JP2933807B2 - 回転電機の鉄心 - Google Patents

回転電機の鉄心

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広志 坂下
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Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転電機の鉄心に関す
るもので、特に、鉄心を構成するコア板に関する。
【0002】
【従来の技術】回転電機に使用される鉄心として、ヨー
ク部から突出した複数の突極を有するコア板を円環状に
巻回してなる鉄心が知られている。図8、図9にこのよ
うな回転電機の鉄心の例を示す。図8、図9において、
回転電機の鉄心を構成するコア板11は帯状の磁性板を
円環状に巻回してなるもので外周側にはヨーク部11
a、内周側にはヨーク部11aから突出した複数の突極
11bが形成されている。このようなコア板11を複数
枚積層することによって回転電機の鉄心が形成される。
【0003】コア板11は、帯状の素材の長手方向の一
側部に複数個の突極を形成した後、同一平面内でカーリ
ングし両端部を接続することによって形成される。この
ようなコア板11の両端部を接続し完全に固定するに
は、図8に示すように、両端部の継目の部分を溶接13
によって接続したり、あるいは、図9に示すように、一
端部に凹部を形成し、他端部に凸部11cを形成し、こ
のような両端の凹部と凸部11cを嵌め合わせることに
よって接続したりしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図8に示すよ
うに、コア板11の両端を溶接13によって接続する
と、接続される部分が塑性変形してしまうため、このよ
うなコア板11を複数枚積層して鉄心を形成し、回転電
機等に使用すると磁気回路特性が劣化してしまう。ま
た、コア板11が実際に溶接される部分は外周の一部分
であり、全面を接合することができないため、磁気的な
損失も大きくなってしまう。
【0005】また、図9に示すように、両端部にそれぞ
れ凹部及び凸部を形成し、凹部と凸部を嵌め合わせて接
合する手法を用いると、凹部と凸部の接合部分に隙間が
生じ、磁気回路特性が劣ってしまうという欠点がある。
【0006】本発明は、以上のような問題点を解決する
ためになされたもので、コア板の両端の継目において、
磁気回路特性の劣化を最小限にした回転電機の鉄心を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ヨーク部から突出した複数の突極が設けられた帯状の磁
性板をその板面と同一面内においてカーリングしてコア
板を形成し、このコア板を複数枚積層して形成した回転
電機の鉄心であって、カーリングされたコア板の継ぎ目
にコア板の両端を密着させる継目体を組み込んで設け、
上記継目体の圧延方向は上記ヨーク部と平行であること
を特徴とする。
【0008】
【0009】
【0010】請求項2記載の発明は、コア板の圧延方向
を突極の突出方向と平行としたことを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、コア板の継ぎ目に
設けた凹凸部を継目体としてかしめ固定したことを特徴
とする。
【0012】
【作用】ヨーク部から突出した複数の突極が設けられた
帯状の磁性板をその板面と同一面内においてカーリング
してコア板を形成し、このコア板の両端は接続部分に継
目体を介在させることによって接続される。継目体によ
りコア板両端の隙間を解消し、磁気回路特性を向上させ
ることができる。継目体の圧延方向がヨーク部と平行で
あり、また、コア板の圧延方向が突極の突出方向と平行
であることにより、コア板の磁気損失が少なくなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明にかかる回転電機の鉄心の実施
例について説明する。図1において、回転電機の鉄心
は、コア板1を複数枚積層することによって構成されて
いる。このようなコア板1は円環状のヨーク1部aと、
ヨーク部1aから外側に向かって放射状に突出した突極
1bとから構成されている。
【0014】コア板1は磁性板としての帯状の磁性材を
同一面内において円環状にカーリングし両端を接合する
ことによって形成されている。このため、両端が接合さ
れた部分が継目1cとなってコア板1上に残っている。
継目1cの部分を中心にして両側に台形状の切り欠きが
形成されており、この切り欠きには双方の切り欠きを合
わせた形と同形状の鼓形の継目体2が組み込まれてい
る。このように、コア板1の継目1cの切り欠きの部分
に継目体2を組み込むことにより、コア板1の両端が引
き付けられて密着させられ、継目1cの部分の固定強度
を飛躍的に向上させることができる。また、コア板1の
両端は継目体2によって互いに引き寄せられるため、継
目1cの部分において隙間が生じず、密着度が向上し、
磁気回路特性も飛躍的に向上する。
【0015】一方、鉄心の磁気特性を向上させるため、
コア板1は、圧延方向Aと突極1bの突出方向が平行と
なるように構成されている。また、図2に示すように、
コア板1の継目1cの部分の切り欠きに組み付けられた
継目体2は、ヨーク部1aの形成方向に対して平行で、
しかも、コア板1の圧延方向に対して垂直となる方向B
に圧延形成されている。コア板1の素材として方向性電
磁鋼板を用いる場合は、その磁極方向をA方向とする。
また、継目体2の素材として方向性電磁鋼板を用いる場
合は、その磁極方向をB方向とする。
【0016】次に、以上のようなコア板1の形成手順に
ついて説明する。プレス打ち抜き等によって一側部に複
数の突極1bが形成された帯状の素材は、図3に示すよ
うに両端部が互いに向い合う方向に同一面内でカーリン
グされる。その後、図4に示すように、両端部の台形状
に切り欠かれた部分を互いに向い合わせ、この向い合っ
た双方の切り欠きの部分に継目体2を組み込んで両端部
を固定し、コア板1が形成される。このようにして形成
されたコア板1を複数枚積層することによって、回転電
機の鉄心が形成される。
【0017】コア板1の継目1cにコア板1の両端を密
着させる継目体2を組み付けたことによって、コア板1
の継目1cの部分の固定強度を飛躍的に向上させること
ができる。継目体2はコア板1に対し、両端を引き寄せ
るような形態で組み込まれているため、密着度が向上
し、磁気特性を向上させることができる。また、継目体
2は、ヨーク部1aが形成された方向に対して平行で、
しかも、コア板1の圧延方向A(突極の突出方向)に対
して垂直となるような方向Bに圧延形成されているた
め、継目1cによる磁気回路特性の損失を最小限に抑
え、良好な磁気回路特性を得ることができる。なお、上
記実施例では外周に突極がある回転電機の鉄心を構成す
るコア板について説明したが、内周側に複数の突極が形
成された回転電機の鉄心を構成するコア板についても継
目体2は適用可能である。又、継目に複数の継目体を形
成してもよい。
【0018】コア板1の両端を密着させる継目体として
は、例えば図6に示すような略ひょうたん形状等のもの
を使用してもよい。また、両端を密着する方法として
は、図5に示すように、コア板1の両端に台形状の凹部
1dと凸部1cを形成し、凹部1dと凸部1cを嵌め合
わせた後、凸部1cの縁の部分をかしめて固定するよう
にしてもよい。この場合、かしめた部分が継目体とな
る。図7に示すように、凸部の根本にストレート状の部
分1eを形成し、凸部の先端等にかしめ部1fを形成す
ることによって固定するようにしてもよい。
【0019】以上説明した実施例では、帯状の素材を円
環状にカーリングしていたが、本発明はこれに限られる
ものではなく、例えば、複数に分割したコア板を円環状
に継ぎ合わせてなる鉄心にも適用可能である。
【0020】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ヨーク部
から突出した複数の突極が設けられた帯状の磁性板をそ
の板面と同一面内においてカーリングしてコア板を形成
し、このコア板の継ぎ目にコア板の両端を密着させる継
目体を設けたため、継目の機械的強度を向上させること
ができると共に、コア板の両端を密着させることができ
るため磁気回路特性の向上を図ることができる。また、
コア板の継ぎ目に継目体を組み込んだことにより、コア
板の両端は継目板によって引き寄せらるため、隙間等が
生じず、磁気的特性を向上させることが可能となる。ま
た、継目体の圧延方向はヨーク部と平行にしたため、磁
気損失を少なくして磁気特性を向上させることが可能と
なる。
【0021】
【0022】
【0023】請求項2記載の発明によれば、コア板の圧
延方向を突極の突出方向と平行にしたため、磁気特性を
向上させることが可能となる。
【0024】請求項3記載の発明によれば、コア板の継
ぎ目に設けた凹凸部を継目体としてかしめ固定したた
め、継目の部分の強度を向上させることができるし、継
目の部分に隙間が生じず完全に密着するため、磁気特性
を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる回転電機の鉄心に適用されるコ
ア板の実施例を示す平面図。
【図2】同上コア板の要部拡大平面図。
【図3】同上コア板の形成手順の一工程の例を示す平面
図。
【図4】同上コア板の形成手順の別工程の例を示す平面
図。
【図5】本発明にかかる回転電機の鉄心に適用されるコ
ア板の別の例を示す平面図。
【図6】本発明にかかる回転電機の鉄心に適用されるコ
ア板のさらに別の例を示す平面図。
【図7】本発明にかかる回転電機の鉄心に適用されるコ
ア板のさらに別の例を示す平面図。
【図8】従来の回転電機の鉄心に適用されるコア板の例
を示す平面図。
【図9】従来の回転電機の鉄心に適用されるコア板の別
の例を示す平面図。
【符号の説明】
1 コア板 1a ヨーク部 1b 突極 2 継目体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−63046(JP,A) 特開 昭62−162408(JP,A) 特開 昭52−34301(JP,A) 実開 平6−9349(JP,U) 特表 平4−507186(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02K 1/00 - 1/34 H02K 15/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヨーク部から突出した複数の突極が設け
    られた帯状の磁性板をその板面と同一面内においてカー
    リングしてコア板を形成し、このコア板を複数枚積層し
    て形成した回転電機の鉄心であって、上記カーリング
    れたコア板の継ぎ目にコア板の両端を密着させる継目体
    組み込んで設け、上記継目体の圧延方向は上記ヨーク
    部と平行であることを特徴とする回転電磁の鉄心。
  2. 【請求項2】 コア板の圧延方向は突極の突出方向と平
    行である請求項1記載の回転電機の鉄心。
  3. 【請求項3】 コア板の継ぎ目に設けた凹凸部を継目体
    としてかしめ固定した請求項1記載の回転電機の鉄心。
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JP3655474B2 (ja) * 1998-11-12 2005-06-02 株式会社三協精機製作所 多極コア及びそれを用いたインナー型電機子、並びにその製造方法
DE10234610A1 (de) * 2002-07-30 2004-02-19 Robert Bosch Gmbh Streifenförmige Lamelle sowie Ständerblechpaket für eine elektrische Maschine
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