JPH10294220A - 日の字状閉磁路を構成する積層鉄心 - Google Patents

日の字状閉磁路を構成する積層鉄心

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JPH10294220A
JPH10294220A JP13271297A JP13271297A JPH10294220A JP H10294220 A JPH10294220 A JP H10294220A JP 13271297 A JP13271297 A JP 13271297A JP 13271297 A JP13271297 A JP 13271297A JP H10294220 A JPH10294220 A JP H10294220A
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JP
Japan
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shaped
magnetic pole
iron core
magnetic circuit
closed magnetic
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Application number
JP13271297A
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English (en)
Inventor
Iwao Murai
巌 村井
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MURAI ITSUKI
Original Assignee
MURAI ITSUKI
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気的特性が勝れ、溶接工程を必要としない
日字状閉磁路を構成する積層鉄心を安価に提供すること
を課題とする。 【解決手段】 両側の外磁極部の外側にテーパー接合面
a1,a2を設け、中央磁極部は雄型V字状テーパー接
合面cを備えたケイ素鋼板を積層したE型ブロックE1
と、両側の外磁極部の内側にテーパー接合面a1,a2
を設け、中央磁極部は雌型V状テーパー接合面cを備え
たケイ素鋼板を積層したE型ブロックE2とを突き合わ
せて日の字状閉磁路を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種電子機器に使用
される日の字状閉磁路を構成する積層鉄心に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】日の字状閉磁路を構成する積層鉄心は、
各種民生電子機器に使用されるトランスなどの鉄心とし
て広く使用されているが、低損失、低発熱、高効率、低
リーケージフラックスなどの電気特性向上と共に組立の
容易化が強く要求されている。
【0003】これらの要求を満すため、多種多様な構成
が考案されている。例えば、図1の(a)は最も一般的
なEI鉄心方式のもので、この場合E型ケイ素鋼板1と
I型ケイ素鋼板2を各別に積層すると共に所謂Vカシメ
3によって一体にしたものを突き合わせて日の字状閉磁
路を構成するようにしたものである。
【0004】しかし乍ら、このEI鉄心方式のものは、
製作は容易であるが、図14の比較例1の項で示したよ
うに無負荷電流、鉄損、リーケージフラックス等の電気
特性が好ましくないという欠点がある。
【0005】これに対し、最近図1(b)に示すよう
に、両端4a,4bを三角形のくさび状としたケイ素鋼
板を積層すると共にVカシメ3によって一体とした中央
磁脚と、内側にテーパー面を設けたC形ケイ素鋼板を積
層すると共に、Vカシメ3によって一体に構成した外磁
脚5a,5bを各テーパー面を突き合わせ、中央磁脚4
にコイルをセット後、テーパー部先端6,6を溶接する
CIC形式のものが提案され、図14の比較例2の項に
示したように、無負荷電流、鉄損、及びリーケージフラ
ックスが共にEI鉄心方式のものより勝れた電気特性が
得られている。
【0006】ところが、組立に際してテーパー部先端
6,6の溶接を必要とし、その実施に際しては溶接装置
又は器具を備えなければならないという問題点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、前記
図1の(b)に示すものよりも更に電気的特性が勝れた
ものを提供することができ、しかも、組立が容易且つ溶
接工程を必要としない日の字状閉磁路を構成する積層鉄
心を提供することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の課題を解
決するためになされたもので、2種類のE型鉄心を突き
合わせる形式とすると共に、両側の外磁脚部は単一テー
パー面接合とし、中央磁極部は単一テーパー面接合又は
V状テーパー面接合とし、全体として少くとも一箇所は
雌雄突き合せ部を持つように構成したものである。
【0009】
【作用】2つのE型鉄心の突き合せは単一テーパー面接
合、又は単一テーパー面接合とV状テー面接合させるも
のであるから、プレス金型の製作が容易であり、また、
中央磁極部をコイルの両側から押し込んで両E型鉄心を
接合させた時、雌雄突き合せ部がくさびを挿した時と同
様にしっかりと密着接合し、溶接を必要としないばかり
か、通電時に唸りを生ずることがない。しかも、無負荷
電流及び鉄損が図1の(b)に示すものよりよいものが
得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】図2は本発明にかゝる鉄心を使用
した変圧器の一部を切除した平面図、図3は本発明にか
ゝる鉄心の平面図で、E1,E2はE型ケイ素鋼板を積
層したE型ブロックである。
【0011】これらE型ブロックE1,E2は、一方の
E型ブロックE1の両側の外磁極部は外側にテーパー面
を設けたものとし、他方のE型ブロックE2の両側の外
磁極部は内側にテーパー面を設けたものとして、テーパ
ー接合面a1,a2が逆ハ字状となるようにし、両E型
ブロックE1,E2の中央磁極部はV字状テーパー接合
面cで接合するように構成されている。
【0012】7は鉄心の外側に0.5mm厚の厚紙8を
一重に巻いてからその外側に嵌めた1,2mm厚の金属
カバー、9はコイルである。
【0013】E型鉄心ブロックE1,E2は自動プレス
加工装置によって連続的に打抜き及び積層され、自動的
に生産される。そして、組立は、コイル9の両側から、
中央磁極部を押圧挿入すると、逆ハ字状に配置されるテ
ーパー接合面a1+a2,V字状接合面c,テーパー接
合面a1+c2,テーパー接合面a2+c1の4ケ所に
よる雌雄嵌合作用によってくさび状にしっかりと密着係
合し、そのまゝの状態でコイル9に電流を流しても唸り
を生じない程度に接合部が密着する。
【0014】そして、裸の場合無負荷電流及び鉄損は、
図14の実施例1(図2)の項で示したように、比較例
2よりも無負荷電流と鉄損は更によい電気特性が得られ
た。
【0015】リーケージフラックスに閏しては、裸の場
合、比較例2よりも悪いが、このリーケージフラックに
ついては、0.35mm厚の方向性ケイ素鋼板を鉄心の
外側に1重又は2重に巻くことにより図14に示すよう
に容易に軽減することができる。また図2に示すように
0。5mm厚の厚紙8を巻いて枠7を取付けることによ
っても軽減することができる。
【0016】従って、製作に当って、比較例2の鉄心の
ような溶接を必要とせずに、しかも電気的特性に勝れ、
且つ製作が容易な日の字状閉磁路を構成する積層鉄心を
提供することができる。
【0017】次に本発明の異なる実施例について図面に
基づき説明すれば次の通りである。
【0018】図4は、図3に示した実施例よりも接合後
の密着性を向上させた異なる実施例を示すもので、各E
型ブロックE1,E2を構成するE型ケイ素鋼板をVカ
シメ3(○カシメ△カシメなどでもよい)によって一体
にすると共に、両側外磁極部に設けた単一テーパー接合
部a1,a2の外側端部に凹凸係合部b1,b2を設け
たもので、特に小型の鉄心を製造する場合に勝れてい
る。
【0019】図5及び図6の実施例は、基本パターンは
図4の実施例と同じであるが、両側外磁極部に設けた単
一テーパー接合部a1、a2の長さ及び中央磁極部のV
字状テーパー接合部cの大きさ又は設置方向を変えたも
のである。
【0020】また、図7に示した実施例は、右側の外磁
極部の単一テーパー接合部a2と中央磁極部のV字状テ
ーパー接合部cの設置方向を図4に示した実施例と逆に
したもので、この場合は中央磁極部のV字状接合面c及
び逆ハ字状に配置されるテーパー接合面a1+c1によ
る雌雄嵌合効果によって接合面にしっかりと密着して、
良好な電気特性を持つ鉄心が得られる。
【0021】図8〜図10は中央磁極部、接合部をそれ
ぞれ単一テーパー接合とした実施例を示すもので、図8
及び図10の実施例の場合は左側外磁極部の単一テーパ
ー接合面a1と中央磁極部の単一テーパー接合面c3及
び単一テーパー接合面a1とa2の2ケ所による雌雄嵌
合部作用によって、くさび状にしっかりと密着し、良好
な電気特性のものが得られる。
【0022】図8の実施例による電気特性を図14の実
施例6(図8)の項に示す。電気特性は実施例1より更
に良好なものが得られた。
【0023】図10の実施例は中央磁極部に設ける単一
テーパー接合面c3の設ける方向を図9に示したものと
は逆にしたものである。
【0024】図11は図10の実施例とは右側の単一テ
ーパー接合面a2の向きを逆にしたものであるが、この
場合、3つのテーパー接合面a1,c3,a2が同じ方
向となり、逆ハ字状関係に配置されたものがなくなり雌
雄嵌合効果が得られないので、両E型鉄心ブロックの中
央磁極部をコイルに挿入した時、矢印方向に離れ易く、
従って接合面の密着性が悪いので、電気特性は図14の
比較例3(図4)の項で示したように本発明のような良
好な電気特性は得られない。
【0025】図12,図13はリーケージトランス用の
本発明にかゝる鉄心の一例を示すもので、図12に示す
ものは、実施例として図4に示したパターンの鉄心の中
央磁極部に空隙H1を設けたものであり、図13に示し
たものは実施例として先に図10に示したパターンの鉄
心の中央磁極部に空隙H2を設けたものである。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、突き合わせるE型ブロ
ックE1,E2のパターンが単純であるから打抜き金型
の製作が容易なこと、溶接を必要としないので、溶接や
溶接器具を必要としないこと、各E型ブロックは自動プ
レス装置によって自動的に製作しえること、組立が容易
であると共に雌雄嵌合部によって接合部がしっかりと密
着接合し勝れた電気特性のものが得られる等の効果があ
り、裸ではリーケージフラックスが比較例2よりも大き
いという劣る点があるが、一般的な比較例1よりは可成
り良好であり、その問題の解消は方向性ケイ素鋼板を1
回又は2回巻くか、あるいは厚紙を一回巻いて外枠を嵌
めることにより簡単に解消することができ、その結果総
合的に見て比較例よりも電気的特性が勝れ溶接不要の製
作が容易な鉄心を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は従来のE・I型鉄心の平面図、(b)
は従来のCIC型鉄心の平面図である。
【図2】本発明にかゝる鉄心を用いた変圧器の一部を切
除した平面図である。
【図3】本発明の実施例の平面図である。
【図4】本発明の異なる実施例の平面図である。
【図5】本発明の異なる実施例の平面図である。
【図6】本発明の異なる実施例の平面図である。
【図7】本発明の異なる実施例の平面図である。
【図8】本発明の異なる実施例の平面図である。
【図9】本発明の異なる実施例の平面図である。
【図10】本発明の異なる実施例の平面図である。
【図11】比較例3の平面図である。
【図12】本発明の他の異なる実施例の平面図である。
【図13】本発明の他の異なる実施例の平面図である。
【図14】本発明品と比較例のリーケージフラックスの
データ及び電気的特性を示す図である。
【符号の説明】
E1,E2 E型ブロック a1,a2 テーパー接合面 c V字状テーパー接合面 3 Vカシメ 7 金属カバー 8 厚紙 9 コイル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2種類のE型鉄心を突き合わせる形式と
    すると共に、両側の外磁脚部は単一テーパー面接合と
    し、中央磁脚部は単一テーパー面接合又はV状テーパー
    面接合とし、全体として少なくとも一箇所は雌雄突き合
    せ部を持つように構成したことを特徴とする日の字状閉
    磁路を構成する積層鉄心。
JP13271297A 1997-04-17 1997-04-17 日の字状閉磁路を構成する積層鉄心 Pending JPH10294220A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006109957A1 (en) * 2005-04-12 2006-10-19 Myung-Dae Kim Iron core, mold and method of forming and laminating the same
US7557687B2 (en) 2005-04-22 2009-07-07 Tamura Corporation Magnetic core for electromagnetic apparatus and electromagnetic apparatus provided with magnetic core for electromagnetic apparatus
CN110323042A (zh) * 2018-03-29 2019-10-11 Tdk株式会社 线圈装置

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