JPH1029412A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JPH1029412A
JPH1029412A JP8207759A JP20775996A JPH1029412A JP H1029412 A JPH1029412 A JP H1029412A JP 8207759 A JP8207759 A JP 8207759A JP 20775996 A JP20775996 A JP 20775996A JP H1029412 A JPH1029412 A JP H1029412A
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    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/12Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
    • B60C11/1272Width of the sipe
    • B60C2011/1286Width of the sipe being different from sipe to sipe

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイヤトレッド面における除水、粘着、ひっ
かきの各効果の総合的な増大を図り、二律背反事項であ
る氷雪路性能と耐摩耗性能を同時に向上することができ
る空気入りタイヤを提供する。 【解決手段】 複数の周方向溝と、これらの周方向溝と
交わる横方向溝で区分されたブロックをタイヤトレッド
面に備え、当該タイヤトレッド面に、1ブロック内にタ
イヤ幅方向に延びると共にサイプ厚みが異なる0.5m
m以上〜1.0mm以下の厚いサイプ3と、0.1mm
以上〜0.5mm未満の薄いサイプ2の2種類のサイプ
を有するブロック1を備え、各サイプ厚みdは、0.1
〜1.0mmの範囲内にあり、薄いサイプ2のサイプ厚
みdn と厚いサイプ3のサイプ厚みdn+1 との厚み差
(比率)が、{1−(dn /dn+1 )}X100の関係
式において、その絶対値が10〜300%の範囲内にあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用車及びライト
トラック等に好適に用いられる空気入りタイヤにおい
て、特にその氷雪路性能と耐摩耗性能の同時改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】空気入りタイヤ、特にスタッドレスタイ
ヤにおいて、その氷雪路性能を向上させるには、タイヤ
接地面において、除水、粘着、ひっかきの各効果をタイ
ヤに持たせることで達成することができる。従来、これ
らの3つの大きな効果を実現させるために、タイヤ構
造、トレッドパターン、ゴム特性の3つの手段を組み合
わせる技術が種々開発されてきた。この中で、パターン
的に、除水、粘着、ひっかきの各効果を増大させる手段
として、複数の周方向溝と、これらの周方向溝と交わる
横方向溝で区分されたブロックの接地面に、サイプを多
用する手段がとられている。これは1つの直方体のブロ
ックを考えた場合、サイプが多いほど、またサイプの厚
みが厚いほどブロックが一定の力によって変形しやすく
ブロック剛性が低くなり、粘着効果をもたせることがで
きるためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、1ブロック内
にサイプ数を増加させすぎると、剛性が低くなりすぎ、
ブロックが倒れ込んでしまい、かえって粘着効果は低下
し、耐摩耗性も低下する。逆に1ブロック内にサイプ数
を減少させすぎると、氷雪路性能をもつスタッドレスタ
イヤとしての役割を果たさなくなる。
【0004】また他方、サイプ厚みを厚くしすぎると、
除水効果は増大するものの、ブロック剛性が低下しすぎ
るため、粘着効果、ひっかき効果は低下する。また耐摩
耗性も同時に低下する。逆に、サイプ厚みを薄くし過ぎ
ると、ブロック剛性を程よく低下させることができ、粘
着効果、ひっかき効果を増大できるが、除水効果は低下
し、全体として氷雪路性能の向上は充分図られない。こ
のように、単に1ブロック内のサイプ数の増加・減少、
サイプ厚みの増大・縮小を図るだけでは、除水、粘着、
ひっかきの各効果の総合的な増大を図り、また氷雪路性
能と耐摩耗性能の同時改良をする上で、必ずしも十分で
あるとはいい難い。
【0005】本発明の課題は、タイヤトレッド面におけ
る除水、粘着、ひっかきの各効果の総合的な増大を図
り、二律背反事項である氷雪路性能と耐摩耗性能を同時
に向上することができる空気入りタイヤを提供する点に
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に鋭意検討した結果、タイヤトレッドにおけるブロック
に同一の厚みのサイプを使用するのは性能的限界があっ
たため、1ブロック内に一定の厚みのサイプを使用する
のではなく、2種以上の厚みの異なるサイプを混用する
ことで、サイプ枚数を増やしつつ、かつブロック剛性を
保持することで二律背反事項を同時に満足することが可
能となり、総合的に氷雪路面での制動及び駆動性能を確
保できることを知見した。
【0007】すなわち、本請求項1の発明は、複数の周
方向溝と、これらの周方向溝と交わる横方向溝で区分さ
れたブロックをタイヤトレッド面に備えた空気入りタイ
ヤにおいて、上記タイヤトレッド面に、1ブロック内に
タイヤ幅方向に延びると共にサイプ厚みが異なる複数種
類のサイプを有するブロックを備えたことを特徴とする
空気入りタイヤである。これにより、タイヤトレッド面
における除水、粘着、ひっかきの各効果の総合的な増大
を図り、二律背反事項である氷雪路性能と耐摩耗性能を
同時に向上することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1はトレッドパターンにおける
1つのブロックを、1つの直方体ブロックと考えたとき
の本発明の一実施形態を示すモデル図である。図3は従
来タイヤにおける同モデル図である。いずれも同一の大
きさの単位ブロックである。両図において、1はブロッ
ク、2は薄いサイプ、3は厚いサイプである。いずれも
タイヤ幅方向に延びるサイプとして構成されており、サ
イプ間距離及びサイプの深さはいずれも一定であり、ま
た図1の本発明のブロックは図3のサイプ数と同一であ
る。しかし、図1及び図3に示すブロック及び後述する
図2に示すブロックに形成されたそれぞれのサイプの厚
みdは異なっており、既述の通り、薄いサイプ2と厚い
サイプ3で構成されている。本発明では二本のサイプを
薄いサイプ2にかえているため、ブロック全体のブロッ
ク剛性は、図3に示す従来タイヤより高くなっている。
従って、従来タイヤと比べて、粘着効果、ひっかき効果
を増大することができると共に、耐摩耗性能を向上する
ことができる。また、一部に薄いサイプ2を用いている
とはいうものの厚いサイプ3も用いており、またサイプ
数は従来タイヤと同一であるため、除水効果の低下は支
障が無い程度に押えることができる。一方、図示されて
はいないが、図3に示すサイプをすべて薄いサイプとし
た場合のブロックでは、ブロック剛性は上がるが、サイ
プが閉塞しやすくなるため除水効果は下がり、氷雪路性
能の向上は充分図られない。従って、薄いサイプ2と厚
いサイプ3とを混用することで、ブロック剛性を上げ
て、粘着効果、ひっかき効果を増大し、耐摩耗性能を向
上することができると同時に、除水効果も発揮すること
ができることから、氷雪路性能と耐摩耗性能を同時に向
上することができる。
【0009】かかる見地より、図1のサイプ密度を更に
上げてブロック剛性を従来タイヤと同一にすると氷雪路
性能を従来タイヤより一層向上することができる。図2
は単位ブロック1内に薄いサイプ2を多用した例であ
る。
【0010】厚薄の各サイプの具体的なサイプ厚みd
は、特に限定されるものではないが、0.1〜1.0m
mの範囲内に含まれることが好ましい。サイプ厚みdが
0.1mmよりも薄いサイプを用いた場合はブロック全
体として剛性が大きくなりすぎるほか、特に除水性能が
低下する。またサイプ厚みdが1.0mmを超える厚い
サイプを用いた場合は、ブロック剛性が低くなりすぎ、
耐摩耗性が低下する。従って、厚薄の各サイプを用いる
場合でも、サイプ厚みdにも最適値の範囲があり、0.
1〜1.0mmの範囲内にすることが好ましい。
【0011】各サイプの厚み差も、特に限定されるもの
ではないが、耐摩耗性能と氷雪路性能を同時に改善する
ためには、その最適なバランス状態が得られる各サイプ
の厚み差が必要である。サイプ厚みが異なる各サイプ間
のサイプ厚みdn とサイプ厚みdn+1 との厚み差を、
{1−(dn /dn+1 )}X100の関係式において比
率で示すと、その絶対値が10〜300%となる様にす
ることが望ましい。上記厚み差(比率)が10%未満の
場合は、各サイプ同士の厚み差が小さく従来とさほど変
わらずサイプ効果が不十分となる。一方、上記厚み差
(比率)が300%を超える場合は、各サイプ同士の厚
み差が大きくなりすぎ、サイプとサイプで挟まれるブロ
ック剛性が不均一となって、接地状態が不安定化する点
で好ましくない。なお、ここで、各サイプ間の厚み差に
つき絶対値を採用しているのは、サイプの厚みdn とd
n+1 がdn >dn+1 、dn <dn+1 のいずれの値をとる
ことができるようにするためである。また、サイプの厚
みとして、dn とdn+1 の一般式を用いているのは、サ
イプの厚みが2種以上あることを示している。
【0012】厚みの異なる各サイプの種類は、特に限定
されず、既述の通り、2種類以上であれば差し支えな
い。厚いサイプと薄いサイプの2種類の厚みのサイプと
した場合は、0.5mm以上〜1.0mm以下の厚いサ
イプと、0.1mm以上〜0.5mm未満の薄いサイプ
の2種類のサイプで構成することが望ましい。また更
に、一方を0.5mm以上〜0.7mm以下の厚いサイ
プ、他方を0.2mm以上〜0.4mm以下の薄いサイ
プとすると尚好ましい。
【0013】また、1ブロック内の0.1mm以上〜
0.5mm未満の薄いサイプの数は、1ブロック内の
0.1mm〜1.0mmの範囲の全サイプの総数に対し
て70〜90%の割合で設けることが好ましい。上記の
薄いサイプの数が70%未満の場合は、従来技術と大差
なく、氷雪路性能向上に差が見受けられず、一方、90
%を超える場合は、前述の除水効果が低下し、氷雪路性
能が低下する。
【0014】厚みの異なる各サイプの深さhも、特に限
定されない。但し、好ましくは、当該サイプが配置され
たブロックを区分する横方向溝の溝深さHとの関係で、
0.5H<h<Hの範囲内に含まれることが望ましい。
但し、h=0.8H近傍において最適に用いられる。h
<0.5Hでは剛性が大きくなりすぎ、サイプによる氷
雪路性能が充分でなく、h>Hでは剛性が小さくなりす
ぎ、同様にサイプ効果が乏しくなる。また、各サイプ同
士の間隔も限定されない。前記実施形態の様に
【0015】サイプの形状は、ブロック表面からみて前
記実施形態では直線形状であるが、その他、鋸歯状、波
形などのジグザグ状なども適用される。なお、サイプは
直線形よりもジグザグにしたほうがサイプ長が長くなり
且つ全方向においてエッジがききやすくなるため、スタ
ッドレスタイヤとしての用途には、より好適である。ま
た、サイプの方向はタイヤ幅方向と平行に延びている
が、タイヤ幅方向に延びるサイプであれば、斜め方向で
あっても差し支えない。
【0016】サイプは、両端がブロック端の溝に開口す
る両開口型のほか、一方端にだけ開口する半開口型も適
用できるが、本発明はこれに限定されるものではない。
排水性等を考慮すると両開口型のほうが良いが、半開口
型も用いられる。また、両端閉塞型のサイプも含めるこ
とができる。
【0017】1ブロック内における厚みの異なる各サイ
プの配置は、ブロックに交互に配置しても、またサイプ
厚みの厚いサイプをブロック中央領域に、サイプ厚みの
薄いサイプをブロック端領域に配置しても、更にまた不
規則に配置しても差し支えない。但し、ブロックに交互
に配置した場合は、ブロック内の剛性バランスがよく均
一接地する点で好ましく、またサイプ厚みの厚いサイプ
をブロック中央領域に、サイプ厚みの薄いサイプをブロ
ック端領域に配置した場合もブロック内の剛性バランス
が良く均一接地する点で好ましい。
【0018】なお、本発明で適用されるサイプは、タイ
ヤセンター領域からショルダー領域に至る領域であれ
ば、いずれの領域のブロックに対しても適用される。
【0019】
【実施例】以下に、好ましい実施例を挙げて本発明を詳
細に説明する。なお、本発明は本実施例に限定されるも
のではない。
【0020】本実施例は図4及び図5に示すトレッドパ
ターンですべて統一している。図において、4はタイヤ
センター領域CAのブロック、5は中間領域MAのブロ
ック、6はショルダー領域SAのブロックである。な
お、7はタイヤトレッド面であり、TCはタイヤセンタ
ー、e、eはタイヤ接地端を示している。8は周方向
溝、9は周方向溝と交わる横方向溝である。
【0021】タイヤサイズは185/70R14であ
り、本実施例のサイプの種類は厚いサイプと薄いサイプ
の2種類のサイプで構成されている。1ブロック当りの
厚いサイプと薄いサイプの総本数、サイプ厚みdn 、d
n+1 及びサイプ厚みの差(比率)については、表1に示
す通りである。なお、本実施例1〜3では、図4に示す
様に、厚いサイプが中央に1本、薄いサイプがその両側
に合計で5本配置されており、実施例4では、図5に示
す様に、厚いサイプが中央に1本、薄いサイプがその両
側に合計で7本配置されている。いずれもそれらの間隔
は等間隔である。また、タイヤセンター領域CA及びタ
イヤ中間領域MAの各ブロック4、5内におけるサイプ
の深さhはいずれも7.0mm、ショルダー領域SAの
ブロック6のサイプの深さhも7.0mmに設定してい
る。
【0022】表1は、サイプ厚みを各種変更したタイヤ
についてその氷雪路性能及び耐摩耗性能の各試験結果を
示している。なお、表1中、比較例1〜3のタイヤは、
サイプを同一厚みとした以外は前記実施例タイヤと同一
のトレッドパターンにより構成されている。
【0023】氷雪路性能及び耐摩耗性能は、これらのタ
イヤをそれぞれ装着した普通乗用車(1800cc)
で、下記の試験で評価した。なお、空気充填率及び試験
方法はJATMA規定に準拠する。
【0024】(氷上試験)氷上性能は制動距離で評価し
た。すなわち、40km/hからフルブレーキで制止す
るまでの距離で示す。評価結果は、制止距離の逆数を算
出した上で、比較例1タイヤの制止距離の逆数を基準値
100として指数により換算表示している。数値が大き
いほど、氷上性能が良好である。
【0025】(圧雪路試験)圧雪路性能も制動距離で評
価した。すなわち、30km/hからフルブレーキで制
止するまでの距離で示す。評価結果は、制止距離の逆数
を算出した上で、比較例1タイヤの制止距離の逆数を1
00として指数に換算表示している。数値が大きいほ
ど、圧雪路性能が良好である。
【0026】(一般路試験) DRY操縦安定性:通常路面走行中の運転者のフィーリ
ング評価で示す。2人の運転者がそれぞれ試験を行い、
その2人の点数の平均点で示す。比較例1を100とし
て指数で示している。数値の大きいもの程よい。 WET操縦安定性:水をまいた状態の通常路面(雨上が
りの状態をシュミレーションとした路面)走行中の運転
者のフィーリング評価で示す。比較例1を100として
指数で示している。数値の大きいもの程よい。 耐摩耗性能:あらかじめ溝深さを測定したタイヤを自動
車に装着して、2名乗車で走行し、2000km走行ご
とに装着位置の交換を行いながら、12000km走行
後、溝深さを測定して、走行前後の溝深さの差から摩耗
量を求める。評価結果は、摩耗量の逆数を算出した上
で、従来タイヤの摩耗量の逆数を基準値100として指
数により換算表示している。数値が大きいほど耐摩耗性
能が良好であることを示している。なお、タイヤの空気
圧は、いずれも車両指定の空気圧としている。 ブロック剛性:FEM解析法(有限要素解析法)によ
る。端を1mm動かして何mm変位するかを測定する。
従来タイヤを基準値100とし、本発明タイヤの値を指
数に換算表示している。値が大きいほどよい。
【0027】
【表1】
【0028】表1に示すように、サイプを同一厚みとし
た比較例1〜3のタイヤでは、サイプ厚みを薄くした比
較例2の場合、ブロック剛性が大きくなるため耐摩耗性
は向上するが氷雪路性能は低下しており、サイプ厚みを
厚くした比較例3の場合ではブロック剛性が低下し、耐
摩耗性能は低下している。これに対して、異なるサイプ
の厚みを有する本発明の実施例タイヤの場合、耐摩耗性
と氷雪路性能が同時に向上しており、操縦安定性が良好
である。特に、各サイプ間のサイプ厚みdn とサイプ厚
みdn+1 との厚み差が、{1−(dn /dn+1 )}X1
00の関係式において、10〜300%の範囲で良好な
氷雪路性能が確保される。なお、比較例5では不均一な
接地状態となっており、その点で好ましくなかった。実
施例3においてはサイプ数は増加しているのであるが、
ブロックの剛性の低下が起こらないよう薄いサイプの割
合を70%以上に設定しているため、本発明の効果が有
効に発揮されている。また、本実施例のタイヤは、いず
れも除水、粘着、引っ掻きのサイプのパターン効果が良
好であった。特に、実施例2及び3は引っ掻き効果に優
れ、実施例4は除水、粘着、引っ掻きすべての点で最適
であった。
【0029】
【発明の効果】本発明は、タイヤトレッド面に、1ブロ
ック内にタイヤ幅方向に延びると共にサイプ厚みが異な
る複数種類のサイプを形成することにより、ブロック剛
性を保持しつつ、二律背反事項である氷雪路性能及び耐
摩耗性能を同時に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す単位ブロックのモデ
ル図である。
【図2】同他実施形態を示す単位ブロックのモデル図で
ある。
【図3】従来タイヤの一例を示す単位ブロックのモデル
図である。
【図4】本発明の一実施例を示すトレッドパターンの概
略図である。
【図5】同他実施例を示すトレッドパターンの概略図で
ある。
【符号の説明】
1 ブロック 2 薄いサイプ 3 厚いサイプ 4 ブロック 5 ブロック 6 ブロック 7 タイヤトレッド面 8 周方向溝 9 横方向溝 d サイプ厚み h サイプ深さ e タイヤ接地端 CA タイヤセンター領域 MA 中間領域 SA ショルダー領域

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の周方向溝と、これらの周方向溝と交
    わる横方向溝で区分されたブロックをタイヤトレッド面
    に備えた空気入りタイヤにおいて、上記タイヤトレッド
    面に、1ブロック内にタイヤ幅方向に延びると共にサイ
    プ厚みが異なる複数種類のサイプを有するブロックを備
    えたことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】サイプ厚みが異なるサイプの各サイプ厚み
    dは、0.1〜1.0mmの範囲内に含まれる請求項1
    記載の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】サイプ厚みが異なる各サイプ間のサイプ厚
    みdn とサイプ厚みdn+1 との厚み差(比率)が、{1
    −(dn /dn+1 )}X100の関係式において、その
    絶対値が10〜300%である請求項1又は2記載の空
    気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】サイプが、0.5mm以上〜1.0mm以
    下の厚いサイプと、0.1mm以上〜0.5mm未満の
    薄いサイプの2種類のサイプで構成されている請求項
    1、2又は3記載の空気入りタイヤ。
  5. 【請求項5】請求項4記載の薄いサイプが、1ブロック
    あたりの全サイプの総数に対して70〜90%の割合で
    設けられた請求項4記載の空気入りタイヤ。
  6. 【請求項6】サイプの深さhが、当該サイプが配置され
    たブロックを区分する横方向溝の溝深さHとの関係で、
    0.5H<h<Hの範囲内に含まれる請求項1、2、
    3、4又は5記載の空気入りタイヤ。
  7. 【請求項7】サイプ厚みが異なる複数種類のサイプが、
    ブロックに交互に配置されている請求項1〜6のいずれ
    かに記載の空気入りタイヤ。
  8. 【請求項8】 サイプ厚みの厚いサイプが、ブロック中
    央領域に、サイプ厚みの薄いサイプがブロック端領域に
    設けられている請求項1〜7のいずれかに記載の空気入
    りタイヤ。
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