基板ステージW
STを等速微動させる。このようにしてレチクルアライ
メントマークの空間像を開口部30下方の光電変換素子
32で検出し、光電変換素子32の出力信号を制御装置
52に取り込んで、当該所定の空間像の位置を求める。
Y方向に対しても同様の動作を行うことにより、当該所
定のパターンのX、Y方向の位置が求められる。
【0099】このレチクルパターンの空間像を計測する
際、本実施の形態においては、レチクルRの複数のレチ
クルアライメントマークのうち、レチクルアライメント
マーク94、96の空間像計測は行わずに、それら以外
の8個のレチクルアライメントマークRM1〜RM8に
対して順次上記の動作を繰り返してそれらの位置を求め
るようにしている。この点が上述の第1及び第2の実施
の形態による空間像計測と大きく相違してる。
【0100】第1及び第2の実施の形態において、複数
のレチクルアライメントマークあるいはパターンを計測
する際に、レチクルアライメントマーク94、96も計
測するのは、ステージセンサ部26とベースライン計測
用基準板10とが基板ステージWST上で離れた位置に
配設されていることに起因する。すなわち、両者が分離
されて配置されている限り、ステージセンサ部26とベ
ースライン計測用基準板10とは異なる座標系を有して
いることになるので、例えば基板ステージWSTの移動
に回転成分が含まれる場合等を考慮すると、ベースライ
ン計測用基準板10上のレチクルアライメント用基準マ
ーク20、22で計測したレチクルアライメントマーク
94、96と、ステージセンサ部26で計測したレチク
ルアライメントマーク94、96の空間像位置とを基準
にして、ステージセンサ部26で計測した他の複数のレ
チクルアライメントマークの空間像位置をベースライン
計測用基準板10の座標系に合わせ込むようにする必要
がある。
【0101】ところが、本実施の形態によるステージセ
ンサ部26は、ベースライン計測用基準板10に一体的
に設けられているので、測定における座標系は同一であ
る。従って、ステージセンサ部26でレチクルアライメ
ントマーク94、96を計測しなくても、他のレチクル
アライメントマークの空間像の位置はベースライン計測
用基準板10の座標系を基準として計測できることにな
る。
【0102】本実施の形態において、ステージセンサ部
26でレチクルアライメントマーク94、96の空間像
を計測しない理由として、図12に特徴的に示したよう
にレチクルアライメントマーク94、96と、それ以外
のレチクルアライメントマークRM1〜RM8のマーク
形状の相違が挙げられる。レチクルアライメントマーク
94、96は、ベースライン計測用基準板10上のレチ
クルアライメント用基準マークとの重ね合わせの像をレ
チクルアライメント光学系48、50の撮像素子で観察
して、その重ね合わせ像のずれ量を得ることを目的とし
ている。従って、レチクルアライメントマーク94、9
6のパターンは重ね合わせ像のずれ量を観察しやすいよ
うに比較的単純な十字形状等にする必要がある。
【0103】一方、空間像として位置計測を行う場合の
マークあるいはパターンは、図12で例示したレチクル
アライメントマークRM1〜RM8のように、X及びY
方向に複数のスリット状パターンを形成した形状にする
と、図7乃至図9を用いて説明したように、得られた空
間像の出力信号に対して微分演算等の処理を施して測定
精度を向上させることができる点で有利である。ところ
が、XあるいはY方向に1〜2本程度のスリットで構成
されるレチクルアライメントマーク94、96では、そ
の空間像を計測しても、それらの空間像の測定精度は相
対的に低くなってしまうことから余り意味をなさない。
むしろ、無駄な空間像の測定点数が増える分だけ、スル
ープットを低下させる原因ともなる。従って、本実施の
形態によるレチクルアライメントマークの空間像計測で
は、レチクルアライメントマーク94、96の計測をし
ないようにしている。
【0104】また、図示は省略するが、本実施の形態に
よる投影露光装置以外の、例えばレチクルアライメント
マーク94、96が露光光と異なる照明光で照明され、
他のレチクルアライメントマークは露光光と同一の照明
光で照明されるような構成のアライメント機構を有する
投影露光装置に、本実施の形態におけるテージセンサ部
を一体的に設けたベースライン計測用基準板10を用い
ることも有効である。第1及び第2の実施の形態で示し
たような基板ステージWST上でステージセンサ部26
とベースライン計測用基準板10とが離れた位置に配設
されている場合には、レチクルアライメントマーク9
4、96の空間像を計測することが必須であるから、レ
チクルアライメントマーク94、96の空間像計測の照
明光の波長と露光光の波長とが異なることから投影光学
系PLの収差等の変動により空間像計測の精度が低下し
てしまう。これに対して、テージセンサ部を一体的に設
けたベースライン計測用基準板10を用いる場合には、
レチクルアライメントマーク94、96の空間像を計測
しないので、レチクルアライメントマーク94、96の
照明光が露光光と異なっていても問題とならない。
【0105】次に、上述の動作によりステージセンサ部
26で計測され記憶された複数のレチクルアライメント
マークの位置に基づいて、ベースライン計測用基準板1
0により既に計測したレチクルRの中心位置を補正する
ことによりベースラインの補正を行う。補正値は第1の
実施の形態で説明したのと同様に、例えば最小二乗法を
用いて得ることができ、その処理は第1の実施の形態と
同様であるので説明は省略する。
【0106】なお、ベースライン計測用基準板10は、
熱膨張係数の極めて小さな材質で形成されているが、基
板ステージWSTの温度変化や露光光の照射時間の長短
により微小の変形が考えられることを考慮して、ステー
ジセンサ部26は、ベースライン計測用基準板10のほ
ぼ中央、すなわちレチクルアライメント基準板20、2
2の中点と基板アライメント用基準マーク12との中央
にステージセンサ部26の開口部30の中心が位置する
ように設けるのが好ましい。
【0107】本実施の形態においても、測定されたベー
スラインに対して複数のマークあるいはパターンを実測
し、それら実測値に基づいてレチクル製造誤差によるレ
チクルRの中心位置のずれを補正する補正値を算出し
て、計測されたベースラインの値を補正するようにした
ので、誤差の少ない極めて高い精度のベースラインを得
ることができるようになる。また、ベースライン計測用
のレチクルアライメントマーク94、96を測定しなく
ても、他の複数のレチクルアライメントマークの空間像
をレチクルマーク計測用基準板28で測定してそれらの
位置を正確に検出できるので、より高精度のベースライ
ン計測を行うことができるようになる。
【0108】本発明は、上記実施の形態に限らず種々の
変形が可能である。例えば、上記実施の形態において
は、照明光の光量調節機構として、可変NDフィルタを
用いたが、例えば、投影光学系PLの瞳面(レチクルR
に対するフーリエ変換面)に、制御装置52により駆動
される瞳フィルタを配置して、瞳面を通過する照明光の
一部を遮光するようにして光量調節をするようにしても
もちろんよい。
【0109】また、上記実施の形態においては、レチク
ルRと露光基板Wとを静止させて露光するいわゆるステ
ッパー型の投影露光装置に本発明を適用したが、レチク
ルRのパターンの一部を投影光学系を介して感光基板W
上に投影し、レチクルRと感光基板Wとを同期させて走
査することによりレチクルRのパターンを感光基板Wに
逐次露光する、いわゆるステップ・アンド・スキャン方
式の走査型投影露光装置にも本発明を適用することがで
きる。
【0110】また、上記第2の実施の形態におけるレチ
クルブラインドは4枚のブレードを有していたが、例え
ばL字型の2枚のブレードにより開口領域を変更するレ
チクルブラインドを用いることももちろん可能である。
【0111】また、上記第2の実施の形態において、図
10に示す従来の2つのレチクルアライメントマークが
形成されたレチクルRを用いて、第1の実施の形態で説
明したベースライン計測と同様にパターン描画領域内の
所定の複数のパターンを計測してベースラインの値の補
正を行うことももちろん可能である。
【0112】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、測定され
たベースラインに対して複数のマークあるいはパターン
を実測し、それら実測値に基づいてレチクル製造誤差を
補正する補正値を算出して、計測されたベースラインの
値を補正するようにしたので、誤差の少ない極めて高い
精度のベースラインを得ることができるようになる。ま
た、本発明によれば、ベースライン計測用のレチクルア
ライメントマークを含む複数のレチクルアライメントマ
ークの位置を空間像位置測定手段としてのレチクルマー
ク計測用基準板で測定するので、レチクルマーク計測用
基準板とベースライン計測用基準板とが基板ステージ上
で離れた位置にあっても誤差を生じない測定が行える。
【0113】また、レチクルマーク計測用基準板をベー
スライン計測用基準板と一体化して空間像計測の開口部
30を当該基準板上にレチクルアライメント用基準マー
ク及び基板アライメント用基準マークと共に設けるよう
にすれば、空間像位置測定でベースライン計測用のレチ
クルアライメントマークの空間像を測定しなくもよくな
るのでさらに測定精度を向上させることができるように
なる。
【0114】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による投影露光装置
の概略構成を示す図である。
【図2】ベースライン計測用基準板の構成を説明する平
面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による投影露光装置
のステージセンサ部でレチクルアライメントマークを観
察している状態を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態による投影露光装置
のステージセンサ部でレチクルの回路パターン描画領域
内のマークを観察している状態を示す図である。
【図5】ステージセンサ部の開口部形状及びステージセ
ンサ部からの出力信号を示す図である。
【図6】ステージセンサ部の別の開口部形状及び出力信
号を示す図である。
【図7】ステージセンサ部のさらに別の開口部形状を示
す図である。
【図8】ステージセンサ部のさらに別の開口部形状によ
る出力信号を示す図である。
【図9】ステージセンサ部のさらに別の開口部形状によ
る出力信号を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態において用いたレ
チクルの平面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態による投影露光装
置の概略構成を示す図である。
【図12】本発明の第2及び第3の実施の形態で用いた
レチクルの平面図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態による投影露光装
置の概略構成を示す図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態による投影露光装
置に用いたベースライン計測用基準板の構成を説明する
平面図である。
【符号の説明】
2 照明光源 4 照明光学系 6 ダイクロイックミラー 8 基板ホルダ 10 ベースライン計測用基準板 12 基板アライメント用基準マーク 14 基板アライメント光学系 20、22 レチクルアライメント用基準マーク 26 ステージセンサ部 28 レチクルマーク計測用基準板 30 開口部 32 光電変換素子 40 反射鏡 42 レーザ干渉計 44、46 ミラー 48、50 レチクルアライメント光学系 52 制御装置 54、58、60、78 引込みミラー 72 NDフィルタ 82 レチクルブラインド 90 パターン描画領域 92 遮光領域 94、96、RM1〜RM8 レチクルアライメントマ
ーク AX 投影光学系PLの光軸 IL 照明光(メイン照明光) IL’ サブ照明光 R レチクル PL 投影光学系 W 感光基板 WST 基板ステージ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のレチクルアライメントマークと露光
    用パターンが形成されたレチクルを照明する照明系と、 前記レチクルのパターンを基板上に投影する投影光学系
    と、 前記基板を載置して前記投影光学系の投影面内を2次元
    的に移動可能な基板ステージと、 前記基板上の所定のマークを観察する基板アライメント
    用光学系と、 前記基板ステージ上に設けられ、前記レチクルと前記基
    板アライメント用光学系との相対位置の測定に用いる基
    準マークが形成されたアライメント用基準板と、 前記基板ステージ上に設けられ、前記投影光学系による
    前記複数のレチクルアライメントマークの空間像を検出
    して当該空間像の各位置を測定する空間像位置測定手段
    と、 前記空間像位置測定手段により測定された複数の前記空
    間像の各投影位置情報に基づいて、前記アライメント用
    基準板の前記基準マークを用いて得られた前記レチクル
    と前記基板アライメント用光学系の相対位置の値を補正
    する補正手段と、 前記露光用パターン描画領域の照明と、前記レチクルア
    ライメントマークの照明とを切り替えるように前記照明
    系を制御する制御系とを備えたことを特徴とする投影露
    光装置。
  2. 【請求項2】複数のレチクルアライメントマークと露光
    用パターンが形成されたレチクルを照明する照明系と、 前記レチクルのパターンを基板上に投影する投影光学系
    と、 前記基板を載置して前記投影光学系の投影面内を2次元
    的に移動可能な基板ステージと、 前記基板上の所定のマークを観察する基板アライメント
    用光学系と、 前記基板ステージ上に設けられ、前記レチクルと前記基
    板アライメント用光学系との相対位置の測定に用いる基
    準マークが形成されたアライメント用基準板と、 前記アライメント用基準板上に設けられ、前記投影光学
    系による前記複数のレチクルアライメントマークの空間
    像を検出して当該空間像の各位置を測定する空間像位置
    測定手段と、 前記空間像位置測定手段により測定された複数の前記空
    間像の各投影位置情報に基づいて、前記アライメント用
    基準板の前記基準マークを用いて得られた前記レチクル
    と前記基板アライメント用光学系の相対位置の値を補正
    する補正手段と、 前記露光用パターン描画領域の照明と、前記レチクルア
    ライメントマークの照明とを切り替えるように前記照明
    系を制御する制御系とを備えたことを特徴とする投影露
    光装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の投影露光装置において、 前記空間像位置測定手段は、前記アライメント用基準板
    のほぼ中央に設けられていることを特徴とする投影露光
    装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかに記載の投影露
    光装置において、 前記基板アライメント用光学系は、前記投影光学系を介
    さずに前記基板アライメント用基準マークの位置を検出
    することを特徴とする投影露光装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかに記載の投影露
    光装置において、 前記照明系は、前記露光用パターン描画領域を照明する
    メイン照明系と、前記メイン照明系と光源が同一であっ
    て前記露光用パターン描画領域以外の領域を照明するサ
    ブ照明系とを有し、 前記制御系は、前記メイン照明系と前記サブ照明系とを
    切り替えることを特徴とする投影露光装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至4のいずれかに記載の投影露
    光装置において、 前記照明系は、前記レチクルの照明領域の大きさ及び形
    状を制限する絞りを有し、 前記制御系は前記絞りを制御することにより、前記露光
    用パターン描画領域の照明と、前記レチクルアライメン
    トマーク領域の照明とを切り替えることを特徴とする投
    影露光装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の投影露光装置において、 前記制御系は、前記露光パターン描画領域から前記露光
    パターン描画領域以外の領域まで照明領域を拡大するよ
    うに、前記絞りを制御して照明の切替を行うことを特徴
    とする投影露光装置。
  8. 【請求項8】複数のレチクルアライメントマークと露光
    用パターンが形成されたレチクルを照明して、投影光学
    系により前記レチクルのパターンを基板ステージ上に投
    影し、 前記投影光学系とは別個に設けられた基板アライメント
    用光学系と、前記レチクルとの相対位置を前記基板ステ
    ージ上に設けた基準マークに基づいて決定し、 前記投影光学系による前記複数のレチクルアライメント
    マークの空間像を検出して当該空間像の各位置を測定
    し、 測定された複数の前記空間像の各投影位置情報に基づい
    て、前記相対位置の値を補正することを特徴とする位置
    合わせ方法。
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